JP2015143536A - 直動案内ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】本願発明は,ケーシングに形成した嵌挿孔にリターン路を形成するスリーブを嵌挿し,スリーブの可撓性と剛性を確保してローラをリターン路でスムーズに転走させる。
【解決手段】ケーシングに形成された嵌挿孔にリターン路を形成するスリーブ7を嵌挿する。スリーブ7は,長手方向両端の円筒部27,円筒部27間に位置するローラをガイドする一対の柱部26と可撓柱部25,柱部26と可撓柱部25との間に形成されるスリット9,及び円筒部27の端部に設けられた凹凸嵌合部34を有する。可撓柱部25は,外側が曲面に形成された凸部35と,凸部35間でリターン路の転走壁面を備えた凹部36とが長手方向に交互に位置して弾性変形可能に形成されている。
【選択図】図4

Description

この発明は,長尺な軌道レール及び該軌道レール上に転動体を介して相対移動するスライダから構成され,特に,リターン路を形成するスリーブを備えたローラ形式の直動案内ユニットに関する。
近年,半導体製造装置,精密機械,測定・検査装置,医療機器,ロボット,組立装置,搬送機械,マイクロマシーン等における直線往復運動機構等の各種の装置は,省エネであり,装置そのものの構造が小形でコンパクトにして効率化が図られている。そこで,その各種の装置の摺動部に組み込まれる直動案内ユニットについても,小形でコンパクトにして,負荷容量が大きく,スライダが軌道レール上を滑らかに相対摺動できることが求められている。また,直動案内ユニットとして,負荷容量を大きく構成するには,ローラ形式が好ましく,そのローラ形式の直動案内ユニットについても,小形でコンパクトなスライダが短小形のタイプに構成されていることが求められている。
本出願人は,直動転がり案内ユニットとして,ケーシングのリターン孔に挿嵌したスリーブによってリターン路を形成し,スリーブを弾性変形可能に構成して転動体の摺動抵抗を吸収し,転動体のスムースな転走を確保するものを開発した。該直動転がり案内ユニットは,ケーシングのリターン孔にはその全長にわたって延び且つ円筒ころのリターン路を形成するスリーブが挿嵌され,リターン孔の壁面とスリーブの小径部の外面との間にはスリーブが弾性変形できる隙間が設けられている。スリーブにはその長手方向にスリットが形成され,スリーブの両端部がケーシングのリターン孔に保持され,スリーブの中間部が弾性変形してローラの摩擦抵抗を吸収し,スライダの軌道レール上の円滑な摺動を実現している(例えば,特許文献1参照)。
また,本出願人は,直動案内ユニットとして,リターン路を形成するパイプの剛性をアップし,リターン路を転走する転動体に潤滑剤を安定して供給し,メンテナンスフリーを達成するものを開発した。該直動案内ユニットにおいて,リターン路はケーシングの嵌挿孔に配設されたパイプの通し孔で形成される。パイプは,凹欠部を形成したパイプ本体と凹欠部に嵌め合わされた成形体の多孔質部材とから構成されている。転動体の円筒ころが多孔質部材に接してリターン路を転走する時に,円筒ころに潤滑剤が付着して供給される(例えば,特許文献2参照)。
更に,本出願人は,直動案内ユニットについて,ケーシングのリターン孔に嵌挿したスリーブによってリターン路を形成したものを開発した。該直動案内ユニットは,小形でコンパクトな短小形であり,ケーシングに形成した嵌挿孔にリターン路を形成する筒体を嵌挿し,転動体をリターン路でスムーズに転走させる。リターン路を形成する筒体は,ケーシングに形成された嵌挿孔に隙間を有して嵌挿されている。筒体は,長手方向に互いに対向する両端支持梁部と片持ち梁部を備えている。両端支持梁部と片持ち梁部とは,リターン路を転走する転動体のローラの押圧力を受けて弾性変形可能に構成されている。両端支持梁部は,筒体の両端部にあって筒体の外周部に成る端支持部に支持され,また,片持ち梁部は,一端が筒体の中央部の中央支持部に支持され且つ他端が自由端に形成されている(例えば,特許文献3参照)。
特開平9−72335号公報 特開2006−105310号公報 特開2013−92236号公報
上記直動転がり案内ユニットは,ケーシングのリターン孔の壁面とスリーブ中間の小径部外面との間に隙間を設け,スリーブ長手方向にスリットを形成したものであるが,スリーブの中間部は弾性変形してローラの摩擦抵抗を吸収し,スライダの円滑な摺動を実現している。しかしながら,上記直動転がり案内ユニットは,弾性変形部を薄肉にして変形し易くすると弾性変形量も大きくなるが,スリーブとリターン孔との間の隙間が大き過ぎると,スリーブの弾性変形が大きくなり過ぎ,スリーブ内を転走するローラの上下移動量が大きくなり,ローラ同士の接点角度が大きくなり,ローラ間の摩擦でロックする可能性が生じ,また,ケーシングのリターン孔を小径にして隙間を小さくすると,弾性変形したスリーブのバックアップ部が金属のケーシングであるので,スリーブのそれ以上の変形ができず,ローラの摩擦抵抗を吸収できなくなるという問題が生じる。
また,例えば,図20−図23に示す直動案内ユニットは,ケーシングに形成されたリターン孔8Aにスリーブ7Aを嵌挿してリターン路20Aを形成した構造を有している。リターン孔8Aとスリーブ7Aとの間には,隙間37Aが形成されている。スリーブ7Aは,両端部の円筒部27A,円筒部27A間に延びる一対の柱部26A,円筒部27A間に延びる一対の可撓柱部25A,及び円筒部27Aの端部に設けられた凹凸嵌合部材34Aから構成されている。スリーブ7Aは,可撓柱部25Aの幅方向中央部で二分割された一対の半割スリーブから構成されている。また,可撓柱部25Aに適度なばね性を与えるため,長手方向中央部に1個の凸部53Aがリターン孔8Aとの間に隙間37aを有して形成されている。スリーブ7Aは,ケーシング3Aに形成されたリターン孔8Aに嵌挿されてリターン路20Aを形成しており,ローラ10がリターン路20Aを転走する際にローラ10が詰まる現象が発生すると,凸部53Aがリターン孔8Aに当接してそれ以上の撓みを防止するように構成されている。しかしながら,スリーブ7Aは,スケールダウンした構成では,スリーブは小形で短く薄肉になり,耐久性がなくなり,また,ショートタイプのスライダでは,スリーブの長さが小形で短くなって変形し難く,ローラの摩擦抵抗を吸収し難く,スライダの摺動抵抗の変動が大きくなるという問題がある。一方,スリーブ7Aの可撓柱部25Aを薄肉にして弾性変形し過ぎると,可撓柱部25AGA過度に撓んで,スリーブ7A内のローラ10は,上下移動量が大きくなり,ローラ10がスリーブ7A内でロックする可能性が生じるという問題があった。
また,本出願人は,図24−図27に示す直動案内ユニットは,ケーシングに形成されたリターン孔8Bと薄肉のスリーブ7Bとの間の隙間37Bに別体の調整用のカバー54を組み合わせた構造のものを先に開発した。スリーブ7Bは,両端部の円筒部27B,円筒部27B間に延びる一対の柱部26B,円筒部27B間に延びる一対の可撓柱部25B,及び円筒部27Bの端部に設けられた凹凸嵌合部材34Bから構成されている。スリーブ7Bは,可撓柱部25Bの幅方向中央部で二分割された一対の半割スリーブから構成されている。また,可撓柱部25Bには,長手方向中央部に1個の凸部53Bを備えており,凸部53Bはカバー54に形成された中央孔55に挿入配置されている。カバー54は,スリーブ7Bの弾性変形量を調節しながら,スリーブ7Bのバックアップ部品として可撓柱部25Bの外面56とリターン孔8Bとの間で緩衝材として機能するものである。スリーブ7Bは,ケーシング3Bに形成されたリターン孔8Bに嵌挿されてリターン路20Bが形成されており,ローラ10がリターン路20Bを転走する際にローラ10が詰まる現象が発生すると,ローラ10のリターン路20B内での上下移動量が大きくなる。カバー54は,リターン孔8Bに当接して可撓柱部25Bがそれ以上撓むのを防止するように構成されている。また,上記の直動案内ユニットは,スリーブ7Bに関する発明であり,スリーブ7Bの可撓柱部25Bの凹欠部に配設されたカバー54を多孔質成形体に構成し,リターン路20Bへの潤滑剤の供給するように構成でき,それによって潤滑のメンテナンスフリーを達成することもできる。しかしながら,スリーブ7Bは,カバー54の分だけ部品点数が多くなり,ユニットそのもののコストがアップしていた。また,リターン孔8Bにカバー54の組み込みを忘れると,カバー54がリターン孔8Bに無いことによるスリーブ7Bの可撓柱部25Bが撓み過ぎて,ローラ10がリターン路20B内でロックする可能性が生じるという問題がある。
この発明の目的は,上記の課題を解決することであり,小形でコンパクトな直動案内ユニットを実現する上で小形で全長が短いスライダに適用することができ,ケーシングに形成した嵌挿孔に嵌挿したスリーブにリターン路を形成し,スリーブ両端部に挟まれた中間の長手方向に一対の柱部と一対の可撓柱部とを周方向に配設し,ローラをリターン路にスムーズに転走させるため,複数の凸部と凹部とを可撓柱部の長手方向に交互に形成して可撓柱部が小さな力でも逐次にスムーズに弾性変形して撓むことでローラの摩擦抵抗を吸収し,滑らかな循環を実現すると共に,凸部で同時に弾性変形量を小さく抑えて剛性を確保し,可撓柱部間に柱部を設けてスリーブに剛性を持たせ,それによって,スリーブの耐久性と柔軟性を確保し,更に,スリーブの成型時に可撓柱部に形成される転走壁面の長手方向形状が大きな曲率半径の円弧形状に形成し,成形後に収縮して可撓柱部の転走壁面がリターン路内側に倒れ込み,通路が狭くなってローラが通過し難くなる不良品の発生を防止し,また,スライダの軌道レールに対するスムーズな相対摺動移動を確保し,小形化,コンパクト化された装置に使用して好ましい直動案内ユニットを提供することである。
この発明は,長手方向に沿って第1軌道面が形成された軌道レール及び前記軌道レールに複数の転動体を介して相対摺動自在なスライダから成り,前記スライダは,前記軌道レールの前記第1軌道面に対向した第2軌道面が形成され且つ前記第1軌道面と前記第2軌道面との間に形成される軌道路に沿って平行なリターン路が形成されたケーシング,前記ケーシングの両端面にそれぞれ取り付けられ且つ前記軌道路と前記リターン路とを連通する方向転換路が形成されたエンドキャップ,前記軌道路と前記リターン路と一対の前記方向転換路とで成る循環路を転走する複数の前記転動体であるローラ,及び前記リターン路が前記ケーシングに形成された嵌挿孔に挿通された長手状のスリーブを有することから成る直動案内ユニットにおいて,
前記スリーブは,全長にわたって貫通する通し孔で前記リターン路が形成されており, 前記スリーブは,長手方向両端にそれぞれ位置する円筒部,前記円筒部間で長手方向に対向して延び且つ前記ローラの端面をガイドする一対の柱部,前記円筒部間で前記柱部間に位置して長手方向に対向して延び且つ前記ローラの転動面が転走する一対の可撓柱部,前記柱部と前記可撓柱部とのそれぞれの間で長手方向全長にわたって形成されるスリット,及び前記円筒部の端部に設けられ且つ前記エンドキャップの端面に形成された第1凹凸嵌合部に相補的に嵌合する第2凹凸嵌合部を有し,
前記可撓柱部は,前記ケーシングの前記嵌挿孔の内径に対して予め決められた所定の隙間を有する外側の曲面に形成された凸部と,該凸部間で凹んで前記リターン路の転走壁面から予め決められた所定の肉厚を有する底面に形成された凹部とが長手方向に交互に位置して弾性変形可能に形成されていることを特徴とする直動案内ユニットに関する。
この直動案内ユニットは,前記スリーブの前記通し孔が断面矩形形状に形成されており,前記ローラの前記転動面が対向する前記可撓柱部の平らな前記転走壁面を転走し,前記ローラの前記端面が対向する前記柱部の内側の平らな案内壁面にガイドされる。また,前記可撓柱部に形成された前記凸部と前記凹部は,対向する前記可撓柱部に形成された前記凸部と前記凹部に互いに対応して位置しているものである。
また,この直動案内ユニットにおいて,前記可撓柱部の幅寸法は前記リターン路を転走する前記ローラの前記転動面の幅寸法より小さく,前記柱部の幅寸法は前記リターン路を転走する前記ローラの前記端面の幅寸法より小さく形成され,隣接する前記可撓柱部と前記柱部との間に前記スリットが形成されているものである。
また,前記可撓柱部に形成された前記凸部と前記凹部は,長手方向に互いに等間隔に形成されている。更に,前記可撓柱部に形成された前記凸部の間隔は,前記リターン路を転走する前記ローラの直径に実質的に等しく形成されている。
また,,前記スリーブは,一対の前記可撓柱部の中央位置で二分割に形成された一対の半割スリーブを合わせ面で整合して構成され,前記半割スリーブの前記合わせ面の両端には凹凸嵌合して位置決めされる係合凸部と係合凹部とが形成されている。
また,この直動案内ユニットでは,前記ローラが転走する前記可撓柱部で形成された前記転走壁面は,前記ローラが前記リターン路をスムーズに転走するため前記リターン路の端部位置に対して中央位置が膨らむ形状に形成されているものである。更に,前記可撓柱部に形成された前記転走壁面は,前記リターン路の前記端部位置に対する前記中央位置の膨らみ量は,実質的に0.05〜0.1mmの予め決められた範囲内に設定されている。また,前記スリーブの前記可撓柱部で形成された前記凸部は,前記可撓柱部がスムーズに撓むことができるように長手方向傾斜面に形成され,長手方向前後の前記傾斜面同士が成す角度は実質的に30°に形成されているものである。
この発明による直動案内ユニットは,上記のように,スリーブを一対の柱部と一対の可撓柱部とで形成し,柱部と可撓柱部との間にスリットを形成したので,スリットの存在で一対の可撓柱部が上下方向に弾性変形可能になり,また,可撓柱部は凸部と凹部とを長手方向に交互に位置させて形成することにより,スリーブは,肉厚の柱部を可撓柱部間に設けて耐久性を確保でき,可撓柱部を凸部と凹部とを交互に備えることによって凹部で弾性変形し易くて広がり易い構造になると共に,凸部で剛性を確保することができる。それによって,スリーブは,可撓柱部が上下方向に弾性変形してローラの摩擦抵抗を吸収してローラをスムーズに転走させることができ,スライダの軌道レール上での相対摺動が良好になる。また,スリーブにおける可撓柱部に順次に位置する凸部と凸部間の凹部を形成し,ケーシングの嵌挿孔の壁面とのスリーブの凸部の外面の曲面との隙間を凸部のサイズで適正に調整して形成でき,スリーブの可撓柱部の変形を小さく抑え,リターン路の転走壁面間の広がりを個々のローラに対して凹部で逐次に小刻みに弾性変形してローラの変動を最小限に抑制でき,ローラ同士の摩擦抵抗による詰まりでローラのロック現象が発生するのを防止できる。また,スリーブの可撓柱部に連続する凹凸部を形成しているので,可撓柱部が全域にわたって拡がった後でも,2つの凸部に挟まれた凹部が弾性変形可能になり,ローラの摩擦抵抗が小さくなり,また,スリーブの押し広げる力が小さい時は弾性変形し易く,ローラの摩擦抵抗を吸収し易く,更に,ローラの摩擦抵抗が大きくなりスリーブが受ける力が大きくなると,スリーブの荷重に対する抵抗力が大きくなって弾性変形量は小さくなり,ローラ同士の摩擦によるロック現象を防止できる。また,スリーブは,リターン路入口からスリーブ中央に向って僅かに拡がった形状,即ち,ローラが転走する転走壁面を構成する円筒部間の可撓柱部の中央部をスリーブの成形時に僅かに拡がった形状に形成されているので,ローラがスリーブのリターン路内に入り易く,リターン路でのローラがスムーズに転走することができる。
また,この直動案内ユニットでは,可撓柱部に形成された凸部の先端位置の幅寸法は,ローラ直径寸法よりも小さく,例えば,ローラ直径の約40%であり,可撓柱部の凸部とケーシングの嵌挿孔の壁面との隙間量が許容できるローラ間の縮んだ距離まで可撓柱部が弾性変形できるように設定されている。この直動案内ユニットは,リターン路を形成するスリーブの構成において,ケーシングの嵌挿孔とスリーブ外形との隙間に,従来のような隙間調整用部品であるスリーブ外周用カバーが不要になり,部品点数を削減でき,カバーの組み込み忘れによる不良品発生を防止できる。また,スリーブについて,転走壁面の長手方向形状を円弧形状にわずかに膨らむように形成することによって,スリーブの成形後に収縮があっても転走壁面のリターン路への倒れ込みを予防することができ,可撓柱部の転走壁面間がローラ直径よりも狭くなることがなく,ローラが転走面間に挟まれて通過し難くなることがなく,ローラの循環の摩擦抵抗になることも無い。
この発明による直動案内ユニットの一実施例を示し,スライダの一部を切断した断面部分を含む斜視図である。 図1の直動案内ユニットからエンドキャップを取り外したケーシングと軌道レールを示す正面図である。 図2の直動案内ユニットのA−A位置における循環路の位置でのスライダを示す断面図である。 図1の直動案内ユニットに組み込まれたスリーブを示す斜視図である。 図3のスライダのB−B位置におけるスリーブとその近傍を示す断面図である。 図3のスライダのC−C位置におけるスリーブとその近傍を示す断面図である。 図5のスライダのD−D位置におけるスリーブとその近傍を示し,スリーブの合わせ面における断面を示す断面図である。 図7のスリーブで形成されたリターン路内にローラが詰まった状態になった場合にスリーブを構成する可撓柱部が弾性変形した状態を誇張して示す断面図である。 図8に示すスリーブの可撓柱部の変形状態よりも更に変形した状態を誇張して示す断面図である。 図9のスリーブにおけるE領域を示す拡大断面図である。 この発明による直動案内ユニットにおけるスリーブを構成する半割スリーブを示す側面図である。 図11の半割スリーブを構成する柱部側から見た側面図である。 図11の半割スリーブを構成する可撓柱部側から見た側面図である。 図11の半割スリーブを端部側から見た端面図である。 図11の半割スリーブを拡大して示す側面図である。 図13の半割スリーブにおけるK領域を示す拡大側面図である。 図11のH−H位置で断面して半割スリーブを示す断面図である。 図11のI−I位置で断面して半割スリーブを示す断面図である。 図12の半割スリーブにおけるJ領域を示す拡大側面図である。 従来の直動案内ユニットに組み込まれたスリーブの一例を示す斜視図である。 図20のスリーブのL−L位置で断面してスリーブを示す断面図である。 図20のスリーブのM−M位置の合わせ面における断面であって,半割スリーブを示す側面図である。 図22の半割スリーブで形成されたリターン路内にローラが詰まった状態になった場合に半割スリーブを構成する可撓柱部が弾性変形した状態を説明する説明図である。 従来の直動案内ユニットに組み込まれたスリーブの別の例を示す斜視図である。 図24のスリーブのN−N位置で断面してスリーブを示す断面図である。 図25のスリーブのP−P位置の合わせ面における断面であって,半割スリーブを示す側面図である。 図26の半割スリーブで形成されたリターン路内にローラが詰まった状態になった場合に半割スリーブを構成する可撓柱部が弾性変形した状態を説明する説明図である。
以下,図面を参照して,この発明による直動案内ユニットの一実施例について説明する。この直動案内ユニットは,図1〜図3に示すように,転動体がローラ10で成る4条列ローラタイプであり,軌道レール1の幅が約15mm程度の小形であって,スライダ2がフランジタイプであり,スライダ長さが短いコンパクトタイプに構成されている。
この直動案内ユニットでは,スライダ2に他の機器を固定するための取付け用ねじ孔19が幅方向に形成されたものである。この直動案内ユニットは,両側面46の長手方向に沿って延びる逃げ溝47に形成された一対の軌道面16(第1軌道面)がそれぞれ形成された軌道レール1,及び軌道レール1に跨架して転動体であるローラ10を介して相対摺動自在なスライダ2から構成されている。スライダ2は,軌道レール1の軌道面16に対向して軌道面17(第2軌道面)がそれぞれ形成され且つ軌道面16と軌道面17との間に形成される負荷路の軌道路21に沿って平行に延びる無負荷路の一対のリターン路20がそれぞれ形成されたケーシング3,ケーシング3の両端面24にそれぞれ取り付けられ且つ軌道路21とリターン路20とをそれぞれ連通する無負荷路の円弧状の一対の方向転換路15がそれぞれ形成されたエンドキャップ4,及び軌道路21とリターン路20と一対の方向転換路15とで構成される循環路30を転走する複数の転動体であるローラ10を有している。また,ケーシング3の袖部48には,それぞれ形成された一対の嵌挿孔8が形成されており,嵌挿孔8には,通し孔でリターン路20を形成する長手状のパイプ状のスリーブ7がそれぞれ挿通されている。スリーブ7の内部には,ローラ10が転走できるように,断面矩形のリターン路20が形成されている。
この直動案内ユニットは,図2に示すように,ケーシング3が軌道レール1上に位置する本体部49と,軌道レール1に跨架した状態で本体部49の幅方向両側から軌道レール1の側面46に沿って延びる両袖部48から構成されている。ケーシング3の両袖部48には,軌道路21が二条列ずつ合計四条列に形成され,軌道路21のそれぞれに方向転換路15が連通し,方向転換路15のそれぞれにリターン路20が連通されて,軌道路21,方向転換路15及びリターン路20によって一対の循環路30がそれぞれ形成されている。この直動案内ユニットでは,ケーシング3の袖部48の一対の循環路30のうち一方の循環路30を転走するローラ10は,スライダ2の下方向負荷を受ける下側の軌道路21からケーシング3の上側のリターン路20に循環し,また,他方の循環路30を転走するローラ10は,スライダ2の上方向負荷を受ける上側の軌道路21からケーシング3の下側のリターン路20に循環するように構成されている。また,この直動案内ユニットは,図1〜図3に示されるように,エンドキャップ4の外端面に配設され且つ軌道レール1とスライダ2との隙間をシールするリップ部を備えて芯金43で補強されたエンドシール12,及びケーシング3とエンドキャップ4との下面に下面シール22が配置され,シール構造に形成されている。スライダ2は,ケーシング3にエンドキャップ4とエンドシール12を固定すること,具体的には,固定ねじ28をエンドキャップ4とエンドシール12の取付け用孔に通してケーシング3の取付け用ねじ孔29に締め込むことによって一体に組み付け構成されている。軌道レール1には,図示していないが,ベース,ベッド等の他の部材に取り付けるため,ボルトを挿通する取付け用孔が長手方向に隔置して形成されている。また,ケーシング3には,スライダ2に機器,ワーク,取付体等の相手部材を固定するため取付け用ねじ孔19が形成されている。エンドキャップ4は,方向転換路15の外周部を形成するエンドキャップ本体5,及びエンドキャップ本体5の収容部45に嵌入されて方向転換路15の内周部を形成するスペーサ6から構成されている。
また,この直動案内ユニットにおいて,方向転換路15は,エンドキャップ4の両袖部にたすき掛けに交差状態にそれぞれ形成され,図1〜図3に示すように,長円状でなる外側の方向転換路15Lと短円状でなる内側の方向転換路15Sとが互いにたすき掛けに交差状態に形成されており,一対の循環路30は,一方が方向転換路15L,軌道路21,リターン路20,及び方向転換路15Sで構成され,また,他方が方向転換路15S,軌道路21,リターン路20,及び方向転換路15Lで構成されている。軌道路21を転走するローラ10は,循環路30を転走する転動面50とその両端の端面51から構成されている。ローラ10は,保持板23によってローラ10の端面51が保持され,スライダ2を軌道レール1から外した場合に,スライダ2から脱落することが無いように構成されている。保持板23は,保持バンド13によりケーシング3の軌道面17間に保持され,保持バンド13の両端がエンドキャップ4のバンド溝に嵌入して係止することによってスライダ2に固着されている。この直動案内ユニットは,エンドシール12の端面にグリースニップル14が取り付けられ,エンドキャップ4の給油孔に連通しており,図1及び図3に示すように,エンドキャップ4の反ケーシング側端面の凹部39には潤滑剤を含浸した貯油部を備えた潤滑部材11が配設されて,潤滑部材11の導出部を方向転換路に露出している。貯油部は,エンドキャップ4内の方向転換路15のうち長い方の方向転換路15Lの円弧位置の外側壁面に露出しており,方向転換路15を転走するローラ10は,潤滑部材11の露出部に接触して給油される。潤滑部材11の貯油部は,例えば,超高分子量の合成樹脂微粒子を押し固めた状態で加熱成形して合成樹脂微粒子間が連通状態になっている焼結樹脂部材等の多孔質成形体から成り,潤滑剤を含浸することができる。従って,この直動案内ユニットは,方向転換路15を転走するローラ10に潤滑剤が供給されるので,給油されたローラ10が軌道路21を転走することによって軌道路21に潤滑剤が給油されるように構成され,小形でコンパクトな短小形にあっても多量の潤滑剤を保留できる構造に構成されており,潤滑剤のメンテナンスフリーが達成される。
この発明による直動案内ユニットは,特に,ケーシング3に形成された嵌挿孔8に挿通され且つ全長にわたって貫通する通し孔でリターン路20が形成されたスリーブ7に特徴を有している。スリーブ7は,弾性変形可能な合成樹脂材料によって小形でコンパクトに形成されており,特に,図4〜図19に示すように,長手方向両端にそれぞれ位置する円筒部27,円筒部27間で長手方向に対向して延び且つローラ10の端面51をガイドする一対の柱部26,円筒部27間で柱部26間に位置して長手方向に対向して延び且つローラ10の転動面50をガイドする一対の可撓柱部25,柱部26と可撓柱部25とのそれぞれの間で長手方向全長にわたって形成されるスリット9,及び円筒部27の端部に設けられ且つエンドキャップ4の端面に形成された凹凸嵌合部44(第1凹凸嵌合部)に相補的に嵌合する凹凸嵌合部34(第2凹凸嵌合部)を有していることを特徴とする。また,可撓柱部25は,特に,ケーシング3の嵌挿孔8の内径に対して予め決められた所定の隙間37を有する外側が曲面32に形成された凸部35と,凸部35間で凹んでリターン路20の転走壁面18から予め決められた所定の肉厚を有する底面31に形成された凹部36とが長手方向に交互に位置して弾性変形可能に形成されていることを特徴としている。また,この直動案内ユニットは,スリーブ7の通し孔が断面矩形形状に形成されており,ローラ10の転動面50が対向する可撓柱部25の平らな転走壁面18を転走し,また,ローラ10の端面51が対向する柱部26の内側の平らな案内壁面33にガイドされるように構成されている。
この直動案内ユニットにおいて,図7には,ローラ10がリターン路20をスムーズに転走してローラ10が詰まっておらず,可撓柱部25には弾性変形が生じていない状態が示されている。図8には,ローラ10がリターン路20内で詰まった状態でスリーブ7の可撓柱部25が弾性変形した状態が示されている。図8に示すように,可撓柱部25の全域が弾性変形して拡がった後,2つの凸部35に挟まれた凹部36が弾性変形可能になり,小さな力に対しては弾性変形し易く,可撓柱部の全域が弾性変形して拡がる状態になる。この直動案内ユニットでは,図9に示すように,可撓柱部25に更に大きな力が作用すると,2つの凸部35に挟まれた凹部36が弾性変形するが,凹部36の両側に凸部35が位置することによって外力に対する抵抗力が大きくなり,変形量が小さくなり,ローラ列が詰まりすぎないように,可撓柱部25の弾性変形を規制することになる。スリーブ7は,この実施例では,図6及び図7に示すように,例えば,円筒部27の外周部の直径Dが4.6mm,スリーブ7の長さLが24mm,リターン路20を構成する通し孔の短辺は2.1mm,通し孔の長辺Wは2.6mmである。また,スリーブ7について,可撓柱部25に形成された凸部35と凹部36は,対向する可撓柱部25に形成された凸部35と凹部36に互いに対応して位置している。また,可撓柱部25の幅寸法は,リターン路20を転走するローラ10の転動面50の幅寸法より小さく,柱部26の幅寸法は,リターン路20を転走するローラ10の端面51の幅寸法より小さく形成されている。言い換えれば,一対の可撓柱部25間の幅寸法である短辺Hは,ローラ10の直径より僅かに大きく,一対の柱部26間の幅寸法である長辺Wは,ローラ10の長さより僅かに大きく形成されている。また,柱部26の幅寸法は,ローラ10の直径即ち端面51の長さより僅かに小さく,可撓柱部25の幅寸法は,ローラ10の転動面50の長さより僅かに小さく,それによって,可撓柱部25と柱部26との側面間にスリット9が形成され,このスリット9即ち隙間の存在によって可撓柱部25が弾性変形可能になる。
また,可撓柱部25に形成された凸部35と凹部36は,長手方向に互いに等間隔に形成されている。更に,可撓柱部25に形成された凸部35の間隔は,リターン路20を転走するローラ10の直径に実質的に等しく形成されている。また,スリーブ7の可撓柱部25で形成された凸部35は,可撓柱部25がスムーズに撓むことができるように,長手方向傾斜面に形成されている。傾斜面38の長手方向前後の傾斜面38同士が成す角度θは,具体的には,例えば,実質的に30°に形成されている。また,可撓柱部25に設けた凸部35の先端位置の幅寸法は,ローラ直径寸法よりも小さく,例えば,ローラ直径の約40%に形成されている。
この直動案内ユニットでは,スリーブ7は,一対の可撓柱部25の中央位置で合わせ面40で二分割に形成された一対の半割スリーブ7Hから構成され,それぞれの半割スリーブ7Hの合わせ面40で整合して構成されている。半割スリーブ7Hの合わせ面40の両端には,凹凸嵌合して位置決めされる係合凸部41と係合凹部42とが形成されている。スリーブ7は,半割スリーブ7Hの合わせ面40で整合させて,係合凸部41と係合凹部42とを係合させることによって,半割スリーブ7Hが位置決めされて構成されている。
また,この直動案内ユニットでは,スリーブ7は,合成樹脂材料で一体成形されたものであり,スリーブ7の可撓柱部25で形成されるリターン路20における転走壁面18は,ローラ10がリターン路20をスムーズに転走するため,リターン路20の端部位置に対して中央位置が膨らむ形状に形成されている。スリーブ7の可撓柱部25で形成される転走面である転走壁面18は,具体的には,例えば,リターン路20の両端部位置に対する中央位置の膨らみ量は,実質的に0.05〜0.1mmの予め決められた範囲内に設定され,中央位置が膨らむ円弧形状に形成されている。言い換えれば,可撓柱部25の転走壁面18の長手方向における半径寸法に関しては,図15に示すように,リターン路20の端部即ちスリーブ入口の転走壁面18の間の寸法をHe,及びスリーブ中央位置の転走壁面18の間の寸法をHcとすると,可撓柱部25間の半径寸法の長手方向における差は,(Hc- He)/ 2=0.05〜0.1mmになるように設定されている。可撓柱部25は,その長手方向における中央位置を膨らませた形状に形成することによって,スリーブ成形時に収縮変形した時に,転走壁面18がリターン路20の内側に倒れ込むことによってリターン路20が狭くなることを防止することができる。
次に,この直動案内ユニットについて,図3の循環路30を例にして,スリーブ7内でのローラ列の動きについて説明する。この直動案内ユニットにおいて,循環路30は,軌道路21とリターン路20の直線路と,方向転換路15の曲線路とを組み合わせたものであり,循環路30内を転走する転動体であるローラ10間の隙間量は,絶えず変化している。図3に示すように,スライダ2が矢印V方向に移動する時,無負荷路の方向転換路15Lにあるローラ10は,負荷路の軌道路21の入口部分Qに侵入し難い状態になる。スライダ2の軌道路21は,ローラ10が侵入し易くするために,軌道路21の端部であるケーシング3にクラウニングが施されている。無負荷路の循環路30である方向転換路15Lから負荷路の循環路30である軌道路21にローラ10が入る時の抵抗力は,そのローラ10の後ろに続く無負荷路のローラ10に対して反力として作用する。無負荷路のリターン路20と方向転換路15L及び15Sにあるローラ10は,負荷路に侵入しようとするローラ10から受ける反力と,負荷路の軌道路21から無負荷路の方向転換路15Sに出ようとするローラ10が進行方向前方のローラ10を押す力を受ける。ここで,ローラ列が進行方向の前後から受ける力を押圧力とすると,無負荷路内で,進行方向に移動できないローラ10は,スリーブ7内のリターン路20の転走面である転走壁面18を押圧し,スリーブ7の中央部付近のローラ10が互い違いの向きで転走壁面18を押し拡げ,可撓柱部25が弾性変形する。即ち,可撓柱部25は,転走壁面18間が拡がるように弾性変形し,それによって,リターン路20内のローラ列は,ローラ10の中心間距離が縮まることになる。この時,スライダ2は,必然的に縮まった距離の2倍分だけ移動することになる。軌道路21の入口で抵抗力を受けていたローラ10は,軌道路21に侵入可能になり,軌道路21に入ったローラ10の後ろに続く無負荷路の方向転換路15Lに位置するローラ10に作用していた反力が解消される。また,後ろから押されるローラ10は,進行方向に進み,押圧力は解消されることになり,リターン路20内でのローラ10の詰まりは解消される。この直動案内ユニットでは,ローラ10についての転動状態の上記の一連の現象は,ローラ10が負荷路の軌道路21と無負荷路の方向転換路15L及び15Sを出入りすると,繰り返し瞬時に行われる。
次に,この直動案内ユニットにおいて,リターン路20を形成するスリーブ7の弾性変形について説明する。スリーブ7は,リターン路20内のローラ10に転走壁面18を押され,転走壁面18を有する可撓柱部25が弾性変形する。リターン路20において,ローラ10の詰まりがきつくなると,可撓柱部25における凸部35の外面32は,ケーシング3の嵌挿孔8の内周面に接触するまで弾性変形することになる。可撓柱部25における凸部35の外面32と,ケーシング3の嵌挿孔8の内周面との隙間量は,許容できるローラ列の長さまで,可撓柱部25が弾性変形できるように設定している。許容できるローラ列の詰まりは,実験の結果得たものである。図6に示すように,スリーブ7の可撓柱部25の位置の外径をH1,リターン路20の転走壁面18間をH,ローラ直径をDW,ケーシング3の嵌挿孔8の直径をD1とすると,図5に示すように,ケーシング3の嵌挿孔8とスリーブ7の可撓柱部25との隙間(D1−H1)は上下でa+dであり,リターン路20の転走壁面18間とローラ直径との隙間(H−DW)は上下でb+cであり,これらの隙間のトータルの隙間量(D1−H1+H−DW)は,a+d+b+cになる。この実施例では,例えば,ローラ10の直径D1がφ2の場合に0.55mm,φ2.5の場合に0.75mm,φ3の場合に0.89mm,及びφ3.5の場合に0.99mmである。ところで,スリーブ7のリターン路20内で,ローラ10が詰まり過ぎると,弾性変形した可撓柱部25が復元する力よりもローラ10同士の摩擦が大きくなり,かみ合って動かなくなり,ローラ10の循環がロックする可能性がある。この発明による直動案内ユニットでは,スリーブ7は,可撓柱部25に凸部35と凹部36とが連続して交互に凹凸を形成しているので,交互に存在する薄肉部の凹部36の作用によって,図10に示すように,個々のローラ10に対して転走壁面18の凹部36が弾性変形して,凹部36の上面である底面31が膨出状態なってローラ10のリターン路20での詰まりを解消するように形成されている。可撓柱部25における凸部35の外面32と,ケーシング3の嵌挿孔8の壁面の隙間量を小さくして弾性変形量を抑えるために,凸部35と凹部36とを連続して交互に形成している。スリーブ7におけるリターン路20の無負荷路のローラ列は,前に説明した現象で進行方向の前後から押圧力を受ける。そして,図7に示すスリーブ7内のローラ列に前後方向から押圧力が作用してローラ10が詰まり,図8に示すように,ローラ列の長さは短くなる現象となるが,上記のように可撓柱部25の弾性変形でローラ10のリターン路20での詰まりは直ちに小刻みに解消することになる。この直動案内ユニットでは,リターン路20の長さ,ローラ10の直径,ローラ10の本数,スリーブ7が弾性変形可能な隙間などによって,ローラ列の長さの変化量は異なる。
この発明による直動案内ユニットは,半導体製造装置,精密機械,測定・検査装置,医療機器,各種ロボット,各種組立装置,搬送機械,工作機械,マイクロマシーン等の各種装置における摺動部に組み込んで利用して好ましいものである。
1 軌道レール
2 スライダ
3 ケーシング
4 エンドキャップ
7 スリーブ
7H 半割スリーブ
8 嵌挿孔
9 スリット
10 ローラ(転動体)
11 潤滑部材
15 方向転換路
16 軌道面(第1軌道面)
17 軌道面(第2軌道面)
18 転走壁面
20 リターン路
21 軌道路
24 ケーシングの端面
25 可撓柱部
26 柱部
27 円筒部
30 循環路
31 底面
32 外面(曲面)
33 案内壁面
34 凹凸嵌合部(第2凹凸嵌合部)
35 凸部
36 凹部
37 隙間
38 傾斜面
40 合わせ面
41 係合凸部
42 係合凹部
44 凹凸嵌合部(第1凹凸嵌合部)
46 軌道レールの側面
50 ローラの転動面
51 ローラの端面
また,例えば,図20−図23に示す直動案内ユニットは,ケーシングに形成されたリターン孔8Aにスリーブ7Aを嵌挿してリターン路20Aを形成した構造を有している。リターン孔8Aとスリーブ7Aとの間には,隙間37Aが形成されている。スリーブ7Aは,両端部の円筒部27A,円筒部27A間に延びる一対の柱部26A,円筒部27A間に延びる一対の可撓柱部25A,柱部26Aと可撓柱部25Aとの間に延びるスリット9A,及び円筒部27Aの端部に設けられた凹凸嵌合部材34Aから構成されている。スリーブ7Aは,可撓柱部25Aの幅方向中央部で二分割された一対の半割スリーブから構成され,半割スリーブが合わせ面40Aで一体構造の円筒形に形成されている。また,可撓柱部25Aに適度なばね性を与えるため,長手方向中央部に1個の凸部53Aがリターン孔8Aとの間に隙間37aを有して形成されている。スリーブ7Aは,ケーシング3Aに形成されたリターン孔8Aに嵌挿されてリターン路20Aを形成しており,ローラ10がリターン路20Aを転走する際にローラ10が詰まる現象が発生すると,凸部53Aがリターン孔8Aに当接してそれ以上の撓みを防止するように構成されている。しかしながら,スリーブ7Aは,スケールダウンした構成では,スリーブは小形で短く薄肉になり,耐久性がなくなり,また,ショートタイプのスライダでは,スリーブの長さが小形で短くなって変形し難く,ローラの摩擦抵抗を吸収し難く,スライダの摺動抵抗の変動が大きくなるという問題がある。一方,スリーブ7Aの可撓柱部25Aを薄肉にして弾性変形し過ぎると,可撓柱部25A過度に撓んで,スリーブ7A内のローラ10は,上下移動量が大きくなり,ローラ10がスリーブ7A内でロックする可能性が生じるという問題があった。
また,本出願人は,図24−図27に示す直動案内ユニットは,ケーシングに形成されたリターン孔8Bと薄肉のスリーブ7Bとの間の隙間37Bに別体の調整用のカバー54を組み合わせた構造のものを先に開発した。スリーブ7Bは,両端部の円筒部27B,円筒部27B間に延びる一対の柱部26B,円筒部27B間に延びる一対の可撓柱部25B,柱部26Bと可撓柱部25Bとの間に延びるスリット9B,及び円筒部27Bの端部に設けられた凹凸嵌合部材34Bから構成されている。スリーブ7Bは,可撓柱部25Bの幅方向中央部で二分割された一対の半割スリーブから構成され,半割スリーブが合わせ面40Bで一体構造の円筒形に形成されている。また,可撓柱部25Bには,長手方向中央部に1個の凸部53Bを備えており,凸部53Bはカバー54に形成された中央孔55に挿入配置されている。カバー54は,スリーブ7Bの弾性変形量を調節しながら,スリーブ7Bのバックアップ部品として可撓柱部25Bの外面56とリターン孔8Bとの間で緩衝材として機能するものである。スリーブ7Bは,ケーシング3Bに形成されたリターン孔8Bに嵌挿されてリターン路20Bが形成されており,ローラ10がリターン路20Bを転走する際にローラ10が詰まる現象が発生すると,ローラ10のリターン路20B内での上下移動量が大きくなる。カバー54は,リターン孔8Bに当接して可撓柱部25Bがそれ以上撓むのを防止するように構成されている。また,上記の直動案内ユニットは,スリーブ7Bに関する発明であり,スリーブ7Bの可撓柱部25Bの凹欠部に配設されたカバー54を多孔質成形体に構成し,リターン路20Bへの潤滑剤の供給するように構成でき,それによって潤滑のメンテナンスフリーを達成することもできる。しかしながら,スリーブ7Bは,カバー54の分だけ部品点数が多くなり,ユニットそのもののコストがアップしていた。また,リターン孔8Bにカバー54の組み込みを忘れると,カバー54がリターン孔8Bに無いことによるスリーブ7Bの可撓柱部25Bが撓み過ぎて,ローラ10がリターン路20B内でロックする可能性が生じるという問題がある。
この発明による直動案内ユニットの一実施例を示し,スライダの一部を切断した断面部分を含む斜視図である。 図1の直動案内ユニットからエンドキャップを取り外したケーシングと軌道レールを示す正面図である。 図2の直動案内ユニットのA−A位置における循環路の位置でのスライダを示す断面図である。 図1の直動案内ユニットに組み込まれたスリーブを示す斜視図である。 図3のスライダのB−B位置におけるスリーブとその近傍を示す断面図である。 図3のスライダのC−C位置におけるスリーブとその近傍を示す断面図である。 図5のスライダのD−D位置におけるスリーブとその近傍を示し,スリーブの合わせ面における断面を示す断面図である。 図7のスリーブで形成されたリターン路内にローラが詰まった状態になった場合にスリーブを構成する可撓柱部が弾性変形した状態を誇張して示す断面図である。 図8に示すスリーブの可撓柱部の変形状態よりも更に変形した状態を誇張して示す断面図である。 図9のスリーブにおけるE領域を示す拡大断面図である。 この発明による直動案内ユニットにおけるスリーブを構成する半割スリーブを示す側面図である。 図11の半割スリーブを構成する柱部側から見た側面図である。 図11の半割スリーブを構成する可撓柱部側から見た側面図である。 図11の半割スリーブを端部側から見た端面図である。 図11の半割スリーブを拡大して示す側面図である。 図13の半割スリーブにおけるK領域を示す拡大側面図である。 図11のH−H位置で断面して半割スリーブを示す断面図である。 図11のI−I位置で断面して半割スリーブを示す断面図である。 図12の半割スリーブにおけるJ領域を示す拡大側面図である。 従来の直動案内ユニットに組み込まれたスリーブの一例を示す斜視図である。 図20のスリーブのL−L位置で断面してスリーブを示す断面図である。 図21のスリーブのM−M位置の合わせ面における断面であって,半割スリーブを示す側面図である。 図22の半割スリーブで形成されたリターン路内にローラが詰まった状態になった場合に半割スリーブを構成する可撓柱部が弾性変形した状態を説明する説明図である。 従来の直動案内ユニットに組み込まれたスリーブの別の例を示す斜視図である。 図24のスリーブのN−N位置で断面してスリーブを示す断面図である。 図25のスリーブのP−P位置の合わせ面における断面であって,半割スリーブを示す側面図である。 図26の半割スリーブで形成されたリターン路内にローラが詰まった状態になった場合に半割スリーブを構成する可撓柱部が弾性変形した状態を説明する説明図である。
この発明による直動案内ユニットは,特に,ケーシング3に形成された嵌挿孔8に挿通され且つ全長にわたって貫通する通し孔でリターン路20が形成されたスリーブ7に特徴を有している。スリーブ7は,弾性変形可能な合成樹脂材料によって小形でコンパクトに形成されており,特に,図4〜図19に示すように,長手方向両端にそれぞれ位置する円筒部27,円筒部27間で長手方向に対向して延び且つローラ10の端面51をガイドする一対の柱部26,円筒部27間で柱部26間に位置して長手方向に対向して延び且つローラ10の転動面50をガイドする一対の可撓柱部25,柱部26と可撓柱部25とのそれぞれの間で長手方向全長にわたって形成されるスリット9,及び円筒部27の端部に設けられ且つエンドキャップ4の端面に形成された凹凸嵌合部44(第1凹凸嵌合部)に相補的に嵌合する凹凸嵌合部34(第2凹凸嵌合部)を有していることを特徴とする。また,可撓柱部25は,特に,ケーシング3の嵌挿孔8の内径に対して予め決められた所定の隙間37を有する外面32が曲面に形成された凸部35と,凸部35間で凹んでリターン路20の転走壁面18から予め決められた所定の肉厚を有する底面31に形成された凹部36とが長手方向に交互に位置して弾性変形可能に形成されていることを特徴としている。また,この直動案内ユニットは,スリーブ7の通し孔が断面矩形形状に形成されており,ローラ10の転動面50が対向する可撓柱部25の平らな転走壁面18を転走し,また,ローラ10の端面51が対向する柱部26の内側の平らな案内壁面33にガイドされるように構成されている。

Claims (10)

  1. 長手方向に沿って第1軌道面が形成された軌道レール及び前記軌道レールに複数の転動体を介して相対摺動自在なスライダから成り,前記スライダは,前記軌道レールの前記第1軌道面に対向した第2軌道面が形成され且つ前記第1軌道面と前記第2軌道面との間に形成される軌道路に沿って平行なリターン路が形成されたケーシング,前記ケーシングの両端面にそれぞれ取り付けられ且つ前記軌道路と前記リターン路とを連通する方向転換路が形成されたエンドキャップ,前記軌道路と前記リターン路と一対の前記方向転換路とで成る循環路を転走する複数の前記転動体であるローラ,及び前記リターン路が前記ケーシングに形成された嵌挿孔に挿通された長手状のスリーブを有することから成る直動案内ユニットにおいて,
    前記スリーブは,全長にわたって貫通する通し孔で前記リターン路が形成されており, 前記スリーブは,長手方向両端にそれぞれ位置する円筒部,前記円筒部間で長手方向に対向して延び且つ前記ローラの端面をガイドする一対の柱部,前記円筒部間で前記柱部間に位置して長手方向に対向して延び且つ前記ローラの転動面が転走する一対の可撓柱部,前記柱部と前記可撓柱部とのそれぞれの間で長手方向全長にわたって形成されるスリット,及び前記円筒部の端部に設けられ且つ前記エンドキャップの端面に形成された第1凹凸嵌合部に相補的に嵌合する第2凹凸嵌合部を有し,
    前記可撓柱部は,前記ケーシングの前記嵌挿孔の内径に対して予め決められた所定の隙間を有する外側の曲面に形成された凸部と,該凸部間で凹んで前記リターン路の転走壁面から予め決められた所定の肉厚を有する底面に形成された凹部とが長手方向に交互に位置して弾性変形可能に形成されていることを特徴とする直動案内ユニット。
  2. 前記スリーブの前記通し孔が断面矩形形状に形成されており,前記ローラの前記転動面が対向する前記可撓柱部の平らな前記転走壁面を転走し,前記ローラの前記端面が対向する前記柱部の内側の平らな案内壁面にガイドされることを特徴とする請求項1に記載の直動案内ユニット。
  3. 前記可撓柱部に形成された前記凸部と前記凹部は,対向する前記可撓柱部に形成された前記凸部と前記凹部に互いに対応して位置していることを特徴とする請求項1又は2に記載の直動案内ユニット。
  4. 前記可撓柱部の幅寸法は前記リターン路を転走する前記ローラの前記転動面の幅寸法より小さく,前記柱部の幅寸法は前記リターン路を転走する前記ローラの前記端面の幅寸法より小さく形成され,隣接する前記可撓柱部と前記柱部との間に前記スリットが形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に直動案内ユニット。
  5. 前記可撓柱部に形成された前記凸部と前記凹部は,長手方向に互いに等間隔に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に直動案内ユニット。
  6. 前記可撓柱部に形成された前記凸部の間隔は,前記リターン路を転走する前記ローラの直径に実質的に等しく形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に直動案内ユニット。
  7. 前記スリーブは,一対の前記可撓柱部の中央位置で二分割に形成された一対の半割スリーブを合わせ面で整合して構成され,前記半割スリーブの前記合わせ面の両端には凹凸嵌合して位置決めされる係合凸部と係合凹部とが形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に直動案内ユニット。
  8. 前記ローラが転走する前記可撓柱部で形成された前記転走壁面は,前記ローラが前記リターン路をスムーズに転走するため前記リターン路の端部位置に対して中央位置が膨らむ形状に形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に直動案内ユニット。
  9. 前記可撓柱部に形成された前記転走壁面は,前記リターン路の前記端部位置に対する前記中央位置の膨らみ量は,実質的に0.05〜0.1mmの予め決められた範囲内に設定されていることを特徴とする請求項8に記載の直動案内ユニット。
  10. 前記スリーブの前記可撓柱部で形成された前記凸部は,前記可撓柱部がスムーズに撓むことができるように長手方向傾斜面に形成され,長手方向前後の前記傾斜面同士が成す角度が実質的に30°に形成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に直動案内ユニット。
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