JP2015147624A - リフティングマグネット - Google Patents

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Abstract

【課題】被吊り上げ物の種類によらず、確実に吊り上げることのできるリフティングマグネットを提供する。【解決手段】電磁石の磁性部9が、吸着面として形成される第1の面12A及び第2の面12Bを有している。また、第1の面12Aと第2の面12Bとの間には空間部14が形成されている。従って、吸着面を二つの面に分割することで、一つあたりの吸着面の面積を小さくすることができる。また、第1の面12Aと第2の面12Bとは、外極4及び内極6が延伸する方向である方向D1と直交する方向D2に空間部14を介して離間している。このような構成により、第1の面12Aを一方の外極4に近い位置に配置し、第2の面12Bを他方の外極4に近い位置に配置することができる。従って、磁束の深度を浅くすることができると共に、磁束密度を高くすることができる。【選択図】図3

Description

本発明は、リフティングマグネットに関する。
従来のリフティングマグネットとして、特許文献1に記載されているものが知られている。このリフティングマグネットは、パイプの延伸方向に対する直交方向に延伸する内極及び外極を有する電磁石を備えており、当該電磁石を直交方向に並べることによって、複数のパイプを吊り上げ可能に構成されている。
実開平7−024871号公報
ここで、上述のリフティングマグネットでは、外極の下端面と内極の下端面が吸着面として機能している。このリフティングマグネットにおいては、丸パイプを吊り上げる場合、リフティングマグネットの吸着面と丸パイプとは線接触することになり、リフティングマグネットと接触していない丸パイプの円弧部分との間の空隙部にも磁束を通すために、深い磁束の深度が必要となる。このような磁束の深度を深くしたリフティングマグネットを用いて板厚が薄い角パイプや板材を吊り上げる場合、被吊り上げ物の磁路断面積が小さく磁束密度が低くなることにより、好適に吊り上げることができなくなる可能性がある。また、被吊り上げ物が複数段積み上げられている状態から所望の量の被吊り上げ物を吊り上げる場合、下側に積まれている被吊り上げ物にまで磁束が及ぶことによって、所望の量よりも多く吊り上げてしまう可能性がある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、被吊り上げ物の種類によらず、確実に吊り上げることのできるリフティングマグネットを提供することを目的とする。
本発明に係るリフティングマグネットは、第1の方向へ複数並べられる電磁石を有するリフティングマグネットであって、電磁石は、第1の方向へ延伸する一対の外極と、一対の外極の間に設けられ、第1の方向へ延伸する内極と、内極に巻き付けられたコイルと、内極に接するように設けられる磁性部と、を備え、磁性部は、吸着面として形成される第1の面及び第2の面を有し、第1の面と第2の面との間には、空間部が形成され、第1の面と第2の面とは、第1の方向と直交する第2の方向に空間部を介して離間している。
本発明に係るリフティングマグネットでは、電磁石の磁性部が、吸着面として形成される第1の面及び第2の面を有している。第1の面と第2の面との間には空間部が形成されている。従って、吸着面を二つの面に分割することで、一つあたりの吸着面の面積を小さくすることができる。また、第1の面と第2の面とは、外極及び内極が延伸する方向である第1の方向と直交する第2の方向に空間部を介して離間している。このような構成により、第1の面を一方の外極に近い位置に配置し、第2の面を他方の外極に近い位置に配置することができる。従って、磁束の深度を浅くすることができると共に、(薄い板厚の被吊り上げ物に対して)磁束密度を高くすることができる。これにより、被吊り上げ物の種類によらず、確実に吊り上げることができる。
本発明に係るリフティングマグネットにおいて、第1の面、第2の面、及び空間部は、それぞれ第1の方向へ延伸し、第2の方向における磁性部の最大幅は、第2の方向における内極の最大幅よりも大きくてよい。これによって、第1の面を一方の外極に近い位置に配置することができると共に第1の方向における大きさを大きく確保でき、第2の面を他方の外極に近い位置に配置することができると共に第1の方向における大きさを大きく確保できる。
本発明に係るリフティングマグネットにおいて、磁性部の第1の方向における端部には、内側へ向かって窪む切欠き部が形成されていてよい。磁性部の第1の方向における端部付近は磁束が流れる必要のない領域を含むため、切欠き部を形成することによって、磁束を第1の面及び第2の面へ効率良く流すことができる。
本発明に係るリフティングマグネットにおいて、電磁石は、第2の方向に複数並べられて設けられていてよい。これによって、被吊り上げ物が第2の方向に長尺なものであった場合であっても、複数の電磁石の吸着面で吸着することによって、被吊り上げ物を確実に吊り上げることができる。
本発明に係るリフティングマグネットは、第1の方向へ複数並べられる電磁石を有するリフティングマグネットであって、電磁石は、第1の方向へ延伸する一対の外極と、一対の外極の間に設けられ、第1の方向へ延伸する内極と、内極に巻き付けられたコイルと、内極に接するように設けられる磁性部と、を備え、磁性部は、吸着面として形成される第1の面及び第2の面を有し、第1の面と一方の外極との間の距離は、内極と一方の外極との間の距離より小さく、且つ、第2の面と他方の外極との間の距離は、内極と他方の外極との間の距離より小さい。
本発明に係るリフティングマグネットでは、電磁石の磁性部が、吸着面として形成される第1の面及び第2の面を有している。従って、吸着面を二つの面に分割することで、一つあたりの吸着面の面積を小さくすることができる。また、第1の面と一方の外極との間の距離は、内極と一方の外極との間の距離より小さく、且つ、第2の面と他方の外極との間の距離は、内極と他方の外極との間の距離より小さい。このような構成により、第1の面を一方の外極に近い位置に配置し、第2の面を他方の外極に近い位置に配置することができる。従って、磁束の深度を浅くすることができると共に、(薄い板厚の被吊り上げ物に対しては)磁束密度を高くすることができる。これにより、被吊り上げ物の種類によらず、確実に吊り上げることができる。
本発明によれば、被吊り上げ物の種類によらず、確実に吊り上げることができる。
本発明の実施形態に係るリフティングマグネットを備えるリフティングマグネット装置を示す概略図である。 本発明の実施形態に係るリフティングマグネットの底面図である。 図2に示すリフティングマグネットの部分拡大図である。 図4Aは、図3に示すIVA−IVA線に沿った断面図であり、図4Bは図4Aに示すIVB−IVB線に沿った断面図である。 図5Aは本発明の実施形態に係るリフティングマグネットが角パイプを吊り上げている様子を示す側面図であり、図5Bは本発明の実施形態に係るリフティングマグネットが角パイプの上面と接触する領域を示す底面図であり、図5Cは本発明の実施形態に係るリフティングマグネットが丸パイプを吊り上げている様子を示す側面図であり、図5Dは本発明の実施形態に係るリフティングマグネットが丸パイプの上端と接触する領域を示す底面図である。 図6Aは比較例に係るリフティングマグネットが角パイプを吊り上げている様子を示す側面図であり、図6Bは比較例に係るリフティングマグネットが角パイプの上面と接触する領域を示す底面図であり、図6Cは比較例に係るリフティングマグネットが丸パイプを吊り上げている様子を示す側面図であり、図6Dは比較例に係るリフティングマグネットが丸パイプの上端と接触する領域を示す底面図である。 図7Aは本発明の実施形態に係るリフティングマグネットの電磁石の磁束の様子を示す模式図であり、図7Bは比較例に係るリフティングマグネットの電磁石の磁束の様子を示す模式図である。 図8A〜図8Dは、変形例に係るリフティングマグネットの磁性部の構成を示す底面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明によるリフティングマグネットの一実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。なお、以下の説明においては、リフティングマグネットが被吊り上げ物を吸着して吊り上げる際の姿勢を基準として、「上」「下」の語を用いる。なお、リフティングマグネットの吸着面と平行な「方向D1(第1の方向)」「方向D2(第2の方向)」、及び吸着面と垂直な「上下方向D3」を定義して、以下の説明を行う。方向D2は、方向D1と直交する方向である。
図1に示すように、リフティングマグネット装置50は、吊ビーム51と、当該吊ビーム51に吊り下げられたリフティングマグネット1と、を備えている。リフティングマグネット装置50は、リフティングマグネット1の磁力によって被吊り上げ物Wを吸着し、当該被吊り上げ物Wを吊り上げるためのものである。本実施形態において、被吊り上げ物Wは、磁力によって吸着可能なものであれば特に限定されず、例えば鉄板、鉄棒、丸パイプ、角パイプなどである。特に、本実施形態に係るリフティングマグネット1は、丸パイプ及び角パイプのいずれであっても良好に吊り上げることができる。被吊り上げ物Wとして方向D2へ延伸する丸パイプや角パイプを採用した場合、リフティングマグネット1は、方向D1に複数並べられた状態で、被吊り上げ物Wを吊り上げる。
図2に示すように、リフティングマグネット1は、方向D2に複数の電磁石2が並べられた電磁石ユニット3を備えている。リフティングマグネット1は、電磁石ユニット3を方向D1に互いに隣接するように複数並べることによって構成される。このような構成により、リフティングマグネット1は、方向D1及び方向D2へ複数並べられる電磁石2を有する。
図2〜図4に示すように一の電磁石2は、方向D1へ延伸する一対の外極4と、一対の外極4の間に設けられ、方向D1へ延伸する内極6と、外極4及び内極6を接続するヨーク7と、内極6に巻き付けられたコイル8と、内極6に接するように設けられる磁性部9と、を備えている。電磁石ユニット3は、方向D2へ延びる長尺な長方形板状のヨーク7を有している。外極4と内極6とは、当該ヨーク7に対して方向D2に沿って交互に設けられる。
図4Aに示すように、外極4は、ヨーク7の下面から下方へ向かって延びるように設けられる。一方の外極4と他方の外極4とは、方向D2に離間した位置において、互いに平行に対向するように配置される。内極6は、一対の外極4の間において、ヨーク7の下面から下方へ向かって延びるように設けられる。内極6は、一対の外極4の間の中央位置に配置されており、各外極4から方向D2に離間した位置において、各外極4に平行に対向するように配置される。コイル8は、導線を複数の層にわたって内極6に巻回することによって構成されている。コイル8を構成する導線として、アルミニウム、銅などの導電性の材料が適用される。なお、コイル8の下側には底板が設けられる。底板は、コイル8が被吊り上げ物Wやゴミ等にぶつかって損傷することを防止するためのものである。底板は、高マンガン系オーステナイト鋼やNi−Cr系オーステナイトステンレス鋼等の非磁性部材で形成される。磁性部9は、内極6の下端に設けられている。磁性部9の構成の詳細については後述する。外極4、内極6、ヨーク7及び磁性部9は、それぞれ鉄や純鉄や鉄合金などの磁性体で構成されている。このような構成により、コイル8に励磁電流が流れると、内極6及び磁性部9の内部に磁界が形成され、磁性部9が電磁石の一方の極となる。また、コイル8に励磁電流が流れると、外極4の内部に磁界が形成され、外極4が他方の極となる。なお、方向D2に隣接している電磁石2は、一の外極4を共有している。
次に、図3及び図4を参照して、磁性部9付近の構成について詳細に説明する。図3及び図4に示すように、磁性部9は、方向D1へ延伸する矩形板状部21と、矩形板状部21の方向D2における両端部から下方へ突出する突出部22A,22Bと、を備えている。矩形板状部21の上端は、内極6の下端に接続される。また、矩形板状部21は、方向D1における中心位置と方向D2における中心位置が内極6と一致するように配置される。突出部22A,22Bは、矩形板状部21のそれぞれの端部に沿って方向D1へ延伸している。これによって、突出部22Aと突出部22Bとの間に、磁性部9の方向D1における一端から他端へ向かって方向D1に延伸する溝部13が形成される。このような構成により、磁性部9は、突出部22A,22Bの下端に、吸着面として形成される第1の面12A及び第2の面12Bを有する。第1の面12A及び第2の面12Bは、吸着面として形成される外極4の下端面11と上下方向D3において同位置に配置される。外極4の下端面11は方向D1に延伸するように広がる面である。また、第1の面12A及び第2の面12Bも、方向D1に延伸するように広がる面である。また、突出部22A,22Bとの間に溝部13が形成されることにより、第1の面12Aと第2の面12Bとの間には、空間部14が形成される。これによって、第1の面12Aと第2の面12Bとは、方向D2に空間部14を介して離間する。なお、磁性部9の方向D2における両端部は外極4からそれぞれ離間しているため、第1の面12Aと一方の外極4の下端面11とは、方向D2に空間部を介して離間する。また、第2の面12Bと他方の外極4の下端面11とは、方向D2に空間部を介して離間する。方向D2において、第1の面12Aは、一方の外極4側に配置され、第2の面12Bは、他方の外極4側に配置される。
図3に示すように、磁性部9の方向D2における最大幅W2は、方向D2における内極6の最大幅W1よりも大きい。従って、磁性部9の方向D2における両端部は、内極6の方向D2における両端部よりも外側へ突出する。従って、第1の面12Aの一部は、内極6の方向D2における一方の端部よりも外側、すなわち外極4の下端面11側へ配置される。また、第2の面12Bの一部は、内極6の方向D2における他方の端部よりも外側、すなわち外極4の下端面11側へ配置される。なお、図3においては、第1の面12A及び第2の面12Bの一部が内極6より外側へ配置されているが、第1の面12A及び第2の面12Bの全部が内極6より外側へ配置されてもよい。
また、磁性部9の方向D1における最大幅L2は、方向D1における内極6の最大幅L1よりも大きい。従って、磁性部9の方向D1における両端部は、内極6の方向D1における両端部よりも外側へ突出する。従って、第1の面12Aの一部は、内極6の方向D1における一方の端部よりも外側へ配置される。第2の面12Bの一部は、内極6の方向D1における他方の端部よりも外側へ配置される。これによって、一の電磁石ユニット3の磁性部9の端部と方向D1に隣り合う電磁石ユニット3の磁性部9の端部との間の隙間の寸法Gは、方向D1に隣り合う2つの電磁石ユニット3における内極6間の隙間の寸法よりも小さい。これによって、吸着面としての第1の面12A及び第2の面12Bを方向D1において広く確保することができる。寸法Gは、丸パイプが当該隙間付近で磁性部9と接触する場合であっても、吸着面に吸着させることができる程度の大きさに設定されることが好ましい。一方、寸法Gは、隣り合う磁性部9同士が接触しない程度に設定される。例えば、複数の電磁石ユニット3のうち、一部の電磁石ユニット3のみに通電して使用する場合に、隣りの電磁石ユニット3の磁性部9に磁束が漏れることを防止できる。
また、磁性部9の方向D1における両端部には、内側へ向かって窪む切欠き部16がそれぞれ形成されている。切欠き部16は、磁性部9の矩形板状部21のうち、突出部22Aと突出部22Bとの間の領域であって、内極6の方向D1における端部よりも外側へ突出した領域に形成される。切欠き部16は、上下方向D3視においてV字状を描くように形成される。図3においては、切欠き部16は、一方の突出部22Aの角部から磁性部9の中心線に向かって傾斜すると共に、他方の突出部22Bの角部から磁性部9の中心線に向かって傾斜するように構成されている。切欠き部16の先端は、内極6まで延びているが、内極6よりも外側まででよく、内極6よりも内側まで延びてよい。
次に、本実施形態に係るリフティングマグネット1の作用・効果について説明する。
まず、図7Bを参照して、比較例に係るリフティングマグネットについて説明する。図7Bに示すリフティングマグネットは、内極6の下端面29A全体が吸着面として機能するものである。このリフティングマグネットにおいては、内極6の吸着面の面積が広く形成されているため、磁束の深度が深くなると共に(薄い板厚の被吊り上げ物に対しては)磁束密度が低下する。ここで、磁束の深度が深い場合、丸パイプを吊り上げる場合は問題が生じない。すなわち、丸パイプを吊り上げる場合、リフティングマグネットの吸着面と丸パイプとは線接触することになり、リフティングマグネットと接触していない丸パイプの円弧部分との間の空隙部にも磁束を通すために、深い磁束の深度が必要となる。このような磁束の深度を深くしたリフティングマグネットを用いて板厚が薄い角パイプや板材を吊り上げる場合、被吊り上げ物の磁路断面積が小さく磁束密度が低くなることにより、好適に吊り上げることができなくなる可能性がある。また、被吊り上げ物が複数段積み上げられている状態から所望の量の被吊り上げ物を吊り上げる場合、下側に積まれている被吊り上げ物にまで磁束が及ぶことによって、所望の量よりも多く吊り上げてしまう可能性がある。
一方、本実施形態に係るリフティングマグネット1では、図7Aに示すように、電磁石2の磁性部9が、吸着面として形成される第1の面12A及び第2の面12Bを有している。また、第1の面12Aと第2の面12Bとの間には空間部14が形成されている。従って、吸着面を二つの面に分割することで、一つあたりの吸着面の面積を小さくすることができる。また、第1の面12Aと第2の面12Bとは、外極4及び内極6が延伸する方向である方向D1と直交する方向D2に空間部14を介して離間している。また、第1の面12Aと一方の外極4との間の距離は、内極6と一方の外極4との間の距離より小さく、且つ、第2の面12Bと他方の外極4との間の距離は、内極6と他方の外極4との間の距離より小さい。このような構成により、第1の面12Aを一方の外極4に近い位置に配置し、第2の面12Bを他方の外極4に近い位置に配置することができる。従って、図7Bに示す比較例に比して、磁束の深度を浅くすることができると共に、(薄い板厚の被吊り上げ物に対しては)磁束密度を高くすることができるため、角パイプや板部材を好適に吊り上げることができる。また、所望の量だけを吊り上げることができる。これにより、被吊り上げ物Wの種類によらず、確実に吊り上げることができる。
本実施形態に係るリフティングマグネット1において、第1の面12A、第2の面12B、及び空間部14は、それぞれ方向D1へ延伸し、方向D2における磁性部9の最大幅は、方向D2における内極6の最大幅よりも大きい。これによって、第1の面12Aを一方の外極4に近い位置に配置することができると共に方向D1における大きさを大きく確保でき、第2の面12Bを他方の外極4に近い位置に配置することができると共に方向D1における大きさを大きく確保できる。
本実施形態に係るリフティングマグネット1において、磁性部9の方向D1における端部には、内側へ向かって窪む切欠き部16が形成されている。磁性部9の方向D1における端部付近は磁束が流れる必要のない領域を含むため、切欠き部16を形成することによって、磁束を第1の面12A及び第2の面12Bへ効率良く流すことができる。
本実施形態に係るリフティングマグネット1において、電磁石2は、方向D2に複数並べられて設けられている。これによって、被吊り上げ物Wが方向D2に長尺なものであった場合であっても、複数の電磁石2の吸着面で吸着することによって、被吊り上げ物Wを確実に吊り上げることができる。
ここで、本実施形態に係るリフティングマグネット1を用いることで丸パイプを良好に吊り上げることができる点について図5及び図6を参照して説明する。図6は、比較例に係るリフティングマグネット100を示している。図6B及び図6Dに示すように、リフティングマグネット100の電磁石ユニット103は、方向D2に延伸する一の内極109と、内極109を囲むように方向D2に延伸する外極104と、を備えている。リフティングマグネット100は、このような電磁石ユニット103を方向D1に複数並べることによって構成される。これにより、リフティングマグネット100は、方向D2に延伸する内極109側の吸着面112、及び方向D2に延伸する外極104側の吸着面111を方向D1に複数備えた構成となる。
このようなリフティングマグネット100で角パイプW1を吊り上げる場合における、リフティングマグネット100に対する角パイプW1の上面の位置を、図6Bにおいて濃いグレースケールで示す。図6Bに示すように、角パイプW1の上面は広い範囲でリフティングマグネット100と接触することができるため、角パイプW1は内極109側の吸着面112及び外極104側の吸着面111の両方に接触することができる。従って、比較例に係るリフティングマグネット100は、角パイプW1を十分に吊り上げることができる。一方、リフティングマグネット100で丸パイプW2を吊り上げる場合における、リフティングマグネット100に対する丸パイプW2の上面の位置を、図6Dにおいて濃いグレースケールで示す。図6Dに示すように、丸パイプW2の上端は狭い範囲でしかリフティングマグネット100と接触することができないため、位置によっては(例えば、隣り合う電磁石ユニット103同士の間)丸パイプW2は内極109側の吸着面112と接触できない場合がある。従って、比較例に係るリフティングマグネット100は、丸パイプW2を十分に吊り上げることができない場合がある。
それに対して、図5B及び図5Dに示すように、本実施形態に係るリフティングマグネット1の電磁石ユニット3は、吸着面として、方向D1に延伸する第1の面12A及び第2の面12Bと、方向D1に延伸する外極4の下端面11と、を方向D2に沿って複数備えている。リフティングマグネット1は、このような電磁石ユニット3を方向D1に複数並べることによって構成される。これにより、リフティングマグネット1は、方向D1に延伸する内極側の吸着面(第1の面12A及び第2の面2B)、及び方向D1に延伸する外極4側の吸着面(下端面11)を方向D1に複数備えた構成となる。
このようなリフティングマグネット1で角パイプW1を吊り上げる場合における、リフティングマグネット1に対する角パイプW1の上面の位置を、図5Bにおいて濃いグレースケールで示す。図5Bに示すように、角パイプW1の上面は広い範囲でリフティングマグネット1と接触することができるため、角パイプW1は内極側の吸着面(第1の面12A及び第2の面12B)及び外極4側の吸着面(下端面11)の両方に接触することができる。従って、実施形態に係るリフティングマグネット1は、角パイプW1を十分に吊り上げることができる。一方、リフティングマグネット1で丸パイプW2を吊り上げる場合における、リフティングマグネット1に対する丸パイプW2の上面の位置を、図5Dにおいて濃いグレースケールで示す。図5Dに示すように、丸パイプW2の上端は狭い範囲でしかリフティングマグネット1と接触することができないが、内極側の吸着面(第1の面12A及び第2の面2B)及び外極4側の吸着面(下端面11)が方向D1に延伸して複数設けられているため、丸パイプW2は内極側の吸着面(第1の面12A及び第2の面2B)及び外極4側の吸着面(下端面11)の両方に接触することができる。丸パイプW2が隣り合う電磁石ユニット3同士の間に配置される場合であっても、一方の電磁石ユニット3の第1の面12A及び第2の面2Bと、他方の第1の面12A及び第2の面2Bとの間の隙間が十分に小さく狭くなるように配置されているため、丸パイプW2は内極側及び外極側の両方の吸着面と接触できる。従って、実施形態に係るリフティングマグネット1は、丸パイプW2も十分に吊り上げることができる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述の実施形態に係るリフティングマグネットの内極、外極の配置や個数等は特に限定されるものではなく、形状も方向D1へ延伸するものであれば特に限定されない。
例えば、磁性部に形成される切欠き部の形状は特に限定されるものではなく、V字以外の形状であってもよい。例えば、図8Aに示すように、磁性部39の端部に、内側へ湾曲するような切欠き部36が形成されてよい。この切欠き部36は、第1の面32Aと第2の面32Bとの間で、磁性部39の端部から内側へ向かってU字状を描くように構成されている。また、図8Bに示すように、磁性部49の端部に、内極より外側であって第1の面42Aと第2の面42Bとの間の領域を全て切り欠くような切欠き部46が形成されてよい。
また、磁性部の第1の面と第2の面の構成は特に限定されるものではない。上述の実施形態では、磁性部の吸着面の全体が、第1の面と第2の面とで分割されていた。これに対して、磁性部の吸着面のうち、一部が第1の面と第2の面とで分割されていてもよい。例えば図8Cに示すように、磁性部59は、内極56と接合される部分では吸着面として一の面55を有しており、方向D1における両端部に第1の面52A及び第2の面52Bを有している。第1の面52Aと第2の面52Bとの間の空間部54は、磁性部59の方向D1における両端部に切欠き部53を設けることによって形成される。第1の面52Aと第2の面52Bとは、方向D2に空間部54を介して離間している。また、第1の面52Aと一方の外極との間の距離は、内極56と一方の外極との間の距離より小さく、且つ、第2の面52Bと他方の外極との間の距離は、内極56と他方の外極との間の距離より小さい。なお、図8Dに示すように、磁性部59の方向D1における最大幅及び方向D2における最大幅を内極66と同じ又は内極66より小さくしてもよい。磁性部69は、方向D1における中央側に内極66より幅狭の一の面61を有しており、方向D1における両端部に第1の面62A及び第2の面62Bを有している。第1の面62Aと第2の面62Bとの間の空間部64は、磁性部69の方向D1における両端部に切欠き部63を設けることによって形成される。第1の面62Aと第2の面62Bとは、方向D2に空間部64を介して離間している。
また、上述の実施形態では、磁性部に溝部や切欠き部を形成することによって、吸着面としての第1の面と第2の面とを分割していた。これに代えて、内極に対して互いに分離された二つの磁性部を設けることによって、第1の面と第2の面とを形成してもよい。
1…リフティングマグネット、2…電磁石、3…電磁石ユニット、4…外極、6…内極、8…コイル、9,39,49,59,69…磁性部、12A,32A,42A,52A,62A…第1の面、12B,32B,42B,52B,62B…第2の面、14…空間部、16,36,46…切欠き部。

Claims (5)

  1. 第1の方向へ複数並べられる電磁石を有するリフティングマグネットであって、
    前記電磁石は、
    前記第1の方向へ延伸する一対の外極と、
    一対の前記外極の間に設けられ、前記第1の方向へ延伸する内極と、
    前記内極に巻き付けられたコイルと、
    前記内極に接するように設けられる磁性部と、を備え、
    前記磁性部は、吸着面として形成される第1の面及び第2の面を有し、
    前記第1の面と前記第2の面との間には、空間部が形成され、
    前記第1の面と前記第2の面とは、前記第1の方向と直交する第2の方向に前記空間部を介して離間している、リフティングマグネット。
  2. 前記第1の面、前記第2の面、及び前記空間部は、それぞれ前記第1の方向へ延伸し、
    前記第2の方向における前記磁性部の最大幅は、前記第2の方向における前記内極の最大幅よりも大きい、請求項1に記載のリフティングマグネット。
  3. 前記磁性部の前記第1の方向における端部には、内側へ向かって窪む切欠き部が形成されている、請求項1又は2に記載のリフティングマグネット。
  4. 前記電磁石は、前記第2の方向に複数並べられて設けられている、請求項1〜3の何れか一項に記載のリフティングマグネット。
  5. 第1の方向へ複数並べられる電磁石を有するリフティングマグネットであって、
    前記電磁石は、
    前記第1の方向へ延伸する一対の外極と、
    一対の前記外極の間に設けられ、前記第1の方向へ延伸する内極と、
    前記内極に巻き付けられたコイルと、
    前記内極に接するように設けられる磁性部と、を備え、
    前記磁性部は、吸着面として形成される第1の面及び第2の面を有し、
    前記第1の面と一方の前記外極との間の距離は、前記内極と一方の前記外極との間の距離より小さく、且つ、前記第2の面と他方の前記外極との間の距離は、前記内極と他方の前記外極との間の距離より小さい、リフティングマグネット。
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