JP2015164001A - ガイド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ほ場の実際の状況に応じたガイド情報を提供することができるガイド装置を提供する。
【解決手段】ガイド装置30は、農作業機1の車両10に取り付けられたGPS受信機31と、GPS受信機31によって取得された車両10の位置情報に基づいて、車両10が位置するほ場の形状、車両10が走行すべき経路を示すガイド線L、車両10の走行軌跡X、および車両10によって農作業が行われた領域である作業領域Sの少なくとも1つを示すガイド画像A1を生成する計算機35と、計算機35によって生成されたガイド画像A1を表示する表示機36と、車両10に取り付けられて、車両10の周辺におけるほ場を撮影するカメラ32と、を備え、制御手段35は、カメラ32によって撮影された映像に基づく撮影映像A2とガイド画像A1とを重ね合わせて表示機36に表示させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ほ場において農作業を行う農作業機の走行を案内するためのガイド装置に関する。
このようなガイド装置として、たとえば特許文献1に記載されたナビゲーションシステムが知られている。このシステムは、作業車両に搭載された移動局ユニットと、地上側の基準位置に設置された基準局ユニットとを備えている。移動局ユニットおよび基準局ユニットは、GPS受信アンテナを備えており、これにより、作業車両の現在位置が検出される。このシステムは、所定の操作により予め複数の異なる走行経路候補を作成して、その経路を記憶する予定走行経路記憶手段と、走行経路の中から作業対象敷地条件に対応可能な所望の走行経路を、操作者に選択可能に表示する手段とを有している。
このシステムでは、操作者によって、作業対象敷地の縦幅、横幅、および作物の植付方向についての情報が制御装置に入力される。制御装置は、予定走行経路記憶手段に記憶された走行経路の中から、予定走行経路の候補を表示する。この候補の中から、操作者により予定走行経路が選択されて、予定走行経路が決定される。このような入力操作および選択操作により、予定走行経路の決定が行われる。
特開2004−354117号公報
上記したシステムのように、GPS機能を用いることにより、農作業機の位置を検出し、農作業機の位置と予め登録された走行経路との関係が表示される。これによって、農作業機の走行をガイドすることができる。さらには、農作業機の走行軌跡と作業幅に基づいて、農作業(たとえば薬剤の散布等)が行われた領域を表示することができる。これによって、農作業が行われた領域の重なり又は作業が行われていない領域(すなわち作業漏れの領域)を視覚的な情報として提供することができる。
一方、実際のほ場では、たとえば作物のない畝間部分において農作業の重なりや漏れを考慮する必要は無い。あるいは、ほ場内に構造物(高圧送電線の鉄塔等)が存在する場合、作業者は、構造物を避けて作業を行う。しかしながら、上記した従来のシステムでは、ほ場がすべて均質であることが前提とされている。そのため、作業が行われた領域または作業が行われていない領域が表示されたとしても、これらの領域が、農作業上、考慮すべき領域であるか否かの判断ができない。
たとえば、従来のシステムでは、図7に示されるように、平面図として表されたガイド画像Aにおいて、2つの地点Pa,Pbが登録されて、これらの間に設定されたガイド線Lを表示したり、走行軌跡Xを表示したりするに過ぎない。また、図8に示されるように、鳥瞰図としてガイド画像Aが表示される場合もあるが、この場合も、作業幅Wに対応したガイド線Lと、作業領域S1,S2等が表示されるに過ぎない。また、図9に示されるように、ガイド画像Aにおいて作業領域S1,S2に重なりや漏れがあった場合に、これらが問題になる部分であるのか、あるいは作業者によって意図的に避けられた部分であるのかといった判断ができない。図10に示されるように、作業領域S1,S2に重なりや漏れがあった場合でも、それらが畝間Fの部分である場合には、問題にはならない。しかしながら、図9に示されるガイド画像Aからは、そのような判断ができない。
このように、従来のシステムでは、予定走行経路や作業領域が表示されたとしても、ほ場が均質であることが前提となっているため、作物の位置や構造物等、ほ場の実際の状況に応じたガイド情報を提供することはできなかった。
本発明は、ほ場の実際の状況に応じたガイド情報を提供することができるガイド装置を提供することを目的とする。
本発明は、ほ場において農作業を行う農作業機(1)の走行を案内するためのガイド装置(30)であって、農作業機(1)の車両(10)に取り付けられた車両位置検出手段(31)と、車両位置検出手段(31)によって取得された車両(10)の位置情報に基づいて、車両(10)が位置するほ場の形状、車両(10)が走行すべき経路を示すガイド線(L)、車両(10)の走行軌跡(X)、および車両(10)によって農作業が行われた領域である作業領域(S)の少なくとも1つを示すガイド画像(A1)を生成する制御手段(35)と、制御手段(35)によって生成されたガイド画像(A1)を表示する表示機(36)と、車両(10)に取り付けられて、車両(10)の周辺におけるほ場を撮影するカメラ(32)と、を備え、制御手段(35)は、カメラ(32)によって撮影された映像に基づく撮影映像(A2)とガイド画像(A1)とを重ね合わせて表示機(36)に表示させることを特徴とする。
このガイド装置(30)によれば、車両位置検出手段(31)によって、車両(10)の位置情報が取得される。制御手段(35)によって、車両(10)が位置するほ場の形状、車両(10)が走行すべき経路を示すガイド線(L)、車両(10)の走行軌跡(X)、および車両(10)によって農作業が行われた領域である作業領域(S)の少なくとも1つを示すガイド画像(A1)が生成される。ここで、車両(10)に取り付けられたカメラ(32)によって撮影された撮影映像(A2)が、制御手段(35)によってガイド画像(A1)に重ね合されて、表示機(36)に表示される。このように、ガイド画像(A1)と実際のほ場の撮影映像(A2)が重ねて表示されるため、ガイド画像(A1)に示される情報と作物の位置や構造物等との関係が、作業者によって把握可能となる。よって、ほ場の実際の状況に応じたガイド情報を提供することができる。
また、上記ガイド装置(30)において、制御手段(35)は、撮影映像(A2)とガイド画像(A1)とが重ね合された映像を記憶する記憶部(35d)を有する。この構成によれば、記憶部(35d)に記憶された映像を再生することにより、その映像を後から確認することができる。これにより、たとえば、作業領域(S)に重なりや漏れがあった場合に、それらが農作業上、問題であるか否かの判定が可能になる。さらには、作業の状態が記録されるため、作物の育成に問題があった際の原因解析に役立てることができる。
また、上記ガイド装置(30)において、制御手段(35)は、カメラ(32)の歪曲収差、視野角、俯角、および取付け高さの少なくとも1つのパラメータに基づいて、ガイド画像(A1)としての鳥瞰図を生成し、パラメータが設定または変更可能であることにより、表示機(36)に表示される撮影映像(A2)と鳥瞰図との位置関係を一致させることができる。この構成によれば、制御手段(35)によって、カメラ(32)に関するパラメータに基づいてガイド画像(A1)としての鳥瞰図が生成される。これらのパラメータは設定または変更可能であることにより、撮影映像(A2)と鳥瞰図との位置関係を一致させることができる。重ね合された映像において、撮影映像(A2)と鳥瞰図との位置関係が一致することにより、ガイド画像(A1)に示される情報と作物の位置や構造物等との関係が、作業者によってより正確に把握可能となる。
本発明によれば、ほ場の実際の状況に応じたガイド情報を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るガイド装置が取り付けられた農作業機を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係るガイド装置の構成を示すブロック図である。 図2中の演算装置の構成を示すブロック図である。 演算装置によるパラメータの調整における映像の一例を示す図である。 表示機に表示されるガイド映像の一例を示す図である。 (a)および(b)は、それぞれ、作業領域を示すガイド映像の例であり、実際のほ場の状況との関係を説明するための図である。 従来のガイド装置におけるガイド画像の一例を示す図である。 従来のガイド装置におけるガイド画像の他の例を示す図である。 従来のガイド装置における、作業領域の重複および漏れの表示例を示す図である。 図9に示された作業領域の重複および漏れに対する、実施のほ場の状況を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」等の方向を示す語は、特に断らない限り、水平面上の車両10にブームノズル装置22を装着した状態において、車両10の通常の前進方向を前方と定めた状態を基準としている。
図1に、たとえば水田や畑等のほ場に薬剤等を散布する農作業機1を示す。農作業機1は、自走式のブームスプレーヤであって、車両10と、車両10に装着された作業機であるブームノズル装置22とを備えている。車両10は前後の車輪12,12を有しており、運転者によって運転操作されて、前方または後方に走行可能である。ブームノズル装置22は、フレーム10aを介して車両10に固定されている。ブームノズル装置22は、たとえば車両10の前部に取り付けられている。
ブームノズル装置22の基本的な構成は従来のものと同様であり、薬剤タンク21と、薬剤タンク21内の液状の薬剤を吸引して圧送するポンプ装置(図示せず)とを備えている。ブームノズル装置22は、ポンプ装置から送られる薬剤を散布する。車両10の前部には、ブームノズル装置22を上下動可能に支持するリンク機構22aが設置されている。リンク機構22aによって、ブームノズル装置22が昇降移動されるようになっており、これにより、ブームノズル装置22の上下方向の位置が調節される。
ブームノズル装置22は、上下方向及び水平方向に揺動可能なサイドブーム(図示せず)を有している。サイドブームは、複数本のサブブームからなり、伸縮可能となっている。農作業機1による作業時には、サイドブームは、右方向または左方向に延出する。サイドブームにはノズルパイプおよびノズル(いずれも図示せず)が取り付けられており、これらを介して、薬剤が噴射される。フレームの下部には、車両10の下部にも薬剤を散布することができるよう、複数のノズルが設けられている。サイドブームは、センターブームの左右両端部に連結されており、左右それぞれのサイドブームが開閉される構成となっている。
農作業機1には、農作業機1すなわち車両10の走行を案内するためのガイド装置30が搭載されている。図1および図2に示されるように、ガイド装置30は、車両10の屋根部13に取り付けられたGPS(Global Positioning System)受信機(車両位置検出手段)31と、屋根部13の前端部に取り付けられたカメラ32と、車両10の運転操作室14に面するように取り付けられた入力装置33および表示機36とを備える。また、ガイド装置30は、GPS受信機31およびカメラ32から出力された情報を取得して、所定の処理を実行することにより表示機36にガイド映像を表示させる計算機(制御手段)35を備える。GPS受信機31、カメラ32、入力装置33、表示機36のそれぞれと計算機35とは、電気的に接続されている。
本実施形態では、入力装置33、計算機35、および表示機36は一体的に設けられ、GPS受信機31および入力装置33は、表示機36等とは別体に設けられる。なお、この形態に限られず、GPS受信機31、カメラ32、入力装置33、計算機35、および表示機36が一体的に設けられてもよいし、こられの一部のみが一体的に設けられてもよい。これらがすべて別体に設けられてもよい。
GPS受信機31は、GPS衛星からの電波を受信するアンテナであり、車両10の位置を検出する機能を有している。GPS受信機31は、車両10の位置情報(経度および緯度)を検出する。また、GPS受信機31は、車両10の進行方位を検出する。GPS受信機31による位置の検出は、所定時間ごとに行われる。GPS受信機31は、検出した車両10の位置情報等をガイド装置30の計算機35へ出力する。なお、GPS受信機31は、車両10の位置情報のみを検出し、計算機35が、車両10の進行方位を演算によって求めてもよい。
カメラ32は、車両10の前方におけるほ場を撮影する。カメラ32は、レンズ部、CCD等からなる撮像部、および映像信号を出力するための出力部等を有している。カメラ32は、車両10の屋根部13において、やや下向きに取り付けられている。カメラ32のレンズ部は、地面Gを基準として高さhに配置されており、レンズ部の光軸は、水平方向に対して所定の俯角θをなしている。カメラ32は、農作業機1の前方の映像を取得し、映像情報を計算機35へ出力する。
表示機36は、計算機35から出力されるガイド映像を表示する表示手段である。表示機36としては、たとえば液晶ディスプレイが用いられる。入力装置33は、たとえば、表示機36に表示されるタッチパネルである。操作者によって入力装置33に指示が入力されることにより、その指示を示す情報が計算機35に出力される。
図2に示されるように、計算機35は、通信部35aと、演算装置35bと、揮発性記憶領域35cと、不揮発性記憶領域35dとを有する。計算機35は、GPS受信機31から出力された位置情報と、カメラ32から出力された映像情報と、入力装置33から出力された指示情報と、を取得して、所定の処理を実行することにより、表示機36にガイド映像を表示させる。特に、ガイド装置30においては、ほ場の形状、ガイド線、車両10の走行軌跡、または作業領域等といった農作業に関する情報のみならず、カメラ32によって撮影された車両10の前方の映像が重ね合わされて、表示機36に表示される。ガイド装置30では、ガイド画像に撮影映像が重畳表示されることで、ほ場の実際の状況に即した、より正確なガイドが可能になっている。
計算機35の通信部35aは、GPS受信機31、カメラ32、入力装置33、および表示機36との情報通信を行う。計算機35はGPS受信機31、カメラ32、および入力装置33から出力された情報を取得し、演算装置35bに出力する。また、通信部35aは、演算装置35bにおいて生成されたガイド映像等を表示機36に出力する。なお、計算機35は、通信部35aによって、外部機器37と通信可能になっている。計算機35は、たとえばインターネットを介して外部機器37と通信する。外部機器37は、たとえば、パーソナルコンピュータやUSBメモリ等である。
演算装置35bは、GPS受信機31によって取得された車両10の位置情報と、揮発性記憶領域35cおよび不揮発性記憶領域35dに記憶された情報とに基づいて、ガイド画像を生成する。このガイド画像は、車両10が位置するほ場の形状、車両10が走行すべき経路を示すガイド線、車両10の走行軌跡、および車両10によって農作業が行われた領域である作業領域の少なくとも1つを示す画像である。さらに、演算装置35bは、カメラ32から出力された映像情報に基づいて撮影映像を生成する。そして、演算装置35bは、撮影映像とガイド画像とを重ね合わせることによりガイド映像を生成し、表示機36に表示させる。
揮発性記憶領域35cは、GPS受信機31から出力された位置情報およびカメラ32から出力された映像情報等を記憶する。不揮発性記憶領域35dは、ほ場の輪郭等を含む地図データ(たとえば平面図データ)を記憶している。不揮発性記憶領域35dは、ほ場に設定されるガイド線を記憶してもよい。ガイド線の設定は、たとえば入力装置33を用いて設定される。さらに、不揮発性記憶領域35dは、カメラ32の歪曲収差、視野角、カメラ32を車両10に取り付けた際の俯角θ、および地上高(取付け高さ)hを記憶している。これらの情報は、カメラ32に基づく撮影映像とガイド画像とを一致させるためのパラメータである。これらのパラメータは、入力装置33によって、設定または変更可能になっている。さらに、不揮発性記憶領域35dは、農作業機1(すなわちブームノズル装置22)の作業幅(たとえば、サイドブーム等によって薬剤が散布される幅)、作業内容の情報を記憶している。これらの作業幅や作業内容等の情報は、入力装置33によって、変更可能になっている。作業内容は、ガイド装置30の使用者すなわち操作者によって、入力装置33を用いて任意に設定される。また、不揮発性記憶領域35dは、演算装置35bによって生成されたガイド映像を記憶する。
計算機35は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)およびハードディスク等を含むコンピュータを主体として構成されている。この場合、RAMが上記の揮発性記憶領域35cを構成しており、ROMおよびハードディスクが上記の不揮発性記憶領域35dを構成している。
図3に、計算機35の演算装置35bが行う演算処理を機能ブロックとして示す。上記した計算機35の構成要素が動作することにより、図3に示される各機能が発揮される。すなわち、計算機35の演算装置35bは、位置情報取得部41、パラメータ取得部42、鳥瞰図生成部43、映像情報取得部44、比較部45、パラメータ調整部46、重畳映像生成部47、走行情報取得部48、およびガイド映像生成部49を有する。以下、計算機35によって行われる処理について説明する。
まず、位置情報取得部41は、GPS受信機31によって出力された車両10の位置情報を取得する。一方、パラメータ取得部42は、カメラ32に関するパラメータ、すなわちカメラ32の歪曲収差、視野角、俯角θ、および地上高hを取得する。
次に、鳥瞰図生成部43は、車両10の位置情報と、ほ場の輪郭またはガイド線と、パラメータ取得部42によって取得されたパラメータとに基づいて、ガイド画像としての鳥瞰図を生成する。ここでは、鳥瞰図生成部43は、ほ場の地図データにおいて車両10が位置する周辺のデータを抽出し、これに対してパラメータを用いて、鳥瞰図を生成する。一方、映像情報取得部44は、カメラ32から出力された映像情報を取得する。
次に、比較部45は、鳥瞰図と、映像情報に基づく撮影映像とを比較する。パラメータが初期値である場合には、カメラ32の取付誤差またはカメラ32の個体差により、カメラ32の映像と鳥瞰図は一致しない。そこで、比較部45は、地面Gに描かれた格子状の模様をカメラ32によって撮影し、その撮影映像A2と、基準格子データに基づくガイド画像A1とを比較する。ここで、格子状の模様は、基準格子データに対応する大きさと形状を有しており、比較部45は、同じ大きさの基準をもって、ガイド画像A1と撮影映像A2とを比較する。
図4に示されるように、ガイド画像A1は、撮影映像A2に対してずれている。より具体的には、ガイド画像A1と撮影映像A2との周縁部において、カメラ32の歪曲収差による歪みB2が生じ得る。また、表示機36における高さおよび幅において、カメラ32の視野角によるずれB2が生じ得る。また、ガイド画像A1と撮影映像A2との角部において、カメラ32の俯角θによるずれB3が生じ得る。また、ガイド画像A1と撮影映像A2との辺部(端部)においてカメラ32の地上高hによるずれB4が生じ得る。
比較部45は、これらの歪みまたはずれを検出し、検出結果を出力する。パラメータ調整部46は、比較部45によって検出された歪みまたはずれが小さくなるように、パラメータを変更し、変更されたパラメータに基づいてガイド画像A1を生成する。このようにして、パラメータの調整が行われ、撮影映像A2とガイド画像A1とが一致するように、ガイド画像A1が補正される。
なお、比較部45およびパラメータ調整部46によってパラメータが変更される場合に限られず、操作者によって、入力装置33を介してパラメータが手動で変更または設定されてもよい。たとえば、表示機36に表示されるガイド画像A1と撮影映像A2とを参照した操作者が、これらを合致させるように、入力装置33にパラメータの変更・設定を入力し、パラメータの変更・設定を行ってもよい。また、パラメータが初期値である場合に限られず、農作業中に適宜、このようなガイド画像A1の補正が行われてもよい。
重畳映像生成部47は、ガイド画像A1に撮影映像A2が重ね合された重畳映像を生成する。一方、走行情報取得部48は、車両10の走行軌跡(たとえば車両10の左右方向の中心点の軌跡)と、農作業機1によって既に行われた農作業の作業領域を取得する。そして、ガイド映像生成部49は、たとえば入力装置33を介した入力指示に基づき、重畳映像生成部47が生成した重畳映像に走行領域および作業領域の少なくとも一方を重ね合わせる。
以上の演算処理によって、ガイド画像A1と撮影映像A2とが重ね合されたガイド映像が生成される。生成されたガイド映像は、表示機36に表示される。また、生成されたガイド映像は、不揮発性記憶領域35dに記憶される。なお、ガイド映像は、通信部35aを介して外部機器37に送信され、外部機器37によって記憶されてもよい。このようにガイド映像が記憶されることにより、たとえば入力装置33等の操作によって、ガイド映像を再び表示機36や外部機器37に表示させることができる。
農作業機1のガイド装置30によれば、GPS受信機31によって、車両10の位置情報が取得される。計算機35の演算装置35bによって、車両10が位置するほ場の形状、車両10が走行すべき経路を示すガイド線、車両10の走行軌跡、および車両10によって農作業が行われた領域である作業領域の少なくとも1つを示すガイド画像A1が生成される。ここで、車両10に取り付けられたカメラ32によって撮影された撮影映像A2が、計算機35の演算装置35bによってガイド画像A1に重ね合されて、AR(Augmented Reality;拡張現実)として表示機36に表示される。図5に示されるように、ガイド画像A1と実際のほ場の撮影映像A2とが重ね合されてガイド映像A3が表示されるため、ガイド画像A1に示される情報(たとえばガイド線L、走行軌跡X、作業領域S等)と作物Cの位置や構造物等との関係が、作業者によって把握可能となる。よって、ほ場の実際の状況に応じたガイド情報を提供することができる。
たとえば、図6(a)および図6(b)に示されるように、走行軌跡X1を車両10が走行した際の作業領域S1と、走行軌跡X2を車両10が走行した際の作業領域S2とにおいて、重なり領域Saまたは漏れ領域Sbが生じ得る。ガイド画像A1と撮影映像A2とが重ね合されたガイド映像A3によれば、重なり領域Saまたは漏れ領域Sbが畝間Fの部分に位置するのか、作物Cの部分に位置するのかの判別が可能となる。たとえば、図6(a)に示される例では、薬剤の散布漏れはないが、図6(b)に示される例では、一部の作物Cに対して薬剤の散布漏れがあることが容易に判別できる。このように、ガイド装置30によれば、実際の作物Cの位置や送電線の鉄塔等の構造物を考慮した走行ガイドが可能になるため、薬剤が散布された作業領域の重複や漏れに対して、これらが問題になる部分であるのか、あるいは作業者によって意図的に避けられた部分であるのかといった判断ができる。
さらに、計算機35の不揮発性記憶領域35dは、ガイド映像A3を記憶するため、記憶された映像を表示機36または外部機器37等で再生することにより、その映像を後から確認することができる。これにより、たとえば、作業領域S1,S2に重なり領域Saや漏れ領域Sbがあった場合に、それらが農作業上、問題であるか否かの判定が可能になる。さらには、作業の状態が記録されるため、作物Cの育成に問題があった際の原因解析に役立てることができる。
また、計算機35の演算装置35bによって、カメラ32に関するパラメータに基づいてガイド画像A1としての鳥瞰図が生成される。これらのパラメータは設定または変更可能であることにより、撮影映像A2と鳥瞰図A1との位置関係を一致させることができる。重ね合されたガイド映像A3において、撮影映像A2と鳥瞰図A1との位置関係が一致することにより、ガイド画像A1に示される情報と作物Cの位置や構造物等との関係が、作業者によってより正確に把握可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られない。たとえば、上記実施形態では、ガイド画像A1の生成において、不揮発性記憶領域35dに記憶されたほ場の輪郭と予め記憶されたガイド線を用いたが、たとえば、地図データの使用を省略し、GPS受信機31によって取得された車両10の位置情報と車両10の進行方位のみに基づいてガイド線を描出してもよい。この場合でも、ガイド線、走行軌跡、および作業領域の少なくとも1つと撮影映像とを重ね合わせて表示することができる。
上記実施形態では、車両位置検出手段としてGPS受信機31を用いる場合について説明したが、GPS受信機31に代えて、方位信号を検出する電子コンパスを用いてもよい。また、カメラ32は、車両10の前部に取り付けられて車両10の前方を撮影する場合に限られず、車両10の前部および後部に取り付けられて車両10の前方および後方を撮影してもよい。この場合、車両10が前進して農作業を行う場合に限られず、車両10が後進して農作業を行う場合にも、精度の高いガイド映像を表示させることができる。また、カメラ32の地上高hを計測するための測距計が計算機35に接続されてもよい。
制御手段は、カメラ32によって撮影された映像を示す映像情報をそのまま用いる場合に限られず、適宜画像処理を行ってもよいし、取得した映像情報に対して、撮影映像A2を見やすくするための画像処理等を施してもよい。ガイド画像A1を補正することによりガイド画像A1を撮影映像A2に一致させる場合に限られず、撮影映像A2を補正することにより撮影映像A2をガイド画像A1に一致させてもよい。ガイド画像A1および撮影映像A2の双方を補正することにより、これらを一致させてもよい。
農作業機1において農作業を行う作業部は、ブームノズル装置22のように車両10から延出する場合に限られない。液体又は紛体が、車両10の側部に設けられた噴出口から噴出されるような態様であってもよい。
農作業機1によって行われる農作業としては、薬剤の散布に限られず、たとえば、散水、農地の耕耘、播種又は移植等といった種々の作業が挙げられる。何らかの農作業を行う農作業機であれば、本発明は適用可能である。本発明は、特に、作業履歴を視認し難い種類の農作業に適している。
1…農作業機、10…車両、30…ガイド装置、31…GPS受信機(車両位置検出手段)、32…カメラ、35…計算機(制御手段)、35d…不揮発性記憶領域(記憶部)、36…表示機、A1…ガイド画像、A2…撮影映像、L…ガイド線、S…作業領域、X…走行軌跡。

Claims (3)

  1. ほ場において農作業を行う農作業機(1)の走行を案内するためのガイド装置(30)であって、
    前記農作業機(1)の車両(10)に取り付けられた車両位置検出手段(31)と、
    前記車両位置検出手段(31)によって取得された前記車両(10)の位置情報に基づいて、前記車両(10)が位置するほ場の形状、前記車両(10)が走行すべき経路を示すガイド線(L)、前記車両(10)の走行軌跡(X)、および前記車両(10)によって農作業が行われた領域である作業領域(S)の少なくとも1つを示すガイド画像(A1)を生成する制御手段(35)と、
    前記制御手段(35)によって生成された前記ガイド画像(A1)を表示する表示機(36)と、
    前記車両(10)に取り付けられて、前記車両(10)の周辺における前記ほ場を撮影するカメラ(32)と、を備え、
    前記制御手段(35)は、前記カメラ(32)によって撮影された映像に基づく撮影映像(A2)と前記ガイド画像(A1)とを重ね合わせて前記表示機(36)に表示させることを特徴とする、ガイド装置。
  2. 前記制御手段(35)は、前記撮影映像(A2)と前記ガイド画像(A1)とが重ね合された映像を記憶する記憶部(35d)を有する、請求項1に記載のガイド装置。
  3. 前記制御手段(35)は、前記カメラ(32)の歪曲収差、視野角、俯角、および取付け高さの少なくとも1つのパラメータに基づいて、前記ガイド画像(A1)としての鳥瞰図を生成し、
    前記パラメータが設定または変更可能であることにより、前記表示機(36)に表示される前記撮影映像(A2)と前記鳥瞰図との位置関係を一致させることができる、請求項1または2に記載のガイド装置。
JP2014039299A 2014-02-28 2014-02-28 ガイド装置 Pending JP2015164001A (ja)

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