JP2015161379A - 静圧形の非接触形メカニカルシール - Google Patents

静圧形の非接触形メカニカルシール Download PDF

Info

Publication number
JP2015161379A
JP2015161379A JP2014037832A JP2014037832A JP2015161379A JP 2015161379 A JP2015161379 A JP 2015161379A JP 2014037832 A JP2014037832 A JP 2014037832A JP 2014037832 A JP2014037832 A JP 2014037832A JP 2015161379 A JP2015161379 A JP 2015161379A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
case
ring
sealing ring
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014037832A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6198636B2 (ja
Inventor
博之 坂倉
Hiroyuki Sakakura
博之 坂倉
光治 大賀
Mitsuharu Oga
光治 大賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Pillar Packing Co Ltd
Original Assignee
Nippon Pillar Packing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Pillar Packing Co Ltd filed Critical Nippon Pillar Packing Co Ltd
Priority to JP2014037832A priority Critical patent/JP6198636B2/ja
Publication of JP2015161379A publication Critical patent/JP2015161379A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6198636B2 publication Critical patent/JP6198636B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Sealing (AREA)

Abstract

【課題】両密封環の軸線方向における相対位置を安全且つ正確に監視することができる静圧形の非接触形メカニカルシールを提供する。【解決手段】ケース側密封環5の密封端面5aと軸側密封環6の密封端面6aとの間を、ケース側密封環5の密封端面5aに形成した静圧発生溝15にシールガス供給路8からこれに配設したオリフィス8dを経てシールガスSを供給することにより、非接触状態に保持するように構成した静圧形の非接触形メカニカルシールにおいて、シールケース2及びケース側密封環5に、シールガス供給路8におけるオリフィス8dより下流側の部分8eにポケット圧導出路91を接続して、ポケット圧導出路91からシールケース2外に導いた圧力検出路92に設けた圧力計93により静圧発生溝15内のシールガス圧力を検出することによって、両密封環5,6の軸線方向における相対位置を検知、監視する。【選択図】図1

Description

本発明は、ガスを扱うブロワー、圧縮機、撹拌機等の回転機器の軸封手段として使用される静圧形の非接触形メカニカルシールに関するものである。
この種の静圧形の非接触形メカニカルシールとしては、例えば特許文献1に開示される如く、回転軸に固定された固定密封環である軸側密封環と、シールケースに軸線方向移動可能に保持され且つ軸側密封環の先端面である軸側密封端面に対向する先端面たるケース側密封端面に静圧発生溝を形成した可動密封環であるケース側密封環と、シールケースとケース側密封環との間に介装されてケース側密封環を軸側密封環へと押圧附勢するスプリングと、シールケース及びケース側密封環を貫通して静圧発生溝に至るシールガス供給路とを具備して、シールガス供給路からこれに配設したオリフィスを経て静圧発生溝にシールガスを供給することにより、両密封環の密封端面間を非接触状態に保持しつつ被密封流体領域と非密封流体領域とをシールするように構成されたものが周知である(例えば、特許文献1を参照)。
かかる非接触形メカニカルシールにあっては、静圧発生溝から密封端面間に導入されたシールガスにより密封端面間にこれを開く方向に作用する開力(密封端面間に導入されたシールガスによって発生する静圧によるもの)が発生し、この開力とスプリングにより密封端面間を閉じる方向に作用する閉力とがバランスすることにより、密封端面間が適正な隙間(一般に5〜15μmであり、以下「適正隙間」という)に保持される。
ところで、両密封環の軸線方向における相対位置(以下「密封環相対位置」という)は上記開閉力がバランスされて密封端面間が適正隙間となるように設定され、静圧形の非接触形メカニカルシールはこのように設定された密封環相対位置(以下「設定密封環相対位置」という)を担保されるように組立てられる。
しかし、例えば回転軸の軸受が長期使用のうちに摩耗損傷することによって、回転軸がメカニカルシール組み立て時の位置から変位したような場合、密封環相対位置が設定密封環相対位置と異なることになり、静圧形の非接触形メカニカルシールによるシール機能(以下「メカニカルシール機能」という)が低下、喪失する虞れがある。すなわち、回転軸がこれに固定されている軸側密封環がケース側密封環に近づく方向に変位すると、密封端面間の隙間が適正隙間より小さくなると共にスプリングが設定密封環相対位置の場合より圧縮されてスプリングによる閉力が大きくなり、その結果、密封端面間が相手密封端面と接触して摩耗損傷する等、メカニカルシール機能が低下或いは喪失する虞れがある。また、逆に、軸側密封環がケース側密封環から離れる方向に回転軸が変位すると、密封端面間の隙間が適正隙間より大きくなると共にスプリングが設定密封環相対位置の場合より伸張されてスプリングによる閉力が小さくなり、その結果、適正なメカニカルシール機能が発揮されず、密封端面間から被密封流体が漏洩する虞れがある。
このような密封環相対位置が設定密封環相対位置と異なることとなる事態は上記した回転軸の変位以外にも種々の原因で生じ、メカニカルシール機能の低下或いは喪失の原因となっている。例えば、長期使用によってメカニカルシール構成部材を固定しているネジが緩んだり、温度変化が大きなシール条件下において隣接するメカニカルシール構成部材間の熱膨張量差ないし熱収縮量差が想定外に大きくなることにより、或いはメカニカルシール組み立て時におけるメカニカルシール構成部材の取付精度不良により、密封環相対位置がメカニカルシール機能を低下或いは喪失させる状態に変化することがある。
而して、このようなメカニカルシール機能が喪失するような密封環相対位置の変化が生じた場合、これを放置して運転を継続することは当該メカニカルシールやこれを装備する回転機器の破損等の大事故を招来することになるから、これを未然に回避するためには、密封環相対位置を常時監視しておく必要がある。
そこで、従来においては、このような密封環相対位置を人為的に監視したり、監視装置を付設しておくことが行われている。
すなわち、人為的な監視は作業者が五感により行うもので、例えば、視覚により密封端面間から漏れの有無を確認したり、嗅覚ないし聴覚により密封端面が接触することによって発せられる臭いや音を確認する等により、密封環相対位置が設定密封環相対位置にあるかどうかを判断する。
また、監視装置としては、特許文献2又は特許文献3に開示される如く、回転軸の変位をセンサにより検知することにより、密封環相対位置をモニタリングするものが提案されている。
特開2010−25201号公報 特開平8−254402号公報 特開平6−26578号公報
しかし、人為的な監視作業は、作業者がメカニカルシールの近傍で行う必要があるため甚だ危険であり、また密封環相対位置を正確に把握するためには高度の熟練が必要となるため、未熟練者では密封環相対位置が設定密封環相対位置と異なっているかどうかの判断を的確に行うことができない。
一方、特許文献2又は特許文献3に開示されるような監視装置によれば、作業者の五感による監視作業に比して、メカニカルシールから離れた場所で密封環相対位置を安全且つ正確に把握することができるが、かかる監視装置は、センサ出力信号の制御機器や表示機器等を必要とし、構造複雑にして高価なものであることから、当該監視装置を付設しておくことにより当該メカニカルシール全体の構造が複雑化すると共にランニングコストを含めた経済的負担が大きくなる。
また、静圧形の非接触形メカニカルシールは、引火性ガスや可燃性ガスを扱う回転機器においても好適な軸封手段として使用されることが多いが、このような用途では、上記監視装置のような電源を必要とする電気機器を使用することはセンサ等が着火源となる虞れがあり、何らかの防爆構造としておくことが必要となる。このよう防爆構造としておくことは、監視装置が更に複雑化、大型化して高額なものとなり、さらに、国の認定(型式認定)を受けたもの以外は使用できない。
ところで、静圧形の非接触形メカニカルシールにあっては、シールガス供給路にオリフィスを配設していることにより、密封端面間の隙間が広狭変化すると、これに伴って静圧発生溝内の圧力(以下「ポケット圧」という)が昇降変化する。すなわち、密封端面間の隙間が適正隙間より大きくなった場合には、静圧発生溝から密封端面間に流出するシールガス量が増加して当該シールガス量とオリフィスを通って静圧発生溝に供給されるシールガス量とが不均衡となり、ポケット圧が低下する。逆に、密封端面間の隙間が適正隙間より小さくなったときは、静圧発生溝から密封端面間に流出するシールガス量が減少して当該シールガス量とオリフィスを通って静圧発生溝に供給されるシールガス量とが不均衡となり、ポケット圧が上昇する。
本発明は、このように密封端面間の隙間の広狭変化に伴って静圧発生溝内の圧力(ポケット圧)が昇降変化することに着目して、ポケット圧を検出することにより両密封環の軸線方向における相対位置(密封環相対位置)を上記した問題を生じることなく安全且つ正確に監視することができる静圧形の非接触形メカニカルシールを提供することを目的とするものである。
本発明は、シールケース及びこれを洞貫する回転軸の何れか一方に固定された固定密封環と、シールケース及び回転軸の何れか他方に、先端面を固定密封環の先端面に対向させた状態で、軸線方向移動可能に保持された可動密封環と、可動密封環を固定密封環へと押圧附勢するスプリングと、両密封環の何れか一方であってシールケースに設けられたケース側密封環の先端面に形成された静圧発生溝と、シールケース及びケース側密封環を貫通して静圧発生溝に至るシールガス供給路とを具備して、シールガス供給路からこれに配設したオリフィスを経て静圧発生溝にシールガスを供給することにより、両密封環の先端面間を非接触状態に保持しつつ被密封流体領域と非密封流体領域とをシールするように構成された静圧形の非接触形メカニカルシールにおいて、上記の目的を達成すべく、特に、シールケース又はシールケース及びケース側密封環に、シールガス供給路におけるオリフィスより下流側の部分に連通接続されたポケット圧導出路を形成すると共に、ポケット圧導出路からシールケース外に導いた圧力検出路に圧力計を設け、この圧力計により静圧発生溝内のシールガス圧力を検出して、この検出圧力により両密封環の軸線方向における相対位置を検知するように構成しておくことを提案するものである。
かかる非接触形メカニカルシールにあっては、圧力計として電源を要しない機械式のもの(例えば、ブルドン管圧力計、液柱型マノメータ等)を使用することが好ましい。
また、本発明の静圧形の非接触形メカニカルシールの好ましい実施の形態にあっては、シールガス供給路が、シールケースとケース側密封環との対向周面間に形成された環状空間であって当該対向周面に装填された第一及び第二Oリングによりシールされた第一連通空間と、シールケースに形成されて第一連通空間に連通する第一ケース側通路と、ケース側密封環に形成されて静圧発生溝と第一連通空間とを連通接続する第一密封環側通路とからなり、前記オリフィスが第一密封環側通路に配設されている。また、ポケット圧導出路は、シールケースとケース側密封環との対向周面間に形成された環状空間であって当該対向周面間に装填された第三及び第四Oリングによりシールされた第二連通空間と、シールケースに形成されて第二連通空間と圧力検出路とを接続する第二ケース側通路と、ケース側密封環に形成されて第二連通空間と前記シールガス供給路におけるオリフィスより下流側の部分とを連通接続する第二密封環側通路とからなる。
また、前記第一及び第二連通空間がシールケースの内周面とケース側密封環の外周面との間に形成される場合には、第二Oリングと第三Oリングとを兼用することが好ましい。また、前記第二連通空間は、ケース側密封環の内周面とこれに径方向に対向するシールケース部分の外周面との間に形成するように構成することも可能である。
さらに、被密封流体が圧力変動するような条件下で使用される場合にあって、ケース側密封環が可動密封環であるときには、ケース側密封環の基端面とこれに軸線方向に対向するシールケース部分との間にOリングでシールされた背圧室を形成し、ケース側密封環に
被密封流体領域と背圧室とを連通する背圧導入路を形成しておくことが好ましい。
また、本発明の静圧形の非接触形メカニカルシールにあっては、固定密封環がシールケースに固定されたケース側密封環であり、可動密封環が回転軸に軸線方向移動可能に保持された軸側密封環であってもよい。
本発明の静圧形の非接触形メカニカルシールは、静圧発生溝内の圧力(ポケット圧)を圧力計で検出することにより両密封環の軸線方向における相対位置(密封環相対位置)を検知、監視するようにしたものであるから、圧力計をシールケース外の安全な場所に配置しておくことにより、当該監視を人為的に行う場合のように作業者が危険な場所に立ち入ることなく密封環相対位置を監視することができる。しかも、特許文献2又は特許文献3に開示されるようにメカニカルシール内にセンサ等の電気機器を設置しておくことがないから、被密封流体として引火性ガスや可燃性ガスを使用する場合にも、防爆構造を必要とすることなく、密封環相対位置を安全に監視することができる。特に、圧力計として電源を要しない機械式のブルドン管圧力計等を使用する場合には、被密封流体として引火性ガスや可燃性ガスを使用する場合や回転機器が火災発生の危険がある防爆環境下に設置されている場合にも、密封環相対位置を安全に監視することができる。また、密封環相対位置の監視を、ポケット圧導出路、圧力検知路及び圧力計からなる構造簡単にして安価な監視装置により行うことができるから、監視装置を防爆構造としておく必要がないこととも相俟って、特許文献2又は特許文献3に開示される感知装置を設ける場合のようにメカニカルシールの大型化や構造複雑化を招くことがなく、経済的負担も小さい。
したがって、本発明の静圧形の非接触形メカニカルシールは、当該メカニカルシール及びこれを装備する回転機器の運転を安全に行うことができるものであり、その実用的価値極めて大なるものである。
図1は本発明に係る静圧形の非接触形メカニカルシールの一例を示す断面図である。 図2は図1の要部を拡大して示す詳細断面図である。 図3は図1のIII−III線に沿う断面図である。 図4は図2の要部を拡大して示す作用説明図である。 図5は本発明に係る静圧形の非接触形メカニカルシールの変形例を示す図1対応の断面図である。 図6は本発明に係る静圧形の非接触形メカニカルシールの他の変形例を示す図1対応の断面図である。 図7は本発明に係る静圧形の非接触形メカニカルシールの更に他の変形例を示す図1対応の断面図である。 図8は本発明に係る静圧形の非接触形メカニカルシールの更に他の変形例を示す図1対応の断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は本発明に係る静圧形の非接触形メカニカルシールの一例を示す断面図であり、図2は図1の要部を拡大して示す詳細断面図であり、図3は図1のIII−III線に沿う断面図であり、図4は図2の要部を拡大して示す作用説明図である。
図1に示す静圧形の非接触形メカニカルシールM1は、ガスを扱うブロワー、圧縮機、撹拌機等の回転機器の軸封手段として使用されるもので、被密封流体領域である機内ガス領域Hと非密封流体領域である機外ガス領域(この例では大気領域)Bとを遮蔽シールするものであり、回転機器のハウジング(機器ハウジング)1に取り付けられた筒状のシールケース2と、シールケース2を同心状に洞貫する当該回転機器の回転軸3に挿通固定されたスリーブ4と、シールケース2に軸線方向移動可能に保持された可動密封環であるケース側密封環5と、ケース側密封環5より機内ガス領域H側に位置してケース側密封環5に直対向した状態で回転軸3に固定された固定密封環である軸側密封環6と、シールケース2とケース側密封環5との間に介装されてケース側密封環5を軸側密封環6へと押圧附勢するスプリング7と、シールケース2及びケース側密封環5に形成されて両密封環5,6の対向端面たる密封端面5a,6a間に機内ガス領域Hより高圧のシールガスSを供給するシールガス供給路8とを具備して、シールガスSの供給によりケース側密封環5の先端面である密封端面(以下「ケース側密封端面」という)5aとこれに対向する軸側密封環6の先端面である密封端面(以下「軸側密封端面」という)6aとの間に発生させた静圧によって当該密封端面5a,6a間を非接触状態に保持しつつ、両密封端面5a,6aの相対回転部分においてその外周側領域である被密封流体領域Hとその内周側領域である非密封流体領域Lとをシールするように構成されており、本発明に従って、両密封環5,6の軸線方向における相対位置(密封環相対位置)をモニタリングする監視装置9が設けられている。この例では、被密封流体領域が機内ガス領域Hであり、非密封流体領域が大気領域Lである。なお、以下の説明において、前後とは図1及び図2における左右を意味するものとする。
シールケース2は、図1に示す如く、機器ハウジング1の外部端(前端部)1aに水平をなして取り付けられた円筒状のケース本体2aとその基端部(前端部)に取り付けられた円環状のフランジ体2bとその内周部から機器ハウジング1方向に突出する円筒状の保持体2cとで構成されている。フランジ体2bと保持体2cとは一体構造物であり、この一体構造物2b,2cとケース本体2aとは適当数の連結ボルト2dにより一体化された上、適当数の取付ボルト2eにより機器ハウジング1にその外部端1aに衝合させた状態で取り付けられている。
スリーブ4は、図1に示す如く、回転軸3に挿通された円筒状の本体部4aとその先端部(後端部)に膨出形成された円環状の受止部4bとで一体構成された第一スリーブ部分と、回転軸3に挿通された厚肉円筒状の固定部4cとその先端外周部(後端外周部)から軸線方向に延びて本体部4aに外嵌された薄肉円筒状の押圧部4dとで一体構成された第二スリーブ部分とに分割構成されている。而して、スリーブ4は、図1に示す如く、固定部4cに挿通させた適当数の連結ボルト4eを本体部4aに螺着することにより第一スリーブ部分4a,4bと第二スリーブ部分4c,4dとを一体連結してなるものである。而して、スリーブ4は、その機外大気領域L側の端部である固定部4cに螺合させた適当数のセットスクリュー4fを回転軸3へと締付けることにより、回転軸3に挿脱可能に固定される。なお、スリーブ4の外径は受止部4bにおいて最大となっており、受止部4bより大気領域L側における外径は同一(一定)である。
ケース側密封環5は、スリーブ4の押圧部4dに同心状に遊嵌された状態で、シールケース2に軸線方向(前後方向)移動可能に且つ相対回転不能に保持されている。すなわち、ケース側密封環5は、図1に示す如く、その外周面とシールケース2のケース本体2a
の内周面との間に軸線方向に所定間隔を隔てて並列する前後一対の第一及び第二Oリング10,11を介在させると共にケース側密封環5の内周面とシールケース2の保持体2cの外周面との間に第五Oリング12を介在させた二次シール状態でケース本体2aと保持体2cとの間に嵌合させることにより、シールケース2に軸線方向に移動可能に保持されている。またケース側密封環5は、図1に示す如く、その基端部(前端部)に穿設した適当数の係合凹部5bにシールケース2のフランジ体2bに植設したドライブピン13を係合させることによって、一定範囲での軸線方向移動が許容された状態で、シールケース2に対する相対回転が阻止されている。この例では、ケース側密封環5がカーボン製の環状体であり、その先端面(後端面)は軸線に直交する平滑な環状平面であるケース側密封端面5aに構成されている。
なお、ケース側密封環5の外周面には第一及び第二Oリング10,11間に位置して両Oリング10,11の相互接近方向への移動を規制する環状突起5cが形成されており、フランジ体2bにはケース本体2aとケース側密封環5との対向周面間に突出して第一Oリング10の第二Oリング11から離間する方向への移動を規制する円筒状突起2fが形成されており、ケース本体2aの内周面には第二Oリング11の第一Oリング10から離間する方向への移動を規制する環状段部2gが形成されている。環状突起5cは、シールケース2を機器ハウジング1から取り外した場合において、第二Oリング11に衝合することにより、スプリング7の附勢力によるケース側密封環5のシールケース2(ケース本体2a)からの脱落を防止するものである。勿論、ケース側密封環5の内周部を保持しているシールケース部分つまり保持体2cは、環状突起5cが第二Oリング11に衝合した状態においてケース側密封環5を保持するに必要且つ十分な軸線方向長さを有するものとされている。また、ケース側密封環5とシールケース2のフランジ体2bとの軸線方向対向端面間に形成される空間(スプリング7及びドライブピン13が配置された空間)はOリング10,12でシールされているが、当該空間はフランジ体2bに形成した開放孔2hにより非密封流体領域である大気領域Lに開放されている。
軸側密封環6は、ケース側密封環5より機内ガス領域H側(後方側)に配して、回転軸3にスリーブ4を介して固定されている。すなわち、軸側密封環6は、図1に示す如く、シールケース2のケース本体2a内に配して、ケース側密封環5と直対向した状態でスリーブ4の本体部4aに嵌合されると共に連結ボルト4eを締付けてスリーブ4の受止部4bと押圧部4dとの間に挟圧させることにより、スリーブ4に固定されている。軸側密封環6の先端面(前端面)は軸線に直交する平滑な環状平面である軸側密封端面6aに構成されている。この例では、軸側密封環6がステンレス鋼等の金属製の円環状体であり、その先端面にはセラミックス層6bが被覆形成されており、このセラミックス層6bで軸側密封端面6aが構成されている。また、軸側密封環6は、その基端部(後端部)に形成した係合凹部6cにスリーブ4の受止部4bに植設したドライブピン14を係合させることによって、スリーブ4つまり回転軸3に対する相対回転が阻止されている。
スプリング7は、図1に示す如く、ケース側密封環5とシールケース2のフランジ体2bとの間に周方向に等間隔を隔てて介装された複数個のコイルスプリング(一個のみ図示)で構成されていて、ケース側密封環5を軸側密封環6へと押圧附勢するものであり、密封端面5a,6aを閉じる方向に作用する閉力Fcを発生させるものである。
シールガス供給路8は、図1に示す如く、シールケース2及びケース側密封環5に形成された一連のものであり、シールケース2とケース側密封環5との対向周面間に形成された第一連通空間8aと、シールケース2のケース本体2aを貫通して第一連通空間8aに連通する第一ケース側通路8bと、ケース側密封環5を貫通して第一連通空間8aからケース側密封端面5aに形成した静圧発生溝15に至る第一密封環側通路8cと、第一密封環側通路8cに配設されたオリフィス8dとからなり、機内ガス領域Hの圧力より高圧の
シールガスSを静圧発生溝15に供給させることにより、密封端面5a,6a間にこれを開く方向に作用する静圧(開力Fo)を発生させるものである。なお、シールガス供給路8から静圧発生溝15へのシールガスSの供給は当該回転機器の運転中(回転軸3の駆動中)において行われ、運転停止後には停止される。当該回転機器の運転は、シールガスSの供給が開始された後であって、密封端面5a,6a間が非接触状態に保持された後において開始され、シールガスSの供給停止は、当該回転機器の運転停止後であって回転軸3が完全に停止した後に行なわれる。
静圧発生溝15は、図1〜図3に示す如く、ケース側密封端面5aの径方向における中央部又は略中央部に形成されており、ケース側密封端面5aと同心状の環状をなして連続又は断続する断面三角形状の浅い凹溝であり、この例では後者を採用している。すなわち、静圧発生溝15は、図3に示す如く、ケース側密封端面5aと同心環状をなして並列する複数の円弧状凹溝15aで構成されている。
第一連通空間8aは、図1に示す如く、シールケース2のケース本体2aの内周面とケース側密封環5の外周面との間に形成された環状空間であって、当該周面間に装填された第一及び第二Oリング10,11によってシールされている。
第一ケース側通路8bは、その上流端部に所定のシールガス供給源(図示せず)から導かれたシールガス供給管16を接続したもので、機内ガス領域Hのガス(機内ガス)より高圧のシールガスSを第一連通空間8aに供給する。なお、シールガスSとしては、大気中に放出しても無害であり且つ機内ガスに悪影響を及ぼさない性状のものを、シール条件に応じて適宜に選定する。この例では、各種物質に対して不活性であり且つ人体に無害である清浄な常温の窒素ガスが使用されている。また、シールガス供給管16から供給されるシールガスSの圧力(供給シールガス圧)は、一般に、静圧発生溝15内の圧力(ポケット圧)が機内ガス圧(機内ガス領域Hの圧力)より0.5〜1.5bar高くなるように、機内ガス圧より1〜3bar程度高く設定されている。
第一密封環側通路8cは、図2に示す如く、その上流端部をケース側密封環5の環状突起5cの外周面において第一連通空間8aに開口させたもので、その下流側部分は分岐されていて、各分岐部分8eが静圧発生溝15の各円弧状凹溝15aに連通接続されている。オリフィス8dは第一密封環側通路8cの上流側部分つまり分岐されていない部分の適所に配設されている。したがって、第一ケース側通路8bから第一連通空間8aに供給されたシールガスSは第一密封環側通路8cからオリフィス8dを経た上、各分岐部分8eから静圧発生溝15の各円弧状凹溝15aに供給される。
監視装置9は、図1及び図2に示す如く、シールケース2及びケース側密封環5に、シールガス供給路8におけるオリフィス8dより下流側の部分に連通接続されたポケット圧導出路91を形成すると共に、ポケット圧導出路91からシールケース2外に導いた圧力検出路92に圧力計93を設けてなる。
ポケット圧導出路91は、図1及び図2に示す如く、シールケース2とケース側密封環5との対向周面間(シールケース2の本体ケース2aの内周面とケース側密封環5の外周面との間)に第一連通空間8aよりケース側密封端面5a側に位置して形成された環状空間であって当該対向周面間に装填された第三及び第四Oリング17,18によりシールされた第二連通空間91aと、シールケース2に形成されて第二連通空間91aと圧力検出路92とを接続する第二ケース側通路91bと、ケース側密封環5に形成されて第二連通空間91aと第一密封環側通路8dの一つの分岐部分8eとを連通接続する第二密封環側通路91cとからなり、当該分岐部分8eから円弧状凹溝15aに供給されるシールガスSの一部を圧力検出路92へと導出させる、つまり静圧発生溝15内の圧力であるポケッ
ト圧を圧力検出路92へと導出させるようになっている。
この例では、第三Oリング17は前記第二Oリング11で兼用されており、第四Oリング18はケース側密封環5の外周面に形成されたOリング溝5dに係合保持されており、第二ケース側通路91bの上流端及び第二密封環側通路91cの下流端はOリング溝5dと第三Oリング17(第二Oリング)を係止する環状段部2gとの間において第二連通空間91aに開口されている。なお、シールケース2の本体ケース2aと第四Oリング18との接触面の径は、第三Oリング17(第二Oリング11)とケース側密封環5との接触面の径と同一に設定されていて、第二連通空間91a内の圧力によりケース側密封環5を軸側密封環6から遠ざかる方向へと押圧する軸線方向推力(開力)が作用しないように工夫されている。
圧力計93は、ポケット圧導出路91及び圧力検出路92を介してポケット圧を検出するもので、作業者が安全にポケット圧を監視しうる場所に設置されている。この例では、圧力計93として電源を要しないブルドン管圧力計等の機械式圧力計が使用されている。なお、圧力検出路92には、圧力計93の上流側に配してストップ弁94が設けられている。
また、この例では、当該メカニカルシールM1をカートリッジ形のものに構成してある。すなわち、回転側要素(スリーブ4及びこれに固定された軸側密封環6)と静止側要素(シールケース2及びこれに保持されたケース側密封環5等)とを、図1に鎖線図示する如く、シールケース2のフランジ体2bに取付ボルト19により取り付けたセット爪20をスリーブ4の固定部4cに形成した環状凹部4gに係合させることにより当該メカニカルシールM1の組立状態と同一状態に連結するように構成して、この連結状態のまま取付ボルト2e及びセットスクリュー4fを操作することにより機器ハウジング1及び回転軸3に組み込み或いは取り外しできるように工夫してある。
以上のように構成された静圧形の非接触形メカニカルシールM1にあっては、シールガスSが第一ケース側通路8bから第一連通空間8a及び第一密封環側通路8cを経て静圧発生溝15に供給されると、静圧発生溝15から密封端面5a,6a間に流出されたシールガスSにより、密封端面5a,6a間にこれを開く方向に作用する開力Foが発生する。この開力Foは、静圧発生溝15から密封端面5a,6a間に流出されたシールガスSによって発生する静圧によるものであり、この静圧は静圧発生溝15内のシールガス圧力であるポケット圧より小さいが、両領域H,Lの圧力より高いことから、シールガスSは密封端面5a,6a間から両領域H,Lに流出することになる。したがって、密封端面5a,6aは、この開力Foと密封端面5a,6a間を閉じる方向に作用するスプリング7の附勢力による閉力Fcとがバランスする適正な非接触状態に保持される。すなわち、静圧発生溝15に導入されたシールガスSは密封端面5a,6a間に静圧の流体膜を形成し、この流体膜の存在によって、密封端面5a,6aの相対回転部分においてその外周側領域である機内ガス領域Hとその内周側領域である大気領域Lとの間が遮蔽シールされる。
而して、両密封環5,6の軸線方向における相対位置(密封環相対位置)並びに供給シールガス圧及びスプリング7のバネ定数は、図4に実線で示す如く、上記開閉力Fo,Fcがバランスされて密封端面5a,6a間の隙間が適正隙間(一般に、5〜15μm)となるように設定され、静圧形の非接触形メカニカルシールM1はこのように設定された密封環相対位置(設定密封環相対位置)が担保されるように組立てられるが、運転中においては、種々の要因で、同図に一点鎖線又は二点鎖線で示す如く、密封環相対位置が設定密封環相対位置と異なる事態が発生する場合がある。例えば、回転軸3の軸受が摩耗損傷して、回転軸3が組み立て時の位置から軸線方向に変位することによって、或いは第一スリーブ部分4a,4bと第二スリーブ部分4c,4dとを連結している連結ボルト4eが緩
むことによって軸側密封環6が軸線方向に変位した場合や、シールケース2の一体構造物2b,2cとケース本体2aとを連結している連結ボルト2dやシールケース2を機器ハウジング1に取り付けている取付ボルト2eが緩むことによってケース側密封環5が軸線方向に変位した場合等である。
このように密封環相対位置が設定密封環相対位置と異なった場合、密封端面5a,6a間の隙間が適正隙間を維持できず、広狭変化してポケット圧が昇降変化することになる。
すなわち、両密封環5,6が接近する方向に相対変位すると、図4に一点鎖線で示す如く、密封端面5a,6a間の隙間が適正隙間(図4に実線で示す状態における密封端面5a,6a間の隙間)より狭くなって、静圧発生溝15から密封端面5a,6a間に流出するシールガス量が減少して当該シールガスSの流出量がオリフィス8dを通って静圧発生溝15に供給されるシールガスSの供給量より少なくなる。このように静圧発生溝15におけるシールガスSの流出量と供給量とが不均衡となる結果、ポケット圧が、適正隙間が保持されているときのポケット圧(以下「適正ポケット圧」という)より上昇する。逆に、両密封環5,6が離間する方向に相対変位すると、図4に二点鎖線で示す如く、密封端面5a,6a間の隙間が適正隙間より広くなって、静圧発生溝15から密封端面5a,6a間へのシールガスSの流出量が増加して当該流出量がオリフィス8dを通って静圧発生溝15に供給されるシールガスSの供給量より多くなる。このように静圧発生溝15におけるシールガスSの流出量と供給量とが不均衡となる結果、ポケット圧が、適正ポケット圧より下降する。
したがって、密封端面5a,6aの隙間が適正隙間となっているか、適正隙間より大きくなっているか、また適正隙間より小さくなっているかを、ポケット圧により検知することができる。而して、ポケット圧は圧力計93によりモニタリングすることができるから、圧力計93による検出圧力を作業者が監視することによって、密封端面5a,6a間の隙間が適正隙間となっているかどうか検知することができる。
ところで、密封環相対位置が設定密封環相対位置と異なる場合においても、密封端面5a,6aの隙間が適正隙間から大きく変化しない場合には、オリフィス8dの効果により当該隙間は適正隙間に自動的に復帰調整される。すなわち、回転機器の振動等により密封端面5a,6aの隙間が大きくなったときは、上記した如くポケット圧が低下するため、静圧発生溝15から密封端面5a,6a間に流出したシールガスSによって生じる開力Foが閉力Fcより小さくなり、その結果、密封端面5a,6a間の隙間が小さくなるように変化して、その隙間が適正隙間に調整される。逆に、密封端面5a,6a間の隙間が小さくなったときは、上記した如くポケット圧が高くなるため、静圧発生溝15から密封端面5a,6a間に流出したシールガスSによって生じる開力Foが閉力Fcより大きくなり、その結果、密封端面5a,6a間の隙間が大きくなるように変化して、その隙間が適正隙間に調整される。すなわち、オリフィス8dによる密封端面5a,6aの隙間の自動調整機能が発揮されるのであり、当該隙間が適正隙間に調整されることによりポケット圧も適正ポケット圧に復帰されることになる。このような密封端面5a,6aの隙間の自動調整時間は短時間であり、ポケット圧の変動幅も小さい。なお、以下、密封端面5a,6aの隙間が上記した如く適正隙間に自動調整される場合のポケット圧の範囲を「許容ポケット圧」という。
しかし、上記した回転軸3の軸受の摩耗損傷やボルト2d,2e,4eの緩み等の回転機器やメカニカルシールM1の重大な欠陥によって密封環相対位置が設定密封環相対位置と異なることになった場合には、これによる適正隙間に対する密封端面5a,6a間の隙間変化が大きく、当該隙間が適正隙間に自動修正されることがなく、メカニカルシール機能が喪失する。すなわち、密封環相対位置の変化により、例えば図4に一点鎖線で示す如
く、軸側密封環6がケース側密封環5に接近する方向に相対変位すると、密封端面5a,6a間の隙間が適正隙間より小さくなると共にスプリング7が設定密封環相対位置の場合より圧縮されてスプリング7による閉力Fcが大きくなり、その結果、密封端面5a,6a間が接触して密封端面5a,6aが摩耗損傷する等、メカニカルシール機能が喪失する虞れがある。この場合、ポケット圧は許容ポケット圧を大幅に上回ることなる。また、逆に、密封環相対位置の変化により、例えば図4に二点鎖線で示す如く、軸側密封環6がケース側密封環5から離間する方向に相対変位すると、密封端面5a,6a間の隙間が適正隙間より大きくなると共にスプリング7が設定密封環相対位置の場合より伸張されてスプリング7による閉力Fcが小さくなり、その結果、ポケット圧が許容ポケット圧を大幅に下回ることになり、メカニカルシール機能が喪失して、密封端面5a,6a間から機内ガスが漏洩する虞れがある。このような状態となったときは、直ちに回転機器の運転を停止して、メカニカルシールM1の修理等のメンテナンスを行う必要がある。
したがって、このようにポケット圧が許容ポケット圧の範囲内にあるかどうかを圧力計93でモニタリングすることにより、メカニカルシール機能が喪失するような密封環相対位置の変化があった場合にはこれを的確且つ迅速に検知することができ、回転機器やメカニカルシールM1に修理が必要な欠陥が生じた場合にも、これを放置することによる大事故の発生を未然に回避することができる。
しかも、監視装置9がポケット圧を検出する圧力計93で構成されるものであって、メカニカルシールM1内にセンサ等の電気的感知機器を配設する必要がない圧力検出機器(ポケット圧ポケット圧導出路91、圧力検出路92及び圧力計93からなる)であるから、圧力計93をシールケース2外に導いた圧力検出路92により作業者に危険が及ばない安全な場所に設置することできることとも相俟って、ポケット圧を安全に監視することができる。
さらに、上記した如く圧力計93として電源を要しないブルドン管圧力計等の機械式のものを使用することにより、機内ガスが引火性ガスや可燃性ガスである場合や回転機器が引火、可燃の虞れがある防爆環境下に設置されている場合にも火災事故を引き起こす虞れがなく、安全なモニタリングを行うことができる。また、圧力計93を含めた監視装置9を防爆構造とする必要がないことから、監視装置9を構造簡単にして安価なものとできる。
なお、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の基本原理を逸脱しない範囲において適宜に改良、変更することができる。
例えば、ポケット圧導出路91は、図5又は図6に示す如く構成しておくことができる。すなわち、図5に示す静圧形の非接触形メカニカルシールM2では、ケース側密封環5を、その外周面とシールケース2のケース本体2aの内周面との間に軸線方向に所定間隔を隔てて並列する前後一対の第一及び第二Oリング10,11を介在させると共にケース側密封環5の内周面とこれに径方向に対向するシールケース部分の外周面つまりシールケース2の保持体2cの外周面との間に軸線方向に所定間隔を隔てて並列する前後一対の第三及び第四Oリング21,22を介在させた二次シール状態でケース本体2aと保持体2cとの間に嵌合させることにより、シールケース2に軸線方向に移動可能に保持してあり、ポケット圧導出路91を、シールケース2とケース側密封環5との対向周面間(シールケース2の保持体2cの外周面とケース側密封環5の内周面との間)に形成された環状空間であって第三及び第四Oリング21,22によりシールされた第二連通空間91dと、シールケース2(フランジ体2b及び保持体2c)に形成されて第二連通空間91dと圧力検出路92とを接続する第二ケース側通路91eと、ケース側密封環5に形成されて第二連通空間91dと第一密封環側通路8dにおけるオリフィス8dより下流側の部分(静圧発生溝15が前記した如く複数の円弧状凹溝15aで構成される場合にあっては、第一密封環側通路8dの一つの分岐部分8e)とを連通接続する第二密封環側通路91fとで構成してある。なお、第三及び第四Oリング21,22はシールケース2の保持体2cの外周部に形成したOリング溝に係合保持されている。また、図6に示す静圧形の非接触形メカニカルシールM3では、オリフィス8dが第一ケース側通路8bに配置されており、ポケット圧導出路91が、第一ケース側通路8bにおけるオリフィス8dより下流側の部分と圧力検出路92とをシールケース2のケース本体2aに形成した第二ケース側通路91gで接続してなる。なお、図5及び図6に示す非接触形メカニカルシールM2,M3の構成は上記した点を除いて図1に示す非接触形メカニカルシールM1と同様であるから、この非接触形メカニカルシールM1の構成に対応する部分については、図5及び図6において図1と同一の符号を使用することによって、その詳細な説明は省略する。
また、本発明の静圧形の非接触形メカニカルシールは、機内ガス領域Hが圧力変動する条件下でも好適に使用することができるが、かかる条件下で使用する場合には図7に示す如く構成しておくことが好ましい。すなわち、図7に示す静圧形の非接触形メカニカルシールM4では、ケース側密封環5の基端部5eとこれに軸線方向に対向するシールケース部分であるフランジ体2bとの間にOリング10,12でシールされた背圧室23を形成すると共に、ケース側密封環5に被密封流体領域(機内ガス領域)Aと背圧室23とを連通する背圧導入路24を形成して、背圧室23に背圧導入路24から導入された機内ガスの圧力によってケース側密封環5の基端部5eに閉力としての推力が作用するように構成されている。かかる構成によれば、閉力Fcがスプリング力に上記推力が加重されたものとなって機内ガス領域Hの圧力変動に応じて変化することから、機内ガス領域Hの圧力変動に拘らず、開閉力Fc,Foがバランスされて密封端面5a,6aが適正な非接触状態に保持される。なお、図7に示す非接触形メカニカルシールM4の構成は上記した点を除いて図1に示す非接触形メカニカルシールM1と同一であるから、この非接触形メカニカルシールM1の構成に対応する部分については、図7において図1と同一の符号を使用することによって、その詳細な説明は省略する。
また、圧力計93は、シールケース2外に導いた圧力検出路92に設けられるものであり、非接触形メカニカルシールM1,M2,M3,M4から離れた場所に設置できるものであるから、被密封ガスが引火性ガス又は可燃性ガスでない場合等の火災の危険がない場合には、上記した電源を要しない機械式のもの(ブルドン管圧力計、液柱型マノメータ等)の他、電子表示器を有する等の電源を必要とするものも使用することができる。
また、上記した非接触形メカニカルシールM1,M2,M3,M4ではケース側密封環5を軸線方向移動が可能な可動密封環とし且つ軸側密封環6を固定密封環としたが、本発明は、ケース側密封環5を固定密封環とすると共に軸側密封環6を可動密封環とした静圧形の非接触形メカニカルシールにも適用することができる。例えば、図8に示す静圧形の非接触形メカニカルシールM5は、機器ハウジング1に取り付けたシールケース2に固定された固定密封環であるケース側密封環5と、回転軸3に、先端面である軸側密封端面6aをケース側密封環5の先端面であるケース側密封端面5aに対向させた状態で、軸線方向移動可能に保持された可動密封環である軸側密封環6と、軸側密封環6をケース側密封環5へと押圧附勢するスプリング7と、ケース側密封端面5aに形成された静圧発生溝15と、シールケース2及びケース側密封環5を貫通して静圧発生溝15に至るシールガス供給路8とを具備して、シールガス供給路8からこれに配設したオリフィス8dを経て静圧発生溝15にシールガスSを供給することにより、密封端面5a,6a間を非接触状態に保持しつつ密封端面5a,6aの相対回転部分においてその内周側領域である機内ガス領域(被密封流体領域)Hとその外周側領域である機外大気領域(非密封流体領域)Lとをシールするように構成されたものである。
この非接触形メカニカルシールM5では、ケース側密封環5が前後一対の第一及び第二Oリング10,11を介してシールケース2に嵌合固定されており、シールガス供給路8が、シールケース2とケース側密封環5との対向周面間に形成された環状空間であって第一及び第二Oリング10,11によりシールされた第一連通空間8aと、シールケース2に形成されて第一連通空間8aに連通する第一ケース側通路8bと、ケース側密封環5に形成されて静圧発生溝15と第一連通空間8aとを連通接続する第一密封環側通路8cとで構成されており、図8に示す如く、監視装置9を前記非接触形メカニカルシールM3と同様に構成してある。すなわち、オリフィス8を第一ケース側通路8bに配置すると共に、ポケット圧導出路91を、第一ケース側通路8bにおけるオリフィス8dより下流側の部分と圧力検出路92とをシールケース2に形成した第二ケース側通路91gで接続してなるものとして、圧力検出路92を介してポケット圧導出路91に接続したブルドン管圧力計等の圧力計93によりポケット圧を検出することにより、前記非接触形メカニカルシールM1,M2,M3,M4と同様に、両密封環5,6の軸線方向における相対位置を検知することができる。
また、非接触形メカニカルシールM5にあっては、回転軸3に内外筒部25a,25bとこれらを連結する環状壁部25cとからなる二重円筒状のスプリングリテーナ25を固定して、軸側密封環6を、回転軸3とスプリングリテーナ25の外筒部25bとの対向周面間にOリング26,27,28を介して軸線方向移動可能に保持させている。回転軸3と軸側密封環6との間に装填されたOリング26は、スプリングリテーナ25の内筒部25aと軸側密封環6に形成された段部6dとによって軸線方向移動を規制されている。スプリング7は軸側密封環6とスプリングリテーナ25の環状壁部25cとの間に装填されていて、軸側密封環6をケース側密封環5へと押圧附勢する。また、軸側密封環6は、これに植設したドライブピン29をスプリングリテーナ25の環状壁部25cに形成した貫通孔25dに挿通させることにより、所定範囲での軸線方向移動を許容しつつスプリングリテーナ25(及び回転軸3)に対する相対回転を阻止されている。なお、軸側密封環6におけるOリング26の接触面の径(バランス径)は軸側密封端面6aの内径より大きく設定されていて、軸側密封環6aにその段部に作用する機内ガス領域Hのガス圧によって閉力としての軸線方向推力が作用するように構成されている。すなわち、閉力Fcがスプリング力に上記推力が加重されたものとなって機内ガス領域Hの圧力変動に応じて変化することから、機内ガス領域Hの圧力変動に拘らず、前記非接触形メカニカルシールM4のように背圧室23を設けた場合と同様に、開閉力Fc,Foがバランスされて密封端面5a,6aが適正な非接触状態に保持される。なお、図8に示す非接触形メカニカルシールM5の構成は上記した点を除いて図6に示す非接触形メカニカルシールM3と同一であるから、この非接触形メカニカルシールM3の構成に対応する部分については、図8において図6と同一の符号を使用することによって、その詳細な説明は省略する。
また、上記非接触形メカニカルシールM5のように固定密封環がケース側密封環5であり且つ可動密封環が軸側密封環6である非接触形メカニカルシールにおいても、オリフィス8dの配置及び監視装置9の構成は図8に示すものに限定されず、例えば前記非接触形メカニカルシールM1,M2,M3,M4のように変更することができる。
1 機器ハウジング(ハウジング)
1a 機器ハウジングの外部端
2 シールケース
2a ケース本体
2b フランジ体
2c 保持体
2d 連結ボルト
2e 取付ボルト
2f 円筒状突起
2g 環状段部
2h 開放孔
3 回転軸
4 スリーブ
4a 本体部
4b 受止部
4c 固定部
4d 押圧部
4e 連結ボルト
4f セットスクリュー
4g 環状凹部
5 ケース側密封環
5a ケース側密封端面
5b 係合凹部
5c 環状突起
5d Oリング溝
5e ケース側密封環の基端部
6 軸側密封環
6a 軸側密封端面
6b セラミックス層
6c 係合凹部
6d 段部
7 スプリング
8 シールガス供給路
8a 第一連通空間
8b 第一ケース側通路
8c 第一密封環側通路
8d オリフィス
8e 分岐部分
9 監視装置
10 第一Oリング
11 第二Oリング
12 第五Oリング
13 ドライブピン
14 ドライブピン
15 静圧発生溝
15a 円弧状凹溝
16 シールガス供給管
17 第三Oリング
18 第四Oリング
19 取付ボルト
20 セット爪
21 第三Oリング
22 第四Oリング
23 背圧室
24 背圧導入路
91 ポケット圧導出路
91a 第二連通空間
91b 第二ケース側通路
91c 第二密封環側通路
91d 第二連通空間
91e 第二ケース側通路
91f 第二密封環側通路
91g 第二ケース側通路
92 圧力検出路
93 圧力計
94 ストップ弁
H 機内ガス領域(被密封流体領域)
L 大気領域(非密封流体領域)
M1 静圧形の非接触形メカニカルシール
M2 静圧形の非接触形メカニカルシール
M3 静圧形の非接触形メカニカルシール
M4 静圧形の非接触形メカニカルシール
M5 静圧形の非接触形メカニカルシール
S シールガス

Claims (8)

  1. シールケース及びこれを洞貫する回転軸の何れか一方に固定された固定密封環と、シールケース及び回転軸の何れか他方に、先端面を固定密封環の先端面に対向させた状態で、軸線方向移動可能に保持された可動密封環と、可動密封環を固定密封環へと押圧附勢するスプリングと、両密封環の何れか一方であってシールケースに設けられたケース側密封環の先端面に形成された静圧発生溝と、シールケース及びケース側密封環を貫通して静圧発生溝に至るシールガス供給路とを具備して、シールガス供給路からこれに配設したオリフィスを経て静圧発生溝にシールガスを供給することにより、両密封環の先端面間を非接触状態に保持しつつ被密封流体領域と非密封流体領域とをシールするように構成された静圧形の非接触形メカニカルシールにおいて、
    シールケース又はシールケース及びケース側密封環に、シールガス供給路におけるオリフィスより下流側の部分に連通接続されたポケット圧導出路を形成すると共に、ポケット圧導出路からシールケース外に導いた圧力検出路に圧力計を設け、この圧力計により静圧発生溝内のシールガス圧力を検出して、この検出圧力により両密封環の軸線方向における相対位置を検知するように構成したことを特徴とする静圧形の非接触形メカニカルシール。
  2. 圧力計が電源を要しない機械式のものであることを特徴とする、請求項1に記載する静圧形の非接触形メカニカルシール。
  3. シールガス供給路が、シールケースとケース側密封環との対向周面間に形成された環状空間であって当該対向周面に装填された第一及び第二Oリングによりシールされた第一連通空間と、シールケースに形成されて第一連通空間に連通する第一ケース側通路と、ケース側密封環に形成されて静圧発生溝と第一連通空間とを連通接続する第一密封環側通路とからなり、前記オリフィスが第一密封環側通路に配設されていることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載する静圧形の非接触形メカニカルシール。
  4. ポケット圧導出路が、シールケースとケース側密封環との対向周面間に形成された環状空間であって当該対向周面間に装填された第三及び第四Oリングによりシールされた第二連通空間と、シールケースに形成されて第二連通空間と圧力検出路とを接続する第二ケース側通路と、ケース側密封環に形成されて第二連通空間と前記シールガス供給路におけるオリフィスより下流側の部分とを連通接続する第二密封環側通路とからなることを特徴とする、請求項1〜3の何れかに記載する静圧形の非接触形メカニカルシール。
  5. 前記第一及び第二連通空間がシールケースの内周面とケース側密封環の外周面との間に形成されており、第二Oリングと第三Oリングとが兼用されていることを特徴とする、請求項3及び請求項4に記載する静圧形の非接触形メカニカルシール。
  6. 前記第二連通空間がケース側密封環の内周面とこれに径方向に対向するシールケース部分の外周面との間に形成されていることを特徴とする、請求項4に記載する静圧形の非接触形メカニカルシール。
  7. ケース側密封環が可動密封環である場合において、ケース側密封環の基端部とこれに軸線方向に対向するシールケース部分との間にOリングでシールされた背圧室を形成し、ケース側密封環に被密封流体領域と背圧室とを連通する背圧導入路を形成してあることを特徴とする、請求項1〜6の何れかに記載する静圧形の非接触形メカニカルシール。
  8. 固定密封環がシールケースに固定されたケース側密封環であり、可動密封環が回転軸に軸線方向移動可能に保持された軸側密封環であることを特徴とする、請求項1〜6の何れかに記載する静圧形の非接触形メカニカルシール。
JP2014037832A 2014-02-28 2014-02-28 静圧形の非接触形メカニカルシール Active JP6198636B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014037832A JP6198636B2 (ja) 2014-02-28 2014-02-28 静圧形の非接触形メカニカルシール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014037832A JP6198636B2 (ja) 2014-02-28 2014-02-28 静圧形の非接触形メカニカルシール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015161379A true JP2015161379A (ja) 2015-09-07
JP6198636B2 JP6198636B2 (ja) 2017-09-20

Family

ID=54184608

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014037832A Active JP6198636B2 (ja) 2014-02-28 2014-02-28 静圧形の非接触形メカニカルシール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6198636B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110207896A (zh) * 2019-05-21 2019-09-06 广州石化建筑安装工程有限公司 一种非集装式密封静压试验胎具
GB2580451A (en) * 2019-01-10 2020-07-22 Crane John Uk Ltd Mechanical seal with sensor
CN112196630A (zh) * 2020-09-23 2021-01-08 中国航发沈阳发动机研究所 一种复合式刷密封结构
CN113685255A (zh) * 2021-08-19 2021-11-23 合肥江淮汽车制管有限公司 一种具备压力监控的汽车管路
US11231396B2 (en) 2018-10-08 2022-01-25 John Crane Uk Limited Mechanical seal with sensor
US11965600B2 (en) 2019-01-04 2024-04-23 Sulzer Management Ag Mechanical sealing arrangement and a sensor ring for monitoring the operation of a mechanical seal arrangement

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51104159A (ja) * 1975-03-10 1976-09-14 Hitachi Shipbuilding Eng Co Hisetsushokushiirusochi
JPH02146374A (ja) * 1988-11-28 1990-06-05 Hitachi Ltd 非接触メカニカルシール
JPH04224373A (ja) * 1990-12-26 1992-08-13 Nippon Pillar Packing Co Ltd 非接触式軸封装置
US5193974A (en) * 1991-07-01 1993-03-16 Bw/Ip International, Inc. Dynamic pressure recovery seal
JPH0626578A (ja) * 1992-04-15 1994-02-01 Tanken Seal C-Kou:Kk 回転体の挙動監視装置
JPH08254402A (ja) * 1995-03-17 1996-10-01 Hitachi Ltd 回転軸モニタリング装置
JPH09196185A (ja) * 1996-01-24 1997-07-29 Nippon Pillar Packing Co Ltd 流体機器用軸封装置
JP2001132640A (ja) * 1999-11-02 2001-05-18 Mayekawa Mfg Co Ltd 圧縮機
JP2010025201A (ja) * 2008-07-17 2010-02-04 Nippon Pillar Packing Co Ltd 静圧形の非接触メカニカルシール
JP2011208712A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Taiyo Nippon Sanso Corp 圧縮ガス充填方法、及び圧縮ガス充填装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51104159A (ja) * 1975-03-10 1976-09-14 Hitachi Shipbuilding Eng Co Hisetsushokushiirusochi
JPH02146374A (ja) * 1988-11-28 1990-06-05 Hitachi Ltd 非接触メカニカルシール
JPH04224373A (ja) * 1990-12-26 1992-08-13 Nippon Pillar Packing Co Ltd 非接触式軸封装置
US5193974A (en) * 1991-07-01 1993-03-16 Bw/Ip International, Inc. Dynamic pressure recovery seal
JPH0626578A (ja) * 1992-04-15 1994-02-01 Tanken Seal C-Kou:Kk 回転体の挙動監視装置
JPH08254402A (ja) * 1995-03-17 1996-10-01 Hitachi Ltd 回転軸モニタリング装置
JPH09196185A (ja) * 1996-01-24 1997-07-29 Nippon Pillar Packing Co Ltd 流体機器用軸封装置
JP2001132640A (ja) * 1999-11-02 2001-05-18 Mayekawa Mfg Co Ltd 圧縮機
JP2010025201A (ja) * 2008-07-17 2010-02-04 Nippon Pillar Packing Co Ltd 静圧形の非接触メカニカルシール
JP2011208712A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Taiyo Nippon Sanso Corp 圧縮ガス充填方法、及び圧縮ガス充填装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11231396B2 (en) 2018-10-08 2022-01-25 John Crane Uk Limited Mechanical seal with sensor
US11280761B2 (en) 2018-10-08 2022-03-22 John Crane Uk Limited Mechanical seal with sensor
US11815491B2 (en) 2018-10-08 2023-11-14 John Crane Uk Limited Mechanical seal with sensor
US11965600B2 (en) 2019-01-04 2024-04-23 Sulzer Management Ag Mechanical sealing arrangement and a sensor ring for monitoring the operation of a mechanical seal arrangement
GB2580451A (en) * 2019-01-10 2020-07-22 Crane John Uk Ltd Mechanical seal with sensor
GB2580451B (en) * 2019-01-10 2021-12-01 Crane John Uk Ltd Mechanical seal with sensor
CN110207896A (zh) * 2019-05-21 2019-09-06 广州石化建筑安装工程有限公司 一种非集装式密封静压试验胎具
CN112196630A (zh) * 2020-09-23 2021-01-08 中国航发沈阳发动机研究所 一种复合式刷密封结构
CN113685255A (zh) * 2021-08-19 2021-11-23 合肥江淮汽车制管有限公司 一种具备压力监控的汽车管路
CN113685255B (zh) * 2021-08-19 2023-06-02 合肥江淮汽车制管有限公司 一种具备压力监控的汽车管路

Also Published As

Publication number Publication date
JP6198636B2 (ja) 2017-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6198636B2 (ja) 静圧形の非接触形メカニカルシール
JP3979091B2 (ja) ターボ形流体機械及びそれに用いられるドライガスシール
AU2011245602B2 (en) Ball valve seal assembly and ball valve comprising same
JP7195329B2 (ja) 流体案内通路および/または空間を封止するための機械的シール、ならびに機械的シールの摩耗を監視するための方法
CZ284460B6 (cs) Turbostroj s axiální plynovou třecí ucpávkou
RU2761257C1 (ru) Система контактного кольцевого уплотнения для нулевой эмиссии
AU2020249779B2 (en) Device for controlling fluid flow
JP6084892B2 (ja) ガスシール装置
EP0609749A2 (en) Test apparatus for seal members in a pressurized oxygen environment
JP3668169B2 (ja) 制御弁の作動診断装置
US20150136238A1 (en) Conduit connection apparatus with purge gas
KR101765881B1 (ko) 볼밸브에서 시일부재의 교환 경보장치
JP5519346B2 (ja) ドライコンタクトメカニカルシール
US11467056B2 (en) Sensing leak in a multi-seal sealing assembly with sensors
US10385975B2 (en) Rotary machine system
JP6266376B2 (ja) 静圧形の非接触形メカニカルシール
JP4896790B2 (ja) 軸受箱潤滑装置のオイルエア漏れ検出方法及びオイルエア漏れ検出装置
US20240066651A1 (en) Machine tool
JPH0326307B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160902

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170606

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170724

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170815

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170822

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6198636

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150