JP2015153761A - 洗浄ユニット及びそれを備えた洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 2流体ジェットによるミストの舞い上がりを抑える改良された洗浄装置を提供する。
【解決手段】 洗浄ユニット3は、2種類以上の流体を先端部から噴出させて基板Sの表面を非接触で2流体ジェット洗浄するための2流体ノズル31と、2流体ノズル31の先端部を囲うように2流体ノズル31に取り付けられ、底面で基板Sの表面をスクラブ洗浄するためのスクラブ洗浄部材32とを備えている。スクラブ洗浄部材32には、2流体ノズル31の先端部から噴出された流体をスクラブ洗浄部材32の外部に排出するために、2流体ノズル31の先端部の下部とスクラブ洗浄部材32の外部とを連通する排出部322が形成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、洗浄ユニット及びそれを備えた洗浄装置に関し、特に、半導体基板、ガラス基板、液晶パネル等の高度の洗浄度が要求される基板を洗浄するのに好適な洗浄ユニット及びそれを備えた洗浄装置に関するものである。
半導体デバイスの高集積化が進むにつれて、半導体基板上の回路の配線が微細化し、配線間の距離も狭くなりつつある。しかしながら、半導体基板の処理にあっては、半導体片の微粒子、塵埃、結晶状の突起等のパーティクルが付着する場合がある。例えば、基板表面の絶縁膜内に形成した配線溝を金属で埋めて配線溝を形成するダマシン配線形成工程においては、ダマシン配線形成後に化学機械的研磨(CMP)で基板表面の余分な金属を研磨除去するようにしており、CMP後の基板表面には、CMPに使用されたスラリの残渣(スラリ残渣)や金属研磨屑などのパーティクルが存在する。
半導体基板上に配線間距離よりも大きなパーティクルが存在すると、配線がショートするなどの不具合が生じるため、基板上に存在するパーティクルは配線間距離に比べて十分に小さいものでなければならない。このような事情はマスク等に用いるガラス基板、あるいは液晶パネル等の基板のプロセス処理においても同様である。このような要求に伴い、より微細なナノレベルのパーティクルを半導体基板等から落とす洗浄技術が必要とされている。
従来、基板の洗浄には、ブラシやスポンジ等のスクラブ洗浄部材を用いたスクラブ洗浄、2流体ジェットノズルを使用した2流体ジェット洗浄が採用されてきた。スクラブ洗浄では、例えばスクラブ洗浄部材を円柱状の長尺状に延びるロール形状として、洗浄液の存在下でロール形状のスクラブ洗浄部材を基板の表面に接触させながら、基板及びスクラブ洗浄部材をともに回転させることで基板の表面が洗浄される。
2流体ジェット洗浄では、基板を回転させるとともに、2流体ジェットノズル内で純水等の洗浄液に窒素ガス等のキャリアガスを高速で混入してミスト状にして2流体ジェットノズルの先端から噴出させることで、基板の表面が非接触で洗浄される。
また、スクラブ洗浄と2流体ジェット洗浄の両方を行う洗浄装置も提案されている(例えば、特許文献1)。スクラブ洗浄と2流体ジェット洗浄の両方を行うことで、様々な大きさ、物性のパーティクルを確実に洗浄することができる。
しかしながら、2流体ジェット洗浄では、2流体ジェットノズルから噴出するミストが不純物を含んだ状態で基板表面から舞い上がる。不純物を含んだミストが、基板の洗浄済部分に降り注ぐと、基板が汚染されることになる。また、不純物を含んだミストがスクラブ洗浄部材を保持するアーム等の部材に付着して液滴となって基板の洗浄済部分に落ちると、基板上にウォータマークを形成して、やはり高い洗浄度を実現できない。
スクラブ洗浄部材を、中央に中空部が形成された円環形状として、その中空部に2流体ジェットノズルを配置した洗浄装置が提案されている(特許文献2の図7)。これによれば、2流体ジェットノズルの周囲を覆うスクラブ洗浄部材によって、ミストの舞い上がりを抑えることができる。
特開2013−89797号公報 特開2009−231628号公報
しかしながら、特許文献2に記載の洗浄装置では、スクラブ洗浄部材の中空部が2流体ジェットによって高圧になるという問題がある。また、2流体ジェットノズルから噴出される2流体ジェットによってスクラブ洗浄部材が破壊されてしまうおそれがある。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、2流体ジェットによるミストの舞い上がりを抑える改良された洗浄装置を提供することを目的とする。
本発明の洗浄ユニットは、2種類以上の流体を先端部から噴出させて基板の表面を非接触で2流体ジェット洗浄するための2流体ノズルと、前記先端部を囲うように前記2流体ノズルに取り付けられ、底面で前記基板の表面をスクラブ洗浄するためのスクラブ洗浄部材とを備え、前記スクラブ洗浄部材には、前記先端部から噴出された前記流体を前記スクラブ洗浄部材の外部に排出するために、前記先端部の下部と前記スクラブ洗浄部材の外部とを連通する排出部が形成されている構成を有している。
この構成により、スクラブ洗浄部材が2流体ノズルを囲うので、2流体ノズルから噴出する流体がミスト状となって舞い上がることを防止できる。また、スクラブ洗浄部材には、2流体ノズルの先端部の下部と外部とを連通する排出部が形成されているので、2流体ノズルの先端部と基板との間の空間が2流体ジェットによって高圧になることを回避できる。
上記の洗浄ユニットにおいて、前記スクラブ洗浄部材には、前記2流体ノズルの先端から下方に向けて広がる噴射用中空部が形成されていてよく、前記排出部は、前記噴射用中空部と連通していてよい。
この構成により、2流体ノズルの先端から下方向に向けて広がる噴射用中空部が形成されているので、2流体ジェットによってスクラブ洗浄部材が削り取られることを軽減できる。また、噴射用中空部は、排出部と連通しているので、2流体ノズルの先端から噴射用中空部に噴出された液体は、排出部に排出される。
上記の洗浄ユニットにおいて、前記先端部には、周方向の一部が前記底面付近まで延びる延長部が形成されていてよく、前記排出部は、前記2流体ノズルの中心に対して前記延長部が形成された側とは逆側に形成されてよい。
この構成により、延長部によってスクラブ洗浄部材が保護されるので、2流体ジェットによってスクラブ洗浄部材が削り取られることを防止できる。また、延長部が形成されていない側では、排出部を介して噴出された流体をスクラブ洗浄部材から排出できる。
上記の洗浄ユニットにおいて、前記排出部は、トンネル状であってよい。
この構成により、噴出された流体がスムーズに流れてスクラブ洗浄部材の外部に排出される。
本発明の洗浄装置は、基板を保持して回転させる基板保持部と、上記の洗浄ユニットと、前記洗浄ユニットを保持して搖動するアームとを備え、前記アームは、前記基板保持部に保持された前記基板の半径方向にほぼ沿って前記洗浄ユニットを移動させるように搖動する構成を有している。
この構成により、スクラブ洗浄部材が2流体ノズルを囲うので、2流体ノズルから噴出する流体がミスト状となって舞い上がることを防止できる。また、スクラブ洗浄部材には、2流体ノズルの先端部の下部と外部とを連通する排出部が形成されているので、2流体ノズルの先端部と基板との間の空間が2流体ジェットによって高圧になることを回避できる。
上記の洗浄装置において、前記排出部は、前記基板の半径方向にほぼ沿って、前記基板の中心から周縁に向かう方向に向けて形成されていてよい。
この構成により、2流体ノズルから噴出された流体を、スクラブ洗浄部材から、基板の半径方向外側に向けて排出できる。また、排出された液体は基板の遠心力によって基板の周縁に向けて流れるので、排出された液体が洗浄ユニットの方に戻って基板を汚染することを防止できる。
上記の洗浄装置において、前記基板保持部は、複数の箇所で前記基板の周縁部を押さえて回転することで、前記基板を保持して回転させてよく、前記排出部は、前記アームの搖動によって前記2流体ノズルが前記基板の縁に前記流体を噴出する位置にあるときに、回転する前記基板保持部と干渉しない形状に形成されていてよい。
この構成により、2流体ジェットで基板の縁を洗浄する際にも、スクラブ洗浄部材が基板保持部と干渉することを回避できる。
本発明によれば、スクラブ洗浄部材が2流体ノズルを囲うので、2流体ノズルから噴出する流体がミスト状となって舞い上がることを防止できる。また、スクラブ洗浄部材には、2流体ノズルの先端部の下部と外部とを連通する排出部が形成されているので、2流体ノズルの先端部と基板との間の空間が2流体ジェットによって高圧になることを回避できる。
本発明の第1の実施の形態の洗浄装置の斜視図 (a)本発明の第1の実施の形態の洗浄ユニットの正面図 (b)本発明の第1の実施の形態の洗浄ユニットの右側側面図 (c)本発明の第1の実施の形態の洗浄ユニットの底面図 (d)本発明の第1の実施の形態の洗浄ユニットの断面図 本発明の実施の形態の洗浄装置の排出部の向きを説明する図 (a)本発明の第2の実施の形態の洗浄ユニットの底面図 (b)本発明の第2の実施の形態の洗浄ユニットの断面図 (c)本発明の第2の実施の形態の2流体ノズルの斜視図 (a)本発明の第3の実施の形態の洗浄ユニットの底面図 (b)本発明の第3の実施の形態の洗浄ユニットの斜視図
以下、本発明の実施の形態の洗浄装置について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する場合の一例を示すものであって、本発明を以下に説明する具体的構成に限定するものではない。本発明の実施にあたっては、実施の形態に応じた具体的構成が適宜採用されてよい。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態の洗浄装置10の斜視図である。洗浄装置10は、被洗浄物としての円板形状の半導体基板(以下単に「基板」という。)Sを保持して所要の回転数で平行回転することで、保持した基板Sを回転させるスピンチャック1を備えている。スピンチャック1は、等角度間隔で設けられた4本のチャックアーム11によって、基板Sの周縁部の4か所を保持する。洗浄装置10は、さらに、スピンチャック1に保持される基板Sの外側に回転軸を有し、スピンチャック1に保持される基板Sと平行な面内で、回転軸を中心に搖動可能なアーム2を備えている。
アーム2の先端には、洗浄ユニット3が保持されている。アーム2は、鉛直方向の回転軸周りに搖動可能にアームスタンド4に支持されている。アーム2は、回転軸周りに回転することで、その先端の洗浄ユニット3が、スピンチャック1に保持された基板Sの中心を通る長さに形成されている。アーム2は、洗浄ユニット3を基板Sの中心から周縁まで、基板Sの半径方向にほぼ沿う方向に移動させる範囲で揺動する。アームスタンド4は、アーム2を回転可能かつ昇降可能に支持する。洗浄装置10は、さらに、基板Sの被洗浄面に洗浄液を噴射する洗浄液ノズル5、及び洗浄ユニット3を洗浄するための洗浄カップ6を備えている。
図2(a)は洗浄ユニット3の正面図であり、図2(b)は図2(a)に示す洗浄ユニット3の右側面図であり、図2(c)は図2(a)に示す洗浄ユニット3の底面図であり、図2(d)は図2(b)及び(c)のA−A断面図である。図2(a)〜(d)に示すように、洗浄ユニット3は、2流体ノズル31と、その先端部に取り付けられたスクラブ洗浄部材32とからなる。
2流体ノズル31は、窒素ガス等のキャリアガスを流通させるガス管311に対して純水等の洗浄液を流通させる液管312が合流する形状を有している。2流体ノズル31は、少なくとも合流点より下流側(下端部分)は、鉛直方向に延びる円管形状を有し、この部分では、キャリアガスと洗浄液とが混流している。2流体ノズル31の先端の噴出口313からは、キャリアガス中に洗浄液が微小液滴(ミスト)として存在する2流体ジェット流が噴出される。2流体ノズル31の下端、即ち噴出口313は、スクラブ洗浄部材32の中に位置している。2流体ジェット流を基板Sの表面に衝突させると、微小液滴の基板Sの表面への衝突で衝撃波が生じ、この衝撃波によって基板Sの表面のパーティクル等が除去される(2流体ジェット洗浄)。
スクラブ洗浄部材32は、2流体ノズル31の先端部に取り付けられる。スクラブ洗浄部材32は、略円柱形状を有し、2流体ノズル31の先端部を取り囲むように、円柱形状の軸線が鉛直方向を向くようにして取り付けられる。スクラブ洗浄部材32は、PVA(Polyvinyl Alcohol)からなるスポンジで構成される。なお、本実施の形態のスクラブ洗浄部材32は、2流体ノズル31に固定されており、回転駆動されることはないが、スクラブ洗浄部材32に回転機構を設けて駆動源によって回転駆動してもよい。
2流体ノズル31の噴出口313は、スクラブ洗浄部材32の高さ方向のほぼ中央に位置しており、スクラブ洗浄部材32の内部には、2流体ノズル31の先端部分を通すための挿入孔が、上面の略中心から鉛直方向に高さ方向のほぼ中央の位置まで形成されている。この2流体ノズル31を通すための挿入孔から連続して、底面に向かって広がり、底面にて円形に開放された噴射用中空部321が形成されている。噴射用中空部321は、鉛直方向に平行な任意の面による断面が台形になる形状に形成される。
この噴射用中空部321に対しては、噴射用中空部321と同じ高さの水平方向の排出部322が形成されている。排出部322は、2流体ノズル31の先端部の径と同じ大きさの幅を有するトンネル形状を有し、スクラブ洗浄部材32の側面から一定の高さ及び幅を保って中央に向かって延びて噴射用中空部321に連通している。この形状によって、スクラブ洗浄部材32の底面はC字状となり、この底面が基板Sに押し当てられたときに、噴射用中空部321は、排出部322を介してスクラブ洗浄部材32の外部に連通する。
図3は、排出部322の向きを説明する図である。図3に示すように、排出部322は、アーム2の揺動によって、スクラブ洗浄部材32の中心が通る軌跡trとほぼ平行になる方向に、かつ、基板Sの外側に開放されるように形成される。上述のように、スクラブ洗浄部材32は、アーム2によって、基板Sの半径方向にほぼ沿った軌跡を動く。よって、スクラブ洗浄部材32は、排出部322が基板Sの半径方向にほぼ沿った方向に延びるように、アーム2に取り付けられることになる。
以上のように構成された洗浄装置10の動作を説明する。本実施の形態の洗浄装置10は、スクラブ洗浄と2流体ジェット洗浄とを同時に行う。まず、アーム2がアームスタンド4によって上昇させられ、かつ、先端のスクラブ洗浄部材32が、スピンチャック1に保持される基板Sの位置から外れるように対比させられた状態で、スピンチャック1に基板Sが設置される。基板Sが設置されると、アーム2が、スクラブ洗浄部材32が基板S上に位置するように回転駆動され、その後に、アームスタンド4が、スクラブ洗浄部材32が基板Sに押し当てられるまで、アーム2を下降させる。このときのスクラブ洗浄部材32の基板Sに対する押込み量(スクラブ洗浄部材32の底面が基板Sの表面に接触した後さらにスクラブ洗浄部材32を押し下げる量)は約1mmとする。
上記のとおりの準備が終了すると、スピンチャック1によって基板Sを回転させながら、2流体ノズル31によって2流体ジェット流を基板Sに噴射して2流体ジェット洗浄を行う。基板Sが回転しているので、基板Sの表面は押し当てられたスクラブ洗浄部材32によって擦られて、スクラブ洗浄が行われる。このような洗浄を行いながら、洗浄ユニット3が基板Sの中心から周縁まで移動するようにアーム2を搖動させることで、基板Sの自転と相まって、基板Sの全体が洗浄される。
洗浄ユニット3では、2流体ノズル31の噴出口313から噴射された2流体ジェット流が噴射用中空部321を経て基板Sの表面に吹き付けられる。このとき、噴射用中空部321は、2流体ジェット流が噴出口313から広がりを持って噴射されることを許容するように、噴出口313から下方に向けて広がる形状を有しているので、噴射される2流体ジェット流によって、PVAからなるスクラブ洗浄部材32が削り取られることが軽減される。
また、2流体ノズル31の噴出口313から噴出された2流体ジェット流は、基板Sに吹き付けられた後、排出部322を通ってスクラブ洗浄部材32の外部に排出される。上述のように、排出部322は、基板Sの半径方向外側に向けて開口しているので、排出部322から排出された洗浄液は、基板Sの回転による遠心力によって、基板Sの周縁に向かう方向、即ちスクラブ洗浄部材32から遠ざかる方向に移動する。よって、スクラブ洗浄部材32の内部にてスラリ残渣等を含んだ洗浄液がいったんスクラブ洗浄部材32の外部に排出された後に再びスクラブ洗浄部材32に向けて戻ることによる基板Sの汚染を軽減できる。
以上のように、第1の実施の形態の洗浄装置10によれば、2流体ノズル31の噴出口313から噴射されるミ2流体ジェット流を囲うようにスクラブ洗浄部材32が設けられているので、2流体ジェット流によるミストが舞い上がって基板Sを汚染することを防止できる。また、スクラブ洗浄部材32には、噴出口313から広がって噴出される2流体ジェット流の流路を妨げないように、噴出口313から下方に向けて広がる形状の噴射用中空部321が形成されているので、噴出口313から噴射される2流体ジェット流によってスクラブ洗浄部材32が削り取られることが軽減される。
また、スクラブ洗浄部材32には、2流体ノズル31から基板Sに向けて噴出された2流体ジェット流を噴射用中空部321から排出する排出部322が形成されているので、2流体ジェット流が噴射用中空部321に溜まって噴射用中空部321内が高圧になることを防止できる。さらに、この排出部322は、基板Sの半径方向に沿って基板Sの周縁に向けて開口しているので、排出部322から排出されたキャリアガスと洗浄液は、基板Sの回転による遠心力の作用で、基板Sの半径方向外側に向かって、即ちスクラブ洗浄部材32から離れる方向に向かって流れる。これにより、汚染された洗浄液によって基板Sが汚染されることを軽減できる。
(第2の実施の形態)
図4(a)は、第2の実施の形態の洗浄ユニット3´の底面図、図4(b)は、図4(a)のB−B断面図であり、図4(c)は、第2の実施の形態の2流体ノズル31´の斜視図である。本実施の形態の洗浄ユニット3´は、第1の実施の形態と同様に、2流体ノズル31´とスクラブ洗浄部材32´とからなる。本実施の形態の2流体ノズル31´は、第1の実施の形態と同様に円管形状を有するが、その下端部分は、周方向の約半分がスクラブ洗浄部材32´の底面付近まで延びて半管状の延長部314´を形成し、周方向の残りの約半分は、第1の実施の形態と同様にスクラブ洗浄部材32´の高さ方向の略中央位置まで形成されており、この位置で半開口313´を形成している。
スクラブ洗浄部材32´は、延長部314´の外側に密着して形成されている。また、スクラブ洗浄部材32´は、延長部314´の下端を下から覆っている。これにより、洗浄ユニット3´を基板Sに押し付けた場合にも、延長部314´の下端が直接基板Sに接触して基板Sの表面を傷つけることを回避できる。
スクラブ洗浄部材32´には、第1の実施の形態と同様に、一定高さ及び一定幅で外周面から中心に向けてトンネル状の排出部322´が形成されている。延長部314´は、2流体ノズル31´の中心ないしスクラブ洗浄部材32´の中心に対して、排出部322´とは反対側に形成されている。また、半開口313´の下には、第1の実施の形態と同様に、半開口313´から下方に向けて広がる噴射用中空部321´が形成されている。噴射用中空部321´と排出部322´とは連通しており、したがって、噴射用中空部321´は、排出部322´を介してスクラブ洗浄部材32´の外部と連通している。
以上のように構成された洗浄ユニット3´では、延長部314´によって2流体ジェット流が排出部322´に案内されて、噴射されたキャリアガス及び洗浄液は、排出部322´から流出する。そのとき、延長部314´がある側では、延長部314´に保護されてスクラブ洗浄部材32´が2流体ジェット流の噴射を受けることはなく、よって噴射によって削り取られることもない。一方、半開口313´がある側では、第1の実施の形態と同様に、噴射の広がりに対応するように、噴射用中空部321´が末広がりに形成されているので、ここでも、スクラブ洗浄部材32´が2流体ジェット流の噴射を受けて削り取られることを軽減できる。
さらに、排出部322´とは反対側に延長部314´が設けられ、噴射された2流体ジェット流は延長部314´に遮られるので、キャリアガスや洗浄液が排出部322´と反対側に流れることはなく、排出部322´から排出される。なお、本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、スクラブ洗浄部材32´は、排出部322´が基板Sの半径にほぼ沿い、かつ、中心から周縁に向かう方向に開口するように、2流体ノズル31´に取り付けられる。
なお、上記の実施の形態では、延長部314´を半管形状としたが、延長部314´の周方向の長さをより長くしてもよく、逆により短くしてもよい。延長部314´の周方向の長さをより長くする場合には、排出部322´への流れを遮らない程度の長さとすることが望ましい。
(第3の実施の形態)
図5(a)は、第3の実施の形態の洗浄ユニット3´´の底面図であり、図5(b)は洗浄ユニット3´´の斜視図である。洗浄ユニット3´´において、2流体ノズル31´´は、第2の実施の形態と同様に、下端部分が、周方向に約半分の部分においてスクラブ洗浄部材32´´の底面付近まで延びて半管状の延長部314´´を形成し、周方向の残りの約半分の部分において、第1の実施の形態と同様にスクラブ洗浄部材32´´の高さ方向の略中央位置まで形成されており、この位置で半開口313´´を形成している。
洗浄ユニット3´´は、図5(a)、(b)に示すように、洗浄ユニット3´´のスクラブ洗浄部材32´´の排出部322´´はトンネル状ではなく、スクラブ洗浄部材32´´の下半部のほぼ半円部分が排出部322´´とされており、スクラブ洗浄部材32´´の底面はほぼ半円状となっている。排出部322´´は、半開口313´´に対応しており、半開口313´´の外部がすべて排出部322´´とされている。
排出部322´´は、基板Sの周縁に向かうように形成されている。即ち、スクラブ洗浄部材32´´において基板Sをスクラブ洗浄する底面(スクラブ面)は、基板Sの中心側の略半円部分に形成されており、スクラブ洗浄部材32´´の基板Sの周縁側の略半円部分の下半分はなく、この部分はすべて排出部322´´とされている。
排出部322´´を形成する壁323´´の形状は、図5(a)に示すように、2流体ノズル31´´の半開口313´´の外端が基板Sの周縁に位置したときに、スクラブ洗浄部材32´´の底面(スクラブ面)が回転するチャックアーム11と干渉しない形状に形成されている。即ち、壁323´´は、2流体ノズル31´´の半開口313´´の外端よりも、基板Sの内側に形成されており、壁323´´の基板Sの周縁からの距離は、チャックアーム11の基板Sを保持する部分の基板Sの径方向の厚さより僅かに大きい。
洗浄ユニット3´´によって、排出部322´´が基板Sの中心から周縁に向けて排出され、回転する基板Sの遠心力と相まって、排出された洗浄液は、基板Sの周縁に向けて流れる。また、2流体ノズル31´´が、基板Sの最も縁に2流体ジェット流を噴射する位置にある場合も、スクラブ洗浄部材32´´の底面(スクラブ面)がチャックアーム11に干渉することがなく、基板Sは円滑に回転でき、チャックアーム11によってスクラブ面が削り取られることもない。
以上、第1ないし第3の実施の形態を説明したが、第1ないし第3の実施の形態で説明した要素技術を適宜組み合わせてもよい。例えば、第3の実施の形態において、2流体ノズル31´´の先端部分を第1の実施の形態のように延長部314´´を有しない形状としてもよい。
なお、上記の実施の形態では、スクラブ洗浄部材32、32´、32´´は、PVAからなるスポンジで構成されていたが、スクラブ洗浄部材はブラシであってもよい。また、2流体ノズル31、31´、31´´で混合される2種類の流体は、キャリアガスと洗浄液であったが、これ以外の流体が混合されてよく、3種類以上の流体が混合されてもよい。
本発明は、スクラブ洗浄部材が2流体ノズルを囲うので、2流体ノズルから噴出する流体がミスト状となって舞い上がることを防止できるという効果を有し、半導体基板、ガラス基板、液晶パネル等の高度の洗浄度が要求される基板を洗浄するのに好適な洗浄ユニット及びそれを備えた洗浄装置等として有用である。
1 スピンチャック
11 チャックアーム
2 アーム
3、3´、3´´ 洗浄ユニット
31、31´、31´´ 2流体ノズル
311 ガス管
312 液管
313 噴出口
313´、313´´ 半開口
314´ 314´´ 延長部
32、32´、32´´ スクラブ洗浄部材
321、321´、321´´ 噴射用中空部
322、322´、322´´ 排出部
323´´ 壁
4 アームスタンド
5 洗浄液ノズル
6 洗浄カップ
10 洗浄装置

Claims (7)

  1. 2種類以上の流体を先端部から噴出させて基板の表面を非接触で2流体ジェット洗浄するための2流体ノズルと、
    前記先端部を囲うように前記2流体ノズルに取り付けられ、底面で前記基板の表面をスクラブ洗浄するためのスクラブ洗浄部材と、
    を備え、
    前記スクラブ洗浄部材には、前記先端部から噴出された前記流体を前記スクラブ洗浄部材の外部に排出するために、前記先端部の下部と前記スクラブ洗浄部材の外部とを連通する排出部が形成されている
    ことを特徴とする洗浄ユニット。
  2. 前記スクラブ洗浄部材には、前記2流体ノズルの先端から下方に向けて広がる噴射用中空部が形成されており、
    前記排出部は、前記噴射用中空部と連通していることを特徴とする請求項1に記載の洗浄ユニット。
  3. 前記先端部には、周方向の一部が前記底面付近まで延びる延長部が形成されており、
    前記排出部は、前記2流体ノズルの中心に対して前記延長部が形成された側とは逆側に形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の洗浄ユニット。
  4. 前記排出部は、トンネル状であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の洗浄ユニット。
  5. 基板を保持して回転させる基板保持部と、
    請求項1ないし4のいずれか一項に記載の洗浄ユニットと、
    前記洗浄ユニットを保持して搖動するアームと、
    を備え、
    前記アームは、前記基板保持部に保持された前記基板の半径方向にほぼ沿って前記洗浄ユニットを移動させるように搖動することを特徴とする洗浄装置。
  6. 前記排出部は、前記基板の半径方向にほぼ沿って、前記基板の中心から周縁に向かう方向に向けて形成されていることを特徴とする請求項5に記載の洗浄装置。
  7. 前記基板保持部は、複数の箇所で前記基板の周縁部を押さえて回転することで、前記基板を保持して回転させ、
    前記排出部は、前記アームの搖動によって前記2流体ノズルが前記基板の縁に前記流体を噴出する位置にあるときに、回転する前記基板保持部と干渉しない形状に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の洗浄装置。
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