JP2015167847A - 経鼻胃管挿入時の補助器具および留置法 - Google Patents
経鼻胃管挿入時の補助器具および留置法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】従来の方法では、経鼻胃管の気管への誤挿入を高確率で防ぐことは不可能であったため、経鼻胃管をより安全に食道方向へ進行可能とする補助器具と、それを用いた挿入方法を提供する。【解決手段】経口的にこの器具を用い、口腔内を十分に目視し、かつ器具の後方にある経鼻胃管を直視し、経鼻胃管を咽頭後壁に適度に圧迫しながら、経鼻胃管を食道に誘導する事を可能にした。先端が食道入口部付近までの長さを有することにより、盲目的に食道まで誘導可能となる特徴を有する。【選択図】図1
Description
この発明は、経鼻胃管の気管への誤挿入のリスクを減らすべく、経口的に用いる経鼻胃管挿入時の補助器具に関するものである。
従来、経鼻胃管を留置するには、鼻孔から挿入した胃管の先端が咽頭部に達した後に、患者の嚥下運動を利用して挿入を実施している。しかし、嚥下反射のある患者や、意識障害のあるような患者の場合、経鼻胃管が誤って気管に挿入される事がある。その場合、ガイドワイヤーを使用して強制的に挿入を試みる方法などもあるが、疾病によっては、口腔内に胃管がとぐろを巻いて出てきてしまい、もしくはそのまま気管内への挿入となってしまい、失敗することも多い。時に、喉頭鏡を用い、さらにはピンセット等で経鼻胃管を摘まんで食道への誘導を試みることもあるが、医師しか実施できない点、患者の苦痛が大きいと予想される点、専用の物品ではなく誰にでも容易に操作が行えない点から、一般的な方法とは言えない。
以上の事から、経鼻胃管を挿入する際に、経口的に用いる専用の補助器具は存在しないといえる。
以上の事から、経鼻胃管を挿入する際に、経口的に用いる専用の補助器具は存在しないといえる。
経鼻胃管を単独で実施する従来の挿入方法や、本来の使い方とは違う物品を用いた挿入方法によれば、気管への誤挿入を、高い確率で防ぐことは困難である。
そこで、この発明は、この器具を用いることによって、経鼻胃管をより安全に食道方向へ進行可能とし、気管への誤挿入を防ぐことを課題とする。
以上の課題を解決するために、第一発明は、経口的にこの器具を用い、経鼻胃管を咽頭後壁に適度に圧迫することによって、経鼻胃管を食道に誘導する機能を有する器具である。そして、経鼻胃管をとらえるために、適度な溝が設けられている器具である。
第二発明は、器具を半透明の素材で作成する、もしくは切り込みを入れた形状にすることで、器具の後方にある経鼻胃管を目視可能とした特徴を有した器具である。
第三発明は、適度な湾曲を有し、使用時に舌を圧排できる機能を有した器具である。
第四発明は、経鼻胃管を食道へ、盲目的に挿入することを可能にした、食道入口部付近までの長さを有した器具である。
この発明は、以上の構成よりなる、経鼻胃管挿入時の補助器具である。
第二発明は、器具を半透明の素材で作成する、もしくは切り込みを入れた形状にすることで、器具の後方にある経鼻胃管を目視可能とした特徴を有した器具である。
第三発明は、適度な湾曲を有し、使用時に舌を圧排できる機能を有した器具である。
第四発明は、経鼻胃管を食道へ、盲目的に挿入することを可能にした、食道入口部付近までの長さを有した器具である。
この発明は、以上の構成よりなる、経鼻胃管挿入時の補助器具である。
第一発明によれば、手指やその他の代用器具では不可能であった、経鼻胃管の咽頭後壁方向への圧迫を可能にし、食道への誘導を可能にする。手指を入れて起こっていた、患者に咬まれるリスクが消失する。代用器具で発生していた気管への誤挿入のリスクが軽減する。
第二発明によれば、目視した状態で経鼻胃管の誘導が実施できることにより、さらに成功の確率を上昇させるという目的を実現する。
第三発明によれば、舌の圧排を可能にすることで、口腔内の可視範囲を広げ、さらに成功の確率を上昇させるという目的を実現する。
第四発明によれば、介護施設など、高度の医療器具がない場面などにおける、経鼻胃管の挿入という医療行為そのものの安全性を高める事を実現する。また、集中治療室などの、早期腸栄養療法が必要な場面での経鼻胃管の挿入が容易になるという目的を実現する。
持ち手とは逆の、Dcの部分、すなわち器具の末端のおよそ垂直な部分に設けられた溝により、確実に経鼻胃管をとらえ、咽頭後壁に適度に圧迫するという目的を実現する。
Dbのように、補助器具の中央に近い部分に適度な湾曲を有することにより、舌を圧排し、口腔内の目視可能な範囲をより拡大できるという目的を実現した。その部分の形状は、目的を達する最低限の幅でもよいが、舌を圧排する目的を達するための強度が弱まってしまう様な可塑性を有してはいけない。
半透明のプラスチック等の材料を用いる、もしくは切り込みを入れるなどし、器具の後方に位置する経鼻胃管を目視確認しながら操作できるという目的を実現する。
Dcの部分が食道入口部まで到達するような十分な長さを有することにより、盲目的に、経鼻胃管を食道に誘導する機能を有する器具という目的を実現する。また同時に、持ち手は口腔内に位置せず、患者に咬まれるなどのリスクを回避する目的を実現する。
本発明は、以上の様な構造である。
本発明は、以上の様な構造である。
▲1▼まず、図3の示すように、経鼻胃管を左右どちらかの鼻孔から挿入し、経鼻胃管の先端が口腔内に見えた事を確認する。この際に、用いた鼻孔と同側に経鼻胃管が見えていることが望ましい。
▲2▼次に、図4に示すような状態になる様に、本発明を、愛護的に口腔内に挿入する。
▲3▼次いで、経鼻胃管と本発明を、同時に、同側の梨状窩を意識しながら、食道方向へ誘導し、図1の示すような状態にする。
▲4▼最後に、食道に胃管を挿入した後に、愛護的に本発明を引き抜き、経鼻胃管の食道への誘導は完了する。
▲2▼次に、図4に示すような状態になる様に、本発明を、愛護的に口腔内に挿入する。
▲3▼次いで、経鼻胃管と本発明を、同時に、同側の梨状窩を意識しながら、食道方向へ誘導し、図1の示すような状態にする。
▲4▼最後に、食道に胃管を挿入した後に、愛護的に本発明を引き抜き、経鼻胃管の食道への誘導は完了する。
M 中鼻ルート
N 経鼻胃管
C 軟口蓋
Da 経鼻胃管挿入時の補助器具の持ち手の部分
Db 経鼻胃管挿入時の補助器具の体部
Dc 経鼻胃管挿入時の補助器具の先端部、経鼻胃管をとらえる溝を有する部分
To 舌
Ep 喉頭蓋
Tr 気管
Es 食道
PW 咽頭後壁
N 経鼻胃管
C 軟口蓋
Da 経鼻胃管挿入時の補助器具の持ち手の部分
Db 経鼻胃管挿入時の補助器具の体部
Dc 経鼻胃管挿入時の補助器具の先端部、経鼻胃管をとらえる溝を有する部分
To 舌
Ep 喉頭蓋
Tr 気管
Es 食道
PW 咽頭後壁
Claims (5)
- 経口的に用い、経鼻胃管を咽頭後壁に適度に圧迫することによって、経鼻胃管を食道に誘導する機能を有する、経鼻胃管挿入時の補助器具である。
- 経鼻胃管をとらえるために、適度な溝が設けられている経鼻胃管挿入時の補助器具である。
- プラスチックなどの半透明の素材で作成する、もしくは切り込みを入れた形状にすることで、器具の後方にある経鼻胃管を目視可能とした特徴を有する経鼻胃管挿入時の補助器具である。
- 適度な湾曲を有し、使用時に舌を圧排できる機能を有した経鼻胃管挿入時の補助器具である。
- 経鼻胃管を食道へ、盲目的に挿入することを可能にした、食道入口部付近までの長さを有した経鼻胃管挿入の補助器具である。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014058957A JP2015167847A (ja) | 2014-03-04 | 2014-03-04 | 経鼻胃管挿入時の補助器具および留置法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014058957A JP2015167847A (ja) | 2014-03-04 | 2014-03-04 | 経鼻胃管挿入時の補助器具および留置法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015167847A true JP2015167847A (ja) | 2015-09-28 |
Family
ID=54201126
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014058957A Pending JP2015167847A (ja) | 2014-03-04 | 2014-03-04 | 経鼻胃管挿入時の補助器具および留置法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015167847A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106236592A (zh) * | 2016-09-09 | 2016-12-21 | 无锡市第二人民医院 | 一种鼻饲管置入器及其使用方法 |
KR20200112297A (ko) * | 2019-03-21 | 2020-10-05 | 충남대학교산학협력단 | 비위관 삽입 보조기구 |
WO2020225472A1 (es) * | 2019-05-07 | 2020-11-12 | Garcia Andres Manuel David | Dispositivo médico para la inserción de una sonda |
-
2014
- 2014-03-04 JP JP2014058957A patent/JP2015167847A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN106236592A (zh) * | 2016-09-09 | 2016-12-21 | 无锡市第二人民医院 | 一种鼻饲管置入器及其使用方法 |
KR20200112297A (ko) * | 2019-03-21 | 2020-10-05 | 충남대학교산학협력단 | 비위관 삽입 보조기구 |
KR102217932B1 (ko) * | 2019-03-21 | 2021-02-18 | 충남대학교산학협력단 | 비위관 삽입 보조기구 |
WO2020225472A1 (es) * | 2019-05-07 | 2020-11-12 | Garcia Andres Manuel David | Dispositivo médico para la inserción de una sonda |
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