JP2015143144A - 巻取装置および印刷巻取システム - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷媒体の印刷面からローラー部へインク等の画像形成材料が転写してしまうことを抑制することができる巻取装置等を提供する。【解決手段】ロール紙を送る送り部を有する印刷装置、から送られてくるロール紙が巻き取られる巻取軸205と、送り部からの動力が入力される動力入力部206と、動力入力部206に入力された動力を巻取軸に伝達する巻取側動力伝達機構と、印刷装置から巻取軸205に至る間で、ロール紙を曲げる第1位置と、第1位置よりも浅い角度でロール紙を曲げる第2位置と、の間で移動可能であり、第1位置に向かう力が作用しているローラーユニット208と、を備え、ローラーユニット208は、印刷装置により印刷が為されたロール紙の印刷面と接する外周面に、凹凸が設けられたローラー部243と、ローラー部243を回転可能に支持するローラー軸244とを有する。【選択図】図5
Description
本発明は、印刷装置から送られてくる印刷媒体を巻き取る巻取装置および印刷巻取システムに関するものである。
従来、プリンターから送られてくるラベル連続体が巻き取られる巻取軸と、巻取軸を駆動するモーターと、プリンターから送られてくるラベル連続体をガイドするガイドローラーおよび補助ローラーと、ガイドローラーと補助ローラーとの間に掛け渡されたラベル連続体に当接してラベル連続体の弛みを吸収するスイングローラーと、スイングローラーの位置を検出するローラー位置センサーと、ローラー位置センサーによる検出結果に基づいて、ラベル連続体の巻取りが終了したか否かを判定する制御部と、を備えた巻取装置が知られている(特許文献1参照)。
従来の巻取装置に設けられたスイングローラーは、ラベル連続体の印刷面と接する外周面に、凹凸部が設けられておらず、スイングローラーと印刷面との接触面積が大きいものであった。そのため、例えば巻取装置がインクジェットプリンターに設けられた場合には、印刷面からスイングローラーへ転写するインクが多くなり、印刷品質の劣化を招いていた。
本発明は、印刷媒体の印刷面からローラー部へインク等の画像形成材料が転写してしまうことを抑制することができる巻取装置および印刷巻取システムを提供することを課題としている。
本発明の巻取装置は、印刷媒体を送る送り部を有する印刷装置、から送られてくる印刷媒体が巻き取られる巻取軸と、送り部からの動力が入力される動力入力部と、動力入力部に入力された動力を巻取軸に伝達する巻取側動力伝達機構と、印刷装置から巻取軸に至る間で、印刷媒体を曲げる第1位置と、第1位置よりも浅い角度で印刷媒体を曲げる第2位置と、の間で移動可能であり、第1位置に向かう力が作用している媒体曲げ部と、を備え、媒体曲げ部は、印刷装置により印刷が為された印刷媒体の印刷面と接する外周面に、凹凸が設けられたローラー部と、ローラー部を回転可能に支持するローラー軸と、を有することを特徴とする。
本発明の印刷巻取システムは、請求項1ないし5のいずれか一項に記載の巻取装置と、印刷装置と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、巻取り開始時において、巻取速度が徐々に増加して印刷装置における送り速度を一時的に超過する際に、印刷媒体を曲げている媒体曲げ部が、媒体曲げ部を第1位置に向かわせる力に抗して、第1位置から第2位置へと移動する。このとき、巻取軸に巻き取られた印刷媒体、すなわち巻取ロールの回転エネルギーが、媒体曲げ部を第1位置から第2位置へと移動させるエネルギーに変換される。すなわち、媒体曲げ部が第1位置から第2位置へ移動することで、巻取ロールの回転エネルギーが吸収される。そのため、印刷媒体が、巻取ロールの回転エネルギーによって巻取装置側に引っ張られることが抑制される。さらに、ローラー部の外周面に凹凸が設けられていることで、ローラー部と印刷媒体の印刷面との接触面積が小さくなる。したがって、印刷装置においてインク等の画像形成材料により画像が形成された印刷媒体の印刷面から、ローラー部へ画像形成材料が転写してしまうことを抑制することができる。
なお、印刷媒体としては、特に限定されるものではないが、ロール紙、ファンフォールド紙などの長尺材を好適に用いることができる。また、印刷媒体の材質は、特に限定されるものではなく、紙系、フィルム系など、種々の材質のものを使用可能である。また、画像形成材料は、特に限定されるものではなく、インクのほか、例えばトナーであってもよい。
なお、印刷媒体としては、特に限定されるものではないが、ロール紙、ファンフォールド紙などの長尺材を好適に用いることができる。また、印刷媒体の材質は、特に限定されるものではなく、紙系、フィルム系など、種々の材質のものを使用可能である。また、画像形成材料は、特に限定されるものではなく、インクのほか、例えばトナーであってもよい。
この場合、ローラー部は、印刷面と接する外周面に凹凸が設けられた複数の凹凸ローラー、を含み、複数の凹凸ローラーは、ローラー部の軸方向に並んでいることが好ましい。
この構成によれば、ローラー部を単一の凹凸ローラーで構成した場合に比べ、各凹凸ローラーが小型化且つ軽量化される。このため、各凹凸ローラーは、送られていく印刷媒体と接した際に、容易に回転することができる。したがって、ローラー部と印刷面との間に、滑りが生じることを抑制でき、印刷面に擦過キズが発生することを抑制できる。
なお、凹凸ローラーは、スターホイールを有することが好ましい。
なお、凹凸ローラーは、スターホイールを有することが好ましい。
この場合、複数の凹凸ローラーは、所定の紙幅の印刷媒体に対応できるよう、ローラー部の軸方向に所定の間隔で配置されていることが好ましい。
この構成によれば、所定の紙幅の印刷媒体に対し、スターホイールを適切に当てることができる。
この場合、媒体曲げ部は、回転軸が相互に略平行となるように設けられた複数のローラー部と、複数のローラー部をそれぞれ回転可能に支持する複数のローラー軸と、を有することが好ましい。
この構成によれば、媒体曲げ部により曲げられた印刷媒体が、その曲がり部分において複数のローラー部と接する。このため、媒体曲げ部が単一のローラー部を有する場合に比べ、印刷面に対する単位面積当たりの接触圧が小さくなる。したがって、ローラー部の印刷面に対する接触圧により、印刷画像を傷つけてしまうことを抑制することができる。
この場合、媒体曲げ部を支持し、支点を中心に回転可能なレバー、をさらに備えたことが好ましい。
この構成によれば、媒体曲げ部を、回転するレバーの支点を中心に、第1位置と第2位置との間で、回転移動させることができる。
以下、添付の図面を参照し、本発明の一実施形態に係る印刷巻取システムについて説明する。本実施形態の印刷巻取システムは、ロール紙である印刷媒体に、インクジェット方式で画像を印刷する印刷装置と、印刷装置から送られてくる印刷済みの印刷媒体を巻き取る巻取装置とを備えたものである。
なお、以下では、図に示した「上」「下」「左」「右」「前」「後」を用いて説明するが、これらの方向は説明の便宜上のものであり、本発明の実施に関しては、これらの方向に限定されることはない。
なお、以下では、図に示した「上」「下」「左」「右」「前」「後」を用いて説明するが、これらの方向は説明の便宜上のものであり、本発明の実施に関しては、これらの方向に限定されることはない。
図1および図2に示すように、印刷巻取システム1は、印刷装置100と、印刷装置100の前方に設けられた巻取装置200とを備えている。
まず、印刷装置100について説明する。
図1ないし図3に示すように、印刷装置100は、略直方体状の装置ケース101を有している。装置ケース101の前面には、左方寄りの上半分に、ディスプレイや操作ボタン等が配置された表示・操作パネル102が設けられている。表示・操作パネル102の下方には、引き出し式のインクカートリッジ交換口103が設けられている。また、装置ケース101の前面には、右方寄りの略中央に、左右に長い用紙排出口104が設けられている。用紙排出口104から、印刷されたロール紙S(図11参照)が巻取装置200に向けて排出される。用紙排出口104の下方には、略矩形状の入力部挿入凹部105が形成されている。入力部挿入凹部105の右端部には、巻取装置200の動力入力部206(図5等参照)が前方から挿入される。
図1ないし図3に示すように、印刷装置100は、略直方体状の装置ケース101を有している。装置ケース101の前面には、左方寄りの上半分に、ディスプレイや操作ボタン等が配置された表示・操作パネル102が設けられている。表示・操作パネル102の下方には、引き出し式のインクカートリッジ交換口103が設けられている。また、装置ケース101の前面には、右方寄りの略中央に、左右に長い用紙排出口104が設けられている。用紙排出口104から、印刷されたロール紙S(図11参照)が巻取装置200に向けて排出される。用紙排出口104の下方には、略矩形状の入力部挿入凹部105が形成されている。入力部挿入凹部105の右端部には、巻取装置200の動力入力部206(図5等参照)が前方から挿入される。
装置ケース101の右側面には、前方寄りの下方に、廃インクタンク交換口106が設けられている。廃インクタンク交換口106の後方には、装置ケース101の後面にかけて、ロール紙供給口107が広く設けられている。ロール紙供給口107の内部には、ロール紙装填部108が設けられている。ユーザーは、繰出し可能に巻かれたロール紙Sを、ロール紙供給口107からロール紙装填部108に装填する。
装置ケース101には、ロール紙供給口107の上方から装置ケース101の上面にかけて、装置内部を開閉する外装カバー109が設けられている。外装カバー109は、装置ケース101の上面の略中央に設けられたヒンジ111を中心に回転する。
装置ケース101の下面には、略矩形厚板状のベース部材112が四隅に取り付けられている。また、装置ケース101の下面には、前端部の右方寄りに、2つの印刷側係合部113が左右に並んで設けられている(図2参照)。各印刷側係合部113は、略円柱状に突出形成されている。2つの印刷側係合部113は、巻取装置200に設けられた2つの巻取側係合部210と係合する。
図3に示すように、印刷装置100は、ロール紙装填部108と、ロール紙装填部108の上方に設けられたガイドユニット114と、ロール紙装填部108から繰り出されたロール紙Sを用紙排出口104に向けて送る送り部115(図11参照)と、ガイドユニット114の前方に設けられた印刷部(図示省略)と、これらの各部を統括制御する制御部(図示省略)とを備えている。ロール紙装填部108から繰り出されたロール紙Sは、ガイドユニット114にガイドされながら送られ、インクジェットヘッドを有する印刷部により印刷が為された後、用紙排出口104から排出される。
送り部115は、例えば、ベルト搬送機構により構成されている。送り部115には、駆動源となる送りモーター116(図4参照)からの動力が、図示しないギア列等を介して入力される。
図4に示すように、送りモーター116の動力は、印刷側動力伝達機構117を介して、巻取装置200側に入力する。印刷側動力伝達機構117は、送りモーター116の出力軸に連結された小ギア118と、小ギア118と噛合する印刷側第1中間ギア119と、印刷側シャフト121と、印刷側シャフト121を介して印刷側第1中間ギア119と連結された印刷側第2中間ギア122と、印刷側第2中間ギア122と噛合する出力ギア123とを備えている。出力ギア123は、巻取装置200の入力ギア223(後述する)と噛合する。
続いて、巻取装置200について説明する。
図5ないし図7に示すように、巻取装置200は、略矩形板状のベースプレート201と、ベースプレート201の左辺部に立設された、扁平直方体状の巻取支持部202と、ベースプレート201の後辺部、すなわち印刷装置100側に立設されたロール紙導入台203と、を備えている。
図5ないし図7に示すように、巻取装置200は、略矩形板状のベースプレート201と、ベースプレート201の左辺部に立設された、扁平直方体状の巻取支持部202と、ベースプレート201の後辺部、すなわち印刷装置100側に立設されたロール紙導入台203と、を備えている。
また、巻取装置200は、巻取支持部202の右側方で片持ち支持された、略円筒状の巻取軸205と、ロール紙導入台203の後面右上に設けられた動力入力部206と、ロール紙導入台203および巻取支持部202に組み込まれた巻取側動力伝達機構207(図4参照)と、ロール紙導入台203と巻取軸205との間に設けられたローラーユニット208と、ローラーユニット208を回転移動可能に支持するレバー209とを備えている。
さらに、巻取装置200の後下端部には、上述した2つの印刷側係合部113と係合する2つの巻取側係合部210が設けられている。これにより、巻取装置200は、印刷装置100に対して位置決め状態で設置される。なお、ロール紙導入台203の右側面には、巻取側係合部210の印刷側係合部113との係合を解除するための操作レバー218が設けられている。
巻取支持部202の右側面には、略円弧状のローラー移動開口213が形成されている。巻取支持部202の上部には、取っ手214が設けられている。ユーザーは、取っ手214を掴んで、巻取装置200を持ち運ぶことができる。また、ロール紙導入台203の上部の左右両端部には、印刷装置100から送られてくるロール紙Sをラフにガイドするためのガイド部215がそれぞれ設けられている。両ガイド部215の間は、下り斜面に形成されている。印刷装置100からは、印刷部により画像が形成された印刷面Sa(図12参照)を上にして、ロール紙Sが送られてくる。印刷装置100から送られてきたロール紙Sは、ロール紙導入台203からローラーユニット208を経て巻取軸205に至る、右側面視略「V」字状の送り経路を送られる(図12参照)。
巻取軸205には、印刷装置100の送りモーター116の動力が、印刷側動力伝達機構117および巻取側動力伝達機構207を介して入力する(図4参照)。これにより、巻取軸205が回転し、ロール紙Sが巻取軸205に巻き取られる。
巻取軸205は、軸心に挿通された軸支持ロッド216を介して、巻取支持部202に回転可能に支持されている。また、巻取軸205の左端部には、後述する巻取側第2中間ギア236と噛合する軸ギア217が設けられている(図4参照)。
巻取軸205には、巻取支持部202側の端部に固定された第1フランジ部221と、巻取軸205に着脱可能な第2フランジ部222とが設けられている。ロール紙Sには、紙幅が異なる複数種のものが用意されている(図10参照)。このため、ロール紙Sの紙幅に合わせて、第2フランジ部222が巻取軸205に装着される。印刷装置100から送られてくるロール紙Sは、第1フランジ部221および第2フランジ部222により幅方向にガイドされながら、巻取軸205に巻き取られる。
動力入力部206は、印刷装置100の送り部115からの動力が入力する入力ギア223(図4参照)と、入力ギア223を回転可能に支持するギア支持部材224とを備えている。
図4に示すように、巻取側動力伝達機構207は、上記の入力ギア223と噛合する巻取側第1中間ギア231と、巻取側連結シャフト232と、巻取側連結シャフト232を介して巻取側第1中間ギア231と連結された小プーリー233と、大プーリー234と、小プーリー233と大プーリー234との間に掛け渡された無端のベルト235と、上記の軸ギア217と噛合する巻取側第2中間ギア236と、大プーリー234と巻取側第2中間ギア236との間に設けられたトルクリミッター237とを備えている。
大プーリー234と巻取側第2中間ギア236との間にトルクリミッター237が設けられていることで、略一定の巻取トルクで巻取軸205を回転させることができる。また、トルクリミッター237を設けたことで、巻取の進行に伴って巻取ロールRの径が変動しても、トルクリミッター237により、印刷装置100におけるロール紙Sの送り速度と、巻取装置200におけるロール紙Sの巻取速度とを、略同等に維持することができる。すなわち、送り速度と巻取速度との速度差を、トルクリミッター237により吸収することができる。
図8に示すように、レバー209は、上面視略「L」字状を呈している。レバー209は、前後に延在するレバー基端部241と、レバー基端部241の先端から右方に略垂直に延びる丸棒状のレバー先端部242とを備えている。レバー209は、レバー基端部241の前端においてレバー支軸238(図6参照)に回転可能に支持されており、レバー支軸238を中心に前後に回転する。レバー基端部241の先端には、レバー先端部242の左端部が連結されると共に、ローラーユニット208がネジ止めされている。レバー先端部242は、後述する軸固定部材245の円形孔256に挿通されている。
図8ないし図10に示すように、ローラーユニット208は、5つのローラー部243と、5つのローラー部243をそれぞれ回転可能に支持する5本のローラー軸244と、各ローラー軸244の両端が固定された軸固定部材245とを備えている。
5つのローラー部243は、各回転軸が相互に平行になるように、設けられている。より具体的には、5つのローラー部243は、右方から見て、円弧状に略等間隔に並んでいる(図9参照)。以下では、各ローラー部243を、後方つまり印刷装置100側から順に、第1ローラー部243a、第2ローラー部243b、第3ローラー部243c、第4ローラー部243d、第5ローラー部243eともいう。
各ローラー部243は、軸方向に並んだ例えば6個の凹凸ローラー246を備えている(図10参照)。6個の凹凸ローラー246は、各ローラー軸244に回転可能に設けられている。各凹凸ローラー246は、軸方向の両端にスターホイール247を有している。各凹凸ローラー246の外周面、すなわち、各スターホイール247の外周面は、ロール紙Sの印刷面Saと接触する。このように、各ローラー部243が、ローラー部243の軸方向に並んだ複数の凹凸ローラー246を備えたことで、各ローラー部243を単一の凹凸ローラー246で構成した場合に比べ、各凹凸ローラー246が小型化且つ軽量化される。このため、各凹凸ローラー246は、送られていくロール紙Sと接した際に、容易に回転することができる。したがって、ローラー部243と印刷面Saとの間に、滑りが生じることを抑制でき、印刷面Saに擦過キズが発生することを抑制できる。
ロール紙Sには、紙幅が異なる例えば4種類のもの(S1〜S4)が用意されている(図10参照)。6個の凹凸ローラー246は、これら4種類の紙幅のロール紙S1〜S4に対応できるよう、各ローラー軸244に対し、軸方向の所定の位置に、スナップリング248により取り付けられている。すなわち、6個の凹凸ローラー246は、各ローラー部243の軸方向に所定の間隔で配置されている。これにより、紙幅が異なる4種類のロール紙S1〜S4に対し、凹凸ローラー246を適切に当てることができる。
軸固定部材245は、左右に長い略矩形状の支持プレート251と、支持プレート251の下面左右両端部にネジ止めされた2つの固定プレート252と、支持プレート251の下面左右中間部にネジ止めされた中間プレート253と、支持プレート251の上面左端部に設けられた取付部254とを備えている。2つの固定プレート252には、各ローラー軸244の両端部が、それぞれスナップリング255により固定されている。
2つの固定プレート252および中間プレート253は、略同様に構成されている。すなわち、2つの固定プレート252および中間プレート253は、略半円形状の板状であり、その略中心部に円形孔256が設けられ、円形孔256の周りに5つの軸挿通孔(図示省略)が円弧状に略等間隔に並んでいる。左側の固定プレート252および中間プレート253に設けられた円形孔256には、上記のレバー先端部242が挿通している。円形孔256の径は、レバー先端部242の径より僅かに大きくなっている。また、2つの固定プレート252および中間プレート253に設けられた軸挿通孔には、ローラー軸244が挿通している。取付部254には、軸固定部材245をレバー基端部241にネジ止めするためのネジ挿通孔257が形成されている。
巻取支持部202の内部には、レバー209の下方への回転移動端を規制する下規制部材258と、レバー209の上方への回転移動端を規制する上規制部材259(図7参照)とが設けられている。下規制部材258に、下方に回転するレバー209のレバー基端部241が突き当たることで、レバー209の下方への回転移動端が規制される。なお、下規制部材258は、ゴム材で構成されており、板金製のレバー基端部241が突き当たった際の衝撃音が抑制されている。上規制部材259は、例えば、圧縮コイルバネで構成される。上規制部材259に、上方に回転するレバー209のレバー基端部241が突き当たることで、レバー209の上方への回動移動端が規制される。
ローラーユニット208は、レバー基端部241が下規制部材258に突き当たった状態の第1位置P1と、レバー基端部241が上規制部材259に突き当たった状態の第2位置P2と、の間で上下に回転移動する。すなわち、ローラーユニット208は、ロール紙Sを曲げる第1位置P1(図11(1)〜(3)、図12(a)参照)と、第1位置P1よりも浅い角度でロール紙Sを曲げる第2位置P2(図11(4)、図12(b)参照)と、の間で回転移動する。上記のローラー移動開口213は、第1位置P1と第2位置P2との間で回転移動するローラーユニット208の移動軌跡に即して形成されている。
ローラーユニット208は、通常時は、自重およびレバー209の重さにより、下方への回転移動端となる第1位置P1に位置している。すなわち、ローラーユニット208には、第1位置P1に向かう力として、重力が作用している。このため、ローラーユニット208に対して第1位置P1に向かう力を作用させる手段として、バネ等を設ける必要がない。もちろん、バネ等により、ローラーユニット208に第1位置P1に向かう力を作用させてもよい。
図11および図12を参照して、巻取装置200における巻取り開始時における、ローラーユニット208の作用について説明する。まず、巻取り開始前、すなわち、送りモーター116の駆動前は、ローラーユニット208は、第1位置P1に位置している(図11(1)、図12(a)参照)。
ローラーユニット208が第1位置P1に位置した状態では、図12(a)に示したように、ロール紙Sが、5つのローラー部243のうち、第1ローラー部243a、第2ローラー部243bおよび第3ローラー部243cと接する。巻取ロールRの径が大きくなった場合には、第4ローラー部243dあるいは第5ローラー部243eとも接する。このように、ローラーユニット208により曲げられたロール紙Sが、その曲がり部分において複数のローラー部243と接する。このため、ローラーユニット208が単一のローラー部243を有する場合に比べ、印刷面Saに対する単位面積当たりの接触圧が小さくなる。したがって、ローラー部243の印刷面Saに対する接触圧により、印刷画像を傷つけてしまうことを抑制することができる。
なお、ローラーユニット208が単一のローラー部243を有する場合にも、ローラー部243の径を大きくすることで、印刷面Saに対する単位面積当たりの接触圧を小さくすることも考えられるが、その場合には、径が大きくなった分、ローラー部243が回転しにくくなるため、印刷面Saに擦過キズが発生するおそれがある。換言すれば、本実施形態では、径の小さい複数のローラー部243を備えたことで、印刷画像が損なわれることを抑制できる。
なお、ローラーユニット208が単一のローラー部243を有する場合にも、ローラー部243の径を大きくすることで、印刷面Saに対する単位面積当たりの接触圧を小さくすることも考えられるが、その場合には、径が大きくなった分、ローラー部243が回転しにくくなるため、印刷面Saに擦過キズが発生するおそれがある。換言すれば、本実施形態では、径の小さい複数のローラー部243を備えたことで、印刷画像が損なわれることを抑制できる。
送りモーター116が駆動し、巻取りが開始されると、印刷装置100における送り速度は、すぐに所定の速度に達する。一方、巻取装置200における巻取速度は、特に巻取ロールRの径が大きい場合、巻取ロールRのイナーシャにより、立ち上がりが遅くなる。そのため、巻取り開始時点では、巻取速度は、送り速度よりも遅くなっている。そのため、ロール紙Sは、ロール紙導入台203から巻取軸205に至る部分で、一時的に弛みが生じることになる(図11(2)参照)。
その後、巻取速度が送り速度に追いつき、さらには、巻取速度が送り速度よりも速くなる。これにより、ロール紙Sの弛みが徐々に解消されていく。ロール紙Sの弛みが消滅した時点で、巻取速度は最大となる(図11(3)参照)。
ロール紙Sの弛みが消滅した直後は、巻取速度が速く、巻取ロールRの回転エネルギーも大きいため、弛みがとれたロール紙Sにより、ローラーユニット208が第1位置P1から第2位置P2へ向けて押し上げられる(図11(4)、図12(b)参照)。すなわち、巻取ロールRの回転エネルギーが、ローラーユニット208の位置エネルギーに変換される。
このとき、ローラーユニット208は、通常、第2位置P2に達する前に下降し始めるが、巻取ロールRの径が大きい場合などには、第2位置P2に達することもある。この場合、レバー基端部241が上規制部材259に突き当たり、上規制部材259が弾性変形する。これにより、ローラーユニット208が第1位置P1から第2位置P2の近くまで移動しただけでは、巻取ロールRの回転エネルギーを充分に吸収し切れない場合にも、巻取ロールRの回転エネルギーを上規制部材259によって吸収することができる。
また、ローラーユニット208が第2位置P2に位置した状態では、第1位置P1に位置した場合と同様に、ロール紙Sが複数のローラー部243と接する。すなわち、図12(b)に示したように、ロール紙Sが、5つのローラー部243のうち、第3ローラー部243cおよび第4ローラー部243dと接する。巻取ロールRの径が大きくなった場合には、第5ローラー部243eとも接する。
その後、巻取速度が徐々に遅くなり、送り速度と略同じ速度になると、ローラーユニット208が第1位置P1に戻る(図11(1)、図12(a)参照)。その後は、巻取速度は送り速度と略同じ速度を維持し、ローラーユニット208が第1位置P1に位置した状態で、ロール紙Sが巻取軸205に巻き取られる。
以上のように、本実施形態の巻取装置200によれば、巻取り開始時において、巻取速度が徐々に増加して送り速度を一時的に超過する際に、ロール紙Sを曲げているローラーユニット208が、ローラーユニット208を第1位置P1に向かわせる重力に抗して、第1位置P1から第2位置P2へと上昇する。このとき、巻取ロールRの回転エネルギーが、ローラーユニット208を第1位置P1から第2位置P2へと上昇させる位置エネルギーに変換される。すなわち、ローラーユニット208が第1位置P1から第2位置P2へ移動することで、巻取ロールRの回転エネルギーが吸収される。そのため、ロール紙Sが、巻取ロールRの回転エネルギーによって巻取装置200側に引っ張られることが抑制される。したがって、印刷装置100におけるロール紙Sの送り精度に対して悪影響を及ぼすことが抑制される。
さらに、ローラー部243の外周面に凹凸が設けられていることで、ローラー部243とロール紙Sの印刷面Saとの接触面積が小さくなる。したがって、ロール紙Sの印刷面Saからローラー部243へインクが転写してしまうことを抑制することができる。したがって、印刷面Saに形成された画像を極力損なうことなく、ロール紙Sを巻き取ることができる。
1:印刷巻取システム、100:印刷装置、200:巻取装置、205:巻取軸、206:動力入力部、207:巻取側動力伝達機構、208:ローラーユニット、243:ローラー部、244:ローラー軸、P1:第1位置、P2第2位置、S:ロール紙、Sa:印刷面
Claims (6)
- 印刷媒体を送る送り部を有する印刷装置、から送られてくる前記印刷媒体が巻き取られる巻取軸と、
前記送り部からの動力が入力される動力入力部と、
前記動力入力部に入力された動力を前記巻取軸に伝達する巻取側動力伝達機構と、
前記印刷装置から前記巻取軸に至る間で、前記印刷媒体を曲げる第1位置と、前記第1位置よりも浅い角度で前記印刷媒体を曲げる第2位置と、の間で移動可能であり、前記第1位置に向かう力が作用している媒体曲げ部と、を備え、
前記媒体曲げ部は、
前記印刷装置により印刷が為された前記印刷媒体の印刷面と接する外周面に、凹凸が設けられたローラー部と、
前記ローラー部を回転可能に支持するローラー軸と、
を有することを特徴とする巻取装置。 - 前記ローラー部は、前記印刷面と接する外周面に凹凸が設けられた複数の凹凸ローラー、を含み、
前記複数の凹凸ローラーは、前記ローラー部の軸方向に並んでいることを特徴とする請求項1に記載の巻取装置。 - 前記複数の凹凸ローラーは、所定の紙幅の前記印刷媒体に対応できるよう、前記ローラー部の軸方向に所定の間隔で配置されていることを特徴とする請求項2に記載の巻取装置。
- 前記媒体曲げ部は、
回転軸が相互に略平行となるように設けられた複数の前記ローラー部と、
前記複数のローラー部をそれぞれ回転可能に支持する複数の前記ローラー軸と、
を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の巻取装置。 - 前記媒体曲げ部を支持し、支点を中心に回転可能なレバー、をさらに備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の巻取装置。
- 請求項1ないし5のいずれか一項に記載の巻取装置と、
前記印刷装置と、
を備えたことを特徴とする印刷巻取システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014016652A JP2015143144A (ja) | 2014-01-31 | 2014-01-31 | 巻取装置および印刷巻取システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014016652A JP2015143144A (ja) | 2014-01-31 | 2014-01-31 | 巻取装置および印刷巻取システム |
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JP2015143144A true JP2015143144A (ja) | 2015-08-06 |
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ID=53888497
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JP (1) | JP2015143144A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113955544A (zh) * | 2021-11-10 | 2022-01-21 | 常德同达机械制造有限公司 | 高速复合式商标模切机 |
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2014
- 2014-01-31 JP JP2014016652A patent/JP2015143144A/ja active Pending
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