JP2015160971A - 鋳鉄製品の表面処理方法及び鋳鉄製品 - Google Patents

鋳鉄製品の表面処理方法及び鋳鉄製品 Download PDF

Info

Publication number
JP2015160971A
JP2015160971A JP2014035563A JP2014035563A JP2015160971A JP 2015160971 A JP2015160971 A JP 2015160971A JP 2014035563 A JP2014035563 A JP 2014035563A JP 2014035563 A JP2014035563 A JP 2014035563A JP 2015160971 A JP2015160971 A JP 2015160971A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cast iron
oil
iron product
vegetable oil
surface treatment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014035563A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015160971A5 (ja
JP6288638B2 (ja
Inventor
久仁子 及川
Kuniko Oikawa
久仁子 及川
秀春 及川
Hideharu Oikawa
秀春 及川
仁 八代
Hitoshi Yashiro
仁 八代
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OIGEN CHUZO KK
OIGEN FOUNDRY
Iwate University
Original Assignee
OIGEN CHUZO KK
OIGEN FOUNDRY
Iwate University
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OIGEN CHUZO KK, OIGEN FOUNDRY, Iwate University filed Critical OIGEN CHUZO KK
Priority to JP2014035563A priority Critical patent/JP6288638B2/ja
Priority to US14/630,710 priority patent/US20150238047A1/en
Publication of JP2015160971A publication Critical patent/JP2015160971A/ja
Publication of JP2015160971A5 publication Critical patent/JP2015160971A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6288638B2 publication Critical patent/JP6288638B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47JKITCHEN EQUIPMENT; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; APPARATUS FOR MAKING BEVERAGES
    • A47J36/00Parts, details or accessories of cooking-vessels
    • A47J36/02Selection of specific materials, e.g. heavy bottoms with copper inlay or with insulating inlay
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D7/00Processes, other than flocking, specially adapted for applying liquids or other fluent materials to particular surfaces or for applying particular liquids or other fluent materials
    • B05D7/14Processes, other than flocking, specially adapted for applying liquids or other fluent materials to particular surfaces or for applying particular liquids or other fluent materials to metal, e.g. car bodies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/31504Composite [nonstructural laminate]
    • Y10T428/31678Of metal
    • Y10T428/31714Next to natural gum, natural oil, rosin, lac or wax

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)

Abstract

【課題】 厨房用品にふさわしい植物性物質のみを用いて、鋳鉄製品に防錆性能を付与するとともに質感の高い製品を製造することができる、鋳鉄製品の表面処理方法を提供する。
【解決手段】 本発明の鋳鉄製品の表面処理方法は、鋳鉄製品の表面に、植物由来の炭粉末を植物性乾性油に添加してなる炭混合油を塗布し、加熱乾燥する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、鋳鉄製品に防錆性能を付与する鋳鉄製品の表面処理方法及び防錆性能が付与された鋳鉄製品に関する。
従来、厨房用鋳鉄製品には、防錆性能を付与するために、様々な表面処理、塗装処理が施されており、例えば化学合成塗料による塗装処理やホーロー加工処理、テフロン(登録商標)加工処理等が行われている。
特に、伝統的な南部鉄器等の厨房用鋳鉄製品を製造するにあたっては、防錆効果に加え、黒みを出して製品としての質感を高める目的もあって、かつては漆を塗って焼き付け処理を行っていたが、現在では、材料の入手性や生産性向上のために、漆に代えてカシュー塗料による焼き付け加工が行われるのが一般的になっている。
一方、厨房用鋳鉄製品については、安心・安全の観点から、化学的表面処理ではなく植物性物質を用いて防錆処理された製品を求める声が国際的に高まっている。例えば、従前より厨房用鋳鉄製品の中には、錆びの発生を防ぐために現場での使用に際して植物油による油ならし(シーズニング)を行ってから使用するものがあり、この油ならし(シーズニング)の考えを鋳造工場における製造工程に取り入れようとすることも考えられる。
しかしながら、単に植物油を塗布して焼成する表面処理方法では、密着性の低さによる剥離が起こりやすく、防錆性能が失われやすいという問題点がある。また、植物油を焼き付けるだけの表面処理では、従来品に比較して質感のある黒みが出せないという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、厨房用品にふさわしい植物性物質のみを用いて、鋳鉄製品に防錆性能を付与するとともに質感の高い製品を製造することができる、鋳鉄製品の表面処理方法を提供することを目的とする。また、本発明は、厨房用品にふさわしい植物性物質のみを用いて、防錆性能が高く、質感の高い鋳鉄製品を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、第一に本発明は、鋳鉄製品の表面に、植物由来の炭粉末を植物油に添加してなる炭混合油を塗布し、加熱乾燥することを特徴とする鋳鉄製品の表面処理方法を提供する(発明1)。
本願における鋳鉄製品とは、普通鋳鉄であって、重量比でC:2.5〜4.0%、Si:0.5〜3.0%、Mn:0.4〜1.0%、P:0.03〜0.8%、S:0.05〜0.12%を含む構成のものをいう。また、鋳鉄製品は、砂型などの鋳型に溶解した銑鉄等の材料を注入し、その後脱型し、鋳物砂を除去し、バリ取りや研磨等の仕上げをおこなった鋳造品に表面処理を加えたものをいう。
発明者らは、植物性物質のみを用いて鋳鉄製品に防錆性能を付与する方法について鋭意研究を進めた結果、単に植物油を鋳鉄製品に塗布して加熱乾燥するよりも、植物油に植物由来の炭粉末を添加した炭混合油を用いて加熱乾燥する表面処理方法を採用することにより、鋳鉄製品の防錆性能が向上することを見出した。これは、鋳鉄製品の表面に、植物由来の炭粉末を含有する植物油の重合被膜が形成されることにより、被膜のひび割れが抑制され、空気や水分の被膜への浸透速度が低下するという理由によるものと考えられる。また、当該表面処理後の鋳鉄製品は、添加された炭粉末の作用により、単に植物油を鋳鉄製品に塗布して加熱乾燥したものよりも黒みが強く出る。
上記発明(発明1)によれば、植物油及び植物由来の炭粉末という植物性物質のみを用いて、鋳鉄製品に高い防錆性能を付与することができるとともに、より黒みの強い質感の高い鋳鉄製品を製造することができる。
上記発明(発明1)においては、前記炭混合油を塗布する前に、前記鋳鉄製品の表面に前記植物油を塗布し、加熱乾燥することが好ましい(発明2)。
上記発明(発明2)によれば、鋳鉄製品の表面に形成する植物油の重合被膜が二重構造となり、より高い防錆性能を鋳鉄製品に付与することができる。
また、上記発明(発明1)においては、前記炭混合油を塗布する前に、前記鋳鉄製品の表面に酸化被膜を形成してもよい(発明3)。
上記発明(発明3)によれば、酸化被膜自体が防錆性能を高めるとともに、酸化被膜に植物油が浸み込んでいきながら重合被膜が形成されていくため、より防錆性能を高めることができる。
また、上記発明(発明2)においては、前記植物油を塗布する前に、前記鋳鉄製品の表面に酸化被膜を形成することが好ましい(発明4)。
上記発明(発明4)によれば、鋳鉄製品の表面に形成する植物油の重合被膜が二重構造となり、かつ、酸化被膜に植物油が浸み込んでいきながら重合被膜が形成されていくため、より防錆性能を高めることができる。
上記発明(発明1〜4)においては、前記植物由来の炭粉末が竹炭粉末又は木炭粉末であることが好ましい(発明5)。また、上記発明(発明1〜5)においては、前記植物油が亜麻仁油、オリーブ油、菜種油又はグレープシード油であることが好ましい(発明6)。
第二に本発明は、鋳鉄製品の表面に、植物由来の炭粉末を植物油に添加してなる炭混合油を塗布し、加熱乾燥してなる被膜が形成されていることを特徴とする鋳鉄製品を提供する(発明7)。
植物由来の炭粉末を植物油に添加してなる炭混合油を塗布し、加熱乾燥する表面処理方法により、鋳鉄製品の表面には、植物由来の炭粉末を含有する植物油の重合被膜が形成される。また、当該表面処理後の鋳鉄製品は、添加された炭粉末の作用により、単に植物油を鋳鉄製品に塗布して加熱乾燥したものよりも黒みが強く出る。そのため、上記発明(発明7)によれば、植物油及び植物由来の炭粉末という植物性物質のみを用いて、高い防錆性能が付与された鋳鉄製品とすることができるとともに、より黒みの強い質感の高い鋳鉄製品とすることができる。
上記発明(発明7)においては、前記被膜の内側に、前記鋳鉄製品の表面に前記植物油を塗布し、加熱乾燥してなる予備被膜が形成されていることが好ましい(発明8)。
上記発明(発明8)によれば、鋳鉄製品の表面に形成する植物油の重合被膜が二重構造となっていることから、より高い防錆性能が付与された鋳鉄製品とすることができる。
また、上記発明(発明7)においては、前記被膜の内側に、酸化被膜が形成されていてもよい(発明9)。
上記発明(発明9)によれば、酸化被膜自体が防錆性能を高めるとともに、酸化被膜に植物油が浸み込んでいきながら重合被膜が形成されるため、より防錆性能を高めた鋳鉄製品とすることができる。
上記発明(発明8)においては、前記予備被膜の内側に、酸化被膜が形成されていることが好ましい(発明10)。
上記発明(発明10)によれば、鋳鉄製品の表面に形成する植物油の重合被膜が二重構造となり、かつ、酸化被膜に植物油が浸み込んでいきながら重合被膜が形成されるため、より防錆性能を高めた鋳鉄製品とすることができる。
上記発明(発明7〜10)においては、前記植物由来の炭粉末が竹炭粉末又は木炭粉末であることが好ましい(発明11)。また、上記発明(発明7〜11)においては、前記植物油が亜麻仁油、オリーブ油、菜種油又はグレープシード油であることが好ましい(発明12)。
本発明の鋳鉄製品の表面処理方法によれば、厨房用品にふさわしい植物性物質のみを用いて、鋳鉄製品に防錆性能を付与するとともに質感の高い製品を製造することができる。また、本発明の鋳鉄製品によれば、厨房用品にふさわしい植物性物質のみを用いて、防錆性能が高く、質感の高い鋳鉄製品を提供することができる。
本発明の実施形態に係る鋳鉄製品の表面処理方法を示すフロー図である。 本発明の実施例における腐食電位の測定方法を示す概略図である。 本発明の実施例及び比較例の測定結果を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。最初に、本実施形態に係る鋳鉄製品の表面処理方法の流れを、図1を用いて説明する。ここで、鋳鉄製品の表面処理方法とは、砂型などの鋳型に溶解した銑鉄等の材料を注入し、その後脱型し、鋳物砂を除去し、バリ取りや研磨等の仕上げをおこなった鋳造品に対して、表面処理を加えて鋳鉄製品としていくものである。
本実施形態に係る鋳鉄製品の表面処理方法は、(I)酸化被膜の形成工程、(II)予備被膜の形成工程、及び(III)植物由来の炭粉末を含有する重合被膜の形成工程、の三つの工程からなる。図1に示すように、本実施形態に係る鋳鉄製品の表面処理方法では、まず一般的な工程で製造された鋳造品に対し、その表面に酸化被膜を形成する(S101)。酸化被膜の形成方法は特に限定されるものではなく、例えば、電気炉を用いて形成してもよいし、木炭を用いた約800℃の炭火で30〜40分程度蒸し焼きにする、所謂釜焼きという手法によって形成してもよい。電気炉を用いる場合、電気炉の炉室内の温度は400〜700℃にし、加熱時間を10分〜2時間として加熱処理することが好ましく、加熱温度を500〜600℃、加熱時間を30分〜1時間とすることがより好ましい。また、電気炉内に不活性ガスを充填した上で、酸素濃度を0.1〜5%に制御して加熱処理をし、その後、大気中で放冷することによって形成してもよい。この時、電気炉の炉室内の温度は700〜930℃にし、加熱処理時間を12〜15分として加熱処理をすることが好ましく、より好ましくは酸素濃度を0.5〜5%に制御する。
本実施形態に係る鋳鉄製品の表面処理方法に戻ると、次に、加熱して酸化被膜形成処理を終えた鋳造品を常温まで自然冷却し(S102)、酸化被膜が形成された鋳造品の表面全体に植物油を塗布する(S103)。植物油としては、例えば、亜麻仁油、オリーブ油、菜種油、グレープシード油、等を用いることができ、この中でも、亜麻仁油を用いることが特に好ましい。また、鋳造品の表面への植物油の塗布は、例えば、刷毛を用いて塗布してもよいし、スプレーによる吹き付けであってもよい。植物油の塗布量は乾燥時質量0.1〜10mg/cmが好ましく、1〜5mg/cmがより好ましい。
植物油を塗布した後、当該鋳造品を電気炉やガス炉のような通常使用される加熱装置に収納し、植物油の揮発成分が揮発するように加熱乾燥処理を行う(S104)。
この加熱乾燥処理においては、加熱温度は250〜320℃とすることが好ましく、特に270〜300℃とすることが好ましい。加熱温度が250℃を下回ると重合の進行に著しい時間がかかるとともに製品に好ましくない光沢が残りやすく、320℃を上回ると耐食性が著しく低下してしまう。また、このときの加熱時間は加熱温度に応じて10分〜2時間とすることが好ましく、特に270〜300℃では30分〜1時間とすることが望ましい。加熱時間が不足すると重合が不十分となって好ましくない光沢が残り、加熱時間が長すぎると耐食性が低下してしまう。
このように加熱乾燥処理を行うことにより、鋳造品の表面には、植物油の重合被膜が形成される。本実施形態においては、既に鋳造品表面には酸化被膜が形成されているため、当該酸化被膜の上に植物油の重合被膜が形成された状態となる。この時、酸化被膜に植物油が浸み込んでいきながら重合被膜が形成されるため、防錆性能がより高められる。
植物油を塗布して加熱乾燥処理を終えた鋳造品を常温まで自然冷却する(S105)。自然冷却した鋳造品の表面には、酸化被膜と、予備被膜としての植物油の重合被膜とが形成された状態となっている。続いて、当該鋳造品の表面(すなわち予備被膜の外側)全体に対して、植物油に植物由来の炭粉末を添加した炭混合油を塗布する(S106)。植物由来の炭粉末としては、例えば、竹炭や備長炭他の木炭を粉末状にしたものを用いることができ、この中でも、食用にも用いられる平均粒径が5〜20μm程度の竹炭粉末を用いることが特に好ましい。竹炭粉末や木炭粉末が食用であるかどうかを判断するにあたっては、食品添加物として認可されているかどうかを基準とすることも考えられる。
植物油と植物由来の炭粉末との配合は、重量比で20:1〜2:1とすることが好ましい。配合比率がこの範囲を外れると、炭粉末が少なすぎる場合、所望の耐食性や黒みが発現されず、炭粉末が多すぎると作業性や密着性が低下する。特に、炭混合油としては亜麻仁油に竹炭粉末を添加してなるものが好適であり、この場合の最適な配合比率は重量比で10:1〜3:1である。なお、炭混合油の塗布も、植物油の塗布と同様、例えば、刷毛を用いて塗布してもよいし、スプレーによる吹き付けであってもよい。炭混合油の塗布量は乾燥時質量0.1〜10mg/cmが好ましく、1〜5mg/cmがより好ましい。
炭混合油を塗布した後、当該鋳造品を電気炉やガス炉のような通常使用される加熱装置に収納し、炭混合油の揮発成分が揮発するように加熱乾燥処理を行う(S107)。
この加熱乾燥処理においては、加熱温度は250〜320℃とすることが好ましく、特に270〜300℃とすることが好ましい。加熱温度が250℃を下回ると重合の進行に著しい時間がかかるとともに製品に好ましくない光沢が残りやすく、320℃を上回ると耐食性が著しく低下してしまう。また、このときの加熱時間は加熱温度に応じて10分〜2時間とすることが好ましく、特に270〜300℃では30分〜1時間とすることが望ましい。加熱時間が不足すると重合が不十分となって好ましくない光沢が残り、加熱時間が長すぎると耐食性が低下してしまう。
このように加熱乾燥処理を行うことにより、鋳造品の表面には、植物由来の炭粉末を含有する植物油の重合被膜が形成される。本実施形態においては、既に鋳造品表面には酸化被膜と、予備被膜としての植物油の重合被膜とが重なって形成されているため、当該予備被膜の上に更に植物由来の炭粉末を含有する植物油の重合被膜が重なって形成された状態となる。
炭混合油を塗布して加熱乾燥処理を終えた鋳造品を常温まで自然冷却すると(S108)、表面処理が完了した鋳鉄製品となる。当該鋳鉄製品は、表面に酸化被膜と、予備被膜としての植物油の重合被膜と、植物由来の炭粉末を含有する植物油の重合被膜とが、外側に向かってこの順に重なって形成された状態となっている。このように、鋳鉄製品の表面に形成される植物油の重合被膜が二重構造となり、かつ、酸化被膜に植物油が浸み込んでいきながら重合被膜が形成されることにより、防錆性能の極めて高い鋳鉄製品を製造することができる。
以上、本実施形態に係る鋳鉄製品の表面処理方法について説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、種々の変更実施が可能である。例えば、本実施形態においては、(I)酸化被膜の形成工程(S101,S102)と、(II)予備被膜の形成工程(S103,S104,S105)と、(III)植物由来の炭粉末を含有する重合被膜の形成工程(S106,S107,S108)とをこの順に全て実行したが、本願発明は(I)酸化被膜の形成工程と(II)予備被膜の形成工程とを必須の工程とするものではない。したがって、(I)酸化被膜の形成工程を行わずに、(II)予備被膜の形成工程と(III)植物由来の炭粉末を含有する重合被膜の形成工程とだけを行うこともできるし、(II)予備被膜の形成工程を行わずに、(I)酸化被膜の形成工程と(III)植物由来の炭粉末を含有する重合被膜の形成工程とだけを行うこともできるし、(I)酸化被膜の形成工程及び(II)予備被膜の形成工程のいずれも行わず、(III)植物由来の炭粉末を含有する重合被膜の形成工程のみを行っても、防錆性能が高い鋳鉄製品を得ることができる。さらに、各工程は一度に限らず複数回繰り返してもよい。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に説明する。実施例及び比較例においては、後述する鋳鉄試験片に対して条件を変えながら種々の表面処理を加え、表面処理後のそれぞれの試験片について電気化学的特性値を測定することによって腐食電位を測定した。
[鋳鉄試験片]
鋳鉄試験片は次のようにして製造した。まず、目標成分をC:3.8%、Si:2.2%、Mn:0.5%、P:0.1%、S:0.1%として、銑鉄30%、鋼材20%、工場戻銑50%、FeSi及びFeMnを配合して溶解炉に投入して溶解した。続いて造型機を用いて鋳型を造型し、抜型後の鋳型に溶銑を流し込み、脱型してから鋳物砂をショットブラストで除去し、バリ取りや研磨等の仕上げを行って板状鋳造品を製造した。この板状鋳造品をおよそ5cm×2.5cmに切断し、これを鋳鉄試験片とした。
[腐食電位の測定方法]
図2に示すように、鋳鉄試験片の表面に穴(面積:0.28cm)を開けたビニールテープを張って所定面積を露出させ、室温の塩化ナトリウム水溶液(濃度:0.5mol/L)に浸漬した。同じ溶液に市販の銀−塩化銀参照電極を浸漬し、市販の電位差計で二極間の電位差を1時間測定した。
[実施例1]
鋳鉄試験片の表面全体に、亜麻仁油18gに食用竹炭(粒径:10μm)6gを添加して得た炭混合油を塗布し、加熱温度280℃、加熱時間1時間として加熱乾燥処理を行った。その後、常温まで自然冷却し、この鋳鉄試験片について上記の方法にて腐食電位(耐食性)を測定した。測定結果を図3に示す。
[比較例1]
鋳鉄試験片に対して何らの表面加工処理を行わずに、上記の方法にて腐食電位を測定した。測定結果を図3に示す。
[比較例2]
鋳鉄試験片の表面全体に、亜麻仁油を塗布し、加熱温度280℃、加熱時間1時間として加熱乾燥処理を行った。加熱乾燥処理後に常温まで自然冷却し、この鋳鉄試験片について上記の方法にて腐食電位を測定した。測定結果を図3に示す。
[実施例2]
鋳鉄試験片の表面全体に、亜麻仁油を塗布し、加熱温度280℃、加熱時間1時間として加熱乾燥処理を行った。加熱乾燥処理後、常温まで自然冷却した鋳鉄試験片に、亜麻仁油18gに食用竹炭(粒径:10μm)6gを添加して得た炭混合油を塗布し、加熱温度280℃、加熱時間1時間として加熱乾燥処理を行った。その後、常温まで自然冷却し、この鋳鉄試験片について上記の方法にて腐食電位を測定した。測定結果を図3に示す。
[実施例3]
トレーに鋳鉄試験片を乗せて電気炉へ装填し、炉内雰囲気を不活性ガスに置換するとともに酸素分圧を1%以下として、加熱温度500℃、加熱時間1時間(+保持時間15分)として加熱処理した後、トレーを取り出して炉外で自然冷却して酸化被膜を形成した。その後、鋳鉄試験片の表面全体に、亜麻仁油18gに食用竹炭(粒径:10μm)6gを添加して得た炭混合油を塗布し、加熱温度280℃、加熱時間1時間として加熱乾燥処理を行った。その後、常温まで自然冷却し、この鋳鉄試験片について上記の方法にて腐食電位を測定した。測定結果を図3に示す。
[実施例4]
実施例3と同様にして鋳鉄試験片に酸化被膜を形成し、その後、鋳鉄試験片の表面全体に、亜麻仁油を塗布し、加熱温度280℃、加熱時間1時間として加熱乾燥処理を行った。加熱乾燥処理後、常温まで自然冷却した鋳鉄試験片に、亜麻仁油18gに食用竹炭(粒径:10μm)6gを添加して得た炭混合油を塗布し、加熱温度280℃、加熱時間1時間として加熱乾燥処理を行った。その後、常温まで自然冷却し、この鋳鉄試験片について上記の方法にて腐食電位を測定した。測定結果を図3に示す。
図3をみると、比較例1及び比較例2の鋳鉄試験片と比較して、実施例1、実施例2、実施例3及び実施例4の鋳鉄試験片の耐食性が向上していることがわかる。その中でも、酸化被膜を形成した場合(実施例3及び実施例4)には鋳鉄試験片の耐食性がかなり向上しており、特に、酸化被膜の外側に、亜麻仁油の重合被膜(予備被膜)と亜麻仁油及び竹炭粉末からなる炭混合油の重合被膜とを二重に形成した場合(実施例4)には耐食性が飛躍的に向上していることがわかる。
1…鋳鉄試験片
2…銀−塩化銀参照電極
3…塩化ナトリウム溶液
4…電位差計

Claims (12)

  1. 鋳鉄製品の表面に、植物由来の炭粉末を植物油に添加してなる炭混合油を塗布し、加熱乾燥することを特徴とする鋳鉄製品の表面処理方法。
  2. 前記炭混合油を塗布する前に、前記鋳鉄製品の表面に前記植物油を塗布し、加熱乾燥することを特徴とする請求項1に記載の鋳鉄製品の表面処理方法。
  3. 前記炭混合油を塗布する前に、前記鋳鉄製品の表面に酸化被膜を形成することを特徴とする請求項1に記載の鋳鉄製品の表面処理方法。
  4. 前記植物油を塗布する前に、前記鋳鉄製品の表面に酸化被膜を形成することを特徴とする請求項2に記載の鋳鉄製品の表面処理方法。
  5. 前記植物由来の炭粉末が竹炭粉末又は木炭粉末であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の鋳鉄製品の表面処理方法。
  6. 前記植物油が亜麻仁油、オリーブ油、菜種油又はグレープシード油であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の鋳鉄製品の表面処理方法。
  7. 鋳鉄製品の表面に、植物由来の炭粉末を植物油に添加してなる炭混合油を塗布し、加熱乾燥してなる被膜が形成されていることを特徴とする鋳鉄製品。
  8. 前記被膜の内側に、前記鋳鉄製品の表面に前記植物油を塗布し、加熱乾燥してなる予備被膜が形成されていることを特徴とする請求項7に記載の鋳鉄製品。
  9. 前記被膜の内側に、酸化被膜が形成されていることを特徴とする請求項7に記載の鋳鉄製品。
  10. 前記予備被膜の内側に、酸化被膜が形成されていることを特徴とする請求項8に記載の鋳鉄製品。
  11. 前記植物由来の炭粉末が竹炭粉末又は木炭粉末であることを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載の鋳鉄製品。
  12. 前記植物油が亜麻仁油、オリーブ油、菜種油又はグレープシード油であることを特徴とする請求項7〜11のいずれか1項に記載の鋳鉄製品の表面処理方法。
JP2014035563A 2014-02-26 2014-02-26 鋳鉄製品の表面処理方法及び鋳鉄製品 Active JP6288638B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014035563A JP6288638B2 (ja) 2014-02-26 2014-02-26 鋳鉄製品の表面処理方法及び鋳鉄製品
US14/630,710 US20150238047A1 (en) 2014-02-26 2015-02-25 Surface treatment method for iron-cast product and iron-cast product

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014035563A JP6288638B2 (ja) 2014-02-26 2014-02-26 鋳鉄製品の表面処理方法及び鋳鉄製品

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2015160971A true JP2015160971A (ja) 2015-09-07
JP2015160971A5 JP2015160971A5 (ja) 2017-03-30
JP6288638B2 JP6288638B2 (ja) 2018-03-07

Family

ID=53881069

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014035563A Active JP6288638B2 (ja) 2014-02-26 2014-02-26 鋳鉄製品の表面処理方法及び鋳鉄製品

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20150238047A1 (ja)
JP (1) JP6288638B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105463169A (zh) * 2015-12-02 2016-04-06 汪英杰 一种对铸铁炊具进行表面处理的方法和铸铁炊具
WO2021190423A1 (zh) * 2020-03-21 2021-09-30 河北三厦厨具科技有限公司 一种炊具和在炊具上形成金色防护层的方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113680622A (zh) * 2021-08-13 2021-11-23 河北三厦厨具科技有限公司 一种在铁质炊具上形成装饰防护层的方法及铁质炊具
CN113578721A (zh) * 2021-08-13 2021-11-02 河北三厦厨具科技有限公司 一种在碳素钢材质的炊具上形成装饰防护层的方法及炊具

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3862837A (en) * 1968-01-11 1975-01-28 Kokichi Otani Process of reforming metal material
JPS61261469A (ja) * 1985-05-15 1986-11-19 Sanyo Haidoritsuku Kogyo Kk 鉄鋼製品の防錆処理方法
JP2004218046A (ja) * 2003-01-17 2004-08-05 Oigen Chuzo Kk 鋳鉄製品の表面処理方法及び鋳鉄製品
JP2004358213A (ja) * 2003-06-04 2004-12-24 Daisei Keikinzoku:Kk 調理容器
JP2005179332A (ja) * 2003-11-25 2005-07-07 Kowa Chem Ind Co Ltd 防蟻用コーティング剤
JP2007023698A (ja) * 2005-07-21 2007-02-01 Matsuchu:Kk 護床・護岸用過多炭素化鋳鉄製格子状枠体構造
JP2007169577A (ja) * 2005-12-19 2007-07-05 Cb:Kk 炭素微粒子を含む油脂組成物及びその製造方法
US20080118763A1 (en) * 2006-11-20 2008-05-22 Balow Robert A Seasoned Ferrous Cookware
JP2008295322A (ja) * 2007-05-30 2008-12-11 Cb:Kk 食用種子加工物

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6197438B1 (en) * 1998-03-11 2001-03-06 Roger Faulkner Foodware with ceramic food contacting surface
US20040115477A1 (en) * 2002-12-12 2004-06-17 Bruce Nesbitt Coating reinforcing underlayment and method of manufacturing same
CN201630216U (zh) * 2009-11-14 2010-11-17 陈文照 一种竹炭花生
JP2012082376A (ja) * 2010-10-06 2012-04-26 Shinrin Kenkyusho:Kk 鉄錆防止塗料

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3862837A (en) * 1968-01-11 1975-01-28 Kokichi Otani Process of reforming metal material
JPS61261469A (ja) * 1985-05-15 1986-11-19 Sanyo Haidoritsuku Kogyo Kk 鉄鋼製品の防錆処理方法
JP2004218046A (ja) * 2003-01-17 2004-08-05 Oigen Chuzo Kk 鋳鉄製品の表面処理方法及び鋳鉄製品
JP2004358213A (ja) * 2003-06-04 2004-12-24 Daisei Keikinzoku:Kk 調理容器
JP2005179332A (ja) * 2003-11-25 2005-07-07 Kowa Chem Ind Co Ltd 防蟻用コーティング剤
JP2007023698A (ja) * 2005-07-21 2007-02-01 Matsuchu:Kk 護床・護岸用過多炭素化鋳鉄製格子状枠体構造
JP2007169577A (ja) * 2005-12-19 2007-07-05 Cb:Kk 炭素微粒子を含む油脂組成物及びその製造方法
US20080118763A1 (en) * 2006-11-20 2008-05-22 Balow Robert A Seasoned Ferrous Cookware
JP2008295322A (ja) * 2007-05-30 2008-12-11 Cb:Kk 食用種子加工物

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105463169A (zh) * 2015-12-02 2016-04-06 汪英杰 一种对铸铁炊具进行表面处理的方法和铸铁炊具
CN105463169B (zh) * 2015-12-02 2017-09-15 陈红 一种对铸铁炊具进行表面处理的方法和铸铁炊具
CN107245562A (zh) * 2015-12-02 2017-10-13 汪英杰 一种对铸铁炊具进行表面处理的方法
CN107254574A (zh) * 2015-12-02 2017-10-17 汪英杰 一种对铸铁炊具进行表面处理的方法
CN107245562B (zh) * 2015-12-02 2019-01-01 汪英杰 一种对铸铁炊具进行表面处理的方法
CN107254574B (zh) * 2015-12-02 2019-02-15 芜湖乐佳自动化机械有限公司 一种对铸铁炊具进行表面处理的方法
WO2021190423A1 (zh) * 2020-03-21 2021-09-30 河北三厦厨具科技有限公司 一种炊具和在炊具上形成金色防护层的方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20150238047A1 (en) 2015-08-27
JP6288638B2 (ja) 2018-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6288638B2 (ja) 鋳鉄製品の表面処理方法及び鋳鉄製品
CN105723014B (zh) 涂覆基材的金属表面的方法以及根据该方法涂覆的物件
CN107236946B (zh) 一种彩色无铬钝化液
IL258657A (en) Water-based hydro-gel mixture coating and method for use on elastomeric items
CN103866227A (zh) 一种工件表面制备防腐涂层用共渗剂及共渗工艺
CN105463169A (zh) 一种对铸铁炊具进行表面处理的方法和铸铁炊具
CN105506611B (zh) 钕铁硼产品的磷化工艺
CN105154818B (zh) 一种消除硬质合金渗碳缺陷的方法及其所用涂料
CN112391589A (zh) 一种钢材制件多元合金共渗配方和防腐加工工艺
JP6344186B2 (ja) 意匠性耐候性鋼材及び意匠性耐候性鋼材の製造方法
CN114790343A (zh) 改性封闭涂料、炊具以及炊具的制造方法
CN106011973A (zh) 一种大豆面粉机转轴轴承磷化防锈处理工艺
CN107442381B (zh) 一种木质模具的表面处理方法
RU2339287C2 (ru) Способ изготовления чугунной посуды
JP7049076B2 (ja) 静電粉体塗料、並びに塗膜を有する塗装物品及びその製造方法
WO2019006628A1 (zh) 一种无铬钝化剂、铝件及其表面钝化处理方法
EP3480262A1 (en) Water borne fast drying rapid paint directly applied on metal surfaces
CN103170804A (zh) 医用紧固螺钉的生产工艺
RU2721238C1 (ru) Способ нанесения изоляционного покрытия на электроды-инструменты или приспособления для электрохимической обработки
WO2019006676A1 (zh) 除油除锈磷化三合一皮膜剂、钢铁件及其皮膜化处理方法
KR20020072903A (ko) 옻칠 박막을 가진 금속 용기 및 이러한 용기에 옻칠박막을형성하는 방법
WO2019006608A1 (zh) 钝化剂、金属镀件表面钝化方法和金属工件
WO2019006625A1 (zh) 无铬钝化剂、铝工件及其表面钝化处理方法
US1034174A (en) Method of treating iron or steel articles.
RU2671319C1 (ru) Защитная смесь для резинотехнических изделий сельскохозяйственной техники

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170216

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170216

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171024

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171026

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180123

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6288638

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250