JP2015159971A - カテーテルおよびカテーテルの製造方法 - Google Patents

カテーテルおよびカテーテルの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】先端の屈曲操作性が改善されたカテーテルおよびカテーテルの製造方法を提供する。
【解決手段】カテーテル100は、大径のルーメンを形成している大径樹脂管と、ルーメンの外側に配置された小径の操作線細管と、操作線細管に挿通され遠位端部がカテーテルの遠位端部に連結された操作線と、大径樹脂管および操作線細管を共に被覆するコイルである補強層と、を有し、大径樹脂管の遠位端および操作線細管の遠位端を含む終端部よりも遠位側まで、補強層と、補強層に挿通された操作線とが延在しており、終端部の遠位側近傍において操作線の操作によるカテーテルの曲率が最大となる曲率最大点を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、遠位端部を屈曲操作可能なカテーテルおよびカテーテルの製造方法に関する。特に、大径のルーメンとは異なる連通孔に操作線が挿通された、所謂マルチルーメン構造のカテーテルおよびカテーテルの製造方法に関する。
近年、操作線を操作することによって遠位端部を屈曲させることにより体腔への侵入方向を操作可能なカテーテルが提供されている。中でも、マルチルーメン構造のカテーテルは、薬液を流通させ、あるいは長尺の医療器具を挿通するための大径のルーメンの外に操作線を配置することができるため、機能性に優れる。
たとえば特許文献1には、中央ルーメンを形成する大径の管と、この大径の管の周囲に配置されたサブルーメンを形成する小径の管を複数備えるマルチルーメン構造体であるカテーテルの発明(以下、従来技術1ともいう)が開示されている。
従来技術1は、少なくとも先端領域における先端可撓部分において、上記マルチルーメン構造を備えている。特許文献1には、従来技術1における操作ワイヤが引っ張り操作されることによって当該先端可撓部分が撓む(曲がる)ことが説明されている。
特開2013−48711号公報
しかし従来技術1に示されるように、中央ルーメンを形成する大径の管と、この大径の管の周囲に配置されたサブルーメンを形成する小径の管を備えるカテーテルには以下の問題点があった。
即ち、操作線を操作してカテーテルの先端を屈曲させる際、大径の管および小径の管を共に屈曲させる必要があるため、屈曲に要する力が大きく、あるいは鋭敏に屈曲させ難いなど先端の屈曲操作性が良好とは言えず、改善が求められていた。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものである。即ち、本発明は、先端の屈曲操作性が改善されたカテーテルおよびカテーテルの製造方法を提供する。
本発明のカテーテルは、内部にルーメンを有するカテーテルであって、大径の上記ルーメンを形成している大径樹脂管と、上記ルーメンの外側に配置された小径の操作線細管と、上記操作線細管に挿通され遠位端部が上記カテーテルの遠位端部に連結された操作線と、上記大径樹脂管および上記操作線細管を共に被覆するコイルである補強層と、
を有し、上記大径樹脂管の遠位端および上記操作線細管の遠位端を含む終端部よりも遠位側まで、上記補強層と、上記補強層に挿通された上記操作線とが延在しており、上記終端部の遠位側近傍において上記操作線の操作による上記カテーテルの曲率が最大となる曲率最大点を有することを特徴とする。
また本発明のカテーテルの製造方法は、本発明のカテーテルを形成するためのカテーテルの製造方法であって、大径の上記ルーメンを形成している大径樹脂管と、上記ルーメンの外側に配置された小径の操作線細管と、上記操作線細管に挿通され遠位端部が上記カテーテルの遠位端部に連結された操作線と、上記大径樹脂管および上記操作線細管を共に被覆するコイルである補強層と、を設け、上記大径樹脂管および上記操作線細管の遠位側の終端部よりも遠位側まで、上記補強層と、上記補強層に挿通された上記操作線とを延在させることを特徴とする。
本発明のカテーテルは、大径樹脂管および操作線細管の遠位側の終端部よりも遠位側まで、大径樹脂管および操作線細管を共に被覆するコイルである補強層と、補強層に挿通された操作線とが延在している。本発明のカテーテルは、大径樹脂管および操作線細管の遠位側の終端部の遠位側近傍において操作線の操作によるカテーテルの曲率が最大となる曲率最大点を有する。
本発明のカテーテルは、大径樹脂管および操作線細管が存在しない領域に上記曲率最大点を有する。そのため、操作線を操作してカテーテルの先端を屈曲させる際、大径の管および小径の管を共に屈曲させる必要がなく、屈曲操作性に優れる。
本発明のカテーテルの製造方法は、大径樹脂管および操作線細管の遠位側の終端部よりも遠位側まで、大径樹脂管および操作線細管を共に被覆するコイルである補強層と、補強層に挿通された操作線とが延在してなるカテーテルの製造を可能とする。
本発明の第一実施形態を例示するカテーテルの側面図である。 図1に示すカテーテルの先端領域における縦断面図である。 (3a)は、本発明の一実施態様にかかるカテーテルの先端部に設けられた内側先端コイルおよび操作線を示す部分拡大説明図であり、(3b)は、本発明の一実施態様にかかるカテーテルの先端部に設けられた内側先端コイル、外側先端コイルおよび操作線を示す部分拡大説明図である。 図1に示すカテーテルのIV−IVにおける横断面図である。 5aから5fは、本発明の第二実施形態にかかるカテーテルの製造方法の工程を説明する工程説明図である。
以下、本発明の第一実施形態について、図面を用いて説明する。すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜に省略する。
なお、本実施の形態では図示するように左右の方向を規定して説明する場合がある。しかし、これは構成要素の相対関係を簡単に説明するために便宜的に規定するものであり、本発明を実施する製品の製造時や使用時の方向を限定するものではない。
本発明のカテーテルの各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
本発明に関し、カテーテルまたはカテーテルを構成する長尺状の各構成の近位端部とは、カテーテルの近位端を含む所定の長さ領域をいう。同様に、カテーテルまたはカテーテルを構成する長尺状の各構成の遠位端部とは、カテーテルの遠位端を含む所定の長さ領域をいう。
また、カテーテルまたはカテーテルを構成する長尺状の各構成の近位端とは、当該カテーテルの操作者側におけるカテーテルまたは当該各構成の端部を意味する。カテーテルまたはカテーテルを構成する長尺状の各構成の遠位端とは、上記近位端とは反対側の端部を意味し、通常は、カテーテルまたは当該構成の操作側の先端部を意味する。
また本発明を説明するにあたり、適宜、内側または外側という言葉を用いる場合がある。特段の説明がない場合には、上記内側はカテーテルの中心軸に対向する側を意味し、上記外側は、カテーテルの中心軸に非対向の側を意味する。
また本発明の説明をするにあたり、特に断りがない限り、縦断面とは、カテーテルの中心軸に沿って切断してなる切断面を意味し、横断面とはカテーテルの中心軸に対し垂直方向に切断してなる切断面を意味する。
また本発明を説明する際に、特に断りがない限り、「軸方向」とは、カテーテルの軸方向を意味する。
<第一実施形態>
以下に、本発明のカテーテルの第一実施形態であるカテーテル100の主たる構成について図1から図4を用いて説明する。
図1は、本発明の第一実施形態を例示するカテーテル100の側面図である。図1では、樹脂包埋部800について図示省略している。
図2は、図1に示すカテーテル100の先端領域における縦断面図である。
図3aは、第一実施態様にかかるカテーテル100の先端部に設けられた内側先端コイル62Aおよび操作線18を示す部分拡大説明図である。図3bは、第一実施態様にかかるカテーテル100の先端部に設けられた内側先端コイル62A、外側先端コイル62Bおよび操作線18を示す部分拡大説明図である。
図4は、図1に示すカテーテル100のIV−IVにおける横断面図である。
尚、図1および図2においては補強層22を構成するコイルのループを図示省略している。
図1に示すとおり、カテーテル100は、内部にルーメン12と、大径樹脂管14と、操作線細管16と、操作線18と、補強層22と、を有している。
大径樹脂管14は、大径のルーメン12を形成している。操作線細管16は、ルーメン12の外側に配置された小径の管である。操作線18は、操作線細管16に挿通され遠位端部がカテーテル100の遠位端部に連結されている。補強層22は、大径樹脂管14および操作線細管16を共に被覆するコイルである。
大径樹脂管14の遠位端および操作線細管16の遠位端を含む終端部Xよりも遠位側まで、補強層22と、補強層に挿通された操作線18とが延在している。
カテーテル100は、終端部Xの遠位側近傍において操作線18の操作によるカテーテル100の曲率が最大となる曲率最大点Yを有する。
カテーテル100は、大径樹脂管14の遠位端および操作線細管16の遠位端に、軸方向における剛性の不連続点を有している。当該不連続点よりも遠位側に曲率が最大となる曲率最大点Yが存在している。
上述するとおりカテーテル100は、大径樹脂管14および操作線細管16が終端した終端部Xよりも遠位側において曲率最大点Yを有する。換言すると、曲率最大点Yを大径樹脂管14および操作線細管16が通過していない。そのため、曲率最大点Yにおいて大径樹脂管14および操作線細管16を屈曲させることなく、カテーテル100を屈曲させることができるので、屈曲操作性に優れる。
図1に示すように、本実施形態にかかるカテーテル100は、大径樹脂管14と操作線細管16とが、軸方向に略等しい位置で終端している。
そのため、カテーテル100の軸方向における剛性の不連続点が実質的に1か所となる。かかるカテーテル100は、当該不連続点を介して剛性の高い領域と剛性の低い領域との差異が顕著であり、特に先端屈曲性に優れる。
例えば、カテーテル100において、大径樹脂管14の遠位端と操作線細管16の遠位端は、軸方向の略等しい位置に存在し、終端部Xは、実質的に一地点を示す。ここで大径樹脂管14の遠位端と操作線細管16の遠位端が軸方向の略等しいとは、上記2つの遠位端が完全に軸方向において同位置である場合に限定されず、軸方向に僅かにずれている場合を含む。僅かにずれるとは、たとえば、大径樹脂管14の外径1つ分程度の距離である。ただし上述は、本実施形態におけるカテーテル100は、大径樹脂管14の遠位端と操作線細管16の遠位端とが、大径樹脂管14の外径1つ分を上回って離れる態様を除外するものではない。
次に図2を用いて、カテーテル100の先端領域の詳細な構造を説明する。
カテーテル100は、大径樹脂管14および操作線細管16を共に被覆するコイルである補強層22を有している。カテーテル100の先端領域において、大径樹脂管14および操作線細管16は、補強層22の遠位端より近位側で終端している。
補強層22の遠位端部には、大径樹脂管14の遠位端からカテーテル100の先端までを連通するとともに先端で開口する先端孔752が設けられている。大径樹脂管14と先端孔752とが連続することによりルーメン12が延長されている。
内部にルーメン12を有する大径樹脂管14が、カテーテル100の遠位端よりも近位側で終端しているところ、カテーテル100が先端孔752を有することにより、カテーテル100の先端までルーメン12を延長させることができる。
カテーテル100において、大径樹脂管14および操作線細管16の遠位端より遠位側に、操作線18が延在している。操作線18は、操作線細管16の遠位端より露出して延在し、カテーテル100の遠位端部に係止されている。これによって、操作線18の操作によりカテーテル100の先端を操作線18とともに屈曲させることができる。
例えば、図2に示すとおり、本実施形態にかかるカテーテル100は、操作線18の遠位端部が補強層22の遠位端部に固定されている。
これによって、操作線18の屈曲動作を、補強層22に直接に伝達させることが可能であり、大径樹脂管14および操作線細管16の遠位端より遠位側に延在する操作線18と補強層22を終端部Xよりも遠位側において良好に屈曲させることができる。
操作線18を補強層22の遠位端部に固定する手段は特に限定されない。たとえば、図2に示すとおり、操作線18は、遠位端部を折り返されてなる折り返し部38を有し、折り返し部38が、補強層22の遠位端部に係止されてもよい。
より詳細には、操作線18の先端は、補強層22の先端よりも遠位側に延在する余剰部38A(図3a参照)が設けられる。余剰部38Aを近位側に折り返してなる折り返し部38が形成される。
折り返し部38を設けることにより、操作線18が確実に補強層22の遠位端に係止されるとともに、操作線の操作方向をカテーテル100の遠位端部に良好に伝達させることができる。
折り返し部38は、たとえば、補強層22をなすコイルの2ループ以上に亘り、補強層22の遠位端から外側面に沿って配置される。
操作線18は、上述のとおり遠位端部を補強層22の遠位端において折り返されてなる折り返し部38を有している。たとえば、カテーテル100は、折り返し部38の先端が一補強層22の外側から内側に侵入していてもよい。
即ち、図3bに示すとおり、折り返し部38の先端は、補強層22の外側から内側へ差し込まれてなる侵入部38Bを有する。
これによって補強層22に対する操作線18の係止を確実にし、操作線18の屈曲動作を良好に補強層22の遠位端部に伝達させることができる。また、補強層22の外側に配置される折り返し部38の先端がカテーテル100の外側に突き出て体腔を傷つけることを防止する。
たとえば侵入部38Bは、遠位側から近位側に向かって補強層22をなすコイルの内側を2ループ以上に亘り延在する。ここでいう、コイルの内側とは、補強層22の内側面である場合と、補強層22が多重コイルであって、当該多重コイルをなす、いずれかのコイルの内側面である場合とを含む。
図3bに示すカテーテル100の先端は、内側先端コイル62Aと外側先端コイル62Bとからなる多重コイルであって、侵入部38Bは、内側先端コイル62Aと外側先端コイル62Bとの間において先端から基端に向けて延在している。
次に補強層22について説明する。カテーテル100は、大径樹脂管14および操作線細管16を共に被覆する補強層22を有する。補強層22は、カテーテル100の管状本体50を補強するための層であるとともに、大径樹脂管14と操作線細管16とを1つの空間内に内包するための層である。
補強層22をなすコイルは、全体として1つの円筒形状をなす。たとえば補強層22をなすコイルは、線状部材を軸方向にらせん状に巻き回されてなる。上記コイルは、巻き回されて隣接する金属ワイヤ同士(即ち、ループ同士)の縁部が当接または重複してなる密巻き、または巻き回されて隣接する金属ワイヤ同士の縁部が離間するピッチ巻のいずれか、または組み合わせであってよい。上記コイルは、例えばチューブ状である。
補強層22をなすコイルを形成する線状部材としては、例えば金属ワイヤを挙げることができる。補強層22の構成材料として金属ワイヤを選択することにより、軸方向に巻き回されなるコイルに巻き緩む力を充分に保持させることができる。
金属ワイヤを構成する金属材料は、ステンレス鋼(SUS)やニッケルチタン合金などの金属細線のほか、ポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)またはポリエチレンテレフタレート(PET)などの高分子ファイバーの細線を用いることができる。金属ワイヤの断面形状は特に限定されず、円形、楕円形、正方形、長方形、多角形、等でよいが、本実施の形態では断面円形の細線ワイヤまたは断面扁平の平栓ワイヤを好適に用いることができる。
補強層22は、一本の線状部材を巻き回してなるコイルであってもよく、また二本以上の線状部材を用いて多条巻してなる多条コイルであってもよい。本実施形態における補強層22を構成する本体コイル部60は、具体的には図4に示すように3本の線状部材を略同径に巻き回してなる3条コイルである。図4には、補強層22の断面において3本の線状部材の断面が図示されている。
また補強層22は、1つのコイルからなる一重コイルから構成されてもよいし、あるいは2以上コイルが径方向に重なってなる多重コイルから構成されてもよい。本実施形態における補強層22を構成する本体コイル部60として、図2に一重コイルから構成された例を示した。また先端コイル部62は、図2および図3に示すとおり二重コイルから構成された例を示した。
図2および図3に示すとおり、本実施形態における補強層22は、遠位側に設けられた先端コイル部62と、先端コイル部62よりも近位側に設けられた本体コイル部60とを有している。先端コイル部62は、二以上のコイルが径方向に重なってなる多重コイル層となっている。上記多重コイル層において、カテーテル100の中心軸側に位置する内側先端コイル62A(図3a)と、内側先端コイル62Aよりも外側に位置する外側先端コイル62B(図3b)と、の間に、操作線18が挿通されている。
先端コイル部62は、大径樹脂管14と操作線細管16の終端部よりも遠位側に位置している。
本実施形態にかかるカテーテル100では、本体コイル部60の遠位端部と先端コイル部62の近位端部とが連接することによって一つの円筒形状をなす補強層22が構成されている。ただし、適宜、補強層22をなすコイルを、先端から基端まで連続する一部材であるコイルに変更することができる。本体コイル部60の遠位端部と先端コイル部62の近位端部とが連接する連接領域750を図2に示す。
上述する先端コイル部62を備えることにより、カテーテル100の遠位端部において、操作線細管16から露出した操作線18を補強層22の内部において遠位側に向かって延在させることができる。
これによって、露出した操作線18が、ルーメンの一部をなす先端孔752に挿通される医療器具等と接触することを防止することができる。また、かかる態様によれば、操作線18の屈曲動作が先端コイル部62に良好に伝達されるため、カテーテル100の屈曲操作性が良好である。
内側先端コイル62Aおよび外側先端コイル62Bをそれぞれ構成する線状部材は、同方向のらせん方向に巻き回されている。
内側先端コイル62Aおよび外側先端コイル62Bをそれぞれ構成する線状部材の径は、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
例えば、内側先端コイル62Aを構成する線状部材の径は、外側先端コイル62Bを構成する線状部材の径よりも小さい。
また内側先端コイル62Aおよび外側先端コイル62Bを構成するコイルのピッチは、同一であってもよいし異なっていてもよい。たとえば、図3aおよび図3bに示すように、外側先端コイル62Bのピッチを、内側先端コイル62Aのピッチよりも大きくすることができる。
より具体的には、たとえば密巻または密巻に近い状態で線状部材を巻き回すことによって内側先端コイル62Aを実質的にチューブ状に構成し、内側先端コイル62Aの内部に先端と基端との間を挿通する先端孔752の外郭を明確化させるとよい。先端孔752は、大径樹脂管14の内部に設けられたルーメン12の遠位端から遠位端開口32までを連通し、実質的にルーメン12を遠位端開口32まで延長させる。これによって、ルーメン12における薬剤流通性やガイドワイヤなどの医療器具の挿入性を向上させることができる。
また内側先端コイル62Aに対し相対的に太径の線状部材を用い、ピッチ巻により外側先端コイル62Bを構成してもよい。上記太線の線状部材として、たとえば、内側先端コイル62Aの径よりも大きい幅寸法を有する平線ワイヤを用いることができる。これによって、内側先端コイル62Aよりも断面径の大きい外側先端コイル62Bに相対的に柔軟性を与えることができる。
図2に示すとおり、内側先端コイル62Aの内部には、大径樹脂管14の遠位端からカテーテル100の遠位端まで連通する先端孔752が設けられている。先端孔752の近端側の開口径900は、大径樹脂管14の遠位端側の開口径920と略等しい。
より具体的には、開口径900と開口径920との差異が、実質的に0から、大径樹脂管14の厚みの2倍の寸法および本体コイル部60の厚みの2倍の寸法の和以下の範囲であることが好ましい。より好ましくは、上記差異は、実質的に0から、大径樹脂管14の厚みの2倍の寸法以下である。開口径900と開口径920とに僅かな差異がある場合には、開口径920<開口径900であることが好ましい。
開口径900と開口径920との上記差異が上述する関係にある場合には、大径樹脂管14が終端する終端部Xを介して近位側から遠位側に亘りルーメン12の内部を流通する薬剤、あるいは当該内部に挿通される医療器具の操作がスムーズである。
また開口径920<開口径900である場合には、僅かではあるが、近位側から遠位側に向けて拡径するので、近位側から挿入した医療器具等が、開口径920と開口径900との段差にひっかかることを回避することができる。
上述するとおり、補強層22は、遠位側に設けられた先端コイル部62と、先端コイル部62よりも近位側に設けられた本体コイル部60とを有し、先端コイル部62を構成するコイルは、本体コイル部60を構成するコイルとは異なるコイルである。本実施形態にかかるカテーテル100は、大径樹脂管14または操作線細管16が終端する位置と略等しい位置に、先端コイル部62の近位端部と、本体コイル部60の遠位端部とが連接する連接領域750が設けられている。
連接領域750において、先端コイル部62の近位端部は、本体コイル部60の遠位端部と大径樹脂管14との間に位置している。
より具体的には、例えば、図2に示すとおり、内側先端コイル62Aの近位端部は、大径樹脂管14と操作線細管16との間に差し込まれ、外側先端コイル62Bの近位端部が、補強層22と操作線細管16との間に差し込まれてもよい。
以下に、カテーテル100のその他の構成について詳細に説明する。
カテーテル100は、長尺かつ管状の管状本体50、管状本体50の遠位側に設けられた先端部52、管状本体50の近位側に設けられる操作線操作部810、およびカテーテル100の近位端側に設けられたシリンジ812を備える。先端部52は、操作線18(図2)の操作によって図1に示す両端矢印のごとく、屈曲状態と直線状態とに変位可能である。先端部52は、カテーテル100における屈曲率が最大となる曲率最大点Y部分を含む。
管状本体50は内部にルーメン12を有し、内視鏡を通じて、または直接に、血管などの体腔内に挿通される可撓性の管状体である。
本体コイル部60の中間領域では、たとえば、図4に示すように、大径樹脂管14および操作線細管16が補強層22の内部において遊離した状態で配置されていてもよい。換言すると、補強層22と大径樹脂管14とは、互いに離間可能に遊離しており、また補強層22と大径樹脂管14との間に操作線細管16が遊挿されていてもよい。かかる配置によれば、操作線細管16は、大径樹脂管14の周方向に移動を可能である。補強層22と大径樹脂管14とが遊離するとは、両者が実質的に離間可能に配置されていることを意味する。また、補強層22と大径樹脂管14との間に操作線細管16が遊挿されているとは、操作線細管16が、大径樹脂管14および補強層22に結合されることなく挿入されていることを意味する。上記結合は、化学的な結着または接着および物理的な固定を含む。
操作線操作部810は、操作線18を操作するための操作部位である。本実施形態にかかるカテーテル100は、円板状のダイヤル816を備えるダイヤル方式の操作線操作部810を備える。ダイヤル方式の操作線操作部810は、ダイヤル816の任意の周縁付近に連結部818を有し、連結部818に操作線18の近位端部が固定されている。ダイヤル816の円盤の中心軸に対し軸回転させることによって操作線18の引き出し長さを調整し、これによって操作線18を操作することができる。ただし本発明は、ダイヤル方式に変えて、その他の操作方式の操作線操作部を適宜選択して備えることができる。
操作線操作部810において、操作線18を遠位側に押し込み、または近位側に引く等の操作を行うことによって、曲率最大点Yを含むカテーテル100の先端領域を屈曲させることができる。
シリンジ812は、ルーメン12を通じて薬液等を体腔の所望の箇所に処するための注入部位である。操作線操作部810の内部には、カテーテル100の伸長方向に延在する内腔(図示省略)を有している。内腔を介してルーメン12とシリンジ812とが連通しており、シリンジ812から投入された薬剤は、内腔およびルーメン12を通じてカテーテル100の遠位端開口32まで流通し、体腔に放出可能である。また、本実施形態の変形例として、シリンジ812に変えてガイドワイヤを含むマイクロカテーテルなどの医療器具をルーメン12に挿通してもよい。
大径樹脂管14は、内部に連通するルーメン12を有する樹脂製の管状部材である。大径樹脂管14の材料としては、特に限定されないが、例えば、フッ素系の熱可塑性ポリマーを用いることができる。より具体的には、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)やポリビニリデンフルオライド(PVDF)、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA)などを用いることができる。このように、大径樹脂管14にフッ素系樹脂を用いることにより、カテーテル100のルーメン12を通じて造影剤や薬液などを患部に供給する際のデリバリー性が良好となる。
小径の操作線細管16は、内部に操作線18を挿通する樹脂製の管状部材である。本発明において、大径樹脂管14における「大径」および小径の操作線細管16における「小径」とは、大径樹脂管14の内径と操作線細管16の内径とを比較し、相対的な大小関係を表している。即ち、大径樹脂管14の内径は、操作線細管16の内径よりも大きい。また、一般的には大径樹脂管14の外径は、操作線細管16の外径よりも大きい。
操作線細管16の材料は、内部に挿通される操作線細管16のスライド方向の摺動性の観点から、例えば、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリサルホン(PSF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、などのフッ素系高分子材料を好適に用いることができる。
大径樹脂管14の外周方向に対する操作線細管16の移動動作をスムーズにするという観点からは、大径樹脂管14との摩擦性を低減可能な材料を選択することができる。かかる観点から、たとえば操作線細管16の材料と大径樹脂管14の材料とを異ならしめてもよい。より具体的には、大径樹脂管14の材料としてPTFEなどのフッ素系樹脂を選択し、操作線細管16の材料としてPEEKを選択することが一つの好ましい組み合わせである。ただし上述は、操作線細管16の材料と大径樹脂管14の材料とを同一とすることを除外するものではない。
操作線18は、カテーテル100の先端を屈曲させる操作を行うための部材である。操作線18の遠位端部は、カテーテル100の遠位端部に固定されており、近位端部は、ダイヤル816における連結部818に固定されている。操作線18は、操作線細管16の内部に形成された連通孔にスライド操作可能に挿通されている。したがって、操作線細管16が大径樹脂管14の外周方向に移動するときは、操作線18も操作線細管16と共に大径樹脂管14の外周方向に移動する。
操作線18の遠位端部および近位端部は、それぞれ操作線細管16の端部から突出していてもよい。
操作線18の材料としては、特に限定されないが、例えば、PEEK、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、PIもしくはPTFEなどの高分子ファイバー、または、SUS、耐腐食性被覆した鋼鉄線、チタンもしくはチタン合金などの金属線を用いることができる。
図4に示すとおり、本実施形態における操作線細管16の断面内径は、長軸と短軸とを有する。たとえば、操作線細管16の断面内径を含む形状は、楕円、長円、あるいは長方形などである。
また本実施形態における操作線細管16の断面外径は、長軸と短軸とを有している。上記断面内径の長軸と上記断面外径の長軸、および上記断面内径の短軸と上記断面外径の短軸は、それぞれ略同方向に伸長している。
本発明に用いられる操作線18の形状は、操作線細管16に挿通され、カテーテル100の先端を屈曲可能に操作できる範囲において特に限定されず任意に決定される。本実施形態における操作線18は、平線ワイヤである(図4参照)。平線ワイヤとは、長尺状の部材であって、断面形状が長軸と短軸を含む形状の部材である。断面形状は、図4に示すように長方形であってもよいし、楕円または長円であってもよい。
操作線18が平線ワイヤであって、且つ、操作線細管16の断面内径が長軸と短軸とを有する場合には、挿通された操作線18の状態が安定し、操作線18の操作時において操作が安定する。
本実施形態にかかるカテーテル100は、たとえば、終端部Xよりも遠位側に延在する補強層22は、露出する操作線18とともに樹脂部材により包埋されていることが望ましい。
樹脂包埋部800において、樹脂部材は、外周から少なくとも補強層22の厚み方向の中間位置まで含浸する。より具体的には、カテーテル100は、先端コイル部62は、樹脂部材により、補強層22の外周面から少なくとも操作線18に至るまで含浸した樹脂部材により包埋されている。上記樹脂部材は、補強層22の外周面から先端孔752の外周まで含浸していてもよい。樹脂部材により包埋された先端コイル部62の領域を樹脂包埋部800と呼ぶ。
先端部において屈曲する領域を保護するとともに、操作線18をカテーテル100の遠位端部において補強層22と一体的に固定することによって操作線18の屈曲動作をカテーテル100の先端に鋭敏に伝動させることができる。
補強層22の一部をなす先端コイル部62において、たとえば、外側先端コイル62Bの外側面から内側先端コイル62Aに到達するよう樹脂部材を含浸させるとよい。これによって、外側先端コイル62Bと操作線18とを樹脂部材により包埋するとともに、外側先端コイル62Bと操作線18と内側先端コイル62Aとを樹脂部材により一体的に保持することが可能である。樹脂包埋部800を設けることによりカテーテル100の先端の剛性を適度に上げることができ、また体腔に侵入するカテーテル100の先端における金属部材を樹脂で包埋することにより安全性を向上させることができる。
安全性向上の観点から、さらに樹脂包埋部800よりも遠位側におけるカテーテル100の先端に、樹脂製の先端キャップ820を取り付けてもよい。
樹脂包埋部800を形成するための樹脂材料は、特に限定されないが、例えば一例として、ポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)のほか、ポリエチレン(PE)、ポリアミド(PA)、ナイロンエラストマー、ポリウレタン(PU)、エチレン−酢酸ビニル樹脂(EVA)、ポリ塩化ビニル(PVC)またはポリプロピレン(PP)などを用いることができる。
本実施形態にかかるカテーテル100には、適宜、補強層22を覆う外層42を設けることができる。外層42は、補強層22の外側面を覆って着設された樹脂部材より構成された膜状の層である。本実施形態における外層42はカテーテル100の最外層を構成している。外層42が設けられることによって補強層22をなすコイルが直接に体腔に接触することが回避されるため、体腔の保護が図られる。
外層42は、カテーテル100の近位端部から終端部Xの近傍まで設けられることが好ましい。外層42の遠位端は、例えば、軸方向において終端部Xと略同位置または、終端部Xよりも遠位側に位置することが好ましい。
また外層42の遠位端は、樹脂包埋部800の近位端部に乗り上げて設けられてもよい。
外層42の形成方法は特に限定されない。たとえば、補強層22の周囲に、チューブ状またはシート状などの熱収縮性材料を配置し、外周から加熱することにより上記熱収縮性材料を熱収縮させることによって、外層42を形成することができる。
例えば熱収縮部材を、補強層22の周方向に当接して配置し、その状態で圧熱することによって、補強層22が径方向の内向きに締め付けられるよう熱収縮部材を収縮させて外層42を形成するとよい。これによって巻き緩む力を保持している補強層22であるコイルが外層42を外側方向に付勢する。外層42は、外方向に張った状態でカテーテル100に設けられる。
外層42は、樹脂材料により構成されている。外層42を構成する樹脂材料は、上述する樹脂包埋部800の構成樹脂と同様の樹脂を用いることできる。
<第二実施形態>
次に本発明のカテーテルの製造方法(以下、本製造方法ともいう)の一例である第二実施形態について図5aから図5fを用いて説明する。図5aから図5fは、本発明の製造方法に関する各工程を説明する工程説明図である。図5aから図5fには本製造方法に必須の工程および任意に設けられる工程を示している。
本製造方法は、図5fに示すとおり、大径のルーメン12を形成している大径樹脂管14と、ルーメン12の外側に配置された小径の操作線細管16と、操作線細管16に挿通され遠位端部がカテーテル100の遠位端部に連結された操作線18と、大径樹脂管14および操作線細管16を共に被覆するコイルである補強層22と、を設ける。そして本製造方法は、大径樹脂管14および操作線細管16の遠位側の終端部Xよりも遠位側まで、補強層22と、補強層22に挿通された操作線18とを延在させることを特徴とする。
本製造方法によれば、大径樹脂管14および操作線細管16の遠位側の終端部Xよりも遠位側まで補強層22と操作線18とが延在する、屈曲操作性に優れたカテーテル100を提供することができる。
第二実施形態における本製造方法は、例えば、本体コイル部形成工程と、先端コイル部形成工程と、補強層形成工程と、包埋工程とを備える。
本体コイル部形成工程は、芯材700が挿通され少なくとも一方の端部から芯材700が露出して延在する大径樹脂管14と操作線細管16とを共に被覆するよう線状部材をらせん状に巻き回して本体コイル部60を形成する。尚、図示省略するが、各製造工程において線状部材が巻き付けられてなるコイルが最終的に固定されるまでの間、適宜、巻き緩みを保持した状態で当該コイルをクランプなどにより仮固定してよい。
先端コイル部形成工程は、操作線細管16の先端から操作線18を露出させ、大径樹脂管14の端部から露出する芯材700と露出する操作線18とを共に被覆するよう線状部材をらせん状に巻き回して先端コイル部62を形成する。
補強層形成工程は、本体コイル部60の遠位側端部と先端コイル部62の近位側端部とを連接させて連接領域750を形成することにより補強層22を形成する。
先端コイル部62の外側面から少なくとも操作線18に至るまで樹脂部材を含浸させ先端コイル部62を上記樹脂部材により包埋する樹脂包埋部800を形成する。
先端コイル部形成工程は、内側先端コイル形成工程および外側先端コイル形成工程を有していてもよい。
内側先端コイル形成工程は、芯材700に対し線状部材を巻き回して内側先端コイル62Aを形成する。次いで行われる外側先端コイル形成工程は、内側先端コイル62Aと露出する操作線18とを共に被覆するよう線状部材を巻き回して外側先端コイル62Bを形成する。内側先端コイル62Aと外側先端コイル62Bとにより先端コイル部62を形成する。
たとえば、内側線先端コイル形成工程と、外側先端コイル形成工程との間に、本体コイル部形成工程を実施してもよい。
尚、本製造方法において線状部材でコイルを形成するという場合には、一本の線状部材により単条コイルを形成する場合と、複数本の線状部材を用いて多条コイルを形成する場合と、含む。
内側先端コイル形成工程および外側先端コイル形成工程を有する先端コイル部形成工程が実施されることにより、多重コイルである先端コイル部62を形成するとともに、当該多重コイルの内部に遠位側に向かって延在する操作線18を配置させることができる。
以下に任意に実施される工程も含め、本製造方法の詳細を説明する。
まず図5aに示すように、芯材700が挿通され少なくとも一方の端部から芯材700が露出して延在する大径樹脂管14を準備する。先端コイル部形成工程として、線状部材を、大径樹脂管14から露出する芯材700に巻き回して内側先端コイル62Aを形成する。このとき、図5aに示すとおり、線状部材を、露出する芯材700と大径樹脂管14の遠位端部上との間に亘り巻き回し、大径樹脂管14の遠位端部に乗り上げる内側先端コイル62Aを形成してもよい。
本実施形態に用いる芯材700は、露出する端部が、先端に向かって緩やかに縮径している。そのため、当該端部の傾斜面に沿って線状部材を巻き回すことによって、先端コイル部62の遠位端部を遠位端に向かって縮径させている。変形例として、外径が均一な円筒の芯材を用い、形成されるカテーテル100の内部に連通するルーメン12の径を略一定としてもよい。
図5bを用いて本体コイル部形成工程を説明する。芯材700が挿通され少なくとも一方の端部(図面左側の端部)から芯材700が露出して延在する大径樹脂管14と操作線細管16とを共に被覆するよう線状部材をらせん状に巻き回して本体コイル部60を形成する本体コイル形成工程を実施する。
本実施形態では、内側先端コイル62Aの巻方向とは異なる方向に線状部材を巻き回すことにより、内側先端コイル62Aの巻方向と本体コイル部60の巻方向とを異ならしめている。本体コイル部60の遠位端は、内側先端コイル62Aの近位端部に乗り上げて終端させる。これによって本体コイル部60と内側先端コイル62Aとを連接させる(第一連接工程)。尚、コイルの巻き方向が異なるとは、側面視上、カテーテル100の軸心に対し、多重コイル層における一のコイルのループが0°を超えて90°未満の範囲で傾斜し、他のコイルのループが90°を超えて180°未満の範囲で傾斜することを意味する。上述するコイルの巻き方向の相違に対する理解は、特段の断りがない限り本発明の説明全般において共通する。
図5bでは、本体コイル部60として一重のコイルを形成した例を示したが、適宜、芯材700に沿って形成された一のコイルの上にさらに異なる線状部材を巻き回してコイルを形成し、多重コイルである本体コイル部60を形成してもよい。
本実施形態では、本体コイル部形成工程前、または本体コイル部形成工程中、または本体コイル部形成工程後に、操作線細管16には操作線18を挿通させている。
次に図5cを用いて、外側先端コイル形成工程について説明する。
外側先端コイル形成工程は、内側先端コイル形成工程後に実施する。外側先端コイル形成工程は、内側先端コイル62Aと露出する操作線18とを共に被覆するよう第二のコイルである第二の線状部材をらせん状に巻き回して外側先端コイル62Bを形成する。内側先端コイル62Aと外側先端コイル62Bとにより先端コイル部62を形成する。
外側先端コイル形成工程の実施において、操作線細管16の先端から露出する操作線18と、内側先端コイル62Aとを共に被覆するよう外側先端コイル62Bを形成する。これによって、内側先端コイル62Aと外側先端コイル62Bとの間に操作線18を配置することができる。また、内側先端コイル62Aと外側先端コイル62Bとの間に挟まれる操作線18を内側先端コイル62Aと外側先端コイル62Bの先端側より延在させることによって余剰部38Aを確保する。
上述する内側先端コイル形成工程および外側先端コイル形成工程を有する先端コイル部形成工程を実施することによって、先端コイル部62が形成される。
本体コイル部60の遠位側端部と先端コイル部62の近位側端部とを連接させて連接領域750を形成することにより補強層22を形成する補強層形成工程を完了する。
具体的には、上述する第一連接工程に加え、外側先端コイル62Bの近位端部を、本体コイル部60の遠位端部に連接させて(第二連接工程)、本体コイル部60と先端コイル部62とを連接する。
第二連接工程は、たとえば、外側先端コイル62Bの近位端部を、本体コイル部60と操作線細管16との間に差し込むことにより実施することができる。あるいは、第二連接工程は、外側先端コイル62Bの近位端部におけるコイルの端部を本体コイル部60の遠位端部におけるコイルの端部と絡ませることによって実施してもよい。
以上のとおり、本実施形態における補強層形成工程は、先端コイル部形成工程および本体コイル部形成工程を有する。上記補強層形成工程を実施することにより、大径樹脂管14および操作線細管16の遠位側の終端部(図面左側の端部)よりも遠位側まで、補強層22と、補強層22に挿通された操作線18とを延在させる。
次に図5dを用いて、操作線係止工程について説明する。
操作線係止工程は、上述のとおり内側先端コイル62Aと外側先端コイル62Bとの間に延在する操作線18を先端コイル部62の遠位端よりさらに遠位側に延在させて余剰部38Aを設ける。そして、余剰部38Aをカテーテル100の基端側に折り返して折り返し部38を形成する。折り返し部38の先端を外側先端コイル62Bの外側から内側に侵入させて侵入部38Bを形成する。
これによって、操作線18をカテーテル100の遠位端部に係止する。
次に、図5eを用いて樹脂包埋部800を形成する包埋工程および、外層42を形成する外層形成工程を実施する。
樹脂包埋工程は、先端コイル部62の外側面から内側面に至るまで樹脂部材により包埋する工程である。
より具体的には、先端コイル部62を構成する外側先端コイル62Bの外側面から、内側先端コイル62Aに至るまで樹脂部材を含浸させる。これによって、外側先端コイル62Bと操作線18と内側先端コイル62Aとを一定的に固定する樹脂包埋部800を形成する。
樹脂包埋部形成工程は、第一実施形態における樹脂包埋部800の形成に関する説明が適宜適用されるため、ここでは詳細の説明を割愛する。
外層形成工程は、補強層22の外側面を覆って着設された樹脂部材よりなる外層42を形成する工程である。熱収縮部材を、補強層22の周囲に配置し、熱収縮部材を加熱することによって当該熱収縮部材を熱収縮させ補強層22の外側面に着設させることによって外層42を形成することができる。
外層形成工程は、第一実施形態における外層42の形成に関する説明が適宜参照されるため、ここでは詳細の説明を割愛する。
図5fに示すとおり、大径樹脂管14から芯材700を抜去することにより、補強層22の内部に連通する孔であるルーメン12を形成する。これとともに、先端コイル部62の内部に第一実施形態において説明した先端孔752を形成する。先端孔752を設けることにより、大径樹脂管14の内部に設けられたルーメン12をカテーテル100の遠位端まで連通させることができる。
以上に説明する本製造法方法により、大径樹脂管14と操作線細管16との終端部Xよりも遠位側に、補強層22および操作線18とが延在するカテーテル100を製造することができる。カテーテル100は、終端部Xの遠位側近傍において操作線18の操作によるカテーテル100の曲率が最大となる曲率最大点Yが設けられる。
以上に本発明の第一実施形態および第二実施形態について説明した。本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。各実施形態において説明された事項は適宜、他の実施形態に適用することが可能である。
また第二実施形態における各工程の説明の順序は、本製造方法を限定するものではない。所期のカテーテルを製造できる範囲において、工程順は適宜入れ替え可能である。また説明する各工程の前または後または一の工程と他の工程との間に、適宜任意の工程をさらに追加してもよい。
上記実施形態は、以下の技術思想を包含するものである。
(1)内部にルーメンを有するカテーテルであって、
大径の前記ルーメンを形成している大径樹脂管と、
前記ルーメンの外側に配置された小径の操作線細管と、
前記操作線細管に挿通され遠位端部が前記カテーテルの遠位端部に連結された操作線と、
前記大径樹脂管および前記操作線細管を共に被覆するコイルである補強層と、
を有し、
前記大径樹脂管の遠位端および前記操作線細管の遠位端を含む終端部よりも遠位側まで、前記補強層と、前記補強層に挿通された前記操作線とが延在しており、
前記終端部の遠位側近傍において前記操作線の操作による前記カテーテルの曲率が最大となる曲率最大点を有することを特徴とするカテーテル。
(2)前記補強層の遠位端部には、前記大径樹脂管の遠位端から前記カテーテルの先端までを連通するとともに当該先端で開口する先端孔が設けられており、
前記大径樹脂管と前記先端孔とが連続することにより前記ルーメンが延長されている上記(1)に記載のカテーテル。
(3)前記大径樹脂管および前記操作線細管は、軸方向に略等しい位置で終端している上記(1)または(2)に記載のカテーテル。
(4)前記操作線の遠位端部が前記補強層の遠位端部に固定されている上記(1)から(3)のいずれか一項に記載のカテーテル。
(5)前記操作線は、遠位端部を折り返されてなる折り返し部を有し、
前記折り返し部が、前記補強層の遠位端部に係止されている上記(4)に記載のカテーテル。
(6)前記操作線は、遠位端部を前記補強層の遠位端において折り返されてなる折り返し部を有し、
前記折り返し部の先端が、前記補強層の外側から内側に侵入している上記(4)または(5)に記載のカテーテル。
(7)前記補強層は、遠位側に設けられた先端コイル部と、前記先端コイル部よりも近位側に設けられた本体コイル部とを有し、
前記先端コイル部は、二以上の前記コイルが径方向に重なってなる多重コイル層となっており、前記カテーテルの中心軸側に位置する内側先端コイルと、前記内側先端コイルよりも外側に位置する外側先端コイルと、の間に、前記操作線が挿通されている上記(1)から(6)のいずれか一項に記載のカテーテル。
(8)前記内側先端コイルの内部に前記大径樹脂管の遠位端から前記カテーテルの遠位端まで連通する先端孔が設けられており、前記先端孔の近端側の開口径は、前記大径樹脂管の遠位端側の開口径と略等しい上記(7)に記載のカテーテル。
(9)前記内側先端コイルを構成する線状部材の径は、前記外側先端コイルを構成する線状部材の径よりも小さい上記(7)または(8)に記載のカテーテル。
(10)前記先端コイル部は、樹脂部材により、前記補強層の外周面から前記先端孔の外周までを包埋されている上記(8)に記載のカテーテル。
(11)前記補強層は、遠位側に設けられた先端コイル部と、前記先端コイル部よりも近位側に設けられた本体コイル部とを有し、
前記先端コイル部を構成するコイルは、前記本体コイル部を構成するコイルとは異なるコイルであって、
前記大径樹脂管または前記操作線細管が終端する位置と略等しい位置に、前記先端コイル部の近位端部と、前記本体コイル部の遠位端部とが連接する連接領域が設けられている上記(1)から(10)のいずれか一項に記載のカテーテル。
(12)前記連接領域において、前記先端コイル部の近位端部が、前記本体コイル部の遠位端部と前記大径樹脂管との間に位置している上記(11)に記載のカテーテル。
(13)上記(1)から(12)のいずれか一項に記載の前記カテーテルを形成するためのカテーテルの製造方法であって、
大径のルーメンを形成している大径樹脂管と、
前記ルーメンの外側に配置された小径の操作線細管と、
前記操作線細管に挿通され遠位端部が前記カテーテルの遠位端部に連結された操作線と、
前記大径樹脂管および前記操作線細管を共に被覆するコイルである補強層と、
を設け、
前記大径樹脂管および前記操作線細管の遠位側の終端部よりも遠位側まで、前記補強層と、前記補強層に挿通された前記操作線とを延在させることを特徴とするカテーテルの製造方法。
(14)芯材が挿通され少なくとも一方の端部から前記芯材が露出して延在する前記大径樹脂管と前記操作線細管とを共に被覆するよう線状部材をらせん状に巻き回して本体コイル部を形成する本体コイル部形成工程と、
前記操作線細管の先端から前記操作線を露出させ、前記大径樹脂管の前記端部から露出する前記芯材と露出する前記操作線とを共に被覆するよう線状部材をらせん状に巻き回して先端コイル部を形成する先端コイル部形成工程と、
前記本体コイル部の遠位側端部と前記先端コイル部の近位側端部とを連接させて連接領域を形成することにより補強層を形成する補強層形成工程と、
前記先端コイル部の外側面から少なくとも前記操作線に至るまで樹脂部材を含浸させ先端コイル部を前記樹脂部材により包埋する樹脂包埋部を形成する包埋工程と、
を有する上記(13)に記載のカテーテルの製造方法。
(15)前記先端コイル部形成工程は、前記芯材に対し線状部材を巻き回して内側先端コイルを形成する内側先端コイル形成工程を実施し、次いで、前記内側先端コイルと露出する前記操作線とを共に被覆するよう線状部材を巻き回して外側先端コイルを形成する外側先端コイル形成工程を実施し、前記内側先端コイルと前記外側先端コイルとにより前記先端コイル部を形成する上記(14)に記載のカテーテルの製造方法。
(16)前記内側先端コイルと前記外側先端コイルとの間に延在する前記操作線を前記先端コイル部の遠位端よりさらに遠位側に延在させて余剰部を設け、
前記余剰部を前記カテーテルの基端側に折り返して折り返し部を形成するとともに、
前記折り返し部の先端を前記外側先端コイルの外側から内側に侵入させる操作部係止工程を有する上記(15)に記載のカテーテルの製造方法。
12・・・ルーメン
14・・・大径樹脂管
16・・・操作線細管
18・・・操作線
22・・・補強層
32・・・遠位端開口
38・・・折り返し部
38A・・・余剰部
38B・・・侵入部
42・・・外層
50・・・管状本体
52・・・先端部
60・・・本体コイル部
62・・・先端コイル部
62A・・・内側先端コイル
62B・・・外側先端コイル
100・・・カテーテル
700・・・芯材
750・・・連接領域
752・・・先端孔
800・・・樹脂包埋部
810・・・操作線操作部
812・・・シリンジ
816・・・ダイヤル
818・・・連結部
820・・・先端キャップ
900・・・開口径
920・・・開口径
X・・・終端部
Y・・・曲率最大点

Claims (16)

  1. 内部にルーメンを有するカテーテルであって、
    大径の前記ルーメンを形成している大径樹脂管と、
    前記ルーメンの外側に配置された小径の操作線細管と、
    前記操作線細管に挿通され遠位端部が前記カテーテルの遠位端部に連結された操作線と、
    前記大径樹脂管および前記操作線細管を共に被覆するコイルである補強層と、
    を有し、
    前記大径樹脂管の遠位端および前記操作線細管の遠位端を含む終端部よりも遠位側まで、前記補強層と、前記補強層に挿通された前記操作線とが延在しており、
    前記終端部の遠位側近傍において前記操作線の操作による前記カテーテルの曲率が最大となる曲率最大点を有することを特徴とするカテーテル。
  2. 前記補強層の遠位端部には、前記大径樹脂管の遠位端から前記カテーテルの先端までを連通するとともに当該先端で開口する先端孔が設けられており、
    前記大径樹脂管と前記先端孔とが連続することにより前記ルーメンが延長されている請求項1に記載のカテーテル。
  3. 前記大径樹脂管および前記操作線細管は、軸方向に略等しい位置で終端している請求項1または2に記載のカテーテル。
  4. 前記操作線の遠位端部が前記補強層の遠位端部に固定されている請求項1から3のいずれか一項に記載のカテーテル。
  5. 前記操作線は、遠位端部を折り返されてなる折り返し部を有し、
    前記折り返し部が、前記補強層の遠位端部に係止されている請求項4に記載のカテーテル。
  6. 前記操作線は、遠位端部を前記補強層の遠位端において折り返されてなる折り返し部を有し、
    前記折り返し部の先端が、前記補強層の外側から内側に侵入している請求項4または5に記載のカテーテル。
  7. 前記補強層は、遠位側に設けられた先端コイル部と、前記先端コイル部よりも近位側に設けられた本体コイル部とを有し、
    前記先端コイル部は、二以上の前記コイルが径方向に重なってなる多重コイル層となっており、前記カテーテルの中心軸側に位置する内側先端コイルと、前記内側先端コイルよりも外側に位置する外側先端コイルと、の間に、前記操作線が挿通されている請求項1から6のいずれか一項に記載のカテーテル。
  8. 前記内側先端コイルの内部に前記大径樹脂管の遠位端から前記カテーテルの遠位端まで連通する先端孔が設けられており、前記先端孔の近端側の開口径は、前記大径樹脂管の遠位端側の開口径と略等しい請求項7に記載のカテーテル。
  9. 前記内側先端コイルを構成する線状部材の径は、前記外側先端コイルを構成する線状部材の径よりも小さい請求項7または8に記載のカテーテル。
  10. 前記先端コイル部は、樹脂部材により、前記補強層の外周面から前記先端孔の外周までを包埋されている請求項8に記載のカテーテル。
  11. 前記補強層は、遠位側に設けられた先端コイル部と、前記先端コイル部よりも近位側に設けられた本体コイル部とを有し、
    前記先端コイル部を構成するコイルは、前記本体コイル部を構成するコイルとは異なるコイルであって、
    前記大径樹脂管または前記操作線細管が終端する位置と略等しい位置に、前記先端コイル部の近位端部と、前記本体コイル部の遠位端部とが連接する連接領域が設けられている請求項1から10のいずれか一項に記載のカテーテル。
  12. 前記連接領域において、前記先端コイル部の近位端部が、前記本体コイル部の遠位端部と前記大径樹脂管との間に位置している請求項11に記載のカテーテル。
  13. 請求項1から12のいずれか一項に記載の前記カテーテルを形成するためのカテーテルの製造方法であって、
    大径のルーメンを形成している大径樹脂管と、
    前記ルーメンの外側に配置された小径の操作線細管と、
    前記操作線細管に挿通され遠位端部が前記カテーテルの遠位端部に連結された操作線と、
    前記大径樹脂管および前記操作線細管を共に被覆するコイルである補強層と、
    を設け、
    前記大径樹脂管および前記操作線細管の遠位側の終端部よりも遠位側まで、前記補強層と、前記補強層に挿通された前記操作線とを延在させることを特徴とするカテーテルの製造方法。
  14. 芯材が挿通され少なくとも一方の端部から前記芯材が露出して延在する前記大径樹脂管と前記操作線細管とを共に被覆するよう線状部材をらせん状に巻き回して本体コイル部を形成する本体コイル部形成工程と、
    前記操作線細管の先端から前記操作線を露出させ、前記大径樹脂管の前記端部から露出する前記芯材と露出する前記操作線とを共に被覆するよう線状部材をらせん状に巻き回して先端コイル部を形成する先端コイル部形成工程と、
    前記本体コイル部の遠位側端部と前記先端コイル部の近位側端部とを連接させて連接領域を形成することにより補強層を形成する補強層形成工程と、
    前記先端コイル部の外側面から少なくとも前記操作線に至るまで樹脂部材を含浸させ先端コイル部を前記樹脂部材により包埋する樹脂包埋部を形成する包埋工程と、
    を有する請求項13に記載のカテーテルの製造方法。
  15. 前記先端コイル部形成工程は、前記芯材に対し線状部材を巻き回して内側先端コイルを形成する内側先端コイル形成工程を実施し、次いで、前記内側先端コイルと露出する前記操作線とを共に被覆するよう線状部材を巻き回して外側先端コイルを形成する外側先端コイル形成工程を実施し、前記内側先端コイルと前記外側先端コイルとにより前記先端コイル部を形成する請求項14に記載のカテーテルの製造方法。
  16. 前記内側先端コイルと前記外側先端コイルとの間に延在する前記操作線を前記先端コイル部の遠位端よりさらに遠位側に延在させて余剰部を設け、
    前記余剰部を前記カテーテルの基端側に折り返して折り返し部を形成するとともに、
    前記折り返し部の先端を前記外側先端コイルの外側から内側に侵入させる操作部係止工程を有する請求項15に記載のカテーテルの製造方法。
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