JP2015170302A - 樋門・樋管点検支援システム及び樋門・樋管点検支援方法 - Google Patents
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Abstract
Description
このため、樋門・樋管が経時的に劣化することにより、堤防が壊れる原因となる支障箇所が発生していないかを点検する必要がある。この点検の必要性は、列車用や自動車用のトンネルと同様である(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
また、採寸結果の転記や、今回の測定結果と比較するための過去の計測結果を取り出す作業が作業者の手作業のため、集約整理及び劣化判定の作業に多くの時間が必要となる。
図1は、本実施形態による樋門・樋管点検支援システムの構成例を説明する概念図である。樋門・樋管点検支援システムは、撮像装置1、支障箇所計測装置2、点検用携帯端末3及び支障箇所特定機器4の各々を備えている。図1における空間100は、河川構造物である樋管内部を示している。
この図1において手前側の開口部が吐口101であり、奥側の開口部が呑口102である。また、図1において、向かって左側の壁が左側壁103であり、右側の壁が右側壁104であり、天井が頂版105であり、床が底版106である。支障箇所500は、例えば右側壁103に発生した支障の変状を示している。この変状は、クラック(ひび割れ)、エフロレッセンス(白華現象)、漏水(水の滲み)などの変状の形状である。
また、支障箇所特定機器4は、板状の基板に対して後述する番号体系が文字列、あるいは1次元バーコード、2次元バーコードのいずれかが印刷あるいは彫刻されて構成されている。また、支障箇所特定機器4は、1次元バーコード、2次元バーコードのいずれかと、バーコードの示す文字列とが並記して印刷あるいは彫刻されて構成されていても良い。
支障箇所計測装置2は、例えば、支障箇所の位置や支障箇所の変状の長さを測定するレーザ距離計や、支障箇所の変状の幅を測定するレーザマイクロゲージなどである。
点検結果データ群は、期日と判定(判定結果)などの項目を含んでいる。期日は、番号体系#1の施設に対して支障の有無を判定する点検を行った日時を示している。判定は、点検の際に支障のある函体が存在した場合、施設の有する函体において劣化が最も進んでいる(変状のレベルの高い)支障箇所の判定結果が記載されている。
計測データ入力部34は、撮像装置1の撮像した画像データ、あるいは支障箇所計測装置2の計測した計測データを入力し、一旦、処理データ記憶部38に書き込んで記憶させる。
体系情報判定部36は、供給された体系情報が番号体系#1あるいは番号体系#2のいずれかであるかを認識する。番号体系#1と番号体系#2との各々は、異なる文字列の体系、例えば桁数が異なる、一方にはハイフンやアルファベットなどの数字以外の文字が用いられている。
体系情報判定部36は、番号体系が番号体系#1である場合、番号体系#1に対応する河川構造物の点検に対する点検情報を、点検データ管理装置5から読み出す要求をデータ入出力部35に対して行う。
また、データ入出力部35は、上記要求信号に対する応答信号が、点検データ管理装置5から返送される。この要求信号には、番号体系#1に対応する点検情報、すなわち番号体系#1に対応する支障箇所施設特定テーブル及び支障箇所判定特定テーブルが含まれている。ここで、データ入出力部35は、点検情報における支障箇所施設特定テーブル及び支障箇所判定特定テーブルを試験データ記憶部37に対して書き込んで記憶させる。
このため、試験データ記憶部37には、これから作業者が点検する河川構造物の支障箇所施設特定テーブルと支障箇所判定特定テーブルとが書き込まれて記憶されている。
すなわち、制御部31は、画像処理部32が表示部39に表示する入力画面に対し、作業者が図示しない入力部により入力するデータを、支障箇所施設特定テーブルと支障箇所判定特定テーブルとに追加及び変更の処理を行う。
また、制御部31は、支障箇所施設特定テーブルと支障箇所判定特定テーブルとを、点検データ管理装置5に送信することを示す指令を作業者から入力されると、データ入出力部35を介して、点検データ管理装置5に支障箇所施設特定テーブルと支障箇所判定特定テーブルとのデータを、検査対象である河川構造物の番号体系#1を付加して送信する。
既往点検データ用データベース54には、番号体系#1に対応して、支障箇所施設特定テーブルと支障箇所判定特定テーブルとが記憶されている。すなわち、既往点検データ用データベース54には、番号体系#1と番号体系#2とが関連づけられ(ひも付けされ)、番号体系#1の示す支障箇所施設特定テーブルと番号体系#2の示す支障箇所判定特定テーブルとが組み合わされて記憶されている。
検索部52は、要求信号に添付された番号体系#1に対応する支障箇所施設特定テーブルと支障箇所判定特定テーブルとを、既往点検データ用データベース54から読み出し、データ入出力部51に出力する。
また、データ入出力部51は、検索部52から供給される支障箇所施設特定テーブルと支障箇所判定特定テーブルとを、点検用携帯端末3に対して送信する。
また、データ入出力部51は、受信した支障箇所施設特定テーブルと支障箇所判定特定テーブルとを、付加された番号体系#1とともに書き込む部53に対して出力する。
書き込み部53は、データ入出力部51から、新規、修正または更新された支障箇所施設特定テーブルと支障箇所判定特定テーブルとが供給されると、付加された番号体系#1に対応させて、既往点検データ用データベース54に対して書き込んで記憶させる。
しかしながら、ネットワーク700を介さずに、管理センターにおいて、点検用携帯端末3と点検データ管理装置5とが有線あるいは無線により接続され、データの送受信が行えるように構成しても良い。
作業者は、点検を行う点検対象の樋門(後述する樋門300)に到着すると、点検用携帯端末3の電源を投入する。制御部31は、点検用携帯端末3の表示部(後述する表示部39)に対し、点検用携帯端末3にインストールされている点検用アプリケーションの起動画面を表示する。
作業者は、点検対象の樋門に到着した後、樋門の門柱(後述する門柱301)の銘板(後述する銘板200)の近傍に支障箇所特定機器4_1が配設されているか否かの判定を行う。このとき、作業者は、銘板の近傍に支障箇所特定機器4_1が配設されている場合、点検作業を開始するため、処理をステップS3へ進める。一方、作業者は、銘板の近傍に支障箇所特定機器4_1が配設されていない場合、支障箇所施設特定テーブルに対して、この樋門を新たに登録するため、処理をステップS4へ進める。
作業者は、撮像装置1により、銘板の近傍に配設された支障箇所特定機器4_1を撮像する。そして、作業者は、撮像装置1から点検用携帯端末3に対して、支障箇所特定機器4_1が撮像した撮像データを転送する。この撮像データの転送は、無線あるいは有線により、撮像装置1から点検用携帯端末3に対して行われる。また、撮像データの転送は、撮像データが添付された電子メールにより、撮像装置1から点検用携帯端末3に対して行われても良い。
そして、画像処理部32は、処理データ記憶部38から撮像データを読み出し、読み出した撮像データから支障箇所特定機器4_1の画像の輪郭抽出を行う。画像処理部32は、輪郭抽出した輪郭内部の領域画像データをマーカ認証部33に対して出力する。
体系情報判定部36は、抽出した文字列の体系や形態(フォーマット)から番号体系#1であることを認識する。体系情報判定部36は、番号体系#1であることを示す情報を付加し、制御部31に対して文字列を出力する。
そして、制御部31は、樋門・樋管リストを表示部39の表示画面(後述する3A)に対して表示する。このとき、制御部31は、抽出した文字列と対応する樋門あるいは樋管の文字列を、他の樋門及び樋管の文字列と表示色を変えて表示する。
点検データ管理装置5において、データ入出力部51は、番号体系#1が付加された点検情報の供給を要求する要求信号が入力されると、検索部52に対して入力された要求信号を出力する。
検索部52は、要求信号に付加された番号体系#1を抽出し、この番号体系#1に対して対応した障箇所施設特定テーブルと支障箇所判定特定テーブルとを、既往点検データ用データベース54から読み出す。
点検用携帯端末3において、データ入出力部35は、障箇所施設特定テーブルと支障箇所判定特定テーブルとを、番号体系#1に対応させ、試験データ記憶部37に対して書き込んで記憶させる。
制御部31は、障箇所施設特定テーブルと支障箇所判定特定テーブルとを試験データ記憶部37から読み出し、表示部39の表示画面3Aに対して表示する。このとき、制御部31は、障箇所施設特定テーブルにおける点検結果データ群における期日を、現在の日時に変更する。
このボタンが押されることにより、制御部31は、函体、翼壁及び門柱のいずれかを選択するボタンの画像を表示部39の表示画面3Aに表示する。
また、上述した函体の設計データは、図示しないが支障箇所判定特定テーブルに添付されている情報である。樋門や樋管が新たに登録される毎に、この樋門や樋管における函体、翼壁及び門柱の設計データを、支障箇所判定特定テーブルに添付する。
作業者は、河川構造物の銘板の近傍に支障箇所特定機器4_1が配設されていない場合、支障箇所施設特定テーブルに対して、この樋門を新たに登録する。
例えば、作業者は、河川構造物の銘板近傍に支障箇所特定機器4_1を配設するとともに、点検用携帯端末3の表示画面3Aに表示された河川構造物登録開始ボタンを選択する。これにより、制御部31は、処理データ記憶部38から、予め書き込まれて記憶されている支障箇所施設特定テーブルのテンプレートを読み出す。そして、制御部31は、読み出した支障箇所施設特定テーブルのテンプレートの画像を、表示部39の表示画面3Aに表示する。
これにより、制御部31は、配設した支障箇所特定機器4_1の有する番号体系#1及び銘板に記載されている施設名が書き込まれたテンプレートを、番号体系#1に対応する支障箇所施設特定テーブル支障箇所の画像として、試験データ記憶部37に対して書き込んで記憶させる。
また、制御部31は、新たに登録する河川構造物の体型番号#1に対応した支障箇所施設特定テーブルのデータを、体型番号#1の登録を行うことを示す登録情報とともに、データ入出力部35を介して点検データ管理装置5に対して送信する。
そして、データ入出力部51は、登録情報を確認することにより、支障箇所施設特定テーブルを書き込み部53に対して出力する。
書き込み部53は、入力された支障箇所施設特定テーブルから施設名の文字列を抽出する。そして、書き込み部53は、図示しない河川構造物データベースより、この抽出した施設名の文字列により、この施設名の河川構造物のデータを検索する。書き込み部53は、河川構造物データベースから、施設基本データ群の施設コード、所在地、水系名、河川名、左右岸、距離標と、施設概要データ群の函体寸法、函体数、ブロック数とを抽出する。このとき、書き込み部53は、河川構造物データベースから函体の展開図も含めて抽出する。
データ入出力部35は、点検データ管理装置5から支障箇所施設特定テーブルのデータが供給されると、支障箇所施設特定テーブルのデータを、試験データ記憶部37の対応する番号体系#1の支障箇所施設特定テーブルに対して上書きする。
そして、新たに河川構造物の登録作業が完了した後、作業者が函体の展開図を表示させるための選択ボタン401を選択することにより、画像処理部32は、函体の設計データから函体の展開図を生成し、表示部39の表示画面3Aに対して表示する。
作業者は展開図により、函体内を例えば吐口側から呑口側に向かって歩行しつつ、函体内における点検を行う支障箇所の確認を行う。このとき、前回の点検で発見された支障箇所でなくとも、新たな支障箇所の発見のため、単数あるいは複数の作業員により、函体内の右側壁、頂版、右側壁、底版の各々を目視しつつ歩行する。
そして、作業者は、支障箇所を発見した場合、処理をステップS6へ進める。
作業者は、例えば点検において右側壁600に支障箇所を発見すると、この支障箇所(後述する支障箇所601)の近傍に支障箇所特定機器4_2が配設されているか否かの判定を行う。このとき、作業者は、支障箇所の近傍に支障箇所特定機器4_2が配設されている場合、点検作業による支障箇所の劣化計測値の更新を開始するため、処理をステップS7へ進める。
一方、作業者は、支障箇所の近傍に支障箇所特定機器4_2が配設されておらず、展開図にも支障箇所として表示されていない場合、支障箇所判定特定テーブルに対して、この函体における新たな支障箇所として新たに登録するため、処理をステップS8へ進める。
作業者は、撮像装置1により、右側壁600の支障箇所601と支障箇所特定機器4_2との各々が一括して撮像できる位置で、支障箇所601及び支障箇所特定機器4_2の双方が含まれる画像データを撮像する。そして、撮像装置1から点検用携帯端末3に対して、支障箇所601とともに支障箇所特定機器4_2が撮像された撮像データを転送する。この撮像データの転送は、無線あるいは有線により、撮像装置1から点検用携帯端末3に対して行われる。また、撮像データの転送は、撮像データが添付された電子メールにより、撮像装置1から点検用携帯端末3に対して行われても良い。
点検用携帯端末3において、計測データ入力部34は、供給された撮像データを処理データ記憶部38に対して書き込んで記憶させる。
そして、画像処理部32は、処理データ記憶部38から撮像データを読み出し、読み出した撮像データから支障箇所特定機器4_2の画像の輪郭抽出を行う。画像処理部32は、輪郭抽出した輪郭内部の領域画像データをマーカ認証部33に対して出力する。
体系情報判定部36は、抽出した文字列の体系や形態(フォーマット)から番号体系#2であることを認識する。体系情報判定部36は、番号体系#2であることを示す情報を付加し、制御部31に対して文字列を出力する。ここで、作業者が直接に番号体系#2の文字列を入力手段から入力した場合、データ入出力部35は、この番号体系#2の文字列を制御部31に対して出力する。
そして、制御部31は、試験データ記憶部37から、番号体系#1に対応する支障箇所判定特定テーブルの中から文字列に対応する番号体系#2の支障箇所判定特定テーブルを読み出す。ここで、制御部31は、支障箇所判定特定テーブル及び支障箇所判定特定テーブルの各々の複製を、処理データ記憶部38に書き込んで記憶させる。後述する計測データの変更は処理データ記憶部38に対して行われる。
このボタンが押されることにより、制御部31は、数値、写真及び数値・写真のいずれかを選択するボタンの画像を表示部39の表示画面3Aに表示する。
そして、計測データ入力部34は、支障箇所計測装置2から計測数値を供給されると、この供給された計測データを、制御部31に対して出力する。制御部31は、供給された計測データを、支障箇所判定特定テーブルにおける番号体系#1の数値に対応する項目のデータに上書きする。
作業者は、支障箇所の近傍に支障箇所特定機器4_2が配設されておらず、展開図にも支障箇所として表示されていない場合、支障箇所判定特定テーブルに対して、この函体における新たな支障箇所の登録を行う。このとき、作業者は、支障箇所の近傍に対し、携帯している支障箇所特定機器4_2を配設する。そして、作業者は、撮像装置1により支障箇所及び支障箇所特定機器4_2とを、双方が同一の画像データに入るように撮像する。この後、作業者は、この支障箇所特定機器4_2の示す番号体系#2の数値により、新たに発見した支障箇所の新規登録を行う。
すなわち、作業者は、点検用携帯端末3における図示しない新規登録用のボタンである新規登録ボタン(点検用携帯端末3に設けられているかあるいは表示画面3Aに表示されている)を選択する。これにより、制御部31は、処理データ記憶部38から支障箇所判定特定テーブルのテンプレート(図2(b)の数値の入っていないテーブル)を読み出す。
次に、作業者は、点検用携帯端末3の表示画面3Aに表示された支障箇所判定特定テーブルの各欄に対し、必要な情報を点検用携帯端末3の入力手段により入力する。例えば、作業者は、番号体系#2の点検部位データ群の各欄に対し、すなわち支障箇所の近傍に配設した支障箇所特定機器4_2の有する番号体系#2の数値、函体番号に現在点検中の函体種別、ブロック番号に点検中のブロック種別、壁面種別に左右壁面の種別のデータを入力する。また、作業者は、支障詳細データ群の各欄に対し、すなわち支障箇所の変状の種別、撮像した際に付与される写真番号、位置、採寸のデータを入力する。この位置は作業者が吐口からの位置などをレーザー距離計などの支障箇所計測装置2により計測し、位置の欄に入力する。また、作業者は、点検において確認した支障箇所の変状の種別に関しても、点検用携帯端末3の入力手段により、種別の欄に入力する。また、作業者は、支障箇所とともに、この支障箇所の近傍に配設された支障箇所特定機器4_2を、同一の撮像データに含まれるように撮像し、点検用携帯端末2に対して送信する。
作業者は、番号体系#1の示す河川構造物の全ての函体等における支障箇所の点検が終了したか否かの確認を行う。
そして、作業者は、全ての支障箇所の確認が終了していない場合、処理をステップS5へ進める。一方、作業者は、全ての支障箇所の確認が終了した場合、現在の番号体系#1の示す下線構造物における支障箇所のデータを更新させるため、処理をステップS11へ進める。
作業者は、既往点検データと今回測定した測定データとの比較を行う際、比較を行うための選択ボタン(不図示)を選択する。
この選択ボタンが選択されることにより、制御部31は、比較の種類を選択するボタンを、表示部39の表示画面3Aに対して表示する。
そして、書き込み部53は、既往点検データ用データベース54に対し、供給された支障箇所判定特定テーブルと障箇所施設特定テーブルとを、障箇所施設特定テーブルに記載された期日に対応して書き込んで記憶させる。これにより、図4に示すフローチャートに示す樋門・樋管点検支援システムの動作は終了する。
既往点検データ用データベース54においては、番号体系#1及び番号体系#2とは、期日をキーワードとして、履歴データとして格納されている。点検用携帯端末3から支障箇所判定特定テーブルと支障箇所施設特定テーブルとが要求された場合、既往点検データの中から最新の者が検索部52により検索される。
図25の表示画面3Aにおいて、作業者は支障箇所判定特定テーブルにおける番号体系#2のいずれかの番号を選択する。制御部31は、選択された番号体系#2の番号に対応する写真番号の画像データを処理データ記憶部38から読み出す。また、位置及び採寸のデータを作業者に見易くするため、支障箇所判定特定テーブルから読み出して、画像474において画像データの下部に表示する。
そして、作業者が新たなデータを拡大された欄に上書きし、図示しない確定ボタンを選択することにより、制御部31は、処理データ記憶部38に記憶されている支障箇所施設特定テーブル及び支障箇所判定特定テーブルにおける選択された欄のデータを上書きして、入力データの修正処理を行う。
また、本実施形態によれば、既往点検データの計測データ(過去の計測データ)を、点検用携帯端末3に記憶させて、現地で携帯して点検を行うため、新たな計測データの取得を行った後に、過去の計測データと比較することが容易にできるため、支障箇所の変状の変化を現地で把握することができるため、変状の変化の程度の確認の正確性と効率性とが従来に比較して向上する。
また、本実施形態によれば、番号体系#1及び番号体系#2の各々を用いて、既往点検データ用データベース54を構築することにより、撮像した画像データを含めて、支障箇所施設特定テーブル及び支障箇所判定特定テーブルにおける各種データを一意の関連づけることが可能となり、支障箇所の劣化判定に必要なデータ検索、集計における正確性と効率性が、野帳により計測データの収集を行う従来に比較して向上する。
本実施形態によれば、点検を行う現場において、点検における計測データの確認編集ができるので、後日に計測データの再点検を行う余計な作業を排除することができ、計測データの管理の効率性を、従来に比較して向上させることができる。
本実施形態によれば、点検を行う現場において、既往点検データの支障箇所判定特定テーブルの複製に対して、計測データを変状に変化がなければそのままの数値で、また更新した計測データを新たな計測データとして更新保存できるため、計測データの履歴管理における正確性と効率性とを、従来に比較して向上させることができる。
また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
2…支障箇所測定装置
3…点検用携帯端末
4,4_1,4_2…支障箇所特定機器
5…点検データ管理装置
31…制御部
32…画像処理部
33…マーカ認証部
34…計測データ入力部
35,51…データ入出力部
36…体系情報判定部
37…試験データ記憶部
38…処理データ記憶部
39…表示部
52…検索部
53…書き込み部
54…既往点検データ用データベース
100…空間
101…吐口
102…呑口
103…左側壁
104,601…右側壁
105…頂版
106…底版
200…銘板
300…点検者
500,601…支障箇所
600…
700…ネットワーク
Claims (8)
- 河川構造物である樋門及び樋管に関して支障箇所の変状の程度により、当該樋門及び当該樋管の劣化の程度を判定する樋門・樋管点検支援システムであり、
前記支障箇所近傍に配置され、当該支障箇所を識別する支障箇所識別情報を保持する支障箇所特定機器と、
前記支障箇所及び前記支障箇所特定機器を撮像する撮像装置と、
前記支障箇所の変状の形状寸法の採寸されたデータを取得する支障箇所計測装置と、
作業者に携帯され、内部に支障箇所の点検データを記憶する記憶部を有しており、前記支障箇所及び前記支障箇所特定機器の撮像画像と、当該支障箇所の変状の形状寸法とを前記記憶部に、前記支障箇所識別情報に対応させて書き込んで記憶させる点検用携帯端末と
を有することを特徴とする樋門・樋管点検支援システム。 - 前記点検用携帯端末が、表示部を有しており、
前記支障箇所特定機器における前記支障箇所の支障箇所識別情報により、前記支障箇所毎に過去の点検データである過去点検データを前記記憶部から読み出し、前記表示部に今回の点検データと過去点検データとを並べて表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の樋門・樋管点検支援システム。 - 前記支障箇所特定機器が、前記支障箇所とともに、前記撮像装置により撮像可能な位置に設けられている
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の樋門・樋管点検支援システム。 - 前記支障箇所識別情報が第1の番号体系と第1の番号体系とから構成されており、
前記第1の番号体系が前記樋門及び前記樋管の各々が配置されている所在地を特定する所在地情報を識別する情報を含み、前記第1の番号体系が第1の番号体系の所在地にある前記樋門あるいは前記樋管の支前記支障箇所を識別する情報を含む
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の樋門・樋管点検支援システム。 - 前記支障箇所特定機器が、前記支障箇所の変状の種別に対応した色、形状あるいは模様のいずれかあるいは組み合わせた状態で形成されている
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の樋門・樋管点検支援システム。 - 前記点検データとして、前記支障箇所識別情報毎に支障箇所テーブルが前記記憶部に設けられており、支障箇所テーブルには点検箇所データ、支障種別データ、支障位置データ及び変状採寸データの各々の項目を含む支障に関する情報が記憶されている
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の樋門・樋管点検支援システム。 - 前記点検用携帯端末が、前記樋門あるいは前記樋管内の側壁、頂版、底版の各々の全体における過去の点検箇所データの表示が指示された場合、前記記憶部から指定される前記支障箇所識別情報に対応した支障箇所テーブルを読み出し、前記側壁、前記頂版、前記底版の各々の画像に対して、前記支障位置データに対応して、それぞれの点検箇所データを前記表示部に表示する
ことを特徴とする請求項6に記載の樋門・樋管点検支援システム。 - 河川構造物である樋門及び樋管に関して支障箇所の変状の程度により、当該樋門及び当該樋管の劣化の程度を判定する樋門・樋管点検支援方法であり、
当該支障箇所を識別する支障箇所識別情報を保持する支障箇所特定機器を、前記支障箇所近傍に配置し、
前記支障箇所及び前記支障箇所特定機器を撮像装置により撮像し、
前記支障箇所の変状の形状寸法の採寸されたデータの取得を支障箇所計測装置により行い、
作業者に携帯される点検用携帯端末により、当該点検用携帯端末の内部に設けられた、前記支障箇所の点検データを記憶する記憶部に対し、前記支障箇所及び前記支障箇所特定機器の撮像画像と、当該支障箇所の変状の形状寸法とを前記記憶部に、前記支障箇所識別情報に対応させて書き込んで記憶させる
ことを特徴とする樋門・樋管点検支援方法。
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