JP2015165461A - 複合電解質膜及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)イオン性基を有する芳香族系高分子電解質がイオン性基以外の部位で少なくとも1種以上の架橋成分によって連結されてなる架橋芳香族系高分子電解質が、多孔性基材の空孔に充填された複合電解質膜であって、該架橋成分のうちの少なくとも1種は、イオン性基ではない反応性基を1分子中に3個以上有し、かつ該反応性基がエステル結合で結合されていない化合物の反応物から形成されていることを特徴とする複合電解質膜。
(2)架橋成分を形成する化合物が、下記化学式1で表される構造を反応性基として有することを特徴とする(1)に記載の複合電解質膜。
(式中、Nは窒素原子であり、架橋成分を形成する化合物中の他の部位と結合しており、Xはイオン性基でない1以上の価数を有する反応性基を表す。)
(4)Xが、アリル基とメタリル基からなる群より選ばれる1種以上の基であることを特徴とする(3)に記載の複合電解質膜
(5)上記化学式1で表される構造を反応性基として有し、架橋成分を形成する化合物が、分子中に環構造を有することを特徴とする(2)〜(5)のいずれかに記載の複合電解質膜
(6)架橋成分が、さらにイオン性基ではない反応性基を一つだけ有する1種以上の化合物の反応物から形成されていることを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載の複合電解質膜。
(7)イオン性基ではない反応性基を一つだけ有する化合物が、イオン性基を有することを特徴とする(6)に記載の複合電解質膜。
(8)イオン性基ではない反応性基を一つだけ有する化合物の反応性基がビニル基であることを特徴とする(6)又は(7)に記載の複合電解質膜。
(9)前記芳香族系高分子電解質がその分子鎖中に少なくとも下記化学式2および下記化学式3で示される繰り返し構造を有することを特徴とする(1)〜(8)のいずれかに記載の複合高分子電解質膜。
(Ar1はスルホン酸基、スルホン酸塩またはスルホン酸基誘導体を含む2価の芳香族基、Ar2はスルホン酸基、スルホン酸塩またはスルホン酸基誘導体を含まずベンゾイル基を有する2価の芳香族基を示す)
(式中、m、nは正の整数、m+n=5〜1000を示す。Ar1はスルホン酸基、スルホン酸塩またはスルホン酸基誘導体を含む芳香族基、Ar2はスルホン酸基、スルホン酸塩またはスルホン酸基誘導体を含まずベンゾイル基を有する芳香族基を示す。Ar1及びAr2は、ランダムポリマーあるいはブロックポリマーとして共重合している。)
(11)化学式3及び化学式4におけるAr2が化学式5で示されることを特徴とする(9)または(10)に記載の複合電解質膜。
(式中、nは化学式4で定義したものと同じ意味を表す。R1、R2は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基のいずれかであり、R1、R2は同一であっても異なっていてもよい。R3は炭素数1〜20のアルキル基または置換基を有してもよい炭素数6〜20のアリール基のいずれかを示す。R3の置換基は水素、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基のいずれかであり、その置換基は同一であっても異なっていてもよい。a、bは0〜4の整数を示す。p、qは0または1であり、p+q=1を示す)
(12)化学式2及び化学式4におけるAr1が下記化学式6で表されることを特徴とする(9)〜(11)のいずれかに記載の複合電解質膜。
(式中、mは化学式4で定義したものと同じ意味を表す。R4は水素、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基のいずれかであり、置換基は同一であっても異なっていてもよい。rは1または2であり、dは4−rを示す。AはOR5、NR6 2を示し、R5は水素、アルカリ金属、炭素数1〜20のアルキル基を示し、R6は水素または炭素数1〜20のアルキル基を示す)
(14)イオン交換容量が1.5meq/g〜6.0meq/gであることを特徴とする(1)〜(13)のいずれかに記載の複合電解質膜。
(15)イオン性基を有する芳香族系高分子電解質と、イオン性基ではない反応性官能基を1分子中に3個以上有し、かつ該反応性基がエステル結合で結合されていない架橋成分化合物を溶媒に溶解した溶液を、多孔性基材に含浸し、溶媒を除去して複合電解質膜前駆体を作製し、外部からの刺激によって該芳香族系高分子電解質と該架橋成分化合物とを反応させて、該芳香族系高分子電解質と該架橋成分化合物とを連結させることを特徴とする複合電解質膜の製造方法。
(16)芳香族系高分子電解質と架橋成分化合物を含む溶液が、さらにイオン性基ではない反応性基を一つだけ有する1種以上の化合物を含む(15)に記載の複合電解質膜の製造方法。
(17)外部からの刺激が電子線照射であることを特徴とする、(15)又は(16)に記載の複合電解質膜の製造方法
である。
(式中、Nは窒素原子であり、架橋成分を形成する化合物中の他の部位と結合しており、Xはイオン性基でない1以上の価数を有する反応性基を表す。)
(Ar1はスルホン酸基、スルホン酸塩またはスルホン酸基誘導体を含む2価の芳香族基、Ar2はスルホン酸基、スルホン酸塩またはスルホン酸基誘導体を含まずベンゾイル基を有する2価の芳香族基を示す。)
(式中、m、nは正の整数、m+n=5〜1000を示す。Ar1はスルホン酸基、スルホン酸塩またはスルホン酸基誘導体を含む芳香族基、Ar2はスルホン酸基、スルホン酸塩またはスルホン酸基誘導体を含まずベンゾイル基を有する芳香族基を示す。Ar1及びAr2は、ランダムポリマーあるいはブロックポリマーとして共重合している。)
ここで、イオン交換容量とは、乾燥した高分子電解質膜1グラムあたりに導入されたイオン交換基量であり、値が大きいほどイオン交換基の量が多いことを示す。例えば、スルホン酸基とした場合、スルホン酸基密度(meq/g)の値として示すことができる。イオン交換容量は、キャピラリー電気泳動、元素分析、中和滴定などにより求めることが可能である。これらの中でも測定の容易さから、中和滴定法によりイオン交換容量を求めることが好ましい。本発明のイオン交換容量は中和滴定法により測定した値を用いるが、他の方法でも大きな差はなく採用可能である。
(化学式5及び6において、m、nは化学式4で定義したものと同じ意味を表す。R1、R2は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基のいずれかであり、R1、R2は同一であっても異なっていてもよい。R3は炭素数1〜20のアルキル基または置換基を有してもよい炭素数6〜20のアリール基のいずれかを示す。R3の置換基は水素、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基のいずれかであり、その置換基は同一であっても異なっていてもよい。a、bは0〜4の整数を示す。p、qは0または1であり、p+q=1を示す。化学式4中、mは化学式1で定義したものと同じ意味を表す。R4は水素、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基のいずれかであり、置換基は同一であっても異なっていてもよい。rは1または2であり、dは4−rを示す。AはOR5、又はNR6 2を示し、R5は水素、アルカリ金属、炭素数1〜20のアルキル基を示し、R6は水素または炭素数1〜20のアルキル基を示す)
(式中、X、Yはフッ素を除くハロゲン原子であり、X、Yはそれぞれ同一でも異なってもよい。R1〜R3、a、b、p、qは上記化学式5で定義したものと同じ意味を表す。)
(式中、X、Yはフッ素を除くハロゲン原子であり、X、Yはそれぞれ同一でも異なってもよい。R7は水素、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基のいずれかであり、置換基は同一であっても異なっていてもよい。sは1または2であり、eは4−sを示す。BはOR8またはNR9 2で表され、R8は水素または炭素数1〜20のアルキル基のいずれかを示し、R9は水素または炭素数1〜20のアルキル基のいずれかを示す。)
空隙率=100−100(W/ρ)/(L2×D)
上記式中のρは、フィルム密度を示す。ρはJIS K7112(1980)のD法の密度勾配管法にて求めた値を用いる。このときの密度勾配管用液は、エタノールと水を用いる。
<高分子電解質膜の評価方法>
以下に高分子電解質膜の評価方法を示す。なお評価するに際しては、特別な記載がない限り、厚みや質量を正確に測ることを目的とし、室温が20℃で相対湿度が30±5RH
%にコントロールされた測定室内で評価を行った。なお、測定に際してサンプルは、24時間以上、測定室内で静置したものを使用した。
複合電解質膜の厚みは、マイクロメーター(Mitutoyo、標準マイクロメーター)を用いて測定することにより求めた。測定は10箇所行い、その平均値を厚みとした。
乾燥したプロトン交換膜50mgを、0.01MのNaOH水溶液50mlに浸漬し、25℃で2時間攪拌した。その後、0.05MのHCl水溶液で中和滴定した。中和滴定には、平沼産業(株)製、電位差滴定装置COMTITE−980を用いた。イオン交換当量は下記式で計算して求めた。
イオン交換容量[meq/g]=(10−滴定量[ml])
自作測定用プローブ(テフロン(登録商標)製)上で短冊状膜試料の表面に白金線(直径:0.2mm)を押しあて、80℃、50%RHの恒温・恒湿オーブン(株式会社ナガノ科学機械製作所、LH−20−01)中に試料を保持し、白金線間のインピーダンスをSOLARTRON社1250FREQUENCY RESPONSE ANALYSERにより測定した。極間距離を変化させて測定し、極間距離とC−Cプロットから見積もられる抵抗測定値をプロットした勾配から以下の式により膜と白金線間の接触抵抗をキャンセルしたプロトン伝導率(σ)を算出した。
σ[S/cm]=1/膜幅[cm]×膜厚[cm]×抵抗極間勾配[Ω/cm]
高分子電解質膜の膨潤・収縮繰り返し試験および耐久性は、以下の方法で測定した。高分子電解質膜を自作の膨潤・収縮繰り返し試験セル(有効面積約15cm2)にセットし、セル温度は85℃になるように加温した。その後、セル中に無加湿の窒素を270秒−フル加湿の窒素を30秒流すサイクルを繰り返す試験を実施した。6サイクルごとにアノード開放状態でカソード側に背圧(50kPa)を掛けることで膜の破れを確認した(背圧↓で膜破れ発生と判断)。
500サイクルまで測定し、破れがあったものは×、破れがなかったものは○と評価した。
電解質膜を70℃の純水に浸漬し、4時間後、及び29時間後の乾燥重量を測定し、受領保持率を算出した。
ポリ[(p−フェニレンスルホン酸)−2,5−ベンゾフェノン(10)] (化学式9)
30ml反応容器に合成したポリマー(1g、スルホン酸エステルユニット4.4mmol分に相当)、トリメチルアミン塩酸塩(2.1g、22mmol)、NMP 20mlを計量し、120℃で12時間攪拌した。反応混合物をクロロホルム100mlで洗浄し、トリメチルアミン塩酸塩の反応残渣が除去できるまでクロロホルムで洗浄した。100ml三角フラスコに精製したポリマー、陽イオン交換樹脂(ダウエックスモノスフィアー650C)10g、純水10gを計量し室温で12時間攪拌した。陽イオン交換樹脂をろ過により除去し、ポリマー水溶液を濃縮、乾燥し、目的物を0.7g合成することができた。合成したポリ[(p−フェニレンスルホン酸)−2,5−ベンゾフェノン(10)]のイオン交換容量は5.5meq/gであった。
ポリ[(p−フェニレンスルホン酸)−4,4’−ベンゾフェノン(10)] (化学式10)
合成例1で得られたポリ[(p−フェニレンスルホン酸)−2,5−ベンゾフェノン(10)]100mg、ビニルスルホン酸40mg、トリアリルイソシアヌレート20mgをメタノール/水[90/10(w/w)]混合溶液4.4gに溶解させた。その後、メタノールに浸漬したポリエチレン製多孔膜(サイズ:10×10cm、膜厚:10μm、空孔率:40%)をPTFE製基材上に置き、その上から上記ポリマー溶液をコートし、窒素雰囲気下室温で乾燥させた。得られた複合膜に対して、室温で、加速電圧250KVの電子線を500KGy照射した。得られた架橋複合膜を純水に一晩浸漬し、その後乾燥させ、目的の複合電解質膜を得た。得られた膜のIECは1.8meq/gであった。
ビニルスルホン酸の量を70mg、トリアリルイソシアヌレートの量を15mgに変更した他は実施例1と同様にして複合電解質膜を得た。得られた膜のIECは2.5meq/gであった。
合成例1で得られたポリ[(p−フェニレンスルホン酸)−2,5−ベンゾフェノン(10)]に替えて、合成例2で得られたポリ[(p−フェニレンスルホン酸)−4,4’−ベンゾフェノン(10)]を用いた他は実施例1と同様にして複合電解質膜を得た。得られた膜のIECは1.8meq/gであった。
トリアリルイソシアヌレートの代わりにペンタエリスリトールトリアクリレートを用いた他は実施例1と同様にして複合電解質膜を得た。得られた膜のIECは1.8meq/gであった。
電子線照射の替りに、80度加熱下でUV照射(20J/cm2)を行った他は比較例1と同様にして複合電解質膜を得た。得られた膜のIECは1.8meq/gであった。
下記
で示される繰り返し単位と、下記
で示される繰り返し単位を有するポリマーD(X=0.42、数平均分子量10万)12.00gをN−メチル−2−ピロリドン88.00gに溶解し、ポリマー溶液Dを作製した。この溶液を、室温の雰囲気下で188μmポリエステルフィルム上にキャストし、80℃で10分、100℃で10分、130℃で10分処理した。その後、得られたフィルム状膜を、室温の純水に一晩浸漬させ、残留している溶媒を取り除いた。その後、得られた膜をろ紙に挟み、さらにガラス板で両面を挟み、荷重をかけつつ、20℃、相対湿度30%RHの室内で、2日間、放置して乾燥し、高分子電解質膜を作製した。得られた高分子電解質膜の厚みは、13μmであり、イオン交換容量は、2.0meq/gとなった。
市販のパーフルオロスルホン酸系イオン交換膜であるナフィオン NR211(商品名)を用いて、比較評価した。
実施例1で作製した電解質膜に、あらかじめ作製した電極触媒層付きガス拡散層をホットプレス法により80℃、3MPaにて3分間加圧、加熱することにより、膜電極接合体とした。この接合体をElectrochem社製の評価用燃料電池セルFC25−02SPに組み込んで、セル温度80℃で、アノード26%RHおよびカソード16%RHの条件で水素と酸素を供給して発電特性を評価したところ、1A/cm2の電流密度における出力電圧は0.4Vであり、燃料電池膜として良好に機能していることを確認した。
Claims (17)
- イオン性基を有する芳香族系高分子電解質がイオン性基以外の部位で少なくとも1種以上の架橋成分によって連結されてなる架橋芳香族系高分子電解質が、多孔性基材の空孔に充填された複合電解質膜であって、該架橋成分のうちの少なくとも1種は、イオン性基ではない反応性基を1分子中に3個以上有し、かつ該反応性基がエステル結合で結合されていない化合物の反応物から形成されていることを特徴とする複合電解質膜。
- 架橋成分を形成する化合物が、下記化学式1で表される構造を反応性基として有することを特徴とする請求項1に記載の複合電解質膜。
(式中、Nは窒素原子であり、架橋成分を形成する化合物中の他の部位と結合しており、Xはイオン性基でない1以上の価数を有する反応性基を表す。) - Xが、ビニル基とエチニル基からなる群より選ばれる1種以上の構造を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の複合電解質膜。
- Xが、アリル基とメタリル基からなる群より選ばれる1種以上の基であることを特徴とする請求項3に記載の複合電解質膜
- 上記化学式1で表される構造を反応性基として有し、架橋成分を形成する化合物が、分子中に環構造を有することを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の複合電解質膜
- 架橋成分が、さらにイオン性基ではない反応性基を一つだけ有する1種以上の化合物の反応物から形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の複合電解質膜。
- イオン性基ではない反応性基を一つだけ有する化合物が、イオン性基を有することを特徴とする請求項6に記載の複合電解質膜。
- イオン性基ではない反応性基を一つだけ有する化合物の反応性基がビニル基であることを特徴とする請求項6又は7に記載の複合電解質膜。
- 前記芳香族系高分子電解質がその分子鎖中に少なくとも下記化学式2および下記化学式3で示される繰り返し構造を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の複合高分子電解質膜。
(Ar1はスルホン酸基、スルホン酸塩またはスルホン酸基誘導体を含む2価の芳香族基、Ar2はスルホン酸基、スルホン酸塩またはスルホン酸基誘導体を含まずベンゾイル基を有する2価の芳香族基を示す) - 化学式2および化学式3で示される繰り返し構造を有する芳香族系高分子電解質が、下記化学式4で表されることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の複合高分子電解質膜。
(式中、m、nは正の整数、m+n=5〜1000を示す。Ar1はスルホン酸基、スルホン酸塩またはスルホン酸基誘導体を含む芳香族基、Ar2はスルホン酸基、スルホン酸塩またはスルホン酸基誘導体を含まずベンゾイル基を有する芳香族基を示す。Ar1及びAr2は、ランダムポリマーあるいはブロックポリマーとして共重合している。) - 化学式3又は4におけるAr2が化学式5で示されることを特徴とする請求項9又は10に記載の複合電解質膜。
(式中、nは化学式4で定義したものと同じ意味を表す。R1、R2は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基のいずれかであり、R1、R2は同一であっても異なっていてもよい。R3は炭素数1〜20のアルキル基または置換基を有してもよい炭素数6〜20のアリール基のいずれかを示す。R3の置換基は水素、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基のいずれかであり、その置換基は同一であっても異なっていてもよい。a、bは0〜4の整数を示す。p、qは0または1であり、p+q=1を示す) - 化学式2又は4におけるAr1が下記化学式6で表されることを特徴とする請求項9〜11のいずれかに記載の複合電解質膜。
(式中、mは化学式4で定義したものと同じ意味を表す。R4は水素、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基のいずれかであり、置換基は同一であっても異なっていてもよい。rは1または2であり、dは4−rを示す。AはOR5、又はNR6 2を示し、R5は水素、アルカリ金属、炭素数1〜20のアルキル基を示し、R6は水素または炭素数1〜20のアルキル基を示す) - 多孔性基材の材質が高分子材料であることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の複合電解質膜。
- イオン交換容量が1.5meq/g〜6.0meq/gであることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の複合電解質膜。
- イオン性基を有する芳香族系高分子電解質と、イオン性基ではない反応性官能基を1分子中に3個以上有し、かつ該反応性基がエステル結合で結合されていない架橋成分化合物を溶媒に溶解した溶液を、多孔性基材に含浸し、次いで該溶媒を除去して複合電解質膜前駆体を作製し、外部からの刺激によって該芳香族系高分子電解質と該架橋成分化合物とを反応させて、該芳香族系高分子電解質と該架橋成分化合物とを連結させることを特徴とする複合電解質膜の製造方法。
- 芳香族系高分子電解質と架橋成分化合物を含む溶液が、さらにイオン性基ではない反応性基を一つだけ有する1種以上の化合物を含む請求項15に記載の複合電解質膜の製造方法。
- 外部からの刺激が電子線照射であることを特徴とする、請求項15又は16に記載の複合電解質膜の製造方法。
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