JP2015143411A - 間仕切り壁 - Google Patents

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健 小栗
Takeshi Oguri
健 小栗
斉藤 和則
Kazunori Saito
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Abstract

【課題】シンプルな構成で、施工作業性及び意匠性を向上することができる間仕切り壁を提供すること。
【解決手段】間仕切り壁1は、芯材パネル10と、第1樹脂シート21と第2樹脂シート22とを備えている。芯材パネル10は、第1意匠面11と、第2意匠面12と、側面141、145とを有している。第1樹脂シート21は、芯材パネル10の第1意匠面11の全面と一対の横側面141の一部との間を少なくとも覆うように、引き延ばして貼り付けられている。第2樹脂シート22は、芯材パネル10の第2意匠面12の全面と一対の横側面141の一部との間を少なくとも覆うように、引き延ばして貼り付けられている。第1樹脂シート21の端部近傍及び第2樹脂シート22の端部近傍は互いに重なり合うように配設されており、第1樹脂シート21と第2樹脂シート22とによって、横側面141の全面が覆われている。
【選択図】図1

Description

本発明は、建築物の室内を仕切るための間仕切り壁に関する。
建築物には、室内の空間を仕切るための間仕切り壁が用いられている。このような間仕切り壁としては、室内側に面して配置される一対の表面パネルと、一対の表面パネルの間に配置された芯材パネルとを有するものが知られている。
特許文献1には、無機質混入フェノールフォーム樹脂発泡体を塗装溶融亜鉛メッキ鋼板で挟み込んで形成された芯材パネルと、石膏ボードからなる表面パネルによって構成された間仕切り壁が示されている。
また、特許文献1以外にも、軽量発泡コンクリート(ALC)によって形成された芯材パネルを、石膏ボードからなる一対の表面パネルによって挟み込んだ間仕切り壁が知られている。
特開2002−227333号公報
しかしながら、上述した間仕切り壁には、以下の課題がある。
これらの間仕切り壁において、表面パネルに用いられる石膏ボードは、意匠性が低く、汚れや欠けが生じやすい。そのため、間仕切り壁を配設する際には、意匠性や防汚性を向上させるために、石膏ボードの表面に壁紙を貼り付けたり塗装を行うなどの仕上げ処理が施される。このように、芯材パネルと表面パネルとの接合に加えて、さらに仕上げ処理を行うことで、間仕切り壁の作業工数及びコストが増大する。
間仕切り壁の作業工数及びコストを低減するために、芯材パネル単体を間仕切り壁として使用することも考えられる。しかし、無機質混入フェノールフォーム樹脂発泡体は、強度が低いため単体で間仕切り壁としての強度を確保することが難しい。そのため、特許文献1に示されたように、塗装溶融亜鉛メッキ鋼板などによる補強が必要となる。
また、軽量発泡コンクリートは、吸水性が高い材料であり、吸水された水分によって内部結露などの問題の発生が考えられる。軽量発泡コンクリートにおける吸水を抑制する手段としては、塗装等が考えられるが、多くの気孔を有する軽量発泡コンクリートへの塗装には、高い技術が必要であり、施工作業者によって仕上がりにバラつきがあった。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、シンプルな構成で施工作業性及び意匠性に優れた間仕切り壁を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、建築物における室内を第1室と第2室とに仕切るための間仕切り壁であって、
上記第1室側に向かって配置される第1意匠面と、上記第2室側に向かって配置される第2意匠面と、上記第1意匠面の外周縁と上記第2意匠面の外周縁とを繋ぐ側面とを有する軽量気泡コンクリートよりなる芯材パネルと、
上記第1意匠面の全面と上記側面のうち横方向に配置された一対の横側面の一部との間を少なくとも覆うように、引き延ばして貼り付けられた第1樹脂シートと、
上記第2意匠面の全面と上記一対の横側面の一部との間を少なくとも覆うように、引き延ばして貼り付けられた第2樹脂シートとを有しており、
上記横側面において、上記第1樹脂シートの端部近傍及び上記第2樹脂シートの端部近傍は互いに重なり合うように配設されており、上記第1樹脂シートと上記第2樹脂シートとによって、上記横側面の全面が覆われていることを特徴とする間仕切り壁にある。
上記間仕切り壁は、上記第1意匠面、上記第2意匠面及び上記一対の横側面が、引き延ばして貼り付けられた上記第1樹脂シート及び上記第2樹脂シートによって覆われている。そのため、軽量気泡コンクリートを用いているにもかかわらず、間仕切り壁をシンプルな構成とし、施工作業性及び意匠性を向上することができる。
すなわち、軽量気泡コンクリートは軽量でかつ、加工性、防音性及び断熱性に優れており、間仕切り壁に適した材料である。その一方で、軽量気泡コンクリートの吸水性が高いという特性上、防水処理及び仕上げ処理が必要となる。しかし、軽量気泡コンクリートは、発泡体であるため、表面に多数の気孔が形成されており、防水処理及び仕上げ処理を行うには高い技術が必要であった。
上記間仕切り壁においては、防水性及び防汚性に優れる上記第1樹脂シート及び上記第2樹脂シートによって上記芯材パネルを覆うことにより、該芯材パネルの防水性を向上することができる。また、上記芯材パネルへの上記第1樹脂シート及び上記第2樹脂シートの貼り付けを工場等、設備が整った場所で効率良く行い、建築現場へ運搬することができる。これにより、建築現場での仕上げ処理を省略することができる。それゆえ、上記間仕切り壁の生産効率及び施工作業性を向上すると共に、コストを低減することができる。
また、上記第1樹脂シート及び上記第2樹脂シートの色や模様等を変化させることにより、上記間仕切り壁のデザインを自由に変化させることができる。このとき、上記第1樹脂シート及び上記第2樹脂シートの色や模様をそれぞれ異なるものとすることで、上記間仕切り壁のデザインを上記第1室と上記第2室とにおいて変化させることができる。これにより、上記間仕切り壁の意匠性とその自由度を向上させることができる。
また、上記芯材パネルの表面に貼り付けられた上記第1樹脂シート及び上記第2樹脂シートによって、上記芯材パネルの表面に形成された気孔が覆われる。これにより、上記芯材パネルの表面性状の影響を受けることがなく、上記間仕切り壁の塗装を容易に行うことができる。それゆえ、リフォーム等の際に、塗装による意匠性の変更を容易に行うことができる。
以上のごとく、上記間仕切り壁によれば、シンプルな構成とし、施工作業性及び意匠性を向上することができる。
実施例1における、間仕切り壁を示す説明図。 図1における、A−A矢視断面図。 (a)気孔の一例を示す図2の部分拡大断面図、(b)気孔の他の例を示す図2の部分拡大断面図。 実施例1における、間仕切り壁の固定構造を示す説明図。 図4における、B−B矢視断面相当図。 実施例1における、下端固定金具を示す説明図。 図6における、C矢視図。 実施例2における、間仕切り壁の固定構造を示す説明図。 間仕切り壁における上端部の固定構造を示す説明図(図8におけるD−D矢視断面相当)。 間仕切り壁における下端部の固定構造を示す説明図(図8におけるD−D矢視断面相当)。 実施例2における、間仕切り壁の固定構造を示す説明図。 図11における、E−E矢視断面図。
上記間仕切り壁において、上記第1樹脂シート及び上記第2樹脂シートは、上記芯材パネルの表面に形成された気孔の内側に入り込むように貼り付けられていることが好ましい。この場合には、上記気孔の内側の空気量を低減し、上記気孔内の空気が膨張することにより、上記第1樹脂シート及び上記第2樹脂シートが、上記芯材パネルから剥がれることを抑制することができる。
また、上記芯材パネルの上記第1意匠面及び上記第2意匠面の少なくとも一方は、凹凸形状を呈した凹凸意匠面であることが好ましい。この場合には、上記第1意匠面及び上記第2意匠面におけるデザインの自由度を向上することができる。したがって、上記間仕切り壁の意匠性を向上することができる。
また、上記第1樹脂シート及び上記第2樹脂シートは、上記第1意匠面と上記一対の横側面の一部を覆う範囲、及び上記第2意匠面及び上記一対の横側面の一部を覆う範囲においては、切り込みが設けられておらず、繋がった状態で貼り付けられていることが好ましい。この場合には、上記第1樹脂シート及び上記第2樹脂シートに切れ目がないため、該第1樹脂シート及び該第2樹脂シートを貼り付けた上記間仕切り壁の意匠性をより向上することができる。
また、上記側面において、上記第1樹脂シートの端部近傍及び上記第2樹脂シートの端部近傍は互いに重なり合うように配設されており、上記第1樹脂シートと上記第2樹脂シートとによって、上記側面の全面が覆われていることが好ましい。この場合には、上記第1樹脂シート及び上記第2樹脂シートによって、上記芯材パネルの全面が覆われる。これにより、上記間仕切り壁の防水性をより向上することができる。
(実施例1)
上記間仕切り壁にかかる実施例について、図1〜図7を参照して説明する。
図4に示すごとく、間仕切り壁1は、建築物における室内を第1室41と第2室42とに仕切っている。図1及び図2に示すごとく、間仕切り壁1は、軽量気泡コンクリート(ALC)よりなる芯材パネル10と、芯材パネル10を覆うように引き延ばして貼り付けられた第1樹脂シート21と第2樹脂シート22とを備えている。
芯材パネル10は、第1室41側に向かって配置される第1意匠面11と、第2室42側に向かって配置される第2意匠面12と、第1意匠面11の外周縁と第2意匠面12の外周縁とを繋ぐ側面141、145とを有している。第1樹脂シート21は、芯材パネル10の第1意匠面11の全面と一対の横側面141の一部との間を少なくとも覆うように、引き延ばして貼り付けられている。第2樹脂シート22は、芯材パネル10の第2意匠面12の全面と一対の横側面141の一部との間を少なくとも覆うように、引き延ばして貼り付けられている。
横側面141において、第1樹脂シート21の端部近傍及び第2樹脂シート22の端部近傍は互いに重なり合うように配設されており、第1樹脂シート21と第2樹脂シート22とによって、横側面141の全面が覆われている。
以下、さらに詳細に説明する。
図4に示すごとく、間仕切り壁1は、建築物の室内を第1室41と第2室42とに仕切るために用いられる。図1及び図2に示すごとく、間仕切り壁1は、第1樹脂シート21及び第2樹脂シート22の2枚の樹脂シートと、第1樹脂シート21及び第2樹脂シート22によって表面を覆われた芯材パネル10とを有している。
芯材パネル10は、軽量気泡コンクリートからなる。軽量気泡コンクリートとは、Autoclaved Lightweight aerated Concrete(ALC)を指すものである。芯材パネル10は、建築物の第1室41に向かって配置される第1意匠面11と、第2室42に向かって配置される第2意匠面12と、第1意匠面11と第2意匠面12とを繋ぐ側面141、145とを有している。第1意匠面11及び第2意匠面12は、四角錐形の凹凸部131を形成した凹凸意匠面13からなる。
図1及び図2に示すごとく、芯材パネル10は、長方形形状を有する平板状の元板の第1意匠面11及び第2意匠面12を切削加工することにより、凹凸意匠面13を形成してなる。凹凸意匠面13には複数の凹凸部131が形成されており、各凹凸部131は、略四角錘形状をなしている。複数の凹凸部131は、芯材パネル10の長辺と平行な上下方向及び短辺と平行な横方向に並べて配されている。凹凸部131は、略四角錘形状以外にも種々の形状によって形成することができる。
また、芯材パネル10における短辺362と平行な方向である横方向に配置された一対の横側面141のうち、一方には長辺361と平行な方向である上下方向に沿って形成された凸条部142が形成されており、他方には上下方向に沿って形成された凹溝部144が形成されている。凸条部142及び凹溝部144における上下方向と直交する断面は、相似の台形形状をなしている。複数の間仕切り壁1を横方向に並べて配設した際には、隣り合って配置された間仕切り壁1において、凸条部142が凹溝部144の内側に嵌り込むように配設される。
図4に示すごとく、間仕切り壁1において、第2意匠面12における上端近傍であって、横方向における略中央の位置には、芯材パネル10の厚さ方向に沿うように取付け穴121が形成されている。取付け穴121は、円形の断面形状を有しており、芯材パネル10の厚さの略半分の位置まで形成されている。
間仕切り壁1において、凸条部142が形成された横側面141の上下方向における取付け孔21と同じ高さ位置で、かつ厚さ方向における略中央の位置には、横方向に沿うように挿通穴143が形成されている。挿通穴143は、円形の断面形状を有しており、凸条部142が形成された横側面141から、芯材パネル10における短辺362の長さの略4分の3の位置まで形成されている。尚、挿通穴143は、取付け穴121と連通している。
第1樹脂シート21及び第2樹脂シート22は、水分を透過しない塩化ビニル樹脂からなり、貼り付け前の状態において、凹凸意匠面13と直交する方向から見た芯材パネル10の外形を拡大投影した長方形をなしている。尚、第1樹脂シート21及び第2樹脂シート22の大きさは、芯材パネル10の寸法に応じて適宜設定すればよい。また、第1樹脂シート21及び第2樹脂シート22は、接着剤等を用いることで、芯材パネル10に貼り付けられる。本例においては、第1樹脂シート21及び第2樹脂シート22によって、芯材パネル10の第1意匠面11、第2意匠面12、横側面141及び上下側面145の全面が覆われる。尚、横側面141は、横方向に配置された一対の側面であり、上下側面145は、上下方向に配置された一対の側面である。
本例においては、図示しない真空成型機を用いて第1樹脂シート21及び第2樹脂シート22を芯材パネル10へと貼り付けた。真空成型機が有するチャンバーボックス内に配設されたテーブル上に、第1意匠面11を上方に向けた状態で芯材パネル10を配置する。芯材パネル10の第1意匠面11の全面、横側面141及び上下側面145における凸条部142及び凹溝部144よりも第1意匠面11側の範囲には接着剤を塗布してある。チャンバーボックス内において、芯材パネル10の上方に第1樹脂シート21を配置すると共に、第1樹脂シート21によりチャンバーボックス内の空間を上下に2分割し、上下の空間をそれぞれ密封状態とする。第1樹脂シート21をヒータにより加熱し、引き延ばしやすくした後、芯材パネル10を配した下方の空間を真空とすることにより、第1樹脂シート21が芯材パネル10に密着して貼り付けられる。
次に、芯材パネル10に第2樹脂シート22を貼り付ける。チャンバーボックス内に配設されたテーブル上に、第2意匠面12を情報に向けた状態で芯材パネル10を配置する。芯材パネル10の第2意匠面12の全面、横側面141及び上下側面145における第1樹脂シート21上の端部近傍から第2意匠面12までの間には、接着剤を塗布してある。チャンバーボックス内において、芯材パネル10の上方に第2樹脂シート22を配置すると共に、第2樹脂シート22によりチャンバーボックス内の空間を上下に2分割し、上下の空間をそれぞれ密封状態とする。第2樹脂シート22をヒータにより加熱し、引き延ばしやすくした後、芯材パネル10を配した下方の空間を真空とすることにより、第2樹脂シート22が芯材パネル10に密着して貼り付けられる。
図3に示すごとく、第1樹脂シート21及び第2樹脂シート22は、引き延ばされて貼り付けられる際に、芯材パネル10表面に形成された多数の気孔101の内側に入り込む。図3(a)に示すごとく、第1樹脂シート21及び第2樹脂シート22の厚さに比べて気孔101の開口が大きい場合や、深さが小さい場合には、第1樹脂シート21及び第2樹脂シート22が気孔101の内周面に貼り付けられる。また、図3(b)に示すごとく、第1樹脂シート21及び第2樹脂シート22の厚さに比べて気孔101の開口が小さい場合や、深さが大きい場合には、第1樹脂シート21及び第2樹脂シート22の一部が、気孔101内に入り込むように配設される。これにより、気孔101内の空気量を低減することができる。
また、第1樹脂シート21及び第2樹脂シート22は、芯材パネル10の角部及び凹凸部131においても、これらの形状に沿うように引き延ばされながら貼り付けが行われるため、しわ等が生じない。また、第1樹脂シート21には、芯材パネル10の第1意匠面11の全面及び側面141、145を覆う範囲に切り込みが設けられておらず、繋がった状態で貼り付けられている。また、第2樹脂シート22には、芯材パネル10の第2意匠面12の全面及び側面141、145を覆う範囲に切り込みが設けられておらず、繋がった状態で貼り付けられている。
図4に示すごとく、間仕切り壁1を配設する建築物は、鉄骨造の建築物である。建築物の室内における第1室41と第2室42との境界上の天井裏には、H型鋼からなる鉄骨梁43が設けてある。また、鉄骨梁43の下面には、断面形状がL型のアングル431が溶接されている。このアングル431に間仕切り壁1の上端部が固定される。
図4及び図5に示すごとく、間仕切り壁1のアングル431への固定には、アイボルト31、アンカーバー32及び上端固定プレート33が用いられる。アイボルト31は、雄ネジが形成された軸部311と、軸部311の一端に形成された円環状の挿通環部312とを有している。アンカーバー32は、挿通環部312の内周に挿通可能な直径の円柱形状をなしている。上端固定プレート33は、間仕切り壁1の第2意匠面12に当接して配置されるプレート本体331と、厚さ方向において第2意匠面12から離れた位置に配置される挟持部333とを有している。プレート本体331には、アイボルト31を挿通する略長円形状の貫通孔332が形成されている。
間仕切り壁1の取付け穴121には、アイボルト31が配置され、挿通穴143には、アンカーバー32が配置される。このとき、アンカーバー32は、アイボルト31の挿通環部312の内周にアンカーバー32を挿通する。そして、アイボルト31の軸部311を上端固定プレート33の挿通穴143に挿通すると共に、間仕切り壁1の第2意匠面12と上端固定プレート33の挟持部333との間にアングル431を配置した状態で、アイボルト31の軸部311に固定ナット34を螺号する。これにより、間仕切り壁1と上端固定プレート33とによってアングル431を挟持する。尚、取付け穴121及び挿通穴143を覆っている第1樹脂シート21及び第2樹脂シート22には、アイボルト31及びアンカーバー32を挿通するために孔を形成する。
図4、図6及び図7に示すごとく、間仕切り壁1の下端部は、下端固定金具35を用いて室内の床面45に固定される。本例の下端固定金具35は、凸条部142が形成された横側面141の下端に配設されており、床面45に固定される金具本体351と、凸条部142を把持するように形成された把持部352とを備えている。金具本体351には貫通孔354が形成されており、この貫通孔354にアンカーピンを打ち込むことにより、下端固定金具35が床面45に固定される。尚、凹溝部144が形成された横側面141においては、隣り合って配設された間仕切り壁1における凸条部142が形成された横側面141に用いられる下端固定金具35の把持部352を、凹溝部144に嵌合することによって固定される。
次に、本例の作用効果について説明する。
間仕切り壁1は、第1意匠面11、第2意匠面12及び一対の横側面141が、引き延ばして貼り付けられた第1樹脂シート21及び第2樹脂シート22によって覆われている。そのため、軽量気泡コンクリートを用いているにもかかわらず、間仕切り壁1をシンプルな構成とし、施工作業性及び意匠性を向上することができる。
すなわち、軽量気泡コンクリートは軽量でかつ、加工性、防音性及び断熱性に優れており、間仕切り壁1に適した材料である。その一方で、軽量気泡コンクリートの吸水性が高いという特性上、防水処理及び仕上げ処理が必要となる。しかし、軽量気泡コンクリートは、発泡体であるため、表面に多数の気孔101が形成されており、防水処理及び仕上げ処理を行うには高い技術が必要であった。
また、間仕切り壁1においては、防水性及び防汚性に優れる第1樹脂シート21及び第2樹脂シート22によって芯材パネル10を覆っている。そのため、芯材パネル10の吸水及び間仕切り壁1の汚れを抑制することができる。また、芯材パネル10への第1樹脂シート21及び第2樹脂シート22の貼り付けを工場等、設備が整った場所で効率良く行い、建築現場へ運搬することができる。これにより、建築現場での仕上げ処理を省略することができる。それゆえ、間仕切り壁1の生産効率及び施工作業性を向上すると共に、コストを低減することができる。
また、第1樹脂シート21及び第2樹脂シート22の色や模様等を変化させることにより、間仕切り壁1のデザインを自由に変化させることができる。このとき、第1樹脂シート21及び第2樹脂シート22の色や模様をそれぞれ異なるものとすることで、間仕切り壁1のデザインを第1室41と第2室42とにおいて変化させることができる。これにより、間仕切り壁1の意匠性とその自由度を向上させることができる。
また、芯材パネル10の表面に貼り付けられた第1樹脂シート21及び第2樹脂シート22によって、芯材パネル10の表面に形成された気孔101が覆われる。これにより、芯材パネル10の表面性状の影響を受けることがなく、間仕切り壁1の塗装を容易に行うことができる。それゆえ、間仕切り壁1を施工した後のリフォーム等の際に、塗装による意匠性の変更を容易に行うことができる。
また、第1樹脂シート21及び第2樹脂シート22は、芯材パネル10の表面に形成された気孔101の内側に入り込むように貼り付けられている。そのため、気孔101の内側の空気が膨張することにより、第1樹脂シート21及び第2樹脂シート22が、芯材パネル10から剥がれることを抑制することができる。
また、芯材パネル10の第1意匠面11及び第2意匠面12の少なくとも一方は、凹凸部131を呈した凹凸意匠面13である。そのため、第1意匠面11及び第2意匠面12におけるデザインの自由度を向上することができる。したがって、間仕切り壁1の意匠性を向上することができる。
また、第1樹脂シート21及び樹脂シートは、第1意匠面11と一対の横側面141の一部を覆う範囲、及び第2意匠面12及び一対の横側面141の一部を覆う範囲においては、切り込みが設けられておらず、繋がった状態で配されている。そのため、第1樹脂シート21及び第2樹脂シート22に切れ目がないため、第1樹脂シート21及び第2樹脂シート22を貼り付けた間仕切り壁1の意匠性をより向上することができる。
また、側面141、145において、第1樹脂シート21の端部近傍及び第2樹脂シート22の端部近傍は互いに重なり合うように配設されており、第1樹脂シート21と第2樹脂シート22とによって、側面141、145の全面が覆われている。そのため、第1樹脂シート21及び第2樹脂シート22によって、芯材パネル10の全表面が覆われる。これにより、間仕切り壁1の防水性をより向上することができる。
以上のごとく、本例の間仕切り壁1によれば、シンプルな構成とし、施工作業性及び意匠性を向上することができる。
(実施例2)
本例は、図8〜図10に示すごとく、実施例1の間仕切り壁1における固定構造を変更した例である。
建築物の鉄骨梁43の下面には、間仕切り壁1の上端部を固定する第1固定金具36と第2固定金具37とを設けてある。第1固定金具36の断面形状は、長辺361と短辺362とからなるL型形状をなしており、長辺361の外側面を鉄骨梁43の下面に当接させて溶接されている。第2固定金具37は、等辺山形鋼からなり、間仕切り壁1の厚さ分、第1固定金具36の短辺362から厚さ方向に離れた位置に溶接されている。間仕切り壁1は、第1固定金具36と第2固定金具37との間に配設され、第1固定金具36と第2固定金具37とによって挟持される。
本例において、間仕切り壁1の下端を固定する下端固定金具350は、床面45上に配置される金具本体381と、金具本体381における、厚さ方向の両端から上方に向かって立設した一対の立設部382と、金具本体381における厚さ方向の一端から床面45に沿って厚さ方向に延設された金具固定部383とを有している。金具固定部383には、貫通孔384が形成されており、貫通孔384にアンカーピンを打ち込むことで下端固定金具35が床面45に固定される。一対の立設部382の間に間仕切り壁1を配置することにより、間仕切り壁1の下端が固定される。
その他の構成は実施例1と同様である。
また、本例においても実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
(実施例3)
本例は、図11及び図12に示すごとく、実施例1の間仕切り壁1における上端部の固定構造を変更した例である。
本例の建築物は、RC(Reinforced−Concrete)造によって形成されている。建築物における室内の天井裏には、鉄筋とコンクリートとからなる構造体44が形成されている。
構造体44の下面には、埋め込みプレート441が埋設されており、埋め込みプレート441の下面には、実施例1と同様にアングル431が溶接されている。
その他の構成は実施例1と同様である。
また、本例においても実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
1 間仕切り壁
10 芯材パネル
11 第1意匠面
12 第2意匠面
141 横側面
21 第1樹脂シート
22 第2樹脂シート
41 第1室
42 第2室

Claims (5)

  1. 建築物における室内を第1室と第2室とに仕切るための間仕切り壁であって、
    上記第1室側に向かって配置される第1意匠面と、上記第2室側に向かって配置される第2意匠面と、上記第1意匠面の外周縁と上記第2意匠面の外周縁とを繋ぐ側面とを有する軽量気泡コンクリートよりなる芯材パネルと、
    上記第1意匠面の全面と上記側面のうち横方向に配置された一対の横側面の一部との間を少なくとも覆うように、引き延ばして貼り付けられた第1樹脂シートと、
    上記第2意匠面の全面と上記一対の横側面の一部との間を少なくとも覆うように、引き延ばして貼り付けられた第2樹脂シートとを有しており、
    上記横側面において、上記第1樹脂シートの端部近傍及び上記第2樹脂シートの端部近傍は互いに重なり合うように配設されており、上記第1樹脂シートと上記第2樹脂シートとによって、上記横側面の全面が覆われていることを特徴とする間仕切り壁。
  2. 上記樹脂シートは、上記芯材パネルの表面に形成された気孔の内側に入り込むように貼り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の間仕切り壁。
  3. 上記芯材パネルの上記第1意匠面及び上記第2意匠面の少なくとも一方は、凹凸形状を呈した凹凸意匠面であることを特徴とする請求項1又は2に記載の間仕切り壁。
  4. 上記第1樹脂シート及び上記第2樹脂シートは、上記第1意匠面と上記一対の横側面の一部を覆う範囲、及び上記第2意匠面及び上記一対の横側面の一部を覆う範囲においては、切り込みが設けられておらず、繋がった状態で配されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の間仕切り壁。
  5. 上記側面において、上記第1樹脂シートの端部近傍及び上記第2樹脂シートの端部近傍は互いに重なり合うように配設されており、上記第1樹脂シートと上記第2樹脂シートとによって、上記側面の全面が覆われていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の間仕切り壁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114872176A (zh) * 2022-05-06 2022-08-09 山东国创节能科技股份有限公司 一种内墙隔墙板制造方法及墙体制造方法

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