JP2015153211A - 受付装置及び受付方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】視覚障害者等が信頼性のより高い書面申込みを行うための支援技術を提供することを課題とする。【解決手段】申込みを受け付ける受付装置1に、申込みに用いられる申込情報を取得して、点字及び墨字のそれぞれにより申込用紙2へ印字する印字手段F11と、申込用紙2を受付装置1に拘束した状態で、申込用紙2のうち少なくとも印字手段F11により印字された部分を提示する提示手段F12と、当該拘束がされた状態で申込者から申込ボタン13の押下を申込操作として受け付ける申込受付手段F13とを備えた。【選択図】図3

Description

本発明は、申込みを受け付ける装置に関する。
従来、窓口等において様々な取引依頼やサービスの書面による申込みが行われている。例えば、銀行窓口で払込依頼書を用いた送金サービスの申込みが行われている。
このような窓口等の手続きにおいて、視覚障害者等が申込みを行う場合、申込用紙への筆記が困難であるため、窓口担当者等が代筆して記入することが行われている。この際、窓口担当者が視覚障害者等である申込者に口頭で記入内容を確認することや、申込者の家族等が記入された内容を確認することが行われている。
また従来、視覚障害者等の手続きを支援する技術が提案されている。例えば、目の不自由な者による書類内容の確認を支援する書類自動発行機が提案されている(特許文献1を参照)。視覚障害者等の投票を支援する投票システムも提案されている(特許文献2及び3を参照)。視覚障害者が、印刷物の機械読み取り可能なコードを用いて、企業が提供する個人情報を、インターネットを介して入手可能とする技術も提案されている(特許文献4を参照)。
特開平10−124736号公報 特開2000−330466号公報 特開2002−157625号公報 特開2003−178276号公報
上述のような窓口での代筆や口頭確認等によると、申込者である視覚障害者等は、書面による申込みを行うことが可能になる。
しかし、記入内容の確認が、窓口担当者や家族等の申込者本人以外の他者を介したものであるため、申込者との意思疎通の不全や確認漏れ等が発生し得た。そのため、申込者本人の意思等と異なった内容や誤記等を含む書面による申込みが受け付けられ、処理されてしまう場合があり得た。提案されている上述の視覚障害者等の手続きを支援する技術を用いても、このような場合が必ずしも防止されるわけではない。
このような状況に鑑み、本発明は、視覚障害者等が信頼性のより高い書面申込みを行うための支援技術を提供することを課題とする。
本発明では、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。すなわち、本発明は、次の受付装置である。
申込みを受け付ける受付装置であって、
前記申込みに用いられる申込情報を取得して、凹凸により言語を表記する凹凸文字、及び墨字のそれぞれにより申込用紙へ印字する印字手段と、
前記申込用紙を前記受付装置に拘束した状態で、前記申込用紙のうち少なくとも前記印
字手段により印字された部分を提示する提示手段と、
前記拘束がされた状態で申込者から申込操作を受け付ける申込受付手段と、
を備える受付装置。
ここで、凹凸により言語を表記する凹凸文字は、触覚により知覚できる文字全般を意味し、例えば、点字である。また、墨字は、視覚により知覚できる文字を意味する。また、申込用紙は、申込者の意思、希望等を伝えるための用紙であり、依頼書、契約書、申請書、取扱票、申込書、その他の名称の用紙であってもよい。
本発明によれば、申込用紙が受付装置に拘束された状態で、申込情報が凹凸文字及び墨字により印字された部分が提示された後、申込操作が受け付けられる。そのため、視覚障害者等である申込者本人が、凹凸文字によって申込用紙の記載内容を直接確認した上で、用紙の取り違え等がないままに、当該確認した申込用紙に対して申込みの意思を表示できる。そのため、申込者の意図しない記載に基づく申込みが受け付けられてしまうことを抑制できる。本発明によれば、視覚障害者等が、信頼性のより高い、書面による申込みを行うことができる。
また、本発明に係る受付装置は、次の特徴を有してもよい。
前記提示手段は、前記申込受付手段による受け付けがされた場合に、前記申込用紙の前記拘束を解除する。
このような本発明によれば、凹凸文字及び墨字で申込みの内容を記した申込用紙が、申込みの受け付け後に受付装置から引き離し可能になる。そのため、視覚障害者にとっても、内容を容易に確認可能な書面を申込の証跡として保管等することができる。
また、本発明に係る受付装置は、次の特徴を有してもよい。
前記申込受付手段による受け付けがされた場合に、申込みが受付済みであることを示す表記を、凹凸文字及び墨字のそれぞれで前記申込用紙へ印字する受付済印字手段を更に備える。
このような本発明によれば、受付済みであることが、凹凸文字及び墨字で申込用紙に記録される。そのため、受付済みであることが視覚障害者にとっても容易に確認可能な書面を、申込みの証跡として保管等できる。
また、本発明に係る受付装置は、次の特徴を有してもよい。
前記受付装置は、申込みを処理する申込処理装置と通信可能に接続し、
前記申込受付手段は、前記申込情報を前記申込処理装置へ送信して、前記申込処理装置に前記申込みを処理させる。
このような本発明によれば、受け付けられた申込みの申込情報が自動的に送信され、処理され得るため、申込みを効率よく処理することができる。
また、本発明に係る受付装置は、次の特徴を有してもよい。
前記受付装置は、申込用紙の光学的な画像情報を読み取る画像読取手段を更に備え、
前記申込受付手段は、前記拘束がされた状態で前記申込操作を受け付けた場合に、前記画像読取手段によって前記申込用紙の画像情報を取得し、取得した画像情報が示す申込情報に基づく申込みを受け付ける。
このような本発明によれば、申込操作がされた際の申込用紙の実際の記載に基づいて申込みが受け付けられる。そのため、申込みの内容を示す原本としての申込用紙を保管等す
ることが可能になる。万一、申込みが受け付けられた後に申込みに関する何らかのトラブルが発生した場合等に、その原本の書面を容易に確認することができる。
また、本発明は、次の受付方法であってもよい。
申込みの受付方法であって、
凹凸により言語を表記する凹凸文字を印字する凹凸文字印字部と、
墨字を印字する墨字印字部と、
申込用紙を拘束する拘束部と、
を備える装置が、
前記申込みに用いられる申込情報を取得し、前記凹凸文字印字部及び前記墨字印字部を用いて、凹凸文字及び墨字のそれぞれにより、前記申込情報を前記申込用紙へ印字する印字ステップと、
前記拘束部を作動させて、前記申込用紙のうち少なくとも前記印字ステップにおいて印字された部分が提示されるように、前記申込用紙を前記装置に拘束する拘束ステップと、
前記拘束がされた状態で申込者からの申込操作を受け付ける申込受付ステップと、
を実行する、受付方法。
本発明によれば、視覚障害者等が信頼性のより高い書面申込みを行うことができる。
図1は、実施の形態における金融サービスシステムを例示する図である。 図2は、実施の形態に係る受付装置の外観を例示する図である。 図3は、実施の形態に係る受付装置の内部構成を例示する図である。 図4は、実施の形態における受付装置の機能構成を例示する図である。 図5は、実施の形態における申込用紙の印字様式を例示する図である。 図6は、実施の形態における印字時の申込用紙の配置を例示する図である。 図7は、実施の形態における提示時の申込用紙の配置を例示する図である。 図8は、提示動作の流れを例示する図である。 図9は、申込受付動作の流れを例示する図である。 図10は、別の実施の形態に係る受付装置のハードウェア構成を例示する図である。
以下、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」とも表記する)を、図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する一例を示すものであって、本発明を以下に説明する具体的な構成に限定するものではない。本発明を実施するにあたっては、実施の形態に応じた具体的な構成が適宜採用されることが好ましい。
本実施形態に係る受付装置は、銀行店舗の窓口において、送金、口座開設等の金融サービスの申込みを受け付ける装置として説明される。また、本実施形態に係る凹凸文字は、点字として説明される。また、本実施形態に係る申込処理装置は、ホストコンピュータとして説明される。なお、受付装置は、金融サービスの申込みに限らず、保険契約の申込み、旅行代理店における旅行参加の申込み、転居時における郵便物等の転送サービスの申込み、その他の様々な申込みを受け付ける装置であってもよい。
<ハードウェア構成>
図1は、本実施形態における金融サービスシステムを例示する図である。図1には、受付装置1、申込用紙2、窓口端末3、銀行店舗4、ホストコンピュータ5、及びネットワーク6が示されている。
受付装置1は、銀行店舗4の窓口に設置され、銀行店舗4に訪れて手続きを行う申込者が申込みの意思表示をするために申込操作を行う装置である。受付装置1には、申込みの手続きに用いる申込用紙2が載置される。受付装置1の詳細な構成は、後述する。
申込用紙2は、窓口での申込みに使用され、必要事項記入するための所定の用紙である。申込用紙2は、例えば、口座への送金を申し込むために、送金先口座や申込者の情報を記入する用紙である。なお、受付装置1が使用する申込用紙2は、視覚障害を有さない者が窓口で通常使用する用紙と共通のものであることが好ましいが、受付装置1専用の用紙であってもよい。
窓口端末3は、銀行店舗4の窓口に設置され、手続きを担当する窓口担当者が操作するコンピュータである。窓口端末3は、窓口における手続きに関する各種処理を行う。窓口端末3は、受付装置1と通信可能に接続する。また、窓口端末3は、ネットワーク6を介してホストコンピュータ5とも通信可能に接続する。また、窓口端末3は、キーボード等の操作部31を備える。
ホストコンピュータ5は、計算センター等に設置される、メインフレーム等の大型コンピュータである。ホストコンピュータ5は、金融取引に関する各種処理等を行う。ホストコンピュータ5は、HDD(Hard Disk Drive)等の補助記憶装置51を備える。補助記憶装置51には、預金口座の管理情報や受付済みの申込みに関する情報などを格納するデータベースが構築されている。なお、図1では、ホストコンピュータ5が1台のコンピュータで例示されているが、ホストコンピュータ5は、例えば、ネットワークで接続された複数台のコンピュータであってもよい。
ネットワーク6は、専用回線等を用いて構成される通信ネットワークである。なお、ネットワーク6には、イントラネット、VPN(Virtual Private Network)等が用いられてもよい。
図2は、本実施形態に係る受付装置1の外観を例示する図である。図2(a)は、受付装置1の外観を例示する斜視図であり、図2(b)は、受付装置1を上方から見た平面図である。
受付装置1には、申込用紙2が水平に載置される載置台11、載置台11の上方に設けられた固定カバー12、載置台11上に設けられた申込ボタン13、及び、窓口端末3と接続する通信ケーブル14を備える。固定カバー12には、申込用紙2が挿入され、固定カバー12を図中の左右の方向に貫通する挿通孔121が、載置台11の高さに設けられている。また、載置台11及び固定カバー12は、各種の機械部品や電子部品が収納される筐体になっている。申込ボタン13は、申込者が受付装置1へ申込みの意思を伝えるための押しボタンである。
図3は、本実施形態に係る受付装置1の内部構成を例示する図である。図3(a)は、受付装置1の主要断面を示す模式図である。図3(a)には、図2(b)に示したAA’線断面が示されている。載置台11内部には、点字印字部15、紙送りローラ17、及び制御部19が設けられている。固定カバー12内部には、墨字印字部16、及び固定部18が設けられている。載置台11と固定カバー12との間は、申込用紙2が通過可能な幅を有する挿通孔121である。
点字印字部15は、入力される点字データに対応した突起パターンを用紙面に形成することで、点字を用紙へ印字する部品である。点字印字部15は、凹凸文字印字部の一例で
ある。点字印字部15として、例えば、裏面から金属ピンで叩いて用紙を突起させて点字を形成するドットインパクト方式の点字プリンタを採用できる。なお、点字印字部15は、熱転写方式の点字プリンタ等その他の点字出力機器であってもよい。
墨字印字部16は、入力される文字データに対応した文字の形状に応じて、インクやトナーを用紙へ付着させることで、墨字を用紙へ印字する部品である。墨字印字部16として、例えば、ドットインパクト方式、インクジェット方式、あるいはレーザ方式のプリンタを採用できる。
紙送りローラ17は、紙送りローラ17と接する申込用紙2を載置台11上で移動するための略円筒形の部品である。紙送りローラ17は、モータと接続しており、モータによって回転駆動する。紙送りローラ17と接する申込用紙2は、摩擦等よって、図3(a)の左右方向に移動することになる。
固定部18は、挿通孔121に挿入された申込用紙2を載置台11上で固定するための部品である。固定部18は、制御信号に従ってその底面が上下に駆動する。固定部18の底面が下方へ移動すると、挿通孔121に挿入された申込用紙2は、鉛直下向きに押圧され、載置台11の上面との間で挟圧されて固定される。固定部18の底面及び載置台11の上面との間の摩擦力等によって、通常程度の力強さを有する者では、申込用紙2を受付装置1から引き離すことができなくなる。固定部18の底面の表面は例えばゴム製であり、申込用紙2に傷等がつかないように押止できる。固定部18は、拘束部の一例である。
また、固定部18は、申込用紙2への押圧の阻害を検出するセンサや、固定中である申込用紙2の移動を検出するセンサを有しており、固定動作が阻害されたことを検出できる。固定部18は、例えば、外部からの力で無理に固定が解除された場合や、固定された申込用紙2が引き抜かれた場合に、固定動作の阻害を検出する。
なお、1つまたは複数の穴が所定位置に設けられた申込用紙2を採用し、固定部18は、申込用紙2の各穴に、棒状の挿通部材を挿通させることで、申込用紙2を載置台11上で固定するものであってもよい。この場合において、固定部18は、上下に駆動する挿通部材を申込用紙2の穴と同数有する。挿通部材の水平断面の形状及び大きさは、穴の形状及び大きさに応じたものとなっている。固定部18は、まず、挿通部材それぞれを下降させて、載置台11上の申込用紙2の各穴を通過させる。固定部18は、次に、挿通部材を静止させ、挿通部材が紙面に対して垂直に申込用紙2を貫通した状態を維持する。挿通部材がこのように穴に挿通されると、各挿通部材によって各穴が埋められた状態になり、申込用紙2は、載置台11に固定される。
また、固定部18は、申込用紙2の裏面の全部または一部を、下方から真空ポンプ等を用いて吸引することで、申込用紙2を載置台11上で固定するものであってもよい。また、固定部18は、帯電装置を用いて静電気により申込用紙2を載置台11上で固定するものであってもよい。また、申込用紙2を固定する固定部18の代わりに、固定はしないが申込用紙2を載置台11近傍から自由に移動できないように、その移動を制限するものが採用されてもよい。
制御部19は、点字印字部15、墨字印字部16、紙送りローラ17、固定部18等の各種部品と電気的に接続し、各種部品を制御する電子回路基板である。図3(b)は、制御部19の構成を例示する図である。制御部19には、CPU(Central Processing Unit)191、RAM(Random Access Memory)19、ROM(Read Only Memory)193、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Onl
y Memory)等の不揮発性メモリ194、及び通信インターフェース部195が配置される。
CPU191は、中央処理装置であり、RAM192等に展開されたプログラムの命令及びデータを処理することで、各種機器等を制御する。RAM192は、主記憶装置であり、CPU191によって制御され、各種命令やデータが書き込まれ、読み出される。不揮発性メモリ194には、各種プログラムやデータが書き込まれる。不揮発性メモリ194には、申込用紙2のレイアウト情報を格納するレイアウトデータベース、注釈メッセージを格納する注釈データベース等も構築されている。通信インターフェース部195は、通信ケーブル14が接続され、窓口端末3との通信を可能とする。
<機能構成>
図4は、本実施形態における受付装置1の機能構成を例示する図である。受付装置1は、不揮発性メモリ194に記憶されているプログラムが、RAM192に読み出され、CPU191によって実行されることで、点字印字部15等の各種機器が制御されて動作し、印字手段F11、提示手段F12、申込受付手段F13、受付済印字手段F14、及び解除手段F15を備える装置として機能する。各機能を順に説明する。
なお、本実施形態において、受付装置1が備える各機能の制御は、汎用プロセッサであるCPU191によって実行されるが、これらの制御の一部または全部は、1または複数の専用プロセッサ、ハードウェアの演算回路等によって実行されてもよい。ここで、ハードウェアの演算回路とは、例えば、論理ゲートを組み合わせた加算回路、乗算回路、フリップフロップ等をいう。また、これらの制御の一部または全部は、点字印字部15、墨字印字部16、紙送りローラ17、固定部18等の各種部品が行ってもよい。
(印字手段F11)
印字手段F11は、申込みに用いられる申込情報を取得して、点字及び墨字のそれぞれにより申込用紙2へ印字する。ここで、申込情報は、申込用紙2に記入される情報であり、例えば、申込者が送金サービスを申し込む場合には、送金先の口座番号、受取人名、送金金額、申込者の住所、氏名等を示す情報である。
印字手段F11は、通信ケーブル14を介して窓口端末3から送信される申込情報を受信することで、申込情報を取得する。また、本実施形態の印字手段F11は、申込情報に加えて、申込みの対象となる金融サービスの種類を示す申込種類情報も窓口端末3から受信して取得する。
本実施形態では、申込情報は窓口担当者が操作部31を操作することによって窓口端末3へ入力される。また、申込種類情報も、窓口担当者が操作部31を操作することによって窓口端末3へ入力される。そして、入力された申込情報及び申込種類情報は、窓口端末3から受付装置1へ送信されて、印字手段F11によって取得されることになる。
なお、本実施形態では、申込情報のすべての項目が、窓口担当者の操作によって入力されるが、入力の方法はこのような方法に限定されない。例えば、住所、氏名等の申込者の情報を、申込者が窓口へ持参するキャッシュカードに予め記録しておき、窓口端末3に接続したカードリーダから、申込者の情報を読み出して窓口端末3へ入力してもよい。
また、本実施形態では、印字手段F11が申込情報を窓口端末3から通信を介して取得するが、受付装置1が申込情報を入力するためのキーボード等の入力部を備え、印字手段F11は、入力部から入力された申込情報を取得してもよい。
印字手段F11は、受付装置1に載置された未記入の申込用紙2に対して、取得した申込情報を点字及び墨字のそれぞれにより印字する。本実施形態の印字手段F11は、同一の内容を示す点字列及び墨字列の対応関係がわかるように、対応する点字列及び墨字列を互いに近い位置に印字する。
図5は、本実施形態における申込用紙2の印字様式を例示する図である。図5(a)は、印字前の申込用紙2の様式を例示する図である。印字前の申込用紙2には、申込みに関する各項目を記入する記入欄として、201A、202A、203A、204A等が設けられている。例えば、記入欄201Aは、送金を行う場合の送金先口座や送金額等を記入する取引内容の記入欄であり、記入欄202Aは、申込者の氏名を記入する欄である。なお、印字前の申込用紙2は、このような記入欄が設けられている用紙に限らず、白紙の用紙であってもよい。
図5(b)は、印字後の申込用紙2を例示する図である。図中の網掛けがされた「∩」記号は、点字の印字箇所を示し、その印字内容は、付近の墨字の記載に対応した内容である。例えば、点字列202Cは、氏名の記入欄202A内に印字された墨字列202Bと対応しており、氏名を表記するものである。具体的には、点字列202Cとして、図5(c)に示すような点字パターンが、申込用紙2の紙面を盛り上げるように形成される。また、備考の記入欄204Aには、申込情報の印字の表記に関する注釈メッセージが、墨字列204B及び点字列204Cとして印字される。また、申込用紙2の書類名、記入欄の項目名等も、点字列205C、206C等として印字される。
印字手段F11は、申込用紙2が載置台11の所定位置に配置されている場合において、受付装置1から申込情報及び申込種類情報を取得したときに、印字を開始する。
図6は、本実施形態における印字時の申込用紙2の配置を例示する図である。図6(a)は、申込用紙2の印字開始前の配置を例示する図である。この配置では、申込用紙2の四辺うち、上方一辺が固定カバー12の挿通孔121に挿入されている。本実施形態では、例えば、窓口担当者が申込用紙2を当該位置に配置する。なお、受付装置1が、複数の申込用紙2を蓄積して、当該位置に配置されるように給紙する給紙機構を更に有し、申込用紙2が自動的に配置されるようにしてもよい。
図6(b)は、印字中の受付装置1の様子を例示する図である。印字手段F11は、点字印字部15及び墨字印字部16を制御して、点字及び墨字のそれぞれで申込用紙2へ申込情報を印字する。点字印字部15は、点字を表す突起を申込用紙2に形成し、墨字印字部16は、墨字を表すインク等を申込用紙2に付着させる。この際、印字手段F11は、紙送りローラ17を駆動して、申込用紙2を挿通孔121内で移動させて印字位置を調整する。なお、点字及び墨字の印字は、同時に行われてもよいし、順に行われてもよい。
印字手段F11は、点字の印字にあたり、点字訳の処理を行う。本実施形態の点字には、ブライユ式が採用されおり、漢字等を点字として直接表記できない。そのため、印字手段F11は、申込情報に含まれる文字のうち、漢字等の点字として直接表記できない文字を、所定の規則で読み仮名に変換し、点字訳を生成した上で印字する。なお、このような所定の規則による機械的な点字訳に限らず、点字の一部が窓口担当者等によって手動入力される方式が採用されてもよい。
また、申込情報は、旧字体や複数の読み方がある等の理由で、点字訳をすると元の文字が特定できないような文字を含む場合がある。また、申込情報は、類似する外観を有する文字がある等の理由で、窓口担当者が誤入力しやすい文字を含む場合がある。印字手段F11は、このような文字が申込情報に含まれる場合、元の文字の表記を伝えるための注釈
メッセージを、注意喚起のメッセージとして、当該文字が含まれている記入項目名とともに、備考の記入欄203Aに点字及び墨字で印字する。この印字は、例えば、対象となる混同しやすい文字と所定の注釈メッセージとの組を不揮発性メモリ194に注釈データベースとして記憶しておくことで実現される。なお、注釈データベースは、窓口端末3、ホストコンピュータ5、その他の記憶機能を持った装置によって記憶され、受付装置1が、通信インターフェース部195を介して注釈メッセージに関する情報を、その記憶先から取得してもよい。また、注釈メッセージは、備考の記入欄の代わりに、申込用紙2の余白等に記載されてもよい。
このような注釈メッセージの印字によれば、視覚障害者等が、より高い精度で申込情報の内容確認を行うことができる。特に、氏名、住所等の正確な表記が求められる金融機関での手続き等において、より効果的な申込情報の事前確認が可能となる。
なお、点字には、漢点字等、漢字を直接表記できる方式が採用されてもよい。また、点字の代わりに、点以外の凹凸パターンで触覚により知覚できる文字や図形が採用されてもよい。
印字手段F11は、印字位置の調整に関して、不揮発性メモリ194のレイアウトデータベースを参照し、窓口端末3から取得した申込種類情報に対応する、申込用紙2のレイアウト情報を取得する。印字手段F11は、取得したレイアウト情報が示す申込用紙2における各記入欄の位置を参照して、申込情報の各項目を、申込用紙2の適切な位置に印字する。このような印字手段F11の処理によって、本実施形態の受付装置1は、複数種類の申込用紙2に対応できる。
なお、受付装置1が、載置された申込用紙2の種類を自動的に識別して申込種類情報を取得する機構を備え、印字手段F11は、この機構から取得した申込種類情報に基づいてレイアウト情報を取得してもよい。当該機構として、例えば、申込用紙2に種類を示すバーコードを印刷しておき、受付装置1がバーコードリーダにより種類を読み取る機構を採用できる。
(提示手段F12)
提示手段F12は、申込用紙2を受付装置1に拘束した状態で、申込用紙2のうち少なくとも印字手段F11により印字された部分を、提示する。具体的には、提示手段F12は、まず、印字手段F11による印字がされた後の申込用紙2を、紙送りローラ17を駆動して、固定カバー12の挿通孔121に上部が挿入された配置になるように移動する。提示手段F12は、次に、固定部18を駆動して、申込用紙2を載置台11に押止する。申込用紙2は、載置台11に固定され、受付装置1から引き離し不能に拘束された状態となる。また、申込用紙2のうち、印字された部分は、申込者に対して提示されることになる。
図7は、本実施形態における提示時の申込用紙2の配置を例示する図である。図7では、申込用紙2の上部は、挿通孔121に挿入され、固定部18によって載置台11に押止されている。申込用紙2のうち、余白である上部以外は固定カバー12に覆われることなく、露出している。そのため、申込者は、指7で触れることによって印字された点字を読み取り、申込情報を確認することができる。
なお、本実施形態の提示手段F12は申込用紙2の上部のみを押止して固定するが、申込用紙2を拘束する方法は、このような方法に限らない。例えば、申込用紙2の周囲四辺すべてを押止することが採用されてもよい。
(申込受付手段F13)
申込受付手段F13は、提示手段F12による拘束がされた状態で申込者から申込操作を受け付け、申込みに関する処理を行う。申込受付手段F13は、窓口端末3を経由して申込みを処理するホストコンピュータ5へ申込情報を送信して、ホストコンピュータ5に、申込みを処理させる。
具体的には、申込受付手段F13は、申込用紙2が固定部18によって固定されている場合に、申込操作として申込ボタン13の押下を受け付ける。申込受付手段F13は、申込操作を受け付けると、印字手段F11の印字対象となった申込情報を、通信ケーブル14を介して窓口端末3へ送信する。申込受付手段F13は、更に、窓口端末3に、申込情報をホストコンピュータ5へ送信させる。一方、ホストコンピュータ5は、申込情報を受信し、申込みを即座に処理するか、または、申込情報をデータベースへ格納して適時に申込みを処理することになる。
本実施形態の申込受付手段F13によれば、受け付けられた申込みの申込情報が自動的に送信され、処理され得るため、申込みを効率よく処理することができる。なお、受付装置1がネットワーク6に直接接続し、申込受付手段F13は、窓口端末3を経由せずに、ホストコンピュータ5へ申込情報を直接に送信してもよい。また、申込受付手段F13が、申込情報の代わりに、申込みを受け付けたことを示す申込受付情報を窓口端末3へ送信してもよい。また、受付装置1が取り外し可能な記録媒体の読み書き機器を備え、申込受付手段F13が、申込情報を、取り外し可能な記録媒体に蓄積してもよい。この場合、当該記録媒体が手動で適宜取り出されて申込みが処理される。
なお、申込受付手段F13は、提示手段F12による拘束がされていない状態では申込操作を受け付けない。更に、申込受付手段F13は、申込用紙2の引き抜き等に起因して固定部18が固定動作の阻害を検出していた場合、申込操作を受け付けない。このような場合、提示手段F12による提示後に、申込用紙2が別の申込用紙2に変更されてしまっている可能性がある。そのため、申込者が、本来意図しない申込用紙2に対して申込みの意思を示すことがないように、申込受付手段F13は、申込操作を受け付けない。
(受付済印字手段F14)
受付済印字手段F14は、申込受付手段F13によって申込みが受け付けられた場合に、申込みが受付済みであることを示す表記を、点字及び墨字でそれぞれ申込用紙2へ印字する。具体的には、受付済印字手段F14は、申込受付手段F13による申込みの受け付け処理が完了すると、点字印字部15、墨字印字部16、及び紙送りローラ17を制御して、申込用紙2の所定位置に受付済みの表記を点字及び墨字で印字する。ここでは、受付済みである文言、日時、店舗名、窓口担当者名等が印字される。
(解除手段F15)
解除手段F15は、申込受付手段F13によって申込みが受け付けられた場合に、申込用紙2の拘束を解除する。本実施形態の受付済印字手段F14は、申込受付手段F13による申込みの受け付け処理が完了し、受付済印字手段F14よる印字が完了すると、固定部18を上方に移動させ、押圧による固定を解除する。結果、申込用紙2は、受付装置1から引き離し可能となる。
<動作>
本実施形態の受付装置1を含む金融サービスシステムは、例えば、視覚障害者である申込者が銀行店舗4の窓口に訪れ、送金等の書面申込みを希望する旨を窓口担当者へ申し出た場合に、利用される。この場合、例えば、窓口担当者は、顔写真付き本人確認等により申込者の本人確認を行う。窓口担当者は、その上で、申込者との対話によって申し込む金
融サービスの種類や申込みに用いられる情報を聞き、操作部31を用いて窓口端末3へ入力する。このような入力によって、窓口端末3において、受付装置1が取得する申込情報及び申込種類情報が準備される。
図8及び図9を用いて、本実施形態に係る受付装置1の主な動作を説明する。なお、これらの図に示された動作や処理の内容及び順序は一例であり、動作や処理の内容及び順序には、実施の形態に適したものが適宜採用されることが好ましい。
図8は、提示動作の流れを例示する図である。図8に示される動作の流れは、UML(Unified Modeling Language)のアクティビティ図で記載されている。この流れは、窓口端末3で申込情報及び申込種類情報が準備されている状況において、窓口担当者が、図6(a)が示す受付装置1の所定位置に申込用紙2を配置し、受付装置1の動作開始を指示する操作を窓口端末3に対して行ったことを契機に開始する。
ステップS101では、動作開始の指示として、申込情報等が受付装置1へ送信される。窓口端末3は、動作開始を指示する操作を窓口担当者から受け付けた場合に、既に入力されている申込情報及び申込種類情報を、動作開始の指示として、通信ケーブル14を介して受付装置1へ送信する。
ステップS102では、受付装置1において、申込情報が点字及び墨字で申込用紙2へ印字される。まず、受付装置1の印字手段F11は、申込情報及び申込種類情報を窓口端末3から受信して取得する。次に、印字手段F11は、申込情報を点字へ訳した上で、点字印字部15及び墨字印字部16を制御して、申込情報を申込用紙2へ印字する。この際、印字手段F11は、申込種類情報に応じたレイアウト情報に基づき、図6(b)が示すように、紙送りローラ17を駆動して印字位置を調整する。結果、申込用紙2は、図5(b)が示すように、点字及び墨字が印字された書面となる。ステップS102は、印字ステップの一例である。
ステップS103では、受付装置1において、申込用紙2が固定されて申込者へ提示される。受付装置1の提示手段F12は、紙送りローラ17を制御して、印字部分が露出するように申込用紙2を移動し、固定部18で申込用紙2を載置台11に固定する。結果、申込用紙2は、受付装置1に拘束され、図7が示すように、点字が読み取り可能な態様で、申込者へ提示される。ステップS103は、拘束ステップの一例である。
ステップS104では、申込者が、点字の申込情報を確認する。具体的には、申込者は、提示された申込用紙2に印字された点字を指等で読むことで、当該確認を行う。
ステップS105では、申込者が、申込情報の正誤を判断する。ステップS105で当該申込情報が正しいと判断された場合、申込者はステップS106の動作へ進む。この場合は、例えば、当該申込情報に誤記等がなく、かつ、当該申込情報の内容が申込者の意思や希望に一致している場合である。また、ステップS105で当該申込情報が正しいと判断されなかった場合、申込みは受け付けられずに、一連の動作は終了する。この場合、例えば、窓口担当者が窓口端末3を用いて申込情報を修正し、新たな申込用紙2を配置した上で、ステップS101からの動作を再度行うことが可能である。
ステップS106では、申込者が申込ボタン13を押下する。動作の流れは、図9の動作の流れへ続く。
図9は、申込受付動作の流れを例示する図である。図9に示される動作の流れは、UMLのアクティビティ図で記載されている。この流れは、申込ボタン13が押下されたこと
を契機に開始するものであり、図8のステップS106に続く流れである。
ステップS201では、申込受付手段F13が申込用紙2の固定状況を判定する。ステップS201で、ステップS103で行われた固定部18による固定が維持されていると判定された場合、動作はステップS202へ進む。ステップS201で、固定部18による固定がされていない、または、固定部18による固定動作の阻害が検出されていると判定された場合、申込操作が受け付けられずに、一連の動作は終了する。
なお、本実施形態では、このように申込ボタン13が押下された後に固定状況が判定されるが、受付装置1は、申込ボタン13が押下されるか否かに関わらず、固定部18が固定動作の阻害を検出した場合に、申込受付に関する一連の動作を即座に終了してもよい。この場合、申込受付手段F13は動作せず、申込みは受け付けらないことになる。また、このような場合において、受付装置1は、更に、固定部18が固定動作の阻害を検出した際に、申込者等へ当該検出を知らせるためのアラーム音や音声を発してもよい。
ステップS202では、申込受付手段F13が、申込者による申込ボタン13の押下を、申込操作として受け付ける。ステップS201及びS202は、申込受付ステップの一例である。
ステップS203及びS204では、申込情報がホストコンピュータ5へ送信される。まず、ステップS203では、受付装置1の申込受付手段F13が、申込情報を窓口端末3へ送信する。次に、ステップS204では、窓口端末3が、受信した申込情報をホストコンピュータ5へ送信する。結果、ホストコンピュータ5は、申込情報を受信し、データベースへ格納等して申込みを処理することになる。窓口端末3は、申込情報の送信に成功すると、送信完了の旨を受付装置1へ通知する。
ステップS205では、受付装置1の受付済印字手段F14が、送信完了の通知を受けて、点字印字部15、墨字印字部16、及び紙送りローラ17を制御して、受付済みの表記を点字及び墨字で申込用紙2へ印字する。
ステップS206では、受付装置1の解除手段F15が、固定部18を制御して、申込用紙2の固定を解除する。申込受付動作の流れは終了する。申込者は、申込用紙2を受付装置1から引き離して、申込みの内容を容易に確認可能な書面として保管することが可能となる。
以上述べたように、本実施形態によれば、申込用紙2が受付装置1に固定された状態で、申込情報を示す点字の印字部分が提示された後、申込ボタン13の押下が申込操作として受け付けられる。そのため、視覚障害者等である申込者本人が、点字によって申込用紙2の記載内容を直接確認した上で、過失等による用紙の取り違い等がないままに、当該確認した申込用紙2に対して申込みの意思を表示できる。そのため、申込者の意図しない記載に基づく申込みの受け付けが抑制され、視覚障害者等が、信頼性のより高い、書面による申込みを行うことができる。
また、受付装置1は、点字及び墨字で印字した申込用紙2を提示する。そのため、申込者が点字により申込情報の誤記等に気づいた場合に、窓口担当者が、墨字部分を参照しながら、当該誤記等の修正の相談を進めることができる。特に、本実施形態では、内容が対応する点字列及び墨字列が、互いに近い位置に印字される。そのため、申込者が修正対象の点字列を指し示すことで、窓口担当者は容易に修正箇所を把握することができる。本実施形態の受付装置1は、このように、申込者と窓口担当者との間のコミュニケーションを円滑化することもできる。
更に、本実施形態によれば、申込者本人が申込み時に確認した申込用紙2そのものを申込みの証跡として保管でき、更に、その内容が点字により容易に確認可能となる。そのため、申込者は、必要に応じて即時に申込内容を確認できるという安心感を抱くことができる。
<変形例1>
以上説明してきた実施の形態では、申込用紙2に印字された申込情報は、確認用として利用された。別の実施の形態として、印字された申込情報が申込みの内容として更に利用されてもよい。この場合、受付装置1が申込用紙2の光学的な画像情報を読み取る画像読取手段を更に備える。申込受付手段F13は、申込用紙2の拘束がされた状態で申込者から申込操作を受け付けた場合に、画像読取手段によって申込用紙2の画像情報を取得し、取得した画像情報が示す申込情報に基づく申込みを受け付ける。このような実施形態(以下「本実施形態」とも呼ぶ)について、上述の実施形態と異なる点を中心に説明する。
図10は、本実施形態に係る受付装置1のハードウェア構成を例示する図である。本実施形態の受付装置1は、上述の実施の形態と比較し、イメージスキャナ101を固定カバー12内部に更に有する。イメージスキャナ101は、CCD(Charge Coupled Device)等のイメージセンサを用いて、申込用紙2表面の画像情報を光学的に読み取る機器である。
本実施形態の画像読取手段は、プログラム等がCPU191によって実行されることで機能する。画像読取手段は、紙送りローラ17及びイメージスキャナ101を用いて、申込用紙2の光学的な画像情報を読み取る。読み取られる画像情報には、申込用紙2に墨字で印字された申込情報が含まれる。
本実施形態の申込受付手段F13は、申込用紙2が固定部18によって固定されている場合において、申込ボタン13の押下を受け付けたときに、画像読取手段によって申込用紙2の画像情報を取得する。そして、申込受付手段F13は、取得した画像情報が示す申込情報に基づく申込みを受け付ける処理を行う。具体的には、申込受付手段F13は、窓口端末3を介して、画像情報を申込情報として、ホストコンピュータ5へ送信する。なお、申込受付手段F13は、画像情報の代わりに、OCR(Optical Character Recognition)によって画像情報から抽出した文字データを送信してもよい。
動作について説明する。提示動作の流れは、図8で説明した上述の実施形態と同様である。申込受付動作の流れについては、図9のステップS203の動作が異なったものとなる。本実施形態のステップS203では、まず、画像読取手段が、申込用紙2の光学的な画像情報を読み取る。次に、申込受付手段F13が、画像情報を申込情報として窓口端末3へ送信する。次に、ステップS203では、窓口端末3が、画像情報の申込情報をホストコンピュータ5へ送信する。結果、ホストコンピュータ5は、画像情報の申込情報を受信し、データベースへ格納等して申込みを処理する。
以上説明したような本実施形態によれば、申込ボタン13が押下された際の申込用紙2の記載に基づいて申込みが受け付けられる。そのため、申込みの内容を示す原本としての申込用紙2を保管等することが可能になる。万一、申込みが受け付けられた後に申込みに関する何らかのトラブルが発生した場合等に、その原本を容易に確認することができる。
<変形例2>
以上説明してきた実施の形態では、申込者が、申込操作である申込ボタン13の押下に
より申込みの意思を受付装置1へ示した。別の実施形態として、受付装置1が申込ボタン13の代わりに指紋センサを備え、申込者が、申込操作として、自らの指紋を指紋センサへ読み取らせて指紋認証することで、申込みの意思を受付装置1へ示してもよい。
この場合、受付装置1は、申込者ごとの認証用の指紋情報を不揮発性メモリ194に予め格納している。申込受付手段F13は、提示手段F12による拘束がされた状態で申込者から指紋を読み取った場合に、申込情報に含まれる申込者の情報に基づき、格納している指紋情報から申込者の指紋情報を抽出して、その指紋情報と照合して指紋認証を行う。申込受付手段F13は、指紋認証に成功したときに、その認証操作を申込操作として受け付ける。
このような実施形態によれば、申込者のなりすまし等を抑制して、信頼性のより高い書面申込みを行うことができる。なお、指紋認証に限らず、静脈認証、虹彩認証その他の生体認証が採用されてもよい。また、生体認証ではなく、暗証番号による認証が採用されてもよい。
<変形例3>
以上説明してきた実施の形態では、申込用紙2が1枚の用紙であったが、申込用紙2は、分離可能な複数枚の用紙が重ねられた複写式の用紙であってもよい。複写式の用紙として、例えば、感圧紙やカーボン紙を重ね合わせて剥離可能に貼着させた用紙を採用できる。
この場合、墨字印字部16が墨字により申込用紙2へ印字すると、重なっている各用紙に墨字が複写されて印字される。また、点字印字部15が、点字により申込用紙2へ印字すると、重なっている各用紙に突起が形成され、点字も複写されて印字される。そのため、申込みの受け付けが完了した後に、申込用紙2を重なっている各用紙を分離することで、申込情報及び受付済みが印字された複数枚の用紙を得ることが可能である。そのため、分離した用紙それぞれを、例えば、申込者用、銀行用として保管することができる。
<変形例4>
以上説明してきた実施の形態では、受付装置1が銀行店舗4の窓口に設置されたが、受付装置1は、申込者の自宅等に設置されてもよい。この場合、例えば、受付装置1がインターネットに接続して通信し、インターネット電話の対話等を通してオペレータが入力した申込情報を、受付装置1の印字手段F11が取得して、申込用紙2に点字及び墨字で印字する。提示手段F12によって提示された後、申込者が点字で申込情報を確認して、申込ボタン13を押下すると、受付装置1が当該押下を受け付け、申込みの処理を行う。具体的には、申込受付手段F13が、インターネットを介して、申込情報をホストコンピュータ5または窓口端末3へ送信して、申込みを受け付ける。
このような実施形態によれば、視覚障害者等は、店舗窓口を訪れなくても、自宅等に居ながら信頼性の高い書面申込みを行うことができる。
1 受付装置
11 載置台
101 イメージスキャナ
12 固定カバー
121 挿通孔
13 申込ボタン
14 通信ケーブル
15 点字印字部
16 墨字印字部
17 紙送りローラ
18 固定部
19 制御部
191 CPU
192 RAM
193 ROM
194 不揮発性メモリ
195 通信インターフェース部
2 申込用紙
3 窓口端末
31 操作部
4 銀行店舗
5 ホストコンピュータ
6 ネットワーク
7 指

Claims (6)

  1. 申込みを受け付ける受付装置であって、
    前記申込みに用いられる申込情報を取得して、凹凸により言語を表記する凹凸文字、及び墨字のそれぞれにより申込用紙へ印字する印字手段と、
    前記申込用紙を前記受付装置に拘束した状態で、前記申込用紙のうち少なくとも前記印字手段により印字された部分を提示する提示手段と、
    前記拘束がされた状態で申込者から申込操作を受け付ける申込受付手段と、
    を備える受付装置。
  2. 前記提示手段は、前記申込受付手段による受け付けがされた場合に、前記申込用紙の前記拘束を解除する、
    請求項1に記載の受付装置。
  3. 前記申込受付手段による受け付けがされた場合に、申込みが受付済みであることを示す表記を、凹凸文字及び墨字のそれぞれで前記申込用紙へ印字する受付済印字手段を更に備える、
    請求項1または2に記載の受付装置。
  4. 前記受付装置は、申込みを処理する申込処理装置と通信可能に接続し、
    前記申込受付手段は、前記申込情報を前記申込処理装置へ送信して、前記申込処理装置に前記申込みを処理させる、
    請求項1から3の何れか一項に記載の受付装置。
  5. 前記受付装置は、申込用紙の光学的な画像情報を読み取る画像読取手段を更に備え、
    前記申込受付手段は、前記拘束がされた状態で前記申込操作を受け付けた場合に、前記画像読取手段によって前記申込用紙の画像情報を取得し、取得した画像情報が示す申込情報に基づく申込みを受け付ける、
    請求項1から4の何れか一項に記載の受付装置。
  6. 申込みの受付方法であって、
    凹凸により言語を表記する凹凸文字を印字する凹凸文字印字部と、
    墨字を印字する墨字印字部と、
    申込用紙を拘束する拘束部と、
    を備える装置が、
    前記申込みに用いられる申込情報を取得し、前記凹凸文字印字部及び前記墨字印字部を用いて、凹凸文字及び墨字のそれぞれにより、前記申込情報を前記申込用紙へ印字する印字ステップと、
    前記拘束部を作動させて、前記申込用紙のうち少なくとも前記印字ステップにおいて印字された部分が提示されるように、前記申込用紙を前記装置に拘束する拘束ステップと、
    前記拘束がされた状態で申込者からの申込操作を受け付ける申込受付ステップと、
    を実行する、受付方法。
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