JP2015173641A - 苗移植機 - Google Patents
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Abstract
Description
図1に示すように、田植機1は、エンジン2、動力伝達部3、植付部4及び昇降部5を備える。植付部4は、昇降部5を介して機体に連結されており、昇降部5によって上下方向に昇降可能である。植付部4には、動力伝達部3を介してエンジン2からの動力が伝達される。田植機1は、エンジン2の駆動によって走行しながら、植付部4によって圃場に苗を植え付ける。
植付部4における植え付け位置前方には複数のフロート11が配置される。植付部4において、フロート11の前方に整地装置20が配置されている。
また、主変速機構13の出力軸から駆動軸9を介してリアアクスルケース10に動力が伝達される。リアアクスルケース10から後方に向けて整地駆動軸18が延出され、整地駆動軸18とユニバーサルジョイント等を介して連動連結される整地伝動軸19に動力が伝達される。そして、整地伝動軸19により整地装置20が駆動される。
リンク支軸31は、両端部においてアーム35を介して植付フレームに回動自在に支持される。このように、支持リンク機構30では、リンク支軸31の回動に伴って、リンク32が回動して支持アーム33が上下動することで整地装置20の植付フレーム(植付部4)に対する高さを変更可能である。
リンク支軸31の中途部には、リンク支軸31を回動させるためのレバー36が設けられる。レバー36を操作することで、リンク支軸31を回動させて整地装置20の高さを調整可能である。
図4に示すように、駆動軸23は、伝動ケース22の両側面から側方に向けて突出するロータ入力軸25と、ロータ入力軸25に接続され、両側方に延びるロータ駆動軸26と、ロータ入力軸25とロータ駆動軸26とを接続するジョイント27によって構成される。ロータ入力軸25及びロータ駆動軸26のジョイント27との接続は、それぞれスプライン嵌合によって実現されている。このように、ロータ入力軸25とロータ駆動軸26とをジョイント27を介してスプライン結合することで、ロータ入力軸25からロータ駆動軸26への動力伝達に際する伝達効率を向上することができる。さらに、スプライン溝によって接触面積を大きく取ることができるため、ロータ入力軸25及びロータ駆動軸26とジョイント27との間の摩耗を防ぐことができる。
円筒部40bの内周面には、伝動ケース22内を密封するオイルシール50、及び、入力軸21を回転自在に支持するベアリング51・51が開口側から順に配置される。
また、本体40を一体的に成形することで、伝動ケース22を組み立てる際の本体40の組み立てが不要となるとともに、本体40の内部での組み付け位置を成形時に確定することから、本体40の内部部品を組み付けて伝動ケース22を組み立てる際の各部品の位置決め精度を高くすることができる。
さらに、蓋42を継ぎ目のない高剛性の構造とするとともに、駆動軸23(ロータ入力軸25)を支持するためのベアリング54を保持し、かつ、本体40の側方に突出するボス部43を蓋42に一体的に設けていることにより、ロータ入力軸25にトルク変動が生じた場合でも高い剛性を有する蓋42、及び蓋42が固定される本体40を含む伝動ケース22全体によって吸収することができる。これにより、ロータ入力軸25によるガタが蓋42に及ぼす影響を出来る限り小さくすることができる。従って、蓋42における密閉性を確保でき、ベアリング54の破損を防ぐことができる。
このように、ジョイント27の拡径部27aの開放部を伝動ケース22のボス部43に被せて配置することで、オイルシール53までの経路をラビリンス状に形成している。
従って、ジョイント27の内側端部の開放部から内部に侵入してボス部43の開口に向かう経路は、夾雑物の進行方向(伝動ケース22の外側から内側に向かう方向)と逆方向となる。そして、ボス部43の外側端部からオイルシール53に向かう侵入方向は、さらにその逆方向となる。このように、ジョイント27を設けることによって、伝動ケース22のオイルシール53へ到達する経路を夾雑物の進行方向と逆方向となるようなラビリンス構造にしている。
さらに、ジョイント27の拡径部27aによって夾雑物の進路を物理的に遮っていることから、ジョイント27の内側端部に到達する夾雑物の量を低減できる。これとともに、回転体として配置されるジョイント27の外周に沿って夾雑物が進むこととなり、夾雑物が拡径部27aを越える際に、回転の遠心力を夾雑物がジョイント27から離れる方向に作用させることで、夾雑物をジョイント27から振り落とす効果も期待できる。
そして、ジョイント27とボス部43の隙間に夾雑物が侵入した際でも、摺動部56により夾雑物を粉砕することができる。従って、ジョイント27の内部に夾雑物が侵入したとしても、摺動部56のスクレーパー効果によって粉砕し、オイルシール53に到達することを防止でき、駆動軸23に絡みつくことを防止できる。
また、本体40の後面下部に、内部の潤滑油を取り出すためのドレン(不図示)が設けられており、内部の潤滑油を容易に排出して交換することが可能である。
なお、伝動ケース22内には、潤滑油に換えてグリスを充填しても良い。
保護部材70は、蛇腹状の保護ブーツであり、本体40の前方に向けて延出される円筒部40bの周囲にクリップ71を用いて固定される。円筒部40bは、箱状に形成される収容部40aの前面から前方に向けて延出されることから、円筒部40bの長さをそのままクリップ71の固定部として利用することが可能であり、保護部材70の固定長を長く取ることが可能である。これにより、保護部材70をより強固に取り付けることができ、抜け落ちたり隙間が空いたりすることを防止できる。従って、保護部材70側から伝動ケース22の内部に土泥や夾雑物が侵入することがなく、係る侵入物による不具合の発生を防ぐことができる。
図6に示すように、ジョイント27には拡径部27aを設けることなく、ボス部43の開放端部を径方向外側に延出した延出部80を設け、かつ、ロータ入力軸25の外周に板材81を設ける。板材81は、ロータ入力軸25の外周に固定される円盤状の部材であり、ボス部43の延出部80と対向するように配置される。このように、整地ロータ24側から進行する夾雑物を板材81によって阻止するとともに、板材81と延出部80との間に侵入する経路を径方向に向けて設けることで、ボス部43の開口まで到達する夾雑物の量を低減することが可能である。さらに、板材81はロータ入力軸25の回転と共に回転することにより、ボス部43の延出部80に対して相対的に回転することとなる。つまり、板材81とボス部43の延出部80の間に侵入した夾雑物をすり潰すことができる。
サイドケース60は、駆動軸23を回転自在に支持するベアリング61及びベアリング61の両側部に配置されるオイルシール62を収容する。サイドケース60内では、駆動軸23の断面形状に応じた開口を有し、かつ、円形状の外周面を有するカラー63が駆動軸23に固定され、カラー63の外周面にベアリング61及びオイルシール62が固定されている。
このように、サイドケース60の両端の開口に保護部材64をそれぞれ設けることで、オイルシール62までの経路をラビリンス状に形成している。
従って、保護部材64の内側端部の開放部から内部に侵入してサイドケース60の開口に向かう経路は、夾雑物の進行方向(サイドケース60の外側から内側に向かう方向)と逆方向となる。そして、サイドケース60の外側端部からオイルシール62に向かう侵入方向は、さらにその逆方向となる。このように、保護部材64を設けることによって、サイドケース60のオイルシール62へ到達する経路を夾雑物の進行方向と逆方向となるようなラビリンス構造にしている。
また、夾雑物は、整地ロータ24から駆動軸23に沿って保護部材64の中央部64bに向けて進み、さらに中央部64aから外周部64bに到達するときに、中央部64aの凹みを越える必要がある。つまり、中央が凹んだ形状を有する保護部材64によって、夾雑物の進行に抵抗を付与することができる。
そして、保護部材64は、駆動軸23(ロータ駆動軸26)に固定されることで、保護部材64をサイドケース60に対して回転させることができる。これにより、保護部材64の開放部から、保護部材64の内周面とサイドケース60の外周面との間に侵入した夾雑物を細かく砕くことができる。
Claims (2)
- エンジンから動力の伝達を受けて駆動する整地装置を備え、
前記整地装置は、前記エンジンからの動力が伝達される伝動ケースと、該伝動ケースの両側面から側方に向けて突出して設けられ、前記伝動ケース内で前記エンジンからの動力が伝達される駆動軸と、該駆動軸に固定される複数の整地ロータを備え、
前記伝動ケースは、前記エンジンからの動力が伝達される入力軸を回転自在に支持するとともに、前記駆動軸が貫通する開口を有する本体と、前記駆動軸を回転自在に支持するとともに、前記本体の開口を塞ぐ蓋を備えることを特徴とする苗移植機。 - 前記伝動ケースの本体は、前記エンジンからの動力を駆動軸に伝達するベベルギアを収容する収容部と、該収容部の前面から前方に延出され、前記入力軸を支持するベアリングを収容する円筒部を備え、
前記入力軸と、該入力軸に連結される整地伝動軸との連結部の周囲を保護する保護部材が前記円筒部の外周に固定される請求項1に記載の苗移植機。
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2014
- 2014-03-14 JP JP2014052807A patent/JP6181584B2/ja active Active
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