JP2015145967A - 画像形成装置、エンジンおよびこれらの制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像形成条件を補正するために使用されるパターンの形成タイミングが遅れてしまうことを抑制できるようにする。【解決手段】エンジン203は、コントローラ202から画像データを受信するとともに、画像形成条件を補正するためのパターンデータを受信する。エンジン203は、パラメータを補正する必要があるときにはパターンデータに基づいて先行する画像と後続の画像との間にパターンを形成する。一方で、エンジン203は、パラメータを補正する必要がないときにはパターンを形成しない。【選択図】 図2
Description
本発明は、画像形成装置に関し、トナーパターンによりキャリブレーションを実行する画像形成装置などに関する。
電子写真方式などの画像形成装置では、出力画像の画質(画像濃度の再現性や画像形成位置の正確性)を維持するために画像形成に関与するパラメータの補正が必要となる。なぜなら、これらのパラメータ(例:現像バイアスなど)は、環境の変化や長時間の使用によって適切な値からずれてしまうからである。ときには、複数の画像を連続して形成している最中にこのような補正が必要となることもある。
しかし、複数の画像を連続して形成する場合には、複数の画像の形成が完了するまで補正処理を実行することができなかった。そこで、特許文献1によれば、像担持体(中間転写体)上において先行する画像と後続の画像との間に生じる領域(いわゆる紙間)にキャリブレーション用パターンを形成して画像形成条件を補正することが提案されている。
ところで、コントローラとエンジンとで構成される画像形成装置では、エンジンが環境変化などに応じてコントローラに補正を要求する。コントローラが生成した画像データをデータバッファに格納するタイミングはページごとにばらつくことがある。そのため、エンジンが所望する補正用パターンの形成タイミングに対してコントローラからのパターンデータの送信が遅延することがありうる。パターンデータが遅延すると、エンジンが所望するタイミングでパターンを形成できなくなるため、所望するタイミングで補正も実施できなくなってしまう。たとえば、100ページ目と101ページ目との間にパターンを形成して補正をすべきところが、102ページ目以降に補正のタイミングがずれこんでしまう。また、2ページごとに補正が必要であるにもかかわらず、3ページごとに補正が実行されてしまうこともあろう。
そこで、本発明は、画像形成条件を補正するために使用されるパターンの形成タイミングが遅れてしまうことを抑制することを目的とする。
本発明は、たとえば、
画像データの作成を制御する第1の制御手段と、
前記第1の制御手段から送信される前記画像データに基づく画像形成を制御する第2の制御手段と
を有し、
前記第1の制御手段は、前記画像データと、画像形成条件を補正するためのパターンのデータとを前記第2の制御手段に送信し、
前記第2の制御手段は、前記画像データと前記パターンのデータとを受信し、前記画像形成条件を補正することが必要なときには先行する画像と後続の画像との間に前記パターンのデータに基づいて前記パターンを形成させ、前記画像形成条件を補正することが必要でないときには先行する画像と後続の画像との間に前記パターンを形成させないように制御することを特徴とする画像形成装置を提供する。
画像データの作成を制御する第1の制御手段と、
前記第1の制御手段から送信される前記画像データに基づく画像形成を制御する第2の制御手段と
を有し、
前記第1の制御手段は、前記画像データと、画像形成条件を補正するためのパターンのデータとを前記第2の制御手段に送信し、
前記第2の制御手段は、前記画像データと前記パターンのデータとを受信し、前記画像形成条件を補正することが必要なときには先行する画像と後続の画像との間に前記パターンのデータに基づいて前記パターンを形成させ、前記画像形成条件を補正することが必要でないときには先行する画像と後続の画像との間に前記パターンを形成させないように制御することを特徴とする画像形成装置を提供する。
本発明によれば、画像形成条件を補正するために使用されるパターンの形成タイミングが遅れてしまうことを抑制することができる。
<実施例1>
実施例1では、シートSに転写されることになる画像(印刷画像)と画像形成条件補正用のパターンとの各々に対して垂直同期信号を出力して2つの印刷画像の紙間でパターンを形成し、画像形成条件を補正する方法について説明する。画像形成条件とは、画像形成に関与するパラメータのことであり、たとえば、画像濃度である。
実施例1では、シートSに転写されることになる画像(印刷画像)と画像形成条件補正用のパターンとの各々に対して垂直同期信号を出力して2つの印刷画像の紙間でパターンを形成し、画像形成条件を補正する方法について説明する。画像形成条件とは、画像形成に関与するパラメータのことであり、たとえば、画像濃度である。
図1において、画像形成装置101は、複数の画像形成ステーションを有した多色画像形成装置である。なお、以下ではトナーの色を表す記号としてY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)が参照符号の末尾に付与されるが、通常はこの記号が省略される。画像形成装置101は、4色のトナーを使用するため4つの画像形成ステーションを有しているが、単色画像形成装置であれば画像形成ステーションは1つでよい。
感光ドラム5の表面は帯電器7の帯電スリーブ71によって一様に帯電する。レーザスキャナ10は画像データに基づいてレーザ光を出力して感光ドラム5の表面を露光し、静電潜像を形成する。なお、感光ドラム5の表面を露光するための手段としては、レーザに限られるものではなく、静電潜像を形成することが可能であれば、LED等により光を照射してもよい。現像器8は、トナーカートリッジ11から供給されたトナーを現像スリーブ81によって静電潜像に付着させて可視像(トナー像)を形成する。一次転写ローラによってトナー像は感光ドラム5から像担持体(中間転写体)である中間転写ベルト12に一次転写される。中間転写ベルト12は、駆動ローラ18aと従動ローラ18b、18cによって張設された無端状ベルトである。多色画像を形成するときは、4つの画像ステーションから順次異なる色のトナー像が重畳的に中間転写ベルト12上に一次転写される。
給紙部として機能する給紙カセット2または給紙トレイ3にはシートSが収容されている。シートSは、給紙ローラ4および搬送ローラ24などが配置された搬送路25を搬送されて、シートセンサ19に到達する。シートSは、シートセンサ19からさらに一定距離を搬送されて、レジストローラ23に到達し、ループを形成して待機する。中間転写ベルト12に多色画像が形成されると、シートSの搬送が再開される。中間転写ベルト12と二次転写ローラ9でシートSを狭持搬送することにより、中間転写ベルト12上の多色画像は、一括して、シートS上に二次転写される。定着器13は、シートSを搬送させながら、シートS上のトナー像を定着させる。クリーニング部21は中間転写ベルト12上に残ったトナーをクリーニングする。濃度センサ27は中間転写ベルト12上のトナー像の濃度を検知する検知手段である。
図2が示すように、画像形成システムは、コンピュータやイメージスキャナなどのホスト201と、画像形成装置101に含まれているコントローラ202と、エンジン203とを有している。コントローラ202は、画像データの作成を制御する第1の制御手段の一例である。エンジン203(とくにCPU214)は、コントローラ202から送信される画像データに基づく画像形成を制御する第2の制御手段の一例である。ホスト201はCPU212を有し、コントローラ202はCPU213を有し、エンジン203はCPU214を有し、それぞれ独立して制御されているが、相互に通信を行ってコマンド、ステータスなどの情報を送受信する。
コントローラ202とエンジン203との通信には様々な通信方式を採用可能であるが、ここでは説明の便宜上、信号線を用いたシリアル通信が採用されているものとする。もちろん、無線方式が採用されてもよいし、パラレル通信方式が採用されてもよい。以下で説明するいずれの通信もコントローラ202の通信部217とエンジン203の通信部218とが介在して実行されるものとする。コントローラ202からエンジン203への画像データは画像データ信号線207を通じて送信される。エンジン203からコントローラ202への水平同期信号は水平同期信号線208を介して送信される。エンジン203からコントローラ202への垂直同期信号は垂直同期信号線209を介して送信される。コントローラ202からエンジン203へのコマンドはコマンド送信信号線210を介して送信される。エンジン203からコントローラ202へのステータスはステータス信号線211を介して送信される。
コントローラ202において、パターンデータ格納部215には、画像形成装置101の複数の補正(例:画像濃度の補正、トナーの付着率を維持するためのトナー吐き出しなどの画質調整処理)に使用される各パターンの画像データが格納されている。画像処理部204は、ホスト201のCPU212が送信してきたジョブにしたがってRGBの画像データをYMCKの画像データに変換し、出力濃度曲線が線形となるように補正をかけて、データバッファ216に格納する。データバッファ216は、たとえば、5つ(5ページ分)の画像データを同時に格納しておくことが可能である。補正用のパターンのデータもデータバッファ216に格納される。データバッファ216内に格納された画像データは、エンジン203が出力する垂直同期信号に同期して、先入れ先出しの順番で画像データ信号線207から出力される。たとえば、CPU213は、垂直同期信号を検知することで画像データの出力開始タイミングが到来したことを認識し、水平同期信号に同期してY、M、C、Kの各画像データを1ラインずつエンジン203へ出力する。
エンジン203において、画像マスク部205はCPU214からの指示に従ってマスク解除状態とマスク状態を切り換える。つまり、画像マスク部205は、画像データ信号線207を通じて入力された画像データに対するレーザ駆動部206による露光を許可(マスク解除状態)するか、禁止(マスク状態)する。
図3を用いて、2ページごとにパターンを形成し濃度制御を行う方法について説明する。なお、2ページは単なる例示にすぎない。濃度特性の補正が必要になるページ数ごとに濃度制御が実行されればよい。n(nは2以上の自然数)ページごとに補正が実行されてもよいし、温度センサ等によって規定値以上の温度上昇が観測されたことが補正のトリガーとされてもよいし、画像形成枚数が所定枚数を超えたことが補正のトリガーとされてもよい。いずれの場合もCPU214がこれらの補正実行条件(パターン形成条件)が満たされたかどうかを判定する。
まず、ステップ301で、コントローラ202のCPU213はホスト201から入力されたR、G、Bの画像データを画像処理部204でY、M、C、Kの画像データに変換する。画像データの変換が完了すると、CPU213は画像データをデータバッファ216へ格納する。ステップ302で、CPU213は、エンジン203へ印刷開始コマンドを送信する。印刷開始コマンドには、シートSの搬送方向の長さを特定可能な情報(例:A4、A4R、A3、B5など)が含まれていてもよい。エンジン203のCPU214は印刷開始コマンドを受信すると、帯電器7、現像器8、レーザスキャナ10、定着器13などを駆動し、印刷動作の前準備を行う。前準備が完了するとステップ303に進む。
ステップ303で、CPU214は画像マスク部205の状態をマスク状態からマスク解除状態へ切り替える。ステップ304で、CPU214は垂直同期信号線209から垂直同期信号を出力するとともに、水平同期信号線208から水平同期信号の定期的な出力を開始する。CPU214は、コントローラ202からシートSのサイズを事前に通知されているため、1ページ当たりのラインデータの数も認識している。CPU214は、コントローラ202から出力されたラインデータをカウントし、すべてのラインデータの出力が完了したかどうかを判定する。これによりCPU214は、すべてのラインデータの出力が完了するまで定期的に水平同期信号を出力し続ける。
ステップ305で、コントローラ202のCPU213は、垂直同期信号が入力されると、画像データの出力開始を認識する。その後、CPU213は、水平同期信号に同期して印刷対象画像の画像データを構成するラインデータを水平同期信号に同期して順番に画像データ信号線207から出力する。
ステップ306で、エンジン203のCPU214は、入力された画像データにしたがってレーザ駆動部206などを制御して、中間転写ベルト12上にトナー像を形成する。トナー像は、シートSに転写され、定着器13で定着される。CPU214は、垂直同期信号を出力した時点からタイマーまたはカウンタにより計時を開始している。ここではタイマーが使用されるものと仮定する。
ステップ307で、CPU214は、タイマーの値を取得し、印刷画像データの搬送方向長さ分の時間が経過したと判定すると、画像マスク部205の状態をマスク解除状態からマスク状態へ切り替える。
ステップ308で、エンジン203の動作と並行して、コントローラ202のCPU213はパターンデータ格納部215に格納されているパターンデータをデータバッファ216へ格納しておく。パターンデータは、たとえば、図4に示すような濃度制御用のパターンを中間転写ベルト12上に形成するための画像データである。図4において、401はイエローのトナーパターンである。402はマゼンタのトナーパターンである。403はシアンのトナーパターンである。404はブラックのトナーパターンである。
ステップ309で、CPU213は、パターンデータの格納が完了したと判定すると、濃度制御開始コマンドを送信する。なお、本実施形態においては、濃度制御開始コマンドは、エンジン203に対して濃度制御を指示するコマンドというよりは、パターンデータの格納が完了したことを示す信号としての役割とする。濃度制御を実行すると判断するためのトリガーまたはイベントについては、コントローラ202で検知されてもよいし、エンジン203で検知されてもよい。本実施形態においては、エンジン203により濃度制御の実行を判断するものとする。
ステップ310で、エンジン203のCPU214は、濃度制御開始コマンドを受信したと判定し、かつ、濃度制御が必要と判定すると、画像マスク部205をマスク状態からマスク解除状態へ切り替える。さらに、ステップ311で、CPU214は、垂直同期信号を出力し、続いて、水平同期信号の定期的な出力を開始する。
ステップ312で、コントローラ202のCPU213は、垂直同期信号を検知すると、水平同期信号に同期してデータバッファ216に格納されているパターンデータを1つのラインデータずつ出力する。このように垂直同期信号は1つの画像(1ページ)の開始を意味し、水平同期信号は1つの画像を構成する複数のラインデータのうちの各ラインデータの開始を意味する。
ステップ313で、エンジン203のCPU213は、コントローラ202から入力されたパターンデータにしたがってレーザ駆動部206などを制御し、中間転写ベルト12上にパターンを形成する。その後、ステップ314で、CPU214は、画像マスク部205をマスク解除状態からマスク状態へ切り替える。これにより、中間転写ベルト12上にはパターン401〜404が形成される。CPU214は、濃度センサ27を使用して、中間転写ベルト12上に形成されたパターンの濃度を検知する。
図5を用いて濃度センサ27の一例について説明する。濃度センサ27は、中間転写ベルト12上に形成されたトナー像503に光(例:赤外光など)を照射する照射部501と、トナー像503からの光を受光する受光部502を有している。濃度センサ27には、受光部502の配置位置に応じて散乱光を受光するタイプと正反射光を受光するタイプとがある。濃度センサ27は受光光量に応じた信号(検知結果)をCPU214に出力する。CPU214は、パターンを形成するときに使用した現像バイアスとパターンから検知された濃度と対応関係を求め、求めた対応関係から適切な現像バイアスを決定する。ここでは、濃度補正の制御の一例として現像バイアスの制御を示したが、これに限られるものではない。例えば、パターンから検知された濃度に基づき、印刷画像データを補正する制御を行ってもよい。なお、濃度補正方法自体は公知のものが使用されてもよいし、その他のものが使用されてもよい。その後、中間転写ベルト12上のトナー像503は、クリーニング部21によりクリーニングされる。
続いて、2ページ目の印刷動作を行う。このとき、コントローラ202の動作および印刷画像に対するエンジン203の動作は、基本的に、1ページ目と同じ動作である。ただし、パターンは2ページごとに1つ作成されるため、2ページ目ではパターンの形成は不要である。CPU214は、ページ数をカウントしている。ステップ315で、CPU214は、カウント値が偶数のときには、パターンの形成は不要と判定し、画像マスク部205をマスク状態のままに維持する。なお、CPU214は、カウント値が奇数のときには、パターンの形成が必要と判定し、画像マスク部205をマスク解除状態に変更する。なお、もちろんカウント値が偶数のときにマスク解除状態とし、カウント値が奇数のときにマスク状態のまま維持するような設定にすることも可能である。
ステップ316で、エンジン203のCPU214は、垂直同期信号を出力するとともに、定期的に水平同期信号を出力する。ステップ317で、コントローラ202のCPU213は垂直同期信号を検知すると、水平同期信号に同期してパターンデータを出力する。CPU213は印刷開始コマンドを送信する。CPU214は、印刷開始コマンドを受信することになるが、マスク状態を維持する。ステップ318で、画像マスク部205は、マスク状態であるため、画像データをレーザ駆動部206に渡さずに破棄する。その結果、中間転写ベルト12上にパターンは形成されない。このように、CPU214は、カウント値に基づき濃度制御が不要と判定すると、濃度センサ27を用いた濃度制御を実行しない。3ページ目以降も、1ページ目(先行ページ)と2ページ目(後続ページ)の動作を繰り返し、連続印刷ジョブが完了するまで画像形成装置101は印刷動作を継続する。
<フローチャート>
ここではエンジン203のCPU214が実行するステップについてフローチャートを用いて説明する。図6に示したフローチャートは基本的に実施例1に対応している。
ここではエンジン203のCPU214が実行するステップについてフローチャートを用いて説明する。図6に示したフローチャートは基本的に実施例1に対応している。
S1で、CPU214は、コントローラ202から印刷開始コマンドを受信したかどうかを判定する。ここでは、1つのシートごとに(つまり1ページごとに)印刷開始コマンドがコントローラ202によって発行されるものとする。CPU214は、印刷開始コマンドを受信したと判定するとS2に進む。なお、CPU214は、必要に応じて印刷準備(定着器13の温度調節など)を実行する。
S2で、CPU214は、画像マスク部205にマスク解除を指示する。この指示に基づき画像マスク部205は、マスク状態からマスク解除状態に移行する。S3で、CPU214は、垂直同期信号を出力するとともに、定期的な水平同期信号の出力を開始する。S4で、CPU214は、コントローラ202から画像データを受信して、レーザ駆動部206を制御して画像を形成する。S5で、CPU214は、1つの画像の形成が終了したと判定すると、画像マスク部205にマスクを指示する。この指示に基づき画像マスク部205はマスク解除状態からマスク状態に移行する。
S6で、CPU214は、コントローラ202が送信した濃度制御開始コマンドを検知すると、画像形成に関与するパラメータの補正が必要かどうかを判定する。たとえば、nページごとに補正を実行することが予め定められていれば、CPU214は、印刷したシートのページ数(カウント値)がnページに達したかどうかを判定する。CPU214は、補正が必要と判定すると、S7に進む。一方で、CPU214は、補正が必要ではないと判定すると、S1に戻る。すなわち、画像マスク部205はマスク状態に維持されるため、受信したパターンデータは画像マスク部205によって破棄され、パターンは形成されない。なお、図3を用いて説明したように、補正が必要ではないときにもCPU214は垂直同期信号および水平同期信号を出力してパターンデータを受信する。
S7で、CPU214は、画像マスク部205にマスク解除を指示する。この指示に基づき画像マスク部205は、マスク状態からマスク解除状態に移行する。S8で、CPU214は、垂直同期信号を出力するとともに、定期的な水平同期信号の出力を開始する。S9で、CPU214は、パターンのデータを受信して、パターンのデータにしたがってレーザ駆動部206などを制御してパターンを形成する。CPU214は、パターンの形成が終了すると、画像マスク部205にマスクを指示する。この指示に基づき画像マスク部205はマスク解除状態からマスク状態に移行する。S10で、CPU214は、濃度センサ27を用いて中間転写ベルト12上のパターンを検知し、検知結果に基づいてパラメータを補正する。
本実施例によれば、コントローラ202はエンジン203からの指示を待たずにパターンデータを作成して出力し、エンジン203は補正が必要なときはパターンデータを使用し、必要がなければパターンデータを使用しない。つまり、コントローラ202は、パターンデータを作成したり、作成しなかったりといったことがなくなり、原則として常にパターンデータを作成するため、処理負荷が均等となり、ページごとの処理時間のバラつきが生じにくくなる。これにより、エンジンが所望するタイミングで画像形成に関与するパラメータの補正をより確実に実行できるようになる。この点についてさらに説明すると、本実施例では、すべての紙間でコントローラ202はパターンデータを出力する。つまり、エンジン203からの要求に応じてパターンデータを出力する場合と比較して、コントローラ202の動作は類似した動作になるため、パターンデータの遅延などが発生しにくい。これにより、エンジン203は、所望する適切なページ間隔で濃度制御を実行して画像濃度を安定化させることが可能となる。また、コントローラ202は、エンジン203からの要求を待たずにパターンデータの作成を開始することができるため、パターンデータの展開の遅れを抑制することも可能となる。
パターンを形成するページ間隔は、必ずしも2ページごとである必要はない。画像形成装置101の特性や使用状況に応じてページ間隔はCPU214によって変更されてもよい。たとえば、シートSの種類(例:厚紙、普通紙、再生紙、樹脂シート、グロスシートなど、厚みや素材)やサイズに応じてパターンの形成間隔を変更してもよいし、連続印刷する枚数に応じてパターンの形成間隔を変更してもよい。さらに、両面印刷機構を備える画像形成装置では、CPU214が両面印刷の1面目(表面)と2面目(裏面)との間に生じる紙間ではパターンデータをマスクしてパターンを形成しなくてもよい。これは、1面目と2面目の濃度特性を同等に維持する点で有利であろう。
本実施例では、画像形成装置101の補正として濃度制御を例示したが、画像形成に関与する他のパラメータの補正に本発明が適用されてもよい。たとえば、多色画像を形成する画像形成装置では、エンジン203が各色間の画像形成位置のずれ量(色ずれ量)を測定するためのパターンを中間転写ベルト12上に形成し、色ずれ検知センサでパターンを検知して色ずれ量を求めてもよい。そして、CPU214は、色ずれ量が減少するように各色の画像形成位置(レーザ光の出力タイミング)を補正してもよい。さらに、現像器8に劣化したトナーが滞留することを抑制するためにトナー吐き出し制御が実行されてもよい。トナー吐き出し制御とは、パターンを中間転写ベルト12上に形成してクリーニング部21でクリーニングを行うことで劣化したトナーを回収する処理のことである。トナーは徐々に帯電しにくくなる性質を有しているため、劣化したトナーを回収することで、現像器8内のトナーの帯電量(静電潜像への付着のしやすさ)を一定値に維持しやすくなる。
<実施例2>
実施例2では、一つの垂直同期信号で、印刷画像とパラメータ補正用のパターンを形成してパラメータ補正を行う方法について説明する。パラメータ補正としては、実施例1と同様に濃度補正を一例として用いる。
実施例2では、一つの垂直同期信号で、印刷画像とパラメータ補正用のパターンを形成してパラメータ補正を行う方法について説明する。パラメータ補正としては、実施例1と同様に濃度補正を一例として用いる。
図7において、実施例2のコントローラ202には画像データ結合部601が追加されている。画像データ結合部601は、画像処理部204でY,M,C,Kの画像データに変換された印刷画像の画像データと、パターンデータ格納部215に格納されているパターンデータとを結合して1つの結合画像データを生成する。これにより、一つの垂直同期信号が入力されると、画像データとパターンとが連結された結合画像データが出力される。その他の機能に関しては実施例1と同様の機能であるため、説明を省略する。
図8を用いて、画像形成装置101において2ページごとにパターンを形成して濃度制御を行う方法について説明する。ステップ701で、コントローラ202のCPU213はホスト201から入力された画像データを画像処理部204でY,M,C,Kの画像データに変換する。画像データの変換が完了すると、CPU213は画像処理部204からの画像データを画像データ結合部601へ出力する。続いて、CPU213はパターンデータ格納部215に格納されているパターンデータも画像データ結合部601へ出力する。画像データ結合部601は、入力された画像データとパターンデータを結合して一つの結合画像データを作成し、データバッファ216へ格納する。
図9に結合画像データによって形成される結合画像の一例を示す。801は、ホスト201から入力される印刷画像を示し、802はパターンを示している。このように、印刷画像801とパターン802は中間転写ベルト12上で連結して形成される。図9が示すように、実施例2の結合画像では、画像搬送方向に対して、印刷画像801の後端にパターン802が形成されている。なお、パターン802の後端に印刷画像801が形成されてもよい。つまり、印刷画像801の前端にパターン802が形成されてもよい。たとえば、2頁目と3頁目との間の紙間にパターンが形成される場合、2頁目の画像の後端にパターンが連結されてもよいし、3頁目の前端にパターンが連結されてもよい。
ステップ702で、CPU213は、エンジン203へ印刷開始コマンドを送信する。エンジン203のCPU214は、印刷開始コマンドを受信すると、帯電器7、現像器8、レーザスキャナ10、定着器13などを駆動し、印刷動作の前準備を行う。前準備が完了すると、ステップ703に進む。ステップ703で、CPU214は、画像マスク部205をマスク状態からマスク解除状態へ切り替える。ステップ704で、CPU214は、垂直同期信号を出力し、水平同期信号の定期的な出力を開始する。
ステップ705で、CPU213は、エンジン203から入力された垂直同期信号を検知し、水平同期信号に同期してデータバッファ216内の結合画像データを1ラインデータずつ出力する。ステップ706で、エンジン203のCPU214は、入力された画像データにしたがってレーザ駆動部206を駆動し、中間転写ベルト12上にトナー像を形成させる。その結果、中間転写ベルト12上には印刷画像801とパターン802とが形成される。エンジン203は、結合画像のうち印刷画像801について2次転写や定着を行いシートS上にトナー画像を形成する。また、エンジン203は、結合画像内のパターン802について濃度センサ27でその濃度を検知し、実施例1と同様に検知結果を用いて現像バイアスを補正する。このとき、CPU214は、垂直同期信号を出力した時点から結合画像データの搬送方向長さ分の時間が経過した時点で、画像マスク部205をマスク解除状態からマスク状態へ切り替える。
続いて、画像形成装置101は、2ページ目の印刷動作を行う。このとき、コントローラ202の動作は1ページ目と同じ動作である。つまり、コントローラ202は2ページ目の画像データとパターンデータとを結合してエンジン203に出力する。ステップ708で、エンジン203は、印刷画像に対しては1ページ目と同様の制御を行い、シートS上に画像を形成する。ただし、濃度制御用のパターンの形成は不要である。そこで、ステップ709で、エンジン203のCPU214は、垂直同期信号を出力した時点から印刷画像データの搬送方向長さ分の時間が経過した時点を判別し、画像マスク部205をマスク状態へ切り替える。ステップ710で、CPU214は、パターンを中間転写ベルト12上に形成しない。
<フローチャート>
ここではエンジン203のCPU214が実行するステップについてフローチャートを用いて説明する。図10に示したフローチャートは基本的に実施例2に対応している。S11で、CPU214は、コントローラ202から印刷開始コマンドを受信したかどうかを判定する。CPU214は、印刷開始コマンドを受信したと判定するとS12に進む。なお、CPU214は、必要に応じて印刷準備(定着器13の温度調節など)を実行する。
ここではエンジン203のCPU214が実行するステップについてフローチャートを用いて説明する。図10に示したフローチャートは基本的に実施例2に対応している。S11で、CPU214は、コントローラ202から印刷開始コマンドを受信したかどうかを判定する。CPU214は、印刷開始コマンドを受信したと判定するとS12に進む。なお、CPU214は、必要に応じて印刷準備(定着器13の温度調節など)を実行する。
S12で、CPU214は、画像マスク部205にマスク解除を指示する。この指示に基づき画像マスク部205はマスク状態からマスク解除状態に移行する。S13で、CPU214は、垂直同期信号を出力するとともに、定期的な水平同期信号の出力を開始する。なお、実施例3では垂直同期信号は出力されずに水平同期信号だけが出力される。S14で、CPU214は、コントローラ202から画像データおよびパターンデータを受信して、画像データに基づきレーザ駆動部206を制御して画像を形成する。S15で、CPU214は、画像形成に関与するパラメータの補正が必要かどうかを判定する。CPU214は、補正が必要でないと判定すると、S16に進む。S16で、CPU214は、1つの画像の形成が終了したと判定すると、画像マスク部205にマスクを指示する。この指示に基づき画像マスク部205はマスク解除状態からマスク状態に移行する。これにより、結合画像データのうち画像データは画像データに利用されるが、パターンデータは破棄される。一方で、CPU214は、補正が必要と判定すると、S17に進む。
S17で、CPU214は、受信したパターンデータにしたがってレーザ駆動部206などを制御してパターンを形成する。S18で、CPU214は、パターンの形成が終了すると、画像マスク部205にマスクを指示する。この指示に基づき画像マスク部205はマスク解除状態からマスク状態に移行する。なお、実施例3ではここでCPU214が水平同期信号停止ステータスをコントローラ202に出力する。S19で、CPU214は、濃度センサ27を用いて中間転写ベルト12上のパターンを検知し、検知結果に基づいてパラメータを補正する。
本実施例によれば、実施例1と同様に、エンジン203が所望するページ間隔でパターンを形成してパラメータ補正を実行できる。さらに、実施例2は、パターンを形成するために垂直同期信号を用いないため、実施例1に比べ、より短い紙間で、パラメータ補正を実行できる。結合画像データは、画像データの後端にパターンデータが連結されて生成されてもよいし、画像データの前端にパターンデータが連結されて生成されてもよい。
<実施例3>
実施例3では、エンジン203とコントローラ202との間で垂直同期信号を送受信しない画像形成装置においてパラメータ補正を行う方法について説明する。図11が示すように、実施例3では実施例2と比較して垂直同期信号線209が設けられていない。実施例3のその他の機能は実施例2と同じである。また、図10に示したフローチャートは基本的に実施例3にも対応している。
実施例3では、エンジン203とコントローラ202との間で垂直同期信号を送受信しない画像形成装置においてパラメータ補正を行う方法について説明する。図11が示すように、実施例3では実施例2と比較して垂直同期信号線209が設けられていない。実施例3のその他の機能は実施例2と同じである。また、図10に示したフローチャートは基本的に実施例3にも対応している。
図12を用いて2ページごとにパターンを形成して濃度制御を行う方法について説明する。ステップ1001で、コントローラ202は実施例2と同様に、結合画像データを作成し、データバッファ216へ格納する。ステップ1002で、コントローラ202は、エンジン203へ印刷開始コマンドを送信する。印刷開始コマンドを受信したエンジン203は、帯電器7、現像器8、レーザスキャナ10、定着器13などを駆動し、印刷動作の前準備を行う。
ステップ1003で、エンジン203のCPU214は画像マスク部205をマスク解除状態へ切り替える。ステップ1004で、CPU214は、水平同期信号の定期的な出力を開始する。このように、実施例3では垂直同期信号が省略され、水平同期信号だけが使用される。
ステップ1005で、コントローラ202のCPU213は、水平同期信号の立ち下がりを検知し、水平同期信号に同期してデータバッファ216内の結合画像データを1ラインデータずつ出力する。このように、CPU213は、垂直同期信号の代わりに水平同期信号の立ち下がりをページの開始と認識する。
ステップ1006で、エンジン203のCPU214は、入力された画像データに基づきレーザ駆動部206を制御し、中間転写ベルト12上にトナー像を形成する。エンジン203は、結合画像内の印刷画像について2次転写および定着を実行し、シートS上にトナー画像を形成する。また、エンジン203は、結合画像内のパターンについては、濃度センサ27でその濃度を検知し、実施例1、2と同様に検知結果を現像バイアスへ反映させる。
ステップ1007で、CPU214は、水平同期信号の出力を開始した時点から、結合画像データの搬送方向長さ分の時間が経過した時点を判別し、画像マスク部205の状態をマスク状態へ切り替える。ステップ1008で、CPU214は、水平同期信号の出力をHighレベルに固定する。ステップ1009で、CPU214は、ステータス信号線211で水平同期信号停止ステータスを送信する。コントローラ202のCPU213は、水平同期信号停止ステータスを受信することで水平同期信号の停止を認識することができる。CPU213は、次のページの画像データ出力に備えて水平同期信号の立ち下がりの検知を行う。
続いて、画像形成装置101は、2ページ目の印刷動作を行う。コントローラ202の動作は1ページ目と同じ動作である。ステップ1010で、エンジン203のCPU214は、印刷画像に対しては1ページ目と同様の制御を行う。ただし、パターン形成条件(2ページごとに1つのパターンを形成すること)を満たしてないため、パターンの形成は不要である。ステップ1011で、エンジン203のCPU214は、水平同期信号の出力を開始した時点から印刷画像データの搬送方向長さ分の時間が経過した時点で、画像マスク部205をマスク状態へ切り替える。ステップ1012で、CPU214は、中間転写ベルト12上にパターンを形成しない。
以上で説明したように、垂直同期信号を備えていない画像形成装置であっても、実施例2と同様の効果が得られる。なお、本実施例では、コントローラ202が水平同期信号停止ステータスを受信することで水平同期信号の停止を認識する構成で説明したものの、別の方法が採用されてもよい。たとえば、コントローラ202のCPU213は、タイマーを用いて水平同期信号のHighの期間が所定時間続いたことを判別し、水平同期信号が停止したと認識してもよい。
<まとめ>
上述した実施例によれば、コントローラ202は画像データの作成を担当している。エンジン203は、コントローラ202から送信される画像データに基づく画像の形成を担当している。コントローラ202は、画像データと、画像形成に関与するパラメータを補正するためのパターンのデータ(パターンデータ)とをエンジン203に送信するように構成されている。エンジン203は画像データとパターンのデータとを受信するが、パラメータ補正が必要なときには先行する画像と後続の画像との間にパターンのデータに基づいてパターンを形成する。つまり、エンジン203のCPU214は、画像データとパターンのデータとを受信し、画像形成条件を補正することが必要なときには先行する画像と後続の画像との間にパターンのデータに基づいてパターンを形成させる。一方、エンジン203は、補正が必要でないときには先行する画像と後続の画像との間にパターンを形成しない。つまり、CPU214は、画像形成条件を補正することが必要でないときには先行する画像と後続の画像との間にパターンを形成させないように画像形成を制御する。たとえば、エンジン203は、パターンデータを破棄することで、パターンを形成させない。コントローラ202は、エンジン203から要求されるか否かとは無関係に画像データとパターンデータを出力するため、パターンデータの遅延やバラつきが従来よりも発生しにくくなる。また、エンジン203は、必要とするときにだけパターンデータを使用してパターンを形成する。このように、本実施例によれば、コントローラ202は連続画像形成において毎ページごとにパターンデータを作成して出力する。さらに、エンジン203は補正が必要なときはパターンデータを使用し、必要がなければパターンデータを使用しない。これにより、エンジン203が所望するタイミングで画像形成に関与するパラメータの補正をより確実に実行できるようになる。つまり、画像形成条件を補正するために使用されるパターンの形成タイミングが遅れてしまうことを抑制することが可能となる。
上述した実施例によれば、コントローラ202は画像データの作成を担当している。エンジン203は、コントローラ202から送信される画像データに基づく画像の形成を担当している。コントローラ202は、画像データと、画像形成に関与するパラメータを補正するためのパターンのデータ(パターンデータ)とをエンジン203に送信するように構成されている。エンジン203は画像データとパターンのデータとを受信するが、パラメータ補正が必要なときには先行する画像と後続の画像との間にパターンのデータに基づいてパターンを形成する。つまり、エンジン203のCPU214は、画像データとパターンのデータとを受信し、画像形成条件を補正することが必要なときには先行する画像と後続の画像との間にパターンのデータに基づいてパターンを形成させる。一方、エンジン203は、補正が必要でないときには先行する画像と後続の画像との間にパターンを形成しない。つまり、CPU214は、画像形成条件を補正することが必要でないときには先行する画像と後続の画像との間にパターンを形成させないように画像形成を制御する。たとえば、エンジン203は、パターンデータを破棄することで、パターンを形成させない。コントローラ202は、エンジン203から要求されるか否かとは無関係に画像データとパターンデータを出力するため、パターンデータの遅延やバラつきが従来よりも発生しにくくなる。また、エンジン203は、必要とするときにだけパターンデータを使用してパターンを形成する。このように、本実施例によれば、コントローラ202は連続画像形成において毎ページごとにパターンデータを作成して出力する。さらに、エンジン203は補正が必要なときはパターンデータを使用し、必要がなければパターンデータを使用しない。これにより、エンジン203が所望するタイミングで画像形成に関与するパラメータの補正をより確実に実行できるようになる。つまり、画像形成条件を補正するために使用されるパターンの形成タイミングが遅れてしまうことを抑制することが可能となる。
コントローラ202は、画像データとパターンのデータとをエンジン203に送信する送信手段として通信部217を有している。エンジン203は、画像データとパターンのデータとをコントローラ202から受信する受信手段として通信部218を有している。画像データとパターンのデータとに基づき像担持体上に画像とパターンを形成する像形成手段としてレーザ駆動部206などを含む像形成ステーションを有している。パターンを検知する検知手段として濃度センサ27が設けられている。CPU214は、濃度センサ27の検知結果に基づきパラメータを補正する補正手段や像形成手段による画像の形成を許可するか否かを制御する許可制御手段として機能する。また、CPU214は、補正が必要でないときには画像マスク部205によりパターンデータをマスクすることでレーザ駆動部206にパターンを形成させない。このようにパターンデータをマスクすることでパターンデータを破棄することが可能となる。つまり、画像マスク部205のマスク状態とマスク解除状態とを切り替えるだけで、パターの形成の有無を容易に切り替えることが可能となる。
通信部217は、複数の画像を連続して形成する際には複数の画像の画像データとともにパターンのデータをエンジン203に送信してもよい。より具体的には、図3を用いて説明したように、通信部217が、先行する画像の画像データと後続の画像の画像データとの間でパターンデータを送信してもよい。エンジン203は、コントローラ202の通信部217がデータの送信を開始するタイミングをコントローラ202へ通知する第1通知信号を送信するように構成されていてもよい。第1通知信号は、垂直同期信号であってもよいし、水平同期信号の立ち上がり部分であってもよい。図3を用いて説明したように、第1通知信号は、画像データの送信を開始するタイミングと、パターンのデータの送信を開始するタイミングとの各々について送信されてもよい。これにより、コントローラ202は、画像データやパターンデータの出力タイミングを容易に把握することができ、エンジン203が望むタイミングでデータを出力できる。
図8などを用いて説明したように、コントローラ202は、画像データとパターンデータとを結合して結合画像データを生成する結合手段として画像データ結合部601を有していてもよい。通信部217は、エンジン203から垂直同期信号や水平同期信号の立ち上がり部分が入力されたタイミングで、結合画像データの送信を開始してもよい。1つの垂直同期信号によって画像データとパターンデータとが出力されるため、垂直同期信号の数を削減できる利点がある。また、垂直同期信号を一切省略して、水平同期信号の立ち上がり部分によって画像データの出力開始をコントローラ202に伝達してもよい。これにより、垂直同期信号を削減できる。
エンジン203は、コントローラ202から画像データを構成する複数のラインデータを1つずつ送信させるタイミングを通知する第2通知信号として水平同期信号を出力するように構成されていてもよい。コントローラ202の通信部217は、コントローラ202から水平同期信号の入力が開始されると、水平同期信号に同期して、結合画像データを構成するラインデータを1つずつ出力してもよい。このように垂直同期信号を削減してもよい。
画像データ結合部601は、画像データの後端にパターンデータを付加して結合画像データを生成してもよいし、パターンデータの後端に画像データを付加して結合画像データを生成してもよい。
検知手段として機能する濃度センサ27は、像担持体(感光ドラム5や中間転写ベルト12など)上に形成されたパターンの濃度を検知するように構成されていてもよい。CPU214は、濃度センサ27によって検知された濃度に基づいて画像濃度を補正してもよい。たとえば、現像バイアスの電圧が調整されたり、画像処理部204の色変換テーブルや階調補正テーブルなどがCPU214によって補正されたりしてもよい。また、CPU214は、濃度センサ27の出力結果に基づき複数の色の形成位置のずれ(色ずれ)を求め、色ずれを補正してもよい。また、現像器内に古いトナーが滞留してしまってトナーの帯電量などのパラメータが低下してしまうことを抑制するために、CPU214は、パターンを形成して古いトナーを現像機に吐き出させてもよい。このように、パターンは、現像手段である現像器に収納されているトナーを像担持体に吐き出すためのパターンであってもよい。このパターンは濃度センサ27によって検知されないパターンとなる。
Claims (18)
- 画像データの作成を制御する第1の制御手段と、
前記第1の制御手段から送信される前記画像データに基づく画像形成を制御する第2の制御手段と
を有し、
前記第1の制御手段は、前記画像データと、画像形成条件を補正するためのパターンのデータとを前記第2の制御手段に送信し、
前記第2の制御手段は、前記画像データと前記パターンのデータとを受信し、前記画像形成条件を補正することが必要なときには先行する画像と後続の画像との間に前記パターンのデータに基づいて前記パターンを形成させ、前記画像形成条件を補正することが必要でないときには先行する画像と後続の画像との間に前記パターンを形成させないように制御することを特徴とする画像形成装置。 - 前記第1の制御手段は、
前記画像データと前記パターンのデータとを前記第2の制御手段に送信する送信手段
を有し、
前記第2の制御手段は、
前記画像データと前記パターンのデータとを前記第1の制御手段から受信する受信手段と、
前記画像データと前記パターンのデータとに基づき像担持体上に前記画像と前記パターンを形成する像形成手段と、
前記パターンを検知する検知手段と、
前記検知手段の検知結果に基づき前記画像形成条件を補正する補正手段と、
前記像形成手段による画像の形成を許可するか否かを制御する許可制御手段と
を有し、
前記許可制御手段は、前記画像形成条件を補正することが必要でないときには前記パターンのデータをマスクすることで前記像形成手段に前記パターンを形成させないことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記送信手段は、
複数の画像を連続して形成する際には当該複数の画像の画像データとともに前記パターンのデータを前記第2の制御手段に送信することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記送信手段は、
先行する画像の画像データと後続の画像の画像データとの間で前記パターンの画像データを送信することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記第2の制御手段は、前記第1の制御手段の前記送信手段がデータの送信を開始するタイミングを前記第1の制御手段へ通知する第1通知信号を送信するように構成されており、
前記第1通知信号は、前記画像データの送信を開始するタイミングと、前記パターンのデータの送信を開始するタイミングとの各々について送信されることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記第2の制御手段は、前記第1の制御手段の前記送信手段がデータの送信を開始するタイミングを前記第1の制御手段へ通知する第1通知信号を出力するように構成されており、
前記第1の制御手段は、前記画像データと前記パターンのデータとを結合して結合画像データを生成する結合手段をさらに有し、前記送信手段は、前記第1通知信号が前記第2の制御手段から入力されたタイミングで、前記結合画像データの送信を開始することを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記第2の制御手段は、前記第1の制御手段から画像データを構成する複数のラインデータを1つずつ送信させるタイミングを通知する第2通知信号を出力するように構成されており、
前記第1の制御手段は、前記画像データと前記パターンのデータとを結合して結合画像データを生成する結合手段をさらに有し、前記送信手段は、前記第1の制御手段から前記第2通知信号の入力が開始されると、前記第2通知信号に同期して、前記結合画像データを構成するラインデータを出力することを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記結合手段は、前記画像データの後端に前記パターンのデータを付加して前記結合画像データを生成することを特徴とする請求項6または7に記載の画像形成装置
- 前記結合手段は、前記パターンのデータの後端に前記画像データを付加して結合画像データを生成することを特徴とする請求項6または7に記載の画像形成装置
- 前記検知手段は、前記像担持体上に形成された前記パターンの濃度を検知するように構成されており、
前記補正手段は、前記検知手段によって検知された濃度に基づいて画像濃度を補正することを特徴とする請求項2ないし9のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記補正手段は、現像バイアスの電圧を変更することによって画像濃度を補正することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
- 前記補正手段は、前記検知手段の検知結果に基づいて複数の色の形成位置のずれである色ずれを補正することを特徴とする請求項2ないし9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記パターンは、現像手段に収納されているトナーを像担持体に吐き出すためのパターンであることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記第2の制御手段は、前記画像形成条件を補正することが必要でないときには、前記パターンのデータを破棄することで、先行する画像と後続の画像との間に前記パターンを形成させないように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記第1の制御手段は、前記画像形成装置において画像データの作成を担当するコントローラであり、
前記第2の制御手段は、前記画像形成装置において画像形成を担当するエンジンであることを特徴とする請求項1ないし14のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 画像データの作成を担当する第1の制御手段と、第1の制御手段から送信される前記画像データに基づく画像の形成を担当する第2の制御手段とを有する画像形成装置の制御方法であって、
前記第1の制御手段は、前記画像データを前記第2の制御手段に送信するとともに、前記第2の制御手段の画像形成条件を補正するためのパターンのデータを前記第2の制御手段に送信するステップと、
前記第2の制御手段は、前記画像データと前記パターンのデータとを受信するステップと、
前記第2の制御手段は、前記画像形成条件を補正することが必要なときには前記パターンのデータに基づいて先行する画像と後続の画像との間に前記パターンを形成し、前記画像形成条件を補正することが必要でないときには前記先行する画像と前記後続の画像との間に前記パターンを形成しないステップと
を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。 - 画像データに基づく画像形成を制御する制御装置であって、
前記画像データを受信するとともに、画像形成条件を補正するためのパターンのデータを受信する手段と、
前記画像形成条件を補正することが必要なときには先行する画像と後続の画像との間に前記パターンのデータに基づいて前記パターンを形成させ、前記画像形成条件を補正することが必要でないときには前記先行する画像と前記後続の画像との間に前記パターンを形成させない手段と
を有することを特徴とする制御装置。 - 画像データに基づく画像形成を制御する制御方法であって、
前記画像データを受信するとともに、画像形成条件を補正するためのパターンのデータを受信する工程と、
前記画像形成条件を補正することが必要なときには先行する画像と後続の画像との間に前記パターンのデータに基づいて画像形成装置に前記パターンを形成させ、前記画像形成条件を補正することが必要でないときには前記先行する画像と前記後続の画像との間に前記パターンを形成させない工程と
を有することを特徴とする制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014018828A JP2015145967A (ja) | 2014-02-03 | 2014-02-03 | 画像形成装置、エンジンおよびこれらの制御方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=53890210
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20190039932A (ko) | 2016-08-17 | 2019-04-16 | 니폰 제온 가부시키가이샤 | 비수계 이차 전지 기능층용 조성물, 비수계 이차 전지용 기능층 및 비수계 이차 전지 |
KR20190128054A (ko) | 2017-03-31 | 2019-11-14 | 니폰 제온 가부시키가이샤 | 비수계 이차 전지 다공막용 바인더 조성물, 비수계 이차 전지 다공막용 슬러리 조성물, 비수계 이차 전지용 다공막, 및 비수계 이차 전지 |
JP2020148832A (ja) * | 2019-03-11 | 2020-09-17 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
-
2014
- 2014-02-03 JP JP2014018828A patent/JP2015145967A/ja active Pending
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