JP2015174308A - 孔版印刷システム及び孔版印刷システム用マイノート生成方法 - Google Patents
孔版印刷システム及び孔版印刷システム用マイノート生成方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015174308A JP2015174308A JP2014051956A JP2014051956A JP2015174308A JP 2015174308 A JP2015174308 A JP 2015174308A JP 2014051956 A JP2014051956 A JP 2014051956A JP 2014051956 A JP2014051956 A JP 2014051956A JP 2015174308 A JP2015174308 A JP 2015174308A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stencil printing
- printing system
- order
- note
- code
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Printers Characterized By Their Purpose (AREA)
- Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
- Record Information Processing For Printing (AREA)
Abstract
【課題】ノートページの証拠性を有しつつもユーザの作業性や集中力を妨げず、デザイン上の美観を損なうことなくマイノートページを生成できる孔版印刷システムを提供する。
【解決手段】この孔版印刷システム1は、孔版印刷ユニット100内にインクジェットユニット150を備えたハイブリッド型構成であり、ユニット100、150で構築されるマイノート生成手段(ユニット150の制御機能の他、ユニット100内の序列ID鑑定手段8、序列ID不可読変換手段5、及び序列ID生成手段4を備えた制御手段9、タッチパネル115のマイノート生成機能指定手段2、共通描画要素印刷手段3、並びに序列ID印刷手段6の処理機能が協働して構築される)は、生成する一連のマイノートページの序列を一意に決定できる序列IDの生成画像としての形成形態である序列IDマーカを、序列IDのコードに対応する点と線とから成るモールス符号化形態とする。
【選択図】図1
【解決手段】この孔版印刷システム1は、孔版印刷ユニット100内にインクジェットユニット150を備えたハイブリッド型構成であり、ユニット100、150で構築されるマイノート生成手段(ユニット150の制御機能の他、ユニット100内の序列ID鑑定手段8、序列ID不可読変換手段5、及び序列ID生成手段4を備えた制御手段9、タッチパネル115のマイノート生成機能指定手段2、共通描画要素印刷手段3、並びに序列ID印刷手段6の処理機能が協働して構築される)は、生成する一連のマイノートページの序列を一意に決定できる序列IDの生成画像としての形成形態である序列IDマーカを、序列IDのコードに対応する点と線とから成るモールス符号化形態とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、印刷システムを成す画像形成システムや、電子写真方式、インクジェット方式等の作像エンジンを採用した複写機(PPC)、複合機能プリンタ(MFP)等の画像形成装置に適用されるデジタル孔版印刷方式画像形成ユニットとインクジェット方式画像形成ユニットとから構成されるマイノート生成機能を持つハイブリッド型の孔版印刷システムに関する。
従来、ユーザが自身で使用するノートページを生成できるか、或いはノートページの形態をテンプレート等を使って自由にコーディネートできるマイノート生成機能を持った画像形成装置が知られている。
一方、公文書や私文書については当然な場合が多いが、個人的なノートやメモ帳の類についても証拠性(原本性)を必要とされるものがあり、例えばクリエイター用や研究者・開発者用に供されるものが挙げられる。こうした用途に供されるノート類は、創作活動や研究・開発活動のプロセスにおいて、デザインやアイディア、実験データ等の中間成果物がいつ、どの様な過程を経て得られたのかが改竄されることなく記録されていることが必要とされる。
このような証拠性(原本性)を確保しつつも自由にノートページの生成を行うことができるマイノート生成機能に対応した仕組みを持つ画像形成装置も開発されており、例えば背綴じ処理やコバ面印刷等を行うことなく、枚葉タイプのノート類においても、証拠性を有する「画像形成システム」(特許文献1参照)が挙げられる。
上述した特許文献1に係る技術は、証拠性の拠りどころとして、序列識別子(以下、IDとする)を生成し、生成した序列IDをページ毎か、或いは枚葉毎に1次元コード(バーコード)、2次元コード、不可視インキ、無線タグ(RFIDタグ)等の形態で付与するものであるが、ここでのマイノートページの序列を一意に決定できる序列IDの生成画像としての形成形態である序列IDマーカについてはユーザの作業性を妨げたり、創造物のデザイン性や見た目を損なうものとなっているという問題がある。
例えば序列IDを二次元バーコード(QRコード(登録商標))の形態によって付与した場合、ページ毎や枚葉毎にORコードが存在することになるため、ノート使用時にはユーザの集中力や思考の妨げとなったり、ノートの複製(コピー)時には序列IDマーカがより強調されて印刷されてしまうことがあり、結果として、デザイン等のユーザの創造物(成果物)の価値を低下させてしまうことがある。
特許文献1では、こうした序列IDの付与に際し、黄インキや淡黄インキを使用して序列IDマーカをより目立たないようにする旨の記述があるものの、その目的はあくまで序列IDの付与の秘匿性を目指したものであり、作業性やデザイン性への影響を考慮したものではないと言える。
本発明は、このような問題点を解決すべくなされたもので、その技術的課題は、ノートページの証拠性を有しつつもユーザの作業性や集中力を妨げず、デザイン上の美観を損なうことなくマイノートページを生成できる孔版印刷システム及び孔版印刷システム用マイノート生成方法を提供することにある。
上記技術的課題を解決するため、本発明の孔版印刷システムは、デジタル孔版印刷方式画像形成ユニットとインクジェット方式画像形成ユニットとを備えて構成されると共に、当該デジタル孔版印刷方式画像形成ユニット及び当該インクジェット方式画像形成ユニットでマイノート生成手段が構築されるハイブリッド型の孔版印刷システムにおいて、マイノート生成手段は、生成する一連のマイノートページの序列を一意に決定できる序列IDの生成画像としての形成形態である序列IDマーカを、当該序列IDのコードに対応する点と線とから成るモールス符号化形態とすることを特徴とする。
また、上記技術的課題を解決するため、本発明の孔版印刷システム用マイノート生成方法は、デジタル孔版印刷方式画像形成ユニットとインクジェット方式画像形成ユニットとを備えて構成されるハイブリッド型の孔版印刷システム用マイノート生成方法において、デジタル孔版印刷方式画像形成ユニット及びインクジェット方式画像形成ユニットで構築されるマイノート生成手段により、生成する一連のマイノートページの序列を一意に決定できる序列IDの生成画像としての形成形態である序列IDマーカを、当該序列IDのコードに対応する点と線とから成るモールス符号化形態とする序列IDマーカモールス符号化処理ステップを有することを特徴とする。
本発明によれば、デジタル孔版印刷方式画像形成ユニット及びインクジェット方式画像形成ユニットで構築されるマイノート生成手段によって、序列IDの生成画像としての形成形態である序列IDマーカを序列IDのコードに対応する点(ドット)と線(ダッシュ)とから成る所謂モールス符号化形態としているので、ノートページの証拠性(原本性)を有しつつもユーザの作業性や集中力を妨げず、デザイン上の美観を損なうことなくマイノートページを生成できるようになる。
以下に、本発明の孔版印刷システム及び孔版印刷システム用マイノート生成方法について、幾つかの実施例を挙げ、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る孔版印刷システム1の基本構成を一部データ処理の流れを含めて示したブロック図である。
図1を参照すれば、この孔版印刷システム1は、デジタル孔版印刷方式画像形成ユニット(以下、孔版印刷ユニットと略記する)100内に後述するインクジェット方式画像形成ユニット(以下、インクジェットユニットと略記する)150を備えた所謂ハイブリッド型として構成される。孔版印刷ユニット100内には、序列ID鑑定手段8、序列ID不可読変換手段5、及び序列ID生成手段4を備えた制御手段9(後述する制御部20に該当する)が具備される他、制御手段9との間でデータ授受が可能なマイノート生成機能指定手段2を備えたタッチパネル115、共通描画要素印刷手段3(後述する印刷ドラム101に該当する)、及び序列ID印刷手段6(後述するインクジェットユニット150に該当する)が具備されている。
このうち、タッチパネル115内に構築されるマイノート生成機能指定手段2は、孔版印刷ユニット100に備えられるシステム上のマイノート生成手段であって、ユーザが自身で使用するノートページを生成でき、またノートページの形態をテンプレート等を使用して自由にコーディネートできるマイノート生成機能を有効にするか否かの設定や、マイノート生成機能を実行する場合に係る機能を実行するために必要なパラメータ、指示等の設定を行うものである。共通描画要素印刷手段3は、マイノート生成に際して生成される一連のノートページにおいて、ノートページ毎のレイアウト、配色、背景等の共通描画要素を印刷するものである。
制御手段9内の序列ID生成手段4は、マイノート生成機能の差替え防止オプションを有効にした時、一連のノートページの序列を一意に決定できる序列IDを生成するものである。また、制御手段9内の序列ID不可読変換手段5は、生成された序列IDを序列IDがノートページに付与された際に、人間が直接理解できない不可読な形態に変換するものである。インクジェットユニット150内の序列ID印刷手段6は、マイノート生成機能の差替え防止オプションを有効にした時、ノートページへの不可読変換された序列IDを、序列IDマーカとしてバリアブル印刷によって行うものである。更に、制御手段9内の序列ID鑑定手段8は、マイノート生成機能の序列ID鑑定オプションを有効にした時、差替え鑑定対象のノートページ、或いは必要に応じてその前後のノートページから抽出した序列IDを解析することによってノートページが改竄、特に差替えされたものであるか否かの判定を行うものである。
制御手段9は、マイノート生成機能指定手段2において、マイノート生成機能を実行する旨の設定がなされた時、マイノート生成機能指定手段2において指定された事項に従い、ノートページのレイアウト、配色、背景等の共通描画要素を生成又は選択し、更に差替え防止オプションが指定されていた場合、序列ID生成手段4により一連のノートページの序列を一意に決定できる序列IDを生成し、序列ID不可読変換手段5により生成した序列IDを人間が直接理解できない不可読な形態に変換し、共通描画要素印刷手段3により上記共通描画要素を印刷し、序列ID印刷手段6によりバリアブル印刷で序列IDマーカを形成し、所定の一連のマイノートページを生成する制御を行う。
この他、制御手段9は、序列ID鑑定オプションが指定されていた場合、読取りスキャナにより差替え鑑定対象のノートページ、或いは必要に応じてその前後のノートページに付与された序列IDマーカを読取り、序列ID鑑定手段8により上記ノートページから抽出した序列IDを解析することによって、ノートページが改竄、特に差替えされたものであるか否かの判定を行えるように制御する。
因みに、慣習として、画像形成に用いる色材を孔版印刷方式に代表される印刷装置等では「インキ」、インクジェット方式の画像機器等では「インク」、という具合にそれぞれ異なる名前で呼称されることが多いが、ここでは別々の呼称を用いる特別な理由はないため、画像形成に供されるユニットが孔版印刷ユニット100であれ、インクジェットユニット150であれ、統一して「インキ」と呼ぶものとする。
図2は、実施例1の孔版印刷システム1に備えられる孔版印刷ユニット100の概略構成を示した図であり、同図(a)は装置本体の基本構成に関する図、同図(b)は同図(a)に示される操作パネル111についての平面図である。
図2(a)及び図2(b)を参照すれば、孔版印刷ユニット(孔版印刷装置と呼ばれても良い)100は、装置本体の内部に、内部にインキパック120が設置されると共に、マスタ107が外周面に巻着される印刷ドラム101と、印圧手段となるプレスローラ102と、マスタロール(感熱孔版フィルム)119を備えた製版装置となるプロッタ103と、排版手段104とを備え、装置本体の右側に配置された給紙手段105から給紙される記録紙106をプレスローラ102で印刷ドラム101に押し当てることで、巻着されたマスタ107の画像を記録紙106に転写し、片面印刷の場合、画像転写された記録紙106を搬送手段108で装置本体の左側に配置された排紙手段109へと搬送し、両面印刷の場合、片面の印刷が終了した記録紙を、切替え部材121により再給紙手段122に導き、再び給紙させることにより裏面に印刷を行うような周知の構成を有している。
また、孔版方式による画像形成経路中(用紙搬送経路中)にはインクジェットユニット150が配置され、装置本体の上部にはカラー方式のスキャナ(画像読取り部)110が配置され、ここで原稿画像を読み取り、製版に用いる画像データを取得する。
装置本体の上部正面には、孔版印刷ユニット100の操作部となる操作パネル111が配設されている。操作パネル111には、印刷や製版の切り替えキー113、スタートキー114、表示部となるタッチパネル115、初期設定/プリンタ設定キー116、印刷位置調整キー117、プリントスピード設定キー118等が配備されている。タッチパネル115の表示部は、LCDのタッチ仕様で構成されており、その画面には各種案内情報や各種操作画面が適宜表示され、操作画面がユーザや装置操作者によって操作されると、各画面に表示されたスイッチに対応した内容が装置本体内の各部を制御する制御部20や孔版印刷ユニット100に設定される。
図3は、孔版印刷ユニット100に備えられる制御部20のハードウェア構成の概略として電装基板構成を例示した図である。
図3を参照すれば、制御部20は、実装基板となるACU200(Application Control Unit)とECU300(Engine Control Unit)との二つに大きく分かれている。
ACU200は、ASIC(Application Specific lntegrated Circuit)220に対して、孔版印刷装置の操作パネル111が接続される操作パネルインターフェース(I/F)205、携帯型大容量記憶メディアであるSDカード201が接続されるSDインターフェース(I/F)206、USBメモリ203が接続されるUSBインターフェース(I/F)209B、及び他のUSBメモリ接続予備用のUSBインターフェース(I/F)209Aがそれぞれ接続されている。
また、ACU200では、ASIC220に対して、大容量記憶装置となるハードディスクドライブHDD207が接続されるHDDインターフェース(I/F)208、パソコン等の情報端末に対してLANやインターネット等のネットワークを介してアクセスするため、ネットワークインターフェースカード(NIC)202を接続するためのNICインターフェース(I/F)212や無縁LANカード213を接続するための無線LANインターフェース(I/F)214がそれぞれ接続されている。
更に、ACU200では、ASIC220に対して、無給電画像表示装置である電子ペーパ400を接続するためのI/Oインターフェース(I/F)221、FAXモジュールを接続するためのFAXインターフェース(I/F)222、ECU300側が接続されるECUインターフェース(I/F)215、中央演算回路となるCPU216、記憶手段となるROM(フラッシュROM)217やRAM218、及びRTC(Real−Time Clock)204がそれぞれ接続されている。
ここでのACU200は、孔版印刷ユニット100の製版/蓄積の制御等を行い、スキャナ110やネットワーク経由で転送されてくる文書を蓄積文書としてHDD207に蓄積したり、スキャナやHDD207に蓄積された蓄積文書又はネットワーク経由で転送された文書データから最終的に製版データを作成したのち、ECU300に転送するという働きを受け持ち、本発明での主要な機能を担う。
ECU300は、中央演算回路となるCPU321、記憶手段となるRAM322、並びにROM(フラッシュROM)323、ACU200が有するECUインターフェース(I/F)215と接続されるACUインターフェース(I/F)324、スキャナ110が接続されるスキャナインターフェース(I/F)326、画像の像域分離や各種画像補正を行うIPP(Image Pre−Processor)325、プロッタ103が接続されるプロッタインターフェース(I/F)328、インクジェットユニット150が接続されるインクジェットインターフェース(I/F)151がそれぞれASIC329に接続されている。
ECU300は、ACU200により作成された製版データに基づいてプロッタ103で周知の孔版原紙となるマスタロール119に熱的プロセスによって穿孔を行うことにより製版済みのマスタ107を作成し、この製版済みのマスタ107を印刷ドラム101となる版胴の外周面に巻装し、印刷ドラム101内部に設置されたインキパック120からインキを供給しながら印刷ドラム101を回転させ、それに呼応させるように記録紙(印刷用紙)106を給紙することにより印刷成果物(印刷物)を得るという一連のデジタル式の孔版印刷ユニット100の製版から印刷に至る動作全般を制御すると共に、ACU200により作成された画像データをインクジェットモジュールに送り込み、孔版方式による画像形成と呼応させながらインクジェット方式による画像形成を成すように制御するものである。
尚、上述したインクジェットユニット150は、主走査方向長の画像形成領域を1つのインクジェットヘッドでカバーできるヘッドが固定された所謂フルライン型ヘッドであっても、インクジェットヘッド長が主走査方向長よりも短く、インクジェットヘッドを主走査方向に走査して主走査方向の画像形成を行う所謂シャトル型ヘッドであっても、何れでも構わない。
以下は、実施例1に係る孔版印刷システム1(孔版印刷ユニット100)のマイノート生成機能について説明する。但し、マイノート生成の際には、操作パネル111のタッチパネル115において、図4〜図7に示すようなマイノート生成機能に関する装置動作時の各種メニュー画面設定が予めなされているものとする。
例えば、図4に示す装置動作時のメニュー画面の第1の形態のメインメニューから「編集」項目を選択し、図5に示す装置動作時のメニュー画面の第2の形態のメインメニューから「マイノート生成」項目を順次選択すると、図6に示す装置動作時のメニュー画面の第3の形態に示されるようなマイノート生成機能を設定するためのサブメニューが表示される。
図6に示す場合には、「テンプレート」については「使用する」、「ページ番号」については「付与する」、「序列ID」については「使用する」等の各項目が設定されている。テンプレートは、文書フォーマット等のデータが蓄積文書として電子データの形で孔版印刷ユニット100のHDD207内等に保存されているものであり、本機能に限らずユーザが適宜呼出して利用できるものである。「使用する」の仮想ボタンを選択すると、更に図示しないサブメニューが開かれ、HDD207内に保存されているテンプレート画像等を閲覧したり、適宜選択したりすることができる。勿論、紙の形態で用意されたテンプレートであってもマイノート生成に先立つもので、スキャナ110の固定原稿台や自動原稿送り装置(ADF:Auto Document Feeder)等から直接読取るように、図示しないサブメニューから指定して利用することや、USBメモリのような携帯用大容量記憶装置に電子ファイル化されているものを読み取ったり、ネットワークを介したサーバ等に保存されているもの等をダウンロードすること、或いはファイル共有(交換)アプリケーションを備えた孔版印刷ユニット100同士で蓄積文書(機密文書を除く)を共有し合って利用する等の手法も可能である。何れにしても、ユーザにとっては、自前でテンプレートを用意する労力や必要性も少なくなっているが、これらについては技術的に重要な要件ではないので、詳しい説明は省略する。
因みに、本実施例1では、図9(a)に例示した最終的な印刷成果物の概略図に示されるように、点線で示すC領域がテンプレートに該当し、日付欄や署名捺印欄が入ったフリーフォーマットのものが選択/使用されたことを示している。
「ページ番号」項目についても同様であり、図示しないサブメニューにおいてページ番号の「書式」(例えば「−1−」,「−2−」,…、「P1」,「P2」,…)、「フォント」、「サイズ」、「付与位置」(例えば、「右上」、「中央下」)等の各種項目が設定される。
そもそもこのようなオプションが存在するのは、生成されたノートページの序列(整列の順番)は、後述する印刷された序列IDマーカだけでは、人間の目で判別/判定することが不可能であるためである。ページ番号の付与なしでも、生成されたノートページのハンドリングを慎重に行い、どの順番でファイリングするか、或いは記帳するかが判らなくならないようにすれば、本来の差替え防止の機能を果たせるが、そこに至るまでのヒューマンエラーを防止することはできない。尚、差替え防止機能を必要としない単なる普通のマイノートを生成する場合、差替え防止機能オプション(序列IDの付与)の選択は任意である。
因みに、自筆のページ番号をノートに記入することで、ノートページの原本性を保証するという考え方もあるが、基本的にヒューマンエラーを排除することはできず、また、改竄の当事者が原本作成者本人である場合には意味をなさなくなるので、実際には補完的に用いることが効果的と思慮される。そのため、本実施例でも図9(a)中の点線で示す領域Dに示すように、ページ番号を手書きで書込めるような欄を持ったテンプレートを選択している。或いは、そのようなことをせず、またどうしても見栄えやページ番号の二重付与の等を気にするのであれば、ページ番号の付与位置を図9(a)中の領域D部分に指定すればよい。本実施例では、「書式」として「−1−」,「−2−」,…、「位置」として「中央下」等が設定されており、最終印刷成果物としては、図9(a)中の点線で示す領域Bに示されるように具体化される。
「序列ID」項目は、差替え防止の機能を果たす中核をなすものであり、図7の装置動作時のメニュー画面の第4の形態に示されるようなサブメニューから指定される。基本的な考え方は、マイノート生成時にノート自体にページ毎又は枚葉毎に固有にしてマイノート内で序列可能な情報(序列ID)を付与し、更に別個に生成したマイノート間では、各対応するページに序列IDの再現性(一致性)がないというような仕組みを入れ込めば良い。図7に示す例では、「序列ID種類」を「PN符号」、「序列ID付与形態」を「モールス符号化」、「序列ID付与頻度」を「ページ毎」、「序列ID付与位置」を「外枠:下」としている。
図8は、実施例1の孔版印刷システム1に備えられる孔版印刷ユニット100で扱うPN符号を説明するための図である。
まず、「序列ID種類」を「PN符号」とする場合を説明する。PN(Pseudorandom Noise)とは、疑似乱数符号や拡散符号等とも呼ばれ、n個の2進数のビット列を与えて作る周期性を持つ2のn乗−1のビット列である。図8を参照すれば、PN符号のうち、最長符号系列(m系列:maximal sequence)のPN符号の生成方法を示したものである。m系列は、シフトレジスタn段と遅延素子により生成することができる符号系列の中で最長で2のn乗−1のビット列を成すものである。そして、この生成したビット列からk個以上の連続したビットを選ぶと、ビット列上でユニークな値になる。
図8では、説明を簡略化するため、n=6の場合について示している。この場合、6段のシフトレジスタD1〜D6を用い、最初にシフトレジスタD1〜D6の全部を1に設定しておく。次に、シフトレジスタD2、D3、D5、D6の排他的論理和をとり、シフトレジスタD1に戻して帰還させ、同時に、全体を1ビット右にシフトさせる。そして、シフトレジスタD6から出てきたデータをビット列データとみなし、これを63回繰り返すと2の6乗−1=63ビットの周期的な符号ビット列を得ることが出来る。
この例ではk=6なので、例えば8ビットのビット列を抽出(サンプリング)すると、抽出されたビット列(例えば図8中の抽出されたビット列A11100101)と同じビット列は、PN符号ビット列の一周期中には存在しない(図8中の抽出されたビット列B10010101、抽出されたビット列C11100000についても同じ)。即ち、抽出されたビット列A、B、Cは、PN符号ビット列上でユニークな値として一意に定まることになる。
本発明では、このようなPN符号ビット列A、B、Cを序列IDとして採用しているが、後述するように、実施例1では抽出されたビット列をさらに16進数化するため、抽出するビット数を区切りのよい8ビットにしている。
尚、ノートページに付与する序列IDのために、PN符号ビット列からサンプリングする間隔は、1ビットずらしたり、2ビットずつか、或いはそれ以上ずらして行っても良いが、何れにせよノートページの抜差しがなされないかぎり、PN符号ビット列上における位置関係が前後することはない。逆に、位置関係の逆転や不自然なサンプリング間隔の飛びが検出された場合、差替えが発生した可能性が高いとして検出することができる。
また、マイノートを作る都度、いつも同じ符号位置(シフトレジスタの状態)から開始して序列IDとして付与したのでは、マイノート間の各対応する同一のべージには同一の序列IDが付与されることになってしまい、差替え用のノートページを容易に生成できてしまう。このため、最新(直近)に付与したPN符号上の位置を記録・保持しておき、次のマイノート生成時には、次の位置から付与する等の工夫を凝らすことが好ましい。
更に、nの値は、基本的にはどのような値を用いても良いが、余りに小さ過ぎると、同一の序列IDが頻繁に現れるので、その分差替え防止効果が薄くなってしまう。こうした事情により、nの値は或る程度の大きさ(繰返し周期の長いもの)を持ったものの採用が望ましい。
一方、このようにして得られた序列IDコードをどのような形でマーカ(序列IDマーカ)として付与するかというのが、「序列ID付与形態」項目である。実施例1では、「モール符号化」、且つ「外枠線:下」としており、即ち、マイノートページの外枠線の下側の直線をただの直線ではなく、序列IDを含んだモールス符号化形態の直線として形成するよう指定している。これにより、従来の付与形態であるバーコードやQRコードと異なり、秘匿性が幾分改善されたものとなっている。
ところで、ノートページに序列IDを付与する場合、基本的には枚葉毎で十分である。即ち、所謂ノート改竄時の「ページの差替え」の意味するところは、「枚葉の差替え」であるため、枚葉毎に1つの序列IDがあれば良い。これは印刷成果物の生産性の面から望まれる指定である。
しかしながら、実施例1では「序列ID付与頻度」として「ページ毎」を指定しており、これによって序列IDは表面と裏面との2個が付与される。序列IDマーカの形成は、その性質上、インクジェットユニット150のようなバリアブル印刷が可能な画像形成ユニットに割り当てられるが、これは印刷ドラムユニットによる画像形成に比べて画像の形成速度が遅いため、多くの場合、前者が律速となる。よって、序列IDの付与が「ページ毎」であれば、表面/裏面に序列IDマーカを形成しなければならず、結果から言えば、更に生産性が落ちることになる。
ところが、ページを差替えるためには、2つの序列IDに対して改竄を試みなければならないため、証拠性が高まると共に改竄者に対する改竄抑制効果も期待できるので、実施例1では「ページ毎」を指定している。これは生成するマイノートにおける証拠性の重要度(要求度)に対し、或る程度の幅を持たせた対応ができることを意味する。
図9は、実施例1の孔版印刷システム1のマイノート生成機能による序列IDマーカモールス符号化処理を説明するための図であり、同図(a)は最終的な印刷成果物を例示した概略図、同図(b)は序列IDから中間コード(16進数)に変換した後にモールス符号に変換する流れを示した模式図である。
図9(a)の印刷成果物についての点線で示す領域A、B、C、Dは上述した通りである。図9(b)では、序列IDからモールス符号化への付与形態への変換の仕組みについて説明したものである。例えば図8における8ビットの抽出ビット列A11100101は、まず4ビット毎に区切られる。これらをさらに16進数に変換すると、各々″E″,″5″となる。これらの16進数に変換されたものを更にモールス符号の符号表示に変換すると、各々″- ″(1000),″- - - - -″(101010101000)となる。但し、ここでは短点(ドット)を「10」、長点(ダッシュ)を「1110」、空白(スペース)を「00」としている。
これを画像データに変換するには、例えば「1」を黒、「0」を白として置換すれば良い。但し、実際の画像として形成する際には、「1」(黒)又は「0」(白)を幾つの画素で形成するかを考慮しなければならない。最も単純なのは、「1」(黒)又は「0」(白)を画像形成デバイスの1画素で対応させるものであるが、これは画像形成ユニットの解像度や読取りユニットの解像度にも依存するため、一概に規定できるものではないが、基本的に設計事項に帰着する事項であり、さして重要な要件ではない。
また、序列IDをモールス符号化の形態(序列IDマーカ)として付与する際、序列IDのみだけではなく、さらに種々の情報(コード)が追加されて付与される。例えば付与形態のデータ列の先頭には、短点とスペースの画像データとしての長さを規定すると共に、以下に続くデータがモールス符号化の序列IDであることを示すリファレンスブロックが置かれる。当然のことながらモールス符号の″5″と混同されないように、6つ以上の″10″の繰り返しが付与されることになる。これは、モールス符号としては無効なコードであるため、意味あるものとして誤って解析されることはない。
リファレンスブロックに引き続き、連続した空白″00″が続くスペースブロックが配置される。これはリファレンスブロックの終了の区切りを意味すると共に、この後に続くデータブロック(序列ID)の開始の区切りを意味し、さらに両ブロックのバッファの役割も担うものである。
更に続く、データブロックは、正味の情報(データ)を成す序列IDであり、前述した序列データが埋め込まれている。データブロックの後は、再びスペースブロックが配置される。このようにして、いわばデータフレームのようなものが形成される。
これ以後は、原則としてデータとしての意味を持たないので、文字通りに″1″が続く直線、即ち、外観的には、通常の外枠線又は罫線として画像形成される。しかし、冗長性を持たせるため、再度、リファレンスブロックからの繰り返し、又はデータブロック+スペースブロックの繰り返しとして実装されても良いので、実施例1に限定されるものではない。
図11は、実施例1の孔版印刷システム1の動作処理を示したフローチャートである。図11では、上述した設定や準備がなされた孔版印刷システム1におけるマイノート生成機能の制御動作を示している。尚、孔版印刷ユニット100とインクジェットユニット150とによる最終的な印刷成果物生成のための領域の割付け指定等が必要であるが、これらの指定は、孔版印刷ユニット100及びインクジェットユニット150で構築されるマイノート生成機能(マイノート生成手段)を有効化した時点で、テンプレート等の共通描画要素(固定描画要素)の画像形成は孔版印刷ユニット100により、ページ番号や序列IDマーカ等の変動描画要素(バリアブル描画要素)の画像形成はインクジェットユニット150により、それぞれ自動的に定まるため(各部の制御部で適当に振り分けられるため)、ユーザが特に指定する必要はない。
因みに、背景画像等をランダム又はサイクリックに変えるようなマイノート生成の仕方もあるが、ここではそのような趣向を凝らしたものは特に重要な要件ではないので考慮しないものとしている。
図11を参照すれば、孔版印刷システム1の動作処理では、まず、図9(a)に示されるような証拠性(原本性)が要求される開発者・研究者用のマイノートの生成を想定し、操作者が製版のスタートキー押下(ステップS101)を行うと、制御部がマイノート生成機能の有効/無効設定の確認(ステップS102)を行う。この確認判定(ステップS103)の結果、無効設定であれば通常の製版印刷モードで動作するが、有効設定であればマイノート生成機能実行のための指定パラメータの取得(ステップS104)を行う。
ここでのパラメータ取得判定(ステップS105)の結果の一形態として、仮にマイノート生成でテンプレートを使用する旨の指定がなされていないテンプレート不使用であれば確認表示用画像データの生成(ステップS112)に移行するが、テンプレートを使用する旨の指定がなされている場合であって、電子テンプレート使用であればHDD207、USBメモリ203、SDカード201等の携帯型大容量記憶装置から指定されたテンプレートデータの読取り(ステップS106)を行ってから確認表示用画像データの生成(ステップS112)に移行し、紙テンプレート使用であればスキャナ110の固定原稿台又はADFにセットされた原稿(紙原稿テンプレート)を読取るスキャナ原稿もしくはADF原稿の読取り(ステップS107)を行ってから確認表示用画像データの生成(ステップS112)に移行する。
また、パラメータ取得判定(ステップS108)の結果の他形態として、仮に序列IDを付与する旨の指定がなされていない序列IDを付与しない場合であれば確認表示用画像データの生成(ステップS112)に移行するが、序列IDを付与する旨の指定がなされている序列IDを付与する場合であれば指定されたパラメータに則った序列IDの生成と後述する確認表示用のためのダミーの序列IDの生成(ステップS109)を行い、更に生成した序列IDを指定された序列ID付与形態(モールス符号化形態)への変換(ステップS110)を行った後、付与形態に変換された序列IDを画像データへの変換(ステップS111)を行うようにしてから確認表示用画像データの生成(ステップS112)に移行する。尚、実施例1では、ページ番号の付与が指定されているが、これらのデータの画像データへの変換は自明であるので説明を省略する。
次に、この時点において、画像形成のための画像データが出揃うので、制御動作上では、確認表示用画像データの生成(ステップS112)が行われた後、最終印刷成果物(電子ペーパ400)の仕上がり予想イメージ表示(ステップS113)を行う。
図10は、孔版印刷ユニット100の動作時に外装型の電子ペーパ400に表示される処理イメージの表示例を示した図である。この電子ペーパ400は、孔版印刷ユニット100のフロントカバーの表面に据え付けられた外装タイプのもので、印刷用紙1枚の片面分が画面400Aに表示されている。また、この表示の際、序列IDマーカ部分は実際の最終印刷成果物に付与されるものとは異なるダミーの序列IDが表示される。これは、デジタルカメラやデジタルカメラ付き携帯電話等により表示された序列IDマーカを撮影し、差替え用のデータとして利用されることを抑止するためである。従って、図9(a)中の領域Aの部分と図10中の画面400Aの領域Aの部分とは異なったものとなっている。尚、表示の際に、序列ID部分を非表示とするようにしても良いが、そうした場合には序列ID指定がなされなかったものとユーザが誤認する恐れがあるため、実施例1ではそのような仕組みにはしていない。因みに、画面400Bは、タッチパネル115の表示を補助するメッセージ表示用のディスプレイとして機能/動作させるためのものである。
また、この表示確認用となる電子ペーパ400にペン入力&編集機能があった場合、例えば表示されたノートページに対して、手書き文字・イラスト、貼付けオブジェクト等を更に付加したい場合には、それを孔版印刷ユニット100に反映(フィードバック)して取り込めるようにしても良い。更に、実施例1では、孔版印刷ユニット100のインターフェースが電子ペーパ400をサポートしているため、機器表示を行うようにしているが、大画面サイズのタブレット型端末やスレート型端末等に表示したり、或いは超短焦点の小型プロジェクタと簡易スクリーンとを備えた孔版印刷システム1であれば、それに投影するようにしても構わない。
このようにして、ユーザによる画像確認がユーザ良否入力(ステップS114)処理で行われると、画像確認判定(ステップS115)の結果、NGであれば通常の製版印刷モードで動作するが、OKであれば制御動作上では孔版印刷ユニット100用の画像データの生成(ステップS116)を行ってから孔版印刷ユニット100により製版・印刷(ステップS117)の処理を行ってから動作処理を終了すると共に、インクジェットユニット150用の画像データを生成(ステップS118)を行ってからインクジェットユニット150による印刷(ステップS119)の処理を行ってから動作処理を終了する。このようにして、マイノート(ページ)が生成される。
以上に説明した実施例1に係る孔版印刷システム1によれば、孔版印刷ユニット100及びインクジェットユニット150で構築されるマイノート生成機能によって、序列IDの生成画像としての形成形態である序列IDマーカを序列IDのコードに対応する点(ドット)と線(ダッシュ)とから成るモールス符号化形態としているので、ノートページの証拠性(原本性)を有しつつもユーザの作業性や集中力を妨げず、デザイン上の美観を損なうことなく、マイノートページを生成できる。また、序列IDの鑑定において、特別の器具や装置を必要としないマイノートページを生成することができる。更に、マイノート生成機能により、序列IDマーカについて、序列IDのコードにそのまま直接対応するモールス符号の存在しなければ、必要に応じて序列IDのコードとモールス符号とを対比させて変換できるように、別の中間コードに変換する仕組みを経て最終的にモールス符号化形態とすることができるため、序列IDの付与形態としてモールス符号化形態を採用したことで付与する序列IDの自由度や柔軟性が損なわれることがない。
因みに、実施例1に係る孔版印刷システム1の技術的概要は、孔版印刷ユニット100とインクジェットユニット150とを備えて構成されるハイブリッド型の孔版印刷システム1用マイノート生成方法として換言することができる。この場合のマイノート生成方法の技術的特徴は、孔版印刷ユニット100及びインクジェットユニット150で構築されるマイノート生成手段(マイノート生成機能)により、生成する一連のマイノートページの序列を一意に決定できる序列識別子の生成画像としての形成形態である序列識別子マーカを、序列識別子のコードに対応する点と線とから成るモールス符号化形態とする序列識別子マーカモールス符号化処理ステップを有するものとなる。
図12は、本発明の実施例2に係る孔版印刷システム1のマイノート生成機能による序列IDマーカモールス符号化処理を説明するための図であり、同図(a)は最終的な印刷成果物を例示した概略図、同図(b)は序列IDから直接モールス符号に変換する流れを示した模式図である。尚、実施例2に係る孔版印刷システム1では、以下の他の実施例についても同様とするが、実施例1に係る孔版印刷システム1と共通する部分は同一符号を付して説明を省略し、相違する箇所について説明する。
実施例1の孔版印刷システム1では、ノートページに付与された序列IDを16進数という中間コードに一旦変換し、その変換されたコードを更にモールス符号化する方式を採用していたが、実施例2では、図12(b)に示すように、ノートページに付与された序列IDを、そのままモールス符号化する方式を採用している。そもそも、実施例2で適用しているPN符号は「1」と「0」とのビット列であるため、そのまま対応するモールス符号を、″- --- --- --- --- ″(10111011101110111000),″--- --- --- --- --- ″(1110111011101110111000)として直接変換することが可能である。但し、上述のように「1」と「0」とのコード長としては長いので、結果として序列IDマーカが占有する面積〈長さ〉は、16進化する方式と比べて大きくなる〈長くなる〉傾向がある。
このため、序列IDからモールス符号化形態への変換方式をシステムで固定する場合、何れの方式を採用するか、或いは自動選択により方式を切り替える場合、どのような場合に何れを採用するかは、システムの設計者の設計思想に依存する。
当然のことながら、選択のためのメニューを用意して、ユーザの判断に選択を任せても良いが、ユーザに方式の中身を直接説明するようなメニューをガイド付きで提供したとしても、正しく理解して貰えるか、或いは適切に使い分けて貰える可能性は高いとは言い難いため、単に「方式A」,「方式B」等として単純化しても良い。尚、これまでに説明した実施例1や実施例2では、序列IDデータの冗長部分がなく、データブロックを繰り返して形成する程度の冗長構成を言及するに留めていたが、基本的にエラー検出/エラー訂正機能が付加されていないため、ゴミの付着や序列IDマーカ形成時の画像品質又は序列IDマーカ読取り時の読取り品質により、やはり正しく序列IDを抽出できない場合が考えられる。
このような場合に備え、序列IDが格納されているデータブロックに対するエラー検出ブロックを更に付加するようなデータフレームのフォーマット構成にしても良く、実施例2の形態に限定されるものではない。このときに採用するエラー検出/エラー訂正機能としては、パリティチェックのような単純なものからハミング符号等のよく知られた周知技術であって良い。
実施例2に係る孔版印刷システム1は、序列識別子マーカが序列IDのコードにそのまま直接対応するモールス符号に変換されたものであるため、ノートページの証拠性(原本性)を有しつつも、ユーザの作業性や集中力を妨げず、しかもデザイン上の美観を損なうことのない仕組みを提供できると共に、序列IDの付与形態について、より多くの選択肢を提供することができる。
図13は、本発明の実施例3に係る孔版印刷システム1のマイノート生成機能による序列IDマーカモールス符号化処理を説明するための図であり、(a)は最終的な印刷成果物を例示した概略図、(b)は補助IDからモールス符号に変換する流れを示す模式図である。
実施例3に係る孔版印刷システム1では、マイノート生成機能により、マイノート生成者個人についての認証情報、マイノート生成を行った画像形成装置の装置情報、画像形成に使用したインキ組成成分又は組成を示す符号情報を補助IDとして上記序列IDと共に何れもモールス符号化形態で付与した例を示す。但し、ここでは縦又は横の罫線、或いは外枠線の何れかにおける序列IDマーカとは異なる部分に形成される。
具体的には、図13(a)に示すように、補助IDを図13(a)中の外枠上部の点線で示す領域Eの部分にモールス符号化形態で形成している。尚、モールス仕様に形成されたデータの中身を区別するため、図13(b)を参照すれば。実施例3では「SI」という符号をデータの冒頭にもってきており、補助IDであることを示している。
このような補助IDを加えることにより、よりノートページ差替えの検出精度を高めることができる。なぜなら、例えばマイノートを生成した方法を真似てそのままマイノート(ページ)の複製を作ろうとしても、序列IDは異なるものを付与される(同一の序列IDを付与される確率は非常に低い)ので、差替えの検出が可能である。のみならず、補助IDに、ノートページの序列IDマーカの形成に使用した画像形成装置のシリアル番号やインキの組成符号等の情報が含まれているので、同一の装置、同一のインキでない限り一致することはない。更に、経年により画像形成装置の破棄や置き換え、インキ組成の改善/変更等による要因が加わるため、一層補助IDを一致させることは難しくなる。従って、差替え用の複製を生成するために序列ID、補助IDの全てを一致させることは極度に困難となり、そのためのコストが膨大なものとなるため、結果として差替え抑止の効果を持つことになる。
尚、序列IDマーカと補助IDマーカとを別々の形態によって付与することも考えられなくはないが、それに見合うようなメリットが余り見出せないため、実施例3では採用していない。
実施例3の孔版印刷システム1によれば、補助IDを序列IDマーカとは異なる部分に補完的に併用して運用しているため、デザイン上の美観を損なうことなく、且つ一層差替え検出の精度を高めることができる。
図14は、本発明の実施例4に係る孔版印刷システム1の基本構成を一部データ処理の流れを含めて示したブロック図である。
実施例4に係る孔版印刷システム1は、実施例1の構成と比べ、罫線除去モードに対応した読取りモード切換手段7(スキャナ110の機能に対応する)を備え、スキャナ110で読取りモートが切替えられる点が相違する。
図15は、実施例4の孔版印刷システム1に備えられる孔版印刷ユニット100の動作時に外装型の電子ペーパ400に表示される処理イメージの表示例を示した図である。この電子ペーパ400では、実施例4で生成する最終印刷成果物であるマイノート(ページ)の仕上がり予想を画面400Aに表示した様子を示しており、ここではデザインやイラストの描画等で汎用的に利用される縦横の罫線が入ったテンプレートをベースにその外枠の左側に序列IDを付加したものを生成している。この際、画面400Aに示されるように外枠の左側、即ち、序列IDマーカ(モールス符号化形態の序列ID)と横の罫線との干渉を防ぐため、序列IDマーカと横の罫線との間には、幾分かのスペース(空隙)が開いている。
また、マイノート生成時には、孔版印刷システム1のスキャナ特性に適合させたインキによって画像形成を行っている。より具体的には、実施例4では、罫線とモールス符号化形態の序列IDがスキャナ110の青(blue)光源の照射により実質的に見えなくなるような特性のインキによって形成されている。
図16は、実施例4の孔版印刷システム1のマイノート生成機能による序列IDマーカモールス符号化処理に対する付加処理を説明するための図であり、同図(a)は罫線消去モードに対応させたマイノートページに描画されたデザインを例示した概略図、同図(b)は同図(a)のマイノートページを罫線消去モードで複製させたときの結果を例示した概略図である。
一般に、デザインやイラストの作成時には、図16(a)に示されるように罫線を補助線として参照しながら描画することが多いが、出来上がった作品に対して通常のコピー(複製)を行うと、本来背景の筈の罫線が強調されて目立ち、逆に作品が非常に見難くなることがある。
このため、マイノート生成時に罫線除去モード対応のインキで画像を形成し、コピーの際に罫線除去モードで複製を行うと、インキで形成した部分が消去される所謂罫線消去モードに対応させている。その際、序列IDも対応したインキで形成されているため、図16(b)に示されるように罫線除去モードを有効にしたコピー時には消去される。
尚、罫線除去モードと命名されてはいるが、これは罫線のみに適用されるというわけではなく、単にその効果を1番判り易くユーザに理解して貰うための最も適したネーミングであり、罫線除去モードに対応したインキで画像形成されたものは、罫線に限らず除去される。また、実施例4では、スキャナ110の青光源に対応したインキを使用しているが、例えば赤(red)光源や緑(green)光源、或いはその他の適当な光源に適合させたインキであっても良いので、実施例4の形態に限定されない。
とはいえ、実際のデザインやイラストの生成時に例えば赤インキで形成された罫線では、目がちらついたり、集中し難い等の不具合が生じたりすることが多いため、実施例4では比較的作業の邪魔にならない青インキによる画像形成を例示している。
尚、コピー(複製)の際に、せっかく付与した序列IDが消去されるのでは、意味がないのではと解釈されることも想定されるが、そもそもそのようなマイノートページのコピーは証拠性(原本性)を失っているので、偽物であることは証明できても、本物であることの証明はできないので、何ら問題はない。また、作業時の集中力に関しては、上述したような視覚的なものだけでなく、聴覚的なものも考慮されなければならない。静音性に関して、孔版印刷システム1は、従来からかなり改善されたとはいえ、オフィス内で最高性能(最大印刷速度)で使用するには、まだまだ許容限度の範囲にあるとは言い難いレベルにある。特に、デザイン部門のような創造性を要求される部門では、このような孔版印刷システム1の動作音によりデザイナの集中力を切らさせるような事態は、極力避けられなければならない。このため、孔版印刷システム1の設置場所(病院/図書館、オフィス、印刷室等)のカテゴリ別によって、印刷速度の上限を制限したり、ファンの回転数やエアナイフの吹き出し量を低減したり、警告音ではなく表示デバイスによる警告表示やLED光源等による点滅で異常や動作完了を知らせたりする等の静音対策のレベルを指定する所謂強制静音モードと言われるものが存在する。
実施例4の孔版印刷システム1によれば、画像として生成される序列IDについて、マイノートページを複写する際、罫線の序列IDを含む罫線が除去される罫線除去モードに対応した画像形成が行われるようにしているため、ノートページの証拠性(原本性)を有しつつも、ユーザの作業性や集中力を妨げず、しかもデザイン上の美観を損なうことのない仕組みを提供することができると共に、ノートページの複製に際してはデザイン上の美観を優先した複製という要求にも対応することができる。また、マイノートページを複写する際、序列IDマーカについて、罫線の序列ID又は補助IDを含む罫線/外枠線に対して特定のダミーコードにリプレースするか、実線の罫線/外枠線でリプレースするか、或いは罫線の部分を抹消するかの何れかによる画像形成が行われるようにすると、複製の基となるノートページには証拠性(原本性)を有しつつも、複製されたノートページについては証拠性(原本性)を喪失させることができると共に、ノートページの安易な複製及び複製を基にした差替えを抑制することができる。
図17は、本発明の実施例5に係る孔版印刷システム1に備えられる孔版印刷ユニット100の動作時にタッチパネル115に表示されるメニュー画面を例示した図である。
実施例5に係る孔版印刷システム1では、図17に示されるようなタッチパネル115のサブメニュー例として、「序列ID付与頻度」を「枚葉毎:表面」、「序列ID付与位置」を「外枠:左綴じ側」に設定している。それぞれの項目の指定の意味は、前者においては、序列IDが毎葉毎に付与されるため、印刷用紙1枚につき序列IDが1個付与されることになり、このときの序列IDマーカの形成は、表(おもて)面になされる。後者においては、外枠に付与されるのは、従来の場合と同様であるが、実施例5では綴じを意識したものになっており、マイノートを左綴じにした時の外枠の綴じ側に序列IDマーカが形成されることになる。よって、序列IDマーカは、表面では左側、裏面では右側の外枠線に形成されることになる。
しかしながら、実施例5では前述したように、表面のみに付与する指定なので、裏面の外枠線の右側には形成されることはない。このため、裏面の外枠線の右側は、通常の実線が形成されることになる。マイノートのような最終印刷成果物を生成する場合、通常画像の変化しない固定印刷部分は、孔版印刷ユニット100で画像の変化する所謂バリアブル印刷部分をインクジェットユニット150に割り当てることが多い。原理的には、全てインクジェットユニット150で画像形成することも可能であるが、実施例5では生産性の面から採用していない。
図18は、実施例5に係る孔版印刷システム1の孔版印刷ユニット100の印刷ドラム101に形成される潜像を例示した図である。
図18を参照すれば、実施例5では、序列IDを枚葉毎に付与することによって図18中の製版領域A、Bに示されるように、実線化する部分の画像形成を孔版印刷ユニット100の印刷ドラム101における製版・巻装済みマスタ107上に割り当てている。尚、ここでの実線化する部分の画像形成は製版領域A、Bの何れもA4サイズに該当し、製版領域Aにおける右側の縦線に係る点線で示す領域A′と製版領域Bにおける左側の縦線に係る点線で示す領域Aとに序列IDが付与される。
実施例5に係る孔版印刷システム1では、画像形成時の律速となるインクジェットユニット150の作画領域が減少することになるので、最終印刷成果物の生産性の向上に寄与することができる。これは、生成するノートページ数が多くなる程、一層効果的になる。
図19は、本発明の実施例6に係る孔版印刷システム1のマイノート生成機能における序列IDマーカモールス符号化処理による最終的な印刷成果物を例示した概略図である。
実施例6に係る孔版印刷システム1は、上述した実施例1〜実施例5に係る孔版印刷システム1の場合、マイノートのテンプレート画像にモールス符号化形態の序列IDを入れ込めるような外枠や罫線が存在したが、常にそのようなテンプレートを利用するとは限らない場合を配慮したものである。逆に言えば、上述した形態を実施するためには、そのようなテンプレートに限定するという手法もあるが、そうした場合にはマイノート生成の自由度が相当に阻害されてしまう。
また、図19中の点線で示す領域C部分(領域C内には署名印、ページを表記する点線で示す領域B、Dも存在する)のように、テンプレートの一部に直線を含む部分が或る程度存在するという場合もあり、このような場合、テンプレートの直線部分を検出し、その検出部分を序列IDマーカ(モールス符号化形態の序列ID)で置き換えるという手法も考えられるが、常に序列IDマーカを入れ込むだけの長さが確保できるという保証があるわけではない理由、相対的にテンプレートに対する序列IDマーカの占める画像の割合が多くなり、結果として序列IDマーカの存在を際立たせるというような逆効果を示す理由により、実施例6では採用しない。
実施例6では、これらのようなテンプレートに対しては、図19に示されるように外枠の一部、ここでは点線で示す領域Aのノートの綴じ代側に黄色又は淡黄のインキで、モールス符号化形態の序列IDを付与している。このようなインキを使用することで、全く不可視という効果を期待できるわけではないが、序列IDの付与に関して或る程度の露出を抑えることができる。更に、序列IDの付与部分を綴じ代側に配置することにより、ノートページを綴じた状態では、余り存在を意識させないようにしている。
実施例6に係る孔版印刷システム1は、序列IDマーカの外枠線への形成箇所については、マイノートページの綴じ代側の縦の外枠部分にのみ形成されるため、ユーザの作業性や集中力を妨げず、しかもデザイン上の美観を損なうことのない仕組みを提供することができる。
以上、各実施例に係る孔版印刷システム1で説明したように、孔版印刷ユニット100及びインクジェットユニット150で構築されるマイノート生成機能は、各ユニット側での細部構成や細部機能の変更に伴い、細部の機能を種々変更できるため、本発明は各実施例で開示した形態に限定されない。
1 孔版印刷システム
2 マイノート生成機能指定手段
3 共通描画要素印刷手段
4 序列ID生成手段
5 序列ID不可読変換手段
6 序列ID印刷手段
7 読取りモード切換手段
8 序列ID鑑定手段
9 制御手段
20 制御部
100 孔版印刷ユニット
101 印刷ドラム
102 プレスローラ
103 製版部(プロッタ)
104 排版部
105 給紙手段
106 記録紙
107 製版・巻装済みマスタ
108 搬送手段
109 排紙手段
110 スキャナ(画像読取り部)
111 操作部(操作パネル)
112 テンキー
113 印刷/製版切替えキー
114 スタートキー
115 タッチパネル
116 初期設定/プリンタ設定キー
117 印刷位置調整キー
118 プリントスピード設定キー
119 マスタロール(感熱孔版フィルム)
120 インキパック(インキ供給手段)
121 切替え部材
122 再給紙手段
150 インクジェットユニット
151 インクジェットインターフェース
200 ACU
201 SDカード
202 NIC
203 USBメモリ
204 RTC(Real−Time Clock)
205 操作パネルインターフェース(I/F)
206 SDカードインターフェース(I/F)
207 HDD
208 HDDインターフェース(I/F)
209A、209B USBインターフェース(I/F)
212 NICインターフェース(I/F)
213 無線LANカード
214 無線LANインターフェース(I/F)
215 ECUインターフェース(I/F)
216、321 CPU
217、323 ROM(フラッシュROM)
218、322 RAM
220、329 ASIC
221 I/Oインターフェース(I/F)
222 FAXインターフェース(I/F)
300 ECU
324 ACUインターフェース(I/F)
325 IPP(Image Pre−Processor)
326 スキャナインターフェース(I/F)
328 プロッタインターフェース(I/F)
400 電子ペーパ
400A、400B 画面
2 マイノート生成機能指定手段
3 共通描画要素印刷手段
4 序列ID生成手段
5 序列ID不可読変換手段
6 序列ID印刷手段
7 読取りモード切換手段
8 序列ID鑑定手段
9 制御手段
20 制御部
100 孔版印刷ユニット
101 印刷ドラム
102 プレスローラ
103 製版部(プロッタ)
104 排版部
105 給紙手段
106 記録紙
107 製版・巻装済みマスタ
108 搬送手段
109 排紙手段
110 スキャナ(画像読取り部)
111 操作部(操作パネル)
112 テンキー
113 印刷/製版切替えキー
114 スタートキー
115 タッチパネル
116 初期設定/プリンタ設定キー
117 印刷位置調整キー
118 プリントスピード設定キー
119 マスタロール(感熱孔版フィルム)
120 インキパック(インキ供給手段)
121 切替え部材
122 再給紙手段
150 インクジェットユニット
151 インクジェットインターフェース
200 ACU
201 SDカード
202 NIC
203 USBメモリ
204 RTC(Real−Time Clock)
205 操作パネルインターフェース(I/F)
206 SDカードインターフェース(I/F)
207 HDD
208 HDDインターフェース(I/F)
209A、209B USBインターフェース(I/F)
212 NICインターフェース(I/F)
213 無線LANカード
214 無線LANインターフェース(I/F)
215 ECUインターフェース(I/F)
216、321 CPU
217、323 ROM(フラッシュROM)
218、322 RAM
220、329 ASIC
221 I/Oインターフェース(I/F)
222 FAXインターフェース(I/F)
300 ECU
324 ACUインターフェース(I/F)
325 IPP(Image Pre−Processor)
326 スキャナインターフェース(I/F)
328 プロッタインターフェース(I/F)
400 電子ペーパ
400A、400B 画面
Claims (9)
- デジタル孔版印刷方式画像形成ユニットとインクジェット方式画像形成ユニットとを備えて構成されると共に、当該デジタル孔版印刷方式画像形成ユニット及び当該インクジェット方式画像形成ユニットでマイノート生成手段が構築されるハイブリッド型の孔版印刷システムにおいて、
前記マイノート生成手段は、生成する一連のマイノートページの序列を一意に決定できる序列識別子の生成画像としての形成形態である序列識別子マーカを、当該序列識別子のコードに対応する点と線とから成るモールス符号化形態とすることを特徴とする孔版印刷システム。 - 請求項1記載の孔版印刷システムにおいて、前記序列識別子マーカは、前記序列識別子のコードにそのまま直接対応するモールス符号に変換されたものであることを特徴とする孔版印刷システム。
- 請求項1又は2記載の孔版印刷システムにおいて、前記マイノート生成手段は、前記序列識別子マーカについて、前記序列識別子のコードにそのまま直接対応するモールス符号の存在しない場合、必要に応じて当該序列識別子のコードと当該モールス符号とを対比させて変換できるように、別の中間コードに変換する仕組みを経て最終的にモールス符号化形態とすることを特徴とする孔版印刷システム。
- 請求項1〜3の何れか1項記載の孔版印刷システムにおいて、前記序列識別子マーカは、縦又は横の罫線か、或いは外枠線に形成されたことを特徴とする孔版印刷システム。
- 請求項4記載の孔版印刷システムにおいて、前記序列識別子マーカの前記外枠線への形成箇所については、前記マイノートページの綴じ代側の縦の外枠部分にのみ形成されることを特徴とする孔版印刷システム。
- 請求項4又は5項記載の孔版印刷システムにおいて、前記マイノート生成手段は、マイノート生成者個人についての認証情報、マイノート生成を行った画像形成装置の装置情報、画像形成に使用したインキ組成分又は組成を示す符号情報を補助識別子として前記序列識別子と共に付与する場合、前記縦又は横の罫線、或いは前記外枠線の何れかにおける前記序列識別子マーカとは異なる部分に形成されることを特徴とする孔版印刷システム。
- 請求項4〜6の何れか1項記載の孔版印刷システムにおいて、前記マイノートページを複写する際、前記序列識別子マーカについて、前記罫線の当該序列識別子マーカを含む罫線/外枠線が除去される罫線除去モードに対応した画像形成が行われることを特徴とする孔版印刷システム。
- 請求項6又は7項記載の孔版印刷システムにおいて、前記マイノートページを複写する際、前記序列識別子マーカについて、前記罫線の前記序列識別子又は前記補助識別子を含む罫線/外枠線に対して特定のダミーコードにリプレースするか、実線の罫線/外枠線でリプレースするか、或いは当該罫線の部分を抹消するかの何れかによる画像形成が行われることを特徴とする孔版印刷システム。
- デジタル孔版印刷方式画像形成ユニットとインクジェット方式の画像形成ユニットとを備えて構成されるハイブリッド型の孔版印刷システム用マイノート生成方法において、
前記デジタル孔版印刷方式画像形成ユニット及び前記インクジェット方式画像形成ユニットで構築されるマイノート生成手段により、生成する一連のマイノートページの序列を一意に決定できる序列識別子の生成画像としての形成形態である序列識別子マーカを、当該序列識別子のコードに対応する点と線とから成るモールス符号化形態とする序列識別子マーカモールス符号化処理ステップを有することを特徴とする孔版印刷システム用マイノート生成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014051956A JP2015174308A (ja) | 2014-03-14 | 2014-03-14 | 孔版印刷システム及び孔版印刷システム用マイノート生成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014051956A JP2015174308A (ja) | 2014-03-14 | 2014-03-14 | 孔版印刷システム及び孔版印刷システム用マイノート生成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015174308A true JP2015174308A (ja) | 2015-10-05 |
Family
ID=54253941
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014051956A Pending JP2015174308A (ja) | 2014-03-14 | 2014-03-14 | 孔版印刷システム及び孔版印刷システム用マイノート生成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015174308A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020134590A (ja) * | 2019-02-14 | 2020-08-31 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置 |
-
2014
- 2014-03-14 JP JP2014051956A patent/JP2015174308A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020134590A (ja) * | 2019-02-14 | 2020-08-31 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5247601B2 (ja) | 画像処理装置、画像処理方法、コンピュータプログラム | |
JP2006254299A (ja) | 画像生成装置若しくは画像読取装置、方法、プログラム及び記憶媒体 | |
JP2008236200A (ja) | 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム | |
JP2007013235A (ja) | 画像合成装置、画像処理装置の制御方法およびプログラム | |
JP2006344182A (ja) | 文書処理システム、印刷システム、文書ファイル、文書処理方法、及びプログラム | |
JP4218714B2 (ja) | 画像処理装置、複写システム、複写方法、およびコンピュータプログラム | |
JP2004304597A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2015174308A (ja) | 孔版印刷システム及び孔版印刷システム用マイノート生成方法 | |
US20060265332A1 (en) | Method for providing document traceability | |
JP4029281B2 (ja) | 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム | |
JP2008160418A (ja) | 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム並びに記憶媒体 | |
JP2006127396A (ja) | 電子ペンシステム | |
JP4692265B2 (ja) | 印刷指示装置、印刷装置、印刷システム、及びプログラム | |
JP2008269140A (ja) | 印刷物、印刷方法および印刷プログラム | |
JP2006309323A (ja) | 画像編集方法および画像形成装置 | |
JP2009282700A (ja) | 情報処理装置、情報処理システム、及びプログラム | |
JP5024007B2 (ja) | 文書管理システム、文書管理装置およびプログラム | |
JP5109377B2 (ja) | 筆記情報処理装置、及びプログラム | |
JP4560392B2 (ja) | 画像処理方法、画像処理装置、およびプログラム | |
JP2006148753A (ja) | 印刷データ作成装置、印刷システム、印刷データのバックアップ方法、およびプログラム | |
JP2014154928A (ja) | 画像形成装置、画像形成システム、及び制御方法 | |
JP2002077587A (ja) | 不可視情報記録方法及び画像形成装置 | |
JP4544084B2 (ja) | 管理文書の作成方法、管理文書作成装置、及び文書登録プログラム | |
JP2005223676A (ja) | 画像形成方法及び、画像形成装置 | |
JP5251252B2 (ja) | 情報処理装置、文書管理システム、及びプログラム |