JP2015156881A - 洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】防汚機能部による防汚機能を、最も有効に活用できる部位に適用した洗濯機を提供する。
【解決手段】本実施形態の洗濯機は、洗濯機本体内に配設された水槽と、この水槽内に上下方向に指向する軸を中心にして回転可能に設けられ周壁部に脱水孔を有する回転槽と、洗いから脱水までの洗濯運転を制御する制御手段と、を備える。回転槽の外面に防汚機能部を設ける。制御手段は、水槽内に水を収容した状態で回転槽を回転させる槽洗浄動作を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、洗濯機に関する。
従来より、洗濯機の水槽に種々の機能性皮膜を設けることが考えられている。例えば特許文献1には、乾燥時における消費電力の低減を図るべく、水槽の内面に断熱塗料の皮膜を備える技術が開示されている。また、この特許文献1には、撥水性である断熱塗料の皮膜に親水性を有する中空ビーズを含ませることにより、皮膜の表面に付着する水膜を広げて蒸発させ、これにより、乾燥時におけるより一層の消費電力の低減を図ることが開示されている。
ところで、近年では、親水性による防汚機能を発揮する塗料が開発されており、このような塗料を洗濯機の水槽の内面に適用すれば、その防汚機能により水槽の内面を清潔に保つことができる。しかし、水槽の内面には、洗濯運転時あるいはすすぎ運転時に当該水槽内に溜められる水が接触するほか、脱水運転時に内部の回転槽から飛び散る水も接触する。そのため、水槽の内面は、このような防汚機能を有する塗料を適用しなくとも比較的清潔に保つことができ、従って、防汚機能を水槽の内面に保持したとしても、その機能を有効に活用することができない。
特開2010−172436号公報
そこで、防汚機能部による防汚機能を、最も有効に活用できる部位に適用した洗濯機を提供する。
本実施形態の洗濯機は、洗濯機本体内に配設された水槽と、この水槽内に上下方向に指向する軸を中心にして回転可能に設けられ周壁部に脱水孔を有する回転槽と、洗いから脱水までの洗濯運転を制御する制御手段と、を備える。回転槽の外面に防汚機能部を設ける。制御手段は、水槽内に水を収容した状態で回転槽を回転させる槽洗浄動作を実行する。
第1実施形態による洗濯機の構成を概略的に示す縦断側面図 電気的構成を示すブロック図 給水処理の内容を示すフローチャート 第2実施形態による排水/脱水処理の内容を示すフローチャート 第3実施形態を示すもので、洗濯運転が終了した後、槽洗浄処理を行う際のフローチャート 槽洗浄処理の内容を示すフローチャート 第4実施形態を示す図6相当図
以下、複数の実施形態による洗濯機を図面に基づいて説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
まず第1実施形態について、図1から図3を参照して説明する。図1には、いわゆる縦軸形洗濯機の全体の概略構成が示されている。この洗濯機の洗濯機本体1の外殻は、矩形箱状をなす外箱2と、この外箱2の底部に設けられた台板3と、外箱2の上部に装着されたトップカバー4により構成されている。外箱2の内部には、槽5が収容されている。この場合、槽5は、上面が開口した有底円筒状をなす水槽6と、この水槽6内に回転可能に配設され上面が開口した有底円筒状をなす回転槽7とから構成されている。回転槽7は、後述するように、上下方向を指向する脱水軸21を中心にして回転される。
槽5のうちの水槽6は、合成樹脂製で、吊り棒8とスプリング9を主体とする弾性吊持機構10により、軸方向を上下方向した縦軸状態で弾性的に吊り下げ支持されている。水槽6の上部には水槽カバー11が装着されており、この水槽カバー11のほぼ中央部に、これの開口部を開閉する内蓋12が回動可能に設けられている。
回転槽7は、この場合、例えばステンレスなどからなる金属製の筒部材13により円筒状の周壁部が構成され、合成樹脂製の底部材14により底部が構成されていて、これら筒部材13と底部材14を連結することで有底円筒状に形成されている。底部材14の外面である下面には、補強用の補強部材15が設けられている。この補強部材15も、ステンレスなどの金属製である。回転槽7の周壁部を構成する前記筒部材13には、多数の脱水孔13aが形成されている。脱水孔13aは、筒部材13の上下両端部を除いてほぼ全体にわたって設けられている。なお、図1には、これら脱水孔13aの一部のみが示されている。これら脱水孔13aは、筒部材13を貫通しており、通水および通気が可能である。回転槽7の上部には、液体封入形の合成樹脂製のバランスリング16が取り付けられている。このバランスリング16は、例えばステンレスなどからなる金属製のねじ16aによって筒部材13の外面側から固定されている。この回転槽7は、洗濯槽兼脱水槽として機能する。
回転槽7内の底部には、合成樹脂製の撹拌体17が回転可能に配設されている。水槽6の底部の外面となる下面には、洗濯機モータ18を主体とする駆動機構19が配設されている。この駆動機構19は、それぞれ上下方向に指向する撹拌軸20およびこの撹拌軸20を挿通させる中空状の脱水軸21を有している。撹拌軸20に撹拌体17の中央部が連結され、脱水軸21に回転槽7の底部の中央部(補強部材15の中央部)が連結されている。したがって、回転槽7は、上下方向に指向する脱水軸21を中心に回転可能とされている。
洗濯機モータ18は、アウターロータ形のブラシレスモータから構成され、そのロータ18aは、前記駆動機構19の撹拌軸20に直結されている。駆動機構19は、図示はしないが、洗濯機モータ18のロータ18aを脱水軸21(回転槽7)に対して連結、遮断するスプリングクラッチからなるクラッチと、脱水軸21に対してブレーキ力を作用、解除するバンドブレーキからなるブレーキを備えており、また、これらの駆動源たる電磁装置22(図2参照)を備えている。
そして、電磁装置22は、断電不動作時には、クラッチを不動作(オフ)させてロータ18aの脱水軸21に対する連結を遮断するとともに、ブレーキを動作(オン)させて脱水軸21にブレーキ力を作用させて回転槽7の回転を拘束するようになっている。この状態では、回転槽7の回転は不可とされ、洗濯機モータ18により撹拌体17のみが回転される状態となる。電磁装置22は、逆に通電動作時には、クラッチを動作(オン)させてロータ18aを脱水軸21に連結して当該ロータ18aの回転を脱水軸21に伝達させるとともに、ブレーキを不動作(オフ)にさせて脱水軸21に対するブレーキ力を解除させるようになっている。この状態では、回転槽7の回転が可能とされ、洗濯機モータ18により回転槽7と撹拌体17が一体的に回転されることが可能な状態となる。
水槽6の底部には排水口24が設けられており、この排水口24は、排水弁25を介して排水管26に接続されている。排水弁25は排水手段として機能する。また、水槽6の底部において排水口24に連通する部分には、水位検知用のエアトラップ27が設けられており、このエアトラップ27に、エアチューブ28aの一端部が接続されている。このエアチューブ28aの他端部は、水位センサ28に接続されている。
前記トップカバー4は、前記内蓋12の上方に位置させて洗濯物出入口29を有していて、矩形枠状をなしている。洗濯物出入口29は、トップカバー4の上面部に設けられた二つ折れ式の外蓋30により開閉されるようになっている。トップカバー4には、その外蓋30の開閉を検知する蓋スイッチ31(図2参照)が設けられている。ここで、洗濯物は、外蓋30および内蓋12を開放した状態で、洗濯物出入口29を通して回転槽7に対して出し入れされる。トップカバー4の前部(図1において左側)には操作パネル32が設けられている。操作パネル32には、複数の操作キー33(図2参照)および表示部34が設けられている。操作パネル32の下方部位には、制御手段としての制御装置35が設けられている。
トップカバー4の後部(図1において右側)には、部品収納部36が設けられており、この部品収納部36内には、前記水位センサ28が配置されているとともに、給水装置37が配設されている。給水装置37は、水道等の給水源から供給される水を回転槽7内、ひいては水槽6内に供給するものであり、給水弁38(図2参照)、給水ケース39および給水管40などを備えている。具体的には、給水ケース39内に給水弁38が固定されていて、その給水弁38のホース接続口部38aは、部品収納部36の上面から露出していて、図示しない水道の蛇口に接続された給水ホースが接続される。給水弁38の吐出口部(図示せず)は、給水ケース39内に臨むようになっている。給水ケース39の前下部に設けられた給水口部39aは、給水管40の一端部に接続され、その給水管40の他端部は、前記水槽カバー11に設けられた給水口41に接続されている。
ここで、水道の蛇口に接続された給水ホースを給水弁38のホース接続口部38aに接続した状態で、給水弁38が開放された場合には、水道水が給水弁38の吐出口部から給水ケース39内へ供給され、その水は、給水口部39a、給水管40および給水口41を通り、回転槽7内へ供給される。給水口41は、回転槽7の上面にあって中央部より外周部寄りに位置している。
図2には、制御装置35を中心とした電気的構成の概略が示されている。制御装置35は、マイクロコンピュータを主体に構成されたもので、洗濯機の作動全般を制御する機能を備えている。この制御装置35には、操作パネル32の操作キー33の操作信号が入力される他、水槽6内に貯留される水の水位を検出する水位センサ28の水位検知信号、洗濯機モータ18の回転速度を検知する回転センサ43の回転速度検知信号、洗濯機モータ18に流れる電流を検知する電流センサ44の電流検知信号、外蓋30の開閉を検知する蓋スイッチ31の蓋開閉検知信号などが入力されるようになっている。
制御装置35は、これらの入力信号並びに予め備えた制御プログラムに基づき、表示部34を制御するほか、給水弁38、排水弁25、洗濯機モータ18、電磁装置22などを駆動回路45を介して制御するようになっている。
ここで、前記回転槽7は、周壁部を構成する筒部材13の内面と外面の全体に、防汚機能部の一例である親水性能膜50を備えている。次に、この親水性能膜50について、詳細に説明する。親水性能膜50は、例えばシリカ系の無機塗料など親水性能を有する塗料(以下、「親水性材料」と称する)を回転槽7における筒部材13の内面と外面に吹き付けてコーティングしたものである。
この場合、筒部材13は金属製であるから、筒部材13の内面および外面に親水性材料を吹き付け、これを焼き付けることによりコーティングすることができ、コーティングを強固にすることができる。なお、親水性材料の焼き付け温度は、一般的に有機物が分解する温度であると考えられている250℃よりも高い温度で設定することが好ましく、例えば300℃、500℃といった温度で設定するとよい。このような高温で親水性材料を焼き付けることにより、当該親水性材料に含まれる有機物を殆どあるいは完全に分解することができ、殆どあるいは完全に無機化された親水性能膜50を形成することができる。
また、この種の材料をコーティングする際には、基材に材料を吹き付ける前に当該基材の表面を脱脂する脱脂処理を行うことが一般的である。本実施形態では、基材である、筒部材13はステンレス製であるから、親水性材料の吹き付け前に行う脱脂処理において、例えばPH14の強アルカリ性の脱脂剤を用いて脱脂を行うことができる。よって、基材である筒部材13の表面から殆どあるいは確実に油脂成分を除去した上で親水性材料を吹き付けることができ、筒部材13の表面に対して親水性材料が馴染みやすくなる。
また、本実施形態では、少なくとも以下の性能を有する親水性能膜50を形成する親水性材料が適用される。即ち、本実施形態の親水性能膜50は、水の接触角が、ガラスに対する水の接触角の下限値未満となる親水性能を有する。一般的に、ガラスに対する水の接触角の下限値は20度と考えられている。従って、本実施形態では、水の接触角が20度未満である例えば13度となる親水性能膜50を形成する親水性材料が適用されている。
また、本実施形態では、親水性能膜50を形成する親水性材料としてケイ素酸化物を含む材料が適用されており、この親水性材料により形成される親水性能膜50は、少なくとも鉛筆硬度が5H以上となる硬度特性を有する。即ち、本実施形態の親水性能膜50には、いわゆるシロキサン骨格とアルカリ金属あるいはアルカリ土類金属とからなる強固な構造が形成されており、これにより、親水性能膜50は、鉛筆硬度が5H以上という強固な構造を有している。
また、本実施形態の親水性能膜50はシラノール基を有しており、その親水性能が極めて高いものとなっている。具体的には、親水性能膜50は、当該親水性能膜50に付着した一般的な油性インクを、水を接触させるだけで取り除くことが可能なほどの親水性能を有する。よって、親水性能膜50に一般的な油性ペンのインクを付着させたとしても、その部分に水を接触させることにより、当該インクが水によって浮き上がるようにして剥離し、除去される。
また、本実施形態の親水性能膜50は、10μm以下の厚さであり、その膜厚が極めて薄いものとなっている。即ち、一般的に親水性能を高めたい場合には、親水性材料のコーティングを繰り返す必要があり、従って、得られる親水性能部の膜厚が厚くなってしまう傾向がある。本実施形態では、1回の親水性材料のコーティングおよび焼き付けにより、極めて高い親水性能を有する親水性能膜50が形成される親水性材料が適用されている。従って、親水性材料のコーティングを繰り返さなくとも、極めて高い親水性能を有する親水性能膜50を形成することができ、これにより、親水性能膜50の膜厚を10μm以下という薄さに抑えることができる。なお、図面では、便宜上、親水性能膜50の膜厚を実際よりも厚くして示している。
また、本実施形態の親水性能膜50は、いわゆる表面粗さが2μm以内である。本実施形態では、このように極めて平滑な表面を有する親水性能膜50が形成される親水性材料が適用されている。また、本実施形態で適用される親水性材料は、吹き付け前の状態では乳白色であるが、吹き付けた後には乳白色が殆ど認識できないほど透明となり、焼き付けた後には殆どあるいは完全に透明となる。
次に上記構成の作用を説明する。
洗濯機の使用者は、回転槽7内に洗濯物を投入収容するとともに、適量の洗剤を投入した状態で、操作パネル32における操作キー33の入力操作により所望のモードの洗濯運転を選択設定する。すると、その操作信号が制御装置35に入力される。制御装置35は、その操作信号と予め備えた制御プログラムに基づき、洗い、すすぎおよび脱水の各行程を自動的に実行する。
洗い行程、すすぎ行程および脱水行程について簡単に説明する。制御装置35は、洗い行程に入る前に、まず洗濯物量検知を行う。洗濯物量検知は、駆動機構19のクラッチをオフするとともに、ブレーキをオンし、回転槽7の回転を不可とした状態で、洗濯機モータ18により撹拌体17を回転させ、そのときに洗濯機モータ18に流れる電流値を電流センサ44により検出することによって行い、その測定結果の大きさに基づき水位を設定する。制御装置35は、測定した洗濯物量の多少に基づき、例えば高水位、中水位、低水位の3段階に分ける。
図1には、例えば高水位のラインをL1で示している。なお、水位は、操作キー33により、使用者が設定することも可能である。高水位の位置L1は、洗い時およびすすぎ時の最高水位である。この場合、回転槽7における筒部材13において、前記親水性能膜50は、洗い時およびすすぎ時の最高水位L1よりも高い位置まで設けられている。
制御装置35は、水位を設定したら、排水弁25を閉鎖した状態で給水弁38を開放させ、槽5内に水を供給する給水を行う。槽5内に供給された水は、槽5内に貯留される。そして、槽5内の水位を水位センサ28により検出し、水位センサ28による検出水位が設定水位に達したら、給水弁38を閉鎖して給水を停止する。そして、洗濯機モータ18により撹拌体17を回転させることで、洗い動作を行う。このとき、撹拌体17は、正転と反転を繰返す。この撹拌体17の回転により、回転槽7内の洗濯水および洗濯物が撹拌され、洗濯物が洗われる。
洗い動作を設定時間行い、その時間が経過したら、制御装置35は、撹拌体17の回転を停止し、排水弁25を開放して、槽5内の水を機外へ排出させる排水を行う。そして、制御装置35は、駆動機構19のクラッチをオンするとともに、ブレーキをオフして、回転槽7の回転を可能とした状態で、洗濯機モータ18により回転槽7を一方向に高速回転させることで中間脱水を行う。この中間脱水により、回転槽7内の洗濯物は遠心脱水される。制御装置35は、この中間脱水を設定時間行った後、次のすすぎ行程に移行する。
すすぎ行程では、上記した洗い行程と同様に、給水、撹拌体17による撹拌、排水の順に行われるが、ここで、特にすすぎ時の給水処理について、図3を参照して説明する。制御装置35は、まず、排水弁25を閉鎖し(ステップA1)、駆動機構19のクラッチをオンするとともに、ブレーキをオフして、回転槽7の回転を可能とする(ステップA2)。そして、給水弁38を開放して槽5内への給水を開始する(ステップA3)。これに伴い、槽5内に貯留される水の水位が上昇する。
制御装置35は、槽5内の水位を水位センサ28により検出し、その検出水位が、予め設定された槽洗浄動作開始用水位L2に達したか否かを判断する(ステップA4)。この場合、槽洗浄動作開始用水位L2は、例えば図1に示す位置である。この槽洗浄動作開始用水位L2は、回転槽7において上下方向の中間位置よりもやや下側の下部に設定されている。
制御装置35は、槽5内の検出水位が槽洗浄動作開始用水位L2に達したと判断したら、ステップA4で「YES」にしたがってステップA5へ移行し、給水を続けたまま、洗濯機モータ18により回転槽7を回転させる。この回転槽7の回転により、回転槽7内の水は遠心力で回転槽7の内面に沿って上昇し、脱水孔13aから回転槽7の外側へ放出される。これに伴い、回転槽7における筒部材13の内面および外面の上部まで水と接触するようになる。これにより、筒部材13の内外両面に設けられた親水性能膜50も水と接触することで、親水性能膜50による防汚機能が一層発揮されるようになる。このときの回転槽7の回転速度は、槽5内の水が水槽6の外側へ飛び出さない程度とする。
制御装置35は、予め設定された設定時間が経過するか、槽5内の水位が設定水位に達するまでこの槽洗浄動作を行う(ステップA6,A7)。設定水位に達するまでに設定時間が経過したら、ステップA6で「YES」にしたがいステップA8へ移行し、回転槽7の回転を停止させ、設定水位に達するまで給水を継続する(ステップA9)。制御装置35は、設定水位に達したと判断したら、ステップA10へ移行して給水を停止させ、処理を終了し、メインルーチンへ戻る。
槽洗浄動作中において(ステップA6,A7)、設定時間が経過する前に槽5内の水位が設定水位に達したと判断したら、ステップA7で「YES」にしたがいステップA11へ移行し、回転槽7の回転を停止させた後、ステップA10へ移行して給水を停止する。この実施形態において、ステップA5〜A8が槽洗浄動作に相当する。
制御装置35は、この給水処理が終わったら、駆動機構19のクラッチをオフするとともに、ブレーキをオンし、回転槽7の回転を不可とした状態で、洗濯機モータ18により撹拌体17を回転させることで、洗い動作と同様なすすぎ動作を行う。このときも、撹拌体17は、正転と反転を繰返す。この撹拌体17の回転により、回転槽7内の洗濯水および洗濯物が撹拌され、洗濯物がすすがれる。
すすぎ動作を設定時間行い、その時間が経過したら、制御装置35は、撹拌体17の回転を停止し、排水弁25を開放して、槽5内の水を機外へ排出させる排水を行う。そして、制御装置35は、駆動機構19のクラッチをオンするとともに、ブレーキをオフして、回転槽7の回転を可能とした状態で、洗濯機モータ18により回転槽7を一方向に高速回転させることで中間脱水を行う。
制御装置35は、このようなすすぎ行程を2回あるいは3回行い、最後のすすぎ行程の最後に最終脱水行程を行い、洗濯運転を終了する。最終脱水は中間脱水と同様に行われる。すすぎは1回のみの設定とすることもできる。
本実施形態に係る洗濯機によれば、水槽6内に回転可能に設けられた回転槽7における筒部材13の内面および外面に、極めて高い親水性能を有する親水性能膜50を備えている。この構成によれば、回転槽7における筒部材13の内面と、特に手が届かず清掃などのメンテナンスを容易に行うことができない筒部材13の外面を親水性能膜50による防汚機能によって清潔に保つことができ、洗濯機において、親水性による防汚機能を最も有効に活用することができる。
また、回転する回転槽7の筒部材13の外面に親水性能膜50を備えているから、回転槽7の回転時においては、当該回転槽7の表面から剥離した汚れが遠心力の作用も受けて除去されやすくなり、回転槽7の表面を一層清潔に維持することができる。
また、親水性能膜50は、回転槽7における筒部材13の内面および外面全体に設けられている。よって、回転槽7における筒部材13の内面および外面全体を親水性能膜50による防汚機能によって清潔に保つことができる。また、回転槽7の筒部材13が合成樹脂製ではなく金属製であるから、回転槽7の金属部分の内面および外面に親水性材料を焼き付けによりコーティングすることができる。これにより、高度に無機化された強固で耐久性を有する親水性能膜50を形成することができる。
また、親水性能膜50は、水の接触角がガラスに対する水の接触角の下限値未満であり、また、シラノール基を有している。そのため、親水性能膜50は、極めて高い親水性能を発揮する。これにより、親水性能膜50の表面と当該親水性能膜50に付着した汚れとの間に水が浸入しやすくなり、親水性能膜50に付着した汚れを浮き上がらせるようにして除去することができる。
また、親水性能膜50は、ケイ素酸化物を有し、鉛筆硬度が5H以上となる硬度特性を有している。よって、親水性能膜50に傷が付いたり、親水性能膜50が剥がれたりしてしまうことを防止することができる。また、親水性能膜50は、10μm以下の厚さであり、極めて薄い親水性能膜50が実現されている。親水性能膜50は、その表面粗さが2μm以内であり、極めて平滑な親水性能膜50が実現されている。
なお、回転槽7に取り付けられる金属製のねじ16aにも親水性能膜50を備える構成としてもよい。金属製のねじ16aに親水性能膜50を形成する場合には、ねじ全体に親水性能膜50を形成する必要はなく、その外面となるねじ頭の表面に親水性能膜50を形成すれば十分である。また、金属製の補強部材15の外面にも親水性能膜50を設けることもできる。
また、親水性能膜50は着色されていてもよい。即ち、親水性能膜50を形成する親水性材料として、基材への吹き付け後および焼き付け後において色が残る材料を適用してもよい。これにより、形成された親水性能膜50にムラが生じていないか否かを目視などにて容易に確認することができ、例えば親水性能膜50が均一に形成されていない回転槽を不良品として特定することができる。また、親水性能膜50による防錆効果も期待することができる。
ここで、回転槽7における筒部材13の外面の特に上部は、水と接触する機会が少なく、そこに親水性能膜50を設けていても、その親水性能膜50による防汚機能が十分に発揮されないことが懸念される。特に、本実施形態の場合、親水性能膜50は、回転槽7の周壁部にあって洗い時およびすすぎ時の最高水位L1より高い位置まで設けられているので、通常の洗濯運転では、回転槽7における筒部材13の外面の特に上部は水と接触する機会が少ない。この点、本実施形態においては、槽5内に水を収容した状態で回転槽7を回転させる槽洗浄動作を行う構成とした。これにより、回転槽7内の水を上昇させることで、回転槽7の筒部材13の外面上部まで水が接触する機会が増え、筒部材13の外面上部まで親水性能膜50による防汚機能が発揮されやすくなり、効果的である。
槽洗浄動作を行う際に水槽6内に貯留される水の水位である槽洗浄動作開始用水位L2は、回転槽7の筒部材13において親水性能膜50の上端位置よりも低い位置である。しかし、回転槽7を回転させることで回転槽7内の水を上昇させ、その水を親水性能膜50の上端位置付近まで接触させることが可能となる。また、槽洗浄動作を、すすぎ行程の際の給水時に行うことで、別途行程を設けることなく行うことができるので、効率的に行うことができる。
(第2実施形態)
次に第2実施形態について図4を参照して説明する。この実施形態においては、上記したような槽洗浄動作を、すすぎ行程における排水時に行うようにしている。撹拌体17の撹拌によるすすぎ動作が終わった状態では、水槽6内には水が溜められている。
制御装置35は、排水/脱水処理では、まず、排水弁25を開放して排水を開始し(ステップB1)、駆動機構19のクラッチをオンするとともに、ブレーキをオフして、回転槽7の回転を可能な状態とする(ステップB2)。制御装置35は、槽5内の水位が、予め設定された槽洗浄動作開始用水位L3(図1参照)に達するまで、排水を継続する(ステップB3)。この場合の槽洗浄動作開始用水位L3は、第1実施形態における給水時の槽洗浄動作開始用水位L2よりもやや高く設定している。
制御装置35は、槽5内の検出水位が槽洗浄動作開始用水位L3に達したと判断したら、ステップB3で「YES」にしたがってステップB4へ移行し、排水を続けたまま、洗濯機モータ18により回転槽7を回転させる。この回転槽7の回転により、前述したように、回転槽7内の水は遠心力で回転槽7の内面に沿って上昇し、脱水孔13aから回転槽7の外側へ放出される。これに伴い、回転槽7における筒部材13の内面および外面の上部まで水と接触するようになる。これにより、筒部材13の内外両面に設けられた親水性能膜50も水と接触することで、親水性能膜50による防汚機能が一層発揮されるようになる。これが、槽洗浄動作となる。
このとき、制御装置35は、回転槽7の回転速度を、通常の中間脱水や最終脱水の場合よりも緩やかに立ち上げ、この後、最終的に脱水時の定常回転数まで回転速度を上げて洗濯物の遠心脱水を行う。この場合、回転槽7の回転速度を、通常の中間脱水や最終脱水の場合と同様に立ち上げると、回転槽7から放出される水の量が多く、回転槽7から放出される水が水槽6の外側へ飛び出したり、水槽6に衝突して発生する騒音が大きくなったりするおそれがある。この点、回転槽7の回転速度を、通常の中間脱水や最終脱水の場合よりも緩やかに立ち上げることで、回転槽7から放出される水が水槽6の外側へ飛び出したり、水槽6に衝突して発生する騒音が大きくなったりすることを抑えることが可能となる。
制御装置35は、予め設定された設定時間が経過するまで回転槽7の回転を継続し、洗濯物の脱水を行う(ステップB5)。制御装置35は、設定時間が経過したら、ステップB5で「YES」にしたがいステップB6へ移行し、回転槽7の回転を停止させ、処理を終了し、メインルーチンへ戻る。この実施形態においては、排水と、槽洗浄動作と、脱水が続けて行われた形態となる。この実施形態において、ステップB4、B5が槽洗浄動作に相当する。
この第2実施形態においても、第1実施形態と同様な作用効果を得ることができる。
(第3実施形態)
次に第3実施形態について図5および図6を参照して説明する。この実施形態においては、槽洗浄動作を、通常の洗濯運転が終了した後に行うようにしている。槽洗浄動作を通常の洗濯運転が終了した後に行う場合には、例えば、洗濯運転を開始する前に、使用者が予め操作パネル32における操作キー33の操作でモードを設定しておくものとする。
図5において、制御装置35は、通常の洗濯運転において最終脱水まで終了したら、洗濯運転を終了し(ステップC1)、洗濯運転が終了したことをブザーなどの報知手段で報知する(ステップC2)。使用者は、その報知に基づき、回転槽7内の洗濯物を取り出す。使用者が回転槽7内の洗濯物を取り出すには、外蓋30および内蓋12を開ける必要がある。また、使用者は、洗濯物の取り出しが終わったら、内蓋12および外蓋30を閉める。そこで、制御装置35は、外蓋30の開閉を蓋スイッチ31により検知し、外蓋30が一旦開放され、この後、閉鎖されたことを検知することで(ステップC3、C4)、洗濯物が取り出されたと判断する。
この後、制御装置35は、特定キーの操作を待つ(ステップC5)。この場合、使用者が、洗濯物を取り出した後、操作パネル32における操作キー33のうち、例えばスタートキーなどの特定キーを操作する。制御装置35は、特定キーの操作があったと判断したら、ステップC5で「YES」にしたがってステップC6へ移行し、駆動機構19におけるクラッチをオフするとともに、ブレーキをオンする。これにより、回転槽7の回転を拘束した状態で、撹拌体17のみの回転を可能とする状態にする。
そして、制御装置35は、洗濯物有無検知を行う(ステップC7)。洗濯物有無検知は、洗濯機モータ18により撹拌体17を回転させ、そのとき撹拌体17に掛かる負荷の大小を回転センサ43または電流センサ44の検出値によって判断する。制御装置35は、洗濯物有無検知の結果、ステップC8で洗濯物無しと判断した場合には、ステップC9へ移行し、後述する槽洗浄処理を実行する。ステップC8において、洗濯物有りと判断した場合には、「NO」にしたがってステップC10へ移行し、ブザーなどで洗濯物が残っていることを報知し、この後、ステップC3へ戻る。
なお、この場合、ブザーなどで洗濯物が残っていることを報知しても、使用者が気付かなかったり、不在だったりすることがあるので、所定時間経過しても外蓋30の開放が検知されなかった場合は、異常を報知して処理を終了するようにしてもよい。
次に、槽洗浄処理C9について、図6を参照して説明する。制御装置35は、まず排水弁25を閉鎖し(ステップD1)、駆動機構19のクラッチをオンするとともに、ブレーキをオフして、回転槽7の回転を可能とする(ステップD2)。そして、給水弁38を開放して槽5内への給水を開始する(ステップD3)。これに伴い、槽5内に貯留される水の水位が上昇する。制御装置35は、槽5内の水位が予め設定された槽洗浄動作開始用水位、この場合、第2実施形態における排水時の槽洗浄動作開始用水位と同じレベルのL3に達するまで給水を続ける(ステップD4)。
制御装置35は、槽5内の水位が槽洗浄動作開始用水位L3に達したと判断したら、給水弁38を閉鎖して給水を停止し(ステップD5)、洗濯機モータ18により回転槽7を回転させ(ステップD6)、また、排水弁25を開放させて排水を開始する(ステップD7)。このうち回転槽7の回転により、回転槽7内の水は遠心力で回転槽7の内面に沿って上昇し、脱水孔13aから回転槽7の外側へ放出される。これに伴い、回転槽7における筒部材13の内面および外面の上部まで水と接触するようになる。これにより、筒部材13の内外両面に設けられた親水性能膜50も水と接触することで、親水性能膜50による防汚機能が一層発揮されるようになる。このときの回転槽7の回転速度も、槽5内の水が水槽6の外側へ飛び出さない程度とする。この場合、槽5内に貯留された水を排水しながら回転槽7を回転させる槽洗浄動作となる。
制御装置35は、予め設定された設定時間が経過するまでこの槽洗浄動作を行い(ステップD8)、設定時間が経過したらステップD9へ移行して回転槽7の回転を停止させ、処理を終了する。
この第3実施形態によれば、洗濯運転終了後に、回転槽7内に洗濯物が無い状態で槽洗浄動作を行うことができる。これにより、親水性能膜50による防汚機能を一層発揮させることが可能となる。
(第4実施形態)
次に第4実施形態について図7を参照して説明する。この第4実施形態は、前述した第3実施形態と同様に洗濯運転終了後に沿う洗浄処理を行うものであるが、その洗浄処理の内容が、第3実施形態とは次の点で異なっている。すなわち、制御装置35は、ステップD3で給水を開始した後、ステップD10において、槽5内の水位が槽洗浄動作開始用水位L2に達するまで給水を続ける。この場合の槽洗浄動作開始用水位L2は、第1実施形態における給水時の槽洗浄動作開始用水位L2と同じレベルに設定する。
制御装置35は、槽5内の水位が槽洗浄動作開始用水位L2に達したと判断したら、「YES」にしたがってステップD11へ移行し、給水を継続したまま洗濯機モータ18により回転槽7を回転させる(ステップD11)。この回転槽7の回転により、回転槽7内の水は遠心力で回転槽7の内面に沿って上昇し、脱水孔13aから回転槽7の外側へ放出される。これに伴い、回転槽7における筒部材13の内面および外面の上部まで水と接触するようになる。これにより、筒部材13の内外両面に設けられた親水性能膜50も水と接触することで、親水性能膜50による防汚機能が一層発揮されるようになる。この場合、槽5内に給水しながら回転槽7を回転させる槽洗浄動作となる。
制御装置35は、予め設定された設定時間が経過するまでこの槽洗浄動作を行い(ステップD12)、設定時間が経過したらステップD13へ移行して、回転槽7の回転を停止させるとともに給水を停止し、また、排水弁25を開放させて排水し(ステップD14)、処理を終了する。
この第4実施形態においても、洗濯運転終了後に、回転槽7内に洗濯物が無い状態で槽洗浄動作を行うことができる。これにより、親水性能膜50による防汚機能を一層発揮させることが可能となる。
(その他の実施形態)
上記した各実施形態では、防汚機能部として親水性に優れた親水性能膜50を例示したが、防汚機能部としては、撥水性に優れた撥水性能膜を適用することもできる。撥水性能膜の材料としては、例えばフッ素樹脂や撥水シリコーンなどがある。
以上説明したように、本実施形態の洗濯機は、水槽内に回転可能に設けられた回転槽の外面に防汚機能部を備える。この構成によれば、洗濯機において、手が届かず清掃などのメンテナンスを容易に行うことができない部分である回転槽の外面を清潔に保つことができ、防汚機能部による防汚機能を最も有効に活用することができる。しかも、水槽内に水を収容した状態で回転槽を回転させる槽洗浄動作を実行する。この構成とすることで、回転槽内の水を上昇させて回転槽の外面上部まで水が接触する機会が増え、回転槽の外面上部まで防汚機能部による防汚機能が一層発揮されやすくなる。これにより、防汚機能部による防汚効果を一層効果的に活用することが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、1は洗濯機本体、5は槽、6は水槽、7は回転槽、13は筒部材、13aは脱水孔、14は底部材、17は撹拌体、18は洗濯機モータ、19は駆動機構、20は撹拌軸、21は脱水軸(軸)、22は電磁装置、29は洗濯物出入口、35は制御装置(制御手段)、37は給水装置、50は親水性能膜(防汚機能部)を示す。

Claims (8)

  1. 洗濯機本体内に配設された水槽と、
    この水槽内に上下方向に指向する軸を中心にして回転可能に設けられ周壁部に脱水孔を有する回転槽と、
    洗いから脱水までの洗濯運転を制御する制御手段と、を備え、
    前記回転槽の外面に防汚機能部を設け、
    前記制御手段は、前記水槽内に水を収容した状態で前記回転槽を回転させる槽洗浄動作を実行することを特徴とする洗濯機。
  2. 前記防汚機能部は、前記回転槽の外面にあって洗い時およびすすぎ時の最高水位より高い位置まで設けられていることを特徴とする請求項1記載の洗濯機。
  3. 前記槽洗浄動作の際に前記水槽内に貯留される水の水位は、前記防汚機能部の上端位置よりも低いことを特徴とする請求項1または2記載の洗濯機。
  4. 前記槽洗浄動作の際に前記水槽内に貯留される水の水位は回転槽の下部であり、前記回転槽を回転させることで当該回転槽内の水を上昇させることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の洗濯機。
  5. 前記槽洗浄動作は、洗濯運転におけるすすぎの給水時に行うことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の洗濯機。
  6. 前記槽洗浄動作は、前記水槽内の水を排水する排水時に当該水槽内に水が残っている状態で前記回転槽を回転させることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の洗濯機。
  7. 前記槽洗浄動作は、洗濯運転におけるすすぎの排水時に行うことを特徴とする請求項6記載の洗濯機。
  8. 前記槽洗浄動作は、前記洗濯運転が終了した後に行うことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の洗濯機。
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