JP2015166924A - チケット、チケット移転支援装置及びチケット移転方法 - Google Patents

チケット、チケット移転支援装置及びチケット移転方法 Download PDF

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Abstract

【課題】興行の開催途中であっても適正価格でチケットの権利を時間ごとに移転することが可能であって、チケット移転後の譲渡者と譲受者双方の入退場を管理することが可能なチケット、チケット移転支援装置及びチケット移転方法を提供する。
【解決手段】本装置1は、個人情報ファイルを記憶した個人情報データベース10aとチケット情報ファイルを記憶したチケット情報データベース10bとを備えたデータ記憶部10、チケット移転申込受付処理実行部11、興行の残時間に応じてチケット価格を変更するチケット価格変更処理実行部12、チケット情報表示処理実行部13、チケットの権利を時間ごとに移転するチケット権利者変更処理実行部14、チケット情報送信処理実行部15、メッセージ送信処理実行部16、入退場情報記録処理実行部17及び決済処理実行部18とを主な構成要素として有している。
【選択図】図9

Description

本発明は、チケット、チケット移転支援装置及びチケット移転方法に係り、特に、チケットの権利を他のチケットに移転することができるチケット、チケット移転支援装置及びチケット移転方法に関する。
従来から、コンサートやスポーツ等の興行を鑑賞・観戦するためのチケットが種々販売されている。このようなチケットは、インターネットや電話等にて注文することにより購入することができる。
例えば、インターネットを利用してチケットを購入するには、チケット購入希望者は、まず、パーソナルコンピュータ(PC)や携帯電話等を利用して名前や住所等の個人情報をチケット販売業者のサーバに送信し、クレジットカード等により決済を行い、その後に紙に印刷されたチケットがチケット販売業者からチケット購入希望者の自宅に郵送されるケースが一般的である。
また、近年では、紙にチケットの内容を印刷した紙チケットに替えて、電子チケットも利用されるようになってきている。
電子チケットは、興行の日時や座席番号等のチケットの内容を電子化した情報(チケット情報)を、携帯電話やICカード等の携帯可能な記録媒体に記録させたものであり、入場の際はその記録媒体に記録されたチケット情報を読取装置等で読み取ることにより入場の可否を判断するものである。
具体的には、チケット購入希望者がインターネットや電話等により所定の操作を行ってチケットの購入手続をした後、そのチケットの内容を電子化したチケット情報をチケット販売業者のサーバからインターネットを介してチケット購入希望者の携帯電話やICカード等に転送することが一般的である。
例えば、特許文献1には、電話予約したチケットを、チケット購入希望者の携帯電話にサーバからダウンロードすることにより電子チケットとして発行する技術が開示されている。
また、この電子チケットは、チケット購入希望者の記憶媒体からインターネット等を介して他人の記憶媒体に移転させることにより、他人に譲渡することもできる。
例えば、特許文献2には、ICカードや携帯電話等のチケット携帯手段等にて使用する電子チケットにおいて、チケットを管理する管理サーバが移転元特定情報と移転先特定情報とからなる移転情報を受付け、移転元特定情報により特定される利用者(譲渡側)が所有するダウンロード前の電子チケットを移転先特定情報により特定される利用者(譲受側)に移転する技術が開示されている。
特開2007−041672号公報 特開2002−245379号公報
ところで、上記興行には種々の形態があり、例えば、多数の歌手やバンド等のアーティストが出演する音楽イベントである野外フェスティバルや、複数の競技が行われたり世界各国から多数の選手が出場するオリンピックやその他の世界大会等、一日中通して行われるような長時間にわたる公演や競技会も存在する。
これらの興行のチケットは、一日通し券として販売されているが、大々的なイベントであれば人気が高く、需要に比べて供給が足りないことも多い。そのため、その有限なチケットが既に完売してしまえば、他に観たい人がいても観ることができないという事態が多々生じていた。
野外フェスティバルやオリンピックのような人気の高い興行であれば、会場の収容人数の関係等からチケット購入希望者の一部の人しか購入できないというのは、やむを得ない面があるのも事実である。
しかし、チケット購入希望者にとっては、その興行の全てを通して観たいわけではなく、一部だけ観ることができれば十分という人も存在する。特に、その傾向は、野外フェスティバルやオリンピック等の長時間にわたる興行においては顕著である。
例えば、野外フェスティバルにおいては、前半だけ、後半だけ、又は好きなアーティストだけ観ることができればよいという人も存在する。また、オリンピックを観戦する人の場合は、自国の選手や好きな選手、又は特定の競技だけ観ることができればよいという人も多い。
そして、その興味のあるアーティストや選手・競技等は人それぞれ異なる。すなわち、チケットを購入できなかった者にとって興味のあるアーティストや選手・競技等が、チケットを購入できた者(チケット所有者)にとっては、全く興味がないという場合もあり得る。
しかし、このような場合であっても、チケットは通し券であるため、運良く購入できた少数の購入希望者しか実際にチケットを購入してその興行を楽しむことができない。そのため、そのチケットが既に完売してしまえば、他の多くの購入希望者は、チケットを購入することができず、興行の一部、すなわち、自分の興味のあるアーティストや選手・競技だけでも見ることができればよいと考えていても、興行自体を全く観ることができないという不都合が生じる。
また、チケット所有者にとっても、興行の全てを観る場合は問題ないが、興味のないアーティストや選手・競技を観ずに途中で退場した場合や、興行の開催途中で突然都合が悪くなったりして退場する必要が生じる場合等、その分の料金が返金されて結果的にチケット代が安くなればよいという要望もある。
さらに、興行の開催者側としても、チケットが完売しているにもかかわらず、チケット所有者の興味のないアーティストや選手・競技の時間になってチケット所有者に途中退場されると、会場で空席が目立って見栄えが悪くなったり、盛り上がりに欠ける等の不都合が生じる場合がある。
上記のような不都合や要望を解消するためには、興行の開催途中でチケット所有者からチケット購入希望者へチケットを移転(譲渡)することが考えられる。
しかしながら、従来のシステム、例えば、特許文献2に記載の電子チケット移転システムでは、チケットを移転することはできるが、ここでは、サーバから記録媒体に送信する前の状態、すなわち、ダウンロード前の状態の電子チケットを移転するので、興行が始まってからその興行の開催途中で他人にチケットを譲渡することはできない。
また、興行の開催途中で他人にチケットを移転する場合、同一のチケットで同じ時間帯に複数人が入場することを防止するため、先にチケットを所有していたチケット譲渡者とそのチケットを購入して譲り受けたチケット譲受者の双方について入退場を管理する必要があるが、どのように入退場を管理してチケットの移転を適正に行うかについては、従来では全く定まっていない。
さらに、興行の開催途中で他人にチケットを移転する場合、適正なチケット価格を算出して設定することも困難である。すなわち、興行の全てを観るわけではないので、定価ではチケット譲受希望者にとっては酷であり、逆に安過ぎてもチケット譲渡希望者から不満が出るので、双方が納得する適正価格を設定する必要がある。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、興行の開催途中であっても適正価格でチケットの権利を時間ごとに移転することが可能であって、チケット移転後の譲渡者と譲受者双方の入退場を管理することが可能なチケット、チケット移転支援装置及びチケット移転方法を提供することにある。
前記課題は、本発明のチケットによれば、少なくとも演算部と記憶部と出力部とを有するコンピュータ装置によって構成されたチケットであって、前記記憶部は、少なくともチケット価格と興行の開催時間を所定数に分割した所定時間ごとの権利者とを示すチケット情報と、前記興行が開始してからの経過時間又は前記興行の残時間を示す時間情報と、前記チケットの権利の有効性を示す権利情報と、を記憶し、前記コンピュータ装置は、前記チケット情報、前記時間情報又は前記権利情報の少なくとも一つを識別可能に表示する表示部と、前記チケット情報を他のコンピュータ装置と近距離無線通信により送受信する近距離無線通信部と、前記他のコンピュータ装置に前記チケット情報を送信したときに、前記権利情報を前記記憶部から読出し、前記権利情報を変更して前記チケットの権利を無効にする無効処理を実行する権利無効処理実行部と、前記他のコンピュータ装置から前記チケット情報を受信したときに、前記権利情報を前記記憶部から読出し、前記権利情報を変更して前記チケットの権利を有効にする有効処理を実行する権利有効処理実行部と、を備えること、により解決される。
また、本発明のチケット移転方法によれば、少なくとも演算部と記憶部と出力部とを有するコンピュータ装置によって構成されたチケットが、少なくともチケット価格と興行の開催時間を所定数に分割した所定時間ごとの権利者とを示すチケット情報と、前記興行が開始してからの経過時間又は前記興行の残時間を示す時間情報と、前記チケットの権利の有効性を示す権利情報と、を前記記憶部に記憶する記憶工程と、前記チケット情報、前記時間情報又は前記権利情報の少なくとも一つを識別可能に表示する表示工程と、前記チケット情報を他のコンピュータ装置と近距離無線通信により送受信する近距離無線通信工程と、前記他のコンピュータ装置に前記チケット情報を送信したときに、前記権利情報を前記記憶部から読出し、前記権利情報を変更して前記チケットの権利を無効にする無効処理を実行する権利無効処理工程と、前記他のコンピュータ装置から前記チケット情報を受信したときに、前記権利情報を前記記憶部から読出し、前記権利情報を変更して前記チケットの権利を有効にする有効処理を実行する権利有効処理工程部と、を行うこと、により解決される。
上記構成のように、本発明のチケットやチケット移転方法では、興行の開催時間を所定数に分割して区切った所定時間ごとにそのチケットの権利者を記録することができるチケット情報を記憶している。
そのため、チケット情報の権利者の項目を適宜書き換えて変更することにより、興行の開催途中であっても所定時間ごとにチケットの権利を他人に移転することができる。
また、近距離無線通信により他のチケット等とチケット情報の送受信を可能とし、チケット情報を送信したときには権利情報を変更することによりそのチケットの権利を無効とし、チケット情報を受信したときには権利情報を変更することによりそのチケットの権利を有効にする構成としている。すなわち、近距離無線通信を行ったときに、チケットの権利情報を無効又は有効に変更している。
これにより、チケットを他のチケット等にかざすことにより、残時間分のチケットの権利を他のチケットに効率的に移転することができる。例えば、チケットの元々の所有者である譲渡者のチケットとそのチケット権利を興行途中から購入した譲受者のチケットとをかざすことにより、譲渡者のチケットから譲受者のチケットにチケット情報が送信され、譲渡者のチケットが無効となり、譲受希望者のチケットが有効となる。
このように、譲受者のチケットは、譲渡者のチケットと通信して譲渡者のチケットを無効にしてからでないと興行会場に入場できる状態とはならないので、好適にチケットの受け渡しを実現することができると共に、同じチケットで同じ時間帯に複数人が重複することないよう、チケット移転後の譲渡者と譲受者双方の入退場を管理することができる。
ここで、興行とは、音楽や演劇等の公演や、スポーツ等の競技会等の各種イベントのことをいい、特に、長時間にわたって実施される野外フェスティバルやオリンピック等も含まれる。
また、チケットとは、主として興行の入退場に利用される電子チケットであって、ユーザーが所有する携帯情報端末やICカード等の記録媒体にチケット情報等のデータを記録したものである。
チケット情報とは、公演名、開催日、開催時間、会場等を示す興行特定情報や、席種や座席番号等を示す座席情報等の他、チケットの権利者(所有者)を示す情報やチケット価格を示す情報等を含む。
権利者を示す情報は、チケットの所有者を特定する会員ID、氏名、住所等に関する情報であり、特に、本発明では、この権利者を示す情報は、興行の開催時間を所定数に分割して区切った所定時間(例えば、1時間)ごとの権利者を示す。また、この権利者を示す情報を書き換えることにより、チケットの権利者を所定時間ごとに変更することができる。
チケット価格を示す情報は、興行主等からユーザに対して販売される際の元々のチケット販売価格(基準価格)に限定されず、その販売価格から変動した場合の価格を含むものである。例えば、チケット価格は、初期値である基準価格から、興行の経過時間や残時間に応じた減額値を減算することにより変動させることが好ましい。このとき、興行ごとに人気度等も加味したそれぞれの比率により、チケット価格を減額する構成としてもよい。
時間情報とは、興行が開始してからの経過時間や興行の残時間を示す情報である。経過時間や残時間は、チケットに時間計測手段を備えて自ら計測する構成としてもよいし、興行施設のサーバ等で計測した経過時間や残時間に関する情報をそのサーバから識別信号として電波等で発信し、その識別信号をチケットで受信することにより記憶部に記憶する構成としてもよい。
権利情報とは、現にそのチケットを使用して興行に入場できるか否かを判断するための情報である。例えば、そのチケットが有効か無効かを示す二種類の情報であってもよいし、権利情報が存在するか否かによってそのチケットの有効性を判断するものとしてもよい。
表示部とは、チケット情報や時間情報をそのまま表示しても良いし、経過時間や残時間を金額に換算して表示してもよい。また、具体的に数字や文字で表示しなくても、図柄を変えたり、色や大きさを変えることにより、残り時間が大まかに識別できるような状態で表示してもよい。その他、識別可能であれば、音等でもよい。
他のコンピュータ装置とは、他のユーザが所有するチケットの他、興行会場の出入口付近等に設置された読取装置等も含まれる。
近距離無線通信とは、電波による電気通信や赤外線等の光無線通信等を含む。例えば、非接触型通信等によりデータ通信を行うものであり、チケットとして機能している携帯情報端末やICカード等を同様の機能を持つ対向デバイスにかざすことによりチケット情報の送受信を行う。
この通信方法により、ユーザがかざすだけという簡単な動作で情報の送受信が可能となり、その応答スピードも早いため、通信時間の短縮が可能である。また、互いに接触しないので摩耗による製品故障が少ない。さらに、既知の技術であるので、共通インフラを利用することにより低コストで実施可能である。
無効処理とは、例えば、チケットの有効性を示す権利情報にNULLを入力したり無効に書き換える等の処理をしてもよいし、権利情報を削除する処理をしてもよい。また、権利情報がチケット情報の中に含まれる場合には、チケット情報を全て削除してもよい。
有効処理とは、例えば、チケットの有効性を示す権利情報の欄に数値等を入力したり有効に書き換える等処理をしてもよいし、権利情報を作成する処理をしてもよい。
また、本発明のチケットによれば、前記表示部は、色の変化により前記チケット情報、前記時間情報又は前記権利情報の少なくとも一つを識別可能に表示すること、が好ましい。
このように、色の変化で残高を表示することにより、簡単でわかりやすく識別できるため、利用者の利便性が向上する。また、時間を表示する液晶画面等をチケットに備える必要がなくなるので、製造コストの削減が可能となる。
なお、色の変化とは、具体的には、表示部の色相、彩度、明度を変化させることにより行う。例えば、興行の開始前から開始直後等残り時間が多いときは青色(初期色)を表示し、その色を徐々に変化させ、残り時間が○○時間を切ったときには赤色に変化する等に設定することができる。また、同じ色でも濃淡や明暗を変化させたりして残時間等を判別可能に表示することもできる。なお、ここでは、表示部として、LEDや時間の経過によって色が変わる塗料等を使用することもできる。
また、本発明のチケットによれば、前記チケットは、ICタグを備えること、が好ましい。
このように、チケットに非接触通信が可能なICタグを備えることにより、軽量かつ安価で情報の送受信が可能なチケットを構成することができる。
また、本発明のチケットによれば、前記チケットは、ウェアラブル端末から構成されること、が好ましい。
ウェアラブル端末とは、リストバンド、腕時計、帽子、メガネ、イヤホン、アクセサリー等のユーザが身体の特定の部位に身に着けて持ち歩くことができる情報端末である。
このように、チケットをウェアラブル端末としてユーザが身に着けて所持することより、チケットを紛失したり忘れたりすることなく手軽にチケットを保持することができるので、利用者の利便性が向上する。
また、前記課題は、本発明のチケット移転支援装置によれば、チケットと通信ネットワークを介して接続された少なくとも演算部と記憶部と出力部とを有するコンピュータ装置によって構成され、前記チケットの権利を譲渡希望者から譲受希望者に移転するチケット移転支援装置であって、前記記憶部は、少なくともチケット価格と興行の開催時間を所定数に分割した所定時間ごとの権利者とを示すチケット情報を記憶し、前記コンピュータ装置は、前記チケット情報を前記記憶部から読出し、前記チケット価格を変更する価格変更処理を実行する価格変更処理実行部と、前記譲渡希望者又は前記譲受希望者から移転申込を受付けて、前記チケット情報を前記記憶部から読出し、前記権利者を所定時間単位で前記譲渡希望者から前記譲受希望者に変更する権利者変更処理を実行する権利者変更処理実行部と、前記権利者を変更したチケット情報を前記チケットに送信するチケット情報送信処理を実行するチケット情報送信処理実行部と、を備えること、により解決される。
また、本発明のチケット移転方法によれば、チケットと通信ネットワークを介して接続された少なくとも演算部と記憶部と出力部とを有するコンピュータが前記チケットの権利を譲渡希望者から譲受希望者に移転するチケット移転方法であって、前記コンピュータが、少なくともチケット価格と興行の開催時間を所定数に分割した所定時間ごとの権利者とを示すチケット情報を前記記憶部に記憶する記憶工程と、前記チケット情報を前記記憶部から読出し、前記チケット価格を変更する価格変更処理を実行する価格変更処理工程と、前記譲渡希望者又は前記譲受希望者から移転申込を受付けて、前記チケット情報を前記記憶部から読出し、前記権利者を所定時間単位で前記譲渡希望者から前記譲受希望者に変更する権利者変更処理を実行する権利者変更処理工程と、前記権利者を変更したチケット情報を前記チケットに送信するチケット情報送信処理を実行するチケット情報送信工程と、を行うこと、により解決される。
上記構成のように、本発明のチケット移転支援装置やチケット移転方法では、興行の開催時間を所定数に分割して区切った所定時間ごとにそのチケットの権利者を記録することができるチケット情報を記憶部に記憶し、演算部にてそのチケット情報の権利者の項目を所定時間単位で譲渡希望者から譲受希望者に適宜書き換えて変更する。また、記憶部に記憶したチケット情報を構成するチケット価格に関する情報を、演算部にて変更する。
これにより、興行の開催途中であっても適正価格で所定時間ごとにチケットの権利を譲渡希望者から譲受希望者に移転することができる。
そのため、有限なチケットを、必要とする複数の購入希望者の間で時間ごとに効率的に配分(シェア)することができるので、より多くの人が希望に沿った形でチケットを購入し、それぞれ興行を楽しむことができる。
例えば、興行の全てを通して観たいわけではなく、その一部だけ観ることができればよい、すなわち、前半だけ、後半だけ、又は好きなアーティストや選手だけ観ることができればよいという人が存在する場合、チケット所有者(譲渡希望者)は、自分の興味のない時間帯については、自分とは興味の異なる他人(譲受希望者)に権利譲渡してチケットを移転することができる。また、チケット所有者に突発的な事情が生じた場合であっても、興行の開催途中に時間単位でチケット譲受希望者にチケットを移転することができる。
このように、チケットの譲渡希望者と譲受希望者の双方にとっては、チケットを無駄にすることなく、有効利用することができる。また、興行の開催者側としても、チケットが完売しているにもかかわらず、来場者に途中退場されることにより、会場で空席が目立って見栄えが悪くなったり、盛り上がりに欠ける等の不都合を防止することできる。
ここで、価格変更処理とは、例えば、時間を金額に換算して、チケットの基準価格から経過時間分の金額を減算して残時間分のチケット価格を算出してチケット価格を更新することが好ましい。また、興行全体の時間から残時間の比率を計算し、チケットの基準価格にその比率を乗算することにより算出することもできる。また、興行ごとに興行の人気度等も加味したそれぞれの比率により、チケット価格を変更してもよいし、興行の開催者側や譲渡希望者が指定した金額(指値)を反映した価格でもよい。
チケット価格の変更や更新は、常時であってもよいし、例えば1時間ごと等の所定のタームを設定して更新してもよい。
権利者変更処理とは、サーバ(チケット移転支援装置)の記憶部に記憶されたチケット情報の権利者を書き換えて、チケットの権利を譲渡希望者から譲受希望者に移転することをいう。
移転申込は譲渡希望者、譲受希望者のどちらから行ってもよく、譲渡希望者や譲受希望者が、自身の操作するPC等の情報端末からサーバ(チケット移転支援装置)に送信して登録する情報である。譲渡希望者の場合、譲渡希望者が所有するチケットの内容とキャンセルしたい条件を示す情報(席種、席番、枚数、時間等)である。譲受希望者の場合、入手したいチケットの条件を示す情報(席種、席番、枚数、時間等)である。例えば、「S席、○○番、2枚、17:00〜」等の情報が該当する。
また、前記課題は、本発明のチケット移転支援装置によれば、前記価格変更処理実行部は、前記興行が開始してからの経過時間又は前記興行の残時間に応じて前記チケット価格を変更すること、が好ましい。
また、本発明のチケット移転方法によれば、前記価格変更処理工程は、前記興行が開始してからの経過時間又は前記興行の残時間に応じて前記チケット価格を変更すること、が好ましい。
このように、興行の経過時間又は残時間に対応してチケット価格が変動する、すなわち、興行が進むとそれに応じてチケット価格が低減するので、興行の開催途中であってもより適正な価格で時間ごとにチケットの権利を移転(譲渡)することができ、公平な取引が可能となる。
また、本発明のチケット移転支援装置によれば、前記コンピュータ装置は、前記チケットの通過を検知する近距離無線通信部と、前記チケットの通過を検知したときに、前記チケットの権利が有効のときは該権利を無効にし、前記チケットの権利が無効のときは該権利を有効にするチケット有効性切替処理実行部と、を備えること、が好ましい。
また、本発明のチケット移転方法によれば、前記コンピュータが、前記チケットの通過を検知する近距離無線通信工程と、前記チケットの通過を検知したときに、前記チケットの権利が有効のときは該権利を無効にし、前記チケットの権利が無効のときは該権利を有効にするチケット有効性切替処理工程と、を行うこと、が好ましい。
上記構成のように、興行会場の出入口付近にチケットと近距離無線通信が可能な装置(読取装置等)を設置して、譲渡希望者及び譲受希望者の入退場管理をその装置を介して行うことにより、譲渡希望者と譲受希望者が興行会場で直接会ってチケット情報の受け渡し行為をしなくても、入退場の管理をすることができる。
そのため、譲渡希望者と譲受希望者がわざわざ時間を合せて会う必要もなく、また、直接顔を合わせずに済むので、気まずかったりトラブルの発生等を防止することができ、ユーザの利便性が向上する。
ここで、通過を検知するとは、利用者が興行会場への入退場の際にチケットをその装置にかざすことにより、装置がそのチケットからチケット情報を読み取り、そのチケットを所有するユーザがその装置を通過したことを記録することにより行う。
切替処理とは、通過したチケットの所持者が譲渡希望者であれば、記憶部に記憶されたチケット情報において、そのチケットのその後の権利者を譲受希望者に書き換え、譲受希望者を入場可能な状態に変更することをいう。
本発明のチケット、チケット移転支援装置及びチケット移転方法によれば、興行の開催途中であっても適正価格でチケットの権利を時間ごとに移転すると共に、チケット移転後の譲渡者と譲受者双方の入退場を管理することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るチケット及びチケット移転支援装置を含むチケット移転システムの概念図である。 チケット移転の流れを示す概念図である。 チケット譲渡希望者が情報を入力する際の画面例を示す図である。 チケット一覧を表示する画面例を示す図である。 チケット譲受希望者が情報を入力する際の画面例を示す図である。 チケットの権利状況を表示する画面例を示す図である。 チケット移転システムの運用イメージを模式的に示す図である。 チケット移転支援装置のハードウェア構成を示した図である。 チケット移転支援装置の構成を機能面から示した図である。 チケット移転支援装置に記憶された個人情報ファイルの一例を示す図である。 チケット移転支援装置に記憶されたチケット情報ファイルの一例を示す図である。 チケット価格変更処理の流れを示すフローチャートである。 チケット価格変化の一例を示す図である。 チケット権利者変更処理の流れを示すフローチャートである。 チケット権利者変更処理におけるチケット情報ファイルの変化を示す図である。 チケットの外観を示す平面図である。 チケットのハードウェア構成を示した図である。 チケットの構成を機能面から示した図である。 チケットの権利情報を無効にする処理の流れを示すフローチャートである。 チケットの権利情報を有効にする処理の流れを示すフローチャートである。 チケット移転方法の処理の流れを示すフローチャートである。 チケット移転方法の処理の流れを示すフローチャートである。 他の実施形態に係るチケット及びチケット移転支援装置を含むチケット移転システムの概念図である。 他の実施形態に係るチケット移転システムの運用イメージを模式的に示す図である。 チケット読取用の装置のハードウェア構成を示した図である。 チケット読取用の装置の構成を機能面から示した図である。 チケットの権利情報を切替える処理の流れを示すフローチャートである。 チケット移転方法の処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態(本実施形態)について図面を参照しながら説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
特に、以下の説明や図面中に記載された画面のデザイン及びレイアウトは、あくまでも一例に過ぎず、本発明の用途やユーザの要望等に応じて適宜変更可能である。
<本実施例に係るチケット移転システムの概要>
まず、本実施形態に係るチケット移転支援装置(以下、本装置1)及びチケット3を含むチケット移転システムSの概要と、チケット移転に関する手続の大まかな流れについて説明する。
本装置1及びチケット3は、図1に図示したチケット移転システムSに組み込まれており、コンサートや各種イベント等の観覧を希望する複数のユーザによって利用される。
なお、以下では、興行のチケットについて、その興行の後半部分のチケット使用権を他人に売り渡したい譲渡希望者と、興行の後半部分のチケット使用権を入手したい譲受希望者との間で、一のチケットにかかる権利を興行の開催途中に移転(譲渡)するケースを例に挙げて説明することとする。
図1は、本装置1及びチケット3を含む通信システム、すなわち、チケット移転システムSの概略構成を示す概念図である。
図1に示すように、本実施形態のチケット移転システムSは、本装置1と、チケットの譲渡を希望するユーザ(以下、譲渡希望者)が操作する情報端末2及びチケット3と、チケットの譲受を希望するユーザ(以下、譲受希望者)が操作する情報端末2及びチケット3と、外部通信網NTとによって主に構築されている。外部通信網NTは、インターネットや3G、4G等のモバイルネットワークからなり、本装置1と情報端末2及びチケット3とを通信可能に接続している。
本装置1は、チケットを発行する業者が保有するサーバコンピュータにより構成される。そして、譲渡希望者や譲受希望者は、外部通信網NTを介して、本装置1が提供する機能やサービスを享受することが可能となる。すなわち、ユーザは、それぞれの情報端末2を操作することにより本装置1と通信して、チケットの移転申込やチケット情報の送受信を行う。
情報端末2としては、データ通信可能であって、且つ、ブラウザ機能を有するものであれば特に限定されるものではなく、PC、タブレット端末、携帯電話及びスマートフォン等が利用可能である。
本実施形態においては、チケット3としてICチップを備えたリストバンドを利用している。このリストバンド型チケット3は、各会員に対してそれぞれ個人専用リストバンドを用意して予め配布しておくこととする。配布するリストバンドは、中身が空の状態とし、興行のチケットを購入した際に、それらの情報を書き換え可能に記憶することができるものとする。すなわち、一つのリストバンドによって、中身のデータを書き換えることによって繰返し使用できる構成である。そして、会員ごとにその所有するリストバンドが識別できるように、ユーザごとのリストバンドNo.が本装置1に記録されている。
なお、チケット3は、リストバンド型に限定されず、ICカードやその他のウェアラブル端末等によって構成することもできる。また、携帯電話やスマートフォン等の携帯可能な情報端末2にチケット情報を記憶させることにより、情報端末2とチケット3とを兼用する構成でもよい。また、本実施形態では、空のリストバンドを予め配布するシステムとしたが、興行ごとに来場者にその都度貸与するシステムとしてもよい。
上記構成のチケット移転システムSでは、図2に示す流れによってチケット移転の各手続が実行される。
図2は、チケット移転の流れを示す概念図である。また、図3〜図6は、チケット移転において、ユーザの情報端末2に表示される画面例を示す図である。
以下、チケット移転の手順について、グラフィックユーザインターフェースの観点から説明する。
チケット移転に際して、まず、ユーザ(譲渡希望者)が譲渡希望条件を本装置1に登録する。
具体的には、譲渡希望者が自己の情報端末2で所定の操作を行うことをトリガーとして情報端末2が本装置1と通信する。ここで、所定の操作とは、本装置1とアクセスするための操作であり、例えば、本装置1のURLを入力する操作のことである。
そして、情報端末2は、本装置1と通信することにより、本装置1から送信された情報入力画面用データを受信する。
情報端末2でその情報入力画面用データが展開されると、情報端末2のディスプレイには、図3に示すような登録フォームが表示される。譲渡希望者は、その登録フォームを見ながら、入力欄に適宜必要な情報を入力する。
図3に示す登録フォームでは、入力事項として、公演カテゴリ、公演コード、公演名、劇団/アーティスト名、公演日時、開催場所/劇場名、席種、譲渡希望時間、譲渡希望枚数等が挙げられている。
ここで、「公演カテゴリ」、「公演コード」、「公演名」、「劇団/アーティスト名」、「公演日時」、「開催場所/劇場名」、「席種」は、当該チケットを特定するための情報である。
一方、「譲渡希望時間」、「譲渡希望枚数」等は、譲渡希望者が当該チケットを譲渡するための条件に関する情報である。特に、本実施形態においては、譲渡希望者が譲渡希望時間を自由に設定して入力できる。譲渡希望時間は、○○時〜○○時のように入力することができる。
以上の事項に対する入力が完了すると、当該入力を受付けた情報端末2がその内容を示すデータを本装置1に向けて送信し、本装置1が情報端末2からの送信データを受信する。この結果、上記の入力情報が譲渡希望情報として本装置1に登録されることとなる。
具体的には、各項目についての入力が完了した時点で、ユーザは、確認ボタンをタップする。かかる操作をトリガーとして、ユーザの情報端末2が入力情報を示すデータを生成して本装置1に向けて送信する。
なお、入力項目、並びに各項目に対して用意された選択肢については、図3に図示の内容に限定されるものではなく、例えば、ユーザの個人情報を入力させたり、チケット特定情報や譲渡価格等の譲渡条件をより詳細に入力するものであってもよいし、興行のジャンルによって入力項目を適宜変更してもよい。
また、入力欄は、複数の選択肢の中から選択する形で入力するプルダウン形式や、テキストで内容をそのまま記入する形で入力する直接入力形式となっているが、これに限定されるものではない。例えば、チェック式の選択肢でもよい。また、ユーザの手間を少なくしたり誤入力を避けるため、直接入力形式はなるべく少なくしてもよい。例えば、公演コードを入力すると、公演名や劇団/アーティスト名等が本装置1側で抽出されて自動的に表示される構成としてもよい。
さらに、本実施形態では、ユーザが自己の情報端末2を通じて各種情報を入力することで本装置1への情報登録が実施されることになっているが、これに限定されるものではない。例えば、ユーザが各種情報を所定の記入用紙に記入した後に業者がこれを回収し、業者側で、記入用紙の記載内容を見ながら所定の入力装置にて当該記載内容を入力することで本装置1への情報登録が実施されることとしてもよい。
次に、本装置1は、登録された譲渡希望条件を基にチケット価格を算出して、そのチケットに関する情報をユーザの情報端末2等に表示する。
具体的には、本装置1は、譲渡希望者から送信された譲渡希望情報を受信して登録すると、後述するチケット価格変更処理により、そのチケットの譲渡時間分に対応するチケット価格を算出する。そして、本装置1は、譲渡希望者から受信した譲渡希望情報に、算出したチケット価格を付与して、譲渡希望チケットとして表示する譲渡希望チケット情報を生成する。
なお、本実施形態においては、チケット価格を本装置1が算出する構成としたが、先の登録フォームにおいて、譲渡希望者が譲渡価格を指値やレンジで入力してもよいし、該当興行の人気度や譲渡時間を考慮して業者側で任意に価格を設定してもよい。
本装置1は、算出したチケット価格を譲渡希望者から受信した譲渡希望情報に付与して譲渡希望チケット情報を生成した後、それらの譲渡希望チケット情報をジャンルや公演ごとに一覧表にまとめて、譲渡希望チケット一覧として、ユーザ(特に、譲受希望者)の情報端末2のディスプレイに表示させる。
具体的には、譲受希望者は、情報端末2を操作して本装置1にアクセスし、所望のチケットについて譲受希望を示す検索条件を入力する。その入力が完了した時点で、検索ボタン(図示略)をタップすることにより、かかる操作をトリガーとして、譲受希望者の情報端末2が検索条件の指定結果を示すデータを生成して本装置1に向けて送信する。
本装置1は、譲受希望者の情報端末2から送信されてくる検索条件データを受信すると、当該データを展開して検索条件の指定結果を特定する。その後、本装置1は、登録された譲渡希望チケットの中から、特定した検索条件に合致するチケットを抽出し、その抽出結果を示すデータを生成して譲受希望者の情報端末2に向けて送信する。
譲受希望者の情報端末2は、本装置1から送信されてくる抽出結果を示す譲渡希望チケット一覧画面用データを受信すると、当該データを展開する。
情報端末2で譲渡希望チケット一覧画面用データが展開されると、譲受希望者が指定した検索条件に合致するチケットの一覧、すなわち、検索結果のリストが、情報端末2のディスプレイに譲渡希望チケット一覧画面として表示される。譲受希望者は、その一覧表を閲覧して、自身の希望や条件に沿ったチケットが存在する否か確認することができる。
図4に示す譲渡希望チケット一覧画面では、チケットがジャンルごと区分されており、それぞれのチケットについて、開催日、公演名、譲渡時間、枚数、金額等の必要な情報が表示されている。
例えば、ここでは、音楽とスポーツの2つのジャンルが表示されている。音楽では、「TOKYO ○○○○ ROCK FESTIVAL」、「○○○ ROCK FES.20XX」というタイトルの野外フェスティバルのチケットが表示されており、スポーツでは、「国際陸上競技選手権大会」というタイトルの競技会のチケットが表示されている。そして、それぞれのチケットについて、譲渡時間分に対応した金額が表示されている。
なお、一覧画面では、見易さを考慮し、表示する情報は必要最小限に留めておくことが好ましい。
そして、一覧画面に表示された任意のチケットの欄をタップ等することにより、そのチケットの詳細が記載されたチケット購入画面を情報端末2のディスプレイに表示される。
例えば、譲受希望者が一覧表の3段目の「5.3(土) TOKYO ○○○○ ROCK FESTIVAL 13:00〜終了迄 2枚 12,000円」をタップすると、そのタップをトリガーとして、情報端末2は、本装置1と通信することにより、本装置1から送信されたチケット購入画面用データを受信する。
情報端末2でチケット購入画面用データが展開されると、情報端末2のディスプレイにチケット購入画面が表示されるようになる。
図5に示すチケット購入画面には、公演名の他、日時、購入時間、会場、席種、席番、枚数、チケット代金、システム手数料等のチケットの詳細が表示されると共に、譲受希望者の個人情報等を入力するための入力欄が表示される。
譲受希望者は、その画面に表示された詳細を確認し、お客様情報等の入力欄に適宜必要な情報を入力する。ここでは、入力するお客様情報として、会員ID、お名前、フリガナ、メールアドレス、電話番号等が挙げられている。また、カードや銀行振込等の決済方法をプルダウンメニューから選択する。
そして、以上の事項に対する入力が完了すると、当該入力を受付けた情報端末2がその内容を示すデータを本装置1に向けて送信し、本装置1が情報端末2からの送信データを受信する。この結果、上記の入力情報がチケット購入情報として本装置1に登録され、チケットの権利移転が実行される。
具体的には、各項目についての入力が完了した時点で、ユーザは、確認ボタンをタップする。かかる操作をトリガーとして、ユーザの情報端末2が入力情報を示すデータを生成して本装置1に向けて送信する。
このように、譲受希望者が所望のチケットの購入申込を行うことにより、譲渡希望者と譲受希望者との間でチケットの権利移転が成立する。
それぞれのユーザ、すなわち、チケットの譲渡が成立した譲渡希望者(以下、譲渡者)及びチケットを購入した譲受希望者(以下、譲受者)は、チケットの移転が成立した後、チケット確認画面にて必要に応じてチケットの情報を確認することができる。
具体的には、本装置1は、チケット移転が成立したユーザに対して、譲渡者及び譲受者専用のページ(チケット確認画面)を割り当てる。
厳密には、チケット移転が成立したユーザが情報端末2を通じて本装置1にアクセスすると、本装置1はそのチケット確認画面を表示させるためのデータを生成し、送信先の情報端末2に向けて送信する。
情報端末2は、本装置1と通信することにより、本装置1から送信されたチケット確認画面用データを受信し、情報端末2にてチケット確認画面用データが展開されると、情報端末2のディスプレイに該当チケットのチケット情報が記載されたチケット確認画面が表示される。
譲渡者又は譲受者は、そのチケット確認画面を閲覧して、該当チケットの権利情報等を確認することができる。
図6に示すチケット確認画面では、該当チケットの公演名、日時、チケット番号、会場等の他、各時間帯ごとのチケットの所有者、すなわち、権利状況に関する情報が表示されている。
例えば、図6では、「TOKYO ○○○○ ROCK FESTIVAL」(日時:5.3(土)10:00開場、チケット番号:00XXXX、会場:代々木公園)について、10:00〜13:00迄は、会員ID000123の山田太郎さんが権利者であり、13:00〜終了迄は、会員ID000789の佐藤花子さんが権利者である旨が表示されている。
チケットの権利移転が成立した後、譲渡者は興行の途中で退場し、譲受者は興行の途中であって譲渡者が退場した後に入場する。
図7は、チケット移転システムSの運用イメージを示した図であって、特に、チケットの権利移転が成立した後に譲渡者と譲受者の入退場について、模式的に示した図である。
図7に示すように、譲渡者と譲受者は、興行の会場(例えば会場の出入口等)で直接会って、互いのチケットを接触又はかざす等して近距離無線通信によりチケット情報の送受信を行う。この行為により、譲渡者側のチケットはその権利が無効となり、譲受者側のチケットはその権利が有効となる。
そして、譲渡者は会場から退場し、譲受者は会場に入場する。
なお、ここでは、興行の開催途中において、譲渡希望者が先に譲渡希望条件を登録し、譲受希望者がその情報を得てチケットの移転を申し込むスタイルとしたが、これに限定されるものではない。例えば、興行の開始前に予め移転しておくように手配してもよいし、移転するのは興行の後半部分に限定されるものではなく、前半部分でもよいし、途中の一部であってもよい。また、譲受希望者が先に譲受希望条件を登録して譲渡希望者がその条件に応じて譲渡する旨の移転申込をする場合であってもよい。
<本実施形態に係るチケット移転支援装置の詳細構成>
次に、本装置1について、その詳細構成を説明する。
図8は、本装置1のハードウェア構成を示した図である。
図8に示すように、本装置1は、制御やデータの計算・加工を行う演算部としてのCPU1a、読み出し専用の記憶装置としてのROM1b、メインメモリ(主記憶装置)としてのRAM1c、外部通信網NTを通じて情報端末2やチケット3等の通信可能な機器とデータの送受信を行う通信用インタフェース(図8中、通信用I/Fと表記)1d、補助記憶装置としてのハードディスクドライブ(図8中、HDDと表記)1e、入力装置1f、及び、出力装置1gを構成要素として有する。
本装置1には、各種プログラムが予めインストールされており、これらのプログラムがCPU1aによって読み出されて実行されることにより、本装置1は、チケット移転支援装置としての機能を発揮するようになる。
ここで、本装置1の機能は、チケットを発行する業者やその会員であるユーザによって享受されることになるが、当該機能の利用者への提供方式としては、例えば、クラウドサービスやASPサービス等の方式が利用可能である。
また、本実施形態において、各種データは、本装置1に搭載された記憶装置、具体的にはハードディスクドライブ1eに記憶されているが、これに限定されるものではなく、各種データ等を記憶する記憶装置については、本装置1とは別装置となっていることとしてもよく、例えば、本装置1と通信可能なデータベースサーバを記憶装置として用いることとしてもよい。
本装置1のハードウェア構成については上述の通りであるが、以下、図9を参照しながら本装置1の構成を機能面から改めて説明する。本装置1は、チケットの譲渡及び譲受にともなう権利移転とこれに付随する処理を実行する機能を備え、換言すると、当該機能を担う部分を有している。
図9は、本装置1の構成を機能面から示した図である。
図9に示すように、本装置1は、データ記憶部10、チケット移転申込受付処理実行部11、チケット価格変更処理実行部12、チケット情報表示処理実行部13、チケット権利者変更処理実行部14、チケット情報送信処理実行部15、メッセージ送信処理実行部16、入退場情報記録処理実行部17及び決済処理実行部18とを主な構成要素として有している。
これらは、本装置1が実行する各種データ処理を担うものであり、本装置1を構成する上述のハードウェア構成機器とインストールされたプログラムとが協働することによって構成されている。
データ記憶部10は、各種情報をデータベース化して記憶しておくものであり、主に本装置1に搭載されたハードディスクドライブ1eにより構成されている。
このデータ記憶部10に記憶されているデータの中には、本装置1をチケット移転支援装置として動作させるため予めインストールされている各種プログラムの他、個人情報ファイルを記憶した個人情報データベース10a、及び、チケット情報ファイルを記憶したチケット情報データベース10b等を備えている。
個人情報データベース10aに保存されている個人情報ファイルは、会員登録された個人を識別するための情報である。
図10は、個人情報ファイルの一例を示す図である。この図10に示すように、個人情報ファイルには、会員ID、会員名、フリガナ、生年月日、性別、住所、電話番号、メールアドレス、リストバンドNo.、チケット購入履歴等に関する情報が含まれている。
なお、リストバンドNo.とは、各会員に対してそれぞれ配布した専用のリストバンドを識別するために、配布したリストバンドに予め設定してある識別番号である。
チケット情報データベース10bに保存されているチケット情報ファイルは、チケットの種類や所有者等を識別するための情報である。
図11は、チケット情報ファイルの一例を示す図である。この図11に示すように、チケット情報ファイルには、チケット番号、興行ID、興行名、日時、会場、座席、価格、権利者等に関する情報が含まれている。特に、権利者については、1時間ごとにそのチケットを使用することができる権利を有する者を記録しており、チケットの移転が成立すると、その区切られた時間ごとに権利者の情報が書き換えられる。
例えば、図11に示すチケット情報ファイルにおいては、「チケット番号:00XXXX、興行ID:A0001、興行名:TOKYO ○○○○ ROCK FESTIVAL、日時:20140503、会場:代々木公園、座席:なし、価格:10000、権利者(10:00〜11:00):山田太郎、権利者(11:00〜12:00):山田太郎、権利者(12:00〜13:00):山田太郎、権利者(13:00〜14:00):山田太郎、権利者(14:00〜15:00):山田太郎・・・」等の情報が記録されている。
チケット移転申込受付処理実行部11は、譲渡希望者又は譲受希望者の操作する情報端末2から送信されたチケット移転申込情報を受信して登録する処理を行うものであり、本装置1のHDD1e、CPU1a、ROM1b、RAM1c、通信用インターフェース1d、及び、通信用プログラムによって構成される。
具体的には、譲渡希望者の操作する情報端末2から送信されたチケットの譲渡条件等が入力された情報を受信して、譲渡希望情報としてデータ記憶部10に登録する。また、譲受希望者の操作する情報端末2から送信されたチケット購入の意思を示す内容の入力情報を受信すると、その入力情報を譲受希望情報として、データ記憶部10に登録する。
なお、上記は譲渡希望者が提供する譲渡希望チケットに対して譲受希望者が移転を申し込むケースであるが、その逆のケースであってもよい。
すなわち、譲受希望者の操作する情報端末2から送信されたチケットの譲受条件等が入力された情報を受信して、譲受希望情報としてデータ記憶部10に記憶する。また、譲渡希望者の操作する情報端末2から送信されたチケット譲渡の意思を示す内容の入力情報を受信すると、その入力情報を譲渡希望情報として、データ記憶部10に登録する。
チケット価格変更処理実行部12は、譲渡希望が申請されたチケットについて、そのチケットの譲渡希望条件に基づいてチケット価格を算出し、その算出した価格をその譲渡希望チケットの価格として変更する処理を行うものであり、本装置1のHDD1e、CPU1a、ROM1b、及び、RAM1cによって構成される。
図12は、このチケット価格変更処理実行部12によって実行されるチケット価格変更処理の流れを示すフローチャートである。
この図12に示すように、具体的には、チケット価格変更処理は、まず、譲渡希望の対象となっているチケット情報をデータ記憶部10のチケット情報データベース10bからRAM1cに読み出す(S101)。そして、その譲渡条件に示す時間までの興行の経過時間を金額に変換する(S102)。例えば、10時開始の興行であって、譲渡希望条件として13時以降の権利を譲渡する場合には、経過した3時間分に対応する金額を計算する。経過時間を金額に変換したら、チケットの基準価格からその経過時間分の金額を減算してチケットの譲渡価格を算出する(S103)。なお、このとき、経過時間ではなく、興行の残時間を金額に換算して、直接譲渡価格を算出することとしてもよい。
上記のとおり、チケットの譲渡価格を算出したら、チケット情報の価格をその算出した譲渡価格に書き換えることにより変更する(S104)。そして、その価格が変更されたチケット情報を譲渡希望チケット情報として再びデータ記憶部10に戻して保存する(S105)。
図13は、チケット価格の変化の一例を示す図表である。
この図13に示すように、一般的に、チケット価格は残時間に応じて高くなる。なお、このチケット価格変更処理には、前評判やチケットの販売状況から推測される興行の人気度を考慮して価格を変更することとしてもよい。また、譲渡希望者やチケット販売業者が、各興行ごとに残時間に応じて個別に金額を設定する構成としてもよい。
チケット情報表示処理実行部13は、譲渡希望情報又は譲受希望情報として登録されたチケットの譲渡条件や譲受条件を、ユーザの情報端末2に表示させる処理を行うものであり、本装置1のHDD1e、CPU1a、ROM1b、RAM1c、通信用インターフェース1d、及び、通信用プログラムによって構成される。
具体的には、譲渡希望チケット情報を生成した後、その譲渡希望チケット情報を情報端末2のディスプレイに表示可能なデータとして、情報端末2に送信する。
チケット権利者変更処理実行部14は、譲渡希望者と譲受希望者との間で条件が合致してチケットの権利移転が成立したとき、その結果に基づいてチケット情報の権利者を変更する処理を行うものであり、本装置1のHDD1e、CPU1a、ROM1b、及び、RAM1cによって構成される。
図14は、このチケット権利者変更処理実行部14によって実行されるチケット権利者変更処理の流れを示すフローチャートである。
この図14に示すように、具体的には、チケット権利者変更処理は、まず、チケットの権利移転が成立したチケット情報をデータ記憶部10のチケット情報データベース10bからRAM1cに読み出す(S201)。そして、その権利移転の結果に基づいて、該当時間帯の権利者を譲渡希望者から譲受希望者に書き換えることにより変更する(S202)。そして、その権利者が変更されたチケット情報を再びデータ記憶部10に戻して保存する(S203)。
図15は、チケット権利者変更処理により権利者が変更されたチケット情報ファイルの一例を示す図である。
既述の通り、本実施形態においては、チケットの権利は時間帯ごとに移転できる。したがって、例えば、13時以降の権利を、譲渡希望者である山田太郎さんから譲受希望者である佐藤花子さんに譲渡した場合には、この図15に示すように、権利者(13:00〜14:00)と権利者(14:00〜15:00)の欄が山田太郎さんから佐藤花子さんに書き換えられることにより変更される。
チケット情報送信処理実行部15は、権利者が変更されたチケット情報を譲渡希望者及び譲受希望者のチケット3に送信して、それぞれのチケット3に記憶されているチケット情報を本装置1と同期させる処理を行うものであり、本装置1のHDD1e、CPU1a、ROM1b、RAM1c、通信用インターフェース1d、及び、通信用プログラムによって構成される。
メッセージ送信処理実行部16は、譲渡希望者及び譲受希望者の操作する情報端末2に、チケットの権利移転が成立した旨等を通知する処理を行うものであり、本装置1のHDD1e、CPU1a、ROM1b、RAM1c、通信用インターフェース1d、及び、通信用プログラムによって構成される。
具体的には、チケットの権利移転が完了した旨を通知するための情報を、情報端末2のディスプレイに表示可能なデータとして、それぞれの情報端末2に送信する。
また、チケットの権利移転が成立した後、譲渡者に対して退場時間が近づいている若しくは退場時間が経過している旨、又は、譲受者に入場時間が近づいている旨等、通知することとしてもよい。
例えば、本実施形態であれば、12:50頃に山田太郎さんに対して、「あと10分で退場時間です。」というような内容のメッセージを情報端末2のディスプレイに表示可能なデータとして情報端末2に送信する。また、13:00を経過しても山田太郎さんが退出していない場合は、山田太郎さんに対して、「退場時間を経過しました。退場してください。」というような内容のメッセージを情報端末2のディスプレイに表示可能なデータとして情報端末2に送信する。一方、佐藤花子さんに対しては、12:50頃に「まもなく入場時間です。」というような内容のメッセージを情報端末2のディスプレイに表示可能なデータとして情報端末2に送信する。
入退場情報記録処理実行部17は、譲渡者のチケット3の退場記録及び譲受者のチケット3の入場記録を外部通信網NTを通じて受信して、データ記憶部10に記憶する処理を行うものであり、本装置1のHDD1e、CPU1a、ROM1b、RAM1c、通信用インターフェース1d、及び、通信用プログラムによって構成される。
これにより、譲渡者が実際に興行の会場から退場したか否か、また、譲受者が入場したか等について本装置1側でも管理することができ、上述のメッセージを送信することが可能となる。
決済処理実行部18は、チケットの移転申込みを受け付けたときに、譲受希望者からチケット価格分の金額を徴収し、譲渡希望者に対してはチケット価格分の金額を返金する処理を行うものであり、本装置1のHDD1e、CPU1a、ROM1b、RAM1c、通信用インターフェース1d、及び、通信用プログラムによって構成される。また、この決済処理は、チケット権利移転後等、適宜タイミングで行ってもよい。
なお、この決済処理については、従来既知の技術を応用したものであるので、詳細な説明については省略する。
<本実施形態に係るチケットの詳細構成>
次に、チケット3について、その詳細構成を説明する。
図16は、チケット3の外観を示す平面図である。
本実施形態におけるチケット3は、ICチップ(図示略)を備えたリストバンド型のチケットであり、ユーザは手首に巻いて使用する。
このリストバンドの材質は、屈曲自在のものであれば如何なるものでもよく、例えば、合成樹脂やゴム等の弾性体から構成されていることが好ましい。ICチップはリストバンドの内部に内蔵されていてもよいし、表面や裏面に貼り付ける構成であってもよい。
チケット3の表面には、表示手段としてのLED37が配されており、ICチップによって制御されることにより、興行の経過時間に伴って、そのLED37は色を変えたり等して点灯や点滅等の変化をする。
例えば、本実施形態のように複数のLED37を備える場合、興行の開始前及び開始直後等、まだあまり時間が経過していないときには、全てのLED(ここでは7個)を点灯させ、時間の経過とともにその数を減らしていくことができる。また、興行の開始前及び開始直後等は初期色としてLED37を青色に点灯させるものとし、時間の経過とともに徐々に色を変化させ、興行の残時間が1時間をきったとき等、興行の終了間際になったときに赤色に点灯させることとしてもよい。
また、チケットの権利移転が成立しているときは、そのチケットの権利時間分において変化する構成としてもよい。例えば、興行の開始から終了までの全時間が10時間であって、後半の4時間分を他人に譲渡した場合、自身の所有する権利の6時間のうちで変化する設定であってもよい。そうすれば、自身が所有するチケットの権利がいつ切れるかの目安にもなる。
なお、この表示手段は、LEDに限定されず、時間の経過と共に色が変化する構成であれば、如何なるものでも適用できる。
また、色で表示するものに限らず、ユーザが時間を大まかに識別できるような構成であればよい。例えば、LEDであれば、光の強さを変化させることにより、時間を表示することもできる。また、液晶画面等で時間をそのまま表示してもよいし、図柄を変えたり、スピーカ等から音を出してユーザに認知させるものであってもよい。
図17は、チケット3のハードウェア構成を示した図である。
図17に示すように、チケット3は、制御やデータの計算・加工を行う演算部としてのCPU3a、読み出し専用の記憶装置としてのROM3b、一時的なデータを読み書きするためのメインメモリ(主記憶装置)としてのRAM3c、本装置1や情報端末2等の通信可能な外部の機器とデータの送受信を行う通信用インタフェース(図17中、通信用I/Fと表記)3d、主にデータを格納しておくために使用する書き込み可能なメモリとしてのEEPROM3e、操作ボタン等の入力手段3f、及び、LED等の表示手段3gを構成要素として有する。
なお、CPU3a、ROM3b、RAM3c、通信用インターフェース3d、及び、EEPROM3eは、ICチップに組み込まれている。
チケット3のハードウェア構成については上述の通りであるが、以下、図18を参照しながらチケット3の構成を機能面から改めて説明する。チケット3は、興行会場への入退場を判断する機能を備えており、換言すると、当該機能を担う部分を有している。
図18は、本装置1の構成を機能面から示した図である。
図18に示すように、チケット3は、データ記憶部30、ネットワーク通信部31、近距離無線通信部32、表示部33、時間計測部34、チケット権利無効処理実行部35、及び、チケット権利有効処理実行部36とを主な構成要素として有している。
これらは、チケット3が実行する各種データ処理を担うものであり、チケット3を構成する上述のハードウェア構成機器とインストールされたプログラムとが協働することによって構成されている。
データ記憶部30は、各種情報を記憶して格納しておくものであり、主にチケット3に搭載されたICチップのEEPROM3eにより構成されている。
このデータ記憶部30に記憶されているデータの中には、チケット3をチケットとして機能させるため予めインストールされている各種プログラムの他、チケット情報、時間情報、及び、権利情報等を記録している。
チケット情報ファイルは、チケットの種類や所有者等を識別するための情報であり、本装置1に記憶されているチケット情報ファイルと同様の構成のデータファイルである。
時間情報ファイルは、興行が開始してからの経過時間や興行の残時間を示すデータファイルである。この時間情報は、チケットに時間計測手段を備えて自ら計測して更新する構成としてもよいし、外部〔例えば、興行施設のサーバ等〕で計測した時間に関する情報をそのサーバから識別信号として電波等で発信し、その識別信号をチケット3で受信して更新する構成としてもよい。
権利情報ファイルは、現にそのチケットを使用して興行会場に入場できるか否かを判断するための情報を示すデータファイルである。例えば、そのチケットが有効か無効かを示す二種類の情報であってもよいし、この権利情報ファイルが存在するか否かによってそのチケットの有効性を判断するものとしてもよい。
ネットワーク通信部31は、本装置1と外部通信網NTを通じて情報の送受信を行うものであり、チケット3のEEPROM3e、CPU3a、ROM3b、RAM3c、通信用インターフェース3d、及び、通信用プログラムによって構成される。
具体的には、チケット情報ファイルが変更されたときや権利情報ファイルに変更があったとき等に、本装置1とそれらの情報の送受信を行い同期する。
近距離無線通信部32は、非接触型通信等によりデータ通信を行うものであり、チケット3のEEPROM3e、CPU3a、ROM3b、RAM3c、通信用インターフェース3d、及び、通信用プログラムによって構成される。
具体的には、ICチップを備えたチケット3を同様の機能を持つ対向デバイスにかざすことによりチケット情報ファイル等の送受信を行う。
なお、近距離無線通信の種類は、非接触型通信に限定されず、その他の電波による電気通信や赤外線等の光無線通信等であってもよい。
表示部33は、チケット3の表面に配されたLED37等の表示手段3gを点灯や点滅等の処理を行うものであり、チケット3のEEPROM3e、CPU3a、ROM3b、RAM3c、及び、表示手段3gによって構成させる。
時間計測部34は、興行の経過時間を自身で計測するもの、又は、外部から情報を得て時間を計測するものであり、チケット3のEEPROM3e、CPU3a、ROM3b、RAM3c、通信用インターフェース3d、及び、通信用プログラムによって構成される。
チケット権利無効処理実行部35は、譲渡者の所持するチケット3と譲受者の所持するチケット3との間で近距離無線通信が行われたときに、譲渡者の所持するチケット3の権利情報ファイルを無効にする処理を行うものであり、チケット3のEEPROM3e、CPU3a、ROM3b、RAM3c、通信用インターフェース3d、及び、通信用プログラムによって構成される。
図19は、このチケット権利無効処理実行部35によって実行されるチケット権利無効処理の流れを示すフローチャートである。
この図19に示すように、具体的には、チケット権利無効処理は、まず、チケットの権利情報ファイルをデータ記憶部30からRAM3cに読み出す(S301)。そして、その権利情報ファイルの内容を有効から無効に書き換えることにより変更する(S302)。そして、その有効性が書き換えられた権利情報ファイルを再びデータ記憶部30に戻して保存する(S303)。
なお、このチケット権利無効処理においては、権利情報ファイルにNULLを入力したり、権利情報ファイル自体を削除する処理をしてもよい。
チケット権利有効処理実行部36は、譲渡者の所持するチケット3と譲受者の所持するチケット3との間で近距離無線通信が行われたときに、譲受者の所持するチケット3の権利情報ファイルを有効にする処理を行うものであり、チケット3のEEPROM3e、CPU3a、ROM3b、RAM3c、通信用インターフェース3d、及び、通信用プログラムによって構成される。
図20は、このチケット権利有効処理実行部36によって実行されるチケット権利有効処理の流れを示すフローチャートである。
この図20に示すように、具体的には、チケット権利有効処理は、まず、チケットの権利情報ファイルをデータ記憶部30からRAM3cに読み出す(S401)。そして、その権利情報ファイルの内容を無効から有効に書き換えることにより変更する(S402)。そして、その有効性が書き換えられた権利情報ファイルを再びデータ記憶部30に戻して保存する(S403)。
なお、このチケット権利有効処理においては、権利情報自体を生成する処理をしてもよい。
<本実施形態に係るチケット移転方法>
次に、本実施形態に係るチケット移転方法について説明する。
本実施形態に係るチケット移転方法は、コンピュータとして機能する本装置1とチケット3とを用いることで実現され、換言すると、本装置1及びチケット3が実行するチケット移転処理では、本実施形態に係るチケット移転方法が適用されている。
まず、本実施形態に係るチケット移転方法の説明として、本装置1による処理の流れと当該処理中の各工程について説明することとする。
図21は、チケット移転方法における本装置1の処理の流れを示すフローチャートである。
本装置1によるチケット移転処理は、図21に示す流れに従って進行する。
まず、チケット移転申込受付処理実行部11によって、譲渡希望者の操作する情報端末2から譲渡希望情報が含まれるチケット移転申込を受け付ける(S501)。チケット移転申込を受け付けると、チケット価格変更処理実行部12によって、チケット価格変更処理が行われる(S502)。チケットの価格を変更すると、チケット情報表示処理実行部13によって、チケット情報が表示される(S503)。
続いて、チケット移転申込受付処理実行部11によって、譲受希望者の操作する情報端末2から譲受希望情報が含まれるチケット移転申込を受け付ける(S504)。決済処理実行部18によって、決済処理が行われると(S505)、チケット権利者変更処理実行部14によって、チケット情報の権利者が書き換えられ(S506)、チケットの権利が移転される。
その移転されたチケットの情報は、チケット情報送信処理実行部15によって、譲渡者及び譲受者の双方のチケット3にデータとして送信される(S507)。そして、メッセージ送信処理実行部16によって、チケットの移転が成立した旨、譲渡者及び譲受者の双方の情報端末2にデータとして送信される(S508)。
次に、チケットの権利移転が成立した後、興行の開催途中において、譲渡者と譲受者が入退場する際の処理動作の流れを、本装置1と、譲渡者の所持するチケット3及び譲受者の所持するチケット3とを対応させて、説明する。
図22は、チケット移転方法における本装置1と譲渡者側及び譲受者側のチケット3との処理の流れを示すフローチャートである。
まず、譲渡者のチケットの権利が終了する時間が近付くと、本装置1は、退場予告通知を譲渡者のチケット3に外部通信網NTを通じて送信する(S601)。この退場予告通知は、チケット3に対して所定の動作をさせる情報であって、チケット3は、その退場予告通知を受信すると、LED37を発光したり警告音を発したりする等、表示手段3gによって、まもなくチケットの権利が終了すること、すなわち、チケットの有効期限が切れることをそのチケット3を所持する譲渡者に報知する。
譲渡者は、その通知に従って、興行の会場から退場すると、チケット3のデータ記憶部30には退場履歴が記録され(S602)、チケット3は、その退場情報を外部通信網NTを通じて本装置1に送信する(S603)。
本装置1は、譲渡者のチケット3から送信された退場情報を受信すると、その情報をRAM1c等に一時的に記録し、譲受者のチケット3に対して外部通信網NTを通じて入場可能通知を送信する(S604)。この入場可能通知は、チケット3に対して所定の動作をさせる情報であって、チケット3は、その入場可能通知を受信すると、LED37を発光したり警告音を発したりする等、表示手段3gによって、そのチケット3で興行への入場が可能になったことを譲受者に報知する。
次に、譲渡者と譲受者は、興行の出入口付近等で合流して、互いのチケット3同士をタッチしたり、かざすことにより、チケット間において近距離無線通信を行う(S605、S606)。
このとき、譲渡者の所持するチケット3においては、上述のチケット権利無効処理が実行され(S607)、譲受者の所持するチケット3においては、上述のチケット権利有効処理が実行される(S608)。
なお、譲渡者と譲受者が合流しやすいように、例えば、予め興行会場の出入口付近の一部にチケット交換スペースを設置しておき、互いにその場所に赴き上記動作を行うこととしてもよい。
譲受者の所持するチケット3の権利情報が有効になると、譲受者はそのチケット3によって興行会場に入場することが可能になる。譲受者が興行の会場に入場すると、チケット3のデータ記憶部30には入場履歴が記録され(S609)、その入場情報を外部通信網NTを通じて本装置1に送信する(S610)。
本装置1は、譲受者のチケット3から送信された入場情報を受信すると、その情報をデータ記憶部10に記憶されているチケット情報を読み出して更新する(S611)。
このように、譲渡者と譲受者双方の入退場を管理することにより、チケットの移転を適正に行うことができ、一つのチケットで同時間帯に複数人の入場が重複することを防ぐことができる。
<第2実施形態について>
以上までに説明してきた実施形態(以下、第1実施形態)では、チケット移転システムSは、本装置1と情報端末2とチケット3とから構成されており、チケットの権利が移転した後は、興行の会場で譲渡者と譲受者が直接会ってチケット同士をタッチ等することとしている。
ただし、これに限定されるものではなく、例えば、図23に示すように、読取装置4をチケット移転システムSの構成中に加えることも考えられる。
図23は、第2実施形態に係るチケット移転システムSの概略構成を示す概念図である。
図23に示すように、第2実施形態のチケット移転システムSは、その構成中にチケットに記憶された情報を読み取り、且つ、書き換えることができる装置である読取装置4を有する点において、第1実施形態と相違する。
図24は、第2実施形態に係るチケット移転システムSの運用イメージを示した図であって、特に、チケットの権利移転が成立した後に譲渡者と譲受者の入退場について、模式的に示した図である。
第1実施形態においては、チケットの権利移転が成立した後、譲渡者と譲受者は、興行会場で直接会って互いのチケットを接触又はかざす等し、近距離無線通信によりチケット情報の送受信を行っていた。しかし、この第2実施形態では、図24に示すように、譲渡者と譲受者は、入退場の際に読取装置4を介して間接的にチケット情報の送受信をする。この行為により、譲渡者側のチケットは権利が無効となり、譲受者側のチケットは権利が有効となる。
そして、譲渡者は会場から退場し、譲受者は会場に入場する。
次に、読取装置4について、その詳細構成を説明する。
図25は、読取装置4のハードウェア構成を示した図である。
図25に示すように、読取装置4は、制御やデータの計算・加工を行う演算部としてのCPU4a、読み出し専用の記憶装置としてのROM4b、メインメモリ(主記憶装置)としてのRAM4c、本装置1、情報端末2及びチケット3等の通信可能な機器とデータの送受信を行う通信用インタフェース(図25中、通信用I/Fと表記)4d、補助記憶装置としてのハードディスクドライブ(図25中、HDDと表記)4e、入力装置4f、及び、出力装置4gを構成要素として有する。
読取装置4には、各種プログラムが予めインストールされており、これらのプログラムがCPU4aによって読み出されて実行されることにより、チケット3の入退場を管理する読取装置4としての機能を発揮するようになる。
また、この第2実施形態において、各種データは、読取装置4に搭載された記憶装置、具体的にはハードディスクドライブ4eに記憶されているが、これに限定されるものではなく、各種データ等を記憶する記憶装置については、読取装置4とは別装置となっていることとしてもよく、例えば、本装置1のデータ記憶部10を利用して、本装置1から都度読み出す構成としても良いし、読取装置4と通信可能なデータベースサーバを記憶装置として用いることとしてもよい。
なお、この第2実施形態においては、本装置1とは別体として読取装置4を設置する構成としたが、本装置1にこの読取装置4の機能を備えて兼用とすることもできる。その場合には、本装置1は、興行会場の出入口付近に設置することが好ましい。
読取装置4のハードウェア構成については上述の通りであるが、以下、図26を参照しながら読取装置4の構成を機能面から改めて説明する。読取装置4は、チケットの通過を検知し、チケットの権利を有効又は無効に変更する処理を実行する機能を備え、換言すると、当該機能を担う部分を有している。
図26は、読取装置4の構成を機能面から示した図である。
図26に示すように、読取装置4は、データ記憶部40、ネットワーク通信部41、近距離無線通信部42及びチケット権利情報切替処理実行部43とを主な構成要素として有している。
これらは、読取装置4が実行する各種データ処理を担うものであり、読取装置4を構成する上述のハードウェア構成機器とインストールされたプログラムとが協働することによって構成されている。
データ記憶部40は、上述の本装置1と同様の構成であり、このデータ記憶部40には、読取装置4として動作させるため予めインストールされている各種プログラムの他、チケット情報ファイルを記憶している。
ネットワーク通信部41は、本装置1等と外部通信網NTを通じて情報の送受信を行うものであり、HDD4e、CPU4a、ROM4b、RAM4c、通信用インターフェース4d、及び、通信用プログラムによって構成される。
具体的には、チケット情報ファイルが変更されたとき等に、本装置1と情報の送受信を行い同期する。
近距離無線通信部42は、チケット3と非接触型通信等によりデータ通信を行うものであり、HDD4e、CPU4a、ROM4b、RAM4c、通信用インターフェース4d、及び、通信用プログラムによって構成される。
具体的には、ICチップを備えたチケット3をこの近距離無線通信部42にかざす等ことによりチケット情報ファイル等の送受信を行う。
なお、近距離無線通信の種類は、非接触型通信に限定されず、チケット3と情報の送受信ができる方法であれば、その他の電波による電気通信や赤外線等の光無線通信等であってもよい。
チケット権利情報切替処理実行部43は、チケット3と近距離無線通信が行われたときに、チケット3のデータ記憶部30に記憶されている権利情報ファイルを有効又は無効に変更する処理を行うものであり、HDD4e、CPU4a、ROM4b、RAM4c、通信用インターフェース4d、及び、通信用プログラムによって構成される。
図27は、このチケット権利情報切替処理実行部43によって実行されるチケット権利情報切替処理の流れを示すフローチャートである。
この図27に示すように、具体的には、チケット権利情報切替処理は、まず、チケット3のデータ記憶部30からチケット情報ファイルと権利情報ファイルを取り出してRAM4cに読み出す(S701)。そして、そのチケット情報の権利者は変更されているか否か、すなわち、チケットの権利移転が行われたものであり、チケットの権利情報を変更する対象であるか否かを判断する(S702)。
チケットの権利移転が行われている場合(S702:YES)、そのチケットの権利情報が有効か否かを判断する(S703)。
チケットの権利情報がこの時点で有効な場合、すなわち、譲渡者側の所持するチケット3である場合(S703:YES)、RAM4cに読み出してあった権利情報ファイルを有効から無効に書き換えることにより変更する(S704)。
一方、チケットの権利情報がこの時点で無効な場合、すなわち、譲受者側の所持するチケット3である場合(S703:NO)、RAM4cに読み出してあった権利情報ファイルを無効から有効に書き換えることにより変更する(S705)。
そして、その有効性が書き換えられた権利情報ファイルとチケット情報ファイルとを再びチケット3のデータ記憶部30に戻して保存する(S706)。
一方、そもそもチケットの権利移転が行われていないチケットであった場合(S702:NO)、そのまま何も処理をせずにチケット3のデータ記憶部30に読み出したチケット情報ファイルと権利情報ファイルとをチケット3のデータ記憶部30に戻して保存する(S706)。
次に、第2実施形態において、興行の開催途中において、譲渡者と譲受者の入退場の際の処理動作の流れを、本装置1、読取装置4、譲渡者の所持するチケット3及び譲受者の所持するチケット3とを対応させて、説明する。
図28は、チケット移転方法における本装置1と読取装置4と譲渡者側及び譲受者側のチケット3との処理の流れを示すフローチャートである。
まず、譲渡者のチケットの権利が終了する時間が近付くと、本装置1は、退場予告通知を譲渡者のチケット3に外部通信網NTを通じて送信する(S801)。この退場予告通知は、チケット3に対して所定の動作をさせる情報であって、チケット3は、その退場予告通知を受信すると、LED37を発光したり警告音を発したりする等、表示手段3gによって、まもなくチケットの権利が終了すること、すなわち、チケットの有効期限が切れることを譲渡者に報知する。
譲渡者は、その通知に従って、興行の会場から退場する際又は退場した後に、読取装置4にタッチしたり、かざすことにより、読取装置4との間において近距離無線通信を行う(S802)。
読取装置4は、譲渡者のチケット3と近距離無線通信を行うと、すなわち、譲渡者のチケット3の通過を検知すると、既述のチケット権利情報切替処理により、譲渡者のチケット3の権利情報を有効から無効に変更する(S803)。そして、譲渡者のチケット3の退場を記録し(S804)、その退場情報を外部通信網NTを通じて本装置1に送信する(S805)。
本装置1は、読取装置4から送信された退場情報を受信すると、その情報をRAM1c等に一時的に記録し、譲受者のチケット3に対して外部通信網NTを通じて入場可能通知を送信する(S806)。この入場可能通知は、チケット3に対して所定の動作をさせる情報であって、チケット3は、その入場可能通知を受信すると、LED37を発光したり警告音を発したりする等、表示手段3gによって、そのチケット3で興行への入場が可能になったことを譲受者に報知する。
譲受者は、その通知に従って、興行の会場に入場する前又は入場する際に、読取装置4にタッチしたり、かざすことにより、読取装置4との間において近距離無線通信を行う(S807)。
読取装置4は、譲受者のチケット3と近距離無線通信を行うと、すなわち、譲受者のチケット3の通過を検知すると、既述のチケット権利情報切替処理により、譲受者のチケット3の権利情報を無効から有効に変更する(S808)。そして、譲受者のチケット3の入場を記録し(S809)、その入場情報を外部通信網NTを通じて本装置1に送信する(S810)。
本装置1は、読取装置4から送信された入場情報を受信すると、その情報をデータ記憶部10に記憶されているチケット情報を読み出して更新する(S811)。
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
1 本装置(チケット移転支援装置)
2 情報端末
3 チケット端末
4 読取装置
10 データ記憶部
10a 個人情報データベース
10b チケット情報データベース
11 チケット移転申込受付処理実行部
12 チケット価格変更処理実行部
13 チケット情報表示処理実行部
14 チケット権利者変更処理実行部
15 チケット情報送信処理実行部
16 メッセージ送信処理実行部
17 入退場情報記録処理実行部
18 決済処理実行部
30 データ記憶部
31 ネットワーク通信部
32 近距離無線通信部
33 表示部
34 時間計測部
35 チケット権利無効処理実行部
36 チケット権利有効処理実行部
37 LED
40 データ記憶部
41 ネットワーク通信部
42 近距離無線通信部
43 チケット権利情報切替処理実行部
S チケット移転システム

Claims (11)

  1. 少なくとも演算部と記憶部と出力部とを有するコンピュータ装置によって構成されたチケットであって、
    前記記憶部は、少なくともチケット価格と興行の開催時間を所定数に分割した所定時間ごとの権利者とを示すチケット情報と、前記興行が開始してからの経過時間又は前記興行の残時間を示す時間情報と、前記チケットの権利の有効性を示す権利情報と、を記憶し、
    前記コンピュータ装置は、
    前記チケット情報、前記時間情報又は前記権利情報の少なくとも一つを識別可能に表示する表示部と、
    前記チケット情報を他のコンピュータ装置と近距離無線通信により送受信する近距離無線通信部と、
    前記他のコンピュータ装置に前記チケット情報を送信したときに、前記権利情報を前記記憶部から読出し、前記権利情報を変更して前記チケットの権利を無効にする無効処理を実行する権利無効処理実行部と、
    前記他のコンピュータ装置から前記チケット情報を受信したときに、前記権利情報を前記記憶部から読出し、前記権利情報を変更して前記チケットの権利を有効にする有効処理を実行する権利有効処理実行部と、
    を備えることを特徴とするチケット。
  2. 前記表示部は、色の変化により前記チケット情報、前記時間情報又は前記権利情報の少なくとも一つを識別可能に表示することを特徴とする請求項1に記載のチケット。
  3. 前記チケットは、ICタグを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のチケット。
  4. 前記チケットは、ウェアラブル端末から構成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のチケット。
  5. チケットと通信ネットワークを介して接続された少なくとも演算部と記憶部と出力部とを有するコンピュータ装置によって構成され、前記チケットの権利を譲渡希望者から譲受希望者に移転するチケット移転支援装置であって、
    前記記憶部は、少なくともチケット価格と興行の開催時間を所定数に分割した所定時間ごとの権利者とを示すチケット情報を記憶し、
    前記コンピュータ装置は、
    前記チケット情報を前記記憶部から読出し、前記チケット価格を変更する価格変更処理を実行する価格変更処理実行部と、
    前記譲渡希望者又は前記譲受希望者から移転申込を受付けて、前記チケット情報を前記記憶部から読出し、前記権利者を所定時間単位で前記譲渡希望者から前記譲受希望者に変更する権利者変更処理を実行する権利者変更処理実行部と、
    前記権利者を変更したチケット情報を前記チケットに送信するチケット情報送信処理を実行するチケット情報送信処理実行部と、を備えることを特徴とするチケット移転支援装置。
  6. 前記価格変更処理実行部は、前記興行が開始してからの経過時間又は前記興行の残時間に応じて前記チケット価格を変更することを特徴とする請求項5に記載のチケット移転支援装置。
  7. 前記コンピュータ装置は、
    前記チケットの通過を検知する近距離無線通信部と、
    前記チケットの通過を検知したときに、前記チケットの権利が有効のときは該権利を無効にし、前記チケットの権利が無効のときは該権利を有効にするチケット有効性切替処理実行部と、
    を備えることを特徴とする請求項5又は6に記載のチケット移転支援装置。
  8. チケットと通信ネットワークを介して接続された少なくとも演算部と記憶部と出力部とを有するコンピュータが前記チケットの権利を譲渡希望者から譲受希望者に移転するチケット移転方法であって、
    前記コンピュータが、
    少なくともチケット価格と興行の開催時間を所定数に分割した所定時間ごとの権利者とを示すチケット情報を前記記憶部に記憶する記憶工程と、
    前記チケット情報を前記記憶部から読出し、前記チケット価格を変更する価格変更処理を実行する価格変更処理工程と、
    前記譲渡希望者又は前記譲受希望者から移転申込を受付けて、前記チケット情報を前記記憶部から読出し、前記権利者を所定時間単位で前記譲渡希望者から前記譲受希望者に変更する権利者変更処理を実行する権利者変更処理工程と、
    前記権利者を変更したチケット情報を前記チケットに送信するチケット情報送信処理を実行するチケット情報送信工程と、を行うことを特徴とするチケット移転方法。
  9. 前記価格変更処理工程は、前記興行が開始してからの経過時間又は前記興行の残時間に応じて前記チケット価格を変更することを特徴とする請求項8に記載のチケット移転方法。
  10. 前記コンピュータが、
    前記チケットの通過を検知する近距離無線通信工程と、
    前記チケットの通過を検知したときに、前記チケットの権利が有効のときは該権利を無効にし、前記チケットの権利が無効のときは該権利を有効にするチケット有効性切替処理工程と、
    を行うことを特徴とする請求項8又は9に記載のチケット移転方法。
  11. 少なくとも演算部と記憶部と出力部とを有するコンピュータ装置によって構成されたチケットが、
    少なくともチケット価格と興行の開催時間を所定数に分割した所定時間ごとの権利者とを示すチケット情報と、前記興行が開始してからの経過時間又は前記興行の残時間を示す時間情報と、前記チケットの権利の有効性を示す権利情報と、を前記記憶部に記憶する記憶工程と、
    前記チケット情報、前記時間情報又は前記権利情報の少なくとも一つを識別可能に表示する表示工程と、
    前記チケット情報を他のコンピュータ装置と近距離無線通信により送受信する近距離無線通信工程と、
    前記他のコンピュータ装置に前記チケット情報を送信したときに、前記権利情報を前記記憶部から読出し、前記権利情報を変更して前記チケットの権利を無効にする無効処理を実行する権利無効処理工程と、
    前記他のコンピュータ装置から前記チケット情報を受信したときに、前記権利情報を前記記憶部から読出し、前記権利情報を変更して前記チケットの権利を有効にする有効処理を実行する権利有効処理工程部と、
    を行うことを特徴とするチケット移転方法。
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