JP2015170942A - 信号同期回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 回路規模の小さい信号同期回路を実現する。【解決手段】 互いに周波数の異なる第1の基準信号と第2の基準信号を受信し、これらを出力端子ごとに分波する分波手段と、上記分波手段で分波された上記第1の基準信号と上記第2の基準信号が互いに同一の周波数になるように少なくとも上記第1の基準信号と上記第2の基準信号のうち一つを周波数変換する周波数変換手段と、上記周波数変換手段に同一の周波数となった上記第1の基準信号と上記第2の基準信号を周波数混合する周波数混合手段と、を有する信号生成回路、を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、レーダや無線通信装置などに用いられる信号同期回路に関するものである。
例えば信号同期回路の一つとして、特許文献1に記載の構成が知られている。
図9に、特許文献1における従来の信号同期回路の構成を示す。従来の信号同期回路は、基準信号を生成する基準信号源1と、信号生成回路60、60aを備える。図中、光ファイバを破線、電線を実線でそれぞれ描いている。また、各機能部の符号に「a」を付したものは、同一の機能を示す。
基準信号源1は、マイクロ波の基準信号(基準マイクロ波信号)を発生するものである。この基準信号源1により発生された基準マイクロ波信号は信号生成回路60、60aに出力される。信号生成回路60は、電光変換手段71と、光サーキュレータ72と、伝送光ファイバ73と、光部分反射鏡74と、第1の光電変換手段75と、第2の光電変換手段76と、位相同期回路77で構成される。
電光変換手段71は、外部(位相同期回路77)からの電気信号(マイクロ波信号)を変調光に電光変換するものである。この電光変換手段71により生成された変調光は光サーキュレータ72に出力される。光サーキュレータ72は、電光変換手段71、伝送光ファイバ73および第2の光電変換手段67と接続され、電光変換手段71からの変調光を伝送光ファイバ73に出力し、また、伝送光ファイバ73からの変調光を第2の光電変換手段76に出力するものである。
伝送光ファイバ73は、光サーキュレータ72からの変調光を光部分反射鏡74に伝送し、また、光部分反射鏡74からの変調光を光サーキュレータ72に伝送するものである。光部分反射鏡74は、伝送光ファイバ73からの変調光のうち、一部を伝送光ファイバ73に反射し、残りの部分を透過するものである。この光部分反射鏡74を透過した変調光は第1の光電変換手段75に出力される。
第1の光電変換手段75は、光部分反射鏡74からの変調光を電気信号(第1のマイクロ波信号)に光電変換するものである。第2の光電変換手段76は、光サーキュレータ72からの変調光を電気信号(第2のマイクロ波信号)に光電変換するものである。この第2の光電変換手段76により光電変換された第2のマイクロ波信号は位相同期回路77に出力される。
位相同期回路77は、第2の光電変換手段76からの第2のマイクロ波信号の位相と基準信号源1からの基準マイクロ波信号の位相とに基づいて、電光変換手段71で用いる変調用マイクロ波信号を生成するものである。変調光の伝送先近傍で、光部分反射鏡74により往復する変調光をモニタして、変調光の角周波数を制御することで、伝送光ファイバ73などの伝送後の位相変動を補償し、信号生成回路60から、基準信号源1に同期したマイクロ波を出力することができる。
信号生成回路60aは、電光変換手段71aと、光サーキュレータ72aと、伝送光ファイバ73aと、光部分反射鏡74aと、第1の光電変換手段75aと、第2の光電変換手段76aと、位相同期回路77aで構成される。各機能部の符号に「a」を付したものは、同一の機能を示すので、信号生成回路60と同様に、信号生成回路60aから、基準信号源1に同期したマイクロ波を出力することができる。
これにより、信号生成回路60、60aから出力されるマイクロ波の位相を、基準信号源にともに同期させることができる。よって、基準信号源に同期した状態の信号を複数の地点に伝送することが可能となる。
特開2013−42478号公報
上述したような従来の信号同期回路は、反射手段として変調光を用いるため、電光交換手段と光電変換手段を用いる必要があり、回路規模が大きくなるという課題があった。
本発明は上記のような問題点を解決するためになされたものであり、回路規模の小さい信号同期回路を実現することを目的とする。
この発明に係る信号同期回路は、
互いに周波数の異なる第1の基準信号と第2の基準信号を受信し、これらを出力端子ごとに分波する分波手段と、
上記分波手段で分波された上記第1の基準信号と上記第2の基準信号が互いに同一の周波数になるように少なくとも上記第1の基準信号と上記第2の基準信号のうち一つを周波数変換する周波数変換手段と、
上記周波数変換手段に同一の周波数となった上記第1の基準信号と上記第2の基準信号を周波数混合する周波数混合手段と、
を有する信号生成回路、
を備えたことを特徴とするものである。
この発明に係る信号同期回路は、2つの基準信号を同じ線路を用いて分配し、分配した信号を基に高周波信号を生成することで、電光交換手段と光電変換手段を用いずに回路規模を小さくでき、複数の地点に同期信号を伝送することが可能となる。
この発明の実施の形態1による信号同期回路を示す構成図 この発明の実施の形態2による信号同期回路の信号生成回路を示す構成図 この発明の実施の形態3による信号同期回路の信号生成回路を示す構成図 この発明の実施の形態3による信号同期回路の信号生成回路を示す構成図 この発明の実施の形態4による信号同期回路の信号生成回路を示す構成図 この発明の実施の形態4による信号同期回路の信号生成回路を示す構成図 この発明の実施の形態5による信号同期回路を示す構成図 この発明の実施の形態6による信号同期回路を示す構成図 従来の信号同期回路を示す構成図
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る信号同期回路の構成を示す図である。
図1の信号同期回路は、第1、第2の基準信号源1、2と、第1、第2、第3の伝送線路11、12、13と、第1、第2の信号生成回路20、20aを備える。ここで、第1の基準信号の角周波数をω、第2の基準信号の角周波数をωとし、ω=N・ω(Nは2以上の整数)とする。第1の基準信号と第2の基準信号は周波数が異なり、その周波数比は1:Nの整数比となっている。
また、各機能部の符号に「a」を付したものは、同一の機能を示す。
図1において、第1の信号生成回路20は、分波手段である分波回路31、周波数混合手段である周波数混合回路32、フィルタである帯域通過フィルタ33、周波数変換手段である位相同期回路34で構成される。第2の信号生成回路20aは、分波手段である分波回路31a、周波数混合手段である周波数混合回路32a、フィルタである帯域通過フィルタ33a、周波数変換手段である位相同期回路34aで構成される。
なお、以下で、特に混同の恐れがない場合、第1の基準信号自体をωで表し、第2の基準信号自体も同様にωで表す。
第1の基準信号源で生成された第1の基準信号ωは、伝送線路11を経由して信号生成回路20に、伝送線路11および伝送線路12を経由して信号生成回路20aに、与えられる。第2の基準信号源で生成された第2の基準信号ωは、伝送線路13および伝送線路12を経由して信号生成回路20に、伝送線路13を経由して信号生成回路20aに、与えられる。
信号生成回路20、20aに入力された基準信号ω、ωは、分波回路31、31aで、第1の基準信号ωと、第2の基準信号ωとに分波される。これら2つの基準信号は周波数が異なるため、分波回路31、31aでの分波は容易である。
伝送線路11、12、13における各遅延量を、それぞれΔt、Δt、Δtとする。すると、分波回路31、31aから出力される基準信号は図1に示した各ポイント、点f1、f2、f1a、f2aにおいて、それぞれ以下の式で与えられる。
f1: cos[ω(t−Δt)] (1)
f2: cos[ω(t−Δt−Δt)] (2)
f1a: cos[ω(t−Δt−Δt)] (3)
f2a: cos[ω(t−Δt)] (4)
信号生成回路20、20aそれぞれの分波回路31、31aで分波された第1の基準信号ωは位相同期回路34、34aにそれぞれ入力される。位相同期回路34、34aでは、入力された第1の基準信号ωに基づいて、基準信号ω(N・ω)と同じ周波数の高周波信号を生成する。すなわち、位相同期回路34、34aでは、入力した第1の基準信号ωをN逓倍することにより、角周波数を第2の基準信号と等しいωとする。第1の基準信号ωに基づいて、位相同期回路34、34aで生成される高周波信号は、図1に示した各ポイント、点f1’、fla’において、それぞれ以下の式で与えられる。
f1’: cos[N・ω(t−Δt)]
=cos[ω(t−Δt)] (5)
fla’: cos[N・ω(t−Δt−Δt)]
=cos[ω(t−Δt−Δt)] (6)
信号生成回路20、20aそれぞれの分波回路31、31aで分波された第2の基準信号ωは周波数混合回路32、32aにそれぞれ入力される。
周波数混合回路32、32aでは、信号同期回路34、34aで生成された式(5)、(6)で示された高周波信号と、分波回路31、31aで分波された式(2)、(4)で示された第2の基準信号ωを周波数混合する。
周波数混合回路32、32aそれぞれに入力する2つの信号は、共に角周波数がωであり等しい値となっている。これら2つの信号を各々の周波数混合回路32、32aで周波数混合することにより、それぞれ角周波数が2・ωとなる混合信号が生成される。
周波数混合回路32、32aの混合信号に含まれる不要波成分は必要に応じて帯域通過フィルタ33、33aで抑圧する。ここでは、不要波成分を抑圧するフィルタとして、帯域通過フィルタを用いたが、低域通過フィルタ、高域通過フィルタ、帯域阻止フィルタ、各種可変フィルタなどを用いてもよい。また、必要ない場合には、フィルタを用いなくてもよい。
周波数混合回路32、32aのうち、不要波成分およびDC成分を除いた高周波信号は、図1に示した信号生成回路20、20aそれぞれの出力である各ポイント、点OUT、OUTaにおいて、それぞれ以下の式で与えられる。
OUT: cos[2ω(t−Δt−Δt−Δt)] (7)
OUTa: cos[2ω(t−Δt−Δt−Δt)] (8)
式(7)、(8)を比較すると、角周波数、位相ともに等しい。すなわち、2つの信号は完全に同期していることがわかる。
したがって、2つの信号生成回路20、20aの間の伝送線路12の長さに依らず、すなわち、伝送線路12の遅延量Δtの値に依存せず、2つの信号生成回路20、20aから出力される信号の同期が取れることになる。
以上のように、本実施の形態1では、2つの基準信号を同じ線路を用いて分配し、分配した信号を基に高周波信号を生成することで、電光交換手段と光電電光手段を用いずに、離れた2点に基準信号に同期した信号を伝送することが可能となる。
なお、第1の基準信号ω、第2の基準信号ωのうちの一方あるいは両方を、何らかの情報を有する各種の変調信号としても良く、この場合も2つの信号生成回路20、20aの間で信号の同期が取れることは明らかである。
実施の形態2.
図2は、この発明の実施の形態2に係る信号同期回路の信号生成回路20の構成を示す図である。図2において、図1と同一符号は同一又は相当部分を示し、説明を省略する。
図2の信号生成回路20は、図1における信号生成回路20を本実施の形態2用に置き換えたものである。
図2において、分波回路31で分波する第1の基準信号ωを、図1の位相同期回路34と同様の第1の位相同期回路34に入力しているが、分波回路31で分波する第2の基準信号ωの出力を、第2の位相同期回路35に入力している点が上記実施の形態1と異なる。図2では、第1の位相同期回路34と第2の位相同期回路35とで周波数変換手段を構成している。
上記実施の形態1では、第1の基準信号をω、第2の基準信号をωとし、ω=N・ω(Nは2以上の整数)としていた。この実施の形態2では、第1の基準信号の角周波数をω、第2の基準信号の角周波数をωとし、M・ω=N・ω(M、Nは互いに異なる1以上の整数)とした場合について説明する。第1の基準信号と第2の基準信号は周波数が異なり、その周波数比はM:Nの整数比となっている。
信号生成回路20に入力された基準信号は分波回路31で、第1、第2の基準信号ω、ωに分波される。伝送線路11、12、13における遅延量をΔt、Δt、Δt、とすると、分波回路31から出力される基準信号は以下の式で与えられる。ここで、f1、f2は図2における各点を示す。
f1: cos[ω(t−Δt)] (9)
f2: cos[ω(t−Δt−Δt)] (10)
分波された第1の基準信号ωは第1の位相同期回路34に入力され、入力された第1の基準信号ωに基づいて、周波数(N・ω)の高周波信号を信号同期回路34で生成する。すなわち、第1の位相同期回路34では、入力した信号をN逓倍することにより、角周波数がN・ωの信号を生成する。
一方、分波された第2の基準信号ωは第2の信号同期回路35に入力され、入力された第2の基準信号ωに基づいて、周波数(M・ω)の高周波信号を信号同期回路35で生成する。すなわち、第2の位相同期回路35では、入力した信号をM逓倍することにより、角周波数がM・ωの信号を生成する。
第1、第2の位相同期回路34、35で生成される高周波信号は以下の式で与えられる。
f1’: cos[N・ω(t−Δt)] (11)
f2’: cos[M・ω(t−Δt−Δt)]
=cos[N・ω(t−Δt−Δt)] (12)
このように、第1位相同期回路34と第2の位相同期回路35で生成される2つの高周波信号は、互いに等しい周波数を有している。
第1の信号同期回路34で生成された高周波信号と第2の信号同期回路35で生成された高周波信号は、周波数混合回路32で周波数混合される。周波数混合回路32の混合信号に含まれる不要波成分は必要に応じて帯域通過フィルタ33で抑圧する。
周波数混合回路32のうち、不要波成分およびDC成分を除いた高周波信号OUTは以下の式で与えられる。
OUT: cos[2N・ω(t−Δt−Δt−Δt)] (13)
図2の信号生成回路20は、図1における信号生成回路20を本実施の形態2用に置き換えたものであるが、ここで、図1に示した信号生成回路20aも、信号生成回路20と同様に、本実施の形態2用の構成である信号生成回路20と全く同じ構成の信号生成回路20aに置き換えてみる。
すると、信号生成回路20aにおいても、信号生成回路20と同様の構成とすることで、出力される高周波信号OUTaは以下の式で与えられる。
OUTa:cos[2N・ω(t−Δt−Δt−Δt)] (14)
すなわち、高周波信号OUTと高周波信号OUTaは、位相を含めて全く同じものとなる。これにより、実施の形態1と同様に、信号生成回路20、20aの出力端子で基準信号に同期した信号が得られる。
以上のように、本実施の形態では、2つ基準信号を任意の周波数(M・ω=N・ω(M、Nは異なる整数))とした場合でも、離れた2点に基準信号に同期した信号を伝送することが可能となる。
なお、第1の基準信号ω、第2の基準信号ωのうちの一方あるいは両方を、何らかの情報を有する各種の変調信号としても良く、この場合も2つの信号生成回路20、20aの間で信号の同期が取れることは明らかである。
実施の形態3.
図3は、この発明の実施の形態3に係る信号生成回路20の構成を示す図である。図3において、図1、図2と同一符号は同一又は相当部分を示し、説明を省略する。
図3において、逓倍器36を用いている点が実施の形態1と異なる。
実施の形態1では、分波回路31で分波された第1の基準信号ωは第1の信号同期回路34に入力され、入力された第1の基準信号ωに基づいて、基準信号ω(N・ω)と同じ周波数の高周波信号を信号同期回路34で生成していた。この実施の形態3では、逓倍器36を用いた場合について説明する。
図3において、入力された第1の基準信号ωに基づいて、基準信号ω(=N・ω)と同じ周波数の高周波信号を得るために、逓倍器36を用いている。図3では、逓倍器36が周波数変換手段を構成している。逓倍器36を用いた場合でも、逓倍器36で生成される高周波信号は式(5)と同じ式で与えられる。したがって、信号生成回路20で生成される高周波信号OUTは式(7)と同じになる。
ここで、信号生成回路20aも同様の構成とすることで、出力される高周波信号OUTaは式(8)と同じ式で与えられる。
これにより、実施の形態1と同様に、信号生成回路20、20aの出力端子で基準信号に同期した信号が得られる。
以上のように、信号生成回路において、逓倍器を用いた場合でも、離れた2点に基準信号に同期した信号を伝送することが可能となる。
なお、実施の形態2と同様に、2つ基準信号を任意の周波数(M・ω=N・ω(M、Nは異なる整数))とした場合は、図4に示すように、分波回路31で分波する第1、第2の基準信号ω、ωの各出力に第1、第2の逓倍器36、37を用いることで同様の効果が得られる。図4では、第1の逓倍器36と第2の逓倍器37とで周波数変換手段を構成している。この場合、第1の逓倍器36では信号をN逓倍し、第2の逓倍器37では信号をM逓倍すればよい。
実施の形態4.
図5は、この発明の実施の形態4に係る信号生成回路20の構成を示す図である。図5において、上記実施の形態1と同一の符号については説明を省略するが、分周器38を用いている点が上記実施の形態1と異なる。図5では、逓倍器36が周波数変換手段を構成している。
上記実施の形態1では、第1の基準信号をω、第2の基準信号をωとし、ω=N・ω(Nは2以上の整数)としていた。この実施の形態2では、第1の基準信号をω、第2の基準信号をωとし、ω=ω/N(Nは2以上の整数)とした場合について説明する。本実施の形態では、第1の基準信号と第2の基準信号は周波数が異なり、その周波数比はN:1の整数比となっている。
入力された第1の基準信号ωに基づいて、基準信号ω(ω/N)と同じ周波数の高周波信号を得るために、分周器を用いた場合、分周器で生成される高周波信号(図中、点f1’における信号)は以下の式で与えられる。
f1’: cos[ω/N(t−Δt)]
=cos[ω(t−Δt)] (15)
式(15)は式(5)と同じ式である。このため、信号生成回路20で生成される高周波信号も式(7)と同じになる。
ここで、信号生成回路20aも同様の構成とすることで、出力される高周波信号は式(8)と同じ式で与えられる。
これにより、実施の形態1と同様に、信号生成回路20、20aの出力端子で基準信号に同期した信号が得られる。
以上のように、信号生成回路において、分周器を用いた場合でも、離れた2点に基準信号に同期した信号を伝送することが可能となる。
なお、2つ基準信号を任意の周波数(ω/M=ω/N(M、Nは異なる整数))とした場合でも、図6に示すように、分波回路31で分波する第1、第2の基準信号ω、ωの各出力に第1、第2の分周器38、39を用いることで同様の効果が得られる。図6では、第1の分周器38と第2の分周器39とで周波数変換手段を構成している。また、この場合、第1の基準信号と第2の基準信号は周波数が異なり、その周波数比はN:Mの整数比となっている。
この場合は、第1の分周器38では信号をN分周し、第2の分周器39では信号をM分周すればよい。こうすることにより、第1の分周器38と第2の分周器39からそれぞれ出力される第1の基準信号と第2の基準信号は周波数が同一となり、上述した実施の形態と同様に信号生成回路20、20aの出力端子で互いに同期した信号が得られる。
実施の形態5.
図7は、この発明の実施の形態5に係る信号同期回路の構成を示す図である。図7に示す実施の形態5に係る信号同期回路は、図1に示す実施の形態1に係る信号生成回路を3個以上備えたものである。図7では、信号生成回路が3組の場合を示し、各機能部の符号に「a、b」を付したものは、同一の機能を示す
図7における信号生成回路20、20a、20bは、それぞれ、上述した実施の形態1から実施の形態4に示したいずれの信号生成回路20を用いてもよい。
伝送線路11、12、13における遅延量をΔt、Δt、Δt、とし、伝送線路12aにおける遅延量をΔt2aとする。
信号生成回路20の入力端子において、第1の基準信号ωは、伝送線路11による遅延量Δtを有している。また、第2の基準信号ωは伝送線路12、12a、13による遅延量Δt+Δt2a+Δtを有している。したがって、信号生成回路20の入力端子において、第1の基準信号ωの遅延量と第2の基準信号ωの遅延量との合計はΔt+Δt+Δt2a+Δtである。
信号生成回路20aの入力端子において、第1の基準信号ωは、伝送線路11、12による遅延量Δt+Δtを有している。また、第2の基準信号ωは伝送線路12a、13による遅延量Δt2a+Δtを有している。したがって、信号生成回路20aの入力端子において、第1の基準信号ωの遅延量と第2の基準信号ωの遅延量との合計はΔt+Δt+Δt2a+Δtである。これは、信号生成回路20の入力端子における上記合計値と同一である。
さらに信号生成回路20bの入力端子においては、第1の基準信号ωは、伝送線路11、12、12aによる遅延量Δt+Δt+Δt2aを有している。また、第2の基準信号ωは伝送線路13による遅延量Δtを有している。したがって、信号生成回路20bの入力端子において、第1の基準信号ωの遅延量と第2の基準信号ωの遅延量との合計はΔt+Δt+Δt2a+Δtである。これも、信号生成回路20の入力端子における上記合計値とも、信号生成回路20aの入力端子における上記合計値とも、同一である。
このように、すべての信号生成回路20、20a、20bの入力端子において、第1の基準信号ωの遅延量と第2の基準信号ωの遅延量との合計値は同一である。
このとき、伝送線路12、12a、13を互いに異なる方向から伝送する第1の基準信号ωと第2の基準信号ωは、周波数が異なるため、それぞれの信号の遅延量による位相を単純に合計したとしても、合計した位相の値は信号生成回路20、20a、20bにおいてそれぞれ異なる値となる。
しかし、各信号生成回路20、20a、20bにおいて、第1の基準信号と第2の基準信号の周波数が同一になるように周波数変換を施すことによって、周波数変換後の信号において、それぞれの信号の遅延量による位相の合計が、信号生成回路20、20a、20bにおいてすべて等しい値とすることができる。
これは、実施の形態1において具体的に式を用いて示した通りであり、それぞれの信号生成回路20、20a、20bの入力端子において、第1の基準信号の遅延量と第2の基準信号の遅延量との合計値が同一であるためである。
さらに、それぞれの信号生成回路20、20a、20bの入力端子に入力する第1の基準信号の遅延量と第2の基準信号の周波数が異なることにより、それぞれの信号生成回路20、20a、20bの分波回路31において、これらの基準信号を容易に分離することができ、さらにそれぞれの周波数変換手段によって、容易に同一の周波数に変換することができる。
なお、このとき、伝送線路12、12aの遅延量Δt、Δt2aは、それぞれ全く任意の値であってよく、種々の値を採用することができる。さらに温度変動などによって伝送線路の遅延量がたとえ変動したとした場合でも、その時々の時刻においては、各信号生成回路20、20a、20bにおける遅延量の合計値が互いに同一となることに変わりはない。このため、各伝送線路の遅延量がどのように変動した場合においても、本信号同期回路は良好に動作する。
以上のように、信号生成回路を複数設けることによって、複数の地点に基準信号に同期した信号を伝送することが可能となる。また、信号生成回路を3つ以上設けることによって、3つ以上の地点であっても基準信号に同期した信号を伝送することが可能となる。
実施の形態6.
図8は、この発明の実施の形態6に係る信号同期回路の構成を示す図である。図8に示す実施の形態6に係る信号同期回路は、図1に示す実施の形態1に係る信号生成回路を二次元上に配列したものである。図8では、3×3の配列の場合を示し、各機能部の符号に「a〜h」を付したものは、同一の機能を示す。
図8における信号生成回路20、20a〜hは、それぞれ、上述した実施の形態1から実施の形態4に示したいずれの信号生成回路20を用いてもよい。
実施の形態5までに説明した通り、図8における信号同期回路でも、各信号生成回路20、20a〜hから同期した信号を出力することができる。
伝送線路12、12a〜gの遅延量は、それぞれ全く任意の値とすることができる。
信号生成回路の数も、図8に示したもの以外でも、3つ以上の任意の数とすることができる。
さらに信号生成回路を二次元上に配列することにより、二次元上に配列した地点に基準信号に同期した信号を伝送することが可能となる。よって二次元上に配列したアレーアンテナの素子アンテナなどに信号を給電する際に、回路規模の小さい信号同期回路とすることができる。
なお、信号生成回路の二次元配列は正方配列に限るものではなく、縦横の配列数が異なってもよいし、三角配列や、規則的に配列された位置における一部の配列を削除した間引き配列でもよい。さらには、平面上の配列でなくても、コンフォーマルアレーアンテナに適用する場合のような曲面上の配列や、その他の立体的な配列でもよい。
1 第1の基準信号源、2 第2の基準信号源、11、12、12a〜g、13 伝送線路、20、20a〜h 信号生成回路、31、31a 分波回路、32、32a 周波数混合回路、33、33a 帯域通過フィルタ、34、34a、35 位相同期回路、36、37 逓倍器、38、39 分周器、60、60a 信号生成回路、71、71a 電光変換手段、72、72a 光サーキュレータ、73、73a 伝送光ファイバ、74、74a 光部分反射鏡、75、75a 第1の光電変換手段、76、76a 第2の光電変換手段、77、77a 位相同期回路

Claims (8)

  1. 互いに周波数の異なる第1の基準信号と第2の基準信号を受信し、これらを出力端子ごとに分波する分波手段と、
    上記分波手段で分波された上記第1の基準信号と上記第2の基準信号が互いに同一の周波数になるように少なくとも上記第1の基準信号と上記第2の基準信号のうち一つを周波数変換する周波数変換手段と、
    上記周波数変換手段に同一の周波数となった上記第1の基準信号と上記第2の基準信号を周波数混合する周波数混合手段と、
    を有する信号生成回路、
    を備えたことを特徴とする信号同期回路。
  2. 互いに異なる方向から上記第1の基準信号と上記第2の基準信号が伝送される伝送線路を備え、
    上記伝送線路に上記信号生成回路の入力端子が接続されることを特徴とする請求項1に記載の信号同期回路。
  3. 上記伝送線路に接続される上記信号生成回路が複数であることを特徴とする請求項2に記載の信号同期回路。
  4. 上記伝送線路に接続される上記信号生成回路が3つ以上であることを特徴とする請求項2に記載の信号同期回路。
  5. 上記第1の基準信号と上記第2の基準信号は周波数比が整数比であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の信号同期回路。
  6. 上記信号生成回路は、上記周波数混合手段から出力される混合信号に含まれる不要波成分を抑圧するフィルタを備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の信号同期回路。
  7. 上記周波数変換手段に逓倍器または分周器を用いたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の信号同期回路。
  8. 上記3つ以上の信号生成回路の配列位置が二次元上に配列されていることを特徴とする請求項4に記載の信号同期回路。
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