JP2015142282A - 防水通音部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】通過する音の歪みが低減された防水通音部材を提供する。
【解決手段】防水通音部材1は、防水通音膜2と、支持層3とを備える。支持層3はポリオレフィン系樹脂発泡体を備える。支持層3の損失弾性率は1.0×107Pa以下であり、支持層3の損失係数は1.0×10-1以上である。防水通音膜2は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン延伸多孔質膜である。防水通音部材1は、粘着層4,5,6を備えていてもよい。
【選択図】図2

Description

本発明は、防水通音膜を備えた防水通音部材に関する。
携帯電話、コードレス電話、ビデオカメラ等の電子機器では、音響装置が筐体に収容されている。これらの筐体は、音の通過を許容するための開口を有する。水が筐体内に入り込むことを防ぐために、この開口に音の通過を許容しつつ水の通過を阻止する防水通音膜を取り付けることが行われている。特許文献1では、防水通音膜としてポリテトラフルオロエチレン(PTFE)多孔質膜が挙げられている。
特開2008-245332号公報
しかし、防水通音膜を備えた防水通音部材では、通音性試験においてしばしば音の歪みが確認される。ここで、音の歪みとは、筐体の開口に防水通音膜が取り付けられていない場合に比して、筐体の開口に防水通音膜が取り付けられている場合に生じる音の変質である。音の歪みは、例えば人の耳にはビビリ音(障子紙が震えるような振動音)として認識される。音が防水通音膜を通過するとき、入力された基本波(正弦波)の整数倍の高次の周波数成分である高次高調波が発生する。音の歪みは、歪み成分である高次高調波の音の総和で表される高調波歪みによって定量化される。音の歪みが増大することは、電子機器にとって大きな問題であり、特に高品質の電子機器においては、音を歪みなく正確に再現することが求められる。
本発明は、通過する音の歪みが低減された防水通音部材を提供することを目的とする。
本発明は、
防水通音膜と、
前記防水通音膜の少なくとも一方側の面に接着された支持層と、を備え、
前記支持層は、ポリオレフィン系樹脂発泡体を備え、
前記支持層の損失弾性率は1.0×107Pa以下であり、前記支持層の損失係数は1.0×10-1以上である、防水通音部材を提供する。
本発明によれば、通過する音の歪みが低減された防水通音部材を提供することができる。
本発明の防水通音部材の一例を模式的に示す平面図である。 本発明の防水通音部材の一例を模式的に示す断面図である。 本発明の変形例に係る防水通音部材の一例を模式的に示す断面図である。 本発明の別の変形例に係る防水通音部材の一例を模式的に示す断面図である。 本発明の別の変形例に係る防水通音部材の一例を模式的に示す断面図である。 本発明の防水通音部材が適用された電子機器の一例を模式的に示す断面図である。 実施例で用いた防水通音部材の評価方法を説明するための模式図である。
以下、添付の図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態の防水通音部材1の平面図である。図2は、防水通音部材1の断面図である。なお、図1では、第3粘着層6の図示を省略している。防水通音部材1は、防水通音膜2と、支持層3と、第1粘着層4と、第2粘着層5と、第3粘着層6と、を備えている。防水通音膜2は、音の透過を許容し、水の通過を遮断する膜である。支持層3は、防水通音膜2の少なくとも一方側の面に接着していればよく、本実施形態では、防水通音膜2の一方側(図2の上側)の面のみに接着されている。第2粘着層5は、防水通音膜2の一方側(図2の上側)の面に設けられ、支持層3を防水通音膜2に接着している。第3粘着層6は、支持層3の一方側(図2の上側)の面に設けられ、支持層3を筐体に接着している。第1粘着層4は、防水通音膜2の他方側(図2の下側)の面に設けられ、防水通音膜2を音響装置(例えば、図6に示すマイクロフォン33、図7に示すスピーカ45)に接着している。防水通音部材1は、第3粘着層6、支持層3、第2粘着層5、防水通音膜2及び第1粘着層4の順に積層されている。
図3に示すように、防水通音部材1は、第3粘着層6を備えていない構成であってもよい。また、図4に示すように、防水通音部材1は、第1粘着層4上に、第2支持層7と第4粘着層8とをさらに備えていてもよい。第2支持層7は、防水通音膜2の他方側(図4の下側)の面に接着される。第1粘着層4は、防水通音膜2の他方側(図4の下側)の面に設けられ、防水通音膜2を第2支持層7に接着している。第4粘着層8は、第2支持層7の他方側(図2の下側)の面に設けられ、第2支持層7を音響装置(例えば、図6に示すマイクロフォン33、図7に示すスピーカ45)に接着している。また、図5に示すように、防水通音部材1は、図4に示した構成から第3粘着層6が除去された構成であってもよい。
図1に示すように、防水通音膜2の外周端は、長辺及び短辺を有する矩形状である。音が通過する方向に沿って見たときに、支持層3は、防水通音膜2の外周端と一致する外周端を有する。支持層3は、開口部3Aを有し、全体として枠の形状を有している。開口部3Aの重心Gを通過し、かつ開口部3Aを囲む支持層3の内周端と交差する2点間の長さが最小となる線分を第1線分L1と定義し、開口部3Aの重心Gを通過し、第1線分L1と直交し、かつ開口部3Aを囲む支持層3の内周端と交差する2点間の線分を第2線分L2と定義したとき、第2線分L2の長さは、第1線分L1の長さの2倍以上である。第2線分L2の長さは、第1線分L1の3倍以上、さらに5倍以上であってもよい。開口部3Aを囲む支持層3の内周端は、第1線分L1と平行な第1辺と、第2線分L2と平行な第2辺と、を有する矩形である。第1辺の長さは、第1線分L1の長さと同一であり、第2辺の長さは、第2線分L2の長さと同一である。防水通音膜2は、開口部3Aから露出している通音領域2Aを有している。L2/L1の値が大きい、言い換えると、細長い開口部3Aから露出している防水通音膜2を通過する音は、多くの歪み成分を伴う傾向がある。このため、本発明の適用による改善の効果が顕著に得られやすい。音が通過する方向に沿って見たときに、第1粘着層4、第2粘着層5及び第3粘着層6の外周端は、防水通音膜2の外周端と一致する。第1粘着層4、第2粘着層5及び第3粘着層6は、それぞれ開口部を有し、音が通過する方向に沿って見たときに、開口部を囲む粘着層4,5,6の内周端は、開口部3Aを囲む支持層3の内周端と一致している。
本実施形態では、音が通過する方向に沿って見たときに、支持層3の外周端は、防水通音膜2の外周端と一致する外周端を有するが、防水通音膜2の外周端と異なる外周端を有していてもよい。例えば、防水通音膜2は、開口部3Aを覆うことができる限り、支持層3の外周端よりも全周にわたって開口部3Aの重心G側、すなわち内側に位置する外周端を有していてもよい。また、本実施形態では、音が通過する方向に沿って見たときに、開口部3Aを囲む支持層3の内周端は矩形であったが、これに限らず、例えば上述した第1辺及び第2辺を有しながらも、矩形の隅角部が丸まった略矩形であってもよい。開口部3Aは、典型的には矩形又は略矩形である矩形状である。開口部3Aは、矩形状に限らず、例えば、楕円形等であってもよい。
防水通音膜2の外周端の短辺の長さAは、1.0mm以上30mm以下の範囲であることが好ましく、防水通音膜2の外周端の長辺の長さBは、1.0mm以上30mm以下の範囲であることが好ましい。開口部3Aを囲む支持層3の内周端の短辺の長さCは、0.5mm以上28mm以下の範囲であることが好ましく、開口部3Aを囲む支持層3の内周端の長辺の長さDは、0.5mm以上28mm以下の範囲であることが好ましい。長さDは、長さCの2倍以上、さらに3倍以上、特に5倍以上であってもよい。なお、支持層3の外周端及び開口部3Aを囲む支持層3の内周端が矩形状以外の形状(例えば、楕円形等)である場合は、その形状に外接する最小面積の矩形に基づいて、上記長さA〜Dを定めることとする。例えば、図1において、長さA及びBは、外接する最小面積の矩形に基づいて定められている。
上記では、開口部3Aが矩形状又は楕円形である場合について説明したが、本発明は、音が通過する方向に沿って見たときに、円形、正方形等である開口部を有する支持層を備えた防水通音部材にも適用できる。
防水通音膜2の材料としては、高分子材料が適している。好適な高分子材料としては、ポリエチレン(PE)、ポリイミド(PI)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタラート(PET)及びポリテトラフルオロエチレン(PTFE)が挙げられる。また、防水通音膜2はフッ素樹脂からなることが好ましく、具体的には、ポリテトラフルオロエチレン延伸多孔質膜が特に好ましい。また、防水通音膜2は、不織布の態様を有していてもよく、ナノファイバーを集結させることにより構成されていてもよい。また、防水通音膜2には撥水処理が施されていてもよい。
支持層3は、防水通音膜2に接着されることにより防水通音部材1の剛性を高める。すなわち、支持層3は、防水通音部材1の形状を安定させる作用を有する。本実施形態では、支持層3はフィルム状の形態を有する。また、本実施形態では、支持層3の材料がポリオレフィン系樹脂発泡体である。ポリオレフィン系樹脂発泡体としては、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン樹脂のみを樹脂成分として含む樹脂発泡体でもよいが、クッション性、柔軟性、高発泡倍率などの観点から、ポリオレフィン樹脂とゴムや熱可塑性エラストマー等のエラストマー成分との混合物を樹脂成分として含む発泡体であってもよい。ポリオレフィン系樹脂発泡体は、表面積が大きく、吸音性が高い。したがって、歪み成分である高次高調波を多く吸収し、音の歪みを低減することに適している。
支持層3は、JIS K7244−3(A法)に準拠して測定された損失弾性率が1.0×107Pa以下であり、同じくJIS K7244−3(A法)に準拠して測定された損失係数が1.0×10-1以上となるように構成されている。したがって、支持層3の貯蔵弾性率は1.0×108Pa以下である。貯蔵弾性率(E′)は、粘弾性体に歪みが発生したときの弾性成分を表す。損失弾性率(E″)は、粘弾性体に歪みが発生したときの粘性成分を表す。損失係数(tanδ)は、粘弾性体に歪みが発生したときの弾性成分に対する粘弾性体に歪みが発生したときの粘性成分の比である。すなわち、損失係数(tanδ)=損失弾性率(E″)/貯蔵弾性率(E′)の関係式が成立する。支持層3の損失弾性率は、1.0×102Pa以上1.0×107Pa以下の範囲であることが好ましい。支持層3の損失係数は、0.1以上1.0以下の範囲であることが好ましい。また、支持層3の貯蔵弾性率は、1.0×102Pa以上1.0×108Pa以下の範囲であることが好ましい。
損失弾性率が1.0×107Pa以下であるポリオレフィン系樹脂発泡体は、通音時における防水通音部材1の変形に伴う音の歪みの発生を抑えることができる。さらに、損失係数が1.0×10-1以上であるポリオレフィン系樹脂発泡体は、通音時における振動エネルギーの吸収量が多い。したがって、高次高調波の音の吸音性が向上し、音の歪みをさらに低減することができる。
第1粘着層4、第2粘着層5及び第3粘着層6は、例えば、アクリル系、シリコーン系などの粘着剤を用いた両面粘着テープが用いられる。あるいは、第1粘着層4、第2粘着層5及び第3粘着層6は、粘着剤のみにより構成されていてもよい。
防水通音部材1が適用された電子機器の例として、図6に携帯電話30を示す。
携帯電話30の筐体38内には、マイクロフォン33が収容されている。筐体38には、外部からの音声をマイクロフォン33に導く第1集音口39が設けられている。マイクロフォン33のパッケージ35内には、音声を電気信号に変換する集音部34が収容されている。パッケージ35は内部が空洞の直方体であり、パッケージ35の一つの面には、筐体38の第1集音口39から導入された音声を、マイクロフォン33の集音部34に導く第2集音口36が設けられている。第1集音口39及び第2集音口36は、防水通音膜2により隔てられつつ、防水通音膜2を介して通音可能な位置に設けられている。マイクロフォン33は、パッケージ35の底面に設けられた端子(図示せず)によって、携帯電話30の回路基板31と電気的に接続されており、集音部34によって音声から変換された電気信号が、端子を介して回路基板31に出力される。携帯電話30では、第1集音口39及び第2集音口36を隔てるように配置された防水通音膜2によって、第1集音口39及び第2集音口36からマイクロフォン33の集音部34への塵芥や水等の異物の侵入を防ぎながら、集音部34へ音声を通過させることができ、マイクロフォン33における雑音の発生やその故障を防止しながら、マイクロフォン33の性能を確保できる。
(実施例1)
PTFE延伸多孔質シート(NTF610AP、日東電工社製)及びポリオレフィン系発泡樹脂シート(SCF(登録商標)300、日東電工社製)をそれぞれ図1に示す形状(防水通音膜及び支持層の外周端の短辺の長さAが7mm、防水通音膜及び支持層の外周端の長辺の長さBが25mm、開口部を囲む支持層の内周端の短辺の長さCが2.8mm、開口部を囲む支持層の内周端の長辺の長さDが19.8mm)となるようにトムソン型を用いて打ち抜くことにより、防水通音膜及び支持層を作製した。第1の両面粘着テープ、支持層、第2の両面粘着テープ、防水通音膜、第3の両面粘着テープを、この順に積層することにより、図2に示す構造の防水通音部材を作製した。第1〜第3の両面粘着テープの厚さは、0.05mmであり、基材は、PETにより構成されていた。
(実施例2)
ポリオレフィン系発泡樹脂シートとしてSCF(登録商標)400(日東電工社製)を用いたこと以外は、実施例1と同様の手順により、防水通音部材を作製した。
(実施例3)
ポリオレフィン系発泡樹脂シートとしてSCF(登録商標)500(日東電工社製)を用いたこと以外は、実施例1と同様の手順により、防水通音部材を作製した。
(比較例1)
ポリオレフィン系発泡樹脂シートに代えてウレタン系発泡樹脂シートであるPORON(登録商標) SR−S 40P(ロジャースイノアック社製)を用いたこと以外は、実施例1と同様の手順により、防水通音部材を作製した。
(比較例2)
ポリオレフィン系発泡樹脂シートに代えてウレタン系発泡樹脂シートであるPORON(登録商標) SR−S 48P(ロジャースイノアック社製)を用いたこと以外は、実施例1と同様の手順により、防水通音部材を作製した。
(比較例3)
ポリオレフィン系発泡樹脂シートに代えてウレタン系発泡樹脂シートであるPORON(登録商標) SR−S 70P(ロジャースイノアック社製)を用いたこと以外は、実施例1と同様の手順により、防水通音部材を作製した。
実施例1〜3及び比較例1〜3の防水通音部材につき、次のようにして、貯蔵弾性率、損失弾性率、損失係数及び高調波歪みを調べた。
[貯蔵弾性率、損失弾性率及び損失係数]
支持層を形成する材料の貯蔵弾性率、損失弾性率及び損失係数は、動的粘弾性測定装置(RSA−G2、ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン社製)を用いて測定した。動的粘弾性測定装置は、JIS K7244−3(A法)に準拠した測定装置であって、試験片の振動周波数1000Hz、試験温度20〜30℃における支持層を形成する材料の貯蔵弾性率、損失弾性率及び損失係数を測定した。
[高調波歪み]
防水通音部材における高調波歪みは、以下のように測定した。
最初に、図7に示すような、携帯電話の筐体を模した模擬筐体41(アクリル製、長さ70×幅50×高さ15mm)を準備した。この模擬筐体41は第1部分41a及び第2部分41bからなり、第1部分41aと第2部分41bとは互いに嵌め合わせることができる。第1部分41aには、取付穴42が設けられている。第1部分41a及び第2部分41bを互いに嵌め合わせることによって、模擬筐体41内に、取付穴42及びリード線44の導通口43以外の開口がない空間が形成される。
これとは別に、各実施例及び比較例において作製した防水通音部材の第3の両面テープ(第1粘着層4)を音源となるスピーカ45(スター精密社製、SCM−09C−J)に貼り付けた。
次に、防水通音部材を貼り付けたスピーカ45を、模擬筐体41の第1部分41aにおける取付穴42に、防水通音部材が取付穴42に面するとともに防水通音部材が取付穴42を塞ぐように、第2部分41bと嵌め合わせたときに内側となる面から固定した。スピーカ45の第1部分41aへの固定は、防水通音部材におけるスピーカ45側とは反対側の面に貼り付けられた第1の両面テープ(第3粘着層6)により行い、その際に、第1の両面テープが取付穴42にかからないようにするとともに、取付穴42が防水通音部材によって完全に塞がれるように注意した。
次に、スピーカ45のリード線44を、導通口43を通して模擬筐体41の外部に導き出しながら、第1部分41aと第2部分41b部分とを嵌め合わせ、防水通音部材の高調波歪みを測定するための模擬筐体41を形成した。導通口43は、リード線44を導き出した後、パテで塞いだ。
次に、リード線44とマイク(B&K社製、Type2669)とを通音性評価装置(B&K社製、3560−B−030)に接続し、スピーカ45から50mm離れた位置にマイクを配置した。
上述したように防水通音部材を設置した状態で、通音性評価装置の評価方式としてSSR分析(定常状態応答分析、試験信号20Hz〜20kHz、sweep)を選択、実行し、防水通音膜の高調波歪みを測定した。詳細には、基本波200〜800Hzの音における12〜100次高調波の音の総和で表される高調波歪みを測定した。
防水通音部材につき、上記のようにして、支持層を形成する材料の貯蔵弾性率、損失弾性率、損失係数及び高調波歪みを測定した結果を表1に示す。
Figure 2015142282
実施例1〜3では、支持層を形成する材料の損失弾性率が1.0×107Pa以下であり、損失係数が1.0×10-1以上であり、高調波歪みが小さい。比較例1〜3では、支持層を形成する材料の損失弾性率が1.0×107Paより大きく、損失係数が1.0×10-1未満であり、高調波歪みが大きい。したがって、実施例1〜3の防水通音部材は、比較例1〜3の防水通音部材よりも音の歪みを低減することができたといえる。
本発明の防水通音膜は、音響装置が収容されている電子機器に、好適に使用できる。具体的には、携帯電話、コードレス電話、ビデオカメラ、デジタルカメラ、ICレコーダ、携帯音楽プレーヤ、携帯メディアプレーヤ、携帯ゲーム機、携帯情報端末、スピーカ、ヘッドフォン、マイクロフォン等に好適に使用できる。
1 防水通音部材
2 防水通音膜
3 支持層
3A 開口部
4 第1粘着層
5 第2粘着層
6 第3粘着層
7 第2支持層
8 第4粘着層

Claims (4)

  1. 防水通音膜と、
    前記防水通音膜の少なくとも一方側の面に接着された支持層と、を備え、
    前記支持層は、ポリオレフィン系樹脂発泡体を備え、
    前記支持層の損失弾性率は1.0×107Pa以下であり、前記支持層の損失係数は1.0×10-1以上である、防水通音部材。
  2. 前記支持層は、開口部を有し、
    前記開口部の重心を通過し、かつ前記開口部を囲む前記支持層の内周端と交差する2点間の長さが最小となる線分を第1線分と定義し、前記開口部の重心を通過し、前記第1線分と直交し、かつ前記開口部を囲む前記支持層の内周端と交差する2点間の線分を第2線分と定義したとき、
    前記第2線分の長さは、前記第1線分の長さの2倍以上である、請求項1に記載の防水通音部材。
  3. 前記開口部を囲む前記支持層の内周端は、前記第1線分と平行な第1辺と、前記第2線分と平行な第2辺と、を有する矩形状である、請求項2に記載の防水通音部材。
  4. 前記防水通音膜は、ポリテトラフルオロエチレン延伸多孔質膜である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の防水通音部材。
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