JP2015153518A - 車両用灯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】左右の車両用灯具に組み込まれるランプユニットの部品(レンズなど)を共通化しつつ、レンズから出射した光が車両内側のインナパネルなどに当たりグレア光となることを抑制した車両用灯具を提供すること。
【解決手段】本発明の車両用灯具は、光源12と、前記光源12の車両前方に設けられ、所定の配光パターンを形成するレンズ13と、前記光源12より車両内側の位置に設けられ、前記光源12から前記レンズ13の車両内側の部分に向かう光の一部を遮光するシェード16と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は車両用灯具に関するものであり、特に、ダイレクトプロジェクション型の車両用灯具に関するものである。
従来、投影レンズの後方側焦点近傍に配置された光源の像を、投影レンズを介して前方に投影するダイレクトプロジェクション型(直射型とも称される)の車両用灯具が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図15に示すように、自動車等の車両の前照灯(例えば、ヘッドランプ等)101R、101Lは、車両102の前部の左右両端部に搭載されている。これら前照灯101R、101Lは、安価な灯具を実現するために、車両102の右側に搭載される右側の前照灯101Rに組み込まれるランプユニットと左側に搭載される左側の前照灯101Lに組み込まれるランプユニットを構成する部品が共通化されていることが好ましい。
なお、左、右とは、車両に前照灯が取り付けられた状態で車両に乗車する運転者から見た方向を示している。
特開2013−73811号公報
ところで、一般に、自動車等の車両の前照灯(例えば、ヘッドランプ等)は、車両幅方向の車両中央側へは、左側の前照灯101Lおよび右側の前照灯101Rの両方から光が照射されるため、各前照灯(101L,101R)は、車両幅方向の車両内側(車両中央側)への拡散角が約30°とされ、一方、車両幅方向の車両外側へは、一方の前照灯(前照灯101L若しくは前照灯101R)の光が照射されるため、より広い拡散角(例えば、約50°)とされることが多い。
そして、左側の前照灯101Lのレンズにおいて、車両内側は、レンズの右側となり、逆に右側の前照灯101Rのレンズにおいて、車両内側は、レンズの左側となる。このため、拡散角を車両内側に約30°、車両外側に約50°のような拡散角を持つ配光パターンを形成しようとすると、左側の前照灯101Lではレンズの右側を拡散角約30°とすることになり、一方、右側の前照灯101Rではレンズの左側を拡散角約30°とすることとなり、左右の前照灯(101R,101L)のレンズ設計が異なってくることになる。
また、近年、図15に示すように、前照灯(101R,101L)の形状が車両前後方向に対して大きくスラントしたものとなってきていることから、車両外側が大きく開放される一方で、車両内側にインナパネルなどの立壁が配置されるようになっており、車両内側の拡散角も約50°とし、拡散角が車両内側および車両外側で同じ拡散角となるようにして、左右のレンズの共通化を図ろうとすると、レンズから照射された光が車両内側のインナパネルなどの部品にあたる恐れがあり、予期しない箇所にグレア光が出る恐れがある。
本発明は、上記のような課題に鑑みなされたものであり、左右の車両用灯具に組み込まれるランプユニットの部品(レンズなど)を共通化しつつ、レンズから出射した光が車両内側のインナパネルなどに当たりグレア光となることを抑制した車両用灯具を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために以下の構成によって把握される。
(1)本発明の車両用灯具は、光源と、前記光源の車両前方に設けられ、所定の配光パターンを形成するレンズと、前記光源より車両内側の位置に設けられ、前記光源から前記レンズの車両内側の部分に向かう光の一部を遮光するシェードと、を備える。
(2)上記(1)の構成において、前記シェードは、前記光源から前記レンズの車両内側の部分に向かう光のうち、前記レンズの上部および下部に向かう光を通過させるための切欠部を有する。
(3)上記(1)又は(2)の構成において、前記光源は、基板上に設けられた半導体型光源であり、前記基板は、ヒートシンク上に設けられている。
(4)上記(3)の構成において、前記シェードが、前記ヒートシンク上に取り付けるための一対の固定部と前記各固定部から車両前方側に伸びる一対の脚部と前記一対の前記脚部の前記固定部と反対側となる端部を繋ぐように設けられた矩形状の遮光板部とからなり、前記遮光板部は、前記遮光板部の平面が前記半導体型光源の光軸方向と略直交するように配置されるとともに、矩形状の四隅が切り欠かれた切欠部とされている。
(5)上記(1)の構成において、前記シェードが、前記遮光する部分に反射面を備え、前記反射面が、前記遮光する光を前記レンズの車両外側の部分に向かうように反射する。
(6)上記(5)の構成において、前記反射面が、前記光源の光軸に沿って設けられるとともに、前記光軸を基準にして上側の上側反射面と下側反射面とを有し、前記上側反射面が、前記光軸と直交する車両幅方向の軸に対して略鉛直であり、前記下側反射面が、車両下側に向かって車両内側に傾斜している。
(7)上記(5)又は(6)の構成において、前記光源は、基板上に設けられた半導体型光源であり、前記基板は、ヒートシンク上に設けられており、前記シェードが、前記ヒートシンクに取り付けられるための脚部を前記反射面の上端部及び下端部に有する。
本発明によれば、左右の車両用灯具に組み込まれるランプユニットの部品(レンズなど)を共通化しつつ、レンズから出射した光が車両内側のインナパネルなどに当たりグレア光となることを抑制した車両用灯具を提供することができる。
本発明の実施形態における車両用灯具の主要構成部品の配置構成を説明する正面図である。 図1に示す車両用灯具の平面図である。 同上車両用灯具におけるヒートシンクと光源とシェードの配置構成を示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)は正面図である。 同上車両用灯具におけるシェードの構成を示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)は正面図である。 同上車両用灯具から照射されるスクリーン上のロービーム用配光パターンを示す説明図である。 切欠部を有していないシェードを示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)は正面図である。 切欠部を説明するための図であり、(a)は車両用灯具の主要構成部品の配置構成を示す正面図であり、(b)車両用灯具から照射されるスクリーン上のロービーム用配光パターンを説明する図である。 車両用灯具におけるシェードの一変形例を説明する概略斜視図である。 シェードを有していない場合の車両用灯具を説明するための平面図である。 シェードを有していない場合の車両用灯具から照射されるスクリーン上の配光パターンを示す説明図である。 グレア光を説明するための図である。 第1実施形態の遮光状態を示す図であり、(a)は車両用灯具の平面図であり、(b)は(a)の車両用灯具から照射されるスクリーン上のロービーム用配光パターンを示す説明図である。 第3実施形態の遮光状態を示す図であり、(a)は車両用灯具の平面図であり、(b)は(a)の車両用灯具から照射されるスクリーン上のロービーム用配光パターンを示す説明図である。 第3実施形態のヒートシンクと光源とシェードの配置構成を示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は斜視図である。 左右両側の車両用前照灯を搭載した車両の平面図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という)を、添付図面に基づいて詳細に説明する。
なお、この明細書において、前、後、上、下、左、右は、車両用灯具を車両に搭載した際の車両に乗車する運転者から見た方向を示す。
また、以下の説明では、特に断りがない限り、車両用灯具の説明は、左側の車両用灯具(図15の車両用前照灯101L)について説明する。
さらに、実施形態の説明の全体を通じて同じ要素には同じ番号を付している。
加えて、図5、図7(b)、図10、図12(b)、図13(b)は、スクリーン上での配光パターンを示す図であり、符号「VU−VD」は、スクリーンの上下の垂直線を示し、符号「HL−HR」は、スクリーンの左右の水平線を示しめしている。
(第1実施形態)
図1及び図2は本発明の実施形態(実施例)に係る車両用灯具(図15の車両用前照灯101L)を示すものであり、図1は、車両用灯具の主要構成部品の配置構成を示す正面図であり、図2は平面図である。
図1及び図2において、車両用灯具は、図示しないランプハウジングと、同じく図示しないアウターレンズと、半導体型光源12と、レンズ13と、レンズホルダ14と、ヒートシンク15と、シェード16とを主に備えている。
図1及び図2に示されるように、半導体型光源12と、レンズ13と、レンズホルダ14と、ヒートシンク15と、シェード16は、ユニット化されてランプユニット11を構成し、ランプユニット11はランプハウジング(図示せず)及びアウターレンズ(図示せず)によって形成される灯室内に配置されるようにランプハウジングに取り付けられる。
半導体型光源12は、図2に示すように、基板12b上に発光チップ12aが実装された、例えばLED、EL(有機EL)等の自発光半導体型光源である。なお、発光チップ12aは、封止樹脂材で封止してパッケージ化されていてもよい。また、図示しないが基板12bには発光チップ12aに電源(バッテリー)からの電流を供給するコネクタが取り付けられている。そして、基板12bが図示しないスクリュー等により、ヒートシンク15の前面に固定されている。したがって、半導体型光源12は、ヒートシンク15の前面に固定されている。
発光チップ12aは、例えば複数個の正方形のチップを水平方向に配列して、全体として平面長方形状をなしており、その正面が発光面をなし、図2に示されるように、発光チップ12aの発光面はレンズ13の基準光軸(基準軸)Zと同じ前側に向いている。また、発光チップ12aの中心O1は、レンズ13の基準焦点F若しくはその近傍に位置し、かつ、レンズ13の基準光軸Z上若しくはその近傍に位置する。
なお、発光チップ12aの形状は、上記のような正方形に限られず長方形でもよく、その個数も上記のように複数個に限られず1個でもよい。
レンズ13は、ヒートシンク15に設けられたレンズホルダ14により保持されて半導体型光源12の車両前方側に配置される。半導体型光源12の発光チップ12aからの光(L1,L2)は、入射面13aからレンズ13内に配光制御されて入射し、また、出射面13bで配光制御されて車両前方に照射される。レンズ13は、図9に示すように、シェード16が設けられていない場合、車両内側の光L1の拡散角も車両外側の光L2の拡散角と同じ約50°となるようになっており、スクリーン上での配光パターンが、図10に示すようなカットオフラインCLを有するすれ違い用配光パターンのための配光パターンLP’を形成するように設計されている。なお、本例は、図15に示した左側の車両用前照灯101Lであるため、図10の車両内側は、対向車線側である。
レンズホルダ14は、図2に示すように、ヒートシンク15に設けられており、ヒートシンク15に図示しないスクリューで取付けられてもよく、ヒートシンク15に一体的に形成されてもよい。
ヒートシンク15は、半導体型光源12で発生する熱を外部に放射させるものであり、例えば、熱伝導性を有するアルミダイキャストや樹脂部材からなる。
シェード16は、半導体型光源12からレンズ13の車両内側の部分に向かう光の一部を遮光するものである。これにより、図2に示されるように、車両内側の光L1として拡散角が約30°を超える出射光となる光がレンズ13に入射しないようにしている。このため、図10に示した配光パターンLP’のLPRの部分が遮光される、つまり、図5に点線で示されるLPRの部分が遮光され、図5の実線で示される車両内側の拡散角が約30°程度の配光パターンであるすれ違い配光パターンLPとなる。
シェード16は、図1、図3、図4に示すように、ヒートシンク15上に取り付けるための一対の固定部17a、17aと、各固定部17a、17aから車両前方側に伸びる一対の脚部17b、17bと、一対の脚部17b、17bの固定部17a、17aと反対側となる端部を繋ぐように設けられた略矩形状の遮光板部17cと、を一体に有している。このシェード16は、金属板または不透明な樹脂材を一体に成形して形成される。
そして、図3に示す遮光板部17cの平面は、半導体型光源12の光軸方向(レンズ13の基本光軸Z方向:図2参照)と略直交するようにして、ヒートシンク15上に1対の固定部17a、17aが固定される。この固定は、図4に示される固定部17a、17aに設けられている取付孔18を通ってヒートシンク15側の取付孔(図示せず)に螺合されるスクリュー(図示せず)により、行われている。
ここで、シェード16の遮光板部17cは、図6に示されるシェード29のように完全な矩形状の遮光板部17cとされているのではなく、より具体的には、図4に示すように、矩形状の四隅の一部を切欠いて切欠部19を設けた形状とされている。この切欠部19は、半導体型光源12からレンズ13の車両内側の部分に向かう光のうち、図1中に1点鎖線で囲むレンズ13の上部の領域部分13U及び下部の領域部分13Dにそれぞれ向かう光の部分が邪魔(遮光)されないために設けられている。
より詳しくは、図7に示すように、レンズ13の上部の領域部分13U及び下部の領域部分13Dは、配光パターン(すれ違い配光パターンLP)中の車両内側の拡散角約30°近傍の下部の配光を形成しているため、図7(a)に示す切欠部19がなく、レンズ13の車両内側の上部の領域部分13U及び下部の領域部分13Dへの光の入射が阻害されると、図7(b)に示される配光欠け20が発生するが、上記のように、切欠部19を設けたことによって、そのような配光欠け20の発生を抑制することができる。
なお、図7(a)の切欠部19と反対側(図左側)にも、上下に切欠部19が設けられているが、これは、本例と反対側に設けられる右側の車両用前照灯101R(図15参照)の場合、車両内側は半導体型光源12に対して図7(a)で言えば、図の右側になるので、その右側に配置された時に、車両内側のレンズの上部の領域部分及び下部の領域部分への光を阻害しないために設けられている切欠部である。
上記のように、矩形状をした遮光板部17cの四隅にそれぞれ、その遮光板部17cの一部が切り欠かれた切欠部19が設けられていることで、シェード16は、上下左右の区別なく、同じ部品が反対側の車両用照灯(この場合、右側の車両用前照灯101R)にも用いることができ、取付方向を気にせずに用いることかできる共通化された部品とすることが可能となる。なお、右側の車両用前照灯101R(図15参照)の場合には、図7(b)のLPRの部分の配光パターンは遮光されず、拡散角は約50°を有する配光パターンとなり、逆側であるLPL側が遮光され、拡散角が約30°程度の配光パターンとなる。
本実施形態のランプユニット11において、仮に、シェード16が設けられていないとすれば、図11に示すように、レンズ13の車両内側に入射され、レンズ13から車両前方に照射される光の一部が車両内側のインナパネル21に当たり、予期しない箇所へグレア光LGが発生する恐れがある。
一方、本実施形態では、図2に示すように、そのような光を照射することになるレンズ13の車両内側の部分に光が入射しないようにシェード16が設けられていることで、車両内側への拡散角が約30°程度にされているので、インナパネル21に当たる恐れのある光がレンズ13から出射しないので、図11で示した予期しない箇所へのグレア光LGの発生を抑制することが可能である。
(本実施形態の作用効果)
本実施形態では、シェード16を使用することで、レンズ13の車両内側の部分に向かう光の一部を遮光しているので、レンズ13自体の設計としては、図10に示されるように、車両内側および車両外側の車両幅方向の拡散角を同じ約50°となるように設計することが可能である。つまり、車両外側に求められる広い拡散角に合わせてレンズ13を設計することが可能である。このため、レンズ13自体の設計は、左右の車両用灯具で共通とすることができる。
その上で、シェード16によって、半導体型光源12からレンズ13の車両内側の部分へ向かう光の一部が遮光されるので、レンズ13から実際に車両前方に照射される光の車両内側の拡散角は約30°程度とされている(図2参照)。
この結果、図11に示される車両内側のインナパネル21に当たるような光(グレア光LG)が、図2に示されるように抑制されるので予期しない箇所へのグレア光LGの発生を抑制することができる。
さらに、図7(a)に示すように、半導体型光源12からレンズ13の車両内側の上部の領域部分13Uおよび下部の領域部分13Dへの光は阻害されないように、シェード16の遮光板部17cの隅に切欠部19を設けたことによって、図7(b)に示すように、すれ違い配光パターンLPの車両内側の拡散角が30°程度となる部分の下部に発生する配光欠け20の発生が抑制されている。
加えて、切欠部19が遮光板部17cの四隅に設けられていることによって、シェード16自体も、取り付け作業時に上下左右の区別なく取り付けることか可能で、且つ、左右の車両用灯具で共通の部品とすることができる。
このことから、本実施形態のランプユニット11は、レンズ13やシェード16などほとんどが車両用灯具の左右で共通の部品とされているので極めて生産性が高い車両用灯具を実現することが可能である。
(第2実施形態)
第1実施例と第2実施形態とは、シェードの形状の点で異なり、それ以外は第1実施形態と同様であるのでシェード以外の部分については説明を割愛する。つまり、第2実施形態はシェードの一変形例を示すものである。
第2実施形態では、図8に示すように、固定部37aと遮光板部37bとを有して断面L字状に形成されたシェード36が使用されている。半導体型光源12より車両内側位置に配置されるように、固定部37aをヒートシンク15(図示せず)に固定することで、レンズ13(図示せず)の車両内側の部分に向かう光の一部を遮光する。
この場合も、レンズ13(図示せず)の車両内側の上部の領域部分13U(図示せず)および下部の領域部分13D(図示せず)に向かう光を遮光しないように、車両前方側に向かって突出している遮光板部37bの上下両角部を各々切り欠いて切欠部39を設け、図7(a)に示されるレンズ13の上部の領域部分13U及び下部の領域部分13Dに向かう光を通過させるようにしている。このようにすることで、図7(b)に示した配光欠け20の発生を抑制しつつ、車両内側の拡散角を約30°程度に制御することができる。
したがって、図2を参照して説明した第1実施形態と同様に、車両内側への光は拡散角が約30°程度に抑えられているので、図11を参照して説明したような車両内側のインナパネル21に当たって発生する予期しない箇所へのグレア光LGの発生を抑制することができる。
(第3実施形態)
図12から図14を参照しながら、第3実施形態について説明する。
図12は、第1実施形態で示した左側の車両用前照灯101Lにおいてシェード16が遮光している状態を示す図である。図12(a)に示されるように、レンズ13の車両内側の部分に向かう光のうち、車両内側への拡散角が約30°より大きい範囲となる部分の光(図12(a)の斜線で示す部分)がシェード16によって遮光されている。このように、シェード16が遮光機能だけを有するようにすると、この車両内側の拡散角が約30°より大きい範囲の光は、利用されず無駄に損失することになる。なお、図示していないが、車両内側の最大の拡散角は、第1実施形態と同じ約50°であるので、図12(a)に斜線で示されている遮光される光の部分は、本例では、車両内側の拡散角が約30°から約50°となる範囲の光が遮光されていることを示している。
そこで、第3実施形態では、図13(a)に示すように、シェード46の遮光する部分47bに反射面48を設け、この遮光する光をレンズ13の車両外側の部分に向かうように反射させることで有効利用するようにした(図13(a)の斜線で示す部分)。このような反射面48は、例えば、シェード46の遮光する部分47bに光を反射させることができる材料を設けるようにしてもよく、また、反射膜を形成するようにしてもよい。
このようにすることで、図13(b)に斜線で反射されて無くなる配光部分として示す部分には配光が形成されず、図12(b)に斜線で示す遮光されてなくなる部分と同様の部分には配光が形成されないので、車両内側の配光状態を第1実施形態と同様の状態、つまり、車両内側の拡散角を約30°とすることができる。一方、図13(b)に示すように、反射されて無くなる配光部分の光は、車両外側の反射された光が多重された配光部分に多重されており、配光パターンの車両外側の光束を増加させることに有効に活用されている。
図14に、第3実施形態のシェード46の具体的な一例を示す。図14(a)は、ヒートシンク15上に設けられた半導体型光源12に対してシェード46がどのように設けられているのかを示した正面図であり、図14(b)は、斜視図である。
図14(a)に示すように、シェード46は、車両上下方向に見たときに、発光チップ12aの中心O1、つまり、半導体型光源12の光軸を基準にして、反射面48が上側の上側反射面48aと下側の下側反射面48bとから構成されている。そして、反射面48は、図14(b)に示すように、光軸に沿った面として設けられており、上側反射面48aは光軸方向(軸W参照)と直交する車両幅方向の軸Xに対して略鉛直な面となるようにされ、一方、下側反射面48bは、車両内側に傾斜した面となるようにされている。
また、シェード46は、上側反射面48aの上側の端部と下側反射面48bの下側の下端部、つまり、反射面48の上端部及び下端部に脚部47aがそれぞれ設けられており、その一対の脚部47aによって、ヒートシンク15に図示しないスクリューなどにより取付けられている。
上記のように、第3実施形態では、第1実施形態及び第2実施形態と同様に、車両内側への光の拡散角が約30°程度に抑えられているので車両内側のインナパネル21に当たって発生する予期しない箇所へのグレア光の発生を抑制することができる。さらに、シェード46の光を遮光する部分47bを反射面48とすることで、車両内側への拡散角が30°より大きい範囲となる遮光したい光を、レンズ13の車両外側の部分に反射させ、有効利用するようにしたので、光の利用効率が高く、車両外側の配光パターンの光束を高めた視認性のよい車両用灯具とすることができる。
上記では、レンズ13としてカットオフラインCLを有するすれ違い配光パターン、すなわちロービーム用配光パターンを形成するレンズ13の場合を示してきた(図5参照)。しかしながら、レンズ13が形成する配光パターンは、これに限定されるものではない。
すれ違い配光パターンとしては、2つのレンズを用いて形成される場合もある。つまり、1つのレンズがすれ違い配光用の拡散配光パターン(車両幅方向に広く広がった配光パターン)を形成し、もう1つのレンズがスクリーン上の垂直線(VU-VD)と水平線(HL-HR)とが交わる配光パターンの中心近傍に集光するすれ違い配光用の集光配光パターンを形成し、これらが合わさることですれ違い配光パターン、すなわちロービーム用配光パターンが形成される場合も多く、このようにして形成されるすれ違い配光パターンにおいて、拡散配光パターンを形成するのに本発明は好適に適用することが可能である。
したがって、レンズ13はすれ違い配光用の拡散配光パターンを形成するレンズ13であってもよい。
また、上記実施形態では、車両用灯具から実際に車両前方に照射される光の車両幅方向の拡散角を車両外側に約50°、車両内側に約30°とする場合について説明してきたが、これに限定されるものではない。
車両内側への拡散角を約25°とする場合には、それに合わせてシェード16の配置位置を調整し、光が入射すると車両内側への拡散角が約25°を超えることになるレンズ13部分への光の入射を遮光すればよい。
さらに、車両外側への拡散角として約55°の拡散角が要求される場合は、レンズ13自体の設計として車両内側と車両外側とを共に拡散角が約55°となるように設計しておけば、上記で説明してきたのと同様に、左右の車両用灯具で共通のレンズ13とすることができる。
上記のように、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれものである。
11 ランプユニット
12 半導体型光源
12a 発光チップ
12b 基板
13 レンズ
13a 入射面
13b 出射面
13U 上部の領域部分
13D 下部の領域部分
14 レンズホルダ
15 ヒートシンク
16 シェード
17a 固定部
17b 脚部
17c 遮光板部
18 取付孔
19 切欠部
20 配光欠け
21 インナパネル
29 切欠部を持たないシェード
36 シェード
37a 固定部
37b 遮光板部
39 切欠部
46 シェード
47a 脚部
47b 遮光する部分
48 反射面
48a 上側反射面
48b 下側反射面
LP ロービーム用配光パターン
O1 発光チップの中心
Z レンズの基準光軸
F レンズの基準焦点
101L 左側の車両用前照灯(車両用灯具)
101R 右側の車両用前照灯(車両用灯具)
102 車両
L1 車両内側の光
L2 車両外側の光
VU−VD スクリーンの上下の垂直線
HL−HR スクリーンの左右の水平線

Claims (7)

  1. 光源と、
    前記光源の車両前方に設けられ、所定の配光パターンを形成するレンズと、
    前記光源より車両内側の位置に設けられ、前記光源から前記レンズの車両内側の部分に向かう光の一部を遮光するシェードと、
    を備えることを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記シェードは、前記光源から前記レンズの車両内側の部分に向かう光のうち、前記レンズの上部および下部に向かう光を通過させるための切欠部を有することを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記光源は、基板上に設けられた半導体型光源であり、
    前記基板は、ヒートシンク上に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用灯具。
  4. 前記シェードが、前記ヒートシンク上に取り付けるための一対の固定部と前記各固定部から車両前方側に伸びる一対の脚部と前記一対の前記脚部の前記固定部と反対側となる端部を繋ぐように設けられた矩形状の遮光板部とからなり、
    前記遮光板部は、前記遮光板部の平面が前記半導体型光源の光軸方向と略直交するように配置されるとともに、矩形状の四隅が切り欠かれた切欠部とされていることを特徴とする請求項3に記載の車両用灯具。
  5. 前記シェードが、前記遮光する部分に反射面を備え、
    前記反射面が、前記遮光する光を前記レンズの車両外側の部分に向かうように反射することを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  6. 前記反射面が、前記光源の光軸に沿って設けられるとともに、前記光軸を基準にして上側の上側反射面と下側反射面とを有し、
    前記上側反射面が、前記光軸と直交する車両幅方向の軸に対して略鉛直であり、
    前記下側反射面が、車両下側に向かって車両内側に傾斜していることを特徴とする請求項5に記載の車両用灯具。
  7. 前記光源は、基板上に設けられた半導体型光源であり、
    前記基板は、ヒートシンク上に設けられており、
    前記シェードが、前記ヒートシンクに取り付けられるための脚部を前記反射面の上端部及び下端部に有することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の車両用灯具。


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