JP2015156483A - 紫外発光ダイオード - Google Patents

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Abstract

【課題】高出力密度と低駆動電圧特性を有する紫外発光ダイオードを提供する。【解決手段】光が放射される発光主面を有する基板2、n型層3、活性層4、およびp型層8がこの順で積層された積層構造を有し、さらに、p型層上にp型電極10を有し、かつp型層、および活性層の一部の領域を除去して露出させたn型層上にn型電極9を有する発光ダイオードであって、発光ピーク波長が220〜350nmの範囲にあり、25℃において、駆動電流値150mAにおける発光出力密度が10W/cm2以上であり、駆動電圧値が10V以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、高い出力密度を有する紫外線を発生する新規な紫外発光ダイオードに関する。
III族窒化物半導体は、波長200nmから360nmに相当する紫外領域において直接遷移型のバンド構造を持つため、高効率な紫外発光デバイスの作製が可能である。そのため、III族窒化物半導体を使用した紫外発光ダイオードの研究が活発に行われている。
上記紫外発光ダイオードを製造する場合には、III族窒化物半導体結晶と格子定数、及び熱膨張係数の整合性のよい基板の入手が困難である。そのため、一般的には、サファイア基板や炭化ケイ素基板などの、III族窒化物とは異なる異種材料基板上に、III族窒化物半導体結晶(層)を形成し、ダイオードを製造していた(非特許文献1参照)。
しかしながら、サファイア基板等の異種材料基板を種基板として用いると、III族窒化物半導体結晶層との格子定数差があるために、界面で欠陥が発生しやすいという問題がある。そのため、上述の異種基板上に作製した紫外発光ダイオードを駆動する場合には、高い電流密度での動作において、高い信頼性を確保することが困難であった。
そのため、III族窒化物からなる同種基板を使用する方法が検討されている。例えば、原料粉末の昇華により、III族窒化物の種基板(同種基板)上にIII族窒化物半導体結晶を形成させる方法が挙げられる。この方法は、III族窒化物半導体結晶層との格子定数差が小さい同種基板を用いるため、界面での欠陥が形成されず、しかもIII族窒化物半導体結晶層中の欠陥密度が低いという利点を有する(非特許文献2参照)。
しかしながら、この方法では、紫外線透過率の高いIII族窒化物基板の作製は困難であるため、発生させた紫外光が基板に吸収され、その結果、発光出力および効率の低下を招いていた。
本発明者らは、昇華法で得られた同種基板の問題を解決した。即ち、紫外線透過率の高い同種基板を作製した。そして、その基板上にIII族窒化物半導体結晶(層)を形成し、発光ダイオードを製造する方法を提案している(非特許文献3、4参照)。
Applied Physics Letters 88(2006)121106 Applied Physics Express 3(2010)072103 Applied Physics Express 5(2012)122101 Applied Physics Express 6(2013)092103
国際公開2012/056928号パンフレット 国際公開2011/078252号パンフレット 特許第3499385号公報
非特許文献3および4に記載の方法により作製した紫外発光ダイオードによれば、25℃、150mAの駆動電流値において、10W/cm以上の高い発光出力密度が得られるものの、その場合の駆動電圧値は11〜14V程度であり、より耐久性が高く、高性能な紫外発光ダイオードとするためには改善の余地があった。
また、波長300nm以下の深紫外領域、特に、245nm以下の深紫外領域で発光する発光ダイオードを実現するためには、Al組成が高いIII族窒化物半導体を用いる必要がある。このような紫外発光ダイオードにおいて高い紫外発光出力密度と、低駆動電圧を両立させることは非常に困難であった。そのため、これら要求を全て満足する紫外発光ダイオードの開発が望まれていた。
したがって、本発明は、高出力密度と低駆動電圧特性を有する紫外発光ダイオードを提供することである。
高い出力密度の紫外発光ダイオードを実現するためには、紫外発光ダイオードにおける各層の欠陥密度を低減し、基板での紫外光吸収を抑制して効率的に外部に光を取りだす構造が必要となる。本発明者らは、欠陥密度の低減および光取出し構造の効率化について検討したところ、ハイドライド気相成長法により作製した欠陥密度が低いAlN単結晶基板上に、n型層、活性層、及びp型層を作製することにより、各層の欠陥密度の低減を図るとともに、AlN単結晶基板での紫外光吸収を抑制できることを見出した。さらに本発明者らは、より一層高い出力密度を実現するためには、駆動電圧を低減する必要があることを突き止めた。本発明者らは検討の結果、n型層上に設けられる電極(n型電極)の特性が重要であることを見出し、その改良を行うことにより、25℃の測定温度において、駆動電流値を150mAとした際、駆動電圧値が10V以下であり、発光出力密度が10W/cm以上である紫外発光ダイオードを作製することに成功し、本発明の課題を解決するに至った。
すなわち、本発明は、光が放射される発光主面を有する基板、n型層、活性層、およびp型層がこの順で積層された積層構造を有し、さらに、
p型層上にp型電極を有し、かつp型層、および活性層の一部の領域を除去して露出させたn型層上にn型電極を有する発光ダイオードであって、
発光ピーク波長が220〜350nmの範囲にあり、
25℃において、駆動電流値150mAにおける発光出力密度が10W/cm以上であり、駆動電圧値が10V以下であることを特徴とした紫外発光ダイオードである。
本発明の紫外発光ダイオードによれば、25℃、駆動電流値150mAにおける発光出力密度を30W/cm以上である紫外発光ダイオードとすることもできる。
本発明の紫外発光ダイオードにおいては、p型電極の面積が0.0001〜0.01cmであることが好ましい。
また、本発明においては、発光主面に凹凸構造が形成されていることが好ましい。
本発明の紫外発光ダイオードにおいては、発光主面を有する基板が、窒化アルミニウム単結晶基板であることが好ましい。該窒化アルミニウム単結晶基板は、転位密度が10cm−2以下であり、発光ピーク波長の紫外光に対する内部透過率が85%以上であることが好ましい。そのような窒化アルミニウム単結晶基板は例えば、昇華法により得られた転位密度10cm−2以下のAlN単結晶種基板上に、ハイドライド気相成長法によりAlN単結晶層を成長させ、その後AlN単結晶層を分離することにより得ることができる。
本発明の紫外発光ダイオードにおいては、n型層、活性層、およびp型層が、AlGa1−XN(但し、Xは、0≦X≦1.0を満足する有理数である。)で表されるIII族窒化物半導体からなることが好ましい。
本発明の紫外発光ダイオードにおいては、n型電極の固有接触抵抗値(Ω・cm)を該n型電極が設置された部分の電極面積(cm)で除したn型電極抵抗値が1.0Ω未満であることが好ましい。
本発明の紫外発光ダイオードによれば、発光ピーク波長がより短い、具体的には、発光ピーク波長が220〜245nmにあり、外部量子効率が0.3%以上であり、駆動電流値を150mAとして25℃で連続運転した際、発光出力値が初期発光出力値の70%となるまでの寿命時間が300時間以上である紫外発光ダイオードとすることもできる。
本発明によれば、低い駆動電圧で、高い紫外発光出力密度を発揮することが可能な、紫外発光ダイオードを提供することができる。
本発明の紫外発光ダイオードの一態様を示す断面模式図である。 実施例1と同様の条件で作製したn型電極におけるn型電極面積とn型電極抵抗値との関係を示す図である。 TLM法による固有接触抵抗値の測定に用いる電極パターンの一例を説明する図である。
本発明の紫外発光ダイオードは、発光ピーク波長が220〜350nmの範囲にあるものを対象とする。一般的に、発光ダイオードの発光スペクトルは、水銀ランプの輝線スペクトルやレーザーの発光スペクトルとは異なり、ピーク波長の半値幅が5〜20nm程度の発光スペクトルである。つまり、本発明の発光スペクトルは、220〜350nmの範囲の発光ピーク波長を中心として、半値幅が5〜20nmの範囲の単一発光スペクトルである。n型層、p型層、および活性層の組成等を適宜調整することにより所望の発光ピーク波長を得ることができる。
そのため、本発明において、発光ダイオードを形成するn型層、活性層、およびp型層は、Alを含むIII族窒化物半導体、例えば、B・Al・Ga・InNの組成で表されるIII族窒化物半導体からなることが好ましい。その中でも、本発明の紫外発光ダイオードは、性能、および生産性を考慮すると、基板上に、AlGa1−XN(但し、Xは、0≦X≦1.0を満足する有理数である。)で表されるIII族窒化物半導体からなるn型層、活性層、p型層を順次形成した積層構造を有するものであることが好ましい。そして、n型層およびp型層との導通を確保するため、p型層上にp型電極が設けられ、さらに、p型層、および活性層の一部の領域を除去して露出したn型層上にn型電極が設けられる。
なお、n型層およびp型層は、公知のドーパント原料を含有することによりn型およびp型導電性を付与した導電層である。また、活性層は後述する発光スペクトルを発生させるための層であり、特に制限されるものではないが、一般的には、数nm程度の厚みの量子井戸層と障壁層を積層した量子井戸構造によって構成される。上記量子井戸構造は単一の量子井戸構造であってもよいし、複数の量子井戸層を有してなる多重量子井戸構造であってもよい。
本発明の紫外発光ダイオードは、25℃で駆動電流値を150mAとした時の単一発光スペクトルの発光出力密度が10W/cm以上である。本発明における発光出力密度とは、本発明の紫外発光ダイオードの、上述の発光スペクトルの全光束測定によって求められる発光出力(W)を、紫外発光ダイオードのp型電極の面積(cm)で除した値である。本発明によって得られる発光出力密度が高い紫外発光ダイオードを用いることにより、所望の紫外光出力を得るための光源装置を小型化することが可能となる。そのため、上記の発光出力密度は30W/cm以上であることが好ましく、50W/cm以上であることが更に好ましい。発光出力密度の上限値は、高ければ高いほど好ましいが、通常の工業的生産を考慮すると1000W/cmである。中でも、発光ピーク波長が260〜350nmの範囲にある本発明の紫外発光ダイオードであれば、発光出力密度を30W/cm以上、さらには50W/cm以上、特には60W/cm以上とすることが容易である。
本発明の紫外発光ダイオードにおいて、25℃で駆動電流値を150mAとした時の発光ダイオードの駆動電圧値は、10V以下である。駆動電圧値を10V以下にすることによって、上記の高い発光出力密度で発光させる場合においても、発光出力の突発的な変動などを抑え、安定したデバイス動作が可能となる。駆動電圧値の下限値は、所望の発光ピーク波長を実現するために必要となるAl組成比に依存する。発光波長が長いほどAl組成比は小さくなり、それに伴って駆動電圧の下限値も小さくなる。発光ピーク波長が350nmの場合のAl組成比は0.2程度であり、駆動電圧の下限値は4V程度となる。一方、発光ピーク波長が220nmの場合は、Al組成比は0.95程度であり、駆動電圧の下限値は6V程度となる。
本発明の紫外発光ダイオードについて、発光出力密度および駆動電圧値の測定に際し、駆動電流値を150mAに限定した理由は、以下の通りである。すなわち、駆動電流値が150mAのときに上記発光出力密度および駆動電圧値を満足するのであれば、一般家電製品用の紫外発光ダイオードとしても、工業製品用の紫外発光ダイオードとしても、用途を問わず幅広く使用できるからである。また、本発明の紫外発光ダイオードは150mAという高い駆動電流値であっても、十分に使用可能である。このような高性能の紫外発光ダイオードは、本発明において初めて開発されたものである。なお、本発明において、発光出力密度、および駆動電圧値の測定温度は25℃である。
本発明の紫外発光ダイオードの好ましい形態について、図1を参照しつつさらに具体的に説明する。
(基板、基板の製造方法)
本発明の紫外発光ダイオード1における基板2は、その上に成長して形成するn型層3、および活性層4の転位密度を低減できる材料であれば限定されるものではなく、サファイア、窒化アルミニウム単結晶(AlN単結晶)などの材料が使用できる。より転位密度を低減するためには、基板としてAlN単結晶基板を採用することが好ましい。AlN単結晶基板の転位密度は10cm−2以下であることが好ましく、さらに10cm−2以下であることが好ましい。なお、この転位密度は、AlN単結晶基板をアルカリ溶液でエッチングして、そのピット数を数えることにより求めた値である。
また、紫外発光ダイオードの出力密度を高めるためには、基板における紫外光の吸収を抑制する必要があるため、本発明の紫外発光ダイオード1の発光ピーク波長の紫外光に対する基板2の内部透過率は85%以上であることが好ましく、95%以上であることがより好ましい。内部透過率の上限値は、高ければ高いほど好ましく、理想的には100%である。また、基板の厚みは、内部透過率が85%以上となり、操作性を低下させない範囲で決定することが好ましい。具体的には、50〜500μmであることが好ましい。
基板2としてAlN単結晶基板を使用する場合には、該基板に含まれる不純物濃度は、転位密度および紫外光の透過性に悪影響を与えない程度に低く抑えることが好ましい。特に炭素濃度が5×1017cm−3以下であることが好ましく、2×1017cm−3以下であることがより好ましい。このように不純物濃度を低くすることにより、転位密度が10cm−2以下(好ましくは10cm−2以下)であり、内部透過率が85%以上の基板とすることが容易となる。このような基板上に、n型層3、活性層4、p型層8を形成することにより、優れた性能を発揮する本発明の紫外発光ダイオードを製造することができる。
転位密度が10cm−2以下であって、内部透過率が85%以上であるAlN単結晶基板は、以下の方法により製造することができる。例えば、転位密度が10cm−2以下であるAlN単結晶基板を薄膜化してもよいし、昇華法により得られた転位密度が10cm−2以下のAlN単結晶種基板上に、ハイドライド気相成長(HVPE)法によりAlN単結晶層を成長させ、その後、AlN単結晶層を分離して、AlN単結晶基板としてもよい。なお、これらの方法において、AlN単結晶基板を薄膜化する工程、または、HVPE法により成長させたAlN単結晶層を分離する工程は、n型層3、活性層4、およびp型層8を形成する前に実行してもよいし、n型層3、活性層4、およびp型層8を完成させた後に分離してもよい。
なお、HVPE法によりAlN単結晶基板を製造する場合には、AlN単結晶基板の膜厚は、分離後に自立できる程度の膜厚を有していれば特に制限はないが、製造効率などの観点から、50〜500μmとすることが好ましい。
基板2の一方の面上にn型層3、活性層4、およびp型層8がこの順で積層され、基板2の他方の面、すなわち、これらn型層3、活性層4、およびp型層8が形成されない反対の面が、光が放出される発光主面となる。
基板2の上に形成されるn型層3、活性層4、およびp型層8について以下に説明する。
(n型層)
n型層3は、公知のドーパント原料を含有させることによりn型の導電性を付与した導電層である。本発明の紫外発光ダイオードの製造を容易にする観点からは、n型層3はAlGaN単結晶からなることが好ましく、具体的には、n型層3は、AlX1Ga1−X1N層であることが好ましい。Al組成比のX1は、所望の発光ピーク波長に応じて、0.1≦X1≦0.95の範囲で適宜決定することができる。
n型層3の転位密度は、好ましくは10cm−2以下であり、より好ましくは10cm−2以下であり、最も好ましくは10cm−2以下である。また、n型層3の厚みは、特に制限されるものではなく、500〜5000nmであることが好ましい。
n型層3は、結晶中にSi、O、Geなどの公知のn型ドーパント材料をドーピングした層である。公知のn型ドーパント材料の中でも、使用するドーパント材料は、原料濃度の制御性や、n型層3中のイオン化エネルギーなどを考慮すると、Siであること好ましい。n型ドーパント濃度は所望の導電性が得られるように適宜決定でき、一般的には1×1018cm−3〜1×1020cm−3の範囲内であり、好ましくは5×1018cm−3〜5×1019cm−3の範囲内である。
n型層3の導電性は、上述のn型ドーパント濃度によって制御することが可能であり、紫外発光ダイオードの設計に応じて適宜決定することができる。また、n型層3は、単一のAl組成および単一のn型ドーパント濃度を有する単一層であってもよいし、Al組成比および/またはn型ドーパント濃度が異なる複数の層が積層された構造を有していてもよい。
また、n型層3のn型導電性を高めるためには、n型層3を成長させるにあたり、n型ドーパントに対して補償中心として働く、III族元素の欠陥やIII族元素と不純物の複合欠陥の形成を抑制できるように、n型ドーパント以外の不純物の混入を低減できるような成長条件を適宜選定することが好ましい。それによって、n型層3とn型電極9との接触抵抗を低減することができる。
このようなn型層3は、有機金属気相成長(MOCVD)法、分子線エピタキシー(MBE)法などの公知の結晶成長法によって、基板2上に形成できる。中でも、生産性が高く工業的に広く用いられているMOCVD法が好ましい。MOCVD法によるn型層3の形成は、例えば国際公開2012/056928号パンフレット(特許文献1)に記載の方法と同様にして行うことができ、特許文献1の内容はここに参照を以って組み入れられる。MOCVD法でn型層3を形成する場合、III族原料ガスおよび窒素源ガスの供給量等を調整することにより、所望の組成のn型層を形成することができる。その際、所望のドーパント濃度を満足するようにドーパントガス流量を調整することもできる。また、n型層3の転位密度を10cm−2以下とするためには、基板2として転位密度の低いAlN単結晶基板、具体的には転位密度10cm−2以下、より好ましくは10cm−2以下のAlN単結晶基板を採用することが好ましい。
(活性層)
活性層4はn型層3上に形成される。活性層4における発光効率を向上させるためには、活性層4は量子井戸層と障壁層とが組み合わされた量子井戸構造を有することが好ましい。
活性層4の量子井戸構造は単一の量子井戸層を有する構造であってもよく、複数の量子井戸層を有する多重量子井戸構造であってもよい。量子井戸層の厚みは特に限定されるものではないが、発光効率の向上および信頼性の観点から、2〜10nmであることが好ましく、4〜8nmであることがより好ましい。また、より高い出力密度を安定して得るためには、活性層4は3層以上の量子井戸層を有することが好ましい。活性層4が厚さ2〜10nmの量子井戸層を3層以上そなえる多重量子井戸構造を有することにより、量子井戸層の実効的な体積を大きくできるため、紫外発光ダイオード駆動時の急激な出力特性の劣化を抑制することが可能となる。
障壁層の厚みも、特に限定されるものではないが、一般的には5〜30nmの範囲内である。
量子井戸層および障壁層は、III族窒化物単結晶から構成され、その中でも、いずれもAlGa1−XN層であることが好ましい。量子井戸層および障壁層それぞれのAl組成(X)および厚みは、所望の発光ピーク波長が得られるように適宜決定することができる。また、量子井戸層および障壁層には、発光効率を向上させることを目的として、不純物をドーピングしてもよい。
活性層4も、有機金属気相成長(MOCVD)法、分子線エピタキシー(MBE)法などの公知の結晶成長法によって、n型層3上に形成できる。中でも、生産性が高く工業的に広く用いられているMOCVD法が好ましい。MOCVD法による活性層4の形成は、例えば国際公開2012/056928号パンフレット(特許文献1)に記載の方法と同様にして行うことができる。MOCVD法で活性層4を形成する場合、III族原料ガスおよび窒素源ガスの供給量等を調整することにより、所望の組成の活性層(量子井戸層および障壁層)を形成することができる。転位密度の低い(具体的には例えば10cm−2以下の)n型層上に活性層を形成することにより、高性能な紫外発光ダイオードを製造することができる。
(p型層)
p型層8は、公知のp型ドーパント原料を含有させることによりp型の導電性を付与した導電層である。公知のp型ドーパント材料の中でも、Mgをドーパントとすることが好ましい。
図1に例示する紫外発光ダイオード1は、3層からなるp型層8を有している。本発明の紫外発光ダイオードの製造を容易にするためには、p型層8はAlGaN単結晶および/またはInGaN単結晶からなることが好ましい。図1に例示する紫外発光ダイオード1は、p型AlX3Ga1−X3N層5、p型AlX4Ga1−X4N層6、p型InGa1−YN層7の順で活性層4上に積層された3層構造からなるp型層8を有している。
p型AlX3Ga1−X3N層5、およびp型AlX4Ga1−X4N層6のAl組成は、n型層3の場合と同様に、所望の発光ピーク波長に応じて0.5≦X3≦1.0、0.2≦X4≦0.9の範囲で適宜決定することができる。中でも、活性層4への電子の閉じ込め効果を高めるためには、X3及びX4がそれぞれ上記範囲内であって、且つX4≦X3であることが好ましい。また、より高い出力密度を得るためには、さらにX1≦X4≦X3であることが好ましい。ただし、X1は上記で示したn型層3を構成するn型AlX1Ga1−X1N層におけるAl組成比である。
p型InGa1−YN層7は、p型電極(p型電極層)10との接触抵抗を低減するために設けられる層である。In組成比のYは特に限定されるものではないが、一般的には0≦Y≦0.1である。電極の接触抵抗をさらに低減するためには、Yが0であるp型GaN層7とすることが好ましい。
p型AlX3Ga1−X3N層5およびp型AlX4Ga1−X4N層6の膜厚は特に限定されるものではないが、それぞれ5〜50nmの範囲内であることが好ましい。また、p型InGa1−YN層7の膜厚も特に限定されるものではないが、5〜200nmであることが好ましい。また、p型層8の各層に含まれるドーパントの量は、導電性の観点から、1×1019〜1×1020cm−3の範囲内であることが好ましい。
このようなp型層8は、有機金属気相成長(MOCVD)法、分子線エピタキシー(MBE)法などの公知の結晶成長法によって、活性層4上に形成できる。中でも、生産性が高く工業的に広く用いられているMOCVD法が好ましい。MOCVD法によるp型層8の形成は、例えば国際公開2012/056928号パンフレット(特許文献1)に記載の方法と同様にして行うことができる。MOCVD法でp型層8を形成する場合、III族原料ガスおよび窒素源ガスの供給量等を調整することにより、所望の組成のp型層を形成することができる。その際、所望のドーパント濃度を満足するようにドーパントガス流量を調整することもできる。III族原料ガス、窒素源ガス、ドーパント原料ガスの供給量等を調整することにより、所望の組成のp型層を形成することができる。そして、これらガスの供給量を調整して、多層構造、例えば、p型AlX3Ga1−X3N層5、p型AlX4Ga1−X4N層6、およびp型InGa1−yN層7からなる多層構造を有するp型8を形成することができる。
(オーミック電極層(n型電極))
n型電極9は、n型層3の上に形成される。通常、以下の方法によりn型層3上にn型電極9が形成される。先ず、基板2、n型層3、活性層4、およびp型層8がこの順で積層された積層構造を有する積層体を製造する。次に、p型層8の側から積層体の一部をエッチング等により除去することによりn型層3の表面を露出させる。エッチング方法としては公知の方法、例えば、誘導結合プラズマ(ICP)エッチング等の方法を特に制限なく採用できる。そして、この露出させたn型層3上にn型電極9を形成する。
n型電極9は、公知のn型オーミック電極材料および形成方法を用いて形成することができる。n型オーミック電極材料は、n型層3との接触抵抗値を低減可能な材料であれば、特に限定されるものではない。n型電極9を構成する各層は、真空蒸着法、スパッタリング法などによって形成できる。また、n型電極9とn型層3との接触抵抗値を低減させるため、n型電極層9を形成した後に、アルゴン、窒素などの不活性ガス雰囲気中でアニールすることが好ましい。アニール温度は特に制限されるものではないが、700〜1100℃であることが好ましい。n型電極9は具体的には例えば、国際公開2011/078252号パンフレット(特許文献2)に記載のn型コンタクト電極の形成方法により好ましく形成することができ、特許文献2の内容はここに参照を以って組み入れられる。特許文献2には、Ti、およびAlを含むn型オーミック電極材料およびその形成方法が開示されている。より詳しくは、特許文献2には、III族窒化物単結晶からなるn型半導体層の上にn型コンタクト電極を形成する方法であって、該n型半導体層上にTi、VおよびTaからなる群より選ばれる少なくとも1種からなる金属層からなる第一の電極金属層を形成した後、800℃以上1200℃以下の温度で熱処理を行う工程、及び、第一の電極金属層上に仕事関数が4.0eV〜4.8eVであり且つ比抵抗が1.5×10−6Ω・cm〜4.0×10−6Ω・cmである金属からなる高導電性金属層を含んでなる第二の電極金属層を形成した後、700℃以上1000℃以下の温度で熱処理を行う工程とを含む、n型コンタクト電極の形成方法が開示されている。当該方法においては、第一の金属電極層を構成する金属としてTiを用い且つ高導電性金属層を構成する金属としてAlを用いることが好ましく、加えて、第二の電極金属層が、Ti、VおよびTaからなる群より選ばれる少なくとも1種からなる接合金属層(好ましくはTi)、仕事関数が4.0eV〜4.8eVであり且つ比抵抗が1.5×10−6Ω・cm〜4.0×10−6Ω・cmである金属からなる高導電性金属層(好ましくはAl)、並びにAuおよび/又はPtからなる貴金属層を含む多層構造を有し、当該多層構造において接合金属層は最下層に配置され、貴金属層は高導電性金属層よりも上層に配置されていることが好ましい。また、n型電極(n型電極層)9の厚みは、特に限定されるものではなく、アニール後の接触抵抗値の低減が可能な範囲でn型電極層9を構成する各層の膜厚を適宜決定すればよいが、n型電極層9の生産性などを考慮すると、総厚を50〜500nmにすることが好ましい。
本発明の紫外発光ダイオードは、25℃において、駆動電流値を150mAとしたときの発光出力密度が10W/cm以上であり、駆動電圧値が10V以下である。このような発光出力密度、および駆動電圧値を実現するためには、n型電極9の固有接触抵抗値(Ω・cm)を、n型電極9が配設されている部分の面積(電極面積(cm))で除した値、すなわち、固有接触抵抗値(Ω・cm)/電極面積(cm)で算出されるn型電極抵抗が1.0Ω未満であることが好ましい。なお、n型電極9の電極面積とは、n型電極(n型電極層)9とn型層3が接触している面積を指す。電流―電圧特性を考慮すると、n型電極抵抗は小さいほど好ましく、0.5Ω以下であることがさらに好ましく、最も好ましくは0.4Ω以下である。n型電極抵抗の下限値は、理想的には0であるが、電極面積を大きくすることによって、個別の紫外発光ダイオードのサイズが大きくなる結果、一つの基板からの紫外発光ダイオードチップの取り数が少なくなるなどの工業的な観点を考慮すると、0.1Ω程度である。
n型電極9の固有接触抵抗値および電極面積は、n型電極抵抗値が1.0Ω未満となる限りにおいて、特に制限されるものではないが、以下の範囲であることが好ましい。具体的には、固有接触抵抗値は、10−2Ω・cm以下であることが好ましく、10−3Ω・cm以下であることがより好ましい。固有接触抵抗値の下限値は、低ければ低いほど好ましいが、工業的な生産を考慮すると10−7Ω・cmである。また、電極面積は、n型電極抵抗に合わせて適宜調整すればよく、紫外発光ダイオードの大きさにもよるが、通常、0.5〜0.0001cmの範囲内である。
本発明の紫外発光ダイオードにおいては、基板として上記の高品質な基板(すなわち、転位密度が10cm−2以下であって、内部透過率が85%以上であるAlN単結晶基板)を採用すると共に、n型電極抵抗値を1.0Ω未満とすることが好ましい。n型電極抵抗値の調整は、以下の方法により行うことができる。
固有接触抵抗値は、電極材料、成膜方法(アニール処理等を含む)等の電極形成条件によりその値が変わる。そのため、電極面積を一定にし、電極形成条件を種々変更して、与えられたn型層上にn型電極を形成する。そして、一定の電極面積における電極形成条件と固有接触抵抗値との関係を予め調べる。さらに、それぞれの電極形成条件において、電極面積と、測定により得られた固有接触抵抗値から、n型電極抵抗値を算出する。そして、n型電極抵抗値が1.0Ω未満となるような電極形成条件を採用してn型電極を形成すればよい。
また、次の方法を採用することもできる。先ず、電極形成条件を一定にし、電極面積を種々変更して、与えられたn型層上にn型電極を形成する。そして、一定の電極形成条件における電極面積と、固有接触抵抗値から算出されるn型電極抵抗値との関係を予め調べる。その結果を基に、その一定の電極形成条件を採用した際に、n型電極抵抗値が1.0Ω未満となるような電極面積を算出し、その電極面積のn型電極を形成すればよい。
図2は、後述する実施例1と同様にして作製した紫外発光ダイオードにおいてn型電極の固有接触抵抗値を測定し、その結果から得られた、n型電極面積とn型電極抵抗値との関係を示す図である。図2より、一定の電極形成条件下でn型電極抵抗値が1.0Ω未満となるn型電極面積を決定することができる。なお、実施例1以外の実施例においても同様の実験を行い、n型電極面積とn型電極抵抗値との関係に基づいてn型電極抵抗値が1.0Ω未満となるn型電極面積を決定して、紫外発光ダイオードを作製している。
図2からは、n型電極抵抗値が1.0Ω未満ならば、n型電極面積がn型電極抵抗値に及ぼす影響を小さくできることが分かる。この結果から、n型電極抵抗値を1.0Ω未満とすることにより、駆動電圧値が低い紫外発光ダイオードを効率よく製造できると考えられる。
なお、固有接触抵抗値は、公知のTLM(Transmission Line Model)法によって、測定することができる。一の電極面積と一の電極形成条件との組み合わせにおける固有接触抵抗値のTLM法による測定は、与えられた電極形成条件によって例えば図3に示すような電極パターン100をn型層3上に形成して行うことができる。電極パターン100は、与えられた電極面積を有する同一面積の円形電極101a、101b、101cと、円形電極101a、101b、101cに対してそれぞれ同心円をなし且つ相互に直径の異なる開口部102a、102b、102cを有する周囲電極103とを有し、周囲電極103と円形電極101a、101b、101cのそれぞれとの間に挟まれた領域にはn型層3が露出している。円形電極101a、101b、101cのそれぞれと周囲電極103との間の抵抗値を測定し、測定された各抵抗値および円形電極101a、101b、101cのそれぞれと周囲電極103との間の距離に基づいてTLM法に従って計算を行うことにより、与えられた電極面積と電極形成条件との組み合わせにおける固有接触抵抗値を求めることができる。
以上のような方法を採用して、n型電極抵抗値を1.0Ω未満とすることにより、より高性能な紫外発光ダイオードとすることができる。
n型電極9の配置は特に限定されるものではないが、n型電極9とp型電極10との間の距離は0.5〜10μmであることが好ましく、さらに、紫外発光ダイオード1の駆動時における電流経路の均一性が高められるように、p型電極10の周囲をn型電極9が略均等に囲う形状であることが好ましい。
(オーミック電極層(p型電極))
p型電極(p型電極層)10は、公知のp型オーミック電極材料を使用することができる。具体的には、p型層8(図1においてはp型InGa1−YN層7)との接触抵抗値を低減可能な材料であれば、特に限定されるものではないが、例えば、特許第3499385号公報(特許文献3)に記載されている、NiおよびAuを含む電極材料を好ましく採用することができる。特許文献3の内容はここに参照を以って組み入れられる。
これらの電極材料の層は、真空蒸着法、スパッタリング法などによって形成できる。p型電極を形成した後には、接触抵抗値を低減させるために、窒素、酸素などの雰囲気中でアニール処理を行うことが好ましい。アニール温度は、特に制限されるものではないが、一般的に400〜700℃程度である。例えば特許文献3には、p型III族窒化物からなる半導体の電極の形成方法において、該半導体の表面上にニッケル(Ni)電極層と金(Au)電極層を順次形成した後、Oガスと、N、H、He、Ne、Ar、Krから選ばれる1種以上のガスとの混合ガス雰囲気下で熱処理(好ましくは450℃〜650℃での熱処理)を行う方法であり、Oガスの混合ガス全体に対する比率を0.01〜100%とし、該熱処理により、p型III族窒化物半導体に金(Au)電極層の構成元素が拡散および浸透することにより、相対的にニッケル(Ni)電極層が金(Au)電極層の上に形成される、p型III族窒化物半導体の電極形成方法が開示されている。また、特に制限されるものではないが、p型電極層10の厚みは、5〜300nmであることが好ましい。
p型電極10の面積を調整することで発光出力密度を調整することも可能である。なお、p型電極10の電極面積とは、p型電極(p型電極層)10とp型層8が接触している面積を指す。本発明の紫外発光ダイオードにおいて、p型電極の面積は、活性層のうち発光に寄与する部分の面積に相当する。駆動電流値が150mAと大きい場合にはp型電極面積が小さすぎると出力密度が飽和し、駆動電圧が上昇し、加えて寿命が短くなる傾向にある。一方、p型電極面積が大きすぎると、発光出力密度が低下するとともに、LEDチップサイズが大型化するため好ましくない。よって、p型電極面積は0.0001〜0.01cmであることが好ましく、0.0005〜0.005cmであることがより好ましい。
本発明の紫外発光ダイオードは、以上のような層構成、製造方法に従い製造することができる。次に、上記以外の特徴的な部分について説明する。
(紫外発光ダイオードのその他の特徴)
本発明の紫外発光ダイオード1においては、基板2のn型層3が積層された面とは反対側の面が、光が放射される発光主面となる。そして、この発光主面には、屈折率が1.0〜2.4である材質からなる層を積層してもよい。このような材質からなる層を形成することにより、効率よく光を取出すことができる。屈折率が1.0〜2.4である材質としては、特に制限されるものではなく、Al、SiO、CaF、MgFなどの無機材料の他、HOなどの液体材料を例示できる。
また、光を効率よく取出すためには、発光主面に凹凸構造を形成することが好ましい。凹凸構造は、公知の方法、例えば、基板をエッチングする方法等により発光主面に形成することができる。凹凸構造は、発光ピーク波長に応じて適宜調整すればよいが、高さと幅がそれぞれ100〜1000nmの範囲にある凸部を形成することが好ましい。
なお、凹凸構造を有する発光主面上に、屈折率が1.0〜2.4となる材質からなる層を形成することにより、より一層、効率よく光を取出すこともできる。
本発明によれば、発光ピーク波長が比較的短い範囲にある紫外発光ダイオードの性能を高めることができる。具体的には、発光ピーク波長が好適には220〜280nm、さらに好適には220〜265nm、特に好適には220〜245nmである紫外発光ダイオードの性能を高めることができる。特に、高品質な基板を使用し、n型電極抵抗値を上記特定の値以下にすることにより、例えば、発光ピーク波長が220〜245nmであり、外部量子効率が0.3%以上であり、駆動電流を150mAとし、25℃で連続運転した際、初期発光出力値の70%の発光出力値となるまでの寿命時間が300時間以上となるような紫外発光ダイオードを得ることもできる。
以下、実施例および比較例をあげて本発明について詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
(基板:基板の準備)
本発明の紫外発光ダイオードを作製するためのAlN単結晶基板は、Applied Physics Express 5(2012)122101(非特許文献3)に記載の方法により作製した。具体的には、先ず、物理気相輸送(PVT)法により作製された直径25mmのAlN種基板上に、ハイドライド気相エピタキシー(HVPE)法により250μmの厚みでAlN厚膜を形成し、AlN厚膜成長面の化学機械(CMP)研磨を行った。このようなHVPE法 AlN厚膜/AlN種基板の積層体(成長用基板)を紫外発光ダイオードの成長用基板として使用した。なお、下記に詳述するが、AlN種基板はこの成長用基板から最終的に除去する。この成長用基板を全く同じ条件で7枚作製した。
1つの成長用基板を分析用に使用するため、AlN種基板部分を除去した。得られたAlN単結晶基板(厚み 170μm、HVPE法 AlN厚膜部分)のX線ロッキングカーブの半値幅を測定した。具体的には、高分解能X線回折装置(スペクトリス社パナリティカル事業部製X’Pert)により、加速電圧45kV、加速電流40mAの条件で、AlN単結晶基板の(002)および(101)面のX線ロッキングカーブ測定を行った。X線ロッキングカーブの半値幅はいずれも、30arcsec以下であった。また、他方の6つの成長用基板において、研磨したAlN厚膜部分の(002)および(101)面のX線ロッキングカーブ測定を同様の条件で行った。その結果、X線ロッキングカーブの半値幅はいずれも、30arcsec以下であった。このことから、AlN種基板を除いたAlN単結晶基板と、成長用基板のAlN厚膜部分は同じ結晶性を有する同一のAlN単結晶であることが確認できた。
この分析用のAlN単結晶基板の内部透過率を紫外可視分光光度計(島津製作所製UV−2550)により測定した結果、265nmにおける内部透過率は95%であり、220nm〜300nmの範囲内での内部透過率は85%以上であった。また、エッチピット観察により測定した転位密度は2×10cm−2であった。
その後、6枚の成長用基板を7mm角程度の正方形形状に切断した(7mm角程度の24枚の正方形形状の成長用基板を準備した。)。
(n型層、活性層、p型層の形成)
切断後の一つの成長用基板のAlN厚膜上に、MOCVD法により、1080℃で、n型Al0.65Ga0.35N層(厚さ1μm:n型層)、3重量子井戸層(Al0.40Ga0.6N(厚さ4nm:量子井戸層)/Al0.55Ga0.45N層(厚さ10nm:障壁層):活性層)、p型AlN層(厚さ50nm:p型層)、p型Al0.75Ga0.25N(厚さ50nm:p型層)、p型GaN層(厚さ20nm:p型層)を順次積層し、紫外発光用積層体を作製した。不純物のドーピングは、n型層中のSi濃度が2×1019cm−3、p型層中のMg濃度が3×1019cm−3となるように、ドーパントとして用いたテトラエチルシランおよびビスシクロペンタジエニルマグネシウム流量を制御した。
(オーミック電極層の形成:n型電極の形成方法)
次いで、ICPエッチング装置により、紫外発光用積層体の一部(p型層側からの一部)をn型Al0.65Ga0.35N層(n型層)が露出するまでエッチングした。該露出表面に真空蒸着法によりTi層(厚さ20nm)/Al層(厚さ100nm)/Ti層(厚さ20nm)/Au層(厚さ50nm)かならなるn型電極を形成した。実施例1の形態では、面積が0.002cmになるように、n型電極(n型電極層)を形成した。その後、窒素雰囲気中、1分間、950℃の条件で熱処理を行った。
(オーミック電極層の形成:p型電極の形成方法)
次いで、p型GaN層上に、真空蒸着法によりNi層(厚さ20nm)/Au層(厚さ50nm)からなるp型電極を形成した後、酸素雰囲気中、5分間、500℃の条件で熱処理を行った。なお、本実施例におけるp型電極の面積は、0.001cmである。
(AlN種基板の除去:紫外発光ダイオードウェハの製造)
次いで、AlN種基板部分を機械研磨により除去することにより、紫外発光ダイオードウェハを完成させた。研磨後のHVPE法AlN厚膜層の残厚は170μmであった。
(紫外発光ダイオード、およびその物性評価)
その後、紫外発光ダイオードウェハを0.8mm角程度の正方形形状に切断することにより紫外発光ダイオードチップを作製し、該紫外発光ダイオードチップを多結晶AlNキャリアにマウントし、紫外発光ダイオードを完成させた。作製した紫外発光ダイオードの発光出力密度および発光ピーク波長は、2インチ積分球(スフィアオプティクス社製ゼニスコーティング)、およびマルチチャンネル分光器(オーシャンフォトニクス社製USB4000)を用いて測定した。紫外発光ダイオードの発光ピーク波長は280nmであった。発光出力密度(W/cm)、駆動電圧値(V)、外部量子効率(EQE)(%)、n型電極の固有接触抵抗値(Ω・cm)、n型電極抵抗値(Ω)を表1にまとめた。なお、これらの値は、駆動電流値150mA、25℃で測定した値である。なお、表1には、駆動電流値100mA、25℃で測定した発光出力密度(W/cm)、駆動電圧値(V)も示した。
また、25℃、駆動電流値150mAの条件で、連続運転動作試験を行い、試験開始後300hまでの出力低下特性から見積もった素子寿命(出力が初期値の70%となる時間と定義(L70))を表1に示した。この実施例1では、3.8×1000時間(h)であった。また、n型電極面積、p型電極面積、及び凹凸構造の有無を表1に併せてまとめている。
<実施例2>
実施例1と同様にして紫外発光ダイオードウェハを作製した。AlN種基板部分を機械研磨により除去した後、機械研磨面を水酸化カリウム水溶液に浸漬し、ウェットエッチングによる凹凸構造(高さと幅がそれぞれ50〜1000nm程度の大きさのランダムな凹凸構造)を作製した以外は、実施例1と同様にして紫外発光ダイオードを完成させ、同様の評価を行った。発光ピーク波長は279nmであった。得られた結果を表1に示した。また、n型電極面積、p型電極面積、及び凹凸構造の有無を表1に併せてまとめている。
<実施例3>
切断後の一つの成長用基板のAlN厚膜上に形成する3重量子井戸層(活性層)を(Al0.50Ga0.5N(厚さ4nm:量子井戸層)/Al0.55Ga0.45N層(厚さ10nm:障壁層))に変更した以外は、実施例1と同様にして、紫外発光ダイオードを完成させて、同様の評価を行った。発光ピーク波長は260nmであった。得られた結果を表1に示した。また、n型電極面積、p型電極面積、及び凹凸構造の有無を表1に併せてまとめている。
<実施例4>
切断後の一つの成長用基板のAlN厚膜上に形成する3重量子井戸層(活性層)を(Al0.50Ga0.5N(厚さ4nm:量子井戸層)/Al0.55Ga0.45N層(厚さ10nm:障壁層))に変更した以外は、実施例2と同様にして、紫外発光ダイオードを完成させて、同様の評価を行った。発光ピーク波長は260nmであった。得られた結果を表1に示した。また、n型電極面積、p型電極面積、及び凹凸構造の有無を表1に併せてまとめている。
<実施例5>
切断後の一つの成長用基板のAlN厚膜上に、n型層としてn型Al0.8Ga0.2N層(厚さ1μm)、活性層として3重量子井戸層(Al0.68Ga0.32N(厚さ4nm:量子井戸層)/Al0.75Ga0.25N層(厚さ10nm:障壁層))、p型層としてp型AlN層(厚さ50nm)、p型Al0.85Ga0.15N層(厚さ50nm)、およびp型GaN層(厚さ20nm)を形成し、n型電極面積を0.005cmに変更した以外は、実施例1と同様にして、紫外発光ダイオードを完成させて、同様の評価を行った。発光ピーク波長は240nmであった。得られた結果を表1に示した。また、n型電極面積、p型電極面積、及び凹凸構造の有無を表1に併せてまとめている。
<実施例6>
切断後の一つの成長用基板のAlN厚膜上に、n型層としてn型Al0.8Ga0.2N層(厚さ1μm)、活性層として3重量子井戸層(Al0.68Ga0.32N(厚さ4nm:量子井戸層)/Al0.75Ga0.25N層(厚さ10nm:障壁層))、p型層としてp型AlN層(厚さ50nm)、p型Al0.85Ga0.15N層(厚さ50nm)、およびp型GaN層(厚さ20nm)を形成し、n型電極面積を0.005cmにした以外は、実施例2と同様にして、紫外発光ダイオードを完成させて、同様の評価を行った。発光ピーク波長は239nmであった。得られた結果を表1に示した。また、n型電極面積、p型電極面積、及び凹凸構造の有無を表1に併せてまとめている。
<比較例1>
n型電極(層)の電極面積を、0.0008cmに変更した以外は、実施例1と同様にして、紫外発光ダイオードを完成させて、同様の評価を行った。発光ピーク波長は282nmであった。得られた結果を表1に示した。また、n型電極面積、p型電極面積、及び凹凸構造の有無を表1に併せてまとめている。
<比較例2>
n型電極(層)の電極面積を、0.0008cmに変更した以外は、実施例3と同様にして、紫外発光ダイオードを完成させて、同様の評価を行った。発光ピーク波長は260nmであった。得られた結果を表1に示した。また、n型電極面積、p型電極面積、及び凹凸構造の有無を表1に併せてまとめている。
<比較例3>
n型電極(層)の電極面積を、0.0008cmに変更した以外は、実施例5と同様にして、紫外発光ダイオードを完成させて、同様の評価を行った。発光ピーク波長は241nmであった。得られた結果を表1に示した。また、n型電極面積、p型電極面積、及び凹凸構造の有無を表1に併せてまとめている。
Figure 2015156483
<実施例7>
切断後の成長用基板のAlN厚膜上に形成する素子層を、n型Al0.70Ga0.30N層(厚さ1μm:n型層)、3重量子井戸層(Al0.50Ga0.50N層(厚さ4nm:量子井戸層)/Al0.65Ga0.35N層(厚さ10nm:障壁層):活性層)、p型AlN層(厚さ50nm:p型層)、p型Al0.80Ga0.20N層(厚さ50nm:p型層)、およびp型GaN層(厚さ20nm:p型層)に変更し、p型電極の面積を0.0008cmに変更した以外は、実施例1と同様にして、紫外発光ダイオードを完成させて、同様の評価を行った。n型電極抵抗値は0.45Ωであった。紫外発光ダイオードの発光ピーク波長は265nmであった。得られた結果を表2に示す。また、n型電極面積、p型電極面積、及び凹凸構造の有無を表2に併せてまとめている。
<実施例8>
切断後の成長用基板のAlN厚膜上に形成する素子層を、n型Al0.70Ga0.30N層(厚さ1μm:n型層)、3重量子井戸層(Al0.45Ga0.55N層(厚さ4nm:量子井戸層)/Al0.60Ga0.40N層(厚さ10nm:障壁層):活性層)、p型AlN層(厚さ50nm:p型層)、p型Al0.80Ga0.20N層(厚さ50nm:p型層)、およびp型GaN層(厚さ20nm:p型層)に変更した以外は、実施例7と同様にして、紫外発光ダイオードを完成させて、同様の評価を行った。発光ピーク波長は273nmであった。得られた結果を表2に示した。また、n型電極面積、p型電極面積、及び凹凸構造の有無を表2に併せてまとめている。
<実施例9>
切断後の成長用基板のAlN厚膜上に形成する素子層を、n型Al0.65Ga0.35N層(厚さ1μm:n型層)、3重量子井戸層(Al0.40Ga0.60N層(厚さ4nm:量子井戸層)/Al0.55Ga0.45N層(厚さ10nm:障壁層):活性層)、p型AlN層(厚さ50nm:p型層)、p型Al0.75Ga0.25N層(厚さ50nm:p型層)、およびp型GaN層(厚さ20nm:p型層)に変更した以外は、実施例7と同様にして、紫外発光ダイオードを完成させて、同様の評価を行った。発光ピーク波長は280nmであった。得られた結果を表2に示した。また、n型電極面積、p型電極面積、及び凹凸構造の有無を表2に併せてまとめている。
<実施例10>
切断後の成長用基板のAlN厚膜上に形成する素子層を、n型Al0.65Ga0.35N層(厚さ1μm:n型層)、3重量子井戸層(Al0.35Ga0.65N層(厚さ4nm:量子井戸層)/Al0.50Ga0.50N層(厚さ10nm:障壁層):活性層)、p型AlN層(厚さ50nm:p型層)、p型Al0.75Ga0.25N層(厚さ50nm:p型層)、およびp型GaN層(20nm:p型層)に変更した以外は、実施例7と同様にして、紫外発光ダイオードを完成させて、同様の評価を行った。発光ピーク波長は288nmであった。得られた結果を表2に示した。また、n型電極面積、p型電極面積、及び凹凸構造の有無を表2に併せてまとめている。
<実施例11>
切断後の成長用基板のAlN厚膜上に形成する素子層を、n型Al0.65Ga0.35N層(厚さ1μm:n型層)、3重量子井戸層(Al0.30Ga0.70N層(厚さ4nm:量子井戸層)/Al0.45Ga0.55N層(厚さ10nm:障壁層):活性層)、p型AlN層(厚さ50nm:p型層)、p型Al0.75Ga0.25N層(厚さ50nm:p型層)、およびp型GaN層(20nm:p型層)に変更した以外は、実施例7と同様にして、紫外発光ダイオードを完成させて、同様の評価を行った。発光ピーク波長は297nmであった。得られた結果を表2に示した。また、n型電極面積、p型電極面積、及び凹凸構造の有無を表2に併せてまとめている。
<実施例12>
切断後の成長用基板のAlN厚膜上に形成する素子層を、n型Al0.80Ga0.20N層(厚さ1μm:n型層)、3重量子井戸層(Al0.65Ga0.35N層(厚さ4nm:量子井戸層)/Al0.75Ga0.25N層(厚さ10nm:障壁層):活性層)、p型AlN層(厚さ50nm:p型層)、p型Al0.85Ga0.15N(厚さ50nm:p型層)、およびp型GaN層(厚さ20nm:p型層)に変更し、p型電極の面積を0.0008cmに変更した以外は、実施例2と同様にして、紫外発光ダイオードを完成させて、同様の評価を行った。発光ピーク波長は245nmであった。得られた結果を表2に示した。また、n型電極面積、p型電極面積、及び凹凸構造の有無を表2に併せてまとめている。
<実施例13>
切断後の成長用基板のAlN厚膜上に形成する素子層を、n型Al0.80Ga0.20N層(厚さ1μm:n型層)、3重量子井戸層(Al0.60Ga0.40N層(厚さ4nm:量子井戸層)/Al0.75Ga0.25N層(厚さ10nm:障壁層):活性層)、p型AlN層(厚さ50nm:p型層)、p型Al0.85Ga0.15N層(厚さ50nm:p型層)、およびp型GaN層(厚さ20nm:p型層)に変更した以外は、実施例7と同様にして、紫外発光ダイオードを完成させて、同様の評価を行った。発光ピーク波長は251nmであった。得られた結果を表2に示した。また、n型電極面積、p型電極面積、及び凹凸構造の有無を表2に併せてまとめている。
<実施例14>
切断後の成長用基板のAlN厚膜上に形成する素子層を、n型Al0.75Ga0.25N層(厚さ1μm:n型層)、3重量子井戸層(Al0.57Ga0.43N層(厚さ4nm:量子井戸層)/Al0.70Ga0.30N層(厚さ10nm:障壁層):活性層)、p型AlN層(厚さ50nm:p型層)、p型Al0.85Ga0.15N(厚さ50nm:p型層)、およびp型GaN層(厚さ20nm:p型層)に変更した以外は、実施例7と同様にして、紫外発光ダイオードを完成させて、同様の評価を行った。発光ピーク波長は256nmであった。得られた結果を表2に示した。また、n型電極面積、p型電極面積、及び凹凸構造の有無を表2に併せてまとめている。
<実施例15>
切断後の成長用基板のAlN厚膜上に形成する素子層を、n型Al0.75Ga0.25N層(厚さ1μm:n型層)、3重量子井戸層(Al0.53Ga0.47N層(厚さ4nm:量子井戸層)/Al0.68Ga0.32N層(厚さ10nm:障壁層):活性層)、p型AlN層(厚さ50nm:p型層)、p型Al0.80Ga0.20N(厚さ50nm:p型層)、およびp型GaN層(厚さ20nm:p型層)に変更した以外は、実施例7と同様にして、紫外発光ダイオードを完成させて、同様の評価を行った。発光ピーク波長は261nmであった。得られた結果を表2に示した。また、n型電極面積、p型電極面積、及び凹凸構造の有無を表2に併せてまとめている。
Figure 2015156483
<実施例16>
p型電極層の面積を0.0003cmに変更し、n型電極面積を0.003cmに変更した以外は実施例1と同様にして、紫外発光ダイオードを完成させて、同様の評価を行った。発光ピーク波長は280nmであった。得られた結果を表3に示した。また、n型電極面積、p型電極面積、及び凹凸構造の有無を表3に併せてまとめている。
<実施例17>
p型電極層の面積を0.002cmに変更した以外は実施例1と同様にして、紫外発光ダイオードを完成させて、同様の評価を行った。発光ピーク波長は281nmであった。得られた結果を表3に示した。また、n型電極面積、p型電極面積、及び凹凸構造の有無を表3に併せてまとめている。
<比較例4>
p型電極層の面積を0.0003cmに変更し、n型電極面積を0.0008cmに変更した以外は実施例1と同様にして、紫外発光ダイオードを完成させて、同様の評価を行った。発光ピーク波長は281nmであった。得られた結果を表3に示した。また、n型電極面積、p型電極面積、及び凹凸構造の有無を表3に併せてまとめている。
Figure 2015156483
1 紫外発光ダイオード(紫外発光ダイオードウェハ)
2 基板
3 n型層
4 活性層
8 p型層
9 n型電極(層)
10 p型電極(層)
100 電極パターン
101a、101b、101c 円形電極
102a、102b、102c 開口部
103 周囲電極

Claims (8)

  1. 光が放射される発光主面を有する基板、n型層、活性層、およびp型層がこの順で積層された積層構造を有し、さらに、
    前記p型層上にp型電極を有し、かつ前記p型層、および前記活性層の一部の領域を除去して露出させた前記n型層上にn型電極を有する発光ダイオードであって、
    発光ピーク波長が220〜350nmの範囲にあり、
    25℃において、駆動電流値150mAにおける発光出力密度が10W/cm以上であり、駆動電圧値が10V以下であることを特徴とした紫外発光ダイオード。
  2. 25℃において、駆動電流値150mAにおける発光出力密度が30W/cm以上であることを特徴とした請求項1に記載の紫外発光ダイオード。
  3. 前記p型電極の面積が0.0001〜0.01cmである請求項1又は2に記載の紫外発光ダイオード。
  4. 前期発光主面に凹凸構造が形成されていることを特徴とした請求項1〜3のいずれかに記載の紫外発光ダイオード。
  5. 前期発光主面を有する基板が、窒化アルミニウム単結晶からなることを特徴とした請求項1〜4のいずれかに記載の紫外発光ダイオード。
  6. 前記n型層、前記活性層、および前記p型層が、AlGa1−XN(但し、Xは、0≦X≦1.0を満足する有理数である。)で表されるIII族窒化物半導体からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の紫外発光ダイオード。
  7. 前記n型電極の固有接触抵抗値(Ω・cm)を該n型電極が設置された部分の電極面積(cm)で除したn型電極抵抗値が1.0Ω未満であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の紫外発光ダイオード。
  8. 発光ピーク波長が220〜245nmの範囲にあり、外部量子効率が0.3%以上であり、
    駆動電流値を150mAとして25℃で連続運転した際、発光出力値が初期発光出力値の70%となるまでの寿命時間が300時間以上であることを特徴とした請求項1〜7のいずれかに記載の紫外発光ダイオード。
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