JP2003193416A - 盛土転圧管理方法及び装置 - Google Patents

盛土転圧管理方法及び装置

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JP2003193416A
JP2003193416A JP2001397025A JP2001397025A JP2003193416A JP 2003193416 A JP2003193416 A JP 2003193416A JP 2001397025 A JP2001397025 A JP 2001397025A JP 2001397025 A JP2001397025 A JP 2001397025A JP 2003193416 A JP2003193416 A JP 2003193416A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】転圧作業と平行してすべての面の地盤剛性を自
動的に計測することができるようにした盛土転圧管理方
法及び装置を提供する。 【解決手段】車体フレーム2に防振手段3を介してロー
ラ4を保持すると共に、このローラ4に振動を与えるた
めの励振手段5を有する自走ローラ車両1において、ロ
ーラの振動加速度を計測する加速度センサ6と、自走式
ローラ車両1の位置及び沈下量を計測する自動追尾型ト
ータルステーション13を備える。また加速センサ6及
び自動追尾型トータルステーション13から地盤の締固
め状態と、地盤強度及びローラ4の転圧に伴う地盤沈下
の情報を得て、これら情報の収斂から所定強度の地盤と
なっているか否かを検出する情報処理部8を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は盛土転圧管理方法及
び装置に関し、更に詳細には広範な地盤の締固め状態を
非破壊で計測する方法とこれを実施するための装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、盛土施工した地盤はそのままで
は通常の地盤に比較して密度が低く軟弱である。このた
め広い範囲を盛土した場合には大型振動ローラ車を用い
て地盤に圧力を加え地盤を締固める(盛土転圧する)こ
とが必要がある。
【0003】特に、ダム用地、道路用地、空港用地、鉄
道用地、及び宅地造成地では長年にわたり地盤に負荷が
かかるためこれを入念に行う必要がある。
【0004】そこで、盛土した地盤の品質を評価するシ
ステムが不可欠となるが、従来は以下のような方法によ
ってこれを評価していた。
【0005】地盤の密度を評価するには、例えば砂置換
法、水置換法、RI(ラジオアイソトープ(放射性同位
元素))法などがある。これらのうち、砂置換法や水置
換法は地盤を掘削して、粒径の揃った砂または水により
置き換えることにより掘削した穴の体積を求め、これを
掘削地盤の質量を求めた体積で除すことにより湿潤密度
を求めるものである。
【0006】また、RI法では線源から伝わるガンマ線
で土の湿潤密度を求め、中性子線で含水量を求め、これ
らから乾燥密度と含水比を求めるものである。
【0007】地盤の剛性を評価する試験法としては平板
載荷試験や現場CBR試験などがあり、これらは地盤へ
の載荷重と載荷板沈下量の関係から地盤剛性を求めるも
のである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のいずれ
の方法においても、計測は整地後の品質確認のために行
われるものであるため、施工中の品質管理という面では
何ら貢献しないものである。
【0009】その理由として、例えば置換法において
は、地盤が粒径の大きなロック材などの場合、この方法
では大量にサンプルを取る必要があるため多大の労力と
費用がかかることが挙げられる。
【0010】また、非破壊のRI法にしても、空港用地
等の広大な範囲をすべて計測するには、膨大な手間がか
かり現実的でない。
【0011】さらに、道路、鉄道、空港、及び宅地造成
のための盛土転圧では、地盤の支持力や地盤剛性を高め
る必要があることから、理想的には全体の地盤剛性を計
測することが望ましい。
【0012】しかし、このような計測には密度計測以上
に手間のかかる手法が必要となるため、密度の計測結果
を参照して間接的に地盤剛性を評価するか、もしくはご
く少数の計測点における地盤剛性の結果を以て、全体を
判断せざるを得ないのが現状である。したがって、品質
管理という観点から不十分なものにならざるを得ない。
【0013】一方、現在の転圧位置及び転圧路面状況を
容易に把握可能な転圧作業を実施するための装置とし
て、以下のような構成のものが公知である。
【0014】これは、GPS(Global Positioning Sys
tem 全地球測位システム)によって振動ローラの位置を
検出する位置検出手段と、路面の反力に対するロールの
振動応答特性を検出するロール振動特性検出手段と、前
記位置検出手段から出力される位置データを演算し、振
動ローラの走行軌跡データを生成するとともに、ロール
振動特性検出手段から出力されるロール振動特性データ
を演算し、路面の締固め度指標値データを生成する制御
手段を備えたものである(特開平2000−11011
1号公報)。
【0015】この装置によれば路面の締固め度と相関関
係にある締固め度指標値により路面を管理し、施工路面
の全体の状況を把握して管理しようとするものである。
【0016】この装置は、路面の締固めが進行して、路
面の締固め密度が高くなるにつれて路面がロールに与え
る反力が大きくなることに着目し、路面の反力に対して
相関関係を有するローラの振動応答特性を検出する。こ
のようにして、路面の締固め度を定量的に把握するよう
にした装置であって、予め実験等で求めた地盤密度とロ
ール振動応答の関係を用いながら路面の締固め状態を推
測する。
【0017】しかし、実際にはかかるローラの振動応答
特性のみからでは、路面の締固めの状態を精度良く把握
することは困難である。すなわち、地盤の密度について
は複数の盛土材料が施工範囲内に存在する場合、作業の
進行にしたがって地盤の密度とローラ加速度応答との関
係が変化するため、広い盛土内では、予め実験的に用意
された密度〜ロール加速度応答値関係による密度推定精
度が低下することが予想されるからである。したがっ
て、転圧地盤の品質評価を正確に実行することが難しく
なる。
【0018】本発明者等は、転圧地盤の品質をより正確
に評価するために、ローラの加速度応答に加え、ローラ
加速度応答から計算される地盤剛性及び転圧に伴う地表
面沈下量の推移を把握して締固めの進行を直接的に表示
する指標を加えることにより、締固めの進行度合いをき
わめて正確に判定できることを見い出した。
【0019】本発明はかかる事情に鑑みてされたもの
で、転圧作業と平行して、すべての転圧面の品質を高精
度で自動的に評価することができる盛土転圧管理方法及
び装置を提供することを技術的課題とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の盛土転圧管理方
法は、前述した技術的課題を解決するために以下のよう
に構成されている。
【0021】すなわち、振動ローラを用いた盛土の締固
め管理方法であって、振動ローラの振動加速度を計測し
て得た地盤の締固め密度と地盤剛性の情報、及び転圧に
伴う地盤の鉛直方向の変化量の計測に基づく地盤沈下の
収斂の情報をそれぞれ得て、これらの情報から所定品質
の地盤となっているか否かを検出することを特徴とする
このような方法は以下のような装置により実施すること
が可能である。
【0022】この装置は、ローラ支持部に防振手段3を
介してローラ4を回転自在に保持すると共に、このロー
ラ4に振動を与えるための励振手段5を有する自走ロー
ラ車両1であって、ローラ4の振動加速度を計測する加
速度センサ6と、自走ローラ車両1の位置及び沈下量を
計測する自動追尾型トータルステーション13とを備
え、前記加速度センサ6から地盤の締固め密度と地盤剛
性の情報、及び自動追尾型トータルステーション13か
らローラ4の転圧に伴う地盤沈下の収斂の情報をそれぞ
れ得て、これらの情報から所定品質の地盤となっている
か否かを検出する情報処理部8を備えていることを特徴
とする。
【0023】前記加速度センサ6としては、ストレイン
ゲージ、ジャイロセンサなどの機械式センサが利用でき
るのは勿論、レーザー光の速度差を利用した無接点セン
サを使用することもできる。
【0024】また、自動追尾型トータルステーション
は、施工現場内を移動する自走ローラ車両1の走行位置
を精密に計測するものである。同様の手段としてGPS
の利用が考えられるが、自動追尾型トータルステーショ
ンはこれに比して測量精度が高く、特に転圧に伴う地盤
沈下の収斂の把握に必要な鉛直方向の測定精度が格段に
優れている。例えば、所定位置に設置されたジオジメー
タを備えたトラッカーユニットが、ターゲットであるプ
リズムを搭載した自走ローラ車両1を追尾する構造のも
のを示すことができ、一般的な測量において使用されて
いるものを用いることができる。
【0025】さらに、前記自走ローラ車両1に設けた情
報処理部8に、加速度センサ6及び自動追尾型トータル
ステーション13からの情報を外部に送信するための送
信機10を設け、自走ローラ車両1の走行跡の地盤デー
タを外部へ送信するよう構成することができる。
【0026】さらにまた、前記加速度センサ6及び自動
追尾型トータルステーション13からの情報を記憶する
メモリーカード9を設け、これを簡単に着脱できるよう
に構成することができる。メモリーカードとしてはスマ
ートメディア、コンパクトフラッシュ(いずれも商標
名)等が利用できる。
【0027】このようなメモリーカードを使用すること
で、ノートパソコンなどへ簡単にデータを転送すること
ができるようになる。
【0028】ところで、前記加速度センサ6からの信号
によって地盤剛性を計測できる理由は次の通りである。
【0029】まず、高重量の鉄製剛体であるローラ4は
励振手段5により激しく地盤を叩くが、このときの加速
度を計測すると地盤が堅いほど高周波成分が増大する。
したがって周波数スペクトルを計測し、これを高速フー
リエ解析することで近似的に地盤の剛性に比例する信号
が得られる。この信号はローラ4の質量や振動力、振動
数によっても異なるが、図4に示す数値シミュレーショ
ンにより予め作成した地盤剛性の評価式(図5の式II
I)を用いることで、ほぼ正確な剛性データが連続的に
得られる。あるいは、この信号と密度との関係を予め実
験により求めておけば、加速度から密度を推定すること
もできる。しかも、このデータは地盤の締固めと同時に
得ることができ、地盤の破壊や人的な作業が必要ないの
で極めて能率的である。
【0030】また、自動追尾トータルステーションによ
って計測される転圧面の平面及び鉛直座標から、ある座
標点における転圧に伴う地表面沈下量の推移を把握でき
るから、沈下量の収斂傾向を以て、締固めの進行度合い
を評価できる。沈下量の収斂傾向による判定方法として
は、例えば、各地点の転圧回数に対する沈下データを双
曲線関数で近似させて当該箇所の最終沈下量を逐次予測
し、これに対する現沈下量の割合を以て締固めの進行度
とすることが可能である。
【0031】本発明によれば、地盤密度と剛性を推定
し、これに地表面沈下量という締固め進行を直接的に示
す指標を加えることで、きわめて優れた転圧地盤の品質
評価が可能になる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の盛土転圧管理方法
及び装置(以下、盛土転圧管理システムという)を、図
1ないし図14に示される実施形態に基づいて詳細に説
明する。
【0033】図1は自走ローラ車両1全体を示し、運転
席1aや日よけ1bが設けられた車体15の前部に、第
1防振手段14を介してフレーム2が接続されており、
このフレーム2に、第2防振手段3を介してローラ4が
接続されている。また、このローラ4内にはローラ4に
振動を与えるための励振手段5が内装されている。
【0034】ローラ4の軸受けにはローラ4の振動加速
度を計測する加速度センサ6が設けられている。また、
自走ローラ車両1の上部には、プリズムからなるターゲ
ット7を備えている。
【0035】また、自動追尾型トータルステーション1
3は、自走ローラ車両1の走行範囲外であって、自走ロ
ーラ車両1に近接した所定位置に設置される。この自動
追尾型トータルステーション13は、ターゲット7を捕
捉するトラッカーユニットを有し、前記ターゲット7を
追尾しつつ、自走ローラ車両1の位置と、ローラ4の沈
下量を計測する。その計測結果は、自動追尾型トータル
ステーション13に搭載した情報処理部80に送られ
る。また、加速度センサ6からの情報も、同様に情報処
理部8に送られて処理される。これらの情報処理部8で
処理されたデータはメモリーカード9に記憶される。
【0036】前記情報処理部8にはさらに送信機10た
るデータトランシーバーが接続されている。データトラ
ンシーバーは所謂無線LANであり、例えばBluet
oothが好適である。Bluetoothは、インテ
ル、エリクソン、ノキア、東芝、IBMの各社が結成し
た[Bluetooth Special Inter
est Group(SIG)]が提唱する規格で、
2.45GHz帯の準マイクロ波を用い、1Mbpsの
帯域で通信プロトコルにIEEE802.11を採用し
たフォーマットとなっている。
【0037】送信機10にはアンテナ11が設けられ、
図2に示す外部基地局12とのデータ交信ができるよう
になっている。
【0038】なお、送信機10は、送信機能だけでな
く、受信機能を設けてデジタルまたはアナログのデータ
トランシーバーとすることも可能である。このようにす
れば、受信機20を設けることなく、外部から基準信号
を供給することで自走ローラ車両1の位置を計測した
り、あるいは自走ローラ車両1の無人運転などが可能と
なる。
【0039】上述した構成のシステムにおける簡単な機
能を、図2により説明する。
【0040】加速度センサ6からの信号は、情報処理部
8において増幅された後、AD変換され、そのデジタル
データが高速フーリエ解析(FFT)される。そして図
3の式Iにより、データの乱れ率が算出される。
【0041】そして、数値シミュレーションにより作成
した評価式から地盤剛性が得られ、また予め実験的に把
握された推定式により密度が計算される。
【0042】さらに、情報処理部8には受信機20が設
けられ、この受信機20が自動追尾型トータルステーシ
ョン13が測定した自走ローラ車両1の鉛直座標に関す
るデータを受信する。このデータによって転圧面の正確
な沈下量を得ることができる。ここでは、自走ローラ車
両1が走行した各地点について、転圧回数に対する沈下
データを双曲線関数で近似させて当該箇所の最終沈下量
を逐次予測し、これに対する現沈下量の割合を以て締固
めの進行度とする。
【0043】これらの計算結果はメモリーカード9に記
憶されるとともに、締固め評価がなされる。締固め評価
とは予め設定された合格ラインをスレッショルドレベル
とし、これを超えた場合を[良好]、反対に合格ライン
に至らない場合を[不良]と2値分類するものである。
【0044】この判断は、例えば自走ローラ車両1の日
よけ1bなどに設けた回転ライト1cなどを通じて外部
に知らせるようにしている。つまり地盤の品質が[不
良]のときだけに、黄色のランプを回転させる等の方法
で[不良]を外部に表示するように構成されている。
【0045】前述のように、自動追尾型トータルステー
ション13は自走ローラ車両1を自動的に追尾するが、
自動追尾型トータルステーション13に設置された送信
機16は、自走ローラ車両1の絶対位置を自走ローラ車
両1側に送信する。したがって、自走ローラ車両1は、
同じ場所を2度にわたり踏むことなく正確な運転とデー
タ送信が可能となる。
【0046】なお、メモリーカード9は、ノートパソコ
ン17のPCカードスロットなどを介してデータをやり
取りするものである。パソコン上では実際の工事現場を
縮小した3次元CGが表示されており、任意の角度から
見ることができるようになっている。そして、地盤に相
当する部分はその締固めの完成度に応じて色分けがなさ
れる。
【0047】すなわち、例えば良く締固められた部位は
青、ほぼ締固められた部位は緑、締固めが不十分な部位
は黄色、そして未処理の部位は赤というように設定して
ある。
【0048】また、データトランシーバーで逐一データ
を受信するモードに設定しておくことで、この色がリア
ルタイムで変化し作業の進捗状況が手に取るようにわか
る。これに加えて、複数の現場を3次元CGデータを用
意するとともに、携帯電話でデータをリレーすることに
より、簡単に複数の現場の画像を切り替えてその進捗状
況を把握することができる。
【0049】このような装置によれば、広大な飛行場予
定地などでは、自走ローラ車両1を無人運転することも
可能となる。この場合は、締固め度合いを自動的に判断
させ、締固めし難い部位に集中的な作業を行わせること
で完全自動化を図ることもできる。
【0050】なお、締固めの結果、地盤の平滑性に問題
が生じた場合には自動的に土砂を供給するなどのシステ
ムに発展させることも可能である。
【0051】図3から図14は、本システムを使用した
場合の実験の結果を示している。以下、夫々のケースに
ついて簡単に説明する。
【0052】図3は、加速度センサの出力とそのFFT
解析結果、並びにこれを用いた加速度の指標乱れ率を求
める評価式IIを示す。
【0053】図3において、(A)はローラの転圧1回
目における出力波形図である。概ね正弦波となっている
のは地盤がまだ柔らかく、ローラの振動が妨げられるこ
となく作動しているからである。
【0054】(B)はその出力波形の周波数スペクトル
を示す。高調波成分が少なく基本波(28Hz)が主成
分となっている。
【0055】(C)はローラの転圧9回目における出力
波形図である。地盤が堅くなった分だけ地盤の反発を受
け、センサの出力波形が歪んで高調波が見られる。
(D)はその出力波形の周波数スペクトルを示す。高
調波成分がかなり含まれており、また広範な周波数が含
まれていることがわかる。結果としてローラの転圧1回
目では乱れ率0.359、ローラの転圧9回目では乱れ
率1.174という値が得られた。
【0056】図4は、地盤剛性評価式を導くために用い
た数値シミュレーションを示す等価モデルを示す。ここ
ではフレーム2の質量をm1、ローラ4の質量をm2
し、防振手段3のバネ係数をk1、粘性減衰係数をc1
地盤の剛性をk2、粘性減衰係数をc2としたものであ
る。このときの振動シミュレーションを表現する運動方
程式は、図4中に示す式IIのようになる。
【0057】図5は、数種類の振動ローラを想定し、前
記シミュレーションモデルを用いた数値計算により得ら
れた乱れ率と、指標Rの関係を示したグラフ図である。
指標Rは自走ローラ車両1のうちのフレーム2の質量m
1、ローラ4の質量m2、ローラ4の振動数f、起震力F
と地盤剛性k2とから構成されるもので、理論的に図5
中の式IIIで与えられ、ローラ4の加速度波形の歪みと
対応する指標として本発明者等により案出されたもので
ある。指標Rと乱れ率は数値計算により図5のような関
係が得られている。地盤剛性は、図5と式IIIを用いる
ことにより理論的に算定される。
【0058】図6は、盛土転圧管理システムをロックフ
ィルダムへ適用した計測例を示す。図示のようなエリア
において、加速度測点は2mピッチで約150点、RI
測点は4mピッチで約100点として測定した。
【0059】まず、転圧試験によって、乾燥密密度と乱
れ率との関係を求めると、図7に示すようになった。こ
の関係を利用して、ロックフィルダム全面の乱れ率を取
得し、密度を示す図8のヒストグラムが得られた。推定
平均密度は2.16となり、別途RIで実測した平均密
度との差は、わずかに0.03であることが示された。
【0060】次に図9は、盛土転圧管理システムにおけ
る試験盛土の計測例を示す現場平面図である。図中、黒
点は平板載荷試験による測定位置、白丸点はRI測点を
示し、いずれも1mピッチとなっている。この盛土にお
ける乱れ率とRI乾燥密度の関係は、図10に示すよう
に良好な結果が得られた。
【0061】図11は、図9の盛土における本発明によ
る推定剛性と実測剛性との関係を示すグラフ図を示して
いる。乱れ率による推定変形係数と実測変形係数との関
係では、路体材料Bにおいて概ね直線性が保たれている
が、路体材料Aでは表層固結の影響かやや直線性に欠け
る結果が得られた。
【0062】図12は、盛土転圧管理システムにおける
道路路床実転圧面の剛性のばらつきを示すグラフ図を示
し、路床における推定変形係数と動的平板による実測変
形係数を表している。黒丸が本発明によるもので、白丸
が動的平板による実測値を示している。このように本発
明では転圧面に対して連続的に剛性を評価でき、路床に
おける剛性の弱部を容易に検出できる。
【0063】図13は、図10の乱れ率と乾燥密度の関
係を利用して、路床面の締固め度(室内最大乾燥密度に
対する現場密度の割合)分布を推定した結果を示すグラ
フ図である。本発明による推定平均(97%)と実測平
均(99%)とでは僅か2%の差が見られるに過ぎな
い。
【0064】また、図14は、盛土転圧管理システムに
おける図12の道路路床面の剛性分布を示すグラフ図で
ある。本発明による推定平均(401)と実測平均(4
58)とでは10%程度の差に留まった。
【0065】このように在来の精密な計測に比較して
も、本発明では実用上十分な精度が得られ、しかも地盤
の締固め作業と同時平行して連続したデータが得られる
利点がある。特に、作業中でも締固めが不十分な場所を
パソコン画面上で表示させることができるため、極めて
均一な締固め地盤を得ることが可能である。
【0066】この実施例の装置によれば、地盤締固め作
業と同時に地盤の剛性を知ることができ、かつ転圧管理
が可能であるので工事が無駄なく効率的に実施可能とな
る。またそのデータは点ではなく、面として計測されて
表示させるから、一目で現場の進捗状況が把握できる。
さらに、地盤の破壊や人的作業が必要ないとめ、工期短
縮が可能である。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、加速度センサから盛土
の締固め状態と地盤剛性の情報、また自動追尾型トータ
ルステーションからローラの転圧に伴う地盤沈下に関す
る情報を得て、これらに基づいて所定品質の地盤となっ
ているか否かを検出する。このようにして、締固め作業
に並行してリアルタイムでその場の地盤の剛性を知るだ
けでなく、転圧面の平面及び鉛直座標から、盛土の締固
め度合いを直接に表示する指標である地表面沈下量の推
移を把握し、締固め度合いを評価することが可能であ
る。したがってきわめて精度の高い転圧地盤の品質評価
をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である盛土転圧管理装置の
ハードウエアを示すブロック図である。
【図2】盛土転圧管理装置の動作手順とハードウエアと
の関連を示すフロー図である。
【図3】加速度波形の実測結果を示すグラフ図と乱れ率
の定義式である。
【図4】盛土転圧管理装置の数値シミュレーションを示
す等価モデルである。
【図5】地盤バネ係数を推定する式である。
【図6】盛土転圧管理装置をロックフィルダムへ適用し
た計測事例を示す平面図である。
【図7】ロックフィル材料に対する地盤密度と乱れ率の
関係を示すグラフ図である。
【図8】地盤密度の多点計測事例示すグラフ図である。
【図9】道路盛土の計測例を示す現場平面図である。
【図10】地盤密度と乱れ率の関係を示すグラフ図であ
る。
【図11】盛土転圧管理装置による推定剛性と実測剛性
との関係を示すグラフ図である。
【図12】道路路床面の剛性の連続的な計測結果を示す
グラフ図である。
【図13】道路路床面の密度分布を示すグラフ図であ
る。
【図14】道路路床面の剛性分布を示すグラフ図であ
る。
【符号の説明】
1 自走ローラ車両 2 車体フレーム 3 防振手段 4 ローラ 5 励振手段 6 加速度センサ 7 自動追尾型トータルステーションターゲット 8 情報処理部 9 メモリーカード 10 送信機 11 アンテナ 12 外部基地局 13 自動追尾型トータルステーション
フロントページの続き Fターム(参考) 2D052 AA06 AB01 AB11 AB13 BB01 BB09 CA07 CA15 DA31 2D053 AA15 AA32 AB03 AB06 AD01 FA03 5B058 CA01 KA08 YA20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】振動ローラによる盛土の締固め管理方法で
    あって、振動ローラの振動加速度を計測して得た地盤の
    締固め密度と地盤剛性の情報、及び転圧に伴う地盤の鉛
    直方向の変化量の計測に基づく地盤沈下の収斂の情報を
    それぞれ得て、これらの情報から所定品質の地盤となっ
    ているか否かを検出することを特徴とする盛土転圧管理
    方法。
  2. 【請求項2】ローラ支持部に防振手段を介してローラを
    回転自在に保持すると共に、このローラに振動を与える
    ための励振手段を有する自走ローラ車両であって、 ローラの振動加速度を計測する加速度センサと、自走ロ
    ーラ車両の位置及び沈下量を計測する自動追尾型トータ
    ルステーションとを備え、前記加速度センサから地盤の
    締固め密度と地盤剛性の情報、及び自動追尾型トータル
    ステーションからローラの転圧に伴う地盤沈下の収斂の
    情報をそれぞれ得て、これらの情報から所定品質の地盤
    となっているか否かを検出する情報処理部を備えている
    ことを特徴とする盛土転圧管理装置。
  3. 【請求項3】前記自走ローラ車両に、加速度センサ及び
    自動追尾型トータルステーションからの情報を外部に送
    信する送信機を設け、自走ローラ車両の走行跡の地盤デ
    ータを外部へ送信することを特徴とする請求項2記載の
    盛土転圧管理装置。
  4. 【請求項4】前記加速度センサ及び自動追尾型トータル
    ステーションからの情報を記憶するメモリーカードを備
    えていることを特徴とする請求項2又は3に記載の盛土
    転圧管理装置。
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