JP2015168084A - 液滴吐出検査装置、液滴吐出検査方法、および液滴吐出装置 - Google Patents
液滴吐出検査装置、液滴吐出検査方法、および液滴吐出装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】ノズル抜けの検出が安定して行える液滴吐出検査装置、および該液滴吐出検査装置を備えた液滴吐出装置を提供する。
【解決手段】液滴吐出検査装置(吐出検査ユニット200)は、ノズル21から複数の液滴を検査媒体11に吐出して得られた複数のドット列および複数のドット行からなる検査パターン2の光学的強度を検出する検出部203を有し、同一のノズル21によって得られたドット列の列方向において所定の閾値以上の光学的強度を積算して得られる強度曲線に基づいてピーク周期を算出することによりノズル21の吐出不良を検出する。
【選択図】図3
【解決手段】液滴吐出検査装置(吐出検査ユニット200)は、ノズル21から複数の液滴を検査媒体11に吐出して得られた複数のドット列および複数のドット行からなる検査パターン2の光学的強度を検出する検出部203を有し、同一のノズル21によって得られたドット列の列方向において所定の閾値以上の光学的強度を積算して得られる強度曲線に基づいてピーク周期を算出することによりノズル21の吐出不良を検出する。
【選択図】図3
Description
本発明は、液滴吐出検査装置、液滴吐出検査方法、および液滴吐出装置に関する。
液滴吐出ヘッドが備えるノズルから液体を噴出して媒体上に液滴を着弾させることで画像形成(印刷)を行う液滴吐出装置として、インクジェット式プリンターが知られている。このような液滴吐出装置を用いて印刷を行う際に、ノズルの詰まりなどにより、着弾する液滴(ドット)の抜けが発生し印刷画像の画質が劣化することがある。
これに対し、例えば特許文献1には、所定の場所に液滴を吐出して検査用のドット画像を形成し、このドット画像を画像認識することでノズル抜け検査を行う吐出不良検査ユニットを備えた液滴吐出装置が記載されている。ノズル抜けとは、ノズルに対して液滴が吐出されるように制御したにもかかわらず、ノズル孔の目詰まりなどによって液滴が吐出されないことをいう。ノズル抜けが検出された液滴吐出ヘッドに対しては、クリーニングなどを行うことで印刷画質が良好になるように復帰させる。
これに対し、例えば特許文献1には、所定の場所に液滴を吐出して検査用のドット画像を形成し、このドット画像を画像認識することでノズル抜け検査を行う吐出不良検査ユニットを備えた液滴吐出装置が記載されている。ノズル抜けとは、ノズルに対して液滴が吐出されるように制御したにもかかわらず、ノズル孔の目詰まりなどによって液滴が吐出されないことをいう。ノズル抜けが検出された液滴吐出ヘッドに対しては、クリーニングなどを行うことで印刷画質が良好になるように復帰させる。
しかしながら、特許文献1に記載の液滴吐出装置(吐出不良検査ユニット)では、検査用のドット画像を画像認識する際に、ノズル抜けとは関係の無いノイズ成分を認識してしまうことにより、正確なノズル抜け検査ができない場合があるという問題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例または形態として実現することが可能である。
[適用例1] 本適用例に係る液滴吐出検査装置は、ノズルから複数の液滴を検査媒体に吐出して得られた複数のドット列および複数のドット行からなる検査パターンの光学的強度を検出する検出部を有し、同一の前記ノズルによって得られた前記ドット列の列方向において所定の閾値以上の前記光学的強度を積算して得られる強度曲線に基づいてピーク周期を算出することにより前記ノズルの吐出不良を検出することを特徴とする。
本適用例によれば、液滴吐出検査装置は、ノズルから複数の液滴を検査媒体に吐出して得られた複数のドット列および複数のドット行からなる検査パターンの光学的強度を検出する検出部を有している。複数のドット列および複数のドット行からなる検査パターンは、複数のノズルが並ぶ(ノズル列)方向と交差する方向にノズル列を検査媒体に対して相対移動させながら検査媒体に液滴を間欠吐出させることで形成することができる。検査パターンの光学的強度とは、例えばRGBの光度であり、検査パターンに照射する検査光の反射光として捉えることができる。また、液滴吐出検査装置は、同一のノズルによって得られたドット列の列方向において所定の閾値以上の光学的強度を積算して得られる強度曲線に基づいてピーク周期を算出することによりノズルの吐出不良を検出する。ノズルから正常に液滴が吐出され、複数のドット列および複数のドット行からなる検査パターンが正常に描画された場合には、同一のノズルによって得られたドット列の列方向において閾値以上の光学的強度を積算して得られる強度曲線に現れるピーク周期は、ノズルピッチに対応する周期になる。従って、ピーク周期が、所定のノズルピッチに対応したピークの間隔で得られた場合に、ノズル抜けの無いことが確認できる。また、検査パターンから得られる光学的強度の一部にノイズ成分が含まれた場合であっても、ドット列方向において閾値以上の光学的強度を積算して得られる強度曲線に基づいているため、ノイズ成分の影響が軽減され、ノズル抜けによる影響を検出することができる。
[適用例2] 上記適用例に係る液滴吐出検査装置において、前記強度曲線の移動平均曲線から前記ピーク周期を算出することを特徴とする。
本適用例のように、強度曲線の移動平均曲線からピーク周期を算出することで、例えば、ドット径より小さな範囲で含まれるノイズ成分(高周波成分)の影響が軽減されるため、より適確にピーク周期を検出することができ、その結果、より確実にノズル抜けを検出することができる。
[適用例3] 上記適用例に係る液滴吐出検査装置において、前記強度曲線は、前記ドット行が形成されている領域の前記光学的強度を積算して得ることを特徴とする。
本適用例のように、ドット行が形成されている領域の光学的強度を積算し強度曲線を得ることにより、ドット行が形成されている領域外のデータ(ノイズ成分)が除去されるため、より適確にピーク周期を検出することができ、その結果、より確実にノズル抜けを検出することができる。
[適用例4] 上記適用例に係る液滴吐出検査装置において、前記検査媒体は透明であって、前記検査パターンが形成された前記検査媒体が保持される保持面を有するステージと、前記検査パターンに検査光を照射する照射部と、を有し、前記保持面は鏡面であり、前記検出部は、前記鏡面が反射する前記検査光を受光しない位置に設けられていることを特徴とする。
本適用例によれば、検査媒体は透明であって、液滴吐出検査装置は、検査パターンが形成された検査媒体が保持される保持面を有するステージと、検査パターンに検査光を照射する照射部とを有している。また、保持面は鏡面であり、検出部は、鏡面が反射する検査光を受光しない位置に設けられている。つまり、透明な検査媒体を通過し鏡面で正反射する反射光と、検査媒体上に形成されたドットが反射する反射光とは分離され、検出部は、ドットが反射する検査光の光学的強度を検出する。検出部を保持面(鏡面)が反射する正反射光を受光しない位置に配置することで、ドットが反射する反射光を分離して捉えることができ、例えば、液滴(ドット)が透明な場合や、白色や黒色など検査媒体と識別が難しい場合であっても、より適確にドット(検査パターンが反射する検査光)を検出することができる。また、本適用例によれば、例えば、保持面(鏡面)にキズがあった場合であっても、キズによるノイズ成分が除去あるいは軽減されるため、より適確にピーク周期を検出することができ、その結果、より確実にノズル抜けを検出することができる。
[適用例5] 本適用例に係る液滴吐出検査方法は、ノズルから複数の液滴を検査媒体に吐出して得られた複数のドット列および複数のドット行からなる検査パターンの光学的強度を検出し、同一の前記ノズルによって得られた前記ドット列の列方向において所定の閾値以上の前記光学的強度を積算して得られる強度曲線に基づいてピーク周期を算出することにより前記ノズルの吐出不良を検出することを特徴とする。
本適用例の液滴吐出検査方法は、ノズルから複数の液滴を検査媒体に吐出して得られた複数のドット列および複数のドット行からなる検査パターンの光学的強度を検出し、同一のノズルによって得られたドット列の列方向において所定の閾値以上の光学的強度を積算して得られる強度曲線に基づいてピーク周期を算出することによりノズルの吐出不良を検出する。複数のドット列および複数のドット行からなる検査パターンは、複数のノズルが並ぶ(ノズル列)方向と交差する方向にノズル列を検査媒体に対して相対移動させながら検査媒体に液滴を間欠吐出させることで形成することができる。検査パターンの光学的強度とは、例えばRGBの光度であり、検査パターンに照射する検査光の反射光として捉えることができる。ノズルから正常に液滴が吐出され、複数のドット列および複数のドット行からなる検査パターンが正常に描画された場合には、同一のノズルによって得られたドット列の列方向において閾値以上の光学的強度を積算して得られる強度曲線に現れるピーク周期は、ノズルピッチに対応する周期になる。従って、ピーク周期が、所定のノズルピッチに対応したピークの間隔で得られた場合に、ノズル抜けの無いことが確認できる。また、ドット列の中の一部にノイズ成分(ゴミなどの異物や、光学系のキズなどの影響成分)が含まれた場合であっても、ドット列方向において閾値以上の光学的強度を積算して得られる強度曲線に基づいているため、ノイズ成分の影響が軽減され、ノズル抜けによる影響を検出することができる。
[適用例6] 上記適用例に係る液滴吐出検査方法において、前記強度曲線の移動平均曲線から前記ピーク周期を算出することを特徴とする。
本適用例のように、強度曲線の移動平均曲線からピーク周期を算出することで、例えば、ドット径より小さな範囲で含まれるノイズ成分(高周波成分)の影響が軽減されるため、より適確にピーク周期を検出することができ、その結果、より確実にノズル抜けを検出することができる。
[適用例7] 上記適用例に係る液滴吐出検査方法において、前記強度曲線は、前記ドット行が形成されている領域の前記光学的強度を積算して得ることを特徴とする。
本適用例のように、ドット行が形成されている領域の光学的強度を積算し強度曲線を得ることにより、ドット行が形成されている領域外のデータ(ノイズ成分、例えば、ゴミなどの異物や、光学系のキズなどの影響成分)が除去されるため、より適確にピーク周期を検出することができ、その結果、より確実にノズル抜けを検出することができる。
[適用例8] 本適用例に係る液滴吐出装置は、上記適用例に記載の液滴吐出検査装置を備えることを特徴とする。
本適用例のように、液滴吐出装置が上記適用例に記載の液滴吐出検査装置を備えることで、より確実にノズル抜けを検出することができる。その結果、ノズルの詰まりなどにより、着弾する液滴(ドット)の抜けが発生し印刷画像の画質が劣化した場合に、その原因が容易に検出できるため、ノズル抜けが検出された液滴吐出ヘッドに対して、クリーニングを行うなどすることで容易に良好な印刷画質が得られる状態に復帰させることができる。
以下に本発明を具体化した実施形態について、図面を参照して説明する。以下は、本発明の一実施形態であって、本発明を限定するものではない。なお、以下の各図においては、説明を分かりやすくするため、実際とは異なる尺度で記載している場合がある。また、Z軸方向が上下方向、Z方向が上方向、X軸方向が前後方向、−X方向が手前方向、Y軸方向が左右方向、+Y方向が左方向、X−Y平面が水平面としている。
(実施形態1)
<液滴吐出装置>
図1は、実施形態1に係る「液滴吐出装置」としてのインクジェットプリンター100の斜視図である。
インクジェットプリンター100は、インクジェット式記録ヘッド20(以下記録ヘッド20)、キャリッジ3、キャリッジ駆動機構4、コントロールボード5、インクカートリッジ6、記録媒体供給排出機構(図示省略)、プラテン8、ワイパーユニット30、「液滴吐出検査装置」としての吐出検査ユニット200などを備えている。
<液滴吐出装置>
図1は、実施形態1に係る「液滴吐出装置」としてのインクジェットプリンター100の斜視図である。
インクジェットプリンター100は、インクジェット式記録ヘッド20(以下記録ヘッド20)、キャリッジ3、キャリッジ駆動機構4、コントロールボード5、インクカートリッジ6、記録媒体供給排出機構(図示省略)、プラテン8、ワイパーユニット30、「液滴吐出検査装置」としての吐出検査ユニット200などを備えている。
インクジェットプリンター100は、コントロールボード5の制御の下に、記録ヘッド20によって液滴(以下インク滴とも言う)を吐出し記録媒体10に付与することにより文字や図面、画像などを記録する装置である。インク滴を吐出する方式(インクジェット式記録ヘッドの方式)としては、好適例としてピエゾ方式を用いている。ピエゾ方式は、圧力室に貯留されたインクに圧電素子(ピエゾ素子)により記録情報信号に応じた圧力を加え、圧力室に連通する液体噴射ノズル(以下ノズル)からインク滴を噴射し記録する方式である。
なお、インク滴を吐出する方式は、これに限定するものではなく、インクを液滴状に噴射させ、記録媒体上にドット群を形成する他の記録方式であってもよい。例えば、ノズルとノズルの前方に置いた加速電極間の強電界でノズルからインクを液滴状に連続噴射させ、インク滴が飛翔する間に偏向電極から記録情報信号を与えて記録する方式、またはインク滴を偏向することなく記録情報信号に対応して噴射させる方式(静電吸引方式)、小型ポンプでインクに圧力を加え、ノズルを水晶振動子などで機械的に振動させることにより、強制的にインク滴を噴射させる方式、インクを記録情報信号に従って微小電極で加熱発泡させ、インク滴を噴射し記録する方式(サーマルジェット方式)などであってもよい。
キャリッジ3は、記録ヘッド20、およびインクカートリッジ6を搭載し、キャリッジ駆動機構4によって記録媒体10の表面上を走査(図1におけるY軸方向の往復動作)しながら略鉛直方向(図1における−Z方向)にインクを吐出し記録を行う。
コントロールボード5は、キャリッジ駆動機構4やワイパーユニット30の駆動制御やインク吐出の制御、記録媒体10の移動制御や記録媒体供給排出機構の制御、また、吐出検査ユニット200の制御などを行う。
インクカートリッジ6は、複数の収容部に分かれ、複数のインクを収容している。
記録媒体供給排出機構は、キャリッジ3の走査方向と交差する方向(図1における−X方向)に記録媒体10を移動させる。
プラテン8は、記録媒体10を載置し、記録ヘッド20と、記録媒体10との間隔を規定している。
コントロールボード5は、キャリッジ駆動機構4やワイパーユニット30の駆動制御やインク吐出の制御、記録媒体10の移動制御や記録媒体供給排出機構の制御、また、吐出検査ユニット200の制御などを行う。
インクカートリッジ6は、複数の収容部に分かれ、複数のインクを収容している。
記録媒体供給排出機構は、キャリッジ3の走査方向と交差する方向(図1における−X方向)に記録媒体10を移動させる。
プラテン8は、記録媒体10を載置し、記録ヘッド20と、記録媒体10との間隔を規定している。
<記録ヘッド>
図2(a)は、記録ヘッド20のインク吐出部を示す断面図、図2(b)は、記録ヘッド20の下方向から見た平面図である。図2(a)は、この図2(b)におけるA−A断面を示している。
図2(a)は、記録ヘッド20のインク吐出部を示す断面図、図2(b)は、記録ヘッド20の下方向から見た平面図である。図2(a)は、この図2(b)におけるA−A断面を示している。
記録ヘッド20は、インクを吐出するノズル21が複数設けられたノズルプレート22を有し、ノズルプレート22には、ノズル開口部(吐出口23)が形成されている。
ノズルプレート22には、ノズルプレート22の少なくとも一部を覆うノズルプレートカバー25が設けられている。ノズルプレートカバー25は、複数のノズル列27の組み合わせによって形成される記録ヘッド20において、ノズル列27を固定する役割や、ノズルプレート22から突出した部分で記録媒体10が浮き上がってノズル21に記録媒体10が直接接触してしまうのを防止する役割などのために設けられている。インクは、この突出部や吐出口23付近に残ることがあり、吐出口23が塞がれてインク滴が吐出されないノズル抜けの原因となる。ノズル抜けが発生した場合には、ワイパーユニット30によってノズルプレート22の表面をクリーニングし、吐出口23付近に残るインクを除去する。
ノズルプレート22には、ノズルプレート22の少なくとも一部を覆うノズルプレートカバー25が設けられている。ノズルプレートカバー25は、複数のノズル列27の組み合わせによって形成される記録ヘッド20において、ノズル列27を固定する役割や、ノズルプレート22から突出した部分で記録媒体10が浮き上がってノズル21に記録媒体10が直接接触してしまうのを防止する役割などのために設けられている。インクは、この突出部や吐出口23付近に残ることがあり、吐出口23が塞がれてインク滴が吐出されないノズル抜けの原因となる。ノズル抜けが発生した場合には、ワイパーユニット30によってノズルプレート22の表面をクリーニングし、吐出口23付近に残るインクを除去する。
ノズルプレート22は、インクを吐出する複数(図2(b)の場合には5つ)の吐出口23が並ぶノズル列27を複数(図2(b)の場合には9列)有している。それぞれのノズル列27が有する吐出口23からは、同一の供給経路から供給される同一のインクが吐出される。また、ノズル列27毎に、異なる供給経路から供給される異なるインク滴が吐出される。つまり図2(b)の場合には9種類のインク滴が吐出される。
<液滴吐出検査装置>
図3(a)は、「液滴吐出検査装置」としての吐出検査ユニット200の構成を示す斜視図、図3(b)は、同側面図である。
吐出検査ユニット200は、記録ヘッド20によって検査媒体11に形成された検査パターン2を画像認識することにより、記録ヘッド20のノズル抜けを検出する装置である。
吐出検査ユニット200は、ステージ201、照射部202、検出部203、供給部204、回収部205などから構成されている。
図3(a)は、「液滴吐出検査装置」としての吐出検査ユニット200の構成を示す斜視図、図3(b)は、同側面図である。
吐出検査ユニット200は、記録ヘッド20によって検査媒体11に形成された検査パターン2を画像認識することにより、記録ヘッド20のノズル抜けを検出する装置である。
吐出検査ユニット200は、ステージ201、照射部202、検出部203、供給部204、回収部205などから構成されている。
検査媒体11は、ロール状に巻かれた透明樹脂フィルムであり、ロール軸を支持する回転軸を備えた供給部204から繰り出されてステージ201に供給され、ステージ201上で検査パターン2が形成され、液滴吐出検査(ノズル抜け検査)が行われた後、順次、同じくロール軸を支持する回転軸を備えた回収部205に巻き取られるように回収される。
ステージ201は、検査媒体11が保持される保持面201sを有し、プラテン8(図1参照)が配置される面と略同じ面内において、プラテン8の−Y側の位置に設置されている。保持面201sは、鏡面で構成されている。
キャリッジ駆動機構4によってステージ201の上に移動した記録ヘッド20によって、ステージ201(保持面201s)に保持される検査媒体11にインク滴を吐出し、複数のドット1によって検査パターン2を形成する。
キャリッジ駆動機構4によってステージ201の上に移動した記録ヘッド20によって、ステージ201(保持面201s)に保持される検査媒体11にインク滴を吐出し、複数のドット1によって検査パターン2を形成する。
照射部202は、検査媒体11に形成された検査パターン2に検査光を照射する光源を備え、保持面201s(検査媒体11)に対して斜め方向から検査光が照射できる位置に配置されている。
検出部203は、検査パターン2が反射する検査光の光学的強度(具体的には、例えば、RGB光度)を検出するエリアセンサーを備え、検査媒体11に形成された検査パターン2を、その略垂直上方から画像として捉えることができる位置に配置されている。具体的には、検出部203は、保持面201s(鏡面)が反射する検査光の正反射光が受光されない位置に配置されている。このように検出部203を配置した場合、図2(b)に示すように、検査媒体11上に形成されたインク滴(ドット1)はその表面が検査媒体11で球面状(断面で円弧状)になっているので、インク滴(ドット1)が反射する反射光(ドット表面の正反射光とドット表面および内部からの乱反射光)の一部のみを受光することができ、検査パターン2の画像を捉えることができる。
検出部203は、検査パターン2が反射する検査光の光学的強度(具体的には、例えば、RGB光度)を検出するエリアセンサーを備え、検査媒体11に形成された検査パターン2を、その略垂直上方から画像として捉えることができる位置に配置されている。具体的には、検出部203は、保持面201s(鏡面)が反射する検査光の正反射光が受光されない位置に配置されている。このように検出部203を配置した場合、図2(b)に示すように、検査媒体11上に形成されたインク滴(ドット1)はその表面が検査媒体11で球面状(断面で円弧状)になっているので、インク滴(ドット1)が反射する反射光(ドット表面の正反射光とドット表面および内部からの乱反射光)の一部のみを受光することができ、検査パターン2の画像を捉えることができる。
<検査パターン>
記録ヘッド20のノズル抜けは、ノズル列27毎に検査パターン2を形成し、画像認識することにより行う。検査パターン2は、検査対象のノズル列27を、検査媒体11の上で−Y方向に一定速度で移動させながら、一定の間隔でノズル21から同時にインク滴を吐出することによって形成する。
記録ヘッド20のノズル抜けは、ノズル列27毎に検査パターン2を形成し、画像認識することにより行う。検査パターン2は、検査対象のノズル列27を、検査媒体11の上で−Y方向に一定速度で移動させながら、一定の間隔でノズル21から同時にインク滴を吐出することによって形成する。
図4は、検査パターン2の例を示す平面図である。
図4の検査パターン2は、ノズル抜けが無い正常な状態を示しており、ノズル列27(X方向に順にならぶ1番から5番のノズル21)に対応してピッチPxで並ぶ5つのドット1からなるドット行が、記録ヘッド20(ノズル列27)の移動に伴う吐出ピッチPyで5行並ぶことで、5列のドット列(1番ドット列から5番ドット列)を形成している様子を示している。
図4の検査パターン2は、ノズル抜けが無い正常な状態を示しており、ノズル列27(X方向に順にならぶ1番から5番のノズル21)に対応してピッチPxで並ぶ5つのドット1からなるドット行が、記録ヘッド20(ノズル列27)の移動に伴う吐出ピッチPyで5行並ぶことで、5列のドット列(1番ドット列から5番ドット列)を形成している様子を示している。
<液滴吐出検査方法>
次に、検査パターン2を画像認識することによりノズル抜けの検出を行う「液滴吐出検査方法」について、図5に示すノズル抜けの検出のフローチャートに従って説明する。また、図6(a)〜(d)には、ノズル抜けの検出の各段階における説明図を示している。
次に、検査パターン2を画像認識することによりノズル抜けの検出を行う「液滴吐出検査方法」について、図5に示すノズル抜けの検出のフローチャートに従って説明する。また、図6(a)〜(d)には、ノズル抜けの検出の各段階における説明図を示している。
まず、ノズル抜けの検査を行うノズル列27により、検査媒体11に検査パターン2(図6(a))を形成する(ステップS1)。
次に、検出部203によって、検査パターン2を撮像し、RGBのビットマップ画像データ(以下画像データと言う)を取得する。画像データには、エリアセンサーの各画素に対応したデータとして、撮像して得られた光度(色強度)に応じたデータ(0〜255)が格納される(ステップS2)。
次に、検出部203によって、検査パターン2を撮像し、RGBのビットマップ画像データ(以下画像データと言う)を取得する。画像データには、エリアセンサーの各画素に対応したデータとして、撮像して得られた光度(色強度)に応じたデータ(0〜255)が格納される(ステップS2)。
次に、複数のドット1により形成されたドット行を画像認識の有効エリアとして抽出する(ステップS3)。具体的には、ドット1がX方向に並びドット行が形成されている領域の画像データのみを演算処理対象として抽出する。
抽出する方法としては、例えば、画像データをX軸方向の画素ライン(エリアセンサーのX軸方向の画素の並び)毎にスキャン(データを参照)する中で、所定の閾値以上の画像データが収納されている画素の最小X座標と最大X座標との差(図6(a)に示すWd1)が所定の幅(例えば、ドット行幅の80%)以上の画素ラインを有効データラインとして抽出する方法がある。また、例えば、所定の閾値以上の画像データが収納されている画素の画像データを画素ライン毎に積算し、積算値が所定の閾値(例えば、最大積算値の80%)以上の画素ラインを有効データラインとして抽出する方法などであっても良い。
抽出する方法としては、例えば、画像データをX軸方向の画素ライン(エリアセンサーのX軸方向の画素の並び)毎にスキャン(データを参照)する中で、所定の閾値以上の画像データが収納されている画素の最小X座標と最大X座標との差(図6(a)に示すWd1)が所定の幅(例えば、ドット行幅の80%)以上の画素ラインを有効データラインとして抽出する方法がある。また、例えば、所定の閾値以上の画像データが収納されている画素の画像データを画素ライン毎に積算し、積算値が所定の閾値(例えば、最大積算値の80%)以上の画素ラインを有効データラインとして抽出する方法などであっても良い。
図6(b)は、有効エリアとして抽出された領域を示す模式図である。図6(a)におけるドット行の行間領域(g1〜g4)が削除され、ドット行が形成されている領域(d1〜d5)が抽出されて有効エリア(dt)が得られている様子を示している。
次に、ドット列の列方向において所定の閾値以上の画像データが収納されている画素の画像データを積算して強度曲線を算出する(ステップS4)。具体的には、有効エリアとして抽出された領域の画像データをY軸方向の画素ライン(Y軸方向の画素の並び)毎にスキャン(データを参照)し、所定の閾値以上の画像データが収納されている画素の画像データを積算して強度曲線を算出する。
図6(c)は、積算して得られた強度曲線の例を示すグラフである。同一のノズル21よって形成されたドット1の列による画像データが積算され、ノズルピッチに対応した位置にピークのある強度曲線が得られている。ピッチ間の積算データのゆらぎ(図6(c)に示す破線で囲んだ高周波成分)は、ドット1の位置のばらつきや、ドット1の径のばらつき、ドット1が形成されていない領域のノイズ成分などによるものである。
ノイズ成分とは、例えば、検査用のドット画像や画像認識のための光学系経路内に付着するゴミなどの異物や、光学系の欠陥(例えば、ミラーやプリズム表面のキズや汚れ)などの写り込みである。
ノイズ成分とは、例えば、検査用のドット画像や画像認識のための光学系経路内に付着するゴミなどの異物や、光学系の欠陥(例えば、ミラーやプリズム表面のキズや汚れ)などの写り込みである。
次に、この高周波成分を除去する(ステップS5)。具体的には、得られた強度曲線に対して移動平均処理をかけて高周波のゆらぎ部分をならし、移動平均曲線を得る。具体的には、図6(c)に示すグラフのように得られた強度曲線において、各xの前後の平均化区間x−m〜x+mの画像データkの単純移動平均を算出しプロットすることで高周波成分を除去する。平均化区間(±mの値)は、ドット1のサイズやノズルピッチ、また画像データの画素分解能などによりその効果が異なるため、強度曲線の波形(高周波領域)に応じて予め評価して決定しておくことが望ましい。図6(d)に移動平均処理により高周波成分が除去された様子を示す。
次に、得られたグラフから、画像データのピーク周期Pfを算出し、(ステップS6)、規格内であるか判定する(ステップS7)。ピーク周期Pfは、インク滴が吐出されたノズル21のノズルピッチに対応するものであるため、ピーク周期Pfやピークの数によってノズル抜けの有無を判定することができる。具体的には、例えば、検査パターン2の設計値(ノズル抜けが無い理想状態)のピーク周期Tfに対して、
Tf×(100−m)%<Pf<Tf×(100+n)%
の場合に、ノズル抜けは無いと判定する。判定基準となるm、nの値は、予めピーク周期Pfを評価することにより、例えばその標準偏差σなどに基づいて決定することが好ましい。
Tf×(100−m)%<Pf<Tf×(100+n)%
の場合に、ノズル抜けは無いと判定する。判定基準となるm、nの値は、予めピーク周期Pfを評価することにより、例えばその標準偏差σなどに基づいて決定することが好ましい。
次に、ノズル抜け有無の判定結果を発報し(ステップS8,S9)、その結果に基づいて所定の処理を行う。具体的には、吐出検査ユニット200は、ノズル抜け有無の判定結果をコントロールボード5に伝達する。コントロールボード5は、例えば、ノズル抜け有りの情報を受けた場合には、予め設定されたクリーニング処理(例えば、キャリッジ駆動機構4を制御して記録ヘッド20をワイパーユニット30の位置に移動させ、ワイパーユニット30により、記録ヘッド20をクリーニングする)を行う。
<液滴吐出検査の例>
図7(a)〜(d)は、検査パターン2に異物99が乗っている場合や、保持面201sの表面にキズ98があった場合のノズル抜けの検出の各段階における説明図である。
例えば、図7(a)に示すように、検査パターン2の3番ドット列と4番ドット列の間において、ドット行が形成されている領域d2,d3、およびドット行の行間領域g2,g3にまたがる異物99がドット1と略同じ程度の光度で捉えられた場合の例を説明する。
図7(a)〜(d)は、検査パターン2に異物99が乗っている場合や、保持面201sの表面にキズ98があった場合のノズル抜けの検出の各段階における説明図である。
例えば、図7(a)に示すように、検査パターン2の3番ドット列と4番ドット列の間において、ドット行が形成されている領域d2,d3、およびドット行の行間領域g2,g3にまたがる異物99がドット1と略同じ程度の光度で捉えられた場合の例を説明する。
このような場合、検出部203によって取得された画像データに対して、ドット行を画像認識の有効エリアとして抽出するステップS3によって(つまり行間領域のデータが除外されることによって)、異物99の大きさは、図7(b)に示す程度の影響に縮小される。これは、行間領域g2,g3においては、異物99の幅Wg2,Wg3が共にドット行幅Wd1の80%に満たないため、ドット行が形成されている領域とは見なされず、除外されるためである。
次に、ドット列の列方向において所定の閾値以上の画像データが収納されている画素の画像データを積算して強度曲線を算出するステップS4によって、異物99の影響は、図7(c)の破線99kで囲む部分のように、強度曲線のピークポイントに対して識別される。続くステップS5によって高周波成分が除去され、図7(d)に示すように、明確にピーク周期Pfが求められるため、ノズル抜けの判定を行うことができる。つまり、異物99の大きさが、ドット行が形成されている領域d1〜d5(図7(b)におけるdt)の全体に亘るほどの大きさにならない限り、異物99の影響を軽減してノズル抜けの検出を行うことができる。
また、例えば、図7(a)に示すように、保持面201sのキズ98が、領域d1〜d5の全体に亘ってドット列と同じ方向(Y軸方向)に延在し、ドット1と略同じ程度の光度で捉えられた場合の例を説明する。
キズ98は、領域d1〜d5の全体に亘ってドット列と同じ方向に延在しているため、ステップS3によって行間領域のデータが除外されても、図7(b)に示すようにその効果は認められない。その結果、図7(c)の破線98kで囲む部分に示すように、画素の画像データを積算して強度曲線を算出するステップS4においても、ピークは、ドット1の列のピーク(ノズル21の位置のピーク)と同等となり識別されない。しかし、続くステップS5によって移動平均処理を行うことで、図7(d)に示すように、そのピーク値をノズル21によるピーク値と差別化させることができ、明確にピーク周期Pfが求めることができる。つまり、図7(a)に示すように、キズ98の幅がドット1の径に比べて細い場合においては、Y軸方向に延在する場合であっても、キズ98の影響を軽減してノズル抜けの検出を行うことができる。
図8(a)〜(c)は、ノズル抜けやドット抜けがあった場合のノズル抜けの検出の各段階における説明図である。
図8(a)は、例えば、2番ノズルが吐出不良で第2ドットが抜け、3番ノズルが完全に詰まってノズル抜けとなり、5番ノズルが吐出不良で第3,4ドットの径が小さくなってしまった場合の検査パターン2を示している。
図8(a)は、例えば、2番ノズルが吐出不良で第2ドットが抜け、3番ノズルが完全に詰まってノズル抜けとなり、5番ノズルが吐出不良で第3,4ドットの径が小さくなってしまった場合の検査パターン2を示している。
このような場合において前述したステップS3,S4を実施して強度曲線を算出すると、図8(b)に示すようなグラフが得られ、更にステップS5の移動平均処理をかけると図8(c)に示すようなグラフ(移動平均曲線)が得られる。
この移動平均曲線においてピーク周期Pfnを求めると、図8(c)に示すPf1〜Pf3が得られる。Pf2は、設計値のピーク周期Tfに対して大きく外れた値であるため、容易に対応する位置のノズル抜けとして検出される。
この移動平均曲線においてピーク周期Pfnを求めると、図8(c)に示すPf1〜Pf3が得られる。Pf2は、設計値のピーク周期Tfに対して大きく外れた値であるため、容易に対応する位置のノズル抜けとして検出される。
求められたピーク周期Pfnが設計値のピーク周期Tfに対して大きく外れた場合のノズル抜け数Ngは、以下の式から求めることができる。
Ng=INT(Pfn/Tf)−1
なお、INT()は()内の演算結果の整数部を表している。
また、端部のノズル21にノズル抜けが無い場合には、移動平均曲線のピーク位置から、ノズル抜けが発生しているノズル番号を算出することができる。
Ng=INT(Pfn/Tf)−1
なお、INT()は()内の演算結果の整数部を表している。
また、端部のノズル21にノズル抜けが無い場合には、移動平均曲線のピーク位置から、ノズル抜けが発生しているノズル番号を算出することができる。
以上述べたように、本実施形態による液滴吐出検査装置、液滴吐出検査方法、および液滴吐出装置によれば、以下の効果を得ることができる。
液滴吐出検査装置としての吐出検査ユニット200は、検査媒体11に形成した複数のドット列および複数のドット行からなる検査パターン2の光学的強度を検出する検出部203を有しており、同一のノズル21によって得られたドット列の列方向において所定の閾値以上の光学的強度を積算して得られる強度曲線に基づいてピーク周期を算出することによりノズル21の吐出不良を検出することができる。また、検査パターン2から得られる光学的強度の一部にノイズ成分(ゴミなどの異物や、光学系のキズなどの影響成分)が含まれた場合であっても、ドット列方向において閾値以上の光学的強度を積算して得られる強度曲線に基づいているため、ノイズ成分の影響が軽減され、ノズル抜けを安定して検出することができる。
液滴吐出検査装置としての吐出検査ユニット200は、検査媒体11に形成した複数のドット列および複数のドット行からなる検査パターン2の光学的強度を検出する検出部203を有しており、同一のノズル21によって得られたドット列の列方向において所定の閾値以上の光学的強度を積算して得られる強度曲線に基づいてピーク周期を算出することによりノズル21の吐出不良を検出することができる。また、検査パターン2から得られる光学的強度の一部にノイズ成分(ゴミなどの異物や、光学系のキズなどの影響成分)が含まれた場合であっても、ドット列方向において閾値以上の光学的強度を積算して得られる強度曲線に基づいているため、ノイズ成分の影響が軽減され、ノズル抜けを安定して検出することができる。
また、強度曲線の移動平均曲線からピーク周期Pfを算出することで、例えば、ドット径より小さな範囲で含まれるノイズ成分(高周波成分)の影響が軽減されるため、より適確にピーク周期Pfを検出することができ、その結果、より確実にノズル抜けを検出することができる。
また、ドット行が形成されている領域の光学的強度を積算し強度曲線を得ることにより、ドット行が形成されている領域外のデータ(ノイズ成分、例えば、ゴミなどの異物や、光学系のキズなどの影響成分)が除去されるため、より適確にピーク周期Pfを検出することができ、その結果、より確実にノズル抜けを検出することができる。
また、検査媒体11は透明であって、吐出検査ユニット200は、検査パターン2が形成された検査媒体11が保持される保持面201sを有するステージ201と、検査パターン2に検査光を照射する照射部202とを有している。また、保持面201sは鏡面であり、検出部203は、保持面201s(鏡面)が反射する正反射光を受光しない位置に配置されている。このようにすることで、保持面201s(鏡面)や検査媒体11の表面で反射する反射光は検出部203には受光されないので、ドット1が反射する反射光のみを検出部203で捉えることができ、例えば、インク滴(ドット)が透明な場合や、白色や黒色など検査媒体11と識別が難しい場合であっても、より適確にドット1(検査パターン2が反射する検査光)を検出することができる。また、例えば、保持面201s(鏡面)にキズがあった場合であっても、キズによる反射光を検出部203が受光するのは一部に限られるので、キズによるノイズ成分が軽減され、より適確にピーク周期Pfを検出することができ、その結果、より確実にノズル抜けを検出することができる。
液滴吐出装置としてのインクジェットプリンター100は、吐出検査ユニット200を備えることで、より確実にノズル抜けを検出することができる。その結果、ノズル21の詰まりなどにより、着弾する液滴(ドット1)の抜けが発生し印刷画像の画質が劣化した場合に、その原因が容易に検出できるため、ノズル抜けが検出された記録ヘッド20に対して、クリーニングを行うなどすることで容易に良好な印刷画質が得られる状態に復帰させることができる。
1…ドット、2…検査パターン、3…キャリッジ、4…キャリッジ駆動機構、5…コントロールボード、6…インクカートリッジ、8…プラテン、10…記録媒体、11…検査媒体、20…記録ヘッド、21…ノズル、22…ノズルプレート、23…吐出口、25…ノズルプレートカバー、27…ノズル列、30…ワイパーユニット、98…キズ、99…異物、100…インクジェットプリンター、200…吐出検査ユニット、201…ステージ、201s…保持面、202…照射部、203…検出部、204…供給部、205…回収部。
Claims (8)
- ノズルから複数の液滴を検査媒体に吐出して得られた複数のドット列および複数のドット行からなる検査パターンの光学的強度を検出する検出部を有し、
同一の前記ノズルによって得られた前記ドット列の列方向において所定の閾値以上の前記光学的強度を積算して得られる強度曲線に基づいてピーク周期を算出することにより前記ノズルの吐出不良を検出することを特徴とする液滴吐出検査装置。 - 前記強度曲線の移動平均曲線から前記ピーク周期を算出することを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出検査装置。
- 前記強度曲線は、前記ドット行が形成されている領域の前記光学的強度を積算して得ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液滴吐出検査装置。
- 前記検査媒体は透明であって、
前記検査パターンが形成された前記検査媒体が保持される保持面を有するステージと、前記検査パターンに検査光を照射する照射部と、を有し、
前記保持面は鏡面であり、
前記検出部は、前記鏡面が反射する前記検査光を受光しない位置に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の液滴吐出検査装置。 - ノズルから複数の液滴を検査媒体に吐出して得られた複数のドット列および複数のドット行からなる検査パターンの光学的強度を検出し、
同一の前記ノズルによって得られた前記ドット列の列方向において所定の閾値以上の前記光学的強度を積算して得られる強度曲線に基づいてピーク周期を算出することにより前記ノズルの吐出不良を検出することを特徴とする液滴吐出検査方法。 - 前記強度曲線の移動平均曲線から前記ピーク周期を算出することを特徴とする請求項5に記載の液滴吐出検査方法。
- 前記強度曲線は、前記ドット行が形成されている領域の前記光学的強度を積算して得ることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の液滴吐出検査方法。
- 請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の液滴吐出検査装置を備えることを特徴とする液滴吐出装置。
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JP2014042451A JP2015168084A (ja) | 2014-03-05 | 2014-03-05 | 液滴吐出検査装置、液滴吐出検査方法、および液滴吐出装置 |
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Cited By (1)
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WO2017160695A3 (en) * | 2016-03-14 | 2018-08-23 | Board Of Regents, The University Of Texas System | Systems and methods for precision inkjet printing |
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2014
- 2014-03-05 JP JP2014042451A patent/JP2015168084A/ja active Pending
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WO2017160695A3 (en) * | 2016-03-14 | 2018-08-23 | Board Of Regents, The University Of Texas System | Systems and methods for precision inkjet printing |
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