JP6459383B2 - 印刷制御装置、印刷制御方法及びプログラム - Google Patents

印刷制御装置、印刷制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、印刷制御装置、印刷制御方法及びプログラムに関する。
画像形成装置では、大量の連続印刷を実行すると装置内の温度上昇等の影響により、印刷開始直後の出力結果と印刷途中の出力結果とで、濃度や色調のずれが発生する場合がある。そのため、従来の画像形成装置では、印刷中に画質調整が必要となった場合、印刷を終了させた後に画質校正用のパターン画像を作像させ、当該画像に基づいて画質を調整(校正)するための処理を行っている(特許文献1参照)。
しかしながら、上記した従来の技術では、印刷を一旦終了させる必要があるため、連続印刷時の出力効率が低下する可能性がある。そのため、連続印刷時において画質の調整を効率的に行うことが可能な技術が要求されている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、連続印刷時において画質調整を効率的に行うことが可能な印刷制御装置、印刷制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数の色版を用いて印刷を行う画像形成装置と協働する印刷制御装置であって、印刷対象のページ毎に当該ページを表す印刷用画像データを入力する入力手段と、画質校正用の校正用画像データを生成する生成手段と、前記校正用画像データの出力要求を受け付ける受付手段と、デフォルトの状態において前記印刷用画像データを前記画像形成装置に出力させ、前記受付手段が前記出力要求を受け付けると、前記画像形成装置への出力を前記校正用画像データに切り替える出力制御手段と、を前記色版毎に備え、前記出力制御手段は、前記印刷用画像データの出力途中に前記受付手段が前記出力要求を受け付けた場合、当該印刷用画像データの出力タイミングに同期して、前記校正用画像データを割り込み出力させる。
本発明によれば、印刷用画像データの連続出力時(連続印刷)において、画質の調整を効率的に行うことができる。
図1は、第1の実施形態に係るフルカラープリンタの概略を示す断面構成図である。 図2は、第1の実施形態に係るフルカラープリンタのハードウェア構成例を示すブロック図である。 図3は、第1の実施形態に係るフルカラープリンタの機能構成例を示すブロック図である。 図4は、図3に示した印刷管理バッファのデータ構成の一例を説明するための図である。 図5は、図3に示した印刷制御部113の構成例を示すブロック図である。 図6は、印刷用画像データの出力例を示すタイミングチャートである。 図7は、連続印刷時における印刷用画像データの出力例を示すタイミングチャートである。 図8は、校正用画像の一例を示す図である。 図9は、校正用画像とフォトセンサとの関係を示す図である。 図10は、校正用画像データの出力例を示すタイミングチャートである。 図11は、連続印刷時における校正用画像データの出力例を示すタイミングチャートである。 図12は、連続印刷時における校正用画像データの出力例を示すタイミングチャートである。 図13は、図5に示した出力制御部の動作を説明するためのタイミングチャートである。 図14は、印刷情報管理処理の一例を示すフローチャートである。 図15は、印字制御処理の一例を示すフローチャートである。 図16は、状態情報の一例を示す図である。 図17は、図3に示した印刷管理バッファのデータ構成の一例を説明するための図である。 図18は、設定変更処理の一例を示すフローチャートである。 図19は、変形例に係るフルカラープリンタの機能構成例を示すブロック図である。 図20は、変形例に係るフルカラープリンタの機能構成例を示すブロック図である。 図21は、第2の実施形態に係るフルカラープリンタの機能構成例を示す図である。 図22は、連続印刷時における校正用画像データの出力例を示すタイミングチャートである。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る印刷制御装置、印刷制御方法及びプログラムの実施形態を詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係るフルカラープリンタ1の概略を示す断面構成図である。このフルカラープリンタ1は、タンデム方式のフルカラープリンタである。このフルカラープリンタ1の装置本体2内の略中央部には、4つの像担持体としてのドラム状の感光体3Y、3M、3C、3Kが図中左右方向に並列に配設されている。ここで、添え字Y、M、C、Kは各々イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色版用であることを示す(以下同様)。また、色版を限定しない場合には、添え字を除いた名称(例えば、感光体3)を用いるものとする。
イエロー用の感光体3Yは、例えば直径30〜100mm程度のアルミニウム円筒表面に光導電性物質である有機半導体層を設けた構造を有する。感光体3Yは、図示しない感光体駆動モータにより、図中時計回り方向(図1に示す矢印方向)に回転駆動される。感光体3Yの周囲には、静電写真プロセスに従い、帯電ローラ4Y、現像ローラ5Yを有する現像装置6Y、クリーニング装置7Y等が配設される。イエロー用の作像手段は、これらの機構により構成される。
また、マゼンタ用の感光体3M、シアン用の感光体3C、ブラック用の感光体3Kは、感光体3Yと同様に構成され、図示しない感光体駆動モータにより時計回り方向(図1に示す矢印方向)に回転駆動される。感光体3M、感光体3C、感光体3Kの周囲には、静電写真プロセスに従い、帯電ローラ4M、4C、4K、現像ローラ5M、5C、5Kを有する現像装置6M、6C、6K、クリーニング装置7M、7C、7K等が配設される。マゼンタ、シアン、ブラックの各色用の作像手段は、これらの機構により構成される。
現像装置6Y、6M、6C、6Kは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナーを有する2成分現像剤を内部に収容する。現像装置6Y、6M、6C、6Kは、感光体3Y、3M、3C、3K上の静電潜像をそれぞれ現像してイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色版のトナー像を形成する。なお、感光体3Y、3M、3C、3Kは、ベルト状のものを用いることも可能である。
感光体3の下方には、露光装置8が設けられる。露光装置8は、各色版用の画像データで変調されたレーザ光を、帯電済みの感光体3に対して照射することで静電潜像を形成する。各帯電ローラ4Y、4M、4C、4Kと各現像ローラ5Y、5M、5C、5Kとの間には、この露光装置8から照射されるレーザ光が感光体3Y、3M、3C、3Kに向けて入り込むように細長いスペース(スリット)が確保されている。露光装置8は、レーザ光源としての半導体レーザ、ポリゴンミラー等を用いたレーザスキャン方式のものを用いたが、LEDアレイと結像手段とを組合せた方式の露光装置を用いることもできる。
感光体3の上部には、中間転写体としての中間転写ベルト12が設けられる。中間転写ベルト12は、複数のローラ9、10、11、16により支持されて反時計回り方向に回転駆動される。中間転写ベルト12は、各感光体3が接触するように略水平状態で扁平に配置される。また、中間転写ベルト12の内周部には、各感光体3Y、3M、3C、3Kに対向して1次転写手段としての転写ローラ13Y、13M、13C、13Kが設けられる。また、中間転写ベルト12の外周部には、中間転写ベルト12の表面に残留する不要なトナーをクリーニングするためのクリーニング装置14が設けられる。図1では、クリーニング装置14をローラ10に対向する位置に設けた例を示している。この中間転写ベルト12としては、例えば、基体の厚さが50〜600μmの樹脂フィルム或いはゴムを基体とするベルトを用いることができる。また、係るベルトは、感光体3Y、3M、3C、3Kからのトナー像転写を可能とする抵抗値を有するものとする。
一方、装置本体2内において露光装置8の下方には、複数段、例えば2段の給紙カセット23、24が引き出し自在に配設されている。給紙カセット23、24内には、印刷用紙である記録媒体Sが収納される。給紙カセット23、24内に収納された記録媒体Sは、対応する給紙ローラ25、26により選択的に給紙され、給紙搬送経路27を経由して、中間転写ベルト12と転写ローラ18との間の2次転写位置に向けて搬送される。
転写ローラ18は、搬送ベルト35のループ内においてローラ9と対向するように設けられる。転写ローラ18とローラ9とは、中間転写ベルト12及び搬送ベルト35を挟んで転写ニップ部を形成する。
給紙搬送経路27における2次転写位置の直前には、2次転写位置への給紙タイミングをとる一対のレジストローラ28が設けられる。さらに、2次転写位置の上方には、給紙搬送経路27から2次転写位置を通って装置本体2の上部の排紙スタック29につながる搬送排紙経路30が形成されている。この搬送排紙経路30中には一対の定着ローラを有する定着装置31や一対の排紙ローラ32等が配設されている。
なお、排紙スタック29下方の空間には、現像装置6Y、6M、6C、6Kへ補給すべき各色のトナーを収納するトナー容器収納部33が設けられる。トナー容器収納部33は、図示しないポンプ等により、現像装置6Y、6M、6C、6Kに各色のトナーをそれぞれ供給する。
また、装置本体2内には、フォトセンサ56等の各種センサが設けられる。フォトセンサ56は、例えば、中間転写ベルト12の外周部に設けられ、中間転写ベルト12上に形成(転写)された各色トナー像の濃度や転写位置等を検出する。なお、本実施形態では、フォトセンサ56は、中間転写ベルト12上に転写されたトナー像をセンシングの対象とするが、これに限らず、記録媒体S上に形成された画像をセンシングの対象としてもよい。後者の場合、フォトセンサ56は、例えば、画像が形成された記録媒体Sの搬送経路に設けられる。
ここで、上記構成のフルカラープリンタ1において、記録媒体Sに画像を印刷する際の動作を説明する。まず、イエロー用の作像手段では、感光体3Yが感光体駆動モータにより回転駆動され、帯電ローラ4Yは帯電用電源から帯電バイアスが印加されて感光体3Yの表面を一様に帯電させる。露光装置8では、半導体レーザがイエロー版の画像データで駆動され、該半導体レーザから出射されたレーザ光が感光体3Yの表面に照射されることにより静電潜像が形成される。この静電潜像は現像装置6Yにより現像されてイエロートナー像となる。転写ローラ13Yは、1次転写用電源から転写バイアスが印加され、1次転写ベルト駆動モータにより駆動されることで、感光体3Yと同期して移動する中間転写ベルト12上に、感光体3Y上のイエロートナー像を転写させる。
マゼンタ、シアン、ブラック各色の作像手段は、イエロー画像用の作像手段と同様に動作し、感光体3M、3C、3K上にマゼンタ、シアン、ブラック各色のトナー像をそれぞれ形成する。転写ローラ13M、13C、13Kは、感光体3M、3C、3K上の各色トナー像を、感光体3M、3C、3Kと同期して移動する中間転写ベルト12上のイエロートナー像に重ねて転写させる。この結果、中間転写ベルト12上には、Y、M、C、Kの各色のトナー像が順次に重ね合わせて転写されることでフルカラー画像が形成される。そして、中間転写ベルト12は、このフルカラートナー像を担持して搬送する。
また、イエロー画像用の作像手段では、トナー像転写後に感光体3Y上の残留トナーがクリーニング装置7Yにより除去される。同様にマゼンタ、シアン、ブラック各色画像用の作像手段では、感光体3M、3C、3K上の残留トナーがクリーニング装置7M、7C、7Kにより除去される。
一方、記録媒体Sは、レジストローラ28により中間転写ベルト12上のフルカラートナー像とタイミングを合わせて2次転写位置へ送り出される。転写ローラ18は、2次転写用電源から転写バイアスが印加され、2次転写位置を通過する記録媒体Sへ中間転写ベルト12上のフルカラートナー像を転写させる。この記録媒体Sは、搬送ベルト35により搬送されて定着装置31によりフルカラー画像が定着され、排紙ローラ32により排紙スタック29上に排出される。また、中間転写ベルト12上の残留トナーはクリーニング装置14により除去される。
以上の動作は片面モードの場合であり、両面モードの場合には、定着装置31を通過した、フルカラー画像が表面に形成された記録媒体Sは、切換爪38により反転路36へ導かれてローラ40、41により搬送される。そして、記録媒体Sは、ローラ40、41により逆送されて表裏が反転された後に、切換爪39により再給紙路37に導かれてローラ42、43によりレジストローラ28へ送られる。この記録媒体Sは、表面画像形成時と同様にレジストローラ28により送出されて裏面にフルカラー画像が形成され、定着装置31を通過して排紙ローラ32により排紙スタック29上に排出される。
また、単色画像や2又は3色画像の形成時には、各色用の作像手段のうち選択された作像手段だけが感光体上に画像を形成する。そして、この画像が転写ローラ13Y、13M、13C、13Kのいずれかにより中間転写ベルト12上に転写され、転写ローラ18により記録媒体Sに転写される。この記録媒体Sは、定着装置31によりトナー像が定着され、排紙ローラ32により排紙スタック29上に排出される。
図2は、フルカラープリンタ1のハードウェア構成例を示すブロック図である。図2に示すように、フルカラープリンタ1は、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103とを備える。また、フルカラープリンタ1は、操作表示部104と、I/O制御部105と、印刷部106と、通信部107とを備える。
ROM102は、CPU101が実行可能な各種プログラムや各種設定を記憶する。RAM103は、フルカラープリンタ1の主記憶装置である。CPU101は、RAM103をワークエリアとし、ROM102等の記憶媒体に格納されたプログラムを実行することで、フルカラープリンタ1の動作を統括的に制御する。
操作表示部104は、各種情報を表示するLCD(Liquid Crystal Display)等の表示デバイスを有する。また、操作表示部104は、表示デバイス上に設けられたタッチパネルやキーボード等の入力デバイスを介して、操作入力を受け付ける。
I/O制御部105は、センサ群108やモータ群109に接続される。センサ群108は、上述したフォトセンサ56や、紙サイズ検知やジャム検知などを行う各種センサ(図示せず)を含む。また、モータ群109は、上述した感光体駆動モータや1次転写ベルト駆動モータ等の各種モータ(何れも図示せず)を含む。I/O制御部105は、CPU101の制御の下、センサ群108でのセンシング結果の入力及びモータ群109の駆動に係る制御信号を出力する。
印刷部106は、上述した各色の作像手段を含み、後述する画像形成部114の制御の下、記録媒体S上に画像形成を行う。通信部107は、LAN等のネットワークに接続可能な通信インタフェースである。通信部107は、CPU101の制御の下、ネットワークに接続された外部装置との間で通信を行う。
次に、フルカラープリンタ1の機能構成について説明する。図3は、フルカラープリンタ1の機能構成例を示すブロック図である。図3に示すように、フルカラープリンタ1は、画像処理部111と、印刷情報管理部112と、印刷制御部113と、画像形成部114とを機能部として備える。ここで、画像処理部111、印刷情報管理部112及び印刷制御部113は、画像形成装置と協働する本実施形態の印刷制御装置に対応する。なお、画像形成部114は、本実施形態の画像形成装置に対応する。これらの機能部は、CPU101が記憶装置(ROM102等)に格納されたプログラムを実行することにより実現される。なお、機能部のうち少なくとも一部が専用のハードウェア回路(例えば、半導体集積回路)で実現されてもよい。
画像処理部111は、本実施形態の画像処理手段に対応する機能部である。画像処理部111は、外部装置から送信される印刷対象のデータを、通信部107を介して受信する。画像処理部111は、受信したデータに所定の画像処理を施すことで印刷データを生成する。ここで、画像処理の方法は特に問わず、例えば、CMYK変換等の公知の技術を用いることができる。
また、画像処理部111は、印刷データに含まれるページ毎に、当該ページを管理するための管理ID(例えばページ番号)と、当該ページの印刷に用いる色版の情報(色版情報)とを対応付けた印刷要求を生成する。画像処理部111は、生成した各ページの印刷要求を、そのページの順に印刷情報管理部112に順次通知する。そして、画像処理部111は、印刷情報管理部112から管理IDを指定した印刷データ要求が入力されると、その管理IDに対応する印刷データを印刷情報管理部112に出力する。
また、画像処理部111は、作像手段が作像する画像の濃度や位置ずれ等を補正するため、後述する校正用画像の出力要求(以下、校正用画像出力要求という)を、印刷情報管理部112に出力する。ここで、画像処理部111が、校正用画像出力要求を出力するタイミングは特に問わないものとする。例えば、画像処理部111は、フルカラープリンタ1の起動時やスタンバイ状態からの復帰時等に校正用画像出力要求を出力する。また、大量のページを連続して印刷すると装置内の温度上昇等の影響により、印刷開始直後の出力結果と印刷途中の出力結果とで、濃度や色調のずれが発生する場合がある。そのため、画像処理部111は、印刷用画像データを連続して印刷する連続印刷の途中に画質調整が必要となった場合には、校正用画像出力要求を出力する。なお、画質調整が必要か否かの判断は、公知の技術によりCPU101が行うものとする。
印刷情報管理部112は、本実施形態の管理手段に対応する機能部である。印刷情報管理部112は、画像処理部111から印刷要求の通知を受け付けると、その印刷要求を印刷管理バッファBF1に所定のページ数分管理(格納)する。ここで、印刷管理バッファBF1は、例えば、RAM103上に確保された記憶領域であり、FIFO形式で印刷要求を管理する。
図4は、印刷管理バッファBF1のデータ構成の一例を説明するための図である。図4に示すように、印刷管理バッファBF1は、印刷要求を格納するための4つのエリアをバッファ領域として有する。各エリアには、識別番号1〜4が振られており、識別番号4から降順に印刷要求(管理ID及び色版情報)が格納される。なお、色版情報(Y、M、C、K)を構成する設定値「0」は、その色版を使用しないことを意味し、設定値「1」は、その色版を使用することを意味する。
例えば、印刷情報管理部112は、各エリアが空の状態で一の印刷要求を受け付けると、その印刷要求を識別番号4の格納エリアに格納する。また、印刷情報管理部112は、印刷要求を連続して受け付けると、それらの印刷要求を識別番号4から降順に順次格納していくことで、例えば、図4(a)に示す状態とする。フルカラープリンタ1では、先に受け付けられた識別番号4の印刷要求から印刷処理(画像形成)が行われる。
印刷情報管理部112は、印刷管理バッファBF1に空がない状態で、新たな印刷要求を受け付けた場合、現在実行中の印刷処理が完了するまで待機し、印刷処理が完了すると、識別番号4の印刷要求を破棄する。印刷情報管理部112は、識別番号3〜1の各エリアに格納された既存の印刷要求を下位の識別番号のエリアに順次移動させることで、次に印刷処理の対象となる印刷要求を識別番号4のエリアに格納する(図4(b))。そして、印刷情報管理部112は、既存の印刷要求の移動により空となった識別番号1のエリアに、新たな印刷要求を格納する(図4(c))。
また、印刷情報管理部112は、印刷管理バッファBF1に新たな印刷要求を格納する度に、その新たな印刷要求を印刷情報として画像形成部114に通知する。また、印刷情報管理部112は、新たな印刷要求の格納や既存の印刷要求の破棄に伴い、印刷管理バッファBF1を更新すると、印刷管理バッファBF1に格納された印刷要求の状態を示す状態情報を印刷制御部113に通知する。状態情報は、印刷管理バッファBF1に格納された各印刷要求(管理ID、色版情報)を、印刷順(識別番号の降順)に列挙したものである。
また、印刷情報管理部112は、印刷制御部113から管理IDを指定した各色版の印刷データ要求を受け付けると、当該管理IDを指定した印刷データ要求を画像処理部111に出力する。これにより、印刷情報管理部112は、該当する印刷データを画像処理部111から取得する。そして、印刷情報管理部112は、画像処理部111から取得した印刷データを、印刷制御部113に出力する。ここで、印刷情報管理部112は、色版毎に設けられた印刷制御部113Y、113M、113C、113Kの各々に対し、対応する色版の印刷データY、M、C、Kを出力する。
また、印刷情報管理部112は、画像処理部111から校正用画像出力要求を受け付けると、その校正用画像出力要求を各色版の印刷制御部113Y、113M、113C、113Kの各々に転送する。
印刷制御部113は、色版(Y、M、C、K)毎に設けられる。各色版の印刷制御部113は、例えば図5に示す構成を備える。
図5は、印刷制御部113の構成例を示すブロック図である。図5に示すように、印刷制御部113は、印刷用画像生成部1131と、校正用画像生成部1132と、選択部1133と、出力制御部1134とを備える。
印刷用画像生成部1131は、本実施形態の入力手段に対応する機能部である。印刷用画像生成部1131は、印刷情報管理部112から入力される印刷データから、印刷用の画像データ(印刷用画像データ)を生成する。印刷用画像生成部1131は、生成した印刷用画像データを選択部1133に入力する。なお、印刷情報管理部112から入力される印刷データを、印刷用画像データとして直接用いる構成としてもよい。この構成を採用する場合、例えば、印刷情報管理部112から入力される印刷データを、選択部1133に直接入力する構成としてもよい。
校正用画像生成部1132は、本実施形態の生成手段に対応する機能部である。校正用画像生成部1132は、出力制御部1134の制御の下、校正用画像を出力するための画像データ(校正用画像データ)を生成する。校正用画像生成部1132は、生成した校正用画像データを選択部1133に入力する。ここで、校正用画像は、フルカラープリンタ1の画質を調整するために用いられる画質校正用のパターン画像である。
選択部1133は、出力制御部1134とともに本実施形態の出力制御手段として機能する。選択部1133は、出力制御部1134の制御の下、データ入力の接続先を印刷用画像生成部1131又は校正用画像生成部1132に切り替えることで、印刷用画像データ又は校正用画像データを選択的に出力する。なお、本実施形態では、デフォルト状態として印刷用画像生成部1131に接続されるものとする。
出力制御部1134は、本実施形態の受付手段及び出力制御手段に対応する機能部である。出力制御部1134は、画像形成部114から管理IDを指定した印刷出力要求を受け付けると、その管理IDを指定した自己の色版用の印刷データ要求を印刷情報管理部112に出力する。これにより、自己の色版用の印刷データが、印刷情報管理部112から印刷用画像生成部1131に入力されることになる。
また、出力制御部1134は、印刷情報管理部112から校正用画像出力要求を受け付けると、校正用画像生成部1132を動作させることで校正用画像データを生成させる。また、出力制御部1134は、印刷情報管理部112から通知される状態情報を受け付ける。
また、出力制御部1134は、選択部1133の接続先を切り替えることで、当該選択部1133から出力される印刷用画像データ又は校正用画像データを受け付ける。出力制御部1134は、印刷データバッファBF2を有し、選択部1133から入力される画像データを印刷データバッファBF2に一時記憶する。そして、出力制御部1134は、所定のタイミングで、一時記憶した画像データを出力データとして画像形成部114に出力する。
図3に戻り、画像形成部114は、各色版の作像手段等を制御することで、印刷処理(画像形成)を行う機能部である。画像形成部114は、印刷情報管理部112から通知される印刷情報に基づき、管理IDを指定した印刷出力要求を、各色版の出力位置に応じたタイミングで対応する色版の印刷制御部113に出力する。なお、画像形成部114は、色版情報を構成する各色版の設定値のうち、設定値「1」が設定された色版の印刷制御部113に対し、印刷出力要求を出力するものとする。
具体的に、画像形成部114は、図1に示した各作像手段(例えば感光体3)の位置関係、つまり各色版の作像順序に基づき、タイミングをずらしながら各印刷制御部113に印刷出力要求を出力する。これにより、印刷制御部113が出力する印刷用画像データは、図6に示すように、各色版の作像手段の位置関係に応じた順序で画像形成部114に入力されることになる。ここで、図6は、印刷用画像データの出力例を示すタイミングチャートである。この図6において、「DATA」は印刷用画像データを意味し、添え字Y、M、C、Kは各々イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色を意味する(以下同様)。
また、画像形成部114は、複数のページを連続して印刷する連続印刷時において、印刷出力要求を出力したページ(管理ID)の全色版の印刷用画像データが入力される前に、次のページの印刷出力要求を印刷制御部113に出力する。これにより、画像形成部114では、図7に示すように、1ページ分の印刷用画像データの入力が完了する前に、次のページ分の印刷用画像データの入力を受け付けることになる。ここで、図7は、連続印刷時における印刷用画像データの出力例を示すタイミングチャートである。「Pn(nは整数)」は、管理IDに相当するページ番号nを意味し、添え字Y、M、C、Kは各々イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色を意味する(以下同様)。なお、印刷用画像データの出力タイミングは、クロック生成部(図示せず)から入力される基準クロックに基づき計時されるものとする。
画像形成部114は、印刷制御部113から出力データの入力を受け付けると、対応する色版の作像手段を制御することで、出力データに応じた画像を形成させる。具体的に、画像形成部114は、印刷出力要求で指定した管理IDの印刷用画像データを印刷制御部113から取得すると、対応する色版の作像手段を制御することで、印刷用画像データに応じた画像を記録媒体Sに形成させる。
また、画像形成部114は、校正用画像データを印刷制御部113から取得すると、対応する色版の作像手段を制御することで校正用画像を形成させる。そして、CPU101は、フォトセンサ56による校正用画像のセンシング結果に基づき、作像手段が作像する画像の濃度や位置ずれ等を校正(調整)するキャリブレーションを実行する。
なお、CPU101が行うキャリブレーションについては、公知の技術を用いるものとする。また、画像形成部114が、入力データが校正用画像データであるか否かを判別する際の判別方法は特に問わないものとする。例えば、印刷用画像データに管理IDを含める構成の場合、画像形成部114は、その管理IDの有無から校正用画像データか否かを判別してもよい。また、画質校正用のデータであることを示す識別子を校正用画像データに含める構成の場合、画像形成部114は、その識別子の有無から校正用画像データか否かを判別してもよい。また、出力データが校正用画像データの場合には、記録媒体S上への画像形成を抑制する構成としてもよい。
図8は、校正用画像の一例を示す図である。画像形成部114は、校正用画像データに基づき、各色版の作像手段に校正用画像G1を中間転写ベルト12上に形成させる。CPU101は、フォトセンサ56のセンシング結果から、中間転写ベルト12上に形成された校正用画像G1の濃度や位置等を検出する。そして、CPU101は、校正用画像G1の検出結果と予め定められた目標値とを比較し、その差分に基づき、当該差分を補正するためのキャリブレーションを実行する。
なお、フォトセンサ56の構成は、図8の例に限らないものとする。例えば、各色版の校正用画像G1Y、G1M、G1C、G1Kが独立して作像される場合には、図9に示すように、色版毎に独立したフォトセンサ56Y、56M、56C、56Kを設ける構成としてもよい。これにより、他の色版の影響を除いた画質検出が可能となるため、各色版の調整を容易に行うことができる。
ところで、印刷制御部113では、印刷用画像データの連続印刷(出力)途中に校正用画像出力要求を受け付けた場合、校正用画像データの出力を割り込ませることになる。このとき、校正用画像データの割り込みを、連続印刷に係る処理(ジョブ)自体を中断して行うと、図10に示すように、連続印刷への復帰に時間を要するため、時間あたりの印刷出力枚数が低下してしまう。なお、図10は、校正用画像データの出力例を示すタイミングチャートである。「Cal」は、校正用画像データを意味し、添え字Y、M、C、Kは各々イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色を意味する(以下同様)。
そこで、本実施形態の印刷制御部113では、印刷用画像データの出力途中に校正用画像出力要求を受け付けた場合、図11に示すように、印刷用画像データの出力タイミングに同期して、校正用画像データを割り込み出力させる。これにより、印刷制御部113は、印刷用画像データの連続出力時(連続印刷)において、印刷用画像データの非出力期間を抑えることができるため、印刷処理の効率化を図ることができる。
ここで、図11は、連続印刷時における校正用画像データの出力例を示すタイミングチャートである。同図では、各色版の印刷制御部113が、イエロー版での3ページ目の印刷用画像データ(P3_Y)の出力途中に、校正用画像出力要求を受け付けた場合を示している。この場合において、各色版の印刷制御部113が、例えば印刷出力要求の入力を基準に、3ページ目の印刷用画像データ(P3)の出力後に校正用画像データの出力を割り込ませたとすると、その出力結果は図11となる。
具体的に、各色版の出力制御部1134は、3ページ目の印刷用画像データ(P3)の出力後、選択部1133の接続先を校正用画像生成部1132に切り替える。また、各色版の出力制御部1134は、連続印刷中の印刷用画像データと同じ出力タイミングで、選択部1133から入力される校正用画像データを画像形成部114に出力する。そして、出力制御部1134は、校正用画像データの出力後、選択部1133の接続先を印刷用画像生成部1131に切り替えることで、印刷用画像データの出力を継続する。
しかしながら、上記の割込方法では、連続印刷を行うページの中に色版構成の異なるページが存在すると、校正用画像データを適切なタイミングで出力できない可能性がある。以下、この点について、図12を参照して説明する。
図12は、連続印刷時における校正用画像データの出力例を示すタイミングチャートである。図12に示すように、1ページ目の印刷用画像データ(P1)には、シアンの色版が存在しない。2ページ目の印刷用画像データ(P2)には、マゼンタ及びシアンの色版が存在しない。3ページ目の印刷用画像データ(P3)には、イエロー及びシアンの色版が存在しない。このような場合、画像形成部114は、色版の存在しないページについて、その色版に対応する印刷制御部113に印刷出力要求を出力しない。
ここで、図11と同様に、画像形成部114から入力される印刷出力要求に基づき、3ページ目の印刷用画像データの出力後に校正用画像データの出力を割り込ませる場合を想定する。マゼンタ及びブラックの印刷制御部113M、113Kでは、3ページ目の印刷用画像データP3_M、P3_Kについて画像形成部114から印刷出力要求の入力を受け付ける。そのため、印刷制御部113M、113Kでは、印刷用画像データP3_M、P3_Kの出力後、選択部1133の切り替えと、校正用画像データの出力とを図11と同様に行うことができる。
一方、イエロー及びシアンの印刷制御部113Y、113Cでは、3ページ目の印刷出力要求が入力されないため、選択部1133の切り替えタイミング(校正用画像データの出力タイミング)を判別することができない。そのため、印刷制御部113Y、113Cでは、選択部1133の切り替えや校正用画像データの出力を、適切なタイミングで出力できない可能性がある。
そこで、本実施形態の印刷制御部113では、印刷情報管理部112から通知される状態情報に基づいて、自己の色版での現在及び将来の印刷用画像データの出力状況を確認し、校正用画像データの割り込み出力を行うタイミングを決定する。以下、図5を参照して、校正用画像データの出力に係る印刷制御部113の構成について説明する。
上述したように、印刷制御部113の出力制御部1134は、選択部1133の接続先を切り替えることで、印刷用画像データ及び校正用画像データの何れか一方を画像形成部114に出力させる。ここで、出力制御部1134は、印刷用画像データの出力途中に校正用画像出力要求を受け付けると、印刷情報管理部112から通知された状態情報から、自己の色版での印刷用画像データの出力状況(出力予定)を確認する。そして、出力制御部1134は、自己の色版での印刷用画像データの出力状況に基づき、選択部1133を切り替えるタイミングと、校正用画像データを出力するタイミングとを決定(特定)する。
以下、図4及び図13を参照して、出力制御部1134の動作を説明する。ここで、図13は、出力制御部1134の動作を説明するためのタイミングチャートである。図中「ID:XXXX(Xは整数)」は、管理ID(ページ番号)を意味し、添え字が付加された「XXXX」は、その管理IDでの印刷用画像データを意味する。また、添え字Y、M、C、Kは各々イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色を意味する。なお、上述したように、色版情報の設定値が「0」の色版については、印刷用画像データの出力は行われないため空欄としている。
各色版の出力制御部1134では、デフォルトの状態として、選択部1133の接続を印刷用画像生成部1131に切り替えている。この状態において、管理ID“0003”の印刷要求が画像形成部114から通知されると、印刷制御部113Y、113C、113Kの出力制御部1134は、ID“0003”の印刷用画像データを画像形成部114に出力する。続いて、管理ID“0004”の印刷要求が通知されると、印刷制御部113Y、113M、113Kの出力制御部1134は、ID“0004”の印刷用画像データを画像形成部114に出力する。次いで、管理ID“0005”の印刷要求が通知されると、印刷制御部113Y、113Mの出力制御部1134は、ID“0005”の印刷用画像データを画像形成部114に出力する。
ここで、時刻T1に、校正用画像出力要求が通知されたとすると、各色版の出力制御部1134は、状態情報に含まれる自己の色版の色版情報を参照し、現時点以降の印刷用画像データの出力状況を確認する。
具体的に、印刷制御部113Cの出力制御部1134は、状態情報に含まれる管理ID“0004”〜“0007”の色版情報に基づき、自己の色版での印刷用画像データの出力が存在しないことを確認する。この場合、印刷制御部113Cの出力制御部1134は、時刻T1と略同等の時刻T2_Cにおいて、選択部1133の接続先を校正用画像生成部1132に切り替える。
また、印刷制御部113Mの出力制御部1134は、状態情報に含まれる管理ID“0005”〜“0007”の色版情報に基づき、現在出力中の管理ID“0005”の後に、自己の色版での印刷用画像データの出力が存在しないことを確認する。この場合、印刷制御部113Mの出力制御部1134は、管理ID“0005”の印刷用画像データ(0005_M)を出力後の時刻T2_Mにおいて、選択部1133の接続先を校正用画像生成部1132に切り替える。
また、印刷制御部113Yの出力制御部1134は、状態情報に含まれる管理ID“0006”、“0007”の色版情報に基づき、管理ID“0007”に、自己の色版で印刷用画像データの出力が予定されていることを確認する。この場合、印刷制御部113Yの出力制御部1134は、管理ID“0007”の印刷用画像データ(0007_Y)を出力後の時刻T2_Yにおいて、選択部1133の接続先を校正用画像生成部1132に切り替える。
また、印刷制御部113Kの出力制御部1134は、状態情報に含まれる管理ID“0004”〜“0007”の色版情報に基づき、管理ID“0004”、“0006”、“0007”に、自己の色版で印刷用画像データの出力が予定されていることを確認する。この場合、印刷制御部113Kの出力制御部1134は、管理ID“0007”の印刷用画像データ(0007_K)を出力後の時刻T2_Kにおいて、選択部1133の接続先を校正用画像生成部1132に切り替える。
そして、各色版の出力制御部1134は、状態情報に含まれる最後の管理ID“0007”の印刷用画像データを出力した後の、次の印刷用画像データを出力するタイミングで、校正用画像データを画像形成部114に出力させる。なお、出力制御部1134の各々は、状態情報が含むことが可能な印刷要求の最大個数、つまり印刷管理バッファBF1が保持するエリア(識別情報)の個数を印刷管理判定数として予め把握しているものとする。出力制御部1134は、この印刷管理判定数を用いて、最後の管理IDを特定する構成としてもよい。
各色版の出力制御部1134は、校正用画像データの出力が完了すると、選択部1133の接続を印刷用画像生成部1131に切り替えることで、デフォルトの状態とする。なお、時刻T1の後に新たな印刷要求(管理番号“0008”以降)が印刷管理バッファBF1に格納された場合、各色版の出力制御部1134は、校正用画像データの出力後、次の印刷用画像データを出力するタイミングで、新たな印刷用画像データを出力する。
上記した印刷制御部113(出力制御部1134)の処理により、画像形成部114では、管理ID“0007”の印刷用画像データに続けて、校正用画像データを入力データとして受け付けることになる。そして、画像形成部114は、入力データが校正用画像データであることを判別すると、当該校正用画像データに基づき印刷画質の調整を行う。これにより、フルカラープリンタ1は、連続印刷時の印刷出力生産性を保ちながら、印刷画質を維持することができる。
以下、本実施形態のフルカラープリンタ1の動作について説明する。まず、図14を参照して、印刷情報管理部112が実行する印刷情報管理処理について説明する。ここで、図14は、印刷情報管理処理の一例を示すフローチャートである。
まず、印刷情報管理部112は、画像処理部111から印刷要求が通知されるまで待機する(ステップS11;No)。印刷情報管理部112は、印刷要求を受け付けると(ステップS11;Yes)、印刷管理バッファBF1に空エリアが存在するか否かを判定する(ステップS12)。ここで、空エリアが存在すると判定した場合(ステップS12;Yes)、印刷情報管理部112は、ステップS15に移行する。
また、空エリアが存在しないと判定した場合(ステップS12;No)、印刷情報管理部112は、現在処理中の印刷要求の出力が完了するまで待機し(ステップS13;No)、出力が完了すると(ステップS13;Yes)、ステップS14に移行する。ステップS14において、印刷情報管理部112は、印刷管理バッファBF1に格納済の印刷要求を、下位の識別番号の格納エリアに順次移動させ(ステップS14)、ステップS15に移行する。
続くステップS15において、印刷情報管理部112は、ステップS11で受け付けた新たな印刷要求を、印刷管理バッファBF1に格納する(ステップS15)。
続いて、印刷情報管理部112は、印刷管理バッファBF1に格納された印刷要求の状態を示す状態情報を印刷制御部113に通知する(ステップS16)。そして、印刷情報管理部112は、ステップS11で受け付けた新たな印刷要求を、印刷情報として画像形成部114に通知し(ステップS17)、ステップS11に戻る。
なお、本処理では、印刷管理バッファBF1に新たな印刷要求を格納した際に状態情報を通知する例を示したが、これに限らず、印刷管理バッファBF1を更新した際には、印刷情報管理部112は、印刷制御部113の各々に状態情報の通知を行うものとする。
次に、図15を参照して、各色版の印刷制御部113(出力制御部1134)が実行する印字制御処理について説明する。ここで、図15は、印字制御処理の一例を示すフローチャートである。
まず、出力制御部1134は、印刷情報管理部112から状態情報が通知されたか否かを判定する(ステップS21)。出力制御部1134は、状態情報を受信すると(ステップS21;Yes)、その状態情報を保持し(ステップS22)、ステップS23に移行する。なお、状態情報が通知されない場合には(ステップS21;No)、出力制御部1134は、ステップS23に直ちに移行する。
ステップS23において、出力制御部1134は、校正用画像出力要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS23)。校正用画像出力要求を受け付けない場合(ステップS23;No)、出力制御部1134は、ステップS21に処理を戻す。
出力制御部1134は、校正用画像出力要求を受け付けると(ステップS23;Yes)、ステップS21で受信した状態情報に基づき、自己の色版で出力を行う印刷用画像データが存在するか否かを判定する(ステップS24)。ここで、存在しないと判定した場合(ステップS24;No)、出力制御部1134は、ステップS27に移行する。なお、出力制御部1134は、校正用画像出力要求の受け付けに伴い、校正用画像生成部1132を動作させるものとする。
ステップS24において、自己の色版で出力を行う印刷用画像データが存在すると判定した場合(ステップS24;Yes)、出力制御部1134は、自己の色版で出力を行う最後の管理IDを取得する(ステップS25)。次いで、出力制御部1134は、ステップS25で取得した管理IDまで印刷用画像データの出力を行い(ステップS26;No)、その出力を完了すると(ステップS26;Yes)、ステップS27に移行する。
続いて、出力制御部1134は、選択部1133の接続を校正用画像生成部1132に切り替えることで、校正用画像データを画像形成部114に出力する(ステップS27)。そして、出力制御部1134は、校正用画像データの出力を完了すると、ステップS21に処理を戻す。
なお、出力制御部1134は、校正用画像データの出力完了に伴い、校正用画像生成部1132の動作を停止させるとともに、選択部1133の接続を印刷用画像生成部1131に切り替えるものとする。
以上のように、印刷制御部113は、連続印刷の途中に校正用画像出力要求を受け付けた場合、印刷用画像データの出力タイミングに同期して校正用画像データを割り込み出力させる。これにより、校正用画像データの割り込み出力に伴う印刷用画像データの出力停止期間を抑えることができるため、連続印刷時における画質調整を効率的に行うことができる。
また、印刷制御部113は、印刷管理バッファBF1の状態から自己の色版での出力状況を確認し、選択部1133を切り替えるタイミングと、校正用画像データを出力するタイミングとを決定(特定)する。これにより、校正用画像データを適切なタイミングで出力することができるため、連続印刷時における画質調整を効率的に行うことができる。
なお、本実施形態では、RAM103を印刷管理バッファBF1や印刷データバッファBF2として用いたが、これに限らないものとする。例えば、印刷情報管理部112や出力制御部1134を、ハードウェア回路で実現する場合には、これらのハードウェアが備える記憶媒体を印刷管理バッファBF1や印刷データバッファBF2としてもよい。
また、本実施形態では、印刷情報管理部112が、全色版の色版情報を含む一種類の状態情報を各色版の印刷制御部113に通知する構成としたが、これに限らないものとする。例えば、印刷情報管理部112は、印刷管理バッファBF1に格納された色版情報を色版毎に抽出し、この抽出した色版情報を含む状態情報を、対応する色版の印刷制御部113に通知する構成としてもよい。
ここで、図16は、状態情報の一例を示す図である。例えば、印刷管理バッファBF1が図4(c)の状態の場合、印刷情報管理部112は、色版毎に色版情報を抽出し、抽出した色版情報と管理IDとを対応付けた状態情報SD_Y、SD_M、SD_C、SD_Kをそれぞれ生成する。そして、印刷情報管理部112は、生成した色版毎の状態情報SD_Y、SD_M、SD_C、SD_Kを、対応する色版の印刷制御部113に通知する。これにより、印刷制御部113は、自己の色版に関係する色版情報のみを取得し、校正用画像データの出力に係る判定を行うことができるため、処理の効率化を図ることができる。
また、本実施形態では、一度に印刷可能な記録媒体Sの枚数(以下、同時印刷枚数という)が4枚であるため、4つの印刷要求を印刷管理バッファBF1に保持可能な構成としたが、保持可能な印刷要求の個数はこれに限らないものとする。ここで、同時印刷枚数は、各色版の作像手段の構成や、記録媒体Sの副走査方向(搬送方向)のサイズ等から導出することができる。
例えば、記録媒体Sの副走査方向のサイズから同時印刷枚数を導出する場合、CPU101は、フルカラープリンタ1の立ち上げ後、最初の校正用画像を出力する前までに、記録媒体Sの副走査方向のサイズを取得するものとする。また、CPU101は、取得したサイズに応じて、印刷管理バッファBF1で保持可能な印刷要求の個数を動的に変更してもよい。具体的に、CPU101は、記録媒体Sの副走査方向のサイズから導出した同時印刷枚数に応じて、印刷管理バッファBF1のエリア数を変更する。例えば、印刷情報管理部112は、図4(c)に示した印刷管理バッファBF1のエリア数を1つ増やすことで、図17に示すように、5つの印刷要求を印刷管理バッファBF1に保持可能な構成とする。
また、CPU101は、エリア数の拡大(又は縮小)に応じて、出力制御部1134が使用する印刷管理判定数の値を変更する。そして、CPU101は、印刷管理判定数の値を変更すると、画像処理部111に校正用画像データの出力準備が完了したことを通知する。画像処理部111では、この通知を受け付けた後、所定のタイミングで校正用画像の出力を要求する。
以下、図18を参照して、印刷管理バッファBF1のエリアを可変とする場合のフルカラープリンタ1の動作について説明する。ここで、図18は、設定変更処理の一例を示すフローチャートである。なお、本処理は、例えば、フルカラープリンタ1の立ち上げ直後に行われるものである。
まず、CPU101は、各色版の作像手段の構成や記録媒体Sの副走査方向のサイズ等に基づき、同時印刷枚数を取得する(ステップS31)。次いで、CPU101は、ステップS31で取得した同時印刷枚数に応じて、印刷管理バッファBF1のエリア数を変更する(ステップS32)。
続いて、CPU101は、変更した印刷管理バッファBF1のエリア数に応じて、出力制御部1134が使用する印刷管理判定数の値を変更する(ステップS33)。そして、CPU101は、画像処理部111に校正用画像の準備が完了したことを通知し(ステップS34)、処理を終了する。
これにより、フルカラープリンタ1では、自装置での同時印刷枚数に応じて、印刷管理バッファBF1に格納可能な印刷要求の個数を変更することができる。
また、本実施形態では、校正用画像の出力位置とフォトセンサ56の位置とを一致させる構成としたが、これに限らないものとする。例えば、作像手段の種別によっては、取扱い可能な記録媒体Sのサイズが異なる場合がある。このような場合、画像サイズの制約により、作像手段が出力する校正用画像の出力位置とフォトセンサ56の配置位置とが一致しない可能性がある。そこで、上記構成の印刷制御部113に、校正用画像の出力位置を変更するための構成を組み込む形態としてもよい。以下、この形態を第1の実施形態の変形例として説明する。なお、第1の実施形態と同様の機能部については、同一の符号を付与し説明を省略する。
[変形例]
図19は、本実施形態の変形例に係るフルカラープリンタ1の機能構成例を示すブロック図である。図19に示すように、フルカラープリンタ1は、画像処理部211と、印刷情報管理部212と、印刷制御部213と、画像形成部114とを機能部として備える。これらの機能部は、CPU101が記憶装置(ROM102等)に格納されたプログラムを実行することにより実現される。なお、機能部のうち少なくとも一部が専用のハードウェア回路(例えば、半導体集積回路)で実現されてもよい。
画像処理部211は、上述した画像処理部111と同様の機能を備える。また、画像処理部211は、校正用画像出力要求とともに、校正用画像の出力位置や出力サイズを指示する情報(出力位置情報)を印刷情報管理部212に通知する。出力位置情報には、フォトセンサ56のセンシング範囲に応じた出力位置や出力サイズが指示されているとする。
印刷情報管理部212は、上述した印刷情報管理部112と同様の機能を備える。また、印刷情報管理部212は、画像処理部211から通知された校正用画像出力要求を、出力位置情報とともに印刷制御部213に出力する。また、出力位置情報に色版毎の出力位置や出力サイズが指示されている場合、印刷情報管理部212は、印刷制御部213Y、213M、213C、213Kの各々に、対応する色版用の出力位置情報Y、M、C、Kを出力する。
印刷制御部213は、上述した印刷制御部113と同様の機能を備える。また、印刷制御部213は、新たな機能部として画像シフト処理部213a及び画像カット処理部213bを備える。画像シフト処理部213aは、出力位置情報で指示された出力位置に校正用画像をシフトする。また、画像カット処理部213bは、出力位置情報で指示された出力サイズに校正用画像をカットする。なお、画像シフト処理部213a及び画像カット処理部213bは、上述した校正用画像生成部1132が備える構成としてもよいし、出力制御部1134が備える構成としてもよい。
図19の構成において、画像形成部114は、印刷制御部213からの出力データに基づき、印刷用画像データや校正用画像データの作像・印刷を行う。この構成により、フルカラープリンタ1では、フォトセンサ56に応じた位置やサイズで校正用画像を出力することが可能となる。
なお、図19では、画像処理部211が、印刷情報管理部212を介して印刷制御部213に出力位置情報を通知する例を説明したが、これに限らず、他の部位が出力位置情報を通知する構成としてもよい。例えば、図20に示すように、画像形成部214が、印刷制御部213に出力位置情報を通知する構成としてもよい。
図20の構成において、画像形成部214は、上述した画像形成部114と同様の機能を備える。また、画像形成部214は、フォトセンサ56のセンシング範囲に応じた出力位置や出力サイズを指示した出力位置情報を印刷制御部213に通知する。また、色版毎に出力位置や出力サイズが異なる場合、画像形成部214は、印刷制御部213Y、213M、213C、213Kの各々に、対応する色版用の出力位置情報Y、M、C、Kを通知する。
図20の構成において、画像形成部214は、印刷制御部213からの出力データに基づき、印刷用画像データや校正用画像データの作像・印刷を行う。この構成により、フルカラープリンタ1では、フォトセンサ56に応じた位置やサイズで校正用画像を出力することが可能となる。なお、画像形成部214は、フルカラープリンタ1の立ち上げ後、最初の校正用画像を出力する前までに、各色版の印刷制御部213に出力位置情報を通知するものとする。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、印刷管理バッファBF1に格納された印刷要求(色版情報)の状態に基づいて、校正用画像データの出力を制御する構成を説明した。第2の実施形態では、校正用画像データの出力を制御する他の構成例として、印刷管理バッファBF1を用いない構成について説明する。なお、第1の実施形態と同様の機能部については、同一の符号を付与し説明を省略する。
図21は、第2の実施形態に係るフルカラープリンタ1aの機能構成例を示す図である。なお、フルカラープリンタ1aは、フルカラープリンタ1と同様のハードウェア構成(図1、図2参照)を備えるものとする。
図21に示すように、フルカラープリンタ1aは、画像処理部311と、印刷情報管理部312と、印刷制御部313と、画像形成部314とを機能部として備える。ここで、画像処理部311、印刷情報管理部312及び印刷制御部313は、画像形成装置と協働する本実施形態の印刷制御装置に対応する。なお、画像形成部314は、本実施形態の画像形成装置に対応する。これらの機能部は、CPU101が記憶装置(ROM102等)に格納されたプログラムを実行することにより実現される。なお、機能部のうち少なくとも一部が専用のハードウェア回路(例えば、半導体集積回路)で実現されてもよい。
画像処理部311は、上述した画像処理部111に対応する機能部である。画像処理部311は、外部装置から送信される印刷対象のデータを、通信部107を介して受信する。画像処理部311は、受信したデータに所定の画像処理を施すことで印刷データを生成する。
また、画像処理部311は、印刷データに含まれるページ毎に当該ページを管理するための管理IDを生成し、この管理IDを含む印刷要求を印刷情報管理部312に通知する。
また、画像処理部311は、印刷情報管理部312から管理IDを指定した印刷データ要求が入力されると、その管理IDに対応する印刷データを印刷情報管理部312に出力する。ここで、画像処理部311は、一部の色版を使用しないページの印刷データについて、使用しない色版分のダミーデータを付加することで、全色版分の印刷データとして印刷情報管理部312に出力する。例えば、図4(a)の管理ID“0003”の印刷データの場合、画像処理部311は、設定値「0」のマゼンタの色版についてダミーデータを生成し付加することで、全色版分の印刷データとする。なお、ダミーデータは、例えば、色版の出力量をゼロとした白紙を表すデータである。
また、画像処理部311は、作像手段が作像する画像の濃度や位置ずれ等を補正するため、校正用画像出力要求を、所定のタイミングで印刷情報管理部312に出力する。
印刷情報管理部312は、上述した印刷情報管理部112に対応する機能部である。印刷情報管理部312は、画像処理部311から印刷要求の通知を受け付けると、その印刷要求を印刷情報として画像形成部314に転送する。
また、印刷情報管理部312は、印刷制御部313から管理IDを指定した各色版の印刷データ要求を受け付けると、当該管理IDを指定した印刷データ要求を画像処理部311に出力する。これにより、印刷情報管理部312は、該当する印刷データを画像処理部311から取得する。そして、印刷情報管理部312は、画像処理部311から取得した各色版の印刷データを、対応する色版の印刷制御部313に出力する。
また、印刷情報管理部312は、画像処理部311から校正用画像出力要求を受け付けると、その校正用画像出力要求を各色版の印刷制御部313に転送する。なお、本実施形態では、印刷情報管理部312から印刷制御部313への状態情報の通知は不要となる。
印刷制御部313は、印刷制御部113と同様の機能構成を備える(図5参照)。印刷制御部313の印刷用画像生成部1131は、印刷情報管理部312から入力される印刷データがダミーデータの場合、白紙を表す印刷用画像データを生成する。また、印刷制御部313の出力制御部1134は、選択部1133の接続先を切り替えることで、印刷用画像データ又は校正用画像データを選択的に出力する。ここで、印刷制御部313の出力制御部1134は、連続印刷時において校正用画像出力要求を受け付けた場合、上述した印刷制御部113の出力制御部1134と同様、印刷用画像データの出力タイミングに同期して、校正用画像データを割り込み出力させる。また、印刷制御部313の出力制御部1134は、画像形成部314から入力される印刷出力要求を基準に、校正用画像データを出力させるタイミングを決定するものとする。
画像形成部314は、上述した画像形成部114に対応する機能部である。印刷情報管理部312から通知される印刷情報に基づき、管理IDを指定した印刷出力要求を、各色版の出力位置に応じたタイミングで印刷制御部313に出力する。
また、画像形成部314は、印刷制御部313から出力データの入力を受け付けると、対応する色版の作像手段を制御することで、出力データに応じた画像を形成させる。また、画像形成部314は、校正用画像データを印刷制御部313から取得すると、対応する色版の作像手段を制御することで、校正用画像を形成させる。そして、CPU101は、中間転写ベルト12上に形成された校正用画像のセンシング結果に基づき、作像手段が作像する画像の濃度や位置ずれ等を補正するキャリブレーションを実行する。
本実施形態の構成において、画像形成部314は、印刷制御部313の各々に印刷出力要求の出力を行う。また、画像処理部311は、ページの印刷に使用しない色版についてもダミーデータを生成するため、全ての印刷制御部313から印刷用画像データ(ダミーデータ)が出力されることになる。そのため、例えば図12のタイミングチャートにおいて、一部の色版が存在しなかったページ(イエローの3ページ目等)についても、図22に示すように、ダミーデータが印刷用画像データとして出力されることになる。ここで、「Dn(nは整数)」は、管理IDに相当するページ番号nのダミーデータを意味し、添え字Y、M、C、Kは各々イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色を意味する。
このように、本実施形態の構成では、連続印刷を行うページの中に色版構成の異なるページが存在する場合であっても、全色版分の印刷用画像データが印刷制御部313を介して画像形成部314に出力されることになる。したがって、印刷制御部313(出力制御部1134)は、図11で説明したように、画像形成部314からの印刷出力要求を基準に、校正用画像データを出力させるタイミングを決定することで、校正用画像データを適切なタイミングで出力することができる。
以上のように、本実施形態の印刷制御部313は、連続印刷の途中に校正用画像出力要求を受け付けた場合、印刷用画像データの出力タイミングに同期して校正用画像データを割り込み出力させる。これにより、校正用画像データの割り込み出力に伴う印刷用画像データの出力停止期間を抑えることができるため、連続印刷時における画質調整を効率的に行うことができる。
また、画像処理部311は、一部の色版を使用しないページの印刷データについて、使用しない色版分のダミーデータを付加し、全色版分の印刷データとして印刷情報管理部312に出力する。これにより、校正用画像データを適切なタイミングで出力することができるため、連続印刷時における画質調整を効率的に行うことができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、追加等を行うことができる。また、上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上記実施形態では、本発明をフルカラープリンタ1、1aに適用した例を説明したが、これに限らず、複写機能やプリンタ機能を備えたMFP(MultiFunction Peripheral)等の装置に適用してもよい。
また、上記実施形態では、フルカラープリンタ1、1aが、印刷制御装置を内蔵する形態としたが、これに限らず、フルカラープリンタ1、1aとは別体の独立した構成としてもよい。この構成を採用する場合、印刷制御装置は、例えばPC(Personal Computer)等のコンピュータにより実現させてもよい。
上記した実施形態のフルカラープリンタ1、1aで実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルで、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。ここで、記録媒体としては、例えば、CD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)メモリ等が挙げられる。また、上記した実施形態のフルカラープリンタ1、1aで実行されるプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。また、上記した実施形態のフルカラープリンタ1、1aで実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
上記した実施形態のフルカラープリンタ1、1aで実行されるプログラムは、上述した各機能部を含むモジュール構成を有する。実際のハードウェアとしては、CPU101(プロセッサ)が上記ROM102からプログラムを読み出して実行することにより上記各機能部が主記憶装置上にロードされ、当該各機能部が主記憶装置上に生成される。
1、1a フルカラープリンタ
111 画像処理部
112 印刷情報管理部
113 印刷制御部
1131 印刷用画像生成部
1132 校正用画像生成部
1133 選択部
1134 出力制御部
114 画像形成部
211 画像処理部
212 印刷情報管理部
213 印刷制御部
214 画像形成部
311 画像処理部
312 印刷情報管理部
313 印刷制御部
314 画像形成部
BF1 印刷管理バッファ
BF2 印刷データバッファ
特開2007−148134号公報

Claims (7)

  1. 複数の色版を用いて印刷を行う画像形成装置と協働する印刷制御装置であって、
    印刷対象のページ毎に当該ページを表す印刷用画像データを入力する入力手段と、
    画質校正用の校正用画像データを生成する生成手段と、
    前記校正用画像データの出力要求を受け付ける受付手段と、
    デフォルトの状態において前記印刷用画像データを前記画像形成装置に出力させ、前記受付手段が前記出力要求を受け付けると、前記画像形成装置への出力を前記校正用画像データに切り替える出力制御手段と、
    を前記色版毎に備え、
    前記出力制御手段は、前記印刷用画像データの出力途中に前記受付手段が前記出力要求を受け付けた場合、当該印刷用画像データの出力タイミングに同期して、前記校正用画像データを割り込み出力させる印刷制御装置。
  2. 前記ページ毎の印刷用画像データについて、当該ページの印刷に用いる色版を示した色版情報を、所定のページ数分管理する管理手段を更に備え、
    前記出力制御手段は、前記受付手段が前記出力要求を受け付けると、前記管理手段が管理する前記色版情報に基づいて、自己の色版で出力する最後の印刷用画像データを特定し、当該印刷用画像データの出力後、前記校正用画像データを出力させる請求項1に記載の印刷制御装置。
  3. 前記管理手段は、前記画像形成装置が一度に処理することが可能なページ数分、前記色版情報を管理する請求項2に記載の印刷制御装置。
  4. 一のページの印刷で使用する色版用の前記印刷用画像データを、対応する色版の前記入力手段に出力するとともに、前記ページの印刷で使用しない色版の前記入力手段に、白紙を表すダミーデータを前記印刷用画像データとして出力する画像処理手段を更に備える、請求項1に記載の印刷制御装置。
  5. 前記受付手段は、前記校正用画像データの出力位置又は出力サイズを指示した出力位置情報を受け付け、
    前記生成手段は、前記出力位置情報で指示された出力位置又は出力サイズで前記校正用画像データを生成する請求項1〜4の何れか一項に記載の印刷制御装置。
  6. 印刷制御装置で実行される印刷制御方法であって、
    印刷対象のページ毎に当該ページを表す印刷用画像データを入力する入力工程と、
    画質校正用の校正用画像データを生成する生成工程と、
    前記校正用画像データの出力要求を受け付ける受付工程と、
    デフォルトの状態において前記印刷用画像データを画像形成装置に出力させ、前記受付工程で前記出力要求を受け付けると、前記画像形成装置への出力を前記校正用画像データに切り替える出力制御工程と、
    を含み、
    前記出力制御工程は、前記印刷用画像データの出力途中に前記受付工程で前記出力要求を受け付けた場合、当該印刷用画像データの出力タイミングに同期して、前記校正用画像データを割り込み出力させる印刷制御方法。
  7. コンピュータを、
    印刷対象のページ毎に当該ページを表す印刷用画像データを入力する入力手段と、
    画質校正用の校正用画像データを生成する生成手段と、
    前記校正用画像データの出力要求を受け付ける受付手段と、
    デフォルトの状態において前記印刷用画像データを画像形成装置に出力させ、前記受付手段が前記出力要求を受け付けると、前記画像形成装置への出力を前記校正用画像データに切り替える出力制御手段と、
    して機能させ、
    前記出力制御手段は、前記印刷用画像データの出力途中に前記受付手段が前記出力要求を受け付けた場合、当該印刷用画像データの出力タイミングに同期して、前記校正用画像データを割り込み出力させるプログラム。
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