JP2015164886A - 水素生成装置及び燃料電池システム - Google Patents

水素生成装置及び燃料電池システム Download PDF

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明子 中村
佳央 田村
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Abstract

【課題】エジェクタ内の詰まりを防止し、さらに、脈流を防止することで安定して運転できる水素生成装置及び燃料電池システムを提供すること。【解決手段】改質器1と、水添脱硫器2と、原料ガス流路3、水素含有ガス流路4と、リサイクルガス流路5、エジェクタ100とを備え、エジェクタ100は、原料ガスと水素含有ガスが混合する混合部101と、混合部101より下流側に配置されたスロート部102とを有し、スロート部102は、その上流から下流にかけて重力方向に対して下り勾配である。【選択図】図2

Description

本発明は、水素生成装置及び燃料電池システム、特に水添脱硫により原料ガス中の硫黄化合物を除去する水素生成装置及び燃料電池システムに関する。
近年、発電システムの一つである燃料電池を用いた燃料電池システムに対して、幅広い需要が見込まれている。燃料電池システムでは、燃料を有効に利用するために、燃料電池から排出された未反応の水素ガスを、再び燃料電池に戻して循環させる手段としてエジェクタを備えたものが様々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図7は、特許文献1に記載された従来の燃料電池システムを示すもので、燃料電池で反応に使用されずに排出される、水素ガスを新たな水素ガスに混在させて未使用の水素ガスを燃料電池の反応に再利用するために、エジェクタを備えている。図7に示す燃料電池システムは、水素タンク8、気液分離器9、水素供給路11、水素循環路12、エジェクタ100、燃料電池300から構成されている。水素タンク8からエジェクタ100へ水素ガスが供給され、エジェクタ100を経由した水素ガスは、燃料電池300へ供給され、発電反応に用いられる。発電反応に使用されずに燃料電池300から排出される水素ガスは、水素循環路12を経由し、エジェクタ100へ供給される。エジェクタ100は、ノズル入口部104が下方に向かい且つディフューザ出口部106が上方に向かって配置される。吸入部107は水素循環経路12を構成し重力方向に延在する垂直配管部13に連通するとともに、垂直配管部13内には、重力上方向に流通する水素ガス中の水分を除去するために、突出する邪魔板が配置される。垂直配管部13に沿って下方から上方へ流れる水素ガスは、水分(凝縮水)が、自重によって除去されるとともに、邪魔板によって凝縮水がさらに除去されている。これにより、燃料電池300に凝縮水が浸入することを防止することができるため、発電機能を向上することができる。
特開2011―204501号公報
しかしながら、前記従来の構成では、燃料電池300で反応に使用されずに排出される水素ガスの中には水蒸気が含まれているため、エジェクタ100内で、燃料電池300で反応に使用されずに排出される水素ガスと、水素タンク8から供給される新たな水素ガスが混合した下流で、凝縮水が発生し、エジェクタ100が水詰まりする課題があった。また、重力方向に流れようとする凝縮水と重力方向上向きに流れるガスが釣合い、液体内を気体が流れるため、ガスの流量が一定にならない脈流を生じさせるという課題があった。
そこで本発明は、前記従来の課題を解決するもので、エジェクタ内での水詰まりと脈流を防止して、安定して運転できる水素生成装置及び燃料電池システムを提供することを目的とする。
上述した従来の課題を解決するために、本発明の水素生成装置は、原料ガスを用いて改質反応により水素含有ガスを生成する改質器と、改質器に供給される原料ガス中の硫黄化合物を除去する水添脱硫器と、改質器で生成された水素含有ガスを流す水素含有ガス流路
と、原料ガス流路を経由した原料ガスと、水素含有ガス流路を経由した水素含有ガスを混合し、水添脱硫器へ供給するエジェクタと、水素含有ガス流路から分岐し、水素含有ガス流路を流れる水素含有ガスの一部をエジェクタに供給するリサイクルガス流路とを備えている。そして、エジェクタは、原料ガスと水素含有ガスが混合する混合部と、混合部より下流側に配置されたスロート部とを有し、スロート部は、その上流から下流にかけて重力方向に対して下り勾配である。これにより、エジェクタ内の水詰まりや、脈流を防止することができる。
本発明の水素生成装置及び燃料電池システムによれば、エジェクタ内の水詰まりや、脈流を防止することにより、水添脱硫器での安定した水添脱硫反応を行なうことができる。
実施の形態1における水素生成装置の構成を示すブロック図 実施の形態1における水素生成装置の要部断面説明図 実施の形態2における水素生成装置の要部断面説明図 実施の形態3における水素生成装置の構成を示すブロック図 実施の形態4における水素生成装置の構成を示すブロック図 実施の形態5における燃料電池システムの構成を示すブロック図 従来の燃料電池システムの構成を示すブロック図
第1の発明の水素生成装置は、原料ガスを用いて改質反応により水素含有ガスを生成する改質器と、改質器に供給される原料ガス中の硫黄化合物を除去する水添脱硫器と、改質器で生成された水素含有ガスを流す水素含有ガス流路と、原料ガス流路を経由した原料ガスと、水素含有ガス流路を経由した水素含有ガスを混合し、水添脱硫器へ供給するエジェクタと、水素含有ガス流路から分岐し、水素含有ガス流路を流れる水素含有ガスの一部をエジェクタに供給するリサイクルガス流路とを備えている。そして、エジェクタは、原料ガスと水素含有ガスが混合する混合部と、混合部より下流側に配置されたスロート部とを有し、スロート部は、その上流から下流にかけて重力方向に対して下り勾配である。
一般的に起動時のエジェクタは周囲環境温度に近い温度になっており、そこを流れる水素含有ガスはガス露点が高く、エジェクタからの冷熱で冷やされることにより、エジェクタ内で水分が凝縮する。凝縮した水分(凝縮水)は、混合部やスロート部内に留まり、水詰まりを生じさせたり、脈流を生じさせる。スロート部は、その上流から下流にかけて重力方向に対して下り勾配であるため、たとえスロート部内で水分が凝縮した場合でも重力方向に流れていく凝縮水に対してスロート部を流れるガスの流れの方向は同じになるため、スロート部内に凝縮水が滞留することや、脈流を防ぐことができる。なお、ディフューザ部は、スロート部の軸中心と同じ軸中心を有しているため、自ずとディフューザ部内の凝縮水の滞留や脈流を防ぐことができる。
第2の発明は、特に、第1の本発明の水素生成装置において、リサイクルガス流路と接続される吸入部から前記混合部までの流路は、その上流から下流にかけて重力方向に対して下り勾配である。これによって、リサイクルガス流路からの冷熱で冷やされることにより、水分が凝縮し、生成された凝縮水が吸入部からエジェクタに浸入するが、エジェクタに進入した凝縮水は、吸入部から混合部までの流路が重力方向に対して下り勾配であるため、吸入部から混合部までの流路を流れるガスの流れの方向と凝縮水が流れる方向が同じとなり、吸入部から混合部までの流路で水が滞留することや、脈流を防ぐことができる。なお、スロート部においても、重力方向に対して下り勾配であるため、吸入部から混合部までの流路を流れた凝縮水が、スロート部内に浸入しても、スロート部内で水が滞留する
ことや、脈流を防ぐことができる。なお、スロート部においても、重力方向に対して下り勾配であるため、吸入部から混合部までの流路を流れた凝縮水が、スロート部内に水が滞留することや、脈流を防ぐことができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の本発明の水素生成装置において、スロート部とエジェクタの出口との間に位置するディフューザ部、及び、エジェクタと水添脱硫器とを接続する流路の少なくとも一方が、その上流から下流にかけて重力方向に対して下り勾配である。これによって、ディフューザ部、及び、エジェクタと水添脱硫器とを接続する流路で、凝縮水が滞留することや、脈流を防ぐことができる。なお、スロート部においても、ディフューザ部の軸中心と同じ軸中心を有しているため、自ずとスロート部内の凝縮水の滞留や脈流を防ぐことができる。
第4の発明は、第1〜3の発明のいずれか1つの水素生成装置において、エジェクタと水添脱硫器との間に配置された水分除去器を備えている。これによって、エジェクタ、もしくは、エジェクタと水添脱硫器とを接続する流路を流れ水分除去器に運ばれる凝縮水は水分除去器内で除去されるため、凝縮水を水添脱硫器へ供給することを防止することができる。
第5の発明は、第1〜4の発明のいずれか1つの水素生成装置と、水素生成装置より供給される水素含有ガスを用いて発電する発電装置とを備える。このような構成にすると、水素生成装置は適量の水素含有ガスを触媒へ供給することができるため、安定した水添脱硫を行うことができる。水添脱硫が安定して行われると、発電装置の燃料である水素を安定して供給することができるため、長期間安定した発電を継続することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における水素生成装置の構成を示すブロック図である。図1において、水素生成装置200は、改質器1と、水添脱硫器2と、原料ガス流路3、水素含有ガス流路4と、リサイクルガス流路5と、エジェクタ100とを備える。なお、水素生成装置200で生成した水素は燃料電池などの燃料として利用することができる。
改質器1は、原料ガスを用いて水素含有ガスを生成する。具体的には、改質器1内の改質触媒部(図示せず)において、原料ガスが改質反応して、水素含有ガスが生成される。原料ガスを水蒸気と反応させて、一酸化炭素と水素にする水蒸気改質方式を例に挙げると、図1には示されていないが、改質触媒部を加熱する燃焼器、水蒸気を生成する蒸発器、及び蒸発器に水を供給する水供給器が設けられる。なお、原料ガスは、メタンを主成分とする都市ガス、天然ガス、LPG等の少なくとも炭素及び水素から構成される有機化合物を含むガスである。なお、水蒸気改質方式の改質器を用いて説明したが、この限りではなく、酸素と原料ガスの一部を反応させて一酸化炭素と水素を得る部分酸化方式や水蒸気改質方式と部分酸化方式を組み合わせたオートサーマル方式の改質器を用いても構わない。
水添脱硫器2は、改質器1に供給される原料ガス中の硫黄化合物を除去する。水添脱硫器2は、容器に水添脱硫用の脱硫剤が充填され構成される。水添脱流用の脱硫剤は、例えば、原料ガス中の硫黄化合物を硫化水素に変換するCoMo系触媒と、その下流に設けられる、硫化水素を吸着除去する硫黄吸着剤であるZnO系触媒、またはCuZn系触媒とで構成される。なお、水添脱硫用の脱硫剤は、本例に限定されるものではなく、硫黄化合物を硫化水素に変換する機能と硫化水素を吸着する機能を共に有するCuZn系触媒のみで構成されても構わない。
原料ガス流路3は、エジェクタ100へ原料ガスを流すための流路である。
水素含有ガス流路4は、改質器1で生成された水素含有ガスを外部の装置(例えば、燃料電池)に流すための流路である。例えば、改質器1の下流に水素含有ガス中の一酸化炭素を低減するCO低減器を設けた場合、水素含有ガス流路4の上流端は、改質器1とCO低減器との間の流路に接続されていてもよいし、CO低減器に接続されていてもよいし、CO低減器の下流に接続されていてもよい。なお、CO低減器が、シフト反応により一酸化炭素を低減する変成器と、酸化反応及びメタン化反応の少なくともいずれか一方により一酸化炭素を低減するCO除去器とを備える場合、水素含有ガス流路4の上流端を変成器とCO除去器との間の流路に接続するよう構成しても構わない。
リサイクルガス流路5は、水素含有ガス流路4を流れる水素含有ガスの一部を水添脱硫器2よりも上流のエジェクタ100に供給するための流路である。リサイクルガス流路5の上流端は、水素含有ガス流路4の経路の途中に接続されている。リサイクルガス流路5を流れるリサイクルガスの流量は、リサイクルガス流路5の断面積に応じて変更することが可能である。
エジェクタ100は、原料ガス流路3を経由した原料ガスと、水素含有ガス流路4を経由した水素含有ガスを混合し、水添脱硫器2へ供給する。エジェクタ100について図2を用いて説明する。
図2は、実施の形態1における水素生成装置200の要部断面説明図である。図2に示すように、エジェクタ100は、原料ガスと水素含有ガスが混合する混合部101と、混合部101より下流側に配置されたスロート部102とを有し、スロート部102は、その上流から下流にかけて重力方向に対して下り勾配に配置される。
ノズル部103は、ノズル入口部104を有し、原料ガス流路3を経由した原料ガスがノズル入口部104からエジェクタ100へ流れる。ノズル部103は、その内部が円筒状をしており、その内部の円周面は、ノズル部103の先端側(混合部101との接続側)に向かって漸次連続的に縮径する部分を有する。
ディフューザ部105は、その内部が円筒状をしており、その内部の円周面は、上流側から順に、流路断面積が漸次連続的に拡径するテーパー状の部分を有する。ディフューザ部105は、スロート部102とエジェクタ100の出口との間に位置し、エジェクタ100の出口は、水添脱硫器2に接続される。このように形成されたディフューザ部105は、一般的にノズル部103の軸中心と、スロート部102の軸中心と、ディフューザ部105の軸中心の3つが互いに一致されるように位置している。ただし、スロート部102の軸中心とディフューザ部105の軸中心が互いに一致されていればよく、ノズル部103の軸中心とスロート部102の軸中心が互いに一致していなくてもよい。
スロート部102は、混合部101で混合された原料ガスと水素含有ガスの混合ガスをディフューザ部105に圧力損失少なく流す流路である。スロート部102の内径は、ノズル部103の最小内径と同等、もしくはノズル部103の最小内径より大きく形成される。
吸入部107は、リサイクルガス流路5と接続される。
このように構成された水素生成装置200について、以下に詳細に説明する。
原料ガス流路3を経由した原料ガスはノズル部103内を通り水素含有ガスと合流した後、スロート部102を経由しディフューザ部105内に導入される。このとき、ノズル部103から噴射された原料ガスが高速で流れることにより、ノズル部103の縮径した部分の近傍において負圧が発生し、この負圧によりリサイクルガス流路5を経由した水素含有ガスが、混合部101に吸い込まれる。そして、水素含有ガスは、ノズル部103から噴射された原料ガスと合流し、混合されて、ディフューザ部105を通り、水添脱硫器2へ供給される。
水添脱硫器2へ供給された水素含有ガスは改質器1に供給される原料ガス中の硫黄化合物を除去するために使用される。硫黄化合物が除去された原料ガスは、改質器1へ供給され、改質器1で水素含有ガスとなる。生成された水素含有ガスは一部が、エジェクタ100を介して循環するようになっている。
一般的に起動時のエジェクタ100は周囲環境温度に近い温度になっており、そこを流れる水素含有ガスはガス露点が高く(例えば、水素含有ガス露点が80℃で露点が70℃)、
エジェクタ100からの冷熱で冷やされることにより、エジェクタ100内で水分が凝縮する。凝縮した水分(凝縮水)は、混合部101やスロート部102内に留まり、水詰まりを生じさせる。さらに、水素生成装置200は、改質器1にさらに高い高露点の水素含有ガスを生成させる運転を行うことがあり、このような場合、水分が凝縮しやすい。また、ノズル部103内に導入される原料ガスのガス温度が低く、吸入部107から導入される水素含有ガスと混合部101で合流した混合ガスの温度が、混合ガスのガス露点より低い場合、水分が凝縮し、水詰まりや脈流を生じさせる。なお、図2において、ノズル部103の軸中心と、スロート部102の軸中心と、ディフューザ部105の軸中心は互いに一致されるように配置されるが、それに限らず、スロート部102が、その上流から下流にかけて重力方向に対して下り勾配に配置されればよく、このときノズル部103は水平に配置されていてもよい。
ところが、本実施の形態における水素生成装置200の構成をとると、スロート部102は、その上流から下流にかけて重力方向に対して下り勾配であるため、たとえスロート部102内で水分が凝縮した場合でも重力方向に流れていく凝縮水に対してスロート部102を流れるガスの流れの方向は同じになる。このため、スロート部102内に凝縮水が滞留することや、脈流を防ぐことができる。なお、ディフューザ部105は、スロート部102の軸中心と同じ軸中心を有しているため、自ずとディフューザ部105内の凝縮水の滞留や脈流を防ぐことができる。
(実施の形態2)
図3は、実施の形態2における水素生成装置のエジェクタにおいて、リサイクルガス流路と接続される吸入部から混合部までの流路は、その上流から下流にかけて重力方向に対して下り勾配であることを示した図である。図3に示す水素生成装置200においては、リサイクルガス流路5と接続される吸入部107から混合部101までの流路が、その上流から下流にかけて重力方向に対して下り勾配である点で実施の形態1と異なっている。
本実施の形態における水素生成装置200を構成する各機器の動作は、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
本実施の形態における水素生成装置200の構成をとると、リサイクルガス流路5内を流れる水素含有ガスがリサイクルガス流路5からの冷熱で冷やされることにより、水分が凝縮し、生成された凝縮水が吸入部107からエジェクタ100に浸入する。しかし、エジェクタ100に進入した凝縮水は、吸入部107から混合部101までの流路が重力方
向に対して下り勾配であるため、吸入部107から混合部101までの流路を流れるガスの流れの方向と凝縮水が流れる方向が同じとなり、吸入部107から混合部101までの流路で水が滞留することや、脈流を防ぐことができる。なお、スロート部102においても、重力方向に対して下り勾配であるため、吸入部107から混合部101までの流路を流れた凝縮水が、スロート部102内に浸入しても、スロート部102内で水が滞留することや、脈流を防ぐことができる。
(実施の形態3)
図4は、実施の形態3における水素生成装置の構成を示すブロック図である。図4に示す水素生成装置200においては、スロート部102とエジェクタ100の出口との間に位置するディフューザ部105、及び、エジェクタ100と水添脱硫器2とを接続する流路の少なくとも一方が、その上流から下流にかけて重力方向に対して下り勾配である点で実施の形態1及び2と異なっている。本実施の形態における水素生成装置200を構成する各機器の動作は、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
本実施の形態における水素生成装置200の構成をとると、ディフューザ部105、及び、エジェクタ100と水添脱硫器2とを接続する流路内において重力方向に流れていく凝縮水に対してガスの流れの方向が同じになるため、ディフューザ部105、及び、エジェクタ100と水添脱硫器2とを接続する流路で、凝縮水が滞留することや、脈流を防ぐことができる。なお、スロート部102においても、ディフューザ部105の軸中心と同じ軸中心を有しているため、自ずとスロート部102内の凝縮水の滞留や脈流を防ぐことができる。
(実施の形態4)
図5は、実施の形態4における水素生成装置に水分除去器を備えた図である。図5に示す水素生成装置200においては、水を除去する水分除去器7を備えた点で実施の形態1〜3と異なっている。本実施の形態における水素生成装置200を構成する各機器の動作は、実施の形態1と同様であるため説明を省略するが、水添脱硫器2へ凝縮水が浸入することを防ぐため、凝縮水を水分除去器7へ排出させる動作が異なる。
水分除去器7は、エジェクタ100と水添脱硫器2の間に配置される。水分除去器7は、例えば、水分除去器7へ排出された水分を気化する気化器でもよいし、水分除去器7へ供給されるガス中の水と気体とを分離する気液分離器でもよい。さらに、水添脱硫器2において、水添脱硫触媒を充填している空間以外で、水分が気化する程度の高温に加熱される空間でもよい。
本実施の形態における水素生成装置200の構成をとると、エジェクタ100、もしくは、エジェクタ100と水添脱硫器2とを接続する流路を流れ水分除去器7に運ばれる凝縮水は水分除去器7内で除去されるため、凝縮水を水添脱硫器2へ供給することを防止することができる。
(実施の形態5)
図6は、実施の形態5における発電システムの構成を示すブロック図である。図6において、燃料電池システム400は、実施の形態1から実施の形態4のいずれかの水素生成装置200と、燃料電池300とを備える。
燃料電池300は、水素生成装置200より供給される水素含有ガスを用いて発電する。燃料電池300は、いずれの種類の燃料電池であってもよく、例えば、高分子電解質形燃料電池(PEFC)、固体酸化物形燃料電池(SOFC)または、りん酸形燃料電池(PAFC)等を用いることができる。
実施の形態1から実施の形態4のいずれかの水素生成装置200は適量の水素含有ガスを触媒へ供給することができるため、安定した水添脱硫を行うことができる。本実施の形態における燃料電池システム400の構成をとると、水添脱硫が安定して行われ、燃料電池300の燃料である水素を安定して供給することができるため、長期間安定した発電を継続することが可能となる。
本発明の水素生成装置及び燃料電池システムは、エジェクタ内の水詰まりを防止することにより安定した脱硫を行うことができるため、付臭剤などの硫黄化合物を含んだ原料ガスを使用する水素生成装置及び燃料電池システムといった発電システムに有用である。
1 改質器
2 水添脱硫器
3 原料ガス流路
4 水素含有ガス流路
5 リサイクルガス流路
7 水分除去器
8 水素タンク
9 気液分離器
11 水素供給路
12 水素循環路
13 垂直配管路
100 エジェクタ
101 混合部
102 スロート部
103 ノズル部
104 ノズル入口部
105 ディフューザ部
106 ディフューザ出口部
107 吸入部
200 水素生成装置
300 燃料電池
400 燃料電池システム

Claims (5)

  1. 原料ガスを用いて改質反応により水素含有ガスを生成する改質器と、
    前記改質器に供給される原料ガス中の硫黄化合物を除去する水添脱硫器と、
    前記改質器で生成された水素含有ガスを流す水素含有ガス流路と、
    原料ガス流路を経由した原料ガスと、前記水素含有ガス流路を経由した水素含有ガスを混合し、前記水添脱硫器へ供給するエジェクタと、
    前記水素含有ガス流路から分岐し、前記水素含有ガス流路を流れる水素含有ガスの一部を前記エジェクタに供給するリサイクルガス流路と、を備え、
    前記エジェクタは、原料ガスと水素含有ガスが混合する混合部と、前記混合部より下流側に配置されたスロート部とを有し、
    前記スロート部は、その上流から下流にかけて重力方向に対して下り勾配である、
    水素生成装置。
  2. 前記エジェクタは、前記リサイクルガス流路と接続される吸入部から前記混合部までの流路は、その上流から下流にかけて重力方向に対して下り勾配である、請求項1に記載の水素生成装置。
  3. 前記スロート部と前記エジェクタの出口との間に位置するディフューザ部、及び、前記エジェクタと前記水添脱硫器とを接続する流路の少なくとも一方が、その上流から下流にかけて重力方向に対して下り勾配である、
    請求項1または請求項2に記載の水素生成装置。
  4. 前記エジェクタと前記水添脱硫器との間に配置された水分除去器を備えた、
    請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の水素生成装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の水素生成装置と、
    前記水素生成装置から供給された水素含有ガスを用いて発電を行う燃料電池と、
    を備えた燃料電池システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107910570A (zh) * 2017-12-14 2018-04-13 上海新源动力有限公司 一种燃料电池系统的氢空气体混合排放结构

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CN107910570A (zh) * 2017-12-14 2018-04-13 上海新源动力有限公司 一种燃料电池系统的氢空气体混合排放结构

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