JP2015170457A - 深紫外発光デバイスおよびその製造方法 - Google Patents

深紫外発光デバイスおよびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015170457A
JP2015170457A JP2014044133A JP2014044133A JP2015170457A JP 2015170457 A JP2015170457 A JP 2015170457A JP 2014044133 A JP2014044133 A JP 2014044133A JP 2014044133 A JP2014044133 A JP 2014044133A JP 2015170457 A JP2015170457 A JP 2015170457A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
deep ultraviolet
ultraviolet light
light emitting
emitting device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014044133A
Other languages
English (en)
Inventor
博人 柳川
Hiroto Yanagawa
博人 柳川
大江 良尚
Yoshihisa Oe
良尚 大江
佐々木 良樹
Yoshiki Sasaki
良樹 佐々木
武央 頭川
Takehito Zukawa
武央 頭川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2014044133A priority Critical patent/JP2015170457A/ja
Publication of JP2015170457A publication Critical patent/JP2015170457A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】大面積化することが可能な深紫外発光デバイスを提供する。
【解決手段】深紫外発光デバイス100は、互いに対向して配置された第1の基板20および第2の基板10と、放電空間80を規定するスペーサ90と、第1の基板20と第2の基板10とをスペーサ90を介して封着するシール材91と、放電空間80内に封入されたガスと、電圧の印加に応じて放電空間80内にガスのプラズマを発生させる複数の放電電極30と、プラズマによって励起されて深紫外線を発する発光層とを備える。
【選択図】図1

Description

本願は、プラズマを利用して深紫外線を発光する深紫外発光デバイスに関する。
深紫外発光デバイスは、照明、殺菌、医療、浄水、計測等の様々な分野において利用されている。深紫外線(DUV)とは、主に200nm〜350nmの波長帯域にある紫外線を一般的に意味する。
近年、深紫外線を発する光源として、窒化物半導体から形成された発光層を備えた深紫外発光素子(半導体発光素子)が提案されている。例えば、特許文献1は、プラズマ中の電子によってAlGaNから形成された発光層を励起して、深紫外線を発する深紫外発光素子を開示している。
また、水の殺菌装置などの光源の実現には、大面積を有し、高出力動作が可能である深紫外発光デバイスが求められており、このような深紫外発光デバイスの研究が盛んに行われている。例えば、非特許文献1は、1m×5mサイズのフラットパネル型であって、平均で100mW以上の出力動作が可能である深紫外発光装置を開示している。
特開2011−124000号公報
Applied Physics Letters 102, 041114 (2013)
上述した従来の技術では、深紫外発光デバイスの大面積化が求められていた。
本願の、限定的ではない例示的なある実施形態は、大面積化することが可能な深紫外発光デバイスを提供する。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、深紫外線を透過させる材料から形成され、互いに対向して配置された第1の基板および第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間の放電空間を規定するスペーサと、前記第1の基板と前記第2の基板とを前記スペーサを介して封着するシール材であって、前記第1の基板および第2の基板の熱膨張率と、前記スペーサの熱膨張率との差の絶対値は、前記第1の基板および第2の基板の熱膨張率と、前記シール材の熱膨張率との差の絶対値よりも小さい、シール材と、前記放電空間内に封入されたガスと、電圧の印加に応じて前記放電空間内に前記ガスのプラズマを発生させる複数の放電電極と、前記プラズマに対向するように前記第1の基板に支持され、前記プラズマによって励起されて深紫外線を発する発光層とを備えた、深紫外発光デバイスを含む。
また、本発明の一態様は、深紫外線を透過させる材料から形成され、互いに対向して配置された第1の基板および第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板とを封着するシール材と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に形成された放電空間内に封入されたガスと、電圧の印加に応じて前記放電空間内に前記ガスのプラズマを発生させる複数の放電電極と、前記プラズマに対向するように前記第1の基板に支持され、前記プラズマによって励起されて深紫外線を発する酸化マグネシウム層とを備えた、深紫外発光デバイスを含む。
本発明の一態様によれば、大面積化することが可能な深紫外発光デバイスを実現することが可能になる。
実施形態1による深紫外発光デバイス100の模式図である。 実施形態1による深紫外発光デバイス100の他の構成を示す模式図である。 深紫外発光デバイス100の製造工程の一例を示す製造フロー図である。 実施形態2による深紫外発光デバイス200の模式図である。 実施形態2による深紫外発光デバイス200の他の構成を示す模式図である。 MgO層61上に配置されたビーズスペーサ92の模式図である。 深紫外発光デバイス200の製造工程の一例を示す製造フロー図である。 実施形態3による深紫外発光デバイス300の模式図である。
本願発明者は、プラズマを利用した従来の深紫外発光デバイスの構造を詳細に検討し、以下に示すような問題を見出した。
特許文献1に開示された深紫外発光素子は、一方には窒化物半導体から形成された発光層が配置され、他方にはプラズマを生成する電極が形成された2枚のサファイア基板を、プラズマディスプレイパネル(PDP)の技術を用いて封着することによって得られる。近年、半導体製造に用いられる基板のサイズが拡大し、大きいものでは、6インチの大きさを有する基板(ウエハ)が用いられている。深紫外発光素子の発光面積は、基板の面積と同程度であるため、一般に利用されている基板を用いる限りにおいて、6インチ以上の大型の発光面積を有する深紫外発光素子は実現されない。
一方で、例えば、紫外線を透過する材料である石英から形成された大型の2枚の基板(石英基板)を用いて、6インチ程度のサイズを有し、深紫外線の発光層を支持する複数の基板を一方の石英基板上に配置して、2枚の石英基板をPDPの技術を用いて貼り合せる。これによって、大面積を有する深紫外発光デバイスを実現し得る。しかしながら、このような製造方法では、大面積化は実現されるものの、石英基板と、封着用のシール材(以降、「フリット」と称する。)との熱膨張率の差による応力によって、石英基板にクラックが生じて製造不良が発生してしまう可能性が高くなる。当然のことながら、クラックが発生すれば、深紫外発光デバイス内に封入されたガスのリークが生じる。
PDPのガラスを封着するときに一般的に用いられるPDPフリットの熱膨張率は、70.9×10‐7(1/K)である。これに対し、石英基板を形成する石英の熱膨張率は、5.0×10‐7(1/K)である。このように、石英の熱膨張率よりもPDPフリットの熱膨張率が高いので、石英基板には応力が働いてクラックが生じてしまう。
本願発明者は、石英基板を貼り合せるためのフリットとして、市販の石英用フリットを用いて試作を行った。試作に用いた石英用フリットの熱膨張率は、約38.4×10‐7(1/K)である。しかしながら、石英用フリットの熱膨張率は、石英の熱膨張率よりも依然として高いので、PDPフリットに代えて石英用フリットを用いても、クラックの発生を抑制することは依然として困難である。フリットの熱膨張率と石英の熱膨張率とが同程度であるか、またはフリットの熱膨張率が石英の熱膨張率よりも低ければ、クラックの発生を抑制できる。しかしながら、このような関係を満足するフリットは、未だ発見されていない。
また、窒化物半導体である発光層を有する深紫外発光デバイスを製造する工程は、例えばMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法を用いて発光層を形成する工程を含む。このような、結晶成長法を利用した典型的な半導体製造工程を経ると、生産性の低下に繋がる可能性がある。また、サファイア基板自体の価格も高騰であるため、製品コストが高くなってしまう。
また、上述したような、発光層を有する複数のサファイア基板が大型の石英基板上に配置された深紫外発光デバイスを製造するためには、サファイア基板を配置する位置を決める工程や、それらを並べて固定する工程がさらに必要となり、製造プロセスがより複雑になる。また、プラズマを利用した深紫外発光デバイスでは、プラズマによって発光層を励起しなければならない。このため、深紫外発光デバイス全体の駆動においては、個々の発光層ごとにプラズマ励起を制御しなければならず、その制御方法および構造がより複雑になってしまう。
このような従来技術の課題に鑑み、本願発明者は、新規な構造を備えた深紫外発光デバイスに想到した。本発明の一態様の概要は以下のとおりである。
本発明の一態様である深紫外発光デバイスは、深紫外線を透過させる材料から形成され、互いに対向して配置された第1の基板および第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間の放電空間を規定するスペーサと、前記第1の基板と前記第2の基板とを前記スペーサを介して封着するシール材であって、前記第1の基板および第2の基板の熱膨張率と、前記スペーサの熱膨張率との差の絶対値は、前記第1の基板および第2の基板の熱膨張率と、前記シール材の熱膨張率との差の絶対値よりも小さい、シール材と、前記放電空間内に封入されたガスと、電圧の印加に応じて前記放電空間内に前記ガスのプラズマを発生させる複数の放電電極と、前記プラズマに対向するように前記第1の基板に支持され、前記プラズマによって励起されて深紫外線を発する発光層とを備える。
ある態様において、前記第1の基板、前記第2の基板、および前記スペーサは、同一の材料から形成されていてもよい。
ある態様において、前記同一の材料は石英であり、前記シール材は石英用フリットであってもよい。
ある態様において、深紫外発光デバイスは、前記複数の放電電極を覆う誘電体層と、前記誘電体層上に設けられた保護膜とをさらに備えていてもよい。
ある態様において、深紫外発光デバイスは、前記発光層と前記第1の基板との間に加速電極をさらに備え、前記加速電極は、印加された電位に応じて前記プラズマ中の電子を加速させるように構成されていてもよい。
ある態様において、前記加速電極は、ストライプ状またはメッシュ状の形状を有していてもよい。
ある態様において、前記発光層は、窒化物半導体から形成されていてもよい。
ある態様において、前記ガスは、希ガスの単体ガスまたは希ガスの混合ガスであってもよい。
ある態様において、前記複数の放電電極は、前記第2の基板上に配置されていてもよい。
本発明の他の一態様である深紫外発光デバイスは、深紫外線を透過させる材料から形成され、互いに対向して配置された第1の基板および第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板とを封着するシール材と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に形成された放電空間内に封入されたガスと、電圧の印加に応じて前記放電空間内に前記ガスのプラズマを発生させる複数の放電電極と、前記プラズマに対向するように前記第1の基板に支持され、前記プラズマによって励起されて深紫外線を発する酸化マグネシウム層とを備えている。
ある態様において、深紫外発光デバイスは、前記第1の基板と前記第2の基板との間の間隔を保持するビーズスペーサをさらに備えていてもよい。
ある態様において、前記ビーズスペーサはガラスから形成されていてもよい。
ある態様において、深紫外線を透過させる前記材料は、石英であってもよい。
ある態様において、深紫外発光デバイスは、前記複数の放電電極を覆う誘電体層と、前記誘電体層上に設けられた保護膜とをさらに備えていてもよい。
ある態様において、深紫外発光デバイスは、前記酸化マグネシウム層と前記第1の基板との間に加速電極をさらに備え、前記加速電極は、印加された電位に応じて前記プラズマ中の電子を加速させるように構成されていてもよい。
ある態様において、前記加速電極は、ストライプ状またはメッシュ状の形状を有していてもよい。
ある態様において、前記ガスは、希ガスの単体ガスまたは希ガスの混合ガスであってもよい。
ある態様において、前記複数の放電電極は、前記第2の基板上に配置されていてもよい。
本発明の他の一態様である深紫外発光デバイスは、深紫外線を透過させる材料から形成され、互いに対向して配置された第1の基板および第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間の放電空間を規定するスペーサと、前記第1の基板と前記第2の基板とを前記スペーサを介して封着するシール材であって、前記第1の基板および第2の基板の熱膨張率と、前記スペーサの熱膨張率との差の絶対値は、前記第1の基板および第2の基板の熱膨張率と、前記シール材の熱膨張率との差の絶対値よりも小さい、シール材と、前記放電空間内に封入されたガスと、電圧の印加に応じて前記放電空間内に前記ガスのプラズマを発生させる複数の放電電極と、前記プラズマに対向するように前記第1の基板に支持され、前記プラズマによって励起されて深紫外線を発する酸化マグネシウム層とを備える。
本発明の一態様である深紫外発光デバイスの製造方法は、深紫外線を透過させる材料から形成された第1の基板上に深紫外線を発する発光体を配置する工程(a)と、深紫外線を透過させる材料から形成された第2の基板上にプラズマを発生させる複数の放電電極を形成する工程(b)と、前記第1の基板と前記第2の基板とを、前記第1の基板と前記第2の基板との間の放電空間を規定するスペーサを介してシール材によって封着する工程(c)であって、前記第1の基板および第2の基板の熱膨張率と、前記スペーサの熱膨張率との差の絶対値は、前記第1の基板および第2の基板の熱膨張率と、前記シール材の熱膨張率との差の絶対値よりも小さい、工程(c)とを包含する。
本発明の他の一態様である深紫外発光デバイスの製造方法は、ビヒクルと、MgO粉とを混合してMgOペーストを生成する工程(a)と、深紫外線を透過させる材料から形成された第1の基板上に前記MgOペーストを塗布する工程(b)と、塗布したMgOペースト上にビーズスペーサを撒く工程(c)と、深紫外線を透過させる材料から形成された第2の基板上にプラズマを発生させる複数の放電電極を形成する工程(d)と、前記第1の基板と前記第2の基板とをシール材によって封着する工程(e)とを包含する。
本発明の他の一態様である深紫外発光デバイスの製造方法は、ビヒクルと、MgO粉と、ビーズスペーサとを混合してMgOペーストを生成する工程(a)と、深紫外線を透過させる材料から形成された第1の基板上に前記MgOペーストを塗布する工程(b)と、深紫外線を透過させる材料から形成された第2の基板上にプラズマを発生させる複数の放電電極を形成する工程(c)と、前記第1の基板と前記第2の基板とをシール材によって封着する工程(d)とを包含する。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明による深紫外発光デバイスの実施形態を説明する。
(実施形態1)
まず、図1を参照しながら、本実施形態による深紫外発光デバイス100の構造および機能を説明する。図1は、深紫外発光デバイス100の模式図である。なお、図1は、深紫外発光デバイス100のXY平面での断面を示している。また、図1に示すX軸は鉛直方向、Y軸は水平方向を示す。
深紫外発光デバイス100は、前面基板(第2の基板)10と、背面基板(第1の基板)20と、複数の放電電極30と、誘電体層40と、保護膜50と、発光層60と、加速電極70と、放電空間80と、スペーサ90と、フリット91とを備える。なお、後述するように、誘電体層40、保護膜50および加速電極70は、深紫外発光デバイス100に含まれていなくてもよい。
前面基板10と、背面基板20とは、対向して配置されている。前面基板10と、背面基板20との間には、スペーサ90によって放電空間80が規定される。
前面基板10および背面基板20は、石英から形成されている。石英は、深紫外線を透過させる材料である。例えば、各基板の厚さは、70%程度以上の透過率を確保する観点から、1mm以上3mm以下である。ただし、紫外線に対して、例えば70%以上の高い透過率が得られる範囲において、各基板の厚さは、設計仕様等により適宜変更し得る。
また、前面基板10および背面基板20は大面積を有している。各基板の面積は、例えば60インチである。ただし、本発明はこれに限定されず、各基板は、深紫外発光デバイスの用途に適したサイズにすればよい。従って、基板の面積は、50インチであってもよいし、100インチであってもよい。本願明細書では、「大面積」とは、サファイア基板に代表されるウエハの典型的な大きさ(例えば、6インチ)以上の面積を意味する。
深紫外線を透過させる他の材料としては、例えば、サファイア、石英、石英ガラス、フッ化ガラス、フッ化カルシウムがある。本発明においては、基板は、石英から形成されていなくてもよく、例えば、深紫外線を透過させる上記のような材料から形成され得る。
フリット91は、石英基板同士を封着するために用いられ、例えば、上述した石英用フリットを用いることができる。前面基板10と、背面基板20とは、スペーサ90を介してフリット91によって封着されており、放電空間80内には、プラズマを生成するためのガスが封入されている。
放電空間80内のガスは、例えば、Xe、Ne、He、KrおよびArの希ガスの単体、または希ガスの混合ガスである。
スペーサ90は、前面基板10および背面基板20の材料と同じ石英から形成され、フリット91内部に挿入される。このため、スペーサ90の熱膨張率は、前面基板10および背面基板20の熱膨張率と同じである。
前面基板10と、背面基板20と、スペーサ90と、フリット91との熱膨張率の間では、以下の項目(1)および(2)の関係が満たされる。これらの関係を満足することによって、基板とフリット91との熱膨張率の差による応力が緩和され、クラックの発生を抑制できる。
(1)前面基板10の熱膨張率と、スペーサ90の熱膨張率との差の絶対値は、前面基板10の熱膨張率と、フリット91の熱膨張率との差の絶対値よりも小さい。
(2)背面基板20の熱膨張率と、スペーサ90の熱膨張率との差の絶対値は、背面基板20の熱膨張率と、フリット91の熱膨張率との差の絶対値よりも小さい。
本実施形態では、スペーサ90を、前面基板10および背面基板20の材料と同じ石英から形成することにより、両基板とスペーサ90との熱膨張率の差の絶対値を限りなくゼロに近づけることができる。その結果、上記の項目(1)および(2)の関係を容易に満たすことができ、クラックの発生を抑制することができる。
なお、本発明では、上記の項目(1)および(2)の関係を満足すればよく、前面基板10、背面基板20、およびスペーサ90は、同一の材料である石英から形成されていなくてもよい。
上述した例では、前面基板10、背面基板20およびスペーサ90の材料は、石英である。フリット91として石英フリットを用いた場合、両基板の熱膨張率(5.0×10‐7(1/K))は、フリットの熱膨張率(38.4×10‐7(1/K))よりも低くなる。
これに対して、基板の熱膨張率が、フリットの熱膨張率よりも高い場合でも、上記の項目(1)および(2)の関係を満たす限りにおいては、クラックの発生を抑制する効果を得ることができる。例えば、両基板およびスペーサ90の材料として、フッ化カルシウムを用いた場合を考える。フッ化カルシウムの熱膨張率は、187.0×10‐7(1/K)であることが知られている。したがって、フリット91としてPDPフリットや石英用フリットを用いた場合、基板の熱膨張率は、フリットの熱膨張率よりも高くなる。このような場合でも、上記の項目(1)および(2)の関係を満たす限りにおいては、クラックの発生を抑制することができる。
本実施形態では、例えば、両基板の間の間隔は、1mmであり、両基板の法線方向におけるスペーサ90の長さは、0.8mmである。前面基板10とスペーサ90との間のフリット91の厚さは、0.1mmであり、背面基板20とスペーサ90との間のフリット91の厚さは、0.1mmである。
前面基板10の一方の面上には、複数の放電電極30が、図1の紙面に垂直な方向(Z軸の方向)にストライプ状に配置されている。各放電電極30は、導電性の材料から形成される。例えば、放電電極30には、Al、Ni、Au、Ag、またはCr/Cuの積層を用いることができる。複数の放電電極30は、電圧の印加に応じて放電空間80内にプラズマを発生させる。なお、簡素化の観点から、図1では2つの放電電極30のみを図示している。例えば、各放電電極30の幅および高さは、それぞれ200μmおよび5μmであり、隣接する電極の間隔は、100μmである。
放電電極30は、誘電体層40により覆われている。誘電体層40は、例えばガラスから形成される。誘電体層40の厚さは、例えば30μmである。
保護膜50が、誘電体層40上に設けられている。保護膜50は、放電時に誘電体層40の表面へのスパッタダメージを低減し、また、放電に伴い二次電子を放出する。例えば、保護膜50は、高い二次電子放出係数を有する酸化マグネシウムから形成される。ただし、本発明はこれに限定されず、保護膜50は、例えば、発光層60と同じ窒化物半導体から形成され得る。この場合、プラズマにより励起されて保護膜50からも深紫外線が発せられ、深紫外発光デバイス100が有する深紫外線の放射量を増大できる。保護膜50の厚さは、例えば1μmである。
なお、誘電体層40と保護膜50とは、前面基板10上に配置されていなくてもよいし、誘電体層40がプラズマによるスパッタリングに対して十分な強度を有している場合、保護膜50は、誘電体層40上に設けられていなくてもよい。
加速電極70が、放電電極30が形成された前面基板10の面に対向するように、背面基板20上に配置されている。加速電極70は、放電電極30と同様に導電性の材料から形成される。例えば、加速電極70には、Al、Ni、Au、AgまたはCr/Cuの積層を用いることができる。
例えば、加速電極70は、メッシュ状またはストライプ状の形状を有している。図1には、Y軸方向にストライプ状に設けられた加速電極70を例示している。放電電極30と加速電極70とは互いに直交している。なお、外部への深紫外線の取り出しに影響を与えない形状であれば、加速電極70は、いかなる形状であってもよい。例えば、加速電極70は、背面基板20上にベタに設けられていても構わない。
加速電極70は、印加された電位に応じてプラズマ中の電子を加速させるように構成されている。加速電極70は、例えば50μmの厚さを有する誘電体層(不図示)によって保護されている。加速電極70の各電極の高さは、例えば5μmであり、隣接する電極の間隔は、例えば1mmである。なお、放電によって生成されたプラズマが発光層60を励起するだけの十分なエネルギーを有している場合、加速電極70は設けなくてもよい。
発光層60が、放電電極30(プラズマ)に対向するように背面基板20に支持されている。具体的には、発光層60は、加速電極70上の誘電体層(不図示)上に設けられ、発光層60と、背面基板20との間に、加速電極70が位置している。発光層60は、深紫外線を発する複数の発光体から構成されている。発光層60は、複数の発光体が、例えば格子状に配置された形状を有する。発光層60の厚さは、例えば0.5mmである。
発光体は、プラズマによって励起されて深紫外線を発する。深紫外線の波長は、例えば、180nm以上350nm以下である。発光体は、例えば、窒化物半導体、深紫外線を発するダイアモンド、希土類添加型SiC、ZnO、ZnMnO、または窒化ボロンから形成され得る。窒化物半導体とは、例えば、GaN、AlN、AlGaN、AlGaNの超格子、または希土類添加型AlGaNである。なお、発光体の材料は、これらに限定されず、プラズマによって励起されて深紫外線を発するものであればよい。例えば、後述するように、深紫外線を発する発光体は、背面基板20上に塗布して形成された層状の酸化マグネシウムであってもよい。本願明細書では、発光層60が、プラズマによって励起されて深紫外線を発するものとする。
次に、深紫外発光デバイス100の駆動方法の一例を説明する。隣接する放電電極30に電源(不図示)から高周波電圧が印加される。電源の周波数は、例えば60Hz〜200kHzである。電源は、深紫外発光デバイス100内部に電源回路(不図示)として設けられていてもよいし、深紫外発光デバイス100に接続される外部電源であってもよい。高周波電圧の印加に応じて、隣接する放電電極30の間に電場が形成され、プラズマがその電場によって放電空間80内に発生する。例えば、電源回路は、5〜20μs期間の間に180〜700Vのパルス電圧を隣接する放電電極30に印加する。なお、電源は交流に限定されず、直流であっても構わない。
動的なプラズマ制御を達成するために、放電電極30にパルス電圧を印加した後にインターバル期間(例えば、2〜5μs)を設ける。そして、インターバル期間が経過した後、プラズマ中の電子を加速させるために、例えば10〜50μs期間の間に200〜700Vのパルス電圧を加速電極70に印加する。これにより、プラズマ中の電子を加速させて、発光層60を励起し、発光層60は深紫外線を発する。なお、非特許文献1には、深紫外発光素子の動作の詳細が開示されているので、これら開示内容の全てを参考のために本願明細書に援用する。
図2を参照しながら、深紫外発光デバイス100の他の構成例を説明する。図2は、深紫外発光デバイス100の他の構成(深紫外発光デバイス100A)を示す模式図である。深紫外発光デバイス100Aの構造は、放電電極30が放電空間80内に設けられている点で、深紫外発光デバイス100の構造とは異なる。それ以外の構成要素は、深紫外発光デバイス100の構成要素と同じであり、同一のものについては、それらの詳細な説明は省略する。なお、図2では、図1に示す構成要素と同一のものには同じ符号を付している。
放電電極30は、ワイヤー93によって放電空間80内において支持されている。このような構成においても、電圧の印加に応じて放電空間80内にプラズマを発生させることができる。
また、図2に示すように、少なくとも、スペーサ90と、前面基板10と、背面基板20との間に、フリット91は塗布されていればよく、深紫外発光デバイス100のように、スペーサ90の全面を覆うようにフリット91は塗布されていなくてもよい。このような構造においても、クラックの発生を十分に抑制できる。
次に、図3を参照しながら、深紫外発光デバイス100の製造方法を説明する。なお、以下に説明する製造方法は一例であり、深紫外発光デバイス100の製造には、半導体製造に用いられる技術、プリント配線技術、およびサンドブラスト法などのガラス加工に用いられる技術などPDPの製造時に用いられる種々の公知な技術を広く用いることができる。
図3は、深紫外発光デバイス100の製造工程の一例を示す。
(1.前面基板10の製造工程)
まず、前面基板10を準備する(ステップS101)。そして、スクリーン印刷法などによってAgを含む誘電材料を前面基板10上に塗布し、例えば100℃〜250℃の温度範囲において乾燥させる。その後、フォトリソグラフィ法によって電極パターンを形成して、例えば400℃〜600℃の温度範囲において電極パターンを焼成し、放電電極30を形成する(ステップS102)。
次に、放電電極30を覆うように、前面基板10上に誘電体(例えば、誘電体ガラスフリット)を所定の厚さで塗布し、例えば100℃〜250℃の温度範囲において乾燥させる。その後、例えば400℃〜600℃の温度範囲において誘電体を焼成し、誘電体層40を形成する(ステップS103)。
次に、EB蒸着によって誘電体層40上に保護膜50を形成する(ステップS104)。
最後に、前面基板10の周囲にシール材であるフリット91を塗布して、例えば100℃〜250℃の温度範囲において乾燥させた後、500℃以下の温度でフリット91を焼成する(ステップS105)。
以上の工程により、放電電極30が配置された前面基板10が完成する。
(2.背面基板20の製造工程)
前面基板10の製造と並行して背面基板20を製造する。
まず、背面基板20を準備する(ステップS106)。そして、スクリーン印刷法などによってAgを含む誘電材料を背面基板20上に塗布し、例えば100℃〜250℃の温度範囲において乾燥させる。その後、フォトリソグラフィ法によって、例えばメッシュ状に電極パターンを形成して、例えば400℃〜600℃の温度範囲において電極パターンを焼成し、加速電極70を形成する(ステップS107)。
次に、加速電極70を覆うように、背面基板20上に誘電体(例えば、誘電体ガラスフリット)を所定の厚さで塗布し、例えば100℃〜250℃の温度範囲において乾燥させる。その後、例えば400℃〜600℃の温度範囲において誘電体を焼成し、誘電体層を形成する(ステップS108)。
次に、例えばMOCVD法を用いてサファイア基板上に窒化物半導体層を形成し、複数の発光体を生成する。そして、例えば、複数の発光体を背面基板20の誘電体層上に格子状に配置し、接着材等を用いて固定することにより、発光層60を形成する(ステップS109)。
最後に、背面基板20の周囲にシール材であるフリット91を塗布して、例えば100℃〜250℃の温度範囲において乾燥させた後、400℃程度でフリット91を焼成する(ステップS110)。
以上の工程により、発光層60が配置された背面基板20が完成する。
前面基板10および背面基板20の製造と並行して、スペーサ90を準備し(ステップS111)、その周辺部にシール材であるフリット91を塗布して、例えば100℃〜250℃の温度範囲において乾燥させた後、500℃以下の温度でフリット91を焼成する(ステップS112)。なお、フリット91を塗布するスペーサ90のエリアは、図2に示すように両基板と接する面だけあってもよい。
(3.前面基板10および背面基板20の貼り合せの工程)
前面基板10および背面基板20がスペーサ90を介して互いに対向するようにそれらを配置して、500℃以下の温度範囲での加熱処理によって両基板を封着する(ステップS113)。
次に、ベーキングしながら放電空間80内をガス管を通して真空引きして排気し、そこにガスを封入する(ステップS114)。
最後に、チップオフによってガス管を封止する(ステップS115)。
以上の工程を経て、深紫外発光デバイス100が完成する。
(実施形態2)
図4〜6を参照しながら、本実施形態による深紫外発光デバイスの構造および機能を説明する。図4は、本実施形態による深紫外発光デバイス200の模式図である。
深紫外発光デバイス200は、発光層が酸化マグネシウム(以降、「MgO」と称する。)から形成されている点、およびフリット91にスペーサが挿入されていない点において、実施形態1による深紫外発光デバイス100の構成とは異なる。実施形態1による深紫外発光デバイス100の構成と同様のものについては、それらの詳細な説明は省略する。図4では、図1に示す構成要素と同一のものには同じ符号を付している。なお、誘電体層40、保護膜50および加速電極70は、深紫外発光デバイス100と同様に、深紫外発光デバイス200に含まれていなくてもよい。
MgO層61が、発光層として背面基板20上に支持されている。MgO層61と、背面基板20との間に、加速電極70が位置している。MgO層61は、プラズマによって励起されて深紫外線を発する。
MgOが不純物を含んでいる場合や、酸素欠損が生じている場合には、これらに由来する欠陥準位間において電子の遷移が起こり、MgOは、紫外線の波長領域における長波長側の紫外線を発する。
一方で、酸化物半導体であるMgOのバンドギャップは理論上7.8eVであるので、電子のバンド間遷移に起因して発せられる深紫外線の波長は、173nmである。従って、バンド間遷移に起因した紫外線を取出すことができれば、短波長の深紫外線を発する深紫外発光デバイスを実現できる。このため、MgO層61には、単結晶である酸化マグネシウムを用いることが好ましい。
図5は、実施形態2による深紫外発光デバイス200の他の構成を示す模式図である。図示するように、深紫外発光デバイス200は、前面基板10と背面基板20との間にビーズスペーサ92をさらに備えていてもよい。簡素化の観点から、図5では2つのビーズスペーサ92のみを図示している。ビーズスペーサ92は、放電空間80内において、MgO層61と保護膜50との間に位置し、前面基板10と背面基板20との間の間隔を保持する。例えば、ビーズスペーサ92は、球体の形状を有し、ガラスから形成され、その直径は0.1mmである。
前面基板10および背面基板20は、大面積を有しているので、両基板間を封着しただけでは、たとえ実施形態1において説明したスペーサ90を挿入したとしても、基板全体にわたっては両基板の間の間隔は維持できない。特に、基板の中心部になるほど、重力による基板の歪みが顕著になる。
図6は、MgO層61上に配置されたビーズスペーサ92の一部を示す模式図である。図示するように、例えば、ビーズスペーサ92は、MgO層61上にランダムに配置され得る。または、ビーズスペーサ92は、略等間隔でMgO層61上に配置してもよい。例えば、ビーズスペーサ92を、その間隔が10mmになるようにMgO層61上に配置することにより、基板全体にわたって両基板の間の間隔を維持できる。
ビーズスペーサ92は、深紫外線に対して高い透過率を有するガラスから形成されているので、放電空間80内に配置された場合でも、深紫外線への影響は少ない。ビーズスペーサ92は、深紫外線への影響が少ない限りにおいて、いかなる材料からも形成され得る。例えば、ビーズスペーサ92は、石英から形成されていてもよい。
深紫外発光デバイス200は、実施形態1で説明した駆動方法に従い、放電電極30および加速電極70に電圧を印加することによって動作する。深紫外発光デバイス200の動作は、実施形態1による深紫外発光デバイス100の動作と同じであるので、その説明は省略する。
次に、図7を参照しながら、深紫外発光デバイス200の製造方法を説明する。なお、以下に説明する製造方法は一例であり、深紫外発光デバイス200の製造には、半導体製造に用いられる技術、プリント配線技術、およびサンドブラスト法などのガラス加工に用いられる技術などPDPの製造時に用いられる種々の公知な技術を広く用いることができる。
図7は、深紫外発光デバイス200の製造工程の一例を示す。深紫外発光デバイス200の製造工程は、MgOの塗布により発光層を形成する点、およびスペーサを介さずに両基板が封着される点において、実施形態1による深紫外発光デバイス100の製造工程とは異なる。深紫外発光デバイス100の製造工程と同様のものについては、それらの詳細な説明は省略する。図7では、図3に示す工程と同一のものには同じ符号を付している。
MgOを塗布して発光層を形成する工程(ステップS109A)の詳細を説明する。
まず、ビヒクルに、例えば、固形分比25%でMgO粉を混合し、MgOペーストを生成する。
次に、例えば、アプリケーター、スクリーン印刷およびダイコーターによって、背面基板20上に配置された誘電体層上面にMgOペーストを塗布する。そして、大気中において熱排気を行いながら、塗布したMgOペーストを乾燥させる。
さらに、発光層を形成する工程(ステップS109A)は、オプションとして、ビーズスペーサ92を設ける工程を含んでいてもよい。例えば、ビヒクルと、MgO粉と、ビーズスペーサ92とを混合してMgOペーストを生成し、それを塗布してもよいし、MgOペーストを塗布した後、ビーズスペーサ92を撒いてもよい。このように、ビーズスペーサ92を放電空間80内に配置することは、非常に簡単であり、PDPのように隔壁(リブ)を形成することなく、デバイス全体において両基板間の間隔を確保することができる。
実施形態2による深紫外発光デバイス200によれば、MgOペーストを基板に塗布するだけで、簡単に発光層を形成することができる。また、結晶成長により発光層を形成しなくてもよいので、製造不良を低減できる。さらに、リブに代わってビーズスペーサ92を放電空間80内に容易に形成することができる。その結果、デバイスの製造工程を簡素化でき、製造コストを抑えることができるので、大きな発光面積を有する安価な深紫外発光デバイスを提供できる。
(実施形態3)
図8を参照しながら、本実施形態による深紫外発光デバイス300の構造を説明する。
図8は、実施形態3による深紫外発光デバイス300の模式図である。深紫外発光デバイス300は、発光層がMgOから形成されている点において、実施形態1による深紫外発光デバイス100の構成とは異なる。深紫外発光デバイス100の構成と同様のものについては、それらの詳細な説明は省略する。図8では、図1および4に示す構成要素と同一のものには同じ符号を付している。なお、誘電体層40、保護膜50および加速電極70は、深紫外発光デバイス100や200と同様に、深紫外発光デバイス300に含まれていなくてもよい。
深紫外発光デバイス300は、実施形態1に記載した駆動方法に従い、放電電極30および加速電極70に電圧を印加することによって動作する。また、深紫外発光デバイス300は、深紫外発光デバイス100および200の製造方法に従って製造することができる。
実施形態3による深紫外発光デバイス300によれば、大きな発光面積を有する深紫外発光デバイスを安価に提供できる。さらに、フリットにスペーサが挿入されているので、クラックの発生をより確実に抑制できる。
本発明の一態様による深紫外発光デバイスは、照明、殺菌、医療、浄水、計測等の様々な分野において利用することができる。
10 前面基板
20 背面基板
30 放電電極
40 誘電体層
50 保護膜
60 発光層
61 MgO層
70 加速電極
80 放電空間
90 スペーサ
91 フリット
92 ビーズスペーサ
93 ワイヤー
100、100A、200、300 深紫外発光デバイス

Claims (22)

  1. 深紫外線を透過させる材料から形成され、互いに対向して配置された第1の基板および第2の基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間の放電空間を規定するスペーサと、
    前記第1の基板と前記第2の基板とを前記スペーサを介して封着するシール材であって、前記第1の基板および第2の基板の熱膨張率と、前記スペーサの熱膨張率との差の絶対値は、前記第1の基板および第2の基板の熱膨張率と、前記シール材の熱膨張率との差の絶対値よりも小さい、シール材と、
    前記放電空間内に封入されたガスと、
    電圧の印加に応じて前記放電空間内に前記ガスのプラズマを発生させる複数の放電電極と、
    前記プラズマに対向するように前記第1の基板に支持され、前記プラズマによって励起されて深紫外線を発する発光層と、
    を備えた、深紫外発光デバイス。
  2. 前記第1の基板、前記第2の基板、および前記スペーサは、同一の材料から形成されている、請求項1に記載の深紫外発光デバイス。
  3. 前記同一の材料は石英であり、前記シール材は石英用フリットである、請求項2に記載の深紫外発光デバイス。
  4. 前記複数の放電電極を覆う誘電体層と、前記誘電体層上に設けられた保護膜とをさらに備える、請求項1から3のいずれかに記載の深紫外発光デバイス。
  5. 前記発光層と前記第1の基板との間に加速電極をさらに備え、
    前記加速電極は、印加された電位に応じて前記プラズマ中の電子を加速させるように構成されている、請求項1から4のいずれかに記載の深紫外発光デバイス。
  6. 前記加速電極は、ストライプ状またはメッシュ状の形状を有する、請求項5に記載の深紫外発光デバイス。
  7. 前記発光層は、窒化物半導体から形成されている、請求項1から6のいずれかに記載の深紫外発光デバイス。
  8. 前記ガスは、希ガスの単体ガスまたは希ガスの混合ガスである、請求項1から7のいずれかに記載の深紫外発光デバイス。
  9. 前記複数の放電電極は、前記第2の基板上に配置されている、請求項1から8のいずれかに記載の深紫外発光デバイス。
  10. 深紫外線を透過させる材料から形成され、互いに対向して配置された第1の基板および第2の基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板とを封着するシール材と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間に形成された放電空間内に封入されたガスと、
    電圧の印加に応じて前記放電空間内に前記ガスのプラズマを発生させる複数の放電電極と、
    前記プラズマに対向するように前記第1の基板に支持され、前記プラズマによって励起されて深紫外線を発する酸化マグネシウム層と、
    を備えた、深紫外発光デバイス。
  11. 前記第1の基板と前記第2の基板との間の間隔を保持するビーズスペーサをさらに備える、請求項10に記載の深紫外発光デバイス。
  12. 前記ビーズスペーサはガラスから形成されている、請求項11に記載の深紫外発光デバイス。
  13. 深紫外線を透過させる前記材料は、石英である、請求項10から12のいずれかに記載の深紫外発光デバイス。
  14. 前記複数の放電電極を覆う誘電体層と、前記誘電体層上に設けられた保護膜とをさらに備える、請求項10から13のいずれかに記載の深紫外発光デバイス。
  15. 前記酸化マグネシウム層と前記第1の基板との間に加速電極をさらに備え、
    前記加速電極は、印加された電位に応じて前記プラズマ中の電子を加速させるように構成されている、請求項10から14のいずれかに記載の深紫外発光デバイス。
  16. 前記加速電極は、ストライプ状またはメッシュ状の形状を有する、請求項15に記載の深紫外発光デバイス。
  17. 前記ガスは、希ガスの単体ガスまたは希ガスの混合ガスである、請求項10から16のいずれかに記載の深紫外発光デバイス。
  18. 前記複数の放電電極は、前記第2の基板上に配置されている、請求項10から17のいずれかに記載の深紫外発光デバイス。
  19. 深紫外線を透過させる材料から形成され、互いに対向して配置された第1の基板および第2の基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間の放電空間を規定するスペーサと、
    前記第1の基板と前記第2の基板とを前記スペーサを介して封着するシール材であって、前記第1の基板および第2の基板の熱膨張率と、前記スペーサの熱膨張率との差の絶対値は、前記第1の基板および第2の基板の熱膨張率と、前記シール材の熱膨張率との差の絶対値よりも小さい、シール材と、
    前記放電空間内に封入されたガスと、
    電圧の印加に応じて前記放電空間内に前記ガスのプラズマを発生させる複数の放電電極と、
    前記プラズマに対向するように前記第1の基板に支持され、前記プラズマによって励起されて深紫外線を発する酸化マグネシウム層と、
    を備えた、深紫外発光デバイス。
  20. 深紫外線を透過させる材料から形成された第1の基板上に深紫外線を発する発光体を配置する工程(a)と、
    深紫外線を透過させる材料から形成された第2の基板上にプラズマを発生させる複数の放電電極を形成する工程(b)と、
    前記第1の基板と前記第2の基板とを、前記第1の基板と前記第2の基板との間の放電空間を規定するスペーサを介してシール材によって封着する工程(c)であって、前記第1の基板および第2の基板の熱膨張率と、前記スペーサの熱膨張率との差の絶対値は、前記第1の基板および第2の基板の熱膨張率と、前記シール材の熱膨張率との差の絶対値よりも小さい、工程(c)と、
    を包含した、深紫外発光デバイスの製造方法。
  21. ビヒクルと、MgO粉とを混合してMgOペーストを生成する工程(a)と、
    深紫外線を透過させる材料から形成された第1の基板上に前記MgOペーストを塗布する工程(b)と、
    塗布したMgOペースト上にビーズスペーサを撒く工程(c)と、
    深紫外線を透過させる材料から形成された第2の基板上にプラズマを発生させる複数の放電電極を形成する工程(d)と、
    前記第1の基板と前記第2の基板とをシール材によって封着する工程(e)と、
    を包含した、深紫外発光デバイスの製造方法。
  22. ビヒクルと、MgO粉と、ビーズスペーサとを混合してMgOペーストを生成する工程(a)と、
    深紫外線を透過させる材料から形成された第1の基板上に前記MgOペーストを塗布する工程(b)と、
    深紫外線を透過させる材料から形成された第2の基板上にプラズマを発生させる複数の放電電極を形成する工程(c)と、
    前記第1の基板と前記第2の基板とをシール材によって封着する工程(d)と、
    を包含した、深紫外発光デバイスの製造方法。
JP2014044133A 2014-03-06 2014-03-06 深紫外発光デバイスおよびその製造方法 Pending JP2015170457A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014044133A JP2015170457A (ja) 2014-03-06 2014-03-06 深紫外発光デバイスおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014044133A JP2015170457A (ja) 2014-03-06 2014-03-06 深紫外発光デバイスおよびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015170457A true JP2015170457A (ja) 2015-09-28

Family

ID=54203033

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014044133A Pending JP2015170457A (ja) 2014-03-06 2014-03-06 深紫外発光デバイスおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015170457A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6454017B2 (ja) 電界放出光源
JP5580866B2 (ja) 紫外光発生用ターゲット、電子線励起紫外光源、及び紫外光発生用ターゲットの製造方法
JP5888256B2 (ja) エキシマランプ
KR101997296B1 (ko) 자외광 생성용 타겟, 전자선 여기 자외광원 및 자외광 생성용 타겟의 제조 방법
JP2010282956A (ja) 電界放出型光源
JP2016201353A (ja) 紫外光発光素子
JP3637301B2 (ja) バリア型冷陰極放電灯
TWI520455B (zh) Electron beam excited light source
JP2015170457A (ja) 深紫外発光デバイスおよびその製造方法
JP2016201352A (ja) 紫外光発光素子
KR102107074B1 (ko) 자외광 발생용 타겟, 전자선 여기 자외광원 및 자외광 발생용 타겟의 제조 방법
JP6622009B2 (ja) 紫外光発生用ターゲット及びその製造方法
JP2012048831A (ja) 蛍光ランプ
JP2009238415A (ja) 深紫外蛍光薄膜および深紫外蛍光薄膜を用いたランプ
JP5565793B2 (ja) 深紫外発光素子及びその製造方法
JP2012142109A (ja) 電界放出型光源
JP5363584B2 (ja) 蛍光ランプ及び画像表示装置
JP4890343B2 (ja) 光源装置
US20150262779A1 (en) Cathodoluminescent UV Panel
JP2002289114A (ja) 発光素子
WO2012086330A1 (ja) 電界放出型光源の製造方法及び電界放出型光源
JP5222529B2 (ja) 発光素子基板及びその製造方法並びに発光素子
JP3906223B2 (ja) バリア型冷陰極放電灯
JP2008204825A (ja) 画像表示装置およびその製造方法
US20130063019A1 (en) Vacuum window with embedded information display