JP2015166569A - 燃料噴射弁 - Google Patents

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洋史 大野
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Abstract

【課題】本発明の目的は、ターミナルリード線の配置を適切にして、ターミナルリード線の破断を防ぐ。【解決手段】弁体を駆動する電磁駆動部に、ボビン31と、一方の端部がボビン31の形成部材に埋設されたターミナル43aと、ボビン31の巻線巻回部31aに巻回された電磁コイル300cとを備え、ターミナル43aに形成部材31gから張り出した巻掛け部43aaを設け、巻線巻回部31aに巻回された電磁コイル300cから巻掛け部43aaまで引き出したターミナルリード線300aを巻掛け部43aaに巻き掛けて電磁コイル300cとターミナル43aとを電気的に接続する燃料噴射弁において、巻掛け部43aaが形成部材31gから張り出す基端部に、巻掛け部43aaに巻き掛けられるターミナルリード線300aを形成部材31gに沿わせる係止部43aa4を設ける。【選択図】 図5

Description

本発明は、燃料を噴射する燃料噴射弁に関する。
本技術分野の背景技術として、特開2010−203373号公報(特許文献1)に記載された燃料噴射弁が知られている。特許文献1に記載された燃料噴射弁では、駆動部を構成するコイル装置を備えている。このコイル装置では、ターミナルの巻掛け部から軸方向に沿って延びるターミナルリード線がボビンへ巻き始められる部分にガイド溝が設けられ、このガイド溝の底部分によって構成されるガイド面部が軸方向に沿って延びるターミナルリード線をボビンの周方向へ案内するように構成されている。ガイド面部は平坦状であり、ガイド面部の軸方向の断面形状は、ボビンからターミナルリード線が引き出される軸方向に進むにつれて、ボビンの半径方向外方に向かうように傾斜している。すなわち、ガイド面部は、巻掛け部からのターミナルリード線をボビンへ導入するガイド溝において、周方向一方(巻回方向)に進むに従って傾斜角度が徐々に変化して、平角導線をガイドするように構成されている。そして、この傾斜したガイド面部は、平角導線のガイド面部への接触状態を維持する(段落0054〜0058参照)。
特開2010−203373号公報
特許文献1では、断面形状が矩形を成す平角導線のボビンへの巻き始めに生じるねじれを抑制することを目的として、ボビンの周方向に沿って形成されたガイド溝のガイド面部(底部分)を上述した傾斜を有する面で構成している。この傾斜したガイド面部は、巻掛け部から軸方向に延びるターミナルリード線(コイルとターミナル(巻掛け部)との間を接続する部分)がボビンの周方向に向きを変える部分において、平角導線のガイド面部への接触状態を維持する。しかし、特許文献1では、巻掛け部とガイド溝との間で、ターミナルリード線とターミナルリード線に沿うターミナルガイド(ターミナルの支持部材)壁面との位置関係については配慮されていない。
燃料噴射弁のコイル装置では、ボビンにコイル巻線を巻回した後、巻掛け部、ターミナルリード線、及びコイルの周囲(以下、巻線巻回部と言う)に樹脂をモールドして被覆する場合がある。巻線巻回部に樹脂モールドを行う場合、ターミナルリード線は、樹脂の注入時においては樹脂の流れによって力を受け、樹脂が固まる際には樹脂の収縮により力を受ける。また、燃料噴射弁が内燃機関に実装されてからは、燃料噴射弁で発生される熱や外部から加わる熱によって、巻線巻回部にモールドされた樹脂は膨張と収縮とを繰り返し(以下、単に熱膨張という)、熱膨張による力がターミナルリード線に加わる。
ターミナルリード線の配置が適切に行われていないと、樹脂モールド或いは熱膨張によってターミナルリード線に加わる力が過大となり、ターミナルリード線の破断が懸念される。
本発明の目的は、ターミナルリード線の配置を適切にして、ターミナルリード線の破断を防ぐことができる燃料噴射弁を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の燃料噴射弁は、協働して燃料通路を開閉する弁座及び弁体と、前記弁体を駆動する電磁駆動部とを有し、前記電磁駆動部に、ボビンと、一方の端部が前記ボビンの形成部材に埋設されて他方の端部が前記形成部材から露出して前記ボビンの軸方向に延設されたターミナルと、前記ボビンの巻線巻回部に巻回された電磁コイルとを備え、前記ターミナルの両端部の途中に前記軸方向を横切る方向に前記形成部材から張り出した巻掛け部を設け、前記巻線巻回部に巻回された電磁コイルから前記巻掛け部までターミナルリード線を引き出し、前記ターミナルリード線を前記巻掛け部に巻き掛けて電気的に接続することにより前記電磁コイルと前記ターミナルとを電気的に接続した燃料噴射弁において、前記巻掛け部が前記形成部材から張り出す基端部に、前記巻掛け部に巻き掛けられる前記ターミナルリード線を前記形成部材に沿うように誘導する誘導部を有する係止部を設けたものである。
本発明によれば、ターミナルリード線をボビンの形成部材(ターミナルの支持部)に接触させて配置することができ、ターミナルリード線の破断を防いで、信頼性の高い燃料噴射弁を提供することができる。
本発明に係る燃料噴射弁の一実施例について、弁軸心(中心軸線)に沿う縦断面を示す縦断面図である。 図1の弁部及び燃料噴射部の近傍(ノズル部)を拡大して示す断面図であり、図1CのIB−IB矢視断面図である。 図1Bに示すノズルプレートのIC矢視図である。 図1に示す燃料噴射弁の駆動部に設けられるコイル装置について、コイル巻線を巻回する前の状態を示す平面図である。 図2Aに示すコイル装置について、ボビンの上部フランジ部近傍を拡大して示す斜視図である。 図2に示すコイル装置のIII−III矢視における断面図である。 図2に示すコイル装置に構成される、コイルからリード線(ターミナルリード線)を引き出すリード線(ターミナルリード線)引出し部を拡大して示す拡大平面図である。 図4に示すターミナルリード線引出し部にターミナルリード線を巻き掛けた状態を示す平面図である。 図2Aに示すコイル装置にコイル巻線を巻回し、その周囲を樹脂で被覆した状態を示す平面図である。 ターミナルリード線の係止溝を、”U”字形状に変更した例を示す拡大平面図である。 チェックマーク形状の係止溝と”U”字形状の係止溝とを比較するための説明図であり、チェックマーク形状の係止溝の場合を示す図である。 チェックマーク字形状の係止溝と”U”字形状の係止溝とを比較するための説明図であり、”U”字形状の係止溝の場合を示す図である。 係止部の最深部の形状とターミナルリード線の位置との関係を示す。 燃料噴射弁1が搭載された内燃機関の断面図である。
本発明の一実施例について、図1乃至図10を用いて説明する。
図1A、図1Bおよび図1Cを参照して、燃料噴射弁1の全体構成について説明する。図1Aは、燃料噴射弁1の中心軸線1aに沿う断面(縦断面)を示す縦断面図である。図1Bは、図1Aの弁部7及び燃料噴射部21の近傍(ノズル部)を拡大して示す断面図であり、図1CのIB−IB矢視断面図である。図1Cは、図1Bに示すノズルプレート21nのIC矢視図である。なお、中心軸線1aは、後述する弁体17が一体に設けられた可動子27の軸心(弁軸心)に一致し、後述する筒状体5の中心軸線に一致している。また、中心軸線1aは、後述する弁座15bの軸線及びボビン31の軸31j(図2A、図6参照)とも一致している。
燃料噴射弁1には、金属材製の筒状体5によって、その内側に燃料流路3がほぼ中心軸線1aに沿うように構成されている。筒状体5は、磁性を有するステンレス等の金属素材を用い、深絞り加工等のプレス加工により中心軸線1aに沿う方向に段付きの形状に形成されている。これにより、筒状体5は、一端側5aの径が他端側5bの径に対して大きくなっている。図1においては、一端側に形成された大径部5aが、他端側に形成された小径部5bの上側になるように描いてある。
図1Aにおいて、上端部(上端側)を基端部(基端側)と呼び、下端部(下端側)を先端部(先端側)と呼ぶことにする。基端部(基端側)及び先端部(先端側)という呼び方は、燃料の流れ方向に基づいている。また、本明細書において説明される上下関係は図1Aを基準とするもので、燃料噴射弁1の内燃機関への搭載時における上下方向とは関係がない。
筒状体5の基端部には燃料供給口2が設けられ、この燃料供給口2に、燃料に混入した異物を取り除くための燃料フィルタ13が取り付けられている。燃料フィルタ13は、筒状の芯金13aと、樹脂材料製のフレーム13bと、メッシュ状のフィルタ本体13cとで構成されている。フレーム13bの樹脂材料は、例えば、ナイロン、フッ素樹脂等であり、芯金13aと一体に成形されている。フィルタ本体13cはフレーム13bに取り付けられ、芯金13aが筒状体5の大径部5aの内側に圧入されることにより、筒状体5の基端部に固定されている。
筒状体5の基端部は径方向外側に向けて拡径するように曲げられた鍔部(拡径部)5dが形成され、鍔部5dとカバー47の基端側端部47aとで形成される環状凹部(環状溝部)4にOリング11が配設されている。
筒状体5の先端部には、弁体17と弁座部材15とからなる弁部7が構成されている。弁座部材15には、中心軸線1aに沿う方向に貫通する貫通孔15aが形成されている。貫通孔15aの途中には下流側に向かって縮径する円錐面が形成され、貫通孔15aはこの円錐面によって段付き状に形成されている。そして円錐面上には弁座15bが構成され、弁体17が弁座15bに離接することにより、燃料通路の開閉が行われる。なお、弁座15bが形成された円錐面全体を弁座15bと呼ぶ場合もある。
貫通孔15aにおける、円錐面よりも上側の内周面は、弁体17を収容する弁体収容孔を構成する。弁体収容孔を構成する貫通孔15aの内周面に、弁体17を中心軸線1aに沿う方向に案内するガイド面15cが形成されている。ガイド面15cの上流側には、上流側に向かって拡径する拡径部15dが形成されている。拡径部15dは弁体17の組付けを容易にすると共に、燃料通路断面を拡大するのに役立っている。一方、弁体収容孔15aの下端部は弁座部材15の先端面15tに開口し、この開口は燃料導入孔15eを構成する。
弁座部材15は、筒状体5の先端側内側に挿入され、レーザ溶接により筒状体5に固定されている。レーザ溶接19は、筒状体5の外周側から全周に亘って実施されている。この場合、弁座部材15を筒状体5の先端側内側に圧入した上で、弁座部材15をレーザ溶接により筒状体5に固定してもよい。
図1Bに示すように、弁座部材15の先端側の端面(以下、先端面と言う)15tには、ノズルプレート21nが取り付けられている。ノズルプレート21nは弁座部材15に対してレーザ溶接により固定されている。レーザ溶接部23は、燃料噴射孔110−1〜110−10(図1C参照)が形成された噴射孔形成領域を取り囲むようにして、この噴射孔形成領域の周囲を一周している。
また、ノズルプレート21nは板厚が均一な板状部材(平板)で構成されており、中央部に外方に向けて突き出すように突状部21naが形成されている。突状部21naは曲面(例えば球状面)で形成されている。突状部21naの内側には燃料室21aが形成されている。この燃料室21aは弁座部材15に形成された燃料導入孔15eに連通しており、燃料導入孔15eを通じて燃料室21aに燃料が供給される。燃料室21aの半径r21aは燃料導入孔15eの半径r15eよりも大きい。
突状部21naには複数の燃料噴射孔110−1〜110−10が形成されている。燃料噴射孔110−1〜110−10は、その入口開口が半径r15eよりも径方向外側に形成されており、出口開口は入口開口よりもさらに径方向外側に形成されている。このため、図1Bに示すように、燃料噴射孔110−3,110−8の中心軸線110−3a,110−8aは燃料噴射弁1の中心軸線1aに対して傾斜している。燃料噴射孔110−1,110−2,110−4〜110−7,110−9,110−10の中心軸線も、燃料噴射弁1の中心軸線1aに対して傾斜している。
本実施例では、図1Cの平面上において、燃料噴射孔110−1〜110−5から噴射される燃料は矢印Aで示す方向に噴射されるように、また燃料噴射孔110−6〜110−10から噴射される燃料は矢印Bで示す方向に噴射されるように、各燃料噴射孔110−1〜110−10の中心軸線の傾き角が設定されている。これにより、本実施例では、燃料が二方向に分かれて噴射される二方向噴霧を形成する。燃料噴霧の形態については、二方向噴霧に限定されるものではなく、さらに多方向に噴霧を形成してもよく、或いは一方向のみに噴霧を形成するものであってもよい。なお、以下、燃料噴射孔110−1〜110−10を区別する必要のない場合は、単に「燃料噴射孔110」として説明する。
上述したノズルプレート21nによって、燃料噴霧の形態を決定する燃料噴射部21が構成される。本実施例では、棒状の燃料を噴射する燃料噴射孔110−1〜110−10を燃料噴射部21に設けているが、燃料を旋回させる旋回室を燃料噴射孔110−1〜110−10の上流側に設け、燃料噴射孔110−1〜110−10から旋回燃料をコーン状に噴射するようにしてもよい。
本実施例において、弁座部材15及び弁体17を含む弁部7と燃料噴射部21とは、燃料噴射を制御すると共に燃料噴霧の形成を司るノズル部8を構成する。そして、本実施例におけるノズル部8は、ノズルプレート21nがノズル部8の本体側(弁座部材15)の先端面15tに接合されて構成されている。
また、本実施例では、弁体17は、球状を成すボール弁を用いている。このため、弁体17におけるガイド面15cと対向する部位には、周方向に間隔を置いて複数の切欠き面17aが設けられ、この切欠き面17aによって燃料通路が構成されている。ボール弁以外で弁体17を構成することも可能である。例えば、ニードル弁を用いてもよい。
筒状体5の中間部には弁体17を駆動するための駆動部9が配置されている。駆動部9は電磁アクチュエータ(電磁駆動部)で構成されている。具体的には、駆動部9は、筒状体5の内部(内周側)に固定された固定鉄心25と、筒状体5の内部において固定鉄心25に対して先端側に配置され、中心軸線1aに沿う方向に移動可能な可動子(可動部材)27と、固定鉄心25と可動子27に構成された可動鉄心27aとが微小ギャップδを介して対向する位置で筒状体5の外周側に外挿された電磁コイル29と、電磁コイル29の外周側で電磁コイル29を覆うヨーク33とによって構成されている。
可動鉄心27aと固定鉄心25とヨーク33とは、電磁コイル29に通電することにより生じた磁束が流れる閉磁路を構成する。磁束は微小ギャップδを通過するが、微小ギャップδの部分で筒状体5を流れる漏れ磁束を低減するため、筒状体5の微小ギャップδに対応する位置に、磁気絞り5cが設けられている。この磁気絞り5cは、筒状体5に対する非磁性化処理、或いは筒状体5の外周面に形成した環状凹部によって構成することができる。
電磁コイル29は、樹脂材料で筒状に形成されたボビン31に巻回され、筒状体5の外周側に外挿されている。電磁コイル29はコネクタ41に設けられたターミナル43に電気的に接続されている。電磁コイル29、ボビン31及びターミナル43等によって後述するコイル装置600(図6参照)が構成される。コイル装置600については、後で詳細に説明する。コネクタ41には図示しない駆動回路が接続され、ターミナル43を介して、電磁コイル29に駆動電流が通電される。
固定鉄心25は、磁性金属材料からなる。固定鉄心25は筒状に形成され、中心部を中心軸線1aに沿う方向に貫通する貫通孔25aを有する。固定鉄心25は、筒状体5の小径部5bの基端側に圧入固定され、筒状体5の中間部に位置している。小径部5bの基端側に大径部5aが設けられていることにより、固定鉄心25の組付けが容易になる。固定鉄心25は溶接により筒状体5に固定してもよいし、溶接と圧入を併用して筒状体5に固定してもよい。
可動子27は、基端側に大径部27aが形成されており、この大径部27aが固定鉄心25と対向する可動鉄心27aを構成する。可動鉄心27aの先端側には小径部27bが形成されており、この小径部27bの先端に弁体17が溶接により固定されている。この小径部27bは可動鉄心27aと弁体17とを接続する接続部27bを構成する。本実施例では、可動鉄心27aと接続部27bとを一体(同一材料からなる一部材)に形成しているが、二つの部材を接合して構成してもよい。本実施例では、弁体17を可動子27と別の構成要素としているが、弁体17を可動子27の一部に含めてもよい。また、可動鉄心27aの外周面が筒状体5の内周面に接触することにより、可動子27は中心軸線1aに沿う方向(開閉弁方向)における移動を案内される。可動鉄心27aの外周面と筒状体5の内周面との摺動抵抗を低減するように符号27gで示す位置(可動鉄心27aの外周面)に周方向に沿って環状の突部を形成してもよい。
可動鉄心27aには、固定鉄心25と対向する端面に開口する凹部27cが中心軸線1a方向に形成されている。凹部27cの底面にはスプリング(コイルばね)39のばね座となる環状面27eが形成されている。環状面27eの内周側には中心軸線1aに沿って小径部(接続部)27bの先端側端部まで貫通する貫通孔27fが形成されている。また、小径部27bには側面に開口部27dが形成されている。小径部27bの外周面と筒状体5の内周面との間には背圧室37が形成されている。貫通孔27fが凹部27cの底面に開口し、開口部27dが小径部27bの外周面に開口することにより、可動子27の内部に、可動子27の基端部側と可動子27の側面部に形成された背圧室37とを連通する燃料流路3が構成される。
固定鉄心25の貫通孔25aと可動鉄心27aの凹部27cとに跨って、コイルばね39が圧縮状態で配設されている。コイルばね39は、可動子27を、弁体17が弁座15bに当接する方向(閉弁方向)に付勢する付勢部材として機能している。
固定鉄心25の貫通孔25aの内側にはアジャスタ(調整子)35が配設されており、コイルばね39の基端側端部はアジャスタ35の先端側端面に当接している。中心軸線1aに沿う方向におけるアジャスタ35の貫通孔25a内での位置を調整することにより、コイルばね39による可動子27(すなわち弁体17)の付勢力が調整される。アジャスタ35は、中心部を中心軸線1aに沿う方向に貫通する燃料流路3を有する。燃料は、アジャスタ35の燃料流路3を流れた後、固定鉄心25の貫通孔25aの先端側部分の燃料流路3に流れ、可動子27内に構成された燃料流路3に流れる。
ヨーク33は、磁性を有する金属材料でできており、燃料噴射弁1のハウジングを兼ねている。ヨーク33は大径部33aと小径部33bとを有する段付きの筒状に形成されている。大径部33aは電磁コイル29の外周を覆って円筒形状を成しており、大径部33aの先端側に大径部33aよりも小径の小径部33bが形成されている。小径部33bは筒状体5の小径部5bの外周に圧入されている。これにより、小径部33bの内周面は筒状体5の外周面に緊密に接触している。このとき、小径部33bの内周面の少なくとも一部は、可動鉄心27aの外周面と筒状体5を介して対向しており、この対向部分における閉磁路の磁気抵抗を小さくしている。
ヨーク33の先端側端部の外周面には周方向に沿って環状凹部33cが形成されている。環状凹部33cの底面に形成された薄肉部において、ヨーク33と筒状体5とがレーザ溶接24により全周に亘って接合されている。ヨーク33は、その先端側端部が弁座部材15の基端側端部に対して先端側に位置している。このため、ヨーク33と弁座部材15とが中心軸線1aに沿う方向において重複する範囲に設けられており、筒状部5の先端部を補強している。なお、弁座部材15のレーザ溶接部19はヨーク33の先端側端部よりもさらに先端側に位置しており、弁座部材15とヨーク33との組み付け順序に制約が生じないようにしている。
筒状体5の先端部にはフランジ部49aを有する円筒状のプロテクタ49が外挿され、筒状体5の先端部がプロテクタ49によって保護されている。プロテクタ49はヨーク33のレーザ溶接部24の上を覆っている。
プロテクタ49のフランジ部49aと、ヨーク33の小径部33bと、ヨーク33の大径部33aと小径部33bとの段差面とによって環状溝34が形成され、環状溝34にOリング46が外挿されている。Oリング46は、燃料噴射弁1が内燃機関に取り付けられる際に、内燃機関側に形成された挿入口109a(図13参照)の内周面とヨーク33における小径部33bの外周面との間で液密及び気密を確保するシールとして機能する。
燃料噴射弁1の中間部から基端側端部の近傍までを、樹脂カバー47がモールドされて被覆している。樹脂カバー47の先端側端部はヨーク33の大径部33aの基端側の一部を被覆している。また、樹脂カバー47は配線部材45を被覆し、樹脂カバー47によりコネクタ41が一体的に形成されている。
次に、燃料噴射弁1の動作について説明する。
電磁コイル29が非通電状態にあり電磁コイル29に駆動電流が流れていない場合、可動子27はコイルばね39により閉弁方向に付勢され、弁体17が弁座15bに当接(着座)した状態にある。この場合、固定鉄心25の先端側端面と可動鉄心27aの基端側端面との間には、ギャップδが存在する。なお、本実施例では、このギャップδは可動子27(すなわち弁体17)のストロークに等しい。
電磁コイル29が通電状態に切り替わり電磁コイル29に駆動電流が流れると、可動鉄心27aと固定鉄心25とヨーク33とによって構成される閉磁路に磁束が発生する。この磁束により、ギャップδを挟んで対向する固定鉄心25と可動鉄心27aとの間に磁気吸引力が発生する。この磁気吸引力が、コイルばね39による付勢力や、可動子27に対して閉弁方向に作用する燃料圧力などの合力に打ち勝つと、可動子が開弁方向に移動し始める。可動子27が開弁方向にギャップδに等しい距離δだけ移動して固定鉄心25に当接すると、可動鉄心27aは開弁方向への移動を止められ、開弁して静止した状態に至る。
可動子27が開弁方向に移動して弁体17が弁座15bから離れると、弁体17と弁座15bとの間に隙間(燃料流路)が形成され、燃料導入孔15eを通じて燃料室21aに燃料が流れる。燃料導入孔15eから燃料室21aに供給された燃料は、燃料室21aの中央部から径方向外側に向かって流れ、燃料噴射孔110の入口開口から燃料噴射孔110の内部に流入し、出口開口より燃料噴射弁1の外部に噴射される。
電磁コイル29の通電を打ち切ると、磁気吸引力が減少し、やがて消失する。この段階で、磁気吸引力がコイルばね39の付勢力よりも小さくなると、可動子27が閉弁方向へ移動を開始する。弁体17が弁座15bに当接すると、弁体17は弁部7を閉弁して静止した状態に至る。
可動子27が開弁方向に移動して弁体17が弁座15bから離れ始める時点から、可動子27が閉弁方向へ移動して弁体17が再び弁座15bに当接する時点までを開弁時(開弁状態)と呼び、弁体17が弁座15bに当接して閉弁している間を閉弁時(閉弁状態)と呼ぶ。
なお、可動鉄心27aと固定鉄心25との間に作用するスクイズ力を低減するために、可動鉄心27aの固定鉄心25と対向する端面に突起を設ける場合がある。このような場合は、弁体17の移動距離(ストローク)はギャップδから突起高さを差し引いた大きさになる。また、可動鉄心27aと固定鉄心25とが接触する前に、可動子27の開弁方向への移動を制限するストッパを設ける場合もある。
次に、図2乃至図6を用いて、コイル装置(電磁コイル装置)200,600について、詳細に説明する。
図2Aは、図1に示す燃料噴射弁1の駆動部9に設けられるコイル装置について、コイル巻線を巻回する前の状態の平面図である。コイル巻線が巻回される前のコイル装置200は、コイル巻線が巻回されるボビン31と、ボビン31に樹脂モールドされて一体に固定されたターミナル43(43a,43b)とで構成される。
ボビン31は、コイル巻線が巻回される巻線巻回部31aと、巻線巻回部31aの上部(ターミナル43側)に形成された上部鍔部(上部フランジ部)31uと、巻線巻回部31aの下部(反ターミナル側)に形成された下部鍔部(下部フランジ部)31lとで構成される。巻線巻回部31aの外周面は円筒状である。上部鍔部31uの半径(直径)は巻線巻回部の半径(直径)よりも大きく、また下部鍔部31lの半径(直径)も巻線巻回部の半径(直径)よりも大きい。そして、上部鍔部31uの下端面31usと下部鍔部31lの上端面31lsとは、巻線巻回部31aの軸方向長さ寸法の距離を置いて対向している。これにより、上部鍔部31uの下端面31usと下部鍔部31lの上端面31lsとは、コイル巻線が巻回される範囲を画定する。
上部鍔部31uの下端面31usよりも上側には、ターミナル43の埋設部31eが形成されており、ターミナル43a,43bの一方の端部(下端部)43ab,43bbが埋設部31eを構成する樹脂に埋設されている。本実施例では、ボビン31のモールド成型時に、ターミナル43をボビン31に埋設する。すなわち、ターミナル43a,43bの一方の端部(下端部)43ab,43bbがボビン31を形成する形成部材(本実施例では、樹脂)に埋設されている。ボビン31の形成部材によって構成される埋設部31eはターミナル43a,43bの支持部を構成し、ボビン31の形成部材がターミナル43a,43bの支持部材となっている。
ターミナル43の他方の端部(上端部)43ac,43bcは、ボビン31の形成部材から露出してボビン31の軸31j方向に延設され、コネクタ41まで引き出されている。コネクタ41まで引き出されたターミナル43の他方の端部43ac,43bcは、外部の電気回路と電気的に接続するために利用される。
ターミナル43aの一方の端部43abと他方の端部43acとの間には、コイル巻線の巻掛け部43aaが設けられている。また、ターミナル43bの一方の端部43bbと他方の端部43bcとの間には、コイル巻線の巻掛け部43baが設けられている。巻掛け部43aa,43baはプレス加工によりターミナル43と一体に成形される。このとき、巻掛け部43aa,43baはターミナル43の長手方向(軸方向)に対して垂直方向に張り出すように(突き出すように)ターミナル43に設けられる。ターミナル43は金属材料でできており、巻掛け部43aa,43baはターミナル43と同じ金属材料でできている。
なお、図2Aに示すように、巻掛け部43aa,43baから上側(ターミナル43の他方の端部43ac,43bc側)の部分にも樹脂部31fが形成されており、ターミナル43は巻掛け部43aa,43abから上側の部分においても樹脂部31fにより支持されている。ターミナル43のターミナル43の一端部43ab,43bbはその全周が埋設部31eを構成する樹脂により覆われているが、ターミナル43の巻掛け部43aa,43baから上側の部分では背面(図2Aに描かれた面の反対側の面)と側面とが樹脂部31fにより覆われている。すなわち、巻掛け部43aa,43baから上側の部分では、ターミナル43の正面(図2Aに描かれた面)は樹脂部31fから露出している。また、ターミナル43a,43bの側面には凹部43ad,43bdが形成され、この凹部43ad,43bdに樹脂が充填されることにより、ターミナル43a,43bがボビン31に確実に支持される。
なお、コイル装置200が燃料噴射弁1に組み付けられた状態では、図2Aに描かれたターミナル43の正面は燃流噴射弁1の径方向外側に位置して外周側を向く面となり、ターミナル43の背面は燃流噴射弁1の径方向内側(中心軸線1a側)に位置して中心軸線1a側を向く面となる。
ボビン31の上部鍔部31uには、コイル巻線の引出し線部であるターミナルリード線を上下方向(中心軸線1aに沿う方向)に案内する案内部31b,31dが形成されている。本実施例では、案内部31b,31dは溝形状を成しており、案内溝で構成されている。また、案内部31bの下端部には、ターミナルリード線を巻回部31aの外周面に案内する周方向の案内部31cが形成されている。
ここで、図2Bを用いて、案内部31b,31dについて詳細に説明する。図2Bは、図2Aに示すコイル装置200について、ボビン31の上部鍔部31uの近傍を拡大して示す斜視図である。案内部31bは、上部鍔部31uの外周部から切れ込んだ巻線巻回部31aの外周面に向けてほぼ接線方向に切れ込んだ溝形状に形成されている。案内部31dも上部鍔部31uの外周面から内側に切れ込んだ溝形状に形成されている。案内部31cは上部鍔部31uの下端面31usに溝形状に形成され、案内部31bの下端部と巻線巻回部31aの外周面とを接続するように形成されている。
図3は、図2に示すコイル装置のIII−III矢視における断面図である。図3に示すように、案内部31bの断面形状はチェックマーク形状(レ形状)をしている。すなわち、案内部31bは、溝の一方の側面31baが樹脂面31gにより構成され、幅方向における中心よりも樹脂面31g側に最深部31bbが形成されている。また、溝の他方の側面31bcは最深部31bbに向けて下降する傾斜面で構成されている。
案内部31bは、ターミナルリード線300a(図5参照)を、図3に符号300a−1,300a−2,300a−3で示すように、傾斜面で構成された側面31bcにより最深部31bb(樹脂面31g側)に誘導する。これにより、案内部31bから上方に引き出されたターミナルリード線300aを樹脂面31gに沿わせる。本実施例ではターミナルリード線300aを案内部31bの部分で樹脂面31gに接触させて上下方向に案内する。
本実施例では、案内部31bの断面形状がチェックマーク形状(レ形状)であることから、最深部31bbは樹脂面31gと側面31bcとが交わる交線に一致するように構成されている。また、樹脂面31gは、図2A及び図2Bに示すように、巻掛け部43aaの上端部を越えてさらに上方まで延設されている。案内部31bはコイル巻線の巻始め側のターミナルリード線300aを案内する。一方、案内部31dはコイル巻線の巻終り側のターミナルリード線300b(図6参照)を案内する。案内部31dも案内部31bと同様に、断面形状をチェックマーク形状(レ形状)にする。これにより、案内部31dに最深部31db及び傾斜面31dc(図2B参照)を構成して、ターミナルリード線300bを樹脂面31hに沿わせることができる。そして、ターミナルリード線300bを案内部31dの部分で樹脂面31hに接触させて上下方向に案内する。
図4は、図2Aに示すコイル装置200に構成される、電磁コイル300c(図5参照)からターミナルリード線300a(図5参照)を引き出すターミナルリード線引出し部を拡大して示す拡大平面図である。図4では、コイル巻線300(図5参照)の巻始め側の巻掛け部43aaを示しているが、巻終り側の巻掛け部43baも巻掛け部43aaと同様に構成される。
巻掛け部43aaは、張出し部43aa1の先端側端部に突状部43aa2が形成され、
突状部43aa2から間隔をあけて基端(根元)側にヒュージング部43aa3が設けられ、ヒュージング部43aa3よりもさらに基端(根元)側にターミナルリード線300aの係止部43aa4が設けられている。上述したように、巻掛け部43aaは金属板をプレス加工することによりターミナル43と一体に成形されるが、張出し部43aa1、突状部43aa2、ヒュージング部43aa3及び係止部43aa4も上記のプレス加工時にターミナル43aと一体に成形される。
突状部43aa2は張出し部43aa1の先端部に形成され、上方に向けて突出する形状を成す。ヒュージング部43aa3は、張出し部43aa1の中間部に上方に向けて突出する突出し部を形成し、この突出し部の上端部を下側に向けて折り返すことにより形成されている。従って、張出し部43aa1の張り出し方向(長手方向)に垂直な、ヒュージング部43aa3の断面形状は、U字形状をしている。
突状部43aa2とヒュージング部43aa3との間には、張出し部43aa1の上端(上側の縁)を底部とする凹部43aa5が形成されている。凹部43aa5はコイル巻線300の巻回作業において、コイル巻線300が最初に巻き付けられる部分である。
係止部43aa4は張出し部43aa1の基端部に設けられた切欠き状の溝形状を成す。本実施例では、係止部43aa4は張出し部43aa1の正面(図4に示す面)から背面に向けて断面がチェックマーク形状(レ形状)を成して貫通する。すなわち、係止部43aa4は、溝の一方の側面43aa4aが樹脂面31gと同一面を成し、溝の幅方向(張出し部43aa1の張り出し方向に同じ)において溝の中心よりも側面43aa4a(樹脂面31g)側に最深部43aa4bが形成されている。また、溝の他方の側面43aa4cは最深部43aa4bに向けて下降する傾斜面で構成されている。
係止部43aa4は、ターミナルリード線300aを、傾斜面で構成された側面43aa4cにより最深部43aa4b(樹脂面31g側)に誘導する。これにより、係止部43aa4から下方に引き出されたターミナルリード線300aを樹脂面31gに沿わせる。本実施例では、ターミナルリード線300aを係止部43aa4の部分で樹脂面31gに接触させて上下方向に案内する。
本実施例では、係止部43aa4の形状がチェックマーク形状(レ形状)であることから、最深部43aa4bは樹脂面31gと同一面を成すように構成された側面43aa4aと側面43aa4cとが交わる交線に一致するように構成されている。そして、案内部31bの最深部31bbと係止部43aa4の最深部43aa4bとは、共に樹脂面31gの表面と同一面上に存在する。
図5は、図4に示すターミナルリード線引出し部にターミナルリード線300aを巻き掛けた状態を示す平面図である。図5では、コイル巻線300の巻始め側の巻掛け部43aa側を示しているが、巻終り側の巻掛け部43ba側においても巻掛け部43aa側と同様にターミナルリード線300aが巻き掛けられる。
コイル巻線300は下記(1)〜(5)の順にコイル装置200に巻き付けられる。
(1)コイル巻線300を張出し部43aa1の凹部43aa5が形成された部分に巻き付ける(300a−4)。
(2)(1)の後、コイル巻線300をヒュージング部43aa3に巻き付ける(300a−5)。
(3)(2)の後、コイル巻線300を係止部43aa4側の張出し部43aa1に巻き付けた後、係止部(掛止部)43aa4に引っ掛ける(300a−6)。
(4)(3)の後、コイル巻線300を係止部43aa4からボビン31の上部鍔部31uに形成された案内部31bに入れて、上部鍔部31uの下端面31usまで巻き付ける(300a−7)。
(5)(4)の後、コイル巻線300が案内部31bの最深部31bbに押し付けられる方向(案内部31bの深さ方向)に引き付けるようにして、コイル巻線300をボビン31の巻線巻回部31aに巻き付ける(300c−1)。
コイル巻線300は上述したようにコイル装置200に巻き付けられることにより、ボビン31に巻回されたコイル部300c(図1Aの電磁コイル29に同じ)とターミナル43a(巻掛け部43aa)とを接続するターミナルリード線300a(300a−1〜300a−7で示す部分)が構成される。ターミナルリード線300aはコイル部300cとターミナル43aとの間の配線部分(リード部分)である。また、ターミナルリード線300aはコイル部300cを構成するコイル巻線300と同じ1本の線材で構成される。
ボビン31の巻線巻回部31aへの巻回が終了すると、コイル巻線300は巻掛け部43ba側に引き出される。以下、(6)〜(8)の順にターミナルリード線300bの巻き掛け処理が行われる。
(6)巻線巻回部31aから引き出されたコイル巻線300を案内部31dに入れて巻掛け部43baの係止部43ba4に巻き付ける(図5の300a−6に相当)。このとき、コイル巻線300は係止部43ba4の最深部31dbに誘導される。
(7)(6)の後、コイル巻線300をヒュージング部43ba3に巻き付ける(図5の300a−5に相当)。
(8)(7)の後、コイル巻線300を張出し部43ba1の凹部43ba5が形成された部分に巻き付ける(図5の300a−4に相当)。
この巻掛け処理により、ボビン31に巻回されたコイル部300cとターミナル43b(巻掛け部43ba)とを接続するターミナルリード線300bが構成される。ターミナルリード線300bはコイル部300cとターミナル43bとの間の配線部分(リード部分)である。また、ターミナルリード線300bはコイル部300cを構成するコイル巻線300と同じ1本の線材で構成される。
ターミナルリード線300bの巻掛け部43baへの巻き付けが終了すると、巻掛け部43aaのヒュージング部43aa3と巻掛け部43baのヒュージング部43ba3(図2A参照)とに対してヒュージングを行い、ターミナルリード線300aと巻掛け部43aaとの電気的接続と、ターミナルリード線300bと巻掛け部43baとの電気的接続とが行われる。このように本実施例では、ターミナルリード線300aを巻掛け部43aaに巻き掛けてヒュージング部43aa3でヒュージングを行うことにより、ターミナルリード線300と巻掛け部43aaとの電気的接続が行われる。また、ターミナルリード線300bを巻掛け部43baに巻き掛けてヒュージング部43ba3でヒュージングを行うことにより、ターミナルリード線300bと巻掛け部43baとの電気的接続が行われる。これにより、コイル部300cとターミナル43a,43bとが電気的に接続される。
図6は、図2Aに示すコイル装置200にコイル巻線300を巻回し、その周囲を樹脂で被覆した状態を示す平面図である。上記のヒュージング工程の後、巻掛け部43aaのヒュージング部43aa3よりも先端側の張出し部43aa1は、基端側(ターミナル43a)から切り離されている。また、巻掛け部43baのヒュージング部43ba3よりも先端側の張出し部43ba1(図2A参照)は、基端側(ターミナル43b)から切り離されている。
図6に示すように、コイル装置200のコイル部300c、ターミナルリード線300a,300b及び巻掛け部43aa,43baの周囲を樹脂610で覆うことにより、電気的絶縁が施され、コイル装置600が完成する。この樹脂モールドの際に、樹脂の流れや樹脂が固まる際の収縮により、ターミナルリード線300a,300bに予期せぬ力が作用する場合がある。また、燃料噴射弁が自動車に搭載された後は、ターミナルリード線300a,300bの周囲の樹脂の熱膨張及び収縮により、ターミナルリード線300a,300bに予期せぬ力が作用する場合がある。ターミナルリード線300a,300bがコイル装置600上で適切に配設されていないと、このような予期せぬ力が作用することによって、最悪の場合、断線することが懸念される。
本実施例では、ターミナルリード線300aは、案内部31bの側面31bcと係止部43aa4の側面43aa4cとによって、樹脂面31gに沿うように誘導される。そして、ターミナルリード線300aは、案内部31bと係止部43aa4との中間部においても樹脂面31gに沿うように配設され、樹脂面31gと接触している。案内部31d(図2A参照)を案内部31bと同様に構成し、係止部43ba4(図2A参照)を係止部43aa4と同様に構成することにより、ターミナルリード線300bも、ターミナルリード線300aと同様に、案内部31dと係止部43ba4とによって樹脂面31hに沿うように案内する。そして、ターミナルリード線300bは、案内部31dと係止部43ba4との中間部においても樹脂面31hに沿うように配設され、樹脂面31gと接触している。
これにより、ターミナルリード線300aに、上述した予期せぬ力が作用するのを防ぐことができる。すなわち、ターミナルリード線300a,300bが、コイル巻線300の巻回工程後に周囲にモールドされる樹脂(ボビン31の形成部材)から、不安定なストレスを受け難くすることができる。そして、ターミナルリード線300a,300bが樹脂から受けるストレスを小さくすることにより、ターミナルリード線300a,300bさらにはコイル装置600の信頼性を向上することができる。
次に、図7乃至図9を用いて、係止部43aa4についての変更例を説明する。以下の説明では、巻掛け部43aa側の係止部43aa4について説明するが、巻掛け部43ba側の係止部43ba4についても同様である。ただし、巻掛け部43aa側では対象となる樹脂部が樹脂部31gであるのに対して、巻掛け部43ba側では対象となる樹脂部が樹脂部31hとなる。
なお、上述した係止部43aa4,43ba4は溝形状を成しており、係止溝43aa4,43ba4と呼ぶこともできる。以下の説明では、係止部43aa4を係止溝43aa4として説明する。
図7は、ターミナルリード線の係止溝(掛止溝)43aa4を、チェックマーク形状(レ形状)から”U”字形状に変更した例を示す拡大平面図である。図8Aは、チェックマーク形状(レ形状)の係止溝と”U”字形状の係止溝とを比較するための説明図であり、チェックマーク形状の係止溝の場合を示す図である。図8Bは、チェックマーク形状(レ形状)の係止溝と”U”字形状の係止溝とを比較するための説明図であり、”U”字形状の係止溝の場合を示す図である。
図7は、”U”字形状の係止溝43aa4’について、樹脂面31gと係止溝43aa4’との位置合わせが理想的に行われた場合を示しており、”U”字形状の最深部43aa4b’と樹脂面31gとが一致している。また、”U”字形状の係止溝43aa4’では、一方の側面43aa4a’は樹脂面31gよりも樹脂の内側に入り込んでおり、他方の側面43aa4c’が樹脂面31gの樹脂から露出して最深部43aa4b’に向かって下降する傾斜面を構成している。そして、係止溝43aa4’の一方の側面43aa4a’側における実質的な側面は樹脂面31gによって構成される。このような”U”字形状の係止溝43aa4’であっても、チェックマーク形状(レ形状)の係止溝43aa4と同様に、ターミナルリード線300aを樹脂面31gに接触するように誘導することができる。
図8Aは、チェックマーク形状(レ形状)の係止溝43aa4について、樹脂面31gと係止溝43aa4の側面43aa4aとの間に位置ずれが生じた場合を示している。すなわち、樹脂面31gが、係止溝43aa4の最深部43aa4bに対して、一方の側面43aa4aが樹脂面31gから露出する側に、位置ずれしている場合である。或いは、係止溝43aa4の最深部43aa4bが、樹脂面31gに対して、一方の側面43aa4aが樹脂面31gから露出する側に、位置ずれしている場合である。チェックマーク形状の係止溝43aa4では、一方の側面43aa4aが樹脂面31gに対して樹脂部の外方に位置ずれを起こすと、係止溝43aa4の最深部43aa4bが樹脂面31gから離れてしまう。これにより、ターミナルリード線300aは係止溝43aa4の最深部43aa4bに誘導されても樹脂面31gに接触することができなくなる。
図8Bは、”U”字形状の係止溝43aa4’について、樹脂面31gと係止溝43aa4’とのとの間に位置ずれが生じた場合を示している。すなわち、樹脂面31gが係止溝43aa4’の最深部43aa4b’から離れて側面43aa4a’側に位置ずれした場合である。或いは、係止溝43aa4’の最深部43aa4b’が、樹脂面31gから離れて、側面43aa4a’が樹脂面31gから露出する方向に、位置ずれした場合である。係止溝43aa4’の側面43aa4a’側の実質的な側面は樹脂面31gによって構成されるため、係止溝43aa4’の最深部43aa4b’と樹脂面31gとの間に位置ずれによる微少な距離が生じても、ターミナルリード線300aと樹脂面31gとの接触を維持できる。
ただし、係止溝43aa4’の最深部43aa4b’と樹脂面31gとの間の距離がターミナルリード線300a(コイル巻線300)の半径寸法よりも大きくなると、ターミナルリード線300aは樹脂面31gとの接触を維持できなくなる。このため、係止溝43aa4’の最深部43aa4b’と樹脂面31gとの間の距離(位置ずれ量)はターミナルリード線300a(コイル巻線300)の半径寸法以下にする必要がある。なお、これについては、後で図9を用いて詳細に説明する。
要するに、係止溝(係止部)43aa4,43aa4’は、最深部43aa4b,43aa4b’と、この最深部43aa4b,43aa4b’に一致するか、最深部43aa4b,43aa4b’からコイル巻線300の半径寸法に相当する距離以下の間隔を隔てて設けられた一方の側面と、最深部43aa4b,43aa4b’に向かって下降する傾斜面によって構成される他方の側面43aa4c,43aa4c’とを有して構成されていればよい。この場合、一方の側面は巻掛け部43aaの張出し部43aa1によって構成されてもよいし、樹脂面31gによって構成されてもよい。すなわち、係止溝(係止部)43aa4,43aa4’は巻掛け部43aaの張出し部43aa1と樹脂面31gとで構成されてもよい。この一方の側面を構成する実質的な側面は、他方の側面43aa4c,43aa4c’によって最深部43aa4b,43aa4b’に向かって誘導されるターミナルリード線300a(コイル巻線300)の移動を、樹脂面31gと当接する位置で規制する。
上述したように、係止部(係止溝)43aa4,43aa4’の実質的な一方の側面は、巻掛け部43aaを構成する張出し部43aa1の張出し方向(長手方向)において、樹脂面31gの位置と同じ位置(樹脂面31gと同一面上)に配置され、ターミナルリード線300aを樹脂面31gに接触させる必要がある。そのために、本実施例における係止部43aa4,43aa4’は、ターミナルリード線300aを最深部43aa4b,43aa4b’に向けて誘導する誘導部(誘導面)43aa4c,43aa4c’と、ターミナルリード線300aの移動を樹脂面31gの位置で規制する規制部(規制面)43aa4a,31gとで構成されることになる。そして、係止部43aa4,43aa4’は、誘導部(誘導面)43aa4c,43aa4c’と規制部(規制面)43aa4a,31gとが協働することにより、ターミナルリード線300aを樹脂面31gに接触させる。
また、ボビン31の上部鍔部31uに形成した案内部31b,31dも、係止部43aa4と同様に構成されており、最深部31bb,31dbに向けて誘導する誘導部(誘導面)と、ターミナルリード線300aの移動を樹脂面31g,31hの位置で規制する規制部(規制面)とを有している。すなわち、最深部31bb或いは樹脂面31gに向けて誘導する誘導部(誘導面)は側面31bc(図3参照)で構成され、規制部(規制面)は樹脂面31gで構成されている。また、最深部31db或いは樹脂面31hに向けて誘導する誘導部(誘導面)は側面31dc(図2B参照)で構成され、規制部(規制面)は樹脂面31hで構成されている。そして、案内部31b,31dは、側面31bc,31dcと樹脂面31g,31hとが協働することにより、ターミナルリード線300a,300bを樹脂面31g,31hに接触させる。
また、本実施例では、案内部31bと係止部43aa4とによってターミナルリード線300aが樹脂面31gに接触した状態になる。案内部31bと係止部43aa4との間でターミナルリード線300aが樹脂面31gに接触した状態を維持できるように、少なくとも案内部31bと係止部43aa4との間で樹脂面31gを平面で構成することが好ましい。或いは、樹脂面31gを、案内部31bと係止部43aa4との間で、張出し部43aa1の張出し方向(長手方向)に凸となる曲面(筒状面)で構成してもよい。また、案内部31dと係止部43ba4とによってターミナルリード線300bが樹脂面31hに接触した状態になる。案内部31dと係止部43ba4との間でターミナルリード線300bが樹脂面31hに接触した状態を維持できるように、少なくとも案内部31dと係止部43ba4との間で樹脂面31hを平面で構成することが好ましい。或いは、樹脂面31hを、案内部31dと係止部43ba4との間で、張出し部43ba1の張出し方向(長手方向)に凸となる曲面(筒状面)で構成してもよい。要するに、案内部31b,31dと係止部43aa4,43ba4との間の樹脂面31g,31hは、ターミナルリード線300a,300bが樹脂面31g,31hとの接触状態を維持できる面で構成されていればよい。
また、図2Aに示す、ボビン31及び樹脂部31f,31g,31hを構成する樹脂部は第1の樹脂部を構成し、図6に示す樹脂部610は第1の樹脂部を成型した後にモールド成型される第2の樹脂部を構成する。
また、樹脂面31g,31hはターミナル43が埋設されてターミナル43を支持する樹脂部によって構成される。このため、本実施例では、ターミナルリード線300a,300bを、案内部31b,31dと係止部43aa4,43ba4とによって、ターミナル43の支持部に沿わせることになる。
図9に最深部31bbの形状とターミナルリード線300aの位置との関係を示す。最深部31bbは所定の幅を有して溝の底面43aa4dを構成するようにしてもよい。図9では、PからPまでの範囲に直線状の底面43aa4dが形成されている。この底面43aa4dの範囲(PからPまでの長さ)はターミナルリード線300a(コイル巻線300)の半径Rに等しい。係止部43aa4の側面43aa4cによって構成される傾斜面は、実線で示すように、Pで底面43aa4dに接続される。この場合、ターミナルリード線300aは側面43aa4cの傾斜面によってPまで誘導される。この場合のターミナルリード線300aを実線で示し、その中心位置を一点鎖線で示す。その結果、ターミナルリード線300aの樹脂面31g側の外周部は、樹脂面31g又は係止部43aa4の側面43aa4aに接触することができる。
一方、破線で示すように、底面43aa4dの範囲が、ターミナルリード線300a(コイル巻線300)の半径Rよりも大きい範囲(PからPまでの範囲)に形成されると、ターミナルリード線300aは側面43aa4cの傾斜面によってPまでしか誘導されない。この場合のターミナルリード線300aの中心位置を二点鎖線で示す。このため、ターミナルリード線300aの樹脂面31g側の外周部と、樹脂面31g又は係止部43aa4の側面43aa4aとの間に隙間dが生じ、ターミナルリード線300aは樹脂面31g又は係止部43aa4の側面43aa4aに接触することができない。
従って、底面43aa4dの範囲(PからPまでの長さ)は、ターミナルリード線300a(コイル巻線300)の半径R以下にすることが必要である。これは、係止部43ba4、案内部31b及び案内部31dにおいても同様である。また、係止部43aa4を上記変更例で説明したU字形状に形成した場合は、上述のP及びPをU字形状の最下点と考えればよい。
すなわち、本実施例では、係止部43aa4,43ba4,43aa4’が以下のように構成される。係止部43aa4,43ba4,43aa4’を構成する溝形状は、側面43aa4a,43ba4a,31g,31hから離れた位置に最深部43aa4b,43ba4b,43aa4b’を有し、最深部43aa4b,43ba4b,43aa4b’と側面43aa4a,43ba4a,31g,31hとの間に構成される距離dがターミナルリード線300a,300bの半径寸法以下である。
上述した側面43aa4c,43aa4c’,43ba4c,31bc,31dcに構成される傾斜面は、直線状に形成されてもよいし、曲線を描くように形成されてもよい。
本実施例では、係止部43aa4,43aa4c’,43ba4により、ターミナルリード線300a,300bを樹脂面31g、31hに沿うように誘導することができる。これにより、係止部43aa4,43ba4の近傍で、ターミナルリード線300a,300bと樹脂面31g、31hとの間に介在する第2の樹脂部を少なく(薄く)することができ、第2の樹脂部の熱膨張や収縮、或いはモールド成型時の樹脂流れの影響を小さくできる。
次に、図10を参照して、本発明に係る燃料噴射弁を搭載した内燃機関について説明する。図10は、燃料噴射弁1が搭載された内燃機関の断面図である。本実施例では、複数の燃料噴射孔220を2つのグループに分けて、各グループの燃料噴射孔110が異なる二方向に燃料を噴射する燃料噴射弁1を対象として説明する。
内燃機関1000のエンジンブロック1010にはシリンダ1020が形成されおり、シリンダ1020の頂部に吸気口1030と排気口1040とが設けられている。吸気口1030には、吸気口1030を開閉する吸気弁1050が、また排気口1040には排気口1040を開閉する排気弁1060が設けられている。エンジンブロック1010に形成され、吸気口1030に連通する吸気流路1070の入口側端部1070aには吸気管1080が接続されている。
燃料噴射弁1の燃料供給口2(図1A参照)には燃料配管1100が接続される。
吸気管1080には燃料噴射弁1の取付け部1090が形成されており、取付け部1090に燃料噴射弁1を挿入する挿入口1090aが形成されている。挿入口1090aは吸気管1080の内壁面(吸気流路)まで貫通しており、挿入口1090aに挿入された燃料噴射弁1から噴射された燃料は吸気流路内に噴射される。二方向噴霧の場合、エンジンブロック1010に吸気口1030が二つ設けられた形態の内燃機関を対象として、それぞれの燃料噴霧が各吸気口1030(吸気弁1050)を指向して噴射される。
また、燃料噴射孔110の配置、個数及び角度や燃料噴霧の噴射方向および個数については、内燃機関の形態に合わせて適宜変更することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、一部の構成の削除や、記載されていない他の構成の追加が可能である。
31…ボビン、31a…巻線巻回部、31e…ターミナル43の埋設部、31a…巻線巻回部、31b,31c,31d…案内部、31bb…案内部31bの最深部、31f…樹脂部、31g,31h…樹脂面、31l…下部鍔部(下部フランジ部)、31u…上部鍔部(上部フランジ部)、31ba…案内部31bの一方の側面、31bc…案内部31bの他方の側面、31ls…下部鍔部31lの上端面、31us…上部鍔部31uの下端面、41…コネクタ、43,43a,43b…ターミナル、43aa,43ab…巻掛け部、43ab,43bb…ターミナル43a,43bの一端部(下端部)、43ac,43bc…ターミナル43a,43bの他端部(上端部)、43aa1…張出し部、43aa2…突状部、43aa3…ヒュージング部、43aa4,43ba4…係止部、43aa5…凹部、43aa4a…係止部43aa4の一方の側面、43aa4b…係止部43aa4の最深部、43aa4c…係止部43aa4の他方の側面、43aa4d…係止部43aa4の底面、43aa4’…係止溝、43aa4a’…係止溝の一方の側面、43aa4b’…係止溝の最深部、43aa4c’…係止溝の他方の側面、200…コイル装置、300…コイル巻線、300a,300b…ターミナルリード線、300c…コイル部、600…コイル装置、610…樹脂。

Claims (7)

  1. 協働して燃料通路を開閉する弁座及び弁体と、前記弁体を駆動する電磁駆動部とを有し、前記電磁駆動部に、ボビンと、一方の端部が前記ボビンの形成部材に埋設されて他方の端部が前記形成部材から露出して前記ボビンの軸方向に延設されたターミナルと、前記ボビンの巻線巻回部に巻回された電磁コイルとを備え、前記ターミナルの両端部の途中に前記軸方向を横切る方向に前記形成部材から張り出した巻掛け部を設け、前記巻線巻回部に巻回された電磁コイルから前記巻掛け部までターミナルリード線を引き出し、前記ターミナルリード線を前記巻掛け部に巻き掛けて電気的に接続することにより前記電磁コイルと前記ターミナルとを電気的に接続する燃料噴射弁において、
    前記巻掛け部が前記形成部材から張り出す基端部に、前記巻掛け部に巻き掛けられる前記ターミナルリード線を前記形成部材に沿うように誘導する誘導部を有する係止部を設けたことを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 請求項1に記載の燃料噴射弁において、
    前記係止部は溝形状に形成され、前記誘導部は前記溝形状の一方の側面によって構成されると共に、前記溝形状の上端部から最深部に向かって下降する傾斜面で構成されたことを特徴とする燃料噴射弁。
  3. 請求項2に記載の燃料噴射弁において、
    前記ボビンは、巻線巻回部と、前記巻線巻回部の両端部にそれぞれ設けられた鍔部とを備え、
    前記鍔部のうち前記ターミナルの一方の端部が埋設された側に配置された鍔部に、前記ターミナルリード線を案内する案内部を設け、
    前記案内部に、前記ターミナルリード線を前記形成部材側に誘導して前記形成部材と接触させる第2の誘導部を設けたことを特徴とする燃料噴射弁。
  4. 請求項3に記載の燃料噴射弁において、
    前記係止部と前記案内部との間で前記ターミナルリード線が前記形成部材に接触するように配設されたことを特徴とする燃料噴射弁。
  5. 請求項4に記載の燃料噴射弁において、
    前記溝形状はチェックマーク形状の溝によって形成されることを特徴とする燃料噴射弁。
  6. 請求項4に記載の燃料噴射弁において、
    前記巻掛け部を形成する部材にU字形状の溝を形成し、前記U字形状の溝の一方の側面を前記第1の誘導部とし、前記U字形状の溝の他方の側面を前記形成部材の内側に埋設して前記形成部材を前記溝形状の他方の側面とし、前記溝形状を形成したことを特徴とする燃料噴射弁。
  7. 請求項5又は6に記載の燃料噴射弁において、
    前記溝形状は前記他方の側面から離れた位置に最深部を有し、前記最深部と前記他方の側面との間に構成される距離は前記ターミナルリード線の半径寸法以下であることを特徴とする燃料噴射弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017195286A (ja) * 2016-04-20 2017-10-26 スミダコーポレーション株式会社 コイル部品およびコイル部品の製造方法

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