JP2015157495A - 車体前部構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】車体前部構造に関し、被衝突体とオフセット衝突した際の衝突エネルギを効果的に吸収する。【解決手段】車体幅方向に延びるフロントバンパ部材11と、車体後方側に突出する円弧状に形成されて、その両端部をフロントバンパ部材11の車体後方側面に固定されたビーム部材14と、ビーム部材14を円弧方向にスライド移動可能にガイドするガイド部材15と、スライド移動するビーム部材14に対して復元力を付加する復元力付加機構20とを備えた。【選択図】図1
Description
本発明は、車体前部構造に関し、特に、キャブオーバ型車両の車体前部構造に関する。
一般的なキャブオーバ型車両の車体前部構造は、シャシフレームの前端にバンパブラケットを介してフロントバンパを固定すると共に、フロントバンパの下方に乗用車の潜り込みを防止するフロントアンダーランプロテクタを配置して構成されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、一般的なキャブオーバ型車両のバンパブラケットは、フロントバンパを固定する機能しか備えていない。そのため、キャブオーバ型車両が乗用車等の被衝突体と正面衝突やオフセット衝突した場合は、被衝突体をフロントバンパで強固に受け止めることになり、被衝突体に与える衝突エネルギを吸収できない課題がある。
本発明の目的は、被衝突体とオフセット衝突した際の衝突エネルギを効果的に吸収することができる車体前部構造を提供することにある。
上述の目的を達成するため、本発明の車体前部構造は、車体幅方向に延びるフロントバンパ部材と、車体後方側に突出する円弧状に形成されて、その両端部を前記フロントバンパ部材の車体後方側面に固定されたビーム部材と、前記ビーム部材を円弧方向にスライド移動可能にガイドするガイド部材と、スライド移動する前記ビーム部材に対して復元力を付加する復元力付加手段とを備えることを特徴とする。
また、前記ビーム部材に複数本の溝が形成され、前記復元力付加手段が、ネジ軸と、前記ネジ軸と螺合するナット部材と、前記ナット部材を中心に対向配置されて前記ナット部材に付勢力を付加する一対のスプリングと、前記ネジ軸と一体回転可能に設けられて前記溝と噛合する歯車とを備えるものであってもよい。
また、前記ビーム部材が弾性変形可能な板バネで形成されることが好ましい。
また、前記ビーム部材を複数本備えると共に、少なくとも一本のビーム部材を車体下部フレームよりも車体下方に配置することが好ましい。
本発明の車体前部構造によれば、被衝突体とオフセット衝突した際の衝突エネルギを効果的に吸収することができる。
以下、添付図面に基づいて、本発明の一実施形態に係る車体前部構造について説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称及び機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1に示すように、車体前部構造10は、トラック等のキャブオーバ型車両に適用されるもので、フロントバンパ部材11と、バンパ取り付け部材12と、複数本のバンパ側ビーム部材13と、複数本のフレーム側ビーム部材14と、ガイド部材15と、復元力付加機構20とを備えている。なお、図1中において、符号2は車体前後方向に延びる一対のシャシフレーム、符号3はシャシフレーム2の前端部間に架け渡されたフロントエンドクロスメンバ、符号4は一対のブラケット(車体左側のみを図示)を示している。
フロントバンパ部材11は、車体幅方向に延びるバンパ中央部11Aと、バンパ中央部11Aの両端から車体後方に屈曲するバンパ側部11Bとを有する。バンパ中央部11Aの所定箇所には、走行風を図示しないファンシェラウド等に取り込むための複数の通気口11Cが設けられている。なお、説明の便宜上、図1において、フロントバンパ部材11はバンパ取り付け部材12に組み付けられる前の状態で示されている。
バンパ取り付け部材12は、略角柱状に形成されており、その車体前方側面にはフロントバンパ部材11がボルト締結等で組み付けられる。また、バンパ取り付け部材12には、複数本(本実施形態では2本)のバンパ側ビーム部材13をそれぞれ挿通させて保持するための上下2個の挿通孔12Aが車体幅方向に貫通形成されている(図2参照)。バンパ取り付け部材12は、2本のバンパ側ビーム部材13を束ねる機能を有しており、下方にあるバンパ側ビーム部材13のみに荷重が作用しても、上下2本のバンパ側ビーム部材13で荷重を受けるように作用する。
バンパ側ビーム部材13は、例えば弾性変形可能な板バネ等であって、フロントバンパ部材11の裏面側形状に沿うように湾曲形成されている。また、バンパ側ビーム部材13の車体幅方向の両端部には、フレーム側ビーム部材14の両端部がボルト締結や溶接等によって固定されている。
フレーム側ビーム部材14は、例えば弾性変形可能な板バネ等であって、車体後方に突出する円弧状に湾曲形成されている。本実施形態において、フレーム側ビーム部材14は、バンパ側ビーム部材13とそれぞれ対向するように2本設けられている。これら2本のフレーム側ビーム部材14は、左右一対のガイド部材15によって円弧方向にスライド移動可能に保持されている。また、フレーム側ビーム部材14の車体後方側の側面には、車体上下方向に延びる複数本の溝14A(図2(a)参照)が形成されている。
左右一対のガイド部材15は、略角柱状に形成されており、その車体後方側面をフロントエンドクロスメンバ3及びブラケット4にボルト締結や溶接等で固定されている。このガイド部材15には、図2に示すように、2本のフレーム側ビーム部材14をそれぞれ挿通させて円弧方向にスライド移動可能にガイドする上下2個のガイド孔15Aが設けられている。下側のガイド孔15Aは、シャシフレーム2よりも車体下方に形成されており、シャシフレーム2よりも下方に1本のフレーム側ビーム部材14を位置させることで、乗用車等の潜り込みを防止できるようになっている。これにより、従来型のキャブオーバ型車両で必須とされるフロントアンダーランプロテクタを省略することができる。
復元力付加機構20は、被衝突体とのオフセット衝突によってフレーム側ビーム部材14がスライド移動する際に、フレーム側ビーム部材14に対して復元力を付加する。より詳しくは、図3に示すように、復元力付加機構20は、中空状のケース本体21と、ケース本体21の中心を上下に貫通するボールネジ軸22と、ケース本体21内に収容されてボールネジ軸22と螺合するボールネジナット(中間板)23と、ケース本体21内にボールネジナット23を中心に上下に対向配置された一対のスプリング24A,24Bと、ボールネジ軸22の上下両端部にそれぞれ固定されてボールネジ軸22と一体回転する一対の歯車25A,25Bとを備えている。
図4(a)に示すように、被衝突体との左オフセット衝突によってフレーム側ビーム部材14が右方向にスライド移動すると、歯車25A,25B及びボールネジ軸22は上面視で反時計回り一体回転する。すなわち、図4(b)に示すように、ボールネジ軸22と螺合するボールネジナット23が上方へ移動して上側スプリング24Aを圧縮し、下側スプリング24Bがボールネジナット23を下方に引っ張ることで、フレーム側ビーム部材14に左方向への復元力(抵抗力)が付加される。
一方、図5(a)に示すように、被衝突体との右オフセット衝突によってフレーム側ビーム部材14が左方向にスライド移動すると、歯車25A,25B及びボールネジ軸22は上面視で時計回り一体回転する。すなわち、図5(b)に示すように、ボールネジ軸22と螺合するボールネジナット23が下方へ移動して下側スプリング24Bを圧縮し、上側スプリング24Aがボールネジナット23を上方に引っ張ることで、フレーム側ビーム部材14に右方向への復元力(抵抗力)が付加される。
次に、本実施形態の車体前部構造10による作用効果を説明する。
図6(a)に示すように、車体前部構造10を搭載したキャブオーバ型車両Tが乗用車等の被衝突体Pと正面衝突した場合は、フレーム側ビーム部材14が被衝突体Pの突入方向に弾性変形することで、正面衝突時の衝突エネルギは効果的に吸収さる。
また、図6(b)に示すように、車体前部構造10を搭載したキャブオーバ型車両Tが被衝突体Pとオフセット衝突した場合(左右何れの場合も同じ)は、フレーム側ビーム部材14のスライド移動に伴って、フロントバンパ部材11はバンパ側ビーム部材13と一体的に回動する。この際、復元力付加機構20によってフレーム側ビーム部材14に対して復元力が付加されることで、抗力の発生及び衝撃吸収が効果的に促進される。すなわち、オフセット衝突時は復元力付加機構20が緩衝機能として作用するように構成されている。
したがって、本実施形態の車体前部構造10によれば、被衝突体Pと正面衝突及びオフセット衝突した場合の何れにおいても、衝突エネルギを効果的に吸収することが可能となり、被衝突体Pの損傷を効果的に低減することができる。
また、本実施形態の車体前部構造10では、下側のバンパ側ビーム部材13及びフレーム側ビーム部材14がシャシフレーム2よりも下方に配置されている。したがって、これら下側のバンパ側ビーム部材13又はフレーム側ビーム部材14によって乗用車等の潜り込みを確実に防止することが可能となり、従来型のキャブオーバ型車両で必須となっているフロントアンダーランプロテクタを省略することができる。
また、本実施形態の車体前部構造10では、2本のバンパ側ビーム部材13及びフレーム側ビーム部材14が車体上下方向に間隔を隔てて配置されている。したがって、フロントバンパ部材11の通気口11Cから流れ込む走行風をファンシェラウド等に阻害することなく取り込むことが可能となり、エンジンの冷却性能を効果的に維持することができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
例えば、図7は簡素化された他の実施形態に係る車体前部構造10の上視図を示している。この実施形態では、フレーム側ビーム部材14の車体幅方向の中心位置に車体後方に突出するフランジ14Bを設け、フランジ14Bと左右一対のガイド部材15との間に両端を固定された左右一対のスプリング28A,28Bが介設されている。この実施形態では、復元力付加機構をフランジ14B及びスプリング28A,28Bのみで構成することが可能となり、コストの低減が図られる。また、オフセット衝突した被衝突体が離れた後は、左右一対のスプリング28A,28Bの付勢力によって、フレーム側ビーム部材14(バンパ側ビーム部材13及びフロントバンパ部材11を含む)を元の状態である基準位置に戻すことができる。
また、フロントバンパ部材11の強度を確保すれば、図8に示すように、バンパ取り付け部材12及びバンパ側ビーム部材13を省略して構成することもできる。この場合は、フレーム側ビーム部材14の両端をフロントバンパ部材11の車体後方側面に直接固定すればよい。
また、車体前部構造10はトラック等のキャブオーバ型車両に限定されず、バスや乗用車等の他の車両にも広く適用することが可能である。
2 シャシフレーム
3 フロントエンドクロスメンバ
4 ブラケット
10 車体前部構造
11 フロントバンパ部材
12 バンパ取り付け部材
13 バンパ側ビーム部材
14 フレーム側ビーム部材
15 ガイド部材
20 復元力付加機構
21 ケース本体
22 ボールネジ軸
23 ボールネジナット
24A,B スプリング
25A,B 歯車
3 フロントエンドクロスメンバ
4 ブラケット
10 車体前部構造
11 フロントバンパ部材
12 バンパ取り付け部材
13 バンパ側ビーム部材
14 フレーム側ビーム部材
15 ガイド部材
20 復元力付加機構
21 ケース本体
22 ボールネジ軸
23 ボールネジナット
24A,B スプリング
25A,B 歯車
Claims (4)
- 車体幅方向に延びるフロントバンパ部材と、
車体後方側に突出する円弧状に形成されて、その両端部を前記フロントバンパ部材の車体後方側面に固定されたビーム部材と、
前記ビーム部材を円弧方向にスライド移動可能にガイドするガイド部材と、
スライド移動する前記ビーム部材に対して復元力を付加する復元力付加手段と、を備える
ことを特徴とする車体前部構造。 - 前記ビーム部材に複数本の溝が形成され、
前記復元力付加手段が、ネジ軸と、前記ネジ軸と螺合するナット部材と、前記ナット部材を中心に対向配置されて前記ナット部材に付勢力を付加する一対のスプリングと、前記ネジ軸と一体回転可能に設けられて前記溝と噛合する歯車と、を備える
請求項1に記載の車体前部構造。 - 前記ビーム部材が弾性変形可能な板バネで形成された
請求項1又は2に記載の車体前部構造。 - 前記ビーム部材を複数本備えると共に、少なくとも一本のビーム部材を車体下部フレームよりも車体下方に配置した
請求項1から3の何れか一項に記載の車体前部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014031750A JP2015157495A (ja) | 2014-02-21 | 2014-02-21 | 車体前部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014031750A JP2015157495A (ja) | 2014-02-21 | 2014-02-21 | 車体前部構造 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015157495A true JP2015157495A (ja) | 2015-09-03 |
Family
ID=54181903
Family Applications (1)
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JP2014031750A Pending JP2015157495A (ja) | 2014-02-21 | 2014-02-21 | 車体前部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2015157495A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110065459A (zh) * | 2019-04-12 | 2019-07-30 | 湖南文理学院 | 一种汽车机械撞击缓冲装置 |
CN111231874A (zh) * | 2020-03-12 | 2020-06-05 | 石狮市鹏工汽车教学设备有限公司 | 一种应用于轿车的前防撞梁总成 |
KR102262817B1 (ko) * | 2020-02-17 | 2021-06-09 | 합자회사 대광씨엠에스 | 작업차량 장착용 차량 충격 흡수장치 |
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2014
- 2014-02-21 JP JP2014031750A patent/JP2015157495A/ja active Pending
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