JP2015141276A - 操作ユニットおよびレンズユニット - Google Patents

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長岡 弘仁
Hirohito Nagaoka
弘仁 長岡
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Abstract

【課題】使用者が押下ボタンを押したときに、押し下げ方向に対して傾き、腕部のロック機構が解除できないことがあった。【解決手段】操作ユニットは、使用者に押下される頂面部と、頂面部から連続して形成されて頂面部の延在する方向と交差する方向に延在する側面部と、側面部から連続して形成されて側面部の延在する方向と交差する方向に延在する腕部と、を有する押下ボタンと、押下ボタンを押下方向へ摺動可能に案内する案内部を有する第1基材と、押下ボタンの押下状態および非押下状態の一方で腕部の先端と係合する係合状態となり他方で腕部の先端との係合が解除される解除状態となる係合部を有し、解除状態では、第1基材に対して相対的に、押下方向に直交する直交方向へ移動可能な第2基材とを備え、押下ボタンは、案内部と摺動可能に嵌合する嵌合部を側面部に囲まれた内部空間に有する。【選択図】図4

Description

本発明は、操作ユニットおよびレンズユニットに関する。
使用者によって操作される押下ボタンを外装部材に設けた電子機器が知られている。当該電子機器は、押下ボタンの外周を取り囲む穴部が外装部材に設けられており、押下ボタンは、この穴部と嵌合して押し下げ方向に摺動する(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2003−197062号公報
押下ボタンの外周を外装部材の穴部と摺動嵌合させるには設計上の制約が大きかった。特に、押し下げ方向と直交する方向に腕部があって、腕部の先端がロック機構を構成する押下ボタンにおいては、押下ボタンの外周と穴部の嵌合長を長くすることができない。すると、使用者が押下ボタンを押したときに、押し下げ方向に対して傾き、腕部のロック機構が解除できないなどの不具合が生じることがあった。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様における操作ユニットは、使用者に押下される頂面部と、頂面部から連続して形成されて頂面部の延在する方向と交差する方向に延在する側面部と、側面部から連続して形成されて側面部の延在する方向と交差する方向に延在する腕部と、を有する押下ボタンと、押下ボタンを押下方向へ摺動可能に案内する案内部を有する第1基材と、押下ボタンの押下状態および非押下状態の一方で腕部の先端と係合する係合状態となり他方で腕部の先端との係合が解除される解除状態となる係合部を有し、解除状態では、第1基材に対して相対的に、押下方向に直交する直交方向へ移動可能な第2基材とを備え、押下ボタンは、案内部と摺動可能に嵌合する嵌合部を側面部に囲まれた内部空間に有する。
本発明の第2の態様におけるレンズユニットは、第1基材および第2基材の少なくともいずれかは、レンズを保持するレンズ保持部材であり、押下方向は、レンズの光軸に直交する方向である操作ユニットを備える。
なお、上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
第1の実施形態に係るロックボタンユニットを備えるカメラ1の背面斜視図である。 レンズユニットにおけるズーム環、固定環および押下ボタンの位置関係を模式的に示す図である。 押下ボタンを示す図である。 ロックボタンユニットを備えるレンズユニットの図1におけるA−A断面図である。 第2の実施形態としての案内部を示す図である。 第2の実施形態に係るロックボタンユニットを備えるレンズユニットを示す図である。 第2の実施形態の変形例としてのロックボタンユニットを備えるレンズユニットを示す図である。 他のロックボタンユニットを備えるレンズユニットを示す図である。 さらに他のロックボタンユニットを備えるレンズユニットを示す図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、第1の実施形態に係る操作ボタンユニットの一例としてのロックボタンユニットを備えるカメラ1の背面斜視図である。図1は、カメラユニット20に着脱可能なレンズユニット10が装着される前の状態を示す。また、図示するレンズユニット10は、レンズユニット10の全長が最も短くなる沈胴状態である。沈胴状態は、収容状態である。
カメラ1は、カメラユニット20にレンズユニット10が装着されて構成される。カメラユニット20には、レンズユニット10およびカメラユニット20に設けられる互いのマウントを介して、焦点距離、開放F値等の異なる複数のレンズユニット10が選択的かつ着脱可能に装着される。図示するように、レンズユニット10は、カメラユニット20の前方に取り付けられる。以降の説明において、レンズユニット10のうち、カメラユニット20に取り付けられる側を後側、被写体側を前側とする。
レンズユニット10は、透過する被写体像の焦点距離を変更するレンズ群を備える。レンズ群は、レンズを保持するレンズ保持部材と共にレンズユニットを構成しつつ光軸方向に沿って移動することにより焦点距離を変更し、レンズ群の光軸方向への移動に伴って撮像素子受光面に到達する被写体像の画角を変更する。
レンズユニット10は、ロックボタンユニット100を含む。詳しくは後述するが、レンズユニット10は、内部に第1基材としての回転筒を含む。ロックボタンユニット100は、外装材としてのズーム環110、第2基材としての固定環120、カバー部材130および押下ボタン140を含む。
固定環120は、レンズユニット10の後側外周を覆う円筒状の外観部材である。固定環120は、カメラユニット20に装着された状態においては、カメラユニット20に対して変位しない部材である。詳しくは後述するが、固定環120は、内側に係合部121を有する。
ズーム環110は、レンズユニット10の外周を覆う円筒状の部材である。ズーム環110は、固定環120よりも前側に設けられる。ズーム環110は、光軸を中心として円周方向に回転することができる。ズーム環110は、操作環112と指標環114を含む。操作環112と指標環114は、例えば樹脂により一体的に形成される。
操作環112は、使用者により回転操作される。指標環114は、操作環112の後側に設けられる。指標環114は、後述する腕部141の一部を覆って設けられる。指標115は、指標環114の表面に周方向に設けられる。指標115は、固定環120に対するズーム環110の相対的な位置を示す。指標115は、例えば印刷によって形成される。指標115は、沈胴状態を示すロック位置および撮影レンズの焦点距離を示している。
押下ボタン140は、操作環112の外周に、押下ボタン140の一部を外部に突出して設けられる。押下ボタン140は、使用者によりズーム環110の径方向へ押し下げられる。カバー部材130は、押下ボタン140の外周を取り囲むように形成され、操作環112に固定される。
詳しくは後述するが、押下ボタン140は、押し下げ方向と直交する方向に延在する腕部141を有する。具体的には、腕部141は、後側に向かって延びている。カメラ1の非使用状態すなわちレンズユニット10の沈胴状態においては、腕部141の先端が係合部121と係合することにより、ズーム環110の回転を規制する。使用者が押下ボタン140を押し下げると、腕部141の先端と係合部121との係合は解除される。したがって、ズーム環110は、固定環120に対して相対的に押下ボタン140の押し下げ方向に直交する直交方向への移動、すなわち周方向への回転が可能となる。そして、使用者がズーム環110を沈胴位置からワイド端位置まで回転させると、レンズ群は、ワイド端位置まで移動して撮影状態となる。
図2は、レンズユニット10におけるズーム環110、固定環120および押下ボタン140の位置関係を模式的に示す図である。図2では、レンズユニット10のうち、ズーム環110、固定環120および押下ボタン140を抽出して互いの位置関係を説明する。
図2(a)は、沈胴状態であって、押下ボタン140が押し下げられていない非押下状態を示す。固定環120に設けられた係合部121は、腕部141の先端と係合するための窪みである。係合部121は、周方向に腕部141とほぼ同一の幅で形成される。沈胴状態においては、腕部141と係合部121は、光軸と平行に一直線上に並んで配置されている。腕部141の先端は、周方向に係合部121と係合する係合状態となっている。
図2(b)は、押下ボタン140が押し下げられてズーム環110の回転が可能になり、沈胴位置からワイド端位置に向かうまでの準備領域での状態を示す。押下ボタン140が押し下げられると、腕部141も一体的に押し下げ方向、すなわち光軸と直交する径方向に移動する。すると、腕部141の先端は、係合部121から離脱して係合が解除された解除状態となる。解除状態においては、ズーム環110は、周方向へ回転できる。
図2(c)は、ワイド端位置における状態を示す。腕部141の先端と係合部121は、係合が解除される状態を維持している。ズーム環110は、ワイド端位置からさらに先に回転されると、テレ端位置に到達する。ズーム環110がワイド端位置からテレ端位置までの使用範囲に位置する場合においては、使用者は、レンズユニット10を取り付けたカメラ1を使用して被写体を撮影できる。
図3は、押下ボタン140を示す図である。特に図3(a)は、押下ボタン140の斜視図であり、図3(b)は、図3(a)に示す押下ボタン140のB−B断面図である。押下ボタン140は、腕部141、頂面部142、側面部143、鍔部144、内部空間145および嵌合部146を含む。腕部141が延在する方向をX軸プラス方向、押下ボタン140が移動する方向をY軸方向、押下ボタン140の押し下げ方向をZ軸プラス方向と定める。
頂面部142は、円形であり、使用者により押し下げられる。側面部143は、頂面部142から連続して形成される。側面部143は、頂面部142の延在する方向と交差する方向に延在する。鍔部144は、側面部143を径方向に拡張するように形成される。腕部141は、側面部143から連続して形成される。腕部141は、側面部143の延在する方向と交差する方向に延在する。具体的には、腕部141は、側面部143から頂面部142と平行に延在する。腕部141は、板形状に形成される。腕部141は、頂面部142の直径以上の長さに形成されている。
内部空間145は、押下ボタン140の裏面に形成される。具体的には、頂面部142と側面部143によって囲まれる空間が、内部空間145である。
嵌合部146は、内部空間145に配置される。嵌合部146は、頂面部142と同一の中心軸で、頂面部142から押し下げ方向に円筒状に形成される。詳しくは後述するが、嵌合部146は、案内部と摺動可能に嵌合する。押下ボタン140は、例えば樹脂材料によって形成される。腕部141、頂面部142、側面部143および鍔部144は、例えば射出成型により一体的に形成される。
図4は、ロックボタンユニット100を備えるレンズユニット10の図1におけるA−A断面図である。図4(a)は、沈胴状態のレンズユニット10において、押下ボタン140の非押下状態を示す。ロックボタンユニット100は、スリーブ150、第1基材としての回転筒160、案内部としてのピン170およびコイルバネ180をさらに含む。
スリーブ150は、例えばSUS等の金属によって円筒状に形成される。スリーブ150は、嵌合部146の内周に例えば圧入されて、押下ボタン140に固着される。固定筒190は、円筒状の部材である。固定筒190は、内部に直進筒、カム筒、レンズ枠および複数のレンズを含み、固定環120に固定される。
回転筒160は、固定筒190の外周、すなわち図示する上側に配置される円筒状の部材である。回転筒160は、台座部161、挿入孔162および開口部163を含む。台座部161は、回転筒160の外周に形成される。台座部161は、コイルバネ180を受ける台座としての役割を担う。回転筒160は、内部にレンズを保持するレンズ保持部材としての役割を担う。また、回転筒160は、内部でレンズ群と機械的に連結しており、回転筒160の回転に応じてレンズ群が光軸方向に移動する。挿入孔162は、台座部に押下ボタンの押し下げ方向に向かって形成される。
ピン170は、例えばSUS等の金属によって形成される軸部材である。ピン170は、軸方向に異なる外径を有する段付きの軸である。ピン170は、小径側の軸を例えば圧入により挿入孔162に挿入される。ピン170は、回転筒160に対して固定される。大径側の軸は、後述するようにスリーブ150と嵌合する。
スリーブ150は、ピン170と接触摺動する。つまり、回転筒160は、ピン170により押下ボタン140を押し下げ方向へ摺動可能に案内する。
コイルバネ180は、圧縮コイルバネである。コイルバネ180は、嵌合部146を巻回するように内部空間145に収容される。コイルバネ180の一端は、頂面部142の裏面に支持され、他端は、台座部161に支持される。よって、コイルバネ180は、頂面部を押し下げ方向とは逆向きに付勢する。すなわち、押下ボタン140は、コイルバネ180により、ズーム環110から突き出る方向に付勢されている。
カバー部材130は、押下ボタン140を挿通させる開口部を形成する鍔部131を有する。カバー部材130の鍔部131は、押下ボタン140の鍔部144と互いに干渉して、押下ボタン140の抜けを防止する。沈胴時、押下ボタン140の非押下状態においては、腕部141の先端は、係合部121と係合する係合状態となっている。つまり、回転筒160は、固定環120に対して位置固定されている。
ズーム環110は、回転筒160の外周、図の断面においては上側に設けられ、回転筒160に固定される。以上に説明した通り、ズーム環110、カバー部材130、押下ボタン140、スリーブ150、ピン170およびコイルバネ180は、回転筒160に取り付けられる。したがって、回転筒160が固定環120に対して相対的に移動する場合には、ズーム環110、カバー部材130、押下ボタン140、スリーブ150、ピン170、コイルバネ180および回転筒160は、固定環120に対して一体的に移動する。
図4(b)は、図4(a)の状態から、使用者によって押下ボタン140が押し下げられた押下状態を示す。使用者が頂面部142を押し下げると、腕部141は頂面部142の押し下げ量に従って押し下げ方向に移動する。腕部141の先端が押し下げ方向に移動すると、係合部121との径方向の係合は解除される。つまり、腕部141は、係合部121からレンズユニット10の径方向、図の断面においては下側に退避するので、回転筒160は、固定環120に対して周方向に移動することができる。
一般的に、カメラ等の装置の外装部材に設けられて、使用者によって操作される従来の押下ボタンは、外装部材に設けられた押下ボタンの外周を取り囲む穴部に挿入されて取り付けられることが多い。押下ボタンは、外周部が当該穴部と摺動嵌合して、押下げ方向に移動する。
以上のような従来の構成によれば、外装部材と押下ボタンが互いに樹脂によって形成される場合には、部品の加工寸法の観点から嵌合部の隙間が必然的に大きくなっていた。また、外装部材を薄板の金属により形成し、押下ボタンを樹脂により形成する場合においては、嵌合長を長くすることが難しかった。さらに、押下ボタンが外装部材の穴部に引っかかってしまい、押し下げ方向の動きが妨げられることがあったので、押下ボタンの外周と穴部の隙間をあえて大きくすることがあった。したがって、従来の構成によれば、嵌合部の隙間が大きく、嵌合長が短かったので、押下ボタンは押し下げ方向に対して傾きやすい構造であった。特に、外周から腕部が延びている押下ボタンにおいては、押下ボタンの外周を全周に亘って嵌合させることが難しく、嵌合の観点からも不利であった。
第1の実施形態によれば、押下ボタン140の内部に嵌合部146を形成したので、側面部143とカバー部材130によって嵌合させる場合よりも嵌合長を長くすることができる。嵌合長が長くなるので、押下ボタン140の押し下げ方向に対する傾きを低減させることができる。さらに本実施形態によれば、押下ボタン140と回転筒160は、金属製のスリーブ150と金属製のピン170によって摺動嵌合させている。同一寸法での軸と穴の嵌合関係において、互いに、例えば旋盤加工を施された金属材料から成る径嵌合部の隙間は、一般的に互いに樹脂材料から成る嵌合部の隙間よりも1/2程度狭くすることができる。したがって、押下ボタン140の押し下げ方向に対する傾きは低減できる。
特に第1の実施形態における押下ボタン140は、押し下げ方向と直交する方向に延在する腕部141を有している。押下ボタン140が押し下げ方向に対して少しでも傾くと、腕部141の先端の位置に、腕部141の長さに応じたばらつきが生じる。しかしながら、スリーブ150およびピン170を使用して摺動嵌合させることにより押下ボタン140の押し下げ方向に対する傾きを低減したので、腕部141先端の位置のばらつきは、低減される。また、腕部141を有するにも関わらず、スリーブ150とピン170を径方向に全周に亘って嵌合させることができるので、押下ボタン140は、押し下げ方向に対して傾き難い。したがって、従来の嵌合部146が無い場合に比較して、使用者は、押下ボタン140を押し下げ方向に対して従来より傾かせることなくほぼ真っ直ぐに押し下げることができる。よって、押下ボタン140が押し下げられると、腕部141と係合部121の係合は、スムースに解除される。
また、頂面部142と固定環120に挟まれる領域に指標環114を設けるので、腕部141は、頂面部142の径以上の長さで形成されている。第1の実施形態によれば、頂面部142の径以上の長さの腕部141であっても、使用者は、押し下げ方向に対して従来より傾きを発生させることなく押下ボタン140をほぼ真っ直ぐに押し下げできる。したがって、本実施形態に係る構造は、頂面部142と固定環120に挟まれる領域に指標環114が配置されるような、長い腕部141を有する押下ボタン140に対して特に有効な構造である。
図5は、第2の実施形態としての案内部を示す図である。特に図5(a)は、案内部としてのピン270の斜視図を示し、図5(b)は、図5(a)におけるC−C断面図を示す。
ピン270は、例えばSUS等の金属によって一体的に形成される軸部材である。ピン270は、軸部271と案内部としての円筒部272を含む。円筒部272は、軸部271と同軸で、軸部271の外径を拡張するように形成される。円筒部272は、軸部271と反対の側に開口空間273を形成する。
図6は、第2の実施形態に係るロックボタンユニット200を備えるレンズユニット10を示す図である。図示する状態は、図1におけるA−A断面図に相当する。なお、第2の実施形態においては、第1の実施形態で説明した要素と同一の要素については説明を省略する。第1の実施形態においては、コイルバネ180の内側にスリーブ150とピン170の嵌合部を設ける例を説明した。しかし、第2の実施形態では、コイルバネ280の外側に嵌合部を設ける例を説明する。
図6(a)は、沈胴状態のレンズユニット10において、押下ボタン240の非押下状態を示す。スリーブ250は、押下ボタン240の側面部243の内周に例えば圧入されて、押下ボタン240に固定される。
ピン270は、軸部271を例えば圧入により挿入孔262に挿入されて、回転筒260に固定される。開口空間273は、頂面部242に向かって開口している。円筒部272は、外周がスリーブ250の内周と摺動嵌合する。開口空間273を有したピン270を使用して円筒部272の外周とスリーブ250の内周を摺動嵌合させるので、嵌合径は第1の実施形態において説明した嵌合径より大きくなる。
コイルバネ280は、圧縮コイルバネである。コイルバネ280は、開口空間273に収容される。コイルバネ280の一端は頂面部242の裏面に支持され、他端は、開口空間273の底面に支持される。よって、コイルバネ280は、頂面部242を押し下げ方向とは逆向きに付勢する。すなわち、押下ボタン240は、コイルバネ280により、ズーム環210から突き出る方向に付勢されている。沈胴時、押下ボタン240の非押下状態においては、腕部241の先端は、係合部221と係合する係合状態となっている。つまり、回転筒260は、固定環220に対して位置固定されている。
図6(b)は、図6(a)の状態から、使用者によって押下ボタン240が押し下げされた押下状態を示す。使用者が頂面部242を押し下げると、腕部241は頂面部242の押し下げ量に従って押し下げ方向に移動する。腕部241の先端が押し下げ方向に移動すると、係合部221との径方向の係合は解除される。つまり、腕部241は、係合部221からレンズユニット10の径方向、図の断面においては下側に退避するので、回転筒260は、固定環220に対して周方向に移動することができる。
第2の実施形態においては、第1の実施形態で説明したロックボタンユニット100よりもスリーブ250とピン270の嵌合径を大きくした。嵌合径を大きくすることにより、仮に使用者が頂面部242の端を押し下げたときに、第1の実施形態で説明したロックボタンユニット100の構造よりも押下ボタン240の押し下げ方向の傾きをさらに低減することができる。したがって、使用者は、第1の実施形態で説明した構造よりもさらに押下ボタン240を真っ直ぐ押し下げれる傾向となる。よって、押下ボタン240が押し下げられると、腕部241と係合部221の係合は、スムースに解除される。
さらに、第2の実施形態で説明した構造によれば、嵌合径を大きくできる。したがって、テコの原理から、たとえ使用者が頂面部242の端を押し下げたとしても、第1の実施形態で説明したロックボタンユニット100に比べてスリーブ250とピン270の接触抵抗は増加しにくくなる。よって、スリーブ250とピン270が傾いて接触することによるいわゆる抉りは発生しにくい。したがって、使用者は、途中で引っかかることなくスムースに押下ボタン240を押し下げることができる。
図7は、第2の実施形態の変形例としてのロックボタンユニット300を備えるレンズユニット10を示す図である。図示する状態は、図1におけるA−A断面図に相当する。特に図7(a)は、沈胴状態のレンズユニット10において、押下ボタン340の非押下状態を示し、図7(b)は、図7(a)の状態から、使用者によって押下ボタン340が押し下げされた押下状態を示す。
なお、本実施形態においては、第1の実施形態および第2の実施形態で説明した要素と同一の要素については説明を省略する。第2の実施形態においては、コイルバネ280の外側に摺動嵌合部を設ける例を説明した。しかし、本実施形態においては、コイルバネ380の外側に摺動嵌合部を設け、さらに摺動嵌合部の内側に頂面部342を設ける。
具体的には、頂面部342の径Dは、スリーブ350とピン370の嵌合径Dよりも小さく形成される。頂面部342は嵌合部より内側に設けられるので、たとえ使用者が頂面部342の前側の端を押し下げたとしても、押下ボタン340は、押し下げ方向に対して傾きにくくなる。押下ボタン340の押し下げ方向に対する傾きが低減できるので、腕部341の先端の位置は、ばらつきにくい。使用者は、第2の実施形態で説明した構造よりもさらに押下ボタン340を真っ直ぐ押し下げできる。よって、押下ボタン340が押し下げられると、腕部341と係合部321の係合は、スムースに解除される。
図8は、他のロックボタンユニット400を備えるレンズユニット10を示す図である。図示する状態は、図1におけるA−A断面図に相当する。特に図8(a)は、沈胴状態のレンズユニット10において、押下ボタン440の非押下状態を示し、図8(b)は、図8(a)の状態から、使用者によって押下ボタン440が押し下げされた押下状態を示す。
なお、以下の実施形態においては、上記の実施形態で説明した要素と同一の要素については説明を省略する。以上の実施形態においては、押下ボタンの内部に嵌合部を設け、金属製のスリーブと金属製のピンを摺動嵌合させることにより押下ボタンの傾きを抑制する例を説明した。しかし、本実施形態においては、押下ボタン440の傾きを矯正するための支点となる延出部447を設ける。
具体的には、押下ボタン440は、頂面部442を挟んで、腕部441と反対の側に延出部447を形成する。使用者が頂面部442の前側の端、すなわち腕部441とは反対の側の頂面部442の端を押し下げると、腕部441には、図8において左回り、すなわち係合部421との係合量が増加する方向の回転モーメントが発生する。つまり、スリーブ450およびピン470を使用することにより、摺動嵌合部の隙間を極力狭くしたが、使用者が頂面部の前側の端を押し下げると、押下ボタン440は、嵌合部の隙間によって押し下げ方向に対する傾きが発生する場合がある。よって、腕部441は、係合部421との係合がスムースに解除されない場合がある。
しかし、腕部441と係合部421の係合量が増加する方向に押下ボタン440が傾いたとしても、延出部447は、台座部461と接触する。そして、さらに使用者が押下ボタン440を押し下げることにより、押下ボタン440には、延出部447を支点として右回り、すなわち腕部441と係合部421の係合量が減少する方向への回転モーメントが発生する。よって、腕部441先端の位置は、予め定められた位置に矯正される。したがって、延出部447を腕部441と対向して設けることにより、押下ボタン440に押し下げ方向の傾きが発生したとしても、腕部441の先端は、予め定められた位置に移動できる。よって、腕部441と係合部421の係合は、スムースに解除される。
なお、本実施形態においては、第1の実施形態で説明したようなコイルバネの内側に嵌合部を設けるロックボタンユニットに適用して説明した。しかしながら、第2の実施形態で説明したようなコイルバネの外側に嵌合部を設けるロックボタンユニットに適用してもよい。
図9は、さらに他のロックボタンユニット500を備えるレンズユニット10を示す図である。図示する状態は、図1におけるA−A断面図に相当する。なお、以下の実施形態においては、上記の実施形態で説明した要素と同一の要素については説明を省略する。以上の実施形態においては、摺動嵌合部の中心を頂面部の中心と一致して設ける例を説明した。しかし、本実施形態においては、嵌合部546は、頂面部542の中心から偏心して設ける。
具体的には、押下ボタン540の嵌合部546は、頂面部542の中心を挟んで、腕部541が延在する方向とは反対の方向に偏心して設けられる。一般的に使用者は、頂面部542の中央を押し下げる場合が多い。使用者が頂面部542の中央を押し下げると、腕部541には右回り、すなわち係合部521との係合量が減少する方向の回転モーメントが発生する。つまり、使用者が押下ボタン540を押し下げても、腕部541と係合部521の係合量は増加しない。したがって、押下ボタン540が押下されると、腕部541と係合部521の係合は、スムースに解除される。
なお、本実施形態においては、第1の実施形態で説明したようなコイルバネの内側に嵌合部を設けるロックボタンユニットに嵌合部が偏心した押下ボタン540を適用して説明した。しかしながら、第2の実施形態で説明したようなコイルバネの外側に嵌合部を設けるロックボタンユニットに偏心した押下ボタン540を適用してもよい。
以上の説明では、押下ボタンにスリーブを設け、回転筒にピンを設けて、スリーブとピンを摺動嵌合させる例を示した。しかしながら、押下ボタンにピンを設け、回転筒にスリーブを設けて、ピンとスリーブを摺動嵌合させてもよい。押下ボタンにピンを設け、回転筒にスリーブを設けても、以上の説明と同じ効果を得ることができる。
以上の説明では、レンズ群を沈胴位置からワイド端位置に繰り出す場合に、押下ボタン140は、ズーム環110の回転変位の規制を解除する部材として利用された。レンズユニット10がカメラユニット20に取り付けられた状態において、押下ボタン140は、撮影時におけるカメラユニット20のメインスイッチと連動して利用されてもよい。
つまり、レンズユニット10は、沈胴位置では撮影ができない状態であるので、この場合には、カメラユニット20の電源は、オフの状態である。そして、使用者が押下ボタン140を押し下げると、ズーム環110の回転変位の規制は、解除される。そして、レンズ群がワイド端の位置まで移動すると、撮影処理が可能となる。したがって、使用者が押下ボタン140を押し下げ、ズーム環110の回転規制が解除されると、カメラユニット20のメインスイッチはオン状態になる。さらに、カメラユニット20は、使用者がズーム環110を沈胴位置からワイド端位置まで回転させる間にカメラシステムを起動して撮影準備を行う。
以上の説明では、レンズユニット10が、カメラユニット20に対して着脱可能に装着されるカメラ1に適用した例を示した。しかし、レンズユニット10は、カメラユニット20と一体的に備えるカメラ1に適用してもよい。
さらに、以上の説明では、ロックボタンユニットは、カメラ1を構成するレンズユニット10に適用した例を示した。しかしながら、例えば押下ボタンに設けられた腕部と直交する方向に直線的に移動する部材を、腕部によってロックする操作ユニット等に適用してもよい。つまり、適用範囲はレンズユニットに限らず、電子機器の操作ユニットとして幅広い用途で使用することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 カメラ、10 レンズユニット、20 カメラユニット、100、200、300、400、500、 ロックボタンユニット、110、210 ズーム環、112 操作環、114 指標環、115 指標、120、220 固定環、121、221、321、421、521 係合部、130 カバー部材、131 鍔部、140、240、340、440、540 押下ボタン、141、241、341、441、541 腕部、142、242、342、442、542 頂面部、143、243 側面部、144 鍔部、145 内部空間、146、546 嵌合部、150、250、350、450 スリーブ、160、260 回転筒、161、461 台座部、162、262 挿入孔、163 開口部、170、270、370、470 ピン、180、280、380 コイルバネ、190 固定筒、271 軸部、272 円筒部、273 開口空間、447 延出部

Claims (8)

  1. 使用者に押下される頂面部と、前記頂面部から連続して形成されて前記頂面部の延在する方向と交差する方向に延在する側面部と、前記側面部から連続して形成されて前記側面部の延在する方向と交差する方向に延在する腕部と、を有する押下ボタンと、
    前記押下ボタンを押下方向へ摺動可能に案内する案内部を有する第1基材と、
    前記押下ボタンの押下状態および非押下状態の一方で前記腕部の先端と係合する係合状態となり他方で前記腕部の先端との係合が解除される解除状態となる係合部を有し、前記解除状態では、前記第1基材に対して相対的に、前記押下方向に直交する直交方向へ移動可能な第2基材と
    を備え、
    前記押下ボタンは、前記案内部と摺動可能に嵌合する嵌合部を前記側面部に囲まれた内部空間に有する操作ユニット。
  2. 前記案内部は、前記第1基材に固定される金属ピンを有する請求項1に記載の操作ユニット。
  3. 前記嵌合部は、前記金属ピンと接触摺動しかつ前記押下ボタンに固着される金属スリーブを有する請求項2に記載の操作ユニット。
  4. 前記内部空間に収容され、前記頂面部を前記押下方向とは逆向きに付勢するコイルバネを備える請求項1から3のいずれか1項に記載の操作ユニット。
  5. 前記コイルバネは、前記嵌合部を巻回するように前記内部空間に収容されている請求項4に記載の操作ユニット。
  6. 前記コイルバネは、前記案内部に設けられた前記頂面部に向かって開口する開口空間に収容されている請求項4に記載の操作ユニット。
  7. 前記頂面部は円形であり、
    前記腕部は、前記頂面部の直径以上の長さを有する請求項1から6のいずれか1項に記載の操作ユニット。
  8. 前記第1基材および前記第2基材の少なくともいずれかは、レンズを保持するレンズ保持部材であり、
    前記押下方向は、前記レンズの光軸に直交する方向である請求項1から7のいずれか1項に記載された操作ユニットを備えるレンズユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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