JP2015148262A - 遊星ローラ変速機 - Google Patents

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善一 牧内
Zenichi Makiuchi
善一 牧内
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Abstract

【課題】遊星ローラのタワミ量を得るための荷重を小さくすること。
【解決手段】本発明の遊星ローラ変速機1は、太陽ローラ10と、太陽ローラ10の周囲に隣接して配置され、自転しながら公転する複数の遊星ローラ11と、遊星ローラ11に隣接配置され、遊星ローラ11をそれぞれ押圧して内包する固定リング12と、を有し、固定リング12の軸方向の幅のほぼ中央の内周面に設けられ、固定リング12の周方向に一周するリング状の突起20と、太陽ローラ10の遊星ローラ11と対向する軸方向の領域のほぼ両端部の外周面に設けられ、太陽ローラ10の周方向に一周するリング状の突起21,22と、を有するものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、遊星ローラ変速機に関する。
遊星ローラ変速機においてトルク伝達を行う際には、ローラ同士の接触部に過大滑り(グロススリップ)が生じないように、トルク伝達に必要な押付力(法線方向の力)をローラ同士の接触部に作用させる必要がある。このとき伝達トルクが増大するほど接触部に必要な押付力も増大する(たとえば特許文献1参照)。
たとえば、遊星ローラと太陽ローラは固定リングに締まりバメの寸法関係により内包され、太陽ローラと遊星ローラ、固定リングは互いに圧接状態になっている。この圧接状態の接触部では、接触応力による表面の変位が生じている。
また、遊星ローラが中空円筒形状の場合には、この遊星ローラは圧接力により直径方向にタワミを生じている。この直径方向のタワミと接触応力による表面の変位を合算したものを締まりバメ量として利用し、締まりバメにより生じる各接触部の反力を圧接力として利用している。
特開2011−102624号公報
上述したような従来の構成では、遊星ローラ変速機の遊星ローラを小径にすると、一定量の直径方向のタワミ量を得るための荷重(圧接荷重)が大きくなる。このため、遊星ローラ変速機の許容応力に対する余裕度が低下する。これにより、小型の遊星ローラ変速機の実現が困難である。
本発明は、このような背景の下に行われたものであって、遊星ローラのタワミ量を得るための荷重を小さくすることができる遊星ローラ変速機を提供することを目的とする。
本発明は、太陽ローラと、太陽ローラの周囲に隣接して配置され、自転しながら公転する複数の遊星ローラと、遊星ローラに隣接配置され、遊星ローラをそれぞれ押圧して内包する固定リングと、を有するローラ変速機において、固定リングの軸方向の幅のほぼ中央の内周面に設けられ、固定リングの周方向に一周するリング状の突起と、太陽ローラの遊星ローラと対向する軸方向の領域のほぼ両端部の外周面に設けられ、太陽ローラの周方向に一周するリング状の突起と、を有するものである。
あるいは、本発明は、太陽ローラと、太陽ローラの周囲に隣接して配置され、自転しながら公転する複数の遊星ローラと、遊星ローラに隣接配置され、遊星ローラをそれぞれ押圧して内包する固定リングと、を有するローラ変速機において、固定リングの軸方向の幅のほぼ両端部の内周面に設けられ、固定リングの周方向に一周するリング状の突起と、太陽ローラの遊星ローラと対向する軸方向の領域のほぼ中央部の外周面に設けられ、太陽ローラの周方向に一周するリング状の突起と、を有するものである。
上述のいずれの構成においても太陽ローラ側の突起と固定リング側の突起とが遊星ローラを押圧する押圧力は、遊星ローラの軸方向に所定量のタワミを生じさせる押圧力であることが好ましい。
本発明によれば、遊星ローラのタワミ量を得るための荷重を小さくすることができる。
遊星ローラ変速機の全体構成を示す図である。 本発明の第一の実施の形態に係る遊星ローラ変速機の要部構成を示す一部切欠き斜視図である。 図2の太陽ローラ、遊星ローラ、および固定リングを抜き出して示す図である。 比較例としての従来の遊星ローラ変速機における遊星ローラのタワミの状況を示す図である。 15μmのタワミ量を与える場合の遊星ローラ径と荷重および余裕度の関係を示す図である。 本発明の第二の実施の形態に係る遊星ローラ変速機の要部構成を示す一部切欠き斜視図である。 図6の太陽ローラ、遊星ローラ、および固定リングを抜き出して示す図である。
(第一の実施の形態)
本発明の第一の実施の形態に係る遊星ローラ変速機1を図1〜図5を参照しながら説明する。遊星ローラ変速機1の全体構成は、図1に示すとおりであり、太陽ローラ10と、太陽ローラ10の周囲に隣接して配置され、自転しながら公転する複数の遊星ローラ11と、遊星ローラ11に隣接配置され、遊星ローラ11をそれぞれ押圧して内包する固定リング12と、を有する。さらに、遊星ローラ11の回転中心軸穴に嵌め合わされて遊星ローラ11の回転を支持する回転軸13と、回転軸13が一体的に固定されるキャリア14と、を有する。太陽ローラ10に入力される回転力は、遊星ローラ11、および固定リング12を経て減速され、キャリア14に出力される。
ここで、遊星ローラ変速機1は、図2および図3に示すように、固定リング12の軸方向の幅のほぼ中央の内周面に設けられ、固定リング12の周方向に一周するリング状の突起20と、太陽ローラ10の遊星ローラ11と対向する軸方向の領域のほぼ両端部の外周面に設けられ、太陽ローラ10の周方向に一周するリング状の突起21,22と、を有する。
図3に示すように、固定リング12の突起20が遊星ローラ11を軸方向の中央部付近で押圧し、太陽ローラ10の突起21,22が遊星ローラ11を軸方向の両端部付近で押圧している。これにより、遊星ローラ11には、図3に示すように、軸方向に所定量のタワミとしてδ2のタワミが生じる。遊星ローラ変速機1は、遊星ローラ11の軸方向に生じたδ2のタワミによる反力を遊星ローラ11と太陽ローラ10と固定リング12との間の圧接力として利用する。これによれば、ローラ同士の接触部に過大滑り(グロススリップ)が生じないようにすることができる。なお、タワミの大きさδ2は、遊星ローラ変速機1のサイズ(特に、遊星ローラ11のサイズ)に応じて様々である。以下では、δ2=15μmの例を説明する。
たとえば、遊星ローラ11の材質がダイス鋼(SKD11)であり、許容応力が575MPaのとき、遊星ローラ11の外径が5φ、内径が3φ、突起21と突起22との距離は20mmとしたときに、遊星ローラ11にδ2=15μmを得るために必要な荷重は490Nであり、そのときの最大応力は、約230MPaである。これによれば、上述の許容応力である575MPaは、上述の最大応力である230MPaの2.5倍であるので、余裕度は、2.5となる。
上述したタワミは、図3に示すように、遊星ローラ11の軸方向におけるものである。一方、従来の遊星ローラ変速機では、突起20,21,22を有さないので、遊星ローラは、軸方向にはタワミを発生させることはできない。すなわち、図4に示すように、従来の遊星ローラ変速機では、遊星ローラの直径方向にしかタワミを発生させることはできない。すなわち、従来の遊星ローラ変速機では、遊星ローラは楕円形状に変形していることになる。
ここで、従来の遊星ローラに対し、図4の例のように、δ1+δ1=δ2の15μmのタワミを生じさせようとすると、4000Nの荷重が必要であり、遊星ローラの最大応力は900MPaである。この最大応力900MPaは、既に、遊星ローラの許容応力である575MPaを越えており、余裕度は、0.64程度となる。このため、従来の遊星ローラ変速機に対して本実施の形態の遊星ローラ変速機1と同等のタワミを生じさせることは困難であることがわかる。
このように、遊星ローラ変速機1によれば、遊星ローラ11のタワミ量を得るための荷重を小さくすることができる。これにより、遊星ローラ11を小径化しても許容応力に対して余裕度を大きくとることができる。また、遊星ローラ11の小径化により遊星ローラ変速機1自体の小型化を図ることができる。
たとえば、図5は、肉厚1mm、長さ12mm、材質ダイス鋼(SKD11)の遊星ローラ11に対し、直径方向のタワミ15μmを得るために必要な荷重を遊星ローラの直径別にグラフ化したものである。図5からわかるように、遊星ローラ11の小径化と共に圧接荷重が大きくなる。また、遊星ローラ11の小径化と共に許容応力に対する余裕度が低下している。
一例として、直径15mm、肉厚1mm、長さ12mmの遊星ローラ11では、直径方向に15μmのタワミを生じさせるために必要な荷重は約60N、許容応力575MPaとしたとき、遊星ローラ11に生じる最大応力は約70MPaで、このときの余裕度は約8.2である。これに対し、直径5mmの遊星ローラ11の場合には直径方向に15μmのタワミを生じさせるために必要な荷重は約2500Nで、そのときの遊星ローラの最大応力は約930MPaで余裕度は約0.62程度となる。
このように、遊星ローラの直径が小径化すると一定量のタワミを与えるために必要な荷重が非常に大きくなり、発生する応力も大きくなり許容応力に対する余裕度が小さくなることがわかる。
このような状況に鑑みて、遊星ローラの直径方向ではなく、遊星ローラ11の軸方向にタワミを与える構成とすることは、遊星ローラ変速機1の小型化にとって、有用であることがわかる。
(第二の実施の形態)
本発明の第二の実施の形態に係る遊星ローラ変速機1aを図6および図7を参照しながら説明する。遊星ローラ変速機1aは、遊星ローラ変速機1と一部が異なるので、遊星ローラ変速機1と同じ部材には同じ符号を付す。
遊星ローラ変速機1aは、固定リング12aの軸方向の幅のほぼ両端部の内周面に設けられ、固定リング12aの周方向に一周するリング状の突起30,31と、太陽ローラ10aの遊星ローラ11と対向する軸方向の領域のほぼ中央部の外周面に設けられ、太陽ローラ10aの周方向に一周するリング状の突起32と、を有する。
前述した遊星ローラ変速機1は、太陽ローラ10側で遊星ローラ11の軸方向の両端部付近を支持し、固定リング12側で遊星ローラ11の軸方向の中央部付近を支持していた。これに対し、遊星ローラ変速機1aは、固定リング12a側で遊星ローラ11の軸方向の両端部付近を支持し、太陽ローラ10a側で遊星ローラ11の中央部附近を支持している。これにより、遊星ローラ11における軸方向のタワミの方向が異なる。
このようにして、遊星ローラ変速機1aは、遊星ローラ変速機1と同様に、遊星ローラ11に軸方向のタワミを与えることができる。遊星ローラ変速機1aにおいて遊星ローラ11に軸方向のタワミを与えるための荷重その他については、遊星ローラ変速機1で説明したものと同じである。したがって、その効果についても遊星ローラ変速機1で説明したものと同じである。
ただし、遊星ローラ変速機1aを組み立てる際には、遊星ローラ11を固定リング12aの2つの突起30,31の上に、安定的に載置できる。これに対し、遊星ローラ変速機1を組み立てる際には、遊星ローラ11を固定リング12の1つの突起20の上に安定的に載置することは難しい。このようなことから組み立ての際の工数は、遊星ローラ変速機1aが遊星ローラ変速機1よりも少なくすることができる。
(その他の実施の形態)
上述した本発明の実施の形態は、その要旨を逸脱しない限り様々に変更が可能である。たとえば、図1に示す遊星ローラ11の内径部分は、回転軸13に対し、滑り軸受構造となっているが、これに代えて、転がり軸受構造を用いてもよい。
また、図1に示す遊星ローラ11の回転中心軸穴に、キャリア14と一体的に固定された回転軸13が嵌め合わされているが、回転軸13を用いずに、キャリア14とは異なる形状のキャリアにより、遊星ローラ11の外周面を保持するようにしてもよい。
1,1a…遊星ローラ変速機、10,10a…太陽ローラ、11…遊星ローラ、12,12a…固定リング、13…回転軸、14…キャリア、20,21,22,30,31,32…突起

Claims (3)

  1. 太陽ローラと、
    前記太陽ローラの周囲に隣接して配置され、自転しながら公転する複数の遊星ローラと、
    前記遊星ローラに隣接配置され、前記遊星ローラをそれぞれ押圧して内包する固定リングと、
    を有するローラ変速機において、
    前記固定リングの軸方向の幅のほぼ中央の内周面に設けられ、前記固定リングの周方向に一周するリング状の突起と、
    前記太陽ローラの前記遊星ローラと対向する軸方向の領域のほぼ両端部の外周面に設けられ、前記太陽ローラの周方向に一周するリング状の突起と、
    を有する、
    ことを特徴とするローラ変速機。
  2. 太陽ローラと、
    前記太陽ローラの周囲に隣接して配置され、自転しながら公転する複数の遊星ローラと、
    前記遊星ローラに隣接配置され、前記遊星ローラをそれぞれ押圧して内包する固定リングと、
    を有するローラ変速機において、
    前記固定リングの軸方向の幅のほぼ両端部の内周面に設けられ、前記固定リングの周方向に一周するリング状の突起と、
    前記太陽ローラの前記遊星ローラと対向する軸方向の領域のほぼ中央部の外周面に設けられ、前記太陽ローラの周方向に一周するリング状の突起と、
    を有する、
    ことを特徴とするローラ変速機。
  3. 請求項1または2記載のローラ変速機において、
    前記太陽ローラ側の前記突起と前記固定リング側の前記突起とが前記遊星ローラを押圧する押圧力は、前記遊星ローラの軸方向に所定量のタワミを生じさせる押圧力である、
    ことを特徴とするローラ変速機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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