JP2015169097A - 内燃機関の吸気ポート構造 - Google Patents

内燃機関の吸気ポート構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2015169097A
JP2015169097A JP2014043054A JP2014043054A JP2015169097A JP 2015169097 A JP2015169097 A JP 2015169097A JP 2014043054 A JP2014043054 A JP 2014043054A JP 2014043054 A JP2014043054 A JP 2014043054A JP 2015169097 A JP2015169097 A JP 2015169097A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sleeve
intake
insertion hole
cylinder head
elastic body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014043054A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6307941B2 (ja
Inventor
広直 禰津
Hironao Nezu
広直 禰津
幸弘 林
Yukihiro Hayashi
幸弘 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2014043054A priority Critical patent/JP6307941B2/ja
Publication of JP2015169097A publication Critical patent/JP2015169097A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6307941B2 publication Critical patent/JP6307941B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】熱変形を許容しつつ断熱効果を確保するに好適な吸気ポート構造を提供する。【解決手段】シリンダヘッド11よりも熱伝導率の低い材質により形成され、シリンダヘッド11のスリーブ挿入孔11cに環状空間25を空けて挿入される筒状のスリーブ部21と、当該スリーブ部21の一端に設けられてシリンダヘッド11の吸気マニホールド15に対する連結端面11aに固定されるフランジ部22と、を有し、内部に吸気マニホールド15内の吸気通路12aとシリンダヘッド11の吸気通路12dとを接続する吸気通路12b,12cを備えるスリーブ部材14を備える。そして、スリーブ部材14のスリーブ部21とスリーブ挿入孔11cとの間に弾性体30を配置した。【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の吸気ポート構造に関し、特に、断熱構造を備えた内燃機関の吸気ポート構造に関するものである。
従来から内燃機関に吸入される空気の温度上昇を抑制するため、吸気ポートに断熱構造を設けることが提案されている(特許文献1参照)。特許文献1には、シリンダヘッドの吸気ポートを構成する孔に挿入されると共に吸気マニホールドに接続されて、環状の空気層を形成するスリーブ部材を備える吸気ポート構造が開示されている。スリーブ部材は、筒状であり、吸気マニホールドから少なくとも吸気ポートの分岐部分まで延設されている。スリーブ部材は、シリンダヘッドよりも小さい熱伝導率を有する材質で形成されている。
特開2008−144740号公報
ところで、上記従来例では、スリーブ部材が一端をシリンダヘッドに設けた段付き面に当接させ、他端をインテークマニホールドのフランジに当接させた突き当て構造により挿入されている。このため、シリンダヘッドからの熱による膨張変形により亀裂等の損傷が発生する虞があった。
また、上記従来例では、スリーブ部材は、その外周の複数個所に環状のフランジ部を設けて、シリンダヘッドの孔の内壁面に接触させて保持している。このため、シリンダヘッドからの受熱面積が大きく、断熱効果を低下させるものでもあった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、熱変形を許容しつつ断熱効果を確保するに好適な吸気ポート構造を提供することを目的とする。
本発明は、吸気マニホールドに対する連結端面から所定の深さで形成したスリーブ挿入孔と、当該スリーブ挿入孔の内底面に設けた開口と燃焼室に開口する吸気弁口とを接続する吸気通路と、を備えたシリンダヘッドと、シリンダヘッドよりも熱伝導率の低い材質により形成され、スリーブ挿入孔に環状空間を空けて挿入される筒状のスリーブ部と、当該スリーブ部の一方の端部に設けられてシリンダヘッドの吸気マニホールドに対する連結端面に当接させて固定されるフランジ部と、から構成され、内部に吸気マニホールド内の吸気通路とシリンダヘッドの吸気通路とを接続する吸気通路を備えるスリーブ部材と、から構成された内燃機関の燃焼室に吸入空気を導入する吸気ポート構造である。そして、スリーブ部材のスリーブ部とスリーブ挿入孔との間に弾性体を配置したことを特徴とする。
したがって、本発明では、スリーブ部材は、基部側でシリンダヘッドの連結端面と吸気マニホールドのフランジ部とで挟まれてフランジ部が固定されているが、スリーブ部はスリーブ挿入孔の内壁面及び内底面とは隙間をもって配置されている。そして、スリーブ部はスリーブ挿入孔に対して弾性体により弾性支持されるため、シリンダヘッドとスリーブ部との熱膨張差に基づく両者間の隙間寸法の変化を弾性体の弾性変形により吸収することができる。このため、スリーブ部材のスリーブ部の膨張収縮が許容され、亀裂などの破損を未然に防止することができる。
また、スリーブ部材のスリーブ部は、弾性体のみを介してスリーブ収容孔(シリンダヘッド)に接触するものであるため、シリンダヘッドからの受熱面積を小さくでき、スリーブ部材の温度上昇を抑制できる。このため、スリーブ部外周の環状空間による断熱効果に加えて、温度上昇が抑制されたスリーブ部自体の断熱効果により、スリーブ部の外周面から内周面側への熱の伝導は抑制され、シリンダヘッドから吸気通路内への伝熱を効果的に抑制することができ、吸気温の上昇を抑えることができる。
本発明の一実施形態を示す吸気ポート構造を示す概略構成図である。 図1のA方向から見たスリーブ部材の平面図である。 図2のB−B線に沿うスリーブ部材の断面図である。 弾性体の平面図である。 図4のC−C線に沿う弾性体の断面図である。 弾性体の斜視図である。 本発明の第2実施形態の吸気ポート構造におけるスリーブ部材の平面図である。 本発明の第2実施形態の吸気ポート構造におけるスリーブ部材の側面より見た断面図である。
以下、本発明の内燃機関の吸気ポート構造を実施形態に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る内燃機関の吸気ポート構造を示す図である。図1において、シリンダヘッド11は、吸気マニホールド15を通してエンジンの各気筒への吸気を行うための吸気通路12と、図示しない排気マニホールドを通してエンジンの各気筒からの排気を行うための排気通路13とを有している。このシリンダヘッド11は、図示していないエンジンのシリンダブロックの上部に締結固定されている。
なお、詳細は図示していないが、本実施形態におけるエンジンは、自動車に搭載される多気筒内燃機関で、公知のものと同様に、その各気筒にはピストンで仕切られた燃焼室が形成され、吸気弁と排気弁が所定のタイミングで開弁するよう装備されるとともに、燃焼室内に露出するよう点火プラグが配置されている。また、吸気マニホールド15により形成される吸気通路12の上流側にはスロットルバルブが設けられ、この吸気通路12から各気筒の燃焼室までの間に燃料を噴射するインジェクタ(燃料噴射装置)が設けられている。なお、燃料は例えばガソリンであるが、エタノールやガス燃料であってもよい。
シリンダヘッド11の吸気通路12は、吸気マニホールド15のフランジ部15aが連結されるシリンダヘッド11の連結端面11aに開口するとともに後述するように二叉に分岐して燃焼室側の2つの吸気弁口11bに連通する通路となっている。そして、シリンダヘッド11の連結端面11aから一定の距離Lの範囲内となる吸気通路12の上流側及び中間の部分は、以下に説明する吸気ポート構造となっている。
シリンダヘッド11には、図2に示すように、連結端面11aから一定深さ(距離L)の範囲において、吸気マニホールド15の吸気通路12aより大径となり、後述する部分的に吸気通路12b,12cを形成するスリーブ部材14を収容する、スリーブ挿入孔11cが形成されている。スリーブ挿入孔11cの内底面11dには、燃焼室側の2つの吸気弁口11bに夫々連通する2つの吸気通路12dが開口している。即ち、吸気通路12は、吸気マニホールド15の吸気通路12aと、スリーブ部材14の吸気通路12b,12cと、シリンダヘッド11の吸気通路12dとで形成されている。以下では、吸気通路を総称する場合には「吸気通路12」とし、個別の吸気通路を示す場合には「吸気通路12a〜12d」とする。なお、図示例では、これら2つの吸気通路12dの開口部は、その周縁がテーパにより面取りしているが、面取りすることなく2つの吸気通路12dを開口させるものであってもよい。
スリーブ挿入孔11cには、シリンダヘッド11よりも熱伝導率の低い材質、例えば樹脂によって形成されたスリーブ部材14が挿入される。スリーブ部材14は、距離Lと同一の長さを有する筒状のスリーブ部21と、スリーブ部21の一方の端部に設けられたフランジ部22とから構成されている。スリーブ部材14は、そのスリーブ部21がシリンダヘッド11の連結端面11aからスリーブ挿入孔11c内に挿入され、そのフランジ部22がシリンダヘッド11の連結端面11aと吸気マニホールド15のフランジ部15aとに挟まれて固定されている。吸気マニホールド15のフランジ部15aの、スリーブ部材14のフランジ部22に対する合せ面には、図1に示すように、環状溝が形成され、当該環状溝にはガス漏れ防止のガスケット15bが挿入されている。
スリーブ部21は、吸気マニホールド15側では1つの筒状部材であるが、エッジ部分23を境として2つの筒状部材となるように形成されている。このため、スリーブ部21は、シリンダヘッド11の吸気通路12dに近づくにつれて幅寸法が大きくなっている。スリーブ部材14には、吸気マニホールド15の吸気通路12aと連通する1つのポート(吸気通路12b)が設けられ、このポートはエッジ部分23を境として2つのポート(吸気通路12c)に分岐され、夫々のポートはシリンダヘッド11の2つの吸気通路12dと接続されている。即ち、これらのポートは、吸気マニホールド15の吸気通路12aをシリンダヘッド11の2つの吸気通路12dへ連通させる吸気通路12b,12cを構成している。
スリーブ部21は、前述したように、シリンダヘッド11の吸気通路12dに近づくにつれて幅寸法が大きくなっている。一方、スリーブ挿入孔11cの幅寸法はほぼ一定であるため、スリーブ挿入孔11cとスリーブ部材14との間に介在する幅方向の隙間は、吸気マニホールド15側で大きく、シリンダヘッド11の吸気通路12d側で小さくなる。即ち、スリーブ挿入孔11cとスリーブ部21との間には、環状空間25が形成され、この環状空間25は、吸気通路12b,12cの周囲に形成された空気層を構成している。空気層は、運転中高温となるシリンダヘッド11からスリーブ部材14への伝熱量を抑えて、吸入効率を高めるのに寄与し得る。
また、フランジ部22におけるシリンダヘッド11の連結端面11aとの合せ面には、図3にも示すように、環状溝が形成され、当該環状溝にはガスケット26が挿入されている。即ち、フランジ部22とシリンダヘッド11の連結端面11aとの間のガスケット26により、スリーブ部21の外周を取り囲む環状空間25の一端は密閉状態としている。また、シリンダヘッド11からの熱による変形やスリーブ部材14自体の寸法のバラツキに起因して、上記合せ面間に隙間が発生しても、ガスケット26により密閉状態を維持することができる。このため、スリーブ部21の環状空間25の他端が吸気通路12c,12d内と連通していても、当該連通する部分を介して環状空間25への吸気の出入りを抑制することができる。
一対の吸気通路12cが開口するスリーブ部21の端面には、図3〜図5に示すように、吸気通路12cを形成する一対の筒状部材同士の連結部分において、上下方向に延び且つフランジ部側に窪む凹部27が形成されている。凹部27は、シリンダヘッド11の2つの吸気通路12d間におけるスリーブ挿入孔11cの内底面11dに対面している。
凹部27には、図4に示すように、例えば、耐熱ゴム等により形成された、軟質な弾性体30が、その基部30aを挿入して配置されている。弾性体30は、その基部30aが凹部27に嵌り込み、連結部分より突出する先端がスリーブ挿入孔11cの内底面11dに弾接している。また、弾性体30は、凹部27の前方側(内底面11d側)の縁から凹部27の幅方向に延在されて連結部分の前方に接触する顎部30bを備える。また、弾性体30は、凹部27から連結部分の上下方向に延在されると共に凹部27の上下方向の縁から凹部27の幅方向に延在されて連結部分の上下面に接触する顎部30cを備える。弾性体30は、これらの顎部30b及び30cにより連結部分に対し上下方向及び前後方向に位置決め固定される。また、弾性体30は、図5に示すように、上下方向に延在された部分から連結部分の上下両面にまたがると共に上下両面に沿ってフランジ部22側に延された上下の延長部30dを備える。図6は、弾性体30の斜視図を示すものである。
スリーブ部材14は、基部側でシリンダヘッド11の連結端面11aと吸気マニホールド15のフランジ部15aとで挟まれてフランジ部22が固定されているが、スリーブ部21はスリーブ挿入孔11cの内壁面及び内底面11dとは隙間をもって配置されている。そして、スリーブ部21の先端側でスリーブ挿入孔11cの内底面11dに対して弾性体30により弾性支持されるため、内燃機関の運転状態により温度変化するシリンダヘッド11とスリーブ部21との熱膨張差に基づく両者間の隙間寸法の変化を弾性体30の弾性変形により吸収することができる。従って、スリーブ部材14のスリーブ部21の膨張収縮が許容され、亀裂などの破損を未然に防止することができる。
また、スリーブ部材14は、基部側でシリンダヘッド11の連結端面11aと吸気マニホールド15のフランジ部15aとで挟まれてフランジ部22が固定されているが、スリーブ部21の先端側は、その変位をスリーブ挿入孔11c内で拘束されないフローティング構造となっている。そして、スリーブ部21は、スリーブ挿入孔11cの内底面11dに弾接させた弾性体30による付勢力により先端側からフランジ部22側に付勢されているため、スリーブ部材14の前後方向の振動が抑制される。また、スリーブ部材14は、そのスリーブ部21の先端が、スリーブ挿入孔11cの上下の壁面に弾接する弾性体30の上下の延長部30dにより上下面から弾性支持されている。このため、スリーブ部材14の上下方向の振動も弾性体により抑制される。
即ち、スリーブ部材14は、基部側でシリンダヘッド11の連結端面11aと吸気マニホールド15のフランジ部15aとで挟まれてフランジ部22が固定され、先端側でスリーブ挿入孔11cの内底面11d及びスリーブ挿入孔11cの上下面に弾接する弾性体30により、前後方向及び上下方向から弾性支持される。このため、スリーブ部材14は、弾性体30により、その振動が吸収され、スリーブ部21が振動することによる異音の発生や亀裂等の破損の発生を防止できる。
また、本実施形態の吸気ポート構造では、吸気通路12b,12cを構成するスリーブ部21とシリンダヘッド11(スリーブ挿入孔11c)とは、弾性体30のみを介してシリンダヘッド11に接触するものであるため、シリンダヘッド11からの受熱面積を小さくでき、スリーブ部材14の温度上昇を抑制できる。このため、スリーブ部21外周の環状空間25による断熱効果に加えて、温度上昇が抑制されたスリーブ部21自体の断熱効果により、スリーブ部21の外周面から内周面側への熱の伝導は抑制され、シリンダヘッド11から吸気通路12b,12c内への伝熱を効果的に抑制することができ、吸気温の上昇を抑えることができる。
また、スリーブ部材14のスリーブ部21の先端は、弾性体30の上下の延長部30dによりスリーブ挿入孔11cの壁面に対して位置ずれなく支持されるため、スリーブ部21に設けた吸気通路12とスリーブ挿入孔11cの内底面11dに開口するシリンダヘッド11の吸気通路12との上下方向の位置ずれを抑制できる。このため、スリーブ部材14の吸気通路12からシリンダヘッド11の吸気通路12への吸気の流通を抵抗なく円滑に行え、吸気効率を向上させることができる。
本実施形態においては、以下に記載する効果を奏することができる。
(ア)内燃機関の燃焼室に吸入空気を導入する吸気ポート構造は、吸気マニホールド15に対する連結端面11aから所定の深さLで形成したスリーブ挿入孔11cと、当該スリーブ挿入孔11cの内底面11dに設けた開口と燃焼室に開口する吸気弁口11bとを接続する吸気通路12dと、を備えたシリンダヘッド11と、シリンダヘッド11よりも熱伝導率の低い材質により形成され、スリーブ挿入孔11cに環状空間25を空けて挿入される筒状のスリーブ部21と、当該スリーブ部21の一方の端部に設けられてシリンダヘッド11の吸気マニホールド15に対する連結端面11aに当接させて固定されるフランジ部22と、から構成され、内部に吸気マニホールド15内の吸気通路12aとシリンダヘッド11の吸気通路12dとを接続する吸気通路12b,12cを備えるスリーブ部材14と、から構成される。そして、スリーブ部材14のスリーブ部21とスリーブ挿入孔11cとの間に弾性体30を配置したことを特徴とする。
即ち、スリーブ部材14は、基部側でシリンダヘッド11の連結端面11aと吸気マニホールド15のフランジ部15aとで挟まれてフランジ部22が固定されているが、スリーブ部21はスリーブ挿入孔11cの内壁面及び内底面11dとは隙間をもって配置されている。そして、スリーブ部21はスリーブ挿入孔11cに対して弾性体30により弾性支持されるため、シリンダヘッド11とスリーブ部21との熱膨張差に基づく両者間の隙間寸法の変化を弾性体30の弾性変形により吸収することができる。このため、スリーブ部材14のスリーブ部21の膨張収縮が許容され、亀裂などの破損を未然に防止することができる。
また、スリーブ部材14は、基部側でシリンダヘッド11の連結端面11aと吸気マニホールド15のフランジ部15aとで挟まれてフランジ部22が固定されているが、スリーブ部21の先端側は、その変位をスリーブ挿入孔11c内で拘束されないフローティング構造となっている。このため、スリーブ部21とスリーブ挿入孔11cの内壁面若しくは内底面11dとの間に弾性体30を配置してスリーブ部21を弾性支持することにより、スリーブ部21の振動を吸収することができ、スリーブ部21が振動することによる異音や亀裂の発生を防止することができる。
また、スリーブ部材14のスリーブ部21は、弾性体30のみを介してスリーブ挿入孔11c(シリンダヘッド11)に接触するものであるため、シリンダヘッド11からの受熱面積を小さくでき、スリーブ部材14の温度上昇を抑制できる。このため、スリーブ部21外周の環状空間25による断熱効果に加えて、温度上昇が抑制されたスリーブ部21自体の断熱効果により、スリーブ部21の外周面から内周面側への熱の伝導は抑制され、シリンダヘッド11から吸気通路12b,12c内への伝熱を効果的に抑制することができ、吸気温の上昇を抑えることができる。
しかも、スリーブ部材14のスリーブ部21は、弾性体30によりスリーブ挿入孔11cに対して位置ずれなく支持されるため、スリーブ部21に設けた吸気通路12とスリーブ挿入孔11cの内底面11dに開口するシリンダヘッド11の吸気通路12との上下方向の位置ずれを抑制できる。このため、スリーブ部材14の吸気通路12cからシリンダヘッド11の吸気通路12dへの吸気の流通を抵抗なく円滑に行え、吸気効率を向上させることができる。
(イ)本実施形態では、弾性体30は、スリーブ部材14の先端部とスリーブ挿入孔11cの内底面11dとの間に配置されている。このため、上記した効果(ア)に加えて、スリーブ部21は、スリーブ挿入孔11cの内底面11dに弾接させた弾性体30による付勢力により先端側からフランジ部22側に付勢されて、その前後方向の振動を抑制することができる。
(ウ)また、弾性体30は、スリーブ部21の上下面に延在されてスリーブ部21の上下面とスリーブ挿入孔11cの上下面との間に介在されている。このため、上記した効果(ア)、(イ)に加えて、スリーブ部材14のスリーブ部21の先端が、スリーブ挿入孔11cの上下の壁面に弾接する弾性体30の上下の延長部30dにより上下面から弾性支持され、スリーブ部材14の上下方向の振動も弾性体30により抑制することができる。
(第2実施形態)
図7及び図8は、本発明を適用した吸気ポート構造の第2実施形態を示し、図7はスリーブ部材の平面図であり、図8は図7の矢印Bで示す方向から見たスリーブ部材の断面図である。本実施形態においては、軟質な弾性体をスリーブ部材のスリーブ部とスリーブ挿入孔の内壁面との間に設ける構成を第1実施形態に追加したものである。なお、第1実施形態と同一装置には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
図7,8において、本実施形態の吸気ポート構造では、スリーブ部材14におけるスリーブ部21のフランジ部22から遠い先端部の外周に、軟質な弾性体31を嵌め込むようにしている。軟質な弾性体31としては、例えば、耐熱ゴム等により形成する。そして、弾性体31のスリーブ部21に嵌め込む内周面に耐熱性の接着剤を塗布して、スリーブ部21の先端部に嵌め込み、接着によりスリーブ部21に固定するようにする。なお、弾性体31はスリーブ部21の先端外周に固定できればよく、他の固定方法により取付けてもよい。その他の構成は、第1実施形態と同様に構成している。
このスリーブ部材14をスリーブ挿入孔11cに挿入して固定すると、弾性体31はスリーブ挿入孔11cの内底面11dに隣接する内壁面に弾接して、スリーブ部21の先端を幅方向及び上下方向から弾性支持する。このため、スリーブ部21の上下方向及び幅方向の振動が抑制される。
即ち、スリーブ部材14は、基部側でシリンダヘッド11の連結端面11aと吸気マニホールド15のフランジ部15aとで挟まれてフランジ部22が固定され、先端側でスリーブ挿入孔11cの内壁面に弾接する弾性体31により、上下方向及び幅方向から弾性支持される。このため、スリーブ部材14は、弾性体31により、その振動が吸収され、内燃機関の吸気に伴う異音を抑制できると共に、振動が抑制されて亀裂などによる破損を防止できる。
また、スリーブ部21の先端は弾性体31により上下方向及び幅方向から支持される構造であるため、シリンダヘッド11とスリーブ部21との熱膨張の差を、弾性体31の弾性変形により吸収することができる。
しかも、弾性体31は、スリーブ部21外周の環状空間25と吸気通路12との連通を遮断する。このため、燃焼室からの燃焼吹き返しガスが環状空間25に入り込み、スリーブ部材14による断熱効果を低下させることを抑制することができる。
また、本実施形態の吸気ポート構造では、吸気通路12b,12cを構成するスリーブ部21とシリンダヘッド11(スリーブ挿入孔11c)とは、弾性体31のみを介してシリンダヘッド11に接触するものであるため、シリンダヘッド11からの受熱面積を小さくでき、スリーブ部材14の温度上昇を抑制できる。このため、スリーブ部21外周の環状空間25による断熱効果に加えて、温度上昇が抑制されたスリーブ部21自体の断熱効果により、スリーブ部21の外周面から内周面側への熱の伝導は抑制され、シリンダヘッド11から吸気通路12b,12c内への伝熱を効果的に抑制することができ、吸気温の上昇を抑えることができる。
また、スリーブ部材14のスリーブ部21の先端は、弾性体31により上下方向及び幅方向から支持されてスリーブ挿入孔11cの壁面に対して位置ずれなく保持されるため、スリーブ部21に設けた吸気通路12cとスリーブ挿入孔の内底面に開口するシリンダヘッド11の吸気通路12dとの上下左右方向の位置ずれを抑制できる。このため、スリーブ部材14の吸気通路12cからシリンダヘッド11の吸気通路12dへの吸気の流通を抵抗なく円滑に行え、吸気効率を向上させることができる。
また、本実施形態では、弾性体31をスリーブ部21の先端側に設けるものであるため、スリーブ部21は先端側で弾性体31により、また基端側でフランジ部22により、夫々支持される、所謂両端支持構造となる。このため、スリーブ部材14の振動を抑制することができ、強度の確保と振動騒音の発生をより一層抑制することができる。
なお、上記実施形態では、弾性体31をスリーブ部21の先端側に設けるものについて説明したが、図6,7に鎖線で示すように、先端側の弾性体31に加えて、スリーブ部21の中央領域の外周に弾性体32を追加して設けるものであってもよい。このように、弾性体32をスリーブ部21の中央領域に設ける場合には、スリーブ部21を先端と中央領域とにおいて、上下方向及び幅方向から弾性支持することができ、スリーブ部21の先端側に弾性体31を設ける場合の効果をより一層向上させることができる。
本実施形態においては、第1実施形態における効果(ア)に加えて以下に記載した効果を奏することができる。
(エ)弾性体31,32は、スリーブ部材14のスリーブ部21の外周に環状に配置されて、その外周をスリーブ挿入孔11cの内壁面に接触させてスリーブ部21を幅方向および左右方向から支持している。このため、スリーブ部材14のスリーブ部21が、スリーブ挿入孔11cの上下左右の壁面に弾接する弾性体31,32により上下左右から弾性支持され、スリーブ部材14の上下左右方向の振動を弾性体31,32により抑制することができる。
(オ)また、弾性体31は、フランジ部22から離れた+スリーブ部21の先端部の外周に配置されている。このため、スリーブ部21は先端側で弾性体31により、また基端側でフランジ部22により、夫々支持される、所謂両端支持構造となる。このため、スリーブ部材14の振動を抑制することができ、強度の確保と振動騒音の発生をより一層抑制することができる。
11 シリンダヘッド
11a 連結端面
11b 吸気弁口
11c スリーブ挿入孔
11d 内底面
12,12a,12b.12c,12d 吸気通路
13 排気通路
14 スリーブ部材
15 吸気マニホールド
21 スリーブ部
22 フランジ部
25 環状空間
26 ガスケット
30,31,32 弾性体

Claims (5)

  1. 内燃機関の燃焼室に吸入空気を導入する吸気ポート構造であって、
    吸気マニホールドに対する連結端面から所定の深さで形成したスリーブ挿入孔と、当該スリーブ挿入孔の内底面に設けた開口と燃焼室に開口する吸気弁口とを接続する吸気通路と、を備えたシリンダヘッドと、
    前記シリンダヘッドよりも熱伝導率の低い材質により形成され、前記スリーブ挿入孔に環状空間を空けて挿入される筒状のスリーブ部と、当該スリーブ部の一方の端部に設けられて前記シリンダヘッドの吸気マニホールドに対する連結端面に当接させて固定されるフランジ部と、から構成され、内部に前記吸気マニホールド内の吸気通路と前記シリンダヘッドの吸気通路とを接続する吸気通路を備えるスリーブ部材と、から構成され、
    前記スリーブ部材のスリーブ部と前記スリーブ挿入孔との間に弾性体を配置したことを特徴とする内燃機関の吸気ポート構造。
  2. 前記弾性体は、前記スリーブ部材の先端部とスリーブ挿入孔の内底面との間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の吸気ポート構造。
  3. 前記弾性体は、前記スリーブ部の上下面に延在されてスリーブ部の上下面とスリーブ挿入孔の上下面との間に介在されていることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の吸気ポート構造。
  4. 前記弾性体は、前記スリーブ部材のスリーブ部の外周に環状に配置されて、その外周をスリーブ挿入孔の内壁面に接触させてスリーブ部を幅方向および左右方向から支持していることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の吸気ポート構造。
  5. 前記弾性体は、前記フランジ部から離れたスリーブ部の先端部の外周に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の吸気ポート構造。
JP2014043054A 2014-03-05 2014-03-05 内燃機関の吸気ポート構造 Active JP6307941B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014043054A JP6307941B2 (ja) 2014-03-05 2014-03-05 内燃機関の吸気ポート構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014043054A JP6307941B2 (ja) 2014-03-05 2014-03-05 内燃機関の吸気ポート構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015169097A true JP2015169097A (ja) 2015-09-28
JP6307941B2 JP6307941B2 (ja) 2018-04-11

Family

ID=54202079

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014043054A Active JP6307941B2 (ja) 2014-03-05 2014-03-05 内燃機関の吸気ポート構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6307941B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20190301410A1 (en) * 2018-03-29 2019-10-03 Honda Motor Co.,Ltd. Intake port structure

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55102064U (ja) * 1979-01-10 1980-07-16
JPS5731545U (ja) * 1980-07-31 1982-02-19
JPS6396272U (ja) * 1986-12-15 1988-06-21
JPH11324835A (ja) * 1998-05-20 1999-11-26 Toyota Motor Corp インテークマニホールドの支持構造
JP2007056794A (ja) * 2005-08-25 2007-03-08 Toyota Motor Corp 内燃機関の吸気ポート構造

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55102064U (ja) * 1979-01-10 1980-07-16
JPS5731545U (ja) * 1980-07-31 1982-02-19
JPS6396272U (ja) * 1986-12-15 1988-06-21
JPH11324835A (ja) * 1998-05-20 1999-11-26 Toyota Motor Corp インテークマニホールドの支持構造
JP2007056794A (ja) * 2005-08-25 2007-03-08 Toyota Motor Corp 内燃機関の吸気ポート構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20190301410A1 (en) * 2018-03-29 2019-10-03 Honda Motor Co.,Ltd. Intake port structure

Also Published As

Publication number Publication date
JP6307941B2 (ja) 2018-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20150083058A1 (en) Cylinder head
JP2008144740A (ja) 内燃機関
JP6307941B2 (ja) 内燃機関の吸気ポート構造
JP6673052B2 (ja) エンジンの吸気通路構造
CN103459814A (zh) 内燃机的气缸盖
JP4471933B2 (ja) 直噴ディーゼルエンジンのシリンダヘッド構造
US8978611B2 (en) Piston for internal combustion
JP6252258B2 (ja) 内燃機関の吸気ポート構造
JP2016114013A (ja) 内燃機関の吸気ポート断熱構造
JP2013072337A (ja) 内燃機関
JP2021085382A (ja) 内燃機関
JP2018003600A (ja) エンジンの吸気通路構造
JP2000087797A (ja) 筒内噴射式エンジン
KR101543152B1 (ko) 실린더 헤드
JP7173166B2 (ja) シリンダヘッド
JP6481274B2 (ja) エンジン
JP4600346B2 (ja) エンジンの燃焼室の構造
JP2017057818A (ja) 内燃機関の吸気通路構造
US20150247442A1 (en) High temperature seal for exhaust manifold
JP6550974B2 (ja) 内燃機関の吸気通路構造
KR101263027B1 (ko) 엔진의 실린더헤드
WO2019130801A1 (ja) ガスエンジンの燃焼室構造
JP5009879B2 (ja) 内燃機関の吸気予熱装置
JP2021067190A (ja) シリンダヘッド構造
JP2018119468A (ja) 内燃機関

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20161205

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170801

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170731

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170908

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180213

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180226

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6307941

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151