JP2015142458A - モータ駆動制御装置及びモータ駆動制御装置の制御方法 - Google Patents

モータ駆動制御装置及びモータ駆動制御装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡素な構成であって、回転停止時の惰性回転中に回生電流がモータの駆動回路に流れることを回避できるモータ駆動制御装置を提供する。
【解決手段】モータ駆動制御装置1は、モータ駆動部2と、モータ20とモータ駆動部2の出力端との間に配置された切替回路部4と、制御回路部3とを有している。切替回路部4は、制御回路部3から出力された経路切替信号Seu,Sev,Sewに応じて、モータ20の各相のコイルLu,Lv,Lwについて、コイルと出力端とを接続する第1の電流経路L1と、コイルとグランドとを接続する第2の電流経路L2とを切り替える。モータ20の定常駆動時には、各相のコイルLu,Lv,Lwについての第1の電流経路L1が導通状態とされ、モータ20の回転を停止させるときには、直前に通電していたコイルについて、第1の電流経路L1が遮断され、かつ、第2の電流経路L2が導通状態にされる。
【選択図】図2

Description

この発明は、モータ駆動制御装置及びモータ駆動制御装置の制御方法に関し、特に、モータの全相の駆動をオフにしてモータの駆動を停止するモータ駆動制御装置及びモータ駆動制御装置の制御方法に関する。
モータ駆動制御装置によるモータ(例えば、ファンモータや扇風機用のモータとして使用されるブラシレスDCモータなど)の回転速度の制御方式として、外部から指令信号を入力し、モータの回転速度がその指令信号に応じたものになるように制御を行うものがある。指令信号としては、例えば、クロック信号が挙げられる。クロック信号を指令信号として用いる場合には、クロック信号とモータの回転数信号とを比較し、クロック信号と回転数信号とが同じになるようにモータの速度指令値を制御することで、モータの回転速度の制御が行われる。
このようなモータの駆動制御装置は、クロック信号が停止されると、一般に、クロック信号の停止に合わせて全相の駆動をオフにするフリーラン停止方法によって、モータを停止させる。しかしながら、このような停止方法では、モータの惰性回転中に回生電流が流れる。回生電流が流れると、回生電流の電源ラインへの逆流によって電源電圧が急上昇したり、回生による騒音(異音)が発生したりするという問題がある。
このような問題に関して、下記特許文献1には、回生電流の電源ラインへの逆流を止め、電源電圧の上昇を回避するようにしたブラシレスモータ駆動回路が開示されている。特許文献1のブラシレスモータ駆動回路は、駆動コイルの駆動電流が所定値を超えると電源側出力トランジスタとグランド側出力トランジスタのいずれか一方をオフとしたとき、電源ラインへ逆流しようとする回生電流を過電圧検出回路によって検出し、検出した回生電流を回生電流通電素子に流すことで回生電流の逆流を回避するように構成されている。
特開2003−134878号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載されているような装置においては、次のような問題がある。
すなわち、回生電流を検出するために過電圧検出回路を用いることが必要であるため、モータ駆動制御装置の回路規模が大きくなり、コストアップにつながる。
また、回生電流が発生してからその回生電流を検出して対策動作を行うものであるため、回生発生時の電源電圧の急上昇や、騒音(異音)の発生を防ぐことができない。
この発明はそのような問題点を解決するためになされたものであり、簡素な構成であって、回転停止時の惰性回転中に回生電流がモータの駆動回路に流れることを回避できるモータ駆動制御装置及びモータ駆動制御装置の制御方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するためこの発明のある局面に従うと、モータ駆動制御装置は、モータの各相のコイルに駆動信号を出力してモータを駆動させるモータ駆動部と、モータとモータ駆動部の出力端との間に配置された切替回路部と、モータ駆動部を制御するための駆動制御信号と、切替回路部を制御するための経路切替信号とを出力する制御回路部とを備え、切替回路部は、制御回路部から出力された経路切替信号に応じて、モータの各相のコイルについて、コイルと出力端とを接続する第1の電流経路と、出力端を経由せずにコイルとグランドとを接続する第2の電流経路とを切り替えるように構成されており、制御回路部は、モータの定常駆動時には、切替回路部にモータの各相のコイルについての第1の電流経路を導通状態にさせ、モータの回転を停止させるときには、コイルのうち直前に通電していたコイルについて、切替回路部に、第1の電流経路を遮断させ、かつ、第2の電流経路を導通状態にさせる。
好ましくは、制御回路部は、モータの回転を停止させるとき、コイルのうち直前に通電していたコイルのうち1相について、切替回路部に第1の電流経路を遮断させるとともに第2の電流経路を導通状態にさせる。
好ましくは、制御回路部は、モータの回転を停止させるとき、切替回路部に第1の電流経路を遮断させるとともに第2の電流経路を導通状態にさせ、それと同時かそれより後に、モータ駆動部からの駆動信号の出力を停止させる。
好ましくは、切替回路部は、モータの各相のコイルにそれぞれ対応するように、モータの各相のコイルと出力端との間にそれぞれ配置された複数の選択回路を有する。
好ましくは、選択回路は、モータの定常駆動時には、経路切替信号に応じてオン状態となることで第1の電流経路を導通状態にする第1のスイッチ素子と、モータの回転が停止されるときには、経路切替信号に応じてオン状態となることで第2の電流経路を導通状態にする第2のスイッチ素子とを有する。
好ましくは、制御回路部は、入力された目標回転数の指令情報とモータの回転数検出情報とに基づいて、駆動制御信号を出力し、モータの駆動中に指令情報の制御回路部への入力が停止されたとき、モータの回転を停止させる制御を行う。
好ましくは、モータ駆動制御装置は、その全部又は一部が集積回路装置としてパッケージ化されている。
この発明の他の局面に従うと、モータの各相のコイルに駆動信号を出力してモータを駆動させるモータ駆動部と、モータとモータ駆動部の出力端との間に配置された切替回路部と、モータ駆動部を制御するための駆動制御信号と、切替回路部を制御するための経路切替信号とを出力する制御回路部とを備えるモータ駆動制御装置の制御方法において、切替回路部は、制御回路部から出力された経路切替信号に応じて、モータの各相のコイルについて、コイルと出力端とを接続する第1の電流経路と、出力端を経由せずにコイルとグランドとを接続する第2の電流経路とを切り替え可能に構成されており、モータ駆動制御装置の制御方法は、モータの定常駆動時に、切替回路部にモータの各相のコイルについての第1の電流経路を導通状態にさせる通電ステップと、通電ステップによりモータが定常駆動している場合において、モータの回転を停止させるとき、コイルのうち直前に通電していたコイルについて、切替回路部に、第1の電流経路を遮断させ、かつ、第2の電流経路を導通状態にさせる電流回生ステップと、電流回生ステップの後、モータの駆動を停止させる駆動停止ステップとを備える。
これらの発明に従うと、モータの回転を停止させるときには、コイルのうち直前に通電していたコイルについて、切替回路部によって、第1の電流経路が遮断され、かつ、出力端を経由せずにコイルとグランドとを接続する第2の電流経路が導通状態とされる。したがって、簡素な構成であって、回転停止時の惰性回転中に回生電流がモータの駆動回路に流れることを回避できるモータ駆動制御装置及びモータ駆動制御装置の制御方法を提供することができる。
本発明の実施の形態の1つにおけるモータ駆動制御装置の回路構成を示すブロック図である。 選択回路の回路構成について説明する図である。 切替回路部の動作を説明する図である。 制御回路部と切替回路部との動作例を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態におけるモータ駆動制御装置について説明する。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態の1つにおけるモータ駆動制御装置の回路構成を示すブロック図である。
図1に示されるように、モータ駆動制御装置1は、モータ20を例えば正弦波駆動により駆動させるように構成されている。本実施の形態において、モータ20は、例えば3相のブラシレスモータである。モータ駆動制御装置1は、ロータの回転位置信号に基づいて、モータ20の電機子コイルLu,Lv,Lwに正弦波状の駆動電流を流すことで、モータ20を回転させる。本実施の形態において、ロータの回転位置信号は、ホール(HALL)素子の出力信号から、ロータの回転位置を推定した信号である(不図示)。
モータ駆動制御装置1は、インバータ回路2a及びプリドライブ回路2bを有するモータ駆動部2と、制御回路部3と、切替回路部4とを有している。なお、図1に示されているモータ駆動制御装置1の構成要素は、全体の一部であり、モータ駆動制御装置1は、図1に示されたものに加えて、他の構成要素を有していてもよい。
本実施の形態において、モータ駆動制御装置1は、その全部がパッケージ化された集積回路装置(IC)である。なお、モータ駆動制御装置1の一部が1つの集積回路装置としてパッケージ化されていてもよいし、他の装置と一緒にモータ駆動制御装置1の全部又は一部がパッケージ化されて1つの集積回路装置が構成されていてもよい。
インバータ回路2aは、プリドライブ回路2bとともに、モータ駆動部2を構成する。インバータ回路2aは、プリドライブ回路2bから出力された出力信号に基づいてモータ20に駆動信号を出力し、モータ20が備える電機子コイルLu,Lv,Lwに通電する。インバータ回路2aは、例えば、直流電源Vccの両端に設けられた2つのスイッチ素子の直列回路の対(スイッチ素子Q1,Q2の対、スイッチ素子Q3,Q4の対、及びスイッチ素子Q5,Q6の対)が、電機子コイルLu,Lv,Lwの各相(U相、V相、W相)に対してそれぞれ配置されて構成されている。2つのスイッチ素子の各対において、スイッチ素子同士の接続点が出力端となり、その出力端に、モータ20の各相のコイルLu,Lv,Lwに接続されている端子が接続されている。具体的には、スイッチ素子Q1,Q2同士の接続点が、U相のコイルLuの端子に通じる出力端である。スイッチ素子Q3,Q4同士の接続点が、V相のコイルLvの端子に通じる出力端である。スイッチ素子Q5,Q6同士の接続点が、W相のコイルLwの端子に通じる出力端である。
プリドライブ回路2bは、制御回路部3による制御に基づいて、インバータ回路2aを駆動するための出力信号を生成し、インバータ回路2aに出力する。出力信号としては、例えば、インバータ回路2aのスイッチ素子Q1〜Q6のそれぞれに対応するVuu,Vul,Vvu,Vvl,Vwu,Vwlの6種類が出力される。すなわち、スイッチ素子Q1には、出力信号Vuuが出力される。スイッチ素子Q2には、出力信号Vulが出力される。スイッチ素子Q3には、出力信号Vvuが出力される。スイッチ素子Q4には、出力信号Vvlが出力される。スイッチ素子Q5には、出力信号Vwuが出力される。スイッチ素子Q6には、出力信号Vwlが出力される。これらの出力信号が出力されることで、それぞれの出力信号に対応するスイッチ素子Q1〜Q6がオン、オフ動作を行い、モータ20に駆動信号が出力されてモータ20の各相のコイルに電力が供給される。モータ20の回転を停止させるときには、スイッチ素子Q1〜Q6はいずれもオフにされ、モータ20の全相の駆動がオフとされる。
本実施の形態において、制御回路部3には、回転数信号(回転数検出情報の一例)Srと、クロック信号(目標回転数の指令情報の一例)Scと、スタート信号Ssとが入力される。
回転数信号Srは、モータ20から制御回路部3に入力される。回転数信号Srは、例えば、モータ20のロータの回転に対応するFG信号である。すなわち、回転数信号Srは、モータ20の回転数の検出結果を示す回転数情報である。FG信号は、ロータの側にある基板に設けたコイルパターンを用いて生成される信号(パターンFG)であってもよいし、モータ20に配置されたホール(HALL)素子の出力を用いて生成される信号(ホールFG)であってもよい。なお、モータ20の各相(U,V,W相)に誘起する逆起電圧を検出する回転位置検出回路を設け、検出された逆起電圧に基づき、モータ20のロータの回転位置と回転数とを検出するようにしてもよいし、モータの回転数や回転位置を検出するエンコーダなどのセンサ信号を用いてもよい。
クロック信号Scは、例えば、制御回路部3の外部から入力される。クロック信号Scは、モータ20の回転数に関する信号であって、例えば、モータ20の目標回転速度に対応する周波数の信号である。換言すると、クロック信号Scは、モータ20の目標回転速度を指定する指令情報である。なお、目標回転数の指令情報は、クロック信号に限定されず、PWM(パルス幅変調)信号であってもよい。
スタート信号Ssは、例えば、制御回路部3の外部から入力される。スタート信号Ssは、モータ20の駆動制御を行うか、駆動制御を行わないスタンバイ状態となるかを設定するための信号である。
制御回路部3は、例えば、マイクロコンピュータやデジタル回路等で構成されている。制御回路部3は、回転数信号Srと、クロック信号Scと、スタート信号Ssと、回転位置信号とに基づいて、駆動制御信号Sdをプリドライブ回路2bに出力する。制御回路部3は、駆動制御信号Sdを出力することで、モータ20がクロック信号Scに対応する回転数で回転するようにモータ20の回転制御を行う。すなわち、制御回路部3は、モータ20を駆動させるための駆動制御信号Sdをモータ駆動部2に出力し、モータ20の回転制御を行う。モータ駆動部2は、駆動制御信号Sdに基づいて、モータ20に駆動信号を出力してモータ20を駆動させる。
本実施の形態において、制御回路部3は、切替回路部4を制御するための経路切替信号Seu,Sev,Sewを切替回路部4に出力する。これらの経路切替信号Seu,Sev,Sewは、例えばハイ(High)とロー(Low)の2値の信号であり、モータ20の駆動を停止させる動作に連動して適宜ハイとローとを切り替えて出力される。
切替回路部4は、モータ20とモータ駆動部2の出力端との間に配置されている。本実施の形態において、切替回路部4は、モータ20の各相のコイルLu,Lv,Lwにそれぞれ対応する、合計3つの選択回路4u,4v,4wを有している。
選択回路4uは、U相に対応するものであり、コイルLuと、それに対応するモータ駆動部2の出力端(スイッチ素子Q1,Q2の接続点)との間に配置されている。選択回路4vは、V相に対応するものであり、コイルLvと、それに対応するモータ駆動部2の出力端(スイッチ素子Q3,Q4の接続点)との間に配置されている。選択回路4wは、W相に対応するものであり、コイルLwと、それに対応するモータ駆動部2の出力端(スイッチ素子Q5,Q6の接続点)との間に配置されている。
選択回路4uには経路切替信号Seuが、選択回路4vには経路切替信号Sevが、選択回路4wには経路切替信号Sewが、それぞれ入力される。切替回路部4は、制御回路部3から出力された経路切替信号Seu,Sev,Sewに応じて各選択回路4u,4v,4wが動作することで、モータ20の各相のコイルLu,Lv,Lwについて、コイルLu,Lv,Lwと出力端とを接続する第1の電流経路と、出力端を経由せずにコイルLu,Lv,Lwとグランドとを接続する第2の電流経路とを切り替えるように構成されている。
[選択回路4u,4v,4wの構成]
選択回路4u,4v,4wは、それぞれ、互いに同様の構成を有している。以下、選択回路4u,4v,4wを代表して、選択回路4vの構成及び動作について説明する。
図2は、選択回路4vの回路構成について説明する図である。
図2に示されるように、選択回路4vは、第1のスイッチ素子Q7と、第2のスイッチ素子Q8と、抵抗素子R1と、反転回路41とを含んでいる。選択回路4vには、制御回路部3から出力された経路切替信号Sevが入力される。
第1のスイッチ素子Q7は、例えば電界効果トランジスタである。第1のスイッチ素子Q7は、モータ駆動部2の出力端とコイルLvとを結ぶ第1の電流経路L1に配置されている。第1のスイッチ素子Q7のドレインは出力端に、ソースはコイルLvに、それぞれ接続されている。
第2のスイッチ素子Q8は、例えば電界効果トランジスタである。第2のスイッチ素子Q8は、コイルLvとグランドLvとを接続する第2の電流経路L2に配置されている。第2のスイッチ素子Q8のドレインはコイルLvに接続されている。また、第2のスイッチ素子Q8のソースは、抵抗素子R1を介して、グランドに接続されている(接地されている。)。
反転回路41は、信号の論理を反転する論理回路である。反転回路41の出力端は、第2のスイッチ素子Q8のゲートに接続されている。
経路切替信号Sevは、第1のスイッチ素子Q7のゲートと、反転回路41の入力端とのそれぞれに入力される。第1のスイッチ素子Q7は、経路切替信号Sevに応じてオン状態となることで第1の電流経路L1を導通状態にする。また、第2のスイッチ素子Q8は、経路切替信号Sevに応じてオン状態となることで第2の電流経路L2を導通状態にする。
反転回路41が設けられていることにより、第1のスイッチ素子Q1のゲートと第2のスイッチ素子Q2のゲートとには、互い違いの信号が入力される。これにより、選択回路4vは、経路切替信号Sevに応じて、第1の電流経路L1のみが導通状態になるか、第2の電流経路L2のみが導通状態になるか、の2通りの状態のうちいずれか一方を取る。
すなわち、経路切替信号Sevがハイであるときには、第1のスイッチ素子Q7がオンになり、第2のスイッチ素子Q8がオフになる。これにより、第1の電流経路L1が導通状態になり、このとき第2の電流経路L2は非導通状態になる。
他方、経路切替信号Sevがローであるときには、第2のスイッチ素子Q8がオンになり、第1のスイッチ素子Q7がオフになる。これにより、第2の電流経路L2が導通状態になり、このとき第1の電流経路L1は非導通状態になる。
[切替回路部4の動作の説明]
本実施の形態において、切替回路部4は、制御回路部3の制御に基づいて、以下の動作を行う。制御回路部3は、モータ20の駆動に連動して経路切替信号Seu,Sev,Sewを出力することで、切替回路部4を制御する。切替回路部4は、モータ20の定常駆動時には、各相の第1の電流経路L1を導通状態にする。また、切替回路部4は、モータ20の回転が停止されるときには、モータ20の各相のうち回転の停止動作が行われる直前の通電状態に対応する相について、第1の電流経路L1を遮断して第2の電流経路L2を導通状態にする。このとき、各相の選択回路4u,4v,4wのうち1つが、他の2つとは異なる動作を行うように制御される。
図3は、切替回路部4の動作を説明する図である。
以下では、図3を参照して、モータ20の回転が停止されるときに、選択回路4vが他の選択回路4u,4wとは異なる動作を行う場合の例を説明する。
モータ20の定常駆動時には、V相コイルLvと、V相コイルLvに駆動信号を出力するインバータ回路2aの出力端との間に駆動電流ILを通電させる。このとき、経路切替信号Sev(経路切替指令)はハイレベルであり、切替回路部4の第1のスイッチ素子Q7はオン、第2のスイッチ素子Q8がオフの状態となる。
駆動電流ILの電流経路は、ラインK1(スイッチ素子Q1、U相コイルLu、V相コイルLvを順に経由)とラインK2(第1のスイッチ素子Q7からスイッチ素子Q3とスイッチ素子Q4との接続点を経由)とを通る経路となる。なお、それ以降の電流経路は、モータ20の回転に連動して送信される駆動制御信号Sdに基づいて出力される出力信号Vvu,Vvlに応じて周期的に変更される。
ここで、クロック信号Scの制御回路部3への入力が停止されたとき(すなわちモータ20の駆動停止命令が出されたとき)には、モータ20の駆動が停止される。このとき、例えば駆動停止直前に駆動電流ILが電機子コイルLu,Lvを流れていれば、切替回路部4は、制御回路部3の制御に基づいて、V相コイルLvとV相コイルLvに駆動信号を出力するインバータ回路2aの出力端との間の第1の電流経路L1の通電を遮断し、V相コイルLvとグランド間の第2の電流経路L2を通電させる。
このとき、経路切替信号Sevはローレベルとなり、第1のスイッチ素子Q7がオフ、スイッチ素子Q8がオンの状態となる。そうすると、駆動電流ILの電流経路は、ラインK1とラインK3(第2のスイッチ素子Q8、抵抗素子R1、グランドを順に経由)とを通る経路となる。
このようにモータ20の回転を停止させるとき、制御回路部3は、1つのコイルについて切替回路部4により第2の電流経路L2を導通状態にさせるのに連動して、モータ20の駆動を停止させる。すなわち、制御回路部3は、経路切替信号Sevをローレベルに変更するのと同時に、駆動制御信号Sdによりモータ駆動部2からの駆動信号の出力を停止させる。なお、制御回路部3は、切替回路部4により第2の電流経路L2を導通状態にさせた後で、モータ駆動部2からの駆動信号の出力を停止させてもよい。例えば、切替回路部4により第2の電流経路L2が導通状態となってから所定時間後にモータ駆動部2からの駆動信号の出力を停止させるようにしてもよい。これにより、第2の電流経路L2の導通状態を確立させてからモータ20のフリーランを開始することができる。
なお、このとき、V相以外のU相やW相の選択回路4u,4wに入力される経路切替信号Seu,Sewは、ハイレベルのままとされる。すなわち、すべての経路切替信号Seu,Sev,Sewをローレベルとすると、ショートブレーキの状態となってモータ20が急停止してしまうため、羽根が大きく負荷が重い扇風機などでは、急停止によって大きな振動が生じることがある。これに対して、駆動停止時に駆動停止直前に流れていたコイルに応じて1相のコイルについてのみ第2の電流経路L2に切り替えてコイルからグランドに通電させることで、振動等が生じないように、モータ20を惰性回転させながら徐々に停止させることができる(フリーラン停止)。
なお、フリーラン停止時において、駆動停止直前にコイルLv,Lwを電流が流れていたときには、例えば選択回路4wによりコイルLwについて第2の電流経路L2に切り替えてグランドに通電させればよい。駆動停止直前にコイルLw,Luを電流が流れていたときには、例えば選択回路4uによりコイルLuについて第2の電流経路L2に切り替えてグランドに通電させればよい。
図4は、制御回路部3と切替回路部4との動作例を説明するフローチャートである。
図4に示されるように、ステップS1において、モータ20は、定常駆動を行う。このとき、制御回路部3は、入力されるクロック信号Scに基づいて、プリドライブ回路2bに駆動制御信号Sdを出力するとともに、切替回路部4にハイレベルの経路切替信号Seu,Sev,Sewを出力する。各選択回路4u,4v,4wでは、経路切替信号Seu,Sev,Sewに基づいて、第1のスイッチ素子Q7がオン、第2のスイッチ素子Q8がオフとなり、上述のラインK2すなわち第1の電流経路L1が電流経路となるように動作する。
ステップS2において、制御回路部3は、駆動停止命令が出されたか否かを判定する。すなわち、制御回路部3は、クロック信号Scの入力が停止されたか否かを判定する。クロック信号Scの入力が停止された場合(駆動停止命令が出された場合)は、ステップS3の処理を行う。他方、クロック信号Scの入力が停止されない場合(駆動停止命令が出されていない場合)は、本処理を繰り返して行う。
ステップS3において、制御回路部3は、モータ駆動部2に対して、全相のスイッチ素子Q1〜Q6の駆動をオフする駆動制御信号Sdを出力するとともに、切替回路部4の選択回路4u,4v,4wのうち1つにローレベルの経路切替信号Seu,Sev,Sewを出力する。
例えば、停止直前に駆動電流ILが電機子コイルLu,Lvに流れていた場合(クロック信号Scの入力が停止されたときに駆動電流ILが電機子コイルLu,Lvに流れていた場合)、制御回路部3は、選択回路4vにローレベルの経路切替信号Sevを出力する。そうすると、選択回路4vにおいて、経路切替信号Sevに基づいて、第1のスイッチ素子Q7がオフ、第2のスイッチ素子Q8がオンとなり、コイルLvに接続された第2の電流経路L2が通電状態となる。これにより、ラインK3がモータ20の回生電流回避経路として機能可能になる。その後、ステップS4の処理が行われる。
ステップS4において、ラインK3の電流経路により、駆動電流がグランドに流れ、モータ20の回生電流の発生が回避される。
ステップS5において、モータ20の回転が停止され、モータ20の駆動時の処理が終了する。
[実施の形態における効果の説明]
以上説明したように、本実施の形態では、次のような効果が得られる。
すなわち、電流や電圧の検出回路を必要とせず、従来と比較して切替回路部を用いるだけの簡素な回路構成のままで、簡易な回路(切替回路部)の追加にて実現できる。なお、切替回路部の構成の一部を、モータ駆動制御装置が通常備えている電流制限回路の一部で代用するようにしてもよい。このように構成することで、モータ駆動制御装置の回路規模をさらに小さくすることができる。
モータ停止時に、コイルとグランドとを接続する第2の電流経路を導通状態とするので、従来は回転停止時の惰性回転中に発生していたモータ駆動部のスイッチ素子を介して電源に流れる回生電流の発生を回避することができる。回生電流が発生しないため、回生電流の発生に伴った異音の発生を防止できる。回生電流が電源ラインに流れないため、電源電圧の上昇を防止でき、電源電圧を定格電圧以下に維持することができる。
回生電流の発生を防止するためにモータを急ブレーキさせる必要がない。したがって、例えば扇風機の羽根がモータに取り付けられている場合のようにモータの負荷の慣性モーメントが比較的大きい場合においても、モータをフリーランにより停止させることができ、モータが急停止することによる振動の発生を低減させることができる。
なお、本実施の形態においては、抵抗素子R1の大きさを調整することにより、モータをフリーラン停止させる場合にモータに働くブレーキの大小を調整できる。
[その他]
切替回路部の回路構成は、上述の実施の形態に限定されない。例えば、各選択回路について、入力される経路切替信号がローレベルのときに第1のスイッチ素子がオンで第2のスイッチ素子がオフとなり、ハイレベルのときに第1のスイッチ素子がオフで第2のスイッチ素子がオンとなるように構成されていてもよい。例えば、P型MOSFETを第1のスイッチ素子や第2のスイッチ素子として用いたり、反転回路を第1のスイッチ素子側に配置したりすることなどにより、このように選択回路を動作させることができる。
選択回路の第1のスイッチ素子や第2のスイッチ素子は、電界効果トランジスタに限定されるものではない。
モータ駆動制御装置の各構成要素は、少なくともその一部がハードウェアによる処理ではなく、ソフトウェアによる処理であってもよい。
上述のフローチャートは具体例であって、このような動作例に限定されない。フローチャートの各処理の間には、他の処理が行われるようにしてもよい。
本実施の形態のモータ駆動制御装置により駆動されるモータは、3相のブラシレスモータに限られない。モータの駆動方式は、正弦波駆動方式に限定されず、例えば、矩形波駆動方式であってもよい。
上述の実施の形態における処理の一部又は全部が、ソフトウェアによって行われるようにしても、ハードウェア回路を用いて行われるようにしてもよい。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 モータ駆動制御装置
2 モータ駆動部
3 制御回路部
4 切替回路部
4u,4v,4w 選択回路
20 モータ
41 反転回路
L1 第1の電流経路
L2 第2の電流経路
Lu,Lv,Lw コイル
R1 抵抗素子
Sc クロック信号(目標回転数の指令情報の一例)
Sd 駆動制御信号
Seu,Sev,Sew 経路切替信号
Sr 回転数信号(回転数検出情報の一例)

Claims (8)

  1. モータの各相のコイルに駆動信号を出力して前記モータを駆動させるモータ駆動部と、
    前記モータと前記モータ駆動部の出力端との間に配置された切替回路部と、
    前記モータ駆動部を制御するための駆動制御信号と、前記切替回路部を制御するための経路切替信号とを出力する制御回路部とを備え、
    前記切替回路部は、前記制御回路部から出力された経路切替信号に応じて、前記モータの各相のコイルについて、前記コイルと前記出力端とを接続する第1の電流経路と、前記出力端を経由せずに前記コイルとグランドとを接続する第2の電流経路とを切り替えるように構成されており、
    前記制御回路部は、
    前記モータの定常駆動時には、前記切替回路部に前記モータの各相のコイルについての前記第1の電流経路を導通状態にさせ、
    前記モータの回転を停止させるときには、前記コイルのうち直前に通電していたコイルについて、前記切替回路部に、前記第1の電流経路を遮断させ、かつ、前記第2の電流経路を導通状態にさせる、モータ駆動制御装置。
  2. 前記制御回路部は、前記モータの回転を停止させるとき、前記コイルのうち直前に通電していたコイルのうち1相について、前記切替回路部に前記第1の電流経路を遮断させるとともに前記第2の電流経路を導通状態にさせる、請求項1に記載のモータ駆動制御装置。
  3. 前記制御回路部は、前記モータの回転を停止させるとき、前記切替回路部に前記第1の電流経路を遮断させるとともに前記第2の電流経路を導通状態にさせ、それと同時かそれより後に、前記モータ駆動部からの前記駆動信号の出力を停止させる、請求項1又は2に記載のモータ駆動制御装置。
  4. 前記切替回路部は、前記モータの各相のコイルにそれぞれ対応するように、前記モータの各相のコイルと前記出力端との間にそれぞれ配置された複数の選択回路を有する、請求項1から3のいずれか1項に記載のモータ駆動制御装置。
  5. 前記選択回路は、
    前記モータの定常駆動時には、前記経路切替信号に応じてオン状態となることで前記第1の電流経路を導通状態にする第1のスイッチ素子と、
    前記モータの回転が停止されるときには、前記経路切替信号に応じてオン状態となることで前記第2の電流経路を導通状態にする第2のスイッチ素子とを有する、請求項4に記載のモータ駆動制御装置。
  6. 前記制御回路部は、
    入力された目標回転数の指令情報と前記モータの回転数検出情報とに基づいて、前記駆動制御信号を出力し、
    前記モータの駆動中に前記指令情報の前記制御回路部への入力が停止されたとき、前記モータの回転を停止させる制御を行う、請求項1から5のいずれか1項に記載のモータ駆動制御装置。
  7. 前記モータ駆動制御装置は、その全部又は一部が集積回路装置としてパッケージ化されている、請求項1から6のいずれか1項に記載のモータ駆動制御装置。
  8. モータの各相のコイルに駆動信号を出力して前記モータを駆動させるモータ駆動部と、
    前記モータと前記モータ駆動部の出力端との間に配置された切替回路部と、
    前記モータ駆動部を制御するための駆動制御信号と、前記切替回路部を制御するための経路切替信号とを出力する制御回路部とを備えるモータ駆動制御装置の制御方法であって、
    前記切替回路部は、前記制御回路部から出力された経路切替信号に応じて、前記モータの各相のコイルについて、前記コイルと前記出力端とを接続する第1の電流経路と、前記出力端を経由せずに前記コイルとグランドとを接続する第2の電流経路とを切り替え可能に構成されており、
    前記モータ駆動制御装置の制御方法は、
    前記モータの定常駆動時に、前記切替回路部に前記モータの各相のコイルについての前記第1の電流経路を導通状態にさせる通電ステップと、
    前記通電ステップにより前記モータが定常駆動している場合において、前記モータの回転を停止させるとき、前記コイルのうち直前に通電していたコイルについて、前記切替回路部に、前記第1の電流経路を遮断させ、かつ、前記第2の電流経路を導通状態にさせる電流回生ステップと、
    前記電流回生ステップの後、前記モータの駆動を停止させる駆動停止ステップとを備える、モータ駆動制御装置の制御方法。
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