JP2015156629A - 通信システムおよび通信端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】危険の可能性がある場合には注意を喚起する情報をユーザが適切に把握することが可能な通信システムを提供する。【解決手段】通信システムは、第1の通信端末と、第2の通信端末とを備える。第2の通信端末は、位置情報を取得する位置取得手段と、第1の通信手段と、車両の位置情報を取得する車両位置取得手段と、車両の位置情報と、取得した位置情報とに基づいてユーザに注意を喚起する必要があるか否かを判断する注意判断手段と、判断結果に基づいて第1の注意情報を通知する第1の通知手段と、第1の注意情報の通知がある旨の情報を出力する出力手段とを含む。第1の通信端末は、第2の通信手段と、他の通信端末からの着信が有るか否かを判断する着信判断手段と、着信がある旨を報知する報知手段とを含む。報知手段は、第1の注意情報の通知がある旨の情報の入力を受けた場合には、他の通信端末からの着信がある旨の報知を停止する。【選択図】図1

Description

本発明は、通信システムおよび通信端末に関し、車両および歩行者の位置に基づいて、歩行者等に注意を喚起する通信システムおよび通信端末に関する。
従来より、歩行者の安全を考慮した歩車間通信システムが提案されている。例えば、特開2004−220143号公報(特許文献1)には、GPS(Global Positioning System)受信機を用いて、歩行者が所持している歩行者携帯無線通信装置と、車両側に設けられている車載無線通信装置との間で位置情報を授受することにより互いの相対的な位置関係から危険度を判定し、危険の可能性がある場合には歩行者および車両側のドライバーに注意を喚起する情報を伝える方式が提案されている。
特開2004−220143号公報
一方で、例えば、歩行者は、スマートフォンなどの携帯通信装置をカバンやポケット等に収容し、音声着信あるいはメール受信をバイブレーターによる振動通知に設定している場合がある。また、歩行者が所持している歩行者携帯無線通信装置においても上記注意を喚起すなわち危険度を通知する情報としてバイブレーターによる振動報知に設定している場合が考えられる。
当該状況において、歩行者が所持する携帯通信装置に対して音声着信あるいはメール受信による振動報知中に、歩行者携帯無線通信装置からの上記危険度を通知する振動報知があった場合、歩行者は携帯通信装置の最初の振動通知に気を取られてしまい、後からの歩行者携帯無線通信装置の振動報知の把握が遅れる可能性がある。すなわち、歩行者が歩行者携帯無線通信装置からの注意を喚起する情報を適切に把握できないという問題がある。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、危険の可能性がある場合には注意を喚起する情報をユーザが適切に把握することが可能な通信システムおよび通信端末を提供することを目的とする。
本発明のある局面に従う通信システムは、他の通信端末と情報の授受が可能に設けられた第1の通信端末と、第1の通信端末および車両に設けられた車両通信端末と通信可能な第2の通信端末とを備える通信システムであって、第2の通信端末は、第2の通信端末の位置情報を取得する位置取得手段と、車両通信端末との間で通信する第1の通信手段と、第1の通信手段により車両の位置情報を取得する車両位置取得手段と、車両位置取得手段で取得した車両の位置情報と位置取得手段で取得した位置情報とに基づいてユーザに注意を喚起する必要があるか否かを判断する注意判断手段と、注意判断手段の判断結果に基づいてユーザに対して第1の注意情報を通知する第1の通知手段と、第2の通信端末に対して第1の通知手段による第1の注意情報の通知がある旨の情報を出力する出力手段とを含み、第1の通信端末は、基地局を介して他の通信端末との間で通信する第2の通信手段と、第2の通信手段により他の通信端末からの着信が有るか否かを判断する着信判断手段と、着信判断手段の判断結果に基づいて着信がある旨を報知する報知手段とを含み、報知手段は、他の通信端末からの着信がある旨の報知中に出力手段から第1の通知手段による第1の注意情報の通知がある旨の情報の入力を受けた場合には、他の通信端末からの着信がある旨の報知を停止する。
危険の可能性がある場合には注意を喚起する情報をユーザが適切に把握することが可能である。
実施形態1の歩車間通信システム1の概要について説明する図である。 実施形態1に従う歩車間通信システム1のハードウェア構成を説明するブロック図である。 実施形態1に従う歩行者用歩車間通信装置40の報知処理について説明するフロー図である。 実施形態1に従う携帯通信装置30の通信処理について説明するフロー図である。 実施形態1の変形例に従う歩車間通信システム1Aの概要について説明する図である。 実施形態1の変形例に従う携帯通信装置30の通信処理について説明するフロー図である。 実施形態2の歩車間通信システム2の概要について説明する図である。 実施形態2に従う歩車間通信システム2のハードウェア構成を説明するブロック図である。 実施形態2に従う携帯通信装置30Aの注意喚起の判断処理について説明するフロー図である。 実施形態2に従う携帯通信装置30Aの通信処理について説明するフロー図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[実施形態1]
<実施形態1の概要>
図1は、実施形態1の歩車間通信システム1の概要について説明する図である。
図1を参照して、歩車間通信システム1は、歩行者5が所持する携帯通信装置30と、歩行者用歩車間通信装置40と、車両50に設けられている車載用歩車間通信装置500とを含む。携帯通信装置30は、代表的にスマートフォンとして説明するが、パーソナルコンピュータや、PND(Personal Navigation Device)や、PDA(Personal Data Assistance)などのような、他の情報通信機器であってもよい。
歩行者用歩車間通信装置40および車載用歩車間通信装置500は、本例においては、携帯通信装置30と異なる通信装置として設けられる。歩行者用歩車間通信装置40と車載用歩車間通信装置500とは、互いに装置間同士で歩車間通信(直接通信)することが可能である。当該直接通信は、無線基地局やアクセスポイントを経由することなく、通信装置(無線通信端末)が直接、無線通信を実行する。
当該無線通信方式は、いわゆるDevice-to-Device(D2D)通信として、Bluetooth(登録商標)、無線LANのアドホックモードなどにより、周辺に存在する他の通信装置と装置間通信が可能である。なお、通信装置の探索手順およびアドホックネットワークの構築手順については周知の技術を採用すればよい。このような無線方式は、その通信距離や送信電力が移動体通信と比べて小さいため、比較的低い無線送信電力を用いて近距離の無線通信を実現する。
また、携帯通信装置30とは別の携帯通信装置29とが示されており、当該別の携帯通信装置29は携帯通信装置30と基地局20を介して通信可能に設けられている。携帯通信装置30は、歩行者用歩車間通信装置40と互いにデータ授受が可能なように設けられている。
本例においては、一例として携帯通信装置30と歩行者用歩車間通信装置40との間においても直接通信することにより互いにデータ授受が可能である。携帯通信装置30は、所定の移動体通信方式により、移動体通信網に接続される基地局20を介して他の携帯通信装置29と通信可能である。
また、歩車間通信システム1は、GPS人工衛星10を含み、歩行者用歩車間通信装置40および車載用歩車間通信装置500は、GPS人工衛星10からの電波を受信して位置情報を取得するGPS受信機(図2の測位部)をそれぞれ含む。本例における車載用歩車間通信装置500は、一例として所定周期毎に位置情報を含む通信データを放射する。そして、放射された通信データは、通信範囲内に位置する歩行者用歩車間通信装置40のアンテナで捕捉(受信)される。そして、後述する歩行者用歩車間通信装置の報知処理が実行される。
実施形態1の歩車間通信システム1においては、以下の状態が示されている。
(1)時刻tにおいて、歩行者5が所持している携帯通信装置30に対して携帯通信装置29から基地局20を介して着信がある場合が示されている。これにより携帯通信装置30には携帯通信装置29からの着信がある旨が報知される場合が示されている。具体的には、本例においては、一例として携帯通信装置30は、表示部に「着信中」と表示するとともに、バイブレータによる振動報知により着信がある旨を報知する。
(2)時刻t+nにおいて、次に、歩行者5が所持している歩行者用歩車間通信装置40が車載用歩車間通信装置500との間で通信(歩車間通信)することにより注意を喚起する必要があると判断した場合が示されている。これにより歩行者用歩車間通信装置40は、バイブレータによる振動通知により注意を喚起する必要がある旨を通知する。また、歩行者用歩車間通信装置40は、携帯通信装置30に対して注意を喚起する必要がある旨の情報を出力する。
携帯通信装置30は、歩行者用歩車間通信装置40からの当該情報の出力を受けて、着信がある旨の報知を停止する。そして、さらに、携帯通信装置30は、歩行者用歩車間通信装置40からの当該情報の出力を受けて、表示部に「車両接近中」と表示するとともに、バイブレータによる振動報知により注意を喚起する必要がある旨を報知する。これにより、携帯通信装置30に対して携帯通信装置29から基地局20を介して着信がある場合に、歩行者用歩車間通信装置40が注意を喚起する必要がある旨を通知した場合、すなわち着信中に歩行者に注意を喚起する必要がある場合に、着信を停止することが可能である。
したがって、携帯通信装置30における着信による報知を停止することにより、歩行者に対して注意を喚起する必要がある旨の情報のみを通知することが可能である。それゆえ、危険の可能性がある場合には、歩行者用歩車間通信装置40により注意を喚起する情報をユーザが適切に把握することが可能である。本例においては、さらに携帯通信装置30においても、着信の報知を停止するだけでなく、表示部に「車両接近中」と表示するとともに、バイブレータによる振動報知により、危険の可能性があることをユーザが適切に把握することが可能である。
なお、歩行者用歩車間通信装置40、携帯通信装置30および車載用歩車間通信装置500は、それぞれ本発明の「第1の通信端末」、「第2の通信端末」および「車両通信端末」の一例である。
<ハードウェア構成>
図2は、実施形態1に従う歩車間通信システム1のハードウェア構成を説明するブロック図である。
図2を参照して、ここでは、携帯通信装置30と、歩行者用歩車間通信装置40と、車載用歩車間通信装置500とが示されている。
(携帯通信装置30)
携帯通信装置30は、主たる構成要素として、アンテナ31と、無線通信部32と、報知部33と、制御部34と、近距離無線通信部35と、メモリ36と、入力部37Aとを含む。制御部34は、主にCPU(Central Processing Unit)で実現される。無線通信部32は、アンテナ31を介して基地局20と通信する。これにより携帯通信装置30は、たとえば、第3世代移動通信システム(3G)、LTE(Long Term Evolution)などの移動体通信網を介して他の携帯通信装置との通信が可能となり、例えば携帯通信装置29と電話/メール送受信等の通信が可能である。
制御部34は、メモリ36に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、携帯通信装置30の各部の動作を制御する。より詳細には制御部34は、当該プログラムを実行することによって、後述する携帯通信装置30の処理(ステップ)の各々を実現する。メモリ36は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read-Only Memory)、フラッシュメモリなどによって実現される。メモリ36は、制御部34によって実行されるプログラムを記憶するとともに、制御部34のワーク領域としても設けられる。
報知部33は、表示機能、音声出力機能あるいは振動機能を有しており、例えば、表示機能を有する表示部(ディスプレイ)、音声出力機能を有するスピーカあるいは振動機能を有するバイブレータを有する。
近距離無線通信部35は、他の通信装置との間で各種データをやり取りするための通信インターフェイスであり、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信方式により他の通信装置との通信が可能である。
本例においては、歩行者用歩車間通信装置40の近距離無線通信部45と通信可能に設けられており、互いにデータの授受が可能である。
入力部37Aは、携帯通信装置30に対する入力インターフェースであり、タッチパネル等の入力手段である。さらに、携帯通信装置30に対する発話を受け付けるマイク、外部の記憶媒体とのデータを読み書きするためのメモリインターフェイス(I/F)等をさらに含んでいてもよい。
(歩行者用歩車間通信装置40)
歩行者用歩車間通信装置40は、主たる構成要素として、アンテナ41と、車間無線部42と、報知部43と、制御部44と、近距離無線通信部45と、測位部46と、メモリ47とを含む。制御部44は、主にCPU(Central Processing Unit)で実現される。
車間無線部42は、アンテナ41を介して車載用歩車間通信装置500と直接通信する。制御部44は、メモリ47に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、歩行者用歩車間通信装置40の各部の動作を制御する。より詳細には制御部44は、当該プログラムを実行することによって、後述する歩行者用歩車間通信装置40の処理(ステップ)の各々を実現する。
メモリ47は、メモリ36と同様であり、メモリ47は、制御部44によって実行されるプログラムを記憶するとともに、制御部44のワーク領域としても設けられる。報知部43は、表示機能、音声出力機能あるいは振動機能を有しており、例えば、表示機能を有するディスプレイ、音声出力機能を有するスピーカあるいは振動機能を有するバイブレータを有する。なお、本例における報知部43は、一例として振動機能のみを有する場合について説明する。
近距離無線通信部45は、他の通信装置との間で各種データをやり取りするための通信インターフェイスであり、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信方式により他の通信装置との通信が可能である。本例においては、携帯通信装置30の近距離無線通信部35と通信可能に設けられており、互いにデータの授受が可能である。
測位部46は、GPS受信機を有し、GPS人工衛星10からの電波を受信して歩行者用歩車間通信装置40の位置情報を取得する。測位部46は、取得した歩行者用歩車間通信装置40の位置情報を制御部44に出力する。制御部44は、測位部46で取得した位置情報を車間無線部42によりアンテナ41を介して車載用歩車間通信装置500に出力する。
また、制御部44は、車間無線部42によりアンテナ41を介して受信する車載用歩車間通信装置500の位置情報を取得する。
なお、歩行者用歩車間通信装置40は、入力部としてユーザからの指示を受け付けるためのボタン、外部の記憶媒体とのデータを読み書きするためのメモリインターフェイス(I/F)等をさらに含んでいてもよい。
(車載用歩車間通信装置500)
車載用歩車間通信装置500は、主たる構成要素として、アンテナ51と、歩行者間無線部52と、報知部53と、制御部54と、測位部55と、メモリ56とを含む。制御部54は、主にCPU(Central Processing Unit)で実現される。歩行者間無線部52は、アンテナ51を介して歩行者用歩車間通信装置40と直接通信する。
制御部54は、メモリ56に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、車載用歩車間通信装置500の各部の動作を制御する。メモリ56は、メモリ36と同様であり、メモリ56は、制御部54によって実行されるプログラムを記憶するとともに、制御部54のワーク領域としても設けられる。報知部53は、表示機能、音声出力機能あるいは振動機能を有しており、例えば、表示機能を有するディスプレイ、音声出力機能を有するスピーカあるいは振動機能を有するバイブレータを有する。
測位部55は、GPS受信機を有し、GPS人工衛星10からの電波を受信して車載用歩車間通信装置500の位置情報を取得する。測位部55は、取得した車載用歩車間通信装置500の位置情報を制御部54に出力する。制御部54は、歩行者間無線部52によりアンテナ51を介して取得した位置情報を歩行者用歩車間通信装置40に出力する。
また、制御部54は、歩行者間無線部52によりアンテナ51を介して受信する歩行者用歩車間通信装置40の位置情報を取得する。なお、車載用歩車間通信装置500は、入力部としてユーザからの指示を受け付けるためのボタン、外部の記憶媒体とのデータを読み書きするためのメモリインターフェイス(I/F)等をさらに含んでいてもよい。
<処理手順>
(歩行者用歩車間通信装置の報知処理)
図3は、実施形態1に従う歩行者用歩車間通信装置40の報知処理について説明するフロー図である。以下の各ステップは、歩行者用歩車間通信装置40の制御部44がメモリ47に格納されているプログラムを実行することによって実現される。
図3を参照して、制御部44は、車載用歩車間通信装置500からの位置情報を受信したかどうかを判断する(ステップS2)。
本例における車載用歩車間通信装置500は、一例として所定周期毎に位置情報を含む通信データを放射する。そして、放射された通信データは、通信範囲内に位置する歩行者用歩車間通信装置40のアンテナ41で捕捉(受信)される。制御部44は、車間無線部42からアンテナ41で受信された車載用歩車間通信装置500からの位置情報を含む通信データを受信したか否かを判断する。
ステップS2において、制御部44は、車載用歩車間通信装置500からの位置情報を受信したと判断した場合(ステップS2においてYES)には、自装置の位置情報を取得する(ステップS4)。具体的には、制御部44は、測位部46に当該情報の取得を要求し、測位部46から位置情報を取得する。
次に、制御部44は、歩車間距離を算出する(ステップS6)。具体的には、車載用歩車間通信装置500から受信した位置情報と、測位部46から取得した位置情報とに基づいて歩車間距離を算出する。
次に、制御部44は、所定期間後の歩車間距離を推定する(ステップS8)。本例においては、一例として所定期間として5s後の歩車間距離を推定するものとする。例えば、複数回、ステップS6において時系列的に歩車間距離を算出することにより5s後の歩車間距離を推定する。
そして、次に、制御部44は、所定期間後の歩車間距離は所定値内であるか否かを判断する(ステップS10)。例えば、所定値として10mに設定し、5s後の歩車間距離が10m以内であるか否かを判断する。
ステップS10において、制御部44は、所定期間後の歩車間距離は所定値内であると判断した場合(ステップS10においてYES)には、注意情報を報知する(ステップS12)。具体的には、制御部44は、報知部43に注意を喚起する必要がある旨の情報を報知するように指示する。
例えば、報知部43に振動機能が設けられている場合には、当該振動機能を実行することにより歩行者に車両が接近して危険である可能性があるので注意を喚起する必要があることを報知することが可能である。
次に、制御部44は、注意喚起の指示を携帯通信装置30に出力する(ステップS14)。具体的には、制御部44は、近距離無線通信部45に指示して、近距離無線通信部45から注意喚起の指示がある旨の情報を携帯通信装置30に出力する。これにより携帯通信装置30の近距離無線通信部35は、近距離無線通信部45からの注意喚起の指示がある旨の情報を受信する。
そして、次に、制御部44は、所定期間が経過したかどうかを判断する(ステップS16)。制御部44は、所定期間が経過するまで待機し、所定期間が経過したと判断した場合(ステップS16においてYES)に注意情報の報知を終了する(ステップS18)。
当該所定期間は、危険の可能性が無くなると判断されるあるいは推定される時間に設定することが可能である。
なお、本例においては、ある所定期間後に注意情報の報知が終了する場合について説明するが、歩車間距離を算出して、注意を喚起する必要が無いと判断される場合に報知を終了するようにしても良い。例えば、歩車間距離を算出して、歩車間距離が大きくなるような場合に当該報知を終了するようにしても良い。そして、処理を終了する(エンド)。
なお、本例においては、例えば、複数回、時系列的に歩車間距離を算出して、所定期間後の歩車間距離を推定して、推定した歩車間距離が所定値内であるか否かを判断する場合について説明したが、所定期間後を推定するのではなく、歩車間距離が所定値内であるか否かを判断して、注意情報を報知するか否かを判断するようにしても良い。また、本例においては、歩車間距離を算出して注意情報を報知する場合について説明したが、特に歩車間距離を算出する方式に限られず、注意を喚起する必要があるか否かを判断して、注意を喚起する必要がある場合に注意情報を報知することができれば良い。
例えば、複数回、車載用歩車間通信装置500から送信される位置情報を受信することにより当該位置情報に従って、車両50の進行方向および速度を算出することが可能である。
また、同様に、複数回、歩行者用歩車間通信装置40で自装置の位置情報を取得することにより歩行者5の進行方向および速度を算出することが可能である。当該車両50の進行方向および速度と、歩行者5の進行方向および速度とに基づいて、車両50と歩行者5とが交差するか否かを推定して、注意を喚起する必要があるか否かを判断するようにしても良い。
なお、本例においては、注意を喚起する必要がある場合に注意情報として報知部43の振動機能を利用する場合について説明したが、特に振動機能に限られず、注意情報を音声により出力するようにしても良い。または表示機能によりメッセージ表示したり、発光させるようにしても良い。または、これらを組み合わせて利用することも可能である。なお、本例においては、歩行者用歩車間通信装置の報知処理について主に説明したが、車載用歩車間通信装置の報知処理についても基本的に同様である。
(携帯通信装置の通信処理)
図4は、実施形態1に従う携帯通信装置30の通信処理について説明するフロー図である。以下の各ステップは、携帯通信装置30の制御部34がメモリ36に格納されているプログラムを実行することによって実現される。
図4を参照して、制御部34は、待ち受け処理を実行する(ステップS20)。制御部34は、無線通信部32から着信の指示があるまで待機する。
次に、制御部34は、着信があるかどうかを判断する(ステップS22)。制御部34は、無線通信部32から着信の指示が有った場合に着信があると判断する。
ステップS22において、制御部34は、着信が無いと判断した場合(ステップS22においてNO)に、ステップS20に戻り、待ち受け処理を継続する。ステップS22において、制御部34は、着信があると判断した場合(ステップS22においてYES)に、着信を報知する(ステップS24)。
制御部34は、報知部33に指示して着信がある旨の情報を報知するように指示する。例えば、報知部33に表示機能が設けられている場合には、当該表示機能により、例えば「着信中」と表示することにより歩行者に着信がある旨を報知することが可能である。
また、報知部33に振動機能が設けられている場合に、振動機能を実行することにより、例えば「着信中」と表示することにより歩行者に着信がある旨を報知することが可能である。
報知部33に音声出力機能が設けられている場合に、音声を出力することにより、例えば、歩行者に着信がある旨を報知することが可能である。なお、これら1つに限られず、複数組み合わせるようにして報知することも可能である。
なお、本例においては、予め携帯通信装置30の入力部37Aを操作することにより報知部33による報知方式を変更することが可能である。例えば、着信がある場合の報知方式として、振動機能による報知あるいは音声出力による報知を選択可能に設けられており、いずれかに設定されているものとする。
次に、制御部34は、注意喚起の指示の入力が有るかどうかを判断する(ステップS26)。具体的には、制御部34は、近距離無線通信部35を介して歩行者用歩車間通信装置40からの注意喚起の指示がある旨の情報の入力を受けた場合に注意喚起指示の入力があると判断する。ステップS26において、制御部34は、注意喚起の指示の入力が有ると判断した場合(ステップS26においてYES)に、着信の報知を停止する(ステップS28)。具体的には、制御部34は、報知部33に対して、歩行者に着信がある旨の報知を停止するように指示する。
これにより、例えば、報知部33に表示機能が設けられている場合には、当該表示機能により、例えば「着信中」との表示が終了する。次に、制御部34は、注意情報を通知する(ステップS30)。具体的には、制御部34は、報知部33に対して、注意を喚起する必要がある旨の情報を報知するように指示する。
例えば、報知部33に表示機能が設けられている場合には、当該表示機能により、例えば、「車両接近中」と表示することにより歩行者に車両が接近して危険である可能性があるので注意を喚起する必要があることを報知することが可能である。
次に、制御部34は、所定期間が経過したかどうかを判断する(ステップS32)。制御部34は、所定期間が経過するまで待機し、所定期間が経過したと判断した場合(ステップS32においてYES)に注意情報の通知を終了する(ステップS34)。当該所定期間は、危険の可能性が無くなると判断される、あるいは推定される時間に設定することが可能である。そして、再び、ステップS20に戻り、待ち受け処理を実行する。
一方、ステップS26において、制御部34は、注意喚起の指示の入力が無いと判断した場合(ステップS26においてNO)に、応答したか否かを判断する(ステップS36)。例えば、タッチパネル等の操作に従って「応答」ボタンの入力が有った場合に応答したと判断する。
ステップS36において、制御部34は、応答したと判断した場合には、応答処理を実行する(ステップS38)。具体的には、他の携帯通信装置(例えば携帯通信装置29)との通話処理等を実行する。そして、応答処理が終了後、再び、ステップS20に戻り、待ち受け処理を実行する。
ステップS36において、制御部34は、応答していないと判断した場合(ステップS36においてNO)には、通信を切断したか否かを判断する(ステップS40)。例えば、タッチパネル等の操作に従って「拒否」ボタンの入力が有った場合に切断したと判断する。あるいは、他の携帯通信装置(例えば携帯通信装置29)の操作により通信が遮断された場合に通信を切断したと判断する。ステップS40において、制御部34は、通信を切断したと判断した場合(ステップS40においてYES)には、再び、ステップS20に戻り、待ち受け処理を実行する。
ステップS40において、制御部34は、通信を切断していないと判断した場合(ステップS40においてNO)には、ステップS24に戻り、上記処理を繰り返す。なお、本例においては、音声着信の場合について説明したがメール受信の場合においても同様である。
上記処理により、実施形態1に従う歩車間通信システム1においては、例えば、歩行者が所持する携帯通信装置30に対して音声着信あるいはメール受信による振動報知中に、歩行者用歩車間通信装置40から注意喚起の指示の入力が有る場合には、携帯通信装置30は音声着信を停止する。
携帯通信装置30における着信による報知を停止することにより、歩行者に対して、歩行者用歩車間通信装置40を介して注意を喚起する必要がある旨の情報のみを通知することが可能である。それゆえ、危険の可能性がある場合には、歩行者用歩車間通信装置40により注意を喚起する情報をユーザが適切に把握することが可能である。
また、携帯通信装置30において、表示部に「車両接近中」との注意情報を表示する通知を実行することにより、危険の可能性があることをユーザがさらに適切に把握することが可能である。以下の実施形態においても同様である。
なお、本例においては、音声あるいはメール受信の着信中に注意喚起の指示の入力が有る場合に、当該着信による報知を停止する場合について説明したが、例えば、音声の応答処理中に注意喚起の指示の入力が有る場合に当該応答処理を停止するようにしても良い。当該処理により危険の可能性があることをユーザが適切に把握することが可能である。
なお、本例においては、歩行者5が所持する携帯通信装置30と、歩行者用歩車間通信装置40とについて説明したが、歩行者5に限られず例えば自転車あるいはバイク等を運転している運転者が所持する場合についても同様に適用可能である。以下の実施形態においても同様である。
[実施の形態1の変形例]
<実施形態1の変形例の概要>
図5は、実施形態1の変形例に従う歩車間通信システム1Aの概要について説明する図である。
図5を参照して、歩車間通信システム1Aは、図1で説明した歩車間通信システム1と基本的に同じ構成であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
実施形態1の変形例に従う歩車間通信システム1Aにおいては、以下の状態が示されている。
(1)時刻tにおいて、歩行者5が所持している携帯通信装置30に対して携帯通信装置29から基地局20を介して着信がある場合が示されている。これにより携帯通信装置30には携帯通信装置29からの着信がある旨が報知される場合が示されている。具体的には、本例においては、一例として携帯通信装置30は、表示部に「着信中」と表示するとともに、バイブレータによる振動報知により着信がある旨を報知する。
(2)時刻t+nにおいて、次に、歩行者5が所持している歩行者用歩車間通信装置40が車載用歩車間通信装置500との間で通信(歩車間通信)することにより注意を喚起する必要があると判断した場合が示されている。これにより歩行者用歩車間通信装置40は、バイブレータによる振動通知により注意を喚起する必要がある旨を通知する。また、歩行者用歩車間通信装置40は、携帯通信装置30に対して注意を喚起する必要がある旨の情報を出力する。
携帯通信装置30は、歩行者用歩車間通信装置40からの当該情報の出力を受けて、着信がある旨の報知を停止する。そして、さらに、携帯通信装置30は、歩行者用歩車間通信装置40からの当該情報の出力を受けて、表示部に「車両接近中」と表示するとともに、バイブレータによる振動報知により注意を喚起する必要がある旨を報知する。これにより、携帯通信装置30に対して携帯通信装置29から基地局20を介して着信がある場合に、歩行者用歩車間通信装置40が注意を喚起する必要がある旨を通知した場合、すなわち着信中に歩行者に注意を喚起する必要がある場合に、着信を停止することが可能である。
したがって、携帯通信装置30における着信による報知を停止することにより、歩行者に対して注意を喚起する必要がある旨の情報のみを通知することが可能である。それゆえ、危険の可能性がある場合には、歩行者用歩車間通信装置40により注意を喚起する情報をユーザが適切に把握することが可能である。
また、表示部に「車両接近中」との表示とともに、「回避終了」ボタン32が設けられている。「回避終了」ボタン32は、表示部に「車両接近中」の通知の終了を受け付ける手段として設けられている。
表示部に表示された「回避終了」ボタン32が操作されて受け付けられると、表示部に表示された「車両接近中」の表示が終了する。
そして、その後、歩行者5が所持している携帯通信装置30に対して携帯通信装置29から基地局20を介して再び着信がある場合(着信が再起動)が示されている。これにより携帯通信装置30には携帯通信装置29からの着信がある旨が報知される場合が示されている。
本例においては、2つの着信の通知方式が示されており、音声により着信を通知する方式と、振動により着信を通知する方式とが示されている。当該着信の通知方式は、予めユーザが携帯通信装置30に対して通知方式に関して設定しているものとする。
ここで、仮に携帯通信装置30において振動により着信を通知する方式を設定している場合について考える。なお、携帯通信装置30は、ポケット内に所持されている場合が示されている。
この場合には、上記で説明した携帯通信装置30において注意を喚起する必要がある場合に報知される振動報知と同様の振動による通知により着信が通知されるが、ユーザは「回避終了」ボタン32の押し忘れ等の誤操作により再度、注意が喚起されている状況と誤認識してしまう可能性がある。
当該誤認識によりユーザは、携帯通信装置30の「回避終了」ボタン32を操作しようとして、誤って着信の応答を拒否(終了)してしまう可能性がある。
本実施形態1の変形例においては、携帯通信装置30において注意を喚起する必要がある場合に報知される振動報知と同様の振動による通知により着信が通知される場合には、上記誤認識を回避するために振動による着信の通知方式を変更する。具体的には、振動による着信の通知方式から音声による着信の通知方式に変更する。
これにより、ユーザの誤認識を回避して携帯通信装置30の誤操作を回避することが可能である。また、着信の応答を拒否することなく適切に応答することが可能である。
(携帯通信装置の通信処理)
図6は、実施形態1の変形例に従う携帯通信装置30の通信処理について説明するフロー図である。以下の各ステップは、携帯通信装置30の制御部34がメモリ36に格納されているプログラムを実行することによって実現される。
図6を参照して、ステップS20〜ステップS30までの処理については、図4で説明したのと同様であるのでその詳細な説明については繰り返さない。
ステップS30において、注意情報を通知した後、次に、制御部34は、終了操作が有ったかどうかを判断する(ステップS31)。具体的には、制御部34は、入力部37Aを介して表示部に表示された「回避終了」ボタン32の操作が有ったかどうかを判断する。ユーザは、車両50に対して衝突を回避する行動をとった場合や、車両50に対する安全が確保される状況である場合に「回避終了」ボタン32を操作する。
ステップS31において、制御部34は、終了操作が有ったと判断した場合(ステップS31においてYES)には、注意情報の通知を終了する(ステップS34)。
一方で、ステップS31において、制御部34は、終了操作が無いと判断した場合(ステップS31においてNO)には、所定期間が経過したかどうかを判断する(ステップS32)。
制御部34は、所定期間が経過していないと判断した場合には、ステップS31に戻り、所定期間が経過するまで当該処理を繰り返す。
制御部34は、所定期間が経過したと判断した場合(ステップS32においてYES)に注意情報の通知を終了する(ステップS34)。当該所定期間は、危険の可能性が無くなると判断される、あるいは推定される時間に設定することが可能である。
次に、着信があるかどうかを判断する(ステップS42)。
ステップS42において、着信が無い場合には、ステップS20の待ち受け処理に戻る。
一方、ステップS42において、制御部34は、着信があると判断した場合(ステップS42においてYES)には、「注意喚起」の方式と、「着信情報通知」の方式とが同じ方式であるかどうかを判断する(ステップS46)。着信があるとは、携帯通信装置29からの着信が継続している場合を意味する。具体的には、携帯通信装置30の着信情報の通知方式が振動機能を利用する通知方式に設定されているか否かを判断する。着信がある場合の通知方式として、設定されている通知方式が、振動機能か音声出力かのいずれかを判断し、振動機能である場合には、同じ方式であると判断する。
ステップS46において、制御部34は、「注意喚起」の方式と、「着信情報通知」の方式とが同じ方式であると判断した場合(ステップS46においてYES)には、「着信情報通知」の方式を変更する(ステップS48)。具体的には、、携帯通信装置30の着信情報の通知方式を音声出力に変更する。
そして、制御部34は、着信を再報知する(ステップS50)。制御部34は、報知部33に指示して着信がある旨を報知するように指示する。例えば、報知部33に表示機能が設けられている場合には、当該表示機能により、例えば、「着信中」と表示することにより歩行者に着信がある旨を報知することが可能である。また、報知部33は、振動機能あるいは、音声出力により着信がある旨を報知する。
そして、制御部34は、次の処理I(ステップS36へ)に進む。以降の処理については図4で説明したのと同様である。
一方、ステップS46において、制御部34は、「注意喚起」の方式と、「着信情報通知」の方式とが同じ方式でないと判断した場合(ステップS46においてNO)には、ステップS48をスキップして、ステップS50に進む。以降の処理は同様である。
上記処理により、実施形態1の変形例に従う歩車間通信システム1においては、携帯通信装置30において、表示部に「車両接近中」との注意情報を表示されている場合に、ユーザの安全が確保される等の場合に「回避終了」ボタンの操作に従って注意情報の表示を終了することが可能である。そして、着信が継続している場合には、着信を再報知することが可能である。その際、「着信情報通知」の方式と、「注意喚起」の方式とが同じ方式である場合には、「着信情報通知」の方式を変更する。具体的には、振動機能による報知ではなく、音声出力による報知に切り替える。
当該変更により、ユーザは、音声による着信情報の通知を把握して、着信に対して適切に応答することが可能である。また、ユーザの誤認識を回避して携帯通信装置30の誤操作を回避することが可能である。
なお、上記のステップS46において、携帯通信装置30に設定されている着信情報の通知方式が振動機能であると判断した場合に、「注意喚起」の方式と「着信情報通知」の方式とが同じ方式であると判断する場合について説明したが、特にこれに限られず別の処理によって判断することも可能である。
例えば、図3のステップS12で説明したように歩行者用歩車間通信装置40から携帯通信装置30に対して注意喚起の指示を出力する際に、当該指示とともに、歩行者用歩車間通信装置40の「注意喚起」の方式(例えば振動機能)に関する情報を合わせて出力する。そして、ステップS46における処理として、当該歩行者用歩車間通信装置40から出力された「注意喚起」の方式と、携帯通信装置30に設定されている着信情報の通知方式とを比較して、同じ方式か否かを判断することが可能である。
[実施の形態2]
<実施形態2の概要>
図7は、実施形態2の歩車間通信システム2の概要について説明する図である。
図7を参照して、歩車間通信システム2は、歩行者5が所持する携帯通信装置30Aと、車両50に設けられている車載用歩車間通信装置500とを含む。
本例における携帯通信装置30Aは、上記の実施形態1の携帯通信装置30と比較して、歩行者用歩車間通信装置40の機能を携帯通信装置30に含めた点が異なる。その他の点については同様である。具体的には、携帯通信装置30Aと車載用歩車間通信装置500とは、互いに装置間同士で歩車間通信(直接通信)することが可能である。
携帯通信装置30Aは、所定の移動体通信方式により、移動体通信網に接続される基地局20を介して他の携帯通信装置29と通信可能である。
また、歩車間通信システム2は、GPS人工衛星10を含み、携帯通信装置30Aおよび車載用歩車間通信装置500は、GPS人工衛星10からの電波を受信して位置情報を取得するGPS受信機(図8の測位部)をそれぞれ含む。
本例における車載用歩車間通信装置500は、一例として所定周期毎に位置情報を含む通信データを放射する。そして、放射された通信データは、通信範囲内に位置する携帯通信装置30Aのアンテナで捕捉(受信)される。そして、後述する携帯通信装置の報知処理が実行される。
実施形態2の歩車間通信システム2においては、以下の状態が示されている。
(1)時刻tにおいて、歩行者5が所持している携帯通信装置30Aに対して携帯通信装置29から基地局20を介して着信がある場合が示されている。これにより携帯通信装置30Aには携帯通信装置29からの着信がある旨が報知される場合が示されている。具体的には、本例においては、一例として携帯通信装置30Aは、表示部に「着信中」と表示するとともに、バイブレータによる振動報知により着信がある旨を報知する。
(2)時刻t+nにおいて、次に、歩行者5が所持している携帯通信装置30Aと車載用歩車間通信装置500との間で通信(歩車間通信)することにより注意を喚起する必要があると判断した場合が示されている。
携帯通信装置30Aは、当該判断結果に基づいて着信がある旨の報知を停止する。そして、携帯通信装置30Aは、表示部に「車両接近中」と表示するとともに、バイブレータによる振動報知により注意を喚起する必要がある旨を報知する。
これにより、携帯通信装置30Aに対して携帯通信装置29から基地局20を介して着信がある場合に、車載用歩車間通信装置500との通信に従って注意を喚起する必要があると判断した場合、すなわち着信中に歩行者に注意を喚起する必要がある場合に、着信を停止することが可能である。
したがって、携帯通信装置30Aにおける着信による報知を停止することにより、歩行者に対して注意を喚起する必要がある旨の情報のみを通知することが可能である。それゆえ、危険の可能性がある場合には、着信の報知を停止して、注意を喚起する情報をユーザが適切に把握することが可能である。
なお、携帯通信装置30Aおよび車載用歩車間通信装置500は、それぞれ本発明の「通信端末」および「車両通信端末」の一例である。
<ハードウェア構成>
図8は、実施形態2に従う歩車間通信システム2のハードウェア構成を説明するブロック図である。
図8を参照して、ここでは、携帯通信装置30Aと、車載用歩車間通信装置500とが示されている。
(携帯通信装置30A)
携帯通信装置30Aは、携帯通信装置30と比較して、制御部34を制御部34Aに置換するとともに、近距離無線通信部35を削除して、測位部39と、車間無線部37とを含めた点が異なる。その他の部分については同様である。
制御部34Aは、主にCPU(Central Processing Unit)で実現される。無線通信部32は、アンテナ31を介して基地局20と通信する。制御部34Aは、メモリ36に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、携帯通信装置30Aの各部の動作を制御する。より詳細には制御部34Aは、当該プログラムを実行することによって、後述する携帯通信装置30Aの処理(ステップ)の各々を実現する。
メモリ36は、制御部34Aによって実行されるプログラムを記憶するとともに、制御部34Aのワーク領域としても設けられる。車間無線部37は、アンテナ38を介して車載用歩車間通信装置500と直接通信する。
測位部39は、GPS受信機を有し、GPS人工衛星10からの電波を受信して携帯通信装置30Aの位置情報を取得する。測位部39は、取得した携帯通信装置30Aの位置情報を制御部34Aに出力する。制御部34Aは、測位部39から取得した位置情報を車間無線部37によりアンテナ38を介して車載用歩車間通信装置500に出力する。また、制御部34Aは、車間無線部37によりアンテナ38を介して受信する車載用歩車間通信装置500の位置情報を取得する。
入力部37Aは、携帯通信装置30Aに対する入力インターフェースであり、タッチパネル等の入力手段である。さらに、携帯通信装置30Aに対する発話を受け付けるマイク、外部の記憶媒体とのデータを読み書きするためのメモリインターフェイス(I/F)等をさらに含んでいてもよい。車載用歩車間通信装置500の構成については、図2で説明したのと同様であるのでその詳細な説明については繰り返さない。
(携帯通信装置の注意喚起の判断処理)
図9は、実施形態2に従う携帯通信装置30Aの注意喚起の判断処理について説明するフロー図である。以下の各ステップは、携帯通信装置30Aの制御部34Aがメモリ36に格納されているプログラムを実行することによって実現される。
図9を参照して、携帯通信装置30Aの注意喚起の判断処理は、図3の歩行者用歩車間通信装置40の報知処理と比較して、ステップS12〜S18の代わりにステップS11を設けた点が異なる。具体的には、制御部34Aは、所定期間後の歩車間距離は所定値内であるか否かを判断する(ステップS10)。例えば、所定値として10mに設定し、5s後の歩車間距離が10m以内であるか否かを判断する。
ステップS10において、制御部34Aは、所定期間後の歩車間距離は所定値内であると判断した場合(ステップS10においてYES)には、注意を喚起する旨の情報を報知する必要が有ると判断される(ステップS11)。これにより、例えば、制御部34Aは、報知部33に対して振動機能が設けられている場合には、当該振動機能を実行するように指示することにより歩行者に車両が接近して危険である可能性があるので注意を喚起する必要があることを報知することが可能である。
また、表示機能が設けられている場合には、例えば、「車両接近中」と表示することにより歩行者に車両が接近して危険である可能性があるので注意を喚起する必要があることを報知することが可能である。その他の点については同様であるのでその詳細な説明については繰り返さない。
(携帯通信装置の通信処理)
図10は、実施形態2に従う携帯通信装置30Aの通信処理について説明するフロー図である。以下の各ステップは、携帯通信装置30Aの制御部34Aがメモリ36に格納されているプログラムを実行することによって実現される。なお、上記図9の処理とは並列に実行することが可能である。
図10を参照して、携帯通信装置30Aの通信処理は、図4の携帯通信装置30の通信処理と比較して、ステップS26をステップS25に置換した点が異なる。具体的には、制御部34Aは、ステップS22において、制御部34Aは、着信があると判断した場合(ステップS22においてYES)に、着信を報知する(ステップS24)。制御部34Aは、報知部33に指示して着信がある旨の情報を報知するように指示する。例えば、報知部33に表示機能が設けられている場合には、当該表示機能により、例えば「着信中」と表示することにより歩行者に着信がある旨を報知することが可能である。
次に、制御部34Aは、注意を喚起する旨の情報を報知する必要があるか否かを判断する(ステップS25)。具体的には、制御部34Aは、上記の図9の注意喚起の判断処理に従って注意を喚起する旨の情報を報知する必要があると判断されたかどうかを判断する。
ステップS25において、制御部34Aは、注意を喚起する旨の情報を報知する必要があると判断した場合(ステップS25においてYES)に、着信の報知を停止する(ステップS28)。具体的には、制御部34Aは、報知部33に対して、歩行者に着信がある旨の報知を停止するように指示する。これにより、例えば、報知部33に表示機能が設けられている場合には、当該表示機能により、例えば「着信中」との表示が終了する。
次に、制御部34は、注意情報を通知する(ステップS30)。具体的には、制御部34Aは、報知部33に対して、注意を喚起する必要がある旨の情報を報知するように指示する。
例えば、報知部33に表示機能が設けられている場合には、当該表示機能により、例えば、「車両接近中」と表示することにより歩行者に車両が接近して危険である可能性があるので注意を喚起する必要があることを報知することが可能である。以降の処理については、図4で説明したのと同様であるのでその詳細な説明については繰り返さない。
上記処理により、実施形態2に従う歩車間通信システム2においては、例えば、歩行者が所持する携帯通信装置30Aに対して音声着信あるいはメール受信による振動報知中に、注意を喚起する旨の情報を報知する必要があると判断した場合には、携帯通信装置30Aは音声着信を停止する。
そして、携帯通信装置30Aは、注意を喚起する必要がある旨の情報を報知する。それゆえ、危険の可能性がある場合には、携帯通信装置30Aにより注意を喚起する情報をユーザが適切に把握することが可能である。また、携帯通信装置30Aにおいて、表示部に「車両接近中」との注意情報を表示する通知を実行することにより、危険の可能性があることをユーザが適切に把握することが可能である。
[その他の実施の形態]
なお、コンピュータを機能させて、上述のフローチャートで説明したような制御を実行させるプログラムを提供することもできる。プログラムは、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものでもよい。今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,2 歩車間通信システム、5 歩行者、10 人工衛星、20 基地局、29,30,30A 携帯通信装置、31,38,41,51 アンテナ、32 無線通信部、33,43,53 報知部、34,34A,44,54 制御部、35,45 近距離無線通信部、36,47,56 メモリ、37,42 車間無線部、37A 入力部、39,46,55 測位部、40 歩行者用歩車間通信装置、50 車両、52 歩行者間無線部、500 車載用歩車間通信装置。

Claims (9)

  1. 他の通信端末と情報の授受が可能に設けられた第1の通信端末と、
    前記第1の通信端末および車両に設けられた車両通信端末と通信可能な第2の通信端末とを備える通信システムであって、
    前記第2の通信端末は、
    前記第2の通信端末の位置情報を取得する位置取得手段と、
    前記車両通信端末との間で通信する第1の通信手段と、
    前記第1の通信手段により前記車両の位置情報を取得する車両位置取得手段と、
    前記車両位置取得手段で取得した前記車両の位置情報と前記位置取得手段で取得した位置情報とに基づいてユーザに注意を喚起する必要があるか否かを判断する注意判断手段と、
    前記注意判断手段の判断結果に基づいてユーザに対して第1の注意情報を通知する第1の通知手段と、
    前記第2の通信端末に対して前記第1の通知手段による前記第1の注意情報の通知がある旨の情報を出力する出力手段とを含み、
    前記第1の通信端末は、
    基地局を介して前記他の通信端末との間で通信する第2の通信手段と、
    前記第2の通信手段により前記他の通信端末からの着信が有るか否かを判断する着信判断手段と、
    前記着信判断手段の判断結果に基づいて着信がある旨を報知する報知手段とを含み、
    前記報知手段は、前記他の通信端末からの着信がある旨の報知中に前記出力手段から前記第1の通知手段による前記第1の注意情報の通知がある旨の情報の入力を受けた場合には、前記他の通信端末からの着信がある旨の報知を停止する、通信システム。
  2. 前記第1の通信端末は、前記出力手段から前記第1の通知手段による前記第1の注意情報の通知がある旨の情報の入力を受けた場合に、前記ユーザに対して第2の注意情報を通知する第2の通知手段をさらに含む、請求項1記載の通信システム。
  3. 前記第1の通信端末は、前記ユーザからの前記第2の通知手段による前記第2の注意情報の通知の終了を受け付ける終了受付手段をさらに含む、請求項2記載の通信システム。
  4. 前記着信判断手段は、前記終了受付手段による前記第2の注意情報の通知の終了を受け付けた後、前記第2の通信手段により前記他の通信端末からの着信が有るか否かを判断し、
    前記報知手段は、前記第2の通信手段により前記他の通信端末からの着信が有る場合には、前記着信が有る旨を再度報知する、請求項3記載の通信システム。
  5. 前記報知手段は、前記着信がある旨の報知を音声により報知する方式と、振動により報知する方式とを切り替える報知切替手段を含む、請求項4記載の通信システム。
  6. 前記報知切替手段は、前記第1の注意情報の通知する方式が前記報知手段と同じ振動による報知方式である場合には、前記着信がある旨の報知を音声により報知する方式に切り替える、請求項5記載の通信システム。
  7. 他の通信端末および車両に設けられた車両通信端末と通信可能な通信端末であって、
    自端末の位置情報を取得する位置取得手段と、
    前記車両通信端末との間で通信する第1の通信手段と、
    前記第1の通信手段により前記車両の位置情報を取得する車両位置取得手段と、
    前記車両位置取得手段で取得した前記車両の位置情報と前記位置取得手段で取得した前記自端末の位置情報とに基づいてユーザに注意を喚起する必要があるか否かを判断する注意判断手段と、
    前記注意判断手段の判断結果に基づいてユーザに対して注意情報を通知する通知手段と、
    基地局を介して前記他の通信端末との間で通信する第2の通信手段と、
    前記第2の通信手段により前記他の通信端末からの着信が有るか否かを判断する着信判断手段と、
    前記着信判断手段の判断結果に基づいて着信がある旨を報知する報知手段とを備え、
    前記報知手段は、前記他の通信端末からの着信がある旨の報知中に前記注意判断手段によりユーザに注意を喚起する必要があると判断された場合には、前記別の通信端末からの着信がある旨の報知を停止する、通信端末。
  8. 前記注意判断手段は、
    前記車両位置取得手段で取得した前記車両の位置情報と前記位置取得手段で取得した前記自端末の位置情報とに基づいて、所定期間後の前記車両と前記自端末との距離が所定値以内で有るか否かに基づいてユーザに注意を喚起するか否かを判断する、請求項7記載の通信端末。
  9. 前記第1の通信手段は、前記車両通信端末との間で直接通信する、請求項7または8記載の通信端末。
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