JP2015166924A - チケット、チケット移転支援装置及びチケット移転方法 - Google Patents
チケット、チケット移転支援装置及びチケット移転方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015166924A JP2015166924A JP2014040900A JP2014040900A JP2015166924A JP 2015166924 A JP2015166924 A JP 2015166924A JP 2014040900 A JP2014040900 A JP 2014040900A JP 2014040900 A JP2014040900 A JP 2014040900A JP 2015166924 A JP2015166924 A JP 2015166924A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ticket
- information
- transfer
- price
- time
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000012546 transfer Methods 0.000 title claims abstract description 320
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims abstract description 128
- 238000012545 processing Methods 0.000 claims abstract description 74
- 230000008859 change Effects 0.000 claims abstract description 54
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims abstract description 23
- 238000004891 communication Methods 0.000 claims description 99
- 230000008569 process Effects 0.000 claims description 87
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 claims description 16
- 238000013500 data storage Methods 0.000 abstract description 36
- 239000000470 constituent Substances 0.000 abstract description 4
- 238000007726 management method Methods 0.000 abstract description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 18
- 230000006870 function Effects 0.000 description 18
- 238000012790 confirmation Methods 0.000 description 10
- 239000011435 rock Substances 0.000 description 4
- 238000013461 design Methods 0.000 description 3
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 3
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 3
- 125000002066 L-histidyl group Chemical group [H]N1C([H])=NC(C([H])([H])[C@](C(=O)[*])([H])N([H])[H])=C1[H] 0.000 description 2
- 230000009471 action Effects 0.000 description 2
- 238000000605 extraction Methods 0.000 description 2
- 239000004973 liquid crystal related substance Substances 0.000 description 2
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 description 2
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
- 230000000386 athletic effect Effects 0.000 description 1
- 230000004397 blinking Effects 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 239000000284 extract Substances 0.000 description 1
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 239000003973 paint Substances 0.000 description 1
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 1
- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
- 238000010079 rubber tapping Methods 0.000 description 1
- 230000037078 sports performance Effects 0.000 description 1
- 229920003051 synthetic elastomer Polymers 0.000 description 1
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 1
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 1
- 239000005061 synthetic rubber Substances 0.000 description 1
- 230000001960 triggered effect Effects 0.000 description 1
- 210000000707 wrist Anatomy 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
- Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)
Abstract
【解決手段】本装置1は、個人情報ファイルを記憶した個人情報データベース10aとチケット情報ファイルを記憶したチケット情報データベース10bとを備えたデータ記憶部10、チケット移転申込受付処理実行部11、興行の残時間に応じてチケット価格を変更するチケット価格変更処理実行部12、チケット情報表示処理実行部13、チケットの権利を時間ごとに移転するチケット権利者変更処理実行部14、チケット情報送信処理実行部15、メッセージ送信処理実行部16、入退場情報記録処理実行部17及び決済処理実行部18とを主な構成要素として有している。
【選択図】図9
Description
例えば、インターネットを利用してチケットを購入するには、チケット購入希望者は、まず、パーソナルコンピュータ(PC)や携帯電話等を利用して名前や住所等の個人情報をチケット販売業者のサーバに送信し、クレジットカード等により決済を行い、その後に紙に印刷されたチケットがチケット販売業者からチケット購入希望者の自宅に郵送されるケースが一般的である。
電子チケットは、興行の日時や座席番号等のチケットの内容を電子化した情報(チケット情報)を、携帯電話やICカード等の携帯可能な記録媒体に記録させたものであり、入場の際はその記録媒体に記録されたチケット情報を読取装置等で読み取ることにより入場の可否を判断するものである。
例えば、特許文献1には、電話予約したチケットを、チケット購入希望者の携帯電話にサーバからダウンロードすることにより電子チケットとして発行する技術が開示されている。
例えば、特許文献2には、ICカードや携帯電話等のチケット携帯手段等にて使用する電子チケットにおいて、チケットを管理する管理サーバが移転元特定情報と移転先特定情報とからなる移転情報を受付け、移転元特定情報により特定される利用者(譲渡側)が所有するダウンロード前の電子チケットを移転先特定情報により特定される利用者(譲受側)に移転する技術が開示されている。
これらの興行のチケットは、一日通し券として販売されているが、大々的なイベントであれば人気が高く、需要に比べて供給が足りないことも多い。そのため、その有限なチケットが既に完売してしまえば、他に観たい人がいても観ることができないという事態が多々生じていた。
しかし、チケット購入希望者にとっては、その興行の全てを通して観たいわけではなく、一部だけ観ることができれば十分という人も存在する。特に、その傾向は、野外フェスティバルやオリンピック等の長時間にわたる興行においては顕著である。
そして、その興味のあるアーティストや選手・競技等は人それぞれ異なる。すなわち、チケットを購入できなかった者にとって興味のあるアーティストや選手・競技等が、チケットを購入できた者(チケット所有者)にとっては、全く興味がないという場合もあり得る。
さらに、興行の開催者側としても、チケットが完売しているにもかかわらず、チケット所有者の興味のないアーティストや選手・競技の時間になってチケット所有者に途中退場されると、会場で空席が目立って見栄えが悪くなったり、盛り上がりに欠ける等の不都合が生じる場合がある。
しかしながら、従来のシステム、例えば、特許文献2に記載の電子チケット移転システムでは、チケットを移転することはできるが、ここでは、サーバから記録媒体に送信する前の状態、すなわち、ダウンロード前の状態の電子チケットを移転するので、興行が始まってからその興行の開催途中で他人にチケットを譲渡することはできない。
また、興行の開催途中で他人にチケットを移転する場合、同一のチケットで同じ時間帯に複数人が入場することを防止するため、先にチケットを所有していたチケット譲渡者とそのチケットを購入して譲り受けたチケット譲受者の双方について入退場を管理する必要があるが、どのように入退場を管理してチケットの移転を適正に行うかについては、従来では全く定まっていない。
さらに、興行の開催途中で他人にチケットを移転する場合、適正なチケット価格を算出して設定することも困難である。すなわち、興行の全てを観るわけではないので、定価ではチケット譲受希望者にとっては酷であり、逆に安過ぎてもチケット譲渡希望者から不満が出るので、双方が納得する適正価格を設定する必要がある。
そのため、チケット情報の権利者の項目を適宜書き換えて変更することにより、興行の開催途中であっても所定時間ごとにチケットの権利を他人に移転することができる。
これにより、チケットを他のチケット等にかざすことにより、残時間分のチケットの権利を他のチケットに効率的に移転することができる。例えば、チケットの元々の所有者である譲渡者のチケットとそのチケット権利を興行途中から購入した譲受者のチケットとをかざすことにより、譲渡者のチケットから譲受者のチケットにチケット情報が送信され、譲渡者のチケットが無効となり、譲受希望者のチケットが有効となる。
このように、譲受者のチケットは、譲渡者のチケットと通信して譲渡者のチケットを無効にしてからでないと興行会場に入場できる状態とはならないので、好適にチケットの受け渡しを実現することができると共に、同じチケットで同じ時間帯に複数人が重複することないよう、チケット移転後の譲渡者と譲受者双方の入退場を管理することができる。
また、チケットとは、主として興行の入退場に利用される電子チケットであって、ユーザーが所有する携帯情報端末やICカード等の記録媒体にチケット情報等のデータを記録したものである。
権利者を示す情報は、チケットの所有者を特定する会員ID、氏名、住所等に関する情報であり、特に、本発明では、この権利者を示す情報は、興行の開催時間を所定数に分割して区切った所定時間(例えば、1時間)ごとの権利者を示す。また、この権利者を示す情報を書き換えることにより、チケットの権利者を所定時間ごとに変更することができる。
チケット価格を示す情報は、興行主等からユーザに対して販売される際の元々のチケット販売価格(基準価格)に限定されず、その販売価格から変動した場合の価格を含むものである。例えば、チケット価格は、初期値である基準価格から、興行の経過時間や残時間に応じた減額値を減算することにより変動させることが好ましい。このとき、興行ごとに人気度等も加味したそれぞれの比率により、チケット価格を減額する構成としてもよい。
権利情報とは、現にそのチケットを使用して興行に入場できるか否かを判断するための情報である。例えば、そのチケットが有効か無効かを示す二種類の情報であってもよいし、権利情報が存在するか否かによってそのチケットの有効性を判断するものとしてもよい。
近距離無線通信とは、電波による電気通信や赤外線等の光無線通信等を含む。例えば、非接触型通信等によりデータ通信を行うものであり、チケットとして機能している携帯情報端末やICカード等を同様の機能を持つ対向デバイスにかざすことによりチケット情報の送受信を行う。
この通信方法により、ユーザがかざすだけという簡単な動作で情報の送受信が可能となり、その応答スピードも早いため、通信時間の短縮が可能である。また、互いに接触しないので摩耗による製品故障が少ない。さらに、既知の技術であるので、共通インフラを利用することにより低コストで実施可能である。
有効処理とは、例えば、チケットの有効性を示す権利情報の欄に数値等を入力したり有効に書き換える等処理をしてもよいし、権利情報を作成する処理をしてもよい。
このように、色の変化で残高を表示することにより、簡単でわかりやすく識別できるため、利用者の利便性が向上する。また、時間を表示する液晶画面等をチケットに備える必要がなくなるので、製造コストの削減が可能となる。
なお、色の変化とは、具体的には、表示部の色相、彩度、明度を変化させることにより行う。例えば、興行の開始前から開始直後等残り時間が多いときは青色(初期色)を表示し、その色を徐々に変化させ、残り時間が○○時間を切ったときには赤色に変化する等に設定することができる。また、同じ色でも濃淡や明暗を変化させたりして残時間等を判別可能に表示することもできる。なお、ここでは、表示部として、LEDや時間の経過によって色が変わる塗料等を使用することもできる。
このように、チケットに非接触通信が可能なICタグを備えることにより、軽量かつ安価で情報の送受信が可能なチケットを構成することができる。
ウェアラブル端末とは、リストバンド、腕時計、帽子、メガネ、イヤホン、アクセサリー等のユーザが身体の特定の部位に身に着けて持ち歩くことができる情報端末である。
このように、チケットをウェアラブル端末としてユーザが身に着けて所持することより、チケットを紛失したり忘れたりすることなく手軽にチケットを保持することができるので、利用者の利便性が向上する。
これにより、興行の開催途中であっても適正価格で所定時間ごとにチケットの権利を譲渡希望者から譲受希望者に移転することができる。
そのため、有限なチケットを、必要とする複数の購入希望者の間で時間ごとに効率的に配分(シェア)することができるので、より多くの人が希望に沿った形でチケットを購入し、それぞれ興行を楽しむことができる。
このように、チケットの譲渡希望者と譲受希望者の双方にとっては、チケットを無駄にすることなく、有効利用することができる。また、興行の開催者側としても、チケットが完売しているにもかかわらず、来場者に途中退場されることにより、会場で空席が目立って見栄えが悪くなったり、盛り上がりに欠ける等の不都合を防止することできる。
チケット価格の変更や更新は、常時であってもよいし、例えば1時間ごと等の所定のタームを設定して更新してもよい。
移転申込は譲渡希望者、譲受希望者のどちらから行ってもよく、譲渡希望者や譲受希望者が、自身の操作するPC等の情報端末からサーバ(チケット移転支援装置)に送信して登録する情報である。譲渡希望者の場合、譲渡希望者が所有するチケットの内容とキャンセルしたい条件を示す情報(席種、席番、枚数、時間等)である。譲受希望者の場合、入手したいチケットの条件を示す情報(席種、席番、枚数、時間等)である。例えば、「S席、○○番、2枚、17:00〜」等の情報が該当する。
また、本発明のチケット移転方法によれば、前記価格変更処理工程は、前記興行が開始してからの経過時間又は前記興行の残時間に応じて前記チケット価格を変更すること、が好ましい。
このように、興行の経過時間又は残時間に対応してチケット価格が変動する、すなわち、興行が進むとそれに応じてチケット価格が低減するので、興行の開催途中であってもより適正な価格で時間ごとにチケットの権利を移転(譲渡)することができ、公平な取引が可能となる。
そのため、譲渡希望者と譲受希望者がわざわざ時間を合せて会う必要もなく、また、直接顔を合わせずに済むので、気まずかったりトラブルの発生等を防止することができ、ユーザの利便性が向上する。
切替処理とは、通過したチケットの所持者が譲渡希望者であれば、記憶部に記憶されたチケット情報において、そのチケットのその後の権利者を譲受希望者に書き換え、譲受希望者を入場可能な状態に変更することをいう。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
特に、以下の説明や図面中に記載された画面のデザイン及びレイアウトは、あくまでも一例に過ぎず、本発明の用途やユーザの要望等に応じて適宜変更可能である。
まず、本実施形態に係るチケット移転支援装置(以下、本装置1)及びチケット3を含むチケット移転システムSの概要と、チケット移転に関する手続の大まかな流れについて説明する。
本装置1及びチケット3は、図1に図示したチケット移転システムSに組み込まれており、コンサートや各種イベント等の観覧を希望する複数のユーザによって利用される。
なお、以下では、興行のチケットについて、その興行の後半部分のチケット使用権を他人に売り渡したい譲渡希望者と、興行の後半部分のチケット使用権を入手したい譲受希望者との間で、一のチケットにかかる権利を興行の開催途中に移転(譲渡)するケースを例に挙げて説明することとする。
図1に示すように、本実施形態のチケット移転システムSは、本装置1と、チケットの譲渡を希望するユーザ(以下、譲渡希望者)が操作する情報端末2及びチケット3と、チケットの譲受を希望するユーザ(以下、譲受希望者)が操作する情報端末2及びチケット3と、外部通信網NTとによって主に構築されている。外部通信網NTは、インターネットや3G、4G等のモバイルネットワークからなり、本装置1と情報端末2及びチケット3とを通信可能に接続している。
情報端末2としては、データ通信可能であって、且つ、ブラウザ機能を有するものであれば特に限定されるものではなく、PC、タブレット端末、携帯電話及びスマートフォン等が利用可能である。
なお、チケット3は、リストバンド型に限定されず、ICカードやその他のウェアラブル端末等によって構成することもできる。また、携帯電話やスマートフォン等の携帯可能な情報端末2にチケット情報を記憶させることにより、情報端末2とチケット3とを兼用する構成でもよい。また、本実施形態では、空のリストバンドを予め配布するシステムとしたが、興行ごとに来場者にその都度貸与するシステムとしてもよい。
図2は、チケット移転の流れを示す概念図である。また、図3〜図6は、チケット移転において、ユーザの情報端末2に表示される画面例を示す図である。
以下、チケット移転の手順について、グラフィックユーザインターフェースの観点から説明する。
具体的には、譲渡希望者が自己の情報端末2で所定の操作を行うことをトリガーとして情報端末2が本装置1と通信する。ここで、所定の操作とは、本装置1とアクセスするための操作であり、例えば、本装置1のURLを入力する操作のことである。
そして、情報端末2は、本装置1と通信することにより、本装置1から送信された情報入力画面用データを受信する。
図3に示す登録フォームでは、入力事項として、公演カテゴリ、公演コード、公演名、劇団/アーティスト名、公演日時、開催場所/劇場名、席種、譲渡希望時間、譲渡希望枚数等が挙げられている。
ここで、「公演カテゴリ」、「公演コード」、「公演名」、「劇団/アーティスト名」、「公演日時」、「開催場所/劇場名」、「席種」は、当該チケットを特定するための情報である。
一方、「譲渡希望時間」、「譲渡希望枚数」等は、譲渡希望者が当該チケットを譲渡するための条件に関する情報である。特に、本実施形態においては、譲渡希望者が譲渡希望時間を自由に設定して入力できる。譲渡希望時間は、○○時〜○○時のように入力することができる。
具体的には、各項目についての入力が完了した時点で、ユーザは、確認ボタンをタップする。かかる操作をトリガーとして、ユーザの情報端末2が入力情報を示すデータを生成して本装置1に向けて送信する。
また、入力欄は、複数の選択肢の中から選択する形で入力するプルダウン形式や、テキストで内容をそのまま記入する形で入力する直接入力形式となっているが、これに限定されるものではない。例えば、チェック式の選択肢でもよい。また、ユーザの手間を少なくしたり誤入力を避けるため、直接入力形式はなるべく少なくしてもよい。例えば、公演コードを入力すると、公演名や劇団/アーティスト名等が本装置1側で抽出されて自動的に表示される構成としてもよい。
具体的には、本装置1は、譲渡希望者から送信された譲渡希望情報を受信して登録すると、後述するチケット価格変更処理により、そのチケットの譲渡時間分に対応するチケット価格を算出する。そして、本装置1は、譲渡希望者から受信した譲渡希望情報に、算出したチケット価格を付与して、譲渡希望チケットとして表示する譲渡希望チケット情報を生成する。
なお、本実施形態においては、チケット価格を本装置1が算出する構成としたが、先の登録フォームにおいて、譲渡希望者が譲渡価格を指値やレンジで入力してもよいし、該当興行の人気度や譲渡時間を考慮して業者側で任意に価格を設定してもよい。
本装置1は、譲受希望者の情報端末2から送信されてくる検索条件データを受信すると、当該データを展開して検索条件の指定結果を特定する。その後、本装置1は、登録された譲渡希望チケットの中から、特定した検索条件に合致するチケットを抽出し、その抽出結果を示すデータを生成して譲受希望者の情報端末2に向けて送信する。
情報端末2で譲渡希望チケット一覧画面用データが展開されると、譲受希望者が指定した検索条件に合致するチケットの一覧、すなわち、検索結果のリストが、情報端末2のディスプレイに譲渡希望チケット一覧画面として表示される。譲受希望者は、その一覧表を閲覧して、自身の希望や条件に沿ったチケットが存在する否か確認することができる。
例えば、ここでは、音楽とスポーツの2つのジャンルが表示されている。音楽では、「TOKYO ○○○○ ROCK FESTIVAL」、「○○○ ROCK FES.20XX」というタイトルの野外フェスティバルのチケットが表示されており、スポーツでは、「国際陸上競技選手権大会」というタイトルの競技会のチケットが表示されている。そして、それぞれのチケットについて、譲渡時間分に対応した金額が表示されている。
なお、一覧画面では、見易さを考慮し、表示する情報は必要最小限に留めておくことが好ましい。
例えば、譲受希望者が一覧表の3段目の「5.3(土) TOKYO ○○○○ ROCK FESTIVAL 13:00〜終了迄 2枚 12,000円」をタップすると、そのタップをトリガーとして、情報端末2は、本装置1と通信することにより、本装置1から送信されたチケット購入画面用データを受信する。
図5に示すチケット購入画面には、公演名の他、日時、購入時間、会場、席種、席番、枚数、チケット代金、システム手数料等のチケットの詳細が表示されると共に、譲受希望者の個人情報等を入力するための入力欄が表示される。
譲受希望者は、その画面に表示された詳細を確認し、お客様情報等の入力欄に適宜必要な情報を入力する。ここでは、入力するお客様情報として、会員ID、お名前、フリガナ、メールアドレス、電話番号等が挙げられている。また、カードや銀行振込等の決済方法をプルダウンメニューから選択する。
具体的には、各項目についての入力が完了した時点で、ユーザは、確認ボタンをタップする。かかる操作をトリガーとして、ユーザの情報端末2が入力情報を示すデータを生成して本装置1に向けて送信する。
このように、譲受希望者が所望のチケットの購入申込を行うことにより、譲渡希望者と譲受希望者との間でチケットの権利移転が成立する。
具体的には、本装置1は、チケット移転が成立したユーザに対して、譲渡者及び譲受者専用のページ(チケット確認画面)を割り当てる。
厳密には、チケット移転が成立したユーザが情報端末2を通じて本装置1にアクセスすると、本装置1はそのチケット確認画面を表示させるためのデータを生成し、送信先の情報端末2に向けて送信する。
譲渡者又は譲受者は、そのチケット確認画面を閲覧して、該当チケットの権利情報等を確認することができる。
例えば、図6では、「TOKYO ○○○○ ROCK FESTIVAL」(日時:5.3(土)10:00開場、チケット番号:00XXXX、会場:代々木公園)について、10:00〜13:00迄は、会員ID000123の山田太郎さんが権利者であり、13:00〜終了迄は、会員ID000789の佐藤花子さんが権利者である旨が表示されている。
図7は、チケット移転システムSの運用イメージを示した図であって、特に、チケットの権利移転が成立した後に譲渡者と譲受者の入退場について、模式的に示した図である。
図7に示すように、譲渡者と譲受者は、興行の会場(例えば会場の出入口等)で直接会って、互いのチケットを接触又はかざす等して近距離無線通信によりチケット情報の送受信を行う。この行為により、譲渡者側のチケットはその権利が無効となり、譲受者側のチケットはその権利が有効となる。
そして、譲渡者は会場から退場し、譲受者は会場に入場する。
次に、本装置1について、その詳細構成を説明する。
図8は、本装置1のハードウェア構成を示した図である。
図8に示すように、本装置1は、制御やデータの計算・加工を行う演算部としてのCPU1a、読み出し専用の記憶装置としてのROM1b、メインメモリ(主記憶装置)としてのRAM1c、外部通信網NTを通じて情報端末2やチケット3等の通信可能な機器とデータの送受信を行う通信用インタフェース(図8中、通信用I/Fと表記)1d、補助記憶装置としてのハードディスクドライブ(図8中、HDDと表記)1e、入力装置1f、及び、出力装置1gを構成要素として有する。
ここで、本装置1の機能は、チケットを発行する業者やその会員であるユーザによって享受されることになるが、当該機能の利用者への提供方式としては、例えば、クラウドサービスやASPサービス等の方式が利用可能である。
また、本実施形態において、各種データは、本装置1に搭載された記憶装置、具体的にはハードディスクドライブ1eに記憶されているが、これに限定されるものではなく、各種データ等を記憶する記憶装置については、本装置1とは別装置となっていることとしてもよく、例えば、本装置1と通信可能なデータベースサーバを記憶装置として用いることとしてもよい。
図9に示すように、本装置1は、データ記憶部10、チケット移転申込受付処理実行部11、チケット価格変更処理実行部12、チケット情報表示処理実行部13、チケット権利者変更処理実行部14、チケット情報送信処理実行部15、メッセージ送信処理実行部16、入退場情報記録処理実行部17及び決済処理実行部18とを主な構成要素として有している。
これらは、本装置1が実行する各種データ処理を担うものであり、本装置1を構成する上述のハードウェア構成機器とインストールされたプログラムとが協働することによって構成されている。
このデータ記憶部10に記憶されているデータの中には、本装置1をチケット移転支援装置として動作させるため予めインストールされている各種プログラムの他、個人情報ファイルを記憶した個人情報データベース10a、及び、チケット情報ファイルを記憶したチケット情報データベース10b等を備えている。
図10は、個人情報ファイルの一例を示す図である。この図10に示すように、個人情報ファイルには、会員ID、会員名、フリガナ、生年月日、性別、住所、電話番号、メールアドレス、リストバンドNo.、チケット購入履歴等に関する情報が含まれている。
なお、リストバンドNo.とは、各会員に対してそれぞれ配布した専用のリストバンドを識別するために、配布したリストバンドに予め設定してある識別番号である。
図11は、チケット情報ファイルの一例を示す図である。この図11に示すように、チケット情報ファイルには、チケット番号、興行ID、興行名、日時、会場、座席、価格、権利者等に関する情報が含まれている。特に、権利者については、1時間ごとにそのチケットを使用することができる権利を有する者を記録しており、チケットの移転が成立すると、その区切られた時間ごとに権利者の情報が書き換えられる。
すなわち、譲受希望者の操作する情報端末2から送信されたチケットの譲受条件等が入力された情報を受信して、譲受希望情報としてデータ記憶部10に記憶する。また、譲渡希望者の操作する情報端末2から送信されたチケット譲渡の意思を示す内容の入力情報を受信すると、その入力情報を譲渡希望情報として、データ記憶部10に登録する。
この図12に示すように、具体的には、チケット価格変更処理は、まず、譲渡希望の対象となっているチケット情報をデータ記憶部10のチケット情報データベース10bからRAM1cに読み出す(S101)。そして、その譲渡条件に示す時間までの興行の経過時間を金額に変換する(S102)。例えば、10時開始の興行であって、譲渡希望条件として13時以降の権利を譲渡する場合には、経過した3時間分に対応する金額を計算する。経過時間を金額に変換したら、チケットの基準価格からその経過時間分の金額を減算してチケットの譲渡価格を算出する(S103)。なお、このとき、経過時間ではなく、興行の残時間を金額に換算して、直接譲渡価格を算出することとしてもよい。
上記のとおり、チケットの譲渡価格を算出したら、チケット情報の価格をその算出した譲渡価格に書き換えることにより変更する(S104)。そして、その価格が変更されたチケット情報を譲渡希望チケット情報として再びデータ記憶部10に戻して保存する(S105)。
この図13に示すように、一般的に、チケット価格は残時間に応じて高くなる。なお、このチケット価格変更処理には、前評判やチケットの販売状況から推測される興行の人気度を考慮して価格を変更することとしてもよい。また、譲渡希望者やチケット販売業者が、各興行ごとに残時間に応じて個別に金額を設定する構成としてもよい。
具体的には、譲渡希望チケット情報を生成した後、その譲渡希望チケット情報を情報端末2のディスプレイに表示可能なデータとして、情報端末2に送信する。
この図14に示すように、具体的には、チケット権利者変更処理は、まず、チケットの権利移転が成立したチケット情報をデータ記憶部10のチケット情報データベース10bからRAM1cに読み出す(S201)。そして、その権利移転の結果に基づいて、該当時間帯の権利者を譲渡希望者から譲受希望者に書き換えることにより変更する(S202)。そして、その権利者が変更されたチケット情報を再びデータ記憶部10に戻して保存する(S203)。
既述の通り、本実施形態においては、チケットの権利は時間帯ごとに移転できる。したがって、例えば、13時以降の権利を、譲渡希望者である山田太郎さんから譲受希望者である佐藤花子さんに譲渡した場合には、この図15に示すように、権利者(13:00〜14:00)と権利者(14:00〜15:00)の欄が山田太郎さんから佐藤花子さんに書き換えられることにより変更される。
具体的には、チケットの権利移転が完了した旨を通知するための情報を、情報端末2のディスプレイに表示可能なデータとして、それぞれの情報端末2に送信する。
例えば、本実施形態であれば、12:50頃に山田太郎さんに対して、「あと10分で退場時間です。」というような内容のメッセージを情報端末2のディスプレイに表示可能なデータとして情報端末2に送信する。また、13:00を経過しても山田太郎さんが退出していない場合は、山田太郎さんに対して、「退場時間を経過しました。退場してください。」というような内容のメッセージを情報端末2のディスプレイに表示可能なデータとして情報端末2に送信する。一方、佐藤花子さんに対しては、12:50頃に「まもなく入場時間です。」というような内容のメッセージを情報端末2のディスプレイに表示可能なデータとして情報端末2に送信する。
これにより、譲渡者が実際に興行の会場から退場したか否か、また、譲受者が入場したか等について本装置1側でも管理することができ、上述のメッセージを送信することが可能となる。
なお、この決済処理については、従来既知の技術を応用したものであるので、詳細な説明については省略する。
次に、チケット3について、その詳細構成を説明する。
図16は、チケット3の外観を示す平面図である。
本実施形態におけるチケット3は、ICチップ(図示略)を備えたリストバンド型のチケットであり、ユーザは手首に巻いて使用する。
このリストバンドの材質は、屈曲自在のものであれば如何なるものでもよく、例えば、合成樹脂やゴム等の弾性体から構成されていることが好ましい。ICチップはリストバンドの内部に内蔵されていてもよいし、表面や裏面に貼り付ける構成であってもよい。
例えば、本実施形態のように複数のLED37を備える場合、興行の開始前及び開始直後等、まだあまり時間が経過していないときには、全てのLED(ここでは7個)を点灯させ、時間の経過とともにその数を減らしていくことができる。また、興行の開始前及び開始直後等は初期色としてLED37を青色に点灯させるものとし、時間の経過とともに徐々に色を変化させ、興行の残時間が1時間をきったとき等、興行の終了間際になったときに赤色に点灯させることとしてもよい。
また、色で表示するものに限らず、ユーザが時間を大まかに識別できるような構成であればよい。例えば、LEDであれば、光の強さを変化させることにより、時間を表示することもできる。また、液晶画面等で時間をそのまま表示してもよいし、図柄を変えたり、スピーカ等から音を出してユーザに認知させるものであってもよい。
図17に示すように、チケット3は、制御やデータの計算・加工を行う演算部としてのCPU3a、読み出し専用の記憶装置としてのROM3b、一時的なデータを読み書きするためのメインメモリ(主記憶装置)としてのRAM3c、本装置1や情報端末2等の通信可能な外部の機器とデータの送受信を行う通信用インタフェース(図17中、通信用I/Fと表記)3d、主にデータを格納しておくために使用する書き込み可能なメモリとしてのEEPROM3e、操作ボタン等の入力手段3f、及び、LED等の表示手段3gを構成要素として有する。
なお、CPU3a、ROM3b、RAM3c、通信用インターフェース3d、及び、EEPROM3eは、ICチップに組み込まれている。
図18に示すように、チケット3は、データ記憶部30、ネットワーク通信部31、近距離無線通信部32、表示部33、時間計測部34、チケット権利無効処理実行部35、及び、チケット権利有効処理実行部36とを主な構成要素として有している。
これらは、チケット3が実行する各種データ処理を担うものであり、チケット3を構成する上述のハードウェア構成機器とインストールされたプログラムとが協働することによって構成されている。
このデータ記憶部30に記憶されているデータの中には、チケット3をチケットとして機能させるため予めインストールされている各種プログラムの他、チケット情報、時間情報、及び、権利情報等を記録している。
時間情報ファイルは、興行が開始してからの経過時間や興行の残時間を示すデータファイルである。この時間情報は、チケットに時間計測手段を備えて自ら計測して更新する構成としてもよいし、外部〔例えば、興行施設のサーバ等〕で計測した時間に関する情報をそのサーバから識別信号として電波等で発信し、その識別信号をチケット3で受信して更新する構成としてもよい。
権利情報ファイルは、現にそのチケットを使用して興行会場に入場できるか否かを判断するための情報を示すデータファイルである。例えば、そのチケットが有効か無効かを示す二種類の情報であってもよいし、この権利情報ファイルが存在するか否かによってそのチケットの有効性を判断するものとしてもよい。
具体的には、チケット情報ファイルが変更されたときや権利情報ファイルに変更があったとき等に、本装置1とそれらの情報の送受信を行い同期する。
具体的には、ICチップを備えたチケット3を同様の機能を持つ対向デバイスにかざすことによりチケット情報ファイル等の送受信を行う。
なお、近距離無線通信の種類は、非接触型通信に限定されず、その他の電波による電気通信や赤外線等の光無線通信等であってもよい。
この図19に示すように、具体的には、チケット権利無効処理は、まず、チケットの権利情報ファイルをデータ記憶部30からRAM3cに読み出す(S301)。そして、その権利情報ファイルの内容を有効から無効に書き換えることにより変更する(S302)。そして、その有効性が書き換えられた権利情報ファイルを再びデータ記憶部30に戻して保存する(S303)。
なお、このチケット権利無効処理においては、権利情報ファイルにNULLを入力したり、権利情報ファイル自体を削除する処理をしてもよい。
この図20に示すように、具体的には、チケット権利有効処理は、まず、チケットの権利情報ファイルをデータ記憶部30からRAM3cに読み出す(S401)。そして、その権利情報ファイルの内容を無効から有効に書き換えることにより変更する(S402)。そして、その有効性が書き換えられた権利情報ファイルを再びデータ記憶部30に戻して保存する(S403)。
なお、このチケット権利有効処理においては、権利情報自体を生成する処理をしてもよい。
次に、本実施形態に係るチケット移転方法について説明する。
本実施形態に係るチケット移転方法は、コンピュータとして機能する本装置1とチケット3とを用いることで実現され、換言すると、本装置1及びチケット3が実行するチケット移転処理では、本実施形態に係るチケット移転方法が適用されている。
図21は、チケット移転方法における本装置1の処理の流れを示すフローチャートである。
まず、チケット移転申込受付処理実行部11によって、譲渡希望者の操作する情報端末2から譲渡希望情報が含まれるチケット移転申込を受け付ける(S501)。チケット移転申込を受け付けると、チケット価格変更処理実行部12によって、チケット価格変更処理が行われる(S502)。チケットの価格を変更すると、チケット情報表示処理実行部13によって、チケット情報が表示される(S503)。
続いて、チケット移転申込受付処理実行部11によって、譲受希望者の操作する情報端末2から譲受希望情報が含まれるチケット移転申込を受け付ける(S504)。決済処理実行部18によって、決済処理が行われると(S505)、チケット権利者変更処理実行部14によって、チケット情報の権利者が書き換えられ(S506)、チケットの権利が移転される。
その移転されたチケットの情報は、チケット情報送信処理実行部15によって、譲渡者及び譲受者の双方のチケット3にデータとして送信される(S507)。そして、メッセージ送信処理実行部16によって、チケットの移転が成立した旨、譲渡者及び譲受者の双方の情報端末2にデータとして送信される(S508)。
図22は、チケット移転方法における本装置1と譲渡者側及び譲受者側のチケット3との処理の流れを示すフローチャートである。
このとき、譲渡者の所持するチケット3においては、上述のチケット権利無効処理が実行され(S607)、譲受者の所持するチケット3においては、上述のチケット権利有効処理が実行される(S608)。
なお、譲渡者と譲受者が合流しやすいように、例えば、予め興行会場の出入口付近の一部にチケット交換スペースを設置しておき、互いにその場所に赴き上記動作を行うこととしてもよい。
本装置1は、譲受者のチケット3から送信された入場情報を受信すると、その情報をデータ記憶部10に記憶されているチケット情報を読み出して更新する(S611)。
このように、譲渡者と譲受者双方の入退場を管理することにより、チケットの移転を適正に行うことができ、一つのチケットで同時間帯に複数人の入場が重複することを防ぐことができる。
以上までに説明してきた実施形態(以下、第1実施形態)では、チケット移転システムSは、本装置1と情報端末2とチケット3とから構成されており、チケットの権利が移転した後は、興行の会場で譲渡者と譲受者が直接会ってチケット同士をタッチ等することとしている。
ただし、これに限定されるものではなく、例えば、図23に示すように、読取装置4をチケット移転システムSの構成中に加えることも考えられる。
図23に示すように、第2実施形態のチケット移転システムSは、その構成中にチケットに記憶された情報を読み取り、且つ、書き換えることができる装置である読取装置4を有する点において、第1実施形態と相違する。
第1実施形態においては、チケットの権利移転が成立した後、譲渡者と譲受者は、興行会場で直接会って互いのチケットを接触又はかざす等し、近距離無線通信によりチケット情報の送受信を行っていた。しかし、この第2実施形態では、図24に示すように、譲渡者と譲受者は、入退場の際に読取装置4を介して間接的にチケット情報の送受信をする。この行為により、譲渡者側のチケットは権利が無効となり、譲受者側のチケットは権利が有効となる。
そして、譲渡者は会場から退場し、譲受者は会場に入場する。
図25は、読取装置4のハードウェア構成を示した図である。
図25に示すように、読取装置4は、制御やデータの計算・加工を行う演算部としてのCPU4a、読み出し専用の記憶装置としてのROM4b、メインメモリ(主記憶装置)としてのRAM4c、本装置1、情報端末2及びチケット3等の通信可能な機器とデータの送受信を行う通信用インタフェース(図25中、通信用I/Fと表記)4d、補助記憶装置としてのハードディスクドライブ(図25中、HDDと表記)4e、入力装置4f、及び、出力装置4gを構成要素として有する。
また、この第2実施形態において、各種データは、読取装置4に搭載された記憶装置、具体的にはハードディスクドライブ4eに記憶されているが、これに限定されるものではなく、各種データ等を記憶する記憶装置については、読取装置4とは別装置となっていることとしてもよく、例えば、本装置1のデータ記憶部10を利用して、本装置1から都度読み出す構成としても良いし、読取装置4と通信可能なデータベースサーバを記憶装置として用いることとしてもよい。
なお、この第2実施形態においては、本装置1とは別体として読取装置4を設置する構成としたが、本装置1にこの読取装置4の機能を備えて兼用とすることもできる。その場合には、本装置1は、興行会場の出入口付近に設置することが好ましい。
図26に示すように、読取装置4は、データ記憶部40、ネットワーク通信部41、近距離無線通信部42及びチケット権利情報切替処理実行部43とを主な構成要素として有している。
これらは、読取装置4が実行する各種データ処理を担うものであり、読取装置4を構成する上述のハードウェア構成機器とインストールされたプログラムとが協働することによって構成されている。
具体的には、チケット情報ファイルが変更されたとき等に、本装置1と情報の送受信を行い同期する。
具体的には、ICチップを備えたチケット3をこの近距離無線通信部42にかざす等ことによりチケット情報ファイル等の送受信を行う。
なお、近距離無線通信の種類は、非接触型通信に限定されず、チケット3と情報の送受信ができる方法であれば、その他の電波による電気通信や赤外線等の光無線通信等であってもよい。
この図27に示すように、具体的には、チケット権利情報切替処理は、まず、チケット3のデータ記憶部30からチケット情報ファイルと権利情報ファイルを取り出してRAM4cに読み出す(S701)。そして、そのチケット情報の権利者は変更されているか否か、すなわち、チケットの権利移転が行われたものであり、チケットの権利情報を変更する対象であるか否かを判断する(S702)。
チケットの権利情報がこの時点で有効な場合、すなわち、譲渡者側の所持するチケット3である場合(S703:YES)、RAM4cに読み出してあった権利情報ファイルを有効から無効に書き換えることにより変更する(S704)。
一方、チケットの権利情報がこの時点で無効な場合、すなわち、譲受者側の所持するチケット3である場合(S703:NO)、RAM4cに読み出してあった権利情報ファイルを無効から有効に書き換えることにより変更する(S705)。
一方、そもそもチケットの権利移転が行われていないチケットであった場合(S702:NO)、そのまま何も処理をせずにチケット3のデータ記憶部30に読み出したチケット情報ファイルと権利情報ファイルとをチケット3のデータ記憶部30に戻して保存する(S706)。
図28は、チケット移転方法における本装置1と読取装置4と譲渡者側及び譲受者側のチケット3との処理の流れを示すフローチャートである。
読取装置4は、譲渡者のチケット3と近距離無線通信を行うと、すなわち、譲渡者のチケット3の通過を検知すると、既述のチケット権利情報切替処理により、譲渡者のチケット3の権利情報を有効から無効に変更する(S803)。そして、譲渡者のチケット3の退場を記録し(S804)、その退場情報を外部通信網NTを通じて本装置1に送信する(S805)。
読取装置4は、譲受者のチケット3と近距離無線通信を行うと、すなわち、譲受者のチケット3の通過を検知すると、既述のチケット権利情報切替処理により、譲受者のチケット3の権利情報を無効から有効に変更する(S808)。そして、譲受者のチケット3の入場を記録し(S809)、その入場情報を外部通信網NTを通じて本装置1に送信する(S810)。
本装置1は、読取装置4から送信された入場情報を受信すると、その情報をデータ記憶部10に記憶されているチケット情報を読み出して更新する(S811)。
2 情報端末
3 チケット端末
4 読取装置
10 データ記憶部
10a 個人情報データベース
10b チケット情報データベース
11 チケット移転申込受付処理実行部
12 チケット価格変更処理実行部
13 チケット情報表示処理実行部
14 チケット権利者変更処理実行部
15 チケット情報送信処理実行部
16 メッセージ送信処理実行部
17 入退場情報記録処理実行部
18 決済処理実行部
30 データ記憶部
31 ネットワーク通信部
32 近距離無線通信部
33 表示部
34 時間計測部
35 チケット権利無効処理実行部
36 チケット権利有効処理実行部
37 LED
40 データ記憶部
41 ネットワーク通信部
42 近距離無線通信部
43 チケット権利情報切替処理実行部
S チケット移転システム
Claims (11)
- 少なくとも演算部と記憶部と出力部とを有するコンピュータ装置によって構成されたチケットであって、
前記記憶部は、少なくともチケット価格と興行の開催時間を所定数に分割した所定時間ごとの権利者とを示すチケット情報と、前記興行が開始してからの経過時間又は前記興行の残時間を示す時間情報と、前記チケットの権利の有効性を示す権利情報と、を記憶し、
前記コンピュータ装置は、
前記チケット情報、前記時間情報又は前記権利情報の少なくとも一つを識別可能に表示する表示部と、
前記チケット情報を他のコンピュータ装置と近距離無線通信により送受信する近距離無線通信部と、
前記他のコンピュータ装置に前記チケット情報を送信したときに、前記権利情報を前記記憶部から読出し、前記権利情報を変更して前記チケットの権利を無効にする無効処理を実行する権利無効処理実行部と、
前記他のコンピュータ装置から前記チケット情報を受信したときに、前記権利情報を前記記憶部から読出し、前記権利情報を変更して前記チケットの権利を有効にする有効処理を実行する権利有効処理実行部と、
を備えることを特徴とするチケット。 - 前記表示部は、色の変化により前記チケット情報、前記時間情報又は前記権利情報の少なくとも一つを識別可能に表示することを特徴とする請求項1に記載のチケット。
- 前記チケットは、ICタグを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のチケット。
- 前記チケットは、ウェアラブル端末から構成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のチケット。
- チケットと通信ネットワークを介して接続された少なくとも演算部と記憶部と出力部とを有するコンピュータ装置によって構成され、前記チケットの権利を譲渡希望者から譲受希望者に移転するチケット移転支援装置であって、
前記記憶部は、少なくともチケット価格と興行の開催時間を所定数に分割した所定時間ごとの権利者とを示すチケット情報を記憶し、
前記コンピュータ装置は、
前記チケット情報を前記記憶部から読出し、前記チケット価格を変更する価格変更処理を実行する価格変更処理実行部と、
前記譲渡希望者又は前記譲受希望者から移転申込を受付けて、前記チケット情報を前記記憶部から読出し、前記権利者を所定時間単位で前記譲渡希望者から前記譲受希望者に変更する権利者変更処理を実行する権利者変更処理実行部と、
前記権利者を変更したチケット情報を前記チケットに送信するチケット情報送信処理を実行するチケット情報送信処理実行部と、を備えることを特徴とするチケット移転支援装置。 - 前記価格変更処理実行部は、前記興行が開始してからの経過時間又は前記興行の残時間に応じて前記チケット価格を変更することを特徴とする請求項5に記載のチケット移転支援装置。
- 前記コンピュータ装置は、
前記チケットの通過を検知する近距離無線通信部と、
前記チケットの通過を検知したときに、前記チケットの権利が有効のときは該権利を無効にし、前記チケットの権利が無効のときは該権利を有効にするチケット有効性切替処理実行部と、
を備えることを特徴とする請求項5又は6に記載のチケット移転支援装置。 - チケットと通信ネットワークを介して接続された少なくとも演算部と記憶部と出力部とを有するコンピュータが前記チケットの権利を譲渡希望者から譲受希望者に移転するチケット移転方法であって、
前記コンピュータが、
少なくともチケット価格と興行の開催時間を所定数に分割した所定時間ごとの権利者とを示すチケット情報を前記記憶部に記憶する記憶工程と、
前記チケット情報を前記記憶部から読出し、前記チケット価格を変更する価格変更処理を実行する価格変更処理工程と、
前記譲渡希望者又は前記譲受希望者から移転申込を受付けて、前記チケット情報を前記記憶部から読出し、前記権利者を所定時間単位で前記譲渡希望者から前記譲受希望者に変更する権利者変更処理を実行する権利者変更処理工程と、
前記権利者を変更したチケット情報を前記チケットに送信するチケット情報送信処理を実行するチケット情報送信工程と、を行うことを特徴とするチケット移転方法。 - 前記価格変更処理工程は、前記興行が開始してからの経過時間又は前記興行の残時間に応じて前記チケット価格を変更することを特徴とする請求項8に記載のチケット移転方法。
- 前記コンピュータが、
前記チケットの通過を検知する近距離無線通信工程と、
前記チケットの通過を検知したときに、前記チケットの権利が有効のときは該権利を無効にし、前記チケットの権利が無効のときは該権利を有効にするチケット有効性切替処理工程と、
を行うことを特徴とする請求項8又は9に記載のチケット移転方法。 - 少なくとも演算部と記憶部と出力部とを有するコンピュータ装置によって構成されたチケットが、
少なくともチケット価格と興行の開催時間を所定数に分割した所定時間ごとの権利者とを示すチケット情報と、前記興行が開始してからの経過時間又は前記興行の残時間を示す時間情報と、前記チケットの権利の有効性を示す権利情報と、を前記記憶部に記憶する記憶工程と、
前記チケット情報、前記時間情報又は前記権利情報の少なくとも一つを識別可能に表示する表示工程と、
前記チケット情報を他のコンピュータ装置と近距離無線通信により送受信する近距離無線通信工程と、
前記他のコンピュータ装置に前記チケット情報を送信したときに、前記権利情報を前記記憶部から読出し、前記権利情報を変更して前記チケットの権利を無効にする無効処理を実行する権利無効処理工程と、
前記他のコンピュータ装置から前記チケット情報を受信したときに、前記権利情報を前記記憶部から読出し、前記権利情報を変更して前記チケットの権利を有効にする有効処理を実行する権利有効処理工程部と、
を行うことを特徴とするチケット移転方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014040900A JP6329784B2 (ja) | 2014-03-03 | 2014-03-03 | チケット、チケット移転支援装置及びチケット移転方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014040900A JP6329784B2 (ja) | 2014-03-03 | 2014-03-03 | チケット、チケット移転支援装置及びチケット移転方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015166924A true JP2015166924A (ja) | 2015-09-24 |
JP6329784B2 JP6329784B2 (ja) | 2018-05-23 |
Family
ID=54257768
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014040900A Active JP6329784B2 (ja) | 2014-03-03 | 2014-03-03 | チケット、チケット移転支援装置及びチケット移転方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6329784B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019194858A (ja) * | 2018-05-02 | 2019-11-07 | マルブフ・コンセイユ・エ・ルシェルシュ | 安全なデータ交換を実行するための方法およびシステム |
KR102187419B1 (ko) * | 2019-11-26 | 2020-12-07 | 정은호 | 문화예술공연 및 이벤트 참여자 사이의 양방향 데이터 관리시스템 및 관리방법 |
JP2020201908A (ja) * | 2019-06-13 | 2020-12-17 | ヤフー株式会社 | 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002063305A (ja) * | 2000-08-18 | 2002-02-28 | Mitsubishi Electric Corp | サイバーチケットシステム |
JP2003308446A (ja) * | 2002-04-16 | 2003-10-31 | Yamaha Football Club Co Ltd | チケット再販システムおよびその方法 |
JP2004326653A (ja) * | 2003-04-28 | 2004-11-18 | Dainippon Printing Co Ltd | 電子チケットおよび電子チケット利用システム |
JP2007066195A (ja) * | 2005-09-01 | 2007-03-15 | Ntt Docomo Inc | 携帯端末 |
WO2009066443A1 (ja) * | 2007-11-21 | 2009-05-28 | Nec Corporation | 電子バリュー交換システム、端末装置、及び復旧装置 |
US20100217679A1 (en) * | 2009-02-20 | 2010-08-26 | Ira Eckstein | Ticket trading method |
-
2014
- 2014-03-03 JP JP2014040900A patent/JP6329784B2/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002063305A (ja) * | 2000-08-18 | 2002-02-28 | Mitsubishi Electric Corp | サイバーチケットシステム |
JP2003308446A (ja) * | 2002-04-16 | 2003-10-31 | Yamaha Football Club Co Ltd | チケット再販システムおよびその方法 |
JP2004326653A (ja) * | 2003-04-28 | 2004-11-18 | Dainippon Printing Co Ltd | 電子チケットおよび電子チケット利用システム |
JP2007066195A (ja) * | 2005-09-01 | 2007-03-15 | Ntt Docomo Inc | 携帯端末 |
WO2009066443A1 (ja) * | 2007-11-21 | 2009-05-28 | Nec Corporation | 電子バリュー交換システム、端末装置、及び復旧装置 |
US20100217679A1 (en) * | 2009-02-20 | 2010-08-26 | Ira Eckstein | Ticket trading method |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019194858A (ja) * | 2018-05-02 | 2019-11-07 | マルブフ・コンセイユ・エ・ルシェルシュ | 安全なデータ交換を実行するための方法およびシステム |
CN110443595A (zh) * | 2018-05-02 | 2019-11-12 | 马尔伯夫委员会与研究所 | 用于执行安全数据交换的方法和系统 |
CN110443595B (zh) * | 2018-05-02 | 2024-09-20 | 马尔伯夫委员会与研究所 | 用于执行安全数据交换的方法和系统 |
JP2020201908A (ja) * | 2019-06-13 | 2020-12-17 | ヤフー株式会社 | 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム |
JP7372760B2 (ja) | 2019-06-13 | 2023-11-01 | ヤフー株式会社 | 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム |
KR102187419B1 (ko) * | 2019-11-26 | 2020-12-07 | 정은호 | 문화예술공연 및 이벤트 참여자 사이의 양방향 데이터 관리시스템 및 관리방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6329784B2 (ja) | 2018-05-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6309629B2 (ja) | 予約システム及び方法 | |
US20150142569A1 (en) | Systems and methods for accessing shopping center services using a portable electronic device | |
TW483279B (en) | Electronic ticket, electronic wallet, and information terminal | |
TW200915813A (en) | Digital downloading jukebox with enhanced communication features | |
KR20050109919A (ko) | 컨텐츠 제작, 배급, 상호작용, 및 모니터링 시스템 | |
JP2010160612A (ja) | 投票予想公開システム及び方法ならびにコンピュータプログラム | |
WO2018147009A1 (ja) | 興行品質制御装置及びプログラム | |
US7533059B2 (en) | Purchasing using a physical object | |
JP6329784B2 (ja) | チケット、チケット移転支援装置及びチケット移転方法 | |
JP2011253522A (ja) | 商品売買管理システム | |
KR20140056869A (ko) | 정보통신망과 키오스크를 이용한 뷰티샵 관리시스템 및 그 기록매체 | |
US20140136307A1 (en) | User map for event offers | |
WO2013038800A1 (ja) | 配信システム、配信システムの制御方法、制御プログラム、記録媒体 | |
JP2013089071A (ja) | 商取引促進システム | |
JP5945891B1 (ja) | 自動販売機システム | |
JP2009200537A (ja) | ペイテレビ課金システム | |
JP6298738B2 (ja) | 情報提供装置、及びプログラム | |
WO2023090451A1 (ja) | システム及び方法 | |
JPH10229555A (ja) | 遠隔地訪問システム | |
JP2009104390A (ja) | ポイント管理システム、ポイント管理方法、及び、ポイント管理プログラム | |
JP7379919B2 (ja) | 特典管理装置、コンピュータプログラム及び特典管理方法 | |
KR20150121746A (ko) | 엔에프씨를 이용한 제품정보 제공시스템 및 방법 | |
JP2018026078A (ja) | 電子チケット販売装置、電子チケット販売方法及び電子チケット販売プログラム | |
JP2007148004A (ja) | パートナー募集状態の予約デュエット曲を演奏登録または繰下および取消処理をするカラオケ装置 | |
JP2018026076A (ja) | 認証装置、認証方法及び認証プログラム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170224 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180320 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180327 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180423 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6329784 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |