JP2015147283A - ブラスト処理装置および石材彫刻作製方法 - Google Patents

ブラスト処理装置および石材彫刻作製方法 Download PDF

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Abstract

【課題】現場での石材彫刻等のブラスト処理を、粉塵発生を防止しつつ一人でも簡単かつ効率よく行えるブラスト処理装置を提供すること。
【解決手段】ブラスト処理装置50は、投射材Sと空気Aからブラスト処理用の噴射流体SAを生成する噴射流体生成部10と、噴射流体SAをワークWに対して噴射操作するための操作部20と、使用後の残存投射材Sを吸引回収し貯留する回収部30とを備える。さらに噴射流体生成部10は、投射材S供給用のメインタンク11と、回収部30の投射材Sを補給する投射材補給バルブ12と、圧縮空気供給手段13と、メインタンク11中の投射材Sを供給する混合用バルブ14と、噴射用搬送路15とを備え、操作部20は、カバー21と、カバー21上の窓22とを備えており、カバー21内にブラスト処理用ノズル16が据え付けられており、回収部30は、投射材Sを貯留する回収タンク31と、回収用搬送路32とを備えている。
【選択図】図1B

Description

本発明はブラスト処理装置および石材彫刻作製方法に係り、特に、現場での石材彫刻等のブラスト処理を、粉塵発生を防止しつつ一人でも簡単かつ効率よく作業することができる等、従来の種々の問題点に対応した、ブラスト処理装置および石材彫刻作製方法に関する。
墓石や墓誌の彫刻にはブラスト処理が使用され、技術的提案も従来種々なされている。たとえば後掲特許文献1には、石材の加工を自動的に体裁よく行うことのできる石材用加工装置として、石材を収容する加工室体の一側部に垂直方向およびこれに直交する水平方向に対して任意に移動する移動体を設け、これに、加工剤を噴出させる回動自在の噴射体からなる石材加工手段を取り付けた構成が開示されている。
また特許文献2には、作業環境を汚染しない自動手動兼用石材彫刻装置として、集塵装置に接続された石材収納用囲いと、ブラスト管を左右上下方向に移動するブラストノズル移動機構と、囲いの内部が外から観察可能でハンドホールから挿入した両手により手動用ブラストノズルを操作できる手動操作板とを備えた構成が開示されている。そして、ブラストノズル移動機構の下端に取付けられた車輪がレール上に案内され、左右方向にのみ移動可能な鉛直の振れ止め板の前面を転動する車輪の取付けられた支持部材がブラスト管先端部に取付けられており、ブラスト管の先端部の後方への振れが防止されるとしている。
特開2004−106157号公報「石材用加工装置およびその方法」 特開平9−168972号公報「自動手動兼用石材彫刻装置」
さて従来の墓石・墓誌彫刻用装置には、その多くが共通して抱える問題点が、下記に示すとおり数多く存在した。
(ア)通常、100kg前後あるいはそれ以上の重量を有する墓石・墓誌等を、たとえば二人がかりで工場に運び、彫刻作業をし、再び現場に納品しており、相当の労力、運搬の手間と時間、危険性を伴うものだった。
(イ)なお従来、墓地等の現場において使用可能な装置もあるが、サイズが大きく、また重量もあり、墓石等を傷つける可能性も高く、狭い墓地等には不向きであった。
(ウ)大量に発生する粉塵が周囲に飛散し、周辺環境を汚染するものだった。したがってこれを避けるには、集塵装置やその周囲はシート等で囲んで飛散防止を行う必要があった。
(エ)また、粉塵が装置内に滞留し、ガラス製の彫刻用窓の曇りや傷つきが発生して作業中断せざるを得なくなる等、粉塵発生により作業性が低下していた。
(オ)また粉塵発生のため、作業にはマスクや作業服の着用が必要だった。
(カ)彫刻に用いられる投射材(加工剤、砂)を回収してこれを再利用することは、篩にかける等して分別することによってしか行えず、相応の労力・時間を要していた。
(キ)投射材(加工剤、砂)の補給操作には別途容器や漏斗を用いる必要があり、投射材の入れ過ぎも発生することがあった。
(ク)装置サイズが大きいために真空吸引力が弱く、バルブの開閉も反応が遅くなり、作業時間がかかり、作業効率が悪かった。
(ケ)ブラスト用噴射流体の調節を行うための調節手段(ツマミ)は通常タンクに備えられており、タンクを傍に置かないと作業できず、しかも調節手段は彫刻を施すための彫刻箱における窓とは離れているため、操作性が悪かった。
(コ)真空度が低いために彫刻箱が石材面に密着せず、ゴムバンド等の固定具が必要だった。
(サ)彫刻箱の中に手を入れて作業しなくてはならず、作業性が悪かった。
(シ)ブラスト用噴射流体とするために投射材を送出するバルブとして、従来はボールバルブの使用が多かった。しかしこれは、開閉いずれの際にも投射材を噛んでバルブ操作ができなくなることがあった。また、空気の対流が起きて抵抗が生じ、流れが悪くなり、ノズル等の詰まりが発生しやすかった。
以上述べた問題点は、上述の各文献開示技術においても解決できるものではない。
そこで本発明の課題は、これら従来技術の種々の問題点を全て解決・解消できるブラスト処理装置および石材彫刻作製方法を提供することである。すなわち、墓石や墓誌を初めとして、現場での石材彫刻等のブラスト処理を、粉塵発生を防止しつつ一人でも簡単かつ効率よく作業することができる等、従来の種々の問題点に対応した、ブラスト処理装置および石材彫刻作製方法を提供することである。
上記課題について検討した結果、本願発明者は、投射材を回収・再利用可能な構成とすること等を基礎として、(ア)〜(シ)の全ての問題を解決・解消できることに想到し、実験による確認を経て、本発明の完成に至った。すなわち、上記課題を解決するための手段として本願で特許請求される発明、もしくは少なくとも開示される発明は、以下の通りである。
〔1〕 投射材と空気からブラスト処理用の噴射流体を生成する噴射流体生成部と、該噴射流体生成部から搬送された噴射流体をワークに対して噴射操作するための操作部と、該操作部における使用後の残存投射材を吸引回収し貯留可能な回収部とを備えてなるブラスト処理装置であって、該噴射流体生成部は、投射材供給用のメインタンクと、投射材を該メインタンクに補給する投射材補給バルブと、圧縮空気供給手段と、圧縮空気との混合により噴射流体を形成するために該メインタンク中の投射材を後記噴射用搬送路中に供給する混合用バルブと、噴射流体をワーク方向へ搬送する噴射用搬送路とを備え、該操作部は、噴射流体の飛散を防ぐカバーと、該カバー上に設けられたブラスト処理確認用の窓とを備え、かつ、該噴射用搬送路の端部に連設していて該カバー内に噴射流体を噴射するブラスト処理用ノズルが据え付けられ、該回収部は、投射材を貯留可能な回収タンクと、残存投射材および粉塵を後流側へ搬送する回収用搬送路とを備えていることを特徴とする、ブラスト処理装置。
〔2〕 前記操作部には、前記圧縮空気供給手段における供給を制御する圧縮空気コントローラと、前記混合用バルブにおける供給を制御する混合コントローラとが設けられており、投射材と圧縮空気の混合比を調節可能であることを特徴とする、〔1〕に記載のブラスト処理装置。
〔3〕 前記回収部には、集塵機が設けられていることを特徴とする、〔1〕または〔2〕に記載のブラスト処理装置。
〔4〕 前記操作部には、前記集塵機における機能を制御する集塵コントローラが設けられていることを特徴とする、〔3〕に記載のブラスト処理装置。
〔5〕 前記混合用バルブにはスクイズバルブが用いられていることを特徴とする、〔1〕ないし〔4〕のいずれかに記載のブラスト処理装置。
〔6〕 噴射流体生成部、操作部および回収部を収容可能な収容体を備えていることを特徴とする、〔1〕ないし〔5〕のいずれかに記載のブラスト処理装置。
〔7〕 前記収容体には移動手段が設けられていることを特徴とする、〔6〕に記載のブラスト処理装置。
〔8〕 装置運転時の吸引状態により、前記カバーがブラスト処理対象のワーク表面に容易に密着する仕様に形成されていることを特徴とする、〔1〕ないし〔7〕のいずれかに記載のブラスト処理装置。
〔9〕 前記ブラスト処理用ノズルを操作するための把持部が前記カバー外面上に設けられていることを特徴とする、〔1〕ないし〔8〕のいずれかに記載のブラスト処理装置。
〔10〕 前記窓の内面には随時交換可能な透明フィルムが設けられていることを特徴とする、〔1〕ないし〔9〕のいずれかに記載のブラスト処理装置。
〔11〕 前記投射材補給バルブは、上方の前記回収タンクを下方の前記メインタンクにつなぐ管中に縦に設けられていることを特徴とする、〔1〕ないし〔10〕のいずれかに記載のブラスト処理装置。
〔12〕 墓石等の石材表面彫刻用であることを特徴とする、〔1〕ないし〔11〕のいずれかに記載のブラスト処理装置。
〔13〕 〔1〕ないし〔12〕のいずれかに記載のブラスト処理装置を用いて石材設置場所に赴き行う石材彫刻作製方法であって、一名の作業者のみにより該装置の搬出入およびブラスト処理による石材彫刻作製を行うことのできる、石材彫刻作製方法。
本発明のブラスト処理装置および石材彫刻作製方法はこのように構成されるため、これによれば、墓石・墓誌その他の石材の彫刻において、現場での石材彫刻等のブラスト処理を、粉塵発生を防止しつつ一人でも簡単かつ効率よく作業することができ、また従来の石材彫刻における種々の問題点を、下記のように全て解決・解消することができる。
上記(ア)について
本発明ブラスト処理装置は軽量かつ小サイズに構成することが十分可能である。総重量はせいぜい30kg程度とすることができ、一人でも十分に運搬できるため、たとえば100kgまたはそれ以上の重量を有する墓石・墓誌等でも工場に運ぶ必要はなく、現場に本装置を持ち込んで作業することができる。したがって、労力軽減、殊に運搬の手間と時間が大幅に軽減され、危険性も軽減される。
上記(イ)について
一人で運搬可能な程に小サイズ化できるため、たとえば共同墓地のように狭い場所であっても、十分に搬入搬出、移動可能であり、不注意に墓石等を傷つける恐れもない。
上記(ウ)について
本発明装置では、石材彫刻で発生する粉塵は完璧に集塵され、特に飛散防止措置を行う必要がない。
上記(エ)について
また、粉塵が装置内に滞留したり、操作部の窓に曇りや傷つきが発生することがなく、したがって作業中断も要せず、作業性がよい。
上記(オ)について
また、外部への粉塵の洩れや飛散が発生しないため、作業にはマスクや作業服の着用が不要である。
上記(カ)について
本発明装置では、彫刻に用いられる投射材を装置の機能として回収し、これを有効に再利用することができ、分別作業に労力・時間をかける必要がない。
上記(キ)について
投射材の補給操作を簡単かつ適切に行うことができる。投射材の入れ過ぎも有効に防止できる。
上記(ク)について
装置サイズを小さくとどめることができるため、十分な真空吸引力を得ることができ、バルブの開閉も反応が瞬時に行われ、作業時間を短縮し、作業効率も向上できる。
上記(ケ)について
本発明装置では、ブラスト用噴射流体の調節等を行うためのコントローラが操作部に備えられており、ワークから目を離さずに彫刻操作および調節操作を容易に行うことができ、操作性が良い。
上記(コ)について
また、小サイズ化できるために高い真空度を得ることができ、操作部が石材面に密着するので、特に固定具等は不要である。
上記(サ)について
また、操作部の中に手を入れる必要がなく、作業性が良い。
上記(シ)について
ブラスト用噴射流体とするために投射材を送出するバルブとしてスクイズバルブを用いることで、円滑な開閉操作を行うことができ、また流れが良く、ノズル等の詰まりも発生しない。
本発明のブラスト処理装置の基本構成を示すブロック図である。 図1Aに示すブラスト処理装置における作用を示す説明図である。 本発明のブラスト処理装置の別の基本構成を示すブロック図である。 本発明のブラスト処理装置の具体的な構成例を示す説明図である。 本発明のブラスト処理装置の実施例を示す写真図である。 図4に示す実施例の操作部を拡大した写真図である。 図4の実施例におけるタンク接続部付近の構造を示す断面視説明図である。 図6に示した構造の斜視透視説明図である。 図4の実施例における混合用バルブの構造を示す斜視説明図である。
本発明について、図面を用いてさらに詳細に説明する。
図1Aは、本発明のブラスト処理装置の基本構成を示すブロック図である。また、
図1Bは、図1Aに示すブラスト処理装置における作用を示す説明図である。これらに示すように本ブラスト処理装置50は、投射材Sと空気Aからブラスト処理用の噴射流体SAを生成する噴射流体生成部10と、噴射流体生成部10から搬送された噴射流体SAをワークWに対して噴射操作するための操作部20と、操作部20における使用後の残存投射材Sを吸引回収し貯留可能な回収部30とを備えてなる装置である。
そしてさらに、噴射流体生成部10は、投射材S供給用のメインタンク(圧力タンク)11と、回収部30からの投射材Sをメインタンク11に補給可能な投射材補給バルブ12と、圧縮空気供給手段13と、圧縮空気Aとの混合により噴射流体SAを形成するためにメインタンク11中の投射材Sを噴射用搬送路15中に供給する混合用バルブ14と、噴射流体SAをワークW方向へ搬送する噴射用搬送路15とを備えており、また操作部20は、噴射流体SAの飛散を防ぐカバー21と、カバー21上に設けられたブラスト処理確認用の窓22とを備えており、また噴射用搬送路15の端部に連設していてカバー21内に噴射流体SAを噴射するブラスト処理用ノズル16が据え付けられており、また回収部30は、回収された投射材Sを貯留可能な回収タンク31と、残存投射材Sおよび粉塵Dを後流側へ搬送する回収用搬送路32とを備えていることを、主たる構成とする。
なお、回収タンク31は、回収された投射材Sのみならず、新規供給される投射材Sを収容可能な構成としてもよい。また、投射材補給バルブ12は、回収タンク31からの投射材Sのみならず、たとえば投射材新規供給口を前流側に設けてそこからの投射材供給をも介することの可能な構成としてもよい。
かかる基本構成により本ブラスト処理装置50では、投射材補給バルブ12を介して回収部30の投射材Sまたは新規供給の投射材Sがメインタンク11に供給され、メインタンク11の投射材Sは混合用バルブ14を介して噴射用搬送路15中に供給され、また圧縮空気供給手段13による圧縮空気Aもまた噴射用搬送路15中に供給されて両者の混合により噴射流体SAが形成され、最終的にはブラスト処理用ノズル16から噴射流体SAがワークWに対して噴射される。このようにして噴射流体生成部10では、投射材Sと空気Aからブラスト処理用の噴射流体SAが生成されて用いられる。
操作部20では、カバー21により噴射流体SAの飛散が防止され、かつ、窓22によりブラスト処理状況が確認可能な状態で、ワークWに対するブラスト処理用ノズル16による噴射流体SAを噴射操作がなされる。
また回収部30では、使用後の残存投射材Sが吸引回収されて貯留されるが、具体的には、操作部20によるブラスト処理後の残存投射材Sおよび粉塵Dが回収用搬送路32によって後流側へ搬送され、投射材Sは回収タンク31に貯留される。なお、図2を用いて後述するが、粉塵Dは集塵機(集塵装置)により集塵されるものとすることができる。
なお、本発明のブラスト処理装置50においてはメインタンク11を、たとえば4Litter程度の小容量に形成することができるため、各搬送路15、32他を流通する圧縮空気A、噴射流体SA、残存投射材や粉塵S/Dの流通量を従来技術よりも相当少なくすることができる。たとえば、制御切り替え時における内部残存空気A量を、相当少なくすることができる。したがって、バルブの開閉に対して瞬時に反応可能であり、作業効率・作業性が良い。
また、回収タンク31にはごみ取り網を設ける等、粉塵処理の補助的機能を備えることによって、ブラスト処理用ノズル16の詰まりを有効に防止することができる。
図2は、本発明のブラスト処理装置の別の基本構成を示すブロック図である。ここに示すように本ブラスト処理装置250は、図1A等で説明した基本構成に加えて、操作部220に、圧縮空気供給手段213における供給を制御する圧縮空気コントローラ223と、混合用バルブ214における供給を制御する混合コントローラ224とが設けられた構成とすることができる。
かかる構成により本ブラスト処理装置250では、圧縮空気コントローラ223の操作によって圧縮空気供給手段213における供給有無や供給量が制御(調節)され、また、混合コントローラ224によって混合用バルブ214における供給有無や供給量、投射材Sと圧縮空気Aの混合比が制御(調節)される。これらの制御によって、噴射流体SAの有無・強度・性状(混合比)等を適宜調節でき、最適な噴射操作を行うことができる。しかも、これらの操作は、噴射流体SAの噴射操作を行う操作部220上にて行えるため、噴射操作による石材彫刻作業に集中しつつ制御操作を実施でき、便利であり、操作性がよい。
図示するように本ブラスト処理装置250は、回収部230に集塵機(集塵装置)235が設けられた構成とする。すなわち回収部230は、投射材Sを再利用するためのこれの回収と、廃棄すべき粉塵Dの集塵を行う。なお集塵機235にはたとえば、家庭用クリーナと同様の二重フィルタ構造を用いることにより、より効率的な集塵を行うことができる。また、粉塵Dの飛散は有効に防止されるため、従来技術のようにシート等で周りを囲む必要がない。
なお、図示するように本発明ブラスト処理装置250の操作部220には、集塵機235における機能を制御する集塵コントローラ225を設けた構成としてもよい。これによれば、噴射作業時においてはワークWに密着して作業空間を形成しているカバー221内や、各搬送路232等内における粉塵D滞留状況等を見ながら、集塵の有無・強度等を制御(調節)し、適切な作業状態とすることができる。
なお、上述した本発明装置における小サイズ構造も相俟って、各コントローラ223等の操作に対して各制御対象213等は即応でき、バルブ開閉も瞬時になされる。したがって、たとえば投射材Sの補給量も適切なものとすることができる。これにより作業をより円滑化できるため、作業時間短縮にもつながる。
図3は、本発明のブラスト処理装置の具体的な構成例を示す説明図である。図示するように本ブラスト処理装置350は、噴射流体を生成する噴射流体生成部310と、搬送された噴射流体をワークWに対して噴射操作するための操作部320と、操作部320における使用後の残存投射材を吸引回収し貯留可能な回収部330とを備えてなる。噴射流体生成部310は、メインタンク(圧力タンク)311と、投射材補給バルブ312と、圧縮空気供給手段313と、混合用バルブ314と、噴射用搬送路315とを備えており、また操作部320は、カバー321と、カバー321上に設けられた窓322とを備えており、かつブラスト処理用ノズル316が据え付けられており、また回収部330は、回収タンク331と、回収用搬送路332とを備えている。
なお回収タンク331は、回収された投射材のみならず新規供給される投射材を収容可能な構成としてもよく、投射材補給バルブ312は、回収タンク331からの投射材のみならず、新規供給される投射材をも介することのできる構成としてもよい。また、回収タンク331にはごみ取り網を設ける等、粉塵処理の補助的機能を備えることによって、ブラスト処理用ノズル316の詰まりを有効に防止することができる。また、回収部330には集塵機(集塵装置)335が設けられた構成とする。
さらに操作部320には、圧縮空気供給手段313における供給を制御信号路3283を介して制御する圧縮空気コントローラ、および混合用バルブ314における供給を制御信号路3284を介して制御する混合コントローラを設けることとする。これらに加えて、集塵機335における機能を制御信号路3285を介して制御する集塵コントローラを設けた構成としてもよく、図ではこれらによるコントローラユニット328が示されている。また各制御信号路3283は、有線であっても、適宜の無線方式であってもよい。
以上の構成によりブラスト処理装置350は、図1A、1B、2を用いて説明した各作用・機能が実現され、ワークWに対するブラスト処理、石材彫刻において本発明の各効果を得ることができる。
図4は、本発明のブラスト処理装置の実施例を示す写真図である。また、
図5は、図4に示す実施例の操作部を拡大した写真図である。これらに示すように本発明ブラスト処理装置450は、噴射流体生成部410、操作部(421等)および回収部(431等)を収容可能な収容体440を備えた構成とすることができる。つまり収容体440は、装置を構成する機能部を全て収容でき、一つにまとめることができる。なお、各図は、使用時(作業時)の状態を示しており、操作部等が収容体440の外にあるが、不使用時にはこれらも収容できるよう構成されている。
かかる構成をとるブラスト処理装置450は、保管・運搬・作業開始・作業中・作業終了のいずれの時においても、便利である。つまり、全体をひとまとまり状態とできるため、保管時に散逸せず、運搬も一度で確実に行え、作業開始から終了まで円滑な作業を行うことができる。なお、図の例では、収容体440を含めた全体の重量は約30kgと軽量であり、かつ小サイズであり、従来技術と比較して相当コンパクトな構成である。
また、収容体440には適宜の移動手段448を設けるものとすることができる。図の例では、移動運搬時と作業時・保管時の安定的な固定に便利な片側のみのキャスター(車輪)を用いて2輪車仕様とした。なお、かかる構成の収容体の場合、墓地等の現場において墓石等の石材を損傷しないような材質の収容体とすることが望ましい。たとえば木製であれば、もし墓石に接触した場合であってもこれを傷つけることがない。
図4、5に示したように本発明のブラスト処理装置450は、装置運転時の吸引状態によってカバー421がブラスト処理対象のワーク表面に容易に密着する仕様に形成されたものとすることができる。具体的には、カバー421におけるワーク接触面を平坦にして隙間のないよう、合成ゴムその他適宜の材質を用いて適切に形成されたものとすればよい。
かかる構成とすることにより、カバー421は自らワーク面に吸着固定されるため、ゴムバンド等の固定具を用いてカバー421をワークに対して固定する必要がない。また、カバー421がワーク面に密着することにより、装置450内部の真空度を十分高く維持することができ、前述の制御の即応性が得られ、粉塵の漏出・飛散や内部での滞留も発生しない。なお、かかる密着性の良さには、密着しやすいカバー421の構造もさることながら、サイズが小さいことも寄与する。
各図に示すように本ブラスト処理装置450では、ブラスト処理用ノズルを操作するための把持部426がカバー421外面上に設けられている。したがって、カバー421内に手を入れることなく外側から作業することができる。また、コントロールユニット428もカバー421外面上に設置されており、片手で把持部426によるブラスト処理用ノズルの操作、もう片方の手でコントロールユニット428の操作を同時に手元で行うことができ、便利である。
また、図5に示すようにカバー421には、窓422の内面に透明フィルム429Fを必要に応じ随時供給、交換するためのフィルム引き出しユニット429を設けるものとすることができる。従来の操作部(彫刻篋)における窓はガラス板等の固定部材を用いており、内部が粉塵等で曇り、見えなくなるたびに作業を中断しなくてはならなかった。また、粉塵等によって固定部材に傷がついた場合には、その固定部材を交換しなくてはならなかった。
しかし本発明によれば、交換が必要になった場合はその透明フィルム429Fを除去するとともに、フィルム引き出しユニット429から必要な分だけ透明フィルム429Fを随時引き出して窓内面に張り付いた状態にできるため、常に良好な視界を得て、円滑に作業を継続することができる。
図6は、図4の実施例におけるタンク接続部付近の構造を示す断面視説明図である。また、
図7は、図6に示した構造の斜視透視説明図である。これらに図示するように本ブラスト処理装置の投射材補給バルブ512は、上方の回収タンク531を下方のメインタンク511につなぐタンク接続部517をなす管中に、横方向ではなく、縦方向に設けられていることを、特徴的な構成とする。投射材補給バルブ512は具体的には、弁体の開閉操作用の操作桿512A、弁体512B、戻しバネ512C、投射材洩れ防止体512Dから構成される。なお弁体512Bにはゴムを貼った弁を、洩れ防止体512Dには蛇腹ゴムを、それぞれ用いるものとすることができる。
作用について詳述する。
回収タンク531内の投射材Sは、上方に設けられた上部孔5318から上部孔側室C31内に落下する。上部孔側室C31と下部孔側室C11との間は、通常は戻しバネ512Cの作用と装置内部の内圧により弁体512Bによって密閉されており、投射材Sは下部孔側室C11へは移動しない。投射材Sを補給するときは、操作桿512Aを押すことによって弁体512Bが開き、上部孔側室C31にある投射材Sは下部孔側室C11を経て下部孔5128を通し、メインタンク511へと供給される。
このように、弁体512Bを縦に配置する投射材補給バルブ512構造とすることにより、投射材Sを噛むことにより生じる隙間からの空気漏れが有効に防止される。また、投射材Sの補給のための操作は、操作桿512Aを押すだけであり、別容器や漏斗による補給は不要である。また、適量の投射材Sを供給することができる。
図8は、図4の実施例における混合用バルブの構造を示す斜視説明図である。図示するように混合用バルブ514としては、スクイズバルブを好適に用いることができる。従来はボールバルブが多かったが、これは投射材を噛んでバルブ操作が円滑にできなくなったり、開閉において空気の対流が起き、抵抗が生じるという問題があった。しかし、スクイズバルブを用いることでこのような問題はなくなり、流れをスムーズに、かつノズルの詰まりを少なくすることができる。なお図示する例は、投射材の搬送路である強弾性ゴムホース550の絞り部分をテンション調整金具541とバネ543による絞り状態で開閉するに際し、サーボコントローラ545で制御されるサーボモータ544を用いる方式である。
本発明のブラスト処理装置および石材彫刻作製方法によれば、墓石・墓誌その他の石材の彫刻において、現場(石材設置場所)にて一名の作業者のみで装置の搬出入およびブラスト処理による石材彫刻作製の一切を遂行することができる。また従来の石材彫刻における種々の問題点を全て解決・解消することができる。したがって、石材加工その他関連する産業分野において、利用性の高い発明である。
10、210、310、410…噴射流体生成部
11、211、311…メインタンク
12、212、312…投射材補給バルブ
13、213、313…圧縮空気供給手段
14、214、314…混合用バルブ
15、215、315、415…噴射用搬送路
16、216、316、416…ブラスト処理用ノズル
317、417…タンク接続部
20、220、320…操作部
21、221、321、421…カバー
22、222、322、422…ブラスト処理確認用の窓
223…圧縮空気コントローラ
224…混合コントローラ
225…集塵コントローラ
328、428…コントローラユニット
3283…制御信号路(圧縮空気コントローラ)
3284…制御信号路(混合コントローラ)
3285…制御信号路(集塵コントローラ)
426…把持部
429…フィルム引き出しユニット
429F…透明フィルム
30、230、330…回収部
31、231、331、431…回収タンク
32、232、332、432…回収用搬送路
235、335…集塵機
440…収容体
448…キャスター(車輪)
50、250、350、450…ブラスト処理装置
A…(圧縮)空気
D…粉塵
S…投射材
SA…噴射流体
W…ワーク
511…メインタンク
512…投射材補給バルブ
512A…操作桿
512B…弁体
512C…戻しバネ
512D…投射材洩れ防止体
5128…下部孔
517…タンク接続部
531…回収タンク
5318…上部孔
C11…下部孔側室
C31…上部孔側室
514…混合用バルブ
541…テンション調整金具
542…リンケージ
543…バネ
544…サーボモータ
545…サーボコントローラ
550…強弾性ゴムホース














Claims (13)

  1. 投射材と空気からブラスト処理用の噴射流体を生成する噴射流体生成部と、該噴射流体生成部から搬送された噴射流体をワークに対して噴射操作するための操作部と、該操作部における使用後の残存投射材を吸引回収し貯留可能な回収部とを備えてなるブラスト処理装置であって、
    該噴射流体生成部は、投射材供給用のメインタンクと、投射材を該メインタンクに補給する投射材補給バルブと、圧縮空気供給手段と、圧縮空気との混合により噴射流体を形成するために該メインタンク中の投射材を後記噴射用搬送路中に供給する混合用バルブと、噴射流体をワーク方向へ搬送する噴射用搬送路とを備え、
    該操作部は、噴射流体の飛散を防ぐカバーと、該カバー上に設けられたブラスト処理確認用の窓とを備え、かつ、該噴射用搬送路の端部に連設していて該カバー内に噴射流体を噴射するブラスト処理用ノズルが据え付けられ、
    該回収部は、投射材を貯留可能な回収タンクと、残存投射材および粉塵を後流側へ搬送する回収用搬送路とを備えていることを特徴とする、ブラスト処理装置。
  2. 前記操作部には、前記圧縮空気供給手段における供給を制御する圧縮空気コントローラと、前記混合用バルブにおける供給を制御する混合コントローラとが設けられており、投射材と圧縮空気の混合比を調節可能であることを特徴とする、請求項1に記載のブラスト処理装置。
  3. 前記回収部には、集塵機が設けられていることを特徴とする、請求項1または2に記載のブラスト処理装置。
  4. 前記操作部には、前記集塵機における機能を制御する集塵コントローラが設けられていることを特徴とする、請求項3に記載のブラスト処理装置。
  5. 前記混合用バルブにはスクイズバルブが用いられていることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載のブラスト処理装置。
  6. 噴射流体生成部、操作部および回収部を収容可能な収容体を備えていることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載のブラスト処理装置。
  7. 前記収容体には移動手段が設けられていることを特徴とする、請求項6に記載のブラスト処理装置。
  8. 装置運転時の吸引状態により、前記カバーがブラスト処理対象のワーク表面に容易に密着する仕様に形成されていることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれかに記載のブラスト処理装置。
  9. 前記ブラスト処理用ノズルを操作するための把持部が前記カバー外面上に設けられていることを特徴とする、請求項1ないし8のいずれかに記載のブラスト処理装置。
  10. 前記窓の内面には随時交換可能な透明フィルムが設けられていることを特徴とする、請求項1ないし9のいずれかに記載のブラスト処理装置。
  11. 前記投射材補給バルブは、上方の前記回収タンクを下方の前記メインタンクにつなぐ管中に縦に設けられていることを特徴とする、請求項1ないし10のいずれかに記載のブラスト処理装置。
  12. 墓石等の石材表面彫刻用であることを特徴とする、請求項1ないし11のいずれかに記載のブラスト処理装置。
  13. 請求項1ないし12のいずれかに記載のブラスト処理装置を用いて石材設置場所に赴き行う石材彫刻作製方法であって、一名の作業者のみにより該装置の搬出入およびブラスト処理による石材彫刻作製を行うことのできる、石材彫刻作製方法。









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