JP2015169608A - 癌の検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】尿中のα1−AT52量に基づいて、被験者が癌に罹患しているのか否かを精度よく判別することができる、ELISAを利用した癌の検査方法の提供。
【解決手段】被験者から採取された尿を前処理して処理尿を得る前処理工程と、処理尿中のα1−AT52量を酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)で定量する定量工程と、得られた定量値が予め設定された閾値を上回る場合に、被験者が癌に罹患している、又は被験者が癌に罹患しているおそれがあると判定する判定工程と、を備え、前処理が、α1−AT52と、分子量52KDaよりも小さい所定の分子量以下の分子量を有する溶質とが異なる画分に分画されるように、尿を分子量分画するステップと、α1−AT52が分画される画分を処理尿として回収するステップと、を含む、癌の検査方法。
【選択図】図2

Description

本発明は、癌の検査方法に関する。
癌疾患に関連するタンパク質は古くから研究されており、腫瘍マーカーと称される多くのタンパク質が見出されている。腫瘍マーカーとは、癌の進行に伴って増加する生体因子のことであり、癌の補助診断、治療効果判定、進行度の予測、予後の推定及び特異症状の原因究明等の指標に使用されている。
被験者の尿を使用した固形癌の検査方法として、特許文献1には、分子量52KDaのα1−アンチトリプシンが尿中に検出された場合に固形癌に罹患していると判定する、固形癌の検査方法が開示されている。
特開2009−85759号公報
特許文献1には、ウェスタンブロッティング法により分子量52KDaのα1−アンチトリプシン(以下、「α1−AT52」ともいう。)を検出する固形癌の検査方法が具体的な実施例として記載されている。
ウェスタンブロッティング法は、操作が煩雑であること、1検体あたりの検査コストが高いこと、多検体を並行して検査するのが困難であることから、例えば、定期健康診断のような大規模な検査への適用が困難である。また、ウェスタンブロッティング法は、定性的な評価であることから、癌に罹患している被験者と健常な被験者との判別にカットオフ値(閾値)を設定して客観的に評価することが難しい。
ウェスタンブロッティング法による上述の問題を解決する方法として、酵素結合免疫吸着アッセイ(Enzyme−Linked ImmunoSorbent Assay。以下、「ELISA」ともいう。)の利用が考えられる。しかしながら、本発明者らは、尿中のα1−AT52をELISAで定量した場合、その定量値に基づいて、被験者が癌に罹患しているのか否かを精度よく判別することができないという新たな課題を見出した。
そこで、本発明は、尿中のα1−AT52量に基づいて、被験者が癌に罹患しているのか否かを精度よく判別することができる、ELISAを利用した癌の検査方法の提供を目的とする。
本発明者らは、尿中のα1−AT52をELISAで定量する際に、尿に所定の前処理を施すことによって、その定量値に基づいて、被験者が癌に罹患しているのか否かを精度よく判別することができることを見出した。
すなわち、本発明は、被験者から採取された尿を前処理して処理尿を得る前処理工程と、上記処理尿中の分子量52KDaのα1−アンチトリプシン量を酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)で定量する定量工程と、得られた定量値が予め設定された閾値を上回る場合に、上記被験者が癌に罹患している、又は上記被験者が癌に罹患しているおそれがあると判定する判定工程と、を備え、上記前処理が、分子量52KDaのα1−アンチトリプシンと、分子量52KDaよりも小さい所定の分子量以下の分子量を有する溶質とが異なる画分に分画されるように、上記尿を分子量分画するステップと、分子量52KDaのα1−アンチトリプシンが分画される画分を上記処理尿として回収するステップと、を含む、癌の検査方法に関する。
本発明はまた、被験者から採取された尿を前処理して処理尿を得る前処理工程と、上記処理尿中の分子量52KDaのα1−アンチトリプシン量を酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)で定量する定量工程と、を備え、上記前処理が、分子量52KDaのα1−アンチトリプシンと、分子量52KDaよりも小さい所定の分子量以下の分子量を有する溶質とが異なる画分に分画されるように、上記尿を分子量分画するステップと、分子量52KDaのα1−アンチトリプシンが分画される画分を上記処理尿として回収するステップと、を含む、上記被験者が癌に罹患している、又は上記被験者が癌に罹患しているおそれがあると判定するためのデータを収集する方法にも関する。
上記前処理工程を備えることにより、尿中のα1−AT52のELISA定量値に基づいて、被験者が癌に罹患しているのか否かを精度よく判別することができる。
上記前処理は、上記尿にタンパク質変性処理を施し、変性尿を得るステップと、分子量52KDaのα1−アンチトリプシンと、分子量52KDaよりも小さい所定の分子量以下の分子量を有する溶質とが異なる画分に分画されるように、上記変性尿を分子量分画するステップと、分子量52KDaのα1−アンチトリプシンが分画される画分を上記処理尿として回収するステップと、を含むものであってもよい。
前処理工程において、タンパク質変性処理を施すことにより、被験者が癌に罹患しているのか否かをより精度よく判別することができる。
上記分子量分画は、限外ろ過又は逆浸透であってもよい。上記分子量52KDaよりも小さい所定の分子量は、10KDaであってもよい。上記予め設定された閾値は、ROC(Receiver Operating Characteristic)曲線に基づいて設定された閾値であってもよい。上記癌は、固形癌であってもよい。
本発明によれば、尿中のα1−AT52量に基づいて、被験者が癌に罹患しているのか否かを精度よく判別することができる、ELISAを利用した癌の検査方法の提供が可能となる。したがって、定期健康診断のような大規模な検査への適用に適している。また、癌治療後の被験者を対象として本発明を実施することにより、癌治療の治療効果を判定することが可能となる。
構築したα1−アンチトリプシン検出系(ELISA)の検量線を示すグラフである。 実施例1〜2及び比較例1に係る癌の検査方法のROC曲線を示すグラフである。
以下、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
〔癌の検査方法〕
本実施形態に係る癌の検査方法は、被験者から採取された尿を前処理して処理尿を得る前処理工程と、処理尿中のα1−AT52量を酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)で定量する定量工程と、得られた定量値が予め設定された閾値を上回る場合に、被験者が癌に罹患している、又は被験者が癌に罹患しているおそれがあると判定する判定工程と、を備える。
(前処理工程)
一実施形態において、前処理は、α1−AT52と、分子量52KDaよりも小さい所定の分子量(以下、「設定分子量」ともいう。)以下の分子量を有する溶質とが異なる画分に分画されるように、被験者から採取された尿を分子量分画するステップと、α1−AT52が分画される画分を処理尿として回収するステップと、を含む。
この前処理では、設定分子量以下の分子量を有する溶質が分画される画分が除去された処理尿が得られる。この前処理を施すことによって、ROC曲線下面積が顕著に増加する。すなわち、被験者が癌に罹患しているのか否かを精度よく判別することが可能となる。
設定分子量は、52KDa未満であればよく、例えば、50KDa、40KDa、30KDa、20KDa、10KDa、5KDaであってよい。ROC曲線下面積が充分に増加することから、設定分子量を52KDa未満かつ10KDa以上の範囲内で設定し、前処理によって、少なくとも10KDa以下の分子量を有する溶質が分画される画分が除去された処理尿を得ることが好ましい。設定分子量を10KDaとし、前処理によって、10KDa以下の分子量を有する溶質が分画される画分が除去された処理尿を得ることがより好ましい。
分子量分画は、公知の方法により行うことができる。分子量分画する方法としては、例えば、ゲルろ過による方法、電気泳動とゲルからの切り出しとを組み合わせた方法、サイズ排除クロマトグラフィーによる方法、限外ろ過による方法、逆浸透による方法、遠心分離による方法、等を挙げることができる。
なお、分子量分画する方法の原理から明らかではあるが、前処理では、設定分子量以下の分子量を有する溶質が100%完全に除去された処理尿を得ることを意図しているわけではない。
限外ろ過を例にとり、分子量分画する方法についてより具体的に説明する。被験者から採取された尿を、必要に応じて遠心分離し不溶物を除去する。限外ろ過膜を備えた装置に尿試料を添加する。限外ろ過膜は、例えば、Microcon 10(ミリポア社製)、ビバスピン500(ザルトリウス社製)等の市販されているものを用いてよい。限外ろ過膜は、公称分画分子量(NMWL)が上述の設定分子量と同じになるものを用いる。例えば、設定分子量を10KDaとした場合、NMWLが10KDaの限外ろ過膜を用いればよい。限外ろ過は、例えば、尿試料の液流が膜表面に対して垂直方向に生じるノーマルフローろ過、尿試料の液流が膜表面に対して水平方向に生じるタンジェンシャルフローろ過であってもよい。ポンプ等によって加圧してもよいし、遠心分離することで加圧してもよい。
NMWLが10KDaの限外ろ過膜を用いた場合、10KDa以下の分子量を有する溶質はろ液画分に分画され、α1−AT52を含む10KDaを超える分子量を有する溶質は、限外ろ過膜に保持される。必要に応じて緩衝液等を追加して分画を繰り返した後、限外ろ過膜に保持された画分を回収して処理尿を得ることができる。
他の実施形態において、前処理は、被験者から採取された尿にタンパク質変性処理を施し、変性尿を得るステップと、α1−AT52と、分子量52KDaよりも小さい所定の分子量以下の分子量を有する溶質とが異なる画分に分画されるように、変性尿を分子量分画するステップと、α1−AT52が分画される画分を処理尿として回収するステップと、を含む。
この前処理では、設定分子量以下の分子量を有する溶質が分画される画分が除去され、かつタンパク質変性処理が施された処理尿が得られる。分子量分画に加え、タンパク質変性処理を施すことによって、ROC曲線下面積がより増加する。すなわち、被験者が癌に罹患しているのか否かをより精度よく判別することが可能となる。
タンパク質変性処理とは、タンパク質の高次構造を破壊することでタンパク質を変性させる処理をいう。タンパク質変性処理としては、例えば、熱変性処理、低温変性処理、酸変性処理、アルカリ変性処理、圧力変性処理、超音波処理、変性剤による変性処理、有機溶媒処理を挙げることができる。タンパク質変性処理は、1種を単独で行ってもよく、また2種以上を組み合わせて行ってもよい。
変性剤としては、例えば、尿素及びグアニジン塩酸塩(又は塩酸グアニジン)等の水素結合を破壊する変性剤、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)、臭化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム(CTAB)、コール酸ナトリウム等の疎水結合を破壊する変性剤、2−メルカプトエタノール、ジチオスレイトール等のジスルフィド結合を還元する変性剤を挙げることができる。変性剤は、1種を単独で用いてもよく、また2種以上を組み合わせて用いてもよい。
得られた変性尿を分子量分画するステップ、処理尿を回収するステップは、上記で説明したとおりに行うことができる。
熱変性処理及び変性剤による変性処理を組み合わせる場合を例にとり、タンパク質変性処理についてより具体的に説明する。被験者から採取された尿に、変性剤としてSDS(通常、終濃度0.1〜10%w/v)と2−メルカプトエタノール(通常、終濃度5〜20%w/v)を添加する。変性剤は直接尿に添加してもよいし、変性剤を溶解させた緩衝液(例えば、Tris−HCl緩衝液)を尿に添加するのでもよい。続いて、変性剤を添加した尿を、例えば、5〜30分間、25〜100℃で加熱することにより、熱変性処理及び変性剤による変性処理を行うことができる。
(定量工程)
定量工程では、処理尿中のα1−AT52量を酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)で定量する。
ELISAは、α1−AT52が抗α1−アンチトリプシン抗体又はその機能的断片に結合する性質を利用して、処理尿中のα1−AT52量を定量するものであればよく、例えば、直接吸着法、サンドイッチ法、競合法のいずれであってもよい。
直接吸着法は、例えば、処理尿を固相に接触させて吸着させるステップと、必要に応じて固相をブロッキングするステップと、一次抗体(抗α1−アンチトリプシン抗体又はその機能的断片)を固相に接触させて抗原抗体反応させるステップと、必要に応じて未反応の一次抗体を洗浄するステップと、一次抗体が標識されている場合は、当該標識を利用して定量するステップとを含む。一次抗体が標識されていない場合は、標識された二次抗体(一次抗体と特異的に反応する抗体)と反応させるステップを更に含んでいてもよい。
サンドイッチ法は、例えば、固相化抗体(抗α1−アンチトリプシン抗体又はその機能的断片)を固相に吸着させるステップと、必要に応じて固相をブロッキングするステップと、一次抗体(固相化抗体とは異なるエピトープを認識する抗α1−アンチトリプシン抗体又はその機能的断片)及び処理尿を固相に接触させて抗原抗体反応させるステップと、必要に応じて未反応の一次抗体及びα1−アンチトリプシンを洗浄するステップと、一次抗体が標識されている場合は、当該標識を利用して定量するステップとを含む。一次抗体が標識されていない場合は、標識された二次抗体(一次抗体と特異的に反応する抗体)と反応させるステップを更に含んでいてもよい。
競合法は、例えば、一定量のα1−AT52標準品を固相に接触させて吸着させるステップと、必要に応じて固相をブロッキングするステップと、一次抗体(抗α1−アンチトリプシン抗体又はその機能的断片)及び処理尿を固相に接触させて抗原抗体反応させるステップと、必要に応じて未反応の一次抗体及びα1−アンチトリプシンを洗浄するステップと、一次抗体が標識されている場合は、当該標識を利用して定量するステップとを含む。一次抗体が標識されていない場合は、標識された二次抗体(一次抗体と特異的に反応する抗体)と反応させるステップを更に含んでいてもよい。
ELISAは本技術分野においてよく知られた技術であり、当業者であれば、抗体及び標識等の試薬の選定、ブロッキング、抗原抗体反応及び各種洗浄等の諸条件(例えば、試薬の種類、温度、時間、回数等)、並びに標識の検出条件等の各種条件を適宜設定することができる。なお、標識は、存在量に依存して基質を発色又は発光させることができる酵素であることが一般的であるが、存在量に依存したシグナルが得られる標識(例えば、蛍光標識等)であれば酵素でなくてもよい。
定量工程は、ELISAで定量したα1−AT52の値を規格化するステップを更に含んでいてもよい。規格化は、被験者間のバラつきが少ない指標に基づいて、α1−AT52を定量する各種操作に起因する誤差を補正するものである。当該指標としては、例えば、尿中のクレアチニン量(単位:mg/mL)を挙げることができる。例えば、ELISAで定量したα1−AT52の値を上記指標で除することで規格化することができる。
(判定工程)
判定工程では、定量工程で得られた定量値が予め設定された閾値を上回る場合に、被験者が癌に罹患している、又は被験者が癌に罹患しているおそれがあると判定する。
閾値は、予め設定されたものである。定量工程で得られた定量値を閾値と比較して、閾値を上回る場合は、被験者が癌に罹患している、又は被験者が癌に罹患しているおそれがあると機械的に判定され、一方、閾値以下の場合は、被験者が癌に罹患していない、又は被験者が癌に罹患しているおそれがないと機械的に判定される。
閾値は、例えば、以下のようにして設定することができる。予め癌に罹患しているか否かを診断された被験者から採取された尿をサンプルとし、上述の前処理工程及び定量工程を実施してα1−AT52の定量値を得る。複数の被験者(例えば、50人)から得た「癌の罹患の有無」のデータ及び「α1−AT52の定量値」のデータを統計的に処理することにより、両データ間の相関を解析する。解析された結果から、例えば、陽性率の高さ(感度の高さ)を重視するか、偽陽性率の低さ(特異度の高さ)を重視するか、又は陽性率と偽陽性率をどの程度でバランスさせるか等の目的に応じて、閾値を設定することができる。
閾値は、ROC曲線に基づいて設定してもよい。ROC曲線(例えば、図2参照)に基づく閾値の設定方法としては、例えば、左上隅からの距離が最小となる点を閾値としてもよく、ROC曲線下面積が0.500となる斜点線から最も離れた点を閾値としてもよく、任意の特異度や感度になるような閾値を設定してもよい。
左上隅からの距離が最小となる点を閾値とする場合、例えば、図2の実施例1では、閾値は219500(感度:0.86、特異度:0.68)である。ROC曲線下面積が0.500となる斜点線から最も離れた点を閾値とする場合、例えば、図2の実施例1では、閾値は219500(感度:0.86、特異度:0.68)、91254(感度:0.96、特異度:0.57)である。
本実施形態に係る検査方法の対象となる癌としては、特に制限されるものではないが、例えば、肺癌、甲状腺癌、咽頭癌、食道癌、乳癌、胃癌、肝臓癌、胆嚢癌、胆管癌、腺癌、膵臓癌、大腸癌、直腸癌、結腸癌、尿管癌、膀胱癌、腎臓癌、前立腺癌、精巣(睾丸)癌及び子宮癌等の固形癌、並びに白血病、多発性骨髄腫、悪性リンパ腫等の造血器癌が挙げられる。本実施形態に係る検査方法の対象となる癌としては、肺癌、咽頭癌、食道癌、胃癌、腺癌、膵臓癌、大腸癌、結腸癌、尿管癌、膀胱癌、腎臓癌及び前立腺癌等の固形癌が好ましい。
被験者から採取された尿は、採尿後8時間以内であれば、そのまま本実施形態に係る検査方法に使用できるが、採尿後8時間以降に固形癌の検査を実施する場合は、尿を凍結保存したり、凍結乾燥したり、あるいは尿にプロテアーゼインヒビターを添加しておくことが好ましい。なお、採尿後の尿は、冷蔵又は氷冷しておくことが好ましい。
〔データを収集する方法〕
本実施形態に係るデータを収集する方法(以下、「データ収集方法」ともいう。)は、被験者から採取された尿を前処理して処理尿を得る前処理工程と、処理尿中の分子量52KDaのα1−アンチトリプシン量を酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)で定量する定量工程と、を備える。前処理工程及び定量工程は、上述したとおりである。
本実施形態に係るデータ収集方法によれば、被験者が癌に罹患していると判定するためのデータ、又は被験者が癌に罹患しているおそれがあると判定するためのデータを収集することができる。判定は、収集したデータのみに基づいて行ってもよい。また判定は、収集したデータに加えて、例えば、他の腫瘍マーカーに関するデータ、医師による問診、触診等の結果を組み合わせて総合的に行うものであってもよい。
以下、本発明について、実施例を挙げてより具体的に説明する。ただし、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
〔ELISAによるα1−アンチトリプシン検出系の構築〕
ELISAによるα1−アンチトリプシン検出系(以下、「ELISA検出系」ともいう。)を構築した。
抗α1−アンチトリプシンポリクローナル抗体(BETHYL社製)を125ng/100μlとなるよう0.1M炭酸緩衝液(pH9.5)に溶解し、Nunc社製イムノプレート(MaxiSorp)の各ウェルへ100μlずつ添加し、4℃にて一昼夜反応(固相化反応)させた。固相化反応後、ダルベッコりん酸緩衝液(以下、「D−PBS(−)」)で各ウェルを2回洗浄し、超純水で5倍希釈したポリマー系ブロッキング溶液(N102,日油社製)を各ウェルへ200μlずつ添加し、4℃にて一昼夜反応(ブロッキング反応)させた。ブロッキング反応後、0.05%Tween20を含有するD−PBS(−)で各ウェルを5回洗浄し、抗α1−アンチトリプシン抗体固相化プレートを得た。抗α1−アンチトリプシン抗体固相化プレートは、測定に用いるまで乾燥状態で−80℃にて保存した。なお、測定に用いる際には、室温に戻してから使用した。
血漿由来のヒトα1−アンチトリプシンの標品タンパク質(CALBIOCHEM社製)を0.1%ウシ血清アルブミン及び0.05%Tween20を含有するD−PBS(−)に溶解して様々な濃度の希釈系列を調製し、同一濃度につき2つのウェルを使用して各ウェルへ100μlずつ添加し、4℃にて一昼夜反応させた。反応後、0.05%Tween20を含有するD−PBS(−)で各ウェルを5回洗浄し、0.1%ウシ血清アルブミン及び0.05%Tween20を含有するD−PBS(−)で10ng/100μlに調製したHRP標識抗α1−アンチトリプシンポリクローナル抗体(BETHYL社製)を各ウェルへ100μlずつ添加し、遮光下で、室温にて1時間反応させた。反応後、0.05%Tween20を含有するD−PBS(−)で各ウェルを5回洗浄した。TMB(3,3’,5,5’−Tetramethylbenzidine)溶液(SIGMA社製)を各ウェルへ100μlずつ添加し、遮光下で、室温にて15分間反応させた。反応後、1N硫酸を各ウェルへ100μlずつ添加し、室温にて15分間反応させた。反応後、プレートリーダー(モレキュラーデバイス社製、SPECTRAMAX250)を用いて450nmの吸光度を測定した。
その結果、75pg/ml〜1.2ng/mlの濃度範囲で直線性に優れた(相関係数:0.998)定量性を有するELISA検出系が構築された(図1)。なお、同一濃度の2つのウェルの測定値(平均値±標準偏差)におけるCV値はいずれも5%以下であった。
〔α1−アンチトリプシンの定量による癌の検査方法〕
予め癌に罹患しているか否かを診断された被験者から採取された尿をサンプルとし、構築したELISA検出系による尿中のα1−アンチトリプシンの定量によって、癌の検査が可能か否かを検証した。ELISAに供する尿サンプルの前処理について、実施例1では限外ろ過処理のみを行い、実施例2ではタンパク質変性処理及び限外ろ過処理を行い、比較例1では前処理を行わなかった。
被験者の年齢、性別(男性:M、女性:F)、癌の種類及び癌の進行度(ステージ)を表1〜3に示した。各表中、「診断」の項目において、「1」は尿採取当時癌に罹患していると診断された被験者を示し、「0」は尿採取当時癌に罹患していないと診断された被験者を示す。癌の進行度(ステージ)の0〜IVは、国際対がん連合(UICC:Union Tnternationa1e Contre le Cancer)が採用している悪性腫蕩の病期分類(TNM分類)における進行度(ステージ)分類である。数字が大きいほど癌が進行し、0及びIは初期段階の癌であることを意味している。表2は、癌の病巣を切除した被験者のリストである。表2中、癌の種類及び癌の進行度(ステージ)は治療前の癌について記載されている。
(実施例1:限外ろ過処理)
<測定試料調製>
被験者より尿を採取し、採尿後直ちに遠心分離(3,000×g、4℃、10分間)を行い、その上清を小分けして、−80℃の冷凍庫で保存した。ELISA法による測定を実施する当日に解凍し、直ちに遠心分離(2,800×g,4℃、10分間)した。得られた上清のうち50μlを分取し、等量の25mM Tris−HCl緩衝液(pH6.8)を混和後、限外ろ過装置(ミリポア社製、Microcon 10)のメンブレン上に添加して遠心分離(13,200×g、4℃、60分間)した。遠心分離後、メンブレン上に25mM Tris−HCl緩衝液(pH6.8)100μlを添加して更に遠心分離操作(13,200×g、4℃、60分間)する工程を計4回繰り返した。最終的に限外ろ過装置のメンブレンを逆転させ、メンブレン上に25mM Tris−HCl緩衝液(pH6.8)を50μl添加して遠心分離操作(13,200×g、4℃、10分間)を行い、得られた溶液を測定試料とし、ELISAによるα1−アンチトリプシン量の測定に供した。
<クレアチニン量の測定>
−80℃の冷凍庫で保存した尿を、クレアチニン量を測定する当日に解凍し、直ちに遠心分離(2,800×g,4℃、10分間)した。得られた上清を用い、Creatinine Assay Kit(Cayman社製、カタログNo.500701)によってクレアチニン量を測定した。
<ELISAによるα1−アンチトリプシン量の測定>
測定試料に0.1%ウシ血清アルブミン及び0.05%Tween20を含有するD−PBS(−)を添加して様々な濃度の希釈系列を調製し、構築したELISA法による検出系で測定を行った。同一濃度につき2つのウェルを使用して各ウェルへ100μ1ずつ添加し(duplicate添加)、4℃にて一昼夜反応させた。反応後、0.05%Tween20を含有するD−PBS(−)で各ウェルを5回洗浄し、0.1%ウシ血清アルブミン及び0.05%Tween20を含有するD−PBS(−)で10ng/100μlに調製したHRP標識抗α1−アンチトリプシンポリクローナル抗体(BETHYL社)を各ウェルへ100μlずつ添加し、遮光下で、室温にて1時間反応させた。反応後、0.05%Tween20を含有するD−PBS(−)で各ウェルを5回洗浄した。TMB溶液(SIGMA社製)を各ウェルへ100μlずつ添加し、遮光下で、室温にて15分間反応させた。反応後、1N硫酸を各ウェルへ100μlずつ添加し、室温にて15分間反応させた。反応後、プレートリーダー(モレキュラーデバイス社製、SPECTRAMAX250)を用いて450nmの吸光度を測定した。
得られた測定値(平均値±標準偏差でCV値は5%以内)と、同一のプレート上の別のウェルで同時に測定して得られたヒトα1−アンチトリプシンの標品タンパク質の検量線とから、α1−アンチトリプシン量(単位:pg/ml)を求め、同じ試料中のクレアチニン量(単位:mg/m1)で補正することで、尿中のα1−アンチトリプシン量(単位:(pg/ml)/(mg/m1))を求めた。測定結果を表1〜3に示した。
(実施例2:タンパク質変性処理及び限外ろ過処理)
被験者より尿を採取し、採尿後直ちに遠心分離(3,000×g、4℃、10分間)を行い、その上清を小分けして、−80℃の冷凍庫で保存した。ELISA法による測定を実施する当日に解凍し、直ちに遠心分離(2,800×g,4℃、10分間)した。得られた上清のうち50μlを分取し、4.3%SDS及び10%2−メルカプトエタノール(β−ME)を含有する125mM Tris−HCl緩衝液(pH6.8)50μ1を添加して混和後、100℃、5分間煮沸してタンパク質変性処理を行った。タンパク質変性処理を行った尿試料に等量の25mM Tris−HCl緩衝液(pH6.8)を混和後、限外ろ過装置(ミリポア社製、Microcon 10)のメンブレン上に添加して遠心分離(13,200×g、4℃、60分間)した。遠心分離後、メンブレン上に25mM Tris−HCl緩衝液(pH6.8)100μlを添加して更に遠心分離操作(13,200×g、4℃、60分間)する工程を計4回繰り返した。最終的に限外ろ過装置のメンブレンを逆転させ、メンブレン上に25mM Tris−HCl緩衝液(pH6.8)を50μl添加して遠心分離操作(13,200×g、4℃、10分間)を行い、得られた溶液を測定試料とし、ELISAによるα1−アンチトリプシン量の測定及びクレアチニン量の測定に供した。ELISAによるα1−アンチトリプシン量の測定及びクレアチニン量の測定は、実施例1と同手順で行った。測定結果を表1〜3に示した。
(比較例1:未処理)
被験者より尿を採取し、採尿後直ちに遠心分離(3,000×g、4℃、10分間)を行い、その上清を小分けして、−80℃の冷凍庫で保存した。ELISA法による測定を実施する当日に解凍し、直ちに遠心分離(2,800×g,4℃、10分間)した。得られた溶液を測定試料とし、ELISAによるα1−アンチトリプシン量の測定及びクレアチニン量の測定に供した。ELISAによるα1−アンチトリプシン量の測定及びクレアチニン量の測定は、実施例1と同手順で行った。測定結果を表1〜3に示した。
Figure 2015169608
Figure 2015169608
Figure 2015169608
〔ROC曲線の作成〕
表1〜3に示した結果からROC曲線を作成した。図2は、実施例1〜2及び比較例1に係る癌の検査方法のROC曲線を示すグラフである。また、ROC曲線下面積の値を表4に示した。
Figure 2015169608
実施例1及び実施例2に係る検査方法では、ROC曲線下面積で、癌に罹患している被験者(28検体)と、癌に罹患していない被験者(癌の病巣を切除した被験者、及び癌に罹患したことのない被験者を含む)(28検体)は、それぞれ0.760及び0.788の値となり、癌に罹患している被験者を判別することが可能であることがわかる。さらに、癌に罹患していない被験者(28検体)のうち、癌の病巣を切除した被験者が8検体含まれており、癌の治療効果を判定することも可能であることがわかる。
一方、比較例1に係る検査方法では、ROC曲線下面積で、癌に罹患している被験者(28検体)と、癌に罹患していない被験者(癌の病巣を切除した被験者、及び癌に罹患したことのない被験者を含む)(28検体)は、0.629の値となり、癌に罹患している被験者を判別することが困難であることがわかる。さらに、癌に罹患していない被験者(28検体)のうち、癌の病巣を切除した被験者が8検体含まれており、癌の治療効果を判定することも困難であることがわかる。
さらに、実施例及び比較例のROC曲線下面積について、統計的学的に差があるか検定を行ったところ、有意差が確認された(p=0.04885(実施例1対比較例1)、p=0.02099(実施例2対比較例1)、統計解析ソフトRを使用)。なお、検定を2回実施したため、FDR(False Discovery Rate)を制御することとし、BH(Benjamin and Hochberg)法を使用して判定を行った。FDRで有意水準に該当する基準値として5%を採用した。

Claims (11)

  1. 被験者から採取された尿を前処理して処理尿を得る前処理工程と、
    前記処理尿中の分子量52KDaのα1−アンチトリプシン量を酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)で定量する定量工程と、
    得られた定量値が予め設定された閾値を上回る場合に、前記被験者が癌に罹患している、又は前記被験者が癌に罹患しているおそれがあると判定する判定工程と、を備え、
    前記前処理が、
    分子量52KDaのα1−アンチトリプシンと、分子量52KDaよりも小さい所定の分子量以下の分子量を有する溶質とが異なる画分に分画されるように、前記尿を分子量分画するステップと、
    分子量52KDaのα1−アンチトリプシンが分画される画分を前記処理尿として回収するステップと、を含む、
    癌の検査方法。
  2. 前記前処理が、
    前記尿にタンパク質変性処理を施し、変性尿を得るステップと、
    分子量52KDaのα1−アンチトリプシンと、分子量52KDaよりも小さい所定の分子量以下の分子量を有する溶質とが異なる画分に分画されるように、前記変性尿を分子量分画するステップと、
    分子量52KDaのα1−アンチトリプシンが分画される画分を前記処理尿として回収するステップと、を含む、請求項1に記載の検査方法。
  3. 前記分子量分画が、限外ろ過又は逆浸透である、請求項1又は2に記載の検査方法。
  4. 前記分子量52KDaよりも小さい所定の分子量が、10KDaである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の検査方法。
  5. 前記予め設定された閾値が、ROC曲線に基づいて設定された閾値である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の検査方法。
  6. 前記癌が、固形癌である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の検査方法。
  7. 被験者から採取された尿を前処理して処理尿を得る前処理工程と、
    前記処理尿中の分子量52KDaのα1−アンチトリプシン量を酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)で定量する定量工程と、を備え、
    前記前処理が、
    分子量52KDaのα1−アンチトリプシンと、分子量52KDaよりも小さい所定の分子量以下の分子量を有する溶質とが異なる画分に分画されるように、前記尿を分子量分画するステップと、
    分子量52KDaのα1−アンチトリプシンが分画される画分を前記処理尿として回収するステップと、を含む、
    前記被験者が癌に罹患している、又は前記被験者が癌に罹患しているおそれがあると判定するためのデータを収集する方法。
  8. 前記前処理が、
    前記尿にタンパク質変性処理を施し、変性尿を得るステップと、
    分子量52KDaのα1−アンチトリプシンと、分子量52KDaよりも小さい所定の分子量以下の分子量を有する溶質とが異なる画分に分画されるように、前記変性尿を分子量分画するステップと、
    分子量52KDaのα1−アンチトリプシンが分画される画分を前記処理尿として回収するステップと、を含む、請求項7に記載の方法。
  9. 前記分子量分画が、限外ろ過又は逆浸透である、請求項7又は8に記載の方法。
  10. 前記分子量52KDaよりも小さい所定の分子量が、10KDaである、請求項7〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記癌が、固形癌である、請求項7〜10のいずれか一項に記載の方法。
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