JP2015151015A - 乗物用シートのシートベルトの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】比較的少ない工程にて、シートベルトに通電部材を配設することにある。【解決手段】通電部材30の少なくとも一部が、第一部位内で平面状に配設された第一状態において筬40の隣り合う歯(例えば歯42aと歯42b)の隙間寸法よりも大きな幅寸法を有するとともに、形状や向きを第一状態から変化させて筬40の隣り合う歯の間を通過可能な第二状態に変位可能であり、通電部材30を筬40の移動経路内に配置しつつ、通電部材30の少なくとも一部を第二状態として筬40の隣り合う歯の間に通過させながらシートベルトを織製して通電部材30を第一部位内に配置するとともに、通電部材30の少なくとも一部を第一部位内で第一状態とする。【選択図】図4
Description
本発明は、通電部材(例えば通電により発熱可能な部材)を備えた乗物用シートのシートベルトの製造方法に関する。
この種の乗物用シートとして、シートクッションと、シートバックと、シートベルトを備えた乗物用シートが公知である(特許文献1を参照)。
シートベルトは、長尺な帯状部材(例えば織物製)であり、シートクッションを幅方向に横断して乗員脚部を拘束可能である。そしてシートベルトには、リボン式のヒータ線(例えばニクロム線等を備えた帯状の面材)が組み込まれてシートベルトの略全長にわたって配置する。
公知技術では、シートベルトを織製したのち、シートベルトの表面に、リボン式のヒータ線を配置しつつこれらの端部側で縫着する。そしてシートベルトにて乗員脚部を拘束しつつ、ヒータ線に通電することで乗員脚部を加温することができる。
シートベルトは、長尺な帯状部材(例えば織物製)であり、シートクッションを幅方向に横断して乗員脚部を拘束可能である。そしてシートベルトには、リボン式のヒータ線(例えばニクロム線等を備えた帯状の面材)が組み込まれてシートベルトの略全長にわたって配置する。
公知技術では、シートベルトを織製したのち、シートベルトの表面に、リボン式のヒータ線を配置しつつこれらの端部側で縫着する。そしてシートベルトにて乗員脚部を拘束しつつ、ヒータ線に通電することで乗員脚部を加温することができる。
ところで公知技術では、シートベルトの織製後にリボン式のヒータ線を縫着するため、シートベルト製造時の工程数が多くなる構成であった。
本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、比較的少ない工程にて、シートベルトに通電部材を配設することにある。
本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、比較的少ない工程にて、シートベルトに通電部材を配設することにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明にかかる乗物用シートのシートベルトの製造方法は、通電可能な面状の通電部材を備えて乗物用シート上の乗員を拘束可能なシートベルトの製造方法である。
本発明では、シートベルトが帯状で袋織の織物であって、整経された複数の経糸に緯糸を交差させたのち、筬を移動させて緯糸の目を詰めることで形成されるとともに、通電部材を内部に配置可能な袋状の二重組織部を備える第一部位と、通電部材が非配設状態の第二部位とに区分けされる。
こうして本発明では、第一部位の通電部材を発熱等させるのであるが、この種の構成では、比較的少ない工程にて、シートベルトに通電部材を配設できることが望ましい。
本発明では、シートベルトが帯状で袋織の織物であって、整経された複数の経糸に緯糸を交差させたのち、筬を移動させて緯糸の目を詰めることで形成されるとともに、通電部材を内部に配置可能な袋状の二重組織部を備える第一部位と、通電部材が非配設状態の第二部位とに区分けされる。
こうして本発明では、第一部位の通電部材を発熱等させるのであるが、この種の構成では、比較的少ない工程にて、シートベルトに通電部材を配設できることが望ましい。
本発明では、通電部材の少なくとも一部が、第一部位内で平面状に配設された第一状態において筬の隣り合う歯の隙間寸法よりも大きな幅寸法を有するとともに、形状や向きを第一状態から変化させて筬の隣り合う歯の間を通過可能な第二状態に変位可能である。
そこで本発明では、通電部材を筬の移動経路内に配置する。この状態で通電部材の少なくとも一部を第二状態として筬の隣り合う歯の間に通過させながらシートベルトを織製して通電部材を第一部位内に配置するとともに、通電部材の少なくとも一部を第一部位内で第一状態とすることとした。
本発明によれば、シートベルトの形成と同時に通電部材を配設することができる。そして通電部材(一部又は全部)は、シートベルトに配設された状態で適度な幅寸法(筬の歯の隙間寸法よりも大きい寸法)を有するため、例えば乗員を効率良く加温可能である。
そこで本発明では、通電部材を筬の移動経路内に配置する。この状態で通電部材の少なくとも一部を第二状態として筬の隣り合う歯の間に通過させながらシートベルトを織製して通電部材を第一部位内に配置するとともに、通電部材の少なくとも一部を第一部位内で第一状態とすることとした。
本発明によれば、シートベルトの形成と同時に通電部材を配設することができる。そして通電部材(一部又は全部)は、シートベルトに配設された状態で適度な幅寸法(筬の歯の隙間寸法よりも大きい寸法)を有するため、例えば乗員を効率良く加温可能である。
第2発明にかかる乗物用シートのシートベルトの製造方法は、第1発明の製造方法であって、通電部材の少なくとも一部がその形状を変化させて第二状態となるとともに、維持部材にて、通電部材の少なくとも一部の第二状態が維持される。そしてシートベルトを形成したのちに維持部材を除去して、通電部材の少なくとも一部を第一部位内で第一状態とすることとした。
本発明では、維持部材にて、通電部材の第二状態を好適に維持することにより、シートベルトをスムーズに製造することができる。
本発明では、維持部材にて、通電部材の第二状態を好適に維持することにより、シートベルトをスムーズに製造することができる。
本発明に係る第1発明によれば、比較的少ない工程にて、シートベルトに通電部材を配設することができる。また第2発明によれば、シートベルトに通電部材をスムーズに配設することができる。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜図7を参照して説明する。各図には、適宜、乗物用シート前方に符号F、乗物用シート後方に符号B、乗物用シート上方に符号UP、乗物用シート下方に符号DWを付す。
図1の乗物用シート2は、シートクッション4と、シートバック6と、ヘッドレスト8と、シートベルト10を備える。
ここでシートバック6は、シートクッション4に起倒可能に連結しており、ヘッドレスト8は、シートバック6(起立状態)の上部に配設される。そしてシートベルト10(詳細後述)は、乗員CMを拘束可能な帯状部材である。シートベルト10の上側は、乗物室内の壁体内(図示しないリトラクタ)からシートバック6側に向けて引出し可能に配設されており、シートベルト10の下側は、シートクッション4一側に固定される。
図1の乗物用シート2は、シートクッション4と、シートバック6と、ヘッドレスト8と、シートベルト10を備える。
ここでシートバック6は、シートクッション4に起倒可能に連結しており、ヘッドレスト8は、シートバック6(起立状態)の上部に配設される。そしてシートベルト10(詳細後述)は、乗員CMを拘束可能な帯状部材である。シートベルト10の上側は、乗物室内の壁体内(図示しないリトラクタ)からシートバック6側に向けて引出し可能に配設されており、シートベルト10の下側は、シートクッション4一側に固定される。
[シートベルト]
シートベルト10は、複数の構成糸(後述の径糸と緯糸)からなる帯状の織物であり、発熱すべき第一部位11A,11Bと、発熱を要さない第二部位12A〜12Cに区分けされる(図1及び図2を参照)。
そして本実施例では、シートベルト10を、乗物室内の壁体内から引出しつつ、シートバック6肩口からシート上の乗員CMに巻付ける。この状態でシートベルト10の途中を、シートクッション4他側のバックル(図示省略)に係止して装着することでシート上の乗員CMを拘束できる。
なお乗員CMとして、大柄な乗員(SAE規格におけるAM95に相当)から小柄な乗員(SAE規格におけるJF05に相当)にかけての体格を備えた乗員を想定できる。例えば本実施例では、大柄な乗員と小柄な乗員の中間の体格を備えた乗員CMを想定して下記の第一部位11A,11Bと第二部位12A〜12Cの形成位置を設定できる。
シートベルト10は、複数の構成糸(後述の径糸と緯糸)からなる帯状の織物であり、発熱すべき第一部位11A,11Bと、発熱を要さない第二部位12A〜12Cに区分けされる(図1及び図2を参照)。
そして本実施例では、シートベルト10を、乗物室内の壁体内から引出しつつ、シートバック6肩口からシート上の乗員CMに巻付ける。この状態でシートベルト10の途中を、シートクッション4他側のバックル(図示省略)に係止して装着することでシート上の乗員CMを拘束できる。
なお乗員CMとして、大柄な乗員(SAE規格におけるAM95に相当)から小柄な乗員(SAE規格におけるJF05に相当)にかけての体格を備えた乗員を想定できる。例えば本実施例では、大柄な乗員と小柄な乗員の中間の体格を備えた乗員CMを想定して下記の第一部位11A,11Bと第二部位12A〜12Cの形成位置を設定できる。
(第一部位)
第一部位11A,11Bは、引出し状態を基準として乗員CMに対面可能な位置に形成される(図1を参照)。
例えば本実施例の第一部位の一方(11A)は、乗員上半身に対面する位置(乗員肩口から乗員腰部にかけての部分)に形成される。また第一部位の他方(11B)は、乗員脚部に対面する位置に形成される。
そして後述するように各第一部位11A,11Bは、袋織の二重組織部(第一組織部12a,第二組織部12b)を備えて、その内部に後述の通電部材30を配設可能である(図2及び図3では、便宜上、一部の第一部位のみを図示する)。
第一部位11A,11Bは、引出し状態を基準として乗員CMに対面可能な位置に形成される(図1を参照)。
例えば本実施例の第一部位の一方(11A)は、乗員上半身に対面する位置(乗員肩口から乗員腰部にかけての部分)に形成される。また第一部位の他方(11B)は、乗員脚部に対面する位置に形成される。
そして後述するように各第一部位11A,11Bは、袋織の二重組織部(第一組織部12a,第二組織部12b)を備えて、その内部に後述の通電部材30を配設可能である(図2及び図3では、便宜上、一部の第一部位のみを図示する)。
(第二部位)
また第二部位12A〜12Cは、第一部位11A,11Bを除くシートベルト部分に形成される(図1を参照)。
例えば本実施例の第二部位の一つ(12A)は、引出し状態でリトラクタ内に配置する部分から一方の第一部位11Aまでの部分に形成される。また第二部位の一つ(12B)は、一対の第一部位11A,11Bの間(バックルとの係止箇所)に形成される。そして第二部位の一つ(12C)は、他方の第一部位11Bから先の部分(乗員脚部に非対面のシートベルト部分)に形成される。
そして後述するように各第二部位12A〜12Cは、専ら袋織の一重組織部(第三組織部12c)からなり、その内部に通電部材30を配設不能である(図2では、便宜上、一部の第二部位のみを図示する)。
また第二部位12A〜12Cは、第一部位11A,11Bを除くシートベルト部分に形成される(図1を参照)。
例えば本実施例の第二部位の一つ(12A)は、引出し状態でリトラクタ内に配置する部分から一方の第一部位11Aまでの部分に形成される。また第二部位の一つ(12B)は、一対の第一部位11A,11Bの間(バックルとの係止箇所)に形成される。そして第二部位の一つ(12C)は、他方の第一部位11Bから先の部分(乗員脚部に非対面のシートベルト部分)に形成される。
そして後述するように各第二部位12A〜12Cは、専ら袋織の一重組織部(第三組織部12c)からなり、その内部に通電部材30を配設不能である(図2では、便宜上、一部の第二部位のみを図示する)。
そして本実施例のシートベルト10(引出し状態)では、第一部位11A,11Bにそれぞれ通電部材30(詳細後述)を配設するとともに、第二部位12A〜12Cに通電部材30が非配設状態とされる(図1及び図2を参照)。こうして通電部材30を通電して発熱させて乗員CMを加温するのであるが、この種の構成では、比較的少ない工程にて、シートベルト10に通電部材30を配設できることが望ましい。
そこで本実施例では、後述の構成にて、シートベルト10に通電部材30を配設することとした。以下、各構成について詳述する。
そこで本実施例では、後述の構成にて、シートベルト10に通電部材30を配設することとした。以下、各構成について詳述する。
[通電部材]
通電部材30は、可撓性を有する帯状の面材(正面視で略矩形)であり、配設前の状態でシートベルト10とは別体である(図2を参照)。
この種の面材の材質として、軟質樹脂、布帛(織物,編物,不織布)、皮革(天然皮革,合成皮革)を例示できる。
本実施例の通電部材30は、通電により発熱可能であり、例えば内部に発熱可能な線材や配線が配設される。そして通電部材30の端部(長尺方向の端部)から延びる一対のケーブル32a,32bを電源(図示省略)に電気的につなげることで、通電部材30を通電状態とすることができる。
そして本実施例では、後述するように一対の通電部材30を、それぞれ第一部位11A,11B内に並列して配設する(図1及び図2を参照)。各通電部材30は、各第一部位11A,11Bの長さ寸法に倣った長さ寸法を有する。また各通電部材30の幅寸法W2は、各第一部位11A,11Bの幅寸法W1よりも小さく(半分未満に)設定されて、後述の二重組織部(12a,12b)内に収納可能である(図2を参照)。
通電部材30は、可撓性を有する帯状の面材(正面視で略矩形)であり、配設前の状態でシートベルト10とは別体である(図2を参照)。
この種の面材の材質として、軟質樹脂、布帛(織物,編物,不織布)、皮革(天然皮革,合成皮革)を例示できる。
本実施例の通電部材30は、通電により発熱可能であり、例えば内部に発熱可能な線材や配線が配設される。そして通電部材30の端部(長尺方向の端部)から延びる一対のケーブル32a,32bを電源(図示省略)に電気的につなげることで、通電部材30を通電状態とすることができる。
そして本実施例では、後述するように一対の通電部材30を、それぞれ第一部位11A,11B内に並列して配設する(図1及び図2を参照)。各通電部材30は、各第一部位11A,11Bの長さ寸法に倣った長さ寸法を有する。また各通電部材30の幅寸法W2は、各第一部位11A,11Bの幅寸法W1よりも小さく(半分未満に)設定されて、後述の二重組織部(12a,12b)内に収納可能である(図2を参照)。
そして本実施例の通電部材30は、自身の可撓性により、第一状態と第二状態の間で変位可能である(図2及び図4を参照)。
第一状態の通電部材30は、第一部位11A,11B内で略平ら(平面状)に広がる(図1及び図2を参照)。そして本実施例では、各通電部材30の幅寸法W2(第一状態時)が、シートベルト10の織製時に使用する筬40(後述)の隣り合う歯(例えば歯42aと歯42b)の隙間寸法W3よりも大きく設定される(図4を参照)。
また第二状態の通電部材30は、その可撓性にて短尺方向にロール状に丸められて変形した状態となる(図4を参照)。第二状態の通電部材30は、図示しない冶具や自身の剛性(適度な保形性)などにより、シートベルト10(第一部位)の織製の間その状態が保持されることとなる。そして本実施例では、通電部材30を第二状態(ロール状)とすることで、筬40(後述)の隣り合う歯の隙間寸法W3よりもその幅寸法が小さくなる構成である(図4を参照)。
第一状態の通電部材30は、第一部位11A,11B内で略平ら(平面状)に広がる(図1及び図2を参照)。そして本実施例では、各通電部材30の幅寸法W2(第一状態時)が、シートベルト10の織製時に使用する筬40(後述)の隣り合う歯(例えば歯42aと歯42b)の隙間寸法W3よりも大きく設定される(図4を参照)。
また第二状態の通電部材30は、その可撓性にて短尺方向にロール状に丸められて変形した状態となる(図4を参照)。第二状態の通電部材30は、図示しない冶具や自身の剛性(適度な保形性)などにより、シートベルト10(第一部位)の織製の間その状態が保持されることとなる。そして本実施例では、通電部材30を第二状態(ロール状)とすることで、筬40(後述)の隣り合う歯の隙間寸法W3よりもその幅寸法が小さくなる構成である(図4を参照)。
[シートベルトの形成作業]
本実施例では、図示しない織機と筬40にて、シートベルト10(袋織の織物)を形成する(図2〜図4を参照)。
ここでシートベルト10の織組織として、各種の基本組織や変化組織を用いることができるが、典型的にはシートベルト10の長尺方向の剛性に優れる組織(杉綾織組織など)が用いられる。またシートベルト10では、その長尺方向の強度が求められることが多く、典型的に長尺方向(タテ方向)の織密度が、短尺方向(ヨコ方向)の織密度よりも大きくなる。
また筬40は、シートベルト10よりも大きな幅寸法の略矩形(中空)の部材であり、複数の歯42a〜42h(線状)が等間隔で配置する(図4を参照)。なお筬40の歯の本数は、典型的にシートベルト10の経糸の配置本数に応じて設定できる。
本実施例では、図示しない織機と筬40にて、シートベルト10(袋織の織物)を形成する(図2〜図4を参照)。
ここでシートベルト10の織組織として、各種の基本組織や変化組織を用いることができるが、典型的にはシートベルト10の長尺方向の剛性に優れる組織(杉綾織組織など)が用いられる。またシートベルト10では、その長尺方向の強度が求められることが多く、典型的に長尺方向(タテ方向)の織密度が、短尺方向(ヨコ方向)の織密度よりも大きくなる。
また筬40は、シートベルト10よりも大きな幅寸法の略矩形(中空)の部材であり、複数の歯42a〜42h(線状)が等間隔で配置する(図4を参照)。なお筬40の歯の本数は、典型的にシートベルト10の経糸の配置本数に応じて設定できる。
本実施例では、複数の経糸(表経糸21u,裏経糸21d)を筬40の歯の間に通しつつ整経したのち、これら経糸に緯糸22を適宜交絡させる(図3を参照)。つぎに筬40を移動させて緯糸22の目を詰めながらシートベルト10(袋織の織物)を織製する(図3及び図4の矢線D1を参照)。
そして本実施例では、第一部位11A,11Bの中央部分に一対の二重組織部(第一組織部12a,第二組織部12b)を形成できる(図3を参照)。具体的には表経糸21uと緯糸22を交絡させながら筬40で緯糸22の目をつめることで第一組織部12aを形成する(図3及び図4を参照)。また同時に裏経糸21dと緯糸22を交絡させながら筬40で緯糸22の目をつめることで第二組織部12bを形成する。こうして第一組織部12aと第二組織部12bを重ね合わせて織り出すことにより、第一部位11A,11Bの中央に、それぞれ二重組織部(袋状)を織製することができる。
また第一組織部12aと第二組織部12bの端部を、第三組織部12c(例えば表経糸21uと裏経糸21dと緯糸22の一重織物)で閉じる。こうして第三組織部12c(一重組織部)により、第一部位11A,11Bの両側(幅方向で見た端部)及び二重組織部同士の間と、第二部位12A〜12Cを形成できる。なお本実施例では、例えば第二部位12Cの一部に、二重組織部(比較的幅狭)が形成されて、一対のケーブル32a,32bをシートベルト10外に配索可能である。
そして本実施例では、第一部位11A,11Bの中央部分に一対の二重組織部(第一組織部12a,第二組織部12b)を形成できる(図3を参照)。具体的には表経糸21uと緯糸22を交絡させながら筬40で緯糸22の目をつめることで第一組織部12aを形成する(図3及び図4を参照)。また同時に裏経糸21dと緯糸22を交絡させながら筬40で緯糸22の目をつめることで第二組織部12bを形成する。こうして第一組織部12aと第二組織部12bを重ね合わせて織り出すことにより、第一部位11A,11Bの中央に、それぞれ二重組織部(袋状)を織製することができる。
また第一組織部12aと第二組織部12bの端部を、第三組織部12c(例えば表経糸21uと裏経糸21dと緯糸22の一重織物)で閉じる。こうして第三組織部12c(一重組織部)により、第一部位11A,11Bの両側(幅方向で見た端部)及び二重組織部同士の間と、第二部位12A〜12Cを形成できる。なお本実施例では、例えば第二部位12Cの一部に、二重組織部(比較的幅狭)が形成されて、一対のケーブル32a,32bをシートベルト10外に配索可能である。
(通電部材の配設)
そして図1及び図2を参照して、第一部位に、それぞれ一対の通電部材30を配設する。この種の構成では、比較的少ない工程にて、シートベルト10に通電部材30を配設できることが望ましい。
そこで本実施例では、上記第一部位等の形成の際に、各通電部材30を、その短尺方向にロール状に丸めて変形させて第二状態としたのち、筬40の移動経路途中(第一部位の形成位置)に配置する(図4を参照)。この状態で第二状態の通電部材30(ロール状)を筬40の隣り合う歯の間に通過させながら第一部位11A,11Bを形成する。こうして各第一部位11A,11Bの形成と同時に、その内部(第一組織部12aと第二組織部12bの間)に各通電部材30を配置できる。
そして各通電部材30を、第一部位11A,11B内で第一状態とすることにより、シートベルト10の作成と同時に通電部材30を適切な状態で配設できる。
なお第二状態の維持に冶具を用いる場合には、第一部位11A,11Bの作成途中(例えば端部側が袋状に開口した状態)で織製を停止することで、各通電部材30から冶具を取り除くことができる。
そして図1及び図2を参照して、第一部位に、それぞれ一対の通電部材30を配設する。この種の構成では、比較的少ない工程にて、シートベルト10に通電部材30を配設できることが望ましい。
そこで本実施例では、上記第一部位等の形成の際に、各通電部材30を、その短尺方向にロール状に丸めて変形させて第二状態としたのち、筬40の移動経路途中(第一部位の形成位置)に配置する(図4を参照)。この状態で第二状態の通電部材30(ロール状)を筬40の隣り合う歯の間に通過させながら第一部位11A,11Bを形成する。こうして各第一部位11A,11Bの形成と同時に、その内部(第一組織部12aと第二組織部12bの間)に各通電部材30を配置できる。
そして各通電部材30を、第一部位11A,11B内で第一状態とすることにより、シートベルト10の作成と同時に通電部材30を適切な状態で配設できる。
なお第二状態の維持に冶具を用いる場合には、第一部位11A,11Bの作成途中(例えば端部側が袋状に開口した状態)で織製を停止することで、各通電部材30から冶具を取り除くことができる。
[シートベルトの使用]
図1を参照して、シートベルト10を引出しつつ、シートバック6肩口からシート上の乗員CMに巻付ける。
そして本実施例では、第一部位11A,11Bが、乗員上半身に対面する位置と、乗員脚部に対面する位置にそれぞれ形成される。このとき各通電部材30は、シートベルト10に配設された状態で適度な幅寸法(筬の歯の隙間寸法よりも大きい寸法)を有することから、例えば乗員を効率良く加温することができる(図2を参照)。
また本実施例では、第二部位12A〜12Cが、引出し状態でリトラクタ内に配置する部分と、乗員に非対面のシートベルト部分に形成される。このため本実施例によれば、第二部位12A〜12Cが発熱しないことから、シートの省電力化に資する構成となる。
図1を参照して、シートベルト10を引出しつつ、シートバック6肩口からシート上の乗員CMに巻付ける。
そして本実施例では、第一部位11A,11Bが、乗員上半身に対面する位置と、乗員脚部に対面する位置にそれぞれ形成される。このとき各通電部材30は、シートベルト10に配設された状態で適度な幅寸法(筬の歯の隙間寸法よりも大きい寸法)を有することから、例えば乗員を効率良く加温することができる(図2を参照)。
また本実施例では、第二部位12A〜12Cが、引出し状態でリトラクタ内に配置する部分と、乗員に非対面のシートベルト部分に形成される。このため本実施例によれば、第二部位12A〜12Cが発熱しないことから、シートの省電力化に資する構成となる。
以上説明したとおり本実施例によれば、シートベルト10の作成と同時に各通電部材30を配設することができる。
また本実施例では、各通電部材30が、第一状態(シートベルト10に配設された状態)において適度な幅寸法を有する。このため本実施例によれば、適度な幅寸法の通電部材30にて、例えば乗員を効率良く加温することができる。また通電部材30が適度な幅寸法を有することで、その内部に配線を好適に配索できるとともに、一対のケーブル32a,32bの結線も容易となる。
そして本実施例では、第一部位11A,11Bの中央の各通電部材30が、その周りの一重組織部(第三組織部12c)にて好適に保持された状態とされる。このため本実施例によれば、各通電部材30を、留め糸や接着剤を用いることなく、シートベルト10に安定的に取付けることができる。なお接着剤等を用いて通電部材30を第一部位内に固定するとシートベルト10の柔軟性が損なわれがちであるが、本実施例では、そのような不具合が生じにくい構成である。
このため本実施例によれば、比較的少ない工程にて、シートベルト10に通電部材30を配設することができる。
また本実施例では、各通電部材30が、第一状態(シートベルト10に配設された状態)において適度な幅寸法を有する。このため本実施例によれば、適度な幅寸法の通電部材30にて、例えば乗員を効率良く加温することができる。また通電部材30が適度な幅寸法を有することで、その内部に配線を好適に配索できるとともに、一対のケーブル32a,32bの結線も容易となる。
そして本実施例では、第一部位11A,11Bの中央の各通電部材30が、その周りの一重組織部(第三組織部12c)にて好適に保持された状態とされる。このため本実施例によれば、各通電部材30を、留め糸や接着剤を用いることなく、シートベルト10に安定的に取付けることができる。なお接着剤等を用いて通電部材30を第一部位内に固定するとシートベルト10の柔軟性が損なわれがちであるが、本実施例では、そのような不具合が生じにくい構成である。
このため本実施例によれば、比較的少ない工程にて、シートベルト10に通電部材30を配設することができる。
[変形例1]
ここで通電部材の構成(形状や寸法等)は、シートベルト10の構成に応じて適宜変更可能である。
例えば変形例1の通電部材30Aは、櫛状の面状部材であり、基部30a(幅広)と、複数の櫛部30b〜30e(幅狭)を有する(図5及び図6を参照)。
基部30aは、シートベルト10の幅方向に向けて幅広の略矩形の部位(幅寸法W4)である。
また複数の櫛部30b〜30e(通電部材の一部)は、シートベルト10の長尺方向に向けて長尺な帯状の部位(正面視で略矩形)である。本実施例では、複数の櫛部30b〜30eが、それぞれその根元で基部30aに連結しつつシートベルト10の幅方向に等間隔で並列する。
そして本変形例では、各櫛部30b〜30eの幅寸法W5が、筬40の隣り合う歯の隙間寸法W3よりも大きく設定される(図4及び図6を参照)。そして各櫛部30b〜30eを、その短尺方向にロール状に丸めて変形させる(第二状態とする)ことで、筬40の隣り合う歯の隙間寸法W3よりもその幅寸法が小さくなる構成である。
ここで通電部材の構成(形状や寸法等)は、シートベルト10の構成に応じて適宜変更可能である。
例えば変形例1の通電部材30Aは、櫛状の面状部材であり、基部30a(幅広)と、複数の櫛部30b〜30e(幅狭)を有する(図5及び図6を参照)。
基部30aは、シートベルト10の幅方向に向けて幅広の略矩形の部位(幅寸法W4)である。
また複数の櫛部30b〜30e(通電部材の一部)は、シートベルト10の長尺方向に向けて長尺な帯状の部位(正面視で略矩形)である。本実施例では、複数の櫛部30b〜30eが、それぞれその根元で基部30aに連結しつつシートベルト10の幅方向に等間隔で並列する。
そして本変形例では、各櫛部30b〜30eの幅寸法W5が、筬40の隣り合う歯の隙間寸法W3よりも大きく設定される(図4及び図6を参照)。そして各櫛部30b〜30eを、その短尺方向にロール状に丸めて変形させる(第二状態とする)ことで、筬40の隣り合う歯の隙間寸法W3よりもその幅寸法が小さくなる構成である。
そして本変形例では、例えば第一部位11Bを途中(基部30aを配置可能な寸法)まで織製して、その端部側を、ポケット状に開口させた状態とする(図6を参照)。
そこで基部30aを、第一部位11B内に挿入しつつ、各櫛部30b〜30eを、それぞれ第二状態としながら筬の移動経路途中(第一部位の形成位置)に配置する。この状態で櫛部30b〜30e(第二状態)を筬の隣り合う歯の間に通過させながら第一部位11Bを最後まで形成する。こうして各第一部位11Bの形成と同時に、その内部(第一組織部と第二組織部の間)に通電部材30Aを配置できる。
このように本変形例においても、各櫛部30b〜30eを、第一部位11B内で第一状態とすることにより、シートベルト10の作成と同時に通電部材30Aを適切な状態で配設できる。また本変形例では、単数の通電部材30Aが、複数の櫛部30b〜30eを有する(比較的広い加熱面積を有する)ため、好適な範囲を加温することができる。また各櫛部30b〜30eと基部30aの全てを、一対のケーブル32a,32bを電源に電気的につなげることで通電状態とすることができる。
そこで基部30aを、第一部位11B内に挿入しつつ、各櫛部30b〜30eを、それぞれ第二状態としながら筬の移動経路途中(第一部位の形成位置)に配置する。この状態で櫛部30b〜30e(第二状態)を筬の隣り合う歯の間に通過させながら第一部位11Bを最後まで形成する。こうして各第一部位11Bの形成と同時に、その内部(第一組織部と第二組織部の間)に通電部材30Aを配置できる。
このように本変形例においても、各櫛部30b〜30eを、第一部位11B内で第一状態とすることにより、シートベルト10の作成と同時に通電部材30Aを適切な状態で配設できる。また本変形例では、単数の通電部材30Aが、複数の櫛部30b〜30eを有する(比較的広い加熱面積を有する)ため、好適な範囲を加温することができる。また各櫛部30b〜30eと基部30aの全てを、一対のケーブル32a,32bを電源に電気的につなげることで通電状態とすることができる。
[変形例2]
また上述の通電部材30の第二状態は、各種の維持部材50を用いて維持することができる。
本変形例では、通電部材30(実施例1と同一構成)をロール状に変形させて第二状態としたのち、その第二状態を維持部材50(詳細後述)にて維持する(図7を参照)。例えば本変形例では、通電部材30をロール状としたのち、その周囲に輪状の維持部材50を嵌装する。この状態でシートベルト10を織製したのち、維持部材50を除去して、通電部材30を第一部位内で第一状態とする。
このように本変形例では、維持部材50にて、通電部材30の第二状態を好適に維持することにより、シートベルト10をスムーズに製造することができる。
また上述の通電部材30の第二状態は、各種の維持部材50を用いて維持することができる。
本変形例では、通電部材30(実施例1と同一構成)をロール状に変形させて第二状態としたのち、その第二状態を維持部材50(詳細後述)にて維持する(図7を参照)。例えば本変形例では、通電部材30をロール状としたのち、その周囲に輪状の維持部材50を嵌装する。この状態でシートベルト10を織製したのち、維持部材50を除去して、通電部材30を第一部位内で第一状態とする。
このように本変形例では、維持部材50にて、通電部材30の第二状態を好適に維持することにより、シートベルト10をスムーズに製造することができる。
[維持部材]
この種の維持部材50として、例えばシートベルト10の構成糸よりも低融点の部材(接着材や輪材や紐材等)を用いることができる。
そしてシートベルト10を織製ののち、各種の後処理(染色工程、洗い工程(水洗い処理,スチーム処理等)、コーティング工程など)を行う。このとき例えば加熱処理(染色工程時の加熱処理等)により、低融点の維持部材50を溶融させて除去することで、通電部材30がその復元力により自然と第一状態に戻ることとなる。
ここでシートベルト10の構成糸(材質)として、植物系及び動物系の天然繊維、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂からなる化学繊維及びこれらの混繊糸を例示できる。そして維持部材50の融点は、シートベルト10の構成糸の融点よりも20℃以下であることが好ましい。例えばポリエチレンテレフタレートの構成糸を用いる場合、240℃以下の融点を有する維持部材50(例えばポリアミド系、ポリエステル系、ポリエチレン系の繊維)を用いることができる。
この種の維持部材50として、例えばシートベルト10の構成糸よりも低融点の部材(接着材や輪材や紐材等)を用いることができる。
そしてシートベルト10を織製ののち、各種の後処理(染色工程、洗い工程(水洗い処理,スチーム処理等)、コーティング工程など)を行う。このとき例えば加熱処理(染色工程時の加熱処理等)により、低融点の維持部材50を溶融させて除去することで、通電部材30がその復元力により自然と第一状態に戻ることとなる。
ここでシートベルト10の構成糸(材質)として、植物系及び動物系の天然繊維、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂からなる化学繊維及びこれらの混繊糸を例示できる。そして維持部材50の融点は、シートベルト10の構成糸の融点よりも20℃以下であることが好ましい。例えばポリエチレンテレフタレートの構成糸を用いる場合、240℃以下の融点を有する維持部材50(例えばポリアミド系、ポリエステル系、ポリエチレン系の繊維)を用いることができる。
また維持部材50として、水溶性の部材(接着材や輪材や紐材等)を用いることもできる。
そして水洗い工程やコーティング工程による水の付与により、水溶性の維持部材50を溶解させて除去することで、通電部材30がその復元力により自然と第一状態に戻ることとなる。
この種の水溶性の維持部材50(材質)として、セルロース系繊維(ポリビニルアルコール繊維,カルボキシメチルセルロース等)、ポリアルギン酸系繊維、ポリアルキレン系繊維を例示できる。
そして水洗い工程やコーティング工程による水の付与により、水溶性の維持部材50を溶解させて除去することで、通電部材30がその復元力により自然と第一状態に戻ることとなる。
この種の水溶性の維持部材50(材質)として、セルロース系繊維(ポリビニルアルコール繊維,カルボキシメチルセルロース等)、ポリアルギン酸系繊維、ポリアルキレン系繊維を例示できる。
本実施形態にかかる乗物用シートのシートベルト10の製造方法は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。
(1)本実施形態では、シートベルト10の構成(形状、寸法、配設位置など)を例示したが、同部材の構成を限定する趣旨ではない。例えばシートベルトは、乗員脚部のみを拘束する構成とすることができ、乗員上半身のみを拘束する構成とすることもできる。またシートベルトの引出し箇所は、乗物の構成に応じて、乗物用シートや車室の適宜の位置に設定できる。またシートベルトの両端部が車室に固定されるとともに、シートベルトの途中が乗物用シートに係止(装着)可能な構成とすることもできる。そして第一部位と第二部位の構成(形成位置や形成数等)は、シートベルトの構成に応じて適宜変更することができる。
(2)また本実施形態では、通電部材30の形状を変化させて(ロール状として)第二状態とする例を説明した。第二状態の通電部材は、筬の歯の間を通過可能であるかぎり、湾曲や屈曲などさせて各種の形状を取ることができる。また通電部材の向きを変えて(例えばヨコ向きの第一状態からタテ向きとして)第二状態に変位させることができる。
(1)本実施形態では、シートベルト10の構成(形状、寸法、配設位置など)を例示したが、同部材の構成を限定する趣旨ではない。例えばシートベルトは、乗員脚部のみを拘束する構成とすることができ、乗員上半身のみを拘束する構成とすることもできる。またシートベルトの引出し箇所は、乗物の構成に応じて、乗物用シートや車室の適宜の位置に設定できる。またシートベルトの両端部が車室に固定されるとともに、シートベルトの途中が乗物用シートに係止(装着)可能な構成とすることもできる。そして第一部位と第二部位の構成(形成位置や形成数等)は、シートベルトの構成に応じて適宜変更することができる。
(2)また本実施形態では、通電部材30の形状を変化させて(ロール状として)第二状態とする例を説明した。第二状態の通電部材は、筬の歯の間を通過可能であるかぎり、湾曲や屈曲などさせて各種の形状を取ることができる。また通電部材の向きを変えて(例えばヨコ向きの第一状態からタテ向きとして)第二状態に変位させることができる。
(3)また本実施形態では、通電部材30を、ヒータとして使用する例を説明したが、静電容量式センサの電極として使用することもできる。なお通電部材30の構成(形状,寸法,配設位置,配設数など)は、シートベルトの形状に応じて適宜変更可能である。
(4)また本実施形態では、筬40の構成(形状、寸法等)を例示したが、筬の構成は適宜変更可能である。
(5)また本実施形態の構成は、乗物用や航空機や電車などの乗物用シート全般に適用できる。なお乗物用シートの構成も適宜変更可能である。
(4)また本実施形態では、筬40の構成(形状、寸法等)を例示したが、筬の構成は適宜変更可能である。
(5)また本実施形態の構成は、乗物用や航空機や電車などの乗物用シート全般に適用できる。なお乗物用シートの構成も適宜変更可能である。
2 乗物用シート
4 シートクッション
6 シートバック
8 ヘッドレスト
10 シートベルト
11A,11B 第一部位
12A〜12C 第二部位
12a 第一組織部
12c 第三組織部
12b 第二組織部
30 通電部材
40 筬
42a〜42h 筬の歯
CM 乗員
4 シートクッション
6 シートバック
8 ヘッドレスト
10 シートベルト
11A,11B 第一部位
12A〜12C 第二部位
12a 第一組織部
12c 第三組織部
12b 第二組織部
30 通電部材
40 筬
42a〜42h 筬の歯
CM 乗員
Claims (2)
- 通電可能な面状の通電部材を備えて乗物用シート上の乗員を拘束可能な乗物用シートのシートベルトの製造方法において、
前記シートベルトが帯状で袋織の織物であって、整経された複数の経糸に緯糸を交差させたのち、筬を移動させて前記緯糸の目を詰めることで形成されるとともに、前記通電部材を内部に配置可能な袋状の二重組織部を備える第一部位と、前記通電部材が非配設状態の第二部位とに区分けされ、
前記通電部材の少なくとも一部が、前記第一部位内で平面状に配設された第一状態において前記筬の隣り合う歯の隙間寸法よりも大きな幅寸法を有するとともに、形状や向きを第一状態から変化させて前記筬の隣り合う歯の間を通過可能な第二状態に変位可能であり、
前記通電部材を前記筬の移動経路内に配置しつつ、前記通電部材の少なくとも一部を第二状態として前記筬の隣り合う歯の間に通過させながら前記シートベルトを織製して前記通電部材を前記第一部位内に配置するとともに、前記通電部材の少なくとも一部を前記第一部位内で第一状態とする乗物用シートのシートベルトの製造方法。 - 前記通電部材の少なくとも一部がその形状を変化させて第二状態となるとともに、維持部材にて、前記通電部材の少なくとも一部の第二状態が維持され、
前記シートベルトを形成したのちに前記維持部材を除去して、前記通電部材の少なくとも一部を前記第一部位内で第一状態とする請求項1に記載した乗物用シートのシートベルトの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014026712A JP2015151015A (ja) | 2014-02-14 | 2014-02-14 | 乗物用シートのシートベルトの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015151015A true JP2015151015A (ja) | 2015-08-24 |
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ID=53893728
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2014026712A Pending JP2015151015A (ja) | 2014-02-14 | 2014-02-14 | 乗物用シートのシートベルトの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2015151015A (ja) |
-
2014
- 2014-02-14 JP JP2014026712A patent/JP2015151015A/ja active Pending
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