JP2015144214A - 太陽電池の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光電変換効率をより一層向上可能な太陽電池の製造方法を提供する。
【解決手段】 カルコパイライト型化合物及び硫化インジウム含有化合物をそれぞれ光吸収層20及びバッファ層14として有する太陽電池の製造方法は、光吸収層20が形成された基板11を準備すること、化学浴堆積法で光吸収層20が形成された基板11をバッファ層成膜液14aに浸して、光吸収層20の上にバッファ層14を形成すること、バッファ層14が水酸化インジウムを更に含むように、20g/Kg(DA)以上40g/Kg(DA)以下の絶対湿度を有する雰囲気中でバッファ層14を75℃以上80℃以下の第1の温度に保つこと、及び水酸化インジウムから変換される酸化インジウムをバッファ層14が更に含むように、水酸化インジウムを含む前記バッファ層14を150℃以上250℃以下の第2の温度に保つこと、を含む。
【選択図】 図1

Description

本発明は、カルコパイライト型化合物を光吸収層として有する太陽電池(カルコパイライト型太陽電池)の製造方法等に関する。
近年、太陽光、風力等の自然の力を利用して得られる再生可能エネルギーへの関心が高まっており、特に、太陽光等からの光を電気エネルギーに変換可能な太陽電池の開発は、活発に行われている。太陽電池の光吸収層は、半導体で形成され、その半導体としてシリコンを用いた太陽電池が広く知られている。また、シリコン以外の半導体(化合物半導体)としてカルコパイライト型化合物を用いた太陽電池は、例えば特許文献1に開示されている。
具体的には、特許文献1の図1は、太陽電池の基本構造を開示し、ここで、特許文献1の基本構造は、p型の光吸収層であるCIGS光吸収層5を有している。なお、特許文献1の図1の太陽電池は、銅、インジウム及びセレンからなるカルコパイライト型化合物を光吸収層として有するCIS型太陽電池ではなく、銅、インジウム、ガリウム及びセレンからなるカルコパイライト型化合物を光吸収層として有するCIGS型太陽電池である。
また、特許文献1の図2及び図3は、CIGS型太陽電池の製造工程を開示している。特に、特許文献1の図3は、バッファ層6の製造工程を開示し、特許文献1の段落[0028],[0045],[0008]の記載によれば、例えば化学浴堆積(CBD:chemical bath deposition)法で、CIGS光吸収層5の上に、InS,InO,InOH等のInS系のバッファ層6(n型の半導体材料)を形成することができる。
特開2003−282909号公報
しかしながら、本発明者らは、化学浴堆積法を用いて硫化インジウム含有化合物をバッファ層として形成する時に、バッファ層内にインジウムイオン等の中間生成物が残存してしまうことを認識した。言い換えれば、本発明者らは、このような中間生成物がバッファ層内で欠陥準位を形成して、これにより、太陽電池の発電効率が低下してしまうことを認識した。
本発明の1つの目的は、光電変換効率をより一層向上可能な太陽電池の製造方法を提供することである。本発明の他の目的は、以下に例示する態様及び最良の実施形態、並びに添付の図面を参照することによって、当業者に明らかになるであろう。
以下に、本発明の概要を容易に理解するために、本発明に従う態様を例示する。
第1の態様において、カルコパイライト型化合物及び硫化インジウム含有化合物をそれぞれ光吸収層及びバッファ層として有する太陽電池の製造方法は、
前記光吸収層が形成された基板を準備すること、
化学浴堆積法で、前記光吸収層が形成された前記基板をバッファ層成膜液に浸して、前記光吸収層の上に前記バッファ層を形成すること、
前記バッファ層が水酸化インジウムを更に含むように、20g/Kg(DA)以上40g/Kg(DA)以下の絶対湿度を有する雰囲気中で前記バッファ層を75℃以上80℃以下の第1の温度に保つこと、及び
前記水酸化インジウムから変換される酸化インジウムを前記バッファ層が更に含むように、前記水酸化インジウムを含む前記バッファ層を150℃以上250℃以下の第2の温度に保つこと、
を備える。
第1の態様では、化学浴堆積(CBD)法により硫化インジウム含有化合物をバッファ層として形成した後、加湿・高温雰囲気中に硫化インジウム含有化合物(バッファ層)を置くことにより、未反応である中間生成物が水分と化学反応し、水酸化インジウムが生じる。これにより、中間生成物をバッファ層内から除去することができる。ここで、中間生成物に含まれる硫化インジウムが潮解性を有するので、バッファ層の一部(特に、表面層)に存在する硫化インジウムは、水分と化学反応することができる。その後、加熱処理を実行して、生成された水酸化インジウムを酸化インジウムに変化させることができる。バッファ層がより多くの酸化インジウムを含むので、太陽電池の光電変換効率をより一層向上することができる。
第1の態様に従属する第2の態様において、
前記バッファ層を前記第1の温度に保つことは、前記バッファ層が前記水酸化インジウムを更に含むように、前記絶対湿度を有する前記雰囲気中で前記バッファ層を前記第1の温度に少なくとも30分だけ保ってもよい。
第2の態様では、少なくとも30分の間、加湿・高温雰囲気中に硫化インジウム含有化合物(バッファ層)を置くことにより、未反応である中間生成物(硫化インジウム)が水分とより一層多く化学反応することができる。
当業者は、例示した本発明に従う態様が、本発明の精神を逸脱することなく、さらに変更され得ることを容易に理解できるであろう。
図1(A)、図1(B)、図1(C)、図1(D)、図1(E)、図1(F)、図1(G)、図1(H)、図1(I)、図1(J)、図1(K)及び図1(L)は、本発明に従う太陽電池の製造方法の概略説明図を示す。 図2(A)は、本発明に従う製造方法及び他の製造方法(比較例)によって製造された太陽電池のバッファ層に含まれる水酸化インジウムの量を示し、図2(B)は、本発明に従う製造方法及び他の製造方法(比較例)によって製造された太陽電池のバッファ層に含まれる酸化インジウムの量を示す。
以下に説明する最良の実施形態は、本発明を容易に理解するために用いられている。従って、当業者は、本発明が、以下に説明される実施形態によって不当に限定されないことを留意すべきである。
図1(A)〜図1(L)は、本発明に従う太陽電池の製造方法の概略説明図を示す。図1(A)に示すように、基板11を準備し、金属Moターゲット12aを用いたスパッタリング法で、基板11の上にMo電極層(図1(B)の裏面電極層12)を形成する(モリブデン電極層形成工程)。ここで、基板11は、例えば無アルカリガラス基板、ソーダライムガラス(SLG)基板等のガラス基板である。次に、図1(B)に示すように、例えばレーザー切削で、裏面電極層12(Mo電極層)を所望の形状に加工することができる(第1のスクライブ工程)。
次に、例えばスパッタリング法で、裏面電極層12上に銅・インジウム・ガリウム合金層を形成する。具体的には、図1(C)に示すように、金属Inターゲット21aを用いたスパッタリング法で、裏面電極層12の上に、In層(図1(E)の第1のプリカーサ層21)を形成し、その後、例えばCu−Ga合金ターゲット22aを用いたスパッタリング法で、In層(第1のプリカーサ層21)の上に、Cu−Ga層(図1(E)の第2のプリカーサ層22)を形成することができる(合金層形成工程)。ここで、CIS型太陽電池のプリカーサ層を製造するために、Cu−Ga合金ターゲット22aの代わりに、金属Cuターゲットが用いられてもよい。
次に、図1(D)に示すように、合金層(In層及びCu−Ga層)が形成された基板11をナトリウム化合物を含む溶液13aに浸して、合金層の上に、溶液13aを塗布することができる。次に、図1(E)に示すように、溶液13aから基板11を取り出し、例えば二層構造を有する金属のプリカーサを得ることができる(プリカーサ形成工程)。
次に、例えば銅、インジウム及びガリウムからなるプリカーサが形成された基板11をセレン化炉(図示せず)に格納する。ここで、高温のセレン化水素(HSe)雰囲気中でプリカーサをセレン化する(セレン化工程)。基板11の熱処理終了後、セレン化炉内のセレン化水素ガスを例えばアルゴン(Ar)ガス等のパージガスと置換し、パージガスで基板11を冷却する。次に、図1(F)に示すように、セレン化炉から複合基板110を取り出すことができる。裏面電極層12の上に、カルコパイライト型光吸収層として、例えば銅(Cu)、インジウム(In)、ガリウム(Ga)、セレン(Se)からなるCIGS光吸収層(光吸収層20)が形成される。
次に、図1(G)に示すように、化学浴堆積法で、光吸収層20が形成された基板11をバッファ層成膜液14aに浸して、光吸収層20の上に、硫化インジウム(InS)等のn型の半導体材料(図1(I)のバッファ層14)を形成する(バッファ層形成工程)。
具体的には、バッファ層成膜液14aは、1例として、インジウム源としての三塩化インジウムと、硫黄源としてのチオアセトアミドとを含み、このようなバッファ層成膜液14a中では次式の化学反応が進行して、硫化インジウムバッファ層が形成される。
(式1)2InCl+3CHCSNH+6H2O→InS3↓+3CHCOOH+3NHCl
また、三塩化アンモニウムの一部は、水と化学反応して、水酸化インジウムが生成されて、水酸化インジウムを含有した硫化インジウムバッファ層は、光吸収層20上に堆積する(硫化インジウム含有層形成工程)。
(式2)InCl+3HO → In(OH)↓+3HCl
次に、このようなバッファ層14(水酸化インジウムを含有した硫化インジウムバッファ層)が形成された基板11を反応槽より引き上げる。化学浴堆積法によってバッファ層14が形成された直後において、バッファ層14中に存在している未結合手を持つインジウムは、対イオンである硫黄及び水酸基と結合していない。従って、インジウムの未結合手を軽減又は除去するために、加湿雰囲気下で基板11に加熱処理を実施することができる。
具体的には、例えば図1(H)に示すように、バッファ層14(水酸化インジウムを含有した硫化インジウムバッファ層)が形成された基板11(図1(I)の複合基板110)を例えば炉30(加湿・加熱炉)に格納することができる。水酸化インジウムを含有した硫化インジウムバッファ層が水酸化インジウムを更に含むように、20g/Kg(DA)以上40g/Kg(DA)以下の絶対湿度を有する雰囲気中で基板11(水酸化インジウムを含有した硫化インジウムバッファ層)は、75℃以上85℃以下の第1の温度に保たれる。これにより、雰囲気中の水分と未結合手をもつインジウムとが化学反応し、水酸化インジウムが生成又は増加する。同時に、バッファ層14(水酸化インジウムを含有した硫化インジウムバッファ層)の表面(表層)に存在する硫化インジウムの一部は、雰囲気の水分と化学反応して、その一部は、水酸化インジウムに変化する(水酸化インジウム生成工程)。水酸化インジウム生成工程では、例えば炉30で基板11(複合基板110)を30分以上加熱処理することが好ましい。
その後、炉30の内部を例えば真空又は大気圧よりも低い低圧に保つ状態で、例えば炉30の内部温度(設定温度)を高温側に調整して、例えば基板11(複合基板110)を加熱することができる。ここで、水酸化インジウムを含むバッファ層14は、150℃以上250℃以下の第2の温度に保たれる。これにより、水酸化インジウムは、酸化インジウムに変換される(酸化インジウム生成工程)。より多くの酸化インジウムをバッファ層14が含む時に、完成後の太陽電池10は、リーク電流を小さくできるからである。
但し、酸化インジウム生成工程において、炉30の内部が真空吸引されて低圧に保たれる代わりに、例えば大気圧下の空気中で基板11(複合基板110)が加熱されてもよい。代替的に、酸化インジウム生成工程は、後述するスパッタリング工程(図1(J))を実施する前に、スパッタ室で実施されてもよい。
次に、図1(I)に示すように、例えば金属針切削で、例えばバッファ層14及び光吸収層20を所望の形状に加工することができる(第2のスクライブ工程)。なお、第2のスクライブ工程において、金属針切削の代わりに、例えばレーザー切削が実施されてもよい。次に、図1(J)に示すように、例えば例えば酸化亜鉛−アルミニウム合金ターゲット15aを用いたスパッタリング法で、バッファ層14の上に、合金層(図1(K)の透明電極層15)を形成する。
次に、図1(K)に示すように、例えば金属針切削で、例えば透明電極層15、バッファ層14及び光吸収層20を所望の形状に加工することができる(第3のスクライブ工程)。なお、第3のスクライブ工程において、金属針切削の代わりに、例えばレーザー切削が実施されてもよい。このような製造方法により、図1(L)の太陽電池10が得られる。ここで、第1〜第3のスクライブ工程が実施された太陽電池10は、例えば第1のスクラブ溝S1、第2のスクラブ溝S2、及び第3のスクラブ溝S3を有している。
図1(L)に示されるように、太陽電池10は、カルコパイライト型化合物(例えば、Cu(In,Ga)Se:CIGS)からなるCIGS光吸収層(p型の光吸収層20)を備える薄膜型の電池である。
太陽電池10は、例えば無アルカリガラス基板である基板11と、基板11上に形成された例えばモリブデン(Mo)金属層である裏面電極層12と、を更に備えることができる。ここで、裏面電極層12上には、例えばCIGS光吸収層である光吸収層20が形成されている。加えて、太陽電池10は、光吸収層20上に形成されたn型のバッファ層14と、バッファ層14上に形成された透明電極層15と、を更に備えることができる。
太陽電池10の上方から太陽光等の光が照射される時に、光吸収層20とバッファ層14との境界(即ち、p−n接合)付近(接合領域、空乏層)では、一対の電子及び正孔が生成又は励起される。励起された電子は、空乏層に起因する内部電界によってバッファ層14のうちのn型の領域(上側)に集合する一方、励起された正孔は、同様に、その内部電界によって光吸収層20のうちのp型の領域(下側)に集合する。言い換えれば、太陽電池10の上方から太陽光等の光が照射される時に、バッファ層14(n型の領域)に設けた透明電極層15と光吸収層20(p型の領域)に設けた裏面電極層12との間に電位差が生じる。なお、透明電極層15の上に電極(図示せず)を設けるとともに、光吸収層20の上にも電極(図示せず)を設けることができ、これにより、透明電極層15及び裏面電極層12は、それぞれ、負極及び正極を構成する。
図2(A)は、本発明に従う製造方法及び他の製造方法(比較例)によって製造された太陽電池のバッファ層に含まれる水酸化インジウムの量を示し、図2(B)は、本発明に従う製造方法及び他の製造方法(比較例)によって製造された太陽電池のバッファ層に含まれる酸化インジウムの量を示す。ここで、本発明に従う製造方法は、上述の水酸化インジウム生成工程及び酸化インジウム生成工程を含む一方、他の製造方法(比較例)は、水酸化インジウム生成工程を含まない点で、両者は、相違している。
なお、図2(A)及び図2(B)中の測定結果は、バッファ層中の組成をX線光電子分光法に基づき作成されたものである。図2(A)中の白い三角は、他の製造方法(比較例)に起因する水酸化インジウム量を示す一方、図2(B)中の白い円は、本発明に従う製造方法に起因する水酸化インジウム量を示す。加えて、図3(A)中の黒い三角は、他の製造方法(比較例)に起因する酸化インジウム量を示す一方、図3(B)中の黒い円は、本発明に従う製造方法に起因する酸化インジウム量を示す。
図2(A)及び図2(B)を参照するに、水酸化インジウム生成工程を実施することにより、バッファ層14に含まれる酸化インジウムの量及び酸化インジウムの量の双方が増加した。これは、水酸化インジウム生成工程を実施することにより、バッファ層14中に存在している未結合手を持つインジウムと水分とが化学反応して水酸化インジウムが生成するとともに、硫化インジウムの一部が水分と化学反応し、水酸化インジウムに変化したためであると考えられる。
加えて、このような本発明に従う製造方法によって製造された太陽電池10の逆方向飽和電流は、他の製造方法(比較例)によって製造された太陽電池の逆方向飽和電流が95%減少した値であった。これは、バッファ層14中の未結合のインジウムが減少したことにより欠陥が減少し、欠陥準位での励起キャリアの再結合が抑制できたためであると考えられる。同様に、このような本発明に従う製造方法によって製造された太陽電池10の開放電圧、短絡電流及び最大出力は、それぞれ、他の製造方法(比較例)によって製造された開放電圧が約0.9%増加した値、短絡電流が約2%増加した値、及び最大出力が約10%増加した値であった。
本発明は、上述の例示的な実施形態に限定されず、また、当業者は、上述の例示的な実施形態を特許請求の範囲に含まれる範囲まで、容易に変更することができるであろう。
10・・・太陽電池、11・・・基板、12・・・裏電極層、20・・・光吸収層、21・・・第1のプリカーサ層(インジウム層)、22・・・第2のプリカーサ層(銅−ガリウム合金層)、30・・・炉。

Claims (2)

  1. カルコパイライト型化合物及び硫化インジウム含有化合物をそれぞれ光吸収層及びバッファ層として有する太陽電池の製造方法であって、
    前記光吸収層が形成された基板を準備すること、
    化学浴堆積法で、前記光吸収層が形成された前記基板をバッファ層成膜液に浸して、前記光吸収層の上に前記バッファ層を形成すること、
    前記バッファ層が水酸化インジウムを更に含むように、20g/Kg(DA)以上40g/Kg(DA)以下の絶対湿度を有する雰囲気中で前記バッファ層を75℃以上85℃以下の第1の温度に保つこと、及び
    前記水酸化インジウムから変換される酸化インジウムを前記バッファ層が更に含むように、前記水酸化インジウムを含む前記バッファ層を150℃以上250℃以下の第2の温度に保つこと、
    を備えることを特徴とする太陽電池の製造方法。
  2. 前記バッファ層を前記第1の温度に保つことは、前記バッファ層が前記水酸化インジウムを更に含むように、前記絶対湿度を有する前記雰囲気中で前記バッファ層を前記第1の温度に少なくとも30分だけ保つことであることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池の製造方法。
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