JP2015169948A - 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム - Google Patents
情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】ユーザが意図しない誤動作を防ぎ操作領域を活用することができる情報処理装置を提供する。
【解決手段】位置入力部は自部に接触された位置を入力し、圧力検出部は位置入力部とは異なる領域に加えられた圧力を検出し、有効性判定部は圧力検出部が検出した圧力に基づいて、位置入力部の一部の領域である判定領域内に入力された位置の有効性を判定する。
【選択図】図1
【解決手段】位置入力部は自部に接触された位置を入力し、圧力検出部は位置入力部とは異なる領域に加えられた圧力を検出し、有効性判定部は圧力検出部が検出した圧力に基づいて、位置入力部の一部の領域である判定領域内に入力された位置の有効性を判定する。
【選択図】図1
Description
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関する。
多機能携帯電話機等の情報処理装置には、画像を表示するディスプレイパネルの他に、その表面に接してユーザによる操作入力を受け付けるタッチパネルを備えているものがある。これにより、情報処理装置の小型化と操作性の向上が図られている。このような情報処理装置では、ユーザが把持しながらタッチパネルの表示面に指等の操作物を接触することで、操作を実現する。ユーザがこの情報処理装置を操作しているときや把持しながら移動するときには、把持している手や指がタッチパネルの表示面に接触することがある。そのため、ユーザが意図しない誤入力(誤操作)が起きることがある。
そこで、特許文献1に記載の情報入力装置では、表示部の有効表示領域に対応する第1の検出領域と第1の検出領域の周囲を囲う第2の検出領域とを有し、第1の検出領域と第2の検出領域の座標入力を検出する検出手段と、検出手段が第2の検出領域での座標入力を検出した場合に、第1の検出領域の一部または全部を、座標入力を無効とする入力無効領域に設定する入力無効領域設定手段を備えている。
特許文献2に記載の情報入力装置には、タッチパネルの端部分での接触を原則として無視し、端部分での接触が閾距離又は閾速度を超えて移動する場合、ジェスチャーの一部として認識する処理について開示されている。
特許文献2に記載の情報入力装置には、タッチパネルの端部分での接触を原則として無視し、端部分での接触が閾距離又は閾速度を超えて移動する場合、ジェスチャーの一部として認識する処理について開示されている。
上述のように、特許文献1に記載の情報入力装置では、第2の検出領域としてタッチパネルの端部分を固定的に入力無効領域設定手段として扱っている。そのため、(1)ディスプレイパネルと重畳したタッチパネルの全領域(以下では、タッチパネル−LCD(Liquid Crystal Display)領域)を、操作入力を受け付けることができる領域(操作領域)として活用することができない。そのため、大画面化に伴い操作領域が広がることによる操作性の向上が不十分になる。(2)情報処理装置には、ケースカバーが装着されることがあるが、タッチパネルの外枠(額縁、べゼルとも呼ばれる)が細い狭額縁端末装置では、タッチパネルの端部がケースカバーに接触してしまう。この接触が、端部に設定された第2の検出領域への操作入力として処理されるので、第1の検出領域への操作が不可能になることがある。(3)情報処理装置が一方の手で把持され、操作がなされる場合(いわゆる片手操作)、把持している手の母指球(親指の付け根のふくらみ部分)の端部への接触が第2の検出領域への操作入力として処理されるので、第1の検出領域への操作が不可能になることがある。
特許文献2に記載の情報入力装置では、接触を無視する端部分の領域は固定されている。また、ケースの装着や把持による接触領域は、移動せずに固定されていることがある。そのため、上述の課題(1)〜(3)を解消することができないことがあった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、ユーザが意図しない誤動作を防ぎ操作領域を活用することができる情報処理装置を提供する。
特許文献2に記載の情報入力装置では、接触を無視する端部分の領域は固定されている。また、ケースの装着や把持による接触領域は、移動せずに固定されていることがある。そのため、上述の課題(1)〜(3)を解消することができないことがあった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、ユーザが意図しない誤動作を防ぎ操作領域を活用することができる情報処理装置を提供する。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、自部に接触された位置を入力する位置入力部と、前記位置入力部とは異なる領域に加えられた圧力を検出する圧力検出部と、前記圧力検出部が検出した圧力に基づいて、前記位置入力部の一部の領域である判定領域内に入力された位置の有効性を判定する有効性判定部と、を備える情報処理装置である。
本発明によれば、ユーザが意図しない誤動作を防ぎ操作領域を活用することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る情報処理装置1の構成を示す概略ブロック図である。
情報処理装置1は、タッチパネル11、N(Nは、1より大きい予め定めた整数)個のグリップセンサ(圧力検出部)12、位置取得部131、圧力取得部132、制御部135、及び記憶部136を含んで構成される。
情報処理装置1の大きさは、ユーザが携帯可能であれば、いかなる大きさであってもよい。情報処理装置1は、概ね人間の片手で把持できる程度の大きさを有する。その場合、情報処理装置1は、例えば、幅は55〜85mm、高さは100〜160mm、厚さは8mm〜20mmの範囲のいずれかの寸法を有する。
情報処理装置1は、例えば、多機能携帯電話機(いわゆる「スマートフォン」を含む)、タブレット端末装置、パーソナルコンピュータ、等である。
図1は、本実施形態に係る情報処理装置1の構成を示す概略ブロック図である。
情報処理装置1は、タッチパネル11、N(Nは、1より大きい予め定めた整数)個のグリップセンサ(圧力検出部)12、位置取得部131、圧力取得部132、制御部135、及び記憶部136を含んで構成される。
情報処理装置1の大きさは、ユーザが携帯可能であれば、いかなる大きさであってもよい。情報処理装置1は、概ね人間の片手で把持できる程度の大きさを有する。その場合、情報処理装置1は、例えば、幅は55〜85mm、高さは100〜160mm、厚さは8mm〜20mmの範囲のいずれかの寸法を有する。
情報処理装置1は、例えば、多機能携帯電話機(いわゆる「スマートフォン」を含む)、タブレット端末装置、パーソナルコンピュータ、等である。
タッチパネル11は、タッチセンサ(位置入力部)111及びディスプレイ(表示部)112を含んで構成される。
タッチセンサ111は、その表面に操作物(例えば、ユーザの指)が接触した位置を検出し、検出した位置を示す位置信号を生成し、生成した位置信号を位置取得部131に出力する。生成された位置信号はユーザによる操作入力を受け付けた位置を示す信号である。タッチセンサ111は、例えば、1つの平面上に格子状に配列された複数の素子(例えば、静電容量センサ、圧電センサ、等)を備え、各素子は操作物が接触したか否かを検出する。言い換えれば、位置信号は、配列された素子のうち、操作物の接触を検出した個々の素子を示す信号である。
タッチセンサ111は、その表面に操作物(例えば、ユーザの指)が接触した位置を検出し、検出した位置を示す位置信号を生成し、生成した位置信号を位置取得部131に出力する。生成された位置信号はユーザによる操作入力を受け付けた位置を示す信号である。タッチセンサ111は、例えば、1つの平面上に格子状に配列された複数の素子(例えば、静電容量センサ、圧電センサ、等)を備え、各素子は操作物が接触したか否かを検出する。言い換えれば、位置信号は、配列された素子のうち、操作物の接触を検出した個々の素子を示す信号である。
ディスプレイ112は、制御部135から入力された画像信号に基づく画像を表示する。ディスプレイ112は、例えば、液晶ディスプレイパネル、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイパネル等である。ディスプレイ112の表面の大部分は、タッチセンサ111に覆われている。なお、ディスプレイ112は、図1に示すようにタッチセンサ111とは一体であってもよいし、別体であってもよい。
N個のグリップセンサ12のそれぞれは、その表面に加えられた圧力を検出し、検出した圧力を示す圧力信号を生成し、生成した圧力信号を圧力取得部132に出力する。なお、以下の説明では、主にグリップセンサ12の個数Nが10個である場合を例にとる。N個のグリップセンサを、それぞれグリップセンサ12A〜12Jと呼んで区別する。また、N個のグリップセンサ12を互いに区別しない場合には、単にグリップセンサ12と呼ぶ。
位置取得部131は、タッチセンサ111から位置信号を取得する。また、位置取得部131は、有効性判定部131Aを含んで構成される。位置取得部131は、CPU(Central Processing Unit)等の制御部品で構成される。位置取得部131の機能は、CPUがタッチパネルドライバ(プログラム)を実行することで実現される。
位置取得部131は、タッチセンサ111から入力された位置信号を予め定めた時間間隔(例えば、20ms)毎に検出したか否かを判定し、検出した位置信号についてフィルタ処理を行うことによりノイズを除去する。
位置取得部131は、タッチセンサ111から入力された位置信号を予め定めた時間間隔(例えば、20ms)毎に検出したか否かを判定し、検出した位置信号についてフィルタ処理を行うことによりノイズを除去する。
タッチセンサ111に操作物が接触した接触領域は、一般に広がりを有し、複数個存在することがある。例えば、複数の指が接触する場合、ある1本の指で指先と指の腹で接触した場合、指と掌で接触する場合、等がある。そこで、位置取得部131は、各接触領域を区別し、接触領域毎の面積とその動作点(例えば、中心点)を算出してもよい。算出された動作点は、操作物が接触することにより操作入力を受け付けた位置(タッチ位置)を代表する。
各接触領域を区別するために、位置取得部131は、例えば、操作物の接触を検出したタッチセンサ111の素子であって、互いに隣接する素子が連続した領域を1つの接触領域と判定する。位置取得部131は、接触領域、その接触領域毎の動作点及び面積を示す接触信号(タッチ信号)を生成し、有効性判定部131Aに出力する。
各接触領域を区別するために、位置取得部131は、例えば、操作物の接触を検出したタッチセンサ111の素子であって、互いに隣接する素子が連続した領域を1つの接触領域と判定する。位置取得部131は、接触領域、その接触領域毎の動作点及び面積を示す接触信号(タッチ信号)を生成し、有効性判定部131Aに出力する。
有効性判定部131Aは、検出された位置を示す接触信号の有効性を判定する。有効性判定部131Aは、記憶部136から無効領域データ(後述)を読み出し、位置取得部131から接触信号が入力される。有効性判定部131Aは、接触信号が示す動作点が、読み出した無効領域データが示す無効領域に含まれる場合、その動作点に係る接触信号を無効であると判定し、棄却する。有効性判定部131Aは、接触信号が示す動作点が、読み出した無効領域データが示す無効領域に含まれない場合、その動作点に係る信号を有効であると判定し、接触信号を制御部135に出力する。
圧力取得部132は、グリップセンサ12A〜12Jのそれぞれから圧力信号を取得する。また、圧力取得部132は、圧力検出判定部132Aを含んで構成される。圧力取得部132は、CPU等の制御部品で構成され、圧力取得部132の機能は、CPUがグリップセンサドライバ(プログラム)を実行することで実現される。
圧力取得部132は、グリップセンサ12A〜12Jのそれぞれから入力された圧力信号を予め定めた時間間隔(例えば、20ms)毎に検出し、検出した圧力信号についてフィルタ処理を行うことによりノイズを除去する。圧力取得部132は、ノイズを除去した圧力信号を圧力検出判定部132Aに出力する。
圧力取得部132は、グリップセンサ12A〜12Jのそれぞれから入力された圧力信号を予め定めた時間間隔(例えば、20ms)毎に検出し、検出した圧力信号についてフィルタ処理を行うことによりノイズを除去する。圧力取得部132は、ノイズを除去した圧力信号を圧力検出判定部132Aに出力する。
圧力検出判定部132Aは、接触による圧力を検出したグリップセンサ12を判定する。
圧力検出判定部132Aは、圧力取得部132から入力された圧力信号に基づいて接触によって生じた圧力が検出されたか否かを判定する。圧力検出判定部132Aは、例えば、圧力信号が示す圧力の極大値が、予め定めた正の圧力の閾値よりも高く、かつ、その圧力信号の低域成分(例えば、10Hz以下)のパワーの、全帯域成分のパワーに対する比が所定の比の閾値(例えば、0.5)よりも大きい場合、接触によって生じたと判定する。
圧力検出判定部132Aは、グリップセンサ12に対応する判定領域を特定し、特定した判定領域を無効領域(タッチ無効エリア)と定める。判定領域は、その領域に動作点が含まれる場合、有効性判定部131Aが、その動作点に係る接触信号の有効性、つまり有効か否かを判定する領域である。グリップセンサ12A〜12Jのそれぞれに対応付けられた領域を判定領域A〜Jと呼ぶ。圧力検出判定部132Aは、定めた無効領域を示す無効領域データ(無効化領域座標データ)を生成し、生成した無効領域データ(無効化領域座標データ)を記憶部136に記憶する。なお、判定領域の例については、後述する。
圧力検出判定部132Aは、圧力取得部132から入力された圧力信号に基づいて接触によって生じた圧力が検出されたか否かを判定する。圧力検出判定部132Aは、例えば、圧力信号が示す圧力の極大値が、予め定めた正の圧力の閾値よりも高く、かつ、その圧力信号の低域成分(例えば、10Hz以下)のパワーの、全帯域成分のパワーに対する比が所定の比の閾値(例えば、0.5)よりも大きい場合、接触によって生じたと判定する。
圧力検出判定部132Aは、グリップセンサ12に対応する判定領域を特定し、特定した判定領域を無効領域(タッチ無効エリア)と定める。判定領域は、その領域に動作点が含まれる場合、有効性判定部131Aが、その動作点に係る接触信号の有効性、つまり有効か否かを判定する領域である。グリップセンサ12A〜12Jのそれぞれに対応付けられた領域を判定領域A〜Jと呼ぶ。圧力検出判定部132Aは、定めた無効領域を示す無効領域データ(無効化領域座標データ)を生成し、生成した無効領域データ(無効化領域座標データ)を記憶部136に記憶する。なお、判定領域の例については、後述する。
制御部135は、情報処理装置1の動作を制御する。制御部135は、例えば、CPU等の制御部品を含んで構成され、記憶部136に格納されたプログラムを実行することで、情報処理装置1による種々の機能を実現することができる。制御部135は、例えば、アイコン等の画面部品に係る画像信号を記憶部136から読み出し、読み出した画像信号をディスプレイ112に出力することにより、画面部品をディスプレイ112の予め定めた位置に表示させることがある。画面部品は、ディスプレイ112に表示される領域への操作をタッチセンサ111等のポインティングデバイスにより受け付け可能であることを示す画像である。画面部品は、UI(User Interface)部品、GUI(Graphic User Interface)コンポーネントとも呼ばれる。画面部品は、例えば、アイコン、ボタン、リンク、等がある。
制御部135は、有効性判定部131Aから入力された接触信号が示す動作点の位置と、ディスプレイ112に表示させる画面部品の位置との関係に基づいて、情報処理装置1の機能を発揮させる処理(タッチイベント処理)を実行する。以下の説明では、これらの処理を操作機能処理と呼ぶことがある。
制御部135は、例えば、有効性判定部131Aから入力された接触信号が示す動作点が、画面部品が表示された領域に含まれるとき(画面部品への押下)、その画面部品に応じた機能を実行することがある。その画面部品に応じた機能には、例えば、その画面部品であるアイコンで指示されるアプリケーションソフトウェア(以下では、アプリケーションと呼ぶ)を起動させること、ネットワークを介して受信した画像信号をディスプレイに112に出力すること、等がある。
制御部135は、例えば、有効性判定部131Aから入力された接触信号が示す動作点が、画面部品が表示された領域に含まれるとき(画面部品への押下)、その画面部品に応じた機能を実行することがある。その画面部品に応じた機能には、例えば、その画面部品であるアイコンで指示されるアプリケーションソフトウェア(以下では、アプリケーションと呼ぶ)を起動させること、ネットワークを介して受信した画像信号をディスプレイに112に出力すること、等がある。
記憶部136には、位置取得部131、圧力取得部132、及び制御部135で実行するプログラム(例えば、OS(Operating System))、アプリケーション、上述したドライバを記憶させておく。また、記憶部136は、位置取得部131、圧力取得部132、及び制御部135が実行する処理に用いられるデータ(例えば、無効領域データ、等)や、それらの処理で生成されたデータを記憶する。記憶部136は、例えば、RAM(Random Access Memory、ランダムアクセスメモリ)、embedded Multimedia Memory Card(組み込みマルチメディアカード)、ROM(Read Only Memory、読み出し専用メモリ)、等である。
(グリップセンサの配置例)
次に、本実施形態に係るグリップセンサ12A〜12Jの配置例について説明する。
図2は、本実施形態に係る情報処理装置1の分解斜視図である。
図2に示すように、情報処理装置1の筐体14は、扁平でほぼ直方体の形状を有する。情報処理装置1の短手(幅)方向、長手(高さ)方向、厚み方向を、それぞれX方向、Y方向、Z方向と呼ぶことがある。図2では、X方向、Y方向、Z方向は、図面に対して左斜め下、右斜め下、下方である。また、X座標値の増加方向、減少方向を、それぞれ右、左と呼び、Y座標値が増加方向、減少方向を、それぞれ下、上と呼び、Z座標値の増加方向、減少方向を、それぞれ裏、表、と呼ぶ。
次に、本実施形態に係るグリップセンサ12A〜12Jの配置例について説明する。
図2は、本実施形態に係る情報処理装置1の分解斜視図である。
図2に示すように、情報処理装置1の筐体14は、扁平でほぼ直方体の形状を有する。情報処理装置1の短手(幅)方向、長手(高さ)方向、厚み方向を、それぞれX方向、Y方向、Z方向と呼ぶことがある。図2では、X方向、Y方向、Z方向は、図面に対して左斜め下、右斜め下、下方である。また、X座標値の増加方向、減少方向を、それぞれ右、左と呼び、Y座標値が増加方向、減少方向を、それぞれ下、上と呼び、Z座標値の増加方向、減少方向を、それぞれ裏、表、と呼ぶ。
タッチパネル11は、筐体14の表面(X−Y平面)に支持され、接触物が接触した位置を検出するタッチセンサ111と、画像を表示するディスプレイ112とが重なり合って形成されている。筐体14の4つの側面のうち、長手方向に平行な2つの側面には、それぞれ5個のグリップセンサ12A〜12E、12F〜12Jが等間隔で配置されている。グリップセンサ12A〜12E、12F〜12Jは、それぞれ筐体14の左側面、右側面に、長手方向に配列されている。ユーザは、情報処理装置1を把持する際、タッチパネル11の少なくとも一部の領域が自己の手で覆われないように、掌で筐体14の下側面を支持し、指の腹で左右側面を支持することがある。このとき、筐体14の左側面、右側面に配置されたグリップセンサ12は、接触により生じた圧力を検出する。
(判定領域の配置例)
次に、本実施形態に係る判定領域A〜Jの配置例について説明する。
図3は、本実施形態に係る情報処理装置1の平面図である。
図3において、符号A〜Jは、それぞれグリップセンサ12A〜12Jに対応した判定領域A〜Jを示す。判定領域A〜Eは、それぞれタッチセンサ111の左端からの幅がn(例えば、1.5cm)であり、グリップセンサ12A〜12Eのそれぞれから最も近接する長方形の領域である。言い換えれば、判定領域A〜EのY座標の範囲は、それぞれ対応するグリップセンサ12A〜12EのY座標の範囲を含み、その他のグリップセンサ12A〜12EのY座標の範囲を含まない。また、判定領域A〜EのX座標は、タッチセンサ111の左辺から右方の幅nの範囲内である。タッチセンサ111の左辺は、タッチセンサ111の外縁のうち、グリップセンサ12A〜12Eが配置されている情報処理装置1の左側面に最も近接する辺である。
次に、本実施形態に係る判定領域A〜Jの配置例について説明する。
図3は、本実施形態に係る情報処理装置1の平面図である。
図3において、符号A〜Jは、それぞれグリップセンサ12A〜12Jに対応した判定領域A〜Jを示す。判定領域A〜Eは、それぞれタッチセンサ111の左端からの幅がn(例えば、1.5cm)であり、グリップセンサ12A〜12Eのそれぞれから最も近接する長方形の領域である。言い換えれば、判定領域A〜EのY座標の範囲は、それぞれ対応するグリップセンサ12A〜12EのY座標の範囲を含み、その他のグリップセンサ12A〜12EのY座標の範囲を含まない。また、判定領域A〜EのX座標は、タッチセンサ111の左辺から右方の幅nの範囲内である。タッチセンサ111の左辺は、タッチセンサ111の外縁のうち、グリップセンサ12A〜12Eが配置されている情報処理装置1の左側面に最も近接する辺である。
判定領域F〜Jは、それぞれタッチセンサ111の右端からの幅がnであり、グリップセンサ12F〜12Jのそれぞれから最も近接する長方形の領域である。言い換えれば、判定領域F〜JのY座標の範囲は、それぞれ対応するグリップセンサ12F〜12JのY座標値の範囲を含み、その他のグリップセンサ12F〜12JのY座標の範囲を含まない。また、判定領域F〜JのX座標は、タッチセンサ111の右辺から左方の幅nの範囲内である。タッチセンサ111の右辺は、タッチセンサ111の外縁のうち、グリップセンサ12F〜12Jが配置されている情報処理装置1の右側面に最も近接する辺である。
なお、圧力検出判定部132Aは、電源投入後に行われる初期化処理において、幅nに基づいて判定領域A〜EのX座標の範囲を定め、その幅nとタッチセンサ111の水平方向の長さ(幅)から判定領域F〜JのX座標の範囲を定めてもよい。また、圧力検出判定部132Aは、判定領域A〜E、F〜JのY方向の配置間隔に基づいて、判定領域A〜E、F〜JそれぞれのY座標の範囲を定めてもよい。そして、圧力検出判定部132Aは、グリップセンサ12A〜12Jのそれぞれを示すセンサ識別子と、それぞれに対応する判定領域A〜Jの範囲を示す座標値(例えば、左上端、右上端、右下端、左下端の各座標値)とを対応付けて判定領域データを生成する。圧力検出判定部132Aは、生成した判定領域データを記憶部136に記憶する。
(情報処理方法)
次に、本実施形態に係る情報処理方法について説明する。
図4は、本実施形態に係る情報処理方法を示すフローチャートである。
(ステップS101)情報処理装置1が起動した後、位置取得部131は、タッチパネル11からの位置信号の取得に関するデータの初期化を行う(位置取得初期化)。具体的には、位置取得部131は、タッチセンサ111の水平方向、垂直方向の長さならびに素子数を示すタッチセンサ座標データ、位置信号の取得間隔やビット数を示すタッチセンサ検出イベントデータを記憶部136から読み出す。また、位置取得部131は、読み出したタッチセンサ座標データを圧力検出判定部132Aに出力する。その後、ステップS102に進む。
次に、本実施形態に係る情報処理方法について説明する。
図4は、本実施形態に係る情報処理方法を示すフローチャートである。
(ステップS101)情報処理装置1が起動した後、位置取得部131は、タッチパネル11からの位置信号の取得に関するデータの初期化を行う(位置取得初期化)。具体的には、位置取得部131は、タッチセンサ111の水平方向、垂直方向の長さならびに素子数を示すタッチセンサ座標データ、位置信号の取得間隔やビット数を示すタッチセンサ検出イベントデータを記憶部136から読み出す。また、位置取得部131は、読み出したタッチセンサ座標データを圧力検出判定部132Aに出力する。その後、ステップS102に進む。
(ステップS102)圧力取得部132は、グリップセンサ12からの圧力信号の取得に関するデータの初期化を行う(圧力取得初期化)。具体的には、圧力取得部132は、情報処理装置1の左右各側面に配置されたグリップセンサ12の個数、圧力信号の取得間隔やビット数を示すグリップセンサ検出イベントデータを記憶部136から読み出す。また、圧力取得部132は、グリップセンサ12の個数を示す個数データを圧力検出判定部132Aに出力する。その後、ステップS103に進む。
(ステップS103)圧力検出判定部132Aは、位置取得部131から入力されたタッチセンサ検出イベントデータと、圧力取得部132から入力された個数データに基づいて判定領域A〜Jのそれぞれが占める領域を計算する(領域計算)。具体的には、圧力検出判定部132Aは、タッチセンサ111の垂直方向の長さ(高さ)を各側面に配置されたグリップセンサ12の個数で除算して判定領域A〜E、F〜JのY方向の配置間隔を算出する。圧力検出判定部132Aは、算出した配置間隔に基づいて判定領域A〜E、F〜JそれぞれのY座標の範囲を定める。また、圧力検出判定部132Aは、予め定めた幅nに基づいて判定領域A〜EのX座標の範囲を定め、その幅nとタッチセンサ111の水平方向の長さ(幅)から判定領域F〜JのX座標の範囲を定める。圧力検出判定部132Aは、グリップセンサ12A〜12Jのそれぞれを示すセンサ識別子と、それぞれに対応する判定領域A〜Jの範囲を示す座標値とを対応付けて判定領域データを生成し、生成した判定領域データを記憶部136に記憶する。その後、ステップS104に進む。
(ステップS104)圧力取得部132は、グリップセンサ12A〜12Jのそれぞれから圧力信号を取得する。圧力検出判定部132Aは、圧力取得部132で取得された圧力信号に基づいて接触による圧力を検出したグリップセンサ12があるか否かを判定する。圧力を検出したグリップセンサ12があると判定された場合(ステップS104 YES)、ステップS105に進む。接触による圧力を検出したグリップセンサ12がないと判定された場合(ステップS104 NO)、ステップS106に進む。
(ステップS105)圧力検出判定部132Aは、記憶部136から判定領域データを読み出し、接触による圧力を検出したグリップセンサ12に対応する判定領域を無効領域と定める(無効領域の決定)。圧力検出判定部132Aは、定めた無効領域を示す無効領域データを生成し、生成した無効領域データを記憶部136に記憶する。その後、ステップS106に進む。
(ステップS106)位置取得部131は、タッチセンサ111から位置信号を検出したか否かを判定する。検出したと判定された場合には(ステップS106 YES)、位置取得部131は、検出した位置信号が示す接触領域の動作点を示す接触信号を生成し、ステップS107に進む。検出していないと判定された場合には(ステップS106 NO)、ステップS104に戻る。
(ステップS107)有効性判定部131Aは、記憶部136から読み出した無効領域データに基づいて、位置取得部131から入力された接触信号が無効であるか否かを判定する(接触信号の有効性判定)。その後、ステップS108に進む。
(ステップS108)接触信号が無効であると判定された場合(ステップS108 YES)、ステップS109に進む。接触信号が有効であると判定された場合(ステップS108 NO)、ステップS110に進む。
(ステップS108)接触信号が無効であると判定された場合(ステップS108 YES)、ステップS109に進む。接触信号が有効であると判定された場合(ステップS108 NO)、ステップS110に進む。
(ステップS109)有効性判定部131Aは、無効であると判定した接触信号を棄却する。その後、ステップS104に戻る。
(ステップS110)制御部135は、有効性判定部131Aから入力された接触信号に基づく操作機能処理を実行する(タッチイベントを処理)。その後、ステップS104に戻る
(ステップS110)制御部135は、有効性判定部131Aから入力された接触信号に基づく操作機能処理を実行する(タッチイベントを処理)。その後、ステップS104に戻る
なお、ステップS104の処理に戻る前、圧力取得部132は、最後に行われたステップS104で取得した圧力信号を棄却し、圧力検出判定部132Aは、ステップS105で記憶部136に記憶した無効領域データを消去する(初期化)。
なお、判定領域データは、図4に示す処理が行われる前に予め記憶部136に記憶されていてもよい。この判定領域データは、タッチセンサ111の大きさとグリップセンサ12A〜12Jの配置に応じて予め定められてもよい。その場合には、図4に示す処理のうちステップS103は省略されてもよい。
なお、判定領域データは、図4に示す処理が行われる前に予め記憶部136に記憶されていてもよい。この判定領域データは、タッチセンサ111の大きさとグリップセンサ12A〜12Jの配置に応じて予め定められてもよい。その場合には、図4に示す処理のうちステップS103は省略されてもよい。
(動作例)
次に、本実施形態に係る情報処理装置1の動作例について説明する。
図5は、本実施形態に係る情報処理装置1の動作例(1)の説明図である。
図5(A)、(B)は、各装置がユーザの片手で把持されている状態を示す。把持により5本の指F1〜F5のいずれかがタッチセンサ111に接触される可能性がある。
図5(A)は、従来の情報処理装置の一例である情報処理装置2を示す。情報処理装置2は、把持されたときにいずれかの指がタッチセンサ111に接触されると、接触された部分の位置が検出される。このことは、ユーザが意図しない誤操作の原因になる。
次に、本実施形態に係る情報処理装置1の動作例について説明する。
図5は、本実施形態に係る情報処理装置1の動作例(1)の説明図である。
図5(A)、(B)は、各装置がユーザの片手で把持されている状態を示す。把持により5本の指F1〜F5のいずれかがタッチセンサ111に接触される可能性がある。
図5(A)は、従来の情報処理装置の一例である情報処理装置2を示す。情報処理装置2は、把持されたときにいずれかの指がタッチセンサ111に接触されると、接触された部分の位置が検出される。このことは、ユーザが意図しない誤操作の原因になる。
図5(B)は、本実施形態に係る情報処理装置1を示す。情報処理装置1では、把持により加えられた圧力をグリップセンサ12が検出し、検出したグリップセンサ12に対応する判定領域が無効領域となる。図5(B)に示す例では、指F1により圧力が加えられたグリップセンサ12C、12Dに対応する判定領域C、Dがそれぞれ無効領域となる。また、指F2〜F5により圧力が加えられたグリップセンサ12G〜12Jに対応する判定領域G〜Jがそれぞれ無効領域となる。このとき、指F1〜F5が判定領域C、D、G〜Jに接触しているが、指F1〜F5が接触した位置に基づく接触信号は無効と判定されるので、操作機能処理に用いられない。そのため、ユーザが意図しない誤操作を防ぐことができる。
図6は、本実施形態に係る情報処理装置1の動作例(2)の説明図である。
図6(A)、(B)は、各装置がユーザの片手で把持されている状態を示す。
図6(A)は、特許文献1に記載の情報入力装置3を示す。情報入力装置3は、タッチセンサ111に検出領域XXXと検出領域YYYが設けられ、検出領域XXXで圧力が検出されるか否かにより検出領域YYYへの圧力の検出の有効性を判定する。つまり、情報入力装置3では、検出領域XXXは、もっぱら検出領域YYYへの圧力の検出の有効性を判定するために用いられ、その領域に接触した位置に基づく接触信号が有効に利用されないため、タッチパネルの大画面化による利点を損なってしまう(課題(1))。
図6(A)、(B)は、各装置がユーザの片手で把持されている状態を示す。
図6(A)は、特許文献1に記載の情報入力装置3を示す。情報入力装置3は、タッチセンサ111に検出領域XXXと検出領域YYYが設けられ、検出領域XXXで圧力が検出されるか否かにより検出領域YYYへの圧力の検出の有効性を判定する。つまり、情報入力装置3では、検出領域XXXは、もっぱら検出領域YYYへの圧力の検出の有効性を判定するために用いられ、その領域に接触した位置に基づく接触信号が有効に利用されないため、タッチパネルの大画面化による利点を損なってしまう(課題(1))。
図6(B)は、本実施形態に係る情報処理装置1を示す。情報処理装置1では、グリップセンサ12が指の接触による圧力を検出している間のみ、対応する判定領域に接触した位置に基づく接触信号が無効と判定される。しかし、グリップセンサ12が圧力を検出しなくなると接触信号は有効と判定されるので、検出領域ZZZの他、判定領域A〜Jへの指の接触に応じて操作機能処理が行われる。そのため、タッチパネルの大画面化による利点を損なわずに、タッチセンサ111の表面の全体が操作領域として活用されうるので上述の課題(1)を解決することができる。
図7は、本実施形態に係る情報処理装置1の動作例(3)の説明図である。
図7(A)、(B)は、各装置にケースカバーCが装着されている状態を示す。ケースカバーCは、各装置のタッチセンサ111の端部に接触している。
図7(A)に示すように、情報入力装置3は、狭額縁端末装置であるので検出領域XXXにケースカバーCが接触されることで圧力が加わるので、検出領域YYYに指で加えられた圧力が無効と扱われてしまう。つまり、検出領域YYYへの操作が不可能となり、検出領域YYYが操作領域として活用されない(課題(2))。
図7(A)、(B)は、各装置にケースカバーCが装着されている状態を示す。ケースカバーCは、各装置のタッチセンサ111の端部に接触している。
図7(A)に示すように、情報入力装置3は、狭額縁端末装置であるので検出領域XXXにケースカバーCが接触されることで圧力が加わるので、検出領域YYYに指で加えられた圧力が無効と扱われてしまう。つまり、検出領域YYYへの操作が不可能となり、検出領域YYYが操作領域として活用されない(課題(2))。
他方、図7(B)に示す情報処理装置1では、ケースカバーCの装着による圧力は、グリップセンサ12では検出されない。グリップセンサ12で他の原因による圧力が検出されない限り、そのグリップセンサ12に対応する判定領域に指が接触した位置に基づく接触信号は有効と判定される。言い換えれば、ケースカバーの装着の有無に関わらず、検出領域ZZZ及び判定領域A〜Jがいずれも操作領域として活用されうるので、上述の課題(2)が解決される。
図8は、本実施形態に係る情報処理装置1の動作例(4)の説明図である。
図8(A)、(B)は、各装置がユーザの片手で把持されているとき、親指F1を用いてディスプレイ112上に表示された画面部品Uへの操作が試みられている状況を示す。
図8(A)に示すように、情報入力装置3では、母指球の接触により検出領域XXXに圧力が加わるので、検出領域YYYに親指の指先で加えられる圧力が無効と判定され、画面部品Uへの操作が不可能になる(課題(3))。
図8(A)、(B)は、各装置がユーザの片手で把持されているとき、親指F1を用いてディスプレイ112上に表示された画面部品Uへの操作が試みられている状況を示す。
図8(A)に示すように、情報入力装置3では、母指球の接触により検出領域XXXに圧力が加わるので、検出領域YYYに親指の指先で加えられる圧力が無効と判定され、画面部品Uへの操作が不可能になる(課題(3))。
他方、図8(B)に示すように、情報処理装置1では、母指球が接触することによる圧力がグリップセンサ12C〜12Eで検出され、グリップセンサ12C〜12Eにそれぞれ対応する判定領域C〜Eは無効領域となる。これに対し、判定領域A、B、F〜J、及び検出領域ZZZに指が接触した位置に基づく接触信号は有効と判定される。従って、画面部品Uへの操作が可能となるので、上述の課題(3)が解決される。
以上に説明したように、本実施形態に係る情報処理装置1は、自部に接触された位置を入力するタッチセンサ111と、タッチセンサ111とは異なる領域に加えられた圧力を検出するグリップセンサ12とを備える。また、情報処理装置1は、グリップセンサ12が検出した圧力に基づいて、タッチセンサ111の一部の領域である判定領域内に検出された位置の有効性を判定する有効性判定部131Aを備える。
この構成により、把持によりグリップセンサ12に加えられた圧力に基づいて、判定領域内に接触された位置の有効性が判定される。そのため、判定領域内への操作物の接触によるユーザが意図しない誤動作が防止される。また、グリップセンサ12に圧力が加えられない場合、判定領域内に入力された位置が有効と判定されることで、タッチセンサ111が位置を入力できる操作領域が有効に活用される。
この構成により、把持によりグリップセンサ12に加えられた圧力に基づいて、判定領域内に接触された位置の有効性が判定される。そのため、判定領域内への操作物の接触によるユーザが意図しない誤動作が防止される。また、グリップセンサ12に圧力が加えられない場合、判定領域内に入力された位置が有効と判定されることで、タッチセンサ111が位置を入力できる操作領域が有効に活用される。
本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、グリップセンサ12A〜12Jの配置は、情報処理装置1の左右両側面に限らず、左右のいずれかの側面であってもよい。把持により接触される可能性がある部位であれば、いかなる部位でもよい。グリップセンサ12A〜12Jの配置は、例えば、情報処理装置1の上下両側面、上下のいずれかの側面でもよい。その場合には、グリップセンサ12A〜12J及びこれらに対応する判定領域A〜Jは、X方向に配列される。判定領域A〜Jは、タッチセンサ111の上辺又は下辺から、所定の範囲(例えば、幅m)内に設けられてもよい。
例えば、グリップセンサ12A〜12Jの配置は、情報処理装置1の左右両側面に限らず、左右のいずれかの側面であってもよい。把持により接触される可能性がある部位であれば、いかなる部位でもよい。グリップセンサ12A〜12Jの配置は、例えば、情報処理装置1の上下両側面、上下のいずれかの側面でもよい。その場合には、グリップセンサ12A〜12J及びこれらに対応する判定領域A〜Jは、X方向に配列される。判定領域A〜Jは、タッチセンサ111の上辺又は下辺から、所定の範囲(例えば、幅m)内に設けられてもよい。
また、情報処理装置1が、その表面に外枠を有する場合、グリップセンサ12A〜12Jは、外枠のうちタッチセンサ111の左方、右方、又はその両方に配置されてもよい。その場合には、グリップセンサ12A〜12J及びこれらに対応する判定領域A〜Jは、Y方向に配列される。判定領域A〜Jは、タッチセンサ111の左端又は右端から、所定の範囲内に設けられる。ここで、外枠とは、情報処理装置1の表面のうちタッチセンサ111で覆われない部分である。外枠は、筐体14の一部によって形成されていてもよい。
また、グリップセンサ12A〜12Jは、外枠のうちタッチセンサ111の上方、下方、又はその両方に配置されてもよい。その場合には、グリップセンサ12A〜12J及びこれらに対応する判定領域A〜Jは、X方向に配列される。判定領域A〜Jは、タッチセンサ111の上端又は下端から、所定の範囲内に設けられてもよい。
また、グリップセンサ12A〜12Jは、外枠のうちタッチセンサ111の上方、下方、又はその両方に配置されてもよい。その場合には、グリップセンサ12A〜12J及びこれらに対応する判定領域A〜Jは、X方向に配列される。判定領域A〜Jは、タッチセンサ111の上端又は下端から、所定の範囲内に設けられてもよい。
また、上述した判定領域A〜Jの幅m、nは、予め定めた値であってもよいし、予め定めた複数の値の候補から、ユーザの操作入力に応じて1つの候補が選択可能であってもよいし、任意の値が設定可能であってもよい。また、幅nは、タッチセンサ111の右辺よりも左辺に近接した判定領域A〜Eと、左辺よりも右辺に近接した判定領域F〜Jとで異なっていてもよい。また、タッチセンサ111の上辺と下辺に近接してそれぞれ判定領域A〜E、判定領域F〜Jが設けられる場合には、幅mは、判定領域A〜Eと、判定領域F〜Jとで異なっていてもよい。
また、グリップセンサ12A〜12Jの数や、判定領域A〜Jの数は、10個に限らず、9個以下でもよいし、11個以上でもよい。
また、グリップセンサ12A〜12Jの数や、判定領域A〜Jの数は、10個に限らず、9個以下でもよいし、11個以上でもよい。
なお、上述した実施形態は、以下の態様でも実施することができる。
(1)自部に接触された位置を入力する位置入力部と、前記位置入力部とは異なる領域に加えられた圧力を検出する圧力検出部と、前記圧力検出部が検出した圧力に基づいて、前記位置入力部の一部の領域である判定領域内に入力された位置の有効性を判定する有効性判定部と、を備える情報処理装置。
(1)自部に接触された位置を入力する位置入力部と、前記位置入力部とは異なる領域に加えられた圧力を検出する圧力検出部と、前記圧力検出部が検出した圧力に基づいて、前記位置入力部の一部の領域である判定領域内に入力された位置の有効性を判定する有効性判定部と、を備える情報処理装置。
(2)前記位置入力部は自装置の表面に設置され、前記圧力検出部は自装置の側面に設置され、前記判定領域が前記圧力検出部から予め定めた範囲内に設定された(1)の情報処理装置。
(3)前記圧力検出部は複数設置され、前記圧力検出部のそれぞれに対応して前記判定領域が設けられた(1)又は(2)の情報処理装置。
(4)前記圧力検出部及び前記判定領域は、それぞれ自装置の一辺の方向に配列され、前記圧力検出部のそれぞれの前記方向の座標値の範囲の少なくとも一部が、対応する前記判定領域の前記方向の座標値の範囲が共通である(3)の情報処理装置。
(5)前記圧力検出部及び前記判定領域は、それぞれ自装置の一辺の方向に配列され、前記圧力検出部のそれぞれは、前記判定領域のうち最も近接する判定領域に対応した(3)又は(4)に記載の情報処理装置。
(6)情報処理装置における情報処理方法であって、自部に接触された位置を入力する位置入力部とは異なる領域に加えられた圧力を検出する圧力検出部が検出した圧力に基づいて、前記位置入力部の一部の領域である判定領域内に入力された位置の有効性を判定する有効性判定過程、を有する情報処理方法。
(7)情報処理装置のコンピュータに、自部に接触された位置を入力する位置入力部とは異なる領域に加えられた圧力を検出する圧力検出部が検出した圧力に基づいて、前記位置入力部の一部の領域である判定領域内に入力された位置の有効性を判定する有効性判定手順、を実行させるための情報処理プログラム。
上述した(1)、(6)又は(7)によれば、把持により圧力検出部に加えられた圧力に基づいて、判定領域内で操作物が接触した位置の有効性が判定される。そのため、把持により判定領域内への操作物の接触で生じるユーザが意図しない誤動作が防止される。また、圧力検出部に圧力が加えられない場合、判定領域内で操作物が接触した位置が有効と判定されることで、位置入力部の操作領域が有効に活用される。
上述した(2)によれば、把持による圧力を検出した圧力検出部から近接した判定領域が対応付けられる。そのため、圧力を検出した圧力検出部に近接した判定領域内に接触した位置を無効と判定することにより、ユーザが意図しない誤動作が防止される。
上述した(3)によれば、把持による圧力の検出の有無に応じて、対応する判定領域内で操作物が接触した位置の有効性がそれぞれ判定される。そのため、把持される位置に応じて操作物が接触した位置が有効と判定される判定領域が定められるため、位置入力部の操作領域が有効に活用される。
上述した(2)によれば、把持による圧力を検出した圧力検出部から近接した判定領域が対応付けられる。そのため、圧力を検出した圧力検出部に近接した判定領域内に接触した位置を無効と判定することにより、ユーザが意図しない誤動作が防止される。
上述した(3)によれば、把持による圧力の検出の有無に応じて、対応する判定領域内で操作物が接触した位置の有効性がそれぞれ判定される。そのため、把持される位置に応じて操作物が接触した位置が有効と判定される判定領域が定められるため、位置入力部の操作領域が有効に活用される。
上述した(4)によれば、圧力を検出した圧力検出部と一辺の座標値が共通する判定領域が対応付けられているので、当該圧力検出部に対応する判定領域内に接触した位置の有効性が判定されることがある。当該判定領域内に接触した位置を無効と判定することにより、ユーザが意図しない誤動作が防止される。
上述した(5)によれば、圧力を検出した圧力検出部から最も近接する判定領域が対応付けられているので、当該圧力検出部に対応する判定領域内に接触した位置の有効性が判定されることがある。当該判定領域内に接触した位置を無効と判定することにより、ユーザが意図しない誤動作が防止される。
上述した(5)によれば、圧力を検出した圧力検出部から最も近接する判定領域が対応付けられているので、当該圧力検出部に対応する判定領域内に接触した位置の有効性が判定されることがある。当該判定領域内に接触した位置を無効と判定することにより、ユーザが意図しない誤動作が防止される。
なお、上述した実施形態における情報処理装置1の一部、例えば、位置取得部131、有効性判定部131A、圧力取得部132、圧力検出判定部132A、及び制御部135をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、情報処理装置1に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、上述した実施形態における情報処理装置1の一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。情報処理装置1の各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
また、上述した実施形態における情報処理装置1の一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。情報処理装置1の各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
1…情報処理装置、11…タッチパネル、111…タッチセンサ、112…ディスプレイ、12…グリップセンサ、131…位置取得部、131A…有効性判定部、
132…圧力取得部、132A…圧力検出判定部、135…制御部、136…記憶部
132…圧力取得部、132A…圧力検出判定部、135…制御部、136…記憶部
Claims (7)
- 自部に接触された位置を入力する位置入力部と、
前記位置入力部とは異なる位置に加えられた圧力を検出する圧力検出部と、
前記圧力検出部が検出した圧力に基づいて、前記位置入力部の一部の領域である判定領域内に入力された位置の有効性を判定する有効性判定部と、
を備える情報処理装置。 - 前記位置入力部は自装置の表面に設置され、
前記圧力検出部は自装置の側面に設置され、
前記判定領域が前記圧力検出部から予め定めた範囲内に設定された請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記圧力検出部は複数設置され、前記圧力検出部のそれぞれに対応して前記判定領域が設けられた請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
- 前記圧力検出部及び前記判定領域は、それぞれ自装置の一辺の方向に配列され、前記圧力検出部のそれぞれの前記方向の座標値の範囲の少なくとも一部が、対応する前記判定領域の前記方向の座標値の範囲が共通である請求項3に記載の情報処理装置。
- 前記圧力検出部及び前記判定領域は、それぞれ自装置の一辺の方向に配列され、前記圧力検出部のそれぞれは、前記判定領域のうち最も近接する判定領域に対応した請求項3又は請求項4に記載の情報処理装置。
- 情報処理装置における情報処理方法であって、
自部に接触された位置を入力する位置入力部とは異なる領域に加えられた圧力を検出する圧力検出部が検出した圧力に基づいて、前記位置入力部の一部の領域である判定領域内に入力された位置の有効性を判定する有効性判定過程、
を有する情報処理方法。 - 情報処理装置のコンピュータに、
自部に接触された位置を入力する位置入力部とは異なる領域に加えられた圧力を検出する圧力検出部が検出した圧力に基づいて、前記位置入力部の一部の領域である判定領域内に入力された位置の有効性を判定する有効性判定手順、
を実行させるための情報処理プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018207092A (ja) * | 2017-05-31 | 2018-12-27 | 株式会社村田製作所 | バスタブ型筐体に用いるセンサ及び電子機器 |
WO2019017153A1 (ja) * | 2017-07-20 | 2019-01-24 | ソニー株式会社 | 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム |
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2014
- 2014-03-04 JP JP2014041958A patent/JP2015169948A/ja active Pending
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