JP2015151826A - 地盤剛性測定装置、締固め機械及び地盤剛性測定方法 - Google Patents

地盤剛性測定装置、締固め機械及び地盤剛性測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】地盤の剛性を容易に測定可能な地盤剛性測定装置及びこれを備えた締固め機械、並びに、地盤剛性測定方法を提供する。
【解決手段】地盤剛性測定装置1は、地盤に荷重を付加する載荷ロール2と、軸部103aを回転可能に支持する支持フレーム101と、支持フレーム101の下方地盤のうち、回転中心線Oの直下地点Xに対し走行方向に離間した第1地点Xについての支持フレーム101に対する離間距離Dを測定する第1測距部4と、第1測距部4の測定結果と直下地点Xについての基準離間距離Dとの差分値により、第1地点Xのたわみ量Sと直下地点Xのたわみ量Sとの差分値ΔSを算出し、少なくともこの差分値ΔSにより、地盤剛性を測定する剛性測定部6aと、を備える。締固め機械100は、地盤剛性測定装置1を備える。地盤剛性測定方法は、地盤剛性測定装置1を用いて地盤剛性を測定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、地盤の剛性を測定する地盤剛性測定装置及びこれを備えた締固め機械、並びに、地盤剛性測定方法に関する。
土地造成工事、ダムや堤防等の築堤工事及び道路工事等においては、施工領域における土や砕石等からなる地盤の沈下、軟弱化等の不具合が将来にわたって発生しないように、その地盤を、転圧輪を備えた締固め機械等によって、締固めている。そして、締固められた地盤の品質の良否を確認して、上記不具合の発生を確実に防止するようにしている。
締固められた地盤の品質評価の手法としては、フォーリングウェイトディフレクトメータ(FWD:Falling Weight Deflectmeter)やベンゲルマンビーム等の測定装置によって、地盤の表面に荷重を作用させ、その載荷点を含む周辺地盤のたわみ量を適宜箇所で測定して評価する手法が、一般的に知られている。この品質評価手法では、測定ごとに上記測定装置を地盤上の測定地点に設置し直さなければならないため、測定作業に労力を要すると共に測定地点が離散的となり品質不良を見落とすおそれがある。そこで、効率よく測定を行うことが可能であり、かつ、連続的な測定データを取得可能な、地盤の品質評価手法及び測定装置の開発が行われている。
この種の測定作業の効率向上及び連続的な測定データの取得を可能とした測定装置としては、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。この特許文献1には、地盤(路面)上を走行可能な荷重車を有し、この荷重車にその走行方向にそれぞれ離間させて取付けられ、路面からの高さを測定する非接触式の変位計を用いて、地盤上を移動しながら地盤のたわみ量を連続的に測定することが可能なたわみ測定装置が記載されている。
特開平7−248221号公報
ここで、この種の締固められた地盤の品質評価において、締固められた後の地盤に荷重を作用させ、その荷重作用時における地盤のたわみ量が小さい箇所と大きい箇所がある場合、たわみ量が小さい箇所の地盤の変形抵抗性は、たわみ量が大きい箇所の変形抵抗性より大きいと評価できる。しかし、たわみ量の大小関係だけで地盤の品質を評価する場合、たわみ量が小さい箇所と大きい箇所との間の相対的な地盤の品質を評価できるだけであり、地盤自体の絶対的な品質を評価することはできない。つまり、たわみ量は、地盤に作用させる荷重(荷重値)と地盤の物性値の両者から定まる値であり、荷重の大きさによって変動する値であって、地盤自体の物性値ではない。
したがって、たわみ量は地盤の品質評価の判断パラメーターとしては不十分である。
しかしながら、特許文献1に記載の測定装置は、単に、地盤のたわみ量を測定しているに過ぎず、地盤の品質評価における適切な判断パラメーターを取得することができず、その工夫が求められている。
本発明は、このような実情に着目してなされたものであり、地盤の品質評価におけるより適切な判断パラメーターとして、地盤の剛性を容易に測定可能な地盤剛性測定装置及びこれを備えた締固め機械、並びに、地盤剛性測定方法を提供することを目的とする。
上記課題に対して、本発明に係る地盤剛性測定装置は、その一態様として、地盤の剛性を測定すると共に該地盤上を走行可能な地盤剛性測定装置であって、円筒状に形成され前記地盤上を転動しつつ該地盤に荷重を付加する載荷ロールと、前記載荷ロールの軸部を回転可能に支持し、走行方向に延設されてなる支持フレームと、前記支持フレームに固定され、前記支持フレームの下方地盤のうち、前記軸部の回転中心線の直下地点に対し前記走行方向に離間した第1地点についての前記支持フレームに対する離間距離を測定する第1測距部と、前記第1測距部の測定結果と前記直下地点についての前記支持フレームに対する基準離間距離との差分値により、前記第1地点の地盤のたわみ量と前記直下地点の地盤のたわみ量との差分値を算出し、少なくとも、該たわみ量の差分値に基づいて、前記地盤の剛性を測定する剛性測定部と、を備えて構成される。
また、本発明に係る締固め機械は、その一態様として、地盤上を転動して該地盤を締固める転圧輪を有し、前記地盤上を走行可能な締固め機械であって、上記一態様の地盤剛性測定装置を備え、前記転圧輪は、前記地盤剛性測定装置の前記載荷ロールを兼ねる構成とする。
そして、本発明に係る地盤剛性測定方法は、その一態様として、地盤上で該地盤の剛性を測定する地盤剛性測定方法であって、前記地盤上を転動可能な載荷ロールにより該地盤に荷重を付加する工程と、前記載荷ロールの軸部を回転可能に支持しかつ走行方向に延設されてなる支持フレームの下方地盤のうち、少なくとも前記軸部の回転中心線の直下地点に対し前記走行方向に離間した第1地点についての前記支持フレームに対する離間距離を測定する工程と、前記離間距離の測定結果と前記直下地点についての前記支持フレームに対する基準離間距離との差分値により、前記第1地点の地盤のたわみ量と前記直下地点の地盤のたわみ量との差分値を算出し、少なくとも、該たわみ量の差分値に基づいて、前記地盤の剛性を算出する工程と、を含んで構成される。
本発明に係る地盤剛性測定装置及び締固め機械の上記一態様によると、地盤上を走行可能とし、載荷ロール(転圧輪)によって、地盤に荷重を付加し、載荷ロールの軸部を回転可能に支持し走行方向に延設されてなる支持フレームに固定される第1測距部によって、支持フレームの下方地盤のうち、軸部の回転中心線の直下地点に対し走行方向に離間した第1地点についての支持フレームに対する離間距離を測定し、剛性測定部によって、第1測距部の測定結果と直下地点についての支持フレームに対する基準離間距離との差分値により、第1地点の地盤のたわみ量と直下地点の地盤のたわみ量との差分値を算出し、少なくとも、このたわみ量の差分値に基づいて、地盤の剛性を測定する構成であるため、地盤上を走行可能であると共に、地盤自体の絶対的な品質の評価が可能であり、地盤自体の物性値である地盤の剛性の測定データを取得することができる。
このようにして、地盤の品質評価におけるより適切な判断パラメーターとして、地盤の剛性を容易に測定可能な地盤剛性測定装置を提供することができる。
また、本発明に係る地盤剛性測定装置及び締固め機械の上記一態様によると、地盤上を走行可能であるため、地盤上を走行しながら地盤の剛性を測定することにより、測定ごとに測定機器を地盤上に設置する必要がなく、かつ、測定対象領域において連続的な測定データを取得することができる。これにより、効率よく測定作業を行うことができ、かつ、地盤の品質不良を見落とすことなく、地盤の品質評価を適切に行うことができる。
また、本発明に係る締固め機械の上記一態様によると、地盤を締固める転圧輪は地盤剛性測定装置の載荷ロールを兼ねる構成であるため、測定装置のコスト低減及びコンパクト化を図ることができる。さらに、例えば、転圧輪によって、地盤を締固め、その後、この締固めた地盤上を再度走行し、地盤剛性測定装置によって、締固められた地盤の剛性を測定することができるため、地盤の締固め作業と地盤の品質確認作業とを一連の流れで効率的に行うことができる。
そして、本発明に係る地盤剛性測定方法の上記一態様によると、地盤自体の絶対的な品質の評価が可能であり、地盤自体の物性値である地盤の剛性の測定データを取得することができる。このようにして、地盤の品質評価におけるより適切な判断パラメーターとして、地盤の剛性を容易に測定可能な地盤剛性測定方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る地盤剛性測定装置の概略構成を説明するための図である。 図1に示す矢印A方向から見た締固め機械の正面図である。 図1のB−B断面図である。 上記実施形態における地盤剛性測定装置の概略構成を示すブロック図である。 地盤剛性測定装置の剛性測定原理を説明するための図であり、載荷ロール(転圧輪)の荷重によって地盤が撓んでいる状態を示す。 地盤剛性測定装置の基準測距部の取付け位置の第1変形例を説明するための図であり、図4と同じ断面位置で示した図である。 地盤剛性測定装置の基準測距部の取付け位置の第2変形例を説明するための図であり、図4と同じ断面位置で示した図である。 地盤剛性測定装置の基準測距部の取付け位置の第3変形例を説明するための図であり、図4と同じ断面位置で示した図である。 地盤剛性測定装置の基準測距部の取付け位置の第4変形例を説明するための図であり、図4と同じ断面位置で示した図である。 地盤剛性測定装置の載荷ロール(転圧輪)の支持構造の変形例を説明するための図であり、図4と同じ断面位置で示した部分断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る地盤剛性測定装置の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による地盤剛性測定装置1の概略構成を示す図であり、地盤上を走行して地盤を締固める締固め機械100に適用した場合を一例として示している。なお、以下の締固め機械100は、本発明に係る締固め機械の一実施形態の説明でもある。
前記締固め機械100は、ダムや堤防等の築堤工事及び道路工事等の施工領域における土や砕石等からなる地盤上を転動して該地盤を締固める転圧輪を有し、該地盤上を走行可能な車両であり、例えば、土工用のローラである。ローラとしては、前輪が転圧輪、後輪がゴム製タイヤのタイプや、前後輪とも転圧輪のタイプ、そして、転圧輪が振動可能なタイプ等、様々な種類のものがある。
本実施形態において、締固め機械100は、前輪が転圧輪で、後輪がゴム製タイヤであるものとし、かつ、転圧輪が振動可能ないわゆる振動ローラであるものとして、以下に説明する。図1及び図2において、締固め機械100は、地盤剛性測定装置1と、前方車体101と、後方車体102と、を備えて構成される。
前記前方車体101は、図1に示すように、全体として、走行方向(図1において白抜き矢印で示す方向)に延設されてなり、図3に示すように、鉄製の転圧輪103の軸部103aを回転可能に支持する。この軸部103aの支持構造については、後述する。
本実施形態において、転圧輪103は地盤剛性測定装置1の後述する載荷ロール2を兼ねており、前方車体101が、本発明に係る地盤剛性測定装置の「支持フレーム」に相当する。
前方車体101は、具体的には、図3に示すように、転圧輪103の後述する一対のプレート103c,103dとそれぞれ対向する一対のサイドフレーム101a,101b(図2及び図3参照)と、後方車体102とは反対側の端部において一対のサイドフレーム101a,101bの間を連結する上下一対のフロントフレーム101c,101d(図2参照)と、一対のフロントフレーム101c,101dの間を連結する複数のリブ101eとを備えて構成される。
前記後方車体102は、全体として、走行方向に延設されてなり、ゴム製タイヤからなる後輪104を回転可能に軸支すると共に、操縦室フレーム105を備える。操縦室フレーム105内には、操縦部105aと、後述する測定器本体6及び表示部8が設けられ、操縦室フレーム105の天井部には、後述する位置検知部7のGPSアンテナ7aが設けられている。また、後方車体102は、例えば、エンジン(図示省略)を備え、このエンジンを駆動源として駆動する走行用油圧モータ(図示省略)により後輪104を回転させる。上記エンジンは、後述する転圧輪103の走行用油圧モータM及び加振機構駆動用油圧モータ(図示省略)の駆動源でもある。
前記転圧輪103は、地盤上を転動して該地盤を締固めるものであり、円筒状に形成されてなり、例えば、上下に振動しつつ、地盤上を転動して効果的に地盤を締固め可能に構成されている。転圧輪103の円筒表面は、平滑に形成されている。ここで、この転圧輪103により締固められた後の地盤の表面には、局所的な凹凸がほぼ無く、かつ、締固め機械100の通過後に大きなうねりも無く、地盤は平滑化される。
転圧輪103は、具体的には、図3に示すように、中空円筒形状をなし、その円筒周壁103bの内周面には、円板形状の一対のプレート103c,103dが互いに離間して固定されている。各プレート103c,103dは、円筒周壁103bの幅方向端面からそれぞれ内方に位置している。
一方のプレート103cの中央部には、軸部103aが突設されている。他方のプレート103dの中央部には、転圧輪103を回転させる走行用油圧モータMの出力部Maが取付けられている。軸部103aは、一方のサイドフレーム101aに防振ゴムGを介して取り付けられた取付け板103eに、軸受部103fを介して回転可能に支持される。走行用油圧モータMのモータ部Mbは、他方のサイドフレーム101bに防振ゴムGを介して取り付けられたモータ固定板103gに固定される。このようにして、軸部103aは前方車体101(サイドプレート101a)に回転可能に支持され、走行用油圧モータMの出力部Maの回転により、転圧輪103は走行回転する。
また、図示省略するが、一対のプレート103c,103dの間には、加振機構が挟持されている。そして、取付け板103eには、図示省略するが、加振機構駆動用油圧モータが取付けられ、その出力軸の回転動力を、軸部103aの内部を貫通する加振機構の起振軸に伝達可能に構成されている。これにより、加振機構駆動用モータが駆動すると加振機構により振動が発生して、転圧輪103が振動する。このとき、防振ゴムGが変形し、転圧輪103の回転中心線Oの前方車体101に対する位置が変動する。振動ロールにおいては、地盤の締固め時に、転圧輪103を例えば上下に振動させるので、この振動の前方車体101への伝達を抑制する必要がある。そのため、前述したように前方車体101と転圧輪103の間に、防振ゴムGが設けられている。
例えば、転圧輪103により締固められて平滑化された地盤の地表面(後述の図4及び図5に破線で示す締固め後の地表面)上を、転圧輪103が再度転動して、地盤に荷重が付与されると、地盤の地表面は図4及び図5に実線で示すようにたわむ。以下に、荷重の付与により地盤の地表面がたわむことを利用して、地盤の剛性を測定する地盤剛性測定装置1について、詳述する。なお、締固め時には、加振機構を駆動させ、転圧輪103を振動させるが、以下の地盤剛性測定時には、加振機構は停止させている。
前記地盤剛性測定装置1は、地盤の剛性を測定するものであり、図1〜図4に示すように、例えば、載荷ロール2と、支持フレーム3と、第1測距部4と、基準測距部5と、測定器本体6と、位置検知部7と、表示部8と、を備えて構成される。
図4は、地盤測定剛性測定装置1の概略構成を示したブロック図であり、支持フレーム3については図示省略している。図5は、地盤剛性測定装置1による地盤の剛性を測定する測定原理を説明するための図であり、載荷ロール2(転圧輪103)の荷重によって地盤がたわんでいる状態を示す。なお、図4及び図5においては、地盤のたわみを誇張して示している。また、図4及び図5において、後述する測距部基準面は、回転中心線Oより上方に示されているが、本実施形態において、実際には、図1に示すように、回転中心線Oより下方に位置している。
前記載荷ロール2は、円筒状に形成され、地盤上を転動しつつ該地盤に荷重を付加するものであり、本実施形態においては、地盤締固め用の転圧輪103を利用して構成されている。つまり、転圧輪103は、地盤の締固め時には、締固め用のロールとして機能し、地盤締固め後の地盤剛性測定時には、加振機構を停止させ、締固められた地盤に荷重を付加してたわませるロールとして機能する。以下において、載荷ロール2を転圧輪103と区別する必要がない場合は、載荷ロール2を転圧輪103と言う。
前記支持フレーム3は、転圧輪103の軸部103aを回転可能に支持し、走行方向に延設されてなるものであり、本実施形態においては、締固め機械100の前方車体101を利用して構成されている。以下において、支持フレーム3を前方車体101と区別する必要がない場合は、支持フレーム3を前方車体101という。
また、本実施形態においては、防振ゴムGにより、転圧輪103の回転中心線Oの前方車体101に対する位置を可動に、転圧輪103の軸部103aを支持するように構成されている。なお、地盤剛性測定時は、加振機構を停止させるが、車体101等の自重により、防振ゴムGは変形するため、後述する基準離間距離D(図4及び図5参照)の実際の値は、測定しなければ正確に求まらない。このため、本実施形態においては、第1測距部4とは別に、基準測距部5を設けている。防振ゴムG等の可動部や構造上のあそび等がなければ、基準離間距離Dは、設計値によって定まる固定値となる。
前記第1測距部4は、前方車体101に固定され、前方車体101の下方地盤のうち、図4に示すように、転圧輪103の回転中心線Oの直下地点Xに対し走行方向に離間した第1地点Xについての前方車体101に対する離間距離Dを測定するものである。
第1測距部4は、具体的には、非接触式の距離計(変位計)、例えばレーザ変位計であり、図1及び図2に示すように、例えば、前方車体101のフロントフレーム101dの下面に、ブラケット4aを介して取付けられ、鉛直下向きにレーザ光(図1、図2及び図4に破線矢印で示す)を投光可能に構成される。
第1地点Xについての前方車体101に対する離間距離Dとは、例えば、図4に示すように、レーザ光を投光する箇所を含む面(以下において第1測距部4の測距部基準面という)と第1地点Xとの間の距離であり、第1測距部4は、この距離に対応する信号を、離間距離Dの測定結果として、剛性測定部6aに出力可能に構成されている。
第1測距部4は、より具体的には、フロントフレーム101dにおける転圧輪103の幅方向内側、好ましくは幅方向中央に対応する位置に取付けられている。これにより、転圧輪103により地盤に轍ができてしまう場合であっても、その影響を受けずに測定をすることができ、また、幅方向中央に対応する位置に取付けることにより、転圧輪103が幅方向中央を中心として傾いたとしても、その影響を受けずに測定をすることができる。
前記基準測距部5は、前方車体101に固定され、図4に示すように、回転中心線Oの直下地点Xについての前方車体101に対する離間距離である基準離間距離Dを測定するものである。
基準測距部5は、具体的には、第1測距部4と同様に、例えばレーザ変位計であり、図1及び図2に示すように、前方車体101の他方のサイドフレーム101bの下面に、ブラケット5aを介して取付けられ、鉛直下向きにレーザ光(図1〜図4に破線矢印で示す)を投光可能に構成される。
直下地点Xについての前方車体101に対する基準離間距離Dとは、例えば、図1及び図4に示すように、レーザ光を投光する箇所を含む面(以下において基準測距部5の測距部基準面という)と直下地点Xとの間の距離であり、基準測距部5は、この距離に対応する信号を、基準離間距離Dの測定結果として、剛性測定部6aに出力可能に構成されている。
基準測距部5は、より具体的には、図3及び図5に示すように、転圧輪103の円筒周壁103bの円筒内面までの距離D’(図5参照)を測定可能に、サイドフレーム101bの下面に、ブラケット5aを介して取付けられ(図3参照)、この測定値に基づいて、基準離間距離Dを演算する。詳しくは、ブラケット5aは他方(走行用油圧モータM側)のサイドフレーム101bの下面において、回転中心軸Oの方向に沿って延設して設けられ、このブラケット5aの一端部の下面に基準測距部5が設けられる。例えば、基準測距部5には、円筒周壁103bの肉厚tが記憶されており、測定した距離D’にこの肉厚tを加算した距離に対応する信号を基準離間距離Dの測定結果として、剛性測定部6aに出力する。
なお、本実施形態において、基準測距部5は、他方のサイドフレーム101b側で円筒内面までの距離D’を測定するものとしたが、これに限らず、一方(軸受部103f側)のサイドフレーム101a側で円筒内面までの距離D’を測定するようにしてもよい。
また、第1測距部4及び基準測距部5は、第1地点Xと直下地点Xの地表面標高が等しい場合、それぞれの測定結果(D、D)が等しくなるように、事前に原点補正を行う必要がある。原点補正の手法としては、例えば、サイフォンの原理を利用した水盛式の水平器を利用することができる。具体的には、上方が開口した容器を第1測距部4と基準測距部5との鉛直下方にそれぞれ配置し、これらの容器の下部を連通管により連通させると共にそれぞれの容器に液体を満たすことで、第1測距部4と基準測距部5の鉛直下方に、標高の等しい液面をそれぞれ配する。この状態で、液面までの距離をそれぞれ測定する。そして、第1測距部4と基準測距部5の測定結果が等しくなるように、それぞれの鉛直方向の位置を微調整する。このとき、第1測距部4の測距部基準面と基準測距部5の測距部基準面とは、図1及び図4に示すように、互いに面一になる。
なお、原点補正は、このように互いの測距部基準面を面一にする場合に限らず、例えば、第1測距部4の測定結果と基準測距部5の測定結果の差分値を事前に記録し、剛性測定部6a等において常にこの差分値を一方の測定結果から差し引く等することで、補正を行ってもよい。
前記測定器本体6は、剛性測定部6aとデータ処理部6bとを備えて構成され、例えば、操作部フレーム5内の操作部5aに隣接して配置される。
前記剛性測定部6aは、第1測距部4の測定結果Dと基準測距部5の測定結果Dとの差分値により、後述する第1地点Xの地盤のたわみ量Sと直下地点Xの地盤のたわみ量Sとの差分値ΔSを算出し、このたわみ量の差分値ΔSに基づいて、地盤の剛性を測定するものである。換言すると、剛性測定部6aは、第1測距部4及び基準測距部5の各測定結果(D、D)に基づいて、地盤の剛性を測定するものである。
剛性測定部6aは、例えば、各測距部(4,5)からの測定結果の信号が入力された時刻を測定時刻とし、測定時刻のデータを生成し、測定結果の信号に基づく測定データ(剛性測定データ)を、測定時刻のデータと伴に、データ処理部6bに出力する。なお、地盤の剛性測定の測定原理については、後に詳述する。
前記データ処理部6bは、剛性測定部6aの剛性測定データと、位置検知部7の後述する位置検知データとを対応付けて記憶するものである。データ処理部6bは、例えば、剛性測定部6aからの剛性測定データ及び測定時刻データと、位置検知部7からの後述する位置検知データ及び受信時刻データとが入力されると、測定時刻データと受信時刻データとが互いに一致又はほぼ一致する剛性測定データ及び位置検知データを対応付けて記憶可能に構成されている。また、記憶されたデータは、例えば、プリンタ等の出力機器に出力可能に構成されている。これにより、測定作業の帳票を容易に作成することができる。また、データ処理部6bは、例えば、対応付けた剛性測定データ及び位置検知データに基づき、地盤の剛性分布を平面分布図又は空間分布図を表示可能な信号を生成し、この信号を表示部8に出力可能に構成されている。また、平面分布図又は空間分布図をプリンタ等の出力機器(図示せず)により印刷表示可能に構成されている。これにより、分布図を測定作業の帳票として印刷することができる。
前記位置検知部7と、予め定めた基準位置に対する原位置を検知するものであり、例えば、GPSを利用したものであり、GPSアンテナ7aと、GPSアンテナ7aの受信信号により原位置を演算するGPS本体(図示せず)とからなる。GPSアンテナ7aは操縦室フレーム105の天井に配置され、GPS本体は操縦室フレーム105内に配置される。GPS本体による原位置の演算結果は、位置検知データとして、受信時刻のデータと伴に、データ処理部6bに出力される。位置検知データとしては、2次元又は3次元の適宜の座標データを取得することができる。
なお、位置検知部7は、GPSを利用したものに限らず、レーザ等により車体(101,102)の位置を追尾可能な、自動追尾式システムを地盤上に配置して構成してもよい。
前記表示部8は、データ処理部6bにより対応付けた剛性測定データ及び位置検知データに基づいて、地盤の剛性分布を表示するディスプレイであり、例えば、操作室フレーム105内に配置されている。表示部8は、例えば、データ処理部6bからの表示信号により、地盤剛性の平面分布又は空間分布図をリアルタイムに画面表示する。また、表示部8は、地盤剛性のこの平面分布又は空間分布図を、例えば、その地盤の剛性に応じて色分けして表示することもできる。
このようにして、オペレータは測定結果を視覚的に、かつ、リアルタイムに確認しながら測定作業を行うことができるため、効率的に測定作業を行うことができる。また、この測定結果により、締固め不足と判断できる箇所があれば、その箇所を容易に特定でき、再度の締固めを容易に行うことができる。
なお、走行方向を一方向とすると共に、走行速度を一定にした場合は、その速度と測定時刻により、一次元の位置座標を算出することができる。この場合、この速度と測定時刻により位置座標を算出する演算部が位置検知手段7となる。また、本実施形態のように、GPSを利用した位置検知部7により、走測定時の座標データ(位置検知データ)を逐次取得することにより、走行速度や走行方向が変化しても、座標データを容易に取得することができる。
次に、剛性測定部6aによる地盤の剛性測定の測定原理の一例について、図4及び図5を参照して説明する。
図5に示すように、走行方向に沿って互いに離間した2地点(X,X)について、それぞれ前方車体101に対する離間距離(D、D)を測定する。その差分ΔD(=D−D)は、2地点の地盤のたわみ量の差分値であるΔSに等しく、下記の式(1)に示す関係が成り立つ。
但し、Sは、締固め後の地表面(図5に破線で示す)上に転圧輪103が位置したときの直下地点Xにおける地盤のたわみ量を示し、Sは、このときの第1地点Xにおける地盤のたわみ量を示す。なお、Dは直下地点Xにおける測距部基準面から円筒内面までの距離D’にtを加算した値である。
次に、地盤の締固め後、再度その位置に転圧輪103を転動させて、地盤に荷重を付与した場合において、転圧輪103が地盤に接地する範囲(接地範囲)は、転圧輪103の幅方向にロール幅W(図3参照)、走行方向に前後幅2bの矩形の範囲となり、この矩形範囲に転圧輪103による接地圧が一様に作用すると仮定する。この場合、図5に示すように、転圧輪103の直下地点Xに対し走行方向に距離x(ただし、x>b)だけ離間した位置(つまり、第1地点X)におけるたわみ量S(つまり、締固め後の地表面と変形後の地表面との間の距離)は、ブシネスクの弾性理論により、下記の式(2)により表すことができる。
但し、Qは転圧輪103の軸重、μは地盤のポアソン比、Eは地盤の剛性を示す変形係数を、それぞれ示し、(Iρ1及び(Iρ2はそれぞれb、Wを定数、xを変数とした関数である。このようにして、転圧輪103前方に生じるたわみ量Sの理論式(式(2))が得られる。
一方、転圧輪103の接地範囲(0≦x≦b)においては、地盤は転圧輪103の円筒外面(ロール表面)に沿って強制的にたわみ、幾何学的にたわみ分布が得られる。この場合、転圧輪103の回転中心線Oの直下地点Xにおけるたわみ量Sと、x=bにおけるたわみ量Sとの間には、下記の式(3)に示す関係が成り立つ。
但し、Rは転圧輪103のロール半径を示し、Sは上記式(2)においてx=bとして得ることができる。このようにして、転圧輪103の直下地点Xに生じるたわみ量Sの理論式(式(3))が得られる。
ここで、式(1)におけるたわみ量の差分値ΔS(=D−D)は各測距部(4,5)によって取得でき、転圧輪103の軸重Q、転圧輪103のロール幅W及びロール半径Rは機械仕様により定まる既知の値であり、xについても第1測距部4の取付け位置であるため既知の値である。したがって、式(1)に、式(2)及び式(3)を代入して得られる式(以下において、「式A」という)において、未知数は、b、μ、Eの3つとなる。このうちポワソン比μは、地盤材料では0.2〜0.45程度のものが多く、また、土質が分かればその概略値を文献等により得ることができる。概略値のポワソン比を用いたとしても、式(2)に示すように、式中では1−μ2の形でのみ現れるため、概略値μの精度がEの演算精度に及ぼす影響は小さい。
したがって、式Aにおいて、未知数はbとEの2つとなる。そこで、b、Eに関する条件式をもう1つ立てて、連立方程式を解くことにより、Eを特定することができる。
b、Eに関するもう一つの条件式は、例えば、2つの円柱についてのヘルツの弾性接触理論を転圧輪103と地盤との接触に適用することにより得ることができる。すなわち、締固め後の地盤は平滑化された平面であり、その曲率半径を無限大とみなすことができ、さらに、転圧輪103の変形係数は地盤の変形係数Eに比べて、非常に大きいため、bは、以下の式(4)で表すことができる。
式(4)において、未知数は、式Aの場合と同様に、bとEの2つとなる。以上より、上記式Aと式(4)とを連立させて解くことにより、Eを特定することができる。このようにして、剛性測定部6aは、第1測距部4の測定結果Dと基準測距部5の測定結果Dとの差分値により、第1地点Xの地盤のたわみ量Sと直下地点Xの地盤のたわみ量Sとの差分値ΔSを算出し、このたわみ量の差分値ΔSに基づいて(換言すると、第1測距部4及び基準測距部5の各測定結果(D、D)に基づいて)、地盤の剛性として、地盤の変形係数Eを測定する。
次に、本実施形態の地盤剛性測定装置1を用いた地盤剛性測定方法について、図1〜図5を参照して説明する。なお、地盤は既に締固められて平滑化されているものとし、この締固められた地盤上を再度走行して地盤の剛性を測定する場合について説明する。また、以下の説明は、本発明に係る地盤剛性測定方法の一実施形態の説明でもある。
走行用油圧モータMの出力部Maが回転すると、転圧輪103は走行回転して既に締固められている地盤(締固め後の地表面)上を転動する。このとき、転圧輪103の軸重Qが地盤に作用し、地盤をたわませる。この工程が、本発明に係る地盤剛性測定方法の「地盤に荷重を付加する工程」に相当する。
そして、上記工程と同時に、第1測距部4は、前方車体101の下方地盤のうち、軸部103aの回転中心線Oの直下地点Xに対し走行方向に離間した第1地点Xについての前方車体101に対する離間距離Dを測定する。一方、基準測距部5は、前方車体101の下方地盤のうち、軸部103aの回転中心線Oの直下地点Xについての前方車体101に対する離間距離Dを測定する。これらの各測定結果(D、D)は、剛性測定部6aに出力される。この工程が、本発明に係る地盤剛性測定方法の「離間距離を測定する工程」に相当する。
さらに、剛性測定部6aは、第1測距部4の測定結果Dと基準測距部5の測定結果Dとの差分値により、第1地点Xの地盤のたわみ量Sと直下地点Xの地盤のたわみ量Sとの差分値ΔSを算出し、このたわみ量の差分値ΔSと、ブシネスクの弾性理論に基づいて得られる理論式(式A)と、ヘルツの弾性接触理論に基づいて得られる理論式(式(4))とを介して、地盤の剛性としての変形係数Eを測定する。詳しくは、剛性測定部6aには、上記式Aと式(4)との連立2次方程式の解(b、E)を演算可能なプログラムが組み込まれており、このプログラムにより、Eを算出する。この工程が、本発明に係る地盤剛性測定方法の「地盤の剛性を算出する工程」に相当する。
なお、転圧輪103におけるたわみは、後輪104の荷重によっても生じるが、後輪104は転圧輪103から遠方に離間しているため、後輪104の荷重による転圧輪103におけるたわみ量は無視できるほどである。ただし、後輪104の荷重による転圧輪103におけるたわみを考慮することにより、地盤の変形係数Eの測定精度をより一層高めることができる。具体的には、転圧輪103の直下地点Xにおいて後輪104の軸重によって生じるたわみ量を式(2)と同様にして定式化し、その定式化されたたわみ量を式(3)のSに加算すると共に、同じく第1地点Xにおいて後輪104の軸重によって生じる定式化されたたわみ量を式(2)のSに加算すればよい。後輪104が複数ある場合は、すべての後輪について加算すればよい。
かかる本実施形態による地盤剛性測定装置1及び締固め機械100によれば、地盤上を走行可能とし、転圧輪103(載荷ロール2)によって、地盤に荷重を付加し、前方車体101(支持フレーム)に固定される第1測距部4及び基準測距部5によって、前方車体101の下方地盤のうち、第1地点X及び直下地点Xについての前方車体101に対する離間距離をそれぞれ測定し、剛性測定部6aによって、第1測距部4の測定結果Dと基準測距部5の測定結果Dとの差分値により、第1地点Xの地盤のたわみ量Sと直下地点Xの地盤のたわみ量Sとの差分値ΔSを算出し、このたわみ量の差分値ΔSに基づいて、地盤の剛性を測定する構成であるため、地盤上を走行可能であると共に、地盤自体の絶対的な品質の評価が可能であり、地盤自体の物性値である地盤の剛性(変形係数E)の測定データを取得することができる。
このようにして、地盤の品質評価におけるより適切な判断パラメーターとして、地盤の剛性を容易に測定可能な地盤剛性測定装置を提供することができる。
また、本実施形態による地盤剛性測定装置1及び締固め機械100によれば、地盤上を走行可能であるため、地盤上を走行しながら地盤の剛性を測定することにより、測定ごとに測定機器を地盤上に設置する必要がなく、かつ、測定対象領域において連続的な測定データを取得することができる。これにより、効率よく測定作業を行うことができ、かつ、地盤の品質不良を見落とすことなく、地盤の品質評価を適切に行うことができる。
また、地盤を締固める転圧輪103は地盤剛性測定装置1の載荷ロール2を兼ねる構成であるため、測定装置のコスト低減及びコンパクト化を図ることができる。さらに、締固め機械100は、例えば、転圧輪103によって、地盤を締固め、その後、この締固めた地盤上を再度走行し、地盤剛性測定装置1によって、締固められた地盤の剛性を測定することができるため、地盤の締固め作業と地盤の品質確認作業とを一連の流れで効率的に行うことができる。
そして、本実施形態による地盤剛性測定方法によれば、地盤自体の絶対的な品質の評価が可能であり、地盤自体の物性値である地盤の剛性の測定データを取得することができるため、地盤の品質評価におけるより適切な判断パラメーターとして、地盤の剛性を容易に測定可能な地盤剛性測定方法を提供することができる。
本実施形態において、基準測距部5は、鉛直下向きにレーザ光を投光可能に構成され、かつ、転圧輪103の円筒内面までの距離D’を測定し、この測定値D’に基づいて、基準離間距離Dを演算するものとしたが、これに限らず、例えば、本実施形態と同様に回転部分を測定する場合としては、以下に説明する第1変形例(図6)及び第2変形例(図7)を適用してもよい。また、基準測距部5は、回転部分に限らず、以下に説明する第3変形例(図8)及び第4変形例(図9)のように、非回転部分を測定して、基準離間距離Dを演算するようにしてもよい。
具体的には、図6に示す第1変形例において、基準測距部5は、鉛直上向きにレーザ光を投光可能に構成され、かつ、転圧輪103の円筒内面までの距離D’を測定し、この測定値D’に基づいて、基準離間距離Dを演算する。この場合、基準測距部5は、例えば、前方車体101のサイドフレーム101bに、L字状のブラケット5a’を介して取り付けられ、鉛直上向きにレーザ光(図6に破線矢印で示す)を投光可能に構成される。詳しくは、ブラケット5a’は、サイドフレーム101bの外側面において、回転中心線Oに対して鉛直上方に延伸し、転圧輪103の円筒内面より下方の適宜位置において、転圧輪103方向に屈曲し、回転中心線Oの方向に沿って延伸してなり、この延伸端の上面に、基準測距部5が鉛直上向きにレーザ光を投光可能に取付けられる。基準測距部5には、転圧輪103の直径(2R)の値と円筒周壁103bの肉厚tの値とが記憶されており、この2Rから肉厚t及び測定した距離D’とを引いて得た値に対応する信号を基準離間距離Dの測定結果として、剛性測定部6aに出力する。第1変形例において、第1測距部4は、例えば、その測距部基準面の高さ位置を基準測距部5の測距部基準面の高さ位置と略一致させて、前方車体101に取付けてもよいし、図2に示すようにフロントフレーム101dの下面等に取り付けてもよい。高さ位置を略一致させる場合は、水盛式の水平器を用いて、第1測距部4及び基準測距部5の取付け位置を微調整して原点補正し、高さ位置を合わせない場合は、剛性測定部6aにおいて、データ上の原点補正を行うようにしてもよい。
図7に示す第2変形例において、基準測距部5は、鉛直下向きにレーザ光を投光可能に構成され、かつ、転圧輪103の円筒外面までの距離を測定し、この測定値に基づいて、基準離間距離Dを演算する。この場合、基準測距部5は、例えば、前方車体101のサイドフレーム101bに、L字状のブラケット5a”を介して取り付けられ、鉛直下向きにレーザ光(図7に破線矢印で示す)を投光可能に構成される。詳しくは、ブラケット5a”は、サイドフレーム101bの外側面において、回転中心線Oに対して鉛直上方に延伸し、転圧輪103の円筒外面より突出した適宜位置において、転圧輪103方向に屈曲し、回転中心線Oの方向に沿って延伸してなり、この延伸端の下面に、基準測距部5が鉛直下向きにレーザ光を投光可能に取付けられる。基準測距部5には、転圧輪103の直径(2R)の値が記憶されており、測定した距離D’にこの2Rを加算した距離に対応する信号を基準離間距離Dの測定結果として、剛性測定部6aに出力する。第2変形例において、第1測距部4は、基準測距部5の測距部基準面の高さ位置を合わせてもよいし、合わせなくてもよく、適宜原点補正をすればよい。
また、図8に示す第3変形例において、基準測距部5は、転圧輪103の軸部103aを支持する軸受部103fの外周面までの距離D’を、その下方から測定し、この測定値に基づいて、基準離間距離Dを算出する。この場合、基準測距部5は、軸受部103f側のサイドフレーム101aに、ブラケット5aを介して取り付けられ、鉛直上向きにレーザ光を投光可能に構成される。また、図9に示す第4変形例のように、軸受部103fの外周面までの距離D’を、その上方から測定するようにしてもよい。第2及び第3変形例の場合、基準測距部5には、転圧輪103の半径R及び回転中心線Oに対する軸受部103fの外面までの距離rの値が記憶されており、半径Rから、距離r及び測定した距離D’を引いた値(第2変形例)又は加算した値(第3変形例)に対応する信号を基準離間距離Dの測定結果として、剛性測定部6aに出力する。第1測距部4は基準測距部5の測距部基準面の高さ位置を合わせてもよいし、合わせなくてもよく、適宜原点補正をすればよい。
なお、基準測距部5は、軸受部103fに限らず、図示省略するが、例えば、モータ固定板103gに固定されるモータ部Mbの外周面等の非回転部を測定するように構成してもよい。
また、本実施形態において、転圧輪103のプレート103d側において、サイドフレーム101bとモータ固定板103gとの間に防振ゴムGを設ける場合で説明したが、これに限らず、図10に示す変形例のように、プレート103dと回転板103g’との間に防振ゴムGを設けるようにしてもよい。この場合、モータ部Mbはサイドフレーム10bに固定され、その出力部Maが回転板103g’に取付けられ、出力部Maが回転すると、防振ゴムGと伴に回転板103g’が回転し、転圧輪103が回転する。この変形例の場合、基準測距部5は、図10に示すように、鉛直下向きにレーザ光を投光し、かつ、転圧輪103の内周面を測定する構成としてもよいし、第1〜第4変形例を適宜適用してもよい。第3及び第4変形例を適用する場合、基準測距部5は、図8及び図9に示したように軸部103a側に設ける。
さらに、本実施形態においては、転圧輪103を走行回転させる走行用油圧モータMを備える構成で説明したが、これに限らず、走行用油圧モータMを備えなくてもよい。この場合、転圧輪103のプレート103d側にも、軸部103aと同様の軸受構造を備えて、後輪104の走行用油圧モータMのみで車両を走行させ、転圧輪103を地盤との摩擦により地盤上で転動させる。
本実施形態においては、第1測距部4及び基準測距部5を備え、剛性測定部5は2地点(X,X)についての測定結果(D、D)に基づいて、地盤の剛性を測定する構成とした場合について説明したが、これに限らず、図示省略するが、前方車体101に固定され直下地点X及び第1地点Xに対し走行方向に離間した第2地点Xについての前方車体101に対する離間距離を測定する第2測距部4’を更に備え、剛性測定部5は第1測距部4、第2測距部4’及び基準測距部5の各測定結果(D、D、D)に基づいて、地盤の剛性を測定する構成としてもよい。つまり、剛性測定部5は、第1測距部4及び基準測距部5の各測定結果(D、D)に基づいて、第1地点Xの地盤のたわみ量Sと直下地点Xの地盤のたわみ量Sとの差分値ΔSを算出すると共に、第2測距部4’及び基準測距部5の各測定結果(D、D)に基づいて、第2地点Xの地盤のたわみ量Sと直下地点Xの地盤のたわみ量Sとの差分値ΔSを算出し、これら2つの差分値ΔSに基づいて、地盤の剛性を測定する構成としてもよい。第2測距部4’は、第2地点Xが転圧輪103の地盤への想定される接地範囲の範囲外に位置するように、前方車体101に設ければよい。
この場合、剛性測定部6aは、3地点(X,X,X)についての測定結果(D、D、D)に基づいて、第1地点Xのたわみ量と直下地点Xのたわみ量の差分値ΔSと、第2地点Xのたわみ量と直下地点Xのたわみ量の差分値ΔSと、ブシネスクの弾性理論に基づいて得られる理論式(前述の式A)とを介して、地盤の剛性としての変形係数Eを測定する。詳しくは、剛性測定部6aは、(X,X)の2地点についての式Aと、(X,X)の2地点についての式Aとの連立2次方程式の解(b、E)を演算してEを算出する。
また、本実施形態においては、締固め機械100は、転圧輪103の加振機構を備えた振動ローラであるものとしたが、これに限らず、加振機構を備えていないタイプのローラであってもよい。このように、加振機構を備えない場合等は、転圧輪103と前方車体101との間に防振ゴムGを介在させなくてもよい。
本実施形態においては、転圧輪103の軸部103aは、回転中心線Oの前方車体101に対する位置を可動に支持される構成としたが、これに限らず、回転中心線Oの前方車体101に対する位置を不動に支持される構成としてもよい。これにより、基準離間距離Dは、設計値によって定まる固定値となる。不動とは、防振ゴム等の可動部や構造上のあそびがない、若しくは、そのあそびが地盤剛性測定の測定精度に影響を与えないほど小さいことをいう。
このように基準離間距離Dが固定値の場合、剛性測定部6aには、固定値(D)が予め記憶されており、剛性測距部6aは、第1測距部4の測定結果(D)と固定値(D)とに基づいて、第1地点Xの地盤のたわみ量Sと直下地点Xの地盤のたわみ量Sとの差分値ΔSを算出し、この差分値ΔSに基づいて、地盤の剛性としての変形係数Eを測定する構成とする。具体的には、剛性測定部6aは、前述した2地点における離間距離(D、D)によりEを算出する場合と同様にして、式Aと式(4)との連立2次方程式の解を求めることによりEを算出する。
また、基準離間距離Dが固定値の場合において、剛性測定部6aは、2地点における離間距離(D、D)に限らず、前述した3地点における離間距離(D、D、D)によりEを算出する場合と同様にして、第1測距部及び第2測距部の各測定結果(D、D)と固定値(D)とに基づいて、Eを測定する構成としてもよい。つまり、剛性測定部5は、第1測距部4の測定結果Dと固定値Dとに基づいて、第1地点Xの地盤のたわみ量Sと直下地点Xの地盤のたわみ量Sとの差分値ΔSを算出すると共に、第2測距部4’の測定結果Dと固定値Dとに基づいて、第2地点Xの地盤のたわみ量Sと直下地点Xの地盤のたわみ量Sとの差分値ΔSを算出し、これら2つの差分値ΔSに基づいて、前記地盤の剛性を測定する構成としてもよい。
具体的には、剛性測定部6aは、(X,X)についての式Aと、(X,X)についての式Aとの連立2次方程式の解(b、E)を演算してEを算出する。このように、基準離間距離Dが固定値の場合、基準測距部5を設ける必要がないため、測距部のコストを低減することができる。
以上より、剛性測定部6aは、第1測距部4の測定結果Dと直下地点Xについての支持フレーム3に対する基準離間距離Dとの差分値により、第1地点Xの地盤のたわみ量Sと直下地点Xの地盤のたわみ量Sとの差分値ΔSを算出し、少なくとも、このたわみ量の差分値ΔSに基づいて、地盤の剛性を測定する構成であればよい。換言すると、剛性測定部6aは、少なくとも、第1測距部4の測定結果Dと、直下地点Xについての前方車体101に対する基準離間距離Dと、に基づいて、地盤の剛性を測定する構成であればよい。
また、本実施形態において、締固め機械100は、前輪が転圧輪で、後輪がゴム製タイヤであるものとして説明したが、これに限らず、前輪がゴム製タイヤで、後輪が転圧輪であってもよいし、前後輪とも転圧輪であってもよい。また、転圧輪103やゴム製タイヤの数は、それぞれ適宜決めることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に制限されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形及び変更が可能である。
1・・・・・・地盤剛性測定装置
2・・・・・・載荷ロール(転圧輪)
3・・・・・・支持フレーム(前方車体)
4・・・・・・第1測距部
4’・・・・・第2測距部
5・・・・・・基準測距部
6a・・・・・剛性測定部
6b・・・・・データ処理部
7・・・・・・位置検知部
8・・・・・・表示部
100・・・・締固め機械
103・・・・転圧輪
103a・・・軸部
103f・・・軸受部
O・・・・・・回転中心線
・・・・・・直下地点
・・・・・・第1地点
・・・・・・第2地点
・・・・・・基準離間距離
・・・・・・第1地点についての支持フレーム(前方車体)に対する離間距離
・・・・・・第2地点についての支持フレーム(前方車体)に対する離間距離
ΔS・・・・・たわみ量の差分値

Claims (11)

  1. 地盤の剛性を測定すると共に該地盤上を走行可能な地盤剛性測定装置であって、
    円筒状に形成され前記地盤上を転動しつつ該地盤に荷重を付加する載荷ロールと、
    前記載荷ロールの軸部を回転可能に支持し、走行方向に延設されてなる支持フレームと、
    前記支持フレームに固定され、前記支持フレームの下方地盤のうち、前記軸部の回転中心線の直下地点に対し前記走行方向に離間した第1地点についての前記支持フレームに対する離間距離を測定する第1測距部と、
    前記第1測距部の測定結果と前記直下地点についての前記支持フレームに対する基準離間距離との差分値により、前記第1地点の地盤のたわみ量と前記直下地点の地盤のたわみ量との差分値を算出し、少なくとも、該たわみ量の差分値に基づいて、前記地盤の剛性を測定する剛性測定部と、
    を備えて構成される、地盤剛性測定装置。
  2. 前記回転中心線の前記支持フレームに対する位置を可動に、前記載荷ロールの軸部を支持する構成とすると共に、前記支持フレームに固定され前記基準離間距離を測定する基準測距部を更に備える構成とし、
    前記剛性測定部は、前記第1測距部及び基準測距部の各測定結果に基づいて、前記差分値を算出する、請求項1に記載の地盤剛性測定装置。
  3. 前記回転中心線の前記支持フレームに対する位置を可動に、前記載荷ロールの軸部を支持する構成とすると共に、前記支持フレームに固定され前記基準離間距離を測定する基準測距部と、前記支持フレームに固定され前記直下地点及び第1地点に対し前記走行方向に離間した第2地点についての前記支持フレームに対する離間距離を測定する第2測距部と、を更に備える構成とし、
    前記剛性測定部は、前記第1測距部及び基準測距部の各測定結果に基づいて、前記差分値を算出すると共に、前記第2測距部及び基準測距部の各測定結果に基づいて、前記第2地点の地盤のたわみ量と前記直下地点の地盤のたわみ量との差分値を算出し、2つの前記差分値に基づいて、前記地盤の剛性を測定する構成とする、請求項1に記載の地盤剛性測定装置。
  4. 前記回転中心線の前記支持フレームに対する位置を不動に、前記載荷ロールの軸部を支持し、前記基準離間距離を固定値とする構成とし、
    前記剛性測定部は、前記第1測距部の測定結果と前記固定値とに基づいて、前記差分値を算出する、請求項1に記載の地盤剛性測定装置。
  5. 前記回転中心線の前記支持フレームに対する位置を不動に、前記載荷ロールの軸部を支持する構成とすると共に、前記支持フレームに固定され前記直下地点及び第1地点に対し前記走行方向に離間した前記第2地点についての前記支持フレームに対する離間距離を測定する第2測距部を更に備える構成とし、
    前記剛性測定部は、前記第1測距部の測定結果と前記固定値とに基づいて、前記差分値を算出すると共に、前記第2測距部の測定結果と前記固定値とに基づいて、前記第2地点の地盤のたわみ量と前記直下地点の地盤のたわみ量との差分値を算出し、2つの前記差分値に基づいて、前記地盤の剛性を測定する構成とする、請求項1に記載の地盤剛性測定装置。
  6. 前記基準測距部は、前記載荷ロールの円筒内面又は円筒外面までの距離を測定し、該測定値に基づいて、前記基準離間距離を演算する、請求項2又は3に記載の地盤剛性測定装置。
  7. 前記基準測距部は、前記載荷ロールの軸部を支持する軸受部の外周面までの距離を測定し、該測定値に基づいて、前記基準離間距離を算出する、請求項2又は3に記載の地盤剛性測定装置。
  8. 予め定めた基準位置に対する原位置を検知する位置検知部と、
    前記剛性測定部の剛性測定データと、前記位置検知部の位置検知データとを対応付けて記憶するデータ処理部と、
    を更に備える、請求項1〜7のいずれか1つに記載の地盤剛性測定装置。
  9. 前記データ処理部により対応付けた剛性測定データ及び位置検知データに基づいて、前記地盤の剛性分布を表示する表示部を更に備える、請求項8に記載の締固め機械。
  10. 前記地盤上を転動して該地盤を締固める転圧輪を有し、前記地盤上を走行可能な締固め機械であって、
    請求項1〜9のいずれか1つに記載の地盤剛性測定装置を備え、
    前記転圧輪は、前記地盤剛性測定装置の前記載荷ロールを兼ねる構成とした締固め機械。
  11. 地盤上で該地盤の剛性を測定する地盤剛性測定方法であって、
    前記地盤上を転動可能な載荷ロールにより該地盤に荷重を付加する工程と、
    前記載荷ロールの軸部を回転可能に支持しかつ走行方向に延設されてなる支持フレームの下方地盤のうち、少なくとも前記軸部の回転中心線の直下地点に対し前記走行方向に離間した第1地点についての前記支持フレームに対する離間距離を測定する工程と、
    前記離間距離の測定結果と前記直下地点についての前記支持フレームに対する基準離間距離との差分値により、前記第1地点の地盤のたわみ量と前記直下地点の地盤のたわみ量との差分値を算出し、少なくとも、該たわみ量の差分値に基づいて、前記地盤の剛性を算出する工程と、
    を含んで構成される、地盤剛性測定方法。
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