JP2015172560A - クロノグラフ機構、ムーブメントおよび時計 - Google Patents
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Abstract
【課題】省スペース化が可能なクロノグラフ機構を提供する。【解決手段】クロノグラフ表示部の針に連結されたハートカム20と、回動によりハートカム20を躍制および躍制解除する復針ハンマー25と、復針ハンマー25を回動する複数のアーム33を備えた復針レバー30と、を有し、復針レバー30は、ハートカム20を躍制する時と、ハートカム20を躍制解除する時で、異なるアーム33が復針ハンマー25を回動する。復針レバー30の回動軸31は、複数のハートカム20A,20B,20Cの回転軸21A,21B,21Cから等距離の位置にある。【選択図】図3
Description
本発明は、クロノグラフ機構、ムーブメントおよび時計に関するものである。
クロノグラフ(以下「CG」と言う場合がある。)を帰零(リセット)するための技術として、ハンマー等でハートカムを躍制する技術が採用されている。特許文献1発明では、1個のハンマーを回動させて、秒CG用および分CG用の2個のハートカムを躍制している。特許文献2発明では、1個のハンマーをスライドさせて、秒CG用、分CG用および時CG用の3個のハートカムを躍制している。
CGの計測時にはハートカムが回転するので、CGの計測開始前にはハンマーを移動させてハートカムの躍制を解除する。その際、回転するハートカムとハンマーとが干渉しないように、ハンマーを大きく移動させる必要がある。特許文献1および2発明では、ハンマーの移動スペースが大きくなり、クロノグラフ機構の省スペース化に限界がある。
本発明は、省スペース化が可能なクロノグラフ機構、ムーブメントおよび時計を提供することを目的とする。
本発明は、省スペース化が可能なクロノグラフ機構、ムーブメントおよび時計を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明のクロノグラフ機構は、クロノグラフ表示部の針に連結されたハートカムと、回動により前記ハートカムを躍制および躍制解除する復針ハンマーと、前記復針ハンマーを回動する複数のアームを備えた復針レバーと、を有し、前記復針レバーは、前記ハートカムを躍制する時と、前記ハートカムを躍制解除する時で、異なる前記アームが前記復針ハンマーを回動する、ことを特徴とする。
この構成によれば、復針ハンマーとは別に復針レバーを備え、復針レバーの異なるアームが復針ハンマーを回動して、ハートカムを躍制および躍制解除する。そのため、1個の可動部材(ハンマー)のみでハートカムを躍制および躍制解除する場合と比べて、可動部材(復針ハンマーおよび復針レバー)の移動スペースが小さくなる。したがって、クロノグラフ機構の省スペース化を実現できる。
この構成によれば、復針ハンマーとは別に復針レバーを備え、復針レバーの異なるアームが復針ハンマーを回動して、ハートカムを躍制および躍制解除する。そのため、1個の可動部材(ハンマー)のみでハートカムを躍制および躍制解除する場合と比べて、可動部材(復針ハンマーおよび復針レバー)の移動スペースが小さくなる。したがって、クロノグラフ機構の省スペース化を実現できる。
また、複数の前記クロノグラフ表示部に対応して、複数の前記ハートカムおよび複数の前記復針ハンマーを備え、前記復針レバーの回動軸は、前記複数のハートカムの回転軸から等距離の位置にある、構成としてもよい。
この構成によれば、可動部材の移動スペースがさらに小さくなり、クロノグラフ機構のさらなる省スペース化を実現できる。また、複数の復針ハンマーの共通化が可能になり、製造コストを抑制できる。
この構成によれば、可動部材の移動スペースがさらに小さくなり、クロノグラフ機構のさらなる省スペース化を実現できる。また、複数の復針ハンマーの共通化が可能になり、製造コストを抑制できる。
また、複数の前記クロノグラフ表示部に対応して、複数の前記ハートカムおよび複数の前記復針ハンマーを備え、前記復針レバーは、前記複数の復針ハンマーを同時に回動し、前記複数のアームは、弾性変形可能に形成されている、構成としてもよい。
特許文献1発明では、1個のハンマーで複数のハートカムを躍制するので、製造ばらつきにより各ハートカムの躍制位置がずれることがある。この場合、第1のハートカムが躍制されても、他のハートカムは完全に躍制されない状態になる。そのため、製造ばらつきに起因する各ハートカムの躍制位置の調整が必要になる。
これに対して、複数の復針ハンマーを同時に回動する復針レバーの複数のアームが、弾性変形可能に形成されている構成とした。この構成によれば、製造ばらつきにより第1のハートカムが先に躍制されても、第1のハートカムを躍制する第1のアームが弾性変形することで、他のアームにより他のハートカムを確実に躍制できる。したがって、製造ばらつきに起因する躍制位置の調整が不要になり、自動組み立てが可能になる。
特許文献1発明では、1個のハンマーで複数のハートカムを躍制するので、製造ばらつきにより各ハートカムの躍制位置がずれることがある。この場合、第1のハートカムが躍制されても、他のハートカムは完全に躍制されない状態になる。そのため、製造ばらつきに起因する各ハートカムの躍制位置の調整が必要になる。
これに対して、複数の復針ハンマーを同時に回動する復針レバーの複数のアームが、弾性変形可能に形成されている構成とした。この構成によれば、製造ばらつきにより第1のハートカムが先に躍制されても、第1のハートカムを躍制する第1のアームが弾性変形することで、他のアームにより他のハートカムを確実に躍制できる。したがって、製造ばらつきに起因する躍制位置の調整が不要になり、自動組み立てが可能になる。
また、複数の前記クロノグラフ表示部に対応して、複数の前記ハートカムおよび複数の前記復針ハンマーを備え、前記アームは、基端部と先端部との間に屈曲部を備え、前記アームの前記先端部および前記屈曲部は、相互に異なる前記復針ハンマーを回動する、構成としてもよい。
この構成によれば、アームの先端部および屈曲部が、それぞれに近接配置された復針ハンマーを回動する。したがって、可動部材の移動スペースがさらに小さくなり、クロノグラフ機構のさらなる省スペース化を実現できる。
この構成によれば、アームの先端部および屈曲部が、それぞれに近接配置された復針ハンマーを回動する。したがって、可動部材の移動スペースがさらに小さくなり、クロノグラフ機構のさらなる省スペース化を実現できる。
また、前記復針ハンマーは、前記ハートカムを打撃する打撃部と、前記復針レバーの前記アームに当接する当接部とが、回動軸を挟んで配置されている、構成としてもよい。
この構成によれば、復針ハンマーの回動軸の一方側のみに打撃部および当接部が配置されている場合と比べて、可動部材の移動スペースが小さくなる。したがって、クロノグラフ機構のさらなる省スペース化を実現できる。
この構成によれば、復針ハンマーの回動軸の一方側のみに打撃部および当接部が配置されている場合と比べて、可動部材の移動スペースが小さくなる。したがって、クロノグラフ機構のさらなる省スペース化を実現できる。
一方、本発明のムーブメントは、前述したクロノグラフ機構を備えることを特徴とする。
この構成によれば、前述した省スペース化が可能なクロノグラフ機構を備えるので、小型のムーブメントを提供できる。
この構成によれば、前述した省スペース化が可能なクロノグラフ機構を備えるので、小型のムーブメントを提供できる。
一方、本発明の時計は、前述したムーブメントを備えることを特徴とする。
この構成によれば、前述した省スペース化が可能なクロノグラフ機構を備えるので、小型の時計を提供できる。
この構成によれば、前述した省スペース化が可能なクロノグラフ機構を備えるので、小型の時計を提供できる。
本発明によれば、復針ハンマーとは別に復針レバーを備え、復針レバーの異なるアームが復針ハンマーを回動して、ハートカムを躍制および躍制解除する。そのため、1個の可動部材(ハンマー)のみでハートカムを躍制および躍制解除する場合と比べて、可動部材(復針ハンマーおよび復針レバー)の移動スペースが小さくなる。したがって、クロノグラフ機構の省スペース化を実現できる。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。
一般に、時計の駆動部分を含む機械体を「ムーブメント」と称する。このムーブメントに文字板、指針を取り付けて、ガラスおよび裏蓋を含むケースの中に入れて完成品にした状態を時計の「コンプリート」と称する。なお、ムーブメントの基板を構成する地板に対して、ケースのガラス側をムーブメントの「裏側」と称し、ケースの裏蓋側をムーブメントの「表側」と称する。
一般に、時計の駆動部分を含む機械体を「ムーブメント」と称する。このムーブメントに文字板、指針を取り付けて、ガラスおよび裏蓋を含むケースの中に入れて完成品にした状態を時計の「コンプリート」と称する。なお、ムーブメントの基板を構成する地板に対して、ケースのガラス側をムーブメントの「裏側」と称し、ケースの裏蓋側をムーブメントの「表側」と称する。
(時計、ムーブメント)
図1は実施形態に係る時計の外観図である。
図1に示すように、本実施形態の時計1のコンプリートは、ケース2内に、少なくともムーブメント3と、針4と、文字板5とを封入したものである。ケース2は、ガラス2aおよび裏蓋(不図示)を備えている。ムーブメント3は、クォーツ式や機械式などの方式で時計を駆動する時計機構(不図示)と、次述するクロノグラフ(CG)機構10とを備えている。針4は、時針および分針を備え、文字板5の中央に配置されている。文字板5は、時間を表示する目盛り等を備えている。文字板5の6時の方向には、小秒針を備えた秒表示部6が設けられている。ケース2の外側における3時の方向には、りゅうず8が設けられている。
図1は実施形態に係る時計の外観図である。
図1に示すように、本実施形態の時計1のコンプリートは、ケース2内に、少なくともムーブメント3と、針4と、文字板5とを封入したものである。ケース2は、ガラス2aおよび裏蓋(不図示)を備えている。ムーブメント3は、クォーツ式や機械式などの方式で時計を駆動する時計機構(不図示)と、次述するクロノグラフ(CG)機構10とを備えている。針4は、時針および分針を備え、文字板5の中央に配置されている。文字板5は、時間を表示する目盛り等を備えている。文字板5の6時の方向には、小秒針を備えた秒表示部6が設けられている。ケース2の外側における3時の方向には、りゅうず8が設けられている。
(クロノグラフ機構の概要)
ムーブメント3は、時間計測(ストップウォッチ)機能を有するCG機構10を備えている。CG機構10は、計測した時間をCG針12で表示するCG表示部11を備えている。本実施形態のCG機構10は、秒を表示する秒CG針12Aを備えた秒CG表示部11Aと、分を表示する分CG針12Bを備えた分CG表示部11Bと、時を表示する時CG針12Cを備えた時CG表示部11Cとを有している。秒CG表示部11Aは文字板5の中央に配置され、分CG表示部11Bは文字板5の12時の方向に配置され、時CG表示部11Cは文字板5の9時の方向に配置されている。
ムーブメント3は、時間計測(ストップウォッチ)機能を有するCG機構10を備えている。CG機構10は、計測した時間をCG針12で表示するCG表示部11を備えている。本実施形態のCG機構10は、秒を表示する秒CG針12Aを備えた秒CG表示部11Aと、分を表示する分CG針12Bを備えた分CG表示部11Bと、時を表示する時CG針12Cを備えた時CG表示部11Cとを有している。秒CG表示部11Aは文字板5の中央に配置され、分CG表示部11Bは文字板5の12時の方向に配置され、時CG表示部11Cは文字板5の9時の方向に配置されている。
CG機構10は、時間計測を開始および停止する発停ボタン16と、CG針12を帰零(リセット)するリセットボタン18とを備えている。発停ボタン16は、ケース2の外側における2時の方向に配置されている。リセットボタン18は、ケース2の外側における4時の方向に配置されている。
CG機構10は、以下のように時間計測を開始および停止する。時間計測の開始時に発停ボタン16を押すと、ピラーホイール(不図示)が一歯分だけ回転するとともに、時計機構からCG機構10への動力伝達が開始され、CG機構10が時間計測を開始する。また、時間計測の停止時に発停ボタン16を押すと、ピラーホイールが一歯分だけ回転するとともに、時計機構からCG機構10への動力伝達が遮断され、CG機構10が時間計測を停止する。なお、時間計測中はピラーホイールに規制されてリセットボタン18が押圧不能になり、計測停止後はピラーホイールによる規制が解除されてリセットボタン18が押圧可能になる。
図2は、実施形態に係るクロノグラフ機構の平面図である。なお図2〜図8は、ムーブメントを表側から見た図であり、12時の方向を紙面の右側に配置している。すなわち、紙面の上側が3時の方向であり、紙面の下側が9時の方向である。図2〜図8では、紙面上において時計中心の左回り方向をR1方向とし、右回り方向をR2方向としている。また、時計中心の方向をD1方向とし、時計中心とは反対の方向をD2方向としている。図2〜図8では、理解を容易にするため、重要性が低い部品の記載を省略するとともに、重要性が高い部品に網掛けを施している。
図2に示すように、CG機構10はハートカム20を備えている。ハートカム20は、回転軸21を介してCG針12(図1参照)に連結されている。図2に示すハートカム20は、カム面24および躍制面23を備えている。ハンマーがハートカム20のカム面24を打撃すると、ハートカム20が回転し、躍制面23においてハンマーと当接した状態で静止する。これによりハートカム20が躍制される。
時間計測の開始時に発停ボタン16を押すと、ハートカム20の躍制が解除され、ハートカム20がCG針とともに回転する。一方、時間計測の停止後にリセットボタン18を押すと、ハートカム20が躍制され、CG針が帰零される。これらを実現する本実施形態のCG機構10の構成について、以下に説明する。
(クロノグラフ機構の構成)
図2に示すように、CG機構10は、リセットボタン18に押圧されて回動するリセットスイッチ80と、リセットスイッチ80に押圧されて回動するリセットレバー70と、を備えている。またCG機構10は、発停ボタン16に押圧されて回動する発停スイッチ60と、発停スイッチ60に押圧されて回動する発停レバー50と、を備えている。さらにCG機構10は、リセットレバー70および発停レバー50に押圧されて回動する伝達レバー40を備えている。これらの各部材は、地板9の表側に配置されている。
図2に示すように、CG機構10は、リセットボタン18に押圧されて回動するリセットスイッチ80と、リセットスイッチ80に押圧されて回動するリセットレバー70と、を備えている。またCG機構10は、発停ボタン16に押圧されて回動する発停スイッチ60と、発停スイッチ60に押圧されて回動する発停レバー50と、を備えている。さらにCG機構10は、リセットレバー70および発停レバー50に押圧されて回動する伝達レバー40を備えている。これらの各部材は、地板9の表側に配置されている。
図7に示すように、CG機構10は、リセットボタン18に押圧されて回動するリセットスイッチ80を備えている。
リセットスイッチ80は、R1側端部に回動軸81を備え、R2側端部に押圧板82を備えている。リセットスイッチ80のD2側には板バネ84が配置されている。板バネのR1側端部は地板等に連結され、R2側端部はリセットスイッチ80の押圧板82に固着されている。これにより板バネ84は、リセットスイッチ80を所定位置に保持している。
リセットスイッチ80は、R1側端部に回動軸81を備え、R2側端部に押圧板82を備えている。リセットスイッチ80のD2側には板バネ84が配置されている。板バネのR1側端部は地板等に連結され、R2側端部はリセットスイッチ80の押圧板82に固着されている。これにより板バネ84は、リセットスイッチ80を所定位置に保持している。
CG機構10は、リセットスイッチ80に押圧されて回動するリセットレバー70を備えている。リセットレバー70は、リセットスイッチ80のD1側に配置されている。
リセットレバー70は、ムーブメント3の外周に沿って長尺に形成され、中央に回動軸71を備えている。回動軸71のR1側には、リセットスイッチ80の押圧板82に当接する凸部72が形成されている。リセットレバー70のR1側端部にはU字バネ73が配置されている。U字バネ73のD2側端部はリセットレバー70に連結され、U字バネ73のD1側端部は、地板等に連結されたピン74のD2側に当接している。これによりU字バネ73は、リセットレバー70を回動軸71の右回りに付勢している。リセットレバー70のR2側端部には、伝達レバー40を駆動するフォーク部79が形成されている。
リセットレバー70は、ムーブメント3の外周に沿って長尺に形成され、中央に回動軸71を備えている。回動軸71のR1側には、リセットスイッチ80の押圧板82に当接する凸部72が形成されている。リセットレバー70のR1側端部にはU字バネ73が配置されている。U字バネ73のD2側端部はリセットレバー70に連結され、U字バネ73のD1側端部は、地板等に連結されたピン74のD2側に当接している。これによりU字バネ73は、リセットレバー70を回動軸71の右回りに付勢している。リセットレバー70のR2側端部には、伝達レバー40を駆動するフォーク部79が形成されている。
図4に示すように、CG機構10は、発停ボタン16に押圧されて回動する発停スイッチ60を備えている。
発停スイッチ60は、R2側端部に回動軸61を備え、R1側端部に押圧板62を備えている。発停スイッチ60のD2側には板バネ64が配置されている。板バネ64のR2側端部は地板等に連結され、R1側端部は発停スイッチ60の押圧板62に固着されている。これにより板バネ64は、発停スイッチ60を所定位置に保持している。
発停スイッチ60は、R2側端部に回動軸61を備え、R1側端部に押圧板62を備えている。発停スイッチ60のD2側には板バネ64が配置されている。板バネ64のR2側端部は地板等に連結され、R1側端部は発停スイッチ60の押圧板62に固着されている。これにより板バネ64は、発停スイッチ60を所定位置に保持している。
CG機構10は、発停スイッチ60に押圧されて回動する発停レバー50を備えている。発停レバー50は、発停スイッチ60のD1側に配置されている。
発停レバー50は、R1側端部に回動軸51を備えている。なお発停レバー50の回動軸51は、前述したリセットレバー70の回動軸71に一致している。回動軸51のR2側には、発停スイッチ60の押圧板62に当接する凸部52が形成されている。発停レバー50にはスイッチピン53が立設され、スイッチピン53はスイッチバネ54に当接している。スイッチバネ54のD1側端部は地板等に連結されている。スイッチバネ54のD2側端部には、スイッチピン53と係合する谷部54vと、谷部54vのD1側に隣接する山部54mとが形成されている。スイッチバネ54の谷部54vにスイッチピン53が係合されると、発停レバー50は所定位置に保持される。また、スイッチピン53が谷部54vから外れて山部54mに乗り上げると、スイッチバネ54の復元力によりスイッチピン53は谷部54vに案内される。これにより発停レバー50は、平面視において回動軸51の左回りに付勢されている。発停レバー50のR2側端部には、伝達レバー40を押圧する押圧部58が形成されている。
発停レバー50は、R1側端部に回動軸51を備えている。なお発停レバー50の回動軸51は、前述したリセットレバー70の回動軸71に一致している。回動軸51のR2側には、発停スイッチ60の押圧板62に当接する凸部52が形成されている。発停レバー50にはスイッチピン53が立設され、スイッチピン53はスイッチバネ54に当接している。スイッチバネ54のD1側端部は地板等に連結されている。スイッチバネ54のD2側端部には、スイッチピン53と係合する谷部54vと、谷部54vのD1側に隣接する山部54mとが形成されている。スイッチバネ54の谷部54vにスイッチピン53が係合されると、発停レバー50は所定位置に保持される。また、スイッチピン53が谷部54vから外れて山部54mに乗り上げると、スイッチバネ54の復元力によりスイッチピン53は谷部54vに案内される。これにより発停レバー50は、平面視において回動軸51の左回りに付勢されている。発停レバー50のR2側端部には、伝達レバー40を押圧する押圧部58が形成されている。
図2に示すように、CG機構10は、リセットレバー70および発停レバー50に押圧されて回動する伝達レバー40を備えている。伝達レバー40は、リセットレバー70および発停レバー50のR2側に配置されている。
伝達レバー40は、中央に回動軸41を備えている。伝達レバー40のR1側端部には、リセットレバー70のフォーク部79によってD2側に押し上げられるリフトピン49が(紙面の裏側に向かって)立設されている。また伝達レバー40のR1側端部には、発停レバー50の押圧部58に当接する受け部48が形成されている。回動軸41のR2側にはスイッチピン43が立設され、スイッチピン43はスイッチバネ44に当接している。スイッチバネ44のD1側端部は地板等に連結されている。スイッチバネ44のD2側端部には、スイッチピン43に係合する谷部44vと、谷部44vのD1側に隣接する山部44mとが形成されている。スイッチバネ44の谷部44vにスイッチピン43が係合されると、伝達レバー40は所定位置に保持される。また、山部44mにおける谷部44vとは反対側の斜面にスイッチピン43が配置されると、スイッチバネ44の復元力により伝達レバー40は回動軸41の右回りに付勢される。伝達レバー40のR2側端部には、復針レバー30のガイドピン39と係合する切欠き部46が形成されている。
伝達レバー40は、中央に回動軸41を備えている。伝達レバー40のR1側端部には、リセットレバー70のフォーク部79によってD2側に押し上げられるリフトピン49が(紙面の裏側に向かって)立設されている。また伝達レバー40のR1側端部には、発停レバー50の押圧部58に当接する受け部48が形成されている。回動軸41のR2側にはスイッチピン43が立設され、スイッチピン43はスイッチバネ44に当接している。スイッチバネ44のD1側端部は地板等に連結されている。スイッチバネ44のD2側端部には、スイッチピン43に係合する谷部44vと、谷部44vのD1側に隣接する山部44mとが形成されている。スイッチバネ44の谷部44vにスイッチピン43が係合されると、伝達レバー40は所定位置に保持される。また、山部44mにおける谷部44vとは反対側の斜面にスイッチピン43が配置されると、スイッチバネ44の復元力により伝達レバー40は回動軸41の右回りに付勢される。伝達レバー40のR2側端部には、復針レバー30のガイドピン39と係合する切欠き部46が形成されている。
図3は、復針レバー周辺の拡大図である。本実施形態のCG機構は、回動によりハートカム20を躍制および解放する復針ハンマー25と、復針ハンマー25を回動する複数のアーム33を備えた復針レバー30と、を備えている。以下、秒CG表示部11A、分CG表示部11Bおよび時CG表示部11Cの全てに共通となる事項については、秒CG表示部11Aを例にして説明する。
秒復針ハンマー25Aは、秒回動軸26Aを備えている。秒回動軸26Aは、秒ハートカム20Aと時ハートカム20Cとの間であって復針レバー30寄りに配置されている。秒復針ハンマー25Aの第1端部は、秒回動軸26Aから秒ハートカム20Aおよび時ハートカム20Cの方向に長く伸びている。秒復針ハンマー25Aの第1端部には、秒ハートカム20Aを打撃して躍制面23と当接する打撃面28が形成されている。一方、秒復針ハンマー25Aの第2端部は、秒回動軸26Aから復針レバー30の方向に短く伸びている。秒復針ハンマー25Aの第2端部は、一対の斜面29R,29Sを備え、平面視において先細るように形成されている。一対の斜面として、秒ハートカム20A側に形成された躍制斜面29Rと、時ハートカム20C側に形成された解除斜面29Sとが形成されている。
分復針ハンマー25Bおよび時復針ハンマー25Cについても、秒復針ハンマー25Aと同様に形成されている。
分復針ハンマー25Bおよび時復針ハンマー25Cについても、秒復針ハンマー25Aと同様に形成されている。
復針レバー30は、回動軸31を有している。回動軸31は、秒ハートカム20Aの秒回転軸21A、分ハートカム20Bの分回転軸21B、および時ハートカム20Cの時回転軸21Cから、等距離となる位置に配置されている。復針レバー30は、回動軸31から伝達レバー40に向かって伸びる復針レバー本体32を有している。復針レバー本体32の先端には、伝達レバー40の切欠き部46と係合するガイドピン39が立設されている。また復針レバー30は、回動軸31から各復針ハンマー25に向かって伸びる3本のアーム33を備えている。
秒アーム33Aは、回動軸31から秒復針ハンマー25Aに向かって伸び、中間部において屈曲し、さらに隣の分復針ハンマー25Bに向かって伸びている。秒アーム33Aの屈曲部35は、秒復針ハンマー25Aの躍制斜面29Rに当接可能とされている。また秒アーム33Aの先端部37は、隣の分復針ハンマー25Bの解除斜面29Sに当接可能とされている。
分アーム33Bおよび時アーム33Cについても、秒アーム33Aと同様に形成されている。ただし、分アーム33Bの先端部37は、いずれの復針ハンマーの解除斜面にも当接しない。なお、時復針ハンマー25Cの解除斜面29Sには、復針レバー本体32に形成された凸部38が当接可能とされている。
分アーム33Bおよび時アーム33Cについても、秒アーム33Aと同様に形成されている。ただし、分アーム33Bの先端部37は、いずれの復針ハンマーの解除斜面にも当接しない。なお、時復針ハンマー25Cの解除斜面29Sには、復針レバー本体32に形成された凸部38が当接可能とされている。
(クロノグラフ機構の動作)
前述したように、時間計測の開始時に図2の発停ボタン16を押すと、ハートカム20の躍制が解除され、ハートカム20がCG針とともに回転する。一方、時間計測の停止後にリセットボタン18を押すと、ハートカム20が躍制され、CG針12が帰零される。これらを実現する本実施形態のCG機構10の動作について、以下に説明する。
前述したように、時間計測の開始時に図2の発停ボタン16を押すと、ハートカム20の躍制が解除され、ハートカム20がCG針とともに回転する。一方、時間計測の停止後にリセットボタン18を押すと、ハートカム20が躍制され、CG針12が帰零される。これらを実現する本実施形態のCG機構10の動作について、以下に説明する。
図2は、時間計測の開始前の状態である。発停レバー50のスイッチピン53は、スイッチバネ54の谷部54vに係合している。スイッチバネ54の復元力によりスイッチピン53が谷部54vに案内されることで、発停レバー50は平面視において回動軸51の左回りに付勢されている。そのため、発停レバー50の凸部52は、発停スイッチ60の押圧板62に当接している。一方、伝達レバー40のスイッチピン43は、スイッチバネ44の谷部44vから外れ、隣の山部44mを乗り越えて、谷部44vとは反対側の斜面上に配置されている。
図4は、時間計測の開始時に発停ボタン16を押圧したときの動作説明図である。発停ボタン16を押すと、発停ボタン16の先端部が、板バネ64を介して押圧板62を押圧する。これにより、発停スイッチ60は平面視において回動軸61の左回りに回動する。これに伴って、押圧板62が発停レバー50の凸部52を押圧し、発停レバー50は平面視において回動軸51の右回りに回動する。その際、発停レバー50のスイッチピン53がスイッチバネ54の谷部54vから外れ、山部54mに乗り上げるので、発停ボタン16の押圧時にクリック感が得られる。
発停レバー50が右回りに回動すると、発停レバー50のR2側端部に形成された押圧部58が、伝達レバー40の受け部48をD1方向に押圧する。これにより、伝達レバー40は平面視において回動軸41の左回りに回動する。その際、伝達レバー40のスイッチピン43がスイッチバネ44の山部44mを乗り越えて谷部44vに係合し、伝達レバー40の位置が保持される。なお、スイッチピン43が山部44mを乗り越える際に、発停ボタン16の押圧時のクリック感が得られる。また、伝達レバー40が左回りに回動すると、伝達レバー40のR2側端部に形成された切欠き部46は、復針レバー30のガイドピン39を切欠き部46から吐き出す方向に案内する。これにより、復針レバー30が平面視において回動軸31の右回りに回動する。
図3に示す時間計測の開始前の状態では、復針レバー30の時アーム33Cの先端部37が、秒復針ハンマー25Aの解除斜面29Sから離間している。時間計測の開始時に、復針レバー30が右回りに回動すると、時アーム33Cの先端部37が秒復針ハンマー25Aの解除斜面29Sに当接する。さらに、時アーム33Cの先端部37が秒復針ハンマー25Aの解除斜面29Sを押圧すると、秒復針ハンマー25Aは平面視において秒回動軸26Aの左回りに回動する。これにより、図4に示すように、秒復針ハンマー25Aの打撃面28が秒ハートカム20Aの躍制面23から離れ、秒ハートカム20Aの躍制が解除される。その結果、秒ハートカム20Aが自由に回転できる状態になり、時間計測が開始される。
図5は、発停ボタン16の押圧を解除したしたときの動作説明図である。発停ボタン16の押圧を解除すると、板バネ64の復元力により発停スイッチ60は元の位置(図2の位置)に復帰する。また、発停レバー50のスイッチピン53がスイッチバネ54の谷部54vに案内されて再係合するので、発停レバー50も元の位置に復帰する。ただし、伝達レバー40のスイッチピン43がスイッチバネ44の谷部44vに係合しているので、伝達レバー40は回動後の位置に保持され、元の位置に復帰しない。その結果、秒ハートカム20Aは躍制解除されたままの状態になり、時間計測が継続される。
図6は、時間計測の停止時に発停ボタン16を押圧したときの動作説明図である。発停ボタン16を押すと、図4と同様に発停スイッチ60および発停レバー50が回動する。その際、図6に示す発停レバー50のスイッチピン53がスイッチバネ54の谷部54vから外れ、山部54mに乗り上げるので、発停ボタン16の押圧時にクリック感が得られる。一方、伝達レバー40は回動後の位置に保持されているので、改めて回動しない。時間計測の停止時に発停ボタン16を押すと、不図示の部分で時計機構からCG機構への動力伝達が遮断され、時間計測が停止される。
また図6は、CG機構10のリセット前の状態である。リセットレバー70は、U字バネ73により、平面視において回動軸71の右回りに付勢されている。そのため、リセットレバー70の凸部72は、リセットスイッチ80の押圧板82に当接している。
図7は、リセットボタン18を途中まで押圧したときの動作説明図である。リセットボタン18を押すと、リセットボタン18の先端部が、板バネ84を介して押圧板82を押圧する。これにより、リセットスイッチ80は平面視において回動軸81の右回りに回動する。これに伴って、押圧板82がリセットレバー70の凸部72を押圧し、リセットレバー70は平面視において回動軸71の左回りに回動する。
リセットレバー70が左回りに回動すると、リセットレバー70のR2側端部に形成されたフォーク部79が、伝達レバー40のリフトピン49をD2方向に押し上げる。これにより、伝達レバー40は平面視において回動軸41の右回りに回動する。その際、伝達レバー40のスイッチピン43がスイッチバネ44の谷部44vから離脱して、隣の山部44mに乗り上げる。また、伝達レバー40が右回りに回動すると、伝達レバー40のR2側端部に形成された切欠き部46は、復針レバー30のガイドピン39を切欠き部46に飲み込む方向に案内する。これにより、復針レバー30が平面視において回動軸31の左回りに回動する。
復針レバー30が左回りに回動すると、秒アーム33Aの屈曲部35が秒復針ハンマー25Aの躍制斜面29Rに当接する。さらに、秒アーム33Aの屈曲部35が秒復針ハンマー25Aの躍制斜面29Rを押圧すると、秒復針ハンマー25Aは平面視において秒回動軸26Aの右回りに回動する。これにより、図4に示すように、秒復針ハンマー25Aの打撃面28が秒ハートカム20Aのカム面24を打撃する。
図8は、リセットボタン18を最後まで押圧したときの動作説明図である。リセットボタン18をさらに押すと、リセットレバー70が左回りに回動し、伝達レバー40が右回りに回動する。伝達レバー40のスイッチピン43は、スイッチバネ44の山部44mを乗り越えて、谷部44vとは反対側の斜面上に配置される。また、復針レバー30が左回りに回動し、秒アーム33Aの屈曲部35が秒復針ハンマー25Aの躍制斜面29Rをさらに押圧する。これにより、秒復針ハンマー25Aの打撃面28が秒ハートカム20Aのカム面24を押圧して秒ハートカム20Aを強制回転させる。そして、秒復針ハンマー25Aの打撃面28が秒ハートカム20Aの躍制面23に当接したところで、秒ハートカム20Aの強制回転が停止する。これにより、秒ハートカム20Aが躍制され、図1に示す秒CG針12Aがリセットされる。これと同時に、分ハートカム20Bが躍制され、分CG針がリセットされる。また、時ハートカム20Cが躍制され、時CG針がリセットされる。
そして、リセットボタン18の押圧を解除すれば、図2の状態に戻る。なお、伝達レバー40のスイッチピン43は、スイッチバネ44の復元力により山部44mの斜面を滑り降りる方向に付勢されているので、伝達レバー40は平面視において回動軸41の右回りに付勢される。これに伴って、復針レバー30が左回りに付勢され、秒復針ハンマー25Aが右回りに付勢される。その結果、秒復針ハンマー25Aが秒ハートカム20Aを押圧し続けて、秒ハートカム20Aの躍制が維持される。
以上に詳述したように、図3に示す本実施形態のCG機構は、復針ハンマー25を回動する複数のアーム33を備えた復針レバー30を有し、ハートカム20を躍制する時と、ハートカム20を躍制解除する時で、異なるアーム33が復針ハンマー25を回動する構成とした。例えば復針レバー30は、秒復針ハンマー25Aを回動する秒アーム33Aおよび時アーム33Cを有する。そして、秒ハートカム20Aを躍制する時には秒アーム33Aが秒復針ハンマー25Aを回動し、秒ハートカム20Aを躍制解除する時には時アーム33Cが秒復針ハンマー25Aを回動する。
この構成によれば、復針ハンマー25とは別に復針レバー30を備え、復針レバー30の異なるアーム33が復針ハンマー25を回動して、ハートカム20を躍制および躍制解除する。そのため、1個の可動部材(ハンマー)のみでハートカムを躍制および躍制解除する場合と比べて、可動部材(復針ハンマー25および復針レバー30)の移動スペースが小さくなる。したがって、CG機構の省スペース化を実現できる。これに伴って、小型のムーブメントおよび時計を提供できる。
この構成によれば、復針ハンマー25とは別に復針レバー30を備え、復針レバー30の異なるアーム33が復針ハンマー25を回動して、ハートカム20を躍制および躍制解除する。そのため、1個の可動部材(ハンマー)のみでハートカムを躍制および躍制解除する場合と比べて、可動部材(復針ハンマー25および復針レバー30)の移動スペースが小さくなる。したがって、CG機構の省スペース化を実現できる。これに伴って、小型のムーブメントおよび時計を提供できる。
また本実施形態では、複数のCG表示部11A,11B,11Cに対応して、複数のハートカム20A,20B,20C、および複数の復針ハンマー25A,25B,25Cを備え、復針レバー30の回動軸31は、複数のハートカム20A,20B,20Cの回転軸21A,21B,21Cから等距離の位置にある構成とした。
この構成によれば、可動部材の移動スペースがさらに小さくなり、CG機構10のさらなる省スペース化を実現できる。また、複数の復針ハンマー25A,25B,25Cの共通化が可能になり、製造コストを抑制できる。
この構成によれば、可動部材の移動スペースがさらに小さくなり、CG機構10のさらなる省スペース化を実現できる。また、複数の復針ハンマー25A,25B,25Cの共通化が可能になり、製造コストを抑制できる。
ところで、特許文献1に記載されたCG機構では、1個のハンマーで複数のハートカムを躍制するので、製造ばらつきにより各ハートカムの躍制位置がずれることがある。この場合、第1のハートカムが躍制されても、他のハートカムは完全に躍制されない状態になる。そのため、製造ばらつきに起因する各ハートカムの躍制位置の調整が必要になる。
これに対して本実施形態では、複数の復針ハンマー25A,25B,25Cを同時に回動する復針レバー30の複数のアーム33A,33B,33Cが、弾性変形可能に形成されている構成とした。
この構成によれば、製造ばらつきにより第1のハートカムが先に躍制されても、第1のハートカムを躍制させる第1のアームが弾性変形することで、他のアームにより他のハートカムを確実に躍制できる。したがって、製造ばらつきに起因する躍制位置の調整が不要になり、自動組み立てが可能になる。
これに対して本実施形態では、複数の復針ハンマー25A,25B,25Cを同時に回動する復針レバー30の複数のアーム33A,33B,33Cが、弾性変形可能に形成されている構成とした。
この構成によれば、製造ばらつきにより第1のハートカムが先に躍制されても、第1のハートカムを躍制させる第1のアームが弾性変形することで、他のアームにより他のハートカムを確実に躍制できる。したがって、製造ばらつきに起因する躍制位置の調整が不要になり、自動組み立てが可能になる。
また、本実施形態のアーム33は、回動軸31側の基端部と先端部37との間に屈曲部35を備え、アーム33の先端部37および屈曲部35は、相互に異なる復針ハンマー25を回動する構成とした。例えば、秒アーム33Aの先端部37は分復針ハンマー25Bを回動し、秒アーム33Aの屈曲部35は秒復針ハンマー25Aを回動する。
この構成によれば、アーム33の先端部37および屈曲部35が、それぞれに近接配置された復針ハンマー25を回動する。したがって、可動部材の移動スペースがさらに小さくなり、CG機構のさらなる省スペース化を実現できる。
この構成によれば、アーム33の先端部37および屈曲部35が、それぞれに近接配置された復針ハンマー25を回動する。したがって、可動部材の移動スペースがさらに小さくなり、CG機構のさらなる省スペース化を実現できる。
また、本実施形態の復針ハンマー25は、ハートカム20を打撃する打撃面28と、復針レバー30のアーム33に当接する当接部とが、回動軸26を挟んで配置されている構成とした。例えば秒復針ハンマー25Aは、秒ハートカム20Aを打撃する打撃面28と、復針レバー30の秒アーム33Aに当接する躍制斜面29Rおよび時アーム33Cに当接する解除斜面29Sとが、秒回動軸26Aを挟んで配置されている。
この構成によれば、復針ハンマー25の回動軸の一方側のみに打撃面と当接部とが配置されている場合と比べて、可動部材の移動スペースが狭くなる。したがって、CG機構のさらなる省スペース化を実現できる。
この構成によれば、復針ハンマー25の回動軸の一方側のみに打撃面と当接部とが配置されている場合と比べて、可動部材の移動スペースが狭くなる。したがって、CG機構のさらなる省スペース化を実現できる。
なお、本発明の技術範囲は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、前記実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、前記実施形態で挙げた具体的な材料や層構成などはほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
例えば、図2に示す発停ボタン16およびリセットボタン18と復針レバー30とを連動させる機構については、前記実施形態の機構に限られず、他の機構を採用することも可能である。
例えば、図2に示す発停ボタン16およびリセットボタン18と復針レバー30とを連動させる機構については、前記実施形態の機構に限られず、他の機構を採用することも可能である。
また前記実施形態では、図1に示すように、文字板5の中央に秒CG表示部11Aを配置し、12時の方向に分CG表示部11Bを配置し、9時の方向に時CG表示部11Cを配置し、6時の方向に小秒針を含む秒表示部6を配置した。これに加えて、3時の方向に24時針(24時間で一周する)を含む24時表示部を配置して、いわゆる十字配置のムーブメントおよび時計としてもよい。
また、文字板5の中央に秒CG表示部11Aを配置し、10時の方向に分CG表示部11Bを配置し、6時の方向に小秒針を含む秒表示部を配置し、2時の方向に24時針を含む24時表示部を配置して、いわゆるY字配置のムーブメントおよび時計としてもよい。前記実施形態のCG機構はハートカムおよび復針ハンマーを3個ずつ備えていたが、Y字配置のCG機構は時CG部を含まないので、ハートカムおよび復針ハンマーが2個ずつになる。この場合でも、2個の復針ハンマーを回動する複数のアームを備えた復針レバーを設けることで、本発明を適用することができる。
1…時計 3…ムーブメント 10…CG機構(クロノグラフ機構) 11…CG表示部(クロノグラフ表示部) 12…針 20…ハートカム 21A,21B,21C…回転軸 25…復針ハンマー 28…打撃面(打撃部) 29R…躍制斜面(当接部) 29S…解除斜面(当接部) 30…復針レバー 31…回動軸 33…アーム 35…屈曲部 37…先端部
Claims (7)
- クロノグラフ表示部の針に連結されたハートカムと、
回動により前記ハートカムを躍制および躍制解除する復針ハンマーと、
前記復針ハンマーを回動する複数のアームを備えた復針レバーと、を有し、
前記復針レバーは、前記ハートカムを躍制する時と、前記ハートカムを躍制解除する時で、異なる前記アームが前記復針ハンマーを回動する、
クロノグラフ機構。 - 請求項1に記載のクロノグラフ機構であって、
複数の前記クロノグラフ表示部に対応して、複数の前記ハートカムおよび複数の前記復針ハンマーを備え、
前記復針レバーの回動軸は、前記複数のハートカムの回転軸から等距離の位置にある、
クロノグラフ機構。 - 請求項1または請求項2に記載のクロノグラフ機構であって、
複数の前記クロノグラフ表示部に対応して、複数の前記ハートカムおよび複数の前記復針ハンマーを備え、
前記復針レバーは、前記複数の復針ハンマーを同時に回動し、
前記複数のアームは、弾性変形可能に形成されている、
クロノグラフ機構。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のクロノグラフ機構であって、
複数の前記クロノグラフ表示部に対応して、複数の前記ハートカムおよび複数の前記復針ハンマーを備え、
前記アームは、基端部と先端部との間に屈曲部を備え、
前記アームの前記先端部および前記屈曲部は、相互に異なる前記復針ハンマーを回動する、
クロノグラフ機構。 - 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のクロノグラフ機構であって、
前記復針ハンマーは、前記ハートカムを打撃する打撃部と、前記復針レバーの前記アームに当接する当接部とが、回動軸を挟んで配置されている、
クロノグラフ機構。 - 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のクロノグラフ機構を備えたムーブメント。
- 請求項6に記載のムーブメントを備えた時計。
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Family Applications (1)
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