JP7361992B2 - 点検支援装置、点検支援システム、点検支援方法、及び点検支援プログラム - Google Patents

点検支援装置、点検支援システム、点検支援方法、及び点検支援プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7361992B2
JP7361992B2 JP2023514277A JP2023514277A JP7361992B2 JP 7361992 B2 JP7361992 B2 JP 7361992B2 JP 2023514277 A JP2023514277 A JP 2023514277A JP 2023514277 A JP2023514277 A JP 2023514277A JP 7361992 B2 JP7361992 B2 JP 7361992B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inspection
inspection target
orientation
mobile terminal
camera
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2023514277A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2022219780A1 (ja
JPWO2022219780A5 (ja
Inventor
隆博 加島
愛梨 守谷
健央 川浦
琴由 笹山
結佳 高橋
智也 上船
淳志 堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2022219780A1 publication Critical patent/JPWO2022219780A1/ja
Publication of JPWO2022219780A5 publication Critical patent/JPWO2022219780A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7361992B2 publication Critical patent/JP7361992B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N7/00Television systems
    • H04N7/18Closed-circuit television [CCTV] systems, i.e. systems in which the video signal is not broadcast

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Telephone Function (AREA)

Description

本開示は、点検支援装置、点検支援システム、点検支援方法、及び点検支援プログラムに関する。
スマートフォン及びタブレット型コンピュータなどの携帯端末により、拡張現実(AR:Augmented Reality)技術を用いて、インフラ施設などにおける設備の点検を支援する技術の提案がある。例えば、特許文献1を参照。この技術が適用された携帯端末は、基準マーカが備えられた点検対象を検出し、検出された点検対象の登録情報を管理データベースから取得し、取得した情報をカメラ映像の上に重畳表示することができる。
特開2020-80147号公報(例えば、段落0012~0037)
しかしながら、上記従来の技術では、ユーザは、事前に点検対象に基準マーカを取り付ける、及び事前に点検対象の位置情報をデータベースに入力する、などの面倒な準備作業を行う必要があった。
本開示は、準備作業を必要とせずに点検作業を支援することを可能にする点検支援装置、点検支援システム、点検支援方法、及び点検支援プログラムを提供することを目的とする。
本開示の点検支援装置は、携帯端末に備えられたカメラにより撮影されたカメラ画像と前記携帯端末に備えられた慣性センサにより得られた検出信号とのうちの少なくとも一方に基づいて、3次元座標系における前記携帯端末の位置姿勢を推定する端末位置姿勢推定部と、前記カメラにより撮影されたカメラ画像から、点検対象を検出する点検対象検出部と、前記カメラ画像において検出された前記点検対象を示す点検対象領域を撮影時刻順に時系列で追跡して、時系列に並ぶ複数枚のカメラ画像において同じ点検対象領域を特定する点検対象追跡部と、前記携帯端末の前記位置姿勢と前記複数枚のカメラ画像のうちの少なくとも2枚のカメラ画像における前記点検対象領域とに基づいて、前記点検対象領域の前記3次元座標系における座標を推定する点検対象位置推定部と、前記点検対象領域を視認可能にする表示部品を表示装置に表示させる表示制御部と、端末位置姿勢復帰部と、を有し、前記端末位置姿勢推定部は、前記カメラ画像と前記携帯端末の前記位置姿勢とを関連付けて端末位置姿勢記憶部に記憶させ、前記端末位置姿勢復帰部は、前記端末位置姿勢記憶部に記憶されている前記カメラ画像のうちの、現在のカメラ画像に最も近いカメラ画像に紐付いた前記位置姿勢を、現在の位置姿勢として前記端末位置姿勢推定部に提供することを特徴とする。
本開示の点検支援方法は、点検支援装置によって実行される方法であって、携帯端末に備えられたカメラにより撮影されたカメラ画像と前記携帯端末に備えられた慣性センサにより得られた検出信号とのうちの少なくとも一方に基づいて、3次元座標系における前記携帯端末の位置姿勢を推定するステップと、前記カメラにより撮影されたカメラ画像から、点検対象を検出するステップと、前記カメラ画像において検出された前記点検対象を示す点検対象領域を撮影時刻順に時系列で追跡して、時系列に並ぶ複数枚のカメラ画像において同じ点検対象領域を特定するステップと、前記携帯端末の前記位置姿勢と前記複数枚のカメラ画像のうちの少なくとも2枚のカメラ画像における前記点検対象領域とに基づいて、前記点検対象領域の前記3次元座標系における座標を推定するステップと、前記点検対象領域を視認可能にする表示部品を表示装置に表示させるステップと、前記携帯端末の前記位置姿勢を推定する前記ステップにおいて、前記カメラ画像と前記携帯端末の前記位置姿勢とを関連付けて端末位置姿勢記憶部に記憶させるステップと、前記点検支援装置の起動時における前記携帯端末の前記位置姿勢を推定する前記ステップにおいて、前記端末位置姿勢記憶部に記憶されている前記カメラ画像のうちの、現在のカメラ画像に最も近いカメラ画像に紐付いた前記位置姿勢を、前記携帯端末の現在の位置姿勢と推定するステップと、を有することを特徴とする。
本開示によれば、準備作業を必要とせずに点検作業を支援することができる。
実施の形態1に係る点検支援装置及び携帯端末の構成を概略的に示す機能ブロック図である。 実施の形態1に係る端末装置と点検対象の例を示す図である。 実施の形態1に係る端末装置の表示装置の表示例を示す図である。 実施の形態1に係る点検支援装置及び携帯端末のハードウェア構成の例を示す図である。 実施の形態1に係る点検支援装置及び携帯端末のハードウェア構成の他の例を示す図である。 実施の形態1に係る点検支援装置による端末位置姿勢推定スレッドを示すフローチャートである。 実施の形態1に係る点検支援装置による点検対象取得スレッドを示すフローチャートである。 実施の形態2に係る点検支援装置及び携帯端末の構成を概略的に示す機能ブロック図である。 実施の形態2に係る端末装置のカメラ画像の表示例(文字列読取時)を示す図である。 実施の形態2に係る端末装置の表示装置の表示例を示す図である。 実施の形態3に係る点検支援装置及び携帯端末の構成を概略的に示す機能ブロック図である。 実施の形態3に係る端末装置の表示装置の表示例を示す図である。 実施の形態4に係る点検支援装置及び携帯端末の構成を概略的に示す機能ブロック図である。 実施の形態5に係る点検支援装置及び携帯端末の構成を概略的に示す機能ブロック図である。 実施の形態6に係る点検支援装置及び携帯端末の構成を概略的に示す機能ブロック図である。 実施の形態6に係る端末装置の表示装置の表示例を示す図である。 実施の形態7に係る点検支援装置及び携帯端末の構成を概略的に示す機能ブロック図である。 実施の形態7に係る端末装置の表示装置の表示例を示す図である。
以下に、実施の形態に係る点検支援装置、点検支援システム、点検支援方法、及び点検支援プログラムを、図面を参照しながら説明する。以下の実施の形態は、例にすぎず、実施の形態を適宜組み合わせること及び各実施の形態を適宜変更することが可能である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る点検支援装置100及び携帯端末10の構成を概略的に示す機能ブロック図である。点検支援装置100は、実施の形態1に係る点検支援方法を実行することができる装置である。点検支援装置100は、点検支援プログラムを実行することにより点検支援方法を実行することができる。
図1に示されるように、携帯端末10は、点検支援装置100と、カメラ110と、表示装置180とを有している。カメラ110は、例えば、RGBカメラである。カメラ110は、ステレオカメラであってもよい。表示装置180は、例えば、液晶表示装置などの、表示装置である。表示装置180は、表示装置としての機能とユーザ操作部である入力部としての機能とを備えたタッチパネルであってもよい。また、携帯端末10は、慣性センサ(後述の図4で説明される)を備えてもよい。
図1に示されるように、点検支援装置100は、端末位置姿勢推定部120と、点検対象検出部130と、点検対象追跡部140と、点検対象位置推定部150と、表示装置180に画像を表示させる表示制御部170とを有している。点検支援装置100は、情報を記憶する記憶装置である点検対象記憶部160を有してもよい。
端末位置姿勢推定部120は、カメラ110で撮影したカメラ画像から、世界空間を表す3次元座標系における携帯端末の位置姿勢(すなわち、位置及び姿勢)を推定する。この3次元座標系は、予め定められた位置(例えば、地球上における予め決められた経緯度又は予め決められた建築物の点)を原点とする座標系である必要はない。3次元座標系は、予め定められた座標系である必要はなく、例えば、点検支援装置100の動作開始時(例えば、携帯端末10の電源投入時又は点検支援プログラムの実行アプリの起動時)における携帯端末10の位置及び姿勢に基づいて決定すればよい。つまり、端末位置姿勢推定部120は、携帯端末の起動時(すなわち、装置起動時)又は点検支援プログラムの起動時(すなわち、アプリ起動時)における携帯端末の位置及び姿勢に基づいて、原点及び3次元座標系を設定してもよい。したがって、起動時(すなわち、装置起動時又はアプリ起動時)における携帯端末の位置姿勢から、携帯端末の位置姿勢の変化を積分していくことで、起動時の位置を原点とした3次元座標系における、各時刻における携帯端末の位置姿勢を推定することができる。推定方法としては、カメラ画像中の特徴量の情報に基づいて各時刻における位置姿勢を計算する方法、加速度センサによる速度及び角速度センサによる回転などの情報に基づいて各時刻における位置姿勢を計算する方法がある。位置姿勢を推定する方法としては、既存の方法を使用することができる。
携帯端末10が慣性センサ(図3に示される)を有する場合には、端末位置姿勢推定部120は、カメラ110により撮影されたカメラ画像と慣性センサにより得られた検出信号とのうちの少なくとも一方に基づいて、3次元座標系における携帯端末10の位置及び姿勢を推定してもよい。また、端末位置姿勢推定部120は、カメラ110とは異なるカメラで撮影されたカメラ画像と携帯端末10に備えられた慣性センサ210により得られた検出信号とのうちの少なくとも一方に基づいて、3次元座標系における前記携帯端末(10)の位置姿勢を推定してもよい。
点検対象検出部130は、カメラ110により撮影されたカメラ画像から、点検対象(例えば、バルブ、計器、など)を検出する。
点検対象追跡部140は、時系列に並ぶ複数枚のカメラ画像において検出された点検対象を示す点検対象領域を追跡し、時系列に並ぶ複数枚のカメラ画像において同じ点検対象領域を特定する。点検対象追跡部140は、点検対象検出部130によって検出された現在のカメラ画像における点検対象の領域と、前回の検出における点検対象の領域とを比較することで、カメラ画像上の点検対象領域の位置の変化を時系列で追跡する。点検対象検出部130は、カメラ画像単位(すなわち、カメラ画像のフレーム毎)で検出処理を行うため、時間の前後のカメラ画像で検出された点検対象領域との関係性は不明である。点検対象追跡部140の処理により、時間の前後のカメラ画像で検出された点検対象領域の関係性を把握する。点検対象追跡部140は、例えば、検出された点検対象領域の矩形の一部が、時間の前後のカメラ画像間で重なっている場合、同一の点検対象を示していると判断する。あるいは、点検対象追跡部140は、オプティカルフローと呼ばれる手法を用いて、カメラ画像間の画素の移動方向と移動量を算出し、前後の点検対象領域と画素の移動とを比較することで、点検対象領域の関係性を特定することができる。
点検対象位置推定部150は、携帯端末10の位置及び姿勢と複数枚のカメラ画像のうちの少なくとも2枚のカメラ画像における点検対象領域とに基づいて、点検対象領域の3次元座標系における座標を推定する。
点検対象記憶部160は、点検対象を示す点検対象領域の座標を記憶する。表示制御部170は、点検対象領域を示す表示部品を表示装置180に表示させる。
点検対象記憶部160は、点検対象位置推定部150によって推定された複数の点検対象の3次元座標を記憶する。実施の形態に応じて、点検対象に紐付けた追加の情報を記憶してもよい。点検対象記憶部160は、プログラム又は各種データを保持する記憶装置である(点検支援装置の外部にあって、ネットワーク等で接続することによって、同等の目的を実現してもよい)。
表示制御部170は、カメラ110から得た現在のカメラ画像と、端末位置姿勢推定部120から得た現在の位置姿勢と、点検対象記憶部160が保持する点検対象の3次元座標とに基づいて、画面にARを表示する。携帯端末の位置姿勢と、点検対象の座標は、同じ3次元空間の座標系であるから、カメラ画像上に点検対象を表す3次元グラフィックスを描画すればよい。描画には、例えば、OpenGL(登録商標)のような3次元グラフィックス描画API(Application Programming Interface)を利用することができる。
図2は、実施の形態1に係る点検支援装置100を有する携帯端末10と点検対象の例を示す図である。図2に示される設備は、配管810と、タンク830と、配管810に備えられた点検対象としてのバルブ821~825とを有している。また、バルブ821~825の近くには、点検対象の名称及び識別番号が記載された銘板821a~825aが備えられている。図2に示される設備は、実施の形態1に係る点検支援方法を適用可能な設備の一例であり、他の設備にも点検支援方法を適用可能である。ユーザ800が携帯端末10を持って移動すると、携帯端末10は、点検対象のバルブを検出し、表示装置180に点検対象のバルブを示す表示(例えば、枠、強調表示、など)を行う。
図3は、実施の形態1に係る点検支援装置100を有する携帯端末10の表示装置180の表示例を示す図である。ユーザ800は、携帯端末10のカメラ110を設備に向けるだけで、携帯端末10は、点検対象のバルブ821~825を検出し、表示装置180に点検対象のバルブ821~825を示す表示(例えば、点検対象領域821b~825bの枠、など)を行う。
図4は、実施の形態1に係る点検支援装置100及び携帯端末10のハードウェア構成の例を示す図である。携帯端末10は、例えば、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、又はパーソナルコンピュータ(PC)、などである。携帯端末10は、点検支援装置100と、記憶部103と、通信部104と、カメラ110と、慣性センサ210と、表示装置180と、入力部190とを有している。点検支援装置100は、プロセッサ101と、メモリ102とを有している。慣性センサ210は、例えば、加速度センサ、角速度センサ、及び地磁気センサのうちの1つ以上を含む。図4の例では、携帯端末10が点検支援システムである。
図4に示されるように、点検支援装置100は、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサ101と揮発性の記憶装置であるメモリ102とを有する。メモリ102は、例えば、RAM(Random Access Memory)などの、揮発性の半導体メモリである。図1に示されるように、点検支援装置100は、ハードディスクドライブ(HDD)又はソリッドステートドライブ(SSD)などの不揮発性の記憶装置を有してもよい。
点検支援装置100の各機能は、処理回路により実現される。処理回路は、専用のハードウェアであっても、メモリ102に格納されるプログラムを実行するプロセッサ101であってもよい。プロセッサ101は、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、及びDSP(Digital Signal Processor)のいずれであってもよい。
処理回路が専用のハードウェアである場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はこれらのうちのいずれかを組み合わせたものである。
処理回路がプロセッサ101である場合、点検支援プログラムは、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェア及びファームウェアは、プログラムとして記述され、メモリ102に格納される。プロセッサ101は、メモリ102に記憶された点検支援プログラムを読み出して実行することにより、図1に示される各部の機能を実現する。
なお、点検支援装置100は、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェア又はファームウェアで実現するようにしてもよい。このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらのうちのいずれかの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
図5は、実施の形態1に係る点検支援装置100a及び携帯端末10aのハードウェア構成の他の例を示す図である。図5の例では、点検支援装置100aは、携帯端末10aと通信可能な装置である。携帯端末10aは、例えば、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、又はPC、などである。携帯端末10aは、プロセッサ105と、メモリ106と、記憶部107と、通信部108と、カメラ110と、慣性センサ210と、表示装置180と、入力部190とを有している。点検支援装置100aは、プロセッサ101と、メモリ102と、記憶部103と、通信部104とを有している。
図5に示されるように、点検支援装置100aは、CPUなどのプロセッサ101とメモリ102とを有する。メモリ102は、例えば、RAMなどの、揮発性の半導体メモリである。図1に示されるように、点検支援装置100aは、HDD又はSSDなどの不揮発性の記憶装置を有してもよい。図5の例では、携帯端末10aと点検支援装置100aの組合が点検支援システムである。
実施の形態1の処理は、端末位置姿勢推定スレッド、点検対象取得スレッド、及びAR表示スレッドの3つを並列して処理する。図6は、実施の形態1に係る点検支援装置100による端末位置姿勢推定スレッドにおける端末位置姿勢推定処理S11を示すフローチャートである。端末位置姿勢推定部120は、カメラ110から現在のカメラ画像と、センサから現在のセンサ情報を取得し、現在の携帯端末の位置姿勢を推定し、点検対象位置推定部150と表示制御部170に位置姿勢を通知する。
図7は、実施の形態1に係る点検支援装置100による点検対象取得スレッドを示すフローチャートである。点検対象取得スレッドでは、点検対象検出部130は、カメラ110から現在のカメラ画像を取得し、カメラ画像中から0以上の点検対象領域を検出する(ステップS21)。
次に、点検対象追跡部140は、カメラ画像間の点検対象領域を時系列で追跡する(ステップS22)。
次に、それぞれの点検対象領域ごとに、以下のループ処理を行う(ステップS23)。
先ず、点検対象位置推定部150は、現在の携帯端末10の位置姿勢と、追跡した点検対象領域とに基づいて、点検対象領域の位置(すなわち、3次元座標)を推定する(ステップS24)。次に、上記で推定した座標と、点検対象記憶部160が記憶しているそれぞれの点検対象の座標とを比較し、同じ座標であるか若しくは座標間の距離が一定値以内であった場合(ステップS25,S26)、当該点検対象は既に点検対象記憶部160に追加済みであると判断して、ループ処理の最初に戻り、他の場合は、当該点検対象を点検対象記憶部160に追加する(ステップS27)。
AR表示スレッドでは、表示制御部170は、カメラ110から現在のカメラ画像と、端末位置姿勢推定部120から現在の携帯端末の位置姿勢と、点検対象記憶部160から複数の点検対象を取得し、ARを画面に表示する。
以上に説明したように、実施の形態1に係る点検支援装置100及び携帯端末10を用いれば、点検対象にマーカを貼り付ける作業、3次元モデルの作成などを事前に行う必要がなく、また、事前に点検対象の位置情報を作成しなくても、ARで点検対象を表示することができる。点検対象の3次元座標を推定してARを表示するので、点検対象が検出されなくなった場合、又は、物陰に隠れた場合であっても、点検対象の位置を示すARを表示し続けることができる。
実施の形態2.
図8は、実施の形態2に係る点検支援装置200及び携帯端末20の構成を概略的に示す機能ブロック図である。図8において、図1に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図1に示される符号と同じ符号が付されている。点検支援装置200は、文字認識部220及び認識対象取得部230を有する点、及び端末位置姿勢推定部120が慣性センサ210の出力を用いて位置及び姿勢を推定している点において、点検支援装置100と異なる。
図9は、実施の形態2に係る携帯端末20のカメラ画像の表示例(文字列読取時)を示す図である。文字認識部220は、カメラ110によって取得されたカメラ画像から、点検対象であるバルブ821を識別する銘板821aの文字列である識別番号を認識する。認識処理は、ユーザが指示した際に実行される、又は、常時実行される。
認識対象取得部230は、端末位置姿勢推定部120によって推定された携帯端末20の位置及び姿勢に基づいて、文字認識部220が認識した識別番号が付された点検対象に相当する、点検対象記憶部160が記憶する点検対象を取得する。すなわち、点検対象記憶部160に記憶されている複数の点検対象の3次元座標の中から、文字認識部220が認識した点検対象に相当する3次元座標を持つ点検対象を検索する。具体的には、認識対象取得部230は、例えば、携帯端末20の現在位置に最も近い3次元座標を持つ点検対象を点検対象記憶部160において検索し、今回の認識対象とする。或いは、認識対象取得部230は、携帯端末20の現在位置からカメラ110の視点方向に任意の距離(例えば、30cm)進んだ位置から最も近い3次元座標を持つ点検対象を検索し、今回の認識対象とする。また、認識対象取得部230は、点検対象記憶部160に記憶されている点検対象に「点検済み」の情報を付加して、未点検の点検対象と異なる表示としてもよい。このように、点検対象記憶部160は、実施の形態1で説明した情報に加え、それぞれの点検対象が点検済みか否かを表す情報を保持する。
図10は、実施の形態2に係る携帯端末20の表示装置180の表示例を示す図である。表示制御部170は、認識対象取得部230によって認識された点検対象が点検済みか否かに応じて点検対象の表示方法を変える。表示は、例えば、ARを用いて行われる。例えば、点検済みの点検対象を囲うAR画像の枠の色と、点検前の点検対象を囲うAR画像の枠の色とを、異なる色にする。図10には、カメラ画像にAR画像を重ねて表示した例を示しているが、スマートグラスを用いることによって現実の風景に重ねてAR画像を表示することができる。また、プロジェクタを用いることによって、現実の設備(例えば、配管、バルブ)上にAR画像を投影してもよい。また、携帯端末20がカメラ画像を模擬したイラスト図形を形成するアプリを有する場合には、カメラ画像を模擬したイラスト上にAR画像を重畳表示してもよい。
以上に説明したように、実施の形態2に係る点検支援装置200及び携帯端末20を用いれば、文字認識により点検対象の識別番号を認識し、当該点検対象を点検済みとして点検対象記憶部160が記憶することで、それぞれの点検対象が点検済みか否かをAR画像で区別することができる。また、文字認識により点検済みとすることで、識別番号の入力ミスの防止が可能である。
上記以外に関し、実施の形態2は、実施の形態1と同じである。
実施の形態3.
図11は、実施の形態3に係る点検支援装置300及び携帯端末30の構成を概略的に示す機能ブロック図である。図11において、図8に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図8に示される符号と同じ符号が付されている。実施の形態3に係る点検支援装置300は、認識対象取得部230aの機能の点において、実施の形態2に係る点検支援装置200と異なる。
点検対象位置推定部150は、携帯端末30の位置姿勢と複数枚のカメラ画像のうちの少なくとも2枚のカメラ画像における点検対象領域とに基づいて、点検対象領域の3次元座標系における座標を推定し、点検対象記憶部160に記憶させる。表示制御部170は、表示装置180に、表示部品(例えば、AR表示)及び認識された文字を表示させる。
認識対象取得部230aは、点検対象記憶部160が記憶する点検対象を「点検済み」と書き換える際に、文字認識部220が認識した識別番号も記憶させる。
点検対象記憶部160は、それぞれの点検対象の識別番号も記憶する。未点検の場合は、識別番号不明とする。表示制御部170は、点検対象をARで表示する際に、当該点検対象の識別番号が判明している場合、識別番号もARで表示する。
図12は、実施の形態3に係る携帯端末30の表示装置180の表示例を示す図である。図12は、点検対象であるバルブ821の周辺(すなわち、近傍)に識別番号821cを表示している。
以上に説明したように、実施の形態3に係る点検支援装置300及び携帯端末30によれば、認識済みの点検対象の近傍にAR画像によって識別番号を表示することで、点検済みの点検対象の判別が容易になる。
上記以外に関し、実施の形態3は、実施の形態1又は2と同じである。
実施の形態4.
図13は、実施の形態4に係る点検支援装置400及び携帯端末40の構成を概略的に示す機能ブロック図である。図13において、図11に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図11に示される符号と同じ符号が付されている。実施の形態4に係る点検支援装置400は、端末位置姿勢記憶部410及び端末位置姿勢復帰部420を有する点において、実施の形態3に係る点検支援装置300と異なる。
実施の形態4では、端末位置姿勢推定部120は、カメラ画像と携帯端末40の位置姿勢とを関連付けて端末位置姿勢記憶部410に記憶させる。端末位置姿勢復帰部420は、端末位置姿勢推定部120に記憶されているカメラ画像のうちの、現在のカメラ画像に最も近いカメラ画像に紐付いた位置姿勢を、現在の位置姿勢として端末位置姿勢推定部120に提供する。
端末位置姿勢記憶部410は、定期的(例えば、10秒ごと)に、現在のカメラ画像と、端末位置姿勢推定部120が推定した現在の携帯端末の位置姿勢との関係性を記憶する。この関係性は、複数個保持される。カメラ画像は、画像の生データではなく、後述の画像同士のマッチングが可能な形式であれば、処理・加工されたデータでもよい。データは、局所特徴量であるSIFT(Scale-invariant feature transform)、SURF(Speed-Upped Robust Feature)、ORB(Oriented FAST and Rotated BRIEF)、KAZEのような形式でもよい。
端末位置姿勢復帰部420は、点検支援装置の起動時に、現在のカメラ画像と、端末位置姿勢記憶部410が記憶するそれぞれのカメラ画像とをマッチングし、最も現在のカメラ画像に近い、端末位置姿勢記憶部410が記憶するカメラ画像を特定する。特定に成功したら、当該カメラ画像に紐付いた携帯端末の位置姿勢を、現在の携帯端末の位置姿勢として、端末位置姿勢推定部120を初期化する。
以上に説明したように、実施の形態4に係る点検支援装置400及び携帯端末40を用いれば、定期的にカメラ画像と携帯端末40の位置姿勢を記憶しておき、携帯端末40の起動時に現在のカメラ画像と過去に記憶したカメラ画像とをマッチングすることで、前回の3次元座標系を引き継いで点検作業を再開することができる。したがって、再度点検対象の検出及び位置推定などを行う必要なく、直ぐにAR表示を再開することができる。
上記以外に関し、実施の形態4は、実施の形態1から3のいずれかと同じである。
実施の形態5.
図14は、実施の形態5に係る点検支援装置500及び携帯端末50の構成を概略的に示す機能ブロック図である。図14において、図13に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図13に示される符号と同じ符号が付されている。実施の形態5に係る点検支援装置500は、点検状態初期化部510を有する点において、実施の形態4に係る点検支援装置400と異なる。
点検状態初期化部510は、点検支援装置500の起動時又は入力部(図4の190)を経由してユーザから指定された際に、点検対象記憶部160が保持する一部又はすべての点検対象の点検状態の情報を、未点検とする。
以上に説明したように、実施の形態5に係る点検支援装置500及び携帯端末50を用いれば、新たな点検を開始することができる。つまり、点検対象の座標を表すために用いられる3次元座標は、既に一度求められているので、再度、点検対象の検出及び座標の推定を行う必要がない場合があり、すべての点検対象がAR表示された状態で点検を開始することができる。また、識別番号も判明しているため、識別番号に基づいて未点検の点検対象を探すことも可能である。
上記以外に関し、実施の形態5は、実施の形態1から4のいずれかと同じである。
実施の形態6.
図15は、実施の形態6に係る点検支援装置600及び携帯端末60の構成を概略的に示す機能ブロック図である。図15において、図14に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図14に示される符号と同じ符号が付されている。実施の形態6に係る点検支援装置600は、点検手順記憶部610及び点検手順管理部620を有する点において、実施の形態5に係る点検支援装置500と異なる。
点検手順記憶部610は、予め作成した点検手順を示す情報を記憶する。点検手順を示す情報は、複数の点検対象の点検の順番を示す情報であり、具体的には、整列された識別番号のリストである。
点検手順管理部620は、現在の点検手順の状態を管理する。文字認識部220によって識別番号を読み取り、かつ、その識別番号が現在の点検手順の識別番号であった場合、点検手順を1つ進める。現在の点検手順の情報は、表示制御部670に提供される。つまり、点検手順管理部620は、点検手順記憶部610に記憶されている点検対象の点検の順番と認識された文字とに基づいて、表示制御部670に情報を提供して、次の点検対象を示すAR表示を表示装置180に実行させる。
表示制御部670は、点検対象をARで表示する際に、当該点検対象の識別番号が、点検手順管理部620が管理している現在点検中の点検対象の識別番号であった場合、当該点検対象のARの表示が他の点検対象と比べて目立つように表示する。表示制御部670は、例えば、点検手順管理部620が管理している現在点検中の点検対象の識別番号であった場合、当該点検対象についてのAR表示が他の点検対象と比べて目立つように、AR表示の色を変更させる、又は、点検対象を示す表示部品を点滅させる。
図16は、実施の形態6に係る携帯端末60の表示装置180の表示例を示す図である。図16は、次の点検対象が、バルブ823であることを示している。次の点検対象の表示方法は、図16のものに限定されない。
以上に説明したように、実施の形態6に係る点検支援装置600及び携帯端末60を用いれば、点検対象の位置をARで表示することができるため、直感的に手順通りに点検することができる。この場合には、予め点検手順のデータを作成する必要があるが、点検の順序を示すデータであるから、作成の労力は少なく、また作成コストは低い。
上記以外に関し、実施の形態6は、実施の形態1から5のいずれかと同じである。
実施の形態7.
図17は、実施の形態7に係る点検支援装置700及び携帯端末70の構成を概略的に示す機能ブロック図である。図17において、図14に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図14に示される符号と同じ符号が付されている。実施の形態7に係る点検支援装置700は、識別番号確認部710を有する点において、実施の形態5に係る点検支援装置500と異なる。
識別番号確認部710は、文字認識部220によって今回認識された識別番号が、点検対象記憶部160に既に記憶されている同じ点検対象についての識別番号(すなわち、過去に認識された識別番号)と一致しない場合、警告を表示装置180の画面に表示させる識別番号確認部を更に有している。例えば、文字認識部220及び認識対象取得部230が、点検対象記憶部160に記憶されている点検対象の点検状態情報を「未点検」から「点検済み」に変更する際に、点検対象記憶部160によって記憶されている当該点検対象が既に識別番号を記憶しており、かつ、当該識別番号と、今回認識された識別番号とが異なっていた場合、識別番号確認部710は、警告を表示装置180の画面に表示させる。
図18は、実施の形態7に係る携帯端末70の表示装置180の表示例を示す図である。図18に示されるように、識別番号確認部710は、今回認識された識別番号が、点検対象記憶部160に既に記憶されている同じ点検対象についての識別番号と一致しないことを示す、警告を表示装置180の画面に表示させる。警告は、図18に示されるものに限定されず、他の文章、映像、音声などであってもよい。
以上に説明したように、実施の形態7に係る点検支援装置700及び携帯端末70を用いれば、同一の点検対象に対して、過去に認識した識別番号と、今回認識した識別番号とが異なっているという異常な事態をユーザに知らせることができる。ここで、異常な事態は、例えば、現場の設備の点検対象の配置が変更されている、点検対象の銘板が変更されている、などである。
上記以外に関し、実施の形態7は、実施の形態1から6のいずれかと同じである。
10、20、30、40、50、60、70 携帯端末、 100、200、300、400、500、600、700 点検支援装置、 10a 携帯端末、 100a 点検支援装置、 110 カメラ、 120 端末位置姿勢推定部、 130 点検対象検出部、 140 点検対象追跡部、 150 点検対象位置推定部、 160 点検対象記憶部、 170、670 表示制御部、 180 表示装置、 210 慣性センサ、 220 文字認識部、 230、230a 認識対象取得部、 410 端末位置姿勢記憶部、 420 端末位置姿勢復帰部、 510 点検状態初期化部、 610 点検手順記憶部、 620 点検手順管理部、 710 識別番号確認部、 800 ユーザ、 810 配管、 821~825 バルブ(点検対象)、 821a~825a 銘板、 821b~825b 点検対象領域、 821c 識別番号、 830 タンク。

Claims (14)

  1. 携帯端末に備えられたカメラにより撮影されたカメラ画像と前記携帯端末に備えられた慣性センサにより得られた検出信号とのうちの少なくとも一方に基づいて、3次元座標系における前記携帯端末の位置姿勢を推定する端末位置姿勢推定部と、
    前記カメラにより撮影されたカメラ画像から、点検対象を検出する点検対象検出部と、
    前記カメラ画像において検出された前記点検対象を示す点検対象領域を撮影時刻順に時系列で追跡して、時系列に並ぶ複数枚のカメラ画像において同じ点検対象領域を特定する点検対象追跡部と、
    前記携帯端末の前記位置姿勢と前記複数枚のカメラ画像のうちの少なくとも2枚のカメラ画像における前記点検対象領域とに基づいて、前記点検対象領域の前記3次元座標系における座標を推定する点検対象位置推定部と、
    前記点検対象領域を視認可能にする表示部品を表示装置に表示させる表示制御部と、
    端末位置姿勢復帰部と、
    を有し、
    前記端末位置姿勢推定部は、前記カメラ画像と前記携帯端末の前記位置姿勢とを関連付けて端末位置姿勢記憶部に記憶させ、
    前記端末位置姿勢復帰部は、前記端末位置姿勢記憶部に記憶されている前記カメラ画像のうちの、現在のカメラ画像に最も近いカメラ画像に紐付いた前記位置姿勢を、現在の位置姿勢として前記端末位置姿勢推定部に提供する
    ことを特徴とする点検支援装置。
  2. 前記点検対象位置推定部は、前記携帯端末の前記位置姿勢と前記点検対象領域の前記座標とを関連付けて点検対象記憶部に記憶させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の点検支援装置。
  3. 前記表示制御部は、前記表示装置に、点検済の前記点検対象と未点検の前記点検対象とを互いに異なる表示部品で表示させる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の点検支援装置。
  4. 前記点検対象位置推定部は、前記携帯端末の前記位置姿勢と前記複数枚のカメラ画像のうちの少なくとも2枚のカメラ画像における点検対象領域とに基づいて、前記点検対象領域の3次元座標系における前記座標を推定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の点検支援装置。
  5. 前記点検対象に備えられた銘板の文字を認識する文字認識部と、
    前記点検対象と前記認識された文字とを関連付ける認識対象取得部と、
    を更に有し、
    前記表示制御部は、前記表示装置に、前記表示部品及び前記認識された文字を表示させる
    ことを特徴とする請求項4に記載の点検支援装置。
  6. 前記点検対象記憶部に記憶されている前記点検対象の点検状態を、未点検に初期化する点検状態初期化部を更に有する
    ことを特徴とする請求項2に記載の点検支援装置。
  7. 前記点検対象に備えられた銘板の文字を認識する文字認識部と、
    点検手順記憶部に記憶されている前記点検対象の点検の順番と前記認識された文字とに基づいて、次の点検対象を示す表示を前記表示装置に実行させる点検手順管理部と、
    を更に有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の点検支援装置。
  8. 前記文字認識部によって今回認識された識別番号が、前記携帯端末の前記位置姿勢と前記点検対象領域の前記座標とを関連付けて記憶する点検対象記憶部に既に記憶されている同じ点検対象についての識別番号と一致しない場合、警告を前記表示装置の画面に表示させる識別番号確認部を更に有する
    ことを特徴とする請求項に記載の点検支援装置。
  9. 前記表示装置は、画像を表示する画面を有し、
    前記表示制御部は、前記画面に、前記カメラ画像と前記カメラ画像に重なる前記表示部品とを表示させる
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の点検支援装置。
  10. 前記表示装置は、画像を表示する透明又は半透明の画面を有し、
    前記表示制御部は、前記画面に、前記画面を介して視認される現実の風景に重なる前記表示部品を表示させる
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の点検支援装置。
  11. 前記表示装置は、プロジェクタであり、
    前記表示制御部は、前記プロジェクタにより現実の設備上に前記表示部品を投影させる
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の点検支援装置。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載の点検支援装置と、
    前記カメラと、
    前記慣性センサと、
    前記表示装置と
    を有することを特徴とする点検支援システム。
  13. 点検支援装置によって実行される点検支援方法であって、
    携帯端末に備えられたカメラにより撮影されたカメラ画像と前記携帯端末に備えられた慣性センサにより得られた検出信号とのうちの少なくとも一方に基づいて、3次元座標系における前記携帯端末の位置姿勢を推定するステップと、
    前記カメラにより撮影されたカメラ画像から、点検対象を検出するステップと、
    前記カメラ画像において検出された前記点検対象を示す点検対象領域を撮影時刻順に時系列で追跡して、時系列に並ぶ複数枚のカメラ画像において同じ点検対象領域を特定するステップと、
    前記携帯端末の前記位置姿勢と前記複数枚のカメラ画像のうちの少なくとも2枚のカメラ画像における前記点検対象領域とに基づいて、前記点検対象領域の前記3次元座標系における座標を推定するステップと、
    前記点検対象領域を視認可能にする表示部品を表示装置に表示させるステップと、
    前記携帯端末の前記位置姿勢を推定する前記ステップにおいて、前記カメラ画像と前記携帯端末の前記位置姿勢とを関連付けて端末位置姿勢記憶部に記憶させるステップと、
    前記点検支援装置の起動時における前記携帯端末の前記位置姿勢を推定する前記ステップにおいて、前記端末位置姿勢記憶部に記憶されている前記カメラ画像のうちの、現在のカメラ画像に最も近いカメラ画像に紐付いた前記位置姿勢を、前記携帯端末の現在の位置姿勢と推定するステップと、
    を有することを特徴とする点検支援方法。
  14. 点検支援装置に、
    携帯端末に備えられたカメラにより撮影されたカメラ画像と前記携帯端末に備えられた慣性センサにより得られた検出信号とのうちの少なくとも一方に基づいて、3次元座標系における前記携帯端末の位置姿勢を推定するステップと、
    前記カメラにより撮影されたカメラ画像から、点検対象を検出するステップと、
    前記カメラ画像において検出された前記点検対象を示す点検対象領域を撮影時刻順に時系列で追跡して、時系列に並ぶ複数枚のカメラ画像において同じ点検対象領域を特定するステップと、
    前記携帯端末の前記位置姿勢と前記複数枚のカメラ画像のうちの少なくとも2枚のカメラ画像における前記点検対象領域とに基づいて、前記点検対象領域の前記3次元座標系における座標を推定するステップと、
    前記点検対象領域を視認可能にする表示部品を表示装置に表示させるステップと、
    前記携帯端末の前記位置姿勢を推定する前記ステップにおいて、前記カメラ画像と前記携帯端末の前記位置姿勢とを関連付けて端末位置姿勢記憶部に記憶させるステップと、
    前記点検支援装置の起動時における前記携帯端末の前記位置姿勢を推定する前記ステップにおいて、前記端末位置姿勢記憶部に記憶されている前記カメラ画像のうちの、現在のカメラ画像に最も近いカメラ画像に紐付いた前記位置姿勢を、前記携帯端末の現在の位置姿勢と推定するステップと、
    行させることを特徴とする点検支援プログラム。
JP2023514277A 2021-04-15 2021-04-15 点検支援装置、点検支援システム、点検支援方法、及び点検支援プログラム Active JP7361992B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2021/015597 WO2022219780A1 (ja) 2021-04-15 2021-04-15 点検支援装置、点検支援システム、点検支援方法、及び点検支援プログラム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JPWO2022219780A1 JPWO2022219780A1 (ja) 2022-10-20
JPWO2022219780A5 JPWO2022219780A5 (ja) 2023-07-06
JP7361992B2 true JP7361992B2 (ja) 2023-10-16

Family

ID=83640249

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023514277A Active JP7361992B2 (ja) 2021-04-15 2021-04-15 点検支援装置、点検支援システム、点検支援方法、及び点検支援プログラム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7361992B2 (ja)
WO (1) WO2022219780A1 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004173108A (ja) 2002-11-21 2004-06-17 Central Res Inst Of Electric Power Ind センサ情報のデータベース化方法および点検支援システム並びに点検支援用プログラム
JP2008261803A (ja) 2007-04-13 2008-10-30 Chugoku Electric Power Co Inc:The 弁点検支援システム
WO2013030929A1 (ja) 2011-08-29 2013-03-07 株式会社日立製作所 監視装置、監視システム及び監視方法
JP2015170302A (ja) 2014-03-10 2015-09-28 株式会社建設環境研究所 樋門・樋管点検支援システム及び樋門・樋管点検支援方法
JP2017163445A (ja) 2016-03-11 2017-09-14 古河電気工業株式会社 点検支援システム、点検支援方法、およびプログラム
JP2018190304A (ja) 2017-05-10 2018-11-29 株式会社日立製作所 点検支援装置、点検支援方法、および点検支援プログラム
WO2020144848A1 (ja) 2019-01-11 2020-07-16 三菱電機株式会社 オーサリング装置、オーサリング方法、及びオーサリングプログラム
WO2020234912A1 (ja) 2019-05-17 2020-11-26 三菱電機株式会社 携帯装置、位置表示方法、及び位置表示プログラム

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004173108A (ja) 2002-11-21 2004-06-17 Central Res Inst Of Electric Power Ind センサ情報のデータベース化方法および点検支援システム並びに点検支援用プログラム
JP2008261803A (ja) 2007-04-13 2008-10-30 Chugoku Electric Power Co Inc:The 弁点検支援システム
WO2013030929A1 (ja) 2011-08-29 2013-03-07 株式会社日立製作所 監視装置、監視システム及び監視方法
JP2015170302A (ja) 2014-03-10 2015-09-28 株式会社建設環境研究所 樋門・樋管点検支援システム及び樋門・樋管点検支援方法
JP2017163445A (ja) 2016-03-11 2017-09-14 古河電気工業株式会社 点検支援システム、点検支援方法、およびプログラム
JP2018190304A (ja) 2017-05-10 2018-11-29 株式会社日立製作所 点検支援装置、点検支援方法、および点検支援プログラム
WO2020144848A1 (ja) 2019-01-11 2020-07-16 三菱電機株式会社 オーサリング装置、オーサリング方法、及びオーサリングプログラム
WO2020234912A1 (ja) 2019-05-17 2020-11-26 三菱電機株式会社 携帯装置、位置表示方法、及び位置表示プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2022219780A1 (ja) 2022-10-20
WO2022219780A1 (ja) 2022-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10474233B2 (en) Enabling augmented reality using eye gaze tracking
US9710970B2 (en) Method and apparatus for providing contents including augmented reality information
US10685489B2 (en) System and method for authoring and sharing content in augmented reality
US9761054B2 (en) Augmented reality computing with inertial sensors
CN109146954B (zh) 用于与所显示的地图进行交互的增强现实界面
KR101749017B1 (ko) 주변 정보를 이용하는 스피드-업 탬플릿 매칭
US9412205B2 (en) Extracting sensor data for augmented reality content
WO2019067305A1 (en) DISPLAYING A LIVE SCENE AND AN AUXILIARY OBJECT
US11842514B1 (en) Determining a pose of an object from rgb-d images
CN104284146A (zh) 跟踪辅助装置、跟踪辅助系统和跟踪辅助方法
US10347000B2 (en) Entity visualization method
US10621787B2 (en) Method and apparatus for overlaying a picture of a real scene with a virtual image, and mobile device
US20190065855A1 (en) Augmented reality geolocation using image matching
US10817054B2 (en) Eye watch point tracking via binocular and stereo images
KR20160042461A (ko) 동적으로 변화하는 부분들을 갖는 타겟들을 추적하기 위한 데이터셋트 형성
JP2017163195A (ja) 画像処理システム、プログラム、画像処理方法
JP7361992B2 (ja) 点検支援装置、点検支援システム、点検支援方法、及び点検支援プログラム
US11562538B2 (en) Method and system for providing a user interface for a 3D environment
CN103631962A (zh) 一种图像标签的显示方法和设备
KR20150094338A (ko) 단말장치의 위치 및 자세정보를 이용한 증강현실 서비스 시스템 및 방법
EP3510440B1 (en) Electronic device and operation method thereof
CA3063007A1 (en) Human-aided geo-rectification of geospatial metadata in video using a graphical interface
EP3279850A1 (en) System and method for interactive shopping
JP2019057014A (ja) 被写体特定情報処理装置並びにその制御方法及び制御プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230406

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230406

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20230406

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230704

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230821

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231003

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7361992

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150