JP2015161446A - 温度環境制御システムおよび装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】建物の部屋空間内の温度環境を適切に調整すること。
【解決手段】温度環境制御システム(1)において、調整制御部(202)は、室温センサ(32)の検知温度に基づき検出される部屋空間の室温に基づいて、部屋空間に設けられた窓(33,34)の開閉および空調装置(35)のオンオフを制御する。算出処理部(203)は、空調装置(35)の運転中に取得される室温センサの検知温度が安定した段階で、室温センサ(32)の検知温度と空調装置(35)の目標温度との差を、室温センサ(32)の誤差値として算出する。調整制御部(202)は、室温センサ(32)の検知温度を誤差値により補正することによって、部屋空間の室温を検出する。
【選択図】図2

Description

本発明は、温度環境制御システムおよび装置であって、特に、窓の開閉等を行うことによって建物の部屋空間内における温度環境を制御するための温度環境制御システムおよび装置に関する。
手動窓および電動窓に関わらず、既存窓の開閉操作は、一般的に、ユーザに委ねられている。一方で、窓を自動で開閉する制御システムも、従来から提案されている。
特開2006−183936号公報(特許文献1)には、住宅の外壁に設けられた窓の開閉を制御することによって、室内環境を制御するシステムが開示されている。また、特開平5−1841号公報(特許文献2)には、空調機と連動して窓の開閉を行うシステムが開示されている。
また、空調装置の機能に関し、特開平8−193743号公報(特許文献3)には、各居室に設けられた温度センサが検知した室温と設定温度との差に応じて、換気扇の回転数を制御することによって居室から排出される空気の量を変化させ、複数の居室から排気されたリターン空気の温度と設定温度との差に応じて熱源の能力を制御することが開示されている。
特開2006−183936号公報(特許第4452610号) 特開平5−1841号公報 特開平8−193743号公報
従来のシステムでは、居室内に設けられた1つの室温センサの検知温度が居室内の室温として検出され、検出された室温に応じて窓の開閉等が行われる。しかしながら、室温センサは、センサ自体の精度もしくはその設置位置によって、実際の温度と異なる温度を検知する場合がある。このような場合、誤った温度に基づき窓の開閉等が制御されるため、システムの動作が正常に行われず、居室(部屋空間)内の温度環境の調整が適切に行われない不具合が生じ得る。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、部屋空間内の温度環境を適切に調整することのできる温度環境制御システムおよび装置を提供することである。
この発明のある局面に従う温度環境制御システムは、建物の部屋空間内における温度環境の制御を行うためのシステムであって、建物内の部屋空間に設けられ、屋外へとつながる少なくとも1つの窓と、部屋空間内に位置する吸気口から吸い込まれた戻り空気の温度が目標温度に近づくように、吹き出し空気の風量を調整する空調装置と、部屋空間に設けられた室温センサと、部屋空間内における温度環境の制御を行うために、室温センサの検知温度に基づき検出される部屋空間の室温に基づいて、窓の開閉および空調装置のオンオフを制御する調整制御手段と、空調装置の運転中に取得される室温センサの検知温度が安定した段階で、室温センサの検知温度と空調装置の目標温度との差を室温センサの誤差値として算出する算出処理手段とを備える。調整制御手段は、部屋空間の室温を検出する場合に、室温センサの検知温度を誤差値により補正する補正手段を含む。
好ましくは、調整制御手段は、部屋空間の室温とユーザにより設定された設定温度とを比較することによって、窓の開閉および空調装置のオンオフを制御する。この場合、空調装置の目標温度は、設定温度と同じ値であることが望ましい。
好ましくは、算出処理手段は、調整制御手段により空調装置が運転された場合に誤差値を算出する。
温度環境制御システムは、算出処理手段により算出された誤差値を記憶するための記憶手段をさらに備えることが望ましい。この場合、算出処理手段は、空調装置が起動される度に誤差値を算出し、記憶手段に記憶された値を更新してもよい。
好ましくは、算出処理手段は、空調装置の運転中に室温センサの検知温度を連続的に取得し、取得した室温センサの検知温度が一定時間ほぼ同じ値を示していた場合に、室温センサの検知温度が安定したと判断する。
調整制御手段は、窓の開閉のみを行う第1モードに応じた動作と、窓の開閉および空調装置のオンオフを連動して行う第2モードに応じた動作とを選択的に実行することが望ましい。
温度環境制御システムは、外気温センサをさらに備えていてもよい。この場合、調整制御手段は、第2モードにおいて、外気温センサにより検知された外気温をさらに用いて、窓の開閉および空調装置のオンオフを制御することが望ましい。
この発明の他の局面に従う温度環境制御装置は、建物の部屋空間内における温度環境の制御を行うための装置であって、室温センサの検知温度に基づき検出される部屋空間の室温に基づいて、部屋空間に設けられた窓の開閉、および、部屋空間内に位置する吸気口から吸い込まれた戻り空気の温度が目標温度に近づくように吹き出し空気の風量を調整する空調装置のオンオフを制御する調整制御手段と、空調装置の運転中に取得した室温センサの検知温度が安定した段階で、室温センサの検知温度と空調装置の目標温度との差を室温センサの誤差値として算出する算出処理手段とを備える。調整制御手段は、部屋空間の室温を検出する場合に、室温センサの検知温度を誤差値により補正する補正手段を含む。
本発明によれば、建物の部屋空間内における温度環境を適切に調整することができる。
本発明の実施の形態に係る温度環境制御システムの全体構成を概念的に示す図である。 本発明の実施の形態に係る温度環境制御システムの機能構成を示すブロック図である。 空調装置の運転時における室温(真値)の時間変化を示すグラフである。 本発明の実施の形態における操作パネルの表示画面の一例を示す図である。 本発明の実施の形態における第1モード判定処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態における第2モード判定処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態における誤差値算出処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態における室温検出処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態における操作パネルの表示画面の他の例を示す図である。 本発明の実施の形態における部屋空間の他の構成例を示す図である。 室温センサが検知誤差を有する場合におけるシステムの動作の影響を示すグラフである。 室温センサが検知誤差を有する場合の、空調装置の運転時における室温センサの検知温度の時間変化を示すグラフである。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
<構成について>
はじめに、本実施の形態に係る温度環境制御システム(以下「システム」と略す)の構成例について説明する。
図1は、本実施の形態に係るシステム1の全体構成を概念的に示す図である。図2は、本実施の形態に係るシステム1の機能構成を示すブロック図である。図1を参照して、システム1は、建物100内の複数の部屋空間10,10a,10bぞれぞれの温度環境を制御する。以下の説明では、建物100は、たとえば住宅と仮定する。また、部屋空間10,10a,10bは全て居室であり、それぞれ、リビング、寝室および洋室であると仮定する。
リビング10には、コントローラの一例である操作パネル31と、室温を検知する室温センサ32と、2つの窓33,34と、少なくとも冷房機能を有する空調装置(以下「RAC(Room-Air-Conditioner)」という)35とが設けられている。寝室10aおよび洋室10bにも同様に、操作パネル31a,31bと、室温センサ32a,32bと、窓33a,34a,33b,34bと、RAC35a,35bとが設けられている。本実施の形態では、各部屋空間に設けられたこれらの構成部は、全て、制御装置2へ接続されている。つまり、制御装置2は、集中制御BOXとして機能している。
各部屋空間10,10a,10bに設けられた上記構成部は、基本的にどの部屋空間においても同じ機能を有している。したがって、各構成部の説明においては、代表的に、リビング10に備えられた構成部についての説明のみ行なう。
操作パネル31は、各種情報を表示し、居者(ユーザ)からの指示を受付ける。本実施の形態において、「居者」は、建物100に住む居住者であることとするが、居者には、建物100を利用または管理する者なども含まれる。また、操作パネル31は、受付けた指示に応じた指令信号を制御装置2(の制御部20)に送信する。なお、本実施の形態では、コントローラは、操作パネルであることとするが、これに限らず、操作部と表示部とを個別に有するものであってもよい。
各窓33,34は、屋外へとつながる電動窓であり、モータ(図示せず)によって自動で開閉される。各窓33,34は、典型的には外壁に設けられている。ただし、窓33,34は、リビング10を囲む(4つの)壁のうち、1つの壁上ではなく、互いに直交または対向する2つの壁にそれぞれ設けられている。窓33,34は、開放時に通風され、閉鎖時に通風が遮断されるものであれば、滑り出し窓や引違い窓など、その種類は問わない。
RAC35は、たとえば室内機と室外機とを含む。RAC35は、少なくとも、室内機の吸気口および送風口がリビング10内に位置するように配置されていればよい。RAC35は、吸気口から吸い込まれた戻り空気の温度を検知する戻り温センサ350を含む。RAC35は、戻り空気の温度(室温)が、目標温度に近づくように、送風口から送風される吹き出し空気の風量を調整する。RAC35の目標温度は、ユーザにより設定可能な設定温度である。そのため、図3に示されるように、RAC35起動後しばらくすると、室温は、通常、設定温度(Tset)付近で安定する。
図1に示されるように、建物100の外部には、外気温を検知する1つの外気温センサ36が設けられている。また、1つの雨センサ37がさらに設けられていてもよい。
図2を参照して、制御装置2は、建物100の部屋空間10,10a,10b内における温度環境の制御を行う。制御装置2は、システム1全体を制御する制御部20と、各種データおよびプログラムを記憶する記憶部21と、計時動作を行う計時部22とを含む。
制御部20は、部屋空間ごとに、温度環境の制御を行う。制御部20は、たとえばCPU(Central Processing Unit)などの演算処理装置により実現される。ここでは、制御部20がたとえばリビング10内の温度環境を制御する場合について説明する。制御部20は、その機能として第1調整制御部201、第2調整制御部202および算出処理部203を含んでいる。なお、図2では、第1調整制御部201、第2調整制御部202および算出処理部203を1つずつ示しているが、これらの機能部は、部屋空間の数だけ制御部20に含まれていてよい。
制御部20に含まれるこれらの機能部のうち、まず2つの調整制御部の違いについて説明する。第1調整制御部201は、第1モードにおいて、室温センサ32の検知温度に基づき検出される室温に基づいて、窓33,34の開閉を行う。第1モードは、自然利用を優先するモードである。第2調整制御部202は、第2モードにおいて、室温センサ32の検知温度に基づき検出される室温と外気温センサ36の検知温度に基づき検出される外気温とに基づいて、窓33,34の開閉およびRAC35の運転制御(オンオフ)を行なう。第2モードは、快適性を優先するモードである。
第1モードおよび第2モードは、操作パネル31においてユーザにより選択可能である。操作パネル31の表示画面310の一例を図4に示す。図4を参照して、操作パネル31の表示画面310には、モード選択の項目と、温度設定の項目とが表示されている。モード選択の項目には、「第1モード」を示すボタン311と、「第2モード」を示すボタン312と、「電動窓開閉」を示すボタン313とが表示されている。温度設定の項目には、各モードでの制御基準値となる設定温度が表示されている。この設定温度は、RAC35の目標温度でもあり、ユーザにより入力される。つまり、RAC35の目標温度(エアコン設定温度)は、各調整制御部201,202で用いられる設定温度(システム設定温度)と同じ値である。本実施の形態では、たとえば、プルダウン形式で表示される複数の温度からユーザが選択した温度が、設定温度として登録される。
ユーザにより「第1モード」のボタン311が選択された場合に、制御部20は、第1調整制御部201を選択的に作動させる。ユーザにより「第2モード」のボタン312が選択された場合に、制御部20は、第2調整制御部202を選択的に作動させる。なお、図4においては、「第1モード」のボタン311が選択された状態が示されている。
第1調整制御部201は、室温センサ32の検知温度に基づき室温を検出し、検出された室温に基づいて、2つの窓33,34の開閉のみを行う。一般的に、室温の方が外気温よりも高いため、第1調整制御部201は、室温のみに基づいて、窓33,34の開閉制御を行う。このような、通風による排熱を行う第1モードは、典型的には、春、初夏および秋の季節に選択される。また、真夏であっても、帰宅直後のタイミングなどにおいて、居住者がすぐに対象の部屋空間を使用しない場合や、就寝時に選択されることが想定される。
第1調整制御部201は、室温と設定温度とを比較することにより窓33,34の開閉制御を行う。ただし、第1調整制御部201は、ハンチング制御を防止するために、窓33,34を閉鎖するタイミングを、室温が設定温度よりも所定温度以上低くなった時点としている。所定温度は、1〜3℃の間であればよく、2℃であることが望ましい。この理由としては、窓33,34を閉鎖した場合、その直後から温度上昇が始まり、一般的には、2時間後に2℃程度上昇するということが、実験により得られているためである。
第2調整制御部202は、室温センサ32の検知温度および外気温センサ36の検知温度に基づき室温および外気温をそれぞれ検出し、検出された室温と外気温とに基づいて、窓33,34の開閉、および、RAC35の運転制御を行う。このように、通風による排熱(自然空冷)とRAC35による機械空冷との両方を行う第2モードは、典型的には真夏の就寝時や、日中の熱中症対策として選択されることが想定される。
第2調整制御部202は、検出された室温および外気温と設定温度とを比較することによって、窓33,34の開閉、および、RAC35の運転制御を行う。第2調整制御部202は、RAC35の運転中に、室温が設定温度以下となり、かつ、外気温が少なくとも設定温度よりも低いことを検知した場合、RAC35による空冷から窓33,34を介した自然空冷に切り替える。ただし、上記条件を満たした場合に直ぐに切替えるのではなく、蓄冷期間を設けることが望ましい。すなわち、上記条件を満たした場合、RAC35の運転を所定時間(たとえば1時間)継続してから、RAC35の運転を停止し、窓33,34を開放することが望ましい。この理由としては、部屋空間10の室温が設定温度に達し、かつ、外気が低温になったとしても、部屋空間10内の家具や内装などに蓄積された熱が大きい場合、RAC35を停止すると室温が直ぐに上昇する可能性があるからである。
また、内外温度差が小さい場合は、通風が十分に行えず、部屋空間10内の熱気を効果的に排出できない可能性がある。したがって、第2調整制御部202は、自然空冷に切り替えるための外気温の条件としては、設定温度よりも所定温度低いか否かを判定することが望ましい。ここでの所定温度も、1〜3℃の間であればよく、2℃であることが望ましい。
なお、本実施の形態では、理解の容易のために制御部20が2つの調整制御部201,202を含むこととしたが、第1モードに応じた動作と第2モードに応じた動作とが選択的に実行されれば、窓33,34の開閉およびRAC35のオンオフを制御する機能部は1つだけであってもよい。
次に、図11および図12を参照しながら、算出処理部203の機能について説明する。図11には、室温センサ32が検知誤差(検知温度と真値とのずれ)を有する場合におけるシステム1の動作の影響(不具合)が示されている。なお、ここでは戻り温センサ350に検知誤差はないものとする。
図11(A)に示されるように、室温センサ32が真値よりも高い値を検知している場合、実際には冷房が必要でない室温であるにも関わらず、RAC35が起動されてしまう。そのため、このような場合、RAC35の余分な運転時間(Δt1)が発生してしまう。一方、図11(B)に示されるように、室温センサ32が真値よりも低い値を検知している場合、実際には冷房が必要な室温になっていたとしてもRAC35は直ぐに起動されない。そのため、このような場合、在室者が不快に感じる室温となる時間帯(Δt2)が発生してしまう。
図12には、室温センサ32が真値よりも高い値を検知する場合の、RAC35運転時における室温センサ32の検知温度の時間変化が示されている。図3に示したように、室温は、RAC35起動後しばらくすると、目標温度である設定温度(Tset)付近で安定する。このような状態で、室温センサ32が設定温度よりも高い値を示していれば、その検知温度と設定温度との温度差(ΔT)分、室温センサ32は検知誤差を有していることが分かる。
そこで、本実施の形態では、算出処理部203は、RAC35の運転中に取得される室温センサ32の検知温度が安定した段階で、室温センサ32の検知温度とRAC35の目標温度である設定温度(Tset)との温度差(ずれ)を「誤差値」として算出し、システム1における室温の検出精度を高めることとしている。つまり、第1調整制御部201および第2調整制御部202が、室温センサ32の検知温度をこの誤差値によって補正し、補正後の温度を部屋空間10の(正規の)室温として検出することとしている。
なお、上記では、室温センサ32のみが検知誤差を有する場合を例に説明したが、RAC35内の戻り温センサ350が検知誤差を有する場合も考えられる。しかし、このような場合でも、戻り温センサ350の検知温度と各調整制御部201,202で検出される室温とが同じ値を示していれば、ユーザが設定温度を微調整することで、温度環境の調整を適切に行うことができる。
すなわち、本実施の形態において、室温センサ32の「誤差値」とは、単に、室温センサ32自体の検知温度と真値との検知誤差を示す値ではなく、同じ温度条件である場合の、室温センサ32の検知温度とRAC35内の戻り温センサ350の検知温度との温度差(ずれ)を示す値である。つまり、室温センサ32だけが検知誤差を有する場合だけでなく、戻り温センサ350だけ、あるいは、室温センサ32および戻り温センサ350の両方が、真値に対して検知誤差を有する場合のいずれであってもよい。誤差値は、設定温度(目標温度)を基準とした相対値である。
算出処理部203は、第2調整制御部202によりRAC35が運転された場合に、室温センサ32の誤差値を算出する。つまり、算出処理部203の処理は、第2調整制御部202の処理に並行して行われる。算出処理部203は、第2モードにおいてRAC35が起動される度に誤差値を算出することが望ましい。
なお、RAC35を独立して運転可能である場合には、算出処理部203は、第2調整制御部202の処理に関係なく、RAC35の起動が検知された場合に室温センサ32の誤差値を算出してもよい。ただし、この場合でも、ここでは、RAC35の目標温度はシステム1の設定温度と同じであると仮定する。
記憶部21には、温度環境を第1モードおよび第2モードにてそれぞれ制御するためのプログラムと、部屋空間ごとの設定温度(Tset)と、部屋空間ごとの誤差値(ΔT)とが記憶されている。記憶部21は、たとえばフラッシュメモリなどの不揮発性記憶装置により実現される。計時部22は、制御部20からの指示に応じて時間を計測するタイマである。なお、計時部22は、常に日時を計測するクロックであってもよい。
なお、制御装置2は、図示しない外部装置(たとえば携帯端末やパーソナルコンピュータ)との通信を行うための通信I/F(Interface)23、および、記録媒体25(たとえばCD−ROM(Compact Disc-ROM)やメモリカード)からのデータやプログラムを読み出しおよび書き込み可能な駆動部24をさらに含んでいてもよい。この場合、制御装置2は、通信I/F23を介して外部装置から操作信号を受け付けてもよい。また、各部屋空間の温度環境を第1モードおよび第2モードにてそれぞれ制御するためのプログラム、および、各室温センサ32の誤差値を算出するためのプログラムが、記録媒体25から読み出され、各モードでの判定処理や誤差値算出処理が行われてもよい。
<動作について>
次に、各モード時におけるシステム1の動作について説明する。ここでは、リビング10内の操作パネル31が操作されて、リビング10内の温度を調整制御する例について説明する。
(第1モード)
ユーザにより第1モードが選択された場合に、制御部20は第1調整制御部201を作動させ、以下に説明する第1モード判定処理を実行する。
図4は、本実施の形態における第1モード判定処理の流れを示すフローチャートである。図4に示される処理は、予めプログラムとして記憶部21に格納されており、制御部20が当該プログラムを読み出して実行することにより実現される。なお、開始時には、2つの窓33,34は閉鎖されているものとする。
図4を参照して、第1調整制御部201は、はじめに、記憶部21に記憶されているリビング10についての設定温度“Tset”を読み出す(ステップS10)。続いて、第1調整制御部201は、室温センサ32の検知温度に基づいてリビング10の室温を検出する(ステップS11)。リビング10の室温を検出する処理(室温検出処理)は、後に図8を挙げて説明する。第1調整制御部201は、リビング10の室温が、設定温度Tsetより高いか否かを判定する(ステップS12)。室温が設定温度Tset以下であれば(ステップS12にてNO)、窓33,34は閉鎖したままとし、室温の検出を継続する。
これに対し、室温が設定温度Tsetより高いと判定した場合には(ステップS12にてYES)、第1調整制御部201は、窓33,34を同時に開放する(ステップS13)。これにより、窓33,34を介して、リビング10内に外気が通風されるため、リビング10内にこもっていた熱気を排熱することができる。
次に、第1調整制御部201は、ステップS11と同様に、再度、室温検出処理を行う(ステップS14)。検出した室温が、設定温度Tsetよりも2℃以上低くなっていなければ(ステップS15にてNO)、窓33,34は開放したままとする。これに対し、室温が、設定温度よりも2℃以上低くなったと判定した場合には(ステップS15にてYES)、第1調整制御部201は、窓33,34を同時に閉鎖する(ステップS16)。その後、処理はステップS11に戻され、上記した一連の処理が繰返される。なお、上記一連の処理は、たとえば、操作パネル31において「第1モード」のボタン311が非選択状態とされるまで継続される。
このように、本実施の形態では、窓33,34を開放したことにより室温が低下し、室温が設定温度以下となったとしても、直ぐに窓33,34を閉鎖しないようにしている。これにより、窓33,34の頻繁な動作が回避されるため、居住者は部屋空間10において快適に過ごすことができる。
(第2モード)
ユーザにより第2モードが選択された場合に、制御部20は第2調整制御部202および算出処理部203を作動させ、以下に説明する第2モード判定処理、および、誤差値算出処理を実行する。
図6は、本実施の形態における第2モード判定処理の流れを示すフローチャートである。図6に示される処理は、予めプログラムとして記憶部21に格納されており、制御部20が当該プログラムを読み出して実行することにより実現される。なお、開始時には、2つの窓33,34は閉鎖され、かつ、RAC35の運転は停止されているものとする。
図6を参照して、第2調整制御部202は、はじめに、記憶部21に記憶されているリビング10についての設定温度“Tset”を読み出す(ステップS20)。続いて、第2調整制御部202は、図5のステップS11と同様に、室温センサ32の検知温度に基づいてリビング10の室温を検出する(ステップS21)。第2調整制御部202は、リビング10の室温が高温か否か、すなわち、設定温度Tsetよりたとえば2℃以上高いか否かを判定する(ステップS22)。リビング10の室温が高温であると検知した場合(ステップS22にてYES)、ステップS23へ進み、そうでなければ、ステップS33へ進む。
ステップS23において、第2調整制御部202は、リビング10内のRAC35に運転開始を示す指示信号を送信し、空調をONする(ステップS23)。その後、第2調整制御部202は、再度、室温検出処理を実行し(ステップS24)、室温が設定温度Tset以下となったか否かを判定する(ステップS25)。室温が設定温度Tset以下となった場合(ステップS25にてYES)、外気温センサ36から入力される信号(デジタル信号に変換後の信号)より外気温センサ36の検知温度を取得し、取得した検知温度を外気温として検出する(ステップS26)。外気温が検出されると、第2調整制御部202は、外気温が低温になったか否か、すなわち、設定温度Tsetよりも2℃以上低くなったか否かを判定する(ステップS27)。外気が低温になっていないと判定された場合(ステップS27にてNO)、RAC35による温度制御が継続される。これに対し、外気が低温になったと判定された場合に(ステップS27にてYES)、第2調整制御部202は、計時部22に計時開始を指示する。
続いて、第2調整制御部202は、計時部22による計時時間が1時間を経過したか否かを判定する(ステップS28)。外気温が低温になってから1時間経過したと判定した場合に(ステップS28にてYES)、第2調整制御部202は、RAC35の運転を停止して、窓33,34を開放する(ステップS29)。これにより、RAC35による空冷から、通風のみによる自然空冷(排熱)に切り替えられる。なお、計時部22による計時動作は、たとえばこのタイミングで停止される。
その後、第2調整制御部202は、室温検出処理を実行し(ステップS30)、検出した室温が設定温度よりも2℃以上低くなっていなければ(ステップS31にてNO)、ステップS21に戻る。これに対し、室内が十分に冷やされ、室温が設定温度よりも2℃以上低くなったと判定された場合に(ステップS31にてYES)、窓33,34を閉鎖する(ステップS32)。これにより、室内の冷え過ぎを防止することができる。窓33,34が閉鎖されると、ステップS21に戻る。
ステップS33では、第2調整制御部202は、室温が設定温度Tsetよりも高いか否かを判定する。室温が設定温度Tset以下と判定された場合(ステップS33にてNO)、窓33,34の開閉状態が維持されたまま、処理はステップS21に戻される。つまり、窓33,34が閉鎖状態であれば閉鎖したままとされ、窓33,34が開放状態であれば開放したままとされる。一方、室温が設定温度Tsetよりも高いと判定すると(ステップS33にてYES)、第2調整制御部202は、外気温センサ36より外気温を検出する(ステップS34)。
検出した外気温が設定温度Tsetよりも2℃以上低くない場合には(ステップS35にてNO)、上記ステップS23へ移行し、RAC35の運転が開始される。なお、ステップS35で外気温が低温か否かが判定される際に窓33,34が開放されている場合には、この段階で窓33,34が閉鎖されるものとする。
一方、外気温が設定温度Tsetよりも2℃以上低いと判定された場合には(ステップS35にてYES)、窓33,34を開放し、通風のみによる自然空冷が実行される(ステップS36)。この処理が終わると、上記ステップS30に進み、上述の処理が行われる。上記一連の処理は、たとえば、操作パネル31において「第2モード」のボタン312が非選択状態とされるまで継続される。
一般的に、真夏の就寝時にはRAC35のタイマーを掛けて就寝することが多いが、このような場合、タイマーが切れると、窓33,34が閉まっているため非常に寝苦しく、目が覚めてしまうことがある。しかし、第2モードによれば、部屋空間10の室温と外気温とに応じて、RAC35による空冷から通風のみによる自然空冷に切り替えられる。したがって、真夜中の寝苦しさを解消することができる。また、外気温の低下に伴い室温が低下してきた場合には、窓33,34が閉鎖されるため、明け方に起こりやすい寝冷えを防止することもできる。
図7は、本実施の形態における誤差値算出処理を示すフローチャートである。図7に示される処理もまた、予めプログラムとして記憶部21に格納されており、ユーザにより第2モードが選択された場合に、制御部20が当該プログラムを読み出して実行することにより実現される。
図7を参照して、算出処理部203は、RAC35が起動されるまで待機する(ステップS40にてNO)。RAC35が起動された場合(ステップS40にてYES)、室温センサ32から入力される信号より、室温センサ32の検知温度を連続的に取得する(ステップS41)。なお、室温センサ32から制御部20に入力される信号は、たとえばA/D(Analogue to Digital)変換器によってデジタル信号に変換された後の信号であるものとする。
算出処理部203は、室温センサ32の検知温度が安定するまで(ステップS42にてNO)、室温センサ32の検知温度を取得する。取得された検知温度は、たとえば内部メモリに時系列に一時記憶される。ステップS42では、室温センサ32の検知温度が、一定時間(たとえば10分)ほぼ同じ値を示していた場合に、室温センサ32の検知温度が安定したと判断される。より具体的には、たとえば、一定時間における室温センサ32の検知温度の最大値と最小値との差が所定値(たとえば1℃)未満である場合に、室温センサ32の検知温度(つまり室温)が安定したと判断される。
室温センサ32の検知温度が安定したと判断した場合(ステップS42にてYES)、算出処理部203は、室温センサ32の検知温度と設定温度との差を誤差値(ΔT)として算出する(ステップS43)。具体的には、安定しているときの室温センサ32の検知温度から設定温度を減算した値を誤差値として算出する。なお、安定しているときの室温センサ32の検知温度としては、たとえば、一定時間中に得られた検知温度の統計値(たとえば平均値)が採用され得る。
算出処理部203は、算出した誤差値を記憶部21の所定領域に記憶する(ステップS44)。記憶部21に前回算出された誤差値が記憶されている場合には、その値を更新する。記憶部21において、誤差値は、各部屋空間を識別する識別情報に対応付けられて記憶される。
誤差値の記憶処理が終わると、ステップS40に戻り、再び待機状態とされる。なお、上述の誤差値算出処理は、第2モード判定処理と同様に、たとえば、操作パネル31において「第2モード」のボタン312が非選択状態とされるまで継続される。
(室温検出処理)
最後に、図5に示した第1モード判定処理および図6に示した第2モード判定処理内でそれぞれ実行される室温検出処理について説明する。
図8は、本実施の形態における室温検出処理を示すフローチャートである。この処理は、上記した図5のステップS11,S14、および、図6のステップS21,S24,S30において実行される。
図8を参照して、各調整制御部201,202は、記憶部21に記憶された、調整対象の部屋空間、たとえばリビング10についての誤差値を読み出す(ステップS50)。続いて、リビング10内の室温センサ32から入力される信号より室温センサ32の検知温度を取得すると(ステップS51)、取得した検知温度を、読み出した誤差値により補正する(ステップS52)。これにより、リビング10内の室温が検出される。この処理が終わると、処理はメインルーチンに戻される。
上述のように、本実施の形態によれば、第1モードおよび第2モードとの両方を備えているため、最大限の自然風の利用と最小限の冷房の利用とによって、適切な温度環境を作り出すことができる。その結果、建物100内での熱中症の発症を予防することもでき、冷房を苦手とする高齢者に対しても、夏の健康的な暮らしを提供することができる。
また、本実施の形態によれば、部屋空間ごとに室温センサ32の誤差値が算出および記憶され、その誤差値に応じて適正な室温が検出される。したがって、どの部屋空間においても窓33,34やRAC35の動作を狙い通りに制御することができる。その結果、部屋空間が、在室者にとって不快な温度環境となることを避けることができる。また、RAC35の過剰運転も回避することができ、省エネ効果も期待できる。
また、本実施の形態では、第2モードにおいてRAC35が運転される度に誤差値を算出し、記憶部21に記憶された誤差値を更新する。したがって、各モードでの判定処理において、正確な室温を検出することができる。
なお、本実施の形態では、RAC35の目標温度がシステム1の設定温度と同じであることとしたが、異なっていてもよい。その場合、算出処理部203は、室温センサ32の検知温度とRAC35の目標温度との温度差を誤差値として算出すればよい。ただし、RAC35の目標温度を示す情報は、部屋空間ごとに記憶部21に記憶されているものとする。
また、本実施の形態では、誤差値算出処理は、第2モード判定処理とは独立して実行されることとしたが、第2モード判定処理内に組み込まれて実行されてもよい。
また、本実施の形態では、温度の検知結果のみに基づいて、窓33,34を開放することとしたが、窓33,34を開放する前に、雨センサ37によって降雨の有無をさらに検出することが望ましい。つまり、窓33,34は、降雨が検知されていない場合にのみ、開放されることが望ましい。その場合、一旦、降雨が検知されてから所定時間(たとえば10分)降雨が検知されなくなった場合には、窓33,34を開放することとしてもよい。
また、本実施の形態では、操作パネル31において、対象の部屋空間10についてのみモードを選択可能としていたが、所定の部屋空間の操作パネルにおいては、全部屋空間10,10a,10bのモードを一括して選択できるように構成されていてもよい。具体的には、たとえばリビング10の操作パネル31は、全部屋空間10,10a,10bのモードを一括選択可能としてもよい。この場合の操作パネル31の表示画面310Aの一例を図9に示す。
図9を参照して、表示画面310Aには、モードの選択に関して、一括モード選択と個別モード選択との2つの項目が表示されている。個別モード選択の項目は、図4に示した表示画面310と同様のボタン311,312,313が表示されている。一括モード選択の項目には、「第1モード」を示すボタン315と、「第2モード」を示すボタン316とが表示されている。ユーザにより「第1モード」のボタン315が選択された場合に、制御部20は、全ての部屋空間10,10a,10bにおいて、第1調整制御部201を選択的に作動させる。ユーザにより「第2モード」のボタン316が選択された場合に、制御部20は、全ての部屋空間10,10a,10bにおいて、第2調整制御部202を選択的に作動させる。なお、図9においては、「第2モード」のボタン316が選択された状態が示されている。
このように、ユーザより一括モード選択の指示が入力された場合には、制御部20は、全部屋空間10,10a,10bにおける温度環境の調整制御を統括して実行する。昨今では、共働き家庭の増加や防犯意識の向上により、日中外出して窓を閉めきる生活が増えているが、全部屋空間10の温度調整を一括指示できるため、帰宅直後の居住者の窓開け行為を補助することができる。つまり、全部屋空間10,10a,10bの排熱を容易に行うことができる。また、全部屋空間10,10a,10bの温度環境を、一定にすることもできる。なお、このような一括モードを選択可能な操作パネルは、たとえば玄関など、調整制御対象の部屋空間以外の箇所(たとえば非居室)に設けられていてもよい。
また、本実施の形態では、各部屋空間10,10a,10bは、いずれの居室であることとしたが、図10に示されるように、部屋空間は、居室11と非居室12とで構成されていてもよい。このような部屋空間を、図10では「部屋空間10c」として示している。
図10を参照して、部屋空間10cにおいて、居室11はたとえば洋室であり、非居室12はたとえば廊下である。この場合、居室11に、操作パネル31cと、室温センサ32cと、一方の窓33cと、RAC35cとが設けられている。非居室12には、他方の窓34cのみが設けられている。これらの構成部は全て、制御装置2の制御部20に接続されているものとする。
この場合、居室11と非居室12との間に設けられた建具13を居住者が開放しておことで、建具13を介して、居室11の窓33cと非居室12の窓34cとの間の通風が可能とされる。居室11に2つの窓33,34を設けることが困難な場合などに、このように、他方の窓34cを隣接する非居室12に設けることで、どの居室においても自然風による排熱を行うことができる。
また、非居室12の窓34cは、同一フロアにおける他居室、または、階段を介し、階の異なる居室の他方の窓として兼用されてもよい。
なお、本実施の形態では、第2調整制御部202においてのみ外気温を検出することとしたが、第1調整制御部201においても外気温を検出し、検出した外気温を窓33,34の開閉制御に用いてもよい。あるいは、第2調整制御部202においても、室温のみに基づいて、窓33,34の開閉制御とRAC35の運転制御とを行ってもよい。
また、本実施の形態におけるシステム1では、2つのモードにより動作可能としたが、少なくとも第2モードにより動作可能であればよい。つまり、制御部20は、第1調整制御部201を含まなくてもよい。
また、本実施の形態では、部屋空間ごとに、屋外へとつながる複数の窓が設けられることとしたが、居室内に少なくとも1つの窓が設けられていればよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 温度環境制御システム、2 制御装置、10,10a,10b,10c 部屋空間、11 居室、12 非居室、13 建具、20 制御部、21 記憶部、22 計時部、23 通信I/F、24 駆動部、25 記録媒体、31,31a,31b,31c 操作パネル、32,32a,32b,32c 室温センサ、33,34,33a,34a,33b,34b,33c,34c 窓、35,35a,35b,35c RAC(空調装置)、36 外気温センサ、37 雨センサ、100 建物、201 第1調整制御部、202 第2調整制御部、203 算出処理部、350 戻り温センサ。

Claims (8)

  1. 建物の部屋空間内における温度環境の制御を行うためのシステムであって、
    前記建物内の部屋空間に設けられ、屋外へとつながる少なくとも1つの窓と、
    前記部屋空間内に位置する吸気口から吸い込まれた戻り空気の温度が目標温度に近づくように、吹き出し空気の風量を調整する空調装置と、
    前記部屋空間に設けられた室温センサと、
    前記室温センサの検知温度に基づき検出される前記部屋空間の室温に基づいて、前記窓の開閉および前記空調装置のオンオフを制御する調整制御手段と、
    前記空調装置の運転中に取得される前記室温センサの検知温度が安定した段階で、前記室温センサの検知温度と前記空調装置の前記目標温度との差を前記室温センサの誤差値として算出する算出処理手段とを備え、
    前記調整制御手段は、前記部屋空間の室温を検出する場合に、前記室温センサの検知温度を前記誤差値により補正する補正手段を含む、温度環境制御システム。
  2. 前記調整制御手段は、前記部屋空間の室温とユーザにより設定された設定温度とを比較することによって、前記窓の開閉および前記空調装置のオンオフを制御し、
    前記空調装置の前記目標温度は、前記設定温度と同じ値である、請求項1に記載の温度環境制御システム。
  3. 前記算出処理手段は、前記調整制御手段により前記空調装置が運転された場合に前記誤差値を算出する、請求項1または2に記載の温度環境制御システム。
  4. 前記算出処理手段により算出された前記誤差値を記憶するための記憶手段をさらに備え、
    前記算出処理手段は、前記空調装置が起動される度に前記誤差値を算出し、前記記憶手段に記憶された値を更新する、請求項3に記載の温度環境制御システム。
  5. 前記算出処理手段は、前記空調装置の運転中に前記室温センサの検知温度を連続的に取得し、取得した前記室温センサの検知温度が一定時間ほぼ同じ値を示していた場合に、前記室温センサの検知温度が安定したと判断する、請求項1〜4のいずれかに記載の温度環境制御システム。
  6. 前記調整制御手段は、前記窓の開閉のみを行う第1モードに応じた動作と、前記窓の開閉および前記空調装置のオンオフを連動して行う第2モードに応じた動作とを選択的に実行する、請求項1〜5のいずれかに記載の温度環境制御システム。
  7. 外気温センサをさらに備え、
    前記調整制御手段は、前記第2モードにおいて、前記外気温センサにより検知された外気温をさらに用いて、前記窓の開閉および前記空調装置のオンオフを制御する、請求項6に記載の温度環境制御システム。
  8. 建物の部屋空間内における温度環境の制御を行うための装置であって、
    室温センサの検知温度に基づき検出される前記部屋空間の室温に基づいて、前記部屋空間に設けられた窓の開閉、および、前記部屋空間内に位置する吸気口から吸い込まれた戻り空気の温度が目標温度に近づくように吹き出し空気の風量を調整する空調装置のオンオフを制御する調整制御手段と、
    前記空調装置の運転中に取得される前記室温センサの検知温度が安定した段階で、前記室温センサの検知温度と前記空調装置の前記目標温度との差を前記室温センサの誤差値として算出する算出処理手段とを備え、
    前記調整制御手段は、前記部屋空間の室温を検出する場合に、前記室温センサの検知温度を前記誤差値により補正する補正手段を含む、温度環境制御装置。
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