JP2015163531A - 積層剥離容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】柑橘系調味料が発する柑橘系の香りが低減されにくい積層剥離容器を提供する。
【解決手段】本発明によれば、外層と内層とを備え、内容物の減少に伴って前記内層が前記外層から剥離し収縮する積層剥離容器であって、前記内層は、最内層として、EVOH樹脂からなる内側EVOH層を備える、積層剥離容器が提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は、内容物の減少に伴って内層が外層から剥離し収縮する積層剥離容器に関する。
従来、内容物の減少に伴って内層が外層から剥離し収縮することによって容器の内部に空気が入り込むことを抑制する積層剥離容器が知られている(例えば、特許文献1)。このような積層剥離容器は、内層によって構成される内袋と、外層によって構成される外殻を備える。
特許第3650175号公報
特許文献1のような積層剥離容器は、醤油やポン酢を収容するための容器として使用することが可能であり、内容物を空気に触れさせないことで内容物の劣化を抑制するものであるが、本発明者が積層剥離容器の評価において、ポン酢等の柑橘系調味料を積層剥離容器に収容したところ、その柑橘系の香りが低減されやすいことに気がついた。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、柑橘系調味料が発する柑橘系の香りが低減されにくい積層剥離容器を提供するものである。
本発明によれば、外層と内層とを備え、内容物の減少に伴って前記内層が前記外層から剥離し収縮する積層剥離容器であって、前記内層は、最内層として、EVOH樹脂からなる内側EVOH層を備える、積層剥離容器が提供される。
本発明者らは柑橘系の香りが低減されやすい原因について調査したところ、柑橘系の香りを構成する物質の一つであるリモネンが積層剥離容器の内面に吸着又は吸収されやすいことが原因であることを突き止めた。そして、この知見に基づき、リモネンの吸着又は吸収が起こりにくい材料を探求したところ、内層の最内層をEVOH樹脂からなるEVOH層とした場合に、柑橘系調味料が発する柑橘系の香りが低減されにくいことを見出し、本発明の完成に到った。
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、前記内側EVOH層は、厚さが10〜20μmである。
好ましくは、前記内層は、最外層として、EVOH樹脂からなる外側EVOH層を備え、前記外側EVOH層は、前記内側EVOH層よりも厚い。
好ましくは、前記内側EVOH層及び前記外側EVOH層を構成するEVOH樹脂は、どちらも引張弾性率が、2000MPa以下である。
好ましくは、前記内側EVOH層は、前記外側EVOH層よりも、エチレン含有量が高いEVOH樹脂からなる。
好ましくは、前記内層は、前記内側EVOH層と前記外側EVOH層の間に接着層を備える。
好ましくは、前記接着層の厚さは、前記内側EVOH層の厚さと前記外側EVOH層の厚さの合計よりも大きい。
本発明の一実施形態の積層剥離容器1の構造を示す斜視図であり、(a)は全体図、(b)は底部を示す。 図1の積層剥離容器1を示し、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は平面図、(d)は底面図である。 図2(d)中のA−A断面図である。但し、図1〜図2は、底シール突出部27が折り曲げられる前の状態を示し、図3は、底シール突出部27が折り曲げられた後の状態を示す。 図3の口部9を含む領域の拡大図である。 図4の状態から内層13の剥離が進んだ状態を示す。 図3の底面29を含む領域の拡大図であり、(a)は底シール突出部27が折り曲げられる前の状態を示し、(b)は、底シール突出部27が折り曲げられた後の状態を示す。 内層13の層構成を示す断面図である。 弁部材5の種々の構成を示す斜視図である。 図1の積層剥離容器1の製造工程を示す。 図1の積層剥離容器1の、図9に続く工程を示す。 内層予備剥離・外気導入孔形成工程の別例を示す。 図1の積層剥離容器1の使用方法を示す。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴について独立して発明が成立する。
図1〜図2に示すように、本発明の一実施形態の積層剥離容器1は、容器本体3と、弁部材5を備える。容器本体3は、内容物を収容する収容部7と、収容部7から内容物を吐出する口部9を備える。
図3に示すように、 容器本体3は、収容部7及び口部9において、外層11と内層13を備えており、外層11によって外殻12が構成され、内層13によって内袋14が構成される。内容物の減少に伴って内層13が外層11から剥離することによって、内袋14が外殻12から剥離して収縮する。
図4に示すように、口部9は、雄ネジ部9dが設けられている。雄ネジ部9dには、雌ねじを有するキャップやポンプなどが取り付けられる。図4には、インナーリング25を有するキャップ23の一部を図示している。インナーリング25の外径は、口部9の内径と略同じであり、インナーリング25の外面が口部9の当接面9aに当接することによって内容物の漏れ出しが防がれる。本実施形態では、口部9の先端には拡径部9bが設けられており、拡径部9bでの内径は、当接部9eでの内径よりも大きくなっているため、インナーリング25の外面は、拡径部9bには接触しないようになっている。口部9に拡径部9bがない場合は、口部9の内径が製造時のバラツキによってわずかでも小さくなった場合にはインナーリング25が外層11と内層13の間に入り込んでしまうという不具合が生じる場合があったが、口部9に拡径部9bがある場合は、口部9の内径が若干ばらついてもそのような不具合が生じない。
また、口部9は、当接部9eよりも収容部7に近い位置に、内層13のズレ落ちを抑制する内層支持部9cを備える。内層支持部9cは、口部9にくびれを設けることによって形成される。口部9に拡径部9bを設けた場合であっても、インナーリング25と内層13との摩擦によって内層13が外層11から剥離してしまう場合がある。本実施形態では、このような場合でも、内層支持部9cによって内層13のズレ落ちが抑制されるので、内袋14が外殻12内に脱落してしまうことを抑制することができる。
図3〜図5に示すように、収容部7は、前記収容部の長手方向に向かって断面形状が略一定である胴部19と、胴部19と口部9の間を繋ぐ肩部17を備える。肩部17には、折り曲げ部21が設けられている。折り曲げ部21は、図3に示す折り曲げ角度αが140度以下であり且つ容器内面側の曲率半径が4mm以下である部分である。折り曲げ部21が無い場合、内層13と外層11の間の剥離が胴部19から口部9にまで広がって、口部9においても内層13と外層11が剥離されてしまう場合がある。しかし、口部9において、内層13と外層11が剥離すると内袋14が外殻12内に脱落してしまう原因になるので、口部9での内層13と外層11の剥離は望ましくない。本実施形態では、折り曲げ部21が設けられているので、内層13と外層11の間の剥離が胴部19から折り曲げ部21まで広がると、図5に示すように内層13が折り曲げ部21で折れ曲がってしまい、内層13を外層11から剥離する力が折り曲げ部21の上側の部分に伝達されず、その結果、折り曲げ部21よりも上側の部分での内層13と外層11の間の剥離が抑制される。なお、図3〜図5では、肩部17に折り曲げ部21を設けているが、折り曲げ部21は、肩部17と胴部19の境界に設けてもよい。
折り曲げ角度αの下限は、特に規定されないが、製造の容易さを考慮すると90度以上であることが好ましい。曲率半径の下限も特に規定されないが、製造の容易さを考慮すると0.2mm以上であることが好ましい。また、口部9での内層13と外層11の剥離をより確実に防ぐべく、折り曲げ角度αは120度以下であることが好ましく、曲率半径は、2mm以下であることが好ましい。折り曲げ角度αは、具体的には例えば、90、95、100、105、110、115、120、125、130、135、140度であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。曲率半径は、具体的には例えば、0.2、0.4、0.6、0.8、1、1.2、1.4、1.6、1.8、2mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
図4に示すように、折り曲げ部21は、容器中心軸Cから折り曲げ部21での容器内面までの距離L2が、容器中心軸Cから口部9での容器内面までの距離L1の1.3倍以上になる位置に設けられる。本実施形態の積層剥離容器1は、ブロー成形によって形成されるものであり、L2/L1が大きいほど折り曲げ部21でのブロー比が大きくなって肉厚が薄くなるので、L2/L1≧1.3とすることによって、折り曲げ部21での内層13の肉厚が十分に薄くなり、折り曲げ部21において内層13がより折れ曲がりやすくなり、口部9での内層13と外層11の剥離がより確実に防止される。L2/L1は、例えば1.3〜3であり、1.4〜2が好ましい。L2/L1は、具体的には例えば、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.5、3であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
一例では、口部9での肉厚は0.45〜0.50mmであり、折り曲げ部21での肉厚は、0.25〜0.30mmであり、胴部19での肉厚は、0.15〜0.20mmである。このように、折り曲げ部21の肉厚が口部9での肉厚よりも十分に小さいことによって折り曲げ部21がその機能を効果的に発揮する。
ところで、図4に示すように、収容部7には、外殻12と内袋14の間の中間空間21と、容器本体3の外部空間Sとの間の空気の出入りを調節する弁部材5が設けられている。外殻12には、収容部7において中間空間21と外部空間Sを連通する外気導入孔15が設けられている。外気導入孔15は、外殻12にのみ設けられた貫通孔であり、内袋14には到達していない。弁部材5は、外気導入孔15に挿通され且つ外気導入孔15に対してスライド移動可能な軸部5aと、軸部5aの中間空間21側に設けられ且つ軸部5aよりも断面積が大きい蓋部5cと、軸部5aの外部空間S側に設けられ且つ弁部材5が中間空間21に入り込むことを防ぐ係止部5bを備える。
蓋部5cは、外殻12を圧縮した際に外気導入孔15を実質的に閉塞させるように構成され、軸部5aに近づくにつれて断面積が小さくなる形状になっている。また、係止部5bは、外殻12が圧縮された後に復元する際に中間空間21に空気が導入可能なように構成される。外殻12を圧縮すると、中間空間21内の圧力が外圧よりも高くなって、中間空間21内の空気が外気導入孔15から外部に漏れ出す。この圧力差と空気の流れによって蓋部5cが外気導入孔15に向かって移動し、蓋部5cが外気導入孔15を閉塞する。蓋部5cが軸部5aに近づくにつれて断面積が小さくなる形状であるので、蓋部5cが容易に外気導入孔15に嵌って外気導入孔15を閉塞する。
この状態で外殻12をさらに圧縮すると、中間空間21内の圧力が高まり、その結果、内袋14が圧縮されて、内袋14内の内容物が吐出される。また、外殻12への圧縮力を解除すると、外殻12が自身の弾性によって復元しようとする。この際、蓋部5cが外気導入孔15から離れて、外気導入孔15の閉塞が解除されて、中間空間21内に外気が導入される。また、係止部5bが外気導入孔15を塞いでしまわないように、係止部5bには外殻12に当接する部位に突起5dが設けられており、突起5dが外殻12に当接することによって、外殻12と係止部5bの間に隙間が設けられる。なお、突起5dを設ける代わりに、係止部5bに溝を設けることによって係止部5bが外気導入孔15を閉塞させることを防いでもよい。弁部材5の構成の具体例を図8に示す。
弁部材5は、蓋部5cが外気導入孔15を押し広げながら、蓋部5cに中間空間21内に挿入することによって容器本体3に装着することができる。そのため、蓋部5cの先端は、先細り形状になっていることが好ましい。このような弁部材5は、容器本体3の外側から蓋部5cを中間空間21内に押し込むだけで装着可能なので、生産性に優れている。
収容部7は、弁部材5を取り付けた後にシュリンクフィルムで覆われる。この際に、弁部材5がシュリンクフィルムに干渉しないように、弁部材5は、収容部7に設けられた弁部材取付凹部7aに装着される。また、弁部材取付凹部7aがシュリンクフィルムで密閉されてしまわないように弁部材取付凹部7aから口部9の方向に延びる空気流通溝7bが設けられる。
図1(b)に示すように、収容部7の底面29には、中央凹領域29aと、その周囲に設けられる周縁領域29bが設けられ、中央凹領域29aには、底面29から突出する底シール突出部27が設けられる。図6(a)〜(b)に示すように、底シール突出部27は、外層11と内層13を備える円筒状の積層パリソンを用いたブロー成形における、積層パリソンのシール部である。底シール突出部27は、底面29側から順にはベース部27dと、薄肉部27aと、薄肉部27aよりも肉厚が大きい厚肉部27bを備える。
ブロー成形の直後は、底シール突出部27は、図6(a)に示すように、周縁領域29bによって規定される面Pに対して略垂直に立っている状態であるが、この状態では、容器に衝撃が加わったときに、溶着部27cにおける内層13同士が分離されやすく、耐衝撃性が不十分である。そこで、本実施形態では、ブロー成形後に底シール突出部27に熱風を吹き付けることによって薄肉部27aを軟化させて図6(b)に示すように、薄肉部27aにおいて底シール突出部27を折り曲げている。このように、単に、底シール突出部27を折り曲げるという単純な工程によって底シール突出部27の耐衝撃性を向上させている。また、図6(b)に示すように、底シール突出部27は、折り曲げられた状態で周縁領域29bによって規定される面Pから突出しないようになっている。これによって、積層剥離容器1を立てた時に、底シール突出部27が面Pからはみ出して積層剥離容器1がグラグラすることが防止される。
なお、ベース部27dは、薄肉部27aよりも底面29側に設けられ且つ薄肉部27aよりも肉厚の部分であり、ベース部27dは、なくてもよいが、ベース部27d上に薄肉部27aを設けることによって底シール突出部27の耐衝撃性をさらに向上させることができる。
また、図1(b)に示すように、底面29の凹領域は、底シール突出部27の長手方向において底面29全体を横切るように設けられる。つまり、中央凹領域29aと周縁凹領域29cがつながっている。このような構成によって、底シール突出部27を折り曲げやすくなっている。
次に、容器本体3の層構成についてさらに詳細に説明する。容器本体3は、外層11と内層13を備える。
外層11は、例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体及びその混合物などで構成される。外層11は、複数層構成であってもよい。例えば、リプロ層の両側をポリプロピレン層で挟んだ構成であってもよい。ここで、リプロ層とは、容器の成形時にでたバリをリサイクルして使用した層をいう。また、外層11は、復元性が高くなるように、内層13よりも肉厚に形成される。
本実施形態では、外層11は、プロピレンと別のモノマーとの間のランダム共重合体からなるランダム共重合体層を備える。外層11は、ランダム共重合体層の単層であってもよく、複数層構成であってもよい。例えば、リプロ層の両側をランダム共重合体層で挟んだ構成であってもよい。外層11を特定構成のランダム共重合体で構成することによって、外殻12の形状復元性・透明性・耐熱性を向上させることができる。
ランダム共重合体は、プロピレン以外のモノマーの含有量が、50mol%よりも小さいものであり、5〜35mol%が好ましい。この含有量は、具体的には例えば、5、10、15、20、25、30mol%であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。プロピレンと共重合されるモノマーとしては、ポリプロピレンのホモポリマーに比べた場合のランダム共重合体の耐衝撃性を向上させるものであればよく、エチレンが特に好ましい。プロピレンとエチレンのランダム共重合体の場合、エチレンの含有量は、5〜30mol%が好ましく、具体的には例えば、5、10、15、20、25、30mol%であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。ランダム共重合体の重量平均分子量は、10〜50万が好ましく、10〜30万がさらに好ましい。この重量平均分子量は、具体的には例えば、10、15、20、25、30、35、40、45、50万であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
また、ランダム共重合体の引張弾性率は、400〜1600MPaが好ましく、1000〜1600MPaが好ましい。引張弾性率がこのような範囲の場合に、形状復元性が特に良好であるからである。引張弾性率は、具体的には例えば、400、500、600、700、800、900、1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600Mpaであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
尚、容器が過度に硬いと、容器の使用感が悪くなるため、ランダム共重合体に、例えば、直鎖状低密度ポリエチレンなどの柔軟材料を混合して外層11を構成してもよい。ただし、ランダム共重合体に対して混合する材料は、ランダム共重合体の有効な特性を大きく阻害することのなきよう、混合物全体に対して50重量%未満となるように混合することが好ましい。例えば、ランダム共重合体と直鎖状低密度ポリエチレンとを85:15の重量割合で混合した材料により外層11を構成することができる。
図7に示すように、内層13は、最内層である内側EVOH層13aと、最外層である外側EVOH層13bと、両者の間に設けられた接着層13cを備える。
内側EVOH層13aは、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)樹脂からなる。本発明者の実験によれば、内層13の最内層を内側EVOH層13aとした場合、容器内面へのリモネンの吸着又は吸収が抑制され、その結果、柑橘系調味料が発する柑橘系の香りの低減が抑制されることが分かった。
ところで、EVOH樹脂は比較的剛性が高いので、EVOH樹脂が内層13の材料として使用される場合には、通常、EVOH樹脂に柔軟剤を添加して柔軟性を向上させて用いられる。しかし、内層13の最内層である内側EVOH層13aを構成するEVOH樹脂に柔軟剤を添加すると、柔軟剤が内容物に溶出してしまうリスクがあるので、この内側EVOH層13aを構成するEVOH樹脂としては柔軟剤を含まないものを使用せざるを得ない。一方、柔軟剤を含まないEVOH樹脂は剛性が大きいので、内側EVOH層13aが厚すぎると、内容物を吐出させた際に内袋14がスムーズに収縮しにくいという問題が発生する。また、内側EVOH層13aが薄すぎると、内側EVOH層13aが一様に形成されずに接着層13cが容器内面に露出したり、内側EVOH層13aにピンホールが形成されやすくなったりするという問題がある。このような観点から内側EVOH層13aの厚さは10〜20μmが好ましい。
内側EVOH層13aを構成するEVOH樹脂のエチレン含有量は、例えば25〜50mol%であり、エチレン含有量が多いほど内側EVOH層13aの柔軟性が良好になりやすいので、エチレン含有量は、外側EVOH層13bを構成するEVOH樹脂よりも高いことが好ましく、35mol%以上が好ましい。また、別の表現では、内側EVOH層13aを構成するEVOH樹脂のエチレン含有量は、このEVOH樹脂の引張弾性率が2000MPa以下となるように設定することが好ましい。
外側EVOH層13bも内側EVOH層13aと同様にエチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)樹脂からなる。但し、外側EVOH層13bは内容物に接触しないので、柔軟剤を添加して柔軟性を高めることが可能であり、そのために、外側EVOH層13bの厚さを内側EVOH層よりも厚くすることが可能である。外側EVOH層13bの厚さは、特に限定されないが、例えば、20〜30μmである。外側EVOH層13bが薄すぎると、内層13のガスバリア性が不十分になり、外側EVOH層13bが厚すぎると、内層13の柔軟性が不十分になって、内容物を吐出させた際に内袋14がスムーズに収縮しにくいという問題が生じる。外側EVOH層13b/内側EVOH層13aの厚さの比は、特に限定されないが、例えば、1.1〜4であり、1.2〜2.0が好ましい。この比は、具体的には例えば、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、3、4であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。また、内層13の最外層として外側EVOH層13bを設けることによって、外層11からの内層13の剥離性を向上させることができる。
外側EVOH層13bを構成するEVOH樹脂のエチレン含有量は、例えば25〜50mol%であり、酸素バリア性の観点から32mol%以下が好ましい。エチレン含有量の下限は、特に規定されないが、エチレン含有量が少ないほど外側EVOH層13bの柔軟性が低下しやすいので25mol%以上が好ましい。
外側EVOH層13bを構成するEVOH樹脂への柔軟剤の添加量や、このEVOH樹脂のエチレン含有量は、このEVOH樹脂の引張弾性率が2000MPa以下となるように設定することが好ましい。内側EVOH層13aと外側EVOH層13bの両方を、引張弾性率が2000MPa以下であるEVOH樹脂で構成することによって、内袋14をスムーズに収縮させることができる。また、外側EVOH層13bは、酸素吸収剤を含有することが好ましい。酸素吸収剤を外側EVOH層13bに含有させることにより、外側EVOH層13bの酸素バリア性をさらに向上させることができる。外側EVOH層13bを構成するEVOH樹脂は、曲げ弾性率が2350MPa以下であることが好ましく、2250MPa以下であることがさらに好ましい。EVOH樹脂の曲げ弾性率の下限は、特に規定されないが、例えば、1800,1900,又は2000MPaである。曲げ弾性率は、ISO178に準拠した試験方法で測定することができる。試験速度は、2mm/minとする。
外側EVOH層13bを構成するEVOH樹脂の融点は、外層11を構成するランダム共重合体の融点よりも高いことが好ましい。外気導入孔15は、加熱式の穿孔装置を用いて外層11に形成することが好ましいが、EVOH樹脂の融点をランダム共重合体の融点よりも高くすることによって、外層11に外気導入孔15を形成する際に、孔が内層13にまで到達することを防ぐ。この観点から、(EVOHの融点)−(ランダム共重合体層の融点)の差は大きい方がよく、15℃以上であることが好ましく、30℃以上であることが特に好ましい。この融点の差は、例えば5〜50℃であり、具体的には例えば、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50℃であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
接着層13cは、内側EVOH層13aと外側EVOH層13bの間に配置される層であり、例えば上述したポリオレフィンにカルボキシル基を導入した酸変性ポリオレフィン(例:無水マレイン酸変性ポリエチレン)を添加したものや、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)である。接着層13cの一例は、低密度ポリエチレン又は直鎖状低密度ポリエチレンと、酸変性ポリエチレンの混合物である。接着層13cは、内側EVOH層13aと外側EVOH層13bとを直接接着するものであってもよく、接着層13cと内側EVOH層13a、又は接着層13cと外側EVOH層13bの間に設けた別の層を介して間接的に接着するものであってもよい。
接着層13cは、単位厚さ当たりの剛性が、内側EVOH層13aと外側EVOH層13bの何れよりも小さい層であり、つまり、柔軟性に優れた層である。このため、接着層13を厚くして内層13全体の厚さに対する接着層13cの厚さの割合を大きくすることによって内層13の柔軟性が高められて、内容物を吐出させた際に内袋14がスムーズに収縮しやすくなる。具体的には、接着層13cの厚さは、内側EVOH層13aの厚さと外側EVOH層13bの厚さの合計よりも大きいことが好ましい。接着層13c/(内側EVOH層13a+外側EVOH層13b)の厚さの比は、例えば、1.1〜8であり、具体的には例えば、1.1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、7、8であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
次に、本実施形態の積層剥離容器1の製造方法の一例を説明する。
まず、図9(a)に示すように、製造すべき容器本体3に対応する積層構造(一例は、図9(a)に示すように容器内面側から順に、EVOH層/接着層/EVOH層/PP層の積層構造)を備えた溶融状態の積層パリソンを押出し、この溶融状態の積層パリソンをブロー成形金型にセットし、分割金型を閉じる。
次に、図9(b)に示すように、容器本体3の口部9側の開口部にブローノズルを挿入し、型締めを行った状態で分割金型のキャビティー内にエアーを吹き込む。
次に、図9(c)に示すように、分割金型を開いて、ブロー成形品を取り出す。分割金型は、弁部材取付凹部7a、空気流通溝7b、底シール突出部27などの容器本体3の各種形状がブロー成形品に形成されるようなキャビティー形状を有する。また、分割金型には、底シール突出部27の下側にピンチオフ部が設けられており、底シール突出部27の下側の部分に下バリが形成されるので、これを除去する。
次に、図9(d)に示すように、取り出したブロー成形品を整列させる。
次に、図9(e)に示すように、口部9の上側に設けられた上部筒状部31において外層11にのみ穴を開けて、外層11と内層13の間にブロアー33を用いてエアーを吹き込むことによって、収容部7の、弁部材5を取り付ける部位(弁部材取付凹部7a)において内層13を外層11から予備剥離する。この予備剥離によって、外気導入孔15を形成する工程、及び弁部材5を装着する工程を行い易くする。なお、吹き込んだエアーが上部筒状部31の先端側から漏れないよう、上部筒状部31の先端側をカバー部材で覆ってもよい。また、外層11にのみ穴を開けやすくするために、穴を開ける前に上部筒状部31を押し潰すことによって上部筒状部31において内層13を外層11から剥離させてもよい。まあ、予備剥離は、収容部7の全体に対して行ってもよく、収容部7の一部に対して行ってもよい。
次に、図9(f)に示すように、穴あけ装置を用いて外殻12に外気導入孔15を形成する。外気導入孔15は、好ましくは丸穴であるが、別の形状であってもよい。
次に、図10(a)に示すように、底シール突出部27に熱風を当てて薄肉部27aを軟化させて、底シール突出部27を折り曲げる。
次に、図10(b)に示すように、外気導入孔15に弁部材5を挿入する。
次に、図10(c)に示すように、上部筒状部31をカットする。
次に、図10(d)に示すように、内袋14内にエアーを吹き込むことによって、内袋14を膨らませる。
次に、図10(e)に示すように、内袋14内に内容物を充填する。
次に、図10(f)に示すように、口部9にキャップ23を装着する。
次に、図10(g)に示すように、収容部7をシュリンクフィルムで覆い、製品が完成する。
ここで示した各種工程の順序は、適宜入れ替え可能である。例えば、熱風曲げ工程は、外気導入孔開通工程の前や、内層予備剥離工程の前に行ってもよい。また、上部筒状部31をカットする工程は、外気導入孔15に弁部材5を挿入する前に行ってもよい。
さらに、内層予備剥離及び外気導入孔開通工程は、以下の方法によって行うこともできる。
まず、図11(a)に示すように、口部9から内袋14内の空気を吸引して、内袋14内を減圧する。その状態で、熱パイプ又はパイプカッタ−のような穿孔装置を外層11に対してゆっくりと押し付ける。この穿孔装置は、筒状カッターを有しており、筒の内部の空気が吸引されている。外層11に穴が開いていない状態では、外層11と内層13の間に空気が入らないので、内層13は外層11から剥離されない。
筒状カッターが外層11を貫通すると、図11(b)に示すように、くり抜かれた切除片は筒状カッター内を通って取り除かれて、外気導入孔15が形成される。この瞬間に、外層11と内層13の間に空気が入り、内層13が外層11から剥離される。
次に、図11(c)に示すように、穴あけ装置を用いて、外気導入孔15を拡径する。なお、図11(a)〜(b)の工程において弁部材5の挿入に十分な大きさの外気導入孔15を形成する場合には、図11(c)の拡径工程は不要である。
次に、製造した製品の使用時の動作原理を説明する。
図12(a)〜(c)に示すように、内容物が充填された製品を傾けた状態で外殻12の側面を握って圧縮して内容物を吐出させる。使用開始時は、内袋14と外殻12の間に実質的に隙間がない状態であるので、外殻12に加えた圧縮力は、そのまま内袋14の圧縮力となり、内袋14が圧縮されて内容物が吐出される。
キャップ23は、図示しない逆止弁を内蔵しており、内袋14内の内容物を吐出させることはできるが、内袋14内に外気を取り込むことはできない。そのため、内容物の吐出後に外殻12へ加えていた圧縮力を除くと、外殻12が自身の復元力によって元の形状に戻ろうとするが、内袋14はしぼんだままで外殻12だけが膨張することになる。そして、図12(d)に示すように、内袋14と外殻12の間の中間空間21内が減圧状態となり、外殻12に形成された外気導入孔15を通じて中間空間21内に外気が導入される。中間空間21が減圧状態になっている場合、蓋部5cは、外気導入孔15に押し付けられないので、外気の導入を妨げない。また、係止部5bが外殻12に接触した状態でも係止部5bが外気の導入を妨げないように、係止部5bには突起5dや溝などの気道確保手段が設けられる。
次に、図12(e)に示すように、再度、外殻12の側面を握って圧縮した場合、蓋部5cが外気導入孔15を閉塞することによって、中間空間21内の圧力が高まり、外殻12に加えた圧縮力は中間空間21を介して内袋14に伝達され、この力によって内袋14が圧縮されて内容物が吐出される。
次に、図12(f)に示すように、内容物の吐出後に外殻12へ加えていた圧縮力を除くと、外殻12は、外気導入孔15から中間空間21に外気を導入しながら、自身の復元力によって元の形状に復元される。
以下の実施例・比較例では、層構成が異なる種々の積層剥離容器をブロー成形によって製造し、得られた容器内にポン酢を充填した後、1週間静置させた後、容器内のポン酢を全量吐出させ、吐出されたポン酢の柑橘系の香りについて官能評価を行った。また、ポン酢を吐出させる際の、容器の内袋の形状について目視評価を行った。
<実施例1>
実施例1では、層構成は、容器外側から順に、ランダム共重合体層/外側EVOH層(厚さ25μm)/接着層(厚さ150μm)/内側EVOH層(厚さ15μm)とした。外側EVOH層は柔軟剤を添加したEVOH樹脂で形成し、内側EVOH層は柔軟剤を添加していないEVOH樹脂で形成した。接着層は、直鎖状低密度ポリエチレンと酸変性ポリエチレンとを質量比50:50で混合したもので形成した。上記評価を行ったところ、吐出されたポン酢が発する柑橘系の香りの強さは充填時とほとんど差異がなかった。また、ポン酢の吐出に伴って内袋が収縮する際に内袋が折れ曲がることなくスムーズに収縮した。
<実施例2>
実施例2では、層構成は、内側EVOH層の厚さを5μmにした以外は実施例1と同じにした。上記評価を行ったところ、吐出されたポン酢が発する柑橘系の香りの強さが実施例1よりも若干劣っていた。また、ポン酢の吐出に伴って内袋が収縮する際に内袋が折れ曲がることなくスムーズに収縮した。
<実施例3>
実施例3では、層構成は、内側EVOH層の厚さを25μmにした以外は実施例1と同じにした。上記評価を行ったところ、吐出されたポン酢が発する柑橘系の香りの強さは実施例1と同程度であった。また、ポン酢の吐出に伴って内袋が収縮する際に、実施例1よりも内袋が折れ曲がりやすかった。
<実施例4>
実施例4では、層構成は、外側EVOH層の厚さを75μmにし、接着層の厚さを80μmにした以外は実施例1と同じにした。上記評価を行ったところ、吐出されたポン酢が発する柑橘系の香りの強さは実施例1と同程度であった。また、ポン酢の吐出に伴って内袋が収縮する際に、実施例1よりも内袋が折れ曲がりやすかった。
<実施例5>
実施例5では、層構成は、実施例1と同じにし、外側EVOH層をEVOH樹脂(型式:ソアノールSF7503B、日本合成化学社製、融点188℃、曲げ弾性率2190MPa)で構成した。上記評価を行ったところ、実施例1と同様の効果が得られた。
<比較例1>
比較例1では、層構成は、内側EVOH層を直鎖状低密度ポリエチレン層(50μm)で置換した以外は実施例1と同じにした。上記評価を行ったところ、吐出されたポン酢が発する柑橘系の香りの強さが実施例1よりもかなり劣っていた。また、ポン酢の吐出に伴って内袋が収縮する際に内袋が折れ曲がることなくスムーズに収縮した。
<比較例2>
比較例2では、層構成は、内側EVOH層をポリアミド層(50μm)で置換した以外は実施例1と同じにした。上記評価を行ったところ、吐出されたポン酢が発する柑橘系の香りの強さが実施例1よりもかなり劣っていた。また、ポン酢の吐出に伴って内袋が収縮する際に内袋が折れ曲がることなくスムーズに収縮した。
<耐屈曲性試験>
EVOH層として使用するEVOH樹脂について、ASTM F392に準拠したゲルボフレックステスター(Brugger製、KFT-C - Flex Durability Tester)を用いて、耐屈曲性試験を行った。試験環境は、23℃、50%RHとした。
まず、28cm×19cm×30μmの単層フィルムからなるサンプルを作成した。
次に、180mmの間隔を空けて配置された一対のマンドレル(直径90mm)に対して上記サンプルの長辺を巻き付けることによって、サンプルの両端を一対のマンドレルA,Bに固定した。
次に、マンドレルAを固定したまま、マンドレルBを捻りながら徐々に近づけて、捻り角度が440度で水平移動距離が9.98cmになった時点で捻りを停止した。その後、マンドレルBの水平移動を継続して、捻りを停止した後の水平移動距離が6.35cmになった時点で水平移動を停止した。その後、上記と逆の動作によってマンドレルBを最初の状態に復帰させた。このような動作を100回行った後、ピンホールの有無を調べた。その結果を表1に示す。
表1中のSF7503Bは、実施例5のEVOH層として使用したEVOH樹脂である。一方、表1中のD2908は、ソアノールD2908(日本合成化学社製)であり、一般的なEVOH樹脂である。各EVOH樹脂について、2回の試験を行った。
表1に示すように、上記試験によって、D2908では多数のピンホールができてしまったのに対し、SF7503Bは、ピンホールが全くできず、一般的なEVOH樹脂よりも耐屈曲性が優れていることが分かった。
ここで示した耐屈曲性試験においてピンホールが形成されないEVOH樹脂は、積層剥離容器の内袋の外側EVOH層を構成するEVOH樹脂として好適に用いられる。
1:積層剥離容器、3:容器本体、5:弁部材、7:収容部、9:口部、11:外層、12:外殻、13:内層、14:内袋、15:外気導入孔、23:キャップ、27:底シール突出部

Claims (7)

  1. 外層と内層とを備え、内容物の減少に伴って前記内層が前記外層から剥離し収縮する積層剥離容器であって、
    前記内層は、最内層として、EVOH樹脂からなる内側EVOH層を備える、積層剥離容器。
  2. 前記内側EVOH層は、厚さが10〜20μmである、請求項1に記載の積層剥離容器。
  3. 前記内層は、最外層として、EVOH樹脂からなる外側EVOH層を備え、
    前記外側EVOH層は、前記内側EVOH層よりも厚い、請求項1又は請求項2に記載の積層剥離容器。
  4. 前記内側EVOH層及び前記外側EVOH層を構成するEVOH樹脂は、どちらも引張弾性率が、2000MPa以下である、請求項3に記載の積層剥離容器。
  5. 前記内側EVOH層は、前記外側EVOH層よりも、エチレン含有量が高いEVOH樹脂からなる、請求項3又は請求項4に記載の積層剥離容器。
  6. 前記内層は、前記内側EVOH層と前記外側EVOH層の間に接着層を備える、請求項3〜請求項5の何れか1つに記載の積層剥離容器。
  7. 前記接着層の厚さは、前記内側EVOH層の厚さと前記外側EVOH層の厚さの合計よりも大きい、請求項6に記載の積層剥離容器。
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