JP2015165154A - 緩み止めナット - Google Patents

Abstract

【課題】第１ナット（１）のみを締め付けること依り、優れた緩み止め効果を発揮するロックナットを提供する。【解決手段】本発明のロックナットは、第１ナット（１）と第２座金（２）を設け、第１ナット（１）を回転させて締め付けることに依り、第１ナット（１）の凸部テーパー状外周面（４）が、第２座金（２）に形成された凹部テーパー状内周面（６）に依り、第１ナット（１）の内側方向に押し付けられる。その作用に依り、第１ナット（１）の該凸部（５）に形成された角柱（８）の角部に形成された、食い付き爪（９）が締め付けようとしているボルト軸のネジ山に強力に密着する。第１ナット（１）を緩む方向に回転させようとした場合でも、食い付き爪（９）の爪形状は鋭角な角度を形成しているので、食い付き爪（９）がボルト軸のネジ山に食い込むこと、ボルト軸のネジ山と、第１ナット（１）のネジ山との摩擦に依り、優れた緩み止め効果を発揮することを特徴とする。【選択図】図１

Description

本発明は、締め付けナットを緩み止めするのに用いられるロックナットに関するものである。

従来は、締め付けナットを締め付けて、緩み止めをするには２個のナットを締め付けて緩まないようにしていた。

特許公開平１０−６８４０９

これは次のような欠点があった。従来は、締め付けナットを締め付けて緩み止めをするには２個のナットを締め付けて、お互いのナット同志を押し付けあって緩まないようにしていた。作業内容はナットを２個、締め付け作業を行うものであるため、作業時間が長くなっていた。又、この従来の方法では完全な緩み止め効果は無く、猛烈な振動が加わると簡単に緩む構造であった。本発明は、以上のような欠点をなくすためになされたものである。

上記の課題を解決するため、本発明のロックナットは、第１ナット（１）と第２座金（２）を設ける。本発明は、以上の構成よりなるロックナットである。

第１ナット（１）を回転させて締め付けることに依り、第１ナット（１）の凸部テーパー状外周面（４）が、第２座金（２）に形成された凹部テーパー状内周面（６）に依り、第１ナット（１）の内側方向に押し付けられる。その作用に依り、第１ナット（１）の該凸部（５）に形成された角柱（８）の角部に形成された、食い付き爪（９）が締め付けようとしているボルト軸のネジ山に強力に密着する。食い付き爪（９）の爪形状は鋭角な角度を形成していて、第１ナット（１）は製品材料を高硬度に焼き入れ加工を実施しているので、ボルト軸を製作加工する時に使用されるダイスカッターと同じような作用をする。そのため、第１ナット（１）を緩む方向に回転させようとした場合は、食い付き爪（９）が、ボルト軸のネジ山に食い込むことと、ボルト軸のネジ山と、第１ナットのネジ山との摩擦に依り、第１ナット（１）が緩むことを防止できる。本発明の効果に依れば、たとえ第１ナット（１）と第２座金（２）にて締結されたボルト軸に猛烈な振動が加わった場合であっても、食い付き爪（９）とボルト軸のネジ山の間で第１ナット（１）が緩む応力を防止して、優れた緩み止め効果を発揮することができる。

以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。実施例として、図１、図２、図３、図４、図５によってロックナットに基づいて説明する。図１は使用状態を示す断面図、図２は第１ナットの断面図、図３は第２座金の断面図、図４は第１ナットの斜視図、図５は第１ナットの取り付け側より見た斜視図である。このロックナットを使用する場合は、従来より使用されているナットと同じように、まず締め付けようとする、ボルト軸に第２座金を装着して、次に第１ナットを締め付ければ取り付け完了する。

本発明の使用状態を示す断面図である。 本発明の第１ナットの断面図である。 本発明の第２座金の断面図である。 本発明の第１ナットの斜視図である。 本発明の第１ナットの取り付け側より見た斜視図である。

１ 第１ナット
２ 第２座金
３ ネジ孔
４ 凸部テーパー状外周面
５ 凸部
６ 凹部テーパー状内周面
７ 凹部
８ 角柱
９ 食い付き爪
１０ 溝

Claims (1)

1. 第１ナット（１）と第２座金（２）とからなり、第１ナット（１）には、ネジ孔（３）の周りに軸方向外方にしたがって縮径するテーパー状の外周面（４）を有する凸部（５）が形成され、該凸部（５）には、溝（１０）を形成し、溝（１０）に依り、該凸部（５）に角柱（８）を形成し、角柱（８）の角部には食い付き爪（９）を形成し、第２座金（２）には第１ナット（１）の凸部（５）が嵌合するテーパー状の内周面（６）を有する凹部（７）を形成したことを特徴とする緩み止めナット。

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