JP2015156935A - 管継手装置及びポンプユニット - Google Patents
管継手装置及びポンプユニット Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015156935A JP2015156935A JP2014032734A JP2014032734A JP2015156935A JP 2015156935 A JP2015156935 A JP 2015156935A JP 2014032734 A JP2014032734 A JP 2014032734A JP 2014032734 A JP2014032734 A JP 2014032734A JP 2015156935 A JP2015156935 A JP 2015156935A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- annular member
- tube
- annular
- blood vessel
- artificial blood
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- External Artificial Organs (AREA)
Abstract
【課題】相互に接続された管及びチューブからなる流体の流路の内周にある段差の数を減らすと共に、管及びチューブを接続する管継手装置の構成部品点数の削減を図る。
【解決手段】管6と弾性変形可能なチューブ3とを接続する管継手装置4は、前記チューブの軸方向の第一端部3Aに固定され、前記管が挿入される第一環状部材11と、前記チューブが挿入される第二環状部材12と、前記第二環状部材を前記管に固定する固定具13と、を備え、前記第二環状部材が、前記第一環状部材よりも前記軸方向における前記チューブの第二端部側で前記第一環状部材と前記軸方向に対向して配置される環状本体部21を備え、該環状本体部は、前記チューブに挿入される前記管の径方向外側に配置されることで、前記管との間に前記チューブの管壁を径方向から挟み込んで圧縮する。
【選択図】図1
【解決手段】管6と弾性変形可能なチューブ3とを接続する管継手装置4は、前記チューブの軸方向の第一端部3Aに固定され、前記管が挿入される第一環状部材11と、前記チューブが挿入される第二環状部材12と、前記第二環状部材を前記管に固定する固定具13と、を備え、前記第二環状部材が、前記第一環状部材よりも前記軸方向における前記チューブの第二端部側で前記第一環状部材と前記軸方向に対向して配置される環状本体部21を備え、該環状本体部は、前記チューブに挿入される前記管の径方向外側に配置されることで、前記管との間に前記チューブの管壁を径方向から挟み込んで圧縮する。
【選択図】図1
Description
本発明は、管継手装置及びポンプユニットに関する。
従来、管と、弾性変形可能なチューブとを接続する管継手装置には、例えば特許文献1に開示されたものがある。この管継手装置は、チューブ(人工血管)の端部の外周に縫合される外筒部材と、チューブの端部に挿入され、外筒部材との間にチューブの端部をその径方向から挟み込む内筒部材と、外筒部材及び内筒部材を管(差込筒部部材)に接続する接続部材と、を備える。また、この管継手装置では、内筒部材の軸方向の一方の端部が、チューブの端部から外部に突出し、この突出部分が管に差し込まれる。
このため、上記管継手装置によって管とチューブとを接続した構造では、管とチューブとの間で流体を流す流路(流体流路)の内周には、チューブと内筒部材との接続部分、及び、管と内筒部材との接続部分の二つが現れる。
また、従来では、上記した流体流路において流れる流体が、上記した二つの接続部分から外部に漏れないように、これら二つの接続部分を外部に対して密封(シール)している。すなわち、内筒部材と外筒部材との間でチューブの端部を弾性的に圧縮することで、チューブと内筒部材との接続部分を密封している。また、径方向に対向する内筒部材の外周と管の内周との間に、密封用の別部材(Oリング)を設けることで、管と内筒部材との接続部分を密封している。
また、従来では、上記した流体流路において流れる流体が、上記した二つの接続部分から外部に漏れないように、これら二つの接続部分を外部に対して密封(シール)している。すなわち、内筒部材と外筒部材との間でチューブの端部を弾性的に圧縮することで、チューブと内筒部材との接続部分を密封している。また、径方向に対向する内筒部材の外周と管の内周との間に、密封用の別部材(Oリング)を設けることで、管と内筒部材との接続部分を密封している。
しかしながら、上記従来の管継手装置では、二つの接続部分が流体流路の内周に現れるため、これら二つの接続部分において流体流路の内周に段差が生じる虞がある。この段差は、管とチューブとの間を流れる流体の流れを乱したり、滞らせたりするため、段差の数が多いことは好ましくない。
また、上記従来の管継手装置では、流体流路の内外を密封するために、Oリング等の別部材を設ける必要があるため、管継手装置の構成部品点数が多くなってしまう、という問題もある。
また、上記従来の管継手装置では、流体流路の内外を密封するために、Oリング等の別部材を設ける必要があるため、管継手装置の構成部品点数が多くなってしまう、という問題もある。
本発明は、上述した事情に鑑みたものであって、流体流路の内周に現れる段差の数を減らせると共に、構成部品点数の削減を図ることが可能な管継手装置、及び、これを備えるポンプユニットを提供することを目的とする。
この課題を解決するために、本発明に係る一態様としての管継手装置は、管と弾性変形可能なチューブとを接続する管継手装置であって、前記チューブの軸方向の第一端部に固定され、前記管が挿入される第一環状部材と、前記チューブが挿入される第二環状部材と、前記第二環状部材を前記管に固定する固定具と、を備え、前記第二環状部材が、前記第一環状部材よりも前記軸方向における前記チューブの第二端部側で前記第一環状部材と前記軸方向に対向して配置される環状本体部を備え、該環状本体部は、前記チューブに挿入される前記管の径方向外側に配置されることで、前記管との間に前記チューブの管壁を径方向から挟むことを特徴とする。
上記構成の管継手装置により管とチューブとを接続する際には、はじめに、チューブの第一端部に第一環状部材を固定しておく。また、第二環状部材の環状本体部が第一環状部材よりもチューブの第二端部側に配置されるように、かつ、環状本体部が第一環状部材に対して軸方向に対向するように、チューブを第二環状部材に挿入して第二環状部材をチューブに取り付ける。その後、管が第一、第二環状部材に挿入されるように、管をチューブの第一端部からチューブに挿入し、固定具により第二環状部材を管に固定することで、管とチューブとが接続される。
ここで、第一環状部材はチューブの第一端部に固定されるため、チューブの第一端部の形状を環形状に保持することができる。このため、管をチューブの第一端部からチューブに容易に挿入することが可能となる。
ここで、第一環状部材はチューブの第一端部に固定されるため、チューブの第一端部の形状を環形状に保持することができる。このため、管をチューブの第一端部からチューブに容易に挿入することが可能となる。
そして、本発明の管継手装置によれば、チューブが第二環状部材に挿入された上で、管が第一環状部材及び第二環状部材に挿入されるようにチューブに挿入されるため、接続された管及びチューブによって構成される流体の流路の内周には、管とチューブとの接続部分のみとなる。したがって、流路の内周には、管とチューブとの接続部分に基づく段差だけとなる。すなわち、従来の構成と比較して、流路の内周にある段差の数を減らすことができる。
また、流路の内周には、管とチューブとの接続部分だけとなるため、管とチューブとの接続部分のみを流路の外部に対して密封(シール)すればよい。ここで、本発明の管継手装置では、第二環状部材内周と管の外周との間に弾性変形可能なチューブの管壁を挟み込んで圧縮するため、上記接続部分を密封することができる。したがって、従来のようにOリング等の別部材が不要となり、管継手装置の構成部品点数の削減を図ることができる。
さらに、第二環状部材の環状本体部は、第一環状部材よりもチューブの第二端部側に配置されると共に、第一環状部材とチューブの軸方向に対向して配置されるため、第二環状部材を固定具によって管に固定するまでの間に、第二環状部材がチューブの第一端部から抜け落ちることも防止できる。したがって、管とチューブとの接続を簡便に行うことが可能となる。
そして、前記管継手装置では、前記チューブの管壁が、前記第一環状部材と前記環状本体部との間に介在し、前記固定具は、前記第二環状部材を前記管に固定することで、前記環状本体部を前記軸方向から前記第一環状部材に押し付けてもよい。
この構成では、軸方向に配列された第一環状部材と環状本体部との間に介在するチューブの管壁も圧縮されるため、管継手装置の構成部品点数を増やすことなく、流路の内外を密封する箇所を増やすことができる。したがって、より信頼性の高い管継手装置を安価に提供することが可能となる。
また、前記管継手装置では、前記第二環状部材が、前記環状本体部に一体に形成され、前記軸方向で前記環状本体部との間に前記第一環状部材を配置する環状係止部を備えてもよい。
この構成では、第二環状部材をチューブの第一端部に取り付けた状態において、第二環状部材がチューブの第一端部から第二端部側に離れてしまうことを防止できる。すなわち、第二環状部材をチューブの第一端部に保持することができる。したがって、管とチューブとの接続をより簡便に行うことが可能となる。
さらに、前記管継手装置では、前記第一環状部材の外径寸法が前記チューブの第一端部の内径寸法よりも大きく、前記第一環状部材が前記チューブの第一端部に挿入されることで、前記チューブの第一端部が弾性的に拡径してもよい。
この構成では、チューブに挿入された第一環状部材を、チューブの弾性力によってチューブの第一端部に保持して固定することが可能となる。
また、前記管継手装置では、前記第一環状部材の軸方向の第一端部に、前記第一環状部材の周方向に互いに間隔をあけて配列され、前記第一環状部材の第二端部に対して前記第一環状部材の径方向に弾性的に撓み変形可能とされた複数の可動片が設けられ、前記複数の可動片は、前記第一環状部材を前記チューブの第一端部に挿入する際に径方向内側に弾性的に撓み変形してもよい。
この構成では、第一環状部材の外径寸法がチューブの第一端部の内径寸法よりも大きくても、第一環状部材の第一端部をチューブの第一端部に対向させた状態で第一環状部材をチューブの第一端部に挿入する際に、複数の可動片が径方向内側に撓み変形することで、第一環状部材の第一端部が縮径するため、第一環状部材を容易にチューブの第一端部に挿入することが可能となる。
また、複数の可動片が径方向内側に撓み変形するように第一環状部材がチューブの第一端部に挿入された状態では、複数の可動片が自身の弾性力によってチューブの第一端部の内周に押し付けられることで、第一環状部材をチューブの第一端部に保持して固定することも可能となる。
また、複数の可動片が径方向内側に撓み変形するように第一環状部材がチューブの第一端部に挿入された状態では、複数の可動片が自身の弾性力によってチューブの第一端部の内周に押し付けられることで、第一環状部材をチューブの第一端部に保持して固定することも可能となる。
さらに、前記管継手装置では、前記可動片に、前記第一環状部材の径方向外側に突出する係合突起が形成されていてもよい。
この構成では、第一環状部材をチューブの第一端部に挿入した状態で、可動片の弾性力によって係合突起がチューブの内周に押し付けられて係合するため、第一環状部材をより好適にチューブの第一端部に保持して固定できる。
また、前記管継手装置では、前記第一環状部材が、リング状に形成され、前記チューブの第一端部が、前記第一環状部材に挿入された上で、前記第一環状部材に巻き付けられてもよい。
この構成では、第一環状部材を簡単にチューブの第一端部に固定することができる。
また、本発明に係る一態様としてのポンプユニットは、人工心臓ポンプと、人工血管と、前記管継手装置と、を備え、前記管が、前記人工心臓ポンプの吸込口及び吐出口の少なくともいずれか一方をなし、前記チューブが、前記人工血管であることを特徴とする。
前述したように、本発明の管継手装置では、その構成部品点数を削減できるため、管継手装置の軸方向長さを短くすることが可能となる。このため、本発明のポンプユニットでは、人工心臓ポンプから延びる人工血管の長さをより短く設定することが可能となる。これにより、ポンプユニットを生体内に容易に埋め込むことが可能となる。
本発明によれば、管継手装置によって接続された管及びチューブによって構成される流体の流路の内周にある段差の数を減らすことができると共に、管継手装置の構成部品点数の削減を図ることができる。
〔第一実施形態〕
以下、図1〜6を参照して本発明の第一実施形態について説明する。
図1,2に示すように、本実施形態に係るポンプユニット1は、人工心臓ポンプ2と、人工血管(チューブ)3と、これら人工心臓ポンプ2及び人工血管3を相互に接続する管継手装置4と、を備える。
以下、図1〜6を参照して本発明の第一実施形態について説明する。
図1,2に示すように、本実施形態に係るポンプユニット1は、人工心臓ポンプ2と、人工血管(チューブ)3と、これら人工心臓ポンプ2及び人工血管3を相互に接続する管継手装置4と、を備える。
人工心臓ポンプ2は、生体心臓の働きを補助し、血液循環機能を維持するものである。血液(流体)を内部に吸い込む吸込口2A、及び、血液を外部に吐出する吐出口2Bを有する。
本実施形態の人工心臓ポンプ2は、その本体部5から延びて人工心臓ポンプ2の吸込口2Aや吐出口2Bを構成する円筒状の管6を有する。
管6には、その延出方向(軸方向)の基端側において管6の外周から径方向外側に延出する外周フランジ7が形成されている。外周フランジ7は、後述する管継手装置4の第二環状部材12を管6に固定するためのものである。本実施形態では、外周フランジ7の外周に、後述する管継手装置4の固定具13を締結するための雄ねじ部8が形成されている。本実施形態では、この外周フランジ7よりも延出方向先端側に延びる管6の先端部6Aが、人工血管3の軸方向の第一端部3Aに挿入される。
本実施形態の人工心臓ポンプ2は、その本体部5から延びて人工心臓ポンプ2の吸込口2Aや吐出口2Bを構成する円筒状の管6を有する。
管6には、その延出方向(軸方向)の基端側において管6の外周から径方向外側に延出する外周フランジ7が形成されている。外周フランジ7は、後述する管継手装置4の第二環状部材12を管6に固定するためのものである。本実施形態では、外周フランジ7の外周に、後述する管継手装置4の固定具13を締結するための雄ねじ部8が形成されている。本実施形態では、この外周フランジ7よりも延出方向先端側に延びる管6の先端部6Aが、人工血管3の軸方向の第一端部3Aに挿入される。
人工血管3は、弾性変形可能に形成されている。また、人工血管3は可撓性を有する。本実施形態の人工血管3は、ほぼ全体が蛇腹状に形成されている。図示例では、人工血管3の第一端部3Aが、蛇腹状ではなく、人工血管3の軸方向に沿って延びる形状に形成されているが、これに限ることはない。
この人工血管3は、例えば生体心臓の心室と人工心臓ポンプ2とを接続したり、人工心臓ポンプ2と動脈(生体血管)とを接続したりするものである。人工血管3としては、例えばポリエステル繊維やPTFE繊維からなる布製人工血管などが挙げられる。
この人工血管3は、例えば生体心臓の心室と人工心臓ポンプ2とを接続したり、人工心臓ポンプ2と動脈(生体血管)とを接続したりするものである。人工血管3としては、例えばポリエステル繊維やPTFE繊維からなる布製人工血管などが挙げられる。
管継手装置4は、人工心臓ポンプ2の管6と人工血管3とを接続するものである。管継手装置4は、第一環状部材11と、第二環状部材12と、固定具13と、を備える。
第一環状部材11は、人工血管3の軸方向の第一端部3Aに固定される。第一環状部材11には、管6が挿入される。このため、第一環状部材11の内径寸法は、管6の外径寸法と同等に設定される、あるいは、管6の外径寸法よりも若干大きく設定される。
本実施形態の第一環状部材11は、人工血管3の第一端部3Aに挿入される。また、第一環状部材11の外径寸法は、人工血管3の第一端部3Aの内径寸法よりも大きく設定されている。このため、第一環状部材11を人工血管3の第一端部3Aに挿入した状態では、人工血管3の第一端部3Aが弾性的に拡径する。
本実施形態の第一環状部材11は、人工血管3の第一端部3Aに挿入される。また、第一環状部材11の外径寸法は、人工血管3の第一端部3Aの内径寸法よりも大きく設定されている。このため、第一環状部材11を人工血管3の第一端部3Aに挿入した状態では、人工血管3の第一端部3Aが弾性的に拡径する。
また、本実施形態の第一環状部材11は、その軸方向に延びる筒状に形成されている。この第一環状部材11の軸方向の第一端部14Aには、図2,3に示すように、第一環状部材11の周方向に互いに間隔をあけて配列された複数の可動片15が設けられている。各可動片15は、第一環状部材11の第二端部14Bに対して第一環状部材11の径方向に弾性的に撓み変形可能とされている。可動片15は、第一環状部材11の第一端部14Aを人工血管3の第一端部3A(図1参照)に対向させた状態で第一環状部材11を人工血管3の第一端部3Aに挿入する際に、可動片15が径方向内側に弾性的に撓み変形する。
さらに、可動片15には、第一環状部材11の外周から径方向外側に突出する係合突起16が形成されている。係合突起16は、第二端部14Bから第一環状部材11の軸方向に延びる可動片15の延出方向先端に形成されている。また、係合突起16は、第一環状部材11の周方向に対応する可動片15の幅方向全体に形成されている。
以上のように構成される第一環状部材11を、図1に示すように、人工血管3の第一端部3Aに挿入した状態では、人工血管3の第一端部3Aが弾性的に拡径する。また、係合突起16が人工血管3の内周に押し付けられて、人工血管3の第一端部3Aのうち係合突起16に対応する部分が径方向外側に弾性変形する。これにより、係合突起16は人工血管3の他の部分の外周よりも径方向外側に突出して位置する。
図1,2に示すように、第二環状部材12は、人工血管3が挿入されるものであり、筒状の環状本体部21を備える。
環状本体部21は、人工血管3を第二環状部材12に挿入した状態で、人工血管3に固定された第一環状部材11よりも人工血管3の軸方向における人工血管3の第二端部(不図示)側で、第一環状部材11と軸方向に対向して配置される。
本実施形態では、環状本体部21が、人工血管3に挿入された第一環状部材11のうち人工血管3の他の部分の外周よりも径方向外側に突出して位置する部分(特に係合突起16)と軸方向に対向して配置される。また、本実施形態では、上記環状本体部21と軸方向に配列された第一環状部材11(係合突起16)との間に人工血管3の管壁が介在する。
環状本体部21は、人工血管3を第二環状部材12に挿入した状態で、人工血管3に固定された第一環状部材11よりも人工血管3の軸方向における人工血管3の第二端部(不図示)側で、第一環状部材11と軸方向に対向して配置される。
本実施形態では、環状本体部21が、人工血管3に挿入された第一環状部材11のうち人工血管3の他の部分の外周よりも径方向外側に突出して位置する部分(特に係合突起16)と軸方向に対向して配置される。また、本実施形態では、上記環状本体部21と軸方向に配列された第一環状部材11(係合突起16)との間に人工血管3の管壁が介在する。
また、環状本体部21は、人工血管3を第二環状部材12に挿入した状態で、人工血管3に挿入される管6の径方向外側に配置されることで、管6との間に人工血管3の管壁を径方向から挟み込んで圧縮する。
このため、環状本体部21の内径寸法は、環状本体部21に挿入される管6の外径寸法よりも大きく設定されている。また、環状本体部21の内径寸法と管6の外径寸法との差分は、環状本体部21の内周と環状本体部21に挿入される管6の外周との隙間寸法が人工血管3の管壁の厚さ寸法よりも小さくなるように設定されている。
このため、環状本体部21の内径寸法は、環状本体部21に挿入される管6の外径寸法よりも大きく設定されている。また、環状本体部21の内径寸法と管6の外径寸法との差分は、環状本体部21の内周と環状本体部21に挿入される管6の外周との隙間寸法が人工血管3の管壁の厚さ寸法よりも小さくなるように設定されている。
また、第二環状部材12は、軸方向で環状本体部21との間に第一環状部材11を配置する環状係止部22を備える。この環状係止部22は、環状本体部21に一体に形成されている。本実施形態では、環状本体部21と環状係止部22との間に第一環状部材11の係合突起16が配置される。
また、本実施形態の環状係止部22には、係合突起16の形成部分を除く第一環状部材11の部分が挿入される。また、このように第一環状部材11を環状係止部22に挿入した状態では、環状係止部22と第一環状部材11の係合突起16とが人工血管3の軸方向に対向する。このため、環状係止部22の内径寸法は、係合突起16の形成部分における第一環状部材11の外径寸法よりも小さく設定され、かつ、係合突起16の形成部分を除く第一環状部材11の外径寸法よりも大きく設定されている。
また、本実施形態の環状係止部22には、係合突起16の形成部分を除く第一環状部材11の部分が挿入される。また、このように第一環状部材11を環状係止部22に挿入した状態では、環状係止部22と第一環状部材11の係合突起16とが人工血管3の軸方向に対向する。このため、環状係止部22の内径寸法は、係合突起16の形成部分における第一環状部材11の外径寸法よりも小さく設定され、かつ、係合突起16の形成部分を除く第一環状部材11の外径寸法よりも大きく設定されている。
また、環状係止部22に挿入されて環状係止部22の内周に対向する第一環状部材11の外周には、人工血管3の第一端部3Aの管壁が人工血管3の弾性力によって密着する。このため、人工血管3の第一端部3Aに挿入された第一環状部材11を環状係止部22に挿入した状態では、環状係止部22の内周とこれに対向する第一環状部材11の外周との間に人工血管3の第一端部3Aの管壁が介在する。
したがって、環状係止部22の内径寸法と係合突起16の形成部分を除く第一環状部材11の外径寸法との差分は、人工血管3の管壁が環状係止部22とこれに挿入される第一環状部材11との間に介在し得る程度に設定されるとよい。なお、この差分は、環状係止部22の内周と環状係止部22に挿入される第一環状部材11の部分の外周との隙間寸法が、人工血管3の管壁の厚さ寸法よりも小さくなるように設定されてもよいし、人工血管3の管壁の厚さ寸法以上となるように設定されてよい。
したがって、環状係止部22の内径寸法と係合突起16の形成部分を除く第一環状部材11の外径寸法との差分は、人工血管3の管壁が環状係止部22とこれに挿入される第一環状部材11との間に介在し得る程度に設定されるとよい。なお、この差分は、環状係止部22の内周と環状係止部22に挿入される第一環状部材11の部分の外周との隙間寸法が、人工血管3の管壁の厚さ寸法よりも小さくなるように設定されてもよいし、人工血管3の管壁の厚さ寸法以上となるように設定されてよい。
また、上記した環状係止部22は、人工血管3が第二環状部材12に挿入された状態で、環状係止部22と第一環状部材11との間に介在する人工血管3の管壁に対して、縫合糸、ワイヤ、紐などの可撓性を有する細長い固縛部材41によって固縛されてもよい。
さらに、第二環状部材12は、環状本体部21及び環状係止部22を一体に接続する環状接続部23を備える。環状接続部23は、人工血管3の軸方向で環状本体部21と環状係止部22との間に位置する。環状接続部23には、第一環状部材11の係合突起16、及び、係合突起16のうち第一環状部材11の外周側に密着する人工血管3の管壁が挿入される。このため、環状接続部23の内径寸法は、係合突起16の形成部分における第一環状部材11の外径寸法よりも大きく設定されている。
また、第二環状部材12は、その外周から径方向外側に突出する外周フランジ24を備える。外周フランジ24は、第二環状部材12を後述する固定具13により管6に固定するためのものである。外周フランジ24は、第二環状部材12の軸方向のうち人工血管3の第一端部3A側の端部に形成されている。本実施形態では、外周フランジ24が環状係止部22の外周に形成されている。
第二環状部材12の外周フランジ24は、人工血管3が第二環状部材12に挿入されると共に、管6の先端部6Aが人工血管3の第一端部3Aに挿入された状態で、管6の外周フランジ7と軸方向に対向して配置される。第二環状部材12の外周フランジ24の外径寸法は、管6の外周フランジ7の外径寸法と同等に設定される、あるいは、管6の外周フランジ7の外径寸法よりも若干小さく設定される。
第二環状部材12の外周フランジ24は、人工血管3が第二環状部材12に挿入されると共に、管6の先端部6Aが人工血管3の第一端部3Aに挿入された状態で、管6の外周フランジ7と軸方向に対向して配置される。第二環状部材12の外周フランジ24の外径寸法は、管6の外周フランジ7の外径寸法と同等に設定される、あるいは、管6の外周フランジ7の外径寸法よりも若干小さく設定される。
以上のように構成される第二環状部材12の軸方向長さは、管6の先端部6Aの軸方向長さ以上に設定されるとよい。これにより、管6の延出方向先端において、人工血管3の管壁を管6の先端部6Aと第二環状部材12との間に確実に挟み込んで圧縮できる。すなわち、管6の延出方向先端において、人工血管3の管壁が管6の外周から剥離することを確実に防止できる。
固定具13は、第二環状部材12を管6に固定するものである。本実施形態の固定具13は、ナットの一種であり、内周に雌ねじ部33を形成した筒状の固定具本体31と、固定具本体31の軸方向の第一端部において固定具本体31から径方向内側に突出する内周フランジ32と、を備える。
固定具本体31は、その雌ねじ部33が管6の雄ねじ部8に締結されるように構成されている。このため、固定具本体31の内径寸法は、管6の外周フランジ7の外径寸法に対応するように設定されている。
固定具本体31は、その雌ねじ部33が管6の雄ねじ部8に締結されるように構成されている。このため、固定具本体31の内径寸法は、管6の外周フランジ7の外径寸法に対応するように設定されている。
内周フランジ32は、雌ねじ部33を管6の雄ねじ部8に締結する際に、第二環状部材12の外周フランジ24を管6の外周フランジ7に近づけるように押すものである。すなわち、内周フランジ32は、雌ねじ部33を管6の雄ねじ部8に締結することで、第二環状部材12の外周フランジ24を管6の外周フランジ7との間に挟み込み、第二環状部材12を管6に固定する役割を果たす。このため、内周フランジ32の内径寸法は、第二環状部材12の環状本体部21、環状係止部22、環状接続部23の外径寸法よりも大きく、かつ、管6及び第二環状部材12の外周フランジ7,24の外径寸法よりも小さく設定されている。
また、固定具13は、上記のように雌ねじ部33を管6の雄ねじ部8に締結して第二環状部材12を管6に固定することで、環状本体部21を軸方向から第一環状部材11に押し付ける役割も果たす。
また、固定具13は、上記のように雌ねじ部33を管6の雄ねじ部8に締結して第二環状部材12を管6に固定することで、環状本体部21を軸方向から第一環状部材11に押し付ける役割も果たす。
次に、本実施形態の管継手装置4により人工心臓ポンプ2の管6と人工血管3とを接続する管接続方法について説明する。
管6と人工血管3とを接続する際には、はじめに、図4に示すように、第一環状部材11を人工血管3の第一端部3Aに固定する(第一工程)。
第一工程では、第一環状部材11の第一端部14Aを人工血管3の第一端部3Aに対向させた状態で、第一環状部材11を人工血管3の第一端部3Aに挿入する。ここで、第一環状部材11の第一端部14Aには複数の可動片15が設けられているため、第一環状部材11を人工血管3の第一端部3Aに挿入する際には、可動片15が径方向内側に弾性的に撓み変形する。これにより、第一環状部材11の第一端部14Aの外径寸法が縮径するため、第一環状部材11を容易に人工血管3の第一端部3Aに挿入することができる。
管6と人工血管3とを接続する際には、はじめに、図4に示すように、第一環状部材11を人工血管3の第一端部3Aに固定する(第一工程)。
第一工程では、第一環状部材11の第一端部14Aを人工血管3の第一端部3Aに対向させた状態で、第一環状部材11を人工血管3の第一端部3Aに挿入する。ここで、第一環状部材11の第一端部14Aには複数の可動片15が設けられているため、第一環状部材11を人工血管3の第一端部3Aに挿入する際には、可動片15が径方向内側に弾性的に撓み変形する。これにより、第一環状部材11の第一端部14Aの外径寸法が縮径するため、第一環状部材11を容易に人工血管3の第一端部3Aに挿入することができる。
第一環状部材11が人工血管3の第一端部3Aに挿入された状態では、人工血管3の第一端部3Aが、弾性的に拡径して第一環状部材11の外周に密着する。
また、第一環状部材11の可動片15に設けられた係合突起16が、径方向内側に撓み変形した可動片15の弾性力によって、人工血管3の内周に押し付けられる。これにより、人工血管3の第一端部3Aのうち係合突起16に対応する部分が径方向外側に弾性変形し、係合突起16が人工血管3の他の部分の外周よりも径方向外側に突出して位置する。
また、第一環状部材11の可動片15に設けられた係合突起16が、径方向内側に撓み変形した可動片15の弾性力によって、人工血管3の内周に押し付けられる。これにより、人工血管3の第一端部3Aのうち係合突起16に対応する部分が径方向外側に弾性変形し、係合突起16が人工血管3の他の部分の外周よりも径方向外側に突出して位置する。
次いで、図5に示すように、人工血管3が第二環状部材12に挿入されるように、第二環状部材12を人工血管3の第一端部3Aに取り付ける(第二工程)。
第二工程では、第一環状部材11の係合突起16が軸方向で第二環状部材12の環状本体部21と環状係止部22との間に位置するように、第二環状部材12を圧入・焼き嵌め・冷やし嵌め等により人工血管3の外周に嵌めればよい。
第二工程では、第一環状部材11の係合突起16が軸方向で第二環状部材12の環状本体部21と環状係止部22との間に位置するように、第二環状部材12を圧入・焼き嵌め・冷やし嵌め等により人工血管3の外周に嵌めればよい。
第二環状部材12が人工血管3の第一端部3Aに取り付けられた状態では、環状本体部21が、第一環状部材11よりも軸方向における人工血管3の第二端部側で、人工血管3に固定された第一環状部材11(特に係合突起16)と軸方向に対向して配置される。また、環状本体部21と第一環状部材11(係合突起16)との間に、人工血管3の管壁が介在している。さらに、軸方向に配列された環状本体部21と環状係止部22との間に、第一環状部材11の係合突起16が介在している。
また、第二工程では、上記のように第二環状部材12を人工血管3に取り付けた後に、環状係止部22を、固縛部材41によって環状係止部22の内周と第一環状部材11の外周との間に介在する人工血管3の管壁に固縛してもよい。
また、第二工程では、上記のように第二環状部材12を人工血管3に取り付けた後に、環状係止部22を、固縛部材41によって環状係止部22の内周と第一環状部材11の外周との間に介在する人工血管3の管壁に固縛してもよい。
その後、図5,6に示すように、管6が第一、第二環状部材11,12に挿入されるように、管6を人工血管3の第一端部3Aに挿入する(第三工程)。
第三工程では、管6の先端部6Aを、人工血管3の第一端部3Aに挿入する。ここで、第一環状部材11は、前述した第一工程において人工血管3の第一端部3Aに固定されるため、人工血管3の第一端部3Aを環形状に保持することができる。これにより、第三工程では、管6を人工血管3の第一端部3Aから人工血管3に容易に挿入することが可能となる。
図6に示すように、管6を挿入した状態では、管6の外周フランジ7が第二環状部材12の外周フランジ24と軸方向に隣り合う。図6では、管6の外周フランジ7が第二環状部材12の外周フランジ24に接触しているが、例えば管6の外周フランジ7と第二環状部材12の外周フランジ24との間に隙間があってもよい。また、図6では、管6の先端部6Aが、第二環状部材12の環状本体部21の径方向内側に位置しているが、例えば、環状本体部21の径方向内側まで到達していなくてもよい。
第三工程では、管6の先端部6Aを、人工血管3の第一端部3Aに挿入する。ここで、第一環状部材11は、前述した第一工程において人工血管3の第一端部3Aに固定されるため、人工血管3の第一端部3Aを環形状に保持することができる。これにより、第三工程では、管6を人工血管3の第一端部3Aから人工血管3に容易に挿入することが可能となる。
図6に示すように、管6を挿入した状態では、管6の外周フランジ7が第二環状部材12の外周フランジ24と軸方向に隣り合う。図6では、管6の外周フランジ7が第二環状部材12の外周フランジ24に接触しているが、例えば管6の外周フランジ7と第二環状部材12の外周フランジ24との間に隙間があってもよい。また、図6では、管6の先端部6Aが、第二環状部材12の環状本体部21の径方向内側に位置しているが、例えば、環状本体部21の径方向内側まで到達していなくてもよい。
最後に、図6及び図1に示すように、固定具13により第二環状部材12を人工心臓ポンプ2の管6に固定する(第四工程)ことで、管6と人工血管3との接続が完了する。
第四工程では、図6に示すように、予め、固定具13が人工血管3に取り付けられた第一、第二環状部材11,12よりも人工血管3の第二端部側に位置するように、かつ、内周フランジ32を設けた固定具13の軸方向の第一端部が雌ねじ部33を形成した固定具13の第二端部よりも人工血管3の第二端部側に位置するように、人工血管3を固定具13に挿入しておく。この状態においては、管6の外周フランジ7と固定具13の内周フランジ32との間に、第二環状部材12の外周フランジ24が位置する。
そして、図1に示すように、固定具13の雌ねじ部33を管6の雄ねじ部8に締結することにより、第二環状部材12の外周フランジ24が、固定具13の内周フランジ32によって管6の外周フランジ7に押し付けられる。すなわち、管6の外周フランジ7と固定具13の内周フランジ32との間に第二環状部材12の外周フランジ24が挟み込まれ、第二環状部材12が管6に固定される。
第四工程では、図6に示すように、予め、固定具13が人工血管3に取り付けられた第一、第二環状部材11,12よりも人工血管3の第二端部側に位置するように、かつ、内周フランジ32を設けた固定具13の軸方向の第一端部が雌ねじ部33を形成した固定具13の第二端部よりも人工血管3の第二端部側に位置するように、人工血管3を固定具13に挿入しておく。この状態においては、管6の外周フランジ7と固定具13の内周フランジ32との間に、第二環状部材12の外周フランジ24が位置する。
そして、図1に示すように、固定具13の雌ねじ部33を管6の雄ねじ部8に締結することにより、第二環状部材12の外周フランジ24が、固定具13の内周フランジ32によって管6の外周フランジ7に押し付けられる。すなわち、管6の外周フランジ7と固定具13の内周フランジ32との間に第二環状部材12の外周フランジ24が挟み込まれ、第二環状部材12が管6に固定される。
この状態においては、第二環状部材12の環状本体部21と管6との間に介在する人工血管3の管壁が、これら環状本体部21及び管6によって挟み込まれて圧縮される。また、前述した固定具13による第二環状部材12の軸方向への押し付けによって、第二環状部材12の環状本体部21が第一環状部材11(係合突起16)に押し付けられる。これにより、第一環状部材11(係合突起16)と第二環状部材12の環状本体部21との間に介在する人工血管3の管壁が、これら第一環状部材11(係合突起16)と環状本体部21とによって挟み込まれて圧縮される。
以上説明したように、本実施形態の管継手装置4及びこれを備えるポンプユニット1によれば、人工血管3が第二環状部材12に挿入された上で、管6が第一、第二環状部材11,12に挿入されるように人工血管3に挿入されるため、接続された管6及び人工血管3によって構成される血液(流体)の流路の内周には、管6と人工血管3との接続部分のみとなる。したがって、流路の内周には、管6と人工血管3との接続部分に基づく段差だけとなる。すなわち、従来の構成と比較して、流路の内周にある段差の数を減らすことができる。
流路の内周にある段差は、流路における血液の流れを滞らせてしまい、血液が凝固して血栓が生成されやすいが、本実施形態の管継手装置4では、流路の内周にある段差の数を減らせるため、血栓が生成されることを好適に抑制できる。
流路の内周にある段差は、流路における血液の流れを滞らせてしまい、血液が凝固して血栓が生成されやすいが、本実施形態の管継手装置4では、流路の内周にある段差の数を減らせるため、血栓が生成されることを好適に抑制できる。
また、流路の内周には、管6と人工血管3との接続部分だけとなるため、管6と人工血管3との接続部分のみを流路の外部に対して密封(シール)すればよい。ここで、本実施形態の管継手装置4では、第二環状部材12内周と管6外周との間に弾性変形可能な人工血管3の管壁を挟み込んで圧縮するため、上記接続部分を密封することができる。したがって、従来のようにOリング等の別部材が不要となり、管継手装置4の構成部品点数の削減を図ることができる。
また、管継手装置4の構成部品点数を削減できることで、管継手装置4の軸方向長さを短くすることが可能となる。このため、人工心臓ポンプ2から延びる人工血管3の長さをより短く設定することが可能となる。これにより、ポンプユニット1を生体内に容易に埋め込むことが可能となる。
例えば、心臓の心室と、動脈等の生体血管との間に人工心臓ポンプ2を設け、人工心臓ポンプ2及び心室、人工心臓ポンプ2及び生体血管をそれぞれ人工血管3で接続する場合に、心室から生体血管までの距離が短くても、人工血管3を過度に湾曲させることなくポンプユニット1と心室や生体血管とを容易に接続することができる。
例えば、心臓の心室と、動脈等の生体血管との間に人工心臓ポンプ2を設け、人工心臓ポンプ2及び心室、人工心臓ポンプ2及び生体血管をそれぞれ人工血管3で接続する場合に、心室から生体血管までの距離が短くても、人工血管3を過度に湾曲させることなくポンプユニット1と心室や生体血管とを容易に接続することができる。
さらに、第二環状部材12の環状本体部21は、第一環状部材11よりも人工血管3の第二端部側に配置されると共に、第一環状部材11と人工血管3の軸方向に対向して配置されるため、第二環状部材12を固定具13によって管6に固定するまでの間に、第二環状部材12が人工血管3の第一端部3Aから抜け落ちることも防止できる。したがって、管6と人工血管3との接続を簡便に行うことが可能となる。
また、本実施形態の管継手装置4によれば、軸方向に配列された第一環状部材11と環状本体部21との間に介在する人工血管3の管壁も圧縮するため、管継手装置4の構成部品点数を増やすことなく、流路の内外を密封する箇所を増やすことができる。したがって、より信頼性の高い管継手装置を安価に提供することが可能となる。
さらに、本実施形態の管継手装置4によれば、第二環状部材12を人工血管3の第一端部3Aに取り付けた状態において、第一環状部材11の係合突起16が、軸方向に配列された第二環状部材12の環状本体部21と環状係止部22との間に配置される。このため、第二環状部材12が人工血管3の第一端部3Aから第二端部側に離れてしまうことを防止できる。すなわち、第二環状部材12を人工血管3の第一端部3Aに保持することができる。したがって、管6と人工血管3との接続をより簡便に行うことが可能となる。
なお、本実施形態の管継手装置4では、第二環状部材12を人工血管3の第一端部3Aに取り付けた状態で、固縛部材41によって第二環状部材12を人工血管3の第一端部3Aに固縛することでも、第二環状部材12が人工血管3の第一端部3Aから第二端部側に離れてしまうことを防止できる。
なお、本実施形態の管継手装置4では、第二環状部材12を人工血管3の第一端部3Aに取り付けた状態で、固縛部材41によって第二環状部材12を人工血管3の第一端部3Aに固縛することでも、第二環状部材12が人工血管3の第一端部3Aから第二端部側に離れてしまうことを防止できる。
また、本実施形態の管継手装置4によれば、第一環状部材11が人工血管3の第一端部3Aに挿入されることで、人工血管3の第一端部3Aが弾性的に拡径するため、人工血管3に挿入された第一環状部材11を、人工血管3の弾性力によって人工血管3の第一端部3Aに保持して固定することが可能となる。
さらに、本実施形態の管継手装置4によれば、第一環状部材11の第一端部14Aに弾性的に撓み変形可能な複数の可動片15が設けられるため、第一環状部材11の外径寸法が人工血管3の第一端部3Aの内径寸法よりも大きくても、第一環状部材11を容易に人工血管3の第一端部3Aに挿入することが可能となる。
また、複数の可動片15が径方向内側に撓み変形するように第一環状部材11が人工血管3の第一端部3Aに挿入された状態では、複数の可動片15が自身の弾性力によって人工血管3の第一端部3Aの内周に押し付けられることで、第一環状部材11を人工血管3の第一端部3Aに保持して固定することも可能となる。
また、複数の可動片15が径方向内側に撓み変形するように第一環状部材11が人工血管3の第一端部3Aに挿入された状態では、複数の可動片15が自身の弾性力によって人工血管3の第一端部3Aの内周に押し付けられることで、第一環状部材11を人工血管3の第一端部3Aに保持して固定することも可能となる。
さらに、本実施形態の管継手装置4によれば、可動片15に第一環状部材11の径方向外側に突出する係合突起16が形成されている。これにより、第一環状部材11を人工血管3の第一端部3Aに挿入した状態では、可動片15の弾性力によって係合突起16が人工血管の内周に押し付けられて係合するため、第一環状部材11をより好適に人工血管3の第一端部3Aに保持して固定できる。
〔第二実施形態〕
次に、本発明の第二実施形態について、図7,8を参照して第一実施形態との相違点を中心に説明する。なお、第一実施形態と共通する構成については、同一符号を付し、その説明を省略する。
図7,8に示すように、本実施形態に係るポンプユニット1Aに備える管継手装置4Aは、第一実施形態と同様に、第一環状部材11Aと、第二環状部材12と、固定具13と、を備える。
次に、本発明の第二実施形態について、図7,8を参照して第一実施形態との相違点を中心に説明する。なお、第一実施形態と共通する構成については、同一符号を付し、その説明を省略する。
図7,8に示すように、本実施形態に係るポンプユニット1Aに備える管継手装置4Aは、第一実施形態と同様に、第一環状部材11Aと、第二環状部材12と、固定具13と、を備える。
本実施形態の第一環状部材11Aは、第一実施形態と同様に、人工血管3の軸方向の第一端部3Aに固定される。また、第一環状部材11Aには管6が挿入される。このため、第一環状部材11Aの内径寸法は、管6の外径寸法に対して同等以上に設定される。
そして、本実施形態の第一環状部材11Aには、人工血管3の第一端部3Aが挿入される。また、第一環状部材11Aは、これに人工血管3の第一端部3Aを挿入させた上で、縫合糸、ワイヤ、紐などの可撓性を有する細長い固縛部材42Aによって人工血管3に固縛される。このため、第一環状部材11Aの内径寸法は、管6の外周と第一環状部材11Aの内周との隙間に人工血管3の管壁が介在し得るように設定される。
また、本実施形態の第一環状部材11Aは、軸方向長さが短いリング状(円環状)に形成されている。第一環状部材11Aの周方向に直交する断面は、図示例のように正方形に形成されてもよいが、例えばその他の多角形や円形など、任意の断面形状に形成されてよい。
そして、本実施形態の第一環状部材11Aには、人工血管3の第一端部3Aが挿入される。また、第一環状部材11Aは、これに人工血管3の第一端部3Aを挿入させた上で、縫合糸、ワイヤ、紐などの可撓性を有する細長い固縛部材42Aによって人工血管3に固縛される。このため、第一環状部材11Aの内径寸法は、管6の外周と第一環状部材11Aの内周との隙間に人工血管3の管壁が介在し得るように設定される。
また、本実施形態の第一環状部材11Aは、軸方向長さが短いリング状(円環状)に形成されている。第一環状部材11Aの周方向に直交する断面は、図示例のように正方形に形成されてもよいが、例えばその他の多角形や円形など、任意の断面形状に形成されてよい。
本実施形態の第二環状部材12は、第一実施形態と同様の環状本体部21、環状係止部22、環状接続部23及び外周フランジ24を備えて構成される。ただし、本実施形態の第二環状部材12の環状係止部22には、第一環状部材11Aが挿入されない。このため、環状係止部22の内径寸法は、第一環状部材11Aの外径寸法よりも小さく設定され、かつ、環状本体部21の内径寸法以上に設定されていればよい。
本実施形態の固定具13は、第一実施形態と同様である。
本実施形態の固定具13は、第一実施形態と同様である。
次に、本実施形態の管継手装置4Aにより人工心臓ポンプ2の管6と人工血管3とを接続する管接続方法について説明する。
管6と人工血管3とを接続する際には、第一実施形態と同様の第一工程から第四工程を順番に実施すればよい。ただし、第一環状部材11Aを人工血管3の第一端部3Aに固定する第一工程では、第一環状部材11Aに人工血管3の第一端部3Aを挿入した上で、固縛部材42Aにより第一環状部材11Aを人工血管3の第一端部3Aの外周に固定する。
管6と人工血管3とを接続する際には、第一実施形態と同様の第一工程から第四工程を順番に実施すればよい。ただし、第一環状部材11Aを人工血管3の第一端部3Aに固定する第一工程では、第一環状部材11Aに人工血管3の第一端部3Aを挿入した上で、固縛部材42Aにより第一環状部材11Aを人工血管3の第一端部3Aの外周に固定する。
上記第一工程の後には、第一実施形態と同様に、人工血管3が第二環状部材12に挿入されるように、第二環状部材12を人工血管3の第一端部3Aに取り付ける第二工程、管6が第一、第二環状部材11,12に挿入されるように、管6を人工血管3の第一端部3Aに挿入する第三工程、固定具13により第二環状部材12を人工心臓ポンプ2の管6に固定する第四工程を順番に実施することで、管6と人工血管3との接続が完了する。
本実施形態の管継手装置4A及びこれを備えるポンプユニット1Aによれば、第一実施形態と同様の効果を奏する。すなわち、接続された管6及び人工血管3によって構成される血液(流体)の流路の内周にある段差の数を減らすことができると共に、管継手装置4Aの構成部品点数の削減を図ることができる。また、軸方向に配列された第二環状部材12の環状本体部21と環状係止部22との間に、第一環状部材11Aが配置されるため、第二環状部材12を人工血管3の第一端部3Aに保持することができる。
さらに、本実施形態の管継手装置4Aによれば、第一環状部材11Aがリング状に形成されるため、管継手装置4Aの軸方向長さを第一実施形態と比較してより短く設定することが可能となる。
さらに、本実施形態の管継手装置4Aによれば、第一環状部材11Aがリング状に形成されるため、管継手装置4Aの軸方向長さを第一実施形態と比較してより短く設定することが可能となる。
〔第三実施形態〕
次に、本発明の第三実施形態について、図9,10を参照して第一、第二実施形態との相違点を中心に説明する。なお、第一、第二実施形態と共通する構成については、同一符号を付し、その説明を省略する。
図9,10に示すように、本実施形態に係るポンプユニット1Bに備える管継手装置4Bは、第一、第二実施形態と同様に、第一環状部材11Bと、第二環状部材12Bと、固定具13Bと、を備える。
次に、本発明の第三実施形態について、図9,10を参照して第一、第二実施形態との相違点を中心に説明する。なお、第一、第二実施形態と共通する構成については、同一符号を付し、その説明を省略する。
図9,10に示すように、本実施形態に係るポンプユニット1Bに備える管継手装置4Bは、第一、第二実施形態と同様に、第一環状部材11Bと、第二環状部材12Bと、固定具13Bと、を備える。
本実施形態の第一環状部材11Bは、第一、第二実施形態と同様に、人工血管3の軸方向の第一端部3Aに固定される。また、第一環状部材11Bには管6が挿入される。このため、第一環状部材11Bの内径寸法は、管6の外径寸法に対して同等以上に設定される。
また、本実施形態の第一環状部材11Bは、第二実施形態と同様に、軸方向長さが短いリング状(円環状)に形成されている。第一環状部材11Bの周方向に直交する断面は、図示例のように正方形に形成されてもよいし、例えばその他の多角形や円形など任意の断面形状に形成されてもよい。ただし、第一環状部材11Bの表面のうち第二環状部材12Bの環状本体部21に対向する領域は、図示例のように平坦面に形成されるとよい。
また、本実施形態の第一環状部材11Bは、第二実施形態と同様に、軸方向長さが短いリング状(円環状)に形成されている。第一環状部材11Bの周方向に直交する断面は、図示例のように正方形に形成されてもよいし、例えばその他の多角形や円形など任意の断面形状に形成されてもよい。ただし、第一環状部材11Bの表面のうち第二環状部材12Bの環状本体部21に対向する領域は、図示例のように平坦面に形成されるとよい。
そして、本実施形態の第一環状部材11Bには、人工血管3の第一端部3Aが挿入された上で巻き付けられる。このため、第一環状部材11Bの内径寸法は、管6の外周と第一環状部材11Bの内周との隙間に人工血管3の管壁が介在し得るように設定される。第一環状部材11Bは、これに巻き付けられた人工血管3の第一端部3Aの巻付部分によって覆われる。
また、人工血管3の第一端部3Aの巻付部分は、第一環状部材11Bに巻き付けた状態が解けないように、縫合糸、ワイヤ、紐などの可撓性を有する細長い固縛部材42Bによって人工血管3の第一端部3Aの他の部分などに固縛される。これにより、第一環状部材11Bが人工血管3の第一端部3Aに固定され、第一環状部材11Bに巻き付けられた人工血管3の第一端部3Aが第一環状部材11Bから外れることを防いでいる。
また、人工血管3の第一端部3Aの巻付部分は、第一環状部材11Bに巻き付けた状態が解けないように、縫合糸、ワイヤ、紐などの可撓性を有する細長い固縛部材42Bによって人工血管3の第一端部3Aの他の部分などに固縛される。これにより、第一環状部材11Bが人工血管3の第一端部3Aに固定され、第一環状部材11Bに巻き付けられた人工血管3の第一端部3Aが第一環状部材11Bから外れることを防いでいる。
本実施形態の第二環状部材12Bは、第一、第二実施形態の環状係止部22、環状接続部23、外周フランジ24(図1,7参照)を備えず、第一、第二実施形態と同様の環状本体部21を備える。すなわち、本実施形態の環状本体部21は、第一、第二実施形態と同様に、人工血管3を第二環状部材12Bに挿入した状態で、人工血管3に固定された第一環状部材11Bよりも人工血管3の第二端部側で、第一環状部材11Bと軸方向に対向して配置される。また、本実施形態の環状本体部21は、人工血管3を第二環状部材12Bに挿入した状態で、人工血管3に挿入される管6の径方向外側に配置されることで、管6との間に人工血管3の管壁を径方向から挟み込んで圧縮する。
また、本実施形態では、軸方向に配列された上記環状本体部21と第一環状部材11Bとの間に、人工血管3の管壁のうち第一環状部材11Bに巻き付けられた巻付部分が介在する。
また、本実施形態では、軸方向に配列された上記環状本体部21と第一環状部材11Bとの間に、人工血管3の管壁のうち第一環状部材11Bに巻き付けられた巻付部分が介在する。
本実施形態の固定具13Bは、第一、第二実施形態と同様に、第二環状部材12Bを管6に固定するものであり、筒状に形成されると共に内周に雌ねじ部33Bを形成して構成される。雌ねじ部33Bは管6の雄ねじ部8に締結される部分である。
そして、本実施形態の固定具13Bは、第二環状部材12Bに一体に形成されている。固定具13Bは、第二環状部材12Bよりも人工血管3の軸方向における第一端部3A側に設けられる。図示例では、固定具13Bの内径寸法が第二環状部材12Bの外径寸法よりも大きい。このため、固定具13Bは、第二環状部材12Bの外周から固定具13Bの内周まで径方向外側に延びる接続フランジ25Bによって第二環状部材12Bに一体に接続される。
そして、本実施形態の固定具13Bは、第二環状部材12Bに一体に形成されている。固定具13Bは、第二環状部材12Bよりも人工血管3の軸方向における第一端部3A側に設けられる。図示例では、固定具13Bの内径寸法が第二環状部材12Bの外径寸法よりも大きい。このため、固定具13Bは、第二環状部材12Bの外周から固定具13Bの内周まで径方向外側に延びる接続フランジ25Bによって第二環状部材12Bに一体に接続される。
この固定具13Bは、雌ねじ部33Bを管6の雄ねじ部8に締結することで、第二環状部材12Bを管6に固定する。また、固定具13Bは、雌ねじ部33Bを管6の雄ねじ部8に締結して第二環状部材12Bを管6に固定することで、第二環状部材12Bの環状本体部21を軸方向から第一環状部材11Bに押し付ける。
次に、本実施形態の管継手装置4Bにより人工心臓ポンプ2の管6と人工血管3とを接続する管接続方法について説明する。
管6と人工血管3とを接続する際には、第一実施形態と同様の第一工程から第四工程を順番に実施すればよい。ただし、第一環状部材11Bを人工血管3の第一端部3Aに固定する第一工程では、人工血管3の第一端部3Aを第一環状部材11Bに挿入した上で、第一環状部材11Bに巻き付ける。その後、固縛部材42Bにより人工血管3の第一端部3Aの巻付部分を人工血管3の第一端部3Aの他の部分などに固縛する。
管6と人工血管3とを接続する際には、第一実施形態と同様の第一工程から第四工程を順番に実施すればよい。ただし、第一環状部材11Bを人工血管3の第一端部3Aに固定する第一工程では、人工血管3の第一端部3Aを第一環状部材11Bに挿入した上で、第一環状部材11Bに巻き付ける。その後、固縛部材42Bにより人工血管3の第一端部3Aの巻付部分を人工血管3の第一端部3Aの他の部分などに固縛する。
また、第二環状部材12Bを人工血管3の第一端部3Aに取り付ける第二工程では、第二環状部材12Bの環状本体部21が第一環状部材11Bよりも人工血管3の第二端部(不図示)側で第一環状部材11Bと軸方向に対向するように、人工血管3を第二環状部材12Bに挿入すればよい。この挿入の際には、第二環状部材12Bが、第一、第二実施形態と同様に圧入・焼き嵌め・冷やし嵌め等により人工血管3の外周に嵌められてもよいが、例えば、人工血管3をその第二端部側から第二環状部材12Bに挿入してもよい。
この第二工程後の状態では、人工血管3が第二環状部材12Bに一体に形成された固定具13Bにも挿入されている。また、第二工程後の状態では、軸方向に配列された第二環状部材12Bの環状本体部21と第一環状部材11Bとの間に、第一環状部材11Bに巻き付けられた人工血管3の管壁が介在している。
この第二工程後の状態では、人工血管3が第二環状部材12Bに一体に形成された固定具13Bにも挿入されている。また、第二工程後の状態では、軸方向に配列された第二環状部材12Bの環状本体部21と第一環状部材11Bとの間に、第一環状部材11Bに巻き付けられた人工血管3の管壁が介在している。
上記第二工程後には、第一実施形態と同様に、管6が第一、第二環状部材11B,12Bに挿入されるように、管6を人工血管3の第一端部3Aに挿入する第三工程を実施すればよい。
そして、上記第三工程後に、固定具13Bにより第二環状部材12Bを人工心臓ポンプ2の管6に固定する第四工程では、既に人工血管3に取り付けられた固定具13Bの雌ねじ部33Bを管6の雄ねじ部8に締結することで、固定具13Bに一体に形成された第二環状部材12Bが管6に固定される。
そして、上記第三工程後に、固定具13Bにより第二環状部材12Bを人工心臓ポンプ2の管6に固定する第四工程では、既に人工血管3に取り付けられた固定具13Bの雌ねじ部33Bを管6の雄ねじ部8に締結することで、固定具13Bに一体に形成された第二環状部材12Bが管6に固定される。
この状態においては、第一、第二実施形態と同様に、第二環状部材12Bの環状本体部21と管6との間に介在する人工血管3の管壁が、これら環状本体部21及び管6によって径方向に挟み込まれて圧縮される。また、第二環状部材12Bの環状本体部21が軸方向から第一環状部材11Bに押し付けられる。これにより、第一環状部材11Bと第二環状部材12Bの環状本体部21との間に介在する人工血管3の管壁が、これら第一環状部材11Bと環状本体部21とによって軸方向に挟み込まれて圧縮される。
本実施形態の管継手装置4B及びこれを備えるポンプユニット1Bによれば、第二実施形態と同様の効果を奏する。
また、本実施形態の管継手装置4Bによれば、第一実施形態と同様に、第一環状部材11Bと環状本体部21との間に介在する人工血管3の管壁を軸方向から圧縮するため、管継手装置4Bの構成部品点数を増やすことなく、管6及び人工血管3からなる流路の内外を密封する箇所を増やすことができる。したがって、より信頼性の高い管継手装置を安価に提供することが可能となる。
また、本実施形態の管継手装置4Bによれば、第一実施形態と同様に、第一環状部材11Bと環状本体部21との間に介在する人工血管3の管壁を軸方向から圧縮するため、管継手装置4Bの構成部品点数を増やすことなく、管6及び人工血管3からなる流路の内外を密封する箇所を増やすことができる。したがって、より信頼性の高い管継手装置を安価に提供することが可能となる。
さらに、本実施形態の管継手装置4Bによれば、人工血管3の第一端部3Aをリング状に形成された第一環状部材11Bに巻き付けるだけで、第一環状部材11Bを簡単に人工血管3の第一端部3Aに固定することができる。
また、本実施形態の管継手装置4Bによれば、固定具13Bが第二環状部材12Bに一体に形成されているため、管継手装置4Bの構成部品点数をさらに減らすことができる。
また、本実施形態の管継手装置4Bによれば、固定具13Bが第二環状部材12Bに一体に形成されているため、管継手装置4Bの構成部品点数をさらに減らすことができる。
以上、本発明の詳細について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
例えば、第一実施形態では、第一環状部材11全体の外径寸法が人工血管3の第一端部3Aの内径寸法よりも大きく設定されているが、少なくとも第一環状部材11の軸方向の一部の外径寸法が人工血管3の第一端部3Aの内径寸法よりも大きく設定されていればよい。例えば、第一環状部材11のうち係合突起16の形成部分の外径寸法だけが、人工血管3の第一端部3Aの内径寸法よりも大きく設定され、第一環状部材11の他の部分の外径寸法は、人工血管3の第一端部3Aの内径寸法に対して同等以下に設定されてもよい。
例えば、第一実施形態では、第一環状部材11全体の外径寸法が人工血管3の第一端部3Aの内径寸法よりも大きく設定されているが、少なくとも第一環状部材11の軸方向の一部の外径寸法が人工血管3の第一端部3Aの内径寸法よりも大きく設定されていればよい。例えば、第一環状部材11のうち係合突起16の形成部分の外径寸法だけが、人工血管3の第一端部3Aの内径寸法よりも大きく設定され、第一環状部材11の他の部分の外径寸法は、人工血管3の第一端部3Aの内径寸法に対して同等以下に設定されてもよい。
また、第一実施形態の第一環状部材11は、軸方向に延びる筒状に形成されることに限らず、例えば第二、第三実施形態と同様にリング状に形成されてもよい。この場合、第一環状部材11の外径寸法は、人工血管3の内径寸法よりも大きく設定されればよい。これにより、第一環状部材11を人工血管3の第一端部3Aに挿入した状態では、第一実施形態と同様に、人工血管3の第一端部3Aのうち第一環状部材に対応する部分が径方向外側に弾性変形して、第一環状部材11の外縁部分を人工血管3の他の部分の外周よりも径方向外側に突出して位置させることができる。
さらに、第二環状部材12を管6に固定する第一、第二実施形態の固定具13は、管6の雄ねじ部8に締結される雌ねじ部33を利用した構成に限らず、例えば管6及び第二環状部材12の外周フランジ7,24を軸方向から挟み込む構成であってもよい。
また、第二、第三実施形態の構成は相互に適用可能である。例えば、第三実施形態における人工血管3への第一環状部材11Bの固定方法は、第二実施形態の構成にも適用可能である。また、第二実施形態における人工血管3への第一環状部材11Aの固定方法は、第三実施形態の構成にも適用可能である。
そして、本発明の管継手装置及びこれを備えるポンプユニットは、上記実施形態のように医療用のポンプ(人工心臓ポンプ2)と人工血管3との接続構造に適用されることに限らず、例えば工業用など各種用途のポンプとチューブとの接続構造に適用することが可能である。
また、本発明の管継手装置は、チューブをポンプに接続する構成に適用されることに限らず、少なくとも弾性変形可能なチューブと、チューブよりも剛性の高い管とを接続する構成に適用することが可能である。
また、本発明の管継手装置は、チューブをポンプに接続する構成に適用されることに限らず、少なくとも弾性変形可能なチューブと、チューブよりも剛性の高い管とを接続する構成に適用することが可能である。
1,1A,1B…ポンプユニット、2…人工心臓ポンプ、2A…吸込口、2B…吐出口、3…人工血管(チューブ)、3A…第一端部、4,4A,4B…管継手装置、6…管、11,11A,11B…第一環状部材、12,12B…第二環状部材、13,13B…固定具、14A…第一端部、14B…第二端部、15…可動片、16…係合突起、21,21B…環状本体部、22…環状係止部
Claims (9)
- 管と弾性変形可能なチューブとを接続する管継手装置であって、
前記チューブの軸方向の第一端部に固定され、前記管が挿入される第一環状部材と、
前記チューブが挿入される第二環状部材と、
前記第二環状部材を前記管に固定する固定具と、を備え、
前記第二環状部材が、前記第一環状部材よりも前記軸方向における前記チューブの第二端部側で前記第一環状部材と前記軸方向に対向して配置される環状本体部を備え、
該環状本体部は、前記チューブに挿入される前記管の径方向外側に配置されることで、前記管との間に前記チューブの管壁を径方向から挟むことを特徴とする管継手装置。 - 前記チューブの管壁が、前記第一環状部材と前記環状本体部との間に介在し、
前記固定具は、前記第二環状部材を前記管に固定することで、前記環状本体部を前記軸方向から前記第一環状部材に押し付けることを特徴とする請求項1に記載の管継手装置。 - 前記第二環状部材が、前記環状本体部に一体に形成され、前記軸方向で前記環状本体部との間に前記第一環状部材を配置する環状係止部を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の管継手装置。
- 前記第一環状部材の外径寸法が前記チューブの第一端部の内径寸法よりも大きく、
前記第一環状部材が前記チューブの第一端部に挿入されることで、前記チューブの第一端部が弾性的に拡径することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の管継手装置。 - 前記第一環状部材の軸方向の第一端部に、前記第一環状部材の周方向に互いに間隔をあけて配列され、前記第一環状部材の第二端部に対して前記第一環状部材の径方向に弾性的に撓み変形可能とされた複数の可動片が設けられ、
前記複数の可動片は、前記第一環状部材を前記チューブの第一端部に挿入する際に径方向内側に弾性的に撓み変形することを特徴とする請求項4に記載の管継手装置。 - 前記可動片に、前記第一環状部材の径方向外側に突出する係合突起が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の管継手装置。
- 前記第一環状部材が、リング状に形成され、
前記チューブの第一端部が、前記第一環状部材に挿入された上で、前記第一環状部材に巻き付けられることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の管継手装置。 - 人工心臓ポンプと、人工血管と、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の管継手装置と、を備え、
前記管が、前記人工心臓ポンプの吸込口及び吐出口の少なくともいずれか一方をなし、
前記チューブが、前記人工血管であることを特徴とするポンプユニット。 - 前記人工血管が、抗血栓性材料からなることを特徴とする請求項8に記載のポンプユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014032734A JP2015156935A (ja) | 2014-02-24 | 2014-02-24 | 管継手装置及びポンプユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014032734A JP2015156935A (ja) | 2014-02-24 | 2014-02-24 | 管継手装置及びポンプユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015156935A true JP2015156935A (ja) | 2015-09-03 |
Family
ID=54181490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014032734A Pending JP2015156935A (ja) | 2014-02-24 | 2014-02-24 | 管継手装置及びポンプユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015156935A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020039592A1 (ja) * | 2018-08-24 | 2020-02-27 | 株式会社サンメディカル技術研究所 | 管路形成ユニット及び管継手 |
-
2014
- 2014-02-24 JP JP2014032734A patent/JP2015156935A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020039592A1 (ja) * | 2018-08-24 | 2020-02-27 | 株式会社サンメディカル技術研究所 | 管路形成ユニット及び管継手 |
JPWO2020039592A1 (ja) * | 2018-08-24 | 2021-08-10 | 株式会社サンメディカル技術研究所 | 管路形成ユニット及び管継手 |
JP7051153B2 (ja) | 2018-08-24 | 2022-04-11 | 株式会社サンメディカル技術研究所 | 管路形成ユニット及び管継手 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN103619369B (zh) | 用于形成体液的连接通道的连接系统 | |
JP6133594B2 (ja) | 医療用チューブ及び可撓性可変機構 | |
RU2589974C1 (ru) | Фитинг, система, содержащая такой фитинг, и герметичное соединение с таким фитингом | |
US8382779B2 (en) | Vascular clamps for vascular repair | |
JP5883907B1 (ja) | 樹脂製管継手 | |
US9649484B2 (en) | Snap connection for two tubes | |
US20060028020A1 (en) | Fitting for a sanitary hose | |
JP2009257589A (ja) | ホース接続方法と接続構成 | |
JP7167046B2 (ja) | ハイブリッドホースアセンブリ | |
JP2010175076A (ja) | ホース継手及びホース継手をホースに結合する方法 | |
WO2022147998A1 (zh) | 扩张管、血管鞘装置、血管鞘装置与预扩器的配合结构、预扩器 | |
JP2011177428A (ja) | 人工心臓ポンプの血管接続装置およびこれを備えた人工心臓ポンプ | |
JP2009144916A (ja) | チューブとチューブ継手との接続方法及びそのチューブ継手 | |
JP2015156935A (ja) | 管継手装置及びポンプユニット | |
ITBO20030782A1 (it) | Dispositivo e metodo per anastomosi. | |
KR20110022236A (ko) | 멀티소켓관과 드레인호스의 결합구조 | |
US20140015247A1 (en) | Connector for flexible hoses | |
JP7290937B2 (ja) | 管継手及び管継手用芯材 | |
JP4963689B2 (ja) | 樹脂管継手 | |
JP2012107670A (ja) | 管継手 | |
JP5782648B2 (ja) | 管継手及び管継手構造 | |
RU148621U1 (ru) | Узел соединения трубы и фитинга, выполненных из полимерных материалов | |
JP2010038266A (ja) | 樹脂管継手 | |
JP7051153B2 (ja) | 管路形成ユニット及び管継手 | |
KR101794867B1 (ko) | 주름이중벽관 연결구조 |