JP2015153306A - 標準外治療判定支援システム、標準外治療判定支援方法、および標準外治療判定支援プログラム - Google Patents

標準外治療判定支援システム、標準外治療判定支援方法、および標準外治療判定支援プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】治療効果に関して有為な標準外治療の効率的な判別を可能とする。
【解決手段】標準外治療判定支援システム100において、ユーザ指定の該当疾病の発生頻度と、該当疾病の各患者に対する治療の実施頻度と、治療期間中における該当検査の検査値変化量とを各々算定し、該当疾病の発生頻度と治療の実施頻度との合計値を算定し、所定疾病と、該当疾病に対してなされた治療及び所定検査との各間の対応関係について、該当する対応関係を有するレコード数に応じて関係性の標準度が高いと判定する処理を、治療記録及びガイドラインについて実行し、各対応関係と当該各対応関係に関する関係性の標準度とをあわせた所定情報を生成して表示し、所定情報において標準的な治療及び検査に関するユーザ指定として該当対応関係の指定を受け付け、該当治療分の実施頻度を減算した合計値と検査値変化量とのヒストグラムを生成して表示する演算装置104を含む構成とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、標準外治療判定支援システム、標準外治療判定支援方法、および標準外治療判定支援プログラムに関するものである。
近年、食生活やライフスタイルの変化等から生活習慣病を持病としてかかえる人が増えている。高血圧症、高脂血症、糖尿病などがその代表例である。このような持病のある人が他の何らかの病気にかかって入院治療となった場合、その病気の標準的な治療法、いわゆるクリニカルパス(例:「成人市中肺炎診療ガイドライン」、日本呼吸器学会、2007年)に沿った治療では治癒しにくいケースが多い。場合によっては持病が悪化することもある。こうした状況は、生活習慣病を含む複数疾病をかかえた患者の治療に、単一疾患モデルが基礎になっているクリニカルパスを適用する矛盾から生じると言える。
一方、そうした患者の治療を実際に行う医療機関では、医師の知見や検討を踏まえた各種薬剤や処置を試行錯誤の上で適用し、最終的には該当患者の退院にこぎつけることになる。この場合の治療内容には、クリニカルパスで規定されたものとは異なる、すなわち標準外の治療が含まれていることがある。
そこで、クリニカルパスとの差異について着目した従来技術としては、例えば、標準的な診療計画であるクリニカルパスと実際の診療との差異であるバリアンスの中から、医療の質に重大な影響を及ぼすバリアンスを絞り込んで分析するシステム(特許文献1参照)などが提案されている。また、特定個人向けの投薬計画情報の管理システム(特許文献2、3参照)なども提案されている。
特開2007−108814号公報 GB2446923A GB2446923B
しかしながら従来技術においては、クリニカルパスからの相違すなわちバリアンスが治療に有効である場合について考慮されていない。そのため、そうしたバリアンスが生じがちである、複数疾病をかかえる患者に対する治療内容として、有為なバリアンスを特定し、これを、以降における同様の患者の治療時に参考情報とすることは出来ない。
また、上述のクリニカルパスとバリアンスとの切り分けは、同じ治療記録を処理対象としても医師により判断結果が異なる場合がありうるが、従来技術においては、判断根拠となる各種データの提示や、医師による判断を上述の切り分け結果に反映させる手だてが提供されていない。
そこで本発明の目的は、治療効果に関して有為な標準外治療の効率的な判別を可能とする技術を提供することにある。
上記課題を解決する本発明の標準外治療判定支援システムは、医療機関にて患者に実施された治療及び検査に関する情報である治療記録と、疾病別の標準的な治療及び検査に関するガイドラインの情報と、を格納する記憶装置と、前記治療記録の各レコードのうちユーザ指定の所定疾病及び所定検査に関する該当レコードに基づく、該当疾病の発生頻度および該当疾病の各患者に対する治療の実施頻度、の少なくともいずれか又は合算値と、治療期間中における該当検査の検査値変化量との関係を示すヒストグラムを生成する処理と、前記所定疾病と、該当疾病に対してなされた治療及び前記所定検査との各間の対応関係について、該当する対応関係を有するレコード数に応じて関係性の標準度が高いと判定する処理を、前記治療記録及び前記ガイドラインについて実行し、前記各対応関係と当該各対応関係に関する前記関係性の標準度とをあわせた所定情報を前記治療記録及び前記ガイドラインについて生成して表示装置に表示する処理と、前記治療記録に関し表示した前記所定情報において、前記関係性の標準度の高低に基づくユーザ判断の結果である、標準的な治療及び検査に関するユーザ指定として、該当対応関係の指定を入力装置で受け付け、当該指定を受けた対応関係における該当治療の実施頻度分のデータを前記ヒストグラム中から削除し、当該削除後におけるヒストグラムを表示装置に表示する処理とを実行する演算装置と、を備えることを特徴とする標準外治療判定支援システム。
また、本発明の標準外治療判定支援方法は、医療機関にて患者に実施された治療及び検査に関する情報である治療記録と、疾病別の標準的な治療及び検査に関するガイドラインと、を格納する記憶装置を備えた情報処理システムが、前記治療記録の各レコードのうちユーザ指定の所定疾病及び所定検査に関する該当レコードに基づく、該当疾病の発生頻度および該当疾病の各患者に対する治療の実施頻度、の少なくともいずれか又は合算値と、治療期間中における該当検査の検査値変化量との関係を示すヒストグラムを生成する処理と、前記所定疾病と、該当疾病に対してなされた治療及び前記所定検査との各間の対応関係について、該当する対応関係を有するレコード数に応じて関係性の標準度が高いと判定する処理を、前記治療記録及び前記ガイドラインについて実行し、前記各対応関係と当該各対応関係に関する前記関係性の標準度とをあわせた所定情報を前記治療記録及び前記ガイドラインについて生成して表示装置に表示する処理と、前記治療記録に関し表示した前記所定情報において、前記関係性の標準度の高低に基づくユーザ判断の結果である、標準的な治療及び検査に関するユーザ指定として、該当対応関係の指定を入力装置で受け付け、当該指定を受けた対応関係における該当治療の実施頻度分のデータを前記ヒストグラム中から削除し、当該削除後におけるヒストグラムを表示装置に表示する処理と、を実行することを特徴とする。
また、本発明の標準外治療判定支援プログラムは、医療機関にて患者に実施された治療及び検査に関する情報である治療記録と、疾病別の標準的な治療及び検査に関するガイドラインと、を格納する記憶装置を備えた情報処理システムに、前記治療記録の各レコードのうちユーザ指定の所定疾病及び所定検査に関する該当レコードに基づく、該当疾病の発生頻度および該当疾病の各患者に対する治療の実施頻度、の少なくともいずれか又は合算値と、治療期間中における該当検査の検査値変化量との関係を示すヒストグラムを生成する処理と、前記所定疾病と、該当疾病に対してなされた治療及び前記所定検査との各間の対応関係について、該当する対応関係を有するレコード数に応じて関係性の標準度が高いと判定する処理を、前記治療記録及び前記ガイドラインについて実行し、前記各対応関係と当該各対応関係に関する前記関係性の標準度とをあわせた所定情報を前記治療記録及び前記ガイドラインについて生成して表示装置に表示する処理と、前記治療記録に関し表示した前記所定情報において、前記関係性の標準度の高低に基づくユーザ判断の結果である、標準的な治療及び検査に関するユーザ指定として、該当対応関係の指定を入力装置で受け付け、当該指定を受けた対応関係における該当治療の実施頻度分のデータを前記ヒストグラム中から削除し、当該削除後におけるヒストグラムを表示装置に表示する処理と、を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、治療効果に関して有為な標準外治療の効率的な判別が可能となる。
本実施形態における標準外治療判定支援システムを含むネットワーク構成図である。 本実施形態における標準外治療判定支援システムのハードウェア構成例を示す図である。 本実施形態における治療記録DBの構成例を示す図である。 本実施形態におけるガイドラインDBの構成例を示す図である。 本実施形態における処理結果DBの構成例を示す図である。 本実施形態における標準外治療判定支援方法の処理手順例を示すフロー図である。 本実施形態における疾病と検査項目の選択画面例を示す図である。 本実施形態における症例レコードの構成例を示す図である。 本実施形態におけるガイドラインに基づくネットワーク例を示す図である。 本実施形態におけるガイドラインのデータ構造例を示す図である。 本実施形態における疾病ごとの発生頻度を示すヒストグラムである。 本実施形態における薬剤ごとの実施頻度を示すヒストグラムである。 本実施形態における処置ごとの実施頻度を示すヒストグラムである。 本実施形態における検査値変化量ごとの薬剤と処置の発生頻度総和を示すヒストグラムである。 本実施形態における類似性尺度に基づく推奨ネットワーク例を示す図である。 本実施形態における類似性尺度のパラメータを設定して結果を表示する画面例を示す図である。 本実施形態における類似性尺度に基づくネットワークを削除したときの検査値変化量ごとの薬剤と処置の発生頻度総和を示す図である。 本実施形態の薬剤と処置の治療効果を示すレポートを示す図である。 本実施形態における類似性尺度のパラメータを設定して結果を表示する画面例を示す図である。 本実施形態における過去と現在分析中の処理結果をヒストグラムで比較する画面例を示す図である。 本実施形態における過去と現在分析中の処理結果をネットワークで比較する画面例を示す図である。
−−−実施例1−−−
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、本実施形態の標準外治療判定支援システム100を含むネットワーク構成図である。標準外治療判定支援システム100は、患者に対する診療行為を行うことで治療記録(電子カルテ等が対応)が蓄積される医療機関にて運営されるシステムである。勿論、こうした運営形態は一例であり、治療記録が医療機関とは別の外部機関の情報処理装置にて管理され、標準外治療判定支援システム100がネットワークを介してアクセスする形態も想定可能である。
いずれにしても上述の医療機関においては、治療法が従来から確立されている単一の疾病を患った患者に対しては、標準的治療方法(クリニカルパス)に沿った診療行為を主に行う一方、複数の疾病を同時に患った患者に対しては、担当医師の知見や検査結果等を踏まえつつ慎重な診療行為が行われる。この複数疾病を同時に患った患者に対する診療行為の履歴は、クリニカルパスとは異なる標準外治療すなわちバリアンスを含む治療記録となるが、以後の様々な診療機会にて治療方針を検討する際の重要な参考情報となる。
そうした状況を鑑み、標準外治療判定支援システム100においては、標準的治療方法すなわちクリニカルパスを示すガイドラインと、実際に行われた診療行為の内容とを比較表示し、これを閲覧した医師の判断によって、実際の診療行為から標準的治療方法と認められる部位を抽出し、その残余を有為であるが標準外の治療方法すなわちバリアンスとして推定することになる。つまり、標準外治療判定支援システム100は、治療効果に関して有為な標準外治療の効率的な判別を可能とするコンピュータシステムである。
図1で例示する標準外治療判定支援システム100は、各医療機関A、B・・・で各々運用され、ネットワーク120を介して医師が使用する端末200からのアクセスを受けて、必要な処理を実行する構成となっている。各医療機関の標準外治療判定支援システム同士がデータ通信することで、互いの治療記録やガイドラインの情報を授受し、標準外治療判定支援の処理に他医療機関の情報も利用するとしてもよい。なお、標準外治療判定支援システム100がネットワークに接続されず、スタンドアロンのコンピュータとして構成されている場合、標準外治療判定支援システム100の備える入力装置や表示装置を介して、医師とのやりとりを処理するものとなる。
次に、標準外治療判定支援システム100のハードウェア構成例について説明する。図2は本実施形態における標準外治療判定支援システム100のハードウェア構成例を示す図である。標準外治療判定支援システム100は、SSD(Solid State Drive)やハードディスクドライブなど適宜な不揮発性記憶装置で構成される記憶装置101、RAMなど揮発性記憶装置で構成されるメモリ103、記憶装置101に保持されるプログラム102をメモリ103に読み出すなどして実行し装置自体の統括制御を行なうとともに各種判定、演算及び制御処理を行なうCPUなどの演算装置104、および、ネットワーク120と接続し他装置(端末200や、或いは他の医療機関の標準外治療判定支援システム)との通信処理を担う通信装置107、を少なくとも具備する。
また、この他にも、ユーザである医師からのキー入力や音声入力を受け付ける入力装置105、処理データの表示を行うディスプレイ等の表示装置106を備えるとすれば好適である。なお、記憶装置101内には、本実施形態の標準外治療判定支援システム100として必要な機能を実装する為の上述のプログラム102の他、医療機関にて患者に実施された治療及び検査に関する情報である治療記録を格納している治療記録DB125、疾病別の標準的な治療及び検査に関するガイドライン情報を格納しているガイドラインDB126、および標準外治療判定支援方法の処理結果を格納する処理結果DB127が記憶されている。
続いて、本実施形態の標準外治療判定支援システム100が備える機能について説明する。上述したように、以下に説明する機能は、例えば標準外治療判定支援システム100が備えるプログラム102を実行することで実装される機能と言える。
標準外治療判定支援システム100は、治療記録DB125の各レコードのうち、端末200ないし入力装置105で受けたユーザ指定の所定疾病及び所定検査に関する該当レコードに基づく、該当疾病の発生頻度および該当疾病の各患者に対する治療の実施頻度、の少なくともいずれか又は合算値と、治療期間中における該当検査の検査値変化量との関係を示すヒストグラムを生成する機能を備えている。
また、標準外治療判定支援システム100は、上述の所定疾病と、該当疾病に対してなされた治療及び上述の所定検査との各間の対応関係について、該当する対応関係を有するレコード数に応じて関係性の標準度が高いと判定する処理を、治療記録DB125及びガイドラインDB126の各レコードについて実行し、各対応関係と当該各対応関係に関する上述の関係性の標準度とをあわせた所定情報を実際の治療記録及びガイドラインについて生成して、これを端末200ないし表示装置106に表示する機能を備えている。
また、標準外治療判定支援システム100は、治療記録に関し端末200ないし表示装置106にて表示した上述の所定情報において、上述の関係性の標準度の高低に基づく医師の判断結果である、標準的な治療及び検査に関する医師の指定として、該当対応関係の指定を端末200ないし入力装置105で受け付け、当該指定を受けた対応関係における該当治療の実施頻度分のデータを上述のヒストグラム中から削除し、当該削除後におけるヒストグラムを端末200ないし表示装置106に表示する機能を備えている。
なお、標準外治療判定支援システム100における、上述の所定情報を端末200ないし表示装置106に表示する機能は、上述の所定疾病、該当疾病に対してなされた治療、及び所定検査の各情報をノードとして描画し、当該ノードの各間をノード同士の対応関係有無に応じて線分で結ぶ描画を行い、上述の線分の表示形態を、上述の対応関係を有するレコード数に応じた上述の標準度の判定の結果に基づいて更新する処理を、治療記録DB125及びガイドラインDB126の各レコードについて実行し、所定情報として線分とノードとからなる描画データを生成し、これを端末200ないし表示装置106に表示する機能を含んでいる。
また、標準外治療判定支援システム100における、上述のヒストグラムを端末200ないし表示装置106に表示する機能は、治療記録に関し表示した描画データにおいて、上述の関係性の標準度の高低に基づく医師の判断結果である、標準的な治療及び検査に関する医師の指定として、少なくとも線分の指定を端末200ないし入力装置105で受け付け、該当線分が結ぶノードの示す該当治療の実施頻度分のデータを上述のヒストグラム中から削除し、当該削除後におけるヒトグラムを端末200ないし表示装置106に表示する機能を含んでいる。
また、標準外治療判定支援システム100における、上述の描画データを端末200ないし表示装置106に表示する機能は、上述の所定疾病に対する治療の実施頻度および該当治療実行時の検査値変化量のそれぞれに、ユーザたる医師が指定の所定重み値を乗じて総和を算定する処理を、治療記録DB125の該当レコードが示す各治療の全組み合わせに関して実行し、これにより得た総和値が所定値以上となった該当治療が、標準的な治療との類似性が所定レベル以上であるものと判定し、該当治療に関して、上述の所定疾病及び所定検査の各情報と共にノードとして描画し、描画データを生成して端末200ないし表示装置106に表示する機能を含んでいる。
また、標準外治療判定支援システム100における、上述の描画データを端末200ないし表示装置106に表示する機能は、上述の総和を算定する処理を、治療記録DB125の該当レコードが示す各治療の全組み合わせのうち、ユーザ指定の治療の合計種類数の範囲内で実行する機能を含んでいる。
また、標準外治療判定支援システム100における、上述の生成したヒストグラムに関する情報を記憶装置101の処理結果DB127に格納し、同じ疾病及び検査に関する以降におけるヒストグラム生成の処理機会に際し、記憶装置101の処理結果DB127より過去生成したヒストグラムの情報を読み出して、これを端末200ないし表示装置106に表示する機能を含んでいる。
また、標準外治療判定支援システム100における、上述の治療記録DB125の各レコードのうち医師が指定した所定疾病及び所定検査に関する該当レコードに基づいて、該当疾病の各患者に対する所定治療の実施期間中における複数の所定時期各々の該当検査の検査値変化量を算定して、当該算定の結果に基づいて、該当疾病において所定治療によって該当検査の検査値推移を示すレポートを生成し、これを端末200ないし表示装置106に表示する機能を含んでいる。
こうした標準外治療判定支援システム100は、上述の機能を具備するため、治療実施期間、例えば入院期間中の検査値の変化量を計算する機能、疾病の発生頻度、投与した薬剤と処置(手術等)の実施頻度のヒストグラムを作る機能、ある疾病の患者に入院期間中に投与された薬剤と処置をそれぞれノードとしてリンクさせて描画データを成す機能、端末200ないし入力装置105にて医師から指定された検査項目および疾病を含む治療結果に含むレコードだけを治療記録DB125から選び出すレコード絞込み機能、端末200ないし入力装置105にて医師から選択された薬剤及び処置に対する、入院直後と退院直前の検査値の平均値と標準偏差を計算する治療効果の計算機能、さまざまな処理結果を処理結果DB127に出力する結果出力機能、処理結果DB127に格納されている過去の処理結果を現在分析中の結果と比較するための他の処理結果との比較表示機能、などを当然備えている。
次に、本実施形態の標準外治療判定支援システム100が用いるデータベースにおけるデータ構造例について説明する。図3は本実施形態における治療記録DB125の構成例を示す図である。治療記録DB125は、医療機関にて患者に実施された治療及び検査(あわせて診療行為)に関する情報である治療記録を格納したデータベースであり、図3にて例示するように、例えば、医療機関での診療行為を受けた患者を一意に特定する患者ID、患者名、担当医、入院日からの経過日数、実施された検査名、その検査値、罹患していた疾病名、及び受けた治療内容(投与された薬剤名と施された処置名)の各データを含むレコードの集合体となっている。
図4は本実施形態におけるガイドラインDB126の構成例を示す図である。また、ガイドラインDB126は、(単一の)疾病別の標準的な治療及び検査に関する所謂クリニカルパスの情報を格納したデータベースであり、図4にて例示するように、例えば、疾病名、検査名、及び治療内容(投与する薬剤名、施す処置名)の各データを含むレコードの集合体となっている。
図5は本実施形態における処理結果DB127の構成例を示す図である。この処理結果DB127は、標準外治療判定支援システム100が生成したヒストグラムに関する情報を格納するデータベースであり、図5にて例示するように、例えば、処理時期、処理時に医師が指定した指定疾病名、指定検査名、該当データを格納した結果ファイルの格納場所、および処理実行者たる医師の識別情報、の各データを含むレコードの集合体となっている。
続いて、本実施形態における標準外治療判定支援方法の実際手順例について図に基づき説明する。以下で説明する標準外治療判定支援方法に対応する各種動作は、標準外治療判定支援システム100がメモリ等に読み出して実行するプログラムによって実現される。そして、このプログラムは、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。
図6は、本実施形態における標準外治療判定支援方法の処理手順例を示すフロー図である。この場合、標準外治療判定支援システム100は、図7に例示する選択受付画面401を、当該システムにアクセスしてきた端末200ないし表示装置106に出力し、この画面401中の検査項目と疾病の一覧402から、処理対象、すなわち、医師が治療方針について検討を行いたい疾病とその検査項目についての選択を、端末200ないし入力装置105から受け付ける(s100)。
図7に示す選択受付画面401の例では、医師が、「疾病1」、「疾病2」、および「検査α」について選択した状況を示している。こうした選択受付画面401を構成する各データは、標準外治療判定支援システム100が記憶装置101にて予め備えているものとする。
次に標準外治療判定支援システム100は、上述のステップs100で選択された該当検査項目と該当疾病の各情報を含むレコードを、治療記録DB125にて検索して特定し、メモリ103上に展開する(s101)。また同様に、ガイドラインDB126からも、該当検査項目と該当疾病の各情報を含むレコードを検索し、該当レコードが示す治療内容すなわち投与する薬剤および施す処置、の各情報を抽出し、これをメモリ103上に展開する。
続いて標準外治療判定支援システム100は、上述の該当検査項目および該当疾病の情報を含む、治療記録DB125の該当レコードすべてについて、患者ID毎に、入院直後と退院直前の検査値の変化量を計算する(s102)。例えば、ステップs101までで得ている治療記録DB125の所定レコードに関して、患者ID「1234567」に対する「検査α」の検査値が、入院直後の「day1」では「5.1」、退院直前の「day3」では「15.4」、であったとすれば、その変化値、すなわち検査値変化量は、15.4−5.1=10.3、と算定出来る。
また、こうした算定処理を上述の該当レコードすべてについて実行した標準外治療判定支援システム100は、求めた検査値変化量のうち最大値を特定し、この最大値に対する、それぞれの検査値変化量の割合を計算する(s103)。例えば、該当レコードのすべてにおける、「検査α」の検査値変化量の最大値が、「83.8」、であり、患者ID「1234567」に関して算定した検査値変化量が「10.3」であったとすれば、この検査値変化量の割合は、(10.3/83.8)×100=12.3%、と算定出来る。
なおこの時、標準外治療判定支援システム100は、上述の計算で得た割合を所定範囲の刻みで区分する。例えば、区分の刻みが1%であった場合、検査値変化量に関して算定で得た割合も1%の範囲で区分する。例えば、検査値変化量の割合が「12.3%」であれば、12%から13%の間の範囲にあるため該当割合は12%と区分し、検査値変化量12%とする。以降、検査値変化量とはこの区分された割合を指すものとする。こうした割合の区分に関する刻みは、標準外治療判定支援システム100が選択リストを端末200ないし表示装置106に表示し、そのリストから医師が端末200ないし入力装置105を用いて任意に指定できるものとする。
標準外治療判定支援システム100は、上述の該当レコードの各患者について検査値変化量(%)を算定し、図8に例示する症例レコード128Aのリスト128を作成し、このリスト128を端末200ないし表示装置106に表示する(s104)。
次に標準外治療判定支援システム100は、上述の該当検査項目及び該当疾病の各情報を含む全レコードをガイドラインDB126で検索し、ここで検索できた各レコードが含む治療内容たる薬剤と処置の情報を抽出する(s105)。ここで標準外治療判定支援システム100は、情報を抽出した治療内容が同時発生事象であると認識し、該当疾病の名称を核ノード801、802とし、該当検査、治療内容たる薬剤および処置、のそれぞれの名称を隣接ノード803として線分804で結びつける描画データ810(図9参照)を生成し、端末200ないし表示装置106に表示する(s106)。ここで、疾病の情報を中心のノードとして核ノードと呼び、その周囲のノードを隣接ノードと呼ぶことにする。
なお、標準外治療判定支援システム100は、上述の描画を行うため、各ノードに対応するアイコンや線分データ等を記憶装置101にて予め保持している。また、ノードの描画オブジェクトとなるアイコンは、その枠内において、疾病名、検査名、薬剤名、および処置名、のテキストデータを配置可能となっている。従って標準外治療判定支援システム100は、上述のノードの描画動作時に、アイコンに対して該当事象、すなわち疾病名、検査名、薬剤名、および処置名のいずれかのテキストデータを設定する。また、疾病、検査、薬剤、および処置の各間で発生や実施の頻度が存在する場合、すなわち関係性が存在する場合には該当ノードのアイコン間を、上述の線分データで結ぶ描画動作を行うこととなる。こうした一連の描画動作自体は、通常のコンピュータが備えている描画機能を使用すればよい。
図9に示すノード群には、上述のステップs100で選択を受けた「疾病1」のノード801と、その並存症や合併症である「疾病2」のノード802が併せて表示された構成となっている。また、「疾病1」、「疾病2」のいずれに関しても実行される「検査α」のノード、「疾病1」に関して投薬される「薬剤1」、「薬剤3」の各ノード、「疾病2」に関して投薬される「薬剤3」、「薬剤5」の各ノード、更に、「疾病1」に関して施される「処置1」、「処置3」、「疾病2」に関して施される「処置3」の各ノード、が関係性の有無に応じて線分804でリンクされている。ここでの関係性の有無とは、上述のステップs105で検索できたレコード内に、疾病と検査、疾病と薬剤又は処置、のセットの情報が存在するか否か、に対応する。
なお、図9で示す例では、後述する治療記録DB125のレコードに基づくノードに関しても同時に表示しているが、ガイドラインにある情報に対応したノードについてはグレイで着色して強調し、両者を区別している。
上述のステップs106に伴って標準外治療判定支援システム100が生成する描画データの構造、すなわちノードとその間の線分によるリンク804のデータ構造例800について図10に示す。図10で例示するデータ構造800は、線分804でリンクされるノード対を示す「ノード1」、「ノード2」と、その間の「リンク」と、の各情報を含むレコードの集合体となっている。こうしたデータ構造800においては、線分804で結ばれてリンクする各ノードが網羅されている。そのため、このデータ構造800が示す各ノード同士を線分804でリンクさせることで、検査項目、疾病、薬剤、および処置の各情報間のネットワーク化を行える。
なお、標準外治療判定支援システム100は、上述のステップs105、s106において、1つめのレコードから抽出した治療内容の情報に基づいて、検査、疾病、薬剤、処理などいずれかの該当ノード間を線分804で結びつける際、データ構造800におけるリンクの欄に、デフォルト値として整数「1」を設定しておく(“当初”時点のデータ構造800)。また次に、2つめのレコードから抽出した治療内容の情報に基づいて、1つめのレコードと同じノード間を線分804で結びつけることになった場合、データ構造800における同じリンクの欄の値を1つインクリメントする。すなわち標準外治療判定支援システム100は、レコードから得た治療内容の情報に基づいて、同一ノード間をリンクさせるたびに、「1」を加算することで、該当リンクの発生頻度を逐次算定し、最終的に、各ノード間のリンクの発生頻度すなわち標準性の高さ、の値を決定するのである(“最終”時点のデータ構造800)。この時、標準外治療判定支援システム100は、データ構造800におけるリンクの値の大きさに応じて、描画データにおける線分804の表示形態を、より太く、彩色をより濃く、といった具合に変化させることとする。よって、図9に例示するように、各ノード間の線分804が太い、或いは色が濃いほど、線分804で結ばれたノードの治療方法は、よく使われる(べきとされる)すなわち標準性が高い治療方法であると医師側に提示出来る。
続いて標準外治療判定支援システム100は、ステップs100で選択を受け付けている該当検査項目及び該当疾病の各情報を含む全ての症例レコード128Aに基づき、全症例レコード128A中の各疾病および上述の該当疾病の各々の情報存在数、各疾病および上述の該当疾病のそれぞれに対する薬剤及び処置の各情報存在数をカウントして、疾病の発生頻度、薬剤及び処置の各実施頻度を算定し、この算定結果を、例えば既存のグラフ描画プログラム等(記憶装置101にて予め保持)を用いてヒストグラムとして端末200ないし表示装置106に出力する(s107)。
図11〜13にて、上述のヒストグラムの生成例を示す。図11に例示したヒストグラム1000において、横軸1010は疾病名、縦軸1020はその発生頻度を示している。従って、上述のステップs107でカウント対象となった全ての疾病名が、例えば名前の降順で横軸1010に配置されている(視認困難となる為、図11の横軸上にて個別名称は図示せず)。また、横軸1010上の各疾病毎にカウントされた情報存在数すなわち発生頻度は、横軸1010における各疾病名の配置箇所から上方に延び、縦軸1020に平行な柱状に描画される。こうした全疾病に関する柱状の描画が連なって図11で示す領域1001を形成することとなる。つまり、領域1001は、全ての疾病の発生頻度を表すヒストグラムとなる。
こうしたヒストグラム1000中には、当然ながらステップs100で医師から選択を受け付けている該当疾病に関するデータも含まれている。図11の例において、医師より選択された主疾病(例えば「疾病1」)の発生頻度については領域1002、主疾病たる「疾病1」の並存症や合併症である「疾病2」の発生頻度については領域1003とし、領域1001とは色調を変えて描画した形態例となっている。そのため、標準外治療判定支援システム100は、ヒストグラム1000における領域1001のうち、医師により選択された疾病の発生頻度に対応する領域に関して、描画時に色調を変化させて強調表示の処理を行うこととする。
また同様に、標準外治療判定支援システム100は、図12に例示するように、横軸1110に薬剤名、縦軸1120にその実施頻度を示したヒストグラム1100を生成、表示する。上述のステップs107でカウント対象となった全ての薬剤名が、例えば名前の降順で横軸1110に配置されている。また、横軸1110上の各薬剤名毎にカウントされた情報存在数すなわち実施頻度は、横軸1110における各薬事名の配置箇所から上方に延び、縦軸1120に平行な柱状に描画される。こうした全薬剤名に関する柱状の描画が連なって図12で示す領域1101を形成することとなる。つまり、領域1101は、全ての薬剤の実施頻度を表すヒストグラムとなる。なお図12の例においては、後述する処理フローのステップs111で求めるランキングで所定順位以上となった薬剤と処置の組みが示す薬剤に関して、その実施頻度に対応した領域1102を上述の領域1101とは色調を変えて描画した形態例となっている。
また同様に、標準外治療判定支援システム100は、図13に例示するように、横軸1210に処置名、縦軸1220にその実施頻度を示したヒストグラム1200を生成、表示する。上述のステップs107でカウント対象となった全ての処置名が、例えば名前の降順で横軸1210に配置されている。また、横軸1210上の各処置名毎にカウントされた情報存在数すなわち実施頻度は、横軸1210における各処置名の配置箇所から上方に延び、縦軸1220に平行な柱状に描画される。こうした全処置名に関する柱状の描画が連なって図13で示す領域1201を形成することとなる。つまり、領域1201は、全ての処置の実施頻度を表すヒストグラムとなる。また図13の例においては、後述する処理フローのステップs111で求めるランキングで所定順位以上となった薬剤と処置の組みが示す処置に関して、その実施頻度に対応した領域1202を上述の領域1201とは色調を変えて描画した形態例となっている。
続いて標準外治療判定支援システム100は、上述のステップs100で選択を受け付けている該当検査項目及び該当疾病の各情報を含む全ての症例レコード128Aに基づき、上述してきた該当疾病の発生頻度と、該当疾病の各患者に対し施された薬剤および処置の実施頻度との合算値を、検査値変化量(上述のステップs102で算定済)ごとに算定し、この算定値を検査値変化量の発生頻度として求める(s108)。この処理は、例えば検査値変化量7%となった症例レコード128Aすべてについて、その疾病、薬剤、処置の回数の総和を算定し、これを検査値変化量の発生頻度とすることになる。
また、標準外治療判定支援システム100は、ここで求めた検査値変化量の発生頻度に関するヒストグラムを上述の各ヒストグラムと同様に生成し、端末200ないし表示装置106に出力する(s109)。図14に、検査値変化量の発生頻度に関するヒストグラム1300の例を示す。ここで例示するヒストグラム1300は、上述のステップs102で算定された全ての検査値変化量(%)が横軸1310に配置され、この横軸1310上の各検査値変化量毎に求められた発生頻度が、横軸1310における各検査値変化量の配置箇所から上方に延び、縦軸1320に平行な柱状に描画された構成となっている。従って、こうした全ての検査値変化量に関する柱状の描画が連なって図14で示す領域1301を形成することとなる。つまり、領域1301は、全ての検査値変化量の発生頻度を表すヒストグラムとなる。また図14の例においては、後述する処理フローのステップs111で求めるランキングで所定順位以上となった薬剤と処置の組みに関して、その実施頻度に対応した領域1302を上述の領域1301とは色調を変えて描画した形態例となっている。
次に標準外治療判定支援システム100は、上述のステップs100で選択を受け付けた該当疾病に関する薬剤と処置の合計種類数の上限を、端末200ないし入力装置105より受け付けた値または予め決められた規定値に応じた種類数とし、この種類数の制限下において、該当疾病に施す薬剤と処置の実施頻度および該当治療実行時の検査値変化量のそれぞれにユーザ指定の所定重み値を乗じて両者の総和を算定する処理を、症例レコード128Aが示す各治療(薬剤と処置)の全組み合わせに関して実行する(s110)。
また標準外治療判定支援システム100は、こうして症例レコード128Aが示す各治療(薬剤と処置)の全組み合わせに関して算定した上述の総和を、標準的とされた薬剤及び処置(ガイドラインに基づくもの)との類似性尺度とし、総和の値の大きいほど類似性尺度上位とするランキングを特定する(s111)。ここで標準外治療判定支援システム100は、ランキング最上位から所定順位までの薬剤と処置の各組み合わせについて、該当疾病を核ノードとした隣接ノードとして上述のステップs106と同様の手順で描画し、推奨ネットワーク1400として端末200ないし表示装置106に表示する(s112)。
この推奨ネットワーク1400における薬剤と処置のノード1403としては、医師から選択を受け付けている該当検査と該当疾病に関する治療記録(各症例レコード128A)に含まれるものをすべてについて表示する形態としているが、推奨ネットワークとして特定されたものについてのみ色調を相違させて強調表示する(図15の例では該当ノードがグレイに着色されている)。
なお、標準外治療判定支援システム100は、上述のステップs112における推奨ネットワーク1400(描画データ)の表示に際し、上述のステップs106で得ているガイドラインに基づく描画データ1501(図9では描画データ810)と、ステップs111で特定したランキング1505とを併せて、図16に例示するように同一の画面1500にて列挙表示するものとする。
上述の画面1500は、上述のステップs110で用いる、薬剤と処置の合計種類数の上限値に関する指定を、医師の端末200ないし入力装置105から受け付けるインターフェイス1502を備えている。図16の例では、種類数の値が選択可能に列挙されたインターフェイスとなっている。また、当該画面1500での表示対象とするランキング下限の指定を受け付けるインターフェイス1504も表示される。図16の例では、順位下限の値が選択可能に列挙されたインターフェイスとなっている。更には、上述の総和を求める際に用いる重み付けの値の指定を受け付けるインターフェイス1504も表示される。図16の例では、該当疾病に施す薬剤と処置の実施頻度と、該当治療実行時の検査値変化量と、の間の重み付け比率として、0:1、1:0、1:1、1:2、などといった値を選択するインターフェイスとなっている。例えば、重み付け比率1:2とは、実施頻度の重みを1としたとき検査値変化量の重みを2とすることを意味する。
医師が端末200ないし入力装置105で上述のインターフェイス1502〜1504、およびランキング1505のいずれかで所望の事象に対応した領域を指定する毎に、標準外治療判定支援システム100は、該当指定に応じて画面1500での表示内容を更新する。例えば、ランキング1505で「1位」の領域を医師がクリックすると、標準外治療判定支援システム100はランキング1位の薬剤と処置の組みに関して推奨ネットワーク1400を描画して表示させる。また、例えば、インターフェイス1504で重み付け比率「1:2」の領域を医師がクリックすると、標準外治療判定支援システム100は、症例レコード128Aが示す各治療(薬剤と処置)の全組み合わせに関して、該当疾病に施す薬剤と処置の実施頻度に「1」を乗じ、該当治療実行時の検査値変化量に「2」を乗じた上で両者の総和を算定し、この算定結果に応じて上述のランキングを更新してランキング1505の表示内容も更新する。また、こうしたインターフェイス1502〜1505での選択受け付けに伴い、標準外治療判定支援システム100は、図12〜14らで例示した各ヒストグラム中の領域1102、1202、1302らの更新表示も行うものとする(s113)。
なお、上述のインターネット1504において、重み付け比率「0:1」の領域を医師がクリックした場合、上述の該当疾病に施す薬剤と処置の実施頻度に「0」を乗じ、該当治療実行時の検査値変化量に「1」を乗じた上で両者の総和を算定し、この算定結果に応じて上述のランキングを生成することになる。つまり、類似性の尺度として検査値変化量のみを考慮するケースとなる。
他方、上述のインターネット1504において、重み付け比率「1:0」の領域を医師がクリックした場合、上述の該当疾病に施す薬剤と処置の実施頻度に「1」を乗じ、該当治療実行時の検査値変化量に「0」を乗じた上で両者の総和を算定し、この算定結果に応じて上述のランキングを生成することになる。つまり、類似性の尺度として実施頻度のみを考慮するケースとなる。
画面1500を閲覧する医師は、ガイドライン由来の描画データ1501と、治療記録に由来する推奨ネットワーク1400とを併せて確認し、ガイドラインとの類似性や自身の知見等も踏まえつつ、推奨ネットワーク1400の構成のうち標準性が高いと思われる箇所、すなわち疾病に対して施された薬剤および処置のネットワークについて検討を行うことになる。
この場合、標準外治療判定支援システム100は、上述の検討を行った医師の指示を端末200ないし入力装置105で受け付けて、この指示が推奨ネットワーク1400をそのまま使うものであった場合(s114:No)、処理をステップs118に進める。一方、推奨ネットワーク1400の構成のうち、いずれかのノード間の線分804すなわちリンクを切断するとの指定があった場合(s114:Yes)、標準外治療判定支援システム100は、指定された線分および、当該線分で核ノードからリンクされた隣接ノードを現行の推奨ネットワーク1400から削除し、残余のネットワークを端末200ないし表示装置106に更新表示する(s115)。
この線分および隣接ノードの削除処理に応じて、標準外治療判定支援システム100は、削除された隣接ノードが示す薬剤ないし処置に関する実施頻度を、図12、図13のそれぞれのヒストグラム1100、1200から減算すると共に、図14の検査値変化量のヒストグラム1300からも、それらの実施頻度を減算し、こうして減算により更新した各ヒストグラムを端末200ないし表示装置106に表示する(s116)。
上述の削除処理により、図14の検査値変化量のヒストグラム1300を更新した後のヒストグラム1600の例を図17にて示す。図17にて例示するヒストグラム1600においては、検査値変化量がある程度の大きさにおいて、小さな発生頻度の山1601が存在している状況を示しており、この発生頻度の山1601は、或る程度の検査値変化量が見込める有為な標準外の治療方法と考えられるものの存在に該当する。
次に標準外治療判定支援システム100は、上述のステップs116までで更新されたヒストグラムが示す各データを処理結果DB127に格納する(s117)。
また、標準外治療判定支援システム100は、レポート生成に関する希望有無について端末200ないし入力装置105より受け付けて(s118)、希望が無ければ(s118:No)、処理をステップs120に進める。他方、希望があれば(s118:Yes)、症例レコード128Aに基づいて、該当疾病の各患者に対する所定治療の実施期間中における複数の所定時期各々の該当検査の検査値変化量を算定して、当該算定の結果に基づいて、該当疾病において所定治療によって該当検査の検査値推移を示すレポートを生成し、これを端末200ないし表示装置106に表示する(s119)。この時、上述のステップs115でヒストグラムから削除された薬剤、処置に対応する検査値の変化前(入院直後)と変化後(退院直前)の値すべてを症例レコード128Aから求め、その平均値1901と標準偏差1902を計算するとすれば好適である。また標準外治療判定支援システム100は、それらの薬剤、処置を施した年、担当医を該当症例レコード128Aから抽出し、図18に示すレポート1900を端末200ないし表示装置106に表示する。このレポート1900のデータは処理結果DB127に格納される。
続いて標準外治療判定支援システム100は、以後の処理を続行するか否かの指定を端末200ないし入力装置105にて受け付ける(s120)。ここで言う続行とは、図15の推奨ネットワーク1400を再構成して医師向けに提示し、再検討を行ってもらうことを意味する。続行無しの指定を受けた場合(s120:No)、標準外治療判定支援システム100は、処理をステップs122に進める。他方、続行指定を受けた場合(s120:Yes)、標準外治療判定支援システム100は、処理をステップs100に戻す。
また、標準外治療判定支援システム100は、ヒストグラムから削除された薬剤、処置を症例レコードすべてから削除し、その結果を処理結果DB127に格納し(s121)、処理を終了する。
−−−実施例2−−−
上述までは、標準的な治療に着目し、これを推奨ネットワーク1400から除去することで有為なバリアンス、すなわち標準外治療を特定する例を示した。次に、当初から標準外の治療に着目して処理を行う実施例2についても説明する。なお、ここでは、上述した実施例1と異なる部分だけを説明するものとする。
この場合、標準外治療判定支援システム100は、図16で例示したランキング1505とは異なり、ランキング最下位から所定順位上までの投薬と処置の組みについて、疾病を核ノードとした隣接ノードとしてネットワーク化し、推奨ネットワーク1803として端末200ないし表示装置106に表示する処理を行う。その処理内容については実施例1と同様である。
この場合の推奨ネットワーク1803を画面1801にて表示した例を図19にて示す。ガイドラインに基づく描画データ1802や、重み付け値、種類数、順位の指定を受けるインターフェイスについては実施例1と同様である。またランキング1805は、実施例1とは異なり、最下位からの順位が表示されている。このように標準外治療について最初から着目する処理は、例えば、担当医師が自身の知見について或る程度の確信を持っており、その知見において標準外治療の有為性についても認識しうると考えている状況において行われると好適である。
−−−実施例3−−−
なお、標準外治療判定支援システム100は、過去に生成したヒストグラムを参照用として端末200ないし表示装置に表示することも出来る。この場合、標準外治療判定支援システム100は、例えば上述のステップs116において今次求めたヒストグラム1600(図17参照)と共に、処理結果DB127に格納されている過去の処理結果に対応したヒストグラム1903を読み出して端末200ないし表示装置106に表示する。
その場合の表示画面1901の一例を図20にて示す。画面1901は、医師が所望の過去の処理結果を処理結果DB127から指定するファイル一覧1904を含んでおり、医師は当該ファイル一覧1904から所望のファイルを選択することになる。標準外治療判定支援システム100はここでのファイル選択を受けて、該当ファイルを処理結果DB127から読み出して、そのファイルが含むヒストグラムのデータを過去のヒストグラム1903として端末200ないし表示装置106に表示する。こうした画面1901を閲覧した医師は、疾病と検査が共通する過去の処理結果について参照し、今次の処理結果に関する確からしさを効率良く検討することが可能となる。
−−−実施例4−−−
また同様に、標準外治療判定支援システム100は、過去に生成した推奨ネットワークを参照用として端末200ないし表示装置に表示することも出来る。この場合、標準外治療判定支援システム100は、例えば上述のステップs112において今次求めた推奨ネットワーク1400(図15参照)と共に、処理結果DB127に格納されている過去の処理結果に対応した推奨ネットワーク2003を読み出して端末200ないし表示装置106に表示する。
その場合の表示画面2001の一例を図21にて示す。画面2001は、医師が所望の過去の処理結果を処理結果DB127から指定するファイル一覧2004を含んでおり、医師は当該ファイル一覧2004から所望のファイルを選択することになる。標準外治療判定支援システム100はここでのファイル選択を受けて、該当ファイルを処理結果DB127から読み出して、そのファイルが含む推奨ネットワークのデータを過去の推奨ネットワーク2003として端末200ないし表示装置106に表示する。こうした画面2001を閲覧した医師は、疾病と検査が共通する過去の処理結果について参照し、今次の処理結果に関する確からしさを効率良く検討することが可能となる。
以上、本発明を実施するための最良の形態などについて具体的に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
こうした本実施形態によれば、治療効果が認められ、標準外と考えられる治療の判別作業を支援可能となる。そのため、標準外の治療を行うことが多い、並存症や合併症のある患者に対するクリニカルパスの作成支援も可能となる。また、標準および標準外の各治療方法を組み合せる状況において、患者個別の治療法策定を支援することも出来る。したがって、治療効果に関して有為な標準外治療の効率的な判別が可能となる。
本明細書の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。すなわち、前記標準外治療判定支援システムにおける前記演算装置は、前記所定情報を表示装置に表示する処理において、前記所定疾病、該当疾病に対してなされた治療、及び前記所定検査の各情報をノードとして描画し、当該ノードの各間をノード同士の対応関係有無に応じて線分で結ぶ描画を行い、前記線分の表示形態を、前記対応関係を有するレコード数に応じた前記標準度の判定の結果に基づいて更新する処理を、前記治療記録及び前記ガイドラインについて実行し、前記所定情報として前記線分と前記ノードとからなる描画データを生成して表示装置に表示し、前記ヒストグラムを表示装置に表示する処理において、前記治療記録に関し表示した前記描画データにおいて、前記関係性の標準度の高低に基づくユーザ判断の結果である、標準的な治療及び検査に関するユーザ指定として、少なくとも線分の指定を入力装置で受け付け、該当線分が結ぶノードの示す該当治療の実施頻度分のデータを前記ヒストグラム中から削除し、当該削除後におけるヒストグラムを表示装置に表示するものである、としてもよい。
これによれば、疾病とこれに対する治療および検査の各間の関係を視覚的に認識容易な形態で出力し、ユーザによる標準および標準外の治療の判定作業を容易なものと出来る。
また、前記標準外治療判定支援システムにおける前記演算装置は、前記描画データを表示装置に表示する処理において、前記所定疾病に対する治療の実施頻度および該当治療実行時の検査値変化量のそれぞれにユーザ指定の所定重み値を乗じて総和を算定する処理を、前記治療記録の該当レコードが示す各治療の全組み合わせに関して実行し、前記算定により得た総和値が所定値以上となった該当治療が、標準的な治療との類似性が所定レベル以上であるものと判定し、該当治療に関して、前記所定疾病及び前記所定検査の各情報と共に前記ノードとして描画し、前記描画データを生成して表示装置に表示するものである、としてもよい。
これによれば、ユーザが指定した重み値により、標準性すなわち如何に標準的であるかについて治療行為に着目するか或いは検査値に着目するかを随意に区別するとともに、標準性が高いものに関して描画データを生成、表示することが可能となる。よって、ユーザの意図に的確に応じ、更には処理効率も高めることが出来る。
また、前記標準外治療判定支援システムにおける前記演算装置は、前記描画データを表示装置に表示する処理において、前記総和を算定する処理を、前記治療記録の該当レコードが示す各治療の全組み合わせのうち、ユーザ指定の治療の合計種類数の範囲内で実行するものである、としてもよい。
これによれば、描画データ生成時の処理ステップが低減され、処理効率を更に向上できる。
また、前記標準外治療判定支援システムにおける前記演算装置は、前記生成したヒストグラムに関する情報を記憶装置に格納し、同じ疾病及び検査に関する以降におけるヒストグラム生成の処理機会に際し、前記記憶装置より過去生成したヒストグラムの情報を読み出して表示装置に表示する処理を更に実行するものである、としてもよい。
これによれば、過去の同じ事例について、標準外治療判定の参考としてユーザに提示することが可能となり、ユーザにおける標準外治療判定の作業効率を高めることが出来る。
また、前記標準外治療判定支援システムにおける前記演算装置は、前記治療記録の各レコードのうちユーザ指定の所定疾病及び所定検査に関する該当レコードに基づいて、該当疾病の各患者に対する所定治療の実施期間中における複数の所定時期各々の該当検査の検査値変化量を算定して、当該算定の結果に基づいて、該当疾病において所定治療によって該当検査の検査値推移を示すレポートを生成し表示装置に表示する処理を更に実行するものである、としてもよい。
これによれば、所定疾病に対する所定治療の効果について、ある検査の検査結果の推移という形態で視覚的にユーザへの提示を行うことが可能となる。このレポートは、該当治療が標準外治療であるかユーザの判定がなされる際、参考情報となり得るため、標準外治療判定の作業効率を更に高めることにつながる。
100 標準外治療判定支援システム
101 記憶装置
102 プログラム
103 メモリ
104 演算装置
105 入力装置
106 表示装置
107 通信IF
120 ネットワーク
125 治療記録DB
126 ガイドラインDB
127 処理結果DB
200 端末

Claims (8)

  1. 医療機関にて患者に実施された治療及び検査に関する情報である治療記録と、疾病別の標準的な治療及び検査に関するガイドラインの情報と、を格納する記憶装置と、
    前記治療記録の各レコードのうちユーザ指定の所定疾病及び所定検査に関する該当レコードに基づく、該当疾病の発生頻度および該当疾病の各患者に対する治療の実施頻度、の少なくともいずれか又は合算値と、治療期間中における該当検査の検査値変化量との関係を示すヒストグラムを生成する処理と、
    前記所定疾病と、該当疾病に対してなされた治療及び前記所定検査との各間の対応関係について、該当する対応関係を有するレコード数に応じて関係性の標準度が高いと判定する処理を、前記治療記録及び前記ガイドラインについて実行し、前記各対応関係と当該各対応関係に関する前記関係性の標準度とをあわせた所定情報を前記治療記録及び前記ガイドラインについて生成して表示装置に表示する処理と、
    前記治療記録に関し表示した前記所定情報において、前記関係性の標準度の高低に基づくユーザ判断の結果である、標準的な治療及び検査に関するユーザ指定として、該当対応関係の指定を入力装置で受け付け、当該指定を受けた対応関係における該当治療の実施頻度分のデータを前記ヒストグラム中から削除し、当該削除後におけるヒストグラムを表示装置に表示する処理とを実行する演算装置と、
    を備えることを特徴とする標準外治療判定支援システム。
  2. 前記演算装置は、
    前記所定情報を表示装置に表示する処理において、
    前記所定疾病、該当疾病に対してなされた治療、及び前記所定検査の各情報をノードとして描画し、当該ノードの各間をノード同士の対応関係有無に応じて線分で結ぶ描画を行い、前記線分の表示形態を、前記対応関係を有するレコード数に応じた前記標準度の判定の結果に基づいて更新する処理を、前記治療記録及び前記ガイドラインについて実行し、前記所定情報として前記線分と前記ノードとからなる描画データを生成して表示装置に表示し、
    前記ヒストグラムを表示装置に表示する処理において、
    前記治療記録に関し表示した前記描画データにおいて、前記関係性の標準度の高低に基づくユーザ判断の結果である、標準的な治療及び検査に関するユーザ指定として、少なくとも線分の指定を入力装置で受け付け、該当線分が結ぶノードの示す該当治療の実施頻度分のデータを前記ヒストグラム中から削除し、当該削除後におけるヒストグラムを表示装置に表示するものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の標準外治療判定支援システム。
  3. 前記演算装置は、
    前記描画データを表示装置に表示する処理において、
    前記所定疾病に対する治療の実施頻度および該当治療実行時の検査値変化量のそれぞれにユーザ指定の所定重み値を乗じて総和を算定する処理を、前記治療記録の該当レコードが示す各治療の全組み合わせに関して実行し、前記算定により得た総和値が所定値以上となった該当治療が、標準的な治療との類似性が所定レベル以上であるものと判定し、該当治療に関して、前記所定疾病及び前記所定検査の各情報と共に前記ノードとして描画し、前記描画データを生成して表示装置に表示するものである、
    ことを特徴とする請求項2に記載の標準外治療判定支援システム。
  4. 前記演算装置は、
    前記描画データを表示装置に表示する処理において、
    前記総和を算定する処理を、前記治療記録の該当レコードが示す各治療の全組み合わせのうち、ユーザ指定の治療の合計種類数の範囲内で実行するものである、
    ことを特徴とする請求項3に記載の標準外治療判定支援システム。
  5. 前記演算装置は、
    前記生成したヒストグラムに関する情報を記憶装置に格納し、同じ疾病及び検査に関する以降におけるヒストグラム生成の処理機会に際し、前記記憶装置より過去生成したヒストグラムの情報を読み出して表示装置に表示する処理を更に実行するものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の標準外治療判定支援システム。
  6. 前記演算装置は、
    前記治療記録の各レコードのうちユーザ指定の所定疾病及び所定検査に関する該当レコードに基づいて、該当疾病の各患者に対する所定治療の実施期間中における複数の所定時期各々の該当検査の検査値変化量を算定して、当該算定の結果に基づいて、該当疾病において所定治療によって該当検査の検査値推移を示すレポートを生成し表示装置に表示する処理を更に実行するものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の標準外治療判定支援システム。
  7. 医療機関にて患者に実施された治療及び検査に関する情報である治療記録と、疾病別の標準的な治療及び検査に関するガイドラインと、を格納する記憶装置を備えた情報処理システムが、
    前記治療記録の各レコードのうちユーザ指定の所定疾病及び所定検査に関する該当レコードに基づく、該当疾病の発生頻度および該当疾病の各患者に対する治療の実施頻度、の少なくともいずれか又は合算値と、治療期間中における該当検査の検査値変化量との関係を示すヒストグラムを生成する処理と、
    前記所定疾病と、該当疾病に対してなされた治療及び前記所定検査との各間の対応関係について、該当する対応関係を有するレコード数に応じて関係性の標準度が高いと判定する処理を、前記治療記録及び前記ガイドラインについて実行し、前記各対応関係と当該各対応関係に関する前記関係性の標準度とをあわせた所定情報を前記治療記録及び前記ガイドラインについて生成して表示装置に表示する処理と、
    前記治療記録に関し表示した前記所定情報において、前記関係性の標準度の高低に基づくユーザ判断の結果である、標準的な治療及び検査に関するユーザ指定として、該当対応関係の指定を入力装置で受け付け、当該指定を受けた対応関係における該当治療の実施頻度分のデータを前記ヒストグラム中から削除し、当該削除後におけるヒストグラムを表示装置に表示する処理と、
    を実行することを特徴とする標準外治療判定支援方法。
  8. 医療機関にて患者に実施された治療及び検査に関する情報である治療記録と、疾病別の標準的な治療及び検査に関するガイドラインと、を格納する記憶装置を備えた情報処理システムに、
    前記治療記録の各レコードのうちユーザ指定の所定疾病及び所定検査に関する該当レコードに基づく、該当疾病の発生頻度および該当疾病の各患者に対する治療の実施頻度、の少なくともいずれか又は合算値と、治療期間中における該当検査の検査値変化量との関係を示すヒストグラムを生成する処理と、
    前記所定疾病と、該当疾病に対してなされた治療及び前記所定検査との各間の対応関係について、該当する対応関係を有するレコード数に応じて関係性の標準度が高いと判定する処理を、前記治療記録及び前記ガイドラインについて実行し、前記各対応関係と当該各対応関係に関する前記関係性の標準度とをあわせた所定情報を前記治療記録及び前記ガイドラインについて生成して表示装置に表示する処理と、
    前記治療記録に関し表示した前記所定情報において、前記関係性の標準度の高低に基づくユーザ判断の結果である、標準的な治療及び検査に関するユーザ指定として、該当対応関係の指定を入力装置で受け付け、当該指定を受けた対応関係における該当治療の実施頻度分のデータを前記ヒストグラム中から削除し、当該削除後におけるヒストグラムを表示装置に表示する処理と、
    を実行させることを特徴とする標準外治療判定支援プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019125240A (ja) * 2018-01-18 2019-07-25 株式会社日立製作所 分析装置および分析方法
JP2020501278A (ja) * 2016-12-12 2020-01-16 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 健康状態の計算解析を容易化するシステム及び方法

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