JP2015167283A - 撮像装置、固体撮像素子及び固体撮像素子の駆動方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】第1信号蓄積部及び第2信号蓄積部を有する固体撮像素子での信号読み出しにかかる総時間を短縮できるようにする。【解決手段】選択した行の画素から垂直出力線に出力されたリセットレベル及び光信号レベルを蓄積する第1信号蓄積部と、第1信号蓄積部から転送されるリセットレベル及び光信号レベルを蓄積する第2信号蓄積部とを有する固体撮像素子を、第1信号蓄積部に既に蓄積されているn行目の画素のリセットレベルを第2信号蓄積部へ転送する期間とn行目の画素の光信号レベルを垂直出力線に出力させる期間の一部とを重複させて同時並列化し、第1信号蓄積部に既に蓄積されている(n−1)行目の画素の光信号レベルを第2信号蓄積部へ転送する期間とn行目の画素のリセットレベルを垂直出力線に出力させる期間の一部とを重複させて同時並列化するように駆動する。【選択図】図4
Description
本発明は、撮像装置、固体撮像素子及び固体撮像素子の駆動方法に関する。
近年、固体撮像素子の多画素化が進み、それに伴い信号読み出しを高速化することが課題となっている。撮像素子の1行分の駆動期間は、大きく分けて水平ブランキング期間と水平転送期間との2つが存在する。水平ブランキング期間は、信号電荷を光電変換素子から浮遊拡散層部へ転送し、垂直出力線上に現れた信号電位を列毎に配置された信号蓄積部としてのキャパシタに転送する期間である。水平転送期間は、列毎のキャパシタに蓄積された画像信号を水平方向に順次選択して出力する期間である。通常、水平ブランキング期間の後に水平転送期間を設けるが、水平ブランキング期間における動作の一部と水平転送期間における動作とを同時に行うことによる高速読み出しのための技術も知られている。
特許文献1には、高速読み出しが可能となる撮像素子の構成と駆動方法が開示されている。特許文献1に記載の撮像素子は、二次元的に配置された複数の画素と、各列における複数の画素がそれぞれ接続された複数の垂直出力線とを備える。さらに、複数の垂直出力線により画素から転送されてきた画素信号を蓄積する第1信号蓄積部と、第1信号蓄積部から転送される画素信号を蓄積する第2信号蓄積部と、第2信号蓄積部に蓄積された画素信号を水平転送する水平転送部とを備える。そして、複数の垂直出力線により画素信号を画素から第1信号蓄積部に転送している間に、第2信号蓄積部にすでに蓄積されている画素信号を水平転送部により水平転送する。
特許文献1によれば、画素信号を画素から第1信号蓄積部に転送している期間(以下、第1の水平ブランキング期間と呼ぶ。)と水平転送期間とを同時並列化することができるので、高速読み出しが可能となっている。しかしながら、特許文献1では、画素信号の第1信号蓄積部から第2信号蓄積部への転送については明示されていないし、当該転送期間中は、水平転送期間及び第1の水平ブランキング期間のいずれにも並列化することができない。そのため、従来の水平ブランキング期間より第1の水平ブランキング期間を差し引いた第2の水平ブランキング期間(画素信号の第1信号蓄積部から第2信号蓄積部への転送期間と一致する。)は、読み出し時間として垂直行数分単純加算され残存している。
これに対し、第2の水平ブランキング期間における動作と水平転送期間における動作の一部を同時に行うことによる高速読み出しのための技術も提案されている。特許文献2に記載の撮像装置は、二次元状に配置された複数の画素からの画像信号を保持する第1信号蓄積部と、第1信号蓄積部から転送される画像信号を保持する第2信号蓄積部とを備える。さらに、第2信号蓄積部に保持された画像信号を出力する出力手段と、第2信号蓄積部を複数のブロックに分割し、複数のブロック毎に異なるタイミングで第1信号蓄積部から第2信号蓄積部への画像信号の転送を行うように制御する制御手段とを備える。
特許文献2によれば、複数のブロックに分割された第2信号蓄積部のうち既に前行の水平転送を終えたブロックに対しては、他のブロックが水平転送を行っている間であっても第1信号蓄積部から画像信号の転送を行うことができる。すなわち、第2の水平ブランキング期間と水平転送期間の一部とを同時並列化することができるので、高速な読み出しが可能となっている。
しかしながら、特許文献2は、水平ブランキング期間よりも水平転送にかかる総時間の方が長い場合に大きな効果が得られるものであって、水平ブランキング期間の方が水平転送期間よりも長くなる場合には、さほど効果的でない。例えば、非常に多チャンネルのセンサであって水平転送にかかる時間が短縮されている場合や、水平転送にかかる周波数が高い場合などは、水平ブランキング期間の方が水平転送期間よりも長くなることがある。また、同一行における第1信号蓄積部から第2信号蓄積部への画像信号の転送を複数のブロックで異なる時刻帯に行うため、外来ノイズの混入がブロック毎に異なり、画像においてブロック単位での段差等、境界が生じる可能性も考えられる。
本発明の目的は、前述したような第1信号蓄積部及び第2信号蓄積部を有する固体撮像素子での信号読み出しにかかる総時間を短縮できる撮像装置、固体撮像素子及びその駆動方法を提供することにある。
本発明に係る撮像装置は、それぞれが入射された光を光電変換する光電変換素子、画素をリセットしリセットレベルを出力させるリセット手段、及び光電変換により得られた光信号を画素から読み出し光信号レベルを出力させる転送手段を有し、二次元状に配置された複数の画素と、前記複数の画素が列毎にそれぞれ接続された複数の垂直出力線と、選択した行の画素から前記垂直出力線に出力された前記リセットレベル及び前記光信号レベルを蓄積する第1信号蓄積部と、前記第1信号蓄積部から転送される前記リセットレベル及び前記光信号レベルを蓄積する第2信号蓄積部と、前記第2信号蓄積部に蓄積された前記リセットレベル及び前記光信号レベルに応じた画像信号を出力する出力手段とを有する固体撮像素子と、前記第1信号蓄積部に既に蓄積されている、選択されている行の前記画素のリセットレベルを前記第2信号蓄積部へ転送する期間と、選択されている行の前記画素の光信号レベルを前記垂直出力線に出力させる期間の一部とを重複させるとともに、前記第1信号蓄積部に既に蓄積されている、1つ前に選択された行の前記画素の光信号レベルを前記第2信号蓄積部へ転送する期間と、選択されている行の前記画素のリセットレベルを前記垂直出力線に出力させる期間の一部とを重複させるように、前記固体撮像素子を駆動する駆動手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、第1の水平ブランキング期間における動作と並列して、第1信号蓄積部から第2信号蓄積部への転送を行うので、第2の水平ブランキング期間を別に設ける必要がなく、信号読み出しにかかる総時間を短縮することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る撮像装置の全体構成の例を示すブロック図である。図1において、撮影光学系1は、レンズ、絞りやメカニカルシャッターを含む。固体撮像素子2は、例えばCMOSイメージセンサであり、撮影光学系1によって結像された被写体像を光電変換し電気信号として取り出す。A/D変換器3は、固体撮像素子2から出力されたアナログ信号をアナログ−デジタル変換処理しデジタル信号に変換する。なお、A/D変換器3は、固体撮像素子2にオンチップ化されていてもよい。
A/D変換器3によりデジタル化された画像信号は、画像メモリ7に記憶され、信号処理回路6により、ホワイトバランス補正、ガンマ補正等の各種信号処理が施される。信号処理回路6による信号処理が施された画像信号は、インターフェイス回路である記録回路8を介して記録媒体9に記録される。また、信号処理回路6による信号処理が施された画像信号は、インターフェイス回路である表示回路10を通して液晶ディスプレイなどの表示装置11に表示することも可能である。表示装置11はまた、これから撮像しようとする画像を連続的にライブで表示するライブビュー表示や、記録した動画の再生表示も可能である。
タイミング発生回路4は、駆動回路5を通して、撮影光学系1におけるレンズの絞りやメカニカルシャッター、及び固体撮像素子2の動作タイミングの制御を行うなどして撮像系を駆動する。また、タイミング発生回路4は、撮像系の駆動ひいては固体撮像素子2の出力信号に同期してA/D変換器3を駆動・制御する。タイミング発生回路4及び駆動回路5により、駆動手段としての機能が実現される。システム制御部12は、揮発性メモリ13に一時記憶されたプログラムを読み出して実行することにより撮像装置全体を制御する。不揮発性メモリ14は、システム制御部12による制御実行時に転送されるべきプログラムや各種データを格納している。
次に、本実施形態に係る固体撮像素子2の構成について説明する。図2は、本実施形態に係る固体撮像素子2の構成例を示す等価回路図である。固体撮像素子2は、撮影光学系1によって、被写体が結像されるべき画素領域20を有している。画素領域20には、光電変換素子や転送手段及びリセット手段等を含む複数の画素が、水平及び垂直に等間隔で二次元状に配置されている。
画像領域20に配置される画素の構成について、図3を参照して説明する。図3は、固体撮像素子2が有する単位画素の構成を説明するための等価回路図の一例である。以下の説明においては、インデックス(n,m)は、画素領域20においてn行目かつm列目に存在する単位画素における構成要素を表すものとする。
マイクロレンズ200(n,m)は、単一もしくは複数の光電変換素子をその径内に含む。光電変換素子201(n,m)は、例えばフォトダイオード(PD)であり、N型の半導体領域を含み、入射された光を電気信号に変換する光電変換機能を有するとともに電荷蓄積部としての機能も兼ねる。光電変換素子201(n,m)で発生した信号電荷は、転送トランジスタ203(n,m)を介して電荷電圧変換部202(n,m)に転送される。
転送トランジスタ203(n,m)は、制御線Tx(n)の信号レベルにより導通/非導通(オン/オフ)が制御される。すなわち、制御線Tx(n)の信号レベルがハイレベル(以下、“H”と記す)のとき、転送トランジスタ203(n,m)はオン(導通状態)とされる。制御線Tx(n)の信号レベルがローレベル(以下、“L”と記す)のとき、転送トランジスタ203(n,m)はオフ(非導通状態)とされる。制御線Txは、水平方向(行方向)に複数配置された光電変換素子201に対し共通に与えられているので、インデックスは行番号を表すnのみに依存するよう書き表している。
電荷電圧変換部202(n,m)は、例えば浮遊拡散層部(フローティングディフュージョン部)であり、N型の半導体領域を含み、光電変換素子201と同様に電荷蓄積部としての機能も兼ねる。光電変換素子201及び電荷電圧変換部202による電荷蓄積部としての機能の使い分けは、光電変換素子201から電荷電圧変換部202への信号電荷の転送の前後に対応するにすぎない。
電荷電圧変換部202(n,m)は、さらに、制御線Rx(n)により制御されるリセットトランジスタ204(n,m)を介して、図4や図5に示すタイミングチャートの周期で、電源電圧VDDによりリセットすることができる。制御線Rx(n)を“H”にすることにより、リセットトランジスタ204(n,m)はオン(導通状態)となり、電荷電圧変換部202(n,m)のリセットが行われる。
このリセットの後にリセットトランジスタ204(n,m)はオフ(非導通状態)とされるので、電荷電圧変換部202(n,m)が電気的に浮遊(フローティング)状態となる。その後、光電変換素子201(n,m)より電荷電圧変換部202(n,m)に信号電荷が転送されると、転送された信号電荷に対応する分だけ電位が電源電圧VDDよりも降下する。これを信号として読み取ることで、アナログ電気信号を出力する。ここで、信号電荷に対応する電位とは、信号電荷量を、電荷電圧変換部202の持つ容量で除算し、後述するソースフォロワ回路の電圧増幅率を乗じた電位である。
電荷電圧変換部202(n,m)はまた、増幅トランジスタ205(n,m)のゲートに接続されている。制御線Sx(n)により制御される選択トランジスタ206(n,m)のオン動作により、垂直出力線Vmに接続された、図示しない定電流源とソースフォロワ回路を構成し、信号電荷に対応する電位を伝達する。
垂直出力線Vmは、垂直方向(列方向)に関して複数の画素が列毎に共通に接続され、選択された画素からの信号を出力する。垂直出力線Vmは、水平方向(行方向)に複数配置された電荷電圧変換部202に関しては1対1に対応して存在している、すなわち列毎に存在していることから、インデックスは列番号を表すmのみに依存するよう書き表している。以上のような単位画素での信号電荷から電圧への変換、及び信号増幅等における各要素は、従来と同様である。
図2においては、図3に示した画素を、垂直及び水平に、等間隔で4行×6列分配列した例を示している。4行×6列という画素領域20内の画素数は、説明の便宜上設定したものであり、実用的には画素領域20内の画素数が数百万から数千万画素程度のものが用いられている。また、図2において、画素に関わる制御線Rx(n)、Tx(n)、Sx(n)については煩雑となるために図示を省略しているが、垂直走査回路21による垂直行指定に連動して制御される。
図2に示した例において、垂直出力線Vmは、4つの行の画素が共通に接続されている一方、水平方向に配置された6つの電荷電圧変換部202に関して1対1に対応して、計6本存在している。6本のうち半数の3本が、画素領域20に対して一方の側に配置された第1信号蓄積部へ、残りの3本が、画素領域20に対して他方の側に配置された第1信号蓄積部へ、と接続されている。後述するが、画素領域20に対して一方の側に第1の出力端子に接続される第1の出力回路23Uが配置され、画素領域20に対して他方の側に第2の出力端子に接続される第2の出力回路23Dが配置されている。これらが偶数列と奇数列とに分かれて並列に出力する多チャンネル化の一例である。
垂直出力線Vmの電荷電圧変換部202側でない方の端部には、第1信号蓄積部としてのキャパシタC1m1及びC1m2が接続されている。第1信号蓄積部としてのキャパシタC1m1及びC1m2は、一行状に水平に設けられており、垂直出力線Vmの電位を信号として転送する1行分のメモリとしての機能を実現する。第1信号蓄積部としては、信号電荷転送前の電位に対応した、すなわちリセットレベルを蓄積するキャパシタと、信号電荷転送後の電位に対応した、すなわち光信号レベルを蓄積するキャパシタとの2つを設けている。
なお、制御線P1_1及びP1_2によりそれぞれ制御されるトランジスタを介して、電荷電圧変換部202から第1信号蓄積部としてのキャパシタC1m1及びC1m2への信号転送が行われる。また、第1信号蓄積部の前段に、信号電圧を増幅する増幅回路を設けるようにしてもよい。増幅回路は、高撮影感度(高ISO)での撮影時における暗部のノイズを低減する手段として有用であるため広く用いられているが、本発明にとって必須の構成ではないため、図2では省略している。
第1信号蓄積部としてのキャパシタC1m1及びC1m2の後段には、第2信号蓄積部としてのキャパシタC2m1及びC2m2が配置されている。第2信号蓄積部としてのキャパシタC2m1及びC2m2は、一行状に水平に設けられており、対応する第1信号蓄積部としてのキャパシタC1m1及びC1m2の電位をさらに信号として転送する1行分のメモリとしての機能を実現する。制御線P2_1及びP2_2によりそれぞれ制御されるトランジスタを介して、第1信号蓄積部としてのキャパシタC1m1及びC1m2から第2信号蓄積部としてのキャパシタC2m1及びC2m2への信号転送が行われる。
また、第1信号蓄積部としてのキャパシタC1m1及びC1m2と第2信号蓄積部としてのキャパシタC2m1及びC2m2との間に、バッファとして、いわゆるボルテージフォロワ回路F_m1及びF_m2を設けている。ボルテージフォロワ回路F_m1及びF_m2は、第2信号蓄積部の持つ容量負荷を十分に早い時間で駆動するとともに、第1信号蓄積部に蓄積された電位と等しい電位を第2信号蓄積部に伝達する機能がある。
垂直走査回路21は、図3に示した転送トランジスタ203、リセットトランジスタ204及び選択トランジスタ206を、図4や図5に示すタイミングチャートに示すタイミングで、垂直方向に順次オンするよう垂直行指定を送る。水平走査回路22U、22Dは、第2信号蓄積部としてのキャパシタC2m1及びC2m2に蓄積された電位を、出力回路23U、23Dに出力するべく水平方向に関して順次走査するよう機能する。
出力回路23U、23Dは、例えば信号電荷転送後の電位(光信号レベルに相当)と信号電荷転送前の電位(リセットレベルに相当)を差し引きして出力する差動回路構成となっている。これにより、ノイズ除去済みのいわゆるS−N信号を画像信号として得ることができる。なお、出力回路23U、23Dに接続された信号線を水平出力線と称することもある。また、水平走査や差分信号の出力を合わせて、水平転送と称することもある。
第2信号蓄積部から水平出力線への電位転送時には、第2信号蓄積部としてキャパシタC2m1及びC2m2の容量C2と水平出力線の容量CHとの間で容量分割比C2/(C2+CH)倍に電位が低下する。出力回路23U、23Dは、この低下した電位どうしの差分を、対応する出力端子から出力することとなる。
また、水平転送においては、1行分の信号につき複数列に及ぶ画素が対応していて水平方向に順次走査していくので、前述のように低下した電位は、水平出力線上で順次情報を失いながら、いわば水平方向に破壊読み出ししていく。一方、第1信号蓄積部に蓄積された電位は、水平転送期間において制御線P2_1及びP2_2により制御されるトランジスタがいずれもオフ状態にあるため、水平方向に破壊されることはなく、新たな信号転送がない限り、電位を保持している。
図4は、本実施形態に係る固体撮像素子2の駆動方法の例を示すタイミングチャートである。図4に示すタイミングチャートに従った固体撮像素子2の駆動は、タイミング発生回路4及び駆動回路5により実現される。以下、このタイミングチャートに従って、固体撮像素子2の具体的な動作を説明する。
図4に示すタイミングチャートは、水平同期信号が表している通り、垂直走査回路21がn行目を一時に選択したうえでの、各制御線の信号レベルを時刻毎に示したものである。したがって、図4に示した動作が完了すれば、垂直走査回路21は、次の行として例えば(n+1)行目を選択し、図4に示した動作を繰り返す。このような繰り返しは、選択可能な行が存在しなくなるまで継続される。
時刻t1において、水平同期信号の立ち上がりとともに、選択されたn行目の制御線Sx(n)が“L”から“H”に立ち上がり、選択トランジスタ206(n,m)がオン(導通状態)になる。これにより、選択されたn行目に対応する画素の電荷電圧変換部202(n,m)は、すべて垂直出力線Vmと接続される。なお、時刻t2の前に、水平同期信号が立ち下がっているが、これは同期信号が持つ情報として十分なだけ“H”が維持されていればよいので、立ち下がり時刻は限定されるものではない。
時刻t2において、制御線Rx(n)が“L”から“H”に立ち上がり、n行目のリセットトランジスタ204(n,m)がオン(導通状態)になってn行目に対応する画素の電荷電圧変換部202(n,m)は、すべて電源電圧VDDでリセットされる。こうして電荷電圧変換部202(n,m)の電位は、略VDDとなる。この電位状態は、時刻t3において、制御線Rx(n)が“H”から“L”に立ち下がり、リセットトランジスタ204(n,m)がオフ(非導通状態)になった時点ではほとんど変化しない。また、時刻t3において、リセットトランジスタ204(n,m)がオフ状態となったので、時刻t3以降、電荷電圧変換部202(n,m)は浮遊(フローティング)状態となっている。
続いて、時刻t3以降このような浮遊(フローティング)状態となっている電荷電圧変換部202(n,m)の詳細なる電位を、第1信号蓄積部としてのキャパシタC1m1でなる1行分のメモリに信号として転送する。そのため、制御線P1_1を、時刻t4において“L”から“H”に立ち上げ、時刻t5において“L”に立ち下げる。これにより、リセットレベルに対応する電位が、第1信号蓄積部としてのキャパシタC1m1に保持される。
次に、時刻t6において、制御線Tx(n)が“L”から“H”に立ち上がり、n行目の転送トランジスタ203(n,m)がオン(導通状態)になる。これにより、n行目の画素の光電変換素子201(n,m)に光電変換により蓄積されていた信号電荷のすべてが、電荷電圧変換部202(n,m)に転送される。信号電荷の転送に十分な時間が経過した時刻t7において、制御線Tx(n)が“H”から“L”に立ち下がる。
続いて、浮遊(フローティング)状態の電位に、光電変換素子201(n,m)の信号電荷に対応する電位を加えた電荷電圧変換部202(n,m)の詳細なる電位を、第1信号蓄積部としてのキャパシタC1m2でなる1行分のメモリに信号として転送する。そのため、制御線P1_2を、時刻t8において“L”から“H”に立ち上げ、時刻t9において“L”に立ち下げる。これにより、光信号レベルに対応する電位が、第1信号蓄積部としてのキャパシタC1m2に保持される。
その後の時刻t10において、制御線Sx(n)が“H”から“L”に立ち下がり、n行目に対応する画素の電荷電圧変換部202(n,m)と垂直出力線Vmとの接続が終了する。以上が、本実施形態に係る固体撮像素子2の駆動タイミングのうち、従来と同様の第1の水平ブランキング期間に相当する期間の説明である。この期間は、n行目の光信号レベルとリセットレベルに対応する信号の差分を出力するために欠くことのできない期間となっている。
前述した特許文献1によれば、以上のようにして完了する第1の水平ブランキング期間の後、第1信号蓄積部から第2信号蓄積部への信号の転送期間を、水平転送期間とは独立して、第2の水平ブランキング期間として設けなければならない。それに対して、本実施形態では、第1信号蓄積部から第2信号蓄積部への信号の転送期間、言い換えれば従来の第2の水平ブランキング期間を、第1の水平ブランキング期間に内包するように固体撮像素子2を駆動する。
本実施形態では、リセットレベルを第1信号蓄積部から第2信号蓄積部へ転送する期間と、光信号レベルを垂直出力線に出力させる期間の一部とを重複させ同時並列化する。また、光信号レベルを第1信号蓄積部から第2信号蓄積部へ転送する期間と、リセットレベルを垂直出力線に出力させる期間の一部とを重複させ同時並列化する。これにより、従来でいうところの第2の水平ブランキング期間を、第1の水平ブランキング期間に内包させ、第2の水平ブランキング期間分の時間を削減することができ、信号読み出しにかかる総時間を短縮することができる。
図4を参照して、従来の第2の水平ブランキング期間に相当する駆動タイミングについて説明する。なお、図4に示した例では、時刻t2から時刻t3の間及び時刻t8から時刻t9の間がその期間に相当するが、当該期間は、図4に示した例に限定されるものでなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で設計可能である。
まず、従来の第2の水平ブランキング期間にて行われる動作のうち、第1信号蓄積部に蓄積されている光信号レベルの第2信号蓄積部への転送について説明する。図4に示した例において、時刻t2から時刻t3の期間は、第1の水平ブランキング期間においてn行目に対応する画素の電荷電圧変換部202(n,m)を電源電圧VDDでリセットするための期間である。すなわち、n行目の画素からの光信号レベルの読み出し前であって、n行目の画素からの光信号レベルを第1信号蓄積部に転送することの起こり得ない期間である。
本実施形態では、この期間を利用して制御線P2_2を“H”とし、前の選択行、例えば(n−1)行目の画素からの光信号レベルを第1信号蓄積部から第2信号蓄積部へ転送する。そして、n行目の画素から光信号電荷を出力し始める時刻t6、もしくはそれを第1信号蓄積部に転送する時刻t8よりも前に、制御線P2_2を“L”として、(n−1)行目の画素からの光信号レベルが第2信号蓄積部に転送され終える。このように駆動することで、時刻t6もしくは時刻t8よりも前には、第1信号蓄積部のうち光信号レベルに対応するキャパシタが空となるため、n行目の画素からの光信号電荷の出力や光信号レベルの第1信号蓄積部への転送が可能となる。
次に、従来の第2の水平ブランキング期間にて行われる動作のうち、第1信号蓄積部に蓄積されているリセットレベルの第2信号蓄積部への転送について説明する。図4に示した例において、時刻t8から時刻t9の期間は、第1の水平ブランキング期間においてn行目に対応する画素の電荷電圧変換部202(n,m)から光信号レベルを第1信号蓄積部へ転送するための期間である。
本実施形態では、n行目の画素からの光信号レベルを第1信号蓄積部へ転送している期間を利用して、制御線P2_1を“H”とし、既に第1信号蓄積部に蓄積されているn行目の画素からのリセットレベルを第2信号蓄積部へ転送する。ここで、光信号電荷の電荷電圧変換部202(n,m)への転送には時間がかかり、また、その出力された垂直出力線Vmの電位の安定にも時間を要するため、時刻t6から時刻t9の期間には時間的なゆとりのあることが多い。そこで、本実施形態では、この時間的な余裕を利用して、n行目の画素からのリセットレベルを第1信号蓄積部から第2信号蓄積部へ転送する。
このように、第1の水平ブランキング期間において、第2の水平ブランキング期間に対応する動作を行うことで、第2の水平ブランキング期間を別に設ける必要がなく、信号読み出しにかかる総時間を短縮することができる。
また、十分な多チャンネル出力構成や高い水平転送駆動周波数によってチャンネルあたりの水平転送期間を短縮できれば、水平走査期間を第1の水平ブランキング期間の一部と同時並列化するように固体撮像素子2を駆動する。この場合には、信号読み出しにかかる総時間を、第1の水平ブランキング期間の総時間と等しくなるまで短縮することが可能となる。光信号レベルを第1信号蓄積部から第2信号蓄積部へ転送し制御線P2_2を“L”にした後、リセットレベルを第1信号蓄積部から第2信号蓄積部へ転送するために制御線P2_1を“H”とする前に、水平走査回路22により水平走査信号を発生させる。制御線P2_2を“L”にした後、制御線P2_1を“H”とするまでの期間より水平転送期間を短縮できれば、すべての差動出力信号を出力回路23より出力し終えることが可能である。
本実施形態において、光信号レベルの第2信号蓄積部への転送及びリセットレベルの第2信号蓄積部への転送にかかる期間を、第1の水平ブランキング期間内でどのように規定されるべきかを、具体例を示しながらさらに詳細に説明する。図5は、本実施形態に係る固体撮像素子2の駆動方法の他の例を示すタイミングチャートである。図5に示した例では、n行目を選択する制御線Sx(n)が“H”に立ち上がった後に早い段階で、光信号レベルの第2信号蓄積部への転送を制御する制御線P2_2を“H”に立ち上げる。制御線P2_2が“H”である期間が、n行目に対応する画素の電荷電圧変換部202のリセットするために制御線Rx(n)が“H”である期間等と一部重複しても構わない。
また、図5に示した例では、制御線P1_2が“H”となってn行目の画素の光信号電荷を出力する期間の内の遅い部分で、リセットレベルの第2信号蓄積部への転送を制御する制御線P2_1を“H”に立ち上げる。さらに、制御線P1_2を“H”から“L”にする以前に、制御線P2_1を“H”から“L”としている。この理由は、第1信号蓄積部への光信号転送にあっては、垂直出力線Vmに現れた電荷電圧変換部202の電位の振幅が大きいために垂直出力線の抵抗成分を介したキャパシタC1m2への転送に時間がかかるので、この期間をできるだけ有効に使うことにある。また、光信号電荷の転送期間(制御線Tx(n)が“H”である期間)や制御線Tx(n)が“L”に変化してからの時間も、制御線P1_2の制御にとっては重要な決定因子となっている。
なお、図5に示した例では、制御線Rx、Tx、P1_1及びP1_2が“H”である期間を等長としているが、実際には長短の違いが生じている。図5に示したタイミングチャートは、そのような第1の水平ブランキング期間の特徴を踏まえ、水平走査信号の出力期間をできるだけ長く設定できるようにしたものである。
以上のように、図5に示したように固体撮像素子2を駆動することで、水平走査信号の出力期間を長く設定することができる。これにより、水平転送駆動周波数を低くして低消費電力化したり、出力チャンネル数を少なくして発熱を抑制するなどのメリットを享受したりすることができる。
なお、光信号レベルの第2信号蓄積部への転送を制御する制御線P2_2を“H”とする期間を遅れた期間、例えばn行目のリセットレベルの出力期間である制御線P1_1が“H”である期間に含めることも可能である。最大では、n行目の光信号レベルの第1信号蓄積部への転送を開始するために制御線P1_2を“H”に立ち上げるまでに、制御線P2_2を“L”に立ち下げることができれば、本発明を実現したことになる。したがって、制御線P1_2を“H”に立ち上げる前に、制御線P2_2を“L”に立ち下げるのであれば、光信号レベルの第1信号蓄積部への転送期間が終了した後の任意の期間を制御線P2_2を“H”とする期間とすることが可能である。
同様に、リセットレベルの第2信号蓄積部への転送を制御する制御線P2_1を“H”とする期間を早めた期間、例えばn行目の光信号電荷の転送期間である制御線Tx(n)が“H”である期間に含めることも可能である。なお、時刻t7から時刻t8の間に、制御線P2_1を“L”から“H”に立ち上げることも可能である。最大では、n行目のリセットレベルの出力を終了する制御線P1_1の“L”への立ち下がり以降に、制御線P2_1を“H”に立ち上げるのであれば、本発明を実現したことになる。
ただし、制御線P2_1及びP2_2の設定自由度は互いに独立ではなく、時間的に制御線P2_1の方が制御線P2_2よりも後に“H”である期間が現れるようにしなければならない。また、制御線P2_1の立ち下げから制御線P2_2の立ち上げまでに間に、水平走査信号を出力し水平転送を行わなければならないのは言うまでもない。
図6は、本実施形態に係る固体撮像素子2の他の構成例を示す図である。図6に示す固体撮像素子2も、図4や図5に示したタイミングチャートの駆動タイミングでの駆動が可能である。図6において、図2に示した構成要素と同一の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図6に示した固体撮像素子2は、光信号レベルの転送に係るボルテージフォロワ回路とリセットレベルの転送に係るボルテージフォロワ回路とを共通化し、垂直出力線1本あたり1個の構成に削減した点が、図2に示した固体撮像素子2と異なる。前述した図4や図5に示したタイミングチャートから明らかなように、本実施形態において第1信号蓄積部から第2信号蓄積部への転送は、光信号レベルとリセットレベルとで別の時刻帯に実行する。したがって、第1信号蓄積部から第2信号蓄積部への転送用のボルテージフォロワ回路を1つのボルテージフォロワ回路F_mに共通化することができて、例えば削減した回路分だけ消費電力を削減することもできる。さらに、リセットレベルの転送時と光信号レベルの転送時とで生じる回路ばらつきに起因するノイズの削減にも寄与する。なお、ボルテージフォロワ回路を共通化するのに伴い、制御線P2_1及びP2_2により制御される第2信号蓄積部への転送用のトランジスタをボルテージフォロワ回路の入力側に配置している。
また、本実施形態における固体撮像素子2の他の構成として、第1信号蓄積部の前段に、電圧増幅回路を設ける構成であっても良く、前述したタイミングチャートの駆動タイミングでの駆動は可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、第1の水平ブランキング期間の一部である光信号レベルの出力期間内に従来の第2の水平ブランキング期間の一部であるリセットレベルの第2信号蓄積部への転送期間を含めることができる。また、第1の水平ブランキング期間の一部である画素リセット期間もしくはリセットレベルの出力期間内に従来の第2の水平ブランキング期間の一部である光信号レベルの第2信号蓄積部への転送を含めることができる。これにより、従来のように第2の水平ブランキング期間を別に設ける必要がなく、第2の水平ブランキング期間を第1の水平ブランキング期間に内包することができ、画像信号の読み出しにかかる総時間を短縮することができる。
(本発明の他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
なお、前記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1:撮像光学系 2:固体撮像素子 4:タイミング発生回路 5:駆動回路 12:システム制御部 20:画素領域 21:垂直走査回路 22U、22D:水平走査回路 23U、23D:出力回路 200:マイクロレンズ 201:光電変換素子 202:電荷電圧変換部 203:転送トランジスタ 204:リセットトランジスタ 205:増幅トランジスタ 206:選択トランジスタ Vm:垂直出力線 C1m1、C1m2:キャパシタ(第1信号蓄積部) C2m1、C2m2:キャパシタ(第2信号蓄積部) F_m1、F_m2、F_m:ボルテージフォロワ回路 P1_1、P1_2、P2_1、P2_2:制御線
Claims (13)
- それぞれが入射された光を光電変換する光電変換素子、画素をリセットしリセットレベルを出力させるリセット手段、及び光電変換により得られた光信号を画素から読み出し光信号レベルを出力させる転送手段を有し、二次元状に配置された複数の画素と、
前記複数の画素が列毎にそれぞれ接続された複数の垂直出力線と、
選択した行の画素から前記垂直出力線に出力された前記リセットレベル及び前記光信号レベルを蓄積する第1信号蓄積部と、
前記第1信号蓄積部から転送される前記リセットレベル及び前記光信号レベルを蓄積する第2信号蓄積部と、
前記第2信号蓄積部に蓄積された前記リセットレベル及び前記光信号レベルに応じた画像信号を出力する出力手段とを有する固体撮像素子と、
前記第1信号蓄積部に既に蓄積されている、選択されている行の前記画素のリセットレベルを前記第2信号蓄積部へ転送する期間と、選択されている行の前記画素の光信号レベルを前記垂直出力線に出力させる期間の一部とを重複させるとともに、前記第1信号蓄積部に既に蓄積されている、1つ前に選択された行の前記画素の光信号レベルを前記第2信号蓄積部へ転送する期間と、選択されている行の前記画素のリセットレベルを前記垂直出力線に出力させる期間の一部とを重複させるように、前記固体撮像素子を駆動する駆動手段とを備えることを特徴とする撮像装置。 - 前記駆動手段は、前記第1信号蓄積部に蓄積されている、1つ前に選択された行の前記画素の光信号レベルを前記第2信号蓄積部へ転送する期間の後、前記第1信号蓄積部に蓄積されている、選択されている行の前記画素のリセットレベルを前記第2信号蓄積部へ転送する期間の前に、前記第2信号蓄積部に蓄積された前記リセットレベル及び前記光信号レベルを前記出力手段に出力するように前記固体撮像素子を駆動することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
- 前記駆動手段は、選択されている行の前記画素から光信号の読み出しが開始された後に、前記第1信号蓄積部に蓄積されている、選択されている行の前記画素のリセットレベルの前記第2信号蓄積部への転送を開始させることを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。
- 前記駆動手段は、選択されている行の前記画素から光信号の読み出しが終了した後に、前記第1信号蓄積部に蓄積されている、選択されている行の前記画素のリセットレベルの前記第2信号蓄積部への転送を開始させることを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。
- 前記駆動手段は、選択されている行の前記画素の光信号レベルの前記第1信号蓄積部への転送を開始した後に、前記第1信号蓄積部に蓄積されている、選択されている行の前記画素のリセットレベルの前記第2信号蓄積部への転送を開始させることを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。
- 前記駆動手段は、選択されている行の前記画素から光信号の読み出しが開始される前に、前記第1信号蓄積部に蓄積されている、1つ前に選択された行の前記画素の光信号レベルの前記第2信号蓄積部への転送を終了させることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の撮像装置。
- 前記駆動手段は、選択されている行の前記画素のリセットレベルの前記第1信号蓄積部への転送を終了する前に、前記第1信号蓄積部に蓄積されている、1つ前に選択された行の前記画素の光信号レベルの前記第2信号蓄積部への転送を終了させることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の撮像装置。
- 前記駆動手段は、選択されている行の前記画素のリセットレベルの前記第1信号蓄積部への転送を開始する前に、前記第1信号蓄積部に蓄積されている、1つ前に選択された行の前記画素の光信号レベルの前記第2信号蓄積部への転送を終了させることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の撮像装置。
- 前記駆動手段は、選択されている行の前記画素の前記リセット手段によるリセットが終了する前に、前記第1信号蓄積部に蓄積されている、1つ前に選択された行の前記画素の光信号レベルの前記第2信号蓄積部への転送を終了させることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の撮像装置。
- 前記駆動手段は、選択されている行の前記画素の前記リセット手段によるリセットが開始される前に、前記第1信号蓄積部に蓄積されている、1つ前に選択された行の前記画素の光信号レベルの前記第2信号蓄積部への転送を開始させ、前記リセット手段によるリセットが開始された後に前記第2信号蓄積部への転送を終了させることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の撮像装置。
- 前記固体撮像素子は、前記第1信号蓄積部と前記第2信号蓄積部との間にボルテージフォロワ回路をさらに有し、
前記画素のリセットレベルの前記第2信号蓄積部への転送、及び前記画素の光信号レベルの前記第2信号蓄積部への転送は、共通の前記ボルテージフォロワ回路を用いて行うことを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載の撮像装置。 - それぞれが入射された光を光電変換する光電変換素子、画素をリセットしリセットレベルを出力させるリセット手段、及び光電変換により得られた光信号を画素から読み出し光信号レベルを出力させる転送手段を有し、二次元状に配置された複数の画素と、
前記複数の画素が列毎にそれぞれ接続された複数の垂直出力線と、
選択した行の画素から前記垂直出力線に出力された前記リセットレベル及び前記光信号レベルを蓄積する第1信号蓄積部と、
前記第1信号蓄積部から転送される前記リセットレベル及び前記光信号レベルを蓄積する第2信号蓄積部と、
前記第2信号蓄積部に蓄積された前記リセットレベル及び前記光信号レベルに応じた画像信号を出力する出力手段とを有し、
前記第1信号蓄積部に既に蓄積されている、選択されている行の前記画素のリセットレベルを前記第2信号蓄積部へ転送する期間と、選択されている行の前記画素の光信号レベルを前記垂直出力線に出力させる期間の一部とを重複させるように駆動されるとともに、前記第1信号蓄積部に既に蓄積されている、1つ前に選択された行の前記画素の光信号レベルを前記第2信号蓄積部へ転送する期間と、選択されている行の前記画素のリセットレベルを前記垂直出力線に出力させる期間の一部とを重複させるように駆動されることを特徴とする固体撮像素子。 - それぞれが入射された光を光電変換する光電変換素子、画素をリセットしリセットレベルを出力させるリセット手段、及び光電変換により得られた光信号を画素から読み出し光信号レベルを出力させる転送手段を有し、二次元状に配置された複数の画素と、前記複数の画素が列毎にそれぞれ接続された複数の垂直出力線と、選択した行の画素から前記垂直出力線に出力された前記リセットレベル及び前記光信号レベルを蓄積する第1信号蓄積部と、前記第1信号蓄積部から転送される前記リセットレベル及び前記光信号レベルを蓄積する第2信号蓄積部と、前記第2信号蓄積部に蓄積された前記リセットレベル及び前記光信号レベルに応じた画像信号を出力する出力手段とを有する固体撮像素子の駆動方法であって、
前記第1信号蓄積部に既に蓄積されている、選択されている行の前記画素のリセットレベルを前記第2信号蓄積部へ転送する期間と、選択されている行の前記画素の光信号レベルを前記垂直出力線に出力させる期間の一部とを重複させるように前記固体撮像素子を駆動し、
前記第1信号蓄積部に既に蓄積されている、1つ前に選択された行の前記画素の光信号レベルを前記第2信号蓄積部へ転送する期間と、選択されている行の前記画素のリセットレベルを前記垂直出力線に出力させる期間の一部とを重複させるように前記固体撮像素子を駆動することを特徴とする駆動方法。
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JP2014040802A JP2015167283A (ja) | 2014-03-03 | 2014-03-03 | 撮像装置、固体撮像素子及び固体撮像素子の駆動方法 |
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WO2019003510A1 (ja) * | 2017-06-29 | 2019-01-03 | ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 | 固体撮像素子、撮像装置、および、固体撮像素子の制御方法 |
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