JP2015151176A - 巻回体収容箱及び巻回体入り収容箱 - Google Patents

巻回体収容箱及び巻回体入り収容箱 Download PDF

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Abstract

【課題】長尺物の損傷を抑制する巻回体収容箱及び巻回体入り収容箱を提供する。【解決手段】巻回体収容箱は、巻回体を収容する本体部10と、本体部10の開口面を覆う蓋部とを備え、本体部10の前板12は、蓋部を閉じたときに覆われる覆領域Wに、長尺物を係止する係止手段50が形成されている。覆領域Wに含まれる、帯状領域と外側接触範囲とが重複する部分において、係止手段50の面積が外側接触範囲の面積の30%〜60%に形成され、重複部分の外側のうち前板端辺19の反対側には係止手段50が形成されず、係止手段50と隙間51gとが平行方向の幅が1mm〜7mmの範囲で平行方向に交互に形成されている。而して、長尺物が係止手段50に密着しすぎることがなく、長尺物が損傷することを抑制することができる。【選択図】図2

Description

本発明は巻回体収容箱及び巻回体入り収容箱に関し、特に巻回体から引き出された長尺物の損傷を抑制することができる巻回体収容箱及び巻回体入り収容箱に関する。
食材や料理あるいは皿などの食器を料理ごと包む食品用ラップフィルムが広く用いられている。食品用ラップフィルムは、典型的には、ロール状に巻かれた長尺のプラスチックフィルム(巻回体)が、長い直方体の容器(収容箱)に収容されており、使用する際には、先端のフィルムをロールから必要量引き出し、容器の蓋に取り付けられている切断刃で切断する。引き出したフィルムの切断端部が容器内に巻き戻ってしまうことを防ぐために、容器の前面外側上部の蓋で覆われる部分に、切断後のフィルムを係止する係止手段が設けられたものがある。
さらに、係止されているフィルムを容器の前面外側上部から引き剥がす際のフィルムの損傷を抑制するものとして、前板の掩蓋片で覆われる部分を、長手方向中央部分の中央領域と、その両側の主要領域とに区分して、主要領域に形成された係止手段を、脇板側よりも中央領域側が大きくなるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2013−224180号公報
上述の特許文献1に記載された収容箱によって、フィルムの損傷が抑制されることとなったが、それでもなお、フィルムの幅の中央を摘んで引き剥がそうとすると、フィルムが縦に裂けたり、斜めに切れたり、損傷することがあった。
本発明は上述の課題に鑑み、長尺物の損傷を抑制することができる巻回体収容箱及び巻回体入り収容箱を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る巻回体収容箱は、例えば図1乃至図3に示すように、長尺物91fが巻かれた巻回体91rを収容する本体部10であって、巻回体91rが収容されたときに長尺物91fを引き出し可能な開口が形成されると共に、開口が形成された面である開口面10hに交差する後板14と、後板14に対向して開口面10hと交差する平板状に形成された前板12と、開口面10hと後板14と前板12とに交差して本体部10の端面を構成する一対の脇板15と、を有する本体部10と;後板14の開口面10hと交わる端辺である後板端辺18に回動可能に連接された蓋部20であって、蓋部20を閉じたときに、開口面10hを覆う蓋板21と、蓋板21に連接された掩蓋片22であって前板12の開口面10hと交わる端辺である前板端辺19に沿って前板12の一部を覆う掩蓋片22と、を有する蓋部20とを備え;前板12は、蓋部20を閉じたときに掩蓋片22に覆われる領域である覆領域W(図2参照)の所定の位置に、長尺物91fを係止する係止手段50が実質的に前板端辺19に沿って形成され;覆領域Wに包含される領域であって、前板端辺19に直交する方向である直交方向R(図3参照)に前板端辺19から0.5mm〜10mm離れ、直交方向Rに5mm〜10mmの幅で、前板端辺19が延びる方向である平行方向D(図3参照)において前板12の全体に延びる領域を帯状領域E(図3(A)参照)と規定し、巻回体91rが本体部10に収容されて巻回体91rから長尺物91fが引き出されて直交方向Rにおける覆領域W全体を覆った場合に、蓋部20が開いている状態で覆領域Wにおける前板12と長尺物91fとが接する範囲を接触範囲F(図3(B)参照)と規定し、接触範囲Fのうち、平行方向Dにおける覆領域Wの中央12vから脇板15に向かって平行方向Dに100mm移動した地点よりも脇板15側を外側接触範囲Fs(図3(B)参照)と規定したときに、帯状領域Eと外側接触範囲Fsとが重複する部分EFs(図3(C)参照)における係止手段50の面積が外側接触範囲Fsの面積の30%〜60%に形成されると共に、外側接触範囲Fsにおける帯状領域Eの外側のうち前板端辺19の反対側には係止手段50が形成されないように構成され;外側接触範囲内の帯状領域EFsには、係止手段50と、係止手段50が形成されていない隙間51gとが、平行方向Dの幅が1mm〜7mmの範囲で、平行方向Dに交互に形成されている。典型的には、本体部は直方体状に形成され、開口面は本体部に巻回体が収容されたときに巻回体の軸線と平行になる4つの長方形面のうちの1つの面に形成され、後板は開口面に直交する2つの長方形面のうちの一方を構成し、前板は後板に対向する長方形面を構成し、一対の脇板は4つの長方形面に直角で直方体状の端面を構成する。
このように構成すると、外側接触範囲において係止手段に長尺物が密着しすぎることがなく、長尺物が損傷することを抑制することができる。
また、本発明の第2の態様に係る巻回体収容箱は、例えば図2、図3及び図5に示すように、上記本発明の第1の態様に係る巻回体収容箱1において、外側接触範囲内の帯状領域EFs(図3(C)参照)において平行方向Dに交互に形成された係止手段50及び隙間51gは、直交方向Rに連続して(図2参照)、又は、平行方向Dに延びる分割境界線Ld(図5参照)で分割されて分割境界線Ldよりも前板端辺19側と前板端辺19の反対側とで平行方向Dにずれた状態(図5参照)に構成されている。
このように構成すると、長尺物が係止手段に密着する程度を適切に調節することができる。
また、本発明の第3の態様に係る巻回体収容箱は、例えば図1に示すように、上記本発明の第1の態様又は第2の態様に係る巻回体収容箱1において、前板12は、蓋部20が閉じられたときに巻回体91rから引き出された長尺物91fを掩蓋片22との間で挟むことができるフラップ12fを有する。
このように構成すると、引き出された長尺物の係止手段による係止を効果的に行うことができる。
また、本発明の第4の態様に係る巻回体収容箱は、例えば図1及び図2に示すように、上記本発明の第3の態様に係る巻回体収容箱1において、覆領域Wは、蓋部20が閉じられた状態で掩蓋片22の平行方向Dにおける中央の部分を前板12に向けて押したときに掩蓋片22と前板12とが接する範囲を基準として平行方向Dにおける所定の範囲にある中央領域Cと、平行方向Dにおいて中央領域Cよりも脇板15側の主要領域Mとに区分され;フラップ12fは、一対の脇板15のうちの一方である第1の脇板15Aと中央領域Cとの間の主要領域Mに包含されて設けられた第1のフラップ12fAと、第1の脇板15Aに対向する第2の脇板15Bと中央領域Cとの間の主要領域Mに包含されて設けられた第2のフラップ12fBと、を含んで構成され;第1のフラップ12fAは、中央領域Cの近傍から、第1の脇板15Aに向かって長尺物91fの幅の実質的に端部まで一体に延びて形成され;第2のフラップ12fBは、中央領域Cの近傍から、第2の脇板15Bに向かって長尺物91fの幅の実質的に端部まで一体に延びて形成されている。
このように構成すると、引き出された長尺物の係止手段による係止をより効果的に行うことができる。
また、本発明の第5の態様に係る巻回体収容箱は、例えば図1に示すように、上記本発明の第1の態様乃至第4の態様のいずれか1つの態様に係る巻回体収容箱1において、掩蓋片22は、直線状の折曲辺21fを介して蓋板21に連接されると共に、折曲辺21fに対向する先端辺22tが、先端辺22tの中点から先端辺22tの端の側に移動するに連れて、折曲辺21fに直交する方向における折曲辺21fと先端辺22tとの距離が短くなるように構成されている。
このように構成すると、掩蓋片の長手方向中央部分を押さえて長手方向の中央部から両端に向けて長尺物を切断することができ、中央領域の係止手段が長尺物に密着しすぎないように形成されていながら、長手方向中央部分の長尺物のずれを防ぐことができる。
また、本発明の第6の態様に係る巻回体入り収容箱は、例えば図1に示すように、上記本発明の第1の態様乃至第5の態様のいずれか1つの態様に係る巻回体収容箱1と;巻回体収容箱1に収容された、薄膜状の長尺物91fが巻かれた巻回体91rとを備える。
このように構成すると、外側接触範囲において長尺物が係止手段に密着しすぎず、長尺物が損傷することを抑制することができる巻回体入り収容箱となる。
本発明によれば、外側接触範囲において長尺物が係止手段に密着しすぎることがなく、長尺物が損傷することを抑制することができる。
(A)は本発明の実施の形態に係るラップカートンを含むラップ入りカートンの斜視図、(B)は本発明の実施の形態に係るラップカートンの部分側面断面図である。 本発明の実施の形態に係るラップカートンの本体部の正面図である。 本発明の実施の形態に係るラップカートンの本体部の前板の区分を説明する図である。(A)は帯状領域を示す図、(B)は接触範囲を示す図、(C)は帯状領域と外側接触範囲との重複部分を示す図である。 ラップフィルムをストッパーから剥がす際にラップフィルムに作用する張力を説明する図である。 本発明の実施の形態の変形例に係るラップカートンの本体部の正面図である。 比較例に係るラップカートンの本体部の正面図である。 (A)は張力90度におけるズリ強度の測定結果を示す図、(B)は張力45度におけるズリ強度の測定結果を示す図、(C)はT型剥離強度の測定結果を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において互いに同一又は相当する部材には同一あるいは類似の符号を付し、重複した説明は省略する。
まず図1を参照して、本発明の実施の形態に係る、巻回体収容箱としてのラップカートン1、及びラップカートン1に巻回体としてのラップロール91rが収容された巻回体入り収容箱としてのラップ入りカートン100を説明する。図1(A)は、ラップ入りカートン100の斜視図、図1(B)はラップカートン1の部分側面断面図である。図1(A)は、開蓋状態を示している。ラップロール91rは、薄膜状の長尺物としてのラップフィルム91fが円筒状の巻芯に軸線91aまわりに巻かれてロール状に形成されたものである。以下の説明において、ラップロール91rとラップフィルム91fとの外観形状の区別をしない場合は、「ラップ91」と総称する。ラップフィルム91fは、本実施の形態では、ポリ塩化ビニリデンを原料として厚さが5〜20μmに形成されている。ラップカートン1は、ラップロール91rを収容する本体部10と、本体部10に連接された蓋部20とを備えている。
本体部10は、未使用のラップロール91rを収容できる大きさの直方体に対して、細長い面の1つが開口面10hとなっている箱である。本体部10の大きさは、収容した未使用のラップロール91rを軸線91a回りに回転させるのを妨げない隙間が形成される一方で、できるだけ小さく形成されており、本実施の形態では幅44mm、高さ44mm、長さ310mmの大きさに形成されている。ここでいう本体部10の長さは、ラップロール91rの軸線91aが延びる方向(以下「軸線方向D」という。)の長さである。本体部10は、開口面10hと協働して直方体の側面を構成する前板12、底板13、後板14と、直方体の端面を構成する2つの脇板15とを有している。底板13は、開口面10hに対向している。前板12及び後板14は、開口面10h及び底板13に直交している。脇板15は、典型的には正方形に形成されているが、縦横の長さが異なる矩形であってもよい。以下の説明においては、水平な面に底板13が載置された状態を基準として、底板13側を下、開口面10h側を上として説明する場合もある。
脇板15の上端の中央部分には、3mm程度上方に延びた小片が外側に折り返されて形成された突起15pが設けられている。突起15pは、2つあるそれぞれの脇板15の上端に設けられている。また、本体部10は、前板端辺19で前板12と連続する副板16(図1(B)参照)を有している。前板端辺19は、前板12と開口面10hとが交わる部分の前板12の端辺であり、本実施の形態では前板12と副板16との境界を兼ねている。また、本実施の形態では、前板端辺19が延びる方向である平行方向が、軸線方向Dと一致している。副板16は、前板12と略同じ大きさであるが底板13とは接しておらず、前板12よりも本体部10の内側に設けられている。副板16は、底板13側の端辺が、軸線方向Dに沿って前板12に接着されている。
蓋部20は、本体部10の開口面10hを塞ぐ部材である。蓋部20は、蓋板21と、掩蓋片22と、切断刃23と、側蓋片25とを有している。蓋板21は、開口面10hと略同じ大きさの矩形平板状部材であり、蓋板21を開口面10hに合わせることで本体部10を閉塞した直方体とすることができるようになっている。蓋板21が開口面10hと略同じ大きさとは、蓋板21が、掩蓋片22の厚さ及び側蓋片25の厚さの分大きく、蓋部20の開閉を妨げない隙間が形成される程度大きい場合を含むことを意味している。蓋板21は、軸線方向Dに延びる一辺が、本体部10の後板端辺18で連接している。換言すれば、本体部10と蓋板21とは、後板端辺18を介して連接している。後板端辺18は、後板14と開口面10hとが交わる部分の後板14の端辺である。蓋板21は、後板端辺18を回転軸線として、本体部10に対して回動することができるように構成されている。
掩蓋片22は、折曲辺21fを介して蓋板21と直交し、蓋部20を閉じたときに底板13に向かって延びるように設けられている。掩蓋片22は、軸線方向Dの両端における高さ(長方形の前板12の短辺方向の長さ)が、前板12の短辺方向の長さの約1/2で、軸線方向Dの中央部の高さが、前板12の短辺方向の長さの約3/4となっている。折曲辺21fに対向する先端辺22tは、軸線方向Dにおける中央からそれぞれの端部に移動するに連れて、軸線方向Dに直交する方向における折曲辺21fと先端辺22tとの距離が短くなるように形成されている。このような構成により、折曲辺21fに対向する先端辺22tがV字状に形成されることとなる。掩蓋片22は、蓋部20が閉じられたときに、前板12に沿って前板12の外側に重なり、前板12の上部を五角形状に覆うこととなる。掩蓋片22は、軸線方向Dの長さが前板12よりもわずかに長く構成されており、本体部10に収容されているラップ91の幅よりも長い。これにより、掩蓋片22は、本体部10の中から引き出されたラップフィルム91fを、その幅全体にわたって、前板12との間に挟むことができるように構成されている。掩蓋片22の先端辺22tには、ラップフィルム91fを切断するための切断刃23が取り付けられている。切断刃23は、刃先が先端辺22tから出るように、先端辺22tに沿ってV字状に設けられている。
側蓋片25は、蓋板21及び掩蓋片22の双方に直交して設けられている。側蓋片25は、蓋板21(掩蓋片22)の両端に合計2つ設けられている。側蓋片25は、基本形状が、長辺が蓋板21の短辺と同じ長さで、短辺が掩蓋片22の中央部における高さ(V字状の先端から折曲辺21fまでの最短距離)と略同じ長さの長方形に形成されている。側蓋片25は、掩蓋片22に連接された接合片22jに接着剤で固定されている。側蓋片25の内側には、接合片22jと蓋板21との間に、凹部25dが形成されている。凹部25dには、蓋部20を閉じたときに、脇板15の上端に設けられた突起15pが嵌ることとなる。上述のように構成された蓋部20は、閉じたときに、本体部10の開口10hに覆い被さり、掩蓋片22が前板12の上部を覆うようになっている。
本体部10及び蓋部20は、本実施の形態では、約0.45〜0.7mm厚のコートボール紙が加工されて形成されている。このため、ラップカートン1は、弾性を有している。なお、本実施の形態では、説明の便宜上、本体部10と蓋部20とを機能の観点から区別しているが、本体部10及び蓋部20は、1枚の原紙を切り出して組み立てられて一体に形成されている。本体部10及び蓋部20の表面は、消費者の購買意欲を惹起するようなデザインが印刷されたうえで、撥水加工等の表面処理が施されている。また、ラップカートン1は、前板12の上部に、前板12の面が切り込まれることにより、副板16から離れて本体部10の外側に浮くフラップ12fが形成されている。つまり、前板12は、フラップ12fを含んで構成されている。
ここで、図2を図1と併せて参照して、フラップ12fの詳細を説明する。図2は、ラップカートン1の本体部10の正面図である。フラップ12fは、本実施の形態では、前板12の長手方向(軸線方向Dと同じ方向)中央に位置する中央領域Cを挟むように、前板端辺19に沿って中央領域Cよりも外側に設けられている。「中央領域C」は、以下のように定義することとする。蓋部20を閉じたときに掩蓋片22で覆われる前板12の部分を「覆領域W」ということとする。図2において、二点鎖線で示す仮想境界線12bと、前板端辺19と、両脇板15とで囲まれた部分が覆領域Wとなる。覆領域Wを、前板12の長手方向(軸線方向D)で3分割し、真ん中を中央領域C、その両側を「主要領域M」とする。換言すれば、中央領域Cを間に挟むように、2つの主要領域Mが形成されている。中央領域Cの幅(軸線方向Dの距離)は、蓋部20を閉じた状態で、掩蓋片22の図心(先端辺22tのV字の頂点付近の掩蓋片22の部分)を、フラップ12fが形成されていないと仮定した場合に前板12に向けて押したときに、掩蓋片22が接する範囲の距離を基準として±20%の範囲内の任意の値である。例えば、蓋部20を閉じた状態で掩蓋片22の図心を前板12に向けて押したときに、掩蓋片22が前板12に接する範囲が30mmである場合、中央領域Cの幅は24mm〜36mmの間で任意に決定することができる。このとき、弾性を有するラップカートン1は、掩蓋片22を前板12に向けて押す力の大きさによって、掩蓋片22と前板12とが接する範囲が変化しうるが、中央領域Cを画定するに際しては、未使用のラップロール91rが本体部10に収容された状態で掩蓋片22の図心を前板12に向けて押したときに、前板12が本体部10内のラップロール91rに止められて後板14側に移動しなくなったときの、掩蓋片22と前板12とが接する範囲の軸線方向Dの距離を中央領域Cの幅を画定する基準とする。典型的には、この基準自体を中央領域Cの幅とするとよい。本実施の形態では、中央領域Cの幅を32mmと画定し、前板12の幅(軸線方向Dの距離)の概ね10〜11%としているが、中央領域Cの幅は、20mm〜70mm、好ましくは30mm〜50mm、あるいは前板12の幅(軸線方向Dの距離)の6%〜25%、好ましくは10%〜16%の範囲で決定してもよい。
中央領域Cを挟んで2つ設けられたフラップ12fについて、説明の便宜上、正面視(図2参照)において、中央領域Cの左側のフラップ12fを左フラップ12fAと、中央領域Cの右側のフラップ12fを右フラップ12fBということとする。左フラップ12fA及び右フラップ12fBは、それぞれ第1のフラップ及び第2のフラップに相当する。以下、左フラップ12fA及び右フラップ12fBに共通の構成について説明するときは、単に「フラップ12f」と総称する。また、左フラップ12fAに近い脇板15を左脇板15A(第1の脇板)と、右フラップ12fBに近い脇板15を右脇板15B(第2の脇板)ということもあり、脇板15はこれらの総称である。左フラップ12fAは、左側の主要領域Mに包含される大きさで形成されている。右フラップ12fBは、右側の主要領域Mに包含される大きさで形成されている。
左フラップ12fAは、前板12の面内に形成された切り線12cAと、前板端辺19とが輪郭となる。切り線12cAは、前板12の一部を切断する線である。切り線12cAは、中央領域Cよりも左脇板15A寄りで、中央領域Cに近接した前板端辺19上の点12cANから、前板12の面内を通り、左脇板15Aに近い前板端辺19上の点12cASに至るように、前板12の面内が切断されることで形成されている。点12cANは、引き出されたラップフィルム91fの切断時に、ラップフィルム91fの切り口が許容できない程度に乱れるようなラップフィルム91fの滑りが生じない程度、中央領域Cの近傍に位置している。点12cASは、引き出されたラップフィルム91fの左端よりもやや中央領域C寄りに位置しているが、ラップフィルム91fの左端と左脇板15Aとの間に位置していてもよい。左フラップ12fAの左端(点12cASの位置)がラップフィルム91fの左端よりもやや中央領域C寄りとは、ラップフィルム91fの切断時にラップフィルム91fがたるまずに切断可能な程度にラップフィルム91fを左フラップ12fAと掩蓋片22とで挟むことができる範囲で左フラップ12fAの左端がラップフィルム91fの左端に達していない状態である。この状態と、左フラップ12fAの左端がラップフィルム91fの左端と一致した状態と、左フラップ12fAの左端がラップフィルム91fの左端よりも外側にある状態とを総称して左フラップ12fAがラップフィルム91fの実質的に左端まで延びているということとする。左フラップ12fAの左端がラップフィルム91fの左端よりも中央領域C寄りに形成されていると、軸線方向Dにおける前板12の端部まわりの本体部10の強度の低下を抑制することができる。本実施の形態では、軸線方向Dにおいて、左フラップ12fAの左端が前板12の左端よりも15mm中央領域C寄りに形成されているが、10mmあるいは5mm中央領域C寄りに形成されていてもよい。左フラップ12fAの直交方向R(前板端辺19に直交する方向)の最大長さは、前板12の直交方向Rの長さの約1/2に形成されている。左フラップ12fAの下側の辺は、本実施の形態では、軸線方向Dの中央領域C側から左脇板15A側に辿ったときに、一旦前板端辺19に少し近づいた後に再び前板端辺19から離れるような、滑らかな曲線に形成されている。換言すると、左フラップ12fAは、その中央部分が両端よりも上方に凹んでいる。左フラップ12fAは、蓋部20を閉じたときに掩蓋片22に覆われて外面に表れない大きさに形成されている。
左フラップ12fAの輪郭を構成する切り線12cAの両端12cAN、12cASが前板端辺19に到達していることで、左フラップ12fAの副板16からの浮きを良好に保つことができる。なお、左フラップ12fAがその外側の前板12の面から過度に浮き上がる場合には、切り線12cAの両端を前板端辺19に対してやや離すことによって浮き具合を調節することができる。切り線12cAの端部と前板端辺19との距離が長くなるほど左フラップ12fAの浮き量が小さくなり、例えば3mm離れているよりも5mm離れている方が浮き量は小さくなる。左フラップ12fAは、前板端辺19で副板16と連接していることにより、切り線12cAで切断されていても本体部10から脱落しないように構成されている。また、左フラップ12fAは、前板端辺19で副板16と連接していることにより、前板端辺19を回転軸線として回動することができるように構成されている。
左フラップ12fAの表面には、係止手段としてのストッパー50が、所定の位置で、実質的に前板端辺19に沿って形成されている。ストッパー50は、本実施の形態では、UVニスが塗布されることで形成されている。ストッパー50を形成するUVニスは、ラップフィルム91fに対して付着するが、紙や埃等は付着しない特性を有している。また、ストッパー50に付着したラップフィルム91fは、付着面に平行な方向(せん断方向)には強く付着するが、付着面に垂直な方向(付着面から引き離す方向)には比較的弱く付着する。つまり、ストッパー50は、ラップフィルム91fが本体部10から引き出される方向である引出方向Pに前板12に沿うように引かれたときにはラップフィルム91fを引出方向Pに移動させないようにラップフィルム91fに付着し、ラップフィルム91fが付着面から離れる方向にめくられるように引かれたときにはラップフィルム91fが剥がれるように構成されている。ストッパー50が「実質的に前板端辺19に沿って形成される」とは、ラップフィルム91fが引き出される際の通常の態様である、前板端辺19には接触し得るが前板12からは浮いている状態で引き出される際に、引き出されるラップフィルム91fに接触することがない範囲で前板端辺19の近くにストッパー50が形成されている状態である。
ストッパー50が形成される所定の位置について、視点を軸線方向Dと直交方向Rとに分けて説明する。本実施の形態では、軸線方向Dにおいては、ストッパー50が実質的に左フラップ12fAの軸線方向Dの長さ全体にわたって形成されている。ここで「実質的に左フラップ12fAの軸線方向Dの長さ全体にわたって形成されている」とは、厳密に連続して形成されていることを求める意図ではなく、ラップフィルム91fの切断時に、適切な切断を妨げるほどにラップフィルム91fが移動してしまうことを回避できる程度にラップフィルム91fを係止させることができる範囲で、断続的に形成されていない部分があったり、両端に形成されていない部分があることを許容することを意味している。
ストッパー50の高さ(直交方向Rの距離)は、切り線12cAを中央領域C側から左脇板15A側に辿ったときに一旦前板端辺19に少し近づく位置(左フラップ12fAの軸線方向Dにおける中央部分の上方に凹んだ位置)までは、概ね切り線12cAに沿って変化している。例えば、ストッパー50の下側の輪郭の基本形状は、一旦前板端辺19に少し近づく位置まで、切り線12cAより4mm程度内側となるように変化している。一旦前板端辺19に少し近づく位置までのストッパー50の最大高さは、約15mmとなっている。ストッパー50の高さは、一旦前板端辺19に少し近づく位置よりも左脇板15A側では、約9mmでほとんど同じ高さになっている。なお、ストッパー50の上端(上側の輪郭)と前板端辺19との間は、約2mm空いている。
また、左フラップ12fA上のストッパー50には、ストッパー50が形成されない隙間51gが形成されている。隙間51gは、直交方向Rに延びた縦長のものが、軸線方向Dに間隔を空けて複数形成されている。各隙間51gは、本実施の形態では、前板端辺19に沿って形成されたストッパー50を分断して、上下方向に貫通している。つまり、本実施の形態では、各ストッパー50及び各隙間51gが、直交方向Rに連続して形成されている。また、本実施の形態では、軸線方向Dにおけるストッパー50が残った部分と隙間51gの部分とが、同じ寸法で交互に形成されている。このような態様のストッパー50及び隙間51gは、覆領域Wにおける左フラップ12fAと左脇板15Aとの間の前板12の面にも形成されている。さらに、ストッパー50と隙間51gとの関係の説明を、以下に補足するのに先だって、新たに規定する前板12の範囲を説明する。
図3を参照して、説明の便宜上区分する、前板12の範囲を説明する。まず、図3(A)を参照して、帯状領域Eについて説明する。帯状領域Eは、覆領域Wに包含される領域であって、軸線方向D(平行方向に相当)において前板12の全体に延びる領域である。帯状領域Eは、直交方向Rに5mm〜10mmの幅で軸線方向Dに延びている。また、帯状領域Eは、前板端辺19から直交方向Rに0.5mm〜10mm離れている。なお、前板端辺19は、前述のように、前板12と副板16との境界を形成していて折り返し分の厚みを有するものであるが、前板端辺19からの帯状領域Eの離れを規定するときの前板端辺19は、前板12の面に対して垂直に前板12を見たときの、開口面10h側の前板12の境界を基準とする。本実施の形態では、帯状領域Eが、前板端辺19から直交方向Rに2mm離れ、直交方向Rに9mmの幅で軸線方向Dに延びている。
次に図3(B)を参照して、接触範囲F及び外側接触範囲Fsについて説明する。接触範囲Fは、本体部10に収容されているラップロール91rからラップフィルム91fを引き出して、ラップフィルム91fが直交方向Rにおける覆領域W全体を覆ったときに(軸線方向Dについては、典型的には覆領域Wの両端がラップフィルム91fに覆われない)、蓋部20が開いている状態で覆領域Wにおいてラップフィルム91fが接触する前板12の範囲である。本実施の形態では、前板12が、本体部10の外側に浮くフラップ12fを有しているので、フラップ12fの表面全体が接触範囲Fとなる。仮に、前板12にフラップ12fが形成されていない場合は、引き出されたラップフィルム91fが前板12を覆う範囲の全体でラップフィルム91fと前板12とが接触すると擬制して、軸線方向Dにおけるラップフィルム91fの幅の覆領域W全体が接触範囲Fとなる。そして、接触範囲Fのうち、軸線方向Dにおける覆領域Wの中央(図2中の、前板12を左右に二等分する仮想直線12v上の部分)から、脇板15に向かって100mm移動した地点12sよりも外側(脇板15側)を外側接触範囲Fsとし、内側を内側接触範囲Fnとする。つまり、接触範囲Fは、外側接触範囲Fsと内側接触範囲Fnとに分けることができる。そして、図3(A)に示す帯状領域Eと、図3(B)に示す外側接触範囲Fsとが重複する部分を、図3(C)に示す重複部分EFsと規定することとする。
再び図2に戻り、適宜図3を参照して、重複部分EFsにおけるストッパー50及び隙間51gの構成を補足説明する。前述のように、左フラップ12fA上にストッパー50と隙間51gとが交互に形成された状態において、重複部分EFsに形成されたストッパー50の合計面積は、外側接触範囲Fs(図3(B)参照)の面積の30%〜60%、好ましくは40%〜50%に形成されている。さらに、外側接触範囲Fs(図3(B)参照)における重複部分EFs(図3(C)参照)の外側うち、底板13側(前板端辺19の反対側)には、ストッパー50が形成されていない。本実施の形態では、図2に示すように、外側接触範囲Fs(図3(B)参照)における重複部分EFs(図3(C)参照)の外側うち、前板端辺19側にもストッパー50が形成されていない。また、外側接触範囲Fs内の帯状領域E(重複部分EFs)には、ストッパー50と隙間51gとが、軸線方向D(平行方向に相当)の幅が1mm〜7mmの範囲で、軸線方向Dに交互に形成されている。本実施の形態では、軸線方向Dの幅が同じ寸法(例えば3mm)で、軸線方向Dに交互に形成されているが、ストッパー50及び隙間51gの軸線方向Dの幅は適宜選択できる。このようにストッパー50が形成されていることで、外側接触範囲Fsにおいてラップフィルム91fがストッパー50に密着しすぎることがなく、ラップフィルム91fに縦裂けや斜め切れ等の損傷が生じることを抑制することができる。
引き続き図2及び図1を参照して、フラップ12fの説明を続ける。右フラップ12fBは、前板12を左右に二等分する仮想直線12vを対称軸として、左フラップ12fAと線対称に形成されている。右フラップ12fBの切り線12cB並びに点12cBN及び点12cBSは、それぞれ左フラップ12fAの切り線12cA並びに点12cAN及び点12cASに相当する。右フラップ12fBにも、ストッパー50が、仮想直線12vを軸として、左フラップ12fAに形成されたストッパー50と線対称に形成されている。また、ストッパー50は、中央領域Cにも、実質的に前板端辺19に沿って形成されている。
中央領域Cに形成されたストッパー50も、主要領域Mに形成されたものと同様、ストッパー50が残った部分と隙間51gの部分とが、同じ寸法(例えば3mm)で交互に形成されている。中央領域Cに形成されたストッパー50も、その上端(上側の輪郭)と前板端辺19との間が約2mm空いている。中央領域Cに形成されたストッパー50の高さ(直交方向Rの長さ)は、軸線方向Dの中央部分で約4mm、両端部分(主要領域Mに隣接する部分)で約5mmとなっている。このように、中央領域Cにおけるストッパー50の高さは、主要領域Mにおけるストッパー50の最大高さよりも短く形成されている。
引き続き図1及び図2を参照して、ラップ入りカートン100の作用を説明する。ラップカートン1の作用は、ラップ入りカートン100の作用の一環として説明する。未開封のラップ入りカートン100は、掩蓋片22の先端に、先端辺22t上のミシン目(不図示)を介して切取片(不図示)が接続されており、切取片(不図示)は前板12に複数の点で接着されている。ラップフィルム91fを初めて使用する際は、切取片(不図示)を、前板12から剥がしつつミシン目(不図示)で切断して掩蓋片22から分離する。このようにラップカートン1を開封することで、蓋部20が本体部10に対して後板端辺18まわりに回動可能な状態となる。
開封されたラップ入りカートン100は、本体部10の中にラップロール91rが入っている。ラップロール91rには、ラップフィルム91fの先端に引出シール(不図示)が貼り付けられており、引出シール(不図示)を摘んで引き出すことでラップフィルム91fの先端がラップロール91rから剥離し、容易にラップフィルム91fを引き出すことができる。ラップフィルム91fを使用する際は、ラップロール91rからラップフィルム91fを必要な長さ分引き出して切断刃23で切断する。このとき、ラップフィルム91fを必要な長さ分引き出した状態で蓋部20を閉じ、ラップフィルム91fを前板12と掩蓋片22とで挟み、掩蓋片22の図心を親指で押さえ、切断刃23の中央を引き出されたラップフィルム91fに食い込ませるようにラップ入りカートン100を軸線91aまわりにひねると、ラッピングする食器等にラップフィルム91fを付けた状態でも切断しやすく、好適である。
ラップフィルム91fを引き出して切断する際、通常は、ラップフィルム91fの先端の幅方向中央部を摘んで引き出し、そのまま持ち替えずに蓋部20を閉じて切断する。ラップフィルム91fの幅方向の中央部から両端部に向けて切断刃23に沿ってラップフィルム91fが切断されている途中、切断された直後の幅方向中央部寄りのラップフィルム91fは、ラップフィルム91fの先端を摘んでいる指との間の張力がなくなるため、未だ切断されていない端部の方に引かれる力が作用することとなる。このため、前板12と掩蓋片22とでラップフィルム91fを挟むのが不十分であると、切断された直後のラップフィルム91fが端部の方に寄ってしまい、シワが発生して、きれいに切断することができなくなるおそれがある。本実施の形態に係るラップカートン1によれば、ラップフィルム91fの幅方向の中央部に近い主要領域Mの中央領域C寄りに形成されているストッパー50の面積が比較的大きいので、切断直後の幅方向中央部寄りのラップフィルム91fを、横滑りがないように抑えることができる。それでいて、軸線方向Dにストッパー50と隙間51gとが交互に形成されているので、ラップフィルム91fがストッパー50に密着しすぎることがなく、ラップフィルム91fが縦に裂けたり斜めに切れてしまうことを抑制することができる。また、主要領域Mにフラップ12fが形成されているため、フラップ12fがラップフィルム91fを掩蓋片22側に押す力が補助的に作用することとなり、切断直後のラップフィルム91fを横滑りしないように抑えることに寄与することとなる。なお、中央領域Cでは、蓋部20を閉じた状態で掩蓋片22を前板12に向けて押したときに、掩蓋片22と前板12とが接触するので、切断直後のラップフィルム91fを横滑りしないように抑えることができる。これらの作用は、軸線方向Dの長さが310mmに形成されている本実施の形態のラップカートン1のように、250mm以上の比較的長いラップカートンに特に有利となる。
切断された後にフラップ12fと掩蓋片22との間に挟まれているラップフィルム91fは、ストッパー50に付着しているため、ラップロール91rへの巻き戻りが防止される。また、次回ラップフィルム91fを使用する際に、蓋部20を開けると、フラップ12fが本体部10の外側に浮いているので、フラップ12fに形成されたストッパー50に付着しているラップフィルム91fの先端もフラップ12fの外側の前板12から浮くこととなり、摘みやすい。このとき、中央領域Cに形成されているストッパー50が、主要領域Mに形成されているストッパー50よりも高さが低く、軸線方向Dにストッパー50と隙間51gとが交互に形成されているので、ラップフィルム91fがストッパー50に密着しすぎることがない。したがって、ラップフィルム91fが、中央領域Cのストッパー50に密着しながらフラップ12fによって前板12から離れる方向に力が加えられて、切断刃23で切断された跡の山谷の部分から裂けてしまうことを防ぐことができる。また、ラップカートン1は、中央領域Cにフラップ12fが形成されていないので、中央領域Cとラップフィルム91fとの間に隙間が形成されるため、この隙間に指を入れることで容易にラップフィルム91fを摘むことができる。中央領域Cは、左フラップ12fAと右フラップ12fBとの間にあり、ラップフィルム91fの幅方向の中央部に対応する。
ここで図4を図1乃至図3と併せて参照して、ストッパー50に付着しているラップフィルム91fを引き出す作用を説明する。左フラップ12fAと右フラップ12fBとの間で摘んだラップフィルム91fを引き出すにあたり、まず、ラップフィルム91fを、前板12から遠ざけるようにめくり、ストッパー50から剥がすことになる。このとき、前板端辺19に沿って軸線方向Dの概ね全体にわたってストッパー50に付着していたラップフィルム91fには、摘まれているラップフィルム91fの部分と、ストッパー50に付着しているラップフィルム91fの任意の部分とを結ぶ仮想線上に、張力Tが作用することとなる。張力Tは、引出方向Pの成分Tpと、軸線方向Dの成分Tdとに分解することができる。ストッパー50に付着しているラップフィルム91fにおいて、幅方向の中央に近い部分の張力Tほど引出方向成分Tpが大きくかつ軸線方向成分Tdが小さく、端に近い部分の張力Tほど引出方向成分Tpが小さくかつ軸線方向成分Tdが大きくなる。例えば、ラップフィルム91fの幅方向の端部に作用する張力T(E)の方が、それよりも中央寄りの部分に作用する張力T(F)よりも、軸線方向成分Tdが大きくなる。軸線方向成分Tdは、ラップフィルム91fにせん断力を生じさせるため、軸線方向成分Tdが大きくなりすぎると、ラップフィルム91fが破断するおそれがある。本実施の形態に係るラップカートン1によれば、重複部分EFsに形成されているストッパー50の面積が比較的小さく、かつ、重複部分EFsにおいてストッパー50と隙間51gとが軸線方向Dに交互に形成されているので、端部における軸線方向成分Tdが大きくなるのを抑制することができ、ラップフィルム91fの損傷を抑制することができる。
以上で説明したように、本実施の形態に係るラップカートン1によれば、重複部分EFsに形成されたストッパー50の合計面積が外側接触範囲Fsの面積の30%〜60%に形成され、外側接触範囲Fsにおける重複部分EFsの外側にストッパー50が形成されておらず、重複部分EFsにおいて軸線方向Dにストッパー50と隙間51gとが交互に形成されているので、ラップフィルム91fがストッパー50に密着しすぎることがなく、ラップフィルム91fの損傷を抑制することができる。
以上の説明では、切断刃23が先端辺22tに沿ってV字状に形成されているとしたが、直線状に形成されていてもよい。切断刃が直線状に形成されている場合は、一般に、ラップフィルム91fの幅の一端から他端に向けてラップフィルム91fが切断されることとなる。
以上の説明では、前板12に左フラップ12fA及び右フラップ12fBが形成されているとしたが、フラップ12fがまったく形成されておらず、あるいは一方のフラップ12fが形成されていなくてもよい。フラップ12fが形成されていなくても、ストッパー50が所定の態様で所定の位置に形成されていることで、ラップフィルム91fの損傷を抑制することができる。しかしながら、フラップ12fが形成されていると、蓋部20を閉じたときの前板12と掩蓋片22との距離が小さくなってラップフィルム91fがストッパー50に付着しやすくなるので、ラップフィルム91fの巻き戻り防止効果を向上させることができる。なお、前述のように、前板12にフラップ12fが形成されていない場合は、軸線方向Dにおけるラップフィルム91fの幅の覆領域W全体が接触範囲Fとなる。
以上の説明では、帯状領域Eが、前板端辺19から直交方向Rに2mm離れて軸線方向Dに延びていることとしたが、帯状領域Eが前板端辺19から離れる程度は、軸線方向D全体にわたって一定であることに限らず、0.5mm〜10mmの範囲で可変であってもよい。また、帯状領域Eが、直交方向Rに9mmの幅で軸線方向Dに延びていることとしたが、帯状領域Eの直交方向Rにおける幅は、軸線方向D全体にわたって一定であることに限らず、5mm〜10mmの範囲で可変であってもよい。
以上の説明では、直交方向Rに延びる各ストッパー50及び各隙間51gが、直交方向Rに連続して形成されているとしたが、図5に示す本体部10Aのように、重複部分EFsにおいて、軸線方向D(平行方向に相当)に直線状に延びる分割境界線Ldで、各ストッパー50及び各隙間51gを直交方向Rに2分割し、分割境界線Ldよりも底板13側のストッパー50及び隙間51gを軸線方向Dに半周期分(軸線方向Dにおけるストッパー50及び隙間51gの合計幅の半分)ずらして形成されていてもよい。ここで、軸線方向Dに延びるとは、単位長さにおける分割境界線Ldの、軸線方向D成分の長さの直交方向R成分の長さに対する比が1を超え、好ましくは3以上で、分割境界線Ldが延びる態様である。本変形例では、分割境界線Ldが、軸線方向Dに平行で、重複部分EFsにおけるストッパー50の高さ(直交方向Rにおける長さで、約9mm)を二等分する位置に設けられている。なお、この変形例に係る本体部10Aでは、中央領域Cに形成されたストッパー50及び隙間51gも、直交方向Rに2分割されて底板13側のストッパー50及び隙間51gが軸線方向Dに半周期分ずらして形成されている。本体部10Aの上記以外の構成は、本体部10(図2参照)と同様である。
図2に示す本体部10を実施例1とし、図5に示す本体部10Aを実施例2とし、後述する図6に示す本体部10Xを比較例として、ストッパー50に付着しているラップフィルム91fのずれにくさ及び剥がしやすさを、JIS Z−0237:2009「粘着テープ・粘着シート試験方法」に準じて測定し、検証した。
図6は、本体部10Xの正面図である。本体部10Xは、フラップ12f上のストッパー50が、フラップ12fを軸線方向Dに二等分した位置よりも中央領域C側では、本体部10(図2参照)と同様に、ストッパー50と隙間51gとが共に、軸線方向Dに約3mmの幅で直交方向Rに延びる態様で、軸線方向Dに交互に形成されている。この部分におけるストッパー50の直交方向Rの最大長さは、約15mmとなっている。他方、フラップ12fを軸線方向Dに二等分した位置よりも脇板15側では、ストッパー50が軸線方向Dに帯状に延びている。この部分には、隙間51gが形成されておらず、ストッパー50の直交方向Rの幅は、最も中央領域C側で約5mmとなっており、そこから脇板15側に進むにつれて徐々に狭くなり、最も脇板15側で約3mmとなっている。また、本体部10Xは、中央領域Cにおけるストッパー50、及びフラップ12fと脇板15との間におけるストッパー50が、それぞれ、本体部10(図2参照)と同様の輪郭を有するものの、隙間51gが形成されておらず、ストッパー50が連続している。
本体部10(図2参照)、本体部10A(図5参照)、本体部10X(図6参照)のようなパターンに形成されたストッパー50に付着しているラップフィルム91fのずれにくさ及び剥がしやすさの検証を行った際の条件を、以下に補足する。ストッパー50は、UVニスを各本体部10、10A、10Xに示された所定のパターンにて塗布したものに対し、高圧水銀ランプを照射して塗布膜を硬化させることで形成した。ラップフィルム91fは、ポリ塩化ビニリデンを主原料として脂肪酸誘導体及びエポキシ化植物油を含む材料で厚さ約15μmに形成されたもの(株式会社クレハ製、商品名NEWクレラップ(クレラップは登録商標))を用いた。後述する強度の測定に使用したテンシロンは、株式会社オリエンテック製の型番RTA−100を用いた。
まず、ストッパー50に付着しているラップフィルム91fのずれにくさ(以下「ズリ強度」という。)を示す。ズリ強度は、以下の手順で測定した。まず、各本体部10、10A、10Xの外側接触範囲Fs(図3(B)参照)を切り取る。あらかじめ25mm×100mmにカットしておいたラップフィルム91fを、切り取られた外側接触範囲Fsに重ねたうえで2kgのゴムローラを2往復させることでストッパー50に密着させる。ラップフィルム91fをストッパー50に密着させてから24時間経過後に、各サンプルについて、外側接触範囲Fsの面の法線が水平になるようにテンシロンに固定すると共に、ラップフィルム91fの一端をテンシロンに挟持させて、300mm/minのヘッドスピードで動かしてズリ強度を測定する。このとき、図4に示す張力Tと軸線方向成分Tdとのなす角が、90度及び45度となる2パターンについて、各サンプルそれぞれ5回ずつ測定を行った。なお、測定室内の温度は26℃、相対湿度は53%であった。
図7(A)に張力Tと軸線方向成分Tdとのなす角(図4参照)が90度のときのズリ強度を、図7(B)に同なす角が45度のときのズリ強度を、それぞれ示す。図7(A)、(B)に示す値は、ラップフィルム91fが破断する直前、又はラップフィルム91fがストッパー50から完全に剥離する直前の力(gf)である。図7(A)、(B)に示す結果から、各本体部10、10A、10Xのズリ強度は、概ね同等であり、実施例1及び実施例2におけるストッパー50からのラップフィルム91fのずれにくさは、比較例と同等であることがわかった。
次に、ストッパー50に付着しているラップフィルム91fの剥がしやすさ(以下「T型剥離強度」という。)を示す。T型剥離強度は、以下の手順で測定した。まず、各本体部10、10A、10Xから、前板12全体を切り取る。このとき、フラップ12fの部分は、その外側の部分に対して裏側からテープで固定する。次に、幅300mmのラップフィルム91fを直交方向Rで前板12全体を覆うことができる大きさにカットする。カットしたラップフィルム91fを、前板12全体を覆うように重ねたうえで2kgのゴムローラを2往復させることでストッパー50に密着させる。ラップフィルム91fをストッパー50に密着させてから24時間経過後に、各サンプルについて、前板12の面の法線が鉛直になるようにテンシロンに固定すると共に、ラップフィルム91fの底板13側の一端をテンシロンに挟持させて、300mm/minのヘッドスピードで動かしてT型剥離強度を測定する。各サンプルそれぞれ5回ずつ測定を行った。なお、測定室内の温度は23℃、相対湿度は40〜60%であった。
図7(C)にT型剥離強度の測定結果を示す。図7(C)に示す値は、ラップフィルム91fがストッパー50から完全に剥離する直前の力(gf)である。図7(C)に示す結果から、T型剥離強度は、平均で、実施例1及び実施例2が、比較例に対して約40%低下している。このことは、実施例1及び実施例2は、比較例よりも、ストッパー50からラップフィルム91fを剥がしやすいことを示唆している。
上述のズリ強度及びT型剥離強度の測定結果を総合的に勘案すると、実施例1及び実施例2は、比較例に対して、ストッパー50からラップフィルム91fを剥がす際の密着力を低下させつつ、ラップフィルム91fの切断時の滑り防止性能を維持していることがわかる。この結果、実施例1及び実施例2は、ラップフィルム91fのカット性を維持しつつ、縦裂けや斜め切れを抑制することができる。
1 ラップカートン
10 本体部
10h 開口面
12 前板
12f フラップ
12fA 左フラップ
12fB 右フラップ
12v 前板を軸線方向に二等分する仮想直線
14 後板
15 脇板
15A 左脇板
15B 右脇板
18 後板端辺
19 前板端辺
20 蓋部
21 蓋板
21f 折曲辺
22 掩蓋片
22t 先端辺
50 ストッパー
51g 隙間
91a 軸線
91f ラップフィルム
91r ラップロール
100 ラップ入りカートン
C 中央領域
D 軸線方向(平行方向)
E 帯状領域
EFs 重複する部分
F 接触範囲
Fs 外側接触範囲
Ld 分割境界線
M 主要領域
R 直交方向
W 覆領域

Claims (6)

  1. 長尺物が巻かれた巻回体を収容する本体部であって、前記巻回体が収容されたときに前記長尺物を引き出し可能な開口が形成されると共に、前記開口が形成された面である開口面に交差する後板と、前記後板に対向して前記開口面と交差する平板状に形成された前板と、前記開口面と前記後板と前記前板とに交差して前記本体部の端面を構成する一対の脇板と、を有する本体部と;
    前記後板の前記開口面と交わる端辺である後板端辺に回動可能に連接された蓋部であって、前記蓋部を閉じたときに、前記開口面を覆う蓋板と、前記蓋板に連接された掩蓋片であって前記前板の前記開口面と交わる端辺である前板端辺に沿って前記前板の一部を覆う掩蓋片と、を有する蓋部とを備え;
    前記前板は、前記蓋部を閉じたときに前記掩蓋片に覆われる領域である覆領域の所定の位置に、前記長尺物を係止する係止手段が実質的に前記前板端辺に沿って形成され;
    前記覆領域に包含される領域であって、前記前板端辺に直交する方向である直交方向に前記前板端辺から0.5mm〜10mm離れ、前記直交方向に5mm〜10mmの幅で、前記前板端辺が延びる方向である平行方向において前記前板の全体に延びる領域を帯状領域と規定し、前記巻回体が前記本体部に収容されて前記巻回体から前記長尺物が引き出されて前記直交方向における前記覆領域全体を覆った場合に、前記蓋部が開いている状態で前記覆領域における前記前板と前記長尺物とが接する範囲を接触範囲と規定し、前記接触範囲のうち、前記平行方向における前記覆領域の中央から前記脇板に向かって前記平行方向に100mm移動した地点よりも前記脇板側を外側接触範囲と規定したときに、前記帯状領域と前記外側接触範囲とが重複する部分における前記係止手段の面積が前記外側接触範囲の面積の30%〜60%に形成されると共に、前記外側接触範囲における前記帯状領域の外側のうち前記前板端辺の反対側には前記係止手段が形成されないように構成され;
    前記外側接触範囲内の前記帯状領域には、前記係止手段と、前記係止手段が形成されていない隙間とが、前記平行方向の幅が1mm〜7mmの範囲で、前記平行方向に交互に形成された;
    巻回体収容箱。
  2. 前記外側接触範囲内の前記帯状領域において前記平行方向に交互に形成された前記係止手段及び前記隙間は、前記直交方向に連続して、又は、前記平行方向に延びる分割境界線で分割されて前記分割境界線よりも前記前板端辺側と前記前板端辺の反対側とで前記平行方向にずれた状態に構成された;
    請求項1に記載の巻回体収容箱。
  3. 前記前板は、前記蓋部が閉じられたときに前記巻回体から引き出された前記長尺物を前記掩蓋片との間で挟むことができるフラップを有する;
    請求項1又は請求項2に記載の巻回体収容箱。
  4. 前記覆領域は、前記蓋部が閉じられた状態で前記掩蓋片の前記平行方向における中央の部分を前記前板に向けて押したときに前記掩蓋片と前記前板とが接する範囲を基準として前記平行方向における所定の範囲にある中央領域と、前記平行方向において前記中央領域よりも前記脇板側の主要領域とに区分され;
    前記フラップは、前記一対の脇板のうちの一方である第1の脇板と前記中央領域との間の前記主要領域に包含されて設けられた第1のフラップと、前記第1の脇板に対向する第2の脇板と前記中央領域との間の前記主要領域に包含されて設けられた第2のフラップと、を含んで構成され;
    前記第1のフラップは、前記中央領域の近傍から、前記第1の脇板に向かって前記長尺物の幅の実質的に端部まで一体に延びて形成され;
    前記第2のフラップは、前記中央領域の近傍から、前記第2の脇板に向かって前記長尺物の幅の実質的に端部まで一体に延びて形成された;
    請求項3に記載の巻回体収容箱。
  5. 前記掩蓋片は、直線状の折曲辺を介して前記蓋板に連接されると共に、前記折曲辺に対向する先端辺が、前記先端辺の中点から前記先端辺の端の側に移動するに連れて、前記折曲辺に直交する方向における前記折曲辺と前記先端辺との距離が短くなるように構成された;
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の巻回体収容箱。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の巻回体収容箱と;
    前記巻回体収容箱に収容された、薄膜状の長尺物が巻かれた巻回体とを備える;
    巻回体入り収容箱。
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