<第1の実施形態>
<構成>
図1は、第1の実施形態に係る二次電子チケット販売システムの構成を示すシステム図である。
本願発明において一次電子チケットとは、再販売された電子チケット以外の電子チケットのことである。一次電子チケットは、例えば、イベントへの参加を希望するユーザが、イベントの主催者などから直接取得した電子チケットや当該イベントの主催者などから委託を受けた代理店や一次電子チケット販売サービスなどから直接取得した電子チケットなどである。
本願発明において二次電子チケットとは、上記一次電子チケットが再販売される電子チケットのことである。二次電子チケットは、例えば、イベントへの参加を希望するユーザが取得した一次電子チケットを、当該ユーザ自身が他のユーザに対して直接再販売する電子チケットや当該ユーザからの委託を受けて電子チケットを再販売する代理店や二次電子チケット販売サービスなどで再販売する電子チケットのことである。
図1に示すように、二次電子チケット販売システムは、二次電子チケット販売装置100を含む。二次電子チケット販売装置100は、一次電子チケット販売装置200や、イベントにおいて電子チケットの認証を行う認証装置300、電子チケットを購入又は売却するユーザ端末400、410とネットワーク500を介して通信を行って、二次電子チケットの販売を行う。二次電子チケットとは、イベント等に参加するための権利を示すチケットであって、一度、イベント等を開催する主催者からチケットの販売を委託された一次電子チケット販売装置200から販売された一次電子チケットを購入したユーザが、イベントに参加できなくなったために、当該一次電子チケットを売却したものを、再度、他のユーザに販売する電子チケットである。また、一次電子チケットとは、イベント等の主催者あるいは主催者が委託した委託業者が最初に販売するイベントに参加するための電子チケットのことをいう。
二次電子チケット販売装置100は、一次電子チケット販売装置200が販売した一次電子チケットを購入したユーザ端末400aから、二次電子チケットとして販売される一次電子チケットの売却依頼を受け、当該一次電子チケットに係るイベントへの参加を希望する他のユーザのユーザ端末400bに、二次電子チケットとして電子チケット販売する。当該販売は、イベント等の主催者からの許諾を得て行われる。
一次電子チケット販売装置200は、イベント等の主催者から、イベントへの参加権である一次電子チケットの販売を行う。
認証装置300は、イベント等の開場等に設けられるものであって、ユーザ端末が保持する一次電子チケット、あるいは、二次電子チケットの認証を行って、ユーザがイベントに参加できるか否かを判定する。
なお、本実施の形態においては、内容をわかりやすくするために、料金の支払いについて各装置からの他の装置に行う形で記載するが、実際には、対応する銀行等の口座間でのやり取りになる。また、図1に示したシステムにおいて、各装置間の通信は、他の装置、例えば、通信を中継する中継装置等を介在して行われることとしてもよい。以下、各装置の詳細について説明する。
図2は、二次電子チケット販売装置100の一構成例を示すブロック図である。二次電子チケット販売装置100は、例えば、PCやサーバ装置などのコンピュータにより実現することができる。図2に示すように、二次電子チケット販売装置100は、通信部101と、記憶部102と、制御部103とから構成される。
通信部101は、ネットワーク500を介して、他の装置と通信を実行する機能を有する通信ユニットである。ここでいう他の装置は、一次電子チケット販売装置200、認証装置300、ユーザ端末400a、400b等を含む。通信部101は、ネットワーク500を介して、他の装置と通信が実行できれば、どのような通信規格で通信を実行してもよく、無線通信、有線通信のいずれで実行してもよい。通信部101は、ユーザ端末400aから受信する二次電子チケットとして販売される一次電子チケットの売却依頼や、ユーザ端末400bから受け付ける二次電子チケットの購買依頼を、制御部103に伝達する。また、制御部103から伝達された二次電子チケットをユーザ端末400bに送信したり、制御部103から伝達された一次電子チケットの無効化依頼を一次電子チケット販売装置200に送信したり、二次電子チケットの登録依頼を認証装置300に送信したりする。なお、二次電子チケットをユーザ端末400bに送信することに換えて、二次電子チケットのダウンロード先のウェブサイトへのアクセスリンクを送信する構成としてもよい。いずれの場合においても、二次電子チケットに関する情報を送受信(送信又は受信)する構成になっていると言える。また、本明細書において、二次電子チケットの送受信や一次電子チケットの送受信は、より厳密にいえば、二次電子チケットに関する情報の送信又は受信、一次電子チケットに関する情報の送受又は受信になるが、簡略化のために、二次電子チケットの送信又は受信、一次電子チケットの送信又は受信という形で記載する。
記憶部102は、二次電子チケット販売装置100が動作上必要とする各種プログラムやデータを記憶する機能を有する記録媒体である。記憶部102は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等の記録媒体により実現できる。記憶部102は、二次電子チケットデータベース110を記憶する。二次電子チケットデータベース110は、一次電子チケットを購入した購入者と、二次電子チケットを購入した購入者との関連付けを行うデータベースである。二次電子チケットデータベース110の詳細については後述する。
制御部103は、二次電子チケット販売装置100の各部を制御する機能を有するプロセッサである。制御部103は、記憶部102に記憶されているプログラムを実行して、二次電子チケットの販売処理を行う。制御部103は、二次電子チケットを販売するため、並びに、電子チケットの買い取りを受け付けるためのウェブサイト(以下、二次電子チケット販売サイト)を管理する。制御部103は、通信部101から、一次電子チケットの販売依頼を伝達された場合に、当該一次電子チケットに係るイベントについての二次電子チケットを販売する旨を販売サイトに掲示する。そして、一次電子チケットの情報(電子チケットID、二次電子チケットとして販売される一次電子チケットの売却依頼を行ったユーザ端末の機器ID、及びユーザ名)を、二次電子チケットデータベース110に登録する。また、制御部103は、通信部101から、二次電子チケットの購入依頼を伝達された場合に、当該購入依頼を行ったユーザ端末から二次電子チケットの代金の入金があると、一次電子チケット販売装置200に、売却された二次電子チケットに対応する一次電子チケットの無効化依頼を通信部101に送信させ、認証装置300に、二次電子チケットの登録依頼を通信部101に伝達する。また、二次電子チケットを購入したユーザ端末のID並びにユーザの情報を二次電子チケットデータベース110に登録する。そして、制御部103は、二次電子チケットの販売に係る利益から、販売した二次電子チケットに対応する一次電子チケットを売却したユーザ端末に売却利益を支払う。また、制御部103は、二次電子チケットの販売に係る利益から、一次電子チケット販売装置200もしくはイベントの主催者に、利益の一部を支払う。また、制御部103は、二次電子チケットを販売する際に、二次電子チケットの表示情報を生成してもよい。二次電子チケットの表示情報は、オペレータが指定した絵柄に売却された一次電子チケットが対応するイベントに関する情報を埋め込む形で生成してもよいし、予め記憶部102に二次電子チケットの表示情報のテンプレートを記憶しておき、当該テンプレートに売却された一次電子チケットが対応するイベントに関する情報を埋め込んで生成することとしてもよい。また、ユーザ端末側で二次電子チケットの表示情報を生成する場合であって、テンプレートが複数ある場合には、制御部103は、どのテンプレートを使用するのかを二次電子チケットを購入したユーザ端末に、通信部101を介して指定することとしてもよい。
以上が二次電子チケット販売装置100の構成である。
図3は、一次電子チケット販売装置200の一構成例を示すブロック図である。一次電子チケット販売装置200は、例えば、PCやサーバ装置などのコンピュータにより実現することができる。図3に示すように、一次電子チケット販売装置200は、通信部201と、記憶部202と、制御部203とから構成される。
通信部201は、ネットワーク500を介して、他の装置と通信を実行する機能を有する通信ユニットである。ここでいう他の装置は、二次電子チケット販売装置100、認証装置300、ユーザ端末400a、400b等を含む。通信部201は、ネットワーク500を介して、他の装置と通信が実行できれば、どのような通信規格で通信を実行してもよく、無線通信、有線通信のいずれで実行してもよい。通信部201は、ユーザ端末400aから受信する一次電子チケットの購入依頼や、二次電子チケット販売装置100から受信する一次電子チケットの無効化依頼を、制御部203に伝達する。また、制御部203から伝達された、一次電子チケットを、当該一次電子チケットを購入したユーザ端末に送信したり、一次電子チケット情報(一次電子チケットID、購入したユーザ端末の機器ID、購入者情報)の登録依頼を認証装置300に送信したり、一次電子チケットの削除依頼を認証装置300に送信したりする。
記憶部202は、一次電子チケット販売装置200が動作上必要とする各種プログラムやデータを記憶する機能を有する記録媒体である。記憶部202は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等の記録媒体により実現できる。記憶部202は、一次電子チケットデータベース210を記憶する。一次電子チケットデータベース210は、一次電子チケットを購入した購入者と、当該購入者が購入に用いた機器のIDと、一次電子チケットが有効であるか否かの関連を示すデータベースである。一次電子チケットデータベース210の詳細については後述する。
制御部203は、一次電子チケット販売装置200の各部を制御する機能を有するプロセッサである。制御部203は、記憶部202に記憶されているプログラムを実行して、一次電子チケットの販売処理を行う。制御部203は、一次電子チケットを販売するためのウェブサイト(以下、一次電子チケット販売サイト)を管理する。制御部203は、通信部201から、一次電子チケットの購入依頼を伝達された場合であって、当該購入依頼を行ったユーザ端末から一次電子チケットの代金の入金があると、一次電子チケットを購入したユーザ端末のID並びにユーザの情報を一次電子チケットデータベース210に登録する。また、制御部203は、通信部201から、一次電子チケットの無効化依頼を伝達されると、一次電子チケットデータベース210において、当該一次電子チケットのIDに対応する有効フラグを無効化する。そして、制御部203は、通信部201に、対応する一次電子チケットの削除依頼を認証装置300に送信させる。
以上が、一次電子チケット販売装置200の構成である。
図4は、認証装置300の一構成例を示すブロック図である。認証装置300は、例えば、PCやサーバ装置などのコンピュータにより実現することができる。図4に示すように、認証装置300は、通信部301と、記憶部302と、報知部303と、制御部304とから構成される。
通信部301は、ネットワーク500を介して、他の装置と通信を実行する機能を有する通信ユニットである。ここでいう他の装置は、二次電子チケット販売装置100、一次電子チケット販売装置200、ユーザ端末400a、400bを含む。通信部301は、ネットワーク500を介して、他の装置と通信が実行できれば、どのような通信規格で通信を実行してもよく、無線通信、有線通信のいずれで実行してもよい。通信部301は、一次電子チケット販売装置200から送信された一次電子チケット情報(一次電子チケットIDと、購入者情報と、購入したユーザ端末ID)や、一次電子チケット販売装置200から送信された一次電子チケットの削除依頼や、二次電子チケット販売装置100から送信された二次電子チケット情報(電子チケットIDと、購入者情報と、購入したユーザ端末ID)などを受信して、制御部304に伝達する。また、通信部301は、イベント時に、ユーザ端末から、電子チケットIDと、機器IDと、ユーザ名とを含む認証依頼を受信して、制御部304に伝達する。
記憶部302は、認証装置300が動作上必要とする各種プログラムやデータを記憶する機能を有する記録媒体である。記憶部302は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等の記録媒体により実現できる。記憶部302は、認証情報310を記憶する。認証情報310は、電子チケットIDと、権利を有する機器IDと、ユーザ名とが対応付けられた情報である。認証情報310の詳細については、後述する。
報知部303は、制御部304からの指示に従って、認証の結果を報知する機能を有する。報知部303は、認証の結果に応じて、認証成功または認証失敗と報知するものであり、認証に成功すればイベントに参加する正当な権利を有することを意味する。報知部303は、例えば、イベント会場等に設置された文字により認証結果を報知するモニタや、音声により認証結果を報知するスピーカや、認証成功の場合に緑に点灯し、認証失敗の場合に赤に点灯するランプ等により実現できる。
制御部304は、認証装置300の各部を制御する機能を有するプロセッサである。制御部304は、記憶部302に記憶されているプログラムを実行して、電子チケットの認証処理を行う。制御部304は、通信部401から、一次電子チケット販売装置200からの一次電子チケット情報を受け取ると、一次電子チケット情報に含まれる電子チケットIDと、機器IDと、購入者情報とを、記憶部302の認証情報310に記録する。また、制御部304は、通信部401から、一次電子チケット販売装置200からの一次電子チケット削除指示を受け取ると、一次電子チケット削除指示に含まれる電子チケットIDに対応する機器IDと、購入者情報とを、認証情報310から削除する。また、制御部304は、通信部401から、二次電子チケット販売装置100からの二次電子チケット情報を受け取ると、二次電子チケット情報に含まれる機器IDと、購入者情報とを、二次電子チケット情報に含まれる電子チケットIDに対応するように、認証情報310に登録する。また、制御部304は、通信部401から、ユーザ端末400からの認証依頼を受け取ると、当該認証依頼に含まれる電子チケットIDと、機器IDと、ユーザ名との組み合わせが認証情報310に登録されているか否かを判定する。登録されている場合には、制御部304は、報知部303に認証成功を報知させ、登録されていなかった場合には、制御部304は、報知部303に認証失敗を報知させる。
以上が、認証装置300の構成である。
図5は、ユーザ端末400a、400bの一構成例を示すブロック図である。双方共に基本的な構成に差異はないので、ここでは、まとめて、ユーザ端末400として説明する。ユーザ端末400は、例えば、携帯電話、スマートフォンなどに代表される各種携帯端末により実現できる。図5に示すように、ユーザ端末400は、通信部401と、入力受付部402と、表示部403と、記憶部404と、制御部405とから構成される。
通信部401は、ネットワーク500を介して、他の装置と通信を実行する機能を有する通信ユニットである。ここでいう他の装置は、二次電子チケット販売装置100、一次電子チケット販売装置200、認証装置300を含む。通信部301は、ネットワーク500を介して、他の装置と通信が実行できれば、どのような通信規格で通信を実行してもよく、無線通信、有線通信のいずれで実行してもよい。通信部401は、制御部405からの指示に従って、ネットワーク500を介して、一次電子チケット販売装置200が提供する一次電子チケット販売サイトや、二次電子チケット販売装置100が提供する二次電子チケット販売サイトにアクセスする。そして、アクセスして得たサイトの表示情報を制御部405に伝達する。また、通信部401は、一次電子チケット販売装置200から購入した一次電子チケットを受信して、制御部405に伝達したり、二次電子チケット販売装置100から購入した二次電子チケットを購入して制御部405に伝達したりする。また、一次電子チケットの販売を二次電子チケット販売装置100に依頼している場合であって、当該一次電子チケットを他のユーザが購入したときには、二次電子チケット販売装置100から一次電子チケットの売却報告を受信して、制御部405に伝達する。
また、通信部401は、制御部405からの指示に従って、一次電子チケット販売装置200に、一次電子チケットの購入依頼を送信したり、二次電子チケット販売装置100に、二次電子チケットとして販売される一次電子チケットの売却依頼を送信したり、二次電子チケットの購入依頼を送信したりする。また、通信部401は、イベント会場等において、電子チケットが切られた場合に、制御部405からの指示に従って、当該電子チケットのIDと、自機の機器IDと、ユーザ端末を有するユーザのユーザ名とを含む認証依頼を認証装置300に送信する。
入力受付部402は、ユーザ端末400を保持するユーザからの入力を受け付ける機能を有する入力機器である。入力受付部402は、例えば、ユーザ端末に備えられたタッチパネルやタッチパッド等を利用したソフトキーやハードウェアキーにより実現できる。入力受付部402は、受け付けた入力内容を制御部405に伝達する。ここでは、入力受付部402は、一次電子チケットの購入指示や、一次電子チケットの売却指示、二次電子チケットの購入指示、表示されている電子チケットを切る入力指示などを受け付ける。
表示部403は、制御部405から指示された表示情報を表示する機能を有するモニタである。表示部403は、例えば、LEDディスプレイ、LCD(Liquid Crystal Display)、プラズマディスプレイ、タッチパネルなどにより実現される。表示部403は、一次電子チケット販売サイトや二次電子チケット販売サイトに係る表示情報を表示したり、購入した一次電子チケットあるいは二次電子チケットを表示したりする。表示部403は、入力受付部402と併せてタッチパネルにより実現されてもよい。
記憶部404は、ユーザ端末400が動作上必要とする各種プログラムやデータを記憶する機能を有する記録媒体である。記憶部404は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等の記録媒体により実現できる。記憶部404は、購入した電子チケットの電子チケットIDと、自機の機器IDと、自機を保持するユーザのユーザ名を記憶する。また、記憶部404は、購入した電子チケットの表示情報を記憶する。
制御部405は、ユーザ端末400の各部を制御する機能を有するプロセッサである。制御部405は、記憶部404に記憶されているプログラムを実行して、電子チケットの購入依頼、売買依頼、表示処理、認証依頼を行う。制御部405は、入力受付部402から受け付けた入力指示に従って、通信部401を介して、一次電子チケット販売サイトや二次電子チケット販売サイトにアクセスして、当該サイトに係る情報を表示部403に表示させる。また、制御部405は、入力受付部402から受け付けたユーザ入力に従って、一次電子チケットの購入依頼を生成して、通信部401を介して、一次電子チケット販売装置200に送信する。また、制御部405は、入力受付部402から受け付けたユーザ入力に従って、二次電子チケットとして販売される一次電子チケットの売却依頼を生成して、通信部401を介して、二次電子チケット販売装置100に送信する。また、制御部405は、入力受付部402から受け付けたユーザ入力に従って、二次電子チケットの購入依頼を生成して、通信部401を介して、二次電子チケット販売装置100に送信する。また、制御部405は、入力受付部402から受け付けたユーザ入力に従って、イベント会場等において購入した電子チケットを記憶部404から読み出して、表示部403に表示させる。そして、イベント会場のスタッフにより表示された電子チケットが切られた場合に、切られた電子チケットの電子チケットID、自機の機器ID、自機のユーザのユーザ名を含む認証依頼を生成して、通信部401を介して、認証装置300に送信する。また、制御部405は、購入した一次電子チケットや一次電子チケットとは表示態様を異にした二次電子チケットを表示部403に表示させる。制御部405は、二次電子チケット販売装置100から受け取った二次電子チケットを表示部403に表示させることとしてもよいし、制御部405が生成した二次電子チケット表示情報を表示部403に表示させることとしてもよい。制御部405が二次電子チケット表示情報を生成する場合には、記憶部404に予め二次電子チケット表示情報のテンプレートを記憶しておき、当該テンプレートに購入した二次電子チケットに関する情報(例えば、イベントの開催日時やチケットIDなど)を埋め込んで生成することにより実現できる。記憶部404は、テンプレートを複数記憶しておき、二次電子チケット販売装置100は、どのテンプレートを使用するかを指定できてもよい。
以上が、ユーザ端末400の構成である。
<データ>
ここから、本実施の形態に係る二次電子チケット販売システムにおいて用いられる各種データについて説明する。
図6は、一次電子チケット販売装置200が保持する一次電子チケットデータベース210のデータ構成例を示すデータ概念図である。図6に示すように、一次電子チケットデータベース210は、一次電子チケットID211と、購入機器ID212と、購入者名213と、有効フラグ214とが対応付けられて構成されている。
一次電子チケットID211は、イベントに参加する権利である一次電子チケットを識別するための識別情報である。
購入機器ID212は、対応する一次電子チケットを購入したユーザのユーザ端末を特定するための識別情報である。購入機器ID212としては、例えば、ユーザ端末の固有製造番号や、MACアドレスなどを用いてもよい。
購入者名213は、対応する一次電子チケットを購入したユーザの名前を示す情報であり、ユーザ端末に登録されているユーザ名を用いて登録された情報である。
有効フラグ214は、対応する一次電子チケットが有効か無効かを示す情報である。ここでは、「1」の場合に有効であり、「0」の場合に無効であるとしているが、有効か無効かを区別できればその他の形態をとってもよい。有効フラグ214は、一次電子チケットを購入したユーザが、当該一次電子チケットの売却を二次電子チケット販売装置100に依頼し、他のユーザがその一次電子チケットに対応する二次電子チケットを購入すると、無効になる。
なお、有効フラグは、一次電子チケットが有効か無効かを区別できれば、どのような形態をとってもよい。例えば、有効フラグは、有効の場合に「1」を、無効の場合に「2」を、一時停止の場合に「3」を設定する形態であってもよい。
図7は、二次電子チケット販売装置100が保持する二次電子チケットデータベース110のデータ構成例を示すデータ概念図である。図7に示すように、二次電子チケットデータベース110は、二次電子チケットID111と、売却機器ID112と、一次購入者名113と、購入機器ID114と、二次購入者名115とが対応付けられて構成されている。
二次電子チケットIDは、イベントに参加する権利である二次電子チケットを識別するための識別情報である、当該二次電子チケットIDは、一次電子チケットの売却が依頼されると、二次電子チケット販売装置100の制御部103により生成されるものである。ここでは、わかりやすくするために、一次電子チケットと同じIDを用いるものとするが、別のIDを用いてもよい。その場合には、二次電子チケットデータベース110には、更に、一次電子チケットの電子チケットIDの情報も対応付ける。
売却機器ID112は、対応する二次電子チケットの元となる一次電子チケットを売却したユーザ端末を識別するための識別情報である。
一次購入者名113は、対応する二次電子チケットを売却したユーザの名前の情報である。一次購入者名113は、対応する売却機器ID112で示されるユーザ端末に記憶されているユーザ名に基づいて登録される。
購入機器ID114は、対応する二次電子チケットを購入したユーザのユーザ端末を識別するための識別情報である。
二次購入者名115は、対応する二次電子チケット購入したユーザの名前の情報である。二次購入者名115は、対応する購入機器ID114で示されるユーザ端末に記憶されているユーザ名に基づいて登録される。
二次電子チケットは、売却依頼がされた一次電子チケットの数だけ生成される。ただし、二次電子チケットが売れなかった場合には、元の一次電子チケットが有効となったままになる。
図8は、認証装置300が保持する認証情報310のデータ構成例を示すデータ概念図である。図8に示すように、認証情報310は、チケットID311と、有効機器ID312と、権利者名313とが対応付けられた情報である。
チケットID311は、イベントに参加可能な電子チケットを識別する識別情報である。チケットID311の一つ一つは、一次電子チケットまたは二次電子チケットのいずれかのIDである。
有効機器ID312は、対応する電子チケットを保持しているはずのユーザ端末を識別するための識別情報である。
権利者名313は、対応する電子チケットを保持しているはずのユーザ端末を保持するユーザの名前を示す情報である。
当該情報を保持していることにより、認証装置300は、イベントの際の認証を行って、電子チケットの正当性を判断することができる。
<動作>
本実施の形態に係る二次電子チケット販売システムの動作を説明する。
図9は、ユーザ端末400aが一次電子チケットを購入し、これを売却して、ユーザ端末400bが二次電子チケットとして購入するまでの流れを示すシーケンス図である。
ユーザ端末400aは、イベント等の開催の告知がされている一次電子チケット販売装置200が提供する一次電子チケット販売サイトにアクセスして、ユーザに情報を提供する。ユーザは一次電子チケット販売サイトを見て、参加したいイベントがある場合に、チケットの購入を入力する。すると、ユーザ端末400aは、一次電子チケットの購入依頼を一次電子チケット販売装置200に送信する(ステップS901)。当該一次電子チケットの購入依頼には、どのイベントのチケットかを指定する一次電子チケットの指定情報、ユーザ端末400aの機器ID並びにユーザ名が含まれる。
そして、ユーザ端末400aは、一次電子チケット販売装置200に対して、購入した一次電子チケットの料金の支払いを行う(ステップS902)。
すると、一次電子チケット販売装置200は、一次電子チケットの購入依頼に含まれている機器IDと、ユーザ名と、購入された一次電子チケットのチケットIDとを含む情報登録依頼を認証装置300に送信する(ステップS903)。
これを受けて、認証装置300は、受信した情報を認証情報に登録する(ステップS904)。
一次電子チケット販売装置200は、ユーザ端末400aから一次電子チケットの料金を受領すると、購入された一次電子チケットの情報を配布(送信)する(ステップS905)。
ユーザ端末400aのユーザAは、イベントに参加するための一次電子チケットを購入したものの何らかの事情によりイベントに参加できなくなったとする。すると、ユーザAは、ユーザ端末400aを用いて、二次電子チケット販売装置100が提供する二次電子チケット販売サイトにアクセスし、保持している二次電子チケットとして販売される一次電子チケットの売却依頼を行う(ステップS906)。当該売却依頼には、ユーザ端末400aが保持している一次電子チケットのチケットID、ユーザ端末400aの機器ID、ユーザ端末400aが保持するユーザ名が含まれる。
二次電子チケット販売装置100は、二次電子チケットとして販売される一次電子チケットの売却依頼を受けて、当該一次電子チケットに対応する二次電子チケットを生成するとともに、二次電子チケットの販売告知情報を、提供している二次電子チケット販売サイトに公開する。
一方、ユーザAが売却依頼した一次電子チケットに対応するイベントに参加したいと思いつつも、チケットの購入を逃したユーザ端末400bのユーザBは、ユーザ端末400bを用いて、二次電子チケット販売サイト100が提供する二次電子チケット販売サイトにアクセスする。そして、所望のイベントの二次電子チケットが販売されていることを発見する。
すると、ユーザBは、ユーザ端末400bを用いて、二次電子チケット販売装置100に対して、二次電子チケットの購入依頼を行う(ステップS907)。当該二次電子チケットの購入依頼には、どのイベントのチケットかを指定する二次電子チケットの指定情報、ユーザ端末400bの機器ID、ユーザ端末400bに保持されているユーザ名が含まれる。
そして、ユーザ端末400bは、二次電子チケット販売装置100に対して、二次電子チケットの料金を支払う(ステップS908)。
料金の支払いを受け付けた二次電子チケット販売装置100は、購入された二次電子チケットの二次電子チケット販売サイトにおける公開を停止する。そして、二次電子チケット販売装置100は、購入された二次電子チケットに対応する一次電子チケットの無効化依頼を一次電子チケット販売装置200に依頼する(ステップS909)。当該無効化依頼には、無効化する一次電子チケットのチケットIDが含まれる。
無効化依頼を受け付けた一次電子チケット販売装置200は、当該無効化依頼に含まれるチケットIDに対応する一次電子チケットを無効化する。そして、一次電子チケット販売装置200は、一次電子チケットの情報の削除依頼を、認証装置300に対して行う(ステップS910)。当該削除依頼には、情報を削除する一次電子チケットのチケットIDが含まれる。
削除依頼を受け付けた認証装置300は、削除依頼に含まれるチケットIDに対応する情報を認証情報310から削除する(ステップS911)。
一方、二次電子チケット販売装置100は、一次電子チケットの無効化依頼を行うと、二次電子チケットを購入したユーザに係る情報の登録依頼を認証装置300に対して行う(ステップS912)。当該登録依頼には、二次電子チケットのチケットID、ユーザ端末400bの機器ID、ユーザ端末400bに記憶されていたユーザBのユーザ名とが含まれる。内容を分かりやすくするために二次電子チケットのチケットIDは、一次電子チケットIDと同じIDであるとする。
情報登録依頼を受け付けた認証装置300は、当該情報登録依頼に含まれるチケットIDに対応付けて、ユーザ端末400bの機器IDとユーザ名とを認証情報310に登録する(ステップS913)。
二次電子チケット販売装置100は、ユーザ端末400bに対して、二次電子チケットを配布(送信)する(ステップS914)。
そして、二次電子チケット販売装置100は、ユーザ端末400aに対して、一次電子チケットを売却したことを通知するとともに、売却料金を支払う(ステップS915)。
そして、二次電子チケット販売装置100は、一次電子チケット販売装置200に対して売上金の一部を、支払う(ステップS916)。
これが、二次電子チケット販売システムにおける、二次電子チケットが売却される流れである。
図10は、イベント会場において、ユーザ端末と、認証装置300との間のやり取りを示すシーケンス図である。当該やり取りは、一次電子チケットと、二次電子チケットとの場合で、共通する。
ユーザ端末400を保持するユーザは、イベントのフロントで、イベントスタッフに、ユーザ端末400に記憶されている電子チケットを提示する(ステップS1001)。
提示された電子チケットを見たイベントスタッフは、もぎり処理、すなわち、ユーザ端末400に表示された電子チケットからチケットを切りとる操作を行う(ステップS1002)。
すると、ユーザ端末400は、切り取られた電子チケットのチケットIDと、ユーザ端末400の機器IDと、ユーザ端末400に保持されているユーザ名とを含む認証依頼を認証装置300に送信する(ステップS1003)。
認証装置300は、受信した認証依頼に含まれる各情報と、保持している認証情報310とを用いて、認証を行う(ステップS1004)。
そして、認証装置300は、認証結果を報知する(ステップS1005)。認証に成功した場合には、ユーザ端末400のユーザはイベントに参加でき、認証に失敗した場合には、ユーザ端末400のユーザはイベントに参加できない。
以下、本実施の形態に係る二次電子チケット販売システムに係る各装置の動作について説明する。
図11は、一次電子チケットを購入し、二次電子チケット販売システムに当該一次電子チケットを売却するユーザ端末400(図9におけるユーザ端末400a)の動作を示すフローチャートである。
図11に示すように、ユーザ端末400は、一次電子チケット販売装置200が提供する一次電子チケット販売サイトにアクセスする(ステップS1101)。ユーザ端末400は、入力受付部402から入力されたユーザのアクセス指示を受けた制御部405は、通信部401を介して、一次電子チケット販売サイトにアクセスする。そして、制御部405は、表示部403に一次電子チケット販売サイトを表示させる。
一次電子チケット販売サイトを閲覧したユーザは、イベントに参加するための、一次電子チケットの購入入力を入力受付部402に対して行う。購入入力を受け付けると、入力受付部402は、制御部405にその旨を伝達する。制御部405は、購入したい一次電子チケットを特定するイベントを指定する情報、ユーザ端末400の機器ID、ユーザ端末400が保持するユーザ名と、を含む購入依頼を生成し、通信部401を介して、一次電子チケット販売装置200に送信する(ステップS1102)。
そして、ユーザ端末400の制御部405は、一次電子チケット販売装置200に一次電子チケットの料金の支払いを行う(ステップS1103)。
ユーザ端末400は、一次電子チケット販売装置200から一次電子チケットを受領する(ステップS1104)。通信部401は、一次電子チケット販売装置200から送信された一次電子チケットの情報を、ネットワーク500を介して、受信する。通信部401は、受信した一次電子チケットの情報を制御部405に伝達する。制御部405は、伝達された一次電子チケットの情報を記憶部404に記憶する。
一次電子チケットを購入したユーザが一次電子チケットに係るイベントに参加できなくなった場合に、ユーザは、ユーザ端末400を用いて、二次電子チケット販売装置100が提供する二次電子チケット販売サイトにアクセスする(ステップS1105)。制御部405は、入力受付部402を介して受け付けたユーザからの二次電子チケット販売サイトへのアクセス指示に従って、通信部401を介して、二次電子チケット販売サイトにアクセスする。
一次電子チケットを購入したユーザはユーザ端末400を用いて、二次電子チケット販売装置100に対して、一次電子チケットの売却を依頼する(ステップS1106)。入力受付部402は、ユーザから、購入してある二次電子チケットとして販売される一次電子チケットの売却依頼を受け付ける。入力受付部402は、入力内容を制御部405に伝達する。そして、制御部405は、受け付けた売却依頼に従って、通信部401を介して、二次電子チケット販売装置100に、記憶部404に記憶されている一次電子チケットのチケットID、ユーザ端末400の機器ID、ユーザ端末400のユーザ名を含む、二次電子チケットとして販売される一次電子チケットの売却依頼を送信する。
これに応じて、一次電子チケットが二次電子チケットとして売却された場合には(ステップS1107のYES)、ユーザ端末400は、売却報告を二次電子チケット販売装置100から受信する。通信部401は、二次電子チケット販売装置100から送信された一次電子チケットの売却報告と、その売却料金とを受信し(ステップS1108)、制御部405に伝達する。そして、制御部405は、売却報告を表示部403に表示させて終了する。
一方、一次電子チケットの売却が成立しないまま(ステップS1107のNO)、イベント期日になった場合には(ステップS1109のYES)、処理を終了する。イベント期日が来るまでは(ステップS1109のNO)、一次電子チケットの売却報告を受領するまで待機する。
以上が、一次電子チケットを購入し、販売するユーザ端末の動作である。次に、二次電子チケットを購入するユーザ端末400(図9のユーザ端末400b)の動作について説明する。
イベントに参加したいと思いつつ、一次電子チケットを購入できなかったユーザは、ユーザ端末400を用いて、二次電子チケット販売装置100が提供する二次電子チケット販売サイトにアクセスする(ステップS1201)。入力受付部402は、ユーザから二次電子チケット販売サイトへのアクセスの指示入力を受け付け、制御部405に伝達する。制御部405は、通信部401を介して、二次電子チケット販売サイトにアクセスする。そして、制御部405は、二次電子チケット販売サイトの情報を表示部403に表示させる。
二次電子チケット販売サイトを閲覧して、所望の二次電子チケットが販売されていることを発見したユーザは、ユーザ端末400を用いて二次電子チケットの購入を依頼する(ステップS1202)。二次電子チケットの購入依頼を受け付けた入力受付部402は、制御部405にその旨を伝達する。制御部405はこれを受けて購入したい二次電子チケットを指定する情報、ユーザ端末400の機器ID、ユーザ端末400が保持するユーザ名を含む購入依頼を生成し、通信部401を介して、二次電子チケット販売装置100に送信する。
そして、制御部405は、購入した二次電子チケットの料金を、通信部401を介して、二次電子チケット販売装置100に送信する(ステップS1203)。
これに応じて、二次電子チケット販売装置100は、二次電子チケットをユーザ端末400に送信し、通信部401は、二次電子チケットを受信する(ステップS1204)。二次電子チケットを受信した通信部401はこれを制御部405に伝達する。制御部405は、伝達された二次電子チケットを記憶部404に記憶して終了する。
以上が、二次電子チケットを購入するユーザ端末の動作である。次に、一次電子チケット販売装置200の動作について説明する。
図13は、一次電子チケット販売装置200の動作を示すフローチャートである。一次電子チケット販売装置200は、ネットワーク上に、一次電子チケットを販売する一次電子チケット販売サイトを提供している。
図13に示すように、一次電子チケット販売装置200の通信部201は、ユーザ端末から、一次電子チケットの購入依頼を受信した場合には(ステップS1301のYES)、当該購入依頼を制御部405に伝達する。
制御部405は、購入依頼のあった一次電子チケットの料金の支払いがあったか否かを判定する(ステップS1302)。料金が支払われた場合には(ステップS1302のYES)、ステップS1303に進み、料金が支払われるまでは待機する(ステップS1302のNO)。
料金が支払われたことを受けて、制御部405は、一次電子チケットの購入依頼から一次電子チケットを指定する情報と、購入依頼を行ったユーザ端末の機器IDと、当該ユーザ端末のユーザに係るユーザ名とを抽出する。そして、抽出した情報を一次電子チケットデータベース210に登録する(ステップS1303)。すなわち、制御部203は、購入依頼で指定されている一次電子チケットに対応する一次電子チケットID211を検索し、検索したIDの欄に対応付けて、購入機器ID212として、購入依頼に含まれるユーザ端末の機器IDを、購入者名213として、購入依頼に含まれるユーザ名を登録し、有効フラグを有効に設定する。
そして、制御部203は、通信部201を介して、認証装置300に、一次電子チケットの登録情報依頼を行う(ステップS1304)。当該登録情報依頼には、一次電子チケットのチケットID、一次電子チケットを購入したユーザ端末の機器ID、当該ユーザ端末のユーザに係るユーザ名が含まれる。
そして、制御部203は、購入された一次電子チケットに係る情報を、通信部201を介して、一次電子チケットを購入したユーザ端末に送信し(ステップS1305)、ステップS1301に戻る。
一方、一次電子チケットの購入依頼ではなく(ステップS1301のNO)、一次電子チケットの無効化依頼を二次電子チケット販売装置100から受信した場合には(ステップS1306のYES)、通信部201は、受信した無効化依頼を制御部203に伝達する。
制御部203は、無効化依頼を伝達されると、当該無効化依頼に含まれる、チケットIDを抽出する。そして、制御部405は、一次電子チケットデータベース210から、抽出したチケットIDに対応する一次電子チケットID211を検索し、対応する有効フラグ214を無効にする(ステップS1307)。
そして、制御部203は、通信部201を介して、認証装置に対して、一次電子チケット情報の削除依頼を送信する(ステップS1308)。当該削除依頼には、情報を削除したい一次電子チケットのチケットIDが含まれる。これにより、認証装置300では、一次電子チケットの購入者情報が削除される。
以上が、一次電子チケット販売装置200の動作の説明である。次に、二次電子チケットを販売する二次電子チケット販売装置100の動作について説明する。
図14は、二次電子チケット販売装置100の動作を示すフローチャートである。二次電子チケット販売装置100は、二次電子チケットを販売する二次電子チケット販売サイトを提供する。
二次電子チケット販売装置100の通信部101は、一次電子チケットを購入したユーザ端末から、二次電子チケットとして販売される一次電子チケットの売却依頼(買い取り依頼)を受信すると(ステップS1401)、制御部103に、当該売却依頼を伝達する。
制御部103は、当該売却依頼を受け付けて、売却依頼に含まれる、一次電子チケットのチケットID、ユーザ端末の機器ID、ユーザ名を抽出し、二次電子チケットデータベース110に新たに、二次電子チケットID111、売却機器ID112、一次購入者名113として、それぞれに登録する。そして、制御部103は、二次電子チケット販売サイトに、一次電子チケットが対応するイベントのチケットの販売情報を公開する(ステップS1402)。
一方、二次電子チケット販売装置100の通信部101は、二次電子チケットとして販売される一次電子チケットの売却依頼ではなく(ステップS1401のNO)、二次電子チケットの購入依頼を受信した場合には(ステップS1403のYES)、制御部103に当該購入依頼を伝達する。
制御部103は、購入依頼のあった二次電子チケットの料金の支払いがあったか否かを判定する(ステップS1404)。料金が支払われた場合には(ステップS1404のYES)、ステップS1405に進み、料金が支払われるまでは待機する(ステップS1404のNO)。
二次電子チケットの購入依頼を行ったユーザ端末から料金を受け取ると、制御部103は、一次電子チケット販売装置200に対して、一次電子チケットの無効化依頼を行う(ステップS1405)。制御部103は、購入依頼があった二次電子チケットに対応する一次電子チケットのチケットIDを含む無効化依頼を生成し、通信部101を介して、一次電子チケット販売装置200に送信する。
制御部103は、二次電子チケットの購入依頼に含まれているユーザ端末の機器IDと、ユーザ名とを、購入された二次電子チケットのチケットIDに対応する購入機器ID114と二次購入者名115とに登録して、二次電子チケットデータベース110を更新する。
そして、制御部103は、購入された二次電子チケットのチケットIDと、購入依頼に含まれているユーザ端末の機器IDと、ユーザ名とを含む情報登録依頼を生成し、通信部101を介して、認証装置300に送信する(ステップS1407)。
制御部103は、通信部101を介して、購入された二次電子チケットの情報を、二次電子チケットを購入したユーザ端末に送信して(ステップS1408)、ステップS1401に戻る。
以上が、二次電子チケット販売装置100の動作である。最後に、認証装置300の動作について説明する。
図15は、認証装置300の通信部301は、認証依頼を受信した場合には(ステップS1501のYES)、当該認証依頼を制御部304に伝達する。制御部304は、認証依頼に含まれる電子チケットIDと、機器IDと、ユーザ名とを抽出する。
制御部304は、記憶部302から認証情報を読み出す(ステップS1502)。
そして、制御部304は、認証依頼に含まれる電子チケットIDと、機器IDと、ユーザ名との組み合わせが、認証情報310に登録されているか否かを認証する(ステップS1503)。すなわち、制御部304は、認証依頼に含まれる電子チケットIDに対応する電子チケットIDを、チケットID311から探索する。そして、探索したチケットID311に対応する有効機器ID312と、認証依頼に含まれる機器IDとが一致するかを、また、対応する権利者名313と、認証依頼に含まれるユーザ名とが一致するかを判定する。制御部304は、双方が一致した場合に、認証成功と判定し、少なくとも一方が一致しなかった場合に、認証失敗と判定する。
認証に成功した場合には(ステップS1504のYES)、制御部304は、報知部303に認証成功を報知させてステップS1501の処理に戻る。認証に失敗した場合には(ステップS1504のNO)、制御部304は、報知部303に認証失敗を報知させてステップS1501の処理に戻る。
一方、通信部301が、認証依頼ではなく(ステップS1501のNO)、一次電子チケットの登録依頼を受信した場合には(ステップS1507のYES)、制御部304に、一次電子チケットの登録依頼を伝達する。
制御部304は、一次電子チケットの登録依頼に含まれる電子チケットIDと、機器IDと、ユーザ名とを抽出する。そして、抽出した情報を認証情報310に登録してステップS1501の処理に戻る。すなわち、抽出した電子チケットIDと、機器IDと、ユーザ名とを、それぞれ、認証情報のチケットID311、有効機器ID312、権利者名313として登録する。
また、通信部301が、一次電子チケットの登録依頼ではなく(ステップS1507のNO)。一次電子チケットの削除依頼と、二次電子チケットの登録依頼を受信していた場合には(ステップS1509のYES)、その旨を制御部304に伝達する。
制御部304は、これを受けて、まず、一次電子チケットの削除依頼に含まれる電子チケットIDに対応するチケットIDを認証情報310から探索する。そして、対応付けられている機器ID312と権利者名313とを削除する。次に、制御部304は、二次電子チケットの登録依頼に含まれる電子チケットIDと、機器IDと、ユーザ名とを抽出する。そして、制御部304は、登録依頼に含まれていた電子チケットIDに対応するチケットID311を探索し、探索したチケットID311に対応する有効機器ID312と、権利者名313とに抽出した機器IDとユーザ名とを登録して、ステップS1501の処理に戻る。
以上が認証装置300の動作である。
<表示例>
ここから、電子チケットの表示例について説明する。図16(a)は、一次電子チケットの表示例である。また、図16(b)は、二次電子チケットの表示例である。図16(a)、(b)に示すように、電子チケットには、イベントの名称や、開場、開演の時間等の情報を含んでよく、イベントのときに、フロントでイベントスタッフにより切り取られる切り取り部1601を含む。
切り取り部1601は、イベントスタッフが、当該部分にタッチして、スワイプすることで、図17に示すように、切り取ることができる(ユーザ端末が、切り取り部1601を切り取るような画像の表示を行う)。当該操作を入力受付部402が受け付けることをトリガとして、ユーザ端末400は、認証装置300に対して認証依頼を行う。
また、図16(a)と、図16(b)とを比較すればわかるように、二次電子チケットは、一次電子チケットとは異なった表示態様で表示する。図16(b)では、文字により二次電子チケットであることを明示しているが、色を変えたり、背景色を変えたり、別の表示態様にさえ、なっているだけでもよく、二次電子チケットであることがユーザに理解できれば、その他のどのような表示態様をとってもよい。
また、図16(a)や図16(b)に示すように、電子チケットには、付帯情報が付属していてもよい。これらの付帯情報は、一次電子チケットであれば、一次電子チケット販売装置200により付され、二次電子チケットであれば、二次電子チケット販売装置100により付される。図16(a)、(b)では、付属情報として、「グッズ」と、「本人動画」というタブで表現しており、これらのタブをタッチすることで詳細情報を閲覧することができる。付属情報は、イベントに関連する何らかの情報であればよく、例えば、イベントに関連するグッズの販売情報や、イベントを主催する人物のコメント動画、ファンクラブの情報、イベントで披露される予定の音源の一部など、様々なものが付帯情報として付与し得る。これらの付帯情報には、利用するために課金が必要なものが含まれてもよい。例えば、動画の視聴、音声の再生、イベントの事前販売情報や、イベント後の販売情報(例えば、イベントがコンサートなどの場合には、録音音源の販売など)などが課金の必要な付帯情報としてあり得る。また、付帯情報は、付与しなくともよい。また、一次電子チケットと、二次電子チケットとで、付帯情報は、同じであってもよいし、異なるものであってもよい。また、更には、これらの付属情報には、関連するウェブサイトへのアクセスリンクが含まれてもよい。
なお、図16、図17に示した電子チケットの表示例はあくまで一例である。
<まとめ>
上記実施の形態に示した二次電子チケット販売システムによれば、電子チケットを購入したものの、何らかの事情でイベントに参加できなくなったユーザが、電子チケットを他のユーザに販売する場を提供することができる。また、本二次電子チケット販売システムであれば、イベントを開催する主催者に対しても、料金、イベントの活性化等のメリットを提供することができる。また、電子チケットに各種の付帯情報を付与することで、電子チケットの流通市場の活性化に貢献することができる。また、二次電子チケット販売システムは、紙媒体ではないため、イベントの直前まで、チケットの二次売却を行うことができるので、従来よりも、多数のユーザがイベントに参加できる可能性を上げることができる。また、イベントの主催者が許可していない人物が不当にチケットを買い占めて転売することを防止できる。また、二次電子チケット販売システムによれば、電子チケットの移動を容易に管理し、コントロールすることができるため、所有者の追跡が可能となるという紙媒体のチケットとは異なる大きな効果を得られる。
<補足>
上記実施の形態にしたがって、本発明に係る思想について説明してきたが、本発明に係る技術発明はこれに限定されるものではない。以下、本発明の技術思想として含まれる各種構成について説明する。
(1)上記実施の形態においては、二次電子チケットの料金設定については詳細に述べていない。二次電子チケットの料金設定については、特に限定するものではないが、以下の3形態が考えられる。
(i)一次電子チケットの売却を依頼したユーザが、二次電子チケット販売装置100に売却を依頼する時に設定する。
(ii)二次電子チケット販売装置100のオペレータが設定する。
(iii)一次電子チケット販売装置200(イベントの主催者)が設定する。
一次電子チケット販売装置200(イベントの主催者)が二次電子チケットの料金を設定すると、二次電子チケットの料金の高騰を防ぐことができ、多数のユーザにイベントを提供するとともに、安定した二次電子チケット市場を提供することができる。また、二次電子チケット販売サイトにおいては、営利目的の電子チケットの販売は許可していない旨を示してもよい。
(2)上記実施の形態において、イベント会場における電子チケットのもぎり処理を行う処理は、一次電子チケット販売装置200ないしは二次電子チケット販売装置100が配布する専用アプリケーションにより実現されてもよい。当該アプリケーションは、一次電子チケット販売装置200や、二次電子チケット販売装置100からダウンロードできるように構成される。
(3)上記実施の形態において、認証装置300は、認証依頼に含まれる電子チケットIDと、機器IDと、ユーザ名との組み合わせが認証情報に登録されている否かに応じて、認証を行うこととしたが、これはその限りではない。電子チケットIDと機器IDの組み合わせ、あるいは、電子チケットIDとユーザ名の組み合わせだけで認証を行っても良いし、これらの情報を用いた特定の暗号化処理を利用した認証(例えば、ハッシュ関数)を行っても良い。
(4)上記実施の形態においては、電子チケットの配布は、一枚単位で行うこととしているが、これは、ユーザが複数の電子チケットの購入を行った場合には、複数の電子チケットを纏めて配布することとしてもよい。この時の、複数の電子チケットは、同じイベントのチケットであってもよいし、異なるイベントのチケットであってもよい。また複数のイベントチケットを纏めて購入した場合には、それぞれの付帯情報を纏めて一つのリストにして表示できるように構成してもよい。
また、電子チケットが何らかの会員のみが購入可能である場合に、当該会員が複数の電子チケットを購入し、会員でないユーザと同伴してイベントに参加することが考えられるが、そのような場合に、電子チケットを購入したユーザ端末から、会員でないユーザのユーザ情報を得て、当該非会員を会員に誘致することとしてもよい。
具体的には、二次電子チケット販売装置100は、ユーザ端末から二次電子チケットの複数購入依頼を受けた際には、当該二次電子チケットを利用する予定のユーザ情報の登録を二次電子チケットの購入依頼を行ったユーザ端末に依頼し、登録させる構成をとってもよい。当該ユーザ情報は、二次電子チケットを使用する予定のユーザを特定できる情報であればよく、例えば、ユーザの名前や年齢、出身、ユーザの保持するユーザ端末の固有識別情報、二次電子チケット販売システムにおけるユーザ自身の固有識別情報(例えば、二次電子チケット販売装置100に登録しているユーザのID)などを用いるとよく、特に、ユーザ端末のメールアドレスを用いるとよい。
そして、非会員への誘致については、二次電子チケット販売装置100は、登録されたユーザ情報に基づいて、会員情報を保持するサーバにアクセスして、二次電子チケットを使用する予定のユーザが会員として登録されているか否かを問い合わせる。そして、会員として登録されていないと判定された場合に、二次電子チケット販売装置100は、ユーザ端末に対して会員登録の誘致を行うメッセージを送信する。これにより、非会員ユーザを会員になるように誘致することができる。また、予め二次電子チケットを使用する予定のユーザのユーザ情報を登録しておくことで、転売目的で二次電子チケットを購入して、ユーザをイベントに同伴させるような行為を抑制することができる。
また、同伴者を伴ってイベントに参加する場合の使用形態としては、以下に示す形態をとることとしてもよい。具体的には、一つのユーザ端末から複数の二次電子チケットを購入して使用する場合には、図19(a)に示すように、複数の二次電子チケットの中から使用する二次電子チケットを選択する。このとき、ユーザ端末は、一つのイベントについて、複数の二次電子チケットを購入している場合には、そのことがわかるように表示してもよい。図19(a)の例では、「○○LIVE2016」のタブが複数重ねて表示することで複数枚購入していることを示す例を示している。なお、この表示例は一例である。図19(a)に示すように、「○○LIVE2016」の二次電子チケットが選択されると、図16(b)に示すように、「○○LIVE2016」の二次電子チケットが表示される。そして、この画面がイベントスタッフに提示されると、図17に示すように、イベントスタッフにより、二次電子チケットのもぎり操作が行われる。
すると、ユーザ端末は、当該二次電子チケットについて、複数枚購入しているか否かを、二次電子チケットの保持枚数から判断する。そして、複数枚保持していた場合には、保持している枚数分までの使用枚数を指定するための画面を図19(b)に示すように表示する。そして、同伴者並びにユーザ自身を含めた人数分の枚数に該当する枚数を選択する。すると、その枚数分の二次電子チケットが消費される。このとき、購入した全枚数を使用しない場合、例えば、同伴予定者のうち誰かが都合によりイベントに参加できない場合には、同伴者の情報として、二次電子チケットを購入した際に登録したユーザ情報を選択して、認証装置300に送信することとしてもよい。これにより、認証装置300は、イベントに誰が参加したのか否かを示す情報を取得することができる。また、図19(b)では、購入した全枚数について選択可能にボタンを表示しているが、これは、例えば、1枚と、購入した全枚数分のボタンのみを表示することとしてもよい。すなわち、図19(b)の例で言えば、「2枚」の選択のボタンを表示しない態様を撮ってもよい。当該表示態様は、ユーザ端末における設定で変更できるように構成されていてもよい。
また、二次電子チケットの譲渡先を当初の予定と変更する場合には、二次電子チケットを購入したユーザ端末から、譲渡先のユーザ端末の情報を変更できるように構成してもよい。当該譲渡機能は、イベントの内容に応じて、譲渡が可能か否かを二次電子チケット販売装置100で設定できることとしてもよい。例えば、転売による利益が大きくなると見込める人気アイドルのコンサートなどの場合には、二次電子チケットを譲渡できないように設定してもよい。当該設定は、二次電子チケット販売装置100のオペレータが設定できてもよいし、イベントの主催者が設定できることとしてもよい。また、この際には、二次電子チケット販売サイトにおいては、二次電子チケットが譲渡できないことを示す情報を掲載するとよい。
(5)上記実施の形態においては、特に記載しなかったが、イベントにおいて座席の指定がされている場合には、購入依頼には座席の指定情報が含まれても良い。また、この場合、販売される二次電子チケットには、対応する一次電子チケットで着席できる座席の情報も対応付けられるとともに、二次電子チケット販売サイトでは、その座席情報も公開される。
(6)上記実施の形態においては、特に記載していないが、二次電子チケット販売システムにおいて、二次電子チケット販売装置100は、二次電子チケットとして販売される一次電子チケットの売却依頼を受け付けた場合に、一次電子チケット販売装置200に対して、一次電子チケットを二次電子チケットに変えて販売する許可を得る構成にしてもよい。
(7)上記実施の形態においては、一次電子チケット販売装置200は、一次電子チケットの無効化依頼を受けた場合、認証装置300に対して、当該一次電子チケットの情報の削除依頼を行う構成を示している。これは、二次電子チケット販売システムにおけるセキュリティ性を向上させるためのものであるが、二次電子チケット販売装置100から依頼される二次電子チケットの登録に当たって、電子チケットのIDを共有していることから、上書きすることによっても、同様の効果を得ることができる。すなわち、一次電子チケット販売装置200から認証装置300に対して、一次電子チケットの削除依頼は、必ずしも行わなくともよい。
(8)上記実施の形態においては、ユーザ端末から一次電子チケットを、二次電子チケット販売装置100に売却する例を示しているが、これは、二次電子チケット販売装置100から二次電子チケットを購入したユーザが、イベントに参加できなくなり、二次電子チケットを二次電子チケット販売装置100に売却依頼をすることとしてもよい。
また、上記実施の形態においては、二次電子チケット販売装置と記載しているが、二次電子チケット販売装置100は、一次電子チケット販売装置100が販売した一次電子チケットを二次電子チケットとして他の二次電子チケット販売装置から販売されたものを買い取って、売却する三次電子チケット販売装置として機能してもよい。このような場合には、三次電子チケット販売装置は、一次電子チケット販売装置と、二次電子チケット販売装置に対して、電子チケットの無効化を依頼する。
(9)上記実施の形態においては、特に記載していないが、二次電子チケット販売システムにおいて、ユーザ端末から他のユーザ端末に、電子チケットを譲渡できるように構成してもよい。この場合には、電子チケットを他のユーザ端末に譲渡すると、ユーザ端末の制御部405は、譲渡先のユーザ端末のIDとユーザ情報とを含む譲渡情報を、譲渡した電子チケットが一次電子チケットの場合には、一次電子チケット販売装置200に、譲渡した電子チケットが二次電子チケットの場合には、二次電子チケット販売装置100に伝達する。そして、各電子チケット販売装置は、受信した譲渡情報を記憶しているデータベースに記憶するとともに、認証装置300に対して、認証情報の更新を依頼する。
二次電子チケットの譲渡を行う場合には、二次電子チケットを購入したユーザ端末から、譲渡先のユーザ端末に対して、当該二次電子チケットを送信する。このとき、二次電子チケットはどのような態様で二次電子チケットを送信してもよく、譲渡先のユーザ端末にメールに添付して送信することとしてもよいし、二次電子チケット販売装置100が配布する専用アプリケーションをユーザ端末双方にインストールして、当該アプリケーションを介して、ユーザ指定で転送することとしてもよいし、二次電子チケットを譲渡するユーザ端末に、当該二次電子チケットに関する二次元バーコードを表示し、譲渡先のユーザ端末が当該二次元バーコードを読み取ることで、譲渡することとしても良い。二次電子チケットを譲渡するユーザ端末は、譲渡先のユーザ端末に関する情報(ユーザ情報、ユーザ端末の固有識別情報、メールアドレスなど)を二次電子チケット販売装置100に送信し、二次電子チケット販売装置100は、認証装置300に当該情報を登録する。これにより、譲渡先のユーザ端末が二次電子チケットを受け取って当該ユーザ端末の二次電子チケットを用いてイベントに参加することができる。
このとき、元々友人等に譲渡する目的で二次電子チケットを購入する場合、すなわち、譲渡先が予め決まっている場合には、二次電子チケットを購入するユーザは、譲渡先のユーザに関する情報(例えば、ユーザ名、ユーザのメールアドレス、ユーザ端末の固有識別情報、二次電子チケット販売システム上におけるユーザの固有識別情報など)を購入時に二次電子チケット販売装置100に登録する構成としてもよい。また、二次電子チケットを譲渡した場合に、譲渡先のユーザ端末から、二次電子チケットの譲渡を受けたことを示す情報を、二次電子チケット販売装置100に送信する構成にしてもよい。このとき、譲渡先のユーザ端末は、二次電子チケットを購入したユーザ端末が登録したユーザ情報を送信する構成にする。これにより、二次電子チケットの転売を目的とした購入を抑制することができる。
また、二次電子チケットによっては、二次電子チケット販売装置100側で譲渡不可属性を付与して、譲渡できないようにしてもよい。その際には、二次電子チケット販売装置100は、二次電子チケット販売サイト上で、その二次電子チケットは譲渡できない旨を示すことになる。また、譲渡をする際には購入したユーザ端末で最低1枚は使用するという制限を設けることとしてもよい。すなわち、ユーザ端末は、n(nは2以上の自然数)枚の二次電子チケットを購入した場合には、n−1枚までは、譲渡可能とし、1枚は譲渡不可とする制御を行ってもよい。人気の高い二次電子チケットは、転売による儲けが見込めるものの、二次電子チケットを譲渡できないようにすることで、第三者が転売することによる二次電子チケットの高騰を防ぐことができる。
(10)上記実施の形態において認証装置300を設けて、イベント時に、電子チケットの正当性を認証することとしているが、これはその限りではない。認証機能は、一次電子チケット販売装置200、あるいは、二次電子チケット販売装置100が有することとしてもよい。すなわち、電子チケットがイベントスタッフにより切られると、ユーザ端末400は、電子チケットが二次電子チケットである場合には、二次電子チケット販売装置100に、電子チケットが一次電子チケットである場合には、一次電子チケット販売装置200に、認証依頼を送信する。認証依頼を受けた二次電子チケット販売装置100又は一次電子チケット販売装置200は、保持しているデータベースを参照して、認証を行う。そして、イベントのフロントには、報知部のみを設置、もしくは、イベントスタッフが保持する端末を報知部として、認証結果を報知させることとしてもよい。
(11)上記実施の形態においては、特に記載していないが、一次電子チケット販売装置200や、二次電子チケット販売装置100は、ユーザが電子チケットに付与した付帯情報に対する閲覧履歴や操作履歴を取得して、ユーザの嗜好を特定し、新たな付帯情報を付与する際に、ユーザ好みの付帯情報を生成して付与するようにしてもよい。
(12)上記実施の形態において、二次電子チケット販売装置100がユーザから買い取って販売するのは、イベントに参加するための電子チケットであることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、チケット以外には、その他の電子化された商品券や、サービス券、航空券、旅行券、映画館や遊園地その他施設の入場券などであってもよい。
(13)上記二次電子チケットは、どのようなデータ形態をとってもよく、例えば、一次元バーコードや、二次元バーコードなどであってもよい。そして、上記実施の形態におけるイベント会場におけるチケットを切る態様は、一次元バーコードや二次元バーコードをユーザ端末に表示させ、認証装置300に備えたバーコードリーダーを代替とする構成をとってもよい。また、二次電子チケットは、紙媒体や表示画面等に印字された二次元バーコードをユーザ端末が読み取ることで、電子化することとしてもよい。
(14)上記実施の形態においては、一次電子チケットを購入したユーザ端末から、二次電子チケット販売装置100に販売依頼を行う例を示しているが、これはその限りではない。例えば、一次電子チケット販売サイト及び二次電子チケット販売サイトにおいて共通して使用できるID及びパスワードが設定されている場合などには、一次電子チケットを購入したユーザ端末を保有するユーザが自身の保有する他の機器(例えば、PC)から二次電子チケット販売サイトにログインし、ユーザ端末で購入した一次電子チケットのID等を入力することで、一次電子チケットを販売するという構成をとってもよい。
ただ、一次電子チケットを二次電子チケット販売サイトにアクセスして売却する場合には、一次電子チケットを購入したユーザ端末からアクセスして行う方が、一次電子チケットを購入したことの正当性が確保しやすくなると同時に、二次電子チケットの正当性の保証につなげやすくなるという効果を得ることができる。
また、ユーザ端末に保持されている電子チケットの売買のためのアプリケーションにより実施の形態に係る電子チケットの売買を実現する場合には、ユーザ端末のアプリケーション上でチケットの売買を実現することができ、電子チケット販売サイトへのアクセスやログインといった手間を省くこともできる。これにより、ユーザ端末におけるユーザビリティの向上という効果を奏することができる。これは、ユーザ端末に、ユーザ端末のIDや、ユーザID、購入した一次電子チケットに関する情報が保持されていることにより、各種の手続きの手間を軽減することができる。なお、当該構成は、二次電子チケットを購入したユーザ端末を保有するユーザが一次電子チケットを売却する場合にも同様のことが言える。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、一次電子チケットを購入したユーザのユーザ端末400aから二次電子チケットとして販売される当該一次電子チケットの売却依頼を受け付けた場合に、当該一次電子チケットを無効化する場合の実施形態である。
一次電子チケットを購入したユーザは、ユーザ端末400aを用いて、二次電子チケットとして販売される当該一次電子チケットの売却依頼を行う。具体的には、一次電子チケットの売却を希望するユーザは、ユーザ端末400aを用いて、売却を希望する一次電子チケットを識別する情報とユーザを識別する情報を含む売却依頼情報を売却依頼として二次電子チケット販売装置100に送信する。なお、売却依頼情報には二次電子チケットの売却を希望する価格を示す売却希望価格や二次電子チケットの売却を希望する期間を示す売却希望期間や売却対象となるユーザの条件(例えば、過去の購入実績や登録されている情報の量や精度や信頼度など)など売却条件に関する情報を含むように構成してもよい。
一次電子チケットに関する情報は、例えば、電子チケットを一意に識別可能な電子チケットIDや当該一次電子チケットを購入したユーザを一意に識別可能なユーザIDや当該一次電子チケットを購入したユーザ端末400aを一意に識別可能な機器ID
を含む。電子チケットIDは、例えば、電子チケットの各々に対して、一次電子チケット販売装置200のよって割り当てられた識別子やイベントの主催者によって割り当てられた識別子などを用いることができる。機器IDは、例えば、ユーザ端末400aの固有製造番号やMACアドレス、通信会社等が割り当てた加入者識別番号等を用いることができる。ユーザIDは、例えば、一次電子チケットの購入者の各々に対して、一次電子チケット販売装置200によって割り当てられた識別子や一次電子チケット販売や二次電子チケット販売やチケットに関わる情報の提供などを含むチケット会員サービスにおいて当該ユーザに対して割り当てられた識別子などを用いることができる。
二次電子チケット販売装置100の制御部103は、通信部101を介してユーザ端末400aから二次電子チケットとして販売される一次電子チケットの売却依頼を取得する。制御部103は、一次電子チケットデータベース210を参照して、売却依頼として取得した売却依頼情報に含まれる一次電子チケットを識別する情報に対応する一次電子チケットを売却依頼の対象となる電子チケットとして特定し、一次電子チケットデータベース210に含まれる当該特定された一次電子チケットに関する情報に基づいて、当該一次電子チケットが売却可能であるか否かを判定する。
なお、図3において一次電子チケットデータベース210は記憶部202に記憶されるように構成したが、記憶部102に一次電子チケットデータベース120として記憶されるように構成してもよい。図20は、第2の実施形態において、記憶部102に記憶されている一次電子チケットデータベース120の構成例である。第2の実施形態において、二次電子チケット販売装置100は、売却依頼を受けた一次電子チケットが売却可能か否かを判定可能なように、記憶部102に一次電子チケットに関する情報を一次電子チケットデータベース120として記憶しておく。
図20に示すように、一次電子チケットデータベース120は、一次電子チケットに関する情報として、例えば、一次電子チケットID121と、売却可能期間122とが対応付けて記憶されている。なお、一次電子チケットデータベース120は、これらの情報に加えて、または、これらの情報の代わりに、一次電子チケットを購入した機器ID123や購入者ID124、一次電子チケットに対応するイベントの開催時期125等の情報が、対応付けて記憶されていてもよい。
制御部103は、例えば、一次電子チケットデータベース120を参照して、売却依頼を受けた一次電子チケットの一次電子チケットIDに基づいて、当該一次電子チケットが売却可能か否かを判定する。なお、二次電子チケットとして販売される一次電子チケットの売却許否判定の詳細については後述する。
なお、記憶部102に一次電子チケットデータベース120を記憶する代わりに、二次電子チケット販売装置100は、例えば、一次電子チケット販売装置200や認証装置300に一次電子チケットに関する情報を問い合わせることにより、当該一次電子チケットが売却可能か否かを判定してもよい。
制御部103は、売却依頼を取得した一次電子チケットの売却が不可であると判定した場合、売却依頼を行ったユーザに対して、売却不可であることを示す情報を通知し、二次電子チケットとして販売される一次電子チケットの売却依頼を受け付けるための処理を実行せず、処理を終了する。なお、制御部103は、二次電子チケットとして販売される一次電子チケットの売却依頼を受け付けた後に売却が不可である判定した場合、当該受け付けた売却依頼に関する情報を削除する又は無効にするように構成してもよい。
一方、制御部103は、売却依頼を取得した二次電子チケットとして販売される一次電子チケットの売却が可能であると判定した場合、二次電子チケットとして販売される一次電子チケットの売却依頼を受け付けるための処理を実行する。具体的には、制御部103は、売却依頼を受けた一次電子チケットに関する情報を記憶部102に記憶されている二次電子チケットデータベース110に格納する。
次いで、制御部103は、売却依頼を行ったユーザの認証を行う。制御部103は、通信部101を介して、認証装置300に対して、売却依頼を行ったユーザの認証を依頼する。認証装置300は、所定の条件に基づいて、ユーザ認証を実行し、認証結果を二次電子チケット販売装置100に通知する。なお、ユーザの認証を実行するのは認証装置300に限られず、例えば、二次電子チケット販売装置100や他の装置が実行してもよい。また、制御部103は、売却依頼を取得した一次電子チケットの売却が可能であると判定した場合、二次電子チケットとして販売される一次電子チケットの売却依頼を受け付けるための処理を実行する前に売却依頼を行ったユーザの認証を行うように構成してもよい。
制御部103は、ユーザの認証が成功しなかった場合、売却依頼を行ったユーザに対して、売却不可であることを示す情報を通知し、前記受け付けた売却依頼に関する情報を削除する又は無効にする。なお、制御部103は、二次電子チケットとして販売される一次電子チケットの売却依頼を受け付けるための処理を実行する前にユーザの認証を行い、当該認証が成功しなかった場合、売却依頼を行ったユーザに対して、売却不可であることを示す情報を通知し、二次電子チケットとして販売される一次電子チケットの売却依頼を受け付けるための処理を実行せず、処理を終了するように構成してもよい。
一方、制御部103は、ユーザの認証が成功した場合、ユーザに対して、売却依頼を受け付ける旨を通知する。なお、制御部103は、二次電子チケットとして販売される一次電子チケットの売却依頼を受け付けるための処理を実行する前にユーザの認証を行い、当該認証が成功した場合、売却依頼を行ったユーザに対して、売却依頼を受け付ける旨を通知し、二次電子チケットとして販売される一次電子チケットの売却依頼を受け付けるための処理を実行するように構成してもよい。
制御部103は、ユーザの認証が成功した場合、一次電子チケット販売装置200を介して、認証装置300に対して、一次電子チケットの無効化を依頼する。なお、制御部103は、認証装置300に対して、直接、一次電子チケットの情報の無効化を依頼してもよい。一次電子チケットの情報の無効化とは、一次電子チケットの情報を削除又は更新することによって実現するように構成してもよい。また、無効化を依頼する対象となる一次電子チケットの情報は一次電子チケットの情報全てでもよいし、一次電子チケットの情報の一部の情報であってもよい。一次電子チケットの情報の一部とは、例えば電子チケットの有効性など示すフラグなどの情報や一次電子チケットに対応するユーザの情報などである。
一次電子チケット販売装置200の制御部203は、二次電子チケット販売装置100から、一次電子チケットの情報の無効化を依頼された場合、認証装置300に対して、一次電子チケットの無効化の依頼を行う。具体的には、二次電子チケット販売装置100の制御部103は、売却依頼の対象となる電子チケットを識別する情報を含む一次電子チケットに関する情報を認証装置300に送信して、一次電子チケットの無効化の依頼を行う。なお、一次電子チケットに関する情報は、例えば、一次電子チケットIDや機器ID、ユーザID等を含んでいてもよい。
認証装置300は、二次電子チケット販売装置100から、一次電子チケット販売装置200を介して又は直接に一次電子チケットの情報の無効化の依頼を取得した場合、当該一次電子チケットの無効化処理を実行する。一次電子チケットの無効化処理は、例えば、記憶部302に記憶されている認証情報310から、無効化の依頼を受けた一次電子チケットに関する情報の全てを削除する処理や無効化の依頼を受けた一次電子チケットに関する情報のうち有効機器ID(機器IDの一態様)と権利者名(ユーザIDの一態様)などに関する一部の情報を削除する処理である。
また、一次電子チケットの無効化処理は、例えば、記憶部302に記憶されている認証情報310から、無効化の依頼を受けた一次電子チケットに関する情報の全てを更新する処理や無効化の依頼を受けた一次電子チケットに関する情報のうち有効機器ID(機器IDの一態様)と権利者名(ユーザIDの一態様)などに関する一部の情報を更新する処理である。更新する処理とは、認証情報310においてチケットIDに対応付けて設定されている有効フラグを「0」に更新する処理である。なお、有効フラグは、一次電子チケットが有効か無効かを示す情報であり、例えば、有効フラグが「1」の場合は、一次電子チケットが有効であり、「0」の場合は無効である。
なお、有効フラグは、一次電子チケットが有効か無効かを区別できれば、どのような形態をとってもよい。例えば、有効フラグは、有効の場合に「1」を、無効の場合に「2」を、一時停止の場合に「3」を設定する形態であってもよい。
図21は、第2の実施形態における、認証装置300の記憶部302に記憶されている認証情報310の構成例を示す図である。図21に示すように、記憶部302の認証情報310は、一次電子チケットのチケットID311と、有効機器ID312と、権利者名313と、有効フラグ314とが対応付けて記憶されている。
認証装置300は、例えば、二次電子チケット販売装置100から、一次電子チケット販売装置200を介して又は直接に一次電子チケットの情報の無効化の依頼を取得した場合、認証情報311に記憶されている認証情報を無効化する。認証情報の無効化とは認証情報に含まれる全ての情報の削除や、認証情報に含まれる一部の情報の削除や、認証情報に含まれる全ての情報更新や認証情報に含まれる一部の情報の更新を実行することである。これによって、認証装置300は、無効化依頼を受けた一次電子チケットを無効化することができる。
図22は、第2の実施形態における二次電子チケット販売装置100の動作例を示すフローチャートである。
図22に示すように、二次電子チケット販売装置100の制御部103は、一次電子チケットを購入したユーザから、二次電子チケットとして販売される当該一次電子チケットの売却依頼を取得する(S1601)。
制御部103は、受け付けた一次電子チケットに関する情報に基づいて、一次電子チケットデータベース210又は一次電子チケットデータベース120を参照して、当該一次電子チケットが売却可能であるか否かを判定する(S1602)。制御部103は、売却依頼を取得した一次電子チケットが売却可能であると判定した場合(S1602のYES)、売却依頼を行ったユーザの認証を行う(S1603)。一方、制御部103は、売却依頼を取得した一次電子チケットが売却不可であると判定した場合(S1602のNO)、売却依頼を行ったユーザに対して、売却不可であることを示す情報を通知する(S1604)。
制御部103は、ユーザの認証が成功した場合には(S1603のYES)、ユーザに対して、売却依頼を受け付ける旨を通知し(S1605)、一次電子チケット販売装置200に対して、一次電子チケットの情報の無効化を依頼する(S1606)。一方、制御部103は、ユーザの認証が成功しなかった場合には(S1604のNO)、売却依頼を行ったユーザに対して、売却不可であることを示す情報を通知する(S1604)。
上記のとおり、第2の実施形態の二次電子チケット販売システムでは、一次電子チケットを購入したユーザから二次電子チケットとして販売される当該一次電子チケットの売却依頼を受け付けた場合に、当該一次電子チケットを無効化する。そのため、二次電子チケットとして販売される一次電子チケットの売却依頼を受け付けた時点で、一次電子チケットの使用を制限することが可能となり、売却依頼を受け付けた電子チケットの不正利用等を防止することができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、二次電子チケット販売装置100が、所定の条件に基づいて、二次電子チケットの譲渡の制限を実行する場合の実施形態である。第3の実施形態において、二次電子チケット販売装置100は、例えば、一次電子チケットを購入したユーザから二次電子チケットとして販売される当該一次電子チケットの売却依頼を取得した際に、所定の条件を満足しているか否かを判定し、所定の条件を満足していると判定された場合、二次電子チケットの譲渡の制限を実行する。なお、二次電子チケットの譲渡の制限とは、(1)一次電子チケットを購入したユーザからの二次電子チケットとして販売される当該一次電子チケットの売却依頼の受け付けを拒否すること、(2)二次電子チケットとして販売される一次電子チケットの売却依頼を受け付けた後に当該一次電子チケットを二次電子チケットとして販売する行為自体を制限すること、(3)二次電子チケットとして販売される一次電子チケットの売却依頼を受け付けた後に当該一次電子チケットを二次電子チケットとして販売する際の販売条件に関する制限をすることなどである。また、二次電子チケット販売装置100による、二次電子チケットの譲渡を制限するタイミングは、二次電子チケットとして販売される一次電子チケットの売却依頼を取得したときに限定されない、例えば、(1)二次電子チケットの購入申込みを取得したとき、(2)二次電子チケットの売却が成立したとき、(3)二次電子チケットとして販売される一次電子チケットの売却依頼を受け付けたときから二次電子チケットの売却が成立するときまでの間の何れのタイミングであってもよい。
第3の実施形態における二次電子チケット販売装置の構成例は、図4に示す第1の実施形態の二次電子チケット販売装置の構成例と同様であるため、詳細な説明は省略される。
第3の実施形態の二次電子チケット販売装置100の販売部として機能する制御部103は、電子チケット(一次電子チケット又は二次電子チケット)の情報に基づいて、一次電子チケットを購入したユーザから売却依頼を希望する電子チケットとして受け付けた二次電子チケットの譲渡制限を実行する。
二次電子チケットの譲渡制限は、例えば、当該二次電子チケットの譲渡自体を制限するものである。また、二次電子チケットの譲渡制限は、例えば、当該二次電子チケットの譲渡数量の制限であってもよい。また、二次電子チケットの譲渡制限は、例えば、当該二次電子チケットの譲渡価格の制限であってもよい。譲渡価格の制限は、例えば、1枚の電子チケットの価格の上限値および/または下限値の制限であってもよい。また、譲渡価格の制限は、例えば、複数の二次電子チケットの総売上の上限値および/または下限値の制限であってもよい。
販売部として機能する制御部103は、例えば、一次電子チケットの販売に関する情報が所定の条件を満たす場合に、二次電子チケットの譲渡を制限する。販売に関する情報とは、例えば一次電子チケットの販売価格や販売数量である。所定の条件とは、例えば、(1)一次電子チケットの販売価格が所定の価格以上であること、(2)一次電子チケットの販売するための在庫数量が、所定の数量以上であること、(3)一次電子チケットの販売された数量が所定の数量以上であること、(4)一次電子チケットの事前予約数が所定の数量以上であることなどである。
販売部として機能する制御部103は、一次電子チケットの販売価格と比較条件としての所定の価格の情報を取得し、当該販売価格が所定の価格以上である場合に二次電子チケットの販売自体を制限する。
販売部として機能する制御部103は、一次電子チケットの在庫数量と比較条件としての所定の数量の情報を取得し、当該在庫数量が所定の数量以上である場合に二次電子チケットの販売自体を制限する。
販売部として機能する制御部103は、一次電子チケットの販売された数量と比較条件としての所定の数量の情報を取得し、当該販売された数量が所定の数量以上である場合に二次電子チケットの販売自体を制限する。
販売部として機能する制御部103は、一次電子チケットの購入予約数量と比較条件としての所定の数量の情報を取得し、当該購入予約数量が所定の数量以上である場合に二次電子チケットの販売自体を制限する。
比較条件としての所定の価格または所定の数量は、例えば、予め定められた価格または数量であってもよいし、イベントの主催者や二次電子チケット販売システムの運営者によってイベント枚に任意に設定された価格または数量であってもよい。また、所定の価格または所定の数量は、一次電子チケットに対応するイベントが属するカテゴリ毎に任意に設定された価格または数量であってもよいし、所定の価格または所定の数量は、一次電子チケットに対応するイベントが属するカテゴリと所定の関連性のあるカテゴリに含まれる電子チケットに応じて設定された価格または数量であってもよい。また、所定の価格または所定の数量は、一次電子チケットに対応するイベントの開催主体(例えば、アーティストや劇団など)に応じてイベントの開催主体毎に設定された価格または数量であってもよいし、イベントの開催主体(例えば、アーティストや劇団など)と所定の関係性のあるイベントの電子チケットに応じて設定された価格または数量であってもよい。また、上記比較条件としての所定の価格または所定の数量を特定するための他のイベントは、比較元となるイベントと所定の関連性のあるイベントであってもよいし、所定の販売実績のあるイベントであってもよい。所定の販売実績のあるイベントとは、販売期間が所定期間以上であるイベントや、販売回数(イベントの開催回数)が所定回数以上であるイベントや、チケットの販売額が所定の販売額以上であるイベントなどのことである。
イベントが属するカテゴリと所定の関連性のあるカテゴリに属するイベントの電子チケットに応じて設定された価格とは、当該イベントが属するカテゴリと同一のカテゴリや類似するカテゴリに属する各イベントの電子チケットの価格の平均値や中央値や最高値や最低値などであってもよいし、当該イベントが属するカテゴリと同一のカテゴリや類似するカテゴリに属する各イベントの電子チケットのうち、当該イベントの電子チケットを除いた他の電子チケットの価格の平均値や中央値や最高値や最低値などであってもよい。イベントが属するカテゴリと所定の関連性のあるカテゴリに属するイベントの電子チケットに応じて設定された数量とは、当該イベントが属するカテゴリに属する各イベントの電子チケットの初期在庫数量や販売された数量や購入予約数量の平均値や中央値や最高値や最低値などであってもよいし、当該イベントが属するカテゴリと同一のカテゴリや類似するカテゴリに属する各イベントの電子チケットのうち、当該イベントの電子チケットを除いた他の電子チケットの数量の平均値や中央値や最高値や最低値などであってもよい。
イベントの開催主体(例えば、アーティストや劇団など)と所定の関連性のあるイベントの開催主体の電子チケットに応じて設定された価格とは、当該イベントの開催主体と同一の開催主体のイベントの電子チケットの価格の平均値や中央値や最高値や最低値などであってもよいし、当該イベントの開催主体と類似する他の開催主体の電子チケットの価格の平均値や中央値や最高値や最低値などであってもよい。イベントの開催主体(例えば、アーティストや劇団など)と所定の関連性のあるイベントの開催主体の電子チケットに応じて設定された数量とは、当該イベントの開催主体と同一の開催主体のイベントの電子チケットの初期在庫数量や販売された数量や購入予約数量の平均値や中央値や最高値や最低値などであってもよいし、当該イベントの開催主体と類似する他の開催主体の電子チケットの初期在庫数量や販売された数量や購入予約数量の平均値や中央値や最高値や最低値などであってもよい。
販売部として機能する制御部103は、一次電子チケットの販売価格または販売数量が、所定の価格以上であるかまたは所定の数量未満であるか否かを判定する。そして、販売部として機能する制御部103は、判定結果に応じて、二次電子チケットの譲渡を制限する。所定の価格が例えば10,000円に設定されていた場合、販売部として機能する制御部103は、一次電子チケットの販売価格が10,000円以上であるか否かを判定し、一次電子チケットの販売価格が10,000円以上である場合に、当該一次電子チケットに対応する二次電子チケットの譲渡を制限する。また、所定の数量が例えば10,000枚に設定されていた場合、販売部として機能する制御部103は、一次電子チケットの販売数量が10,000枚未満であるか否かを判定し、一次電子チケットの販売数量が10,000枚未満である場合に、当該一次電子チケットに対応する二次電子チケットの譲渡を制限する。
また、所定の条件とは、例えば、一次電子チケットの販売価格または販売数量が他の電子チケットと比較して相対的に高い販売価格であることまたは少ない販売数量であることであってもよい。制御部103の販売部は、例えば、一次電子チケットの販売価格または販売数量が他の電子チケットと比較して相対的に高い販売価格である場合または少ない販売数量である場合に、二次電子チケットの譲渡を制限する。
イベントが属するカテゴリと所定の関連性のあるカテゴリとは、イベントが属するカテゴリと同一のカテゴリやイベントが属するカテゴリに類似するカテゴリのことであり、例えば邦楽と洋楽などの音楽カテゴリやサッカーのリーグ戦とカップ戦などのスポーツカテゴリなどである。同一のカテゴリとは、例えば、音楽やスポーツなどの上位カテゴリ単位であってもよく、また上位カテゴリがより細分化された下位カテゴリ単位であってもよい。また、同一のカテゴリは、例えば、イベントの開催場所や開催時期が、所定の範囲に含まれることである。所定の範囲は、イベントの開催場所が同一の地域であることや、開催時期が同一の“シーズン”や同一の“月”や“週”であることである。なお、同一のカテゴリは、これらの例に限られず。どのようなカテゴリであってもよい。
販売部として機能する制御部103は、例えば、一次電子チケットの販売数量が、当該一次電子チケットの想定販売数量以下である場合に、二次電子チケットの譲渡を制限する。一次電子チケットの想定販売数量とは、例えば、当該一次電子チケットの販売開始時点からの時間経過に応じて設定された販売数量である。また、想定販売数量とは、例えばイベントの主催者や二次電子チケット販売システムの運営者によって任意に設定された販売数量であってもよいし、例えばイベントの主催者や二次電子チケット販売システムの運営者によって設定された一次電子チケットの販売計画に基づいて設定された販売数量であってもよいし、一次電子チケットの想定需要に基づいて統計的に設定された販売数量であってもよいし、他の電子チケットの情報に基づいて設定された販売数量であってもよい。他の電子チケットは、例えば、一次電子チケットと類似するイベントの電子チケットである。類似するイベントは、例えば、主催者や興行主が同一であるイベントや、音楽やスポーツなどのジャンルが類似するイベント、開催場所や開催時期が所定の範囲に含まれるイベントである。
想定需要は、例えば、ユーザ端末400aや一次電子チケット販売装置200や二次電子チケット販売装置100などから取得した電子チケットに関する情報に基づいて算出してもよい。電子チケットに関する情報は、例えば、一次電子チケットや二次電子チケットの購入の有無、一次電子チケットや二次電子チケットの購入数一次電子チケットや二次電子チケットの購入予約、一次電子チケットや二次電子チケットのブックマーク(お気に入り登録数)、一次電子チケットや二次電子チケットの閲覧数、一次電子チケットや二次電子チケットの検索数などである。二次電子チケット販売装置100は、例えば、ユーザ端末400aや二次電子チケット販売装置200などから電子チケットに関する情報を取得する。想定需要は、例えば、電子チケットの販売数に対する電子チケットの購入予約数の割合に基づいて算出されてもよい。なお、電子チケットの販売数に対する電子チケットの購入予約数の割合が大きいほど想定需要は高く算出される。また、電子チケットの販売数に対する電子チケットの購入予約数の割合は、電子チケットの販売数に対する電子チケットのブックマーク登録数の割合や電子チケットの販売数に対する電子チケットの閲覧数の割合や電子チケットの販売数に対する電子チケットの検索数の割合であってもよい。
このような構成により、本発明の第3の実施態様に係る電子チケット販売装置は、電子チケットの情報に基づいて、二次電子チケット(再販売電子チケット)の譲渡を制限することにより、相対的に付加価値に高いイベントや需要と供給のバランスがマッチしていないイベントなど、ダフ屋行為が行われる可能性の高いイベントに係る電子チケットの再販売を管理することができるようになる。
また、販売部として機能する制御部103は、一次電子チケットに対応するイベントに関する情報が所定の条件を満たす場合に、二次電子チケットの譲渡を制限してもよい。一次電子チケットに対応するイベントに関する情報は、例えば、一次電子チケットに対応するイベントの開催回数や開催頻度であり、開催回数や開催頻度が所定数以下である場合に二次電子チケットの譲渡を制限してもよい。所定数は、例えば、予め定められた回数や頻度であってもよいし、イベントの主催者や二次電子チケット販売システムの運営者によって任意に設定された回数や頻度であってもよい。販売部として機能する制御部103は、例えば、一次電子チケットに対応するイベント過去の開催回数や頻度が所定回数又は所定頻度以下である場合に、二次電子チケットの譲渡を制限する。
また、所定の条件は、例えば、一次電子チケットに対応するイベントの残りの開催回数が、所定回数以下であることであってもよい。一次電子チケットに対応するイベントの残りの開催回数が少ない場合、例えば解散するグループやチームなどのイベントの場合や、毎年異なるテーマで行われているイベントなどの場合など希少性の高いイベントである場合に、二次電子チケットの譲渡を制限する。
また、所定の条件は、例えば、一次電子チケットに対応するイベントが、類似する他のイベントに対して相対的に注目される蓋然性が高いイベントであってもよい。類似する他のイベントは、例えば、カテゴリが同一又は類似するイベントや、開催場所や開催時期が近いイベントである。類似するイベントにおいて相対的に注目の高いイベント、例えば最終公演である場合や優勝や降格が決定する試合である場合に、二次電子チケットの譲渡を制限する。
このような構成により、本発明の第3の実施態様に係る電子チケット販売装置は、他の電子チケットに比べて相対的に優位な電子チケットの流通量を制御することによって、当該電子チケットを高額な値段で売ろうとする業者等の販売を制限することができ、健全な電子チケットの流通に寄与することができる。また、このような構成により、本発明の第3の実施態様に係る電子チケット販売装置は、他の電子チケットに比べて電子チケットの入手可能性が低い電子チケットの流通量を制御することによって、当該電子チケットを高額な値段で売ろうとする業者等の販売を制限することができ、健全な電子チケットの流通に寄与することができる。
二次電子チケットとして販売される一次電子チケットの売却許否判定について以下説明する。販売部として機能する制御部103は、例えば、二次電子チケットとして販売される一次電子チケットの売却を依頼したユーザの情報に基づいて、当該一次電子チケットの売却依頼を拒否することによって譲渡を制限してもよい。
販売部として機能する制御部103は、例えば、一次電子チケットを購入したユーザ端末の情報と、一次電子チケットの売却を申し込んだユーザ端末の情報とに基づいて、当該一次電子チケットの売却依頼を拒否することによって譲渡を制限する。
販売部として機能する制御部103は、例えば、一次電子チケットの購入申込を送信したユーザ端末を識別する識別情報と、一次電子チケットの売却依頼を送信したユーザ端末を識別する識別情報とを比較し、当該比較結果に応じて特定される条件を満たさない場合に売却依頼を拒否することによって二次電子チケットの譲渡を制限する。
販売部として機能する制御部103は、例えば、一次電子チケットの購入申込を送信したユーザ端末を識別する識別情報と、一次電子チケットの売却依頼を送信したユーザ端末を識別する識別情報とを比較し、当該比較結果に応じて特定される条件を満たした場合に当該売却依頼を受け付ける。
比較結果に応じて特定される条件とは、一次電子チケットを購入したユーザ端末を識別する識別情報と一次電子チケットの売却を申し込んだユーザ端末を識別する識別情報との比較結果が同一である場合に、一次電子チケットの売却の申し込みを許可ことであり、販売部として機能する制御部103は、一次電子チケットを購入したユーザ端末を識別する識別情報と、一次電子チケットの売却を申し込んだユーザ端末を識別する識別情報とが同一の場合に、当該一次電子チケットの売却の申し込みを許可する。
比較結果に応じて特定される条件とは、一次電子チケットを購入したユーザ端末を識別する識別情報と一次電子チケットの売却を申し込んだユーザ端末を識別する識別情報との比較結果が異なる場合に、ユーザに対して追加の認証を行うことであり、販売部として機能する制御部103は、一次電子チケットを購入したユーザ端末と、一次電子チケットの売却を申し込んだユーザ端末とが異なる場合に、追加のユーザの認証処理を実行し、当該追加の認証において認証処理が成功した場合に、当該二次電子チケットの売却の申し込みを許可する。
比較結果に応じて特定される条件とは、一次電子チケットを購入したユーザ端末を識別する識別情報と一次電子チケットの売却を申し込んだユーザ端末を識別する識別情報との比較結果が異なる場合に、当該売却依頼を売却の仮申込として受け付けて二次電子チケットの購入希望者に対する当該二次電子チケットに関する情報としての提示を許可し、仮申込として受け付けた後に、ユーザに対して追加の認証を行うことであり、販売部として機能する制御部103は、一次電子チケットを購入したユーザ端末を識別する識別情報と、一次電子チケットの売却を申し込んだユーザ端末を識別する識別情報とが異なる場合に、当該売却依頼を売却の仮申込として受け付けて、二次電子チケットの購入希望者に対する当該二次電子チケットに関する情報としての提示を許可し、仮申込として受け付け後に、追加のユーザの認証処理を実行し、当該千佳の認証において認証処理が成功した場合に、当該二次電子チケットの売却を許可する。
また、販売部として機能する制御部103の販売部は、二次電子チケットとして販売される一次電子チケットの売却依頼を行ったユーザの一次電子チケットの購入数に対する売却を依頼する二次電子チケットの数が所定の条件を満たす場合に、売却依頼を拒否することによって二次電子チケットの譲渡を制限してもよい。一次電子チケットの購入数は、例えば、同一の機器IDに対応する購入された同一のイベントの一次電子チケットの数量である。一次電子チケットの購入数は、例えば、同一のユーザIDに対応する購入された同一のイベントの一次電子チケットの数量であってもよい。
また、販売部として機能する制御部103の販売部は、二次電子チケットとして販売される一次電子チケットの売却依頼を受け付けたユーザの一次電子チケットの購入数に対する売却を受け付けた二次電子チケットとして販売される一次電子チケットの数が所定の条件を満たす場合に、売却を受け付けた二次電子チケットのうち少なくとも一部の二次電子チケットの譲渡を制限してもよい。
所定の条件は、例えば、一次電子チケットの購入数が、所定数以上であることである。販売部として機能する制御部103は、例えば、一次電子チケットの購入数が、所定数以上である場合に、二次電子チケットの譲渡を制限する。所定数は、例えば、予め定められた数量であってもよいし、イベントの主催者や二次電子チケット販売システムの運営者によって任意に設定された数量であってもよい。所定数は、例えば、一次電子チケットに関する情報に基づいて設定された数量であってもよい。一次電子チケットに関する情報は、例えば、当該一次電子チケットの価格や総販売数、残在庫数、想定需要、希少性などである。例えば、所定数が10枚に設定されていた場合、制御部103の販売部は、一次電子チケットの購入数が10枚以上であるか否かを判定し、一次電子チケットの購入数が10枚以上であると判定された場合に二次電子チケットの譲渡を制限する。
なお、所定の条件は一次電子チケットの購入数に応じて、決定してもよい。例えば、一次電子チケットの購入数が多いほど、二次電子チケットの譲渡制限の枚数を多くしてもよい。例えば、一次電子チケットの購入数10枚の場合に所定の条件は8枚に設定され、一次電子チケットの購入数4枚の場合に所定の条件は3枚に設定されるように構成してもよい。
このような構成により、本発明の第2の実施態様に係る電子チケット販売装置は、一次電子チケットを購入したユーザである第1購入者の属性等に基づいて、当該第1購入者による二次電子チケット(再販売電子チケット)の譲渡を制限することにより、専ら電子チケットの転売を行う業者や電子チケットを高額な値段で売ろうとする業者等の販売を制限することができ、健全な電子チケットの流通に寄与することができる。
また、販売部として機能する制御部103は、例えば、一次電子チケットの購入時または購入申し込み時から、二次電子チケットの売却の依頼取得時又は二次電子チケットの売却の依頼受付時までの経過期間に基づいて、二次電子チケットの譲渡を制限してもよい。販売部として機能する制御部103は、例えば、一次電子チケット購入時のまたは購入申し込み時から、二次電子チケットの売却の依頼取得時又は二次電子チケットの売却の依頼受付時までの経過期間が所定の期間内である場合に、二次電子チケットの譲渡を制限する。所定の期間は、例えば、予め定められた期間であってもよいし、イベントの主催者や二次電子チケット販売システムの運営者によって任意に設定された期間であってもよい。また、所定の期間は、例えば、一次電子チケットに関する情報に基づいて設定された期間であってもよい。一次電子チケットに関する情報は、例えば、当該一次電子チケットの価格や総販売数、残在庫数、想定需要、希少性などである。例えば。所定の期間が2週間(14日)と設定されていた場合、制御部103の販売部は、一次電子チケットの購入時または購入申し込み時からの経過期間が2週間(14日)以内であるか否かを判定し、一次電子チケットの購入時または購入申し込み時からの経過期間が2週間(14日)以内であると判定された場合に二次電子チケットの譲渡を制限する。
なお、二次電子チケットの譲渡制限の枚数は、一次電子チケットの購入時または購入申し込み時からの経過期間に基づいて、決定してもよい。例えば、二次電子チケットの譲渡制限の枚数は、一次電子チケットの購入時または購入申し込み時からの経過期間が短い場合には譲渡制限枚数を多く設定し(すなわち、譲渡可能枚数を少なく設定する)、長い場合に少なく設定してもよい(すなわち、譲渡可能枚数を多く設定する)。
なお、二次電子チケットの譲渡制限の枚数は、イベント開催時点までの残期間に基づいて、決定してもよい。例えば、二次電子チケットの譲渡制限の枚数は、イベント開催時点までの残期間が長い場合には譲渡制限枚数を多く設定し(すなわち、譲渡可能枚数を少なく設定する)、短い場合に少なく設定してもよい(すなわち、譲渡可能枚数を多く設定する)。
このような構成により、本発明の第3の実施態様に係る電子チケット販売装置は、転売目的である推定される蓋然性が高い電子チケットを購入した直後の当該電子チケットの再販売を制限することによって、電子チケットの購入直後に当該電子チケットを販売する業者など、専ら電子チケットの転売を行う業者による電子チケットの販売を制限することができ、健全な電子チケットの流通に寄与することができる。
また、販売部として機能する制御部103の販売部は、例えば、一次電子チケットの譲渡率または譲渡申込率に基づいて、二次電子チケットの譲渡を制限してもよい。販売部として機能する制御部103は、例えば、一次電子チケットの過去の譲渡率または譲渡申込率が所定値以上である場合に、二次電子チケットの譲渡を制限する。所定値は、予め定められた値であってもよいし、イベントの主催者や二次電子チケット販売システムの運営者によって任意に設定された値であってもよい。所定値が例えば50%と設定されている場合には、制御部103の販売部は、一次電子チケットの過去の譲渡率または譲渡申込率が50%を超えているか否かを判定し、判定結果に基づいて二次電子チケットの譲渡を制限する。譲渡率とは一次電子チケットの購入数に対する購入された一次電子チケットに対応する二次電子チケットの譲渡数であり、譲渡申込率とは一次電子チケットの購入数に対する購入された一次電子チケットに対応する二次電子チケットの譲渡申込数である。
このような構成により、本発明の第3の実施形態に係る電子チケット販売装置は、電子チケットの取引履歴に基づいて、一次電子チケットを購入したユーザによる当該一次電子チケットに対応する二次電子チケットの再販売を制限することにより、例えば、専ら電子チケットの転売を行う業者や電子チケットを高額な値段で売ろうとする業者等の販売を制限することができ、健全な電子チケットの流通に寄与することができる。
販売部として機能する制御部103は、二次電子チケットとして売却依頼の対象となる一次電子チケットの売却可能期間を取得し、売却依頼を取得した日時が当該売却可能期間に含まれるか否かを判定する。また、販売部として機能する制御部103は、二次電子チケットとして売却依頼の対象となる一次電子チケットに対応するイベントのイベント開催時期を取得し、売却依頼を取得した日時と当該イベント開催時期が所定の条件を満たす場合に売却依頼を受け付け、また所定の条件を満たさない場合に売却依頼を拒否することによって二次電子チケットの譲渡を制限してもよい。所定の条件は、売却依頼を取得した日時がイベント開催時期から所定の期間外であることであり、所定の期間は、任意に設定された例えば1週間などの期間やイベントの情報に基づいて設定された期間であってもよい。イベントの情報に基づいて設定された期間は、対象となるイベントの相対的に優位性や希少性に対応する期間が設定されてもよい。
一次電子チケットデータベース120又は一次電子チケットデータベース210は、売却可能な一次電子チケットの情報だけを格納するように構成されてもよい。この場合において、一次電子チケットデータベース120又は一次電子チケットデータベース210は、売却可能期間を経過した一次電子チケットの情報を、自動的に削除するように構成してもよい。
一次電子チケットデータベース120又は一次電子チケットデータベース210は、例えば、一次電子チケット販売装置200が一次電子チケットを販売した場合に、当該一次電子チケット販売装置200から、一次電子チケットに関する情報を取得してもよい。また、一次電子チケットデータベース120は、所定のタイミングや所定の周期、または、一次電子チケット販売装置200が一次電子チケットを販売する都度、一次電子チケットに関する情報を取得するように構成してもよい。
販売部として機能する制御部103は、譲渡制限(売却依頼を拒否することによる二次電子チケットの譲渡制限を含む)の対象となった二次電子チケットについて、当該電子チケットに対応するイベントの主催者や一次電子チケット販売装置200や一次電子チケット販売装置100に対して譲渡制限候補として通知し、当該通知に対して譲渡制限を解除する旨の通知を取得した場合に、譲渡制限を解除するように構成してもよい。
(第4の実施形態)
第4の実施形態は、二次電子チケットの購入申込みを取得した場合、二次電子チケット販売装置100が、所定の条件に基づいて、二次電子チケットの譲渡の制限を実行する場合の実施形態である。第4の実施形態において、二次電子チケット販売装置100は、例えば、二次電子チケットを販売する場合に(二次電子チケットの購入申込があった場合に)、二次電子チケットの有効性に基づいて、二次電子チケットの譲渡の制限を実行する。なお、二次電子チケット販売装置100による、二次電子チケットの譲渡の制限を実行するタイミングは、二次電子チケットを販売するタイミングに限定されない、例えば、二次電子チケットの売却を依頼したユーザによる電子チケットの利用を検出したタイミングや、同一のイベントに関する二次電子チケットの在庫に変動があったタイミングや任意のタイミングなどでもよい。
販売部として機能する制御部103は、例えば、二次電子チケットの有効性に基づいて、当該二次電子チケットの譲渡を制限する。販売部として機能する制御部103は、例えば、二次電子チケットの購入申込があった場合に、認証装置300に当該二次電子チケットの有効性の認証を依頼し、有効である場合に、当該購入申込を受け付ける。すなわち、販売部として機能する制御部103は、認証結果が有効である場合に、二次電子チケットの販売を許可する。一方、販売部として機能する制御部103は、認証装置300の認証結果が無効である場合には、二次電子チケットの購入申込を受け付けない。すなわち、販売部として機能する制御部103は、認証結果が無効である場合に、二次電子チケットの販売を不許可とする。
また、販売部として機能する制御部103は、例えば、二次電子チケットの購入申し込みを購入申込予約として受け付け、その後、所定のタイミングで認証装置300に当該二次電子チケットの有効性の認証を依頼するように構成してもよい。そして、販売部として機能する制御部103は、認証装置300の認証結果が有効である場合に、当該購入申込予約を購入申込として受け付ける。すなわち、販売部として機能する制御部103は、二次電子チケットの購入申し込みを購入申込予約として受け付け後に所定のタイミングで行った認証の認証結果が有効である場合に、二次電子チケットの販売を許可する。
また、販売部として機能する制御部103は、例えば、二次電子チケットの購入予約を複数受け付け、当該購入予約数が複数のユーザによる二次電子チケットとして販売される一次電子チケットの売却依頼数の合計値よりも多い場合に、先着順や抽選により複数の購入予約のうち、売却依頼数に対応する数量の購入予約を、購入申込として受け付けてもよい。
上記のとおり、販売部として機能する制御部103は、二次電子チケットの購入申込を受けた時点において、当該二次電子チケットの有効性を認証し、当該購入申込の受付の可否を判定する。なお、販売部として機能する制御部103は、二次電子チケットの購入申込を一度受け付け、その後、所定のタイミングで当該二次電子チケットの有効性を認証し、受け付けた購入申込のキャンセルの要否を判定するように構成してもよい。
販売部として機能する制御部103は、例えば、二次電子チケットの購入申込を一度受け付け、その後、所定のタイミングで、認証装置300に対して当該二次電子チケットの有効性の認証を依頼する。所定のタイミングは、例えば、二次電子チケットの販売代金を、当該二次電子チケットの売却を依頼したユーザに支払うタイミングである。なお、所定のタイミングは、この例に限られず、任意のタイミングでよい。
販売部として機能する制御部103は、認証結果が有効である場合に、当該二次電子チケットの販売代金を、当該二次電子チケットの売却を依頼したユーザに支払う。一方、販売部として機能する制御部103は、認証結果が有効でない場合に、二次電子チケットの購入申込をキャンセルして、当該二次電子チケットの販売代金を、当該二次電子チケットの購入者に返金する。また、販売部として機能する制御部103は、二次電子チケットを購入したユーザのユーザ端末400bに対して、当該二次電子チケットの販売がキャンセルされた旨を通知する。
このような構成により、本発明の第4の実施態様に係る二次電子チケット販売装置100は、二次電子チケットの購入を希望するユーザである第2の購入者が電子チケットを購入の申込をした際に、当該電子チケットが使用可能であるか否かを認証できるため、例えば、二次電子チケットの売却を依頼したユーザである第1の購入者による売却手続きが完了していない場合などに誤って電子チケットを販売することを防止することができる。また、二次電子チケット販売装置100は、第2の購入者が電子チケットを購入した後であっても、当該電子チケットが有効でない(または有効でなくなった)場合には、電子チケットの販売を停止することが可能となる。
二次電子チケット販売装置100は、二次電子チケットの購入を希望するユーザに対して二次電子チケットを提示する場合に、二次電子チケットの売却を依頼したユーザから受け付けた二次電子チケットを当該ユーザ毎に区別せずに、電子チケットに対応するイベントに対応付けて当該複数の二次電子チケットをまとめて(一体的に)提示するように構成してもよい。
図23は、第4の実施形態における、二次電子チケット販売システムの動作例を示すフローチャートである。
図23に示すように、一次電子チケットの購入者はユーザ端末400aを用いて、一次電子チケット販売装置200に対して、一次電子チケットの購入依頼を行い(S1701)、当該購入依頼が許可された場合に一次電子チケット販売装置200に対して当該一次電子チケットの料金を支払う(S1702)。
一次電子チケット販売装置200は、ユーザ端末400aから一次電子チケットの料金の支払を取得した場合に、認証装置300に対して、一次電子チケットの情報の登録を依頼する(S1703)。
認証装置300は、一次電子チケット販売装置200から取得した一次電子チケットの情報の登録の依頼に基づいて、一次電子チケットの情報登録を行う(S1704)。
その後、一次電子チケット販売装置200は、ユーザ端末400aに対して、一次電子チケットの情報又は一次電子チケットを発行するための情報を配布する(S1705)。
一次電子チケットを購入したユーザはユーザ端末400a用いて、二次電子チケット販売装置100に対して、一次電子チケットを二次電子チケットとして売却するための売却依頼を行う(S1706)。
二次電子チケット販売装置100は、売却依頼の対象となる電子チケットが売却可能な電子チケットであるか否かを判定し(S1707)、売却不可と判定した場合には、ユーザ端末400aに対して、売却不可を通知する(S1708)。一方、二次電子チケット販売装置100は、売却可能と判定した場合には、認証端末300に対してユーザ端末400aの認証を依頼し(S1709)、認証が成功しない場合には、ユーザ端末400aに対して売却不可を通知する(S1710)。一方、認証が成功した場合には、ユーザ端末400aに対して、売却依頼受付通知を送信し(S1711)、一次電子チケット販売装置200に対して、一次電子チケットの無効化を依頼する(S1712)。
一次電子チケット販売装置200は、一次電子チケットの無効化を依頼を取得した場合に、認証装置300に対して、一次電子チケットの情報削減依頼を行う(S1713)。
認証装置300は、一次電子チケット販売装置200から一次電子チケットの情報削減依頼を取得した場合に、一次電子チケットの情報を削除を行う(S1714)。
その後、二次電子チケットの購入を希望する購入者はユーザ端末400bを用いて、二次電子チケット販売装置100に対して二次電子チケットの購入依頼を行う(S1715)。
二次電子チケットの購入依頼を取得した場合に、二次電子チケット販売装置100は、認証装置300に対して、二次電子チケットの有効性の確認依頼を行う(S1716)。
二次電子チケットの有効性の確認依頼を取得した場合に、認証装置300は、登録情報に基づいて、二次電子チケットの未使用を確認し(S1717)、二次電子チケット販売装置100に対して、二次電子チケットの有効性の確認結果を通知する(S1718)。
二次電子チケット販売装置100は、二次電子チケットが有効である場合に、二次電子チケットの販売を許可し、二次電子チケットが有効でない場合に、二次電子チケットの販売を不許可とする(S1719)。
二次電子チケット販売装置100は、二次電子チケットが有効である場合に、一次電子チケット販売装置200に対して、二次電子チケットの販売を許可する旨を通知する(S1720)。
その後、二次電子チケットの購入者はユーザ端末400bを用いて、二次電子チケット販売装置100に対して当該二次電子チケットの料金を支払う(S1721)。
二次電子チケット販売装置100は、ユーザ端末400bから二次電子チケットの料金支払を取得した場合に、認証装置300に対して、二次電子チケットに関する情報の登録を依頼する(S1722)。
認証装置300は、二次電子チケットに関する情報の登録依頼に基づいて、二次電子チケットに関する情報を登録する(S1723)。
二次電子チケット販売装置100は、ユーザ端末400bに対して、二次電子チケットの情報又は二次電子チケットを発行するための情報を配布する(S1724)。
その後、二次電子チケット販売装置100は、二次電子チケットの売却を依頼したユーザまたはユーザ端末400aの認証を行う(S1725)。なお、二次電子チケット販売装置100は、例えば認証装置300などの他の装置に認証を依頼することによって二次電子チケットの売却を依頼したユーザまたはユーザ端末400aの認証を行うように構成してもよい。二次電子チケット販売装置100は、二次電子チケットの売却を依頼したユーザまたはユーザ端末400aの認証が成功した場合に、当該二次電子チケットの売却報告を行うとともに、当該二次電子チケットの売却の料金の一部を支払う(S1726)。また、二次電子チケット販売装置100は、二次電子チケットの売却を依頼したユーザまたはユーザ端末400aの認証が成功した場合に、一次電子チケット販売装置200に対して、二次電子チケットの売却の料金の一部を支払う(S1727)。
一方、二次電子チケット販売装置100は、二次電子チケットの売却を依頼したユーザまたはユーザ端末400aの認証が成功しない場合に、二次電子チケットの料金の支払いを留保し、追加の認証を行う(S1728)。その後、二次電子チケット販売装置100は、二次電子チケットの売却を依頼したユーザまたはユーザ端末400aの認証が成功しない場合に、二次電子チケットの料金の支払いを留保し、追加の認証を行う(S1729)。
その後、ユーザ端末400aは、認証装置300に対して、二次電子チケットの認証を依頼する(S1730)。認証装置300は、ユーザ端末400aからの依頼に基づいて、登録情報に基づき、二次電子チケットの認証を実行する(S1731)。
上記のとおり、二次電子チケット販売装置100は、二次電子チケット販売装置100は、第2の購入者が電子チケットを購入した際に、当該電子チケットが使用可能であるか否かを認証できるため、例えば、第1の購入者による売却手続きが完了していない場合などに誤って電子チケットを販売することを防止することができる。また、二次電子チケット販売装置100は、第2の購入者が電子チケットを購入した後であっても、当該電子チケットが有効でない(または有効でなくなった)場合には、電子チケットの販売を停止することによって、有効ではない電子チケットを販売する行為などの不正行為を抑制することが可能となる。
(15)上記実施の形態において、二次電子チケット販売装置100の各部は、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)およびメモリを用いてソフトウェアによって実現してもよい。また、各機能部は、1または複数の集積回路により実現されてよく、複数の機能部の機能を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。また、当該回路は、再構築可能な回路(例えば、FPGA:Field Programmable Gate Away)により実現されてもよい。二次電子チケット販売装置100を回路により構成する場合、例えば、図18に示すように、通信回路101a、記憶回路102a、制御回路103aとから構成されてよく、各回路は、上記実施の形態に示した各機能部と同様の機能を実現する。
二次電子チケット販売装置100の各機能部をソフトウェアにより実現する場合、二次電子チケット販売装置100は、各機能を実現するソフトウェアである二次電子チケット販売プログラムの命令を実行するCPU、上記二次電子チケット販売プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記二次電子チケット販売プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記二次電子チケット販売プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記二次電子チケット販売プログラムは、当該二次電子チケット販売プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。本発明は、上記二次電子チケット販売プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
なお、上記二次電子チケット販売プログラムは、例えば、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのオブジェクト指向プログラミング言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装できる。
(16)本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
(17)上記実施の形態に示した構成並びに参考例に示した構成は適宜組み合わせることとしてもよい。